JPH0967236A - 毛髪脱色剤 - Google Patents

毛髪脱色剤

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JPH0967236A
JPH0967236A JP24686395A JP24686395A JPH0967236A JP H0967236 A JPH0967236 A JP H0967236A JP 24686395 A JP24686395 A JP 24686395A JP 24686395 A JP24686395 A JP 24686395A JP H0967236 A JPH0967236 A JP H0967236A
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宏之 尾関
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 過硫酸塩および酸化剤を用いる毛髪脱色
剤において、高級アルコールを含み、並びにその使用時
における低級アルコールおよび多価アルコールの総量が
10%以下であることを特徴とする毛髪脱色剤。 【効果】 毛髪の損傷が少なく、しかも、強く、均一な
脱色効果が得られる毛髪脱色剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪脱色剤に関するもの
で、詳しくは、毛髪の損傷が少なく、しかも、強く、均
一な脱色効果が得られる毛髪脱色剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、脱色効果の強い過硫酸塩を含有す
る毛髪脱色剤としては、下記のa〜cのタイプのものが
一般的に知られている。
【0003】a)アルカリ剤および界面活性剤を含む液
状またはクリーム状第1剤、酸化剤を含む液状またはク
リーム状第2剤、そして、過硫酸塩を含む粉末状活性化
剤からなり、第1剤に活性化剤を添加した後、第2剤と
混合して使用する3剤式毛髪脱色剤。 b)過硫酸塩、アルカリ剤および増粘剤を含む粉末状第
1剤を、酸化剤を含む液状またはクリーム状第2剤に溶
解して使用する2剤式毛髪脱色剤。 c)過硫酸塩、酸化剤、アルカリ剤および増粘剤を含む
粉末状混合物を、水に溶解して使用する1剤式毛髪脱色
剤。
【0004】アルカリ剤および酸化剤を含む脱色剤に、
さらに過硫酸塩を配合し脱色力をより強力にした毛髪脱
色剤を使用する場合、毛髪は根元部分の温度が体温に近
いのに対し、毛先部分は外気温に近いため、温度の高い
根元部分が強く脱色され、毛髪の根元から毛先まで均一
に脱色することが難しいという欠点があった。従って、
これらの毛髪脱色剤を用いて、均一な仕上がりを得よう
とする場合、温度の影響による毛髪脱色力を調節するた
めに、先に薬液を温度の低い毛先部分に塗布、次に、一
定時間をおいて温度の高い根元部分に塗布するといった
操作が必要であった。
【0005】また、これらの毛髪脱色剤の作用メカニズ
ムは、発生期の酸素により、毛髪の色調を決定している
色素のメラニン顆粒を酸化分解するもので、黒色を褐色
から黄色にすることができる。しかし、毛髪の皮質ある
いはケラチン自体も、この酸化分解反応を受ける恐れが
ある。例えば、H.Zahnは、このケラチンの酸化は、先ず
毛髪の構造を保つのに重要なシスチン結合において起こ
ると報告している(J.Soc.Cosmet.Chem.Vol.17,p.687,1
966)。また、C.Robbinsらの報告によると、他のアミノ
酸残基も、同様に酸化されているとしている(J.Soc.Co
smet.Chem.Vol.20,p.555,1969)。その結果、発生期の
酸素によるメラニン顆粒の酸化分解反応は、毛髪ケラチ
ンに対しても重大な損傷を与えてしまい、毛髪は、パサ
ツキ、ゴワツキ、毛切れなどが起こり、外観的には艶の
ない毛髪になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、これらの強
力タイプの毛髪脱色剤を使用する場合、特に自分自身で
毛髪脱色操作を行う場合には、仕上がりに大きなムラが
生じたり、毛髪損傷を引き起こすことが多かった。その
ため、アルカリ剤と過酸化水素水からなる弱いタイプの
毛髪脱色剤を使用するか、または専門技術を持った美容
師に操作を依頼することが必要となり、容易に強い毛髪
の脱色を行うことは難しかった。従って、特に技術的な
操作を必要とせず、強く、均一な仕上がりで、しかも毛
髪損傷の少ない毛髪脱色剤の開発が望まれていた。
【0007】そこで本発明は、強く、均一な脱色効果が
得られ、しかも毛髪の損傷が少ない毛髪脱色剤を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実状に
鑑み、従来の過硫酸塩を含む脱色効果の強い毛髪脱色剤
の欠点を解決すべく鋭意検討の結果、高級アルコールを
配合することによって、毛髪上での薬液の広がり、浸透
を効果的にすること、また使用時に低級アルコールまた
は多価アルコールを用いないか、または用いたとしても
その濃度を低くすることによって、脱色力が温度の影響
を受けにくくなることを見い出した。さらに、この高級
アルコールを配合し、低級アルコールまたは多価アルコ
ールを用いないか、または用いたとしてもその濃度を低
くすることによって、強く、かつ毛先から根元まで均一
な毛髪脱色効果が得られることを見い出し、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、過硫酸塩および
酸化剤を用いる毛髪脱色剤において、高級アルコールを
含み、並びにその使用時における低級アルコールおよび
多価アルコールの総量が10%以下であることを特徴と
する毛髪脱色剤である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる高級アルコールとは、炭素数6以上の1価ア
ルコールで、ラウリルアルコール、セタノール、セトス
テアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイル
アルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコー
ル、水添ラノリンアルコール、ヘキシルドデカノール、
オクチルドデカノールなどが挙げられる。
【0010】高級アルコールの毛髪脱色剤への配合量
は、使用時濃度で通常0.01〜10重量%であり、
0.01重量%未満では均一な脱色効果が得ることはで
きず、また10重量%を越えて配合してもそれ以上の効
果は期待できない。なお、配合量の下限については、
0.1重量%が好ましく、0.1重量%以上配合するこ
とにより、より強く均一な脱色効果が得られる。上限に
ついては、5重量%が好ましく、5重量%を越えた場合
は脱色効果の上昇は少なくなる。また、この高級アルコ
ールは1剤式から3剤式に関わらずいずれにも配合する
ことができる。
【0011】一方、低級アルコールとは、炭素数1〜5
の鎖式アルコールであり、多価アルコールとは、分子中
に2個以上の水酸基を有するアルコールで、低級アルコ
ール、多価アルコールともに、主に溶剤として用いられ
ている化粧品原料である。例えば、低級アルコールとし
ては、エタノール、イソプロピルアルコールなどが、ま
た多価アルコールとしては、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトールなどが一般的によく使われている。化
粧品原料として、低級アルコール、多価アルコールなど
の溶剤は、保湿効果、製品安定化効果、増粘効果などに
優れるため、不可欠な配合成分と考えられてきている。
しかし、毛髪脱色剤において、その使用時濃度での配合
量が、10%を越えると、脱色効果が著しく低下する。
しかも、図1に示すようにその脱色力の低下度合いは、
毛髪の温度が低いほど大きく、温度の高い毛髪根元部分
と低い毛先部分とでは、脱色後の明るさにかなりの違い
が生じてしまう。
【0012】
【図1】 さらに、本発明の必須成分の過硫酸塩としては、過硫酸
ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムが挙
げられる。その配合量は使用時の濃度で通常、1〜50
重量%、脱色効果の点から特に好ましくは、5〜20重
量%である。
【0013】また、酸化剤としては、過酸化水素、過炭
酸ナトリウム、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物、ピ
ロリン酸ナトリウム・過酸化水素付加物が挙げられる。
その配合量は使用時の濃度で通常、0.1〜20重量
%、脱色効果の点から特に好ましくは、1〜10重量%
である。
【0014】本発明で対象となる毛髪脱色剤としては、
例えば、前述したa〜cの1剤ないし3剤式のものが挙
げられる。また、これらの脱色剤の形態は通常、粉末ま
たは液状の他、クリーム状、ペースト状、ゲル状のもの
でも差し支えない。しかし、本発明が高級アルコールを
必須成分としていることから、クリーム製剤が最も好ま
しく、1、2剤のどちらか一方、または両方ともクリー
ム剤型で、そこに過硫酸塩を含む粉末を添加して使用す
る3剤式が、特に脱色効果の点から好ましい。
【0015】本発明においては、過硫酸塩および酸化剤
を用いる毛髪脱色剤に、高級アルコールを含み、並びに
その使用時における低級アルコールおよび多価アルコー
ルの総量が10%以下であることを必須の要件とするも
のであり、この条件が満たされることで、強く、均一な
脱色効果が得られるものである。
【0016】さらに、その組成にカチオン性界面活性剤
またはカチオン化ポリマーを配合した場合、これらの毛
髪への付着を妨げる低級アルコール、多価アルコールが
少ないため、毛髪表面に皮膜を形成する効果が著しく高
まり、毛髪内部のケラチンタンパクを保持するという良
好な毛髪保護作用を有し、特に、すすぎ時の指通りのな
めらかさ、仕上がりの感触が極めて良くなること、その
上、脱色後の毛髪色調の変化が少なくなることも併せて
見い出した。
【0017】本発明で用いられるカチオン化ポリマー
は、ポリマー鎖に結合してアミノ基またはアンモニウム
基を含むか、または少なくともジメチルジアリルアンモ
ニウムハライドを構成単位として含む水溶液のものであ
り、例えば第4級窒素含有セルロースエーテル、カチオ
ン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級
アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物及び4級化ポ
リビニルピロリドン誘導体などが挙げられる。第4級窒
素含有セルロースエーテルとしては例えば次の一般式
(1)で表されるものが好ましい。
【0018】
【化1】 式(1)中、Aはアンヒドログルコース単位の残基を示
し、fは50〜20000の整数であり、各R1は、そ
れぞれ次の一般式(2)で表される置換基を示す。
【0019】
【化2】 式(2)中、R2,R3は炭素数2又は3のアルキレン
基、gは0〜10の整数、hは0〜3の整数、iは0〜
10の整数、R4は炭素数1〜3のアルキレン基または
ヒドロキシアルキレン基、R5,R6,R7は同じかまた
は異なっており炭素数10までのアルキル基、アリール
基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を含
んで複素環を形成してもよい。X1は陰イオン(塩素、
臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、
硝酸等)を示す。本発明に用いられる第4級窒素含有セ
ルロースエーテルのカチオン置換度は、0.01〜1す
なわちアンヒドログルコース単位当りのhの平均値は、
0.01〜1が好ましく、さらに好ましくは0.02〜
0.5である。また、g+iの合計は平均1〜3であ
る。カチオン置換度は、0.01未満では十分でなく、
また1を超えてもかまわないが反応収率の点より1以下
が好ましい。ここで用いる第4級窒素含有セルロースエ
ーテルの分子量は約100000〜3000000の間
が好ましい。市販品としては、ライオン(株)のレオガ
ードG,GP、ユニオンカーバイド社のポリマーJR−
125,JR−400,JR−30M,LR−400,
LR−30Mなどが挙げられる。
【0020】その他の第4級窒素含有セルロースエーテ
ルとしてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリ
ルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナ
ショナルスターチアンドケミカル社のセルコートH−1
00,L−200などが挙げられる。
【0021】カチオン性澱粉としては次の一般式(3)
で表されるものが好ましい。
【化3】 式(3)中、Bは澱粉残基、R8はアルキレン基または
ヒドロキシアルキレン基、R9、R10、R11は同じかま
たは異なっており、炭素数10以下のアルキル基、アリ
ール基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素原子
を含んで複素環を形成してもよい。 X2は陰イオン(塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等)、jは正の整数を示す。本発明で用いられ
るカチオン性澱粉のカチオン置換度は0.01〜1、す
なわち無水グルコース単位当たり0.01〜1、好まし
くは0.02〜0.5個のカチオン基が導入されたもの
が好ましい。カチオン置換度が0.01未満では十分で
なく、また1を超えてもかまわないが反応収率の点より
1以下が好ましい。
【0022】カチオン化グアーガム誘導体としては、次
の一般式(4)で表されるものが好ましい。
【化4】 式(4)中、Dはグアーガム残基、R12はアルキレン基
またはヒドロキシアルキレン基R13,R14,R15は同じ
かまたは異なっており、炭素数10以下のアルキル基、
アリール基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素
原子を含んで複素環を形成してもよい。X3は陰イオン
( 塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫
酸、リン酸、硝酸等)、kは正の整数を示す。本発明で
用いられるカチオン化グアーガム誘導体のカチオン置換
度は0.01〜1が好ましく、特に0.02〜0.5個
のカチオン基が、糖単位に導入されたものが好ましい。
例えば、特公昭58−35640号、特公昭60−46
158号及び、特開昭58−53996号公報に記載さ
れ、RHONE-POULENC社のジャグアーC−13S,同−1
4S,同−17,同−210,同−162,HI−CA
RE1000として市販されている。
【0023】カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩
/アクリルアミド共重合物としては、次の一般式(5)ま
たは(6)で示されるものが好ましい。
【化5】
【化6】 式(5)及び(6)中、R16,R17は同じかまたは異な
っており、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェ
ニル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドア
ルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、
またはカルボアルコキシアルキル基、R18,R19
20,R21は同じかまたは異なっており、水素、低級ア
ルキル基(炭素数1〜3)またはフェニル基、X4は陰
イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル
硫酸、リン酸、硝酸等)、pは1〜50の整数、qは0
〜50の整数、rは150〜8000の整数を示す。本
発明で用いられるジアリル4級アンモニウム塩/アクリ
ルアミド共重合物の分子量としては約3万〜200万が
好ましく、さらに好ましくは10万〜100万の範囲で
ある。市販品としては、メルク社のマーコート100,
550,280などが挙げられる。
【0024】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は次式(7)で示されるものが好ましい。
【化7】 式(7)中、R22は水素原子または炭素数1〜3のアル
キル基、R23,R24,R25は同じかまたは異なってお
り、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、ア
ルコキシアルキル基またはカルボアルコキシアルキル
基、Y1は酸素原子またはアミド結合中のNH基、X5
陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、炭素
数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等)、uは1〜
10の整数、s+t=20〜8000の整数を示す。本
発明で用いられる4級化ポリビニルピロリドン誘導体の
分子量としては1万〜200万が好ましく、さらに好ま
しくは5万〜150万である。市販品としては、アイエ
スピー・ジャパン(株)のガフコート734,755,
755Nなどが挙げられる。
【0025】これらの中でも第4級窒素含有セルロース
エーテルおよびジアリル4級アンモニウム塩/アクリル
アミド共重合物が好ましい。
【0026】また、カチオン性界面活性剤としては、下
記(8)式に示す一般式で表されるものが用いられる。
例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリル
トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアン
モニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化
ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げ
られる。
【0027】
【化8】 (8)式中、R26,R27,R28,R29の1〜2個は直鎖
または分枝鎖の炭素数8〜20の長鎖アルキル基、また
は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数1〜
3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、X
はハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を
示す。
【0028】カチオン性界面活性剤またはカチオン化ポ
リマーの配合量は使用時の濃度で、0.001〜10重
量%であり、0.001重量%よりも少ないと十分な毛
髪保護効果および均一な脱色効果が得られず、10重量
%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。な
お、配合量の下限については、0.01重量%が好まし
く、0.01重量%以上配合することにより、より優れ
た毛髪保護効果および均一な脱色効果が得られる。上限
については、5重量%が好ましく、5重量%を越えた場
合は毛髪保護効果および均一な脱色効果の上昇は少なく
なる。
【0029】また、これらの脱色剤は、いずれも、過硫
酸塩および酸化剤を必須成分とするものであり、これに
通常、アルカリ剤、界面活性剤、増粘剤、pH調整剤な
どを配合したものである。
【0030】アルカリ剤としては、例えば、アンモニ
ア、モノエタノールアミン、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナ
トリウムなどが挙げられ、界面活性剤としては、例え
ば、高級アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸石鹸、
高級アルキルスルホン酸塩、高級アルキルリン酸エステ
ルなどが挙げられる。そして、増粘剤としては、例え
ば、デンプン質、海藻類、アルギン酸ナトリウム、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、グァーガ
ム、キサンタンガムなどが挙げられ、pH調整剤として
は、例えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭
酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸第一アンモ
ニウム、リン酸第二アンモニウム、クエン酸、酒石酸、
乳酸、コハク酸などが挙げられる。なお、本発明の脱色
剤中に、製品外観を着色するための例えば、トリフェニ
ルメタン染料、キノリン染料、アゾ染料、アントラキノ
ン染料、スチルベン染料、チアゾール染料を配合するこ
ともできる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り実施例
の記述に限定されるものではない。
【0032】実施例1〜2および比較例1〜4 上記組成の粉末活性化剤を調製し、この活性化剤25g
を表1の実施例1〜2および比較例1〜4の第2剤(酸
化剤)溶液100mlに溶解後、表1の対応する実施例
1〜2および比較例1〜4の第1剤(アルカリ剤)25
gを加えて良く混合して試験液とし、脱色試験を行っ
た。毛髪脱色力の強さ、均一性、毛髪の仕上がりおよび
毛髪の損傷についての評価結果を同じく表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】<評価方法> (1)毛髪脱色力の強さ 上記の粉末活性化剤を各種酸化剤に溶かした処理液を、
100名のパネラーから採取した毛束に塗布し、常温で
20分放置した。次に脱色した毛束をラウリル硫酸ナト
リウム10%溶液で2回シャンプーし、乾燥する操作を
30回繰り返した。対照として、市販のアルカリ剤およ
び過酸化水素水からなる2剤式の毛髪脱色剤と比較し
て、次の基準で評価し、最も多いものを表に結果として
示した。 ○…対照と比較してかなり明るくなる。 △…対照と比較してやや明るくなる。 ×…対照と比較して明るさに差が認められない。 (2)毛髪脱色力の均一性 処理液を毛束に塗布し、各々20℃および40℃で20
分放置した。次に脱色した毛束をラウリル硫酸ナトリウ
ム10%溶液で2回シャンプーし、乾燥する操作を30
回繰り返した。20℃および40℃で脱色した毛束を比
較して、次の基準で評価し、最も多いものを表に結果と
して示した。 ◎…20℃および40℃で脱色した毛髪の間に、脱色力
の差が全くない。 ○…20℃および40℃で脱色した毛髪の間に、脱色力
の差がほとんどない。 △…40℃で脱色した毛髪が、20℃で脱色した毛髪に
比べてやや明るい。 ×…40℃で脱色した毛髪が、20℃で脱色した毛髪に
比べてかなり明るい。 (20℃の方が脱色力弱い。) (3)毛髪の仕上がり 処理液を毛束に塗布し、常温で20分放置した。次に脱
色した毛束を市販シャンプーを用いて洗髪し、次の基準
で評価し、最も多いものを表に結果として示した。 ○…艶のあるしっとりとした仕上がり。 △…やや艶に欠け、ややパサツキやゴワツキがある。 ×…艶がなくパサツキやゴワツキがある。 (4)毛髪の損傷 脱色の前後の毛髪表面を電子顕微鏡(倍率3000倍)
で観察し、毛小皮の損傷の程度を、次の基準で評価し、
最も多いものを表に結果として示した。 ○…脱色前と同じで損傷は認められない。 △…毛小皮にわずかの隆起、亀裂、剥離などの損傷が認
められる。 ×…毛小皮にかなりの隆起、亀裂、剥離などの損傷が認
められる。
【0035】実施例3 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤50gと混合したもの
を毛髪に塗布して脱色処理を行ったところ、実施例1、
2と同様に毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得
た。
【0036】実施例4 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤100gと混合したも
のを毛髪に塗布して脱色処理を行ったところ、実施例
1、2と同様に毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果
を得た。
【0037】実施例5 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤50gと混合したもの
を毛髪に塗布して脱色処理を行ったところ、実施例1、
2と同様に毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得
た。
【0038】実施例6 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤100gと混合したも
のを毛髪に塗布して脱色処理を行ったところ、実施例
1、2と同様に毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果
を得た。
【0039】実施例7 上記組成の2剤式脱色剤を用い、第2剤50gに活性化
剤25gを混合したものを毛髪に塗布して脱色処理を行
ったところ、実施例1、2と同様に毛髪の脱色効果、仕
上がりに優れた結果を得た。
【0040】実施例8 上記組成の2剤式脱色剤を用い、第2剤100gに活性
化剤25gを混合したものを毛髪に塗布して脱色処理を
行ったところ、実施例1、2と同様に毛髪の脱色効果、
仕上がりに優れた結果を得た。
【0041】
【発明の効果】過硫酸塩および酸化剤を用いる毛髪脱色
剤で、その処方中に、高級アルコールを含み、並びにそ
の使用時における低級アルコールおよび多価アルコール
の総量を10%以下にすることで、温度の高い根元部分
から温度の比較的低い毛先部分まで均一に、強く脱色す
ることができ、しかも仕上がりの感触が極めて良くな
り、毛髪の損傷も少ない効果を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過硫酸塩および酸化剤を用いる毛髪脱色
    剤において、高級アルコールを含み、並びにその使用時
    における低級アルコールおよび多価アルコールの総量が
    10%以下であることを特徴とする毛髪脱色剤。
  2. 【請求項2】 高級アルコールを含む第1剤、酸化剤を
    含む第2剤、過硫酸塩を含む第3剤からなることを特徴
    とする請求項1記載の毛髪脱色剤。
  3. 【請求項3】 酸化剤が過酸化水素、過炭酸ナトリウ
    ム、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物およびピロリン
    酸ナトリウム・過酸化水素付加物からなる群から選ばれ
    ることを特徴とする請求項1〜2記載の毛髪脱色剤。
  4. 【請求項4】 カチオン性界面活性剤、またはカチオン
    化ポリマーの1種または2種以上を含むことを特徴とす
    る請求項1〜3記載の毛髪脱色剤。
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