JPH1126753A - 半導体装置及びその製造方法並びに半導体装置を用いた情報の消去方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法並びに半導体装置を用いた情報の消去方法

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JPH1126753A
JPH1126753A JP9154580A JP15458097A JPH1126753A JP H1126753 A JPH1126753 A JP H1126753A JP 9154580 A JP9154580 A JP 9154580A JP 15458097 A JP15458097 A JP 15458097A JP H1126753 A JPH1126753 A JP H1126753A
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film
insulating film
conductive film
forming
insulating
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JP9154580A
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Tatsuya Kawamata
達哉 川俣
Wataru Yokozeki
亘 横関
Yuichi Egawa
雄一 江川
Shoichi Iwasa
昇一 岩佐
Kohei Eguchi
公平 江口
Hideki Fujikake
秀樹 藤掛
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のLOCOS法の欠点である、デバイス
の素子活性領域内へのフィールド酸化物の侵入を抑え
た、フィールドシールド素子分離法、又は、トレンチ素
子分離法を提供する。 【解決手段】 半導体基板に非LOCOS絶縁デバイス
分離ブロックを設ける。例えば、この非LOCOS絶縁
デバイス分離ブロックとして、フィールドシールド素子
分離構造、又は、トレンチ型素子分離構造を用いる。一
例として、フィールド領域とアクティブ領域でゲート電
極配線8が同じ高さとなるように形成し、覆うように全
面に形成したパッド多結晶シリコン膜11を、ゲート電
極配線8のキャップ絶縁膜7をストッパーとして、CM
P(化学機械研磨)法により研磨し、ゲート電極配線8
を分断されたパターンに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法並びに半導体装置を用いた情報の消去方法に
関し、例えば、ソース/ドレイン電極引き出し用のパッ
ド多結晶シリコン膜を備えた半導体装置やEEPROM
等の不揮発性の半導体記憶装置及びこれらの製造方法に
適用して特に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタのゲート電極配線を
形成する際の素子分離領域(フィールド領域)と素子形
成領域との間の段差に起因するレジストパタ−ンの露光
異常を防止する方法が特開平6−21054号公報に開
示されている。
【0003】この特開平6−21054号公報に開示さ
れた方法では、先ず、フィールド酸化膜が形成されたシ
リコン基板上の全面に第1の多結晶シリコン膜を形成し
た後、この第1の多結晶シリコン膜を、フィールド酸化
膜が露出するまで、又は、フィールド酸化膜上に所定膜
厚の第1の多結晶シリコン膜が残るように研磨して、全
体を平坦化する。そして、フィールド酸化膜が露出する
まで第1の多結晶シリコン膜を研磨した場合には、その
上に第2の多結晶シリコン膜を形成し、この第2の多結
晶シリコン膜の上にレジストパタ−ンを形成する。一
方、フィールド酸化膜上に所定膜厚の第1の多結晶シリ
コン膜を残した場合には、その平坦化された第1の多結
晶シリコン膜の上にレジストパタ−ンを形成する。何れ
にしても、レジストパタ−ンは、フィールド領域とこの
フィールド領域に囲まれたアクティブ領域(素子形成領
域)とに渡って平坦な表面上に形成されるので、露光焦
点位置の変動によるレジストパタ−ンの形成異常が防止
され、その結果、ゲート電極配線の幅寸法をほぼ露光限
界まで狭めることが可能となる。
【0004】また、特開平6−349826号公報に
は、ゲート電極配線のエッチング加工時に基板までエッ
チングされることを防止するために、前記特開平6−2
1054号公報とほぼ同じ手法により、素子形成領域上
のゲート電極の高さとフィールド領域上のゲート配線の
高さとを揃えることが開示されている。
【0005】また、特開平4−62874号公報には、
ゲート電極の形成時のマスクずれを防止するために、素
子分離用酸化膜を含む半導体基板上の全面にゲート酸化
膜を介してゲート電極を堆積形成し、このゲート電極の
表面を素子分離用酸化膜の表面まで平坦化して、隣接す
る素子分離用酸化膜間に当該ゲート電極を埋め込むこと
が開示されている。
【0006】また、特開平5−335586号公報及び
特開平5−129621号公報には、不揮発性半導体素
子の記憶保持特性を向上させるために、フローティング
ゲートとなる多結晶シリコン膜をフィールド酸化膜を含
む半導体基板の全面に堆積形成し、この多結晶シリコン
膜に表面研磨を施して表面突起を除去した後に、この多
結晶シリコン膜をパターニングして所定形状のフローテ
ィングゲートを形成することが開示されている。
【0007】また、研磨方法としての、化学機械研磨法
(CMP法)が、特開昭62−102543号公報や特
開平8−17831号公報に開示されている。
【0008】また、例えば特開平6−69352号公報
には、ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極を絶縁膜
で覆い、各ゲート電極を埋め込むようにポリシリコン層
を厚く形成して、ゲート電極を覆う絶縁膜の上面が露出
するようにポリシリコン層の表面をエッチバックする方
法が開示されている。この場合、ポリシリコン層のエッ
チバックによりゲート電極の幅寸法と等しい分断幅をも
ってポリシリコン層が分断されてポリシリコンパッド
(パッド多結晶シリコン膜)が形成される。即ち、この
ポリシリコンパッドは、隣接するポリシリコンパッドの
分断幅がゲート電極の幅寸法と等しくなるように形成さ
れるため、このゲート電極の幅寸法を露光限界まで狭め
ることが可能となる。
【0009】また、例えば特開平1−114041号公
報には、露光限界以下の幅寸法にパターンを形成するた
めのマスクの形成方法が開示されている。具体的には、
先ずパターニングしたいシリコン基板の上に酸化シリコ
ン膜を形成して、この酸化シリコン膜の上に露光限界の
幅寸法のパターンを有するようにフォトレジストを形成
する。続いて、このフォトレジストをマスクとして酸化
シリコン膜を異方性エッチングし、フォトレジストのパ
ターンと同一の幅寸法をもつ酸化シリコン膜を形成す
る。そして、シリコン基板を希フッ酸中に浸すことによ
り酸化シリコン膜の幅を露光限界の幅寸法以下に減少さ
せ、フォトレジストを除去する。しかる後、酸化シリコ
ン膜を埋設するように新たにフォトレジストを形成し、
エッチングにより酸化シリコン膜の上面を露出させて、
再びシリコン基板を希フッ酸中に浸すことにより酸化シ
リコン膜を除去する。このとき、露光限界以下の分断幅
寸法のパターンを有するマスクが完成する。
【0010】また、例えば特開平8−70120号公報
には、ゲート電極の上面及び側面を覆う酸化膜よりなる
ストッパ部を形成し、このストッパ部をストッパーとし
て、ゲート電極と素子分離領域との間にストッパ部を介
して多結晶シリコンからなる不純物拡散領域を形成する
方法が開示されている。
【0011】また、例えば特開平6−13606号公報
には、2層以上のシリコン層を有するSOI構造のCM
OSトランジスタであって、第1の導電型から第2の導
電型に変化する導電型をもつ共通のゲートが設けられ、
このゲートをゲート酸化膜を介して上下にソース/ドレ
インが形成されたシリコン層で挟むCMOSトランジス
タが開示されている。
【0012】また、例えば特開平6−21473号公報
には、SRAMメモリセルの高集積化を図る技術が開示
されている。この手法においては、ロコス領域(フィー
ルド酸化膜)上を含む素子活性領域上に第1ゲート酸化
膜を介して多結晶シリコン膜を堆積させ、この多結晶シ
リコン膜をロコス領域をストッパーとして研磨し、多結
晶シリコン膜を平坦化して下部ゲートを形成する。続い
て、平坦化されたロコス領域及び多結晶シリコン膜上に
第2ゲート酸化膜及び上部ゲートを順次形成する。
【0013】また、米国特許5422289号には、L
OCOS法によりフィールド酸化膜を形成して素子活性
領域を確定した後に、表面が平坦化されたゲート電極及
びソース/ドレインの引き出し配線を形成する技術が開
示されている。
【0014】また、米国特許5292683号及び米国
特許5397908号には、半導体基板に形成された分
離溝を充填し、上部が基板表面から突出した形状の素子
分離構造を、化学機械研磨(CMP)を用いて形成する
技術が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ゲ
ート電極を形成するときには、更に以下に示すような問
題がある。
【0016】特開平6−21054号公報に開示された
方法においては、第1の多結晶シリコン膜を研磨する際
に、フィールド酸化膜上に所定膜厚の第1の多結晶シリ
コン膜を残すことは容易であるとは言い難い。また、フ
ィールド酸化膜をストッパーとして第1の多結晶シリコ
ン膜を研磨した後、その上に第2の多結晶シリコン膜を
形成する場合では、ゲート電極を構成する多結晶シリコ
ン膜が2層となるが、第1の多結晶シリコン膜の表面に
自然酸化膜や研磨時に生じる変成物に起因する突起の発
生により、第2の多結晶シリコン膜との間にこの突起が
残存するという問題がある。しかも、この方法では製造
プロセスに研磨工程が余計に加わるため、半導体装置の
製造に関する重要な要請の一つである工程削減の要請に
反することになる。
【0017】また、半導体素子の微細化及び高集積化が
進むに従い、主としてMOSトランジスタのソース/ド
レイン上に対するコンタクト孔の位置精度を緩和するた
めに、MOSトランジスタのソース/ドレイン上にコン
タクト引き出し用のパッド多結晶シリコン膜を形成する
ことが行われている。このパッド多結晶シリコン膜は、
当然のことながら、ソース/ドレイン間で電気的に分離
されるために、ゲート電極上で分断されなければならな
い。
【0018】ところが、上述のようにゲート電極配線の
幅寸法を露光限界まで狭めてしまうと、パッド多結晶シ
リコン膜をゲート電極上で分断するためのレジストパタ
−ンが露光限界以下になってしまうため、フォトリソグ
ラフィーではパッド多結晶シリコン膜をパターニングす
ることができなかった。即ち、このことから、従来は、
ゲート電極配線の幅寸法を露光限界まで狭めることがで
きず、従って、半導体素子の微細化が妨げられていた。
【0019】また、特開平1−114041号公報の手
法を用いて、ゲート電極配線上に形成された多結晶シリ
コン膜の上に前記マスクを形成し、このマスクのパター
ンに倣って露光限界以下の分断幅をもつパッド多結晶シ
リコン膜を形成することは可能であろう。しかしなが
ら、前記マスクを形成するには上述の如く煩雑な諸工程
が必要であり、更にパッド多結晶シリコン膜を形成した
後にはこのマスクを除去する工程も必要となる。即ちこ
の場合、前記マスクの形成及び除去という諸工程が加わ
って製造工程数が大幅に増大するという深刻な問題が招
来される。
【0020】また、特開平8−70120号公報の手法
を用いる場合、素子活性領域上のゲートと素子間分離領
域との間に自己整合的に多結晶シリコン膜を充填形成す
ることはできるが、実際上ではゲートが素子活性領域か
ら素子間分離領域にわたって形成される場合が多く、こ
の手法では十分な対応は困難である。
【0021】また、特開平8−70120号公報の手法
を用いる場合、SOI構造の半導体装置にのみ適用可能
であるため、広い用途に供することはできない。また、
SOI構造であるため、同一導電型のゲートを用いるこ
とは不可能である。
【0022】また、米国特許5422289号の手法を
用いる場合、素子分離構造をLOCOS法によるフィー
ルド酸化膜とするため、いわゆるバーズビークの発生
や、デバイスの素子活性領域内へのフィールド酸化物の
侵入等の深刻な問題が招来される。
【0023】また、米国特許5292683号及び米国
特許5397908号の手法を用いる場合、その素子分
離構造の構造から、犠牲層を形成し、これを除去すると
いう煩雑な工程を省略することはできない。
【0024】本発明の目的は、近接する素子分離構造や
その他の下地段差に影響されることなく、プロセスマー
ジンを拡大させるとともに、所望のゲート電極や各種配
線層が容易且つ確実に形成されてなる半導体装置及びそ
の製造方法を提供することである。
【0025】また、本発明の更なる目的は、例えばMO
Sトランジスタのゲート電極配線の幅寸法を露光限界ま
で狭めた場合でも、パッド多結晶シリコン膜のパターニ
ングを確実に行うことを可能として、更なるゲート電極
の微細化を達成し高集積化の実現を可能とする半導体装
置の製造方法を提供することである。
【0026】また、本発明の更なる目的は、例えばトラ
ンジスタのゲート電極配線の幅寸法に依存することな
く、パッド多結晶シリコン膜を、露光限界以下の分断幅
となるように、しかも煩雑な工程を経ることなくフォト
リソグラフィーを用いずにパターニングすることを可能
として、更なる半導体装置の微細化を達成し高集積化の
実現を可能とする半導体装置の製造方法を提供すること
である。
【0027】また、本発明の更なる目的は、不揮発性半
導体メモリであって、通常の記憶消去動作に加えて、フ
ィールドシールド素子分離構造を用いた記憶消去動作を
可能とする半導体装置を提供することである。
【0028】また、本発明の更なる目的は、不揮発性半
導体メモリであって、素子分離構造と浮遊ゲート電極と
が自己整合的に形成され、セルサイズの大幅な縮小化を
可能とする半導体装置及びその製造方法を提供すること
である。
【0029】また、本発明の更なる目的は、SOI構造
等の特殊な半導体基板を用いることなく、平坦で占有面
積が小さく更なる高集積化を可能とするCMOS構造の
半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板上の非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック
(非LOCOS型の素子分離構造)により画定された素
子活性領域に、ゲート、ソース及びドレインを備えたト
ランジスタが形成されてなる半導体装置であって、絶縁
膜で覆われた前記ゲートが非LOCOS絶縁デバイス分
離ブロック上に跨がるように前記素子活性領域上に少な
くとも2つ形成されているとともに、隣接する前記ゲー
ト間を前記絶縁膜を介して充填する引き出し電極が形成
されており、前記ゲートの上面が前記非LOCOS絶縁
デバイス分離ブロック上から前記素子活性領域上にかけ
て略等しい高さに平坦化されているとともに、前記絶縁
膜の上面と前記引き出し電極の上面とが略等しい高さに
平坦化されている。
【0031】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックが、絶
縁層内にシールドプレート電極が埋設されてなるフィー
ルドシールド素子分離構造或いはトレンチ型の素子分離
構造である。
【0032】本発明の半導体装置は、基準層の表面から
所定の高さに形成された第1の段差構造部と、前記第1
の段差構造部上及び前記基準層上にそれぞれ形成され、
前記基準層上では素子活性領域を画定する素子分離構造
として機能する第2の段差構造部と、少なくとも前記基
準層上の前記第2の段差構造部上に跨がるように前記素
子活性領域上にパターン形成された第1の導電膜とを含
み、前記第1の導電膜の上面は、平坦化されており、前
記第1の段差構造部上に存する前記第2の段差構造部の
上面と略等しい高さとされている。
【0033】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記基準層が半導体基板とされている。
【0034】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の段差構造部が前記半導体基板のスクライ
ブ線領域上に形成された第1の絶縁膜である。
【0035】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記基準層が半導体基板とされて当該半導体基板に
溝部が形成されており、当該溝部を囲む前記半導体基板
部位が前記第1の段差構造部とされるとともに、前記溝
部内に前記素子領域が形成されている。
【0036】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の段差構造部が前記半導体基板のスクライ
ブ線領域上に形成された絶縁膜である。
【0037】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記各第1の導電膜が多結晶シリコン膜からなり、
当該各第1の導電膜上に高融点金属のシリサイド層が形
成されている。
【0038】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記基準層が前記半導体基板の上方に積層形成され
た層間絶縁膜であり、前記第1及び第2の段差構造部内
にそれぞれ第1の配線膜が形成されているとともに、前
記第1の導電膜が第2の配線膜として機能する。
【0039】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックが、ト
レンチ型の素子分離構造である。
【0040】本発明の半導体装置は、部分的に形成され
てなる段差構造と、前記段差構造上を跨がるように前記
段差構造の非形成領域上にパターン形成されてなる少な
くとも2つの第1の導電膜と、前記各第1の導電膜を覆
う第1の絶縁膜と、隣接する前記第1の導電膜間を前記
第1の絶縁膜を介して充填する第2の導電膜とを含み、
前記第1の導電膜の上面が前記段差構造上から前記段差
構造の非形成領域上にかけて略等しい高さに平坦化され
ているとともに、前記第1の絶縁膜の上面と前記第2の
導電膜の上面とが略等しい高さに平坦化されている。
【0041】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記各第1の導電膜の上面が略等しい高さとされて
いる。
【0042】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記段差構造が素子分離構造であるとともに、前記
段差構造の前記非形成領域が前記素子分離構造により画
定された素子活性領域であり、前記素子活性領域上に第
2の絶縁膜を介して前記第1の導電膜がパターン形成さ
れている。
【0043】本発明の半導体装置は、半導体基板上に素
子形成領域を画定する素子分離構造であって、第1の絶
縁膜内に第1の導電膜が埋設されてなる素子分離構造
と、隣接する前記素子分離構造間の前記半導体基板上に
第2の絶縁膜を介して前記素子分離構造間を充填し、前
記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して
容量結合するとともに、前記素子形成領域において各々
が島状に分離されてなる第2の導電膜と、前記第2の導
電膜の上に第3の絶縁膜を介して帯状にパターン形成さ
れ、前記各第2の導電膜と容量結合する第3の導電膜と
を含む。
【0044】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第2の導電膜の上面が前記素子分離構造の上面
と略同一面とされている。
【0045】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記素子形成領域において、前記第2の導電膜の両
側の前記半導体基板の表面領域に形成されてなる一対の
不純物拡散層と、前記第3の導電膜と略直交する方向に
帯状にパターン形成されてなる第4の導電膜とを含み、
前記第4の導電膜と一方の前記不純物拡散層とが電気的
に接続されている。
【0046】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第3の導電膜が多結晶シリコン膜からなり、当
該第3の導電膜上に高融点金属のシリサイド層が形成さ
れている。
【0047】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックが、ト
レンチ型の素子分離構造である。
【0048】本発明の半導体装置は、半導体基板上に素
子形成領域を画定する素子分離構造であって、第1の絶
縁膜内に第1の導電膜が埋設されてなる素子分離構造
と、隣接する前記素子分離構造間の前記半導体基板上に
第2の絶縁膜を介して前記素子分離構造間を充填し、前
記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して
容量結合する第2の導電膜とを含む。
【0049】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第2の導電膜の上面が前記素子分離構造の上面
と略同一面とされている。
【0050】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記素子形成領域において、前記第2の導電膜の両
側の前記半導体基板の表面領域に形成されてなる一対の
不純物拡散層と、前記第3の導電膜と略直交する方向に
帯状にパターン形成されてなる第4の導電膜とを含み、
前記第4の導電膜と一方の前記不純物拡散層とが電気的
に接続されている。
【0051】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第3の導電膜が多結晶シリコン膜からなり、当
該第3の導電膜上に高融点金属のシリサイド層が形成さ
れている。
【0052】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックが、ト
レンチ型の素子分離構造である。
【0053】本発明の半導体装置は、共通のゲートを有
する第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを備え
てなる半導体装置であって、前記第1のトランジスタ
は、半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を介してパター
ン形成された前記ゲートと、前記ゲートの両側の前記半
導体基板の表面領域に形成された第1のソース及び第1
のドレインとを有して構成されており、前記第2のトラ
ンジスタは、前記ゲートと、前記ゲートの上面に形成さ
れた第2のゲート絶縁膜を介して前記ゲート上にパター
ン形成された導電膜において、前記導電膜の前記ゲート
の両側に形成された第2のソース及び第2のドレインと
を有して構成されており、前記ゲート及び前記第2のゲ
ート絶縁膜の側面を覆い、その上面が前記第2のゲート
絶縁膜の上面とほぼ同一平面内に存するように平坦化さ
れた層間絶縁膜が形成され、前記第2のゲート絶縁膜上
を含む前記層間絶縁膜上に前記導電膜が形成されてい
る。
【0054】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のソース及び前記第1のドレインと前記第
2のソース及び前記第2のドレインとが互いに異なる導
電型とされている。
【0055】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1のソース及び前記第1のドレインと前記第
2のソース及び前記第2のドレインとが同一の導電型と
されている。
【0056】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲートの表面に高融点金属からなるシリサイド
層が形成されている。
【0057】本発明の半導体装置は、半導体基板に形成
された溝内を充填する第1の絶縁膜と、前記半導体基板
上の少なくとも前記第1の絶縁膜の非形成領域から前記
第1の絶縁膜上にかけて前記非形成領域上では第2の絶
縁膜を介してパターン形成されてなる第1の導電膜と、
前記第1の導電膜を覆う第3の絶縁膜と、前記第1の導
電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に形成された一
対の拡散層と、隣接する前記第1の導電膜間を前記第3
の絶縁膜を介して充填し、前記拡散層と接続されてなる
第2の導電膜とを含み、前記第1の導電膜の上面が前記
非形成領域から前記第1の絶縁膜上にかけて平坦化され
てほぼ同一面内にあるとともに、前記第3の絶縁膜の上
面と前記第2の導電膜の上面とが平坦化されてほぼ同一
面内にある。
【0058】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記溝の内壁面を覆う拡散防止膜が形成
されており、前記拡散防止膜を介して前記第1の絶縁膜
が前記溝内を充填する。
【0059】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックが、ト
レンチ型の素子分離構造である。
【0060】本発明の半導体装置は、ゲート、ソース及
びドレインを有するトランジスタが形成されてなる半導
体装置であって、半導体基板に形成された溝内を第1の
絶縁膜が充填して構成され、前記半導体基板上に前記素
子活性領域を画定する素子分離構造と、前記ゲートを覆
う第2の絶縁膜と、隣接する前記ゲート間を前記第2の
絶縁膜を介して充填してその上面が平坦化されて前記第
2の絶縁膜の上面とほぼ同一面内にあり、前記ソース或
いは前記ドレインと接続されてなる引き出し電極とを含
む。
【0061】本発明の半導体装置の一態様例において
は、少なくとも前記溝の内壁面を覆う拡散防止膜が形成
され、前記拡散防止膜を介して前記第1の絶縁膜が前記
溝内を充填する。
【0062】本発明の半導体装置は、第1のトランジス
タ及び第2のトランジスタが積層されてなる半導体装置
であって、前記第1のトランジスタは、半導体基板上に
第1のゲート絶縁膜を介してパターン形成された第1の
ゲートと、前記第1のゲートの両側の前記半導体基板の
表面領域に形成された第1のソース及び第1のドレイン
とを有して構成されており、前記第1のゲートを覆い、
上面が平坦化された層間絶縁膜が形成されており、前記
第2のトランジスタは、前記層間絶縁膜上にパターン形
成された導電膜を含み、前記導電膜上に第2のゲート絶
縁膜を介してパターン形成された第2のゲートと、前記
第2のゲートの両側の前記導電膜に形成された第2のソ
ース及び第2のドレインとを有して構成されている。
【0063】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1及び第2のゲートの表面に高融点金属から
なるシリサイド層が形成されている。
【0064】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板上に段差構造が形成され、前記段差
構造は、前記層間絶縁膜内に形成されており、その上面
と前記層間絶縁膜の上面とがほぼ同一平面内に存するよ
うに平坦化されている。
【0065】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記半導体基板上に段差構造が形成されているとと
もに、前記段差構造上に他の前記第1のゲートの上方部
位がパターン形成されており、前記段差構造及び他の前
記第1のゲートは、前記層間絶縁膜内に形成されてお
り、他の前記第1のゲートの上面と前記層間絶縁膜の上
面とがほぼ同一平面内に存するように平坦化されてい
る。
【0066】本発明の半導体装置は、半導体基板と、前
記半導体基板上に、前記半導体基板の表面の一部を露出
させる開孔が形成されてなる絶縁膜と、前記開孔を埋め
込むとともに前記絶縁膜上にパターン形成され、その上
面が平坦化されてなる下部電極と、前記下部電極上に誘
電体膜を介してパターン形成され、前記下部電極と容量
結合する上部電極とを含み、前記下部電極、前記誘電体
膜及び前記上部電極の側面を埋め込む絶縁膜が形成さ
れ、前記絶縁膜は、その上面が前記上部電極の上面とほ
ぼ同一の高さとなるように平坦化されている。
【0067】本発明の半導体装置の製造方法は、基準層
上に第1の絶縁膜をパターン形成する第1の工程と、前
記第1の絶縁膜上及び前記基準層上にそれぞれ段差構造
部を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁膜上の前記
段差構造部を含む前記基準層の全面に第1の導電膜を堆
積形成して当該第1の導電膜内に前記各段差構造部を埋
め込む第3の工程と、前記第1の絶縁膜上の前記段差構
造部をストッパーとして前記第1の絶縁膜上の前記段差
構造部の表面が露出するまで前記第1の導電膜を研磨す
る第4の工程と、前記第1の導電膜をパターニングし
て、前記基準層上及び前記段差構造部上に前記第1の導
電膜からなる所定のパターンを形成する第5の工程とを
含む。
【0068】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、化学機械研磨に
より前記第1の導電膜を研磨する。
【0069】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程において、前記基準層を半
導体基板とし、前記第1の絶縁膜を前記半導体基板のス
クライブ線領域上に形成する。
【0070】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の工程において、前記半導体基板
上に形成する前記段差構造部を素子活性領域を画定する
素子分離構造とする。
【0071】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第3の工程において、前記第1の導電
膜を多結晶シリコン膜とし、前記第4の工程において、
研磨された前記第1の導電膜の表面に高融点金属からな
るシリサイド層を形成し、前記第1の導電膜及び前記シ
リサイド層からなるポリサイド層を形成する。
【0072】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程において、前記基準層を半
導体基板の上方に堆積形成した層間絶縁膜とし、前記第
2の工程において、前記段差構造部を、パターン形成さ
れた第2の導電膜及びこの第2の導電膜を覆う第2の絶
縁膜から構成する。
【0073】本発明の半導体装置の製造方法は、基準層
となる半導体基板に溝部を形成する第1の工程と、前記
溝部内の底面上に当該溝部の深さよりも低い段差構造部
を形成する第2の工程と、前記溝部内を含む前記半導体
基板の全面に第1の導電膜を堆積形成して当該第1の導
電膜内に前記段差構造部を埋め込む第3の工程と、前記
溝部の周囲の前記半導体基板をストッパーとして当該半
導体基板の表面が露出するまで前記第1の導電膜を研磨
する第4の工程と、前記第1の導電膜をパターニングし
て、前記溝部内の前記底面上及び前記段差構造部上に前
記第1の導電膜からなる所定のパターンを形成する第5
の工程とを含む。
【0074】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、化学機械研磨に
より前記第1の導電膜を研磨する。
【0075】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第3の工程において、前記第1の導電
膜を多結晶シリコン膜とし、前記第4の工程において、
研磨された前記第1の導電膜の表面に高融点金属からな
るシリサイド層を形成し、前記第1の導電膜及び前記シ
リサイド層からなるポリサイド層を形成する。
【0076】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に素子分離構造を形成する工程
と、前記素子分離構造により囲まれて画定された素子形
成領域の前記半導体基板の表面に第1の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全
面に前記素子分離構造を埋め込む膜厚に第1の導電膜を
形成する工程と、前記素子分離構造の上に所定膜厚の前
記第1の導電膜が残り且つ前記第1の導電膜の表面が平
坦化されるように前記第1の導電膜を研磨する工程と、
平坦化された前記第1の導電膜の上に第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜
をパターニングして、前記素子形成領域上及び前記素子
分離構造上に前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜か
らなるパターンを形成する工程と、前記パターンの少な
くとも前記第1の導電膜の側面に第3の絶縁膜を形成す
るとともに、前記パターン間の前記第1の絶縁膜を除去
する工程と、前記第1の絶縁膜が除去された前記パター
ン間を含む前記半導体基板上の全面に前記パターン間を
埋め込む膜厚に第2の導電膜を形成する工程と、前記パ
ターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで前記第2の導
電膜を研磨する工程とを含む。
【0077】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1及び第2の導電膜を化学機械研磨
により研磨する。
【0078】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0079】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に素子分離構造を形成する工程
と、前記素子分離構造により囲まれて画定された素子形
成領域の前記半導体基板の表面に第1の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全
面に前記素子分離構造を埋め込む膜厚に第1の導電膜を
形成する工程と、前記素子分離構造をストッパーとして
用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化されるように前
記第1の導電膜を研磨する工程と、前記素子分離構造を
含む前記半導体基板の全面に第2の導電膜を形成する工
程と、前記第2の導電膜の上に第2の絶縁膜を形成する
工程と、前記第2の絶縁膜並びに前記第1及び第2の導
電膜をパターニングして、前記素子形成領域上及び前記
素子分離構造上に前記第2の絶縁膜並びに前記第1及び
第2の導電膜からなるパターンを形成する工程と、前記
パターンの少なくとも前記第1及び第2の導電膜の側面
に第3の絶縁膜を形成するとともに、前記パターン間の
前記第1の絶縁膜を除去する工程と、前記第1の絶縁膜
が除去された前記パターン間を含む前記半導体基板上の
全面に前記パターン間を埋め込む膜厚に第3の導電膜を
形成する工程と、前記パターンの前記第2の絶縁層が露
出するまで前記第3の導電膜を研磨する工程とを含む。
【0080】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1及び第3の導電膜を化学機械研磨
により研磨する。
【0081】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0082】本発明の半導体装置の製造方法は、ゲー
ト、ソース及びドレインを有するトランジスタを備えた
半導体装置の製造方法であって、前記ゲートを絶縁膜で
覆う工程と、前記ソース又は前記ドレインの引き出し電
極の一部を構成する導電膜を前記絶縁膜の上方まで覆う
ように形成する工程と、前記導電膜を前記絶縁膜の上部
が露出するまで研磨する工程とを含む。
【0083】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電膜を化学機械研磨により研磨す
る。
【0084】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に形成された素子分離構造により
囲まれて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表
面に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜
を含む前記半導体基板の全面に前記素子分離構造を埋め
込む膜厚に第1の導電膜を形成する工程と、前記素子分
離構造の上に所定膜厚の前記第1の導電膜が残り且つ前
記第1の導電膜の表面が平坦化されるように前記第1の
導電膜の一部を除去する工程と、平坦化された前記第1
の導電膜の上に耐酸性を有する第2の絶縁膜を形成する
工程と、前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1の
導電膜をパターニングして、前記素子形成領域上及び前
記素子分離構造上に前記第2及び第3の絶縁膜並びに前
記第1の導電膜からなるパターンを形成する工程と、前
記パターンの少なくとも前記第1の導電膜の側面に耐酸
性を有する第4の絶縁膜を形成するとともに、前記パタ
ーン間の前記第1の絶縁膜を除去する工程と、前記パタ
ーンの前記第3の絶縁膜を酸性溶液を用いて洗浄して前
記第3の絶縁膜の幅を狭くする工程と、前記第1の絶縁
膜が除去された前記パターン間を含む前記半導体基板上
の全面に前記パターンを埋め込む膜厚に第2の導電膜を
形成する工程と、前記パターンの前記第3の絶縁膜が露
出するまで前記第2の導電膜を研磨する工程とを含む。
【0085】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1及び第2の導電膜を化学機械研磨
により研磨する。
【0086】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記パターンの前記第3の絶縁膜が露出す
るまで前記第2の導電膜を研磨した後に、前記第2の導
電膜及び前記第3の絶縁膜の上に第5の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第5の絶縁膜を穿って前記第2の導電膜
の表面の一部を露出させるように開孔を形成する工程
と、前記第5の絶縁膜の上に第3の導電膜を形成して前
記開孔内を充填させる工程とを更に含む。
【0087】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の導電膜を多結晶シリコン膜と
し、前記パターンの前記第3の絶縁膜が露出するまで前
記第2の導電膜を研磨した後、少なくとも前記第5の絶
縁膜を形成する前に、前記第2の導電膜に熱処理を施し
て前記半導体基板内に前記第2の導電膜を介して不純物
を拡散させて前記パターンの両側の前記半導体基板の表
面領域に一対の不純物拡散層を形成する工程を更に含
む。
【0088】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1
の導電膜からなる前記パターンを形成する工程時から、
少なくとも前記第3の絶縁膜を洗浄する工程を終了させ
るまでの間に、前記パターン間に存する前記第1の絶縁
膜を除去する工程を更に含む。
【0089】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0090】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に形成された素子分離構造により
囲まれて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表
面に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜
を含む前記半導体基板の全面に前記素子分離構造を埋め
込む膜厚に第1の導電膜を形成する工程と、前記素子分
離構造をストッパーとして用いて前記第1の導電膜の表
面が平坦化されるように前記第1の導電膜を研磨する工
程と、前記素子分離構造を含む前記半導体基板の全面に
第2の導電膜を形成する工程と、前記第2の導電膜の上
に耐酸性を有する第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、前
記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1及び第2の導電
膜をパターニングして、前記素子形成領域上及び前記素
子分離構造上に前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第
1及び第2の導電膜からなるパターンを形成する工程
と、前記パターンの少なくとも前記第1及び第2の導電
膜の側面に耐酸性を有する第4の絶縁膜を形成するとと
もに、前記パターン間の前記第1の絶縁膜を除去する工
程と、前記パターンの前記第3の絶縁膜を酸性溶液を用
いて洗浄して前記第3の絶縁膜の幅を狭くする工程と、
前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
記半導体基板上の全面に前記パターンを埋め込む膜厚に
第3の導電膜を形成する工程と、前記パターンの前記第
3の絶縁層が露出するまで前記第3の導電膜を研磨する
工程とを含む。
【0091】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1及び第3の導電膜を化学機械研磨
により研磨する。
【0092】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記パターンの前記第3の絶縁膜が露出す
るまで前記第3の導電膜を研磨した後に、前記第3の導
電膜及び前記第3の絶縁膜の上に第5の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第5の絶縁膜を穿って前記第3の導電膜
の表面の一部を露出させるように開孔を形成する工程
と、前記第5の絶縁膜の上に第4の導電膜を形成して前
記開孔内を充填させる工程とを更に含む。
【0093】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1
及び第2の導電膜からなる前記パターンを形成する工程
時から、少なくとも前記第3の絶縁膜を洗浄する工程を
終了させるまでの間に、前記パターン間に存する前記第
1の絶縁膜を除去する工程を更に含む。
【0094】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0095】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に第1の絶縁膜を介して第1の導電膜をパターン
形成し、この第1の導電膜を覆うように前記第1の絶縁
膜を形成して前記第1の絶縁膜内に前記第1の導電膜を
埋め込んで、前記半導体基板上に素子形成領域を画定す
る素子分離構造を形成する第1の工程と、前記素子形成
領域の半導体基板上に第2の絶縁膜を形成する第2の工
程と、隣接する前記素子分離構造間の前記半導体基板上
に第2の絶縁膜を介して第2の導電膜を充填形成する第
3の工程と、前記素子分離構造上及び前記第2の導電膜
上の全面に第3の絶縁膜及び第3の導電膜を順次堆積形
成する第4の工程と、前記第3の導電膜、前記第3の絶
縁膜、前記第2の導電膜及び前記第2の絶縁膜をパター
ニングして、前記第3の導電膜及び前記第3の絶縁膜を
帯状に形成するとともに、隣接する前記第3の導電膜間
に存する前記第2の導電膜及び前記第2の絶縁膜を除去
する第5の工程とを含む。
【0096】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第3の工程において、前記素子分離構
造上及び前記第2の絶縁膜上の全面に前記第2の導電膜
を堆積形成し、この第2の導電膜を前記素子分離構造の
前記第1の絶縁膜をストッパーとして表面研磨して、前
記素子分離構造間に前記第2の導電膜を充填形成する。
【0097】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第3の工程において、前記第2の導電
膜を化学機械研磨により研磨する。
【0098】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、前記第3の導電
膜を多結晶シリコン膜として、当該第3の導電膜の表面
に高融点金属からなるシリサイド層を形成し、前記第3
の導電膜及び前記シリサイド層からなるポリサイド層を
形成し、前記第5の工程において、前記ポリサイド層、
前記第3の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前記第2の絶
縁膜をパターニングして、前記ポリサイド層及び前記第
3の絶縁膜を帯状に形成するとともに、隣接する前記ポ
リサイド層間に存する前記第2の導電膜及び前記第2の
絶縁膜を除去する。
【0099】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、第3の導電膜の
形成後に前記第3の導電膜上に第4の絶縁膜を堆積形成
するとともに、前記第5の工程において、前記第4の絶
縁膜、前記第3の導電膜、前記第3の絶縁膜、前記第2
の導電膜及び前記第2の絶縁膜をパターニングして、前
記第4の絶縁膜、前記第3の導電膜及び前記第3の絶縁
膜を帯状に形成し、前記第5の工程の後に、少なくとも
前記第2の導電膜、前記第3の絶縁膜及び前記第3の導
電膜の側面に第5の絶縁膜を形成する第6の工程と、隣
接する前記第5の絶縁膜間の前記半導体基板上に第4の
導電膜を充填形成する第7の工程とを更に含む。
【0100】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、前記第3の導電
膜を多結晶シリコン膜として、当該第3の導電膜の表面
に高融点金属からなるシリサイド層を形成して前記第3
の導電膜及び前記シリサイド層をポリサイド層とし、こ
のポリサイド層上に前記第4の絶縁膜を形成し、前記第
5の工程において、前記第4の絶縁膜、前記ポリサイド
層、前記第3の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前記第2
の絶縁膜をパターニングして、前記ポリサイド層及び前
記第3の絶縁膜を帯状に形成するとともに、隣接する前
記ポリサイド層間に存する前記第2の導電膜及び前記第
2の絶縁膜を除去し、前記第6の工程において、少なく
とも前記第2の導電膜、前記第3の絶縁膜及び前記ポリ
サイド層の側面に前記第5の絶縁膜を形成する。
【0101】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第7の工程において、前記第5の絶縁
膜上を含む前記半導体基板の全面に前記第4の導電膜を
堆積形成し、この第4の導電膜を前記第4の絶縁膜をス
トッパーとして表面研磨して、隣接する前記第5の絶縁
膜間に前記第4の導電膜を充填形成する。
【0102】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0103】本発明の半導体装置の製造方法は、段差構
造を有する半導体基板上の前記段差構造の非形成領域に
第1の絶縁膜を形成する工程と、前記段差構造上を含む
全面に第1の導電膜を形成する工程と、前記段差構造の
上面をストッパーとして用いて前記第1の導電膜の表面
が平坦化されるように前記第1の導電膜を研磨する工程
と、平坦化された前記第1の導電膜をパターニングして
前記非形成領域に所定形状に前記第1の導電膜を残す工
程と、前記第1の導電膜の両側の前記半導体基板の表面
領域に第1の不純物を導入して一対の第1の拡散層を形
成する工程と、前記段差構造上及び前記第1の導電膜上
を含む全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1
の導電膜の上面をストッパーとして用いて前記第2の絶
縁膜の表面が平坦化されるように前記第2の絶縁膜を研
磨する工程と、前記第1の導電膜の上面を熱酸化させて
第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜上を
含む前記第2の絶縁膜上に第2の導電膜をパターン形成
する工程と、前記第3の絶縁膜の上方に位置する前記第
2の導電膜上の所定部位を除き、前記所定部位の両側の
前記第2の導電膜に第2の不純物を導入して一対の第2
の拡散層を形成する工程とを含む。
【0104】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の導電膜及び前記第2の絶縁膜を
それぞれ化学機械研磨により研磨する。
【0105】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の導電膜上にシリサイド層が形成
され、前記第1の導電膜及び前記シリサイド層からなる
ポリサイド層が形成される。
【0106】本発明の半導体装置の製造方法は、段差構
造を有する半導体基板上の前記段差構造の非形成領域に
第1の絶縁膜を形成する工程と、前記段差構造上を含む
全面に第1の導電膜を形成する工程と、前記段差構造の
上面をストッパーとして用いて前記第1の導電膜の表面
が平坦化されるように前記第1の導電膜を研磨する工程
と、平坦化された前記第1の導電膜上に第2の導電膜を
形成する工程と、前記第1及び第2の導電膜を所定形状
にパターニングし、前記段差構造の前記非形成領域には
前記第1及び第2の導電膜を残すとともに、前記段差構
造上には前記第2の導電膜のみを残す工程と、前記第1
及び第2の導電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に
第1の不純物を導入して一対の第1の拡散層を形成する
工程と、前記段差構造上及び前記第2の導電膜上を含む
全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の導電
膜の上面をストッパーとして用いて前記第2の絶縁膜の
表面が平坦化されるように前記第2の絶縁膜を研磨する
工程と、前記第2の導電膜の上面を熱酸化させて第3の
絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜上を含む前
記第2の絶縁膜上に第3の導電膜をパターン形成する工
程と、前記第3の絶縁膜の上方に位置する前記第3の導
電膜上の所定部位を除き、前記所定部位の両側の前記第
3の導電膜に第2の不純物を導入して一対の第2の拡散
層を形成する工程とを含む。
【0107】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の導電膜及び前記第2の絶縁膜を
それぞれ化学機械研磨により研磨する。
【0108】本発明の半導体装置の製造方法は、共通の
ゲートを有し、第1のトランジスタ及び第2のソース及
び第2のドレインをもつ第2のトランジスタを備えてな
る半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に第1
のゲート絶縁膜を介して前記ゲートをパターン形成した
後、前記ゲートの両側の前記半導体基板の表面領域に第
1の不純物を導入して第1のソース及び第1のドレイン
を形成して、前記第1のトランジスタを構成する工程
と、前記第1のトランジスタを覆うように層間絶縁膜を
形成し、前記ゲートをストッパーとして前記層間絶縁膜
の表面が平坦化されるように前記層間絶縁膜を研磨する
工程と、露出した前記ゲートの上面を熱酸化して第2の
ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2のゲート絶縁
膜上を含む前記層間絶縁膜上に導電膜をパターン形成
し、前記第2のゲート絶縁膜の上方に位置する前記導電
膜の部位をマスクした状態で、前記導電膜に第2の不純
物を導入して第2のソース及び第2のドレインを形成し
て、第2のトランジスタを構成する工程とを含む。
【0109】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記層間絶縁膜を化学機械研磨により研磨
する。
【0110】本発明の半導体装置の製造方法は、共通の
ゲートを有し、第1のトランジスタ及び第2のソース及
び第2のドレインをもつ第2のトランジスタを備えてな
る半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に素子
活性領域を画定する素子分離構造を形成する工程と、前
記素子活性領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成する
工程と、前記素子分離構造上を含む全面に第1の導電膜
を形成する工程と、前記素子活性領域では前記第1のゲ
ート絶縁膜を介して所定形状となるように、前記素子分
離構造上ではその上方の部位が残るように前記第1の導
電膜をパターニングして、前記ゲートを形成する工程
と、前記素子活性領域において、前記ゲートの両側の前
記半導体基板の表面領域に第1の不純物を導入して第1
のソース及び第1のドレインを形成して、前記第1のト
ランジスタを構成する工程と、前記第1のトランジスタ
を覆うように層間絶縁膜を形成し、前記ゲートをストッ
パーとして前記層間絶縁膜の表面が平坦化されるように
前記層間絶縁膜を研磨する工程と、露出した前記ゲート
の上面を熱酸化して第2のゲート絶縁膜を形成する工程
と、前記第2のゲート絶縁膜上を含む前記層間絶縁膜上
に第2の導電膜をパターン形成し、前記第2のゲート絶
縁膜の上方に位置する前記第2の導電膜の部位をマスク
した状態で、前記導電膜に第2の不純物を導入して第2
のソース及び第2のドレインを形成して、第2のトラン
ジスタを構成する工程とを含む。
【0111】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記層間絶縁膜を化学機械研磨により研磨
する。
【0112】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記ゲートの表面に高融点金属からなるシ
リサイド層が形成される。
【0113】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0114】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に、第1の絶縁膜及び第1の導電膜を順次形成す
る第1の工程と、前記第1の導電膜、前記第1の絶縁膜
及び前記半導体基板をパターニングして、前記第1の導
電膜から前記半導体基板の所定の深さに達する溝を形成
する第2の工程と、前記溝の内壁面を覆うように全面に
第2の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記溝内を含む
全面に第3の絶縁膜を形成する第4の工程と、前記第3
の絶縁膜を平坦化するように前記第1の導電膜が露出す
るまで前記第3の絶縁膜を研磨して、前記第3の絶縁膜
を前記溝内に充填させる第5の工程と、平坦化された前
記第3の絶縁膜上を含む全面に第2の導電膜及び第4の
絶縁膜を順次形成する第6の工程と、前記第4の絶縁
膜、前記第2の導電膜、前記第1の導電膜及び前記第1
の絶縁膜をパターニングして、前記半導体基板上の少な
くとも前記溝の非形成領域に所定形状に前記第1の絶縁
膜、前記第1の導電膜、前記第2の導電膜及び前記第4
の絶縁膜からなるパターンを形成する第7の工程と、少
なくとも前記第1及び第2の導電膜の側面に第5の絶縁
膜を形成する第8の工程と、前記第5の絶縁膜を介した
隣接する前記第1及び第2の導電膜間を含む全面に第3
の導電膜を形成する第9の工程と、前記第3の導電膜を
平坦化するように前記第4の絶縁膜が露出するまで前記
第3の導電膜を研磨して、隣接する前記第1及び第2の
導電膜間に前記第5の絶縁膜を介して前記第3の導電膜
を充填させる第10の工程とを含む。
【0115】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面に第1のゲート絶縁膜を形成する第1の工程
と、前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲートをパター
ン形成する第2の工程と、前記第1のゲートの両側の前
記半導体基板の表面領域に第1の不純物を導入して一対
の第1の不純物拡散層を形成する第3の工程と、前記第
1のゲートを覆うように層間絶縁膜を形成し、前記層間
絶縁膜の表面が平坦化されるように前記層間絶縁膜を研
磨する第4の工程と、前記層間絶縁膜上に導電膜をパタ
ーン形成する第5の工程と、前記導電膜の表面に第2の
ゲート絶縁膜を形成する第6の工程と、前記第2のゲー
ト絶縁膜上に第2のゲートをパターン形成する第7の工
程と、前記第2のゲートの両側の前記導電膜の表面領域
に第2の不純物を導入して一対の第2の不純物拡散層を
形成する第8の工程とを含む。
【0116】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に素子活性領域を画定する素子分離構造を形成す
る第1の工程と、前記素子活性領域の表面に第1のゲー
ト絶縁膜を形成する第2の工程と、前記素子分離構造上
を含む全面に第1の導電膜を形成する第3の工程と、前
記素子活性領域では前記第1のゲート絶縁膜を介して所
定形状となるように、前記素子分離構造上ではその上方
の部位が残るように前記第1の導電膜をパターニングし
て、第1のゲートをそれぞれ形成する第4の工程と、前
記素子活性領域において、前記第1のゲートの両側の前
記半導体基板の表面領域に第1の不純物を導入して一対
の第1の不純物拡散層を形成する第5の工程と、前記第
1のゲートを覆うように層間絶縁膜を形成し、前記層間
絶縁膜の表面が平坦化されるように前記層間絶縁膜を研
磨する第6の工程と、前記第2のゲート絶縁膜上を含む
前記層間絶縁膜上に第2の導電膜をパターン形成する第
7の工程と、前記第2の導電膜の表面に第2のゲート絶
縁膜を形成する第8の工程と、前記第2のゲート絶縁膜
上に第3の導電膜を形成し、前記第3の導電膜をパター
ニングして第2のゲートを形成する第9の工程と、前記
第2のゲートの両側の前記導電膜の表面領域に第2の不
純物を導入して一対の第2の不純物拡散層を形成する第
10の工程とを含む。
【0117】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記層間絶縁膜を化学機械研磨により研磨
する。
【0118】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に前記半
導体基板の表面の一部を露出させる開孔を形成する工程
と、前記開孔を埋め込むように前記絶縁膜上に第1の導
電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜の表面を研磨
して平坦化させる工程と、平坦化された前記第1の導電
膜上に誘電体膜及び第2の導電膜を順次形成する工程
と、前記第2の導電膜、前記誘電体膜及び前記第1の導
電膜を同時にキャパシタ形状にパターニングする工程
と、キャパシタ形状とされた前記第2の導電膜、前記誘
電体膜及び前記第1の導電膜を被うように絶縁膜を形成
する工程と、前記第2の導電膜をストッパーとして、前
記第2の導電膜の表面が露出するまで前記絶縁膜を研磨
して平坦化する工程とを含む。
【0119】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の導電膜及び前記絶縁膜の表面を
化学機械研磨により平坦化する。
【0120】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0121】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に素子分離構造を形成する工程
と、前記素子分離構造により囲まれて画定された素子形
成領域の前記半導体基板の表面に第1の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全
面に前記素子分離構造を埋め込む膜厚に第1の導電膜を
形成する工程と、前記素子分離構造をストッパーとして
用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化されるように前
記第1の導電膜を研磨する工程と、前記素子分離構造を
含む前記半導体基板の全面に高融点金属からなる下地膜
を形成する工程と、前記下地膜の上にシリサイド膜を形
成する工程と、前記シリサイド膜上に第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜、前記シリサイド膜、
前記下地膜及び前記第1の導電膜をパターニングして、
前記素子形成領域上及び前記素子分離構造上に前記第1
の導電膜、前記下地膜、前記シリサイド膜及び前記第2
の絶縁膜からなるパターンを形成する工程とを含む。
【0122】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記パターンの少なくとも前記第1の導電
膜、前記下地膜及び前記シリサイド膜の側面に第3の絶
縁膜を形成するとともに、前記パターン間の前記第1の
絶縁膜を除去する工程と、前記第1の絶縁膜が除去され
た前記パターン間を含む前記半導体基板上の全面に前記
パターン間を埋め込む膜厚に第2の導電膜を形成する工
程と、前記パターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで
前記第2の導電膜を研磨する工程とを更に含む。
【0123】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1及び第2の導電膜を化学機械研磨
により研磨して平坦化する。
【0124】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0125】本発明の半導体装置の情報の消去方法は、
半導体基板上に素子活性領域を画定する素子分離構造で
あって、第1の絶縁膜内に第1の導電膜が埋設されてな
る素子分離構造と、隣接する前記素子分離構造間の前記
素子活性領域で第2の絶縁膜を介して前記素子分離構造
間を充填するとともに、前記素子活性領域で島状に形成
されてなる第2の導電膜と、前記第2の導電膜上に第3
の絶縁膜を介して前記第2の導電膜と対向する第3の導
電膜とを含み、前記第2の導電膜が、前記第3の絶縁膜
を介して前記第3の導電膜と容量結合するとともに、前
記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して
容量結合する半導体装置を用いて、前記第1の導電膜に
負値の第1の電圧を、前記第3の導電膜に前記第1の電
圧に比して高い第2の電圧をそれぞれ印加して、前記第
2の導電膜に所定電荷を蓄積させることにより、前記第
3の導電膜からみたしきい値を正方向にシフトさせて情
報を消去するステップを含む。
【0126】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の素子分離領域に非LOCOS絶縁デバイス分離
ブロックを形成する工程と、前記非LOCOS絶縁デバ
イス分離ブロックにより囲まれて画定された素子形成領
域の前記半導体基板の表面に第1の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に
前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む
膜厚に第1の導電膜を形成する工程と、前記非LOCO
S絶縁デバイス分離ブロックをストッパーとして用いて
前記第1の導電膜の表面が平坦化されるように前記第1
の導電膜を研磨する工程と、前記非LOCOS絶縁デバ
イス分離ブロックを含む前記半導体基板の全面に高融点
金属からなる下地膜を形成する工程と、前記下地膜の上
にシリサイド膜を形成する工程と、前記シリサイド膜上
に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、
前記シリサイド膜、前記下地膜及び前記第1の導電膜を
パターニングして、前記素子形成領域上及び前記非LO
COS絶縁デバイス分離ブロック上に前記第1の導電
膜、前記下地膜、前記シリサイド膜及び前記第2の絶縁
膜からなるパターンを形成する工程とを含む。
【0127】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記パターンの少なくとも前記第1の導電
膜、前記下地膜及び前記シリサイド膜の側面に第3の絶
縁膜を形成するとともに、前記パターン間の前記第1の
絶縁膜を除去する工程と、前記第1の絶縁膜が除去され
た前記パターン間を含む前記半導体基板上の全面に前記
パターン間を埋め込む膜厚に第2の導電膜を形成する工
程と、前記パターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで
前記第2の導電膜を研磨する工程とを更に含む。
【0128】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記シリサイド膜がタングステンシリサイ
ド膜である。
【0129】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の導電膜を化学機械研磨により研
磨して平坦化する。
【0130】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の導電膜を化学機械研磨により研
磨して平坦化する。
【0131】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
クが、トレンチ型の素子分離構造である。
【0132】本発明の半導体装置は、半導体基板上の素
子分離構造により画定された素子活性領域に、ゲート、
ソース及びドレインを備えたトランジスタが形成されて
なる半導体装置であって、前記ゲートが絶縁膜で覆われ
てなるゲート構造が、前記素子分離構造上に跨がるよう
に前記素子活性領域上に少なくとも2つ形成されている
とともに、隣接する前記ゲート構造間を充填する引き出
し電極が形成されており、前記ゲート構造の上面が前記
素子分離構造上から前記素子活性領域上にかけて略等し
い高さに平坦化されているとともに、前記絶縁膜の上面
と前記引き出し電極の上面とが略等しい高さに平坦化さ
れている。
【0133】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲートの上面、前記絶縁膜の上面及び前記引き
出し電極の上面が化学機械研磨により平坦化されてい
る。
【0134】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記素子分離構造が、シールドゲート絶縁膜を介し
てパターン形成されたシールドプレート電極と、前記シ
ールドプレート電極を覆うキャップ絶縁膜とを有し、前
記半導体基板の前記シールドプレート電極の下部に位置
する部位を所定電位に固定するフィールドシールド素子
分離構造である。
【0135】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記素子分離構造が、トレンチ型の素子分離構造で
ある。
【0136】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記ゲート上に形成されたキャップ絶縁膜の上面と
前記引き出し電極の上面とが略等しい高さに平坦化され
ている。
【0137】本発明の半導体装置は、半導体基板の表面
から所定の高さに形成されたシリコン膜からなる第1の
段差構造部と、前記第1の段差構造部上及び前記半導体
基板上にそれぞれ形成され、前記半導体基板上では素子
活性領域を画定するフィールド酸化膜として機能する第
2の段差構造部と、少なくとも前記半導体基板上の前記
第2の段差構造部上に跨がるように前記素子活性領域上
にパターン形成された導電膜とを含み、前記導電膜の上
面は、平坦化されており、各々略等しい高さとされてい
る。
【0138】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記導電膜の上面が化学機械研磨されて平坦化され
ている。
【0139】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の段差構造部が前記半導体基板のスクライ
ブ線領域上に形成されている。
【0140】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にシリコン膜をパターン形成する第1の工程と、
前記シリコン膜上及び前記半導体基板上にフィールド酸
化を施して、それぞれフィールド酸化膜を形成する第2
の工程と、前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜を
含む前記半導体基板の全面に導電膜を堆積形成し、前記
導電膜内に前記各フィールド酸化膜を埋め込む第3の工
程と、前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜をスト
ッパーとして前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜
の表面が露出するまで前記導電膜を研磨する第4の工程
と、前記導電膜をパターニングして、前記半導体基板上
及び前記半導体基板に形成された前記フィールド酸化膜
上に前記導電膜からなる所定のパターンを形成する第5
の工程とを含む。
【0141】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第4の工程において、化学機械研磨に
より前記導電膜を研磨する。
【0142】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第1の工程において、前記シリコン膜
を前記半導体基板のスクライブ線領域上に形成する。
【0143】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法においては、先
ず、第1の工程にて基準層(例えば半導体基板)上に第
1の絶縁膜をパターン形成する。この第1の絶縁膜とし
ては、例えば基準層を半導体基板とした場合には当該半
導体基板の表面領域にウェルを形成する際に半導体基板
上にパターン形成する絶縁層を兼用すればよい。この場
合には、第1の絶縁膜は半導体基板のスクライブ線を含
む領域に形成されることになる。続いて、第2の工程に
て、基準層上に段差構造部(例えば素子分離構造)を形
成することを利用して、基準層上とともに第1の絶縁膜
上にも段差構造部を形成する。続いて、第3の工程にて
各段差構造部を埋め込むように第1の導電膜を堆積形成
した後、第4の工程にて、第1の絶縁膜上の段差構造部
をストッパーとして当該段差構造部の表面が露出するま
で第1の導電膜を研磨し、第1の導電膜の上面を第1の
絶縁膜上の段差構造部の上面と等しくさせる。このと
き、各段差構造部を覆う導電膜は第1の導電膜の1層か
らなる。そして、第5の工程にて、フォトリソグラフィ
ーによりレジストを用いて第1の導電膜のパターンを形
成する際に、第1の導電膜の周囲には段差部が存しない
ため、段差部に起因するレジストの細り等の不都合が生
じることなく、しかも第1の導電膜が1層の導電膜であ
るため、容易且つ確実に所望形状にパターニングするこ
とができる。
【0144】更に、本発明の半導体装置の製造方法にお
いては、前記基準層を半導体基板とし、第1の絶縁膜を
半導体基板のスクライブ線領域上に形成することによ
り、通常では半導体素子の形成に寄与しないスクライブ
線領域を利用して多結晶シリコン膜を平坦化し、この平
坦化された多結晶シリコン膜をパターニングする。従っ
て、パターニングの際に周囲に段差が存しないため、レ
ジストの細り等の不都合が防止され、容易且つ確実に所
望形状のゲート電極をパターン形成することができる。
【0145】本発明の半導体装置の製造方法において
は、先ず、上述した特開平6−21054号公報及び特
開平8−349826号公報に開示されたと同様の手法
を用いて、素子形成領域と素子分離領域とで高さの揃っ
た例えばゲート電極配線となる第2の絶縁膜及び第1の
導電膜(又は第1及び第2の導電膜)のパタ−ンを形成
する。続いて、このパタ−ンを埋め込むように全面に形
成した例えばパッド多結晶シリコン膜となる第2の導電
膜(又は第3の導電膜)を、当該パタ−ンのキャップ絶
縁膜である第2の絶縁膜をストッパーとしてこの第2の
絶縁膜が露出するまで研磨することにより、例えばゲー
ト電極配線である当該パタ−ンの上で確実に分断された
例えばパッド多結晶シリコン膜である第2の導電膜(又
は第3の導電膜)のパタ−ンを形成することができる。
【0146】このように、本発明の半導体装置の製造方
法においては、例えばパッド多結晶シリコン膜である第
2の導電膜(又は第3の導電膜)を例えばゲート電極配
線である第2の絶縁膜及び第1の導電膜(又は第1及び
第2の導電膜)のパタ−ンの上で分断する際にフォトリ
ソグラフィーを用いないので、例えばゲート電極配線で
ある第2の絶縁膜及び第1の導電膜(又は第1及び第2
の導電膜)のパターンの幅寸法をフォトリソグラフィー
における実質的な露光限界まで狭めることが可能とな
る。
【0147】本発明の半導体装置の製造方法において
は、第2及び第3の絶縁膜並びに第1の導電膜(又は、
第2及び第3の絶縁膜並びに第1及び第2の導電膜)か
らなり、例えばゲート電極配線となるパターンを形成し
た後に、このパターンのうち少なくとも第1の導電膜
(又は第1及び第2の導電膜)の部分の側壁に第4の絶
縁膜を形成する。このとき、第1の導電膜(又は第1及
び第2の導電膜)の部分は第2及び第4の絶縁膜で囲ま
れたかたちとされる。続いて、このパターンのうちの第
2の絶縁膜の上に存する第3の絶縁膜を酸性溶液を用い
て洗浄してこの第3の絶縁膜の幅を第2の絶縁膜及び第
1の導電膜(又は、第2の絶縁膜並びに第1及び第2の
導電膜)の幅より狭くする。しかる後、第1の絶縁膜が
除去されたパターン間を含む半導体基板上の全面にこの
パターンを埋め込む膜厚に例えばパッド多結晶シリコン
膜となる第2の導電膜(又は第3の導電膜)を形成し、
このパターンの第3の絶縁膜が露出するまで前記第2の
導電膜(又は第3の導電膜)を研磨することにより、前
記第3の絶縁膜によって確実に分断された例えばパッド
多結晶シリコン膜である第2の導電膜(又は第3の導電
膜)のパタ−ンを形成することができる。
【0148】即ちこの場合、第2及び第3の絶縁膜並び
に第1の導電膜(又は、第2及び第3の絶縁膜並びに第
1及び第2の導電膜)からなるパターンを例えばその幅
寸法が露光限界値程度となるように形成した場合、酸性
溶液により洗浄された第3の絶縁膜はその幅寸法が露光
限界値以下となる。従って、第3の絶縁層によって分断
され所定のパターンとされた第2の導電膜(又は第3の
導電膜)は、その分断幅が露光限界値以下となる。
【0149】このように、本発明の半導体装置の製造方
法においては、例えばゲート電極配線であるパターンの
幅寸法をフォトリソグラフィーにおける実質的な露光限
界まで狭めたときでも、フォトリソグラフィーを用いず
に第2の導電膜(又は第3の導電膜)を分断して露光限
界値以下の分断幅をもつ例えばパッド多結晶シリコン膜
を形成することが可能となる。
【0150】本発明の半導体装置においては、隣接する
素子分離構造間を充填してなる第2の導電膜が、素子分
離構造内に埋設されてシールドプレート電極として機能
する第1の導電膜と当該第1の導電膜を覆う第1の絶縁
膜の側面部位を介して対向配置されるとともに、その上
方に第3の絶縁膜を介して第3の導電膜が形成されてい
る。ここで、第1の導電膜は、シールドプレート電極と
して機能する際には電位が0(V)とされて素子分離構
造部位の半導体基板が0(V)に固定されて素子分離が
なされるが、第1の導電膜に0(V)以下の電圧を印加
することは可能である。そこで、第2の導電膜を浮遊ゲ
ート電極、第3の導電膜を制御ゲート電極(ワード線)
して機能させる場合に、第1の絶縁膜の側面部位を介し
て第1の導電膜と第2の導電膜との間にトンネル電流が
流れるように第1の導電膜に所定の負値の電圧を印加す
ることにより、第1の導電膜をシールドプレート電極の
みならず書き込み/消去用電極として利用することがで
きる。
【0151】本発明の半導体装置の製造方法において
は、第1の工程及びそれに続く第2の工程において、
(フィールドシールド)素子分離構造及び当該素子分離
構造間の半導体基板上に例えばトンネル絶縁膜となる第
2の絶縁膜をそれぞれ形成した後に、第3の工程におい
て、隣接する前記素子分離構造間の前記半導体基板上に
第2の絶縁膜を介して例えば浮遊ゲート電極となる第2
の導電膜を充填形成する。そして、第4の工程において
素子分離構造上及び第2の導電膜上の全面に例えば誘電
体膜となる第3の絶縁膜及び例えば制御ゲート電極(ワ
ード線)となる第3の導電膜を順次堆積形成した後に、
第5の工程において、第3の導電膜、第3の絶縁膜、第
2の導電膜及び第2の絶縁膜をパターニングする。この
とき、第2の導電膜は、第3の絶縁膜を介して第3の導
電膜と対向配置されるとともに、第1の絶縁膜の側壁部
位を介して第1の導電膜とも対向配置されることにな
る。
【0152】本発明の半導体装置の製造方法において
は、第3の工程において、堆積形成された第2の導電膜
を前記素子分離構造の前記第1の絶縁膜をストッパーと
して表面研磨するため、素子分離構造の第1の絶縁膜に
よって確実に分断された例えば浮遊ゲート電極が自己整
合的に形成される。
【0153】このように、本発明の半導体装置の製造方
法においては、例えば浮遊ゲート電極である第2の導電
膜を素子分離構造のパタ−ンの上で分断する際にフォト
リソグラフィーを用いないので、素子分離構造のシール
ドプレート電極である第1の導電膜のパターンの幅寸法
をほぼフォトリソグラフィーにおける実質的な露光限界
まで狭めることが可能となる。
【0154】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)初めに、第1の実施例について説明
する。この第1の実施例では、本発明をMOSトランジ
スタに適用した例について説明する。第1の実施形態で
は、MOSトランジスタの構成を製造方法とともに述べ
る。図1〜図4(a)は、MOSトランジスタの製造方
法を工程順に示す概略断面図である。
【0155】先ず、P型シリコン半導体基板の上に、い
わゆるフィールドシールド素子分離法により素子分離領
域に素子分離構造を形成して素子形成領域を画定する。
【0156】即ち、図1(a)に示すように、P型シリ
コン半導体基板1の上に、シリコン酸化膜2,多結晶シ
リコン膜3及びシリコン酸化膜4を、それぞれ膜厚を例
えば50nm,200nm,200nm程度に順次形成
する。更に、CVD法によりシリコン酸化膜4上の全面
にシリコン窒化膜316を膜厚200nm程度に形成し
てもよい。
【0157】続いて、図1(b)に示すように、これら
多結晶シリコン膜3及びシリコン酸化膜4(及びシリコ
ン窒化膜316)をフォトリソグラフィー及びそれに続
くドライエッチング等によりパターニングしてそれぞれ
選択的に除去して素子形成領域21を画定する。
【0158】そして、図1(c)に示すように、シリコ
ン酸化膜2と残存した多結晶シリコン膜3及びシリコン
酸化膜4(及びシリコン窒化膜316)を覆うように全
面にシリコン酸化膜23を成膜した後に、図2(a)に
示すように、当該シリコン酸化膜23の全面をRIE等
により異方性ドライエッチングしてシリコン酸化膜2,
多結晶シリコン膜3及びシリコン酸化膜4(及びシリコ
ン窒化膜316)の側壁にのみシリコン酸化物を残し、
側壁保護膜5を形成する。これにより、フィールド領域
に、シリコン酸化膜により囲まれた多結晶シリコン膜か
らなるシールドプレート電極を備えたフィールドシール
ド素子分離構造22が形成される。
【0159】次いで、フィールドシールド素子分離構造
22により互いに分離されて相対的に画定された素子形
成領域21上のシリコン半導体基板1の表面に熱酸化を
施して膜厚15nm程度のゲート酸化膜6を形成する。
続いて、フィールドシールド素子分離構造22を含む全
面にCVD法により多結晶シリコン膜24を成膜する。
ここで、この多結晶シリコン膜24内にフィールドシー
ルド素子分離構造22が埋め込まれるような膜厚に当該
多結晶シリコン膜24を堆積形成することが必要であ
り、ここではフィールドシールド素子分離構造22の高
さが約450nmであることを考慮して多結晶シリコン
膜24の膜厚を500nm〜1000nmとする。
【0160】続いて、図2(b)に示すように、多結晶
シリコン膜24に表面研磨、ここでは化学機械研磨(C
MP)を施して表面を平坦化する。ここでは、図示のよ
うに、フィールドシールド素子分離構造22の上に所定
膜厚の多結晶シリコン膜24を残した状態で平坦化す
る。CMP研磨法は、所定の薬液と研磨剤とのスラリー
を用いる研磨法であり、研磨される膜の初期膜厚が段差
以上であればミリメートルのオーダーの段差でさえも解
消して高精度な平坦化、例えば表面の段差を0.05μ
m程度に抑えることができるという利点を有している。
【0161】次に、図2(c)に示すように、平坦化さ
れた多結晶シリコン膜24の表面にCVD法によりシリ
コン酸化膜7を膜厚100nm〜300nmに堆積形成
する。ここで、シリコン酸化膜7を形成する前に平坦化
された多結晶シリコン膜24上にタングステン(W)等
の高融点金属のシリサイド層を形成し、多結晶シリコン
膜24及びシリサイド層からなるポリサイド層を形成す
ることも好適である。
【0162】続いて、図3(a)に示すように、多結晶
シリコン膜24及びシリコン酸化膜7をフォトリソグラ
フィー及びそれに続くドライエッチング等によりパター
ニングし、素子形成領域21上及びフィールドシールド
素子分離構造22上にそれぞれ上面が略同一平面内にあ
る、すなわち上面の高さが略等しいゲート電極(ゲート
配線)8を所定形状に形成する。
【0163】次いで、図3(b)に示すように、素子形
成領域21上及びフィールドシールド素子分離構造22
上の各ゲート電極(ゲート配線)8を覆うようにCVD
法により全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、続いて当
該シリコン酸化膜の全面をRIE等により異方性ドライ
エッチングして、素子形成領域21におけるゲート電極
8間のゲート酸化膜6を除去するとともに各ゲート電極
8の側壁にのみ前記シリコン酸化膜を残して側壁保護膜
9を形成する。
【0164】続いて、図3(c)に示すように、CVD
法によりリン(P)がドープされてなる多結晶シリコン
膜25をフィールドシールド素子分離構造22上を含む
全面に堆積形成する。このとき、多結晶シリコン膜25
からP型シリコン半導体基板1の素子形成領域21にお
けるゲート電極8の両側に当該多結晶シリコン膜25内
のリン(P)が拡散し、MOSトランジスタのソース/
ドレインとなる各拡散層10が形成される。
【0165】次いで、図4(a)に示すように、今度は
多結晶シリコン膜25にフィールドシールド素子分離構
造22のキャップ絶縁膜であるシリコン酸化膜4をスト
ッパーとして用い当該シリコン酸化膜4が露出するまで
表面研磨、ここでは化学機械研磨(CMP)を施して表
面を平坦化する。
【0166】ここで、多結晶シリコン膜25の研磨のみ
では、多結晶シリコン膜25が各素子活性領域間に跨が
って各拡散層10と接触されてしまう。従って、多結晶
シリコン膜25を各拡散層10毎に分離する必要があ
る。そこで、図4(b)(この図4(b)の線分A−
A’による断面が図4(a)に相当する。)に示すよう
に、フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ングにより、平坦化された多結晶シリコン膜25を各拡
散層10に対応するようにフィールドシールド素子分離
構造22上で分断する。なお、多結晶シリコン膜25の
分断幅はフォトリソグラフィーの露光限界よりも大きい
値としてよい。このとき、シリコン酸化膜4により多結
晶シリコン膜25が拡散層10毎に分離されて各パッド
多結晶シリコン膜11が形成される。各パッド多結晶シ
リコン膜11は、それぞれ1つの拡散層10とのみ電気
的に接続されることになる。
【0167】しかる後、図示は省略したが、層間絶縁膜
の形成、コンタクト孔の形成やそれに続く金属配線の形
成等の工程を経て、MOSトランジスタを完成させる。
【0168】上述のように、第1の実施形態に係る半導
体装置の製造方法においては、多結晶シリコン膜24に
CMPを施して平坦化した後に、当該多結晶シリコン膜
24をパターニングするため、素子形成領域21及びフ
ィールドシールド素子分離構造22には上面の高さが略
等しくなるように多結晶シリコン膜24が残存してゲー
ト電極(ゲート配線)8がそれぞれ形成される。しかる
後、多結晶シリコン膜25を形成し、CMP研磨を施す
ことにより、素子形成領域21における各拡散層10と
電気的に接続したパッド多結晶シリコン膜11がゲート
電極8(ゲート配線)に対して自己整合的に形成され
る。したがって、ゲート電極8(ゲート配線)の幅はパ
ッド多結晶シリコン膜11の設計寸法に依存することな
く、例えばフォトリソグラフィーの露光限界にまで狭め
ることが可能となり、ゲート電極8(ゲート配線)の微
細化及び高集積化が可能となる。
【0169】(第2の実施形態)続いて、第2の実施形
態について説明する。ここでは、第1の実施形態と同様
にMOSトランジスタの構成をその製造方法とともに例
示するが、表面研磨の仕方が若干異なる。なお、第1の
実施形態において説明した工程と同一の工程については
説明を省略し、さらに第1の実施形態のMOSトランジ
スタの構成要素と同一の部位には同符号を付して説明を
省略する。
【0170】この第2の実施形態においては、上述した
第1の実施形態の図2(b),図2(c)の工程におい
て、多結晶シリコン膜24の研磨制御を容易且つ確実に
行うために、フィールドシールド素子分離構造22のキ
ャップ絶縁膜であるシリコン酸化膜4をストッパーとし
て用いる。ここで、キャップ絶縁膜をシリコン酸化膜4
とシリコン窒化膜316の多層絶縁膜とする場合には、
シリコン窒化膜316をストッパーとして用いる。
【0171】即ち、図5(a)に示すように、フィール
ドシールド素子分離構造22上を含む全面に堆積形成さ
れた多結晶シリコン膜24に、フィールドシールド素子
分離構造22のシリコン酸化膜4が露出するまで(シリ
コン酸化膜4,シリコン窒化膜316からなる多層絶縁
膜とする場合には、シリコン窒化膜316が露出するま
で)表面研磨、ここではCMPを施して表面を平坦化す
る。
【0172】次に、図5(b)に示すように、露出した
フィールドシールド素子分離構造22上及び多結晶シリ
コン膜24上に所定膜厚の多結晶シリコン膜26をCV
D法により堆積形成してフィールドシールド素子分離構
造22を多結晶シリコン膜24,26により埋め込む。
【0173】次に、平坦化された多結晶シリコン膜26
の表面にCVD法によりシリコン酸化膜7を堆積形成し
た後に、図6(a)に示すように、多結晶シリコン膜2
4及び26並びにシリコン酸化膜7をフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等によりパターニ
ングし、素子形成領域21上及びフィールドシールド素
子分離構造22上にそれぞれ上面が略同一平面内にあ
る、すなわち上面の高さが略等しいゲート電極(ゲート
配線)8を所定形状に形成する。
【0174】ここで、シリコン酸化膜7を形成する前
に、平坦化された多結晶シリコン膜26上にスパッタ法
によりタングステン(W)等の高融点金属のシリサイド
層を形成し、多結晶シリコン膜26及びシリサイド層か
らなるポリサイド層を形成することも好適である。
【0175】このように、ポリサイド層を形成する場
合、フィールドシールド素子分離構造22のキャップ絶
縁膜としては、シリコン酸化膜4及びシリコン窒化膜3
16が順次積層されてなる多層絶縁膜が好適である。即
ち、キャップ絶縁膜の表面にシリコン酸化膜4が露出
し、このシリコン酸化膜4の直上にタングステンシリサ
イド層が形成された場合には、このタングステンシリサ
イド層は剥がれ易くなるが、キャップ絶縁膜の表面にシ
リコン窒化膜316が露出し、このシリコン窒化膜31
6の直上にタングステンシリサイド層が形成された場合
には、タングステンシリサイド層の酸化膜との接触面積
が小さくなり、タングステンシリサイド層とシリコン窒
化膜316との引っ張り応力の関係でタングステンシリ
サイド層のキャップ絶縁膜からの剥離が抑止される。従
ってこの場合、ポリサイド層とキャップ絶縁膜との密着
性の高いポリサイドゲートが形成されることになる。な
お、各材料の応力はそれぞれ引っ張り応力で、WSi:
1×1010(dyne/cm2) ,SiN:1×1010(dyne/c
m2) ,SiO2 :4×109 (dyne/cm2) である。
【0176】次に、図6(b)に示すように、素子形成
領域21上及びフィールドシールド素子分離構造22上
の多結晶シリコン膜24及び26からなる各ゲート電極
(ゲート配線)8を覆うようにCVD法により全面にシ
リコン酸化膜を堆積形成し、続いて当該シリコン酸化膜
の全面をRIE等により異方性ドライエッチングして、
素子形成領域21におけるゲート電極8間のゲート酸化
膜6を除去するとともに各ゲート電極8の側壁にのみ前
記シリコン酸化膜を残して側壁保護膜9を形成する。
【0177】続いて、CVD法によりリン(P)がドー
プされてなる多結晶シリコン膜をフィールドシールド素
子分離構造22上を含む全面に堆積形成する。このと
き、多結晶シリコン膜からP型シリコン半導体基板1の
素子形成領域21におけるゲート電極8の両側に当該多
結晶シリコン膜内のリン(P)が拡散し、MOSトラン
ジスタのソース/ドレインとなる各拡散層10が形成さ
れる。
【0178】次いで、今度は多結晶シリコン膜にゲート
電極(ゲート配線)8のキャップ絶縁膜であるシリコン
酸化膜7をストッパーとして用い当該シリコン酸化膜7
が露出するまで表面研磨、ここでは化学機械研磨(CM
P)を施して表面を平坦化する。
【0179】ここで、多結晶シリコン膜25の研磨のみ
では、多結晶シリコン膜25が各素子活性領域間に跨が
って各拡散層10と接触してしまう。従って、多結晶シ
リコン膜25を各拡散層10毎に分離する必要がある。
そこで、フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエ
ッチングにより、平坦化された多結晶シリコン膜25を
各拡散層10に対応するようにフィールドシールド素子
分離構造22上で分断する。なお、多結晶シリコン膜2
5の分断幅はフォトリソグラフィーの露光限界よりも大
きい値としてよい。このとき、シリコン酸化膜4により
多結晶シリコン膜25が拡散層10毎に分離されて各パ
ッド多結晶シリコン膜11が形成される。各パッド多結
晶シリコン膜11は、それぞれ1つの拡散層10とのみ
電気的に接続されることになる。
【0180】この第2の実施形態においても、第1の実
施形態の場合と同様に、素子形成領域21及びフィール
ドシールド素子分離構造22には上面の高さが略等しく
なるように多結晶シリコン膜24が残存してゲート電極
(ゲート配線)8がそれぞれ形成される。その後、多結
晶シリコン膜を形成し、CMP研磨を施すことにより、
素子形成領域21における各拡散層10と電気的に接続
したパッド多結晶シリコン膜11がゲート電極8(ゲー
ト配線)に対して自己整合的に形成される。したがっ
て、ゲート電極8(ゲート配線)の幅はパッド多結晶シ
リコン膜11の設計寸法に依存することなく、例えばフ
ォトリソグラフィーの露光限界にまで狭めることが可能
となり、ゲート電極8(ゲート配線)の微細化及び高集
積化が可能となる。
【0181】なお、第1,第2の実施形態においては、
素子分離構造をフィールドシールド素子分離法によりフ
ィールドシールド素子分離構造として形成する代わり
に、いわゆるLOCOS法によりフィールド酸化膜とし
て形成してもよい。即ち、図6(c)に示すように、素
子分離領域に素子分離構造としてフィールド酸化膜31
を形成して当該フィールド酸化膜31により囲まれた素
子形成領域21を画定し、素子形成領域21上及び当該
フィールド酸化膜31上にそれぞれゲート電極(ゲート
配線)8を上述と同様にして形成して、パッド多結晶シ
リコン膜11を形成する。
【0182】(第3の実施形態)続いて、本発明の第3
の実施形態について説明する。この第3の実施形態で
は、第1の実施形態と同様に、本発明に係る半導体装置
及びその製造方法をMOSトランジスタに適用した例に
ついて述べる。なお、この第3の実施形態では、MOS
トランジスタの製造工程とともにその構造について説明
する。図8〜図9は、第3の実施形態のMOSトランジ
スタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0183】初めに、P型のシリコン半導体基板の表面
領域に、P型ウェル及びN型ウェルを形成する。
【0184】即ち、先ず図7(a)に示すように、P型
のシリコン半導体基板41の全面に熱酸化を施し、膜厚
1000Å〜5000Å程度のシリコン酸化膜(いわゆ
るプレ酸化膜)42を形成する。その後、このシリコン
酸化膜42上にレジスト43を塗布し、フォトリソグラ
フィーにより、レジスト43のうちシリコン半導体基板
41のN型ウェルとなる部位1上に相当する部分を除去
してシリコン酸化膜42を露出させる。そして、この露
出したシリコン酸化膜42の部分を通してシリコン半導
体基板41の表面領域にN型の不純物、ここではリン
(P)を加速エネルギーを100〜150(keV)、
ドーズ量を1012〜1013(1/cm2 )の条件でイオ
ン注入する。
【0185】続いて、図7(b)に示すように、レジス
ト43をマスクとしてシリコン酸化膜42にドライエッ
チングを施し、このシリコン酸化膜42のN型ウェル上
に位置する部分を除去してシリコン半導体基板41の表
面を露出させる。次いで、レジスト43を灰化処理等に
より除去した後に、露出したシリコン半導体基板41の
表面上を含むシリコン酸化膜42の全面にレジスト44
を塗布し、フォトリソグラフィーにより、レジスト44
のうちシリコン半導体基板41のP型ウェルとなる部位
上に相当する部分を除去してシリコン酸化膜42を露出
させる。そして、この露出したシリコン酸化膜42の部
分を通してシリコン半導体基板41の表面領域にP型の
不純物、ここではボロン(B)を加速エネルギーを50
〜100(keV)、ドーズ量を1012〜1013(1/
cm2 )の条件でイオン注入する。
【0186】続いて、図7(c)に示すように、先ずレ
ジスト44を灰化処理等により除去する。次いで、シリ
コン酸化膜42を除去するが、シリコン半導体基板41
のスクライブ線となる領域はその大部分が素子形成に寄
与しない部位であることを利用して、この領域上にシリ
コン酸化膜42を残すように、シリコン酸化膜42にフ
ォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを
施す。その後、シリコン半導体基板41に1100℃、
5〜6時間の条件でアニール処理を施し、シリコン半導
体基板41の表面にN型ウェル45及びP型ウェル46
を形成する。
【0187】続いて、図8(a)に示すように、シリコ
ン半導体基板41の上に、フィールドシールド素子分離
法によりフィールドシールド素子分離構造47を形成す
る。
【0188】即ち、先ずスクライブ線の領域に残存され
たシリコン酸化膜42上を含むシリコン半導体基板1の
全面に、シリコン酸化膜51,多結晶シリコン膜52及
びシリコン酸化膜53を順次形成する。
【0189】続いて、これらシリコン酸化膜51,多結
晶シリコン膜52及びシリコン酸化膜53をフォトリソ
グラフィー及びそれに続くドライエッチング等によりパ
ターニングしてそれぞれ選択的に除去する。このとき、
シリコン半導体基板41上にこれらシリコン酸化膜5
1,多結晶シリコン膜52及びシリコン酸化膜53を残
して素子形成領域を画定するとともに、シリコン酸化膜
42上にも同様にシリコン酸化膜51,多結晶シリコン
膜52及びシリコン酸化膜53を残す。
【0190】そして、残存したシリコン酸化膜51,多
結晶シリコン膜52及びシリコン酸化膜53を覆うよう
に全面にシリコン酸化膜を成膜した後に、当該シリコン
酸化膜の全面をRIE等により異方性ドライエッチング
してシリコン酸化膜51,多結晶シリコン膜52及びシ
リコン酸化膜53の側壁にのみシリコン酸化物を残し、
側壁保護膜54を形成する。これにより、素子形成領域
に、シリコン酸化膜51,53及び側壁保護膜54によ
り囲まれた多結晶シリコン膜52からなるシールドプレ
ート電極を備えたフィールドシールド素子分離構造47
が形成される。それとともに、スクライブ線の領域に存
するシリコン酸化膜42上にも、フィールドシールド素
子分離構造47を構成する各層からなる段差部48が形
成される。ここで、段差部48は、その厚みがフィール
ドシールド素子分離構造47と略等しいため、その上面
の位置が、フィールドシールド素子分離構造47に比し
てシリコン酸化膜42の膜厚分だけ高く形成されている
ことになる。
【0191】続いて、露出されたシリコン半導体基板4
1に熱酸化を施して、ゲート酸化膜49を膜厚50Å〜
200Å程度に形成する。
【0192】続いて、図8(b)に示すように、CVD
法等により、段差部48上を含むシリコン半導体基板4
1の全面に多結晶シリコン膜55を堆積形成し、この多
結晶シリコン膜55に表面研磨、ここでは化学機械研磨
(CMP)を施して表面を平坦化する。ここでは、図示
のように、段差部48をストッパーとして、当該段差部
48のシリコン酸化膜51とほぼ同じ高さとなるように
研磨する。従って、研磨終了後には段差部48の上面と
多結晶シリコン膜55の上面とが平坦な同一な平坦化面
56となる。なお、ここでは多結晶シリコン膜55の平
坦化方法としてCMPを用いたが、これに限ることなく
例えばRIE等により多結晶シリコン膜55を異方性エ
ッチングしてもよい。CMPと異方性エッチングのどち
らを用いたとしても、段差部48のシリコン酸化膜53
と多結晶シリコン膜55とのエッチングレートの違いに
より、エッチングが終了した時におけるシリコン酸化膜
53の削れ量はごく僅かなものである。
【0193】続いて、図8(c)に示すように、CVD
法等により、段差部48及び多結晶シリコン膜55の
上、即ち平坦化面56上にシリコン酸化膜57を堆積形
成する。その後、このシリコン酸化膜57上にレジスト
を塗布し、フォトリソグラフィーにより所定形状のレジ
ストパターンを形成する。ここで、シリコン酸化膜57
を形成する前に、スパッタ法により平坦化面56上にタ
ングステン(W)等の高融点金属を堆積形成し、多結晶
シリコン膜55上にシリサイド層を形成することも好適
である。
【0194】そして、上述のレジストパターンをマスク
としてシリコン酸化膜57及び多結晶シリコン膜55を
ドライエッチングし、フィールドシールド素子分離構造
47間のゲート酸化膜49上及びフィールドシールド素
子分離構造47上に前記所定パターンに倣った形状にシ
リコン酸化膜57及び多結晶シリコン膜55を残して、
図9及び図8(d)(図9中の線分A−A’による断面
図)に示すように、ゲート電極61及びそのキャップ絶
縁膜62を形成する。ここで、ゲート電極61及びキャ
ップ絶縁膜62においては、フィールドシールド素子分
離構造47上のものと素子形成領域のゲート酸化膜49
上のものとが略同一の高さに形成されることになる。
【0195】続いて、ゲート電極61及びキャップ絶縁
膜62を覆うようにシリコン酸化膜を堆積させ、このシ
リコン酸化膜の全面を異方性エッチングすることによ
り、素子形成領域におけるゲート電極61の形成部位以
外のゲート酸化膜49を除去するとともに、ゲート電極
61及びキャップ絶縁膜62の側面のみに前記シリコン
酸化膜を残して側壁保護膜63を形成する。
【0196】続いて、キャップ絶縁膜62をマスクとし
て、素子形成領域におけるゲート電極61の両側のシリ
コン半導体基板41の表面領域にN型の不純物をイオン
注入し、一対の不純物拡散層64を形成する。
【0197】しかる後、層間絶縁膜やコンタクト孔(ヴ
ィア孔)、各種配線層等を形成して、MOSトランジス
タを完成させる。
【0198】上述のように、本第3の実施形態に係るM
OSトランジスタの製造方法においては、ゲート電極6
1(及びキャップ絶縁膜62)を正確に所定のパターン
に形成することができる。即ち、シリコン酸化膜57及
び多結晶シリコン膜55の表面が平坦化(平坦化面56
と)されており、この平坦化面56上に塗布形成したレ
ジストにフォトリソグラフィーを施すときに周囲に段差
が存しないため、段差に起因するレジストパターンの細
り等の不都合が生じることがなく所望形状のレジストパ
ターンの形成が可能となるとともに、フォトリソグラフ
ィー時のプロセスマージンが拡大されてウェハプロセス
における歩留まりの向上を実現させることができる。し
かも、多結晶シリコン膜55は1層の膜として形成され
ているため、多層の多結晶シリコン膜が積層された場合
のように各多結晶シリコン膜間の界面にエッチング残り
屑等の異物が混入することがなく、エッチング時におけ
る加工が容易となる。
【0199】また、多結晶シリコン膜55の異方性エッ
チング時、即ちゲート電極61の形成時において、ゲー
ト酸化膜49上の多結晶シリコン膜55の厚みがほぼ均
一であるため、ゲート酸化膜49の一部が削れ過ぎてシ
リコン半導体基板41の表面が露出というような不都合
が防止される。
【0200】更に、シリコン半導体基板41にN型及び
P型ウェル45,46を形成する際に用いるシリコン酸
化膜42を利用して、N型及びP型ウェル45,46を
形成し終えた後にシリコン酸化膜42を半導体基板のス
クライブ線領域上に残すことにより、通常では半導体素
子の形成に寄与しないスクライブ線領域を利用して多結
晶シリコン55にCMPを施すことにより自己整合的に
スクライブ線領域間に充填することができ、レジストの
細り等の不都合を防止して容易且つ確実に所望形状のゲ
ート電極61をパターン形成することができる。
【0201】なお、この第3の実施形態においては、シ
リコン半導体基板41上に素子形成領域を画定する素子
分離構造として、フィールドシールド素子分離構造47
を形成した場合を例示したが、本発明はこれに限定され
ることはない。例えば、シリコン酸化膜42を残して段
差部48を形成する部位を、スクライブ線領域の代わり
に、各配線が接続されるボンディングパッド領域として
もよい。
【0202】また、図10に示すように、素子分離構造
として、シリコン半導体基板41にいわゆるLOCOS
法によりフィールド酸化膜57を形成してもよい。この
場合、スクライブ線領域に多結晶シリコン膜65を形成
し、この多結晶シリコン膜65上及びシリコン半導体基
板41上にLOCOS法によりフィールド酸化膜57を
形成する。
【0203】このフィールド酸化膜57の形成方法は、
先ず、スクライブ線領域に形成された多結晶シリコン膜
65を含むシリコン半導体基板41上の全面にシリコン
酸化膜(不図示)とシリコン窒化膜(不図示)とを順次
堆積する。次に、素子分離領域と多結晶シリコン膜65
上に形成されたシリコン窒化膜を選択的に除去した後、
シリコン窒化膜をマスクにして、シリコン半導体基板4
1に酸化雰囲気の熱処理を施すことにより、シリコン半
導体基板41の素子分離領域及び多結晶シリコン膜65
上にフィールド酸化膜57を形成する。その後、シリコ
ン窒化膜及びシリコン酸化膜を順次除去する。
【0204】このとき、多結晶シリコン膜65及びフィ
ールド酸化膜57から段差部48が形成される。その
後、フィールドシールド素子分離構造47を形成した場
合と同様に、素子形成領域のフィールド酸化膜57上及
びシリコン半導体基板41上に高さの等しいゲート電極
61及びそのキャップ絶縁膜62を形成する。
【0205】(変形例)ここで、第3の実施形態の変形
例について説明する。第3の実施形態においては、上述
したように、スクライブ線領域を利用してシリコン半導
体基板41のゲート酸化膜49上及びフィールドシール
ド素子分離構造47上に上面の高さがほぼ等しいゲート
電極61を形成する例について説明したが、この変形例
においては、半導体素子の上層部位において、各種の上
部配線層を近傍の段差部を利用して形成する方法につい
て例示する。図11は、この上部配線層近傍の形成プロ
セスを工程順に示す概略断面図であり、図12〜図13
は、DRAMを形成する場合のメモリキャパシタ近傍の
形成プロセスを工程順に示す概略断面図である。
【0206】先ず、図11(a)に示すように、図示し
ないMOSトランジスタ等の半導体素子上にCVD法等
によりシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜101を堆
積形成し、その表面にCMP等を施して平坦化する。
【0207】続いて、平坦化された層間絶縁膜101上
にシリコン酸化膜102を堆積形成し、このシリコン酸
化膜102にフォトリソグラフィー及びそれに続くドラ
イエッチングを施して、所定間隔だけ離間した部位にシ
リコン酸化膜102を残す。ここで、各シリコン酸化膜
102間の部位に後述する各種の上部配線層が形成され
ることになる。
【0208】続いて、図11(b)に示すように、スパ
ッタ法等により、シリコン酸化膜102上を含む層間絶
縁膜101の全面にアルミニウム合金等からなる導電膜
103及びシリコン酸化膜104を順次を堆積形成し、
これらシリコン酸化膜104及び導電膜103にフォト
リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを施し
て、層間絶縁膜101上に導電膜103及びシリコン酸
化膜104を残して配線層105及びそのキャップ絶縁
膜106をパターン形成するとともに、シリコン酸化膜
102上にも導電膜103及びシリコン酸化膜104を
残す。
【0209】続いて、図11(c)に示すように、シリ
コン酸化膜102上を含む層間絶縁膜101の全面にシ
リコン酸化膜を堆積形成し、このシリコン酸化膜の全面
に異方性エッチングを施して、配線層105及びそのキ
ャップ絶縁膜106の側面及びシリコン102上の導電
膜103及びシリコン酸化膜104の側面のみにシリコ
ン酸化膜を残して、層間絶縁膜101上に導電膜103
及びシリコン酸化膜104を囲む側壁保護膜107を形
成するとともに、シリコン酸化膜102上に段差部10
8を形成する。
【0210】続いて、図11(d)に示すように、段差
部108上を含む層間絶縁膜101の全面に多結晶シリ
コン膜109を堆積形成し、この多結晶シリコン膜10
9に表面研磨、ここでは化学機械研磨(CMP)を施し
て表面を平坦化する。ここでは、図示のように、段差部
108をストッパーとして、当該段差部108のシリコ
ン酸化膜104とほぼ同じ高さとなるように研磨する。
従って、研磨終了後には段差部108の上面と多結晶シ
リコン膜109の上面とが平坦な同一な平坦化面110
となる。なお、ここでは多結晶シリコン膜109の平坦
化方法としてCMPを用いたが、これに限ることなく例
えばRIE等により多結晶シリコン膜109を異方性エ
ッチングしてもよい。CMPと異方性エッチングのどち
らを用いたとしても、段差部108のシリコン酸化膜1
04とアルミニウム合金膜109とのエッチングレート
の違いにより、エッチングが終了した時におけるシリコ
ン酸化膜104の削れ量はごく僅かなものである。
【0211】しかる後、図11(e)に示すように、多
結晶シリコン膜109上にレジストを塗布し、フォトリ
ソグラフィーにより所定形状のレジストパターンを形成
する。そして、このレジストパターンをマスクとして多
結晶シリコン膜109をドライエッチングし、配線層1
05間の層間絶縁膜101上及びキャップ絶縁膜106
上に前記所定パターンに倣った形状に多結晶シリコン膜
109を残して、それぞれ上部配線層111を形成す
る。
【0212】なお、この変形例においては、層間絶縁膜
101の表面を平坦化させた後に、層間絶縁膜101上
の所定部位にシリコン酸化膜102をパターン形成した
場合について例示したが、これに限定されるものではな
い。例えば、層間絶縁膜101を形成した段階で下層の
構造物との関係で層間絶縁膜101に段差部が形成され
ている場合、上述のようにシリコン酸化膜102をパタ
ーン形成して段差部108を形成する代わりにこの段差
部を積極的に利用し、当該段差部をストッパーとして多
結晶シリコン膜109をCMP等により研磨してもよ
い。
【0213】また、例えば下層に形成された半導体素子
が例えばDRAMの構成要素であるトランジスタ及びメ
モリキャパシタである場合、その上層に形成される層間
絶縁膜101の平坦化を容易にして更なる精緻な上部配
線層を形成するために、以下に示すようにメモリキャパ
シタを形成することが考えられる。
【0214】即ち、先ず、図12(a)に示すように、
図示しないDRAMのトランジスタ上にCVD法等によ
りシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜121を堆積形
成し、その表面にCMP等を施して平坦化する。
【0215】続いて、表面が平坦化された層間絶縁膜1
21にコンタクト孔122を穿ち、下層に形成されたト
ランジスタの不純物拡散層の表面を露出させる。
【0216】続いて、図12(b)に示すように、CV
D法等により、コンタクト孔を充填し更に層間絶縁膜1
21上に堆積されるように当該層間絶縁膜121上に多
結晶シリコン膜123を形成する。このとき、多結晶シ
リコン膜123の表面は、層間絶縁膜121にコンタク
ト孔122が存するために比較的緩やかではあるが凹部
123aが形成される。
【0217】続いて、図12(c)に示すように、この
凹部123aにより上層の層間絶縁膜101に悪影響が
及ぼされる危惧があり、これを防止するために、多結晶
シリコン膜123の表面にCMPを施して表面を平坦化
させる。表面が平坦化された多結晶シリコン膜123上
にCVD法等によりONO膜等の誘電体膜124及び多
結晶シリコン膜125を順次堆積形成し、多結晶シリコ
ン膜125、誘電体膜124及び多結晶シリコン膜12
3にフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ングを施して、誘電体膜124を介して結晶シリコン膜
123からなるストレージノード電極と多結晶シリコン
膜125からなるセルプレート電極とが対向配置されて
なるメモリキャパシタを完成させる。
【0218】続いて、図13(a)に示すように、CV
D法等により、メモリキャパシタを被うように、結晶シ
リコン膜123、誘電体膜124及び多結晶シリコン膜
125を合わせた以上の所定膜厚にシリコン酸化膜12
6を堆積形成する。
【0219】しかる後、図13(b)に示すように、多
結晶シリコン膜125をストッパーとして、この多結晶
シリコン膜125の表面が露出するまでシリコン酸化膜
126の表面にCMPを施して表面を平坦化させる。
【0220】この変形例においては、上部配線層111
を正確に所定のパターンに形成することができる。即
ち、多結晶シリコン膜109の表面が平坦化(平坦化面
110と)されており、この平坦化面110上に塗布形
成したレジストにフォトリソグラフィーを施すときに周
囲に段差が存しないため、段差に起因するレジストパタ
ーンの細り等の不都合が生じることがなく所望形状のレ
ジストパターンの形成が可能となるとともに、フォトリ
ソグラフィー時のプロセスマージンが拡大されてウェハ
プロセスにおける歩留まりの向上を実現させることがで
きる。しかも、多結晶シリコン膜109は1層の膜とし
て形成されているため、多層の多結晶シリコン膜109
が積層された場合のように各多結晶シリコン膜間の界面
にエッチング残り屑等の異物が混入することがなく、エ
ッチング時における加工が容易となる。
【0221】(第4の実施形態)続いて、本発明の第4
の実施形態について説明する。この第4の実施形態で
は、第3の実施形態と同様に、本発明に係る半導体装置
及びその製造方法をMOSトランジスタに適用した例に
ついて述べる。なお、この第4の実施形態では、MOS
トランジスタの製造工程とともにその構造について説明
する。図14は、このMOSトランジスタの製造方法を
工程順に示す概略断面図である。
【0222】先ず、図14(a)に示すように、シリコ
ン半導体基板71の一主面に、フォトリソグラフィー及
びそれに続くエッチングを施し、当該一主面に所定深さ
の溝部72を形成する。ここで、この溝部72内の底面
72aが後述する素子分離構造やゲート電極等が形成さ
れる素子領域となる。
【0223】続いて、図14(b)に示すように、シリ
コン半導体基板71の上に、フィールドシールド素子分
離法によりフィールドシールド素子分離構造85を形成
する。
【0224】即ち、先ず溝部72内を含むシリコン半導
体基板71の全面に、シリコン酸化膜81,多結晶シリ
コン膜82及びシリコン酸化膜83を順次形成する。
【0225】続いて、これらシリコン酸化膜81,多結
晶シリコン膜82及びシリコン酸化膜83をフォトリソ
グラフィー及びそれに続くドライエッチング等によりパ
ターニングしてそれぞれ選択的に除去する。このとき、
溝部71内の底面72a上にこれらシリコン酸化膜8
1,多結晶シリコン膜82及びシリコン酸化膜83を残
して素子形成領域を画定するとともに、シリコン半導体
基板71上の溝部72の近傍にも同様にシリコン酸化膜
81,多結晶シリコン膜82及びシリコン酸化膜83を
残す。
【0226】そして、残存したシリコン酸化膜81,多
結晶シリコン膜82及びシリコン酸化膜83を覆うよう
に全面にシリコン酸化膜を成膜した後に、当該シリコン
酸化膜の全面をRIE等により異方性ドライエッチング
してシリコン酸化膜81,多結晶シリコン膜82及びシ
リコン酸化膜83の側壁にのみシリコン酸化物を残し、
側壁保護膜84を形成する。これにより、底面72a上
の素子形成領域に、シリコン酸化膜81,83及び側壁
保護膜84により囲まれた多結晶シリコン膜82からな
るシールドプレート電極を備えたフィールドシールド素
子分離構造85が形成される。それとともに、シリコン
半導体基板71上の溝部72の近傍にも、フィールドシ
ールド素子分離構造85を構成する各層からなる段差部
86が形成される。ここで、段差部86は、シリコン半
導体基板71からの高さが、その厚みがフィールドシー
ルド素子分離構造85と略等しいため、フィールドシー
ルド素子分離構造85に比してその上面の位置が溝部7
2の深さ分だけ高く形成されていることになる。
【0227】続いて、露出された溝部72内の底面72
aに熱酸化を施して、ゲート酸化膜87を膜厚50Å〜
200Å程度に形成する。
【0228】続いて、図14(c)に示すように、CV
D法等により、溝部72内を充填し且つ段差部86上を
含むシリコン半導体基板71の全面を覆うように多結晶
シリコン膜88を堆積形成し、この多結晶シリコン膜8
8に表面研磨、ここでは化学機械研磨(CMP)を施し
て表面を平坦化する。ここでは、図示のように、段差部
86をストッパーとして、当該段差部86のシリコン酸
化膜81と略同一の高さとなるように研磨する。従っ
て、研磨終了後には段差部86の上面と多結晶シリコン
膜88の上面とが平坦な同一な平坦化面89となる。な
お、ここでは多結晶シリコン膜88の平坦化方法として
CMPを用いたが、これに限ることなく例えばRIE等
により多結晶シリコン膜88を異方性エッチングしても
よい。CMPと異方性エッチングのどちらを用いたとし
ても、フィールドシールド素子分離構造85のシリコン
酸化膜83と多結晶シリコン膜88とのエッチングレー
トの違いにより、エッチングが終了した時におけるシリ
コン酸化膜83の削れ量はごく僅かなものであり、フィ
ールドシールド素子分離構造85の素子分離特性が影響
を受けることはない。
【0229】続いて、図14(d)に示すように、CV
D法等により、段差部86及び多結晶シリコン膜88の
上、即ち平坦化面89上にシリコン酸化膜90を堆積形
成する。ここで、シリコン酸化膜90を形成する前に、
スパッタ法により平坦化面89上にタングステン(W)
等の高融点金属を堆積形成し、多結晶シリコン膜88上
にシリサイド層を形成しても好適である。
【0230】その後、このシリコン酸化膜90上にレジ
ストを塗布し、フォトリソグラフィーにより所定形状の
レジストパターンを形成する。そして、このレジストパ
ターンをマスクとしてシリコン酸化膜90及び多結晶シ
リコン膜88をドライエッチングし、フィールドシール
ド素子分離構造85間のゲート酸化膜87上及びフィー
ルドシールド素子形成領域85上に前記所定パターンに
倣った形状にシリコン酸化膜90及び多結晶シリコン膜
88を残して、ゲート電極91及びそのキャップ絶縁膜
92を形成する。このとき、前記シリサイド層を形成し
た場合には、ゲート電極91はポリサイド層として形成
されることになる。ここで、ゲート電極91及びキャッ
プ絶縁膜92においては、フィールドシールド素子分離
構造85上のものと素子形成領域のゲート酸化膜87上
のものとが略同一の高さに形成されることになる。
【0231】続いて、ゲート電極91及びキャップ絶縁
膜92を覆うようにシリコン酸化膜を堆積させ、このシ
リコン酸化膜の全面を異方性エッチングすることによ
り、素子形成領域におけるゲート電極91の形成部位以
外のゲート酸化膜87を除去するとともに、ゲート電極
91及びキャップ絶縁膜92の側面のみに前記シリコン
酸化膜を残して側壁保護膜93を形成する。
【0232】続いて、キャップ絶縁膜92をマスクとし
て、素子形成領域におけるゲート電極91の両側のシリ
コン半導体基板71の表面領域にN型の不純物をイオン
注入し、一対の不純物拡散層94を形成する。
【0233】しかる後、層間絶縁膜やコンタクト孔(ヴ
ィア孔)、各種配線層等を形成して、MOSトランジス
タを完成させる。
【0234】上述のように、第4の実施形態に係るMO
Sトランジスタの製造方法においては、ゲート電極91
(及びキャップ絶縁膜92)を正確に所定のパターンに
形成することができる。即ち、シリコン酸化膜90及び
多結晶シリコン膜88の表面が平坦化(平坦化面89
と)されており、この平坦化面89上に塗布形成したレ
ジストにフォトリソグラフィーを施すときに周囲に段差
が存しないため、段差に起因するレジストパターンの細
り等の不都合が生じることがなく所望形状のレジストパ
ターンが形成されるとともに、フォトリソグラフィー時
のプロセスマージンが拡大されてウェハプロセスにおけ
る歩留まりの向上を実現させることができる。しかも、
多結晶シリコン膜88は1層の膜として形成されている
ため、多層の多結晶シリコン膜が積層された場合のよう
に各多結晶シリコン膜間の界面にエッチング残り屑等の
異物が混入することがなく、エッチング時における加工
が容易となる。
【0235】また、多結晶シリコン膜88の異方性エッ
チング時、即ちゲート電極91の形成時において、ゲー
ト酸化膜87上の多結晶シリコン膜88の厚みがほぼ均
一であるため、ゲート酸化膜87の一部が削れ過ぎてシ
リコン半導体基板71の表面が露出というような不都合
が防止される。
【0236】更に、溝部72の周囲におけるシリコン半
導体基板71の表面を多結晶シリコン膜88にCMPを
施す際のストッパーとして利用することにより、多結晶
シリコン膜88を自己整合的に溝部に充填することがで
き、レジストの細り等の不都合を防止して容易且つ確実
に所望形状のゲート電極61をパターン形成することが
できる。
【0237】(第5の実施形態)以下、本発明に係る半
導体装置の製造方法をゲート長が0.5μm程度のMO
Sトランジスタの製造に適用した具体的な実施形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図15〜図
16は、第5の実施形態のMOSトランジスタの製造方
法を工程順に示す概略断面図である。
【0238】先ず、図15(a)に示すように、例えば
p型のシリコン半導体基板201の上に、いわゆるフィ
ールドシールド素子分離法によりフィールド領域にフィ
ールドシールド素子分離構造203を形成して素子形成
領域202を画定する。
【0239】即ち、先ず、シリコン半導体基板1の上
に、シリコン酸化膜,多結晶シリコン膜及びシリコン酸
化膜を、それぞれ膜厚を例えば50nm,200nm,
200nm程度に順次形成する。
【0240】続いて、これらシリコン酸化膜,多結晶シ
リコン膜及びシリコン酸化膜をフォトリソグラフィー及
びそれに続くドライエッチング等によりパターニング
し、それぞれ選択的に除去して素子形成領域202を画
定する。
【0241】しかる後、残存したシリコン酸化膜,多結
晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を覆うように全面にシ
リコン酸化膜を成膜した後に、当該シリコン酸化膜の全
面をRIE等により異方性ドライエッチングしてシリコ
ン酸化膜,多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜の側壁
にのみシリコン酸化物を残し、側壁保護膜を形成する。
これにより、フィールド領域に、シリコン酸化膜204
a,シリコン酸化膜204b及び側壁保護膜204cに
より囲まれ、シールドプレート電極として機能する多結
晶シリコン膜205を備えたフィールドシールド素子分
離構造203が形成される。
【0242】なお、ここでは素子分離構造としてフィー
ルドシールド素子分離構造3を形成したが、このフィー
ルドシールド素子分離構造203の代わりに、いわゆる
LOCOS法によりフィールド領域にフィールド酸化膜
を形成してもよい。
【0243】次いで、フィールドシールド素子分離構造
203により互いに分離されて相対的に画定された素子
形成領域202のシリコン半導体基板201の表面に熱
酸化を施して膜厚15nm程度のゲート酸化膜206を
形成する。
【0244】続いて、図15(b)に示すように、フィ
ールドシールド素子分離構造203を含む全面に、CV
D法により温度580℃の条件で不純物がドープされた
多結晶シリコン膜211を成膜する。ここで、この多結
晶シリコン膜211内にフィールドシールド素子分離構
造203が埋め込まれるような膜厚に当該多結晶シリコ
ン膜211を堆積形成することが必要であり、ここでは
フィールドシールド素子分離構造203の高さが450
nm程度であることを考慮して、多結晶シリコン膜21
1の膜厚を600nm程度とする。
【0245】続いて、図15(c)に示すように、多結
晶シリコン膜211に表面研磨、ここでは回転数70r
pm,圧力30mg重/cm2 の条件で化学機械研磨
(CMP)を施して多結晶シリコン膜211の表面を研
磨し平坦化する。ここでは、図示のように、フィールド
シールド素子分離構造203の上に所定膜厚の多結晶シ
リコン膜211を残した状態で平坦化する。CMP研磨
法は、所定の薬液と研磨剤とのスラリーを用いる研磨法
であり、ミリメートルのオーダーの段差でさえも解消し
て高精度な平坦化、例えば表面の段差を0.05μm程
度に抑えることができるという利点を有している。
【0246】次に、図15(d)に示すように、平坦化
された多結晶シリコン膜211の表面にCVD法により
温度750℃の条件でシリコン窒化膜212を膜厚20
0nm程度に堆積形成し、続いてシリコン窒化膜212
の上にCVD法により温度675℃の条件でシリコン酸
化膜213を膜厚250nm程度に堆積形成する。ここ
で、シリコン窒化膜212上に形成するシリコン酸化膜
213を、プラズマCVD法を用いてプラズマ・シリコ
ン酸化膜とすることも好適である。また、シリコン窒化
膜212を形成する前に、スパッタ法により多結晶シリ
コン膜211上にタングステン(W)等の高融点金属を
堆積させ、シリサイド層を形成しても好適である。
【0247】続いて、図15(e)に示すように、シリ
コン酸化膜213の上にフォトレジストを塗布形成し、
このフォトレジストにフォトリソグラフィーを施して所
定パターンのマスク214を形成する。そして、このマ
スク214を用いて、シリコン窒化膜212及びシリコ
ン酸化膜213を異方性ドライエッチングして両者を所
定の電極形状にパターニングする。具体的に、このドラ
イエッチングは、通常の平行平板型エッチングチャンバ
ーを用い、エッチングガスとしてCF4 /Arを使用し
て、ガス流量がCF4 /Ar=120/800scc
m、圧力が1.7Torr、投入パワーが750Wの条
件下で行う。
【0248】続いて、マスク214を例えばO2 プラズ
マを用いた灰化処理等により除去した後、図15(f)
に示すように、今度は電極形状とされたシリコン酸化膜
213をマスクとして多結晶シリコン膜211を異方性
ドライエッチングして電極形状にパターニングし、素子
形成領域202上及びフィールドシールド素子分離構造
203上にそれぞれ上面が略同一平面内にある、すなわ
ち上面の高さが略等しいゲート電極(ゲート配線)20
7を所定の電極形状に形成する。このとき、前記シリサ
イド層を形成した場合には、ゲート電極(ゲート配線)
207はポリサイド層となる。具体的に、このドライエ
ッチングは、通常の平行平板型エッチングチャンバーを
用い、エッチングガスとしてHe/HBr/Cl2 を使
用して、ガス流量がHe/HBr/Cl2 =400/1
5/200sccm、圧力が425Torr、投入パワ
ーが225Wの条件下で行う。
【0249】次いで、図16(a)に示すように、CV
D法により温度750℃の条件で、素子形成領域202
上及びフィールドシールド素子分離構造203上の各ゲ
ート電極(ゲート配線)207を覆うように全面にシリ
コン窒化膜を膜厚が200nm程度となるように堆積形
成し、続いて当該シリコン酸化膜の全面を異方性ドライ
エッチングして、各ゲート電極(ゲート配線)207及
びシリコン窒化膜212の側壁にのみ前記シリコン窒化
膜を残して側壁保護膜208を形成する。具体的に、こ
のドライエッチングは、通常の平行平板型エッチングチ
ャンバーを用い、エッチングガスとしてCF4 /Arを
使用して、ガス流量がCF4 /Ar=120/800s
ccm、圧力が1.7Torr、投入パワーが750W
の条件下で行う。このとき、各ゲート電極(ゲート配
線)207は、シリコン窒化膜212及び側壁保護膜2
08により覆われた状態とされる。
【0250】続いて、ゲート電極207間に存するシリ
コン酸化膜213をドライエッチングして除去する。
【0251】続いて、シリコン半導体基板201を酸性
溶液、ここでは濃度0.5%のHF溶液を用いて30秒
間洗浄した後、通常の拡散炉を用いてシリコン半導体基
板201に温度900℃、N2 雰囲気中で30分間熱処
理を施す。このとき、図16(b)に示すように、シリ
コン窒化膜212上のシリコン酸化膜213は、洗浄よ
る削れと、熱処理による熱履歴に起因する収縮とによ
り、その幅が50nm程度狭くなる。また、このシリコ
ン半導体基板201の洗浄により、素子形成領域202
におけるゲート電極207間のゲート酸化膜206が除
去され、この素子形成領域202におけるゲート電極2
07間のシリコン半導体基板201の表面部位が露出す
る。ここで、シリコン酸化膜213をプラズマ・シリコ
ン酸化膜とした場合、このプラズマ・シリコン酸化膜は
熱収縮率が高いために洗浄及び熱処理によりその幅が更
に狭くなる。
【0252】ここで、上述の熱処理によりゲート電極2
07間に再び薄い酸化膜(膜厚10Å〜20Å程度)が
形成されるため、再度上述のようにシリコン半導体基板
201を洗浄して、この酸化膜を除去する。
【0253】次に、図16(c)に示すように、CVD
法により温度500℃で不純物がドープされてなる多結
晶シリコン膜215をフィールドシールド素子分離構造
203上を含む全面に膜厚1000nm程度に堆積形成
する。
【0254】次いで、図16(d)に示すように、シリ
コン酸化膜213をストッパーとして用い、多結晶シリ
コン膜215に当該シリコン酸化膜213が露出するま
で表面研磨、ここでは、回転数70rpm,圧力30m
g重/cm2 の条件で化学機械研磨(CMP)を施して
多結晶シリコン膜215の表面を平坦化する。このと
き、シリコン酸化膜213により、多結晶シリコン膜2
15が隣接する当該シリコン酸化膜213毎に分離され
て、シリコン酸化膜213と略等しい分断幅をもつ各パ
ッド多結晶シリコン膜210が形成される。
【0255】続いて、図16(e)に示すように、各パ
ッド多結晶シリコン膜210に熱処理を施し、各パッド
多結晶シリコン膜210と接するシリコン半導体基板2
01の表面領域にMOSトランジスタのソース/ドレイ
ンとなる拡散層209を形成する。即ち、前記熱処理に
より、各パッド多結晶シリコン膜210から素子形成領
域202におけるゲート電極207の両側のシリコン半
導体基板201の表面領域に各パッド多結晶シリコン膜
210内の不純物が拡散し、各拡散層209が形成され
る。このような固相拡散による不純物拡散層の形成法を
用いることにより、拡散層209の浅接合形成が可能と
なる。またこのとき、各パッド多結晶シリコン膜210
は、それぞれ1つの拡散層209とのみ電気的に接続さ
れることになる。
【0256】次に、全面にBPSG膜221を形成し、
このBPSG膜221を穿ちパッド多結晶シリコン膜2
10の表面部分を露出させるコンタクト孔222を形成
する。
【0257】続いて、コンタクト孔222内を含むBP
SG膜221の上に多結晶シリコン膜を堆積形成し、こ
の多結晶シリコン膜にフォトリソグラフィー及びそれに
続くドライエッチング等によりパターニングして、コン
タクト孔222内を充填するビット線等の配線層223
を形成する。この配線層223はコンタクト孔222を
通じてパッド多結晶シリコン膜210と電気的に接続さ
れており、更にこのパッド多結晶シリコン膜210がそ
の下部に存する拡散層209と電気的に接続されてい
る。即ち、配線層223はコンタクト孔222(内の多
結晶シリコン)及びパッド多結晶シリコン膜210を介
して所定の拡散層209と電気的に接続されている。
【0258】しかる後、図示は省略したが、層間絶縁膜
の形成、コンタクト孔の形成やそれに続く配線層の形成
等の後工程を経て、MOSトランジスタを完成させる。
【0259】上述のように、第5の実施形態に係るMO
Sトランジスタの製造方法においては、シリコン窒化膜
212、シリコン酸化膜213及びゲート電極(ゲート
配線)207からなるパターンをその幅寸法が露光限界
値程度となるように形成した場合、洗浄及び熱処理が施
されたシリコン酸化膜213はその幅寸法が露光限界値
以下となる。従って、シリコン酸化膜213によって分
断され所定のパターンとされたパッド多結晶シリコン膜
210は、その分断幅が露光限界値以下となる。
【0260】このように、ゲート電極(ゲート配線)2
07の幅寸法をフォトリソグラフィーにおける実質的な
露光限界まで狭めたときでも、フォトリソグラフィーを
用いずに多結晶シリコン膜215を分断して露光限界値
以下の分断幅をもつ例えばパッド多結晶シリコン膜21
0を形成することが可能となる。
【0261】また、シリコン窒化膜212上に形成する
シリコン酸化膜213を、プラズマCVD法を用いて形
成してプラズマ・シリコン酸化膜とすることにより、後
に形成されるパッド多結晶シリコン膜210の分断幅を
更に小さくすることが可能となり、コンタクト孔222
の形成時における位置精度が更に緩和される。
【0262】(変形例)続いて、本発明の第5の実施形
態の変形例について説明する。ここでは、第5の実施形
態と同様にMOSトランジスタを製造する方法を例示す
るが、表面研磨の仕方が若干異なる。図17〜図18
は、変形例のMOSトランジスタの製造方法を工程順に
示す概略断面図である。なお、第5の実施形態において
説明した工程と同一の工程については説明を省略し、さ
らに第5の実施形態のMOSトランジスタの構成要素と
同一の部位には同符号を付して説明を省略する。
【0263】この変形例においては、上述した第5の実
施形態の図15(c)に示した工程において、多結晶シ
リコン膜211の研磨制御を容易且つ確実に行うため
に、フィールドシールド素子分離構造203のキャップ
絶縁膜であるシリコン酸化膜204bをストッパーとし
て用いる。
【0264】すなわち、図17(a)に示すように、フ
ィールドシールド素子分離構造202上を含む全面に堆
積形成された多結晶シリコン膜211に、フィールドシ
ールド素子分離構造203のシリコン酸化膜204bの
表面が露出するまで表面研磨、ここではCMPを施して
表面を平坦化する。
【0265】次いで、図17(b)に示すように、露出
したフィールドシールド素子分離構造203上及び多結
晶シリコン膜211上にCVD法により温度580℃の
条件で不純物がドープされた多結晶シリコン膜231を
膜厚200nm程度に堆積形成し、フィールドシールド
素子分離構造203を多結晶シリコン膜211,231
内に埋め込む。
【0266】続いて、多結晶シリコン膜231の表面に
CVD法により温度750℃の条件でシリコン窒化膜2
12を膜厚200nm程度に堆積形成し、続いてシリコ
ン窒化膜212の上にCVD法により温度675℃の条
件でシリコン酸化膜213を膜厚250nm程度に堆積
形成する。ここで、シリコン窒化膜212上に形成する
シリコン酸化膜213を、プラズマCVD法を用いてプ
ラズマ・シリコン酸化膜とすることも好適である。
【0267】次に、図17(c)に示すように、シリコ
ン酸化膜213の上にフォトレジストを塗布形成し、こ
のフォトレジストにフォトリソグラフィーを施して所定
パターンのマスク214を形成する。そして、このマス
ク214を用いて、シリコン窒化膜212及びシリコン
酸化膜213を異方性ドライエッチングして両者を所定
の電極形状にパターニングする。具体的に、このドライ
エッチングは、通常の平行平板型エッチングチャンバー
を用い、エッチングガスとしてCF4 /Arを使用し
て、ガス流量がCF4 /Ar=120/800scc
m、圧力が1.7Torr、投入パワーが750Wの条
件下で行う。
【0268】続いて、マスク214を例えばO2 プラズ
マを用いた灰化処理等により除去した後、図17(d)
に示すように、今度は電極形状とされたシリコン酸化膜
213をマスクとして多結晶シリコン膜211,231
を異方性ドライエッチングして電極形状にパターニング
し、素子形成領域202上及びフィールドシールド素子
分離構造203上にそれぞれ上面が略同一平面内にあ
る、すなわち上面の高さが略等しいゲート電極(ゲート
配線)207を所定の電極形状に形成する。具体的に、
このドライエッチングは、通常の平行平板型エッチング
チャンバーを用い、エッチングガスとしてHe/HBr
/Cl2 を使用して、ガス流量がHe/HBr/Cl2
=400/15/200sccm、圧力が425Tor
r、投入パワーが225Wの条件下で行う。
【0269】次いで、図18(a)に示すように、CV
D法により温度750℃の条件で、素子形成領域202
上及びフィールドシールド素子分離構造203上の各ゲ
ート電極(ゲート配線)207を覆うように全面にシリ
コン窒化膜を膜厚が200nm程度となるように堆積形
成し、続いて当該シリコン酸化膜の全面を異方性ドライ
エッチングして、各ゲート電極(ゲート配線)207及
びシリコン窒化膜212の側壁にのみ前記シリコン窒化
膜を残して側壁保護膜208を形成する。具体的に、こ
のドライエッチングは、通常の平行平板型エッチングチ
ャンバーを用い、エッチングガスとしてCF4 /Arを
使用して、ガス流量がCF4 /Ar=120/800s
ccm、圧力が1.7Torr、投入パワーが750W
の条件下で行う。このとき、各ゲート電極(ゲート配
線)207は、シリコン窒化膜212及び側壁保護膜2
08により覆われた状態とされる。
【0270】続いて、ゲート電極207間に存するシリ
コン酸化膜213をドライエッチングして除去する。
【0271】続いて、シリコン半導体基板201を酸性
溶液、ここでは濃度0.5%のHF溶液を用いて30秒
間洗浄した後、通常の拡散炉を用いてシリコン半導体基
板1に温度900℃、N2 雰囲気中で30分間熱処理を
施す。このとき、図18(b)に示すように、シリコン
窒化膜212上のシリコン酸化膜213は、洗浄による
削れと、熱処理による熱履歴に起因する収縮により、そ
の幅が50nm程度狭くなる。また、このシリコン半導
体基板201の洗浄により、素子形成領域202におけ
るゲート電極207間のゲート酸化膜206が除去さ
れ、この素子形成領域202におけるゲート電極207
間のシリコン半導体基板201の表面部位が露出する。
ここで、シリコン酸化膜213をプラズマ・シリコン酸
化膜とした場合、このプラズマ・シリコン酸化膜は熱収
縮率が高いために洗浄及び熱処理によりその幅が更に狭
くなる。
【0272】ここで、上述の熱処理によりゲート電極2
07間に再び薄い酸化膜(膜厚10Å〜20Å程度)が
形成されるため、再度上述のようにシリコン半導体基板
201を洗浄して、この酸化膜を除去する。
【0273】次に、図18(c)に示すように、CVD
法により温度500℃で不純物がドープされてなる多結
晶シリコン膜215をフィールドシールド素子分離構造
203上を含む全面に膜厚1000nm程度に堆積形成
する。
【0274】次いで、図18(d)に示すように、今度
は多結晶シリコン膜215にシリコン酸化膜213をス
トッパーとして用い当該シリコン酸化膜213が露出す
るまで表面研磨、ここでは、回転数70rpm,圧力3
0mg重/cm2 の条件で化学機械研磨(CMP)を施
して多結晶シリコン膜215の表面を平坦化する。この
とき、シリコン酸化膜13により、多結晶シリコン膜2
15が隣接する当該シリコン酸化膜213毎に分離され
て、シリコン酸化膜213と略等しい分断幅をもつ各パ
ッド多結晶シリコン膜210が形成される。
【0275】続いて、第5の実施形態の場合と同様に、
MOSトランジスタのソース/ドレインとなる拡散層2
09を形成した後、BPSG膜221及びそれを穿ち下
層のパッド多結晶シリコン膜210の表面を露出させる
コンタクト孔222を形成する。そして、コンタクト孔
22内を含むBPSG膜21の上に多結晶シリコン膜を
堆積形成し、この多結晶シリコン膜にフォトリソグラフ
ィー及びそれに続くドライエッチング等によりパターニ
ングして、コンタクト孔222内を充填するビット線等
の配線層223を形成する。しかる後、層間絶縁膜の形
成、コンタクト孔の形成やそれに続く配線層の形成等の
後工程を経て、MOSトランジスタを完成させる。
【0276】第5の実施形態に係るMOSトランジスタ
の製造方法の変形例においては、シリコン窒化膜21
2、シリコン酸化膜213及びゲート電極(ゲート配
線)207からなるパターンをその幅寸法が露光限界値
程度となるように形成した場合、洗浄及び熱処理が施さ
れたシリコン酸化膜213はその幅寸法が露光限界値以
下となる。従って、シリコン酸化膜213によって分断
され所定のパターンとされたパッド多結晶シリコン膜2
10は、その分断幅が露光限界値以下となる。
【0277】このように、ゲート電極(ゲート配線)2
07の幅寸法をフォトリソグラフィーにおける実質的な
露光限界まで狭めたときでも、フォトリソグラフィーを
用いずに多結晶シリコン膜215を分断して露光限界値
以下の分断幅をもつ例えばパッド多結晶シリコン膜21
0を形成することが可能となる。
【0278】また、シリコン窒化膜212上に形成する
シリコン酸化膜213を、プラズマCVD法を用いて形
成してプラズマ・シリコン酸化膜とすることにより、後
に形成されるパッド多結晶シリコン膜210の分断幅を
更に小さくすることが可能となり、コンタクト孔222
の形成時における位置精度が更に緩和される。
【0279】(第6の実施形態)次いで、第6の実施形
態に係る半導体装置及びその製造方法について説明す
る。ここでは、半導体装置として不揮発性半導体記憶装
置の一つであるEEPROMについて例示する。図19
は第6の実施形態に係るEEPROMの概略構成を示す
概略平面図であり、図20、図21及び図22はそれぞ
れ図19中の線分A−A’,B−B’,C−C’に沿っ
た概略断面図である。
【0280】このEEPROMは、p型のシリコン半導
体基板301上でフィールドシールド素子分離構造30
2により画定された素子形成領域に、各々独立し電気的
に浮遊状態とされてなる浮遊ゲート電極303と、フィ
ールドシールド素子分離構造302と略直交するように
帯状に形成されて1行分の浮遊ゲート電極303と帯状
の誘電体膜304を介して対向配置されてなる制御ゲー
ト電極305と、素子形成領域における制御ゲート電極
305の両側のシリコン半導体基板301の表面領域に
形成されてなる一対の不純物拡散層306と、隣接する
制御ゲート電極305間において浮遊ゲート電極30
3、誘電体膜304及び制御ゲート電極305を覆うキ
ャップ絶縁膜307及び側壁保護膜308を介して充填
形成されて不純物拡散層306と接続されてなる引き出
し電極309と、フィールドシールド素子分離構造30
2とほぼ平行に帯状に形成され、引き出し電極309を
通じて一方の不純物拡散層306(ドレイン拡散層)と
電気的に接続されてなるビット線310とを有して構成
されている。ここで、図19中で円Dで囲む領域がメモ
リセルとなる。
【0281】フィールドシールド素子分離構造302
は、図21及び図22に示すように、熱酸化膜311上
に、シールドプレート電極として機能する多結晶シリコ
ン膜312及びそのキャップ絶縁膜313が共に帯状に
パターン形成され、この多結晶シリコン膜312の側面
部に熱酸化膜314が形成され、シールドプレート電極
として機能する多結晶シリコン膜312が熱酸化膜31
1、キャップ絶縁膜313及び熱酸化膜314に囲まれ
たかたちとされて構成されている。
【0282】浮遊ゲート電極303は、多結晶シリコン
膜からなり、素子形成領域に形成されたトンネル酸化膜
315上にパターン形成され、各々が電気的に分離され
た状態とされている。更に、各浮遊ゲート電極303
は、図20に示すように、素子形成領域上で不純物拡散
層306を介してほぼ等間隔に配設されるとともに、図
23に示すように、各フィールドシールド素子分離構造
302間を充填し薄い熱酸化膜314を介して多結晶シ
リコン膜312と対向配置されている。
【0283】ここで、図22に示すように、各フィール
ドシールド素子分離構造302及び各浮遊ゲート電極3
03はそれらの表面が平坦化されており、即ちフィール
ドシールド素子分離構造302の上面と浮遊ゲート電極
303の上面とがほぼ同じ平面(平坦化面316)とさ
れている。
【0284】誘電体膜304は、酸化膜、窒化膜及び酸
化膜の3層構造とされるONO膜等からなり、制御ゲー
ト電極305は、n型の多結晶シリコン膜等からなる。
これら誘電体膜304及び制御ゲート電極305は、行
方向の浮遊ゲート電極303の上面を含む平坦化面31
6上にほぼ同一の帯状にパターン形成されており、各浮
遊ゲート電極303と制御ゲート電極305とが誘電体
膜304を介して容量結合している。
【0285】そして、制御ゲート電極305上にはキャ
ップ絶縁膜318が形成されるとともに、浮遊ゲート電
極303、誘電体膜304及び制御ゲート電極305の
側面に側壁保護膜319が形成され、浮遊ゲート電極3
03、誘電体膜304及び制御ゲート電極305がトン
ネル酸化膜315、キャップ絶縁膜318及び側壁保護
膜319に囲まれたかたちとされている。
【0286】引き出し電極309は、図20に示すよう
に、素子形成領域において浮遊ゲート電極303、誘電
体膜304及び制御ゲート電極305間を熱酸化膜31
8を介して充填しているとともに、フィールドシールド
素子分離構造302間を熱酸化膜314を介して充填し
ており、各々が下層の1つの不純物拡散層306と電気
的に接続されている。
【0287】ここで、フィールドシールド素子分離構造
302上及び制御ゲート電極305上を含むシリコン半
導体基板301の全面には層間絶縁膜317が形成され
ており、この層間絶縁膜317には、ドレイン拡散層と
なる一方の不純物拡散層306と接続された引き出し電
極309の表面の一部を露出させるコンタクト孔320
が開孔形成されている。
【0288】更に、コンタクト孔320内を含む層間絶
縁膜317にTiN/Tiの2層構造の下地膜321が
形成され、コンタクト孔320を充填するとともに層間
絶縁膜317上に下地膜321を介して延在するアルミ
ニウム合金等からなるビット線310が帯状にパターン
形成されている。
【0289】以下、このEEPROMの書き込み/消去
動作について説明する。
【0290】トンネル酸化膜315、誘電体膜304及
びフィールドシールド素子分離構造302の熱酸化膜3
14によるキャパシタンスをそれぞれC1 ,C2 ,C3
(Ct =C1 +C2 +C3 )とし、浮遊ゲート電極30
3、制御ゲート電極305及びフィールドシールド素子
分離構造302の多結晶シリコン膜312の各電位をV
fg,Vcg,Vfsとして、浮遊ゲート電極303内の電荷
をQとすると、下記の関係式が成立する。 Ct ・Vfg=C2 ・Vcg+2C3 ・Vfs+Q ・・・(1)
【0291】先ず、書き込み動作について説明する。書
き込み時には、浮遊ゲート電極303から電子を放出さ
せてしきい値を下げる。通常、フィールドシールド素子
分離構造302の多結晶シリコン膜312はシールドプ
レート電極として0(V)に固定して用いられるが、書
き込み時には、多結晶シリコン膜312を書き込み用電
極として用いる。即ち、Vcgを0(V)に固定し、Vfs
を負の高電位とすればよい。このとき、(1)式より、 (C1 +C2 +C3 )・Vfg=2C3 ・Vfs+Q 故に、 Vfg−Vfs=−(C1 +C2 )・Vfg/C3 =−5Vfg+(Ct /C3 )・(Q/Ct ) ・・・(2)
【0292】ファウラー・ノードハイム・トンネル電流
を発生させるためには、フィールドシールド素子分離構
造302の熱酸化膜314に少なくとも10(MV/c
m)の電圧を印加することが必要であるから、熱酸化膜
314の膜厚を20(nm)程度とすると、 Vfg−Vfs≧20(V) となるから、Vfsを−20(V)以下の負電位とするこ
とにより、浮遊ゲート電極303から電子が放出され
る。
【0293】次いで、消去動作について説明する。消去
時には、浮遊ゲート電極303に電子を注入してしきい
値を上げる。通常の消去時には、第1の消去法として、
Vcgを正の高電位(=13(V)程度)、Vfsを0
(V)に固定すると、(1)式から、 Ct ・Vfg=2C3 ・Vfs+Q ・・・(3) となり、Q≒−3.64Ct の電荷が浮遊ゲート電極3
03に蓄積される。
【0294】更に、第2の消去法として、Vcgを高電位
(13V程度)Vfsを負の高電位(−20(V)程度)
とすることにより、熱酸化膜314を介して浮遊ゲート
電極303に電子が蓄積される。
【0295】以下、上述の構成を有するEEPROMの
製造方法について説明する。図23(a)、図24
(a)、図25(a)、図26(a)、図27(a)及
び図28(a)は、このEEPROMの製造方法を工程
順に示す平面図であり、これら各平面図中でそれぞれ線
分A−A’に沿った断面図が図23(b)、図24
(b)、図25(b)、図26(b)、図27(b)及
び図28(b)であり、線分B−B’に沿った断面図が
図23(c)、図24(c)、図25(c)、図26
(c)、図27(c)及び図28(c)である。なお、
図19〜図22に対応する構成部材等については同符号
を記して説明を省略する。
【0296】先ず、図23(a)〜図23(c)に示す
ように、p型のシリコン半導体基板301の表面を熱酸
化して熱酸化膜311を形成し、この熱酸化膜311上
にCVD法により多結晶シリコン膜312及びキャップ
絶縁膜313を順次堆積形成する。その後、キャップ絶
縁膜313、多結晶シリコン膜312及び熱酸化膜31
1にフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ングを施して、帯状にキャップ絶縁膜313、多結晶シ
リコン膜312及び熱酸化膜311を残す。
【0297】続いて、図24(a)〜図24(c)に示
すように、パターニングされた多結晶シリコン膜312
の側面を熱酸化して熱酸化膜314を形成し、熱酸化膜
311、キャップ絶縁膜313及び熱酸化膜314によ
り多結晶シリコン膜312が囲まれてなるフィールドシ
ールド素子分離構造302を完成させる。このとき、熱
酸化膜314の代わりに、多結晶シリコン膜312及び
キャップ絶縁膜313を覆うように熱酸化膜311の全
面にシリコン酸化膜を堆積形成し、このシリコン酸化膜
及び熱酸化膜311の全面に異方性エッチングを施すこ
とにより、多結晶シリコン膜312及びキャップ絶縁膜
313の側面にシリコン酸化膜を残すようにしてもよ
い。
【0298】続いて、図25(a)〜図25(c)に示
すように、各フィールドシールド素子分離構造302間
のシリコン半導体基板301の表面を熱酸化してトンネ
ル酸化膜315を形成する。次いで、CVD法により各
フィールドシールド素子分離構造302上を含み各フィ
ールドシールド素子分離構造302間を充填するように
全面に多結晶シリコン膜322を堆積形成する。しかる
後、この多結晶シリコン膜322を表面研磨、ここでは
化学機械研磨法(CMP法)によりフィールドシールド
素子分離構造302のキャップ絶縁膜313をストッパ
ーとして研磨する。このとき、隣接するフィールドシー
ルド素子分離構造302間を充填するとともに各フィー
ルドシールド素子分離構造302間で分離するように多
結晶シリコン膜322がパターニングされる。
【0299】続いて、図26(a)〜図26(c)に示
すように、平坦化面316とされた各キャップ絶縁膜3
13上及び各多結晶シリコン膜322上に、CVD法に
より、酸化膜、窒化膜及び酸化膜の3層構造のONO膜
と、多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を順次堆積形
成する。ここで、シリコン酸化膜を形成する前に、スパ
ッタ法により多結晶シリコン膜上に高融点金属を堆積さ
せ、シリサイド層を形成することも好適である。
【0300】次いで、これらシリコン酸化膜、多結晶シ
リコン膜及びONO膜、並びに多結晶シリコン膜322
及びトンネル酸化膜315にフォトリソグラフィー及び
それに続くドライエッチングを施す。このとき、シリコ
ン酸化膜、多結晶シリコン膜及びONO膜をフィールド
シールド素子分離構造302とほぼ直交するように帯状
にパターニングして誘電体膜304、制御ゲート電極3
05及びそのキャップ絶縁膜318を形成するととも
に、隣接する制御ゲート電極305間の多結晶シリコン
膜322及びトンネル酸化膜315を除去して、素子形
成領域で各々独立し誘電体膜304を介して制御ゲート
電極305と容量結合する浮遊ゲート電極303を形成
する。なお、前記シリサイドを形成した場合には、制御
ゲート電極305はポリサイド層として形成されること
になる。
【0301】続いて、図27(a)〜図27(c)に示
すように、キャップ絶縁膜318を含むシリコン半導体
基板301の全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、この
シリコン酸化膜の全面に異方性エッチングを施すことに
より、トンネル酸化膜315、浮遊ゲート電極303、
誘電体膜304、制御ゲート電極305及びキャップ絶
縁膜318の側面にシリコン酸化膜を残して側壁保護膜
319を形成する。
【0302】続いて、CVD法により、全面にノンドー
プの多結晶シリコン膜を堆積形成した後に、CMP法に
よりこの多結晶シリコン膜を表面研磨して、制御ゲート
電極305の表面を露出させる。このとき、素子形成領
域のシリコン半導体基板301上で隣接する側壁保護膜
319及びキャップ絶縁膜318間を充填し、各々独立
してなる引き出し電極309が形成される。
【0303】続いて、引き出し電極309を通してシリ
コン半導体基板301に加速エネルギー75keV、ド
ーズ量1012/cm2 の条件で砒素(As)をイオン注
入し、このシリコン半導体基板301に900℃のアニ
ール処理を施して砒素をシリコン半導体基板301の表
面領域に拡散させ、ソース/ドレイン拡散層となる不純
物拡散層306を形成する。
【0304】続いて、図28(a)〜図28(c)に示
すように、CVD法により、全面に層間絶縁膜317を
堆積形成した後に、ドレイン拡散層となる不純物拡散層
306と接続された引き出し電極309の表面の一部を
露出させるコンタクト孔320を開孔形成する。
【0305】続いて、スパッタ法により、コンタクト孔
320の内壁面を含む層間絶縁膜317の表面にTiN
/Tiの2層構造の下地膜321を形成し、次いでスパ
ッタ法によりアルミニウム合金膜を形成して、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチングを施すことにより、コンタクト孔32
0内を充填して層間絶縁膜317上に下地膜321を介
して延在するビット線310を形成する。
【0306】しかる後、各種の上部配線層やヴィア孔等
を形成することにより、EEPROMを完成させる。
【0307】上述のように、第6の実施形態に係る半導
体装置及びその製造方法においては、隣接するフィール
ドシールド素子分離構造302間を充填してなる浮遊ゲ
ート電極303が、フィールドシールド素子分離構造3
02内に埋設されてシールドプレート電極として機能す
る多結晶シリコン膜312と当該多結晶シリコン膜31
2の側壁保護膜である熱酸化膜314を介して対向配置
されるとともに、その上方に誘電体膜304を介して制
御ゲート電極305が形成されている。ここで、多結晶
シリコン膜312は、シールドプレート電極として機能
する際には電位が0(V)とされてフィールドシールド
素子分離構造302の部位のシリコン半導体基板301
が0(V)に固定されて素子分離がなされるが、多結晶
シリコン膜312に0(V)以下の電圧を印加すること
は可能である。そこで、熱酸化膜314を介して多結晶
シリコン膜312と浮遊ゲート電極303との間にトン
ネル電流が流れるように多結晶シリコン膜312に所定
の負値の電圧を印加することにより、多結晶シリコン膜
312をシールドプレート電極のみならず書き込み/消
去用電極として利用することができる。
【0308】また、堆積形成された多結晶シリコン膜3
22をフィールドシールド素子分離構造302のシリコ
ン酸化膜311をストッパーとして表面研磨するため、
フィールドシールド素子分離構造302のシリコン酸化
膜311によって確実に分断された例えば浮遊ゲート電
極303が自己整合的に形成されることになる。
【0309】(第7の実施形態)続いて、本発明の第7
の実施形態について説明する。この第7の実施形態で
は、本発明に係る半導体装置及びその製造方法をCMO
Sトランジスタに適用した例について述べる。なお、こ
の第7の実施形態では、CMOSトランジスタの製造工
程とともにその構成について説明する。図29〜図33
は、このCMOSトランジスタの製造方法を工程順に示
す概略断面図である。
【0310】先ず、P型シリコン半導体基板401の上
に、いわゆるフィールドシールド素子分離法により素子
分離領域にフィールドシールド素子分離構造422を形
成して素子形成領域を画定する。
【0311】即ち、図29(a)に示すように、p型の
シリコン半導体基板401の上に、シリコン酸化膜40
2,多結晶シリコン膜403及びシリコン酸化膜404
を、それぞれ膜厚を例えば50nm,200nm,20
0nm程度に順次形成する。更に、CVD法によりシリ
コン酸化膜404上の全面に図示しないシリコン窒化膜
を膜厚200nm程度に形成してもよい。
【0312】次に、図29(b)に示すように、これら
シリコン酸化膜402,多結晶シリコン膜403及びシ
リコン酸化膜404(及びシリコン窒化膜)をフォトリ
ソグラフィー及びそれに続くドライエッチング等により
パターニングしてそれぞれ選択的に除去する。
【0313】次に、図29(c)に示すように、残存し
たシリコン酸化膜402,多結晶シリコン膜403及び
シリコン酸化膜404(及びシリコン窒化膜)を覆うよ
うに全面にシリコン酸化膜423を形成する。
【0314】次に、図30(a)に示すように、当該シ
リコン酸化膜423の全面をRIE等により異方性ドラ
イエッチングしてシリコン酸化膜402,多結晶シリコ
ン膜403及びシリコン酸化膜404(及びシリコン窒
化膜)の側壁にのみシリコン酸化物を残し、側壁保護膜
405を形成する。これにより、フィールド領域に、シ
リコン酸化膜により囲まれた多結晶シリコン膜からなる
シールドプレート電極を備えたフィールドシールド素子
分離構造422が形成される。
【0315】次に、図30(b)に示すように、フィー
ルドシールド素子分離構造422により互いに分離され
て相対的に画定された素子形成領域421上のシリコン
半導体基板401の表面に熱酸化を施して膜厚15nm
程度のゲート酸化膜406を形成する。続いて、フィー
ルドシールド素子分離構造422を含む全面にCVD法
により多結晶シリコン膜423を成膜する。ここで、こ
の多結晶シリコン膜424内にフィールドシールド素子
分離構造422が埋め込まれるような膜厚に当該多結晶
シリコン膜423を堆積形成することが必要であり、こ
こではフィールドシールド素子分離構造422の高さが
450nm程度であることを考慮して多結晶シリコン膜
424の膜厚を500nm〜1000nm程度とする。
【0316】次に、図30(c)に示すように、フィー
ルドシールド素子分離構造422上を含む全面に堆積形
成された多結晶シリコン膜423に、フィールドシール
ド素子分離構造422のシリコン酸化膜404が露出す
るまで(シリコン酸化膜404,シリコン窒化膜からな
る多層絶縁膜とする場合には、シリコン窒化膜が露出す
るまで)表面研磨、ここではCMP(Chemical-Mechani
cal Polishing )を施して表面を平坦化する。このと
き、多結晶シリコン膜423のCMPに用いるスラリー
としては、シリカパウダーとアミンをベースとしたアル
カリ溶液が好ましい。
【0317】続いて、平坦化により露出したフィールド
シールド素子分離構造422上及び多結晶シリコン膜4
23上に多結晶シリコン膜424をCVD法により膜厚
50nm〜150nm程度に堆積形成してフィールドシ
ールド素子分離構造422を多結晶シリコン膜423,
424により埋め込む。
【0318】ここで、平坦化された多結晶シリコン膜4
24上にスパッタ法によりタングステン(W)等の高融
点金属のシリサイド膜を形成し、多結晶シリコン膜42
4及びシリサイド膜からなるポリサイド層を形成するこ
とも好適である。
【0319】次に、図31(a)に示すように、多結晶
シリコン膜423,424をフォトリソグラフィー及び
それに続くドライエッチング等によりパターニングし、
帯状のゲート電極(ゲート配線)407を形成する。こ
のとき、ゲート電極(ゲート配線)407は、素子形成
領域421上からフィールドシールド素子分離構造42
2上にわたるように略同一の高さに形成されており、素
子形成領域421上ではゲート電極として多結晶シリコ
ン膜423,424から構成され、フィールドシールド
素子分離構造422上ではゲート配線として多結晶シリ
コン膜424から構成される。
【0320】次に、図31(b)に示すように、n型の
不純物をシリコン半導体基板401に導入する。具体的
には、ゲート電極407をマスクとして、素子形成領域
421におけるゲート電極407の両側のシリコン半導
体基板401の表面領域に砒素(As)をイオン注入
し、nMOSトランジスタのソース/ドレインとなる各
拡散層410を形成する。
【0321】次に、図31(c)に示すように、CVD
法により全面にシリコン酸化膜408をゲート電極40
7を埋め込む膜厚に堆積形成する。続いて、素子形成領
域421上のゲート電極407及びフィールドシールド
素子分離構造422上のゲート配線407(即ち、多結
晶シリコン膜426)をストッパーとして、シリコン酸
化膜408にゲート電極(ゲート配線)407が露出す
るまでCMPを施してこのシリコン酸化膜408の表面
を平坦化する。このとき、シリコン酸化膜408のCM
Pに用いるスラリーとしては、シリカパウダーとKOH
或いはアンモニアのアルカリ溶液が好ましい。
【0322】次に、図32(a)に示すように、ゲート
電極(ゲート配線)407の上面を熱酸化して、この上
面にゲート酸化膜409を形成する。続いて、ゲート酸
化膜409上を含む全面にCVD法により多結晶シリコ
ン膜411を膜厚50nm〜250nm程度に堆積形成
し、フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ングにより多結晶シリコン膜411をパターニングし、
ゲート酸化膜409上を含む所定形状に多結晶シリコン
膜411を残す。
【0323】次に、図32(b)に示すように、全面に
フォトレジスト431を塗布し、このフォトレジスト4
31をフォトリソグラフィーにより加工して、フィール
ドシールド素子分離構造422上のゲート酸化膜409
上にはこのゲート酸化膜409とほぼ同じ幅に、素子形
成領域421上の多結晶シリコン膜411上には同様に
ゲート酸化膜409とほぼ同じ幅になるような所定形状
にフォトレジスト431を残す。
【0324】続いて、フォトレジスト431をマスクと
して、全面にp型の不純物を導入する。具体的には、ホ
ウ素(B)を多結晶シリコン膜411内にイオン注入
し、多結晶シリコン膜411のフォトレジスト431の
直下の部位を除いて多結晶シリコン膜411にpMOS
トランジスタのソース/ドレインとなる各拡散層412
を形成する。
【0325】次に、図32(c)に示すように、フォト
レジスト431を灰化処理等により除去した後、多結晶
シリコン膜411を埋め込むように全面にBPSG(Bo
ro-Phospho silicate glass )膜413を塗布形成し、
このBPSG膜413を熱処理によりリフローさせて表
面を平坦化する。
【0326】しかる後、図33に示すように、BPSG
膜413をパターニングし、BPSG膜413を貫通し
て多結晶シリコン膜411の一方の拡散層412の表面
の一部を露出させるコンタクト孔414を形成する。更
に、BPSG膜413、多結晶シリコン膜411の他方
の拡散層412、シリコン酸化膜408及びゲート酸化
膜406をパターニングし、これらBPSG膜413、
多結晶シリコン膜411の他方の拡散層412、シリコ
ン酸化膜408及びゲート酸化膜406を貫通してシリ
コン半導体基板401の表面領域に形成された一方の拡
散層410の表面の一部を露出させるコンタクト孔41
5を形成する。
【0327】続いて、コンタクト孔414,415内を
含む全面にスパッタ法等によりアルミニウム合金膜を形
成し、このアルミニウム合金膜をパターニングして、コ
ンタクト孔414を充填して多結晶シリコン膜411の
一方の拡散層412と電気的に接続され、電源端子Vdd
と結線される金属配線416と、コンタクト孔415を
充填して、多結晶シリコン膜411の他方の拡散層41
2と電気的に接続されるとともに、シリコン半導体基板
401に形成された一方の拡散層410と電気的に接続
され、出力端子Vout と結線される金属配線417を形
成し、CMOSトランジスタを完成させる。
【0328】このように、第7の実施形態のCMOSト
ランジスタは、ゲート電極404を共有するnMOSト
ランジスタ及びpMOSトランジスタから構成されてい
る。nMOSトランジスタは、ゲート電極407及び一
対の拡散層410を有して構成されている。pMOSト
ランジスタは、ゲート電極407と、ゲート電極404
の上面のゲート酸化膜409が露出するようにゲート電
極407を埋め込み表面が平坦化されたシリコン酸化膜
408上に形成された多結晶シリコン膜411とからな
り、この多結晶シリコン膜411のゲート電極407の
両側に一対の拡散層412が形成されて構成されてい
る。そして、nMOSトランジスタのドレインとなる拡
散層410及びpMOSトランジスタのドレインとなる
拡散層412に電源端子Vddと結線される金属配線41
6が接続されるとともに、pMOSトランジスタのソー
スとなる拡散層412に電源端子Vout と結線される金
属配線415が接続されており、共通のゲート電極40
7が入力端子Vinと結線され、nMOSトランジスタの
ソースとなる拡散層410が接地端子Vssと結線され
る。
【0329】従って、この第7の実施形態によれば、平
坦化されたnMOSトランジスタ上に1層の薄い多結晶
シリコン膜を有しゲート電極407をnMOSトランジ
スタと共有するpMOSトランジスタが形成されてお
り、SOI構造等の特殊な半導体基板を用いることな
く、平坦で占有面積が小さく更なる高集積化を可能とす
るCMOS構造の半導体装置が実現される。
【0330】なお、第7の実施形態においては、素子分
離構造としてフィールドシールド素子分離構造422を
形成したが、このフィールドシールド素子分離構造42
2の代わりに、図34(a)に示すように、いわゆるL
OCOS(Local Oxidationof Silicon)法により、フ
ィールド酸化膜432を形成してもよい。
【0331】(変形例1)続いて、第7の実施形態によ
るCMOSトランジスタの変形例1について説明する。
この変形例1においては、半導体装置として2層のMO
Sトランジスタについて例示する。この2層のMOSト
ランジスタは、第7の実施形態によるCMOSトランジ
スタとほぼ同様の構成を有するが、各MOSトランジス
タの導電型が同一である点で相違する。図34(b)
は、この変形例1の2層のMOSトランジスタを示す概
略断面図である。なお、第7の実施形態によるCMOS
トランジスタと同様の構成要素等については同符号を記
して説明を省略する。
【0332】この変形例1による2層のMOSトランジ
スタは、ゲート電極404を共有する下層及び上層のn
MOSトランジスタから構成されている。下層のnMO
Sトランジスタは、第7の実施形態と場合と同様に、ゲ
ート電極407及び一対の拡散層410を有して構成さ
れている。上層のnMOSトランジスタは、ゲート電極
407と、ゲート電極404の上面のゲート酸化膜40
9が露出するようにゲート電極407を埋め込み表面が
平坦化されたシリコン酸化膜408上に形成された多結
晶シリコン膜411とからなり、この多結晶シリコン膜
411のゲート電極407の両側に、例えばリン(P)
等のn型不純物がイオン注入され、一対の拡散層433
が形成されて構成されている。そして、下層のnMOS
トランジスタのドレインとなる拡散層410及び上層の
nMOSトランジスタのドレインとなる拡散層433に
電源端子Vddと結線される金属配線416が接続される
とともに、下層のnMOSトランジスタのソースとなる
拡散層410及び上層のnMOSトランジスタのソース
となる拡散層433に電源端子Vout と結線される金属
配線415が接続されており、共通のゲート電極407
が入力端子Vinと結線され、下層のnMOSトランジス
タのソースとなる拡散層410が接地端子Vssと結線さ
れる。
【0333】この変形例1によれば、第7の実施形態の
場合と同様に、平坦化された下層のnMOSトランジス
タ上に1層の薄い多結晶シリコン膜を有しゲート電極4
07をnMOSトランジスタと共有する上層のnMOS
トランジスタが形成されており、SOI構造等の特殊な
半導体基板を用いることなく、平坦で占有面積が小さく
更なる高集積化を可能とする2層のMOS構造の半導体
装置が実現される。
【0334】(変形例2)続いて、第7の実施形態によ
るCMOSトランジスタの変形例2について説明する。
この変形例2においては、半導体装置として2層のMO
Sトランジスタについて例示する。この2層のMOSト
ランジスタは、第7の実施形態によるCMOSトランジ
スタとほぼ同様の構成を有するが、各MOSトランジス
タがそれぞれゲート電極を有する点で相違する。ここで
は、CMOSトランジスタの製造工程とともにその構成
について説明する。なお、第7の実施形態によるCMO
Sトランジスタと同様の構成要素等については同符号を
記して説明を省略する。
【0335】先ず、第7の実施形態において説明した図
29〜図30の各工程を経て、CMPにより多結晶シリ
コン膜423を表面研磨して平坦化し、この平坦化によ
り露出したフィールドシールド素子分離構造422上及
び多結晶シリコン膜423上に多結晶シリコン膜424
を堆積形成する。
【0336】次に、図35(a)に示すように、CVD
法により多結晶シリコン膜424上にキャップ絶縁膜と
なるシリコン酸化膜441を堆積形成する。
【0337】次に、図35(b)に示すように、多結晶
シリコン膜423,424及びシリコン酸化膜441を
フォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチング
等によりパターニングし、帯状のゲート電極(ゲート配
線)407及びそのキャップ絶縁膜442を形成する。
このとき、ゲート電極(ゲート配線)407及びキャッ
プ絶縁膜442は、素子形成領域421上からフィール
ドシールド素子分離構造422上にわたるように略同一
の高さに形成されており、素子形成領域421上ではゲ
ート電極407が多結晶シリコン膜423,424から
構成され、フィールドシールド素子分離構造422上で
はゲート配線407が多結晶シリコン膜424から構成
される。
【0338】次に、図35(c)に示すように、n型の
不純物をシリコン半導体基板401に導入する。具体的
には、キャップ絶縁膜442をマスクとして、素子形成
領域421におけるゲート電極407の両側のシリコン
半導体基板401の表面領域に砒素(As)をイオン注
入し、比較的低濃度の各n- 拡散領域443を形成す
る。
【0339】次に、図36(a)に示すように、CVD
法によりフィールドシールド素子分離構造422上を含
む全面にシリコン酸化膜を堆積形成した後、このシリコ
ン酸化膜の全面に異方性エッチングを施して、ゲート電
極(ゲート配線)407及びキャップ絶縁膜442の側
面のみにシリコン酸化膜を残してサイドウォール444
を形成する。
【0340】続いて、n型の不純物をシリコン半導体基
板401に導入する。具体的には、キャップ絶縁膜44
2及びサイドウォール444をマスクとして、素子形成
領域421におけるサイドウォール444の両側のシリ
コン半導体基板401の表面領域に砒素(As)をイオ
ン注入し、比較的高濃度の各n+ 拡散領域445を形成
する。このとき、n- 拡散領域443とn+ 拡散領域4
45とが接合されて、LDD(Lightly Doped drain )
構造の各不純物拡散層446が形成される。
【0341】次に、図36(b)に示すように、CVD
法により全面にシリコン酸化膜408をキャップ絶縁膜
442を埋め込む膜厚に堆積形成する。続いて、素子形
成領域421上及びフィールドシールド素子分離構造4
22上のキャップ絶縁膜442が露出するまでシリコン
酸化膜408にCMPを施して表面を平坦化する。
【0342】次に、図36(c)に示すように、全面に
CVD法により多結晶シリコン膜411を膜厚50nm
〜250nm程度に堆積形成し、フォトリソグラフィー
及びそれに続くドライエッチングにより多結晶シリコン
膜411をパターニングし、キャップ絶縁膜442上を
含む所定形状に多結晶シリコン膜411を残す。
【0343】次に、図37(a)に示すように、、多結
晶シリコン膜411の上面を熱酸化して、この上面にゲ
ート酸化膜447を形成する。その後、多結晶シリコン
膜411及びゲート酸化膜447を覆うように全面にC
VD法により多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を順
次堆積形成する。そして、多結晶シリコン膜及びシリコ
ン酸化膜にフォトリソグラフィー及びそれに続くドライ
エッチングを施してパターニングし、ゲート電極448
及びそのキャップ絶縁膜449を形成する。
【0344】次に、図37(b)に示すように、p型の
不純物を多結晶シリコン膜411に導入する。具体的に
は、キャップ絶縁膜449をマスクとして、多結晶シリ
コン膜411のゲート電極448の両側の表面領域にホ
ウ素(B)をイオン注入し、比較的低濃度の各p- 拡散
領域450を形成する。
【0345】次に、図38(a)に示すように、CVD
法により全面にシリコン酸化膜を堆積形成した後、この
シリコン酸化膜の全面に異方性エッチングを施して、ゲ
ート電極448及びキャップ絶縁膜449の側面のみに
シリコン酸化膜を残してサイドウォール451を形成す
る。
【0346】続いて、p型の不純物を多結晶シリコン膜
411に導入する。具体的には、キャップ絶縁膜449
及びサイドウォール451をマスクとして、サイドウォ
ール451の両側の多結晶シリコン膜411の表面領域
にホウ素(B)をイオン注入し、比較的高濃度の各p+
拡散領域452を形成する。このとき、p- 拡散領域4
50とp+ 拡散領域452とが接合されて、LDD構造
の各不純物拡散層453が形成される。
【0347】次に、図38(b)に示すように、多結晶
シリコン膜411及びキャップ絶縁膜449を埋め込む
ように全面にBPSG(Boro-Phospho silicate glass
)膜413を塗布形成し、このBPSG膜413を熱
処理によりリフローさせて表面を平坦化する。
【0348】続いて、BPSG膜413をパターニング
し、BPSG膜413及びゲート酸化膜447を貫通し
て多結晶シリコン膜411の一方の不純物拡散層453
の表面の一部を露出させるコンタクト孔414を形成す
る。更に、BPSG膜413、ゲート酸化膜447、多
結晶シリコン膜411(他方の不純物拡散層453)、
シリコン酸化膜408及びゲート酸化膜406をパター
ニングし、シリコン半導体基板401の表面領域に形成
された一方の不純物拡散層446の表面の一部を露出さ
せるコンタクト孔415を形成する。
【0349】しかる後、コンタクト孔414,415内
を含む全面にスパッタ法等によりアルミニウム合金膜を
形成し、このアルミニウム合金膜をパターニングして、
コンタクト孔414を充填して多結晶シリコン膜411
の一方の不純物拡散層453と電気的に接続され、電源
端子Vddと結線される金属配線416と、コンタクト孔
415を充填して、多結晶シリコン膜411の他方の不
純物拡散層453と電気的に接続されるとともに、シリ
コン半導体基板401に形成された一方の不純物拡散層
446と電気的に接続され、出力端子Vout と結線され
る金属配線417を形成し、CMOSトランジスタを完
成させる。
【0350】この変形例2によれば、平坦化された下層
のnMOSトランジスタ上に1層の薄い多結晶シリコン
膜411及びゲート電極448を有する上層のpMOS
トランジスタが形成されており、SOI構造等の特殊な
半導体基板を用いることなく、平坦で占有面積が小さく
更なる高集積化を可能とする2層のMOS構造の半導体
装置が実現される。
【0351】更に、この変形例2によれば、nMOSト
ランジスタ及びpMOSトランジスタのソース/ドレイ
ンとなる不純物拡散層446,453をそれぞれLDD
構造に形成することが可能であり、大幅な耐圧の向上を
図ることができる。
【0352】(第8の実施形態)続いて、本発明の第8
の実施形態について説明する。この第8の実施形態で
は、第1の実施形態と同様に、引き出し電極として機能
するパッド多結晶シリコン膜を有するMOSトランジス
タに適用した例について述べる。なお、この第8の実施
形態では、MOSトランジスタの製造工程とともにその
構造について説明する。図39〜図40は、このMOS
トランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。
【0353】先ず、図39(a)に示すように、シリコ
ン半導体基板510の上にゲート絶縁膜511(厚み1
0nm程度)及びエッチングストッパ膜である多結晶シ
リコン膜512(第1の導電膜)(厚み150〜300
nm程度)を堆積した後、多結晶シリコン膜512の上
に、素子分離領域Rtoを開口しかつ素子形成領域Rtrを
覆うフォトレジスト膜FR1を形成する。そして、上記
フォトレジスト膜FR1をマスクとしてエッチングを行
い、多結晶シリコン膜512及びゲート絶縁膜511を
除去した後、さらに半導体基板510を堀込んで、所定
深さ(約500nm程度)の溝部510aを形成する。
このとき、半導体基板510の表面と溝部510aの側
面との間の角度θが90゜付近(80〜100゜程度の
範囲)になるように、エッチング条件を設定する。
【0354】次に、図39(b)に示すように、フォト
レジスト膜FR1を灰化処理等により除去した後、減圧
CVD法により、溝部510aの深さ寸法よりも小寸法
の厚みを有するシリコン酸化膜(例えば熱酸化膜,シラ
ン系HTO膜,TEOS系HTO膜等)からなる厚みが
約20nmの拡散防止膜14を堆積し、さらに、拡散防
止膜514の上に溝部510aの深さ寸法よりも大寸法
の厚み(例えば800〜1000nm程度)を有するシ
リコン酸化膜からなる分離用絶縁膜515を堆積し、溝
部510aを分離用絶縁膜515で埋める。この分離用
絶縁膜515は、例えばシラン系BPSG膜,TEOS
系BPSG膜等のリフロー性を有する膜である。但し、
BPSG膜だけでなく、PSG膜,BSG膜,ヒ素含有
シリコン酸化膜等でもよく、また、シリコン酸化膜を堆
積してから不純物イオンの注入を行うことでリフロー性
を与えてもよい。
【0355】このとき、図39(b)に示すように、幅
の狭い素子分離領域Rtoにおいて、溝部510aのアス
ペクト比が高いので、分離用絶縁膜515中にボイド1
9が発生する確率が極めて高い。
【0356】ここで、第8の実施形態の特徴の1つとし
て、図39(c)に示す工程で、例えば850℃,30
分間程度の熱処理により、分離用絶縁膜515のリフロ
ーを行い、ボイド519を消滅させる。
【0357】次に、図39(d)に示すように、多結晶
シリコン膜512をストッパーとして、分離用絶縁膜5
15を平坦化するように、例えば化学機械研磨法(CM
P法)により研磨する。このとき形成されるシリコン半
導体基板510上の面を平坦面Pとする。即ち、素子形
成領域Rtrの分離用絶縁膜515及び拡散防止膜514
を完全に除去して、シリコン窒化膜512の表面を露出
させる。このとき溝部10a内を充填する分離用絶縁膜
515により、素子分離構造515aが形成される。
【0358】次に、図39(e)に示すように、平坦面
P上に第2の導電膜である厚みが約100〜200nm
の多結晶シリコン膜513及びゲート電極のキャップ絶
縁膜となるシリコン酸化膜520を順次堆積し、このシ
リコン酸化膜520の上にゲート電極等を形成しようと
する領域を覆うフォトレジスト膜FR2を形成する。
【0359】次に、図40(a)に示すように、フォト
レジスト膜FR2をマスクとして、2つの多結晶シリコ
ン膜512,513及びシリコン酸化膜520のエッチ
ングを行い、キャップ絶縁膜520aを有し、下層膜5
12a及び上層膜513aからなるゲート電極521を
パターン形成する。このとき、素子形成領域Rtr上(ゲ
ート酸化膜511上)のゲート電極521上のキャップ
絶縁膜520aの上面と、素子分離構造515a上のゲ
ート電極521上のキャップ絶縁膜520aの上面と
は、ほぼ同一の平坦化面にあることになる。
【0360】次に、図40(b)に示すように、フォト
レジスト膜FR2を灰化処理等により除去した後、ゲー
ト電極521を覆うように全面にシリコン酸化膜を堆積
し、全面を異方性エッチングして、ゲート電極521の
側面にシリコン酸化膜を残してサイドウォール522を
形成する。
【0361】続いて、ゲート電極521をマスクとして
(即ち、キャップ絶縁膜520aをマスクとして)、ゲ
ート電極521の両側のシリコン半導体基板510の表
面領域にシリコン半導体基板510と逆導電型の不純物
をイオン注入して、ソース/ドレインとなる一対の拡散
層523を形成する。
【0362】次に、図40(c)に示すように、ゲート
電極521を埋め込む膜厚に多結晶シリコン膜を全面に
堆積し、この多結晶シリコン膜を平坦化するようにキャ
ップ絶縁膜520aをストッパーとしてCMP法により
研磨し、隣接するゲート電極521間をサイドウォール
522を介して充填し、拡散層523の引き出し電極と
して機能するパッド多結晶シリコン膜524を形成す
る。なお、一対の拡散層523の形成方法としては、前
記多結晶シリコン膜を不純物をドープした多結晶シリコ
ン膜とし、パッド多結晶シリコン膜524を形成した後
にこのパッド多結晶シリコン膜524を熱処理すること
により、シリコン半導体基板510内に不純物を拡散さ
せて拡散層523を形成してもよい。
【0363】しかる後、パッド多結晶シリコン膜524
と接続される各配線層や、これら配線層を埋め込む層間
絶縁膜等を形成して、MOSトランジスタが完成する。
【0364】第8の実施形態においては、素子分離領域
Rtoの間隔が小さくなり溝部510aのアスペクト比が
大きくなることで、分離用絶縁膜515中にボイド51
9が発生しやすくなっても、分離用絶縁膜515をリフ
ローさせることによって、ボイド19を消滅させること
ができる。特に、第8の実施形態では、素子分離構造5
15aを形成する前にゲート絶縁膜511及びゲート用
多結晶シリコン膜512をそれぞれ形成しているので、
リフロー性を有する分離用絶縁膜515の堆積前からシ
リコン半導体基板510の表面が露出することがない。
従って、分離用絶縁膜515に含まれるボロンやリン等
の不純物の拡散によるトランジスタ特性の変動を生じる
虞れがまったくないという利点がある。さらに、ゲート
電極521をパターニングする際には下地に段差がなく
フラットであるので、微細なパターンを安定して形成し
得る利点もある。
【0365】なお、第8の実施形態では、ゲート電極5
21の上層膜513aを多結晶シリコン膜513で構成
したが、WSi,TiSi等のシリサイド膜で構成して
もよく、低抵抗化のためにTiN等のバリアメタルとW
等の高融点金属膜との積層膜で構成してもよい。
【0366】また、第8の実施形態では、分離用絶縁膜
515の直下に拡散防止膜514を形成したが、この拡
散防止膜514は必ずしも設ける必要はない。但し、拡
散防止膜514を設けることで、分離絶縁膜515中の
不純物がシリコン半導体基板510内に侵入するのを確
実に防止することができ、素子形成領域Rtr内に形成さ
れるMOSトランジスタの信頼性をより向上させること
ができる。
【0367】また、分離用絶縁膜515をリフローさせ
る工程は、平坦化工程が終了した後に行うようにしても
よい。
【0368】(第9の実施形態)次いで、第9の実施形
態に係る半導体装置及びその製造方法について説明す
る。ここでは、半導体装置として不揮発性半導体記憶装
置の一つであるEEPROMについて例示する。図41
は第9の実施形態に係るEEPROMの概略構成を示す
概略平面図であり、図42、図43及び図44はそれぞ
れ図41中の線分A−A’,B−B’,C−C’に沿っ
た概略断面図である。
【0369】このEEPROMは、p型のシリコン半導
体基板601上でフィールドシールド素子分離構造60
2により囲まれて画定された素子形成領域に、各々独立
し電気的に浮遊状態とされてなる浮遊ゲート電極603
と、フィールドシールド素子分離構造602と略直交す
るように帯状に形成されて1行分の浮遊ゲート電極60
3と帯状の誘電体膜604を介して対向配置されてなる
制御ゲート電極605と、素子形成領域における制御ゲ
ート電極605の両側のシリコン半導体基板601の表
面領域に形成されてなる一対の不純物拡散層606と、
隣接する制御ゲート電極605間において浮遊ゲート電
極603、誘電体膜604及び制御ゲート電極605を
覆うキャップ絶縁膜607及び側壁保護膜608を介し
て充填形成されて不純物拡散層606と接続されてなる
引き出し電極609と、フィールドシールド素子分離構
造602とほぼ平行に帯状に形成され、引き出し電極6
09を通じて一方の不純物拡散層606(ドレイン拡散
層)と電気的に接続されてなるビット線610とを有し
て構成されている。ここで、図41中で円Dで囲む領域
がメモリセルとなる。
【0370】フィールドシールド素子分離構造602
は、図43及び図44に示すように、熱酸化膜611上
に、シールドプレート電極として機能する多結晶シリコ
ン膜612及びそのキャップ絶縁膜613が共に帯状且
つ略中央で連結された形状にパターン形成され、この多
結晶シリコン膜612の側面部に熱酸化膜614が形成
され、シールドプレート電極として機能する多結晶シリ
コン膜612が熱酸化膜611、キャップ絶縁膜613
及び熱酸化膜614に囲まれたかたちとされて構成され
ている。
【0371】浮遊ゲート電極603は、多結晶シリコン
膜からなり、素子形成領域に形成されたトンネル酸化膜
615上にパターン形成され、各々が電気的に分離され
た状態とされている。更に、各浮遊ゲート電極603
は、図42に示すように、素子形成領域上で不純物拡散
層606を介してほぼ等間隔に配設されるとともに、図
44に示すように、各フィールドシールド素子分離構造
602間を充填し薄い熱酸化膜614を介して多結晶シ
リコン膜612と対向配置されている。
【0372】ここで、図44に示すように、各フィール
ドシールド素子分離構造602及び各浮遊ゲート電極6
03はそれらの表面が平坦化されており、即ちフィール
ドシールド素子分離構造602の上面と浮遊ゲート電極
603の上面とがほぼ同じ平面(平坦化面616)とさ
れている。
【0373】誘電体膜604は、酸化膜、窒化膜及び酸
化膜の3層構造とされるONO膜等からなり、制御ゲー
ト電極605は、n型の多結晶シリコン膜等からなる。
これら誘電体膜604及び制御ゲート電極605は、行
方向の浮遊ゲート電極603の上面を含む平坦化面61
6上にほぼ同一の帯状にパターン形成されており、各浮
遊ゲート電極603と制御ゲート電極605とが誘電体
膜604を介して容量結合している。
【0374】そして、制御ゲート電極605上にはキャ
ップ絶縁膜618が形成されるとともに、浮遊ゲート電
極603、誘電体膜604及び制御ゲート電極605の
側面に側壁保護膜619が形成され、浮遊ゲート電極6
03、誘電体膜604及び制御ゲート電極605がトン
ネル酸化膜615、キャップ絶縁膜618及び側壁保護
膜619に囲まれたかたちとされている。
【0375】引き出し電極609は、図42に示すよう
に、素子形成領域において浮遊ゲート電極603、誘電
体膜604及び制御ゲート電極605間を熱酸化膜61
8を介して充填しているとともに、フィールドシールド
素子分離構造602間を熱酸化膜614を介して充填し
ており、各々が下層の1つの不純物拡散層606と電気
的に接続されている。
【0376】ここで、フィールドシールド素子分離構造
602上及び制御ゲート電極605上を含むシリコン半
導体基板601の全面には層間絶縁膜617が形成され
ており、この層間絶縁膜617には、ドレイン拡散層と
なる一方の不純物拡散層606と接続された引き出し電
極609の表面の一部を露出させるコンタクト孔620
が開孔形成されている。
【0377】更に、コンタクト孔620内を含む層間絶
縁膜617にTiN/Tiの2層構造の下地膜621が
形成され、コンタクト孔620を充填するとともに層間
絶縁膜617上に下地膜621を介して延在するアルミ
ニウム合金等からなるビット線610が帯状にパターン
形成されている。
【0378】以下、このEEPROMの書き込み/消去
動作について説明する。
【0379】トンネル酸化膜615、誘電体膜604及
びフィールドシールド素子分離構造602の熱酸化膜6
14によるキャパシタンスをそれぞれC1 ,C2 ,C3
(Ct =C1 +C2 +C3 )とし、浮遊ゲート電極60
3、制御ゲート電極605及びフィールドシールド素子
分離構造602の多結晶シリコン膜612の各電位をV
fg,Vcg,Vfsとして、浮遊ゲート電極603内の電荷
をQとすると、下記の関係式が成立する。 Ct ・Vfg=C2 ・Vcg+2C3 ・Vfs+Q ・・・(1)
【0380】先ず、書き込み動作について説明する。書
き込み時には、浮遊ゲート電極603から電子を放出さ
せてしきい値を下げる。通常、フィールドシールド素子
分離構造602の多結晶シリコン膜612はシールドプ
レート電極として0(V)に固定して用いられるが、書
き込み時には、多結晶シリコン膜612を書き込み用電
極として用いる。即ち、Vcgを0(V)に固定し、Vfs
を負の高電位とすればよい。このとき、(1)式より、 (C1 +C2 +C3 )・Vfg=2C3 ・Vfs+Q 故に、 Vfg−Vfs=−(C1 +C2 )・Vfg/C3 =−5Vfg+(Ct /C3 )・(Q/Ct ) ・・・(2)
【0381】ファウラー・ノードハイム・トンネル電流
を発生させるためには、フィールドシールド素子分離構
造602の熱酸化膜614に少なくとも10(MV/c
m)の電圧を印加することが必要であるから、熱酸化膜
614の膜厚を20(nm)程度とすると、 Vfg−Vfs≧20(V) となるから、Vfsを−20(V)以下の負電位とするこ
とにより、浮遊ゲート電極603から電子が放出され
る。
【0382】次いで、消去動作について説明する。消去
時には、浮遊ゲート電極603に電子を注入してしきい
値を上げる。通常の消去時には、第1の消去法として、
Vcgを正の高電位(=13(V)程度)、Vfsを0
(V)に固定すると、(1)式から、 Ct ・Vfg=2C3 ・Vfs+Q ・・・(3) となり、Q≒−3.64Ct の電荷が浮遊ゲート電極6
03に蓄積される。
【0383】更に、第2の消去法として、Vcgを高電位
(13V程度)Vfsを負の高電位(−20(V)程度)
とすることにより、熱酸化膜614を介して浮遊ゲート
電極603に電子が蓄積される。
【0384】以下、上述の構成を有するEEPROMの
製造方法について説明する。図45(a)、図46
(a)、図47(a)、図48(a)、図49(a)及
び図50(a)は、このEEPROMの製造方法を工程
順に示す平面図であり、これら各平面図中でそれぞれ線
分A−A’に沿った断面図が図45(b)、図46
(b)、図47(b)、図48(b)、図49(b)及
び図50(b)であり、線分B−B’に沿った断面図が
図45(c)、図46(c)、図47(c)、図48
(c)、図49(c)及び図50(c)である。なお、
図41〜図44に対応する構成部材等については同符号
を記して説明を省略する。
【0385】先ず、図45(a)〜図45(c)に示す
ように、p型のシリコン半導体基板601の表面を熱酸
化して熱酸化膜611を形成し、この熱酸化膜611上
にCVD法により多結晶シリコン膜612及びキャップ
絶縁膜613を順次堆積形成する。その後、キャップ絶
縁膜613、多結晶シリコン膜612及び熱酸化膜61
1にフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ングを施して、帯状且つ略中央で連結された形状にキャ
ップ絶縁膜613、多結晶シリコン膜612及び熱酸化
膜611を残す。
【0386】続いて、図46(a)〜図46(c)に示
すように、パターニングされた多結晶シリコン膜612
の側面を熱酸化して熱酸化膜614を形成し、熱酸化膜
611、キャップ絶縁膜613及び熱酸化膜614によ
り多結晶シリコン膜612が囲まれ、素子活性領域を区
画するフィールドシールド素子分離構造602を完成さ
せる。このとき、熱酸化膜614の代わりに、多結晶シ
リコン膜612及びキャップ絶縁膜613を覆うように
熱酸化膜611の全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、
このシリコン酸化膜及び熱酸化膜611の全面に異方性
エッチングを施すことにより、多結晶シリコン膜612
及びキャップ絶縁膜613の側面にシリコン酸化膜を残
すようにしてもよい。
【0387】続いて、図47(a)〜図47(c)に示
すように、各フィールドシールド素子分離構造602間
のシリコン半導体基板601の表面を熱酸化してトンネ
ル酸化膜615を形成する。次いで、CVD法により各
フィールドシールド素子分離構造602上を含み各フィ
ールドシールド素子分離構造602間を充填するように
全面に多結晶シリコン膜622を堆積形成する。しかる
後、この多結晶シリコン膜622を表面研磨、ここでは
化学機械研磨法(CMP法)によりフィールドシールド
素子分離構造602のキャップ絶縁膜613をストッパ
ーとして研磨する。このとき、隣接するフィールドシー
ルド素子分離構造602間を充填するとともにフィール
ドシールド素子分離構造602間で分断されるように多
結晶シリコン膜622がパターニングされる。この多結
晶シリコン膜622が後に浮遊ゲート電極603とな
る。
【0388】続いて、図48(a)〜図48(c)に示
すように、平坦化面616とされたフィールドシールド
素子分離構造602上、各キャップ絶縁膜613上及び
各多結晶シリコン膜622上に、CVD法により、酸化
膜、窒化膜及び酸化膜の3層構造のONO膜と、多結晶
シリコン膜及びシリコン酸化膜を順次堆積形成する。こ
こで、シリコン酸化膜を形成する前に、スパッタ法によ
り多結晶シリコン膜上に高融点金属を堆積させ、シリサ
イド層を形成することも好適である。
【0389】次いで、これらシリコン酸化膜、多結晶シ
リコン膜及びONO膜、並びに多結晶シリコン膜622
及びトンネル酸化膜615にフォトリソグラフィー及び
それに続くドライエッチングを施す。このとき、シリコ
ン酸化膜、多結晶シリコン膜及びONO膜をフィールド
シールド素子分離構造602とほぼ直交するように帯状
にパターニングして誘電体膜604、制御ゲート電極6
05及びそのキャップ絶縁膜618を形成するととも
に、隣接する制御ゲート電極605間の多結晶シリコン
膜622及びトンネル酸化膜615を除去して、素子形
成領域で各々独立し誘電体膜604を介して制御ゲート
電極605と容量結合する浮遊ゲート電極603を形成
する。なお、前記シリサイドを形成した場合には、制御
ゲート電極605はポリサイド層として形成されること
になる。
【0390】続いて、図49(a)〜図49(c)に示
すように、キャップ絶縁膜618を含むシリコン半導体
基板601の全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、この
シリコン酸化膜の全面に異方性エッチングを施すことに
より、トンネル酸化膜615、浮遊ゲート電極603、
誘電体膜604、制御ゲート電極605及びキャップ絶
縁膜618の側面にシリコン酸化膜を残して側壁保護膜
619を形成する。
【0391】続いて、CVD法により、全面にノンドー
プの多結晶シリコン膜を堆積形成した後に、CMP法に
よりこの多結晶シリコン膜を表面研磨して、制御ゲート
電極605の表面を露出させる。このとき、素子形成領
域のシリコン半導体基板601上で隣接する側壁保護膜
619及びキャップ絶縁膜618間を充填し、各々独立
してなる引き出し電極609が形成される。
【0392】続いて、引き出し電極609を通してシリ
コン半導体基板601に加速エネルギー75keV、ド
ーズ量1012/cm2 の条件で砒素(As)をイオン注
入し、このシリコン半導体基板601に900℃のアニ
ール処理を施して砒素をシリコン半導体基板601の表
面領域に拡散させ、ソース/ドレイン拡散層となる不純
物拡散層606を形成する。
【0393】続いて、図50(a)〜図50(c)に示
すように、CVD法により、全面に層間絶縁膜617を
堆積形成した後に、ドレイン拡散層となる不純物拡散層
606と接続された引き出し電極609の表面の一部を
露出させるコンタクト孔620を開孔形成する。
【0394】続いて、スパッタ法により、コンタクト孔
620の内壁面を含む層間絶縁膜617の表面にTiN
/Tiの2層構造の下地膜621を形成し、次いでスパ
ッタ法によりアルミニウム合金膜を形成して、このアル
ミニウム合金膜にフォトリソグラフィー及びそれに続く
ドライエッチングを施すことにより、コンタクト孔62
0内を充填して層間絶縁膜617上に下地膜621を介
して延在するビット線610を形成する。
【0395】しかる後、各種の上部配線層やヴィア孔等
を形成することにより、EEPROMを完成させる。
【0396】上述のように、第9の実施形態に係る半導
体装置及びその製造方法においては、隣接するフィール
ドシールド素子分離構造602間を充填してなる浮遊ゲ
ート電極603が、フィールドシールド素子分離構造6
02内に埋設されてシールドプレート電極として機能す
る多結晶シリコン膜612と当該多結晶シリコン膜61
2の側壁保護膜である熱酸化膜614を介して対向配置
されるとともに、その上方に誘電体膜604を介して制
御ゲート電極605が形成されている。ここで、多結晶
シリコン膜612は、シールドプレート電極として機能
する際には電位が0(V)とされてフィールドシールド
素子分離構造602の部位のシリコン半導体基板601
が0(V)に固定されて素子分離がなされるが、多結晶
シリコン膜612に0(V)以下の電圧を印加すること
は可能である。そこで、熱酸化膜614を介して多結晶
シリコン膜612と浮遊ゲート電極603との間にトン
ネル電流が流れるように多結晶シリコン膜612に所定
の負値の電圧を印加することにより、多結晶シリコン膜
612をシールドプレート電極のみならず書き込み/消
去用電極として利用することができる。
【0397】また、堆積形成された多結晶シリコン膜6
22をフィールドシールド素子分離構造602のシリコ
ン酸化膜611をストッパーとして表面研磨するため、
フィールドシールド素子分離構造602のシリコン酸化
膜611によって確実に分断された例えば浮遊ゲート電
極603が自己整合的に形成されることになる。
【0398】(第10の実施形態)次に、第10の実施
形態について説明する。この第10の実施形態では、本
発明をMOSトランジスタに適用した例について説明す
る。第10の実施形態では、MOSトランジスタの構成
を製造方法とともに述べる。図51〜〜図53は、MO
Sトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【0399】先ず、p型のシリコン半導体基板の上に、
いわゆるフィールドシールド素子分離法により素子分離
領域に素子分離構造を形成して素子形成領域を画定す
る。
【0400】即ち、図51(a)に示すように、p型の
シリコン半導体基板701の上に、シリコン酸化膜70
2,多結晶シリコン膜703及びシリコン酸化膜704
を、それぞれ膜厚を例えば50nm,200nm,30
0nm程度に順次形成する。更に、CVD法によりシリ
コン酸化膜704上の全面にシリコン窒化膜を膜厚20
0nm程度に形成してもよい。
【0401】続いて、図51(b)に示すように、これ
ら多結晶シリコン膜703及びシリコン酸化膜704
(及びシリコン窒化膜)をフォトリソグラフィー及びそ
れに続くドライエッチング等によりパターニングしてそ
れぞれ選択的に除去して素子形成領域721を画定す
る。
【0402】そして、図51(c)に示すように、シリ
コン酸化膜702と残存した多結晶シリコン膜3及びシ
リコン酸化膜704(及びシリコン窒化膜)を覆うよう
に全面にシリコン酸化膜を成膜した後に、当該シリコン
酸化膜の全面をRIE等により異方性ドライエッチング
してシリコン酸化膜702,多結晶シリコン膜703及
びシリコン酸化膜704(及びシリコン窒化膜)の側壁
のみにシリコン酸化物を残し、側壁保護膜705を形成
する。これにより、フィールド領域に、シリコン酸化膜
により囲まれた多結晶シリコン膜からなるシールドプレ
ート電極を備えたフィールドシールド素子分離構造72
2が形成される。
【0403】次いで、図51(d)に示すように、フィ
ールドシールド素子分離構造722により互いに分離さ
れて相対的に画定された素子形成領域721上のシリコ
ン半導体基板701の表面に熱酸化を施して膜厚15n
m程度のゲート酸化膜6を形成する。続いて、フィール
ドシールド素子分離構造722を含む全面にCVD法に
より多結晶シリコン膜723を成膜する。ここで、この
多結晶シリコン膜723内にフィールドシールド素子分
離構造722が埋め込まれるように、フィールドシール
ド素子分離構造722よりも厚い膜厚に当該多結晶シリ
コン膜723を堆積形成することが必要である。
【0404】続いて、図52(a)に示すように、多結
晶シリコン膜723に表面研磨、ここでは化学機械研磨
(CMP)を施して表面を平坦化する。この場合、図示
のように、フィールドシールド素子分離構造722の表
面をストッパーとして、この表面が露出するまで多結晶
シリコン膜723を研磨して平坦化する。CMP研磨法
は、所定の薬液と研磨剤とのスラリーを用いる研磨法で
あり、研磨される膜の初期膜厚が段差以上であればミリ
メートルのオーダーの段差でさえも解消して高精度な平
坦化、例えば表面の段差を0.05μm程度に抑えるこ
とができるという利点を有している。
【0405】次に、図52(b)に示すように、平坦化
された多結晶シリコン膜723及びフィールドシールド
素子分離構造722の表面に、スパッタ法により、下地
膜となる窒化チタン膜(TiN膜)724を膜厚20n
m程度に形成する。続いて、TiN膜724上に、スパ
ッタ法により、高融点金属のシリサイド膜、ここではタ
ングステンシリサイド膜(WSi膜)725を膜厚15
0nm程度に形成する。更に、WSi膜725上に、C
VD法によりシリコン酸化膜726を膜厚300nm程
度に形成する。ここで、フィールドシールド素子分離構
造722の表面(シリコン酸化膜或いはシリコン窒化
膜)とWSi膜725とは密着性が悪いため、直接堆積
させることはできない。本第10の実施形態において
は、フィールドシールド素子分離構造722の表面とW
Si膜725との間にTiN膜724を形成するため、
密着性良くWSi膜725を堆積形成することができ
る。
【0406】次に、図52(c)に示すように、多結晶
シリコン膜723、TiN膜724、WSi膜725及
びシリコン酸化膜726をフォトリソグラフィー及びそ
れに続くドライエッチング等によりパターニングし、素
子形成領域721上及びフィールドシールド素子分離構
造722上にそれぞれ上面が略同一平面内にある、即ち
上面の高さが略等しいゲート電極(ゲート配線)708
を所定形状に形成する。
【0407】次いで、図53に示すように、素子形成領
域721上及びフィールドシールド素子分離構造722
上の各ゲート電極(ゲート配線)708を覆うように、
CVD法により全面にシリコン酸化膜を堆積形成し、続
いて当該シリコン酸化膜の全面をRIE等により異方性
ドライエッチングして、各ゲート電極708の側壁にの
み前記シリコン酸化膜を残して側壁保護膜709を形成
する。
【0408】しかる後、素子形成領域721にシリコン
酸化膜726及び側壁保護膜709をマスクとしてリン
(P)や砒素(As)等のn型不純物ををイオン注入
し、ソース/ドレインとなる一対の不純物拡散層を形成
する。そして、層間絶縁膜や各種の配線等を形成して、
MOSトランジスタを完成させる。
【0409】なお、側壁保護膜709を形成した後に、
第2の実施形態と同様にソース/ドレインのパッド多結
晶シリコン膜を形成してもよい。この場合、第2の実施
形態と同様に、フォトリソグラフィーの露光限界までゲ
ート電極(ゲート配線)708を微細化させても、確実
にパッド多結晶シリコン膜を形成することができる。
【0410】即ち、側壁保護膜709の形成時に素子形
成領域721におけるゲート電極708間のゲート酸化
膜706を除去した後、図54(a)に示すように、先
ずCVD法によりリン(P)がドープされてなる多結晶
シリコン膜727をフィールドシールド素子分離構造2
2上を含む全面に堆積形成する。このとき、多結晶シリ
コン膜727からP型シリコン半導体基板701の素子
形成領域721におけるゲート電極708の両側に多結
晶シリコン膜727内のリン(P)が拡散し、MOSト
ランジスタのソース/ドレインとなる各拡散層731が
形成される。
【0411】次に、図54(b)に示すように、今度は
多結晶シリコン膜727にフィールドシールド素子分離
構造722のキャップ絶縁膜であるシリコン酸化膜72
6をストッパーとして用い当該シリコン酸化膜726が
露出するまで表面研磨、ここでは化学機械研磨(CM
P)を施して表面を平坦化する。
【0412】ここで、フォトリソグラフィー及びそれに
続くドライエッチングにより、平坦化された多結晶シリ
コン膜727を各拡散層731に対応するようにフィー
ルドシールド素子分離構造722上で分断する。なお、
多結晶シリコン膜727の分断幅はフォトリソグラフィ
ーの露光限界よりも大きい値としてよい。このとき、シ
リコン酸化膜704により多結晶シリコン膜727が拡
散層731毎に分離されて各パッド多結晶シリコン膜7
11が形成される。各パッド多結晶シリコン膜711
は、それぞれ1つの拡散層731とのみ電気的に接続さ
れることになる。
【0413】しかる後、図示は省略したが、層間絶縁膜
の形成、コンタクト孔の形成やそれに続く金属配線の形
成等の工程を経て、MOSトランジスタを完成させる。
【0414】上述のように、第10の実施形態に係る半
導体装置の製造方法においては、平坦化されたフィール
ドシールド素子分離構造722及び多結晶シリコン膜7
23の表面にTiN膜724を介してWSi膜725を
形成するため、密着性良くWSi膜725を堆積形成す
ることができ、このTiN膜724により不純物の拡散
も抑止される。
【0415】更に、素子形成領域721及びフィールド
シールド素子分離構造722には上面の高さが略等しく
なるようにTiN膜724及びWSi膜725が残存し
てゲート電極(ゲート配線)708がそれぞれ形成され
る。その後、多結晶シリコン膜を形成し、CMP研磨を
施すことにより、素子形成領域721における各拡散層
731と電気的に接続したパッド多結晶シリコン膜71
1がゲート電極708(ゲート配線)に対して自己整合
的に形成される。したがって、ゲート電極708(ゲー
ト配線)の幅はパッド多結晶シリコン膜711の設計寸
法に依存することなく、例えばフォトリソグラフィーの
露光限界にまで狭めることが可能となり、ゲート電極7
08(ゲート配線)の微細化及び高集積化が可能とな
る。
【0416】
【発明の効果】本発明の半導体装置及びその製造方法に
よれば、近接する素子分離構造やその他の下地段差に影
響されることなく、プロセスマージンを拡大させるとと
もに、所望のゲート電極や各種配線層を容易且つ確実に
形成することが可能となる。
【0417】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
例えばMOSトランジスタのゲート電極配線の幅寸法を
フォトリソグラフィーにおける実質的な露光限界まで狭
めても、ソース/ドレインの引き出し用のパッド多結晶
シリコン膜を確実に分断形成する事が出来るので、MO
Sトランジスタを含む半導体装置のより微細化及び高集
積化が可能となる。
【0418】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
例えばトランジスタのゲート電極配線の幅寸法に依存す
ることなく、パッド多結晶シリコン膜を、露光限界以下
の分断幅となるように、しかも煩雑な工程を経ることな
くフォトリソグラフィーを用いずにパターニングするこ
とを可能として、更なる半導体装置の微細化を達成し高
集積化の実現が可能となる。
【0419】本発明の半導体装置によれば、通常の記憶
消去動作に加えて、フィールドシールド素子分離構造を
用いた記憶消去動作が可能となる。
【0420】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
素子分離構造と浮遊ゲート電極とを自己整合的に形成
し、セルサイズの大幅な縮小化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】図1に引き続いて、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図3】図2に引き続いて、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図4】図3に引き続いて、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
及び概略平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】図5に引き続いて、本発明の第2の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図7】本発明の第3の実施形態における半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図8】図7に引き続いて、本発明の第3の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【図9】本発明の第3の実施形態における半導体装置を
示す概略平面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における半導体装置
の他の例を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における半導体装置
の変形例の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における半導体装置
の変形例の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図13】図12に引き続いて、本発明の第3の実施形
態における半導体装置の変形例の製造方法を工程順に示
す概略断面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態における半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態における半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図16】図15に続いて、第5の実施の形態に係る半
導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図17】本発明の第5の実施形態における半導体装置
の変形例の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図18】図17に引き続いて、本発明の第5の実施形
態における半導体装置の変形例の製造方法を工程順に示
す概略断面図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置を示す概略平面図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態における半導体装
置の製造方法を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図24】図23に引き続き、本発明の第6の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図25】図24に引き続き、本発明の第6の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図26】図25に引き続き、本発明の第6の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図27】図26に引き続き、本発明の第6の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図28】図27に引き続き、本発明の第6の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図29】本発明の第7の実施形態における半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図30】図29に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図31】図30に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図32】図31に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図33】図32に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図34】本発明の第7の実施形態における半導体装置
の他の例を示す概略断面図である。
【図35】本発明の第7の実施形態における半導体装置
の製造方法の変形例2を工程順に示す概略断面図であ
る。
【図36】図35に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法の変形例2を工程順に示
す概略断面図である。
【図37】図36に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法の変形例2を工程順に示
す概略断面図である。
【図38】図37に引き続き、本発明の第7の実施形態
における半導体装置の製造方法の変形例2を工程順に示
す概略断面図である。
【図39】本発明の第8の実施形態における半導体装置
の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図40】図39に引き続き、本発明の第8の実施形態
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図41】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置を示す概略平面図である。
【図42】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図43】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図44】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置を示す概略断面図である。
【図45】本発明の第9の実施の形態における半導体装
置の製造方法を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図46】図45に引き続き、本発明の第9の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図47】図46に引き続き、本発明の第9の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図48】図47に引き続き、本発明の第9の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図49】図48に引き続き、本発明の第9の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図50】図49に引き続き、本発明の第9の実施の形
態における半導体装置の製造方法を示す概略平面図及び
概略断面図である。
【図51】本発明の第10の実施形態における半導体装
置の製造方法を示す概略断面図である。
【図52】図51に引き続き、本発明の第10の実施形
態における半導体装置の製造方法を示す概略断面図であ
る。
【図53】図52に引き続き、本発明の第10の実施形
態における半導体装置の製造方法を示す概略断面図であ
る。
【図54】本発明の第10の実施形態における半導体装
置の製造方法の他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン半導体基板 2,4 シリコン酸化膜 3 多結晶シリコン膜 5 側壁保護膜 6 ゲート酸化膜 7 シリコン酸化膜 8 ゲート電極 9 側壁保護膜 10 拡散層 11 多結晶シリコンパッド 21 素子形成領域 22 フィールドシールド素子分離構造 23 シリコン酸化膜 24,25,26 多結晶シリコン膜 31 フィールド酸化膜 41 シリコン半導体基板 42 シリコン酸化膜 43,44 レジスト 45 N型ウェル 46 P型ウェル 47 フィールドシールド素子分離構造 48 段差部 49 ゲート酸化膜 51,53 シリコン酸化膜 52,55,57 多結晶シリコン膜 54,63 側壁保護膜 56 平坦化面 61 ゲート電極 62 キャップ絶縁膜 64 不純物拡散層 71 シリコン半導体基板 72 溝部 72a 底面 81,83,90 シリコン酸化膜 82,88 多結晶シリコン膜 84 側壁保護膜 85 フィールドシールド素子分離構造 86 段差部 87 ゲート酸化膜 89 平坦化面 91 ゲート電極 92 キャップ絶縁膜 93 側壁保護膜 94 不純物拡散層 101 層間絶縁膜 102,014 シリコン酸化膜 103 導電膜 105 配線層 106 キャップ絶縁膜 107 側壁保護膜 108 段差部 109,123,125 多結晶シリコン膜 110 平坦化面 111 上部配線層 121 層間絶縁膜 122 コンタクト孔 123a 凹部 124 誘電体膜 201 シリコン半導体基板 202 素子形成領域 203 フィールドシールド素子分離構造 204a,204b シリコン酸化膜 204c 側壁保護膜 205 シールドプレート電極 206 ゲート酸化膜 207 ゲート電極(ゲート配線) 208 側壁保護膜 209 拡散層 210 多結晶シリコンパッド 211,231 多結晶シリコン膜 212 シリコン窒化膜 213 シリコン酸化膜 214 マスク 215 多結晶シリコン膜 221 BPSG膜 222 コンタクト孔 223 配線層 301 シリコン半導体基板 302 フィールドシールド素子分離構造 303 浮遊ゲート電極 304 誘電体膜 305 制御ゲート電極 306 不純物拡散層 307,318 キャップ絶縁膜 308,319 側壁保護膜 309 引き出し電極 310 ビット線 311,314 熱酸化膜 312,322 多結晶シリコン膜 315 トンネル酸化膜 316 シリコン窒化膜 317 層間絶縁膜 320 コンタクト孔 321 下地膜 401 シリコン半導体基板 402,408,404,423,441 シリコン酸
化膜 403,411,423,424 多結晶シリコン膜 405 側壁保護膜 407 ゲート電極(ゲート配線) 409 ゲート酸化膜 421 素子形成領域 422 フィールドシールド素子分離構造 412 拡散層 413 BPSG膜 414,415 コンタクト孔 416,417 金属配線 442,449 キャップ絶縁膜 443 n- 拡散領域 444,451 サイドウォール 445 n+ 拡散領域 446,453 不純物拡散層 447 ゲート酸化膜 448 ゲート電極 450 p- 拡散領域 452 p+ 拡散領域 510 シリコン半導体基板 510a 溝部 511 ゲート酸化膜 512 多結晶シリコン膜 514 拡散防止膜 515 分離用絶縁膜 515a 素子分離構造 520 シリコン酸化膜 520a キャップ絶縁膜 521 ゲート電極 522 サイドウォール 523 拡散層 524 パッド多結晶シリコン膜 601 シリコン半導体基板 602 フィールドシールド素子分離構造 603 浮遊ゲート電極 604 誘電体膜 605 制御ゲート電極 606 不純物拡散層 607,618 キャップ絶縁膜 608,619 側壁保護膜 609 引き出し電極 610 ビット線 611,614 熱酸化膜 612,622 多結晶シリコン膜 615 トンネル酸化膜 616 シリコン窒化膜 617 層間絶縁膜 620 コンタクト孔 621 下地膜 701 シリコン半導体基板 702,704,726 シリコン酸化膜 703,727 多結晶シリコン膜 705,709 側壁保護膜 708 ゲート電極 722 フィールドシールド素子分離構造 723 多結晶シリコン膜 724 窒化チタン膜 725 タングステンシリサイド膜 731 拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (31)優先権主張番号 特願平9−19860 (32)優先日 平9(1997)1月17日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平9−119884 (32)優先日 平9(1997)5月9日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 岩佐 昇一 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 江口 公平 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 藤掛 秀樹 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内

Claims (113)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の素子分離構造により画定
    された素子活性領域に、ゲート、ソース及びドレインを
    備えたトランジスタが形成されてなる半導体装置であっ
    て、 絶縁膜で覆われた前記ゲートが非LOCOS絶縁デバイ
    ス分離ブロック上に跨がるように前記素子活性領域上に
    少なくとも2つ形成されているとともに、 隣接する前記ゲート間を前記絶縁膜を介して充填する引
    き出し電極が形成されており、 前記ゲートの上面が前記非LOCOS絶縁デバイス分離
    ブロック上から前記素子活性領域上にかけて略等しい高
    さに平坦化されているとともに、前記絶縁膜の上面と前
    記引き出し電極の上面とが略等しい高さに平坦化されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロ
    ックが、絶縁層内にシールドプレート電極が埋設されて
    なるフィールドシールド素子分離構造或いはトレンチ型
    の素子分離構造であることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 基準層の表面から所定の高さに形成され
    た第1の段差構造部と、 前記第1の段差構造部上及び前記基準層上にそれぞれ形
    成され、前記基準層上では素子活性領域を画定する非L
    OCOS絶縁デバイス分離ブロックとして機能する第2
    の段差構造部と、 少なくとも前記基準層上の前記第2の段差構造部上に跨
    がるように前記素子活性領域上にパターン形成された第
    1の導電膜とを含み、 前記第1の導電膜の上面は、平坦化されており、前記第
    1の段差構造部上に存する前記第2の段差構造部の上面
    と略等しい高さとされていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記基準層が半導体基板とされているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の段差構造部が前記半導体基板
    のスクライブ線領域上に形成された第1の絶縁膜である
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記基準層が半導体基板とされて当該半
    導体基板に溝部が形成されており、 当該溝部を囲む前記半導体基板部位が前記第1の段差構
    造部とされるとともに、前記溝部内に前記素子領域が形
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の段差構造部が前記半導体基板
    のスクライブ線領域上に形成された絶縁膜であることを
    特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記各第1の導電膜が多結晶シリコン膜
    からなり、当該各第1の導電膜上に高融点金属のシリサ
    イド層が形成されていることを特徴とする請求項6又は
    7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記基準層が前記半導体基板の上方に積
    層形成された層間絶縁膜であり、前記第1及び第2の段
    差構造部内にそれぞれ第1の配線膜が形成されていると
    ともに、前記第1の導電膜が第2の配線膜として機能す
    ることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載
    の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 部分的に形成されてなる段差構造と、 前記段差構造上を跨がるように前記段差構造の非形成領
    域上にパターン形成されてなる少なくとも2つの第1の
    導電膜と、 前記各第1の導電膜を覆う第1の絶縁膜と、 隣接する前記第1の導電膜間を前記第1の絶縁膜を介し
    て充填する第2の導電膜とを含み、 前記第1の導電膜の上面が前記段差構造上から前記段差
    構造の非形成領域上にかけて略等しい高さに平坦化され
    ているとともに、前記第1の絶縁膜の上面と前記第2の
    導電膜の上面とが略等しい高さに平坦化されていること
    を特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記各第1の導電膜の上面が略等しい
    高さとされていることを特徴とする請求項11に記載の
    半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記段差構造が非LOCOS絶縁デバ
    イス分離ブロックであるとともに、前記段差構造の前記
    非形成領域が前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロッ
    クにより画定された素子活性領域であり、前記素子活性
    領域上に第2の絶縁膜を介して前記第1の導電膜がパタ
    ーン形成されていることを特徴とする請求項11又は1
    2に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に素子形成領域を画定す
    る非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックであって、第
    1の絶縁膜内に第1の導電膜が埋設されてなる非LOC
    OS絶縁デバイス分離ブロックと、 隣接する前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック間
    の前記半導体基板上に第2の絶縁膜を介して前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロック間を充填し、前記第1
    の導電膜と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して容量結
    合するとともに、前記素子形成領域において各々が島状
    に分離されてなる第2の導電膜と、前記第2の導電膜の
    上に第3の絶縁膜を介して帯状にパターン形成され、前
    記各第2の導電膜と容量結合する第3の導電膜とを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の導電膜の上面が前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックの上面と略同一面とさ
    れていることを特徴とする請求項14に記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記素子形成領域において、前記第2
    の導電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に形成され
    てなる一対の不純物拡散層と、 前記第3の導電膜と略直交する方向に帯状にパターン形
    成されてなる第4の導電膜とを含み、 前記第4の導電膜と一方の前記不純物拡散層とが電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項14又は15
    に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第3の導電膜が多結晶シリコン膜
    からなり、当該第3の導電膜上に高融点金属のシリサイ
    ド層が形成されていることを特徴とする請求項14〜1
    6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の半導体
    装置。
  19. 【請求項19】 半導体基板上に素子形成領域を画定す
    る非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックであって、第
    1の絶縁膜内に第1の導電膜が埋設されてなる非LOC
    OS絶縁デバイス分離ブロックと、 隣接する前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック間
    の前記半導体基板上に第2の絶縁膜を介して前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロック間を充填し、前記第1
    の導電膜と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して容量結
    合する第2の導電膜とを含むことを特徴とする半導体装
    置。
  20. 【請求項20】 前記第2の導電膜の上面が前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックの上面と略同一面とさ
    れていることを特徴とする請求項19に記載の半導体装
    置。
  21. 【請求項21】 前記素子形成領域において、前記第2
    の導電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に形成され
    てなる一対の不純物拡散層と、 前記第3の導電膜と略直交する方向に帯状にパターン形
    成されてなる第4の導電膜とを含み、 前記第4の導電膜と一方の前記不純物拡散層とが電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項19又は20
    に記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第3の導電膜が多結晶シリコン膜
    からなり、当該第3の導電膜上に高融点金属のシリサイ
    ド層が形成されていることを特徴とする請求項19〜2
    1のいずれか1項に記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項19〜22のいずれか1項に記載の半導体
    装置。
  24. 【請求項24】 共通のゲートを有する第1のトランジ
    スタ及び第2のトランジスタを備えてなる半導体装置で
    あって、 前記第1のトランジスタは、半導体基板上に第1のゲー
    ト絶縁膜を介してパターン形成された前記ゲートと、前
    記ゲートの両側の前記半導体基板の表面領域に形成され
    た第1のソース及び第1のドレインとを有して構成され
    ており、 前記第2のトランジスタは、前記ゲートと、前記ゲート
    の上面に形成された第2のゲート絶縁膜を介して前記ゲ
    ート上にパターン形成された導電膜において、前記導電
    膜の前記ゲートの両側に形成された第2のソース及び第
    2のドレインとを有して構成されており、 前記ゲート及び前記第2のゲート絶縁膜の側面を覆い、
    その上面が前記第2のゲート絶縁膜の上面とほぼ同一平
    面内に存するように平坦化された層間絶縁膜が形成さ
    れ、前記第2のゲート絶縁膜上を含む前記層間絶縁膜上
    に前記導電膜が形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  25. 【請求項25】 前記第1のソース及び前記第1のドレ
    インと前記第2のソース及び前記第2のドレインとが互
    いに異なる導電型とされていることを特徴とする請求項
    24に記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記第1のソース及び前記第1のドレ
    インと前記第2のソース及び前記第2のドレインとが同
    一の導電型とされていることを特徴とする請求項24に
    記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記ゲートの表面に高融点金属からな
    るシリサイド層が形成されていることを特徴とする請求
    項24〜26のいずれか1項に記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 半導体基板に形成された溝内を充填す
    る第1の絶縁膜と、 前記半導体基板上の少なくとも前記第1の絶縁膜の非形
    成領域から前記第1の絶縁膜上にかけて前記非形成領域
    上では第2の絶縁膜を介してパターン形成されてなる第
    1の導電膜と、 前記第1の導電膜を覆う第3の絶縁膜と、 前記第1の導電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に
    形成された一対の拡散層と、 隣接する前記第1の導電膜間を前記第3の絶縁膜を介し
    て充填し、前記拡散層と接続されてなる第2の導電膜と
    を含み、 前記第1の導電膜の上面が前記非形成領域から前記第1
    の絶縁膜上にかけて平坦化されてほぼ同一面内にあると
    ともに、前記第3の絶縁膜の上面と前記第2の導電膜の
    上面とが平坦化されてほぼ同一面内にあることを特徴と
    する半導体装置。
  29. 【請求項29】 少なくとも前記溝の内壁面を覆う拡散
    防止膜が形成されており、前記拡散防止膜を介して前記
    第1の絶縁膜が前記溝内を充填することを特徴とする請
    求項28に記載の半導体装置。
  30. 【請求項30】 半導体基板上の素子活性領域に、ゲー
    ト、ソース及びドレインを有するトランジスタが形成さ
    れてなる半導体装置であって、 半導体基板に形成された溝内を第1の絶縁膜が充填して
    構成され、前記半導体基板上に前記素子活性領域を画定
    する非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックと、 前記ゲートを覆う第2の絶縁膜と、 隣接する前記ゲート間を前記第2の絶縁膜を介して充填
    してその上面が平坦化されて前記第2の絶縁膜の上面と
    ほぼ同一面内にあり、前記ソース或いは前記ドレインと
    接続されてなる引き出し電極とを含むことを特徴とする
    半導体装置。
  31. 【請求項31】 少なくとも前記溝の内壁面を覆う拡散
    防止膜が形成され、前記拡散防止膜を介して前記第1の
    絶縁膜が前記溝内を充填することを特徴とする請求項3
    0に記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項30又は31に記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 第1のトランジスタ及び第2のトラン
    ジスタが積層されてなる半導体装置であって、 前記第1のトランジスタは、半導体基板上に第1のゲー
    ト絶縁膜を介してパターン形成された第1のゲートと、
    前記第1のゲートの両側の前記半導体基板の表面領域に
    形成された第1のソース及び第1のドレインとを有して
    構成されており、前記第1のゲートを覆い、上面が平坦
    化された層間絶縁膜が形成されており、 前記第2のトランジスタは、前記層間絶縁膜上にパター
    ン形成された導電膜を含み、前記導電膜上に第2のゲー
    ト絶縁膜を介してパターン形成された第2のゲートと、
    前記第2のゲートの両側の前記導電膜に形成された第2
    のソース及び第2のドレインとを有して構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記第1及び第2のゲートの表面に高
    融点金属からなるシリサイド層が形成されていることを
    特徴とする請求項33に記載の半導体装置。
  35. 【請求項35】 前記半導体基板上に段差構造が形成さ
    れ、 前記段差構造は、前記層間絶縁膜内に形成されており、
    その上面と前記層間絶縁膜の上面とがほぼ同一平面内に
    存するように平坦化されていることを特徴とする請求項
    33又は34に記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記半導体基板上に段差構造が形成さ
    れているとともに、前記段差構造上に他の前記第1のゲ
    ートの上方部位がパターン形成されており、 前記段差構造及び他の前記第1のゲートは、前記層間絶
    縁膜内に形成されており、他の前記第1のゲートの上面
    と前記層間絶縁膜の上面とがほぼ同一平面内に存するよ
    うに平坦化されていることを特徴とする請求項33又は
    34に記載の半導体装置。
  37. 【請求項37】 半導体基板と、 前記半導体基板上に、前記半導体基板の表面の一部を露
    出させる開孔が形成されてなる絶縁膜と、 前記開孔を埋め込むとともに前記絶縁膜上にパターン形
    成され、その上面が平坦化されてなる下部電極と、 前記下部電極上に誘電体膜を介してパターン形成され、
    前記下部電極と容量結合する上部電極とを含み、 前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極の側面を
    埋め込む絶縁膜が形成され、前記絶縁膜は、その上面が
    前記上部電極の上面とほぼ同一の高さとなるように平坦
    化されていることを特徴とする半導体装置。
  38. 【請求項38】 基準層上に第1の絶縁膜をパターン形
    成する第1の工程と、 前記第1の絶縁膜上及び前記基準層上にそれぞれ段差構
    造部を形成する第2の工程と、 前記第1の絶縁膜上の前記段差構造部を含む前記基準層
    の全面に第1の導電膜を堆積形成して当該第1の導電膜
    内に前記各段差構造部を埋め込む第3の工程と、 前記第1の絶縁膜上の前記段差構造部をストッパーとし
    て前記第1の絶縁膜上の前記段差構造部の表面が露出す
    るまで前記第1の導電膜を研磨する第4の工程と、 前記第1の導電膜をパターニングして、前記基準層上及
    び前記段差構造部上に前記第1の導電膜からなる所定の
    パターンを形成する第5の工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記第4の工程において、化学機械研
    磨により前記第1の導電膜を研磨することを特徴とする
    請求項38に記載の半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記第1の工程において、前記基準層
    を半導体基板とし、前記第1の絶縁膜を前記半導体基板
    のスクライブ線領域上に形成することを特徴とする請求
    項38又は39に記載の半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記第2の工程において、前記半導体
    基板上に形成する前記段差構造部を素子活性領域を画定
    する非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックとすること
    を特徴とする請求項38〜40のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記第3の工程において、前記第1の
    導電膜を多結晶シリコン膜とし、 前記第4の工程において、研磨された前記第1の導電膜
    の表面に高融点金属からなるシリサイド層を形成し、前
    記第1の導電膜及び前記シリサイド層からなるポリサイ
    ド層を形成することを特徴とする請求項41に記載の半
    導体装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記第1の工程において、前記基準層
    を半導体基板の上方に堆積形成した層間絶縁膜とし、 前記第2の工程において、前記段差構造部を、パターン
    形成された第2の導電膜及びこの第2の導電膜を覆う第
    2の絶縁膜から構成する請求項38に記載の半導体装置
    の製造方法。
  44. 【請求項44】 基準層となる半導体基板に溝部を形成
    する第1の工程と、 前記溝部内の底面上に当該溝部の深さよりも低い段差構
    造部を形成する第2の工程と、 前記溝部内を含む前記半導体基板の全面に第1の導電膜
    を堆積形成して当該第1の導電膜内に前記段差構造部を
    埋め込む第3の工程と、 前記溝部の周囲の前記半導体基板をストッパーとして当
    該半導体基板の表面が露出するまで前記第1の導電膜を
    研磨する第4の工程と、 前記第1の導電膜をパターニングして、前記溝部内の前
    記底面上及び前記段差構造部上に前記第1の導電膜から
    なる所定のパターンを形成する第5の工程とを含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  45. 【請求項45】 前記第4の工程において、化学機械研
    磨により前記第1の導電膜を研磨することを特徴とする
    請求項44に記載の半導体装置の製造方法。
  46. 【請求項46】 前記第3の工程において、前記第1の
    導電膜を多結晶シリコン膜とし、 前記第4の工程において、研磨された前記第1の導電膜
    の表面に高融点金属からなるシリサイド層を形成し、前
    記第1の導電膜及び前記シリサイド層からなるポリサイ
    ド層を形成することを特徴とする請求項44又は45に
    記載の半導体装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 半導体基板上の素子分離領域に非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックを形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックの上に所定
    膜厚の前記第1の導電膜が残り且つ前記第1の導電膜の
    表面が平坦化されるように前記第1の導電膜を研磨する
    工程と、 平坦化された前記第1の導電膜の上に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第2の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニング
    して、前記素子形成領域上及び前記非LOCOS絶縁デ
    バイス分離ブロック上に前記第2の絶縁膜及び前記第1
    の導電膜からなるパターンを形成する工程と、 前記パターンの少なくとも前記第1の導電膜の側面に第
    3の絶縁膜を形成するとともに、前記パターン間の前記
    第1の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターン間を埋め込む膜厚
    に第2の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで前記第
    2の導電膜を研磨する工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記第1及び第2の導電膜を化学機械
    研磨により研磨することを特徴とする請求項47に記載
    の半導体装置の製造方法。
  49. 【請求項49】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項47又は48に記載の半導体装置の製造方
    法。
  50. 【請求項50】 半導体基板上の素子分離領域に非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックを形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックをストッパ
    ーとして用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化される
    ように前記第1の導電膜を研磨する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを含む前記
    半導体基板の全面に第2の導電膜を形成する工程と、 前記第2の導電膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜並びに前記第1及び第2の導電膜をパ
    ターニングして、前記素子形成領域上及び前記非LOC
    OS絶縁デバイス分離ブロック上に前記第2の絶縁膜並
    びに前記第1及び第2の導電膜からなるパターンを形成
    する工程と、 前記パターンの少なくとも前記第1及び第2の導電膜の
    側面に第3の絶縁膜を形成するとともに、前記パターン
    間の前記第1の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターン間を埋め込む膜厚
    に第3の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第2の絶縁層が露出するまで前記第
    3の導電膜を研磨する工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  51. 【請求項51】 前記第1及び第3の導電膜を化学機械
    研磨により研磨することを特徴とする請求項50に記載
    の半導体装置の製造方法。
  52. 【請求項52】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項50又は51に記載の半導体装置の製造方
    法。
  53. 【請求項53】 ゲート、ソース及びドレインを有する
    トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、 前記ゲートを絶縁膜で覆う工程と、 前記ソース又は前記ドレインの引き出し電極の一部を構
    成する導電膜を前記絶縁膜の上方まで覆うように形成す
    る工程と、 前記導電膜を前記絶縁膜の上部が露出するまで研磨する
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  54. 【請求項54】 前記導電膜を化学機械研磨により研磨
    することを特徴とする請求項53に記載の半導体装置の
    製造方法。
  55. 【請求項55】 半導体基板上の素子分離領域に形成さ
    れた非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックの上に所定
    膜厚の前記第1の導電膜が残り且つ前記第1の導電膜の
    表面が平坦化されるように前記第1の導電膜の一部を除
    去する工程と、 平坦化された前記第1の導電膜の上に耐酸性を有する第
    2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1の導電膜をパ
    ターニングして、前記素子形成領域上及び前記非LOC
    OS絶縁デバイス分離ブロック上に前記第2及び第3の
    絶縁膜並びに前記第1の導電膜からなるパターンを形成
    する工程と、 前記パターンの少なくとも前記第1の導電膜の側面に耐
    酸性を有する第4の絶縁膜を形成するとともに、前記パ
    ターン間の前記第1の絶縁膜を除去する工程と、 前記パターンの前記第3の絶縁膜を酸性溶液を用いて洗
    浄して前記第3の絶縁膜の幅を狭くする工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターンを埋め込む膜厚に
    第2の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第3の絶縁膜が露出するまで前記第
    2の導電膜を研磨する工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  56. 【請求項56】 前記第1及び第2の導電膜を化学機械
    研磨により研磨することを特徴とする請求項55に記載
    の半導体装置の製造方法。
  57. 【請求項57】 前記パターンの前記第3の絶縁膜が露
    出するまで前記第2の導電膜を研磨した後に、前記第2
    の導電膜及び前記第3の絶縁膜の上に第5の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第5の絶縁膜を穿って前記第2の導電膜の表面の一
    部を露出させるように開孔を形成する工程と、 前記第5の絶縁膜の上に第3の導電膜を形成して前記開
    孔内を充填させる工程とを更に含むことを特徴とする請
    求項55又は56に記載の半導体装置の製造方法。
  58. 【請求項58】 前記第2の導電膜を多結晶シリコン膜
    とし、前記パターンの前記第3の絶縁膜が露出するまで
    前記第2の導電膜を研磨した後、少なくとも前記第5の
    絶縁膜を形成する前に、前記第2の導電膜に熱処理を施
    して前記半導体基板内に前記第2の導電膜を介して不純
    物を拡散させて前記パターンの両側の前記半導体基板の
    表面領域に一対の不純物拡散層を形成する工程を更に含
    むことを特徴とする請求項55〜57のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  59. 【請求項59】 前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記
    第1の導電膜からなる前記パターンを形成する工程時か
    ら、少なくとも前記第3の絶縁膜を洗浄する工程を終了
    させるまでの間に、前記パターン間に存する前記第1の
    絶縁膜を除去する工程を更に含むことを特徴とする請求
    項55〜58のいずれか1項に記載の半導体装置の製造
    方法。
  60. 【請求項60】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項55〜59のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  61. 【請求項61】 半導体基板上の素子分離領域に形成さ
    れた非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックをストッパ
    ーとして用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化される
    ように前記第1の導電膜を研磨する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを含む前記
    半導体基板の全面に第2の導電膜を形成する工程と、 前記第2の導電膜の上に耐酸性を有する第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記第1及び第2の導
    電膜をパターニングして、前記素子形成領域上及び前記
    非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上に前記第2及
    び第3の絶縁膜並びに前記第1及び第2の導電膜からな
    るパターンを形成する工程と、 前記パターンの少なくとも前記第1及び第2の導電膜の
    側面に耐酸性を有する第4の絶縁膜を形成するととも
    に、前記パターン間の前記第1の絶縁膜を除去する工程
    と、 前記パターンの前記第3の絶縁膜を酸性溶液を用いて洗
    浄して前記第3の絶縁膜の幅を狭くする工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターンを埋め込む膜厚に
    第3の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第3の絶縁層が露出するまで前記第
    3の導電膜を研磨する工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 前記第1及び第3の導電膜を化学機械
    研磨により研磨することを特徴とする請求項61に記載
    の半導体装置の製造方法。
  63. 【請求項63】 前記パターンの前記第3の絶縁膜が露
    出するまで前記第3の導電膜を研磨した後に、前記第3
    の導電膜及び前記第3の絶縁膜の上に第5の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第5の絶縁膜を穿って前記第3の導電膜の表面の一
    部を露出させるように開孔を形成する工程と、 前記第5の絶縁膜の上に第4の導電膜を形成して前記開
    孔内を充填させる工程とを更に含むことを特徴とする請
    求項61又は62に記載の半導体装置の製造方法。
  64. 【請求項64】 前記第2及び第3の絶縁膜並びに前記
    第1及び第2の導電膜からなる前記パターンを形成する
    工程時から、少なくとも前記第3の絶縁膜を洗浄する工
    程を終了させるまでの間に、前記パターン間に存する前
    記第1の絶縁膜を除去する工程を更に含むことを特徴と
    する請求項61〜63のいずれか1項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  65. 【請求項65】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項61〜64のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  66. 【請求項66】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    第1の導電膜をパターン形成し、この第1の導電膜を覆
    うように前記第1の絶縁膜を形成して前記第1の絶縁膜
    内に前記第1の導電膜を埋め込んで、前記半導体基板上
    に素子形成領域を画定する非LOCOS絶縁デバイス分
    離ブロックを形成する第1の工程と、 前記素子形成領域の半導体基板上に第2の絶縁膜を形成
    する第2の工程と、 隣接する前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック間
    の前記半導体基板上に第2の絶縁膜を介して第2の導電
    膜を充填形成する第3の工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上及び前記
    第2の導電膜上の全面に第3の絶縁膜及び第3の導電膜
    を順次堆積形成する第4の工程と、 前記第3の導電膜、前記第3の絶縁膜、前記第2の導電
    膜及び前記第2の絶縁膜をパターニングして、前記第3
    の導電膜及び前記第3の絶縁膜を帯状に形成するととも
    に、隣接する前記第3の導電膜間に存する前記第2の導
    電膜及び前記第2の絶縁膜を除去する第5の工程とを含
    むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  67. 【請求項67】 前記第3の工程において、前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロック上及び前記第2の絶縁
    膜上の全面に前記第2の導電膜を堆積形成し、この第2
    の導電膜を前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック
    の前記第1の絶縁膜をストッパーとして表面研磨して、
    前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック間に前記第
    2の導電膜を充填形成することを特徴とする請求項66
    に記載の半導体装置の製造方法。
  68. 【請求項68】 前記第3の工程において、前記第2の
    導電膜を化学機械研磨により研磨することを特徴とする
    請求項66又は67に記載の半導体装置の製造方法。
  69. 【請求項69】 前記第4の工程において、前記第3の
    導電膜を多結晶シリコン膜として、当該第3の導電膜の
    表面に高融点金属からなるシリサイド層を形成し、前記
    第3の導電膜及び前記シリサイド層からなるポリサイド
    層を形成し、前記第5の工程において、前記ポリサイド
    層、前記第3の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前記第2
    の絶縁膜をパターニングして、前記ポリサイド層及び前
    記第3の絶縁膜を帯状に形成するとともに、隣接する前
    記ポリサイド層間に存する前記第2の導電膜及び前記第
    2の絶縁膜を除去することを特徴とする請求項66〜6
    8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  70. 【請求項70】 前記第4の工程において、第3の導電
    膜の形成後に前記第3の導電膜上に第4の絶縁膜を堆積
    形成するとともに、 前記第5の工程において、前記第4の絶縁膜、前記第3
    の導電膜、前記第3の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前
    記第2の絶縁膜をパターニングして、前記第4の絶縁
    膜、前記第3の導電膜及び前記第3の絶縁膜を帯状に形
    成し、 前記第5の工程の後に、少なくとも前記第2の導電膜、
    前記第3の絶縁膜及び前記第3の導電膜の側面に第5の
    絶縁膜を形成する第6の工程と、 隣接する前記第5の絶縁膜間の前記半導体基板上に第4
    の導電膜を充填形成する第7の工程とを更に含むことを
    特徴とする請求項66〜69のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法。
  71. 【請求項71】 前記第4の工程において、前記第3の
    導電膜を多結晶シリコン膜として、当該第3の導電膜の
    表面に高融点金属からなるシリサイド層を形成して前記
    第3の導電膜及び前記シリサイド層をポリサイド層と
    し、このポリサイド層上に前記第4の絶縁膜を形成し、 前記第5の工程において、前記第4の絶縁膜、前記ポリ
    サイド層、前記第3の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前
    記第2の絶縁膜をパターニングして、前記ポリサイド層
    及び前記第3の絶縁膜を帯状に形成するとともに、隣接
    する前記ポリサイド層間に存する前記第2の導電膜及び
    前記第2の絶縁膜を除去し、 前記第6の工程において、少なくとも前記第2の導電
    膜、前記第3の絶縁膜及び前記ポリサイド層の側面に前
    記第5の絶縁膜を形成することを特徴とする請求項70
    に記載の半導体装置の製造方法。
  72. 【請求項72】 前記第7の工程において、前記第5の
    絶縁膜上を含む前記半導体基板の全面に前記第4の導電
    膜を堆積形成し、この第4の導電膜を前記第4の絶縁膜
    をストッパーとして表面研磨して、隣接する前記第5の
    絶縁膜間に前記第4の導電膜を充填形成することを特徴
    とする請求項66に記載の半導体装置の製造方法。
  73. 【請求項73】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項66〜72のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  74. 【請求項74】 段差構造を有する半導体基板上の前記
    段差構造の非形成領域に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記段差構造上を含む全面に第1の導電膜を形成する工
    程と、 前記段差構造の上面をストッパーとして用いて前記第1
    の導電膜の表面が平坦化されるように前記第1の導電膜
    を研磨する工程と、 平坦化された前記第1の導電膜をパターニングして前記
    非形成領域に所定形状に前記第1の導電膜を残す工程
    と、 前記第1の導電膜の両側の前記半導体基板の表面領域に
    第1の不純物を導入して一対の第1の拡散層を形成する
    工程と、 前記段差構造上及び前記第1の導電膜上を含む全面に第
    2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の導電膜の上面をストッパーとして用いて前記
    第2の絶縁膜の表面が平坦化されるように前記第2の絶
    縁膜を研磨する工程と、 前記第1の導電膜の上面を熱酸化させて第3の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第3の絶縁膜上を含む前記第2の絶縁膜上に第2の
    導電膜をパターン形成する工程と、 前記第3の絶縁膜の上方に位置する前記第2の導電膜上
    の所定部位を除き、前記所定部位の両側の前記第2の導
    電膜に第2の不純物を導入して一対の第2の拡散層を形
    成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  75. 【請求項75】 前記第1の導電膜及び前記第2の絶縁
    膜をそれぞれ化学機械研磨により研磨することを特徴と
    する請求項74に記載の半導体装置の製造方法。
  76. 【請求項76】 前記第1の導電膜上にシリサイド層が
    形成され、前記第1の導電膜及び前記シリサイド層から
    なるポリサイド層が形成されることを特徴とする請求項
    74に記載の半導体装置の製造方法。
  77. 【請求項77】 段差構造を有する半導体基板上の前記
    段差構造の非形成領域に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記段差構造上を含む全面に第1の導電膜を形成する工
    程と、 前記段差構造の上面をストッパーとして用いて前記第1
    の導電膜の表面が平坦化されるように前記第1の導電膜
    を研磨する工程と、 平坦化された前記第1の導電膜上に第2の導電膜を形成
    する工程と、 前記第1及び第2の導電膜を所定形状にパターニング
    し、前記段差構造の前記非形成領域には前記第1及び第
    2の導電膜を残すとともに、前記段差構造上には前記第
    2の導電膜のみを残す工程と、 前記第1及び第2の導電膜の両側の前記半導体基板の表
    面領域に第1の不純物を導入して一対の第1の拡散層を
    形成する工程と、 前記段差構造上及び前記第2の導電膜上を含む全面に第
    2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の導電膜の上面をストッパーとして用いて前記
    第2の絶縁膜の表面が平坦化されるように前記第2の絶
    縁膜を研磨する工程と、 前記第2の導電膜の上面を熱酸化させて第3の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第3の絶縁膜上を含む前記第2の絶縁膜上に第3の
    導電膜をパターン形成する工程と、 前記第3の絶縁膜の上方に位置する前記第3の導電膜上
    の所定部位を除き、前記所定部位の両側の前記第3の導
    電膜に第2の不純物を導入して一対の第2の拡散層を形
    成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  78. 【請求項78】 前記第1の導電膜及び前記第2の絶縁
    膜をそれぞれ化学機械研磨により研磨することを特徴と
    する請求項77に記載の半導体装置の製造方法。
  79. 【請求項79】 共通のゲートを有し、第1のトランジ
    スタ及び第2のソース及び第2のドレインをもつ第2の
    トランジスタを備えてなる半導体装置の製造方法であっ
    て、 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を介して前記ゲート
    をパターン形成した後、前記ゲートの両側の前記半導体
    基板の表面領域に第1の不純物を導入して第1のソース
    及び第1のドレインを形成して、前記第1のトランジス
    タを構成する工程と、 前記第1のトランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成
    し、前記ゲートをストッパーとして前記層間絶縁膜の表
    面が平坦化されるように前記層間絶縁膜を研磨する工程
    と、 露出した前記ゲートの上面を熱酸化して第2のゲート絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上を含む前記層間絶縁膜上に導
    電膜をパターン形成し、前記第2のゲート絶縁膜の上方
    に位置する前記導電膜の部位をマスクした状態で、前記
    導電膜に第2の不純物を導入して第2のソース及び第2
    のドレインを形成して、第2のトランジスタを構成する
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  80. 【請求項80】 前記層間絶縁膜を化学機械研磨により
    研磨することを特徴とする請求項79に記載の半導体装
    置の製造方法。
  81. 【請求項81】 共通のゲートを有し、第1のトランジ
    スタ及び第2のソース及び第2のドレインをもつ第2の
    トランジスタを備えてなる半導体装置の製造方法であっ
    て、 半導体基板上に素子活性領域を画定する非LOCOS絶
    縁デバイス分離ブロックを形成する工程と、 前記素子活性領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成す
    る工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上を含む全
    面に第1の導電膜を形成する工程と、 前記素子活性領域では前記第1のゲート絶縁膜を介して
    所定形状となるように、前記非LOCOS絶縁デバイス
    分離ブロック上ではその上方の部位が残るように前記第
    1の導電膜をパターニングして、前記ゲートを形成する
    工程と、 前記素子活性領域において、前記ゲートの両側の前記半
    導体基板の表面領域に第1の不純物を導入して第1のソ
    ース及び第1のドレインを形成して、前記第1のトラン
    ジスタを構成する工程と、 前記第1のトランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成
    し、前記ゲートをストッパーとして前記層間絶縁膜の表
    面が平坦化されるように前記層間絶縁膜を研磨する工程
    と、 露出した前記ゲートの上面を熱酸化して第2のゲート絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上を含む前記層間絶縁膜上に第
    2の導電膜をパターン形成し、前記第2のゲート絶縁膜
    の上方に位置する前記第2の導電膜の部位をマスクした
    状態で、前記導電膜に第2の不純物を導入して第2のソ
    ース及び第2のドレインを形成して、第2のトランジス
    タを構成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  82. 【請求項82】 前記層間絶縁膜を化学機械研磨により
    研磨することを特徴とする請求項81に記載の半導体装
    置の製造方法。
  83. 【請求項83】 前記ゲートの表面に高融点金属からな
    るシリサイド層が形成されることを特徴とする請求項8
    1又は82に記載の半導体装置の製造方法。
  84. 【請求項84】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項81〜83のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  85. 【請求項85】 半導体基板上に、第1の絶縁膜及び第
    1の導電膜を順次形成する第1の工程と、 前記第1の導電膜、前記第1の絶縁膜及び前記半導体基
    板をパターニングして、前記第1の導電膜から前記半導
    体基板の所定の深さに達する溝を形成する第2の工程
    と、 前記溝の内壁面を覆うように全面に第2の絶縁膜を形成
    する第3の工程と、 前記溝内を含む全面に第3の絶縁膜を形成する第4の工
    程と、 前記第3の絶縁膜を平坦化するように前記第1の導電膜
    が露出するまで前記第3の絶縁膜を研磨して、前記第3
    の絶縁膜を前記溝内に充填させる第5の工程と、 平坦化された前記第3の絶縁膜上を含む全面に第2の導
    電膜及び第4の絶縁膜を順次形成する第6の工程と、 前記第4の絶縁膜、前記第2の導電膜、前記第1の導電
    膜及び前記第1の絶縁膜をパターニングして、前記半導
    体基板上の少なくとも前記溝の非形成領域に所定形状に
    前記第1の絶縁膜、前記第1の導電膜、前記第2の導電
    膜及び前記第4の絶縁膜からなるパターンを形成する第
    7の工程と、 少なくとも前記第1及び第2の導電膜の側面に第5の絶
    縁膜を形成する第8の工程と、 前記第5の絶縁膜を介した隣接する前記第1及び第2の
    導電膜間を含む全面に第3の導電膜を形成する第9の工
    程と、 前記第3の導電膜を平坦化するように前記第4の絶縁膜
    が露出するまで前記第3の導電膜を研磨して、隣接する
    前記第1及び第2の導電膜間に前記第5の絶縁膜を介し
    て前記第3の導電膜を充填させる第10の工程とを含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  86. 【請求項86】 半導体基板の表面に第1のゲート絶縁
    膜を形成する第1の工程と、 前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲートをパターン形
    成する第2の工程と、 前記第1のゲートの両側の前記半導体基板の表面領域に
    第1の不純物を導入して一対の第1の不純物拡散層を形
    成する第3の工程と、 前記第1のゲートを覆うように層間絶縁膜を形成し、前
    記層間絶縁膜の表面が平坦化されるように前記層間絶縁
    膜を研磨する第4の工程と、 前記層間絶縁膜上に導電膜をパターン形成する第5の工
    程と、 前記導電膜の表面に第2のゲート絶縁膜を形成する第6
    の工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上に第2のゲートをパターン形
    成する第7の工程と、 前記第2のゲートの両側の前記導電膜の表面領域に第2
    の不純物を導入して一対の第2の不純物拡散層を形成す
    る第8の工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  87. 【請求項87】 半導体基板上に素子活性領域を画定す
    る非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを形成する第
    1の工程と、 前記素子活性領域の表面に第1のゲート絶縁膜を形成す
    る第2の工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上を含む全
    面に第1の導電膜を形成する第3の工程と、 前記素子活性領域では前記第1のゲート絶縁膜を介して
    所定形状となるように、前記非LOCOS絶縁デバイス
    分離ブロック上ではその上方の部位が残るように前記第
    1の導電膜をパターニングして、第1のゲートをそれぞ
    れ形成する第4の工程と、 前記素子活性領域において、前記第1のゲートの両側の
    前記半導体基板の表面領域に第1の不純物を導入して一
    対の第1の不純物拡散層を形成する第5の工程と、 前記第1のゲートを覆うように層間絶縁膜を形成し、前
    記層間絶縁膜の表面が平坦化されるように前記層間絶縁
    膜を研磨する第6の工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上を含む前記層間絶縁膜上に第
    2の導電膜をパターン形成する第7の工程と、 前記第2の導電膜の表面に第2のゲート絶縁膜を形成す
    る第8の工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上に第3の導電膜を形成し、前
    記第3の導電膜をパターニングして第2のゲートを形成
    する第9の工程と、 前記第2のゲートの両側の前記導電膜の表面領域に第2
    の不純物を導入して一対の第2の不純物拡散層を形成す
    る第10の工程とを含むことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  88. 【請求項88】 前記層間絶縁膜を化学機械研磨により
    研磨することを特徴とする請求項87に記載の半導体装
    置の製造方法。
  89. 【請求項89】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項87又は88に記載の半導体装置の製造方
    法。
  90. 【請求項90】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜に前記半導体基板の表面の一部を露出させる
    開孔を形成する工程と、 前記開孔を埋め込むように前記絶縁膜上に第1の導電膜
    を形成する工程と、 前記第1の導電膜の表面を研磨して平坦化させる工程
    と、 平坦化された前記第1の導電膜上に誘電体膜及び第2の
    導電膜を順次形成する工程と、 前記第2の導電膜、前記誘電体膜及び前記第1の導電膜
    を同時にキャパシタ形状にパターニングする工程と、 キャパシタ形状とされた前記第2の導電膜、前記誘電体
    膜及び前記第1の導電膜を被うように絶縁膜を形成する
    工程と、 前記第2の導電膜をストッパーとして、前記第2の導電
    膜の表面が露出するまで前記絶縁膜を研磨して平坦化す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  91. 【請求項91】 前記第1の導電膜及び前記絶縁膜の表
    面を化学機械研磨により平坦化することを特徴とする請
    求項90に記載の半導体装置の製造方法。
  92. 【請求項92】 半導体基板上の素子分離領域に非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックを形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックをストッパ
    ーとして用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化される
    ように前記第1の導電膜を研磨する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを含む前記
    半導体基板の全面に高融点金属からなる下地膜を形成す
    る工程と、 前記下地膜の上にシリサイド膜を形成する工程と、 前記シリサイド膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜、前記シリサイド膜、前記下地膜及び
    前記第1の導電膜をパターニングして、前記素子形成領
    域上及び前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上
    に前記第1の導電膜、前記下地膜、前記シリサイド膜及
    び前記第2の絶縁膜からなるパターンを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  93. 【請求項93】 前記パターンの少なくとも前記第1の
    導電膜、前記下地膜及び前記シリサイド膜の側面に第3
    の絶縁膜を形成するとともに、前記パターン間の前記第
    1の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターン間を埋め込む膜厚
    に第2の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで前記第
    2の導電膜を研磨する工程とを更に含むことを特徴とす
    る請求項92に記載の半導体装置の製造方法。
  94. 【請求項94】 前記第1及び第2の導電膜を化学機械
    研磨により研磨して平坦化することを特徴とする請求項
    92又は93に記載の半導体装置の製造方法。
  95. 【請求項95】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブ
    ロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特徴
    とする請求項92〜94のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  96. 【請求項96】 半導体基板上に素子活性領域を画定す
    る非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックであって、第
    1の絶縁膜内に第1の導電膜が埋設されてなる非LOC
    OS絶縁デバイス分離ブロックと、隣接する前記非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロック間の前記素子活性領域
    で第2の絶縁膜を介して前記非LOCOS絶縁デバイス
    分離ブロック間を充填するとともに、前記素子活性領域
    で島状に形成されてなる第2の導電膜と、前記第2の導
    電膜上に第3の絶縁膜を介して前記第2の導電膜と対向
    する第3の導電膜とを含み、 前記第2の導電膜が、前記第3の絶縁膜を介して前記第
    3の導電膜と容量結合するとともに、前記第1の導電膜
    と前記第1の絶縁膜の側面部位を介して容量結合する半
    導体装置を用いて、 前記第1の導電膜に負値の第1の電圧を、前記第3の導
    電膜に前記第1の電圧に比して高い第2の電圧をそれぞ
    れ印加して、前記第2の導電膜に所定電荷を蓄積させる
    ことにより、前記第3の導電膜からみたしきい値を正方
    向にシフトさせて情報を消去するステップを含むことを
    特徴とする半導体装置の情報の消去方法。
  97. 【請求項97】 半導体基板上の素子分離領域に非LO
    COS絶縁デバイス分離ブロックを形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックにより囲ま
    れて画定された素子形成領域の前記半導体基板の表面に
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を含む前記半導体基板の全面に前記非
    LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを埋め込む膜厚に
    第1の導電膜を形成する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックをストッパ
    ーとして用いて前記第1の導電膜の表面が平坦化される
    ように前記第1の導電膜を研磨する工程と、 前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロックを含む前記
    半導体基板の全面に高融点金属からなる下地膜を形成す
    る工程と、 前記下地膜の上にシリサイド膜を形成する工程と、 前記シリサイド膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜、前記シリサイド膜、前記下地膜及び
    前記第1の導電膜をパターニングして、前記素子形成領
    域上及び前記非LOCOS絶縁デバイス分離ブロック上
    に前記第1の導電膜、前記下地膜、前記シリサイド膜及
    び前記第2の絶縁膜からなるパターンを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  98. 【請求項98】 前記パターンの少なくとも前記第1の
    導電膜、前記下地膜及び前記シリサイド膜の側面に第3
    の絶縁膜を形成するとともに、前記パターン間の前記第
    1の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1の絶縁膜が除去された前記パターン間を含む前
    記半導体基板上の全面に前記パターン間を埋め込む膜厚
    に第2の導電膜を形成する工程と、 前記パターンの前記第2の絶縁膜が露出するまで前記第
    2の導電膜を研磨する工程とを更に含むことを特徴とす
    る請求項97に記載の半導体装置の製造方法。
  99. 【請求項99】 前記シリサイド膜がタングステンシリ
    サイド膜であることを特徴とする請求項97又は98に
    記載の半導体装置の製造方法。
  100. 【請求項100】 前記第1の導電膜を化学機械研磨に
    より研磨して平坦化することを特徴とする請求項97〜
    99のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  101. 【請求項101】 前記第2の導電膜を化学機械研磨に
    より研磨して平坦化することを特徴とする請求項97〜
    100のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  102. 【請求項102】 前記非LOCOS絶縁デバイス分離
    ブロックが、トレンチ型の素子分離構造であることを特
    徴とする請求項97〜101のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法。
  103. 【請求項103】 半導体基板上の素子分離構造により
    画定された素子活性領域に、ゲート、ソース及びドレイ
    ンを備えたトランジスタが形成されてなる半導体装置で
    あって、 前記ゲートが絶縁膜で覆われてなるゲート構造が、前記
    素子分離構造上に跨がるように前記素子活性領域上に少
    なくとも2つ形成されているとともに、 隣接する前記ゲート構造間を充填する引き出し電極が形
    成されており、 前記ゲート構造の上面が前記素子分離構造上から前記素
    子活性領域上にかけて略等しい高さに平坦化されている
    とともに、前記絶縁膜の上面と前記引き出し電極の上面
    とが略等しい高さに平坦化されていることを特徴とする
    半導体装置。
  104. 【請求項104】 前記ゲートの上面、前記絶縁膜の上
    面及び前記引き出し電極の上面が化学機械研磨により平
    坦化されていることを特徴とする請求項103に記載の
    半導体装置。
  105. 【請求項105】 前記素子分離構造が、シールドゲー
    ト絶縁膜を介してパターン形成されたシールドプレート
    電極と、前記シールドプレート電極を覆うキャップ絶縁
    膜とを有し、前記半導体基板の前記シールドプレート電
    極の下部に位置する部位を所定電位に固定するフィール
    ドシールド素子分離構造であることを特徴とする請求項
    103又は104に記載の半導体装置。
  106. 【請求項106】 前記素子分離構造が、トレンチ型の
    素子分離構造であることを特徴とする請求項103又は
    104に記載の半導体装置。
  107. 【請求項107】 前記ゲート上に形成されたキャップ
    絶縁膜の上面と前記引き出し電極の上面とが略等しい高
    さに平坦化されていることを特徴とする請求項103〜
    106のいずれか1項に記載の半導体装置。
  108. 【請求項108】 半導体基板の表面から所定の高さに
    形成されたシリコン膜からなる第1の段差構造部と、 前記第1の段差構造部上及び前記半導体基板上にそれぞ
    れ形成され、前記半導体基板上では素子活性領域を画定
    するフィールド酸化膜として機能する第2の段差構造部
    と、 少なくとも前記半導体基板上の前記第2の段差構造部上
    に跨がるように前記素子活性領域上にパターン形成され
    た導電膜とを含み、 前記導電膜の上面は、平坦化されており、各々略等しい
    高さとされていることを特徴とする半導体装置。
  109. 【請求項109】 前記導電膜の上面が化学機械研磨さ
    れて平坦化されていることを特徴とする請求項108に
    記載の半導体装置。
  110. 【請求項110】 前記第1の段差構造部が前記半導体
    基板のスクライブ線領域上に形成されていることを特徴
    とする請求項108又は109に記載の半導体装置。
  111. 【請求項111】 半導体基板上にシリコン膜をパター
    ン形成する第1の工程と、 前記シリコン膜上及び前記半導体基板上にフィールド酸
    化を施して、それぞれフィールド酸化膜を形成する第2
    の工程と、 前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜を含む前記半
    導体基板の全面に導電膜を堆積形成し、前記導電膜内に
    前記各フィールド酸化膜を埋め込む第3の工程と、 前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜をストッパー
    として前記シリコン膜上の前記フィールド酸化膜の表面
    が露出するまで前記導電膜を研磨する第4の工程と、 前記導電膜をパターニングして、前記半導体基板上及び
    前記半導体基板に形成された前記フィールド酸化膜上に
    前記導電膜からなる所定のパターンを形成する第5の工
    程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  112. 【請求項112】 前記第4の工程において、化学機械
    研磨により前記導電膜を研磨することを特徴とする請求
    項111に記載の半導体装置の製造方法。
  113. 【請求項113】 前記第1の工程において、前記シリ
    コン膜を前記半導体基板のスクライブ線領域上に形成す
    ることを特徴とする請求項111又は112に記載の半
    導体装置の製造方法。
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US6649935B2 (en) * 2001-02-28 2003-11-18 International Business Machines Corporation Self-aligned, planarized thin-film transistors, devices employing the same

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