JP2002102944A - 逐次張出し成形方法 - Google Patents

逐次張出し成形方法

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JP2002102944A
JP2002102944A JP2000290182A JP2000290182A JP2002102944A JP 2002102944 A JP2002102944 A JP 2002102944A JP 2000290182 A JP2000290182 A JP 2000290182A JP 2000290182 A JP2000290182 A JP 2000290182A JP 2002102944 A JP2002102944 A JP 2002102944A
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plate
forming
work
lower die
stretch forming
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JP2000290182A
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English (en)
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Ichiro Kono
一郎 河野
Kenichi Hayashi
賢一 林
Koji Fujita
耕治 藤田
Akira Oba
亮 大場
Hideo Meguri
秀夫 廻
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逐次張出し成形による成形品の板厚差を抑制
し、また成形時間の短縮を図る。 【解決手段】 ブランクホルダ5により板状ワークWの
周縁を把持し、ブランクホルダ5を降下させることによ
り、板状ワークWを下型3に押し付けて予備成形(絞り
成形)し、その後、所定部位を成形工具6で逐次張出し
成形することにより、下型3の形状に倣わせて成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状ワークを成形
工具により押圧しながら徐々に成形する逐次張出し成形
法(インクリメンタル成形法)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図3(a)に示すように、
外周枠51により周縁が把持される板状ワークWを下型
52上に位置決めし、この板状ワークWの上部から成形
工具53により押圧力を加えながら成形工具53を加工
データに従って移動制御することにより、一層づつ徐々
に下型52の形状に倣わせて成形してゆく逐次張出し成
形(インクリメンタル成形)が知られており、例えば特
開平10−314855号では、板状ワークWの周縁を
把持する外周枠51の周辺領域と、雄型(下型)52の
周辺領域の等高線データを組合せた成形等高線データに
基づいて成形工具53を移動制御するような技術を開示
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−314855号のような技術では、成形工具53で押
圧される板状ワークWの加工部位が局部的に伸ばされる
ため、例えば図4(b)に示すように、傾斜角が深い箇
所では傾斜角が浅い箇所等に較べて板厚が薄くなる等、
全般に板厚差が激しくなり、例えば車両用パネル部品等
のように板厚差が激しすぎると製品として成立しない場
合には逐次張出し成形を採用出来ないという問題があっ
た。また下型52周辺領域のみならず外周枠51周辺領
域も等高線データに沿って加工するため、成形時間が長
くなるという問題もあった。
【0004】そこで本発明は、逐次張出し成形による成
形品の板厚差を抑制し、また成形時間の短縮を図ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ブランクホルダにより周縁が把持される板状
ワークを下型に押し付けて板状ワークを予備成形し、次
いでこの予備成形された板状ワークの所定部位を成形工
具で押圧しながら加工データに従って移動させることに
より下型の形状に倣わせて成形するようにした。
【0006】このように、当初、板状ワークを下型に押
し付けて予備成形すれば、絞り加工した場合と同様に、
全体が伸ばされながら曲げられた状態になり、その後、
所定部位を逐次張出し成形により下型の形状に倣わせる
ことにより、板厚差の発生が抑制される。
【0007】また、成形品の形状等によっては最初の予
備成形だけで逐次張出し成形が不要な箇所もあるため、
成形時間が短縮される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
逐次張出し成形方法を説明するための作用図、図2は板
厚差が生じる理由等を説明する説明図である。
【0009】本発明に係る逐次張出し成形方法は、従来
の逐次張出し成形の欠点である成形品に板厚差が生じる
という不具合を抑制し、また成形時間を短縮することが
出来るよう改良された技術であり、例えば車両用パネル
部品等のような成形品の成形に好適である。
【0010】本発明に係る逐次張出し成形装置1は、図
1(a)に示すように、ベースプレート2上に配設され
る下型3と、下型3の外側に立設されるガイド部材4
と、このガイド部材4に対して上下動自在で且つ板状ワ
ークWの周縁を把持するブランクホルダ5と、下型3の
上部に配設されて水平、上下方向に移動自在な成形工具
6を備えており、この成形工具6の下端部の球面部によ
り板状ワークWを押圧し得るようにされている。
【0011】そして、従来の逐次張出し成形では、成形
工具6で板状ワークWを押圧すると同時に加工データに
従って移動させ、成形工具6を徐々に下方に移行させる
ことにより、上層から一層づつ成形してゆくのである
が、この方法では、板状ワークWに生じる板厚差が激し
くなる。
【0012】すなわちその理由は、図2(a)、(b)
に示すように、例えば下型3の成形面の傾斜角αが浅い
場合(図2(a))と、傾斜角α´が深い場合(図2
(b))を比較すると、加工前の板状ワークWの一定領
域pが、加工後の成形面の投影領域q、q´に投影され
ると考えられるため、浅い傾斜角αの投影領域qに較べ
て深い傾斜角α´の投影領域q´の方が広くなって伸び
が大きくなる等、結果的に板厚に差が生じやすくなるた
めである。
【0013】そこで、本発明の場合は、最初の段階で板
状ワークWを下型3に押し付けて予備成形することによ
り全般的に均一の伸びを生じさせ、その後、所定部位を
逐次張出し成形するようにしている。
【0014】すなわち、図1(a)に示すように、ブラ
ンクホルダ5で板状ワークWの周縁を把持した状態か
ら、図1(b)に示すように、ブランクホルダ5を下げ
て板状ワークWを下型3に強い力で押し付け、絞り加工
の要領で板状ワークWを予備成形する。そしてこの予備
成形によりスプリングバックが少ない状態に曲げ成形す
る。
【0015】そして、予備成形した板状ワークWの所定
部位を、図1(c)に示すように、成形工具6で押圧し
ながら移動させて逐次張出し成形するが、予備成形の段
階で、板状ワークW全体の伸びが促進されているため、
最初から成形工具6で押圧して成形することに較べて板
厚差が生じにくくなる。
【0016】この理由は、予備成形しないで逐次張出し
成形する場合の図2(b)と、予備成形した後逐次張出
し成形する場合の図2(c)を比較すれば明らかであ
り、予め予備成形することにより最初の一定領域pが広
がった領域p´に伸ばされており、この広がった領域p
´から投影領域q´に逐次張出し成形する方が、図2
(b)の一定領域pから投影領域q´に成形する場合に
較べて伸びが少なくなり、全体的に板厚差が生じにくく
なるからである。
【0017】また、予備成形後の板状ワークWを成形工
具6で逐次張出し成形する際、形状等によって成形工具
6で押圧する必要のない箇所がある場合はその箇所の加
工を省略することが出来る。
【0018】すなわち、例えば図1(c)において、図
中左方のxポイントを境目にして、その内側が製品部で
外側が非製品部であるとし、また図中右方のyポイント
を境目にして、その内側が製品部で外側が非製品部であ
るとした場合で、xポイントとyポイントの高さが異な
るような場合、従来の逐次張出し成形では、一番高さの
低いxポイントまで成形工具6により押圧しながら加工
データに従って移動させて成形する必要があり、yポイ
ントより下方の非製品部まで無駄な成形を行う必要があ
ったが、本発明の場合は、このような箇所については省
略することが可能な場合がある。
【0019】また、その他にも形状等によって成形工具
6により加工する必要のない箇所も生じるため、成形時
間の短縮が可能である。
【0020】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば成形
品は車両用パネル等に限られるものではなく、また成形
工具6の種類等も任意である。また、成形工具6で押圧
しながら移動させる際、成形工具6を回転させながら行
うようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に係る逐次張出し成
形方法は、ブランクホルダにより周縁が把持される板状
ワークを下型に押し付けて板状ワークを予備成形し、次
いでこの予備成形された板状ワークの所定部位を成形工
具で押圧しながら加工データに従って移動させることに
より下型の形状に倣わせて成形するようにしたため、全
体が伸ばされた状態から逐次張出し成形が行われるよう
になり板厚差の発生を抑制することが出来る。また、形
状等によっては予備成形だけで逐次張出し成形が不要な
箇所もあるため、成形時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る逐次張出し成形方法を説明するた
めの工程図
【図2】板厚差を抑制できる理由を説明する説明図
【図3】従来の逐次張出し成形の不具合発生の説明図
【符号の説明】
1…逐次張出し成形装置、3…下型、5…ブランクホル
ダ、6…成形工具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 耕治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大場 亮 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 廻 秀夫 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランクホルダにより周縁が把持される
    板状ワークを下型に押し付けて板状ワークを予備成形す
    る工程と、この予備成形された板状ワークの所定部位を
    成形工具で押圧しながら加工データに従って移動させる
    ことにより下型の形状に倣わせて成形する工程を備えた
    ことを特徴とする逐次張出し成形方法。
JP2000290182A 2000-09-25 2000-09-25 逐次張出し成形方法 Pending JP2002102944A (ja)

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