JPH09327749A - カップ状部材の角出し成形方法 - Google Patents
カップ状部材の角出し成形方法Info
- Publication number
- JPH09327749A JPH09327749A JP16858696A JP16858696A JPH09327749A JP H09327749 A JPH09327749 A JP H09327749A JP 16858696 A JP16858696 A JP 16858696A JP 16858696 A JP16858696 A JP 16858696A JP H09327749 A JPH09327749 A JP H09327749A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】カップ状部材であって、底板と縦壁で構成する
隅部外周の角が立っているものを冷間加工で得る場合
に、素材の座屈による欠陥を防止しするとともに、加工
荷重を小さくする。 【解決手段】カップ状部材の縦壁に肉溜まりを形成さ
せ、この肉溜まりの肉を隅部外周の角部に移動させて角
出しを行う。
隅部外周の角が立っているものを冷間加工で得る場合
に、素材の座屈による欠陥を防止しするとともに、加工
荷重を小さくする。 【解決手段】カップ状部材の縦壁に肉溜まりを形成さ
せ、この肉溜まりの肉を隅部外周の角部に移動させて角
出しを行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材を素材として
カップ状部材を得るための冷間成形方法に関するもので
ある。本発明が対象とする部材は、カップ状で底板と縦
壁で構成する隅部の外周の角が立っていること、換言す
れば、ダレていないことが要求される弁体、ピストン、
あるいはプランジャ等である。
カップ状部材を得るための冷間成形方法に関するもので
ある。本発明が対象とする部材は、カップ状で底板と縦
壁で構成する隅部の外周の角が立っていること、換言す
れば、ダレていないことが要求される弁体、ピストン、
あるいはプランジャ等である。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術において、このような部材を
得るには、板材から絞り成形によってカップ状に成形
し、図６（ａ）に示すような、この中間品３を用いて、
図６（ｂ）に示すように、中間品の開口端部３ａをリン
グパンチ５で押しながらパンチ１とダイ２とで成形し、
所望の形状寸法の製品、すなわち隅部外周の角が立って
いるカップ状部材としていた。
得るには、板材から絞り成形によってカップ状に成形
し、図６（ａ）に示すような、この中間品３を用いて、
図６（ｂ）に示すように、中間品の開口端部３ａをリン
グパンチ５で押しながらパンチ１とダイ２とで成形し、
所望の形状寸法の製品、すなわち隅部外周の角が立って
いるカップ状部材としていた。
【０００３】しかしながら、この方法は、密閉加工にな
るため、加工荷重が高いと言う欠点があり、縦壁のボリ
ュームのバラツキや材料の異方性のために、隅部外周の
角張り状態が、外周上の位置によりバラツキが生じた。
また、この従来の方法によれば、図６（ｂ）に示すよう
に、底部内周のコーナ３ｋに座屈による欠陥が発生しや
すかった。
るため、加工荷重が高いと言う欠点があり、縦壁のボリ
ュームのバラツキや材料の異方性のために、隅部外周の
角張り状態が、外周上の位置によりバラツキが生じた。
また、この従来の方法によれば、図６（ｂ）に示すよう
に、底部内周のコーナ３ｋに座屈による欠陥が発生しや
すかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、板素
材を用いたカップ状部材であって、隅部外周の角が立っ
ているものを冷間加工で得る場合に、素材の座屈による
欠陥を防止するとともに、加工荷重を小さく、円周方向
で均一に角が張るようにすることである。
材を用いたカップ状部材であって、隅部外周の角が立っ
ているものを冷間加工で得る場合に、素材の座屈による
欠陥を防止するとともに、加工荷重を小さく、円周方向
で均一に角が張るようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】あらかじめカップ状に成
形された中間品の縦壁をダイとパンチでしごき加工し、
隅部近傍の縦壁内周に肉溜まりを形成させ、さらに該肉
溜まりをパンチで押圧し、隅部近傍の縦壁に形成された
肉溜まりの肉を、隅部外周に移動し、角出しが行なわれ
る。しごき加工の長さ（縦壁の長さ）は、前加工で同じ
高さに、また、縦壁厚みも前加工で均一化されている。
形された中間品の縦壁をダイとパンチでしごき加工し、
隅部近傍の縦壁内周に肉溜まりを形成させ、さらに該肉
溜まりをパンチで押圧し、隅部近傍の縦壁に形成された
肉溜まりの肉を、隅部外周に移動し、角出しが行なわれ
る。しごき加工の長さ（縦壁の長さ）は、前加工で同じ
高さに、また、縦壁厚みも前加工で均一化されている。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１（ａ）に示すように、あらか
じめカップ状に成形された中間品３を、ダイ２、パンチ
１、ノックアウトパンチ４で構成され、プレス機械にセ
ットされている金型に供給する。
じめカップ状に成形された中間品３を、ダイ２、パンチ
１、ノックアウトパンチ４で構成され、プレス機械にセ
ットされている金型に供給する。
【０００７】本実施例のカップ状部材の外形は、９ｍｍ
で、パンチ１の外径に対して中間品３の内径は、１／１
００ｍｍ〜２／１００ｍｍ程度、小さくなっている。
で、パンチ１の外径に対して中間品３の内径は、１／１
００ｍｍ〜２／１００ｍｍ程度、小さくなっている。
【０００８】中間品の外径３は、ダイ２に挿入した状態
でしごき加工する関係で、ダイ２の内径よりも、３／１
００ｍｍ〜５／１００ｍｍ程度、小さくなっている。
でしごき加工する関係で、ダイ２の内径よりも、３／１
００ｍｍ〜５／１００ｍｍ程度、小さくなっている。
【０００９】パンチ１の先端部は、しごき加工に適する
ようにテーパになっていて、テーパの先端部及び根元
は、滑らかな曲面となっている。
ようにテーパになっていて、テーパの先端部及び根元
は、滑らかな曲面となっている。
【００１０】図１（ａ）に示すように、中間品３をノッ
クアウトパンチ４で受けた状態で、ダイ２とパンチ１と
で中間品３の縦壁である円筒部をしごく。中間品３の隅
部近傍の円筒部には、肉溜まり３ｂが形成される。
クアウトパンチ４で受けた状態で、ダイ２とパンチ１と
で中間品３の縦壁である円筒部をしごく。中間品３の隅
部近傍の円筒部には、肉溜まり３ｂが形成される。
【００１１】図２において、前記肉溜まりが出来た段階
で、パンチ１の外周部に設けたリングパンチ５で中間品
３の開口端部３ａを押しながらパンチ１を前進させる。
で、パンチ１の外周部に設けたリングパンチ５で中間品
３の開口端部３ａを押しながらパンチ１を前進させる。
【００１２】肉溜まり３ｂの肉は、パンチ１で押され、
隅部の外周に向けて移動し、角出しが行われる。
隅部の外周に向けて移動し、角出しが行われる。
【００１３】角出し作業が終了して、パンチ１の先端と
隅部上面との間に若干の隙間が存在する段階で、当該成
形作業は終了する。
隅部上面との間に若干の隙間が存在する段階で、当該成
形作業は終了する。
【００１４】図３において、肉溜まり３ｂの肉の内、角
出し作業が終了して余ったものは、張り出し３ｃとし
て、パンチ１の先端と隅部上面との間に現れる。
出し作業が終了して余ったものは、張り出し３ｃとし
て、パンチ１の先端と隅部上面との間に現れる。
【００１５】素材のボリュームのバラツキを管理すれ
ば、前記張り出し３ｃは微小に出来、成形品が前述の部
材に適用される場合は、特に切削加工して張り出し３ｃ
を取り除く必要はない。
ば、前記張り出し３ｃは微小に出来、成形品が前述の部
材に適用される場合は、特に切削加工して張り出し３ｃ
を取り除く必要はない。
【００１６】図４において、中間品３として、その開口
端部にフランジを有するものを使用すれば、ボリューム
のバラツキは張り出し３ｄとして吸収出来て、しごき前
の縦壁高さや厚みが均一化されて都合がよい。
端部にフランジを有するものを使用すれば、ボリューム
のバラツキは張り出し３ｄとして吸収出来て、しごき前
の縦壁高さや厚みが均一化されて都合がよい。
【００１７】さらに、図５に示すように、隅部に穴があ
ってもよい製品を対象とする場合は、中間品３に穴を明
けておくと、ボリュームのバラツキは張り出し３ｅとし
て穴部で吸収させることが出来る。
ってもよい製品を対象とする場合は、中間品３に穴を明
けておくと、ボリュームのバラツキは張り出し３ｅとし
て穴部で吸収させることが出来る。
【００１８】以上の実施例においては、丸い形状の物を
対象にしているが、本発明は角形、あるいは異形状の物
にも適用出来る。
対象にしているが、本発明は角形、あるいは異形状の物
にも適用出来る。
【００１９】
【発明の効果】本願発明においては、中間品の縦壁をし
ごいて、底部近傍の縦壁に肉溜まりを形成させ、この肉
溜まりを角出し作業に利用するので、座屈による欠陥が
生じない、隅部を圧縮して角出しをする従来のやり方に
比べると、プレス荷重が小さくて済むと言う効果があ
る。
ごいて、底部近傍の縦壁に肉溜まりを形成させ、この肉
溜まりを角出し作業に利用するので、座屈による欠陥が
生じない、隅部を圧縮して角出しをする従来のやり方に
比べると、プレス荷重が小さくて済むと言う効果があ
る。
【図１】（ａ）中間品をしごき加工する前の状態の型の
縦断面図 （ｂ）中間品をしごき加工する状態の型の縦断面図
縦断面図 （ｂ）中間品をしごき加工する状態の型の縦断面図
【図２】角出し作業をする状態の型の縦断面図
【図３】ボリュームのバラツキを説明するための型の縦
断面図
断面図
【図４】ボリュームのバラツキを説明するための型の縦
断面図
断面図
【図５】ボリュームのバラツキを説明するための型の縦
断面図
断面図
【図６】（ａ）従来技術を説明するための成形前の型の
縦断面図 （ｂ）従来技術を説明するための成形状態の型の縦断面
図
縦断面図 （ｂ）従来技術を説明するための成形状態の型の縦断面
図
１はパンチ、２はダイ、３は中間品、３ａは中間品の開
口端部３ｂは肉溜まり、３ｃは張り出し、３ｄは張り出
し、３ｅは張り出し、３ｋはコーナ、４はノックアウト
パンチ、５はリングパンチ、である。
口端部３ｂは肉溜まり、３ｃは張り出し、３ｄは張り出
し、３ｅは張り出し、３ｋはコーナ、４はノックアウト
パンチ、５はリングパンチ、である。
Claims (1)
- 【請求項１】カップ状の部材であって、底板と縦壁で構
成する隅部の外周の角が立っているものを板材を素材と
して冷間成形で得る方法において、あらかじめカップ状
に成形された中間品の縦壁をダイとパンチでしごき加工
し、隅部内周近傍の縦壁に肉溜まりを形成させ、該肉溜
まりをパンチで押圧して該肉溜まりの肉を隅部外周の角
部に移動させることによって隅部外周の角出しを行うこ
とを特徴とするカップ状部材の角出し成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16858696A JPH09327749A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | カップ状部材の角出し成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16858696A JPH09327749A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | カップ状部材の角出し成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09327749A true JPH09327749A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15870810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16858696A Pending JPH09327749A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | カップ状部材の角出し成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09327749A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014091146A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 円筒容器の部分増肉方法 |
| JP2014091148A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | カップ状部材のプレス成形法 |
| WO2015079846A1 (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-04 | 新日鐵住金株式会社 | 底付き円筒容器の成形方法 |
| JP2017013111A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 日本精工株式会社 | 金属製円筒状部材の余肉部除去方法 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16858696A patent/JPH09327749A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014091146A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 円筒容器の部分増肉方法 |
| JP2014091148A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | カップ状部材のプレス成形法 |
| WO2015079846A1 (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-04 | 新日鐵住金株式会社 | 底付き円筒容器の成形方法 |
| JP6024833B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2016-11-16 | 新日鐵住金株式会社 | 底付き円筒容器の成形方法 |
| JP2017013111A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 日本精工株式会社 | 金属製円筒状部材の余肉部除去方法 |
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