JPH0964164A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0964164A
JPH0964164A JP7216378A JP21637895A JPH0964164A JP H0964164 A JPH0964164 A JP H0964164A JP 7216378 A JP7216378 A JP 7216378A JP 21637895 A JP21637895 A JP 21637895A JP H0964164 A JPH0964164 A JP H0964164A
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JP
Japan
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semiconductor device
film
field shield
groove
semiconductor substrate
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JP7216378A
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English (en)
Inventor
Toshio Wada
俊男 和田
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UMC Japan Co Ltd
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Nippon Steel Semiconductor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来以上に集積度の向上を図り得るフィール
ド・シールド構造を有する半導体装置およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1上に形成された素子を電気
的に絶縁分離するためのフィールド・シールド分離構造
12を備えた半導体装置において、不活性領域11内に
溝13が形成され、溝13の内部にフィールド・シール
ド絶縁膜6、フィールド・シールド電極7が埋設される
とともに、フィールド・シールド電極7の上面が半導体
基板1の表面と同一平面とされ、かつフィールド・シー
ルド電極7が溝13の底面に形成された高濃度P型領域
8により半導体基板1と導電接合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細加工技術で実
現される高い集積度のMOSLSIを含む半導体装置お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンを半導体基板として使用した半
導体装置においては、従来から、素子分離法として基板
上に選択的に厚い熱酸化膜を形成する、いわゆるLOC
OS法がよく用いられてきた。ところが、LOCOS法
では厚い熱酸化膜の周縁から活性領域に向かって横方向
に成長する酸化膜領域、いわゆるバーズビーク(Bird's
Beak)が微細化の障害となるため、近年、他の素子分離
技術、特にフィールド・シールド素子分離法が注目され
てきている。
【0003】フィールド・シールド素子分離法は、例え
ば、日経マイクロデバイス、1992年6月号第84〜
88頁に示されているように、半導体素子を形成する活
性領域の間にフィールド・シールド絶縁膜とフィールド
・シールド電極からなるMOS構造(以下、フィールド
・シールド分離構造と称する)を設け、フィールド・シ
ールド電極を基準電位(例えばGND、0V)に固定す
ることにより、基板表面において寄生チャネルが形成さ
れることを防止して活性領域間の絶縁分離を行なうもの
である。
【0004】さらに、このフィールド・シールド素子分
離法の改良版としては、特開平5−109886号公報
に、フィールド・シールド絶縁膜とフィールド・シール
ド電極からなるフィールド・シールド分離構造を半導体
基板に設けた溝(トレンチ)の内部に埋め込んだ構造の
ものが開示されており、より集積度の高い集積回路を実
現することが期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フィールド・シールド分離構造は集積度の面で未だ不満
足なものであった。例えば、集積度の向上を目的として
フィールド・シールド構造を溝の内部に埋め込んだ、前
記公報に記載の半導体装置でさえも、基板上に位置する
フィールド・シールド電極の上部の幅が溝の幅以上に大
きいことから、フィールド・シールド分離構造、すなわ
ち不活性領域に多くの面積を要してしまうという問題が
あった。そこで、従来以上の集積度の向上を実現するた
めには、従来のフィールド・シールド構造に更なる技術
改良を加えることが必要とされていた。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、従来以上に集積度の向上を図り得るフィー
ルド・シールド分離構造を有する半導体装置、およびそ
の種の半導体装置を容易に実現し得る製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成され
た複数の素子を電気的に絶縁分離するための、フィール
ド・シールド絶縁膜とフィールド・シールド電極を有す
るフィールド・シールド分離構造を備えた半導体装置に
おいて、前記フィールド・シールド分離構造が形成され
る不活性領域内に前記半導体基板の表面側に開口し前記
素子を構成する拡散層の深さ以上の深さを有する溝が形
成され、該溝の側面に前記フィールド・シールド絶縁膜
が被着され、その内部に前記フィールド・シールド電極
が埋設されるとともに、該フィールド・シールド電極の
上面が前記半導体基板の表面と同一平面とされ、かつ該
フィールド・シールド電極が前記溝の底面で前記半導体
基板と導電接合していることを特徴とするものである。
【0008】また、前記導電接合の具体的手段として
は、溝の底面でフィールド・シールド電極と半導体基板
を直接接触させ、溝の底面に位置する半導体基板上に半
導体基板と同一導電型の不純物導入領域を形成すればよ
い。さらに、溝の底面に加えて、溝の側面に位置する半
導体基板上に不純物導入領域を形成してもよい。
【0009】そして、前記フィールド・シールド絶縁膜
を、半導体基板側に形成される二酸化硅素膜とフィール
ド・シールド電極側に形成される窒化硅素膜の2層構造
としたり、逆に半導体基板側に形成される窒化硅素膜と
フィールド・シールド電極側に形成される二酸化硅素膜
の2層構造としたり、半導体基板側からフィールド・シ
ールド電極側に向けて順次形成される二酸化硅素膜−窒
化硅素膜−二酸化硅素膜の3層構造としてもよい。
【0010】本発明の半導体装置によれば、素子を構成
する拡散層の深さ以上の深さを有する溝の内部にフィー
ルド・シールド絶縁膜、フィールド・シールド電極が埋
設されているため、分離すべき拡散層相互の分離間隔は
溝の幅寸法と深さ寸法の2倍の合計の長さとなり、埋込
み型でないフィールド・シールド分離構造の場合と比べ
て実質的に増大する。それに加えて、本発明の半導体装
置の場合、フィールド・シールド電極の上面が半導体基
板表面と同一平面とされているので、基板表面にてフィ
ールド・シールド分離構造が要する面積は溝の幅の分だ
けで済む。さらに、フィールド・シールド電極が溝の底
面で半導体基板と導電接合しているため、フィールド・
シールド電極に電圧印加するための導出電極配線を電極
の上方に設ける必要がなくなる。これらの作用により、
本発明の半導体装置は、従来のフィールド・シールド分
離構造を有する半導体装置に比べて微細化を図ることが
できる。
【0011】一方、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に形成された複数の素子を電気的に絶縁分
離するためのフィールド・シールド絶縁膜とフィールド
・シールド電極を有するフィールド・シールド分離構造
を備えた半導体装置の製造方法において、前記フィール
ド・シールド分離構造が形成される不活性領域内に前記
半導体基板の表面側に開口し前記素子を構成する拡散層
の深さ以上の深さを有する溝を形成する第1の工程と、
該溝の内面を被覆する前記フィールド・シールド絶縁膜
を形成する第2の工程と、該第2の工程で形成したフィ
ールド・シールド絶縁膜の前記溝の底面にあたる部分を
除去する第3の工程と、前記溝の底面に位置する前記半
導体基板上に該半導体基板と同一導電型の不純物導入領
域を形成するとともに、前記溝の内部にその上面が前記
半導体基板の表面と同一平面となるようなフィールド・
シールド電極を形成する第4の工程を有することを特徴
とするものである。
【0012】また、フィールド・シールド電極と半導体
基板の導電接合を実現する具体的な手段としては、フィ
ールド・シールド絶縁膜が除去された溝の底面に対して
イオン注入を施すことにより不純物導入領域を形成し、
その後、多結晶半導体膜を前記溝の内部に埋め込むこと
によりフィールド・シールド電極を形成すればよい。も
しくは、半導体基板と同一導電型の不純物を導入した多
結晶半導体膜を溝の内部に埋め込むことによりフィール
ド・シールド電極を形成し、その後、熱処理による多結
晶半導体膜からの不純物拡散により不純物導入領域を形
成してもよい。さらに、第1の工程で溝を形成した後、
第2の工程でフィールド・シールド絶縁膜を形成する前
に、半導体基板と同一導電型の不純物拡散を施すことに
より、溝の底面だけでなく、側面にあたる半導体基板上
に半導体基板と同一導電型の不純物導入領域を形成して
もよい。
【0013】また、前記第2の工程においては、半導体
基板側から二酸化硅素膜、窒化硅素膜を順次積層した
り、その逆に半導体基板側から窒化硅素膜、二酸化硅素
膜を順次積層することによる2層構造のフィールド・シ
ールド絶縁膜、もしくは、半導体基板側から二酸化硅素
膜、窒化硅素膜、二酸化硅素膜を順次積層することによ
る3層構造のフィールド・シールド絶縁膜を形成しても
よい。
【0014】また、前記第4の工程においては、フィー
ルド・シールド絶縁膜上にフィールド・シールド電極と
なるべき多結晶半導体膜を成膜しこの多結晶半導体膜を
溝の内部に埋め込んだ後、半導体基板の表面が露出する
まで多結晶半導体膜の平坦加工を施すことによってフィ
ールド・シールド電極の上面を半導体基板の表面と同一
平面とすることが望ましい。そして、その具体的手段と
しては、多結晶半導体膜の成膜を硅素の気相成長法によ
り行なうとともに、多結晶半導体膜の平坦加工を化学的
機械研磨法、エッチバック法、ウェットエッチングによ
る平坦化腐食法のいずれかにより行なうことができる。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
上記のような微細化に対応し得る半導体装置を容易に製
造することができる。例えば、第3の工程において、フ
ィールド・シールド絶縁膜上にフィールド・シールド電
極となるべき多結晶半導体膜を溝の深さ以上の膜厚とな
るように硅素の気相成長法により成膜した後、化学的機
械研磨法、エッチバック法、ウェットエッチングによる
平坦化腐食法のいずれかにより多結晶半導体膜の平坦加
工を行なうと、フォトリソグラフィー技術を用いること
なく、上面が基板表面と同一平面をなすフィールド・シ
ールド電極を形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図4を参照して説明する。図1は本実施の形態
のMOSLSI(半導体装置)におけるフィールド・シ
ールド分離構造を示す図であって、図中符号1はP型半
導体基板、2はN型MOSトランジスタ(分離すべき素
子)、3はソース拡散層、4はドレイン拡散層、5はゲ
ート電極、6はフィールド・シールド絶縁膜、7はフィ
ールド・シールド電極、8は高濃度P型領域(半導体基
板と同一導電型の不純物導入領域)である。
【0017】図1に示すように、P型半導体基板1表面
の活性領域9にN型MOSトランジスタ2が形成されて
いる。N型MOSトランジスタ2は、多結晶シリコンか
らなるゲート電極5と、二酸化硅素からなるゲート絶縁
膜10と、LDD(LightlyDoped Drain)構造のN型の
ソース、ドレイン拡散層3、4で構成されている。そし
て、各活性領域9間が不活性領域11とされ、この不活
性領域11内にN型MOSトランジスタ2同士を電気的
に絶縁分離するためのフィールド・シールド分離構造1
2が形成されている。
【0018】フィールド・シールド分離構造12は、フ
ィールド・シールド絶縁膜6とフィールド・シールド電
極7と高濃度P型領域8で構成されている。不活性領域
11内には、P型基板1の表面側に開口しソース、ドレ
イン拡散層3、4の深さ以上の深さを有する溝13が形
成されており、溝13の側面にフィールド・シールド絶
縁膜6が被着されている。さらに、溝13の内部にはフ
ィールド・シールド絶縁膜6を介してフィールド・シー
ルド電極7が埋設され、フィールド・シールド電極7の
上面はP型基板1の表面と同一平面となっている。ま
た、フィールド・シールド電極7の上方には層間絶縁膜
14が形成されている。そして、溝13の底部には、P
型基板1中より高い濃度のボロンを含む高濃度P型領域
8が形成されている。
【0019】さらに、ソース、ドレイン拡散層3、4か
らコンタクトホール15を介して電極配線16がそれぞ
れ形成されている。
【0020】以下、上記構成のMOSLSIを製造する
方法について図2〜図4を用いてその手順に沿って説明
する。まず、図2(a)に示すように、比抵抗3〜4Ω
・cm のP型シリコン単結晶基板1からなるウェハWの
表面に、N型MOSトランジスタを形成すべき領域とな
る活性領域9上に残した二酸化硅素膜17をエッチング
・マスクとして不活性領域に溝13をそれぞれ形成する
(第1の工程)。
【0021】なお、溝13の加工は塩素ガスを用いたド
ライエッチング法により行ない、溝13の深さを0.5
〜1.5μm、幅を0.2〜0.5μm程度とする。ま
た、ドライエッチング時にはサイドエッチングが入る条
件で行ない、溝13の幅Aが二酸化硅素膜17の開口部
の幅Bに0.02〜0.2μm程度のサイドエッチング
食い込み量Cを加えたものとなるようにする。これによ
り、以降の絶縁分離が容易になる。そして、この溝13
により各活性領域9の周囲を囲んで活性領域9間を分離
する。
【0022】つぎに、図2(b)に示すように、ウェハ
Wの表面に熱酸化処理または気相成長法により膜厚10
〜80nmの二酸化硅素の絶縁膜18を形成し、活性領
域9上の二酸化硅素膜17および溝13の内面をこの絶
縁膜18で覆うようにする(第2の工程)。
【0023】そして、図2(c)に示すように、ウェハ
Wの全面にドライエッチングを施すことによって溝13
の底面部分の絶縁膜18を除去し、溝13の底面におい
て基板1を露出させる(第3の工程)。なお、このドラ
イエッチング工程では、異方性エッチングの条件にて絶
縁膜18を上方からエッチングすることにより、活性領
域9上面にあたる絶縁膜18と溝13の底面にあたる絶
縁膜18が除去され、溝13の側面にあたる絶縁膜18
が残るようにする。
【0024】その後、図2(d)に示すように、イオン
注入法により溝13の底面にあたる基板1中にボロンを
導入し、この部分に濃度1018〜1020ions/cm2 程度
の高濃度P型領域8を形成し、ついで、気相成長法によ
りフィールド・シールド電極となる膜厚100〜500
nmの多結晶シリコン膜19(多結晶半導体膜)を形成
する。この際、多結晶シリコン膜19は、溝13を完全
に埋め込んでウェハWの全面を覆う形状になるととも
に、多結晶シリコン19の気相成長時に同時にリンまた
はボロンのような不純物を含有させるか、気相成長工程
後に不純物導入を行なうかのいずれかの方法により多結
晶シリコン膜19を導電性を有するものとする。
【0025】なお、本実施の形態においては、イオン注
入法によりボロンを含む高濃度P型領域8を形成し、つ
いで、気相成長法により多結晶シリコン膜19を形成し
たが、この方法に代えて、高濃度P型領域を形成する前
に、基板と同一導電型の不純物であるボロンを含む多結
晶シリコン膜を溝の内部に埋め込んでフィールド・シー
ルド電極を形成し、後工程での熱処理による多結晶シリ
コン膜からのボロン拡散により高濃度P型領域を形成し
てもよい。この方法を採った場合、イオン注入工程を省
略できるという利点がある。
【0026】ついで、図3(e)に示すように、ウェハ
Wの表面側から基板1の表面が露出するまで化学的機械
研磨法(Chemical Mechano-Polishing 、以下、CMP
法と称する)を行ない、基板1表面上の多結晶シリコン
膜19を除去し、溝13の内部のみに埋め込んだ形状と
する。なお、CMP法とは、雑誌「電子材料」1993
年6月号第41〜62頁に詳述されているように、アル
カリ溶液、砥粒剤等を用いた化学的・機械的研磨により
ウェハ表面を平坦化する技術である。そして、この研磨
と同時もしくは研磨後に活性領域9の基板1表面を保護
していた二酸化硅素膜17も除去する。このようにし
て、溝13の側面に残った二酸化硅素膜18がフィール
ド・シールド絶縁膜6に、その内部に埋め込まれた多結
晶シリコン膜19がフィールド・シールド電極7になる
(第4の工程)。
【0027】その後、図3(f)に示すように、活性領
域9に対して従来一般のMOSトランジスタ形成工程が
行なわれる。すなわち、活性領域9にあたる基板1の表
面に熱酸化法により膜厚10〜14nmの二酸化硅素か
らなるゲート絶縁膜10を形成し、その上面に形成する
多結晶シリコンのゲート電極5をマスクとした砒素のイ
オン注入法により拡散深さ0.1μm、濃度1017〜1
18ions/cm2 程度の浅い低濃度N型拡散層20を形成
し、これらをN型MOSトランジスタ2のソース、ドレ
イン拡散層3、4とする。
【0028】さらに、図3(g)に示すように、これら
トランジスタ2をLDD構造とするための工程が行なわ
れる。すなわち、各トランジスタ2のゲート電極5の両
側面に形成された絶縁膜21、21をゲート電極5とと
もにマスクとしてN型不純物である砒素をイオン注入法
により導入することにより、拡散深さ約0.3μm、濃
度1018〜1021ions/cm2 程度の深い高濃度N型拡散
層22を形成する。すると、この高濃度N型拡散層領域
22は、先の低濃度N型領域20よりゲート電極5から
離れて位置することにより短チャネル効果を防ぎ、かつ
ソース、ドレイン拡散層3、4の抵抗値を引き下げる効
果を奏する。また、フィールド・シールド電極7の表面
および各ソース、ドレイン拡散層3、4の表面には熱酸
化による二酸化硅素膜23が形成される。
【0029】その後、図3(h)に示すように、従来一
般のMOSデバイスのプロセス・フローと同様に、ウェ
ハWの表面にボロンおよびリンを含有するシリケート・
ガラス(BPSG)のような層間絶縁膜14を形成し、
通常のフォトリソグラフィー技術を用いてソース、ドレ
イン拡散層3、4上にコンタクトホール15を形成す
る。
【0030】さらに、図3(i)に示すように、導電性
多結晶シリコン、窒化チタン、チタン・タングステンを
バリヤ膜として、タングステン、アルミニウム等を単層
あるいは積層構造にした電極配線16の形成工程を行な
う。このようにして本実施の形態のMOSLSIが完成
する。
【0031】本実施の形態のMOSLSIにおいては、
ソース、ドレイン拡散層3、4の深さ以上の深さを有す
る溝13の内部にフィールド・シールド絶縁膜6、フィ
ールド・シールド電極7が埋め込まれているため、分離
すべき拡散層3、4相互の分離間隔は溝13の幅寸法と
深さ寸法の2倍の合計の長さとなり、埋込み型でないフ
ィールド・シールド分離構造の場合と比べて実質的に増
大する。その際、溝13の深さがソース、ドレイン拡散
層3、4深さより深くなる程、絶縁分離性能は高くな
る。
【0032】それに加えて、特に本実施の形態の場合、
フィールド・シールド電極7が基板1上に延びることな
くその上面が基板1表面と同一平面となっているので、
基板1表面にてフィールド・シールド分離構造12が要
する面積は溝13の幅の分だけで済み、従来の埋込み型
のフィールド・シールド分離構造の場合と比べて不活性
領域11の面積を縮小することができる。さらに、フィ
ールド・シールド電極7が基板1と絶縁されることなく
溝13の底面で基板1と導電接合しているため、フィー
ルド・シールド電極7に対して基板1側から電圧印加す
ることができ、電圧印加用の導出電極配線を必ずしもフ
ィールド・シールド電極7の上方に設ける必要がなくな
る。これらの効果があいまって、本実施の形態における
フィールド・シールド分離構造12の採用によりMOS
LSIの微細化が図れ、更なる集積度の向上を図ること
ができる。
【0033】また、本実施の形態のMOSLSIの製造
方法によれば、フィールド・シールド絶縁膜6上に気相
成長法により多結晶シリコン膜19を成膜した後、CM
P法によりウェハW表面の平坦加工を行なうため、フォ
トリソグラフィー技術を用いることがないので、製造プ
ロセスを簡易化することができ、フォトマスクを使用し
ない分、従来のフィールド・シールド分離構造の場合に
比べて製造コストの低減を図ることができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態について
図5を用いて説明する。本実施の形態のMOSLSIに
おけるフィールド・シールド分離構造が第1の実施の形
態と異なる点は、フィールド・シールド絶縁膜を単層構
造ではなく多層構造とした点、および、溝の側面側にも
不純物導入領域を設けた点である。したがって、図5に
おいて第1の実施の形態と同一機能の部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。
【0035】図5に示すように、本実施の形態において
は、P型シリコン単結晶基板1の表面に溝13を形成し
た後(図2(a)に示す工程の後)、基板1と同一導電
型の不純物であるボロン拡散を行ない、溝13の内面全
体に濃度1017〜1018ions/cm2 程度のP型領域25
(不純物導入領域)を形成する。なお、溝13の内面の
うち、基板1の表面近傍は後のN型ソース・ドレイン領
域形成工程によりN型不純物領域に置換される。
【0036】その後、溝13の内面および基板1の表面
に二酸化硅素膜26−窒化硅素膜27−二酸化硅素膜2
8の3層構造の絶縁膜29(フィールド・シールド絶縁
膜6)を形成し、異方性エッチングにより溝13の底面
部分の基板1を露出させた後、その上面に多結晶シリコ
ン19を気相成長させる。そして、第1の実施の形態と
同様、CMP法によるウェハ表面の平坦化処理を施すこ
とにより、多結晶シリコン19からなるフィールド・シ
ールド電極7と基板1表面を同一平面に加工する。
【0037】ここで、前記3層構造の絶縁膜29は、溝
13の内面を含む基板1の表面を熱酸化処理することに
より膜厚2〜4nmの二酸化硅素膜26を形成し、つい
で、気相成長法により膜厚4〜12nmの窒化硅素膜2
7を形成し、ついで、この窒化硅素膜27を熱酸化処理
することにより膜厚1〜4nmの二酸化硅素膜28を形
成することによって得られるものである。
【0038】以降の工程は第1の実施の形態と全く同様
であり、ゲート絶縁膜形成工程、ゲート電極形成工程、
ソース・ドレイン拡散層形成工程、層間絶縁膜形成工
程、コンタクトホール形成工程、電極配線形成工程を経
て、図5のMOSLSIが完成する。なお、本実施の形
態の場合、電極配線16は、窒化チタン−タングステン
膜を順次コンタクトホール15内に埋込み、コンタクト
ホール15にて層間絶縁膜14の上面に延びて他の素子
電極と接続するアルミニウム配線を有している。
【0039】本実施の形態の場合も第1の実施の形態と
同様の効果を奏することができる。すなわち、フィール
ド・シールド絶縁膜6とフィールド・シールド電極7か
らなるフィールド・シールド分離構造12が基板1表面
上に延び出すことがなく、かつフィールド・シールド電
極7への電圧印加用の配線を必ずしも上方に設ける必要
がなくなるため、集積度の向上が図れると同時に、フィ
ールド・シールド電極7の上面を基板1表面と同一表面
とする手段はCMP法による簡易な平坦化処理工程であ
るため、高い集積度のMOSLSIを経済性良く製造す
ることができる。
【0040】一方、本実施の形態のMOSLSIは第1
の実施の形態と異なり、溝13の底面のみならず、溝1
3の側面にもP型領域25を設けたことによって、溝1
3の底面側のP型領域25がフィールド・シールド電極
7への電圧供給の役目を果たすとともに、溝13の側面
側のP型領域25が溝13を介して隣接するN型ソース
・ドレイン拡散層3、4間で反転層が形成されるのを防
止する役目を果たす。したがって、この構造を採用した
ことでさらに絶縁分離効果を高めることができる。
【0041】また、本実施の形態では、フィールド・シ
ールド絶縁膜6を構成する膜として二酸化硅素膜26、
28と窒化硅素膜27が用いられているため、フィール
ド・シールド絶縁膜6を実効的に薄膜化して絶縁分離効
果を高めることができる。さらに、二酸化硅素膜26、
28と窒化硅素膜27による多層絶縁膜29はフィール
ド・シールド電極7を構成する多結晶シリコン19にリ
ンやボロンが導入されていても遮蔽性に優れた絶縁膜と
なる。すなわち、本実施の形態によれば、フィールド・
シールド絶縁膜6を多層複合膜とすることにより、単層
膜に比較して実効的に薄い膜厚の絶縁膜を欠陥少なく形
成することができ、歩留を向上して経済性を高めるとと
もに絶縁分離効果を高めることができる。
【0042】なお、第1、第2の実施の形態において
は、多結晶シリコン膜19を成膜した後、ウェハW表面
の平坦加工を行なう手段としてCMP法を用いたが、こ
れに代えて、フォトレジストを厚く塗布した後にウェハ
全面のドライエッチングを行なうエッチバック法、もし
くは弗酸と硝酸を主成分とする混合エッチング液の流体
中でのウェットエッチングによる平坦化腐食法を採用し
てもよい。これらの方法を用いた場合でも上記実施の形
態と同様、製造プロセスの簡易化、製造コストの低減と
いった効果を奏することができる。
【0043】そして、フィールド・シールド電極7は、
上記実施の形態のように必ずしも溝13の内部全体に充
填される必要はなく、電極の内部に空隙が存在する構
造、もしくは多結晶シリコン膜の気相成長に引き続いて
二酸化硅素膜を再度気相成長し、その後、CMP法を施
して絶縁膜で充填する構造としてもよい。
【0044】また、各種の寸法は上記実施の形態に限る
ものでは勿論なく、例えば他の寸法の例として溝の幅を
80nm〜数mm、溝の深さをソース・ドレイン拡散層
深さ〜10μm、フィールド・シールド絶縁膜の膜厚を
5〜200nm、多結晶シリコン膜の膜厚を40〜80
0nm程度とすることができる。
【0045】また、第2の実施の形態における二酸化硅
素膜26−窒化硅素膜27−二酸化硅素膜28の3層構
造の絶縁膜29は、いずれか一方の二酸化硅素膜を省略
して2層構造としても多層複合膜としての効果を奏する
ことができる。
【0046】次に、本発明の半導体装置の第3の実施の
形態について図6を参照して説明する。本実施の形態
は、特にフィールド・シールド電極への電圧印加の関係
を示すものであり、図6は本実施の形態のMOSLSI
の縦構造および結線を示す断面図である。
【0047】図6に示すように、P型単結晶シリコン基
板31の表面にN−Wellと称するN型領域32が形
成され、このN−Well領域32内にP型MOSトラ
ンジスタTRp が形成されている。その一方、P型基板
31表面にはN型MOSトランジスタTRN1 、TRN2
が形成されており、本実施例の半導体装置はCMOS構
造のLSIを構成している。
【0048】N型MOSトランジスタTRN1 、TRN2
の絶縁分離はこれらトランジスタ間の溝内に形成された
フィールド・シールド分離構造でなされ、フィールド・
シールド電極33、33からは必要に応じて電極配線F
SN が導出されている。また、N型MOSトランジスタ
TRN1 については、ゲート電極34から電極配線GN
が、N型ソース拡散層35から電極配線SN が、N型ド
レイン拡散層36から電極配線DN が、P型基板31の
裏面に電極配線SBN がそれぞれ設けられている。な
お、基板電極SBN の電位は、P型基板31とリンを含
むN型フィールド・シールド電極33との間にPN接合
を有するが、N型フィールド・シールド電極33および
電極配線FSN とほぼ同電位である。
【0049】一方、N−Well領域32内に形成され
たP型MOSトランジスタTRP の絶縁分離もN型MO
Sトランジスタ間のものと同様のフィールド・シールド
分離構造でなされ、各フィールド・シールド電極37、
37からは必要に応じて電極配線FSp が導出されてい
る。また、P型MOSトランジスタTRP については、
ゲート電極38から電極配線GP が、P型ソース拡散層
39から電極配線SPが、P型ドレイン拡散層40から
電極配線DP が設けられている。また、フィールド・シ
ールド電極37はリンを含むN型多結晶シリコンからな
るものであるが、このN型多結晶シリコンからのリンの
拡散によりN−Well領域32内に高濃度N型領域4
1が形成され、フィールド・シールド電極37はN−W
ell領域32と同電位となる。
【0050】ここで、N型MOSトランジスタTRN1
、TRN2 間、P型MOSトランジスタTRP 間のいず
れのフィールド・シールド分離構造においても、フィー
ルド・シールド絶縁膜については第1実施例における単
層構造、第2実施例における多層複合膜構造のいずれを
採用してもよい。なお、各電極配線は基板31の表面に
並行して層間絶縁膜42の上面に延在している。
【0051】そこで、本実施の形態の半導体装置は、外
部回路と接続する電源配線電極Vcc 、Vss (図示せ
ず)を有している。そして、Vcc には外部電源からの
プラス電圧(通常は5ボルト)が接続され、Vss には
外部電源からの基準電圧(GNDの0ボルト)が接続さ
れている。
【0052】そして、本実施の形態においては、N型M
OSトランジスタTRN1 、TRN2側のフィールド・シ
ールド電極33に基板電位が供給され、基板31は半導
体装置内の電源回路の−1.0〜−3.0ボルトの発生
電圧のマイナス電位に保持される。なお、この電位は電
極配線FSN でモニターされるようになっている。
【0053】一方、P型MOSトランジスタTRP 側の
フィールド・シールド電極37は電極配線FSP からほ
ぼ電源電位のプラス電位に保持され、N−Well領域
32もフィールド・シールド電極37を通じて電源電位
のプラス電位に保持される。
【0054】本実施の形態によれば、CMOS構造の半
導体装置においても、N型MOSトランジスタ分離領域
およびP型MOSトランジスタ分離領域のそれぞれに形
成された溝の内部に埋め込まれたフィールド・シールド
分離構造が、第1、第2実施例と同様、微細化にとって
好適であり、MOSLSIの集積度の向上を図ることが
できる。
【0055】さらに、本実施の形態の場合、N型フィー
ルドシールド電極33とP型基板31が導電接合してい
るため、基板31への電位供給が本来の目的である基板
電極SBN を通じてN型フィールドシールド電極33に
基板電位を供給できることに加えて、N型フィールドシ
ールド電極33の上方に設けた電極配線FSN を基板電
位のモニター用として使用することができる。また、P
型フィールドシールド電極37とN−Well領域32
が導電接合しているため、電極配線FSP からP型フィ
ールドシールド電極37に与えた電源電位のプラス電位
がN−Well領域32にも供給される形となり、N−
Well領域32に対して電位を供給するための電極配
線を別個に設ける必要がなくなる。
【0056】すなわち、本実施の形態の半導体装置にお
いては、例えばフィールドシールド電極への電位供給、
基板への電位供給、電位のモニターといった各機能を果
たす電極配線をそれぞれ別個に設ける必要がなくなる。
したがって、本発明の半導体装置の効果は、本実施の形
態に示されるように、フィールドシールド電極の上方に
電極配線を設けなくて済むという意味ばかりでなく、半
導体装置の全体にわたって電極配線の構成が簡単化でき
るという意味も有しており、このことにより微細化に寄
与することができる。
【0057】すなわち、本実施の形態の半導体装置によ
れば、CMOS構造のLSIにトレンチ型(溝型)のフ
ィールド・シールド分離構造を採用することにより、ト
ランジスタ間または拡散領域間の良好な絶縁分離機能を
高密度で達成し、将来の超LSI実現を容易にすること
ができる。
【0058】なお、以上に本発明の実施の形態を説明し
たが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることが可能である。また、本発明のフ
ィールド・シールド分離構造を、DRAM等のメモリ
ー、またはロジック、マイコンLSI等、種々の半導体
装置における素子一般の分離に適用することができる。
さらに、CMOS構成の半導体装置のみならず、PMO
S構成、NMOS構成の半導体装置における素子分離に
適用できることも勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
半導体装置によれば、溝の内部にフィールド・シールド
絶縁膜、フィールド・シールド電極が埋設されているた
め、分離すべき拡散層相互の分離間隔は電気的に溝の幅
寸法と深さ寸法の2倍の合計の長さとなり、埋込み型で
ないフィールド・シールド分離構造の場合と比べて実質
的に増大する。それに加えて、フィールド・シールド電
極上面が半導体基板表面と同一平面とされているので、
基板表面にてフィールド・シールド分離構造が要する面
積は溝の幅の分だけで済み、さらに、フィールド・シー
ルド電極が溝の底面で半導体基板と導電接合しているた
め、フィールド・シールド電極への電圧印加用配線、基
板への電圧印加用配線等を含む電極配線全体の構成を簡
単化することができる。これらの効果があいまって、従
来の埋込み型のフィールド・シールド分離構造の場合と
比べて微細化が図れることでMOSLSIの更なる集積
度の向上を図ることができる。
【0060】また、溝の底面のみならず、溝の側面にも
基板と同一導電型の不純物導入領域を設けた場合には、
不純物導入領域が溝を介して隣接するソース・ドレイン
拡散層間で反転層が形成されることを防止する役目を果
たすため、絶縁分離効果をより高めることができる。
【0061】また、フィールド・シールド絶縁膜を二酸
化硅素膜、窒化硅素膜からなる2層構造または3層構造
とした場合には、実効的な膜厚を薄くできるとともに全
体として欠陥の少ない膜を形成することができ、歩留を
向上して経済性を高めるとともに絶縁分離効果を高める
ことができる。
【0062】一方、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、上記のような微細化に対応し得る半導体装置を容
易に製造することができる。例えば、第3の工程におい
て、フィールド・シールド絶縁膜上にフィールド・シー
ルド電極となるべき材料を溝の深さ以上の膜厚となるよ
うに硅素の気相成長法により成膜した後、化学的機械研
磨法、エッチバック法、ウェットエッチングによる平坦
化腐食法のいずれかにより材料の平坦加工を行なうと、
フォトリソグラフィー技術を用いることなく、上面が基
板表面と同一平面をなすフィールド・シールド電極を形
成することができ、製造プロセスの簡易化、製造コスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である半導体装置を
示す縦断面図である。
【図2】同、半導体装置の製造方法を手順を追って示す
プロセス・フロー図である。
【図3】同、図2の続きの部分である。
【図4】同、図3の続きの部分である。
【図5】本発明の第2の実施の形態である半導体装置を
示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態である半導体装置を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,31 P型半導体基板 2 N型MOSトランジスタ(素子) 3,35,39 ソース拡散層 4,36,40 ドレイン拡散層 5,34,38 ゲート電極 6 フィールド・シールド絶縁膜 7,33,37 フィールド・シールド電極 8 高濃度P型領域(不純物導入領域) 9 活性領域 10 ゲート絶縁膜 11 不活性領域 12 フィールド・シールド分離構造 13 溝 19 多結晶シリコン膜(多結晶半導体膜) 26,28 二酸化硅素膜 27 窒化硅素膜 29 3層構造の絶縁膜 32 N−Well領域 41 高濃度N型領域(不純物導入領域)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された複数の素子を
    電気的に絶縁分離するための、フィールド・シールド絶
    縁膜とフィールド・シールド電極を有するフィールド・
    シールド分離構造を備えた半導体装置において、 前記フィールド・シールド分離構造が形成される不活性
    領域内に前記半導体基板の表面側に開口し前記素子を構
    成する拡散層の深さ以上の深さを有する溝が形成され、
    該溝の側面に前記フィールド・シールド絶縁膜が被着さ
    れ、その内部に前記フィールド・シールド電極が埋設さ
    れるとともに、該フィールド・シールド電極の上面が前
    記半導体基板の表面と同一平面とされ、かつ該フィール
    ド・シールド電極が前記溝の底面で前記半導体基板と導
    電接合していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記溝の底面で前記フィールド・シールド電極と前記半
    導体基板が直接接触するとともに、前記溝の底面に位置
    する前記半導体基板上に該半導体基板と同一導電型の不
    純物導入領域が形成されたことを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体装置において、 前記溝の底面に位置する前記半導体基板上に加えて、前
    記溝の側面に位置する前記フィールド・シールド絶縁膜
    の外側の前記半導体基板上に、該半導体基板と同一導電
    型の不純物導入領域が形成されたことを特徴とする半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記フィールド・シールド絶縁膜が、前記半導体基板側
    に形成される二酸化硅素膜と前記フィールド・シールド
    電極側に形成される窒化硅素膜の2層構造からなること
    を特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記フィールド・シールド絶縁膜が、前記半導体基板側
    に形成される窒化硅素膜と前記フィールド・シールド電
    極側に形成される二酸化硅素膜の2層構造からなること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記フィールド・シールド絶縁膜が、前記半導体基板側
    から前記フィールド・シールド電極側に向けて順次形成
    される二酸化硅素膜−窒化硅素膜−二酸化硅素膜の3層
    構造からなることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成された複数の素子を
    電気的に絶縁分離するためのフィールド・シールド絶縁
    膜とフィールド・シールド電極を有するフィールド・シ
    ールド分離構造を備えた半導体装置の製造方法におい
    て、 前記フィールド・シールド分離構造が形成される不活性
    領域内に前記半導体基板の表面側に開口し前記素子を構
    成する拡散層の深さ以上の深さを有する溝を形成する第
    1の工程と、該溝の内面を被覆する前記フィールド・シ
    ールド絶縁膜を形成する第2の工程と、該第2の工程で
    形成したフィールド・シールド絶縁膜の前記溝の底面に
    あたる部分を除去する第3の工程と、前記溝の底面に位
    置する前記半導体基板上に該半導体基板と同一導電型の
    不純物導入領域を形成するとともに、前記溝の内部にそ
    の上面が前記半導体基板の表面と同一平面となるような
    フィールド・シールド電極を形成する第4の工程を有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第4の工程において、前記フィールド・シールド絶
    縁膜が除去された前記溝の底面に対してイオン注入を施
    すことにより前記不純物導入領域を形成し、その後、多
    結晶半導体膜を前記溝の内部に埋め込むことによりフィ
    ールド・シールド電極を形成することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第4の工程において、前記半導体基板と同一導電型
    の不純物を導入した多結晶半導体膜を前記溝の内部に埋
    め込むことによりフィールド・シールド電極を形成し、
    その後、熱処理による前記多結晶半導体膜からの不純物
    拡散により前記不純物導入領域を形成することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記第1の工程で溝を形成した後、前記第2の工程でフ
    ィールド・シールド絶縁膜を形成する前に、前記半導体
    基板と同一導電型の不純物拡散を施すことにより、前記
    溝の底面および側面にあたる前記半導体基板上に該半導
    体基板と同一導電型の不純物導入領域を形成することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記第4の工程において、前記フィールド・シールド絶
    縁膜上に前記フィールド・シールド電極となるべき多結
    晶半導体膜を成膜して該多結晶半導体膜を前記溝の内部
    に埋め込んだ後、前記半導体基板の表面が露出するまで
    前記多結晶半導体膜の平坦加工を施すことにより前記フ
    ィールド・シールド電極の上面を前記半導体基板の表面
    と同一平面とすることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第4の工程において、前記多結晶半導体膜の成膜を
    硅素の気相成長法により行なうとともに、前記多結晶半
    導体膜の平坦加工を化学的機械研磨法により行なうこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第4の工程において、前記多結晶半導体膜の成膜を
    硅素の気相成長法により行なうとともに、前記多結晶半
    導体膜の平坦加工をエッチバック法により行なうことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第4の工程において、前記多結晶半導体膜の成膜を
    硅素の気相成長法により行なうとともに、前記多結晶半
    導体膜の平坦加工をウェットエッチングによる平坦化腐
    食法により行なうことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項7ないし14のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記第2の工程において、前記半導体基板側から二酸化
    硅素膜、窒化硅素膜を順次積層することにより、これら
    の膜からなる2層構造のフィールド・シールド絶縁膜を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項7ないし14のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記第2の工程において、前記半導体基板側から窒化硅
    素膜、二酸化硅素膜を順次積層することにより、これら
    の膜からなる2層構造のフィールド・シールド絶縁膜を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項7ないし14のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記第2の工程において、前記半導体基板側から二酸化
    硅素膜、窒化硅素膜、二酸化硅素膜を順次積層すること
    により、これらの膜からなる3層構造のフィールド・シ
    ールド絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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