JP2001225113A - 板金プレス加工方法 - Google Patents

板金プレス加工方法

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JP2001225113A
JP2001225113A JP2000034727A JP2000034727A JP2001225113A JP 2001225113 A JP2001225113 A JP 2001225113A JP 2000034727 A JP2000034727 A JP 2000034727A JP 2000034727 A JP2000034727 A JP 2000034727A JP 2001225113 A JP2001225113 A JP 2001225113A
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corner
square
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sheet metal
die
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JP2000034727A
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Masaki Sasayama
勝紀 笹山
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SASAYAMA KK
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SASAYAMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り加工で成形する製品3の角部3aに角エ
ッジEを立てる。 【解決手段】 素板1を絞り加工するとき、角部2aを
外側又は内側に張り出して成形しておき、後工程で角部
2aを押し戻すことによって、角エッジEを立てた絞り
製品3を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば四角筒容器
など(深)絞り加工で成形される絞り製品に角エッジを
立てる板金プレス加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の絞り加工で得られる四角筒
容器の一例を示し、(a)に示すような四角状の素板
(ブランク)を四角柱状ポンチに載せ、四角筒状ダイス
で押せば素板はダイスの中に押し込まれ、(b)に示す
ような四角筒状になるが、角部(四すみの)には必ず丸
味が付けられている。これは角部を素板の板厚以下の半
径の丸味で絞ったり、角張らせて絞ると肉(材料)不足
による割れ破断を生じるためで、少なくとも角部には素
板の材質及び板厚などから求めた最小半径(内側半径
Rmin)の丸味を付ける必要があり、そのため絞り加
工では角エッジを立てた製品を得ることはできなかっ
た。
【0003】そして、図6は角エッジを立てた四角筒容
器を得るための従来の板金プレス加工方法を示し、
(a)に示すような四角状の底板の四つの辺から四角状
の側板を延設させた素板(ブランク)を、曲げ加工によ
り底板の四つの辺から四角状の側板を立ち上げた後、隣
接する側板端部同士を溶接し、その溶接部分を研磨する
ことにより、(b)に示すような角エッジを立てた四角
筒容器を得ることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、角エッ
ジを立てた四角筒容器などの板金プレス製品は溶接及び
研磨工程が必要となる曲げ加工でしか得ることができな
いため、製造コストが高くなると共に板金プレス加工法
の第一の特徴である高速大量生産ができない問題があっ
た。
【0005】そこで、角エッジを立てた四角筒容器など
の板金プレス製品を、溶接及び研磨工程が不要な絞り加
工で得ることができるようにした板金プレス加工方法を
提供することを本発明の主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の板金プレス加工方法は、素板を絞り加工す
るとき、角部を外側又は内側に張り出して成形しておき
(角部に肉余りを造る)、後工程で角部を押し戻すこと
によって(余らせた肉で角エッジ部分を成形することに
なる)、角エッジを立てた絞り製品を得る。絞り加工用
のダイスとポンチは角部を外側又は内側に張り出した構
造とする。角エッジ加工用のダイスとポンチは角部の丸
味の半径を素板の板厚以下又は角部を角張らせる構造と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は本発明に係る板金プレス加工工
程の一例を示し、(a)に示すような金属板である四角
状の素板1を、先ず絞り加工により、(b)に示すよう
な四角筒状の容器2に成形するとき、容器2の角部(四
すみの)2aを外側に張り出して成形しておく。即ち、
角部2aに肉(材料)余りを造るのである。角部2aの
張り出し方向は容器2の中心と隣接する二側壁の交点を
結ぶ線方向とし、角部2aの断面形状は円弧状で内側に
少なくとも最小半径(内側半径Rmin)の丸味を付け
る。そして後工程で容器2の角部2aを製品角位置に押
し戻し、余らせた肉で素板1の板厚t以下の半径の丸味
Rの角部3aや、角張らせた角部3bを成形し、即ち角
エッジEを立てることにより、(c)に示すような角エ
ッジEを立てた四角筒形の容器状の絞り製品3を得るこ
とができるのである。
【0008】図2は図1の絞り金型の一例を示し、
(a)に示すようにダイス4,ポンチ5,しわ押さえ6
を主体とし、さらにノックアウト装置などを備えた周知
のもので、図は絞り工程を完了して上型が最下点に達し
た状態を示す。そしてポンチ5はプレスのヘッドに固定
され、ダイス4はスライドに固定され、しわ押さえ6は
その圧力をプレス下方のダイクッションから取るのでこ
のようにポンチ5が下になっており、素板1を四角柱状
ポンチ4に載せ、四角筒状ダイス5で押すことにより、
素板1をダイス5の中に押し込み、容器2を成形する。
(b)に示すようにダイス4の断面形状(穴形状)4A
とポンチ5の断面形状5Aは成形する容器2の内外の輪
郭に対応し、四角形状で、ダイス4側の角部4aを引っ
込めポンチ5側の角部5aを張り出し、容器2の角部2
aを外側に張り出して成形することができるようになっ
ている。
【0009】図3は図1の角エッジ立て工程の一例を示
し、(a)に示すように絞り加工後の容器2を四角柱状
ポンチ7に被せ、上面を閉じた四角筒状ダイス8で押す
ことにより、容器2の外側に張り出している角部2aを
ダイス8の中に押し込み、角部2aを製品角位置に押し
戻し、角エッジEを立てた四角筒形の容器状の絞り製品
3に仕上げる。(b)に示すようにダイス8の断面形状
(穴形状)8Aとポンチ7の断面形状7Aは成形する製
品3の内外の輪郭に対応し、四角形状で、ダイス8側の
角部8aとポンチ7側の角部7aの丸味の半径を素板1
の板厚t以下又は角部8a,7aを角張らせ、絞り製品
3に角エッジEを立てることができるようになってい
る。
【0010】図4は角エッジ立て工程の他の例を示し、
(a)に示すように絞り加工後の容器2を四角柱状ダイ
ス9に被せ、L形状ポンチ10を容器2の外側に張り出
している角部2aに真横から押し付けて強圧を加えて圧
縮し、又は上面を閉じたL形状ポンチ11を容器2の外
側に張り出している角部2aに斜め上方から押し付けて
強圧を加えて圧縮し、角部2aを製品角位置に押し戻
し、角エッジEを立てた四角筒形の容器状の絞り製品3
に仕上げる。(b)に示すようにダイス9の断面形状9
Aは成形する製品3の内側の輪郭に対応し、四角形状で
角部9aの丸味の半径を素板1の板厚t以下又は角部9
aを角張らせる一方、各ポンチ10,11の押し付け面
形状10A,11Aは成形する製品3の角部外側の輪郭
に対応し、L形状で製品3の角エッジEに対応する角部
10a,11aの丸味の半径を素板1の板厚t以下又は
角部10a,11aを角張らせ、絞り製品3に角エッジ
Eを立てることができるようになっている。
【0011】尚、本発明の板金プレス加工方法の理解を
助けるために、本実施例では角エッジEを立てた四角筒
形の容器状の絞り製品3のプレス加工工程を例にとって
説明したが、他の多角筒形の容器状の絞り製品の隣接す
る側壁間の角部、円筒形や角筒形の容器状の絞り製品の
底板と側壁間の角部にも本発明の板金プレス加工方法を
適用して角エッジEを立てられることは容易に理解でき
る。また本実施例では容器2の角部を外側に張り出し成
形したものを示したが、逆に内側に張り出し成形しても
所望の目的を達成できることは言うまでもない。
【0012】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明の
板金プレス加工方法は、素板1を絞り加工するとき、角
部2aを外側又は内側に張り出して成形しておき、後工
程で角部2aを押し戻すことによって、角エッジEを立
てた絞り製品3を得るものであるから、板金プレス加工
法の第一の特徴である高速大量生産を活かして角エッジ
Eを立てた四角筒容器などの板金プレス製品3の製造コ
ストを低下させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板金プレス加工工程の一例を示す
【図2】図1の絞り金型の一例を示す図
【図3】図1の角エッジ立て工程の一例を示す図
【図4】図1の角エッジ立て工程の他の例を示す図
【図5】従来の絞り加工で得られる四角筒容器の一例を
示す図
【図6】角エッジを立てた四角筒容器を得るための従来
の板金プレス加工方法を示す図
【符号の説明】
1 素板 2 容器 2a 容器の角部 3 製品 3a 製品の角部 4 絞り加工用ダイス 4a 絞り加工用ダイスの角部 5 絞り加工用ポンチ 5a 絞り加工用ポンチの角部 7 角エッジ加工用ポンチ 7a 角エッジ加工用ポンチの角部 8 角エッジ加工用ダイス 8a 角エッジ加工用ダイスの角部 E 角エッジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素板を絞り加工するとき、角部を外側又
    は内側に張り出して成形しておき、後工程で角部を押し
    戻すことによって、角エッジを立てた絞り製品を得るこ
    とを特徴とする板金プレス加工方法。
  2. 【請求項2】 角部を外側又は内側に張り出した請求項
    1記載の絞り加工用のダイスとポンチ。
  3. 【請求項3】 角部の丸味の半径を素板の板厚以下又は
    角部を角張らせた請求項1記載の角エッジ加工用のダイ
    スとポンチ。
JP2000034727A 2000-02-14 2000-02-14 板金プレス加工方法 Withdrawn JP2001225113A (ja)

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