JP2016193872A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】直接染料のイオン性にかかわらず、良好な染色性や塗布性を有しながら施術後の感触向上効果に優れ、シャンプー洗浄を繰り返しても優れた感触が維持され、更には保存時に析出物を生じない安定な染毛剤組成物の提供。【解決手段】成分(A)〜(C)を含有し、成分(B)と成分(C)との電荷比(C)/(B)が0.5以上30以下である染毛料組成物。(A) 直接染料(B) スルホン化多糖(C) モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩、並びにモノアルキル(C8-22)エーテルアミン、モノアルキルアミド(C8-22)アミン及びこれらアミンの塩からなる群より選択されるカチオン界面活性剤【選択図】なし

Description

本発明は、染毛剤組成物に関する。
直接染料を用いた染毛料は、酸化染料を用いた染毛剤に比して安全性や簡便性が高く、またヘアダメージも少ないことから利用者に受け入れられており、ヘアマニキュア、カラートリートメント、カラーヘアコンディショナー等の呼称を持つ製品として種々提案されている。
例えば、特許文献1では、特定比の塩基性染料と中性染料とを、カチオン界面活性剤及び脂肪アルコールと組み合わせてなる、迅速かつ均一な毛髪染めができ、かつコンディショニング効果を有するヘアコンディショナーが提案されている。
一方、特許文献2では、酸性染料を被膜形成ポリマー及び増粘剤としての特定の多糖誘導体と組み合わせてなる毛髪化粧料が提案されており、この毛髪化粧料はのびが良好で毛髪に塗布し易く、使用感に優れるものとされている。
特開平01-132512号公報 特開平11-012139号公報
しかしながら、特許文献1に記載のヘアコンディショナーにおいて、直接染料として塩基性染料(カチオン性染料)又は中性染料に代えてアニオン性の酸性染料を用いた場合には、酸性染料とカチオン界面活性剤がイオン結合性複合体を形成して、染毛性が低下したり、安定な組成物が得られなかったりするという問題があった。
また、特許文献2に記載の毛髪化粧料では、酸性染料に代えて他の直接染料を用いた場合には、使用感の向上は得られず、また上記の特許文献1記載のヘアコンディショナーに比べて十分な塗布性や感触向上効果を得ることもできなかった。
従って、本発明は、直接染料のイオン性に関わらず、染毛性や塗布性を従来通り維持しつつ、施術後の感触向上効果に優れ、シャンプー洗浄を繰り返しても優れた感触が維持され、更には保存時に析出物を生じない安定な染毛剤組成物に関するものである。
本発明者らは、カチオン界面活性剤とスルホン化多糖類とを、両者の電荷比が一定範囲内になるよう組み合わせることにより、上記課題の解決が可能となることを見出した。
本発明は、成分(A)〜(C)を含有し、成分(B)と成分(C)との電荷比(C)/(B)が0.5以上30以下である染毛料組成物を提供するものである。
(A) 直接染料
(B) スルホン化多糖
(C) モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩、並びにモノアルキル(C8-22)エーテルアミン、モノアルキルアミド(C8-22)アミン及びこれらアミンの塩からなる群より選択されるカチオン界面活性剤
本発明の染毛剤組成物は、直接染料のイオン性にかかわらず、染色性や塗布性を従来通り維持しつつ、施術後の感触向上効果に優れ、シャンプー洗浄を繰り返しても優れた感触が維持され、更には保存時の処方安定性にも優れる。
〔成分(A):直接染料〕
成分(A)の直接染料としては、下記アゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料並びに分散染料からなる群より選択される少なくとも1種又は2以上の染料を用いることができる。
Figure 2016193872
酸性染料としては、例えば青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられる。
塩基性染料としては、例えば塩基性赤51、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄57等が挙げられる。
ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC赤3、HC黄2、HC黄4、HC黄5等が挙げられる。
分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式の場合、成分(A)は第1剤、第2剤、第3剤のいずれに含有させてもよいが、処方配合の安定性の観点から、第1剤又は第3剤中に含有させることが好ましく、第1剤中に含有させることがより好ましい。本発明の染毛剤組成物中における成分(A)の含有量は、処方配合の安定性の観点から、好ましくは0.0005質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、更に好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
〔酸化染料〕
本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式である場合、第1剤中には成分(A)の直接染料に加え、酸化染料を含有させることもできる。酸化染料としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカップラーを用いることができる。
プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、オルトアミノフェノール、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2−ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
また、カップラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、レゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、ヒロドキノンとこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカップラーは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。その全組成物中の総含有量は、成分(A)の染色性に影響を与えない程度の含有量であることが好ましく、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、また好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
〔成分(B):スルホン化多糖〕
成分(B)としては、多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が、次の置換基(b1)で置換されてなる水溶性アルキル置換多糖が好ましいものとして挙げられる。なお、ここでいう水溶性とは、25℃で水に0.001質量%以上溶解することをいう。
(b1)ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
置換基(b1)の具体例としては、2-スルホエチル基、3-スルホプロピル基、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基、2-スルホ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、その一部又は全部が、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アミン類等の有機カチオン基、アンモニウムイオンなどとの塩となっていてもよい。これらの中でも、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基のナトリウム塩が好ましい。
成分(B)は、多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が、前記置換基(b1)に加え、更に次の置換基(b2)で置換されていることが好ましい。
(b2)炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル基及び/又は炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルケニル基を有するアルケニルグリセリルエーテル基
置換基(b2)の具体例としては、2-ヒドロキシ-3-アルコキシプロピル基、2-アルコキシ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基、2-ヒドロキシ-3-アルケニルオキシプロピル基、2-アルケニルオキシ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基が挙げられ、これらの基は多糖分子に結合しているヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基の水素原子と置換していてもよい。これらのグリセリルエーテル基に置換している炭素数10〜40のアルキル基又はアルケニル基としては、炭素数12〜36、更には16〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基が好ましく、染毛剤組成物の保存時の処方安定性の点から、アルキル基、更には直鎖アルキル基が好ましく、中でも炭素数18の直鎖アルキル基が好ましい。
なお、置換基(b1)又は(b2)がヒドロキシ基を有する場合には、当該ヒドロキシ基の水素原子は、更に他の置換基(b1)又は(b2)で置換されていてもよい。
構成単糖残基当たりの置換基(b1)による置換度は、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは2.5以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である。また、構成単糖残基当たりの置換基(b2)による置換度は、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.002以上、更に好ましくは0.003以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.1以下である。更に、置換基(b1)と置換基(b2)の数の比率(b1)/(b2)は、好ましくは1000以下、より好ましくは500以下、更に好ましくは300以下であり、また、1/100以上、より好ましくは1/10以上である。なお、成分(B)は、多糖の各繰り返し単位中に必ず置換基(b1)が存在している必要はなく、一分子全体として見たときに、置換基(b1)が導入されていればよく、置換基(b1)及び(b2)による置換度が平均して前記範囲内にあることが好ましい。
また、成分(B)のスルホン化多糖の基本骨格となる多糖としては、セルロース、グアーガム、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられ、なかでもセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。これら多糖の誘導体におけるメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等による置換は、単一の置換基による置換でも複数の置換基による置換でもよく、その構成単糖残基当たりの置換度は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。また、これら多糖の重量平均分子量は、好ましくは1万以上、より好ましくは10万以上、更に好ましくは30万以上であり、また、好ましくは1000万以下、より好ましくは500万以下、更に好ましくは200万以下である。
成分(B)のスルホン化多糖は、多糖の水酸基の水素原子の一部若しくは全部をスルホン化(スルホン酸基を有する置換基(b1)の導入)することにより、又は多糖の水酸基の水素原子の一部をスルホン化した後、残りの水酸基の水素原子の一部若しくは全部を疎水化(置換基(b2)の導入)することにより、又は多糖の水酸基の水素原子の一部を疎水化した後、残りの水酸基の水素原子の一部若しくは全部をスルホン化することにより、又は同時に疎水化及びスルホン化を行うことにより、製造することができる。
スルホン化多糖における置換基(b1)及び(b2)は、原料として用いた多糖のヒドロキシ基のみならず、他の置換基(b1)や置換基(b2)が有するヒドロキシ基に置換する場合もあり、更に、かかる置換は重畳的に起こる場合もある。すなわち、多糖のヒドロキシ基の水素原子のみが置換基(b1)及び(b2)で置換された化合物のほか、疎水化(b2)後にスルホン化(b1)した場合には、置換基(b2)に更に置換基(b2)又は(b1)が置換し、また置換基(b1)に更に置換基(b1)が置換したものが含まれることがある。また、スルホン化(b1)後に疎水化(b2)した場合には、置換基(b2)に更に置換基(b2)が置換し、また置換基(b1)に更に置換基(b1)又は(b2)が置換したものが含まれることがある。さらに、疎水化とスルホン化を同時に行った場合には、置換基(b2)に更に置換基(b2)又は(b1)が置換し、置換基(b1)に更に置換基(b2)又は(b1)が置換したものが含まれることがあり、更に、かかる他の置換基への置換が重畳的に起こったものが含まれることもある。本発明においては、このような多糖のいずれをも使用することができる。
成分(B)の具体例としては、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na、ヒドロキシエチルセルローススルホン酸又はその塩が挙げられる。
成分(B)のスルホン化多糖はアニオン性ポリマーであるが、成分(C)のカチオン界面活性剤と併用しても沈殿を生じ難く、成分(C)による、毛髪を絡まりにくく滑らかな感触にする効果の持続性を向上させることができる。また、成分(B)の配合によって、成分(A)による染毛性も向上させることができる。
成分(B)のスルホン化多糖は、単独で又は2種以上を組合せて用いることができ、染毛剤組成物中における含有量は、塗布時の良好な操作性(塗り伸ばしやすさ、液だれし難さ、染毛剤としての保形性)の観点、染毛性の向上の観点、及び成分(C)による感触向上効果の持続性を高める観点より、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
〔成分(C):カチオン界面活性剤〕
本発明における成分(C)のカチオン界面活性剤は、モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩、並びにモノアルキル(C8-22)エーテルアミン、モノアルキルアミド(C8-22)アミン及びこれらアミンの塩からなる群より選択される1以上の化合物である。これらの中でも、保存時の処方安定性の観点より、モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩が好ましい。
(i)モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩としては、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2016193872
〔式中、R1は、炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R2〜R4は、同一でも異なってもよく、水素原子又はメチル基を示し、X-は、陰イオンを示す。〕
一般式(1)において、R1のアルキル基の炭素数は、8以上であって、好ましくは12以上、より好ましくは16以上であり、また、22以下であって、好ましくは20以下である。またR1は、直鎖アルキル基が好ましい。X-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオンが挙げられ、塩化物イオンがより好ましい。
一般式(1)で表されるモノアルキル4級アンモニウム塩の具体例としては、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等の塩化アルキルトリメチルアンモニウムが挙げられ、中でも塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。
(ii)モノアルキル(C8-22)エーテルアミンとしては、下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2016193872
〔式中、R5は、炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6及びR7は、同一でも異なってもよく、炭素数1以上6以下のアルキル基を示す。〕
一般式(2)において、R5のアルキル基の炭素数は、8以上であって、好ましくは12以上、より好ましくは16以上であり、また、22以下であって、好ましくは20以下、より好ましくは18以下である。またR5は、直鎖アルキル基が好ましい。R6及びR7は、メチル基が好ましい。
上記モノアルキルエーテルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。なお、本発明においてモノアルキルエーテルアミンの塩の成分(C)としての含有量は、モノアルキルエーテルアミンとしての換算量とする。
塩としては、有機酸又は無機酸による塩が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等による塩が挙げられる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸による塩;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸による塩;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸による塩;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸による塩;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸による塩等が挙げられる。これらの中で、無機酸塩としては塩酸による塩がより好ましい。有機酸塩としては、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸による塩が好ましい。ジカルボン酸による塩としてはマレイン酸、コハク酸による塩がより好ましい。ヒドロキシカルボン酸による塩としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸による塩がより好ましい。酸性アミノ酸による塩としてはグルタミン酸による塩がより好ましい。
一般式(2)で表されるモノアルキル(C8-22)エーテルアミンの具体例としては、N,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミンが挙げられ、その塩としては有機酸塩が好ましく、例えばN,N-ジメチル-3-ヘキサデシルオキシプロピルアミン乳酸塩、N,N-ジメチル-3-オクタデシルオキシプロピルアミン乳酸塩が挙げられる。
(iii)モノアルキルアミド(C8-22)アミンとしては、下記一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2016193872
〔式中、R8COは炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルカノイル基又はアルケノイル基を示し、R9及びR10は、同一でも異なってもよく、炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、bは2以上4以下の数を示す。〕
一般式(3)において、R8COは炭素数8以上であって、好ましくは12以上、より好ましくは16以上、更に好ましくは18以上であり、また、炭素数22以下であって、好ましくは20以下である。またR8COは、直鎖のアルカノイル基又はアルケノイル基が好ましい。R9及びR10は、メチル基が好ましい。
上記モノアルキルアミドアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。なお、本発明においてモノアルキルアミドアミンの塩の成分(C)としての含有量は、モノアルキルアミドアミンとしての換算量とする。
塩としては、有機酸又は無機酸による塩が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等による塩が挙げられる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸による塩;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸による塩;ポリグルタミン酸等のポリカルボン酸による塩;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸による塩;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸による塩等が挙げられる。これらの中で、無機酸塩としては塩酸による塩がより好ましい。有機酸塩としては、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸による塩が好ましい。ジカルボン酸による塩としてはマレイン酸、コハク酸による塩がより好ましい。ヒドロキシカルボン酸による塩としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸による塩がより好ましい。酸性アミノ酸による塩としてはグルタミン酸による塩がより好ましい。
一般式(3)で表されるモノアルキルアミド(C8-22)アミンとしては、ドコサナミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミンが挙げられ、その塩としては有機酸塩が好ましく、例えばドコサナミドプロピルジメチルアミン乳酸塩、ステアラミドプロピルジメチルアミン乳酸塩が挙げられる。
成分(C)のカチオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組合せて用いることができ、染毛剤組成物中における含有量は、組成物の保存時の処方安定性の観点より、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の染毛剤組成物中における成分(C)と成分(B)との電荷比(C)/(B)は、濯ぎ時に両成分より形成される水不溶性のコンプレックスをすみやかに毛髪表面に吸着させ、感触向上効果の持続性を高める観点より、0.5以上であって、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上であり、更に好ましくは2.5以上であり、また、30以下であって、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは8以下である。更にこの電荷比にすることで染色性も向上させることができる。また、この電荷比であれば、染毛剤組成物中での水不溶性のコンプレックスによる沈殿物を形成し難い。ここで、上記電荷比(C)/(B)は、下記式に従って計算することができる。なお、本発明において、成分(B)などアニオン性ポリマーの電荷密度は、原料として入手されたポリマーにおける、対イオンを含めたポリマー1g当たりのアニオン性基のモル数×1000(meq/g)をいい、成分(C)のカチオン界面活性剤の電荷密度は、対イオンを含めたカチオン界面活性剤1g当たりのカチオン性基のモル数×1000(meq/g)をいうものとする。
電荷比(C)/(B)
=(成分(C)の含有量×成分(C)の電荷密度)/(成分(B)の含有量×成分(B)の電荷密度)
本発明の染毛剤組成物中における成分(A)に対する、成分(B)と成分(C)との合計の質量比〔(B)+(C)〕/(A)は、濯ぎ時の感触向上と保存時の処方安定性との両立の観点より、好ましくは1以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、更に好ましくは6.5以上、更に好ましくは7.5以上であり、また、好ましくは50以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは35以下、更に好ましくは30以下、更に好ましくは25以下、更に好ましくは15以下、更に好ましくは14.5以下である。
〔成分(D):高級アルコール〕
本発明の染毛剤組成物には、濯ぎ時の感触向上、保存時の処方安定性向上の観点から、炭素数12以上の高級アルコールを含有させることが好ましい。高級アルコールは、本発明の染毛剤組成物が二剤式三剤式である場合には、第1剤、第2剤、第3剤のいずれの剤に含有させてもよい。
高級アルコールとしては、炭素数16以上のものが好ましく、また、炭素数30以下、更には22以下のものが好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
染毛剤組成物中における成分(D)の含有量は、好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは11質量%以下、より好ましくは9質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。
本発明の染毛剤組成物中における成分(C)と成分(D)との質量比(C)/(D)は、濯ぎ時の感触向上と保存時の処方安定性との両立の観点より、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは2以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.3以下、更に好ましくは0.25以下である。
〔成分(C)以外の界面活性剤〕
本発明の染毛剤組成物には、更に、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤又はアニオン界面活性剤を含有させることができる。これらの中でも、処方配合の安定性の観点から、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩、リン酸モノ又はジエステル、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。アルキルエーテル硫酸塩としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。これらのうち、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、飽和脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩が好ましい。これらアニオン界面活性剤のアニオン性基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等)が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルサッカライドが好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル、アルキルポリグルコシドがより好ましい。
両性界面活性剤としては、イミダゾリン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタイン等が挙げられ、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン界面活性剤がより好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが更に好ましい。
これら成分(C)以外の界面活性剤は、染毛剤組成物が二剤式又は三剤式の場合、第1剤、第2剤、第3剤のいずれに含有させてもよい。
これら成分(C)以外の界面活性剤は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、全組成物中の含有量は、良好な感触、乳化性能の観点から、好ましくは0.01質量%、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。
〔カチオン性ポリマー〕
本発明の染毛剤組成物には、更に、カチオン性ポリマーを含有させることができる。カチオン性ポリマーとは、カチオン基又はカチオン基にイオン化され得る基を有するポリマーをいい、全体としてカチオン性となる両性ポリマーも含まれる。カチオン性ポリマーとしては、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又はジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む水溶性のもの、例えばカチオン化セルロース、カチオン性澱粉、カチオン性グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン等が挙げられる。これらのうち、染毛処理後のすすぎ時の柔らかさ、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時のまとまり易さ及び保湿性という効果及び組成物の保存時の処方安定性の点から、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン、カチオン化セルロースが好ましく、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、カチオン化セルロースがより好ましい。
カチオン性ポリマーの具体例としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリクオタニウム-6,例えばマーコート100;ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム-22, 例えばマーコート280, 同295;ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-7,例えばマーコート550;ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社)、4級化ポリビニルピロリドン誘導体(ポリクオタニウム-11,例えばガフカット734、同755、同755N;アシュランド社)、カチオン化セルロース誘導体(ポリクオタニウム-10,例えばレオガードG、同GP;ライオン社、ポリマーJR-125、同JR-400、同JR-30M、同LR-400、同LR-30M;以上、ダウ・ケミカル社)等が挙げられる。
これらのカチオン性ポリマーは、2種以上を併用してもよく、その含有量は、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、全組成物中の好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔有機溶剤〕
本発明の染毛剤組成物は、有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール等の低級アルカノール;ベンジルアルコール、2-ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール等の芳香族アルコール;プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール;エトキシエタノール、エトキシジグリコール、メトキシエタノール等のエーテルアルコール;N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン等のN-アルキルピロリドン;炭酸プロピレン等の炭酸アルキレン;γ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン等のラクトンが挙げられる。
これら有機溶剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができ、またその全組成物中の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下である。
〔アルカリ剤〕
本発明の染毛剤組成物には、更にアルカリ剤を含有させることができる。本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式である場合は、アルカリ剤は第1剤に含有させる。このようなアルカリ剤としては、アンモニア及びその塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム等の炭酸塩が挙げられる。これらのアルカリ剤のうち、アンモニア及びその塩、モノエタノールアミン及びその塩、並びに2-アミノ-2-メチルプロパノールからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、これらの中でも2-アミノ-2-メチルプロパノールがより好ましい。
アルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、全組成物中の含有量は、十分な染毛効果の点から、0.01質量%以上、更には0.05質量%以上、更には0.1質量%以上、更には0.2質量%以上、更には0.5質量%以上、更には1質量%以上が好ましく、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、20質量%以下、更には10質量%以下、更には5質量%以下、更には4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下が好ましい。
〔過酸化水素〕
本発明の染毛剤組成物が二剤式染毛剤又は三剤式染毛剤である場合、第2剤に過酸化水素を含有させることができる。全組成物中の過酸化水素の含有量は、十分な染毛効果の点から、0.1質量%以上、更には0.5質量%以上、更には1質量%以上が好ましく、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、12質量%以下、更には9質量%以下、更には6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下が好ましい。
〔媒体〕
本発明の染毛剤組成物には、媒体として水が使用される。染毛剤組成物中の水の含有量は、10質量%以上、更には20質量%以上、更に30質量%以上、更には40質量%以上、更には50質量%以上が好ましく、また、95質量%以下、更には90質量%以下、更には85質量%以下が好ましい。
〔pH調整剤〕
本発明の染毛剤組成物は、pH調整剤として、前述のアルカリ剤のほかに、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸等の有機酸、塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等を使用することができる。
これらpH調整剤は、二剤式又は三剤式染毛剤にあっては、第1剤、第2剤、第3剤のいずれに含有させてもよい。またその全組成物中の含有量は、十分な染色効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔pH〕
本発明の染毛剤組成物のpH(25℃)は、一剤式染毛料の場合、用いる直接染料によって適宜調整し得る。直接染料として酸性染料を用いる場合は、染毛剤組成物のpH(25℃)は、染料の安定性と毛髪への吸着を良好にする観点から、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは3以上であり、また、好ましくは6.5以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5.5以下、更に好ましくは5以下である。直接染料としてアゾ染料(A-1)、(A-2)若しくは(A-3)、又は塩基性染料を用いる場合、染毛剤組成物のpH(25℃)は、染料の安定性と毛髪への吸着を良好にする観点から、好ましくは7以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは8.5以上、更に好ましくは9以上であり、また、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは更には11以下、更に好ましくは10.5以下である。直接染料としてニトロ染料又は分散染料を用いる場合、染毛剤組成物のpH(25℃)は、好ましくは2.5以上、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは11以下である。
また、本発明の染毛剤組成物が二剤式染毛剤である場合、第1剤のpH(25℃)は好ましくは8〜12、第2剤のpH(25℃)は好ましくは2〜5である。第1剤と第2剤の混合物の使用時のpH(25℃)は、染毛効果と皮膚刺激性の点から、好ましくは8以上、より好ましくは8.5以上、更に好ましくは9以上であり、また、好ましくは11.5以下、より好ましくは11以下、更に好ましくは10.5以下である。
なお、本明細書において、染毛剤組成物のpHは、株式会社堀場製作所製pHメーターF-22を用いて室温(25℃)で測定した値である。
〔その他の任意成分〕
本発明の染毛剤組成物には、上記成分のほかに、通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。
このような任意成分の配合目的としては、パール化、防腐、金属封鎖、酸化防止、紫外線吸収、保湿、製品着色、付香等を挙げることができ、具体的な任意成分としては、動植物油脂、高級脂肪酸、タンパク質加水分解物、タンパク質誘導体、アミノ酸、植物抽出物、ビタミン、香料等が挙げられる。
〔剤型〕
本発明の染毛剤組成物は、一剤式、二剤式、又は三剤式の各種染毛剤として使用できる。一剤式染毛剤組成物は、成分(A)〜(C)を含有する単一の剤からなる。二剤式染毛剤組成物は、成分(A)及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤からなることが好ましい。三剤式染毛剤組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、成分(A)を含有する第3剤からなるか、又は成分(A)及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、その他の成分を含有する第3剤からなることが好ましい。上記のその他の成分を含有する第3剤としては脱色力向上のために過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等)等の造粒物からなる粉末状酸化剤を用いることが好ましい。
なお、本発明において「全組成物」とは、染毛処理の使用時の組成物全体をいい、上述の二剤式染毛剤にあっては、第1剤と第2剤を混合した後の混合物を意味し、三剤式染毛剤にあっては、第1剤と第2剤と第3剤を混合した後の混合物を意味する。
本発明の染毛剤組成物は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などの形態で用いられるものとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。これらの場合における全組成物の粘度は、毛髪に塗布したときに液だれしにくいように調整することが望ましい。この全組成物の粘度(25℃)は、ヘリカルスタンド付きB型回転粘度計(モデル;デジタル粘度計TVB-10、東機産業社製)により、ローターT-Cを用いて10rpmで1分間回転させた後の測定値として、好ましくは2,000〜200,000mPa・s、より好ましくは4,000〜150,000mPa・s、更に好ましくは6,000〜100,000mPa・s、更に好ましくは8,000〜80,000mPa・sである。なお、二剤式又は三剤式の場合には、各剤の混合後3分経過後に測定するものとする。
また、本発明の染毛剤組成物は、毛髪に塗布するときにノンエアゾール型のフォーマー容器から吐出させたり、カップ内でシェークして発泡させたりすることで泡状として使用することもできる。この場合における発泡前の全組成物の粘度も、泡状として毛髪に塗布したときに液だれしにくいように調整することが望ましい。この全組成物の粘度(25℃)は、B型回転粘度計(モデル;デジタル粘度計TV-10、東機産業社製)により、ローターNo.1を用いて30rpmで1分間回転させた後の測定値(但し、粘度が160mPa・sを超える場合は、12rpmで1分間回転させた後の測定値)として、好ましくは1〜800mPa・s、より好ましくは1〜600mPa・s、更に好ましくは1〜500mPa・s、更に好ましくは1〜300mPa・sである。なお、二剤式又は三剤式の場合には、各剤の混合後3分経過後に測定するものとする。
〔染毛方法〕
本発明の染毛剤組成物を用いて染毛処理するには、例えば本発明の染毛剤組成物(二剤式又は三剤式の場合は第1剤〜第3剤を使用直前に混合した後)を毛髪に適用し、所定時間放置後、水を用いて洗い流し、乾燥すればよい。毛髪への適用温度は15〜45℃、適用時間は1〜60分間、更には5〜45分間、更には10〜30分間が好ましい。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 次の成分(A)〜(C)を含有する染毛剤組成物。
(A) 直接染料
(B) スルホン化多糖
(C) モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩、並びにモノアルキル(C8-22)エーテルアミン、モノアルキルアミド(C8-22)アミン及びこれらアミンの塩からなる群より選択されるカチオン界面活性剤
<2> 成分(A)が、好ましくはアゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料並びに分散染料からなる群より選択される1種又は2種以上の染料である、<1>記載の染毛剤組成物。
Figure 2016193872
<3> 成分(A)が、好ましくは次の(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料であり、25℃におけるpHが、好ましくは7以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは8.5以上、更に好ましくは9以上であり、また、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは更には11以下、更に好ましくは10.5以下である、<2>記載の染毛剤組成物。
Figure 2016193872
<4> 成分(A)が酸性染料であり、25℃におけるpHが、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは3以上であり、また、好ましくは6.5以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5.5以下、更に好ましくは5以下である、<2>記載の染毛剤組成物。
<5> 二剤式又は三剤式の染毛剤組成物であって、好ましくは成分(A)を第1剤又は第3剤中に含有する<1>〜<4>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<6> 成分(A)の含有量が、好ましくは0.0005質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、更に好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である<1>〜<5>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<7> 成分(B)が、好ましくは多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が次の置換基(b1)で置換されてなる水溶性アルキル置換多糖である<1>〜<6>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
(b1)ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
<8> 置換基(b1)が、好ましくは2-スルホエチル基、3-スルホプロピル基、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基、2-スルホ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基及びそれらの塩からなる群より選ばれるものである<7>に記載の染毛剤組成物。
<9> 構成単糖残基当たりの置換基(b1)による置換度が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは2.5以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である<7>又は<8>に記載の染毛剤組成物。
<10> 成分(B)が、好ましくは多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が、更に次の置換基(b2)で置換されてなる水溶性アルキル置換多糖類である<7>〜<9>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
(a2)炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル基及び/又は炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルケニル基を有するアルケニルグリセリルエーテル基
<11> 置換基(b2)が、好ましくは2-ヒドロキシ-3-アルコキシプロピル基、2-アルコキシ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基、2-ヒドロキシ-3-アルケニルオキシプロピル基及び2-アルケニルオキシ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基からなる群より選ばれるものである<10>に記載の染毛剤組成物。
<12> 構成単糖残基当たりの置換基(b2)による置換度が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.002以上、更に好ましくは0.003以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.1以下である<10>又は<11>に記載の染毛剤組成物。
<13> 置換基(b1)と置換基(b2)の数の比率(b1)/(b2)が、好ましくは1000以下、より好ましくは500以下、更に好ましくは300以下であり、また、1/100以上、より好ましくは1/10以上である<10>〜<12>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<14> 成分(B)のスルホン化多糖の基本骨格となる多糖が、好ましくはセルロース、グアーガム、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム及びヒドロキシプロピルメチルスターチから選ばれるものである<1>〜<13>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<15> 成分(B)のスルホン化多糖の基本骨格となる多糖類の重量平均分子量が、好ましくは1万以上、より好ましくは10万以上、更に好ましくは30万以上であり、また、好ましくは1000万以下、より好ましくは500万以下、更に好ましくは200万以下である<14>に記載の染毛剤組成物。
<16> 成分(B)が、好ましくはヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸塩(INCI名: ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na)である<1>〜<15>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<17> 成分(B)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である<1>〜<16>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<18> 成分(C)におけるモノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩が、好ましくは一般式(1)で表される化合物である<1>〜<17>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
Figure 2016193872
〔式中、R1は、炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R2〜R4は、同一でも異なってもよく、水素原子又はメチル基を示し、X-は、陰イオンを示す。〕
<19> 成分(C)におけるモノアルキル(C8-22)エーテルアミンが、好ましくは一般式(2)で表される化合物である<1>〜<18>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
Figure 2016193872
〔式中、R5は、炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6及びR7は、同一でも異なってもよく、炭素数1以上6以下のアルキル基を示す。〕
<20> 成分(C)におけるモノアルキルアミド(C8-22)アミンが、好ましくは一般式(3)で表される化合物である<1>〜<19>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
Figure 2016193872
〔式中、R8は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R9及びR10は、同一でも異なってもよく、炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、bは2以上4以下の数を示す。〕
<21> 成分(C)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である<1>〜<20>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<22> 成分(C)と成分(B)との電荷比(C)/(B)が、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上、更に好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは8以下である<1>〜<21>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<23> 好ましくは、更に成分(D)を含有するものである<1>〜<22>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
(D) 炭素数12以上の高級アルコール
<24> 成分(D)が、好ましくは炭素数16以上、また、好ましくは炭素数30以下、より好ましくは炭素数22以下のものである<23>に記載の染毛剤組成物。
<25> 成分(D)の含有量が、好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは11質量%以下、より好ましくは9質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である<23>又は<24>に記載の染毛剤組成物。
<26> 成分(C)と成分(D)との質量比(C)/(D)が、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは2以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.3以下、更に好ましくは0.25以下である<23>〜<25>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
<27> <1>〜<26>のいずれかに記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、1〜60分間放置後、水を用いて洗い流し、乾燥する染毛方法。
製造例1
以下の方法により、成分(B)のスルホン化多糖を得た。
1Lニーダー中に、ヒドロキシエチルセルロース(ユニオンカーバイド社製,QP15000H,LOT.W8077P,以下「HEC」)100g及びステアリルグリシジルエーテル0.61g(0.45mol%対HEC)を仕込んだ。装置を密閉し、装置内の脱気(13.3kPa)と窒素置換を3回行い、反応系内の酸素を除去した。窒素置換後、粉体を攪拌しながら室温でイソプロピルアルコール50g(0.5質量倍対HEC)を添加した。5分後48質量%水酸化ナトリウム水溶液6.67g(20mol%)とイオン交換水36.5g(総水量0.4質量倍対HEC)の混合液を、粉体の攪拌を行いながら徐々に加えた。室温で30分攪拌後、80℃まで昇温し、80℃で3時間疎水化反応を行った。疎水化反応終了後、50℃まで冷却し、攪拌しながら、別途調製した2,3-エポキシプロパンスルホン酸ナトリウム水溶液(41.1質量%)31.2g(20mol%対HEC)をゆっくりと添加し、50℃で5時間スルホン化反応を行った。スルホン化反応終了後、酢酸4.8gをゆっくりと添加して中和を行った。30分攪拌後、ニーダー内で減圧乾燥(90℃/100mmHg)を6時間行い、黄白色粉体のステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naを110g得た。
得られたステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naの3-ステアリルオキシ-2-ヒドロキシプロピル基の置換度は0.0033、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基の置換度は0.139、電荷密度は0.54meq/gであった。
実施例1〜8及び比較例1〜3
表2に示す組成からなるカラートリートメント(pH9.1)を調製した。得られたカラートリートメントについて、以下の方法に従って、処方安定性、感触持続性の評価を行った。これらの結果を表2に併せて示す。
〔保存時の処方安定性〕
カラートリートメントをガラス瓶に入れ、50℃で1日保存後、次に示す基準に従って目視により観察し、カラートリートメントの保存時の処方安定性を評価した。
1:染料が溶解しており、水不溶性の複合体が存在しない
0:染料とカチオン界面活性剤の水不溶性の複合体が存在する
〔感触持続性(コーミングフォース)〕
中国人毛(株式会社ビューラックス製、重さ25g、長さ26cm)をパウダーブリーチで2回処理(KAO Germany社製Silk Lift使用、パウダー:2液を5:7(質量比)で混合した剤を浴比1:1(質量比)で塗布、30分放置後、洗髪、乾燥)した後、表2に示すカラートリートメントを、浴比(水:毛髪:剤)=1:1:0.5(質量比)で塗布し、室温で5分放置した後、タオルで拭き、ドライヤーで乾燥させたトレスを用意した。
前述のトレスに対し、「予洗(水でのすすぎ洗い)」→「シャンプー塗布」→「シャンプーすすぎ」→「タオルドライ」→「乾燥」を1サイクルとする洗髪処理を5回施した。シャンプーとしては、後掲の評価用シャンプーをトレスに対し2.5g用いた。
この際、「シャンプー濯ぎ」におけるコーミングフォースをダイナミックコーミングフォース測定法(J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 27, No. 1, P11-13 1993)により測定した。この測定法に従い、シャンプーを塗布し、泡立てた毛髪をフォースゲージに吊り下げた後、シャワーで約2170mL/minの流量で水道水をかけながら、二つのヘアブラシで毛髪トレスを前後又は両側から挟み、25回コーミングを行い、各コーミング時にかかる力を測定した。コーミングは約1回/秒の速度で行った。測定したコーミング力のうち、初めの5回を除いた20回分の平均値で、櫛通り力を評価した。なお、ヘアブラシは、花王ルーネット(花王社製、全長:約20cm,くし部サイズ:約4×10cm,くし歯密度:6本/cm)を使用した。
Figure 2016193872
Figure 2016193872
実施例1〜8のカラートリートメントは、保存時の処方安定性に優れ、5回のシャンプー洗髪後もコーミングフォースが低いままであり、良好な感触が持続した。
処方例1〜20
pH9.1のカラートリートメントの処方例を表3に、pH3.5のカラートリートメントの処方例を表4に示す。
Figure 2016193872
Figure 2016193872
処方例1〜20のカラートリートメントは、良好な染毛性を有し、かつ保存時の処方安定性に優れ、シャンプー洗髪後も良好な感触が持続する。

Claims (7)

  1. 成分(A)〜(C)を含有し、成分(B)と成分(C)との電荷比(C)/(B)が0.5以上30以下である染毛料組成物。
    (A) 直接染料
    (B) スルホン化多糖
    (C) モノアルキル(C8-22)4級アンモニウム塩、並びにモノアルキル(C8-22)エーテルアミン、モノアルキルアミド(C8-22)アミン及びこれらアミンの塩からなる群より選択されるカチオン界面活性剤
  2. 成分(A)がアゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料並びに分散染料からなる群より選択される1種又は2種以上の染料である、請求項1記載の染毛剤組成物。
    Figure 2016193872
  3. 成分(A)が次の(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料であり、25℃におけるpHが7以上12以下である、請求項2記載の染毛剤組成物。
    Figure 2016193872
  4. 成分(A)が酸性染料であり、25℃におけるpHが2以上6.5以下である、請求項2記載の染毛剤組成物。
  5. 成分(B)が、多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が次の置換基(b1)で置換されてなる水溶性アルキル置換多糖である請求項1〜4のいずれかに記載の染毛剤組成物。
    (b1)ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
  6. 更に、成分(D)を含有するものである請求項1〜5のいずれかに記載の染毛剤組成物。
    (D) 炭素数12以上の高級アルコール
  7. 成分(C)と成分(D)との質量比(C)/(D)が、0.02以上2以下である請求項6記載の染毛剤組成物。
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