JPH0966542A - Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカード - Google Patents
Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカードInfo
- Publication number
- JPH0966542A JPH0966542A JP7245198A JP24519895A JPH0966542A JP H0966542 A JPH0966542 A JP H0966542A JP 7245198 A JP7245198 A JP 7245198A JP 24519895 A JP24519895 A JP 24519895A JP H0966542 A JPH0966542 A JP H0966542A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- gate
- mold
- cavity
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K19/00—Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
- G06K19/06—Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
- G06K19/067—Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
- G06K19/07—Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
- G06K19/077—Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
- G06K19/0772—Physical layout of the record carrier
- G06K19/07724—Physical layout of the record carrier the record carrier being at least partially made by a molding process
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/38—Cutting-off equipment for sprues or ingates
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2017/00—Carriers for sound or information
- B29L2017/006—Memory cards, chip cards
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形法により製造する外部端子付きIC
カード成形用金型において、ゲートの除去跡がない外観
に優れ、ゲートの近傍に集中する応力を緩和した歪みの
少なく、そして凹部の位置を精度よく作成する金型とそ
れを用いたICカードの成形方法及びICカードを提供
する。 【解決手段】 射出成形によりICカード1を製造する
ICカード製造用金型であって、金型を形成するキヤビ
テイ2に対して溶融樹脂を注入するゲート6が、前記I
Cカードの外部端子の位置及び寸法を規定する基準辺と
ICカードの印刷面とを除いた他のカード面に相当する
位置のキヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲート
6の厚さ方向の大きさ61が前記カードの厚さ12と同
一であり、また、成形用樹脂を注入後、型開きする前に
ゲート分離機構3により該カードの端面15でキヤビテ
イとキヤビテイに連続するゲートの部分で射出樹脂を分
離成形する。
カード成形用金型において、ゲートの除去跡がない外観
に優れ、ゲートの近傍に集中する応力を緩和した歪みの
少なく、そして凹部の位置を精度よく作成する金型とそ
れを用いたICカードの成形方法及びICカードを提供
する。 【解決手段】 射出成形によりICカード1を製造する
ICカード製造用金型であって、金型を形成するキヤビ
テイ2に対して溶融樹脂を注入するゲート6が、前記I
Cカードの外部端子の位置及び寸法を規定する基準辺と
ICカードの印刷面とを除いた他のカード面に相当する
位置のキヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲート
6の厚さ方向の大きさ61が前記カードの厚さ12と同
一であり、また、成形用樹脂を注入後、型開きする前に
ゲート分離機構3により該カードの端面15でキヤビテ
イとキヤビテイに連続するゲートの部分で射出樹脂を分
離成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形法により
製造されるICカードにおいて、特に物理的強度や寸法
精度及び外観品質に優れたICカードを得るためのIC
カード製造用金型とそれを用いたカードの製造方法及び
カードに属する。
製造されるICカードにおいて、特に物理的強度や寸法
精度及び外観品質に優れたICカードを得るためのIC
カード製造用金型とそれを用いたカードの製造方法及び
カードに属する。
【0002】
【従来の技術】一般的にICカードは、予め所望の絵柄
層を設けたポリ塩化ビニルなどのプラスチック製シート
に透明で薄い他のプラスチックシートを重ねて熱プレス
などにより積層し、シート状の積層体を作成する。更に
このシート状の積層体をカード状の小片に打ち抜き、切
削加工によりICモジュールを装着するための凹部を座
ぐって基体を形成し、外部端子を備えたICモジュール
を装着、シーリングしてICカードが作成されていた。
あるいは、予めICモジュールの埋込み用の凹部が成形
されたICカード基体を射出成形により作成し、この凹
部に外部端子を備えたICモジュールを装着、シーリン
グする方法や、ICカードを作成する金型に外部端子を
備えたICモジュールを挿入して、成形と同時に装着す
るインサート成形法などが行われていた。
層を設けたポリ塩化ビニルなどのプラスチック製シート
に透明で薄い他のプラスチックシートを重ねて熱プレス
などにより積層し、シート状の積層体を作成する。更に
このシート状の積層体をカード状の小片に打ち抜き、切
削加工によりICモジュールを装着するための凹部を座
ぐって基体を形成し、外部端子を備えたICモジュール
を装着、シーリングしてICカードが作成されていた。
あるいは、予めICモジュールの埋込み用の凹部が成形
されたICカード基体を射出成形により作成し、この凹
部に外部端子を備えたICモジュールを装着、シーリン
グする方法や、ICカードを作成する金型に外部端子を
備えたICモジュールを挿入して、成形と同時に装着す
るインサート成形法などが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなプラスチック製シートは、シート作成のときにう
ける歪みを除去しないで巻取りにされるため、積層した
ときに収縮などの寸法変化をうけたり、またはシートの
カールを除くことが困難であるという問題点があった。
そして、これらのシートに、ICモジュールを装着する
ための凹部を切削加工によって座ぐる方法は、切削工程
の能率がよくないという問題点があった。射出成形によ
るICカードの成形は、次の二方法に大別できる。 製品であるカードの外形寸法より大きいサイズに成形
し、後工程でカードの大きさに打ち抜く方法。 始めからカードの外形寸法そのままに直接成形し、後
工程でゲート部分を切除する方法。 先ず、の方法では、打ち抜きの後工程があるために、
射出成形による量産効果が低減する上、ICモジュール
に具備された外部端子を規格で定められたカードの所定
位置に合わせつつ打ち抜き加工することは、精度維持の
点で非常に困難であった。の方法では、外部端子の位
置は金型の寸法で決定されるため精度よく成形できるも
のの、製品には必ずゲートを切断した跡が残り、カード
の外観品質を低下するばかりか、ゲートの位置によって
は印刷領域を制限する場合もあった。更に、従来のゲー
ト形状では成形工程でゲート及びその近傍に応力が集中
しやすく、カードが日常受ける曲げや、ねじりの負荷に
対しそこから割れや亀裂を生じるものがあった。
ようなプラスチック製シートは、シート作成のときにう
ける歪みを除去しないで巻取りにされるため、積層した
ときに収縮などの寸法変化をうけたり、またはシートの
カールを除くことが困難であるという問題点があった。
そして、これらのシートに、ICモジュールを装着する
ための凹部を切削加工によって座ぐる方法は、切削工程
の能率がよくないという問題点があった。射出成形によ
るICカードの成形は、次の二方法に大別できる。 製品であるカードの外形寸法より大きいサイズに成形
し、後工程でカードの大きさに打ち抜く方法。 始めからカードの外形寸法そのままに直接成形し、後
工程でゲート部分を切除する方法。 先ず、の方法では、打ち抜きの後工程があるために、
射出成形による量産効果が低減する上、ICモジュール
に具備された外部端子を規格で定められたカードの所定
位置に合わせつつ打ち抜き加工することは、精度維持の
点で非常に困難であった。の方法では、外部端子の位
置は金型の寸法で決定されるため精度よく成形できるも
のの、製品には必ずゲートを切断した跡が残り、カード
の外観品質を低下するばかりか、ゲートの位置によって
は印刷領域を制限する場合もあった。更に、従来のゲー
ト形状では成形工程でゲート及びその近傍に応力が集中
しやすく、カードが日常受ける曲げや、ねじりの負荷に
対しそこから割れや亀裂を生じるものがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、射出成形法によりICカードを製造するICカー
ド製造用金型であって、金型が形成するキヤビテイに対
して成形樹脂を注入する部分であるゲートが、前記IC
カードの外部端子の位置及び寸法を規定する基準辺とI
Cカードの印刷面とを除いた他のカード面に相当する位
置のキヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの
厚さ方向の大きさが、前記ICカードと同一であるIC
カードの製造用金型である。第2の発明は、射出成形法
によりICカードを製造するICカード製造用金型であ
って、金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂を注
入する部分であるゲートが、前記ICカードに装着され
る外部端子から最も遠いカードの端面に相当する位置の
キヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ
方向の大きさが、前記ICカードと同一であるICカー
ドの製造用金型である。第3の発明は、キヤビテイの内
側壁に設けられるゲートが、前記ICカードの厚さの5
〜80倍の巾をもつICカード製造用金型である。第4
の発明は、キヤビテイの内側壁に設けられるゲートが、
前記ICカードのアールを減じた長さと同一の巾である
ICカードの製造用金型である。第5の発明は、射出成
形法により製造するICカードが、成形工程における成
形樹脂を射出したのち、型開きする前にキヤビテイとキ
ヤビテイに連続するゲートとの部分で射出樹脂を分離す
るICカードの製造方法である。第6の発明は、射出成
形法によりICカードを製造するICカード製造用金型
であって、金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂
を注入する部分であるゲートが、前記ICカードの外部
端子の位置及び寸法を規定する基準辺とICカードの印
刷面とを除いた他のカード面に相当する位置のキヤビテ
イの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ方向の大
きさが、前記ICカードと同一の厚さの金型で製造され
たICカードである。第7の発明は、射出成形法により
ICカードを製造するICカード製造用金型であって、
金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂を注入する
部分であるゲートが、前記ICカードに装着される外部
端子から最も遠いカードの端面に相当する位置のキヤビ
テイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ方向の
大きさが、前記ICカードと同一であるICカード製造
用金型を用いて製造されたICカードである。第8の発
明は、前記金型のキヤビテイの内側壁に設けられるゲー
トが、前記ICカードの厚さの5〜80倍の巾をもつI
Cカード製造用金型を用いて製造されたICカードであ
る。第9の発明は、前記金型のキヤビテイの内側壁に設
けられるゲートが、前記ICカードのアールを減じた長
さと同一の巾であるICカードの製造用金型を用いて製
造されたICカードである。第10の発明は、射出成形
法により製造するICカードが、成形工程における成形
樹脂を射出したのち、型開きをする前にキヤビテイとキ
ヤビテイに連続するゲート部分で射出樹脂を分離して製
造されたICカードである。
めに、射出成形法によりICカードを製造するICカー
ド製造用金型であって、金型が形成するキヤビテイに対
して成形樹脂を注入する部分であるゲートが、前記IC
カードの外部端子の位置及び寸法を規定する基準辺とI
Cカードの印刷面とを除いた他のカード面に相当する位
置のキヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの
厚さ方向の大きさが、前記ICカードと同一であるIC
カードの製造用金型である。第2の発明は、射出成形法
によりICカードを製造するICカード製造用金型であ
って、金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂を注
入する部分であるゲートが、前記ICカードに装着され
る外部端子から最も遠いカードの端面に相当する位置の
キヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ
方向の大きさが、前記ICカードと同一であるICカー
ドの製造用金型である。第3の発明は、キヤビテイの内
側壁に設けられるゲートが、前記ICカードの厚さの5
〜80倍の巾をもつICカード製造用金型である。第4
の発明は、キヤビテイの内側壁に設けられるゲートが、
前記ICカードのアールを減じた長さと同一の巾である
ICカードの製造用金型である。第5の発明は、射出成
形法により製造するICカードが、成形工程における成
形樹脂を射出したのち、型開きする前にキヤビテイとキ
ヤビテイに連続するゲートとの部分で射出樹脂を分離す
るICカードの製造方法である。第6の発明は、射出成
形法によりICカードを製造するICカード製造用金型
であって、金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂
を注入する部分であるゲートが、前記ICカードの外部
端子の位置及び寸法を規定する基準辺とICカードの印
刷面とを除いた他のカード面に相当する位置のキヤビテ
イの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ方向の大
きさが、前記ICカードと同一の厚さの金型で製造され
たICカードである。第7の発明は、射出成形法により
ICカードを製造するICカード製造用金型であって、
金型が形成するキヤビテイに対して成形樹脂を注入する
部分であるゲートが、前記ICカードに装着される外部
端子から最も遠いカードの端面に相当する位置のキヤビ
テイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ方向の
大きさが、前記ICカードと同一であるICカード製造
用金型を用いて製造されたICカードである。第8の発
明は、前記金型のキヤビテイの内側壁に設けられるゲー
トが、前記ICカードの厚さの5〜80倍の巾をもつI
Cカード製造用金型を用いて製造されたICカードであ
る。第9の発明は、前記金型のキヤビテイの内側壁に設
けられるゲートが、前記ICカードのアールを減じた長
さと同一の巾であるICカードの製造用金型を用いて製
造されたICカードである。第10の発明は、射出成形
法により製造するICカードが、成形工程における成形
樹脂を射出したのち、型開きをする前にキヤビテイとキ
ヤビテイに連続するゲート部分で射出樹脂を分離して製
造されたICカードである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のICカード製造用金型
は、図1に示すように金型が形成するキヤビテイ2に対
して成形樹脂を注入する部分であるゲート6が、図3に
示す前記ICカードの基準辺A51及び基準辺B52と
カード表裏の印刷面とを除いた位置のキヤビテイ2の内
側壁のカード端面53又は54に設けられてあり、カー
ドの厚さ12に相当するキヤビテイの隙間寸法21と、
該ゲートの厚み方向の大きさ61が、同一に構成したI
Cカード1の製造用金型である。第2の発明の製造用金
型は、図1に示すように、金型に形成するキヤビテイ2
に対して成形樹脂を注入する部分であるゲート6が、図
3に示す前記ICカード1に装着される外部端子から最
も遠い位置のキヤビテイ2の内側壁のカード端面53に
設けられており、カードの厚さ12に相当するキヤビテ
イの隙間寸法21と、該ゲートの厚み方向の大きさ61
が、同一に構成したICカード1の製造用金型である。
第3の発明は、キヤビテイ2の内側壁に設けられるゲー
トの巾62が、前記ICカードの厚さ12の5〜80倍
の巾をもつICカード製造用金型である。第4の発明
は、図2に示すようにキヤビテイ2の内側壁に設けられ
るゲートの巾62が、前記ICカードの巾13からアー
ル56を減じたカードの巾14と同一の長さをゲートの
最大巾63とするICカード1の製造用金型である。第
5の発明は、射出成形法により製造するICカード1
が、成形工程における成形樹脂11を射出したのち、図
1に示すゲート分離機構3のゲートシャッター31が、
型開きする前にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲー
トとの部分で成形樹脂を図2のゲート分離機構3が示す
分離中のゲートシャッター31のように成形樹脂11を
分離して成形するICカード1の製造方法である。第6
の発明は、図1に示すように、射出成形法により製造す
るICカード製造用金型であって、金型が形成するキヤ
ビテイ2に対して成形樹脂を注入する部分であるゲート
6は、図3に示すICカードの基準辺A51及び基準辺
B52と、カード表裏の印刷面とを除いた位置のキヤビ
テイ2の内側壁のカード端面53又は54に設けられて
あり、該ゲートの厚み方向の大きさ61が、前記ICカ
ードの厚さ12に相当するキヤビテイ隙間寸法21と同
一である金型で製造されたICカード1である。第7の
発明は、図1に示すように、射出成形法によりICカー
ドを製造するICカード製造用金型であって、金型が形
成するキヤビテイ2に対して成形樹脂を注入する部分で
あるゲート6が、ICカードに装着される外部端子から
最も遠いカードの端面15(53)に相当する位置のキ
ヤビテイ2の内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ
方向の大きさ61が、ICカード1の厚さ12と同一で
あるICカード製造用金型を用いて製造されたICカー
ド1である。第8の発明は、金型のキヤビテイの内側壁
に設けられるゲート6が、図1に示すICカード1の厚
さ12の5〜80倍の巾をもつICカード製造用金型を
用いて製造されたICカード1である。第9の発明は、
金型のキヤビテイの内側壁に設けられるゲート6が、図
2に示すICカード1のアール56を減じた長さ63と
同一の巾であるICカード製造用金型を用いて製造され
たICカード1である。第10の発明は、図2に示すよ
うに、射出成形法により製造するICカード1が、成形
工程における成形樹脂を射出したのち、型開きをする前
にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲート部分でゲー
ト分離機構3で射出樹脂を分離して製造されたICカー
ド1である。
は、図1に示すように金型が形成するキヤビテイ2に対
して成形樹脂を注入する部分であるゲート6が、図3に
示す前記ICカードの基準辺A51及び基準辺B52と
カード表裏の印刷面とを除いた位置のキヤビテイ2の内
側壁のカード端面53又は54に設けられてあり、カー
ドの厚さ12に相当するキヤビテイの隙間寸法21と、
該ゲートの厚み方向の大きさ61が、同一に構成したI
Cカード1の製造用金型である。第2の発明の製造用金
型は、図1に示すように、金型に形成するキヤビテイ2
に対して成形樹脂を注入する部分であるゲート6が、図
3に示す前記ICカード1に装着される外部端子から最
も遠い位置のキヤビテイ2の内側壁のカード端面53に
設けられており、カードの厚さ12に相当するキヤビテ
イの隙間寸法21と、該ゲートの厚み方向の大きさ61
が、同一に構成したICカード1の製造用金型である。
第3の発明は、キヤビテイ2の内側壁に設けられるゲー
トの巾62が、前記ICカードの厚さ12の5〜80倍
の巾をもつICカード製造用金型である。第4の発明
は、図2に示すようにキヤビテイ2の内側壁に設けられ
るゲートの巾62が、前記ICカードの巾13からアー
ル56を減じたカードの巾14と同一の長さをゲートの
最大巾63とするICカード1の製造用金型である。第
5の発明は、射出成形法により製造するICカード1
が、成形工程における成形樹脂11を射出したのち、図
1に示すゲート分離機構3のゲートシャッター31が、
型開きする前にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲー
トとの部分で成形樹脂を図2のゲート分離機構3が示す
分離中のゲートシャッター31のように成形樹脂11を
分離して成形するICカード1の製造方法である。第6
の発明は、図1に示すように、射出成形法により製造す
るICカード製造用金型であって、金型が形成するキヤ
ビテイ2に対して成形樹脂を注入する部分であるゲート
6は、図3に示すICカードの基準辺A51及び基準辺
B52と、カード表裏の印刷面とを除いた位置のキヤビ
テイ2の内側壁のカード端面53又は54に設けられて
あり、該ゲートの厚み方向の大きさ61が、前記ICカ
ードの厚さ12に相当するキヤビテイ隙間寸法21と同
一である金型で製造されたICカード1である。第7の
発明は、図1に示すように、射出成形法によりICカー
ドを製造するICカード製造用金型であって、金型が形
成するキヤビテイ2に対して成形樹脂を注入する部分で
あるゲート6が、ICカードに装着される外部端子から
最も遠いカードの端面15(53)に相当する位置のキ
ヤビテイ2の内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ
方向の大きさ61が、ICカード1の厚さ12と同一で
あるICカード製造用金型を用いて製造されたICカー
ド1である。第8の発明は、金型のキヤビテイの内側壁
に設けられるゲート6が、図1に示すICカード1の厚
さ12の5〜80倍の巾をもつICカード製造用金型を
用いて製造されたICカード1である。第9の発明は、
金型のキヤビテイの内側壁に設けられるゲート6が、図
2に示すICカード1のアール56を減じた長さ63と
同一の巾であるICカード製造用金型を用いて製造され
たICカード1である。第10の発明は、図2に示すよ
うに、射出成形法により製造するICカード1が、成形
工程における成形樹脂を射出したのち、型開きをする前
にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲート部分でゲー
ト分離機構3で射出樹脂を分離して製造されたICカー
ド1である。
【0006】本発明のカード基準辺とは、JIS規格X
6303の「外部端子付きICカードの物理的特性」第
5.2項に〔端子は、カードの表裏いずれにあっても差
し支えないが、どちらの場合でもその寸法は、カードの
該当面の左端及び上端を基準にする。〕と規定されたも
のである。すなわち、外部端子のある面をICカードの
表面にすると基準辺は、図3に示すように基準辺A51
及び基準辺B52である。また、キヤビテイの内側壁と
は、成形品であるICカードの表裏及び外周の形状と一
致する部分をいう。
6303の「外部端子付きICカードの物理的特性」第
5.2項に〔端子は、カードの表裏いずれにあっても差
し支えないが、どちらの場合でもその寸法は、カードの
該当面の左端及び上端を基準にする。〕と規定されたも
のである。すなわち、外部端子のある面をICカードの
表面にすると基準辺は、図3に示すように基準辺A51
及び基準辺B52である。また、キヤビテイの内側壁と
は、成形品であるICカードの表裏及び外周の形状と一
致する部分をいう。
【0007】本発明のICカード製造用金型は、図1に
示すように可動型41に、ゲート分離機構3を設け、そ
して固定型42と型締めをしてキヤビテイ2を構成する
ものである。そして、ゲート分離機構3は、カード端面
15に作用するゲートシャッター31と、それを作動す
る分離作動部33とを備えたものである。
示すように可動型41に、ゲート分離機構3を設け、そ
して固定型42と型締めをしてキヤビテイ2を構成する
ものである。そして、ゲート分離機構3は、カード端面
15に作用するゲートシャッター31と、それを作動す
る分離作動部33とを備えたものである。
【0008】キヤビテイ2は、必要によっては外部端子
を備えたICモジュール7の装着位置71を設け、成形
樹脂を注入するゲート6は、装着位置71より最も遠い
カード端面に相当する位置に、カードの厚さ12となる
キヤビテイの隙間寸法21と同一厚さのゲートの厚み方
向の大きさ61をもつものである。そして、ゲートの巾
62は、該カードの厚さ12の5〜80倍の巾に作成す
るものである。また、ゲートの巾62は、カードの短辺
長である基準辺A51、すなわちカードの巾13から、
カードのアール56を減じた図2(C)に示すカード巾
14を図2(B)に示すようにゲートの最大巾63とす
ることができる。あるいは、ゲートの巾はカードの長辺
長である基準辺B52からカードのアール56を減じた
カード巾をゲートの最大巾として成形することもでき
る。
を備えたICモジュール7の装着位置71を設け、成形
樹脂を注入するゲート6は、装着位置71より最も遠い
カード端面に相当する位置に、カードの厚さ12となる
キヤビテイの隙間寸法21と同一厚さのゲートの厚み方
向の大きさ61をもつものである。そして、ゲートの巾
62は、該カードの厚さ12の5〜80倍の巾に作成す
るものである。また、ゲートの巾62は、カードの短辺
長である基準辺A51、すなわちカードの巾13から、
カードのアール56を減じた図2(C)に示すカード巾
14を図2(B)に示すようにゲートの最大巾63とす
ることができる。あるいは、ゲートの巾はカードの長辺
長である基準辺B52からカードのアール56を減じた
カード巾をゲートの最大巾として成形することもでき
る。
【0009】本発明の成形工程における成形樹脂を射出
したのち、型開きをする前にキヤビテイとキヤビテイに
連続するゲート部分で射出樹脂を分離する方法について
記載する。図1(A)に示すように可動型41と固定型
42とを密着させ型締めして、キヤビテイ2を構成す
る。この時点ではゲートシヤッター31は、開いた状態
で、分離機構3は開放されている。こののち、射出用成
形樹脂11を注入口60よりゲート6を通じてキヤビテ
イ2に注入し、型締め状態で分離作動部33をカード端
面15に作用させ、図2(A)に示すようにゲートシャ
ッター31を成形樹脂11のなかに挿入して、ゲート6
とキヤビテイ2のなかにある成形樹脂11を分離する。
そして成形樹脂を冷却したのち、可動型41を開放して
カード1を取出す。ゲートシャッター31を作動する分
離作動部33は、エアシリンダー、油圧シリンダー、カ
ム機構などの公知の手法で行い、また、樹脂がキヤビテ
イ内に充填された状態の確認は、射出樹脂量をタイミン
グをとって計量したり、その背圧を測定したり、射出成
形機の回転負荷を測定することによって行える。
したのち、型開きをする前にキヤビテイとキヤビテイに
連続するゲート部分で射出樹脂を分離する方法について
記載する。図1(A)に示すように可動型41と固定型
42とを密着させ型締めして、キヤビテイ2を構成す
る。この時点ではゲートシヤッター31は、開いた状態
で、分離機構3は開放されている。こののち、射出用成
形樹脂11を注入口60よりゲート6を通じてキヤビテ
イ2に注入し、型締め状態で分離作動部33をカード端
面15に作用させ、図2(A)に示すようにゲートシャ
ッター31を成形樹脂11のなかに挿入して、ゲート6
とキヤビテイ2のなかにある成形樹脂11を分離する。
そして成形樹脂を冷却したのち、可動型41を開放して
カード1を取出す。ゲートシャッター31を作動する分
離作動部33は、エアシリンダー、油圧シリンダー、カ
ム機構などの公知の手法で行い、また、樹脂がキヤビテ
イ内に充填された状態の確認は、射出樹脂量をタイミン
グをとって計量したり、その背圧を測定したり、射出成
形機の回転負荷を測定することによって行える。
【0010】本発明のICカードを成形する樹脂は、A
BS樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ABSとポリブチレンテレフタレ
ートとのポリマーアロイ、ABSとポリカーボネートと
のポリマーアロイ、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ア
イオノマー、ポリメチルペンテン、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの通常の熱
可塑性樹脂のみならず、必要によっては、不飽和ポリエ
ステルなどの熱硬化性樹脂を使用することができる。ま
た、用途によっては、生分解性プラスチックなども使用
できる。
BS樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ABSとポリブチレンテレフタレ
ートとのポリマーアロイ、ABSとポリカーボネートと
のポリマーアロイ、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ア
イオノマー、ポリメチルペンテン、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの通常の熱
可塑性樹脂のみならず、必要によっては、不飽和ポリエ
ステルなどの熱硬化性樹脂を使用することができる。ま
た、用途によっては、生分解性プラスチックなども使用
できる。
【0011】本発明のカードのゲート断面の形状は、矩
形状に近いものとなり、その長辺はカードの巾に近く、
短辺はカードの厚さに一致する。そして、長辺をカード
の巾より短く形成しても、図1(C)に示すように単に
2本の線状のゲートあと16が識別できる程度のもので
ある。そして、製品に対するゲートの開口面積が大きく
なるため樹脂は無理な抵抗なくキヤビテイの中に流れ
て、応力の集中がなく、歪みの少ない成形ができ、カー
ドの物理的強度を向上することができる。ゲートを外部
端子の装着位置より最も遠いカード端面に相当する位置
に設けて切断するため、外部端子の位置精度は、ゲート
切断面の仕上がり状況に影響をうけない寸法精度が安定
したものとなる。更に、成形される樹脂の流れは、カー
ドの長辺方向となり、ICカードを使用するときにうけ
る負荷に対しても充分な強度をもつ効果を奏する。
形状に近いものとなり、その長辺はカードの巾に近く、
短辺はカードの厚さに一致する。そして、長辺をカード
の巾より短く形成しても、図1(C)に示すように単に
2本の線状のゲートあと16が識別できる程度のもので
ある。そして、製品に対するゲートの開口面積が大きく
なるため樹脂は無理な抵抗なくキヤビテイの中に流れ
て、応力の集中がなく、歪みの少ない成形ができ、カー
ドの物理的強度を向上することができる。ゲートを外部
端子の装着位置より最も遠いカード端面に相当する位置
に設けて切断するため、外部端子の位置精度は、ゲート
切断面の仕上がり状況に影響をうけない寸法精度が安定
したものとなる。更に、成形される樹脂の流れは、カー
ドの長辺方向となり、ICカードを使用するときにうけ
る負荷に対しても充分な強度をもつ効果を奏する。
【0012】上記のようにして形成されたICカード
は、外部端子の装着位置を、金型により規制して成形す
るので、安定した位置に形成することができる。また、
キヤビテイ隙間寸法と同一にゲート厚み方向の大きさが
設定されているので、ICカードのゲート跡16は、図
1(C)又は図2(C)に示すように端面15でICカ
ードと同一の厚さを保持して切断される。したがって、
ゲートの部分で切断されるICカード1の端面15の周
辺は、ICカード短辺と一致するために殆ど肉眼では判
別できず、カードの厚さ方向にゲートの切断跡が2本の
線として僅かに識別できる程度のものである。従来の、
孔状のゲートを用いたカードや、ゲートの厚さとカード
の厚さとが異なる場合のように、図4に示す凹状、ある
いは凸状のゲート跡16を形成することはない。
は、外部端子の装着位置を、金型により規制して成形す
るので、安定した位置に形成することができる。また、
キヤビテイ隙間寸法と同一にゲート厚み方向の大きさが
設定されているので、ICカードのゲート跡16は、図
1(C)又は図2(C)に示すように端面15でICカ
ードと同一の厚さを保持して切断される。したがって、
ゲートの部分で切断されるICカード1の端面15の周
辺は、ICカード短辺と一致するために殆ど肉眼では判
別できず、カードの厚さ方向にゲートの切断跡が2本の
線として僅かに識別できる程度のものである。従来の、
孔状のゲートを用いたカードや、ゲートの厚さとカード
の厚さとが異なる場合のように、図4に示す凹状、ある
いは凸状のゲート跡16を形成することはない。
【0013】本発明のカードは、製品に対するゲートの
開口面積が大きくなるため樹脂は抵抗なくキヤビテイの
中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少ない成形品を
作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向上すること
ができる。したがって、カードにICモジュールを装着
するための凹部を座ぐり加工により設けたり、金型でそ
の凹部を射出成形により設けたりして、外部端子を備え
たICモジュールを装着シーリングすることができる。
また、金型に外部端子を備えたICモジュールなどを載
置して、成形と同時に装着するインサート成形もできる
ものである。
開口面積が大きくなるため樹脂は抵抗なくキヤビテイの
中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少ない成形品を
作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向上すること
ができる。したがって、カードにICモジュールを装着
するための凹部を座ぐり加工により設けたり、金型でそ
の凹部を射出成形により設けたりして、外部端子を備え
たICモジュールを装着シーリングすることができる。
また、金型に外部端子を備えたICモジュールなどを載
置して、成形と同時に装着するインサート成形もできる
ものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例に係わるICカード成
形用金型を図面を参照して詳細に説明する。図1(A)
は、長辺(基準辺B)85.6mm、短辺(基準辺A)
54mm、厚さ0.78mmの2枚取りのICカード成
形用金型を型締めし、キヤビテイの隙間寸法21を0.
81mm、ゲートの厚み方向の大きさ61を同じく0.
81mm、そしてゲートの巾62を48.0mmとして
キヤビテイ2を形成した。更に、可動型41に、図示は
しないが、カード1のICモジュールを装着するための
凹部に相当する凸状の型をカードのゲート6とは逆側の
遠い位置に設けた。キヤビテイ2は、可動型41と、固
定型42とで形成される。更に、成形工程において成形
樹脂を射出したのち、型開きする前にキヤビテイとキヤ
ビテイに連続するゲート部分とを分離するゲート分離機
構3を可動型41に設けた。該ゲート分離機構3は、ゲ
ートシャッター31がカード端面15に油圧シリンダー
の作動で移動するように構成した。その他、型締め、樹
脂の射出注入、冷却、型開き、製品の取り出しなどは通
常の射出成形方法に準じて行った。
形用金型を図面を参照して詳細に説明する。図1(A)
は、長辺(基準辺B)85.6mm、短辺(基準辺A)
54mm、厚さ0.78mmの2枚取りのICカード成
形用金型を型締めし、キヤビテイの隙間寸法21を0.
81mm、ゲートの厚み方向の大きさ61を同じく0.
81mm、そしてゲートの巾62を48.0mmとして
キヤビテイ2を形成した。更に、可動型41に、図示は
しないが、カード1のICモジュールを装着するための
凹部に相当する凸状の型をカードのゲート6とは逆側の
遠い位置に設けた。キヤビテイ2は、可動型41と、固
定型42とで形成される。更に、成形工程において成形
樹脂を射出したのち、型開きする前にキヤビテイとキヤ
ビテイに連続するゲート部分とを分離するゲート分離機
構3を可動型41に設けた。該ゲート分離機構3は、ゲ
ートシャッター31がカード端面15に油圧シリンダー
の作動で移動するように構成した。その他、型締め、樹
脂の射出注入、冷却、型開き、製品の取り出しなどは通
常の射出成形方法に準じて行った。
【0015】このような、ICカード成形用金型を用い
て、可動型41と、固定型42とを型締め力100トン
の射出成形機に設置して型締めを行いキヤビテイ2を形
成する。次いで、次の射出条件で成形を行った。 射出樹脂温度(ABS樹脂) 220℃ 射出圧力 85Kg/cm2 充填時間 0.4秒 保圧 40Kg/cm2 保圧時間 10秒 金型温度 60℃ 金型を60℃に保持して、220℃に加熱溶融したAB
S樹脂を、注入口60からゲート6を通じてキヤビテイ
に射出充填する。キヤビテイ2を閉鎖した状態で、ゲー
ト分離機構3のゲートシャッター31がカード端面15
に押圧するように油圧シリンダー33の作動で移動し
て、図2(A)に示すようにICカードを分離し、型を
開いて図2(C)に示すICカード1を取り出した。I
Cカード1は、図2(C)に示すカードの端面15にお
ける、長辺方向のゲート切断の痕跡はなく、またカード
の厚さ方向に発生するゲート跡16は線状のものが僅か
に認められる程度の外観品質が良好なものであった。そ
して、外部端子の位置、寸法精度もよく、曲げやねじれ
の負荷に対して、割れや亀裂が発生しにくい応力にも強
いものであった。
て、可動型41と、固定型42とを型締め力100トン
の射出成形機に設置して型締めを行いキヤビテイ2を形
成する。次いで、次の射出条件で成形を行った。 射出樹脂温度(ABS樹脂) 220℃ 射出圧力 85Kg/cm2 充填時間 0.4秒 保圧 40Kg/cm2 保圧時間 10秒 金型温度 60℃ 金型を60℃に保持して、220℃に加熱溶融したAB
S樹脂を、注入口60からゲート6を通じてキヤビテイ
に射出充填する。キヤビテイ2を閉鎖した状態で、ゲー
ト分離機構3のゲートシャッター31がカード端面15
に押圧するように油圧シリンダー33の作動で移動し
て、図2(A)に示すようにICカードを分離し、型を
開いて図2(C)に示すICカード1を取り出した。I
Cカード1は、図2(C)に示すカードの端面15にお
ける、長辺方向のゲート切断の痕跡はなく、またカード
の厚さ方向に発生するゲート跡16は線状のものが僅か
に認められる程度の外観品質が良好なものであった。そ
して、外部端子の位置、寸法精度もよく、曲げやねじれ
の負荷に対して、割れや亀裂が発生しにくい応力にも強
いものであった。
【0016】
【比較例】図4(A)に示す従来の樹脂射出用ゲート6
の大きさが巾3mm、厚さ0.4mmのICカード成形
用金型を用いて実施例同様の射出条件でICカードを成
形した。なお、比較例の場合は、成形樹脂を注入冷却後
型開きをして図4(B)に示す比較例のICカード1を
作成した。ICカード1は、図4(B)に示すカードの
端面15において、その周辺形状は良好なものの、ゲー
トの切断跡16が明らかに判別できる外観上劣るもので
あった。また外部端子の位置、寸法精度は、よいもの
の、曲げやねじれの負荷に対して、割れや亀裂が発生し
やすい応力に弱い欠陥をもつものであった。
の大きさが巾3mm、厚さ0.4mmのICカード成形
用金型を用いて実施例同様の射出条件でICカードを成
形した。なお、比較例の場合は、成形樹脂を注入冷却後
型開きをして図4(B)に示す比較例のICカード1を
作成した。ICカード1は、図4(B)に示すカードの
端面15において、その周辺形状は良好なものの、ゲー
トの切断跡16が明らかに判別できる外観上劣るもので
あった。また外部端子の位置、寸法精度は、よいもの
の、曲げやねじれの負荷に対して、割れや亀裂が発生し
やすい応力に弱い欠陥をもつものであった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のICカー
ドのゲート断面の形状は、矩形状に近いものとなり、そ
の長辺はカードの巾に近く、短辺はカードの厚さに一致
する。したがって、ゲートの長辺をカード巾より短く形
成してもそのゲート跡は単に2本の線が識別できる程度
のものである。また外部端子の位置精度も、ゲートの切
断面の仕上がり寸法精度が安定したものとなる。そし
て、製品に対するゲートの開口面積が大きく、かつ、ゲ
ートを外部端子の装着位置より最も遠いカードの端面に
相当する位置に設けて切断するため、樹脂は抵抗なくキ
ヤビテイの中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少な
い成形品を作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向
上することができる。ゲートの切断面の仕上がり状況に
も影響をうけない寸法精度が安定したものとなる。なお
かつ、ゲートを外部端子の装着位置より最も遠いカード
の端面に相当する位置に設けて切断することによって、
成形される樹脂の流れはカードの長辺方向となり、カー
ドを使用するときにうける負荷に対しても割れや亀裂が
発生しにくい充分な強度をもつカードを製造することが
できる。また、本発明によれば、金型内でゲート部分を
分離することにより、射出樹脂が冷却固化する前に製品
であるICカードの完全な形を形成することができる。
この事はすなわち、ゲート部分の分離が容易で、かつ分
離面の仕上がりが滑らかで美しい外観品質に優れたIC
カードが得られると同時に成形の後処理工程を削減し効
率的な生産を実現できる。そして、製品に対するゲート
の開口面積が大きいため、樹脂は抵抗なくキヤビテイの
中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少ない成形品を
作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向上する効果
を奏する。
ドのゲート断面の形状は、矩形状に近いものとなり、そ
の長辺はカードの巾に近く、短辺はカードの厚さに一致
する。したがって、ゲートの長辺をカード巾より短く形
成してもそのゲート跡は単に2本の線が識別できる程度
のものである。また外部端子の位置精度も、ゲートの切
断面の仕上がり寸法精度が安定したものとなる。そし
て、製品に対するゲートの開口面積が大きく、かつ、ゲ
ートを外部端子の装着位置より最も遠いカードの端面に
相当する位置に設けて切断するため、樹脂は抵抗なくキ
ヤビテイの中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少な
い成形品を作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向
上することができる。ゲートの切断面の仕上がり状況に
も影響をうけない寸法精度が安定したものとなる。なお
かつ、ゲートを外部端子の装着位置より最も遠いカード
の端面に相当する位置に設けて切断することによって、
成形される樹脂の流れはカードの長辺方向となり、カー
ドを使用するときにうける負荷に対しても割れや亀裂が
発生しにくい充分な強度をもつカードを製造することが
できる。また、本発明によれば、金型内でゲート部分を
分離することにより、射出樹脂が冷却固化する前に製品
であるICカードの完全な形を形成することができる。
この事はすなわち、ゲート部分の分離が容易で、かつ分
離面の仕上がりが滑らかで美しい外観品質に優れたIC
カードが得られると同時に成形の後処理工程を削減し効
率的な生産を実現できる。そして、製品に対するゲート
の開口面積が大きいため、樹脂は抵抗なくキヤビテイの
中に流れて、応力の集中がなく、歪みの少ない成形品を
作成でき、カードの物理的強度、耐久性を向上する効果
を奏する。
【図1】(A)本発明のICカード製造用金型のキヤビ
テイの密閉状態を示す断面概略図である。 (B)本発明のICカード製造用金型の平面概略図であ
る。 (C)本発明のICカードの概念を示す斜視図である。
テイの密閉状態を示す断面概略図である。 (B)本発明のICカード製造用金型の平面概略図であ
る。 (C)本発明のICカードの概念を示す斜視図である。
【図2】(A)本発明のICカード製造用金型を用いて
成形しゲートを分離する状態を示す断面概略図である。 (B)本発明のICカード製造用金型に於けるゲートの
最大巾の概念を示す平面概略図である。 (C)ゲートの最大巾により作成された本発明のICカ
ードの概念を示す斜視図である。
成形しゲートを分離する状態を示す断面概略図である。 (B)本発明のICカード製造用金型に於けるゲートの
最大巾の概念を示す平面概略図である。 (C)ゲートの最大巾により作成された本発明のICカ
ードの概念を示す斜視図である。
【図3】カードの基準辺の概念を説明する平面図であ
る。
る。
【図4】(A)比較例のカード基体成形用金型のゲート
の概念を示す平面図である。 (B)比較例である成形品の概念を示す斜視図である。
の概念を示す平面図である。 (B)比較例である成形品の概念を示す斜視図である。
1 ICカード 11 成形樹脂 12 カードの厚さ 13 カードの巾 14 アールを減じたカードの巾 15 カード端面 16 ゲート跡 2 キヤビテイ 21 キヤビテイの隙間寸法 3 ゲートの分離機構 31 ゲートシャッター 33 分離作動部 41 可動型 42 固定型 51 基準辺A 52 基準辺B 53 外部端子から最も遠い非基準辺のカード端面 54 他の非基準辺のカード端面 56 カードのアール 6 ゲート 60 注入口 61 ゲートの厚み方向の大きさ 62 ゲートの巾 63 ゲートの最大巾 7 外部端子を備えた1Cモジュール 71 ICモジュールの装着位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (10)
- 【請求項1】 射出成形法によりICカードを製造する
ICカード製造用金型であって、金型が形成するキヤビ
テイに対して成形樹脂を注入する部分であるゲートが、
前記ICカードの外部端子の位置及び寸法を規定する基
準辺とICカードの印刷面とを除いた他のカード面に相
当する位置のキヤビテイの内側壁に設けられてあり、該
ゲートの厚さ方向の大きさが、前記ICカードと同一で
あることを特徴とするICカード製造用金型。 - 【請求項2】 射出成形法によりICカードを製造する
ICカード製造用金型であって、金型が形成するキヤビ
テイに対して成形樹脂を注入する部分であるゲートが、
前記ICカードに装着される外部端子から最も遠いカー
ドの端面に相当する位置のキヤビテイの内側壁に設けら
れてあり、該ゲートの厚さ方向の大きさが、前記ICカ
ードと同一であることを特徴とするICカード製造用金
型。 - 【請求項3】 前記金型のキヤビテイの内側壁に設けら
れるゲートが、前記ICカードの厚さの5〜80倍の巾
をもつことを特徴とする請求項1又は2記載のICカー
ド製造用金型。 - 【請求項4】 前記金型のキヤビテイの内側壁に設けら
れるゲートが、前記ICカードのアールを減じた長さと
同一の巾であることを特徴とする請求項1又は2記載の
ICカードの製造用金型。 - 【請求項5】 射出成形法により製造するICカード
が、成形工程における成形樹脂を射出したのち、型開き
する前にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲートとの
部分で射出樹脂を分離することを特徴とするICカード
の製造方法。 - 【請求項6】 射出成形法により製造するICカード製
造用金型であって、金型が形成するキヤビテイに対して
成形樹脂を注入する部分であるゲートが、前記ICカー
ドの外部端子の位置及び寸法を規定する基準辺とICカ
ードの印刷面とを除いた他のカード面に相当する位置の
キヤビテイの内側壁に設けられてあり、該ゲートの厚さ
方向の大きさが、前記ICカードと同一の厚さの金型で
製造されたICカード。 - 【請求項7】 射出成形法によりICカードを製造する
ICカード製造用金型であって、金型が形成するキヤビ
テイに対して成形樹脂を注入する部分であるゲートが、
前記ICカードに装着される外部端子から最も遠いカー
ドの端面に相当する位置のキヤビテイの内側壁に設けら
れてあり、該ゲートの厚さ方向の大きさが、前記ICカ
ードと同一であるICカード製造用金型を用いて製造さ
れたICカード。 - 【請求項8】 前記金型のキヤビテイの内側壁に設けら
れるゲートが、前記ICカードの厚さの5〜80倍の巾
をもつ請求項1又は2記載のICカード製造用金型を用
いて製造されたICカード。 - 【請求項9】 前記金型のキヤビテイの内側壁に設けら
れるゲートが、前記ICカードのアールを減じた長さと
同一の巾である請求項1又は2記載のICカードの製造
用金型を用いて製造されたICカード。 - 【請求項10】 射出成形法により製造するICカード
が、成形工程における成形樹脂を射出したのち、型開き
をする前にキヤビテイとキヤビテイに連続するゲート部
分で射出樹脂を分離して製造されたICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7245198A JPH0966542A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7245198A JPH0966542A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0966542A true JPH0966542A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17130088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7245198A Pending JPH0966542A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0966542A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1055501A1 (en) * | 1999-05-18 | 2000-11-29 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Sliding edge gate for a hot runner mold |
KR101594110B1 (ko) * | 2014-11-11 | 2016-02-17 | 주식회사 서연이화 | 인서트 금형 제어장치 및 이의 사출방법 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7245198A patent/JPH0966542A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1055501A1 (en) * | 1999-05-18 | 2000-11-29 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Sliding edge gate for a hot runner mold |
US6245279B1 (en) | 1999-05-18 | 2001-06-12 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Sliding edge gate for a hot runner mold |
KR101594110B1 (ko) * | 2014-11-11 | 2016-02-17 | 주식회사 서연이화 | 인서트 금형 제어장치 및 이의 사출방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011011523A (ja) | 多色成形方法、多色成形装置及び多色成形部品 | |
CA2556560A1 (en) | Two-sided in-mold decoration molding die and method of manufacturing a molded product with such molding die | |
JPH0316257B2 (ja) | ||
JPH0966542A (ja) | Icカード製造用金型とそれを用いたicカードの製造方法及びicカード | |
US7267792B2 (en) | Injection co-molding with offset parting line | |
JP4180287B2 (ja) | 射出成形用金型と射出成形品の製造方法 | |
JPS6037772B2 (ja) | 複合成形金型 | |
JPH0641223Y2 (ja) | 露出制御用羽根 | |
JP2005035246A (ja) | インモールド転写成形方法及び連続フィルム | |
JP2011056917A (ja) | 金属調加飾樹脂成形品及び金属調加飾樹脂成形品の製造方法 | |
JP3966038B2 (ja) | 樹脂部品のインサート材セット構造およびこの構造による成形方法 | |
JPH0262398B2 (ja) | ||
JP7527611B2 (ja) | 樹脂成形品の製造方法 | |
JPH03222705A (ja) | 模様付き成形品、模様付き成形品の製造方法及びその製造装置 | |
JP4606553B2 (ja) | カード状基材の製造用金型およびカード状基材の製造方法 | |
JP3000355B1 (ja) | キートップ板の製造方法 | |
JP3075296B2 (ja) | Icカード用カード基材の製造方法及び製造用金型 | |
JP3180851B2 (ja) | インサート成形金型とインサート成形品の製造方法 | |
JP3680872B2 (ja) | インモールド成形転写用金型並びに把手付容器の製造方法 | |
JP3748670B2 (ja) | 立体絵柄を有する樹脂成形品及びその製造方法 | |
JPH1158445A (ja) | ラベル付き筒状物品とその成形方法および成形装置 | |
JP3007184B2 (ja) | Icカード用カード基材の製造方法及び製造用金型 | |
JPH0779190B2 (ja) | 立体成形基板の製造方法 | |
JPH0825414A (ja) | インモールド転写成型方法および成型品 | |
JPH02307715A (ja) | 射出成型同時インサート製品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |