JPH1158445A - ラベル付き筒状物品とその成形方法および成形装置 - Google Patents

ラベル付き筒状物品とその成形方法および成形装置

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JPH1158445A
JPH1158445A JP24343197A JP24343197A JPH1158445A JP H1158445 A JPH1158445 A JP H1158445A JP 24343197 A JP24343197 A JP 24343197A JP 24343197 A JP24343197 A JP 24343197A JP H1158445 A JPH1158445 A JP H1158445A
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秀幸 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂により成形した筒状物品の表面にラ
ベルを貼付するのに、ラベルをセットした成形金型内に
合成樹脂を射出成形してラベルと筒状物品を一体に成形
するインモールド成形方法。 【解決手段】 筒状をした抜き型を有する外型11と該
外型内に挿入して嵌合する中子6とからなる射出成形金
型に形成されたキャビティー7の外型内面に、ラベル等
のインサート物12を筒状に装着して密着保持せしめ
て、前記中子に設けた複数の射出ゲート口9aから該イ
ンサート物の端部から内寄りで、且つ、ラベルの合わせ
端面12aを避けた位置に対して溶融樹脂を射出して、
溶融樹脂でインサート物を外型面に押しつけるようにし
てキャビティー内に充填して、溶融樹脂とインサート物
とを一体化せしめてラベル付き筒状物品10を成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、合成樹脂により
成形した筒状物品の表面にラベルを貼付した物品とその
成形方法及び成形装置に係わり、特に、ラベルをセット
した成形金型内に合成樹脂を射出成形して、ラベルと筒
状物品とを一体に成形するインモールド成形品とその成
形方法及び成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品の表面にラベル等が貼り
付けられた製品を製造する方法として、従来から用いら
れている一般的なものとしては、射出成形やブロー成形
等により成形した成形品を成形型を開いて取り出した後
に、製品の壁面に接着糊が付いたラベルを一つ一つ手作
業により貼り付けたり、または、ラベル貼着機により自
動貼着する方法が広く知られている。
【0003】しかし、前者の手作業によるラベル等の貼
着方法は、人手によることから作業性に劣り、且つ、作
業する人によって貼着精度にもばらつきが生じ易いとい
う欠点があり、また、後者の貼着機による貼着方法は、
前者の手作業による方法に比べれば、作業性も向上し
て、ばらつきをなくして貼着精度も向上させることはで
きるが、装置が大がかりになり、多額の設備費を要する
ので、コスト面での難点がある。そして、これらの貼着
方法は、いずれも合成樹脂成形品を成形した後でラベル
の貼着作業が行われるので、貼着作業自体が煩雑になる
という欠点があった。
【0004】そこで、上記のような製品を成形した後
で、製品面にラベル等を貼着するという煩わしい作業を
省略して、合成樹脂の成形工程で成形と同時にラベルの
貼着も行うものとしては、特開昭63−242613号
や特開平4−14420号公報等に見られるように、成
形金型内にラベル等を予め設定して於いて、ブロー成形
または射出成形をして成形物と一体化する、所謂インサ
ート成形あるいはインモールド成形が行われるようにな
ってきている。
【0005】しかし、このようなインサート成形あるい
はインモールド成形に関しては、前者の特開昭63−2
42613号のようなブロー成形に於いて用いられる場
合にはあまり問題は起こらないが、後者の特開平4−1
4420号のように射出成形に於いて用いられる場合に
は、溶融樹脂がラベルの表側にまで侵出したり、ラベル
に皺が生じたりするという問題が起きるので細心の注意
が必要となる。
【0006】通常、射出成形に於いてインサート成形あ
るいはインモールド成形を行うには、図7(a)に示す
ように、射出成形金型(21)(22)を開いておいて
ラベル等のインサート物20を外型内面21の所定位置
に挿入して、吸着等により固定せしめた後、図7(b)
に示すように、成形金型(21)(22)を閉じてから
溶融樹脂を射出成形機から金型内へ射出することにより
成形される。そして、成形金型内に溶融樹脂が射出され
る際に、成形品の端部位置に設けられたゲート部から金
型キャビティー内に射出する方法が一般的にとられるの
が一般的であることから、ラベル20が完全に所定位置
に密着されていなかったり、ラベルの端部形状の具合、
あるいは、樹脂の流れや圧力の関係等の色々な原因から
溶融樹脂がラベルの表側に流れ出ることがある。
【0007】特に、筒状をした薄肉の成形品を射出成形
によりインモールドラベル成形をする場合には、図6に
示すように、成形品の上端部から金型キャビティ内に射
出されると、溶融樹脂がラベル12の表面と金型3面と
の間に回り込んだり、溶融樹脂がラベル12を押し下げ
たりし易いので、これが不良品の発生原因となることが
しばしばあった。このような不良の発生原因を解消する
手段としては、ラベル等のインサート物を厚めに形成し
て、溶融樹脂の流れに抗する力を保持させたり、あるい
は、成形金型部分に真空吸着手段を設けてインサート物
をキャビティー内面に強く密着させたりして、インサー
ト物の変動を防止する方法がある。
【0008】しかし、成形金型に真空吸引手段を付加し
て、ラベル等のインサート物12をキャビティー内面に
吸着させるようにするのは、成形金型の構造が複雑にな
り、また、インサート物を厚いものにすることは、原料
費が高くつくので、いずれの手段も製品のコストを引き
上げる原因になる。また、上記のようなインサート成形
あるいはインモールド成形に用いる成形金型の構造を簡
単にした一般的なものとして、外型部分を割り型構造に
したものが用いられているが、このような成形型で成形
すると、成形品の表面に成形金型のパーティングライン
が発生するのを免れないという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、抜けテー
パー面がほとんど設けられていない薄肉の筒形状をした
製品の外壁面に、フィルムその他に印刷したラベル等の
表示積層物を貼着してなる合成樹脂成形品を、インサー
ト成形あるいはインモールド成形法を用いて射出成形に
より成形する際に、射出される溶融樹脂が、ラベル表面
と成形外型面との間に回り込んだり、ラベル等を下方へ
押しやったりして、ラベル等が成形外型内面に設定され
た位置からずれたり、皺ができたりして、不良品となる
ことがないようにした射出成形方法とその成形金型装置
を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、抜けテーパ
ー面がほとんどなくて、薄肉の筒形状をした合成樹脂成
形品の外壁面にラベル等を貼着した物品を、インサート
成形あるいはインモールド成形法を用いた射出成形によ
り成形する方法に於いて、抜き型に形成した成形金型の
外型内面に密着して筒状に保持されてなるラベル等のイ
ンサート物に対して溶融樹脂を射出する際に、内型を構
成する中子にインサート物の端部から内寄りになる位置
に射出ゲート口を設けておいて、合成樹脂の射出ランナ
ーからの溶融樹脂を該ゲート口を通して前記薄肉の筒形
状物品の内面位置から射出成形するようにして、射出さ
れた樹脂圧によりラベル等のインサート物が外型内面に
押し付けられて、端部が捲れることがないように密着状
態に保持されて、射出される溶融樹脂がラベル表面と成
形金型面との間に回り込むことなしに成形可能な構成に
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】薄肉の筒状物品10を成形する射
出成形金型の内型である中子6が抜かれて金型キャビテ
ィー7を開いた状態にしておいて、外型11のキャビテ
ィー形成内面の適当な位置にラベル等のインサート物1
2を筒状にして挿入した後、前記中子6を外型11内に
前進させることにより前記インサート物12は接触摩擦
力によりキャビティー7内の所定位置に挿入されて、同
時に成形金型は閉じられた状態になって、前記筒状物品
を成形可能にキャビティーが形成される。
【0012】次いで、射出成形金型の射出口1aに射出
成形機の射出ノズルを係合せしめて、前記キャビティー
7内に溶融樹脂を射出するが、その際に溶融樹脂は、中
子6の先端部からやや内寄りの位置に設けられた射出ラ
ンナー8に通じるゲート開口部9aから、前記薄肉の筒
形状物品10の口頸部10a下のラベル12の端部から
少々離れた内面位置で、且つ、ラベル両端部の接合目1
2aを避けた位置に射出されて、溶融樹脂圧によりラベ
ル12を外型内面に押し付けつつキャビティー7内に充
填して一体に成形して冷却する。
【0013】このようにして、成形品10が成形金型内
で冷却されて固化したら、成形品の口頸部10aを形成
する上部成形型2を後退させた後、胴部を形成する筒状
成形型3を上方へ抜いて成形品10が現れたら、ノック
アウトピン13によりランナー8の底部8bを突いてラ
ンナー片を除去すると同時に、ストリッパー金型4の端
部で成形品10の端部10cを押し上げると、中子6か
ら成形品10を分離されてラベル付きの筒状成形品を得
ることができる。
【0014】
【実施例】以下に、インモールド成形法を用いた射出成
形による、本願発明のラベル付き筒状物品の成形方法に
ついて、最適な一つの実施例に基づいて図面を参照しつ
つ説明する。本願発明の成形に用いる射出成形金型は、
図1に示すように、射出成形機のノズルが係合する射出
口1aを設けた上部成形型の端盤1部と、該端盤を取り
囲むように嵌合して筒状物品10の口頸部10aを成形
する口頸成形型2部と、該口頸成形型に当接して筒状物
品の胴部を形成する胴部成形型3部と、該胴部成形型部
の端部に嵌合して筒状物品10を中子8から分離するス
トリッパー型4部と、これらを支持して固定する成形金
型の底盤5とからなる成形外型11と、該成形外型内に
嵌合して、筒状物品10を成形する為の成形キャビティ
ー7を形成する内型の中子6とで構成されている。そし
て、前記中子6の上端面と上部成形型の端盤1の内面と
が接する面には、図2に示すように、射出成形機のノズ
ルから射出された溶融樹脂が分配されるランナー溝8が
放射状に形成され、また、中子の先端内部には、前記ラ
ンナー溝8からキャビティー7へ連通するテーパー状に
先細りに形成されたゲート孔9が、筒状物品10の口頸
部10aの下方位置で、インサート物12の端縁から離
れた部分に開口したゲート口9aに達するように傾斜し
て設けられている。
【0015】上記のような構成された成形金型を用い
て、薄肉の円筒状物品10の表面にラベル等のインサー
ト物12がインモールド成形された製品を得るには、以
下のようにして射出成形により成形される。先ず、内面
が円筒状をした抜き型である胴部成形型3部の上端部に
対して円筒状物品10の口頸部10aを成形する割り型
である口頸成形型2部を左右から閉じて接合し、続い
て、射出成形機のノズルに係合する上部成形型の端盤1
を前記口頸型部分に嵌合せしめると共に、前記胴部成形
型3の下端部に筒状をしたストリッパー型4を係合せし
めて成形金型の外型11部を形成する。
【0016】次に、図3に示すように、ラベル等の薄い
インサート物12を筒状あるいは円錐状に丸めたもの
を、手差しその他の手段により前記ストリッパー型4の
下方開口部から外型11の胴部成形型3部分の適当な位
置まで挿入してから離してやると、ストリッパー型4の
内面には緩やかな外向きのテーパー面が形成されている
ので、前記インサート物12は、該テーパー面に沿って
外向きにややラッパ状に拡がった状態で成形外型11の
内面に保持される。この時、ラベル等のインサート物1
2は、その両端の接合端面12aが中子6の上端に設け
られたゲート孔9の開口部9a部分と合致しない位置に
来るように挿入されている。
【0017】このようにして、成形外型の胴部成形型3
部の内面にインサート物12が保持された状態になった
ら、内型である中子6をストリッパー型4の下方開口か
ら前記外型の胴部成形型3内に進入せしめると、中子6
と胴部成形型3との間は薄肉の筒体10を成形するため
の狭い間隙からなるキャビティー7が形成される。そし
て、中子6はラッパ状をしたインサート物12の内面に
密接して、インサート物を胴部成形型3内へ押し込みな
がら中子6の先端部6aが前記上部成形型の端盤1部に
接するまで進入して、インサート物12を外型の内面に
密着するように押し広げて、中子との間に成形キャビテ
ィー7を形成して、図1に示すように成形金型は閉じら
れた状態になる。
【0018】上記のようにして、インサート物は中子面
と接する摩擦力により金型内面に沿って押し込まれて、
先端部が円筒体の口頸部11aを形成する金型部2の出
っ張り面に当接すると同時に、下端部がストリッパー型
4の端部に当接して、中子6が外型11に嵌合して成形
金型が閉じられるので、ラッパ状にしたラベル等の薄い
インサート物でも、折れ曲がったり、皺になったりする
ことがなく、図1または図4に示すように正確にセット
されて、射出成形よりインモールド成形が可能な状態と
なる。
【0019】このようにして成形金型が閉じられた状態
になったら、射出成形機のノズルが成形金型の端盤1の
射出口1aに係合して、射出スクリューが駆動されてノ
ズルから溶融樹脂が成形金型内に射出される。射出され
た溶融樹脂は、ランナー溝8を通ってゲート孔9へと流
れて、ゲート口9aから成形金型のキャビティー7内へ
送り込まれる。
【0020】この時、溶融樹脂は、図4に示すように、
筒状物品10の口頸部10aより下方位置のインサート
物12の上端縁から離れた部分に開口されたゲート口9
aからキャビティー内に流入して、溶融樹脂流はキャビ
ティー内にセットされたインサート物12を外型の胴部
成形型3内面に押し付けるようにして、上方の口頸部側
と下端部側へと分かれてキャビティー内に充填されてイ
ンサート物と一体に成形されるので、溶融樹脂はインサ
ート物12の表側に流入することはない。
【0021】射出成形が終わって成形品が冷却された
ら、以下のようにして成形金型は開放されて製品が取り
出される。先ず、射出成形機が金型から後退すると同時
に、上部成形型の端盤1が中子6及び口頸成形型2部と
の係合が解かれて後退して、次いで、口頸成形型2部分
の割り型が左右に開放されると、胴部成形型3の抜き型
が上方へ移動して型抜きされて筒状物品10の外面が現
れる。
【0022】続いて、図5に示すように、ノックアウト
ピン13を作動させてランナー端部8bをノックする
と、その衝撃力によりゲート片は中子6に設けられたゲ
ート孔9ら分離して突き飛ばされるが、それと同時に、
ストリッパー型4も上方へ移動されて円筒物品10の下
端部10cを押し上げるので、筒状物品は中子の表面か
ら分離して、図8に示すようなラベル付きの製品となっ
て成形金型の外へ放出される。該成形品は、図8に示す
ように、筒状をした物品の口頸部10aを除いて、胴部
全体の表面にはラベル12が貼付されていて、ラベル表
面には樹脂が全く付着しておらず、皺の発生も認められ
ず、筒状物品10の裏側でラベルの合わせ端面12aを
外れた位置にゲート口の痕10bが僅かに認められるだ
けである。
【0023】以上、説明したように、本願の発明は、抜
けテーパー面がほとんど設けられていないような薄肉の
筒状製品に、ラベル等をインモールド成形法により射出
成形するものに於いて、筒状製品の開口端部もしくはラ
ベル端部からやや内寄りに離れた位置の筒体内面部分に
成形型の射出ゲート口を設けて、該ゲート口から溶融樹
脂をキャビティー内に射出してインモールド成形するよ
うにしたことにより、樹脂圧によりラベルが外型内面に
密着するように押しつけられた状態でインモールド成形
されるので、溶融樹脂がラベルの表面に回り込むことな
しに、きれいに成形することができる。
【0024】しかし、キャビティー内にラベル等を設定
するに際しては、筒状に挿入するラベル等の端面、ある
いは、両端部の合わせ面が前記中子のゲート口が一致し
ないように設定することが肝要である。何故なら、ラベ
ル等の端面、あるいは、両端部の合わせ面が中子のゲー
ト口に一致した状態でラベル等がセットされていると、
ラベル等の端面から射出された溶融樹脂が、ラベル表面
と外型面との間に侵入して不良品の発生原因となり易い
から、このような設定になることは極力避けねばならな
い。
【0025】尚、本願発明の成形金型は割り型とせず
に、円筒体の胴部を形成する外型及び中子を筒状の抜き
型で構成したので、成形品の表面に成形型のパーティン
グラインが形成されることもないし、また、円筒状をし
た外型内に円柱状をした中子を挿入して薄肉の円筒体を
成形するためのキャビティーが形成されるような構成に
しているので、ラベル等の薄いインサート物は、筒状に
丸めた状態にしたものを外型内に中程まで挿入しておい
てから中子を挿入させると、該インサート物は中子表面
に接触保持されてキャビティー内に押し込まれ、所定位
置にセットされるので、従来のように特別なラベル等の
供給手段を用いてセットする必要もないので、簡単にイ
ンサート物をセットすることが可能である。
【0026】また、本願発明の成形方法を用いれば、ラ
ベル等のインサート物は、フィルム等に別に印刷してお
いたものを使用するため、オフセット印刷やグラビヤ印
刷等の印刷が可能であり、更に、金銀等のメタリック加
工を施した表面処理加工の組み合わせにも適しており、
成形品に直接印刷したものに比べて、表示の位置ずれ等
がほとんど発生することがない。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本願発明は、成
形金型の内型および外型を、割り型とせずに、筒状をし
た抜き型を基本とした構造にして、フィルムに印刷した
ラベル等をインモールド成形をしたものであるから、製
品の剛性が増すと共に樹脂材料が減量化されて、製品の
表面にパーティングラインが現れることもなく、きれい
な製品を得ることができる。そして、フィルムの複合化
したものを用いることにより、遮光性やガスバリヤ性に
優れたものを成形することが可能である。
【0028】また、射出するゲート口を金型のキャビテ
ィー内にセットされるインサート物の端部から内寄りの
位置に設けておいて、該ゲート口から射出される溶融樹
脂流によりインサート物をキャビティー面に押しつけた
状態でインモールド成形するので、従来のようにインサ
ート物をキャビティー面に強く真空吸着しなくても、溶
融樹脂がインサート物の表面に流れ出ることもなく、ま
た、インサート物が皺になることもないので、薄いイン
サート物が成形可能である。更に、成形金型内にキャビ
ティーを形成する内型と外型との間隙が狭く形成される
ので、インサート物は内型の挿入時に所定位置にセット
することができるので、特別な供給装置を必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の成形金型を用いた断面図である。
【図2】図1に示す本願発明のX−X断面図である。
【図3】本願発明の成形金型にインサート物を挿入する
断面図である。
【図4】本願発明の成形金型を用いた成形時の断面図で
ある。
【図5】本願発明に於ける成形品の離型状態を示す断面
図である。
【図6】本願発明の先行例を説明した断面図である。
【図7】従来の射出成形を示した断面図である。
【図8】本願発明により成形した物品の斜視図である。
【符号の説明】
1 成形型端盤 2 口頸部成形型 3 胴部成形型 4 ストリッパー型 5 成形型底盤 6 中子 6a 中子先端部 7 成形キャビティー 8 ランナー溝 9 ゲート孔 9a ゲート口 10 筒状物品 10a 口頸部 10b ゲート口の痕 11 成形外型 12 ラベル 12a ラベルの合わせ端面 13 ノックアウトピン 20 インサート物 21 射出成形金型 22 射出成形金型

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インモールド成形により成形したラベル
    付き筒状物品であって、筒状物品の上端の口頸部を残し
    て胴部外周面全体にラベルが貼着されていて、該筒状物
    品の内周面のラベル上端部から内寄りに離れた位置で、
    且つ、ラベルの合わせ端面を避けた位置に射出ゲート口
    痕があるように形成されたことを特徴とするラベル付き
    筒状物品。
  2. 【請求項2】 筒状をした抜き型を有する外型と該外型
    内に挿入して嵌合する中子とからなる射出成形金型に形
    成されたキャビティーの外型内面に、ラベル等のインサ
    ート物を筒状に装着して密着保持せしめて、前記中子に
    設けた複数の射出ゲート口から該インサート物の内面に
    対向した位置に溶融樹脂を射出して、溶融樹脂とインサ
    ート物とを一体化せしめてインモールド成形することを
    特徴とするラベル付き筒状物品の成形方法。
  3. 【請求項3】 筒状をした抜き型を有する外型と該外型
    内に挿入して嵌合する中子とからなる射出成形金型に形
    成されたキャビティーの外型内面に、ラベル等のインサ
    ート物を筒状に装着して密着保持せしめて、前記中子に
    設けた複数の射出ゲート口から該インサート物の端部か
    ら内寄りで、且つ、ラベルの合わせ端面を避けた位置に
    対して溶融樹脂を射出して、溶融樹脂でインサート物を
    外型面に押しつけるようにしてキャビティー内に充填し
    て、溶融樹脂とインサート物とを一体化せしめてインモ
    ールド成形することを特徴とするラベル付き筒状物品の
    成形方法。
  4. 【請求項4】 筒状をした抜き型を有する外型と該外型
    内に挿入して嵌合する中子とからなる射出成形金型に形
    成されたキャビティーの外型内面に、ラベル等のインサ
    ート物を筒状に装着して密着保持せしめて、前記中子に
    設けた複数の射出ゲート口から該インサート物の端部か
    ら内寄りで、且つ、ラベルの合わせ端面を避けた位置に
    対して溶融樹脂を射出して、溶融樹脂でインサート物を
    外型面に押しつけるようにして溶融樹脂とインサート物
    とを一体化せしめてインモールド成形したら、成形外型
    を上方へ抜いて、中子内に設けられたノックアウトピン
    によりランナー底部を突くと同時にストリッパー金型に
    より筒状成形品の底部を押し上げて、成形品を成形金型
    から分離することを特徴とする請求項2乃至4に記載す
    るラベル付き筒状物品の成形方法。
  5. 【請求項5】 前記射出成形金型の成形キャビティー内
    にラベル等のインサート物を筒状に装着して密着保持せ
    しめるのに、射出成形金型の中子を抜いて金型キャビテ
    ィーを開いた状態にして、キャビティーの外型内にイン
    サート物を筒状にして挿入した後、前記中子を外型内に
    前進させて接触摩擦力によりインサート物をキャビティ
    ー内の所定位置に装着せしめることを特徴とする請求項
    2乃至4に記載するラベル付き筒状物品の成形方法。
  6. 【請求項6】 溶融樹脂の射出口を有する抜き型の成形
    金型端盤と、該端盤に係合して筒状物品の口頸部を形成
    する割り型の口頸金型と、該口頸金型に嵌合して筒状物
    品の胴部を形成する胴部成形型と、該胴部成形型の端部
    に嵌合するストリッパー型とからなる成形外型と、該成
    形外型内に嵌合せしめて筒状物品成形キャビティーを形
    成する中子とから射出成形金型を構成してなり、前記中
    子の上端面と金型端盤との接合面には、放射状に溶融樹
    脂のランナー溝を形成すると共に、該中子の先端部分に
    は、前記各ランナー溝に連通する傾斜のゲート孔を形成
    してなることを特徴とするラベル付き筒状物品を成形す
    る装置。
  7. 【請求項7】 前記成形外型は、ストリッパー型部の内
    周面が外向きのややテーパー面に形成されていることを
    特徴とする請求項6に記載するラベル付き筒状物品を成
    形する装置。
  8. 【請求項8】 前記中子の先端部分に形成したランナー
    溝に連通するゲート孔は、筒状物品の口頸部の下方のイ
    ンサート物の端部から離れた位置に開口するようにテー
    パー状の先細に傾斜して形成してなることを特徴とする
    請求項6に記載するラベル付き筒状物品を成形する装
    置。
  9. 【請求項9】 前記中子の中心部には、ランナー樹脂片
    の底部を突き離すためのノックアウトピンが進退自在に
    設けられてなることを特徴とする請求項6に記載するラ
    ベル付き筒状物品を成形する装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000051802A1 (fr) * 1999-03-01 2000-09-08 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Article cylindrique a piece d'insertion immobilisee, son procede de formage, et dispositif de formage
JP2005238642A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Yokoi Seisakusho:Kk 樹脂成形品およびその製造金型
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CN112476987A (zh) * 2020-11-05 2021-03-12 广东思为客科技股份有限公司 注塑模、标签成型组件、模内贴标设备及模内贴标方法

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