JP3420145B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents
半導体集積回路装置の製造方法Info
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Description
の製造方法に関し、特に不揮発性メモリなどのように高
電圧が印加される半導体素子と論理回路のように低電圧
が印加される半導体素子とが混載された半導体集積回路
装置の製造方法に関する。
論理回路、記憶装置などの機能をそれぞれ単体で有する
のではなく、それらを1つのチップに搭載して1つのシ
ステムを構成するSOC(System On Chip)化が進んで
いる。
憶装置として、例えば、不揮発性でありながら高集積化
が容易なフラッシュEEPROMが用いられる。
発性の半導体記憶装置であるフラッシュEEPROM
は、例えば、情報を記録するためのメモリセル部に浮遊
ゲート電極及び制御ゲート電極を備えた複数個のセルト
ランジスタと、セルトランジスタを制御/選択するため
の高耐圧トランジスタやセレクトトランジスタといった
制御用トランジスタを有する構造が知られている。
ンジスタには、情報の書込みや消去を行う際に10V〜
20Vの比較的高い電圧を印加するものがあるため、そ
のような構成では素子を分離するための素子分離領域に
形成するフィールド酸化膜を4000〜5000オング
ストロームの厚さにする必要がある。
れる論理回路用のトランジスタは、微細化に伴って耐圧
がより低下する傾向にあり、電源電圧が低くなってきて
いるためフィールド酸化膜の厚さは1000〜2000
オングストローム程度(電源電圧が2.5〜5.0V)
であればよい。
半導体素子が混載された半導体集積回路装置では、従
来、素子分離領域に酸化膜が充填された一様な深さの溝
(以下、STI(Shallow Trench Isolation)と称す)
を形成して素子間を分離する方法(以下、第1従来例と
称す)や、最初に高耐圧が要求される領域にのみ所望の
深さのSTIを形成し、続いて論理回路を形成する領域
にそれよりも浅いSTIを形成して、それぞれの領域に
適した厚さの酸化膜で素子間を分離する方法(以下、第
2従来例)が採用されている。
離方法による半導体集積回路装置の製造手順について説
明する。なお、以下では、不揮発性メモリを形成する領
域を不揮発性メモリ領域と称し、高耐圧が要求されるト
ランジスタを形成する領域を高耐圧トランジスタ領域と
称し、論理回路用のトランジスタを形成する領域を論理
回路領域と称す。
導体集積回路装置の製造手順について図3を用いて説明
する。図3は第1従来例の半導体集積回路装置の素子分
離方法を示す図であり、半導体集積回路装置の製造工程
を示す側断面図である。
i基板301上に厚さ100オングストローム程度のシ
リコン酸化膜(SiO2)302を成膜し、その上に厚
さ1500オングストローム程度のシリコン窒化膜(S
i3N4)303を成膜する。続いて、フォトリソグラフ
ィー技術を用いてシリコン窒化膜303上にフォトレジ
スト304を形成し、素子分離領域を形成するためにフ
ォトレジスト304のパターニングを行う(図3
(a))。
レジスト304開口部のシリコン窒化膜303及びシリ
コン酸化膜302をそれぞれ除去し、さらに、Si基板
301をエッチングして深さ5000オングストローム
程度の分離トレンチ305を形成する(図3(b))。
続いて、シリコン窒化膜303上のフォトレジスト30
4を除去し、熱酸化法により分離トレンチ305の底面
及び側面に200〜300オングストローム程度の内壁
熱酸化膜305aを成膜する。
eposition)法によりプラズマ酸化膜308を堆積し、
分離トレンチ305内にプラズマ酸化膜308を埋め込
み(図3(c))、埋め込んだプラズマ酸化膜308の
上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法に
より平坦化してシリコン窒化膜303を露出させる(図
3(d))。さらに、ウェットエッチング法によりSi
基板301上のシリコン窒化膜303及びシリコン酸化
膜302をそれぞれ除去する(図3(e))。このよう
にして、不揮発性メモリ領域、高耐圧トランジスタ領
域、及び論理回路領域の各素子分離領域にそれぞれ等し
い膜厚からなるフィールド酸化膜を形成する。
たら、不揮発性メモリ領域に、セルトランジスタ用のト
ンネリング酸化膜309、浮遊ゲート電極310、及び
浮遊ゲート電極310と制御ゲート電極を絶縁するため
の絶縁膜であるONO膜(Oxide Nitride Oxide)31
1を形成し、高耐圧トランジスタ領域及び論理回路領域
にそれぞれのトランジスタのゲート酸化膜313を形成
して、セルトランジスタの制御ゲート電極312及びト
ランジスタのゲート電極314をそれぞれ形成する(図
3(f))。以降、各トランジスタのソース及びドレイ
ンとなる不図示の不純物拡散層をそれぞれ形成し、配線
工程へと続く。
チ305の深さを不揮発性メモリ領域及び高耐圧トラン
ジスタ領域の素子分離性能に合わせて一様に形成してい
るため(5000オングストローム程度)、論理回路領
域の素子分離幅は不揮発性メモリ領域及び高耐圧トラン
ジスタ領域と同様におよそ0.5μmになる。素子分離
領域に形成されるフィールド酸化膜の幅は、酸化膜の埋
め込み性で決まり、プラズマエッチングで形成された分
離トレンチ305の深さによって制御される。論理回路
領域の素子分離性能に合わせて分離トレンチ305の深
さを決める場合、例えば、後工程による膜厚の低減を考
慮して分離トレンチの深さを2000〜3000オング
ストロームにすると、素子分離幅は0.2〜0.3μm
になる。
導体集積回路装置の製造手順について図4を用いて説明
する。図4は第2従来例の半導体集積回路装置の素子分
離方法を示す図であり、半導体集積回路装置の製造工程
を示す側断面図である。
1従来例と同様に、Si基板401上に厚さ100オン
グストローム程度のシリコン酸化膜402を成膜し、そ
の上に厚さ1500オングストローム程度のシリコン窒
化膜403を成膜する(図4(a))。続いて、フォト
リソグラフィー技術を用いてシリコン窒化膜403上に
第1のフォトレジスト404を形成し、不揮発性メモリ
領域及び高耐圧トランジスタ領域の素子分離領域を形成
するために第1のフォトレジスト404のパターニング
を行う(図4(b))。
フォトレジスト404開口部のシリコン窒化膜403及
びシリコン酸化膜402をそれぞれ除去し、さらに、S
i基板401をエッチングして、厚さ5000オングス
トローム程度の第1の分離トレンチ405を形成する
(図4(c))。
フォトレジスト404を除去した後、フォトリソグラフ
ィー技術を用いて第1の分離トレンチ405内を埋める
ように、シリコン窒化膜403上に第2のフォトレジス
ト406を形成し、論理回路領域の素子分離領域を形成
するために第2のフォトレジスト406のパターニング
を行う(図4(d))。
フォトレジスト406開口部のシリコン窒化膜403及
びシリコン酸化膜402をそれぞれ除去し、さらに、S
i基板401をエッチングして、厚さ3000オングス
トローム程度の第2の分離トレンチ407を形成する
(図4(e))。
フォトレジスト406を除去し、熱酸化法により第1の
分離トレンチ405及び第2の分離トレンチ407の底
面及び側面にそれぞれ200〜300オングストローム
の内壁熱酸化膜405a、407aを成膜した後、プラ
ズマCVD法によりプラズマ酸化膜408を堆積して、
第1の分離トレンチ405及び第2の分離トレンチ40
7内にそれぞれプラズマ酸化膜408を埋め込む(図4
(f))。
より平坦化してシリコン窒化膜403を露出させ(図4
(g))、最後に、ウェットエッチング法によりSi基
板401上のシリコン窒化膜403及びシリコン酸化膜
402をそれぞれ除去する(図4(h))。
耐圧トランジスタ領域、及び論理回路領域の各素子分離
領域にそれぞれ適した膜厚からなるフィールド酸化膜を
形成する。
たら、不揮発性メモリ領域に、セルトランジスタ用のト
ンネリング酸化膜409、浮遊ゲート電極410、及び
浮遊ゲート電極410と制御ゲート電極を絶縁するため
の絶縁膜であるONO膜411を形成し、高耐圧トラン
ジスタ領域及び論理回路領域にそれぞれのトランジスタ
のゲート酸化膜413を形成して、セルトランジスタの
制御ゲート電極412及びトランジスタのゲート電極4
14をそれぞれ形成する(図4(i))。以降、各トラ
ンジスタのソース及びドレインとなる不図示の不純物拡
散層をそれぞれ形成し、配線工程へと続く。
半導体集積回路装置の素子分離方法のうち、第1従来例
の素子分離方法では、上述したように、分離トレンチの
深さを不揮発性メモリ領域及び高耐圧トランジスタ領域
の素子分離性能に合わせて一様に形成すると、論理回路
の製造プロセスを既存のプロセスから変更して再構築す
る必要がある。
ズマ酸化膜の埋め込み性の問題から論理回路領域の素子
分離幅を広げる必要がある。これは論理回路領域の集積
度が低下すると共にこれまでの論理回路部の設計資産が
使えなくなるという問題を引き起こす。
の素子分離性能に合わせて一様に形成すると、不揮発性
メモリ領域及び高耐圧トランジスタ領域の素子分離性能
を確保するために素子分離幅をより広げる必要があるた
め、不揮発性メモリ領域及び高耐圧トランジスタ領域の
専有面積が増大し、集積度が低下してしまう問題があ
る。
タへの印加電圧を下げて高耐圧性能を不要にすること
で、不揮発性メモリ領域や高耐圧トランジスタ領域のフ
ィールド酸化膜を薄くする方法も考えられるが、この方
法では、メモリセルに対する情報の書込み時間や消去時
間が増大してしまうため、不揮発性メモリの性能劣化が
余儀なくされる。
つのSi基板上に2つの下地を形成するため、露光用マ
スクの合わせずれが大きくなり、特に、上地(例えば、
配線パターンとトランジスタの電極を接続するためのコ
ンタクト)形成時の製造マージン(合わせずれ余裕)が
非常に小さくなってしまう問題がある。
は、不揮発性メモリ領域、高耐圧トランジスタ領域、及
び論理回路領域のフィールド酸化膜を一度に形成できる
ため、図5に示すように、分離トレンチ305の位置に
対して、メモリセルの浮遊ゲート電極310、制御ゲー
ト電極312、論理回路用のトランジスタのゲート電極
314、及びコンタクト317がそれぞれ一様な誤差内
で形成される。なお、図の矢印は合わせずれによる各構
成要素の形成位置の誤差を示している。したがって、通
常の製造マージンであっても、メモリセルの浮遊ゲート
電極310、制御ゲート電極312、あるいは論理回路
用のトランジスタのゲート電極313とコンタクト31
7とが重なって形成されることがない。また、層間絶縁
膜316上に形成される配線である上部電極318とコ
ンタクト317との接続も確実に行われる。
では、図6に示すように、不揮発性メモリ領域や高耐圧
トランジスタ領域の分離トレンチ405の位置に対して
論理回路領域の分離トレンチ407が所定の位置誤差を
持って形成され、その論理回路領域の分離トレンチ40
7に対して論理回路用のトランジスタのゲート電極41
4やコンタクト417が所定の位置誤差を持って形成さ
れる。したがって、通常の製造マージンでは、メモリセ
ルの浮遊ゲート電極410や制御ゲート電極412とコ
ンタクト417とが重なって形成されるおそれがある
(図6の×部)。
412との接触を避けるために、2つの領域のコンタク
トを作り分けた場合には、層間絶縁膜416上に形成さ
れる配線である上部電極418とコンタクト417の接
続不良が発生するおそれもあり、製造時における製品の
不良発生率が増加する。
る問題点を解決するためになされたものであり、不揮発
性メモリや論理回路用トランジスタの性能低下を招くこ
となく、論理回路用トランジスタの既存の設計手法を維
持しつつ、製造マージンを損なわずに不揮発性メモリや
高耐圧トランジスタの微細化が可能な半導体集積回路装
置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体素子
間を所定の絶縁耐圧を有して分離するための素子分離領
域を有する半導体集積回路装置の製造方法であって、 前
記素子分離領域に所定の深さの第1の分離トレンチを形
成し、 該第1の分離トレンチ内にポリシリコン膜を埋め
込み、 前記ポリシリコン膜に電極を接続するためのコン
タクトを形成するコンタクト部位を除いて、前記第1の
分離トレンチ内に所定の厚さのポリシリコン膜を残しつ
つ該ポリシリコン膜上に所定の厚さの第2の分離トレン
チを形成し、 前記第2の分離トレンチに酸化膜を充填
し、 前記コンタクト部位に前記コンタクトを形成し、 前
記コンタクトと接続する、前記ポリシリコン膜に所定の
電圧を印加するための電極を形成する方法であり、 前記
第2の分離トレンチの開口幅を、前記第1の分離トレン
チの開口幅よりも広く形成する方法である。
法では、素子分離領域に所定の深さの第1の分離トレン
チを形成し、該第1の分離トレンチ内にポリシリコン膜
を埋め込み、ポリシリコン膜に電極を接続するためのコ
ンタクトを形成するコンタクト部位を除いて、第1の分
離トレンチ内に所定の厚さのポリシリコン膜を残しつつ
該ポリシリコン膜上に所定の厚さの第2の分離トレンチ
を形成し、第2の分離トレンチに酸化膜を充填し、コン
タクト部位に前記コンタクトを形成し、コンタクトと接
続する、ポリシリコン膜に所定の電圧を印加するための
電極を形成することで、第1の分離トレンチ内に、電極
を介して所定の電圧を印加することが可能なポリシリコ
ン膜が埋め込まれるため、半導体素子間を酸化膜と電圧
が印加されるポリシリコン膜とを用いて分離できる。
て説明する。
体集積回路装置の素子分離方法の第1の実施の形態を示
す図であり、半導体集積回路装置の製造工程を示す側断
面図である。
ず、Si基板1上に厚さ100オングストローム程度の
シリコン酸化膜2を成膜し、その上に厚さ1500オン
グストローム程度のシリコン窒化膜3を成膜する。続い
て、フォトリソグラフィー技術を用いてシリコン窒化膜
3上に第1のフォトレジスト4を形成し、不揮発性メモ
リ領域及び高耐圧トランジスタ領域に必要な深さの分離
トレンチを形成するために第1のフォトレジスト4のパ
ターニングを行う。なお、第1のフォトレジスト4の開
口幅は、所望の素子分離幅よりも狭くパターニングす
る。例えば、所望の素子分離幅が0.5μmの場合は
0.3μm程度の開口幅にする。
フォトレジスト4開口部のシリコン窒化膜3とシリコン
酸化膜2をそれぞれ除去し、さらに、Si基板1をエッ
チングして、厚さ2000オングストローム程度の第1
の分離トレンチ5を形成する(図1(a))。
し、フォトリソグラフィー技術を用いてシリコン窒化膜
3上に第2のフォトレジスト6を形成して、不揮発性メ
モリ領域、高耐圧トランジスタ領域、及び論理回路領域
の素子分離領域を形成するために第2のフォトレジスト
6のパターニングを行う(図1(b))。なお、第2の
フォトレジスト6の開口幅は所望の素子分離幅と同程度
に設定し、例えば、不揮発性メモリ領域及び高耐圧トラ
ンジスタ領域の素子分離幅を0.5μm程度にし、論理
回路領域の素子分離幅を0.3μm程度にする。
フォトレジスト6開口部のシリコン窒化膜3とシリコン
酸化膜2をそれぞれ除去し、さらに、Si基板1をエッ
チングして、厚さ3000オングストローム程度の第2
の分離トレンチ7を形成する(図1(c))。このと
き、不揮発性メモリ領域及び高耐圧トランジスタ領域で
は、第1の分離トレンチ5と第2の分離トレンチ7の合
計の深さを有する第3の分離トレンチ5aが形成され
る。
し、熱酸化法により各分離トレンチの底面及び側面にそ
れぞれ200〜300オングストロームの内壁熱酸化膜
5b,7aを成膜した後、プラズマCVD法によってプ
ラズマ酸化膜8を堆積して、各分離トレンチ内にそれぞ
れプラズマ酸化膜8を埋め込む(図1(d))。
平坦化してパターニングされたシリコン窒化膜3を露出
させ(図1(e))、最後に、ウェットエッチング法に
よりSi基板1上のシリコン窒化膜3及びシリコン酸化
膜2をそれぞれ除去する(図1(f))。
域、高耐圧トランジスタ領域、及び論理回路領域の各素
子分離領域にそれぞれ適した膜厚からなるフィールド酸
化膜を形成する。
たら、不揮発性メモリ領域に、セルトランジスタ用のト
ンネリング酸化膜9、浮遊ゲート電極10、及び浮遊ゲ
ート電極10と制御ゲート電極を絶縁するための絶縁膜
であるONO膜11を形成し、高耐圧トランジスタ領域
及び論理回路領域にそれぞれのトランジスタのゲート酸
化膜13を形成して、セルトランジスタの制御ゲート電
極12及びトランジスタのゲート電極14をそれぞれ形
成する(図4(g))。以降、各トランジスタのソース
及びドレインとなる不図示の不純物拡散層をそれぞれ形
成し、配線工程へと続く。
体集積回路装置を製造することで、不揮発性メモリ領域
及び高耐圧トランジスタ領域にそれぞれ所望の厚さの酸
化膜から成るフィールド酸化膜を形成することができる
ため、高耐圧が要求される領域であっても素子分離性能
を維持することができる。
ルド酸化膜を既存の厚さにすることができるため、素子
分離工程の変更や集積度の低下を防止することができ、
既存の製造プロセス、既存の設計資産を活用することが
できる。
ンジスタ領域、及び論理回路領域の素子分離領域の位置
は、同時に形成される第2の分離トレンチの位置で決ま
り、下地が増えることによる露光用マスクの合わせずれ
の増大がなくなるため、製造マージンの低下が防止され
る。
体集積回路装置の素子分離方法の第2の実施の形態につ
いて図2を用いて説明する。図2は本発明の半導体集積
回路装置の素子分離方法の第2の実施の形態を示す図で
あり、半導体集積回路装置の製造工程を示す側断面図で
ある。
離方法は、高耐圧が要求される不揮発性メモリ領域及び
高耐圧トランジスタ領域の素子分離に用いて好適な手法
であり、素子分離領域に設けた分離トレンチ内に電極で
あるポリシリコン膜を埋め込み、該ポリシリコン膜に所
定の電位を印加して素子分離性能を向上させる方法であ
る。なお、本実施形態の素子分離方法を通常の電源電圧
が印加される論理回路領域に用いてもよい。
ず、Si基板上101に厚さ100オングストローム程
度のシリコン酸化膜102を成膜し、その上にフォトリ
ソグラフィー技術を用いて第1のフォトレジスト104
を形成して、不揮発性メモリ領域及び高耐圧トランジス
タ領域の素子分離領域を形成するために第1のフォトレ
ジスト104のパターニングを行う。続いて、プラズマ
エッチング法により第1のフォトレジスト104開口部
のシリコン酸化膜102を除去し、さらに、Si基板1
01をエッチングして、不揮発性メモリ領域及び高耐圧
トランジスタ領域に深さ5000オングストローム程度
の第1の分離トレンチ105を形成する(図2
(a))。なお、第1のフォトレジスト104の開口幅
は第1の分離トレンチ105の深さを得るのに必要な
0.5μm程度に設定する。
し、熱酸化法により第1の分離トレンチ105の底面及
び内壁側面に厚さ200〜300オングストロームの内
壁熱酸化膜105bを成膜する(図2(b))。さら
に、CVD法によりSi基板101上にポリシリコン膜
115を堆積させ、第1の分離トレンチ105内にポリ
シリコン膜115を埋め込むようにする(図2
(c))。続いて、第1の分離トレンチ105内にポリ
シリコン膜115を残しつつ、シリコン酸化膜102が
露出するようにエッチバックする(図2(d))。
込まれたポリシリコン膜115を覆うようにして厚さ1
00オングストローム程度のシリコン酸化膜102をさ
らに成膜し、その上に厚さ1500オングストローム程
度のシリコン窒化膜103を成膜する(図2(e))。
リソグラフィー技術を用いて第2のフォトレジスト10
6を形成し、不揮発性メモリ領域及び高耐圧トランジス
タ領域の素子分離領域を形成するために第2のフォトレ
ジスト106のパターニングを行う。このとき、第1の
分離トレンチ105内に埋め込まれたポリシリコン膜1
15と後工程で層間絶縁膜上に形成される上部配線とを
接続するためのコンタクトの形成部位(以下、コンタク
トの形成部位を含む領域をコンタクト領域と称す)も第
2のフォトレジスト106で覆うようにする(図2
(f))。なお、第2のフォトレジスト106の開口幅
は、第1のフォトレジスト104の開口幅よりも広げ、
例えば、0.7μm程度にする。
のシリコン窒化膜103及びシリコン酸化膜102をそ
れぞれ除去し、さらに、ポリシリコン膜115及びSi
基板101をそれぞれエッチングして、深さ3000オ
ングストローム程度の第2の分離トレンチ107を形成
した後、第2のフォトレジスト106を除去する(図2
(g))。
チ107の底面及び内壁側面に厚さ200〜300オン
グストロームの内壁熱酸化膜107aを成膜した後、プ
ラズマCVD法によってプラズマ酸化膜108を堆積
し、各分離トレンチ内にそれぞれプラズマ酸化膜108
を埋め込む(図2(h))。
より平坦化してパターニングされたシリコン窒化膜10
3を露出させ、最後に、ウェットエッチング法によりS
i基板101上のシリコン窒化膜103及びシリコン酸
化膜102をそれぞれ除去する(図2(i))。
及び高耐圧トランジスタ領域に、分離トレンチ内に埋め
込まれたポリシリコン膜及びプラズマ酸化膜から成るフ
ィールド酸化膜が形成される。
たら、不揮発性メモリ領域に、セルトランジスタ用のト
ンネリング酸化膜109、浮遊ゲート電極110、及び
浮遊ゲート電極110と制御ゲート電極を絶縁するため
の絶縁膜であるONO膜111を形成し、高耐圧トラン
ジスタ領域及び論理回路領域にそれぞれのトランジスタ
のゲート酸化膜113を形成する。さらに、セルトラン
ジスタの制御ゲート電極112及びトランジスタのゲー
ト電極114をそれぞれ形成し(図2(j))、各トラ
ンジスタのソース及びドレインとなる不図示の不純物拡
散層をそれぞれ形成する。
116を成膜し、各トランジスタの電極、あるいは分離
トレンチに埋め込まれたポリシリコン膜115と層間絶
縁膜116の表面を連通するためのコンタクト117を
形成し、最後に、上部電極118を形成する(図2
(k))。
タクト117が形成されるコンタクト領域の製造手順の
みを示しているが、高耐圧トランジスタ領域も不揮発性
メモリ領域と同様に形成できる。
プラズマ酸化膜108を形成する例を示しているが、プ
ラズマ酸化膜に限らず他の方法で形成した酸化膜(例え
ば、熱酸化膜)であってもよい。
た分離トレンチ内にポリシリコン膜を埋め込み、電極で
ある該ポリシリコン膜に接地電位あるいは負電圧を印加
することで(Pウェル内に高耐圧のNチャネルトランジ
スタを形成する場合)、素子間の分離耐圧を酸化膜のみ
を設ける場合よりも格段に高めることができる。なお、
Nウェル内に高耐圧のPチャネルトランジスタを形成す
る場合は、分離トレンチ内に埋め込んだポリシリコン膜
に正電圧を印加するとよい。
厚さによって所望の分離耐圧を得る方法では、半導体素
子に印加する電圧が高くなるにしたがって分離トレンチ
を深く形成する必要がある。分離トレンチの開口幅は酸
化膜の埋め込み性により決まり、分離トレンチの深さに
比例して大きくなるため、分離耐圧を高めるためには素
子分離幅を広げなければならず、その結果素子の集積度
が低下する。
リシリコン膜を埋め込む構造では、半導体素子に印加す
る電圧の高さに応じてポリシリコン膜に印加する電圧を
調整するだけで所望の分離耐圧を得ることができる。
膜を薄くしても所定の素子分離性能を得ることができる
ため、より高電圧が印加される半導体素子、例えば、素
子分離領域に9000オングストローム程度の厚さのフ
ィールド酸化膜が必要な場合でも、5000オングスト
ローム程度のSTIで素子分離性能を確保することがで
きる。
の実施の形態と同様に、論理回路用のトランジスタのフ
ィールド酸化膜を既存の厚さにすることができるため、
素子分離工程の変更や集積度の低下を防止することがで
き、既存の製造プロセス、既存の設計資産を活用するこ
とができる。
ンジスタ領域、及び論理回路領域の素子分離領域の位置
は、同時に形成される第2の分離トレンチの位置で決ま
り、下地が増えることによる露光用マスクの合わせずれ
の増大がなくなるため、製造マージンの低下が防止され
る。
いるので、以下に記載する効果を奏する。
レンチを形成し、該第1の分離トレンチ内にポリシリコ
ン膜を埋め込み、ポリシリコン膜に電極を接続するため
のコンタクトを形成するコンタクト部位を除いて、第1
の分離トレンチ内に所定の厚さのポリシリコン膜を残し
つつ該ポリシリコン膜上に所定の厚さの第2の分離トレ
ンチを形成し、第2の分離トレンチに酸化膜を充填し、
コンタクト部位に前記コンタクトを形成し、コンタクト
と接続する、ポリシリコン膜に所定の電圧を印加するた
めの電極を形成することで、第1の分離トレンチ内に、
電極を介して所定の電圧を印加することが可能なポリシ
リコン膜が埋め込まれるため、半導体素子間を酸化膜と
電圧が印加されるポリシリコン膜とを用いて分離でき
る。したがって、半導体素子間の分離耐圧を酸化膜のみ
を設ける場合よりも格段に高めることができる。また、
素子分離領域に形成する酸化膜を薄くしても所定の素子
分離性能を得ることができる。
第1の実施の形態を示す図であり、半導体集積回路装置
の製造工程を示す側断面図である。
第2の実施の形態を示す図であり、半導体集積回路装置
の製造工程を示す側断面図である。
法を示す図であり、半導体集積回路装置の製造工程を示
す側断面図である。
法を示す図であり、半導体集積回路装置の製造工程を示
す側断面図である。
点を説明する図であり、第1従来例の半導体集積回路装
置の要部を拡大した側断面図である。
点を説明する図であり、第2従来例の半導体集積回路装
置の要部を拡大した側断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体素子間を所定の絶縁耐圧を有して
分離するための素子分離領域を有する半導体集積回路装
置の製造方法であって、 前記素子分離領域に所定の深さの第1の分離トレンチを
形成し、 該第1の分離トレンチ内にポリシリコン膜を埋め込み、 前記ポリシリコン膜に電極を接続するためのコンタクト
を形成するコンタクト部位を除いて、前記第1の分離ト
レンチ内に所定の厚さのポリシリコン膜を残しつつ該ポ
リシリコン膜上に所定の厚さの第2の分離トレンチを形
成し、 前記第2の分離トレンチに酸化膜を充填し、 前記コンタクト部位に前記コンタクトを形成し、 前記コンタクトと接続する、前記ポリシリコン膜に所定
の電圧を印加するための電極を形成する半導体集積回路
装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2の分離トレンチの開口幅を、前
記第1の分離トレンチの開口幅よりも広く形成する請求
項2記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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