JPH0967235A - 毛髪脱色剤 - Google Patents

毛髪脱色剤

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JPH0967235A
JPH0967235A JP24686295A JP24686295A JPH0967235A JP H0967235 A JPH0967235 A JP H0967235A JP 24686295 A JP24686295 A JP 24686295A JP 24686295 A JP24686295 A JP 24686295A JP H0967235 A JPH0967235 A JP H0967235A
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JP
Japan
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hair
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persulfate
decolorizing
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Application number
JP24686295A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ozeki
宏之 尾関
Masaaki Kasugai
正明 春日井
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Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 過硫酸塩、酸化剤およびキサンタンガム
を配合したことを特徴とする毛髪脱色剤。 【効果】 毛髪の損傷が少なく、しかも、強く、均一な
脱色効果が得られる上、安定した粘度で液ダレの少ない
毛髪脱色剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪脱色剤に関するもの
で、詳しくは、毛髪の損傷が少なく、しかも、強く、均
一な脱色効果が得られる上、安定した粘度で液ダレの少
ない毛髪脱色剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、脱色効果の強い過硫酸塩を含有す
る毛髪脱色剤としては、下記のa〜cのタイプのものが
一般的に知られている。
【0003】a)アルカリ剤および界面活性剤を含む液
状またはクリーム状第1剤、酸化剤を含む液状またはク
リーム状第2剤、そして、過硫酸塩を含む粉末状活性化
剤からなり、第1剤に活性化剤を添加した後、第2剤と
混合して使用する3剤式毛髪脱色剤。 b)過硫酸塩、アルカリ剤および増粘剤を含む粉末状第
1剤を、酸化剤を含む液状またはクリーム状第2剤に溶
解して使用する2剤式毛髪脱色剤。 c)過硫酸塩、酸化剤、アルカリ剤および増粘剤を含む
粉末状混合物を、水に溶解して使用する1剤式毛髪脱色
剤。
【0004】これらの毛髪脱色剤の作用メカニズムは、
発生期の酸素により、毛髪の色調を決定している色素の
メラニン顆粒を酸化分解するもので、黒色を褐色から黄
色にすることができる。しかし、毛髪の皮質あるいはケ
ラチン自体に、この酸化分解反応を受ける恐れがある。
例えば、H.Zahnは、このケラチンの酸化は、先ず毛髪の
構造を保つのに重要なシスチン結合において起こると報
告している(J.Soc.Cosmet.Chem.Vol.17,p.687,196
6)。また、C.Robbinsらの報告によると、他のアミノ酸
残基も、同様に酸化されているとしている(J.Soc.Cosm
et.Chem.Vol.20,p.555,1969)。その結果、発生期の酸
素によるメラニン顆粒の酸化分解反応は、毛髪ケラチン
に対しても重大な損傷を与えてしまい、毛髪は、パサツ
キ、ゴワツキ、毛切れなどが起こり、外観的には艶のな
い毛髪になるという問題があった。
【0005】また、アルカリ剤および酸化剤だけの脱色
剤より効果的な脱色力が得られる過硫酸塩を含む毛髪脱
色剤は、その塗布溶液が、高濃度の酸化剤溶液であるこ
とに加えて、塩濃度も極めて高くなることから、従来か
ら用いられているセルロース系、ビニル系の増粘剤では
塩析や酸化分解反応を受け易く、安定した粘度を得るこ
とが難しかった。そのため、これらの増粘剤では、塗布
溶液の粘度が高くなって塗りムラが生じたり、また反対
に液ダレを起こす恐れがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、これらの強
力タイプの毛髪脱色剤を使用する場合、特に自分自身で
毛髪脱色操作を行う場合には、毛髪損傷を引き起こした
り、仕上がりに大きな脱色ムラが生じることが多かっ
た。そのため、アルカリ剤と過酸化水素水からなる弱い
タイプの毛髪脱色剤を使用するか、または専門技術を持
った美容師に操作を依頼することが必要となり、容易に
強い毛髪の脱色を行うことは難しかった。従って、特に
技術的な操作を必要とせず、毛髪損傷の少なく、しかも
強く、均一な仕上がりとなる毛髪脱色剤の開発が望まれ
ていた。
【0007】そこで本発明は、毛髪の損傷が少なく、し
かも、強く、均一な脱色効果が得られる上、安定した粘
度で液ダレの少ない毛髪脱色剤を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実状に
鑑み、従来の過硫酸塩を含む脱色効果の強い毛髪脱色剤
の欠点を解決すべく鋭意検討の結果、キサンタンガムを
配合することによって、特に安定した粘度を得ることを
見い出した。その結果、処理時間中に薬液が均一に作用
し、均一な脱色力が得られた仕上がりとなった。特に、
粉末状の場合には、水または酸化剤を含む第2剤などに
溶解させる時、均一に分散し、その後、短時間で適正粘
度となり安定するといった優れた流動特性も認めた。し
かも、毛髪表面に被膜を形成するため、毛髪内部のケラ
チンタンパクを保持するという良好な毛髪保護作用を有
し、特に、すすぎ時の指通りのなめらかさ、仕上がりの
感触が極めて良くなることも併せて見い出し、本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、過硫酸塩、酸
化剤およびキサンタンガムを配合したことを特徴とする
毛髪脱色剤である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられるキサンタンガムとは、炭水化物をキサントモ
ナス菌属(Xanthomonas compestiris)を用いて発酵さ
せて得られた多糖類で、成分は主としてD−グルコー
ス、D−マンノースおよびD−グルクロン酸のナトリウ
ム、カリウムおよびカルシウム塩からなる(香粧品事
典,p102,1992年発行,廣川書店,井上哲男監修)。キサン
タンガムは、通常、種々の市販品があるので、これらを
使用するのが好ましい。この市販品を例示すると、例え
ば、三晶(株)の商品名ケルトロールシリーズ、大日本
製薬(株)の商品名エコーガム、またはローヌ・プーラ
ンジャパン(株)の商品名ローディーゲルなどがある。
【0010】キサンタンガムの毛髪脱色剤への配合量は
使用時の濃度で通常、0.01〜10重量%であり、
0.01重量%未満では十分な脱色効果を得ることはで
きず、また10重量%を越えて配合してもそれ以上の効
果は期待できない。なお、配合量の下限については、
0.1重量%が好ましく、0.1重量%以上配合するこ
とにより、より強く均一な脱色効果が得られる。上限に
ついては、5重量%が好ましく、5重量%を越えた場合
は脱色効果の上昇は少なくなる。また、キサンタンガム
の配合は、1剤式から3剤式に関わらずいずれにも配合
することができるが、酸化剤水溶液以外に配合すること
が脱色効果の点から望ましい。
【0011】さらに、本発明の必須成分の過硫酸塩とし
ては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウムが挙げられる。その配合量は使用時の濃度で通
常、1〜50重量%、脱色効果の点から特に好ましく
は、5〜20重量%である。
【0012】また、酸化剤としては、過酸化水素、過炭
酸ナトリウム、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物、ピ
ロリン酸ナトリウム・過酸化水素付加物が挙げられる。
その配合量は使用時の濃度で通常、0.1〜20重量
%、脱色効果の点から特に好ましくは、1〜10重量%
である。
【0013】本発明においては、過硫酸塩および酸化剤
を用いる毛髪脱色剤に、キサンタンガムを含むことを必
須の要件とするものであり、この条件が満たされること
で、毛髪の損傷が少なく、しかも、強く、均一な脱色効
果が得られる上、安定した粘度で液ダレの少ない毛髪脱
色剤が可能となるものである。
【0014】さらに、その組成にカチオン性界面活性剤
またはカチオン化ポリマーを配合した場合、これらの毛
髪への被膜形成効果がキサンタンガムとの相乗効果で著
しく高まり、毛髪内部のケラチンタンパクを保持すると
いう良好な毛髪保護作用を有し、特に、すすぎ時の指通
りのなめらかさ、仕上がりの感触が極めて良くなるこ
と、さらには脱色後の毛髪色調の変化が少なくなること
も併せて見い出した。
【0015】本発明で用いられるカチオン化ポリマー
は、ポリマー鎖に結合してアミノ基またはアンモニウム
基を含むか、または少なくともジメチルジアリルアンモ
ニウムハライドを構成単位として含む水溶液のものであ
り、例えば第4級窒素含有セルロースエーテル、カチオ
ン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級
アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物及び4級化ポ
リビニルピロリドン誘導体などが挙げられる。第4級窒
素含有セルロースエーテルとしては例えば次の一般式
(1)で表されるものが好ましい。
【0016】
【化1】 式(1)中、Aはアンヒドログルコース単位の残基を示
し、fは50〜20000の整数であり、各R1は、そ
れぞれ次の一般式(2)で表される置換基を示す。
【0017】
【化2】 式(2)中、R2,R3は炭素数2又は3のアルキレン
基、gは0〜10の整数、hは0〜3の整数、iは0〜
10の整数、R4は炭素数1〜3のアルキレン基または
ヒドロキシアルキレン基、R5,R6,R7は同じかまた
は異なっており炭素数10までのアルキル基、アリール
基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を含
んで複素環を形成してもよい。X1は陰イオン(塩素、
臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、
硝酸等)を示す。本発明に用いられる第4級窒素含有セ
ルロースエーテルのカチオン置換度は、0.01〜1す
なわちアンヒドログルコース単位当りのhの平均値は、
0.01〜1が好ましく、さらに好ましくは0.02〜
0.5である。また、g+iの合計は平均1〜3であ
る。カチオン置換度は、0.01未満では十分でなく、
また1を超えてもかまわないが反応収率の点より1以下
が好ましい。ここで用いる第4級窒素含有セルロースエ
ーテルの分子量は約100000〜3000000の間
が好ましい。市販品としては、ライオン(株)のレオガ
ードG,GP、ユニオンカーバイド社のポリマーJR−
125,JR−400,JR−30M,LR−400,
LR−30Mなどが挙げられる。
【0018】その他の第4級窒素含有セルロースエーテ
ルとしてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリ
ルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナ
ショナルスターチアンドケミカル社のセルコートH−1
00,L−200などが挙げられる。
【0019】カチオン性澱粉としては次の一般式(3)
で表されるものが好ましい。
【化3】 式(3)中、Bは澱粉残基、R8はアルキレンまたはヒ
ドロキシアルキレン基、R9、R10、R11は同じかまた
は異なっており、炭素数10以下のアルキル基、アリー
ル基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を
含んで複素環を形成してもよい。 X2は陰イオン(塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等)、jは正の整数を示す。本発明で用いられ
るカチオン性澱粉のカチオン置換度は0.01〜1、す
なわち無水グルコース単位当たり0.01〜1、好まし
くは0.02〜0.5個のカチオン基が導入されたもの
が好ましい。カチオン置換度が0.01未満では十分で
なく、また1を超えてもかまわないが反応収率の点より
1以下が好ましい。
【0020】カチオン化グアーガム誘導体としては、次
の一般式(4)で表されるものが好ましい。
【化4】 式(4)中、Dはグアーガム残基、R12はアルキレン基
またはヒドロキシアルキレン基R13,R14,R15は同じ
かまたは異なっており、炭素数10以下のアルキル基、
アリール基またはアラルキル基を示し、また式中の窒素
原子を含んで複素環を形成してもよい。X3は陰イオン
( 塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫
酸、リン酸、硝酸等)、kは正の整数を示す。本発明で
用いられるカチオン化グアーガム誘導体のカチオン置換
度は0.01〜1が好ましく、特に0.02〜0.5個
のカチオン基が、糖単位に導入されたものが好ましい。
例えば、特公昭58−35640号、特公昭60−46
158号及び、特開昭58−53996号公報に記載さ
れ、RHONE-POULENC社のジャグアーC−13S,同−1
4S,同−17,同−210,同−162,HI−CA
RE1000として市販されている。
【0021】カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩
/アクリルアミド共重合物としては、次の一般式(5)ま
たは(6)で示されるものが好ましい。
【化5】
【化6】 式(5)及び(6)中、R16,R17は同じかまたは異な
っており、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェ
ニル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドア
ルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、
またはカルボアルコキシアルキル基、R18,R19
20,R21は同じかまたは異なっており、水素、低級ア
ルキル基(炭素数1〜3)またはフェニル基、X4は陰
イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル
硫酸、リン酸、硝酸等)、pは1〜50の整数、qは0
〜50の整数、rは150〜8000の整数を示す。本
発明で用いられるジアリル4級アンモニウム塩/アクリ
ルアミド共重合物の分子量としては約3万〜200万が
好ましく、さらに好ましくは10万〜100万の範囲で
ある。市販品としては、メルク社のマーコート100,
550,280などが挙げられる。
【0022】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は次式(7)で示されるものが好ましい。
【化7】 式(7)中、R22は水素原子または炭素数1〜3のアル
キル基、R23,R24,R25は同じかまたは異なってお
り、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、ア
ルコキシアルキル基またはカルボアルコキシアルキル
基、Y1は酸素原子またはアミド結合中のNH基、X5
陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、炭素
数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等)、uは1〜
10の整数、s+t=20〜8000の整数を示す。本
発明で用いられる4級化ポリビニルピロリドン誘導体の
分子量としては1万〜200万が好ましく、さらに好ま
しくは5万〜150万である。市販品としては、アイエ
スピー・ジャパン(株)のガフコート734,755,
755Nなどが挙げられる。
【0023】これらの中でも第4級窒素含有セルロース
エーテルおよびジアリル4級アンモニウム塩/アクリル
アミド共重合物が好ましい。
【0024】また、カチオン性界面活性剤としては、下
記(8)式に示す一般式で表されるものが用いられる。
例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリル
トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアン
モニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化
ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げ
られる。
【0025】
【化8】 (8)式中、R26,R27,R28,R29の1〜2個は直鎖
または分枝鎖の炭素数8〜20の長鎖アルキル基、また
は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数1〜
3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、X
はハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を
示す。
【0026】カチオン性界面活性剤またはカチオン化ポ
リマーの配合量は使用時の濃度で、0.001〜10重
量%であり、0.001重量%よりも少ないと十分な毛
髪保護効果および均一な脱色効果が得られず、10重量
%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。な
お、配合量の下限については、0.01重量%が好まし
く、0.01重量%以上配合することにより、より優れ
た毛髪保護効果および均一な脱色効果が得られる。上限
については、5重量%が好ましく、5重量%を越えた場
合は毛髪保護効果および均一な脱色効果の上昇は少なく
なる。
【0027】本発明で対象となる毛髪脱色剤としては、
例えば、前述したa〜cの1剤ないし3剤式のものが挙
げられる。また、これらの脱色剤の形態は通常、粉末ま
たは液状の他、クリーム状、ペースト状あるいはゲル状
のものでも差し支えないが、好ましくは、過硫酸塩、キ
サンタンガムおよびアルカリ剤を含む第1剤、酸化剤を
含む第2剤からなる2剤式、またはアルカリ剤を含む第
1剤、酸化剤を含む第2剤、過硫酸塩およびキサンタン
ガムを含む第3剤からなる3剤式が脱色効果の点から特
に好ましい。
【0028】また、これらの脱色剤には、通常、アルカ
リ剤、界面活性剤、pH調整剤なども配合される。
【0029】アルカリ剤としては、例えば、アンモニ
ア、モノエタノールアミン、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナ
トリウムなどが挙げられ、界面活性剤としては、例え
ば、高級アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸石鹸、
高級アルキルスルホン酸塩、高級アルキルリン酸エステ
ルなどが挙げられる。そして、pH調整剤としては、例
えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、リン酸第一アンモニウ
ム、リン酸第二アンモニウム、クエン酸、酒石酸、乳
酸、コハク酸などが挙げられる。
【0030】なお、本発明の脱色剤中に、製品外観を着
色するための例えば、トリフェニルメタン染料、キノリ
ン染料、アゾ染料、アントラキノン染料、スチルベン染
料、チアゾール染料を配合することもできる。また、粘
度調整のため、他の増粘剤との併用も可能で、例えば、
デンプン質、海藻類、アルギン酸ナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、グァーガムなど
が粘度調整剤として挙げられる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り実施例
の記述に限定されるものではない。
【0032】実施例1 *1:三晶(株)のキサンタンガム 上記組成の粉末活性化剤を調製し、この活性化剤25g
を6%過酸化水素水溶液100mlに溶解し、これを処
理液(キサンタンガム濃度:3.0重量%)として脱色
試験を行ない、塗布液の垂れ、毛髪脱色力の均一性、毛
髪の仕上がりおよび毛髪の損傷についての評価結果を表
1に示す。
【0033】実施例2 実施例2は実施例1から第4級窒素含有セルロースエー
テルを外したものである。
【0034】比較例1〜5 実施例1の方法において、毛髪脱色剤の組成のうち、本
発明の配合剤であるキサンタンガムを表1に示すよう
に、他の増粘剤に変えるとともに、粘度調整のための変
化量を無水硫酸ナトリウムで補正し全量を100重量部
とし、それ以外は全く同様の方法で脱色試験を行った。
得られた結果を、同じく表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】<評価方法> (1)塗布液の液垂れ 上記の粉末活性化剤を過酸化水素水溶液に溶かした処理
液を、ガラス板の上に0.5g置く。ガラス板を床面に
対して60゜の角度で静置し、30分間での塗布液の移
動距離を測定する。 ○…塗布液の移動距離が5cm以内。 △…塗布液の移動距離が5〜10cm。 ×…塗布液の移動距離が10cm以上。 (2)毛髪脱色力の均一性 処理液を100名のパネラーから採取した毛束に塗布
し、常温で20分放置した。次に脱色した毛束をラウリ
ル硫酸ナトリウム10%溶液で2回シャンプーし、乾燥
する操作を30回繰り返した。次の基準で評価し、最も
多いものを表に結果として示した。 ◎…毛束が均一に脱色されており、また毛束間において
脱色力に差が全く認められない。 ○…毛束がほぼ均一に脱色されており、また毛束間にお
いて脱色力に差がほとんど認められない。 △…毛束においてやや脱色ムラがある。また毛束間にお
いて脱色力に差がややある。 ×…毛束においてかなりの脱色ムラが認められる。また
毛束間において脱色力に差がかなりある。 (3)毛髪の仕上がり 処理液を毛束に塗布し、常温で20分放置した。次に脱
色した毛束を市販シャンプーを用いて洗髪し、次の基準
で評価し、最も多いものを表に結果として示した。 ○…艶のあるしっとりとした仕上がり。 △…やや艶に欠け、ややパサツキやゴワツキがある。 ×…艶がなくパサツキやゴワツキがある。 (4)毛髪の損傷 脱色の前後の毛髪表面を電子顕微鏡(倍率3000倍)
で観察し、毛小皮の損傷の程度を、次の基準で評価し、
最も多いものを表に結果として示した。 ○…脱色前と同じで損傷は認められない。 △…毛小皮にわずかの隆起、亀裂、剥離などの損傷が認
められる。 ×…毛小皮にかなりの隆起、亀裂、剥離などの損傷が認
められる。
【0037】実施例3 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤50gと混合したもの
(キサンタンガム濃度:2.0重量%)を毛髪に塗布し
て脱色処理を行ったところ、実施例1と同様に塗布液性
状、毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得た。
【0038】実施例4 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤100gと混合したも
の(キサンタンガム濃度:1.7重量%)を毛髪に塗布
して脱色処理を行ったところ、実施例1と同様に塗布液
性状、毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得た。
【0039】実施例5 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤50gと混合したもの
(キサンタンガム濃度:1.0重量%)を毛髪に塗布し
て脱色処理を行ったところ、実施例1と同様に塗布液性
状、毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得た。
【0040】実施例6 上記組成の3剤式脱色剤を用い、第1剤50gに活性化
剤25gを添加し、次いで第2剤100gと混合したも
の(キサンタンガム濃度:0.9重量%)を毛髪に塗布
して脱色処理を行ったところ、実施例1と同様に塗布液
性状、毛髪の脱色効果、仕上がりに優れた結果を得た。
【0041】実施例7 上記組成の2剤式脱色剤を用い、第2剤100gに活性
化剤25gを混合したもの(キサンタンガム濃度:4.
0重量%)を毛髪に塗布して脱色処理を行ったところ、
実施例1と同様に塗布液性状、毛髪の脱色効果、仕上が
りに優れた結果を得た。
【0042】
【発明の効果】過硫酸塩および酸化剤を用いる毛髪脱色
剤で、その処方中に、キサンタンガムを配合したことに
より、安定した粘度で液ダレの少ない塗布液となり、し
かも強く、均一な脱色効果が得られる上、毛髪の損傷が
少なく、仕上がりの感触が極めて良くなる優れた効果を
有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過硫酸塩、酸化剤およびキサンタンガム
    を配合したことを特徴とする毛髪脱色剤。
  2. 【請求項2】 酸化剤が過酸化水素、過炭酸ナトリウ
    ム、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物およびピロリン
    酸ナトリウム・過酸化水素付加物からなる群から選ばれ
    ることを特徴とする請求項1記載の毛髪脱色剤。
  3. 【請求項3】 アルカリ剤を含む第1剤、酸化剤を含む
    第2剤、過硫酸塩およびキサンタンガムを含む第3剤か
    らなることを特徴とする請求項1〜2記載の毛髪脱色
    剤。
  4. 【請求項4】 過硫酸塩、キサンタンガムおよびアルカ
    リ剤を含む第1剤、酸化剤を含む第2剤からなることを
    特徴とする請求項1〜2記載の毛髪脱色剤。
  5. 【請求項5】 カチオン性界面活性剤またはカチオン化
    ポリマーの1種または2種以上を含むことを特徴とする
    請求項1〜4記載の毛髪脱色剤。
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