JP2000031489A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000031489A
JP2000031489A JP10192801A JP19280198A JP2000031489A JP 2000031489 A JP2000031489 A JP 2000031489A JP 10192801 A JP10192801 A JP 10192801A JP 19280198 A JP19280198 A JP 19280198A JP 2000031489 A JP2000031489 A JP 2000031489A
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oxide film
film
semiconductor device
soi layer
sidewall
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Shoichi Miyamoto
昭一 宮本
Takashi Ipposhi
隆志 一法師
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/4908Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET for thin film semiconductor, e.g. gate of TFT

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ分離によって素子分離されたSOI
MOSトランジスタにおいて、SOI層の端縁部のゲー
ト酸化膜の絶縁破壊を防止するとともに、ゲート電極下
のSOI層の端縁部において寄生MOSトランジスタが
形成されることを防止したSOIMOSトランジスタの
製造方法を提供する。 【解決手段】 窒化膜6を温度160℃程度のリン酸に
よって除去した後、ポリシリコン膜5を等方性ドライエ
ッチングにより除去することで、下敷き酸化膜4および
サイドウォール酸化膜7がデポジション酸化膜8に囲ま
れて残った形状とする。その後、フッ酸により下敷き酸
化膜4、サイドウォール酸化膜7、デポジション酸化膜
8を同時に除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にSOI(Silicon On Insulator)基板
上に形成する半導体装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】SOI基板上に形成する半導体装置(以
後、SOI半導体装置と呼称)の素子分離技術として、
分離領域を酸化膜で埋め込むトレンチ分離がある。以
下、トレンチ分離によって素子分離されたSOIMOS
トランジスタの製造方法を、工程を順に示す図29〜図
38を用いて説明する。
【0003】まず、図29に示すようにシリコン基板1
と、該シリコン基板1内に埋め込まれた埋め込み酸化膜
2と、埋め込み酸化膜2上に形成されるSOI層3とで
構成されるSOI基板を準備し、SOI層3上に熱酸化
法により厚さ100〜300オングストローム程度の下
敷き酸化膜4を形成し、さらにその上にCVD法により
厚さ2000オングストローム程度の窒化膜6を形成す
る。そして、後に説明する活性領域となる部分に対応す
るように窒化膜6上にレジスト101をパターニングす
る。
【0004】なお、SOI基板は、SIMOX(separa
tion by implanted oxygen)法、ウエハ張合せ(bondin
g)法、その他いかなる方法で形成されたSOI基板で
あっても構わない。
【0005】次に、図30に示すように、レジスト10
1をマスクとして窒化膜6をRIE(reactiv ion etch
ing)などの異方性ドライエッチングにより選択的に除
去する。なお、窒化膜6と下敷き酸化膜4とを比べた場
合、両者のエッチング条件は近似しており、窒化膜6を
エッチングする条件では下敷き酸化膜4もエッチングさ
れてしまう。その選択比は1〜2程度である。
【0006】次に、TEOS(tetraethyl orthosilica
te)を用いたCVD法により全面に渡って厚さ500オ
ングストローム程度の酸化膜を形成し、当該酸化膜がサ
イドウォール酸化膜7として窒化膜6および下敷き酸化
膜4の側面に自己整合的に残るように異方性エッチング
を施すことで図31に示す構成を得る。
【0007】次に、図32に示すように、窒化膜6およ
びサイドウォール酸化膜7をマスクとして、異方性ドラ
イエッチングによりSOI層3を選択的に除去する。
【0008】次に、図33に示すように、CVD法によ
りSOI層3、下敷き酸化膜4、窒化膜6の合計厚さよ
りも厚い(例えば5000オングストローム程度)デポ
ジション酸化膜8を全面に渡って形成して活性領域およ
び分離領域を覆った後、CMP(Chemical Mechanical
Polishing)を用いてデポジション酸化膜8を窒化膜6
が露出するまで研磨して平坦化を行う。なお、図33は
デポジション酸化膜8の平坦化の途中の状態を示してい
る。
【0009】次に、窒化膜6を温度160℃程度のリン
酸によって除去すると、図34に示すように下敷き酸化
膜4およびサイドウォール酸化膜7がデポジション酸化
膜8に囲まれて残った形状となる。次に、SOI層3内
にチャネル注入(チャネルドープ)するために下敷き酸
化膜4を介して不純物を注入した後、下敷き酸化膜4を
フッ酸を用いて除去する。なお、図34においてはフッ
酸により下敷き酸化膜4、サイドウォール酸化膜7、デ
ポジション酸化膜8が同時に除去される状態を矢印によ
り示している。
【0010】ここで、図35において下敷き酸化膜4が
完全に除去される前の状態を示し、図36において下敷
き酸化膜4が完全に除去された状態を示す。図36に示
すように、SOI層3の端縁部近傍のデポジション酸化
膜8において窪み部DPが形成されている。これは、熱
酸化膜である下敷き酸化膜4よりもTEOS酸化膜であ
るサイドウォール酸化膜7の方がフッ酸により速く除去
されるため、下敷き酸化膜4が完全に除去される前にサ
イドウォール酸化膜7が除去されてしまい、サイドウォ
ール酸化膜7が無くなった部分でデポジション酸化膜8
の除去が促進されるからである。
【0011】次に、図37に示すように、SOI層3上
に厚さ70オングストローム程度のゲート酸化膜9を形
成した後、ゲート酸化膜9およびデポジション酸化膜8
上に厚さ2000オングストローム程度のゲート電極1
0を形成する。
【0012】その後、パターニングされたゲート電極1
0をマスクとしてSOI層3内に不純物注入を行って自
己整合的にソース/ドレイン領域(図示せず)を形成
し、ゲート電極10の下部以外のゲート酸化膜9を除去
した後、全面的に層間絶縁膜11を形成する。そして、
層間絶縁膜11を貫通しゲート電極10およびソース/
ドレイン領域に達するコンタクトホールCHを設け、該
コンタクトホールCH内に導体層を埋め込んで配線層1
2を形成することで、図38に示すSOI半導体装置が
得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のSOI半導体装
置は以上のような工程を経て製造されていたので以下の
ような問題点を有していた。すなわち、SOI層3上の
下敷き酸化膜4を除去に際して、図36に示すように、
SOI層3の端縁部近傍のデポジション酸化膜8におい
て窪み部DPが形成されてしまう。その状態で、SOI
層3上にゲート酸化膜9およびゲート電極10を形成す
ると、窪み部DPの上部にもゲート酸化膜9およびゲー
ト電極10が形成されることになる。
【0014】図39に窪み部DPの詳細図を示す。図3
9に矢示するように、装置動作時には、窪み部DPに入
り込んだゲート電極10からもSOI層3の端縁部のゲ
ート酸化膜9に対して電界が印加されるため、SOI層
3の主面上のゲート酸化膜9よりも電界強度が高くな
り、ゲート酸化膜9の絶縁破壊の原因となってゲート酸
化膜に対する信頼性が低下するという問題があった。
【0015】また、電界の集中によりゲート電極下のS
OI層3の端縁部にはゲート電極下のSOI層3の他の
部分よりも低い電圧でチャネルが形成されて電流が流れ
るようになり、SOI層3の端縁部において部分的にM
OSトランジスタがONする可能性があった。このMO
Sトランジスタを寄生MOSトランジスタと呼称する。
寄生MOSトランジスタは、本来のMOSトランジスタ
がONしないようなゲート電圧でもONする可能性があ
るので、消費電力の浪費を招くという問題があった。
【0016】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、トレンチ分離によって素子分離さ
れたSOIMOSトランジスタにおいて、SOI層の端
縁部のゲート酸化膜の絶縁破壊を防止するとともに、ゲ
ート電極下のSOI層の端縁部において寄生MOSトラ
ンジスタが形成されることを防止したSOIMOSトラ
ンジスタの製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、埋め
込み酸化膜およびSOI層を積層したSOI基板に形成
される半導体装置の製造方法であって、前記SOI基板
上に熱酸化法によって第1の酸化膜を形成する工程(a)
と、前記第1の酸化膜上にポリシリコン膜、窒化膜を順
に形成する工程(b)と、前記窒化膜を選択的に除去した
後、残った前記窒化膜をマスクとして前記ポリシリコン
膜を選択的に除去して、前記第1の酸化膜上にポリシリ
コン膜および窒化膜の膜の積層体を形成する工程(c)
と、前記積層体の側面から、前記積層体の周囲の前記第
1の酸化膜の上部にかけてサイドウォール酸化膜を形成
する工程(d)と、前記サイドウォール酸化膜および前記
積層体をマスクとして、前記SOI層を選択的に除去し
て活性領域を規定し、前記活性領域、前記第1の酸化
膜、前記積層体、前記サイドウォール酸化膜で構成され
る構造体を形成する工程(e)と、前記窒化膜の上主面が
露出するように、前記構造体を分離酸化膜で埋め込む工
程(f)と、前記積層体を除去する工程(g)と、前記活性
領域の上主面が露出するまで、少なくとも前記サイドウ
ォール酸化膜、前記第1の酸化膜、前記分離酸化膜を等
方的に除去する工程(h)とを備えている。
【0018】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(f)に先だって、熱酸化法により
前記構造体を酸化し、前記サイドウォール酸化膜に接す
る前記ポリシリコン膜の側面に第2の酸化膜を形成する
工程をさらに備え、前記工程(h)が、前記第2の酸化膜
を併せて除去する工程を含んでいる。
【0019】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(d)に先だって、熱酸化法により
前記積層体および前記第1の酸化膜を酸化し、前記ポリ
シリコン膜の側面に第2の酸化膜を形成するとともに、
前記積層体の周囲の前記第1の酸化膜の厚さを厚くする
工程をさらに備え、前記工程(d)が、前記積層体の側面
から、前記厚さの増した第1の酸化膜上にかけて前記サ
イドウォール酸化膜を形成する工程を含み、前記工程
(h)が、前記第2の酸化膜を併せて除去する工程を含ん
でいる。
【0020】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1>本発明に係
る実施の形態1として、SOI基板上に形成され、トレ
ンチ分離によって素子分離されたSOIMOSトランジ
スタ100の製造方法を、製造工程を順示す図1〜図1
0を用いて説明する。なお、SOIMOSトランジスタ
100の構成は最終工程を説明する図10に示す。
【0021】<A−1.製造方法>まず、図1に示すよ
うにシリコン基板1と、該シリコン基板1内に埋め込ま
れた埋め込み酸化膜2と、埋め込み酸化膜2上に形成さ
れるSOI層3とで構成されるSOI基板を準備し、S
OI層3上に熱酸化法により厚さ100〜300オング
ストローム程度の下敷き酸化膜4(第1の酸化膜)を形
成し、さらにその上にCVD法により厚さ500オング
ストローム程度のポリシリコン膜5をデポジションす
る。そして、ポリシリコン膜5の上にCVD法により7
00℃程度の温度条件で厚さ1000〜3000オング
ストローム程度の窒化膜6を形成する。そして、後に説
明する活性領域となる部分に対応するように窒化膜6上
にレジスト101をパターニングする。なお、SOI基
板は、SIMOX(separation by implanted oxygen)
法、ウエハ張合せ法、その他いかなる方法で形成された
SOI基板であっても構わない。
【0022】次に、図2に示すように、レジスト101
をマスクとして窒化膜6を異方性ドライエッチングによ
り選択的に除去する。
【0023】次に、図3に示すように、窒化膜6をマス
クとしてポリシリコン膜5をRIE(reactiv ion etch
ing)などの異方性ドライエッチングにより選択的に除
去することで、窒化膜6とポリシリコン膜5との積層体
を得る。ここで、ポリシリコン膜5と下敷き酸化膜4と
を比べた場合、両者のエッチング条件は大きく異なり、
ポリシリコン膜5をエッチングする条件では下敷き酸化
膜4は殆どエッチングされず、その選択比は10以上と
なる。
【0024】次に、TEOS(tetraethyl orthosilica
te)を用いたCVD法により全面に渡って厚さ500オ
ングストローム程度の酸化膜を形成し、当該酸化膜がサ
イドウォール酸化膜7として窒化膜6、ポリシリコン膜
5の側面に自己整合的に残るように異方性エッチングを
施すことで図4に示す構成を得る。
【0025】次に、図5に示すように、窒化膜6および
サイドウォール酸化膜7をマスクとして、異方性ドライ
エッチングによりSOI層3を選択的に除去すること
で、窒化膜6、ポリシリコン層5、下敷き酸化膜4、サ
イドウォール酸化膜7、SOI層3で構成される構造体
を得る。なお、選択的に得られるSOI層3は後に説明
する工程で半導体装置が形成される領域となるので、活
性領域と呼称し、活性領域の周囲は他の活性領域との電
気的分離のための領域となるので分離領域と呼称する。
また、SOI層3の平面形状は矩形であり、その縦横の
辺の長さは同程度に設定される。
【0026】次に、図6に示すように、CVD法により
SOI層3、下敷き酸化膜4、ポリシリコン膜5、窒化
膜6の合計厚さよりも厚い(例えば5000オングスト
ローム程度)デポジション酸化膜8(分離酸化膜)を全
面に渡って形成して活性領域および分離領域を覆った
後、CMPを用いてデポジション酸化膜8を窒化膜6が
露出するまで研磨して平坦化を行う。なお、図6はデポ
ジション酸化膜8の平坦化の途中の状態を示している。
【0027】次に、窒化膜6を温度160℃程度のリン
酸によって除去した後、ポリシリコン膜5をプラズマエ
ッチングやダウンフローエッチングなどの等方性ドライ
エッチングにより除去すると、図7に示すように下敷き
酸化膜4およびサイドウォール酸化膜7がデポジション
酸化膜8に囲まれて残った形状となる。なお、窒化膜6
をリン酸によって除去し、またポリシリコン膜5の除去
に等方性ドライエッチングを使用するのは、窒化膜6や
ポリシリコン膜5の側面が垂直ではなく下に広がる傾斜
を有して形成された場合、そこに接するサイドウォール
酸化膜7の内壁も同様の傾斜を有することになり、異方
性ドライエッチングではサイドウォール酸化膜7の内壁
近傍に窒化膜6やポリシリコン膜5が残るからである。
【0028】そして、SOI層3内にチャネル注入(チ
ャネルドープ)するために下敷き酸化膜4を介して不純
物を注入した後、下敷き酸化膜4をフッ酸を用いて除去
する。
【0029】なお、図7においてはフッ酸により下敷き
酸化膜4、サイドウォール酸化膜7、デポジション酸化
膜8が同時に除去される状態を矢印により示している。
【0030】また、フッ酸によるウエットエッチングの
代わりに、等方性のドライエッチングにより下敷き酸化
膜4、サイドウォール酸化膜7、デポジション酸化膜8
を除去するようにしても良い。
【0031】ここで、図8において下敷き酸化膜4が完
全に除去された状態を示す。図8に示すように、SOI
層3の端縁部近傍のデポジション酸化膜8においては図
36に示したような窪み等は形成されていない。これ
は、SOI層3の全面に下敷き酸化膜4が形成されてい
るので、TEOS酸化膜であるサイドウォール酸化膜7
の方がフッ酸により速く除去されても、熱酸化膜である
下敷き酸化膜4は残り、SOI層3の端縁部上に酸化膜
が無くなった場合のように、SOI層3の端縁部近傍の
デポジション酸化膜8の除去が促進されることがないか
らである。
【0032】次に、図9に示すように、SOI層3上に
厚さ70オングストローム程度のゲート酸化膜9を形成
した後、ゲート酸化膜9およびデポジション酸化膜8上
に厚さ2000オングストローム程度のゲート電極10
をポリシリコン等の導電体で形成する。
【0033】その後、ゲート電極10をパターニングす
る。そして、パターニングしたゲート電極10をマスク
としてSOI層3内に不純物注入を行って自己整合的に
ソース/ドレイン領域(図示せず)を形成し、ゲート電
極10の下部以外のゲート酸化膜9を除去した後、全面
的に層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜1
1を貫通しゲート電極10およびソース/ドレイン領域
に達するコンタクトホールCHを設け、該コンタクトホ
ールCH内に導体層を埋め込んで配線層12を形成する
ことで、図10に示すSOIMOSトランジスタ100
が得られる。なお、図10はSOIMOSトランジスタ
100をゲート電極の短辺側から見た断面図であり、図
1〜図9はゲート電極の長辺側から見た断面図である。
【0034】<A−2.特徴的作用効果>以上説明した
ようにSOIMOSトランジスタ100の製造工程にお
いては、酸化膜に対するエッチング選択比が大きなポリ
シリコン膜5を下敷き酸化膜4の上部に形成するので、
ポリシリコン膜5のパターニングに際して下敷き酸化膜
4が除去されることが防止される。そして、SOI層3
の全面に下敷き酸化膜4が残った状態でサイドウォール
酸化膜7、下敷き酸化膜4、デポジション酸化膜8を除
去するので、エッチング速度の違いからサイドウォール
酸化膜7が速く除去されても、熱酸化膜である下敷き酸
化膜4は残り、SOI層3の端縁部上に酸化膜が無くな
った場合のように、SOI層3の端縁部近傍のデポジシ
ョン酸化膜8の除去が促進されることがないので、SO
I層3の端縁部近傍のデポジション酸化膜8において窪
み等が形成されない。従って、窪み部に入り込んだゲー
ト電極10からの電界により、SOI層3の端縁部のゲ
ート酸化膜9の電界強度が高くなるという現象が発生せ
ず、電界集中によるゲート酸化膜9の絶縁破壊が防止さ
れ、ゲート酸化膜に対する信頼性を向上したSOIMO
Sトランジスタ100を得ることができる。
【0035】また、SOI層3の端縁部のゲート酸化膜
9に電界が集中することが防止されるので、SOI層3
の端縁部において寄生MOSトランジスタが形成される
ことがなく、本来のMOSトランジスタがONしないよ
うなゲート電圧で寄生MOSトランジスタがONして、
消費電力の浪費を招くという問題を解消できる。
【0036】<B.実施の形態2>本発明に係る実施の
形態2として、SOI基板上に形成され、トレンチ分離
によって素子分離されたSOIMOSトランジスタ20
0の構成および製造方法を、製造工程を順示す図11〜
図18を用いて説明する。なお、SOIMOSトランジ
スタ200の構成は、最終工程を説明する図18に示
す。
【0037】<B−1.製造方法および装置構成>ここ
で、図11に示す構成に至るまでの工程は、本発明に係
る実施の形態1において図1〜図4を用いて説明した工
程と同じであるので説明は省略し、図11に示すよう
に、窒化膜6およびサイドウォール酸化膜7をマスクと
して、異方性ドライエッチングによりSOI層3を選択
的に除去して、窒化膜6、ポリシリコン層5、下敷き酸
化膜4、サイドウォール酸化膜7、SOI層3で構成さ
れる構造体を得た後の工程について図12〜図18を用
いて説明する。
【0038】図11に示す構造体を得た後、熱酸化法に
より構造体を酸化することでポリシリコン膜5の側面に
酸化膜14(第2の酸化膜)を形成することで図12に
示す構成を得る。なお、ポリシリコン膜5の側面はサイ
ドウォール酸化膜7に覆われているが、熱酸化に際して
ポリシリコン膜5の側面にまで酸化剤である酸素が浸入
することで酸化膜14が形成されることになる。また、
酸化膜14の形成に際してはSOI層3の側面に酸化膜
13が形成されることになる。なお、酸化膜13および
14の厚みは300オングストローム程度である。
【0039】次に、図13に示すように、CVD法によ
りSOI層3、下敷き酸化膜4、ポリシリコン膜5、層
窒化膜6の合計厚さよりも厚い(例えば5000オング
ストローム程度)デポジション酸化膜8(分離酸化膜)
を全面に渡って形成して活性領域および分離領域を覆っ
た後、CMPを用いてデポジション酸化膜8を窒化膜6
が露出するまで研磨して平坦化を行う。なお、図13は
デポジション酸化膜8の平坦化の途中の状態を示してい
る。
【0040】次に、窒化膜6を温度160℃程度のリン
酸によって除去した後、ポリシリコン膜5をプラズマエ
ッチングやダウンフローエッチングなどの等方性ドライ
エッチングにより除去すると、図14に示すように下敷
き酸化膜4およびサイドウォール酸化膜7がデポジショ
ン酸化膜8に囲まれて残った形状となる。なお、サイド
ウォール酸化膜7の内壁の下部には酸化膜14が残る。
【0041】そして、SOI層3内にチャネル注入(チ
ャネルドープ)するために下敷き酸化膜4を介して不純
物を注入した後、下敷き酸化膜4をフッ酸を用いて除去
する。なお、フッ酸によるウエットエッチングの代わり
に、等方性のドライエッチングにより下敷き酸化膜4、
サイドウォール酸化膜7、デポジション酸化膜8、酸化
膜14を除去するようにしても良い。また、図14にお
いてはフッ酸により下敷き酸化膜4、サイドウォール酸
化膜7、デポジション酸化膜8、酸化膜14が同時に除
去される状態を矢印により示している。
【0042】ここで、図15において下敷き酸化膜4が
完全に除去される前の状態を示し、図16において下敷
き酸化膜4が完全に除去された状態を示す。図16に示
すように、SOI層3の端縁部近傍のデポジション酸化
膜8においては図36に示したような窪み等は形成され
ていない。これは、SOI層3の全面に下敷き酸化膜4
が形成され、また、サイドウォール酸化膜7の内壁の下
部には酸化膜14が存在するので、実質的にサイドウォ
ール酸化膜7の下部の厚みが増しているからである。す
なわち、サイドウォール酸化膜7の下部の厚みが増すこ
とで、サイドウォール酸化膜7と下敷き酸化膜4の除去
速度のバランスが取れ、サイドウォール酸化膜7が速く
除去され過ぎるということがなく、また、サイドウォー
ル酸化膜7が除去されても、熱酸化膜である下敷き酸化
膜4は残り、SOI層3の端縁部上に酸化膜が無くなっ
た場合のように、SOI層3の端縁部近傍のデポジショ
ン酸化膜8の除去が促進されることがないからである。
【0043】次に、図17に示すように、SOI層3上
に厚さ70オングストローム程度のゲート酸化膜9を形
成した後、ゲート酸化膜9およびデポジション酸化膜8
上に厚さ2000オングストローム程度のゲート電極1
0をポリシリコン等の導電体で形成する。
【0044】その後、ゲート電極10をパターニングす
る。そして、パターニングしたゲート電極10をマスク
としてSOI層3内に不純物注入を行って自己整合的に
ソース/ドレイン領域(図示せず)を形成し、ゲート電
極10の下部以外のゲート酸化膜9を除去した後、全面
的に層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜1
1を貫通しゲート電極10およびソース/ドレイン領域
に達するコンタクトホールCHを設け、該コンタクトホ
ールCH内に導体層を埋め込んで配線層12を形成する
ことで、図18に示すSOIMOSトランジスタ200
が得られる。なお、図18はSOIMOSトランジスタ
200をゲート電極の短辺側から見た断面図であり、図
11〜図17はゲート電極の長辺側から見た断面図であ
る。
【0045】<B−2.特徴的作用効果>以上説明した
ようにSOIMOSトランジスタ200の製造工程にお
いては、酸化膜に対するエッチング選択比が大きなポリ
シリコン膜5を下敷き酸化膜4の上部に形成するので、
ポリシリコン膜5のパターニングに際して下敷き酸化膜
4が除去されることが防止され、SOI層3の全面に下
敷き酸化膜4が残り、また、サイドウォール酸化膜7の
内壁の下部には酸化膜14が存在し、実質的にサイドウ
ォール酸化膜7の下部の厚みが増した状態で、サイドウ
ォール酸化膜7、下敷き酸化膜4、デポジション酸化膜
8を除去するので、サイドウォール酸化膜7と下敷き酸
化膜4の除去速度のバランスが取れ、サイドウォール酸
化膜7が速く除去され過ぎるということがない。また、
サイドウォール酸化膜7が除去されても、熱酸化膜であ
る下敷き酸化膜4は残り、SOI層3の端縁部上に酸化
膜が無くなった場合のように、SOI層3の端縁部近傍
のデポジション酸化膜8の除去が促進されることがない
ので、SOI層3の端縁部近傍のデポジション酸化膜8
において窪み等が形成されない。従って、窪み部に入り
込んだゲート電極10からの電界により、SOI層3の
端縁部のゲート酸化膜9の電界強度が高くなるという現
象が発生せず、電界集中によるゲート酸化膜9の絶縁破
壊が防止され、ゲート酸化膜に対する信頼性を向上した
SOIMOSトランジスタ200を得ることができる。
【0046】また、SOI層3の端縁部のゲート酸化膜
9に電界が集中することが防止されるので、SOI層3
の端縁部において寄生MOSトランジスタが形成される
ことがなく、本来のMOSトランジスタがONしないよ
うなゲート電圧で寄生MOSトランジスタがONして、
消費電力の浪費を招くという問題を解消できる。
【0047】<C.実施の形態3>本発明に係る実施の
形態3として、SOI基板上に形成され、トレンチ分離
によって素子分離されたSOIMOSトランジスタ30
0の製造方法を、製造工程を順示す図19〜図28を用
いて説明する。なお、SOIMOSトランジスタ300
の構成は、最終工程を説明する図28に示す。
【0048】<C−1.製造方法>ここで、図19に示
す構成に至るまでの工程は、本発明に係る実施の形態1
において図1および図2を用いて説明した工程と同じで
あるので説明は省略し、図19に示すように、窒化膜6
をマスクとしてポリシリコン膜5をRIEなどの異方性
ドライエッチングにより選択的に除去して、窒化膜6と
ポリシリコン膜5との積層体を得た後の工程について図
20〜図28を用いて説明する。
【0049】図19に示す構成を得た後、熱酸化法によ
りポリシリコン膜5の下部以外の下敷き酸化膜4をさら
に成長させて200〜500オングストローム程度の酸
化膜15(厚さの増した第1の酸化膜)を得るととも
に、ポリシリコン膜5の側面に200〜500オングス
トローム程度の酸化膜16(第2の酸化膜)を形成する
ことで図20に示す構成を得る。
【0050】次に、TEOSを用いたCVD法により全
面に渡って厚さ500オングストローム程度の酸化膜を
形成し、当該酸化膜がサイドウォール酸化膜7として窒
化膜6および酸化膜16の側面に自己整合的に残るよう
に異方性エッチングを施すことで図21に示す構成を得
る。
【0051】次に、図22に示すように、窒化膜6およ
びサイドウォール酸化膜7をマスクとして、異方性ドラ
イエッチングによりSOI層3を選択的に除去すること
で、窒化膜6、ポリシリコン層5、下敷き酸化膜4、サ
イドウォール酸化膜7、酸化膜15、SOI層3で構成
される構造体を得る。なお、選択的に得られるSOI層
3は後に説明する工程で半導体装置が形成される領域と
なるので、活性領域と呼称し、活性領域の周囲は他の活
性領域との電気的分離のための領域となるので分離領域
と呼称する。また、SOI層3の平面形状は矩形であ
り、その縦横の辺の長さは同程度に設定される。
【0052】次に、図23に示すように、CVD法によ
りSOI層3、下敷き酸化膜4、ポリシリコン膜5、層
窒化膜6の合計厚さよりも厚い(例えば5000オング
ストローム程度)デポジション酸化膜8(分離酸化膜)
を全面に渡って形成して活性領域および分離領域を覆っ
た後、CMPを用いてデポジション酸化膜8を窒化膜6
が露出するまで研磨して平坦化を行う。なお、図23は
デポジション酸化膜8の平坦化の途中の状態を示してい
る。
【0053】次に、窒化膜6を温度160℃程度のリン
酸によって除去した後、ポリシリコン膜5をプラズマエ
ッチングやダウンフローエッチングなどの等方性ドライ
エッチングにより除去すると、図24に示すように下敷
き酸化膜4およびサイドウォール酸化膜7がデポジショ
ン酸化膜8に囲まれて残った形状となる。なお、サイド
ウォール酸化膜7の内壁の下部には酸化膜16が残り、
SOI層3の端縁部には酸化膜15が残る。
【0054】そして、SOI層3内にチャネル注入(チ
ャネルドープ)するために下敷き酸化膜4を介して不純
物を注入した後、下敷き酸化膜4をフッ酸を用いて除去
する。なお、フッ酸によるウエットエッチングの代わり
に、等方性のドライエッチングにより下敷き酸化膜4、
サイドウォール酸化膜7、デポジション酸化膜8、酸化
膜14を除去するようにしても良い。また、図24にお
いてはフッ酸により下敷き酸化膜4、サイドウォール酸
化膜7、デポジション酸化膜8、酸化膜14が同時に除
去される状態を矢印により示している。
【0055】ここで、図25において下敷き酸化膜4が
完全に除去される前の状態を示し、図26において下敷
き酸化膜4が完全に除去された状態を示す。図26に示
すように、SOI層3の端縁部においては酸化膜15が
残り、SOI層3の端縁部近傍のデポジション酸化膜8
においては図36に示したような窪み等は形成されてい
ない。これは、SOI層3の全面に下敷き酸化膜4が形
成され、特にSOI層3の端縁部においては下敷き酸化
膜4よりも厚い酸化膜15が形成され、また、サイドウ
ォール酸化膜7の内壁の下部には酸化膜16が存在する
ので、実質的にサイドウォール酸化膜7の下部の厚みが
増しているからである。すなわち、サイドウォール酸化
膜7の下部の厚みが増すことで、サイドウォール酸化膜
7と下敷き酸化膜4の除去速度のバランスが取れ、サイ
ドウォール酸化膜7が速く除去され過ぎるということが
なく、また、サイドウォール酸化膜7が除去されても、
SOI層3の端縁部においては熱酸化膜である酸化膜1
5は残り、SOI層3の端縁部上に酸化膜が無くなった
場合のように、SOI層3の端縁部近傍のデポジション
酸化膜8の除去が促進されることがないからである。な
お、下敷き酸化膜4よりも厚い酸化膜15は下敷き酸化
膜4の除去後も多少は残る場合があるが、装置動作に対
する悪影響はない。
【0056】次に、図27に示すように、SOI層3上
に厚さ70オングストローム程度のゲート酸化膜9を形
成した後、ゲート酸化膜9およびデポジション酸化膜8
上に厚さ2000オングストローム程度のゲート電極1
0をポリシリコン等の導電体で形成する。
【0057】その後、ゲート電極10をパターニングす
る。そして、パターニングしたゲート電極10をマスク
としてSOI層3内に不純物注入を行って自己整合的に
ソース/ドレイン領域(図示せず)を形成し、ゲート電
極10の下部以外のゲート酸化膜9を除去した後、全面
的に層間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜1
1を貫通しゲート電極10およびソース/ドレイン領域
に達するコンタクトホールCHを設け、該コンタクトホ
ールCH内に導体層を埋め込んで配線層12を形成する
ことで、図28に示すSOIMOSトランジスタ300
が得られる。なお、図28はSOIMOSトランジスタ
300をゲート電極の短辺側から見た断面図であり、図
11〜図17はゲート電極の長辺側から見た断面図であ
る。
【0058】<C−2.特徴的作用効果>以上説明した
ようにSOIMOSトランジスタ300の製造工程にお
いては、酸化膜に対するエッチング選択比が大きなポリ
シリコン膜5を下敷き酸化膜4の上部に形成するので、
ポリシリコン膜5のパターニングに際して下敷き酸化膜
4が除去されることが防止されるのでSOI層3の全面
に下敷き酸化膜4が残る。また、サイドウォール酸化膜
7の内壁の下部には酸化膜16が存在するとともに、S
OI層3の端縁部には下敷き酸化膜4よりも厚い酸化膜
15が残るので、実質的にサイドウォール酸化膜7の下
部の厚みが増した状態となる。この状態でサイドウォー
ル酸化膜7、下敷き酸化膜4、デポジション酸化膜8を
除去するので、サイドウォール酸化膜7と下敷き酸化膜
4の除去速度のバランスが取れ、サイドウォール酸化膜
7が速く除去され過ぎるということがない。また、サイ
ドウォール酸化膜7が除去されても、熱酸化膜である下
敷き酸化膜4と酸化膜15は残り、SOI層3の端縁部
上に酸化膜が無くなった場合のように、SOI層3の端
縁部近傍のデポジション酸化膜8の除去が促進されるこ
とがないので、SOI層3の端縁部近傍のデポジション
酸化膜8において窪み等が形成されない。従って、窪み
部に入り込んだゲート電極10からの電界により、SO
I層3の端縁部のゲート酸化膜9の電界強度が高くなる
という現象が発生せず、電界集中によるゲート酸化膜9
の絶縁破壊が防止され、ゲート酸化膜に対する信頼性を
向上したSOIMOSトランジスタ300を得ることが
できる。
【0059】また、SOI層3の端縁部のゲート酸化膜
9に電界が集中することが防止されるので、SOI層3
の端縁部において寄生MOSトランジスタが形成される
ことがなく、本来のMOSトランジスタがONしないよ
うなゲート電圧で寄生MOSトランジスタがONして、
消費電力の浪費を招くという問題を解消できる。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置
の製造方法によれば、酸化膜に対するエッチング選択比
が大きなポリシリコン膜を第1の酸化膜の上部に形成す
るので、ポリシリコン膜のパターニングに際して第1の
酸化膜が除去されることが防止される。そして、活性領
域の全面に第1の酸化膜が残った状態でサイドウォール
酸化膜、第1の酸化膜、分離酸化膜を除去するので、エ
ッチング速度の違いからサイドウォール酸化膜が速く除
去されても、熱酸化膜である第1の酸化膜は残り、活性
領域の端縁部上に酸化膜が無くなった場合のように、活
性領域の端縁部近傍の分離酸化膜の除去が促進されるこ
とがないので、活性領域の端縁部近傍の分離酸化膜にお
いて窪み等が形成されない。従って、例えば活性領域に
MOSトランジスタを形成する場合、活性領域上にゲー
ト酸化膜を形成し、また活性領域上から、その周囲の分
離酸化膜上にかけてゲート電極を形成することになる
が、活性領域の端縁部近傍の分離酸化膜には窪み等が形
成されていないので、窪み部に入り込んだゲート電極か
らの電界により、活性領域の端縁部のゲート酸化膜の電
界強度が高くなるという現象が発生せず、電界集中によ
るゲート酸化膜の絶縁破壊が防止され、ゲート酸化膜に
対する信頼性を向上したMOSトランジスタを得ること
ができる。また、活性領域の端縁部のゲート酸化膜に電
界が集中することが防止されるので、活性領域の端縁部
において寄生MOSトランジスタが形成されることがな
く、本来のMOSトランジスタがONしないようなゲー
ト電圧で寄生MOSトランジスタがONして、消費電力
の浪費を招くという問題を解消できる。
【0061】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法によれば、酸化膜に対するエッチング選択比が
大きなポリシリコン膜を第1の酸化膜の上部に形成する
ので、ポリシリコン膜5のパターニングに際して第1の
酸化膜が除去されることが防止され、活性領域の全面に
第1の酸化膜が残り、また、サイドウォール酸化膜の内
壁の下部には第2の酸化膜が存在し、実質的にサイドウ
ォール酸化膜の下部の厚みが増した状態で、サイドウォ
ール酸化膜、第1の酸化膜、分離酸化膜を除去するの
で、サイドウォール酸化膜と第1の酸化膜の除去速度の
バランスが取れ、サイドウォール酸化膜が速く除去され
過ぎるということがない。また、サイドウォール酸化膜
が除去されても、熱酸化膜である第1の酸化膜は残り、
活性領域の端縁部上に酸化膜が無くなった場合のよう
に、活性領域の端縁部近傍の分離酸化膜の除去が促進さ
れることがないので、活性領域の端縁部近傍の分離酸化
膜において窪み等が形成されない。
【0062】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の
製造方法によれば、酸化膜に対するエッチング選択比が
大きなポリシリコン膜を第1の酸化膜の上部に形成する
ので、ポリシリコン膜のパターニングに際して第1の酸
化膜が除去されることが防止されるので活性領域の全面
に第1の酸化膜が残る。また、サイドウォール酸化膜の
内壁の下部には第2の酸化膜が存在するとともに、活性
領域の端縁部には厚みが増した第1の酸化膜が残るの
で、実質的にサイドウォール酸化膜の下部の厚みが増し
た状態となる。この状態でサイドウォール酸化膜、第1
の酸化膜、分離酸化膜を除去するので、サイドウォール
酸化膜と第1の酸化膜の除去速度のバランスが取れ、サ
イドウォール酸化膜が速く除去され過ぎるということが
ない。また、サイドウォール酸化膜が除去されても、熱
酸化膜である第1の酸化膜および厚みの増した第1の酸
化膜は残り、活性領域の端縁部上に酸化膜が無くなった
場合のように、活性領域の端縁部近傍の分離酸化膜の除
去が促進されることがないので、活性領域の端縁部近傍
の分離酸化膜において窪み等が形成されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図11】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図12】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図13】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図14】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図15】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図16】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図17】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図18】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図19】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図20】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図21】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図22】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図23】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図24】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図25】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図26】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図27】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図28】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す図である。
【図29】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図30】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図31】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図32】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図33】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図34】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図35】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図36】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図37】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図38】 従来の半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図39】 従来の半導体装置の製造方法の問題点を説
明する図である。
【符号の説明】
3 SOI層、4 下敷き酸化膜、5 ポリシリコン
膜、6 窒化膜、7 サイドウォール酸化膜、8 デポ
ジション酸化膜、13,14,15,16 酸化膜。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に、埋め込み酸化膜およ
    びSOI層を積層したSOI基板に形成される半導体装
    置の製造方法であって、 (a)前記SOI基板上に熱酸化法によって第1の酸化膜
    を形成する工程と、 (b)前記第1の酸化膜上にポリシリコン膜、窒化膜を順
    に形成する工程と、 (c)前記窒化膜を選択的に除去した後、残った前記窒化
    膜をマスクとして前記ポリシリコン膜を選択的に除去し
    て、前記第1の酸化膜上にポリシリコン膜および窒化膜
    の膜の積層体を形成する工程と、 (d)前記積層体の側面から、前記積層体の周囲の前記第
    1の酸化膜の上部にかけてサイドウォール酸化膜を形成
    する工程と、 (e)前記サイドウォール酸化膜および前記積層体をマス
    クとして、前記SOI層を選択的に除去して活性領域を
    規定し、前記活性領域、前記第1の酸化膜、前記積層
    体、前記サイドウォール酸化膜で構成される構造体を形
    成する工程と、 (f)前記窒化膜の上主面が露出するように、前記構造体
    を分離酸化膜で埋め込む工程と、 (g)前記積層体を除去する工程と、 (h)前記活性領域の上主面が露出するまで、少なくとも
    前記サイドウォール酸化膜、前記第1の酸化膜、前記分
    離酸化膜を等方的に除去する工程とを備える半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(f)に先だって、 熱酸化法により前記構造体を酸化し、前記サイドウォー
    ル酸化膜に接する前記ポリシリコン膜の側面に第2の酸
    化膜を形成する工程をさらに備え、 前記工程(h)は、 前記第2の酸化膜を併せて除去する工程を含む、請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(d)に先だって、 熱酸化法により前記積層体および前記第1の酸化膜を酸
    化し、前記ポリシリコン膜の側面に第2の酸化膜を形成
    するとともに、前記積層体の周囲の前記第1の酸化膜の
    厚さを厚くする工程をさらに備え、 前記工程(d)は、 前記積層体の側面から、前記厚さの増した第1の酸化膜
    上にかけて前記サイドウォール酸化膜を形成する工程を
    含み、 前記工程(h)は、 前記第2の酸化膜を併せて除去する工程を含む、請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
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