JP2006319164A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分・完全分離併用技術を用いて素子分離する絶縁分離構造を製造しても、絶縁 離されたSOI層に形成される半導体素子として良好な特性が得られる半導体装置を製造することができる、半導体装置の製造方法を得る。
【解決手段】パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM1をマスクとして、内壁酸化膜7及びSOI層3に対するエッチングを行い、SOI層3を貫通して埋込絶縁膜2に到達する完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部が除去されるが、CVD酸化膜6によってシリコン窒化膜5は保護されるため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。その後、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP処理を施すことにより、シリコン窒化膜5の膜厚で規定される高さで分離酸化膜9を膜厚精度良く平坦化する。
【選択図】図4

Description

この発明は、SOI構造の半導体装置の製造方法に関するものである。
SOI(Silicon-On-Insulator)デバイスと呼ばれる半導体装置は、高速・低消費デバイスとして最近注目されている。
このSOIデバイスは、SOI層とシリコン基板との間に埋め込み酸化膜をはさんだSOI構造のSOI基板に作られる。従来、SOI素子(SOI構造のSOI層に形成されるトランジスタ等の(半導体)素子)は、SOI層のSi(シリコン)を貫通し、埋め込み酸化膜にかけて形成される素子分離用酸化膜によって完全分離されていた。
この完全分離技術は、素子が他の素子から電気的に完全に絶縁されているため、ラッチアップフリー(ラッチアップが生じない)、ノイズに強い等の特長がある。しかし、トランジスタが電気的にフロ−ティングな状態で動作するため、遅延時間に周波数依存性が生じたり、ドレイン電流−ドレイン電圧特性でハンプが生じるキンク効果等といった基板フロ−ティング効果が生じてしまう問題があった。この基板フローティング効果を抑制するため、分離酸化膜(部分酸化膜)を埋め込み酸化膜に接しないよう上層部に形成し、下層部のSOI層の一部とともに部分分離領域を構成し、部分分離領域で素子分離された領域に設けたボディ領域にボディ端子を設けることにより、部分酸化膜下のSOI層を介して基板電位(ボディ電位)を固定できる部分分離(Partial Trench Isolation(PTI))技術が有効である。この部分分離技術を開示した文献として例えば非特許文献1がある。
ところが部分分離技術では、完全分離技術のメリットであったラッチアップフリーというメリットをこの部分分離技術では失ってしまうという問題点があった。そこで、部分分離技術及び完全分離技術双方のメリットを合わせもつ部分分離・完全分離併用(Hybrid Trench Isolation)技術が開発された。この部分・完全分離併用技術を開示した文献として例えば非特許文献2が挙げられる。
しかしながら、部分・完全分離併用技術を用いてSOI構造の半導体装置を製造すると、分離酸化膜等の(部分,完全)分離絶縁膜の膜厚に生じるバラツキ、絶縁分離されたSOI層のエッジ部に急峻度合等の影響により、SOI層に形成されるトランジスタ等の半導体素子の特性が悪化してしまうという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、部分・完全分離併用技術を用いて素子分離する絶縁分離構造を製造しても、絶縁分離されたSOI層に形成される半導体素子として良好な特性が得られる半導体装置を製造することができる、半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の半導体装置の製造方法は、(a) 半導体基板、埋込絶縁膜及びSOI層の積層構造からなるSOI基板の前記SOI層上に下敷き絶縁膜を形成し、前記下敷き絶縁膜上にトレンチマスクを形成するステップを備え、前記トレンチマスクは第1のマスク層と前記第1のマスク層上に形成された第2のマスク層とを含み、(b) 前記トレンチマスクをマスクとして、前記下敷き絶縁膜と前記SOI層の上層部の一部とを除去し、所定数の第1のトレンチを形成するステップと、(c) 前記トレンチマスク及びパターニングされたレジストをマスクとして、前記所定数の第1のトレンチのうちの少なくとも一つの下方の前記SOI層を貫通させることにより、前記埋込絶縁膜に到達する少なくとも一つの第2のトレンチを形成するステップと、(d) 前記レジストを除去後、前記第1及び第2のトレンチ内に分離用絶縁膜を埋め込んだ後、前記第1のマスク層を研磨ストッパとしてCMP処理を施し、前記第1のマスク層の膜厚で規定される膜厚で前記分離用絶縁膜を平坦化するとともに、前記第2のマスク層を除去するステップと、(e) 前記分離用絶縁膜の形成高さが前記SOI層の高さと同程度になるように前記分離用絶縁膜を一部除去した後、前記第1のマスク層を除去するステップとを備えている。
この発明における請求項1記載の半導体装置の製造方法は、ステップ(c) の第2のトレンチの形成時に、研磨ストッパとなる第1のマスク層の上層は第2のマスク層によって保護されているため、ステップ(c) の実行時において第1のマスク層の膜厚の均一性は維持される。
したがって、ステップ(d) で行う、第1のマスク層を研磨ストッパとしてCMP処理によって、分離用絶縁膜の均一性を保ちながら平坦化することができるため、ステップ(e) 実行後に第1のトレンチに埋め込まれる分離用絶縁膜によって得られる部分分離領域と第1及び第2のトレンチに埋め込まれる分離用絶縁膜によって得られる完全分離領域とからなる部分・完全分離併用分離構造を精度良く得ることができる。
その結果、上記部分・完全分離併用分離構造によって絶縁分離されたSOI層に形成される半導体素子として良好な特性を得ることができる効果を奏する。
<実施の形態1>
(製造方法の内容)
図1〜図6はこの発明の実施の形態1である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態1の製造方法について説明する。
まず、図1に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3の順に形成され、これら半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、シリコン窒化膜5(第1のマスク層)及びCVD(Chemical Vapor Deposition)酸化膜6(第2のマスク層)を順次全面に形成した後、シリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6に対して写真製版工程等を用いてパターニングを行い、パターニングされたシリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる2層構造のトレンチマスクTM1を得る。
なお、SOI層3の膜厚としては例えば80nm程度、シリコン酸化膜4の膜厚としては例えば10nm程度、シリコン窒化膜5の膜厚としては例えば70nm程度、TEOS(tetraethyl orthosilicate)膜等のCVD酸化膜6の膜厚としては例えば70nm程度が考えられる。ただし、シリコン酸化膜4はトレンチマスクTM1形成時に上層部が一部除去される。
その後、図2に示すように、トレンチマスクTM1をマスクとして、シリコン酸化膜4に対する1回目のドライエッチング、SOI層3の上層部に対する2回目のドライエッチングをそれぞれ施して、所定数の分離用トレンチ21(第1のトレンチ)を形成する。2回目のドライエッチングにおいてSOI層3は例えば47nm程度除去される。なお、1回目のドライエッチングによるシリコン酸化膜4の除去の際、CVD酸化膜6の上層部の一部も除去され50nm程度となる。
そして、図3に示すように、SOI層3の露出面に、熱酸化処理により、例えば15nm程度の膜厚の内壁酸化膜7を形成する。その結果、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度となる。
次に、図4に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM1をマスクとして、内壁酸化膜7及びSOI層3に対するエッチングを行い、SOI層3を貫通して埋込絶縁膜2に到達させることにより、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22(第2のトレンチ)を選択的に形成する。このように、所定数の分離用トレンチ21のうち少なくとも一つの分離用トレンチ21の下方のSOI層3を貫通して完全分離用トレンチ22を得る。
このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部が除去される(図4の例では20nm程度の深さで除去されている)が、CVD酸化膜6下のシリコン窒化膜5までは除去されないため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。なお、CVD酸化膜6及びシリコン窒化膜5のトレンチマスクTM1のエッジによって、完全分離用トレンチ22の形成位置を規定する場合は、図4に示すように、CVD酸化膜6の一部上にレジスト8が形成されない。
その後、図5に示すように、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜9を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP(Cemical Mechanical Polishing)処理(正確にはシリコン窒化膜5を研磨ストッパとして若干オーバー研磨する処理)を施すことにより、シリコン窒化膜5の膜厚で規定される高さで分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚は均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働く。したがって、分離酸化膜9は膜厚精度良く平坦化される。
なお、シリコン窒化膜5上のCVD酸化膜6は分離酸化膜9とはほぼ同じ研磨レートであるため、CMP処理時に全て除去される。その結果、分離酸化膜9は膜厚が均一に保たれる。すなわち、部分分離領域41における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d41で均一に保たれ、完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d42で均一に保たれる。
その後、図6に示すように、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するためのフッ酸により酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5を除去して、部分・完全分離併用技術を用いて素子分離する絶縁分離構造が完成する。上記絶縁分離構造において、部分分離領域41における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d1で均一に保たれ、完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d2で均一に保たれるとともに、部分分離領域41における分離酸化膜9の底面下並びに部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9,SOI層3間にはSOI層3の残存酸化膜7aが残存する。
(実施の形態1の効果)
図43〜図45は実施の形態1との比較用の従来の部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法の一部を示す断面図である。図43〜図45は実施の形態1の図4〜図6で示す工程に対応する。
従来は、トレンチマスクとしてシリコン窒化膜5のみを用いることが一般的であった。したがって、内壁酸化膜7を形成する工程まで(実施の形態1の図1〜図3で示す工程)は、シリコン窒化膜5上にCVD酸化膜6が形成されていない点を除き、実施の形態1の図1〜図3で示す工程と同様な工程を経ることになる。
その後、図43に示すように、パターニングしたレジスト8及びシリコン窒化膜5をマスクとして、内壁酸化膜7及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないシリコン窒化膜5の一部が除去され、膜厚の均一性が失われる。
その後、図44に示すように、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜9を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP処理を施すことにより、シリコン窒化膜5の膜厚で規定される高さで分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の一部が除去された断面形状を呈しているため、オーバー研磨量p1を最大値としたオーバー研磨領域44が形成されてしまう結果、分離酸化膜9の膜厚の均一性が阻害される。
その後、図45に示すように、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整する酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5を除去する。その結果、オーバー研磨領域44における部分分離領域41の分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d51であるのに対し、オーバー研磨領域44外の部分分離領域41における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d52(>d51)となり、均一性が阻害される。さらに、オーバー研磨領域44内のSOI層端部近傍領域27と、オーバー研磨領域44外のSOI層端部近傍領域28とでは、SOI層3のエッジ部の分離酸化膜9の形状が異なってしまう。このように、分離酸化膜9の膜厚,形状に不均一性が生じると、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合、トランジスタ特性にバラツキが生じてしまう不具合を有することになる。
さらに、オーバー研磨領域44において、分離酸化膜9,9間のSOI層3のエッジ部が完全に露出してしまうため、図45で示すSOI層3の横方向の幅をチャネル幅とするMOSFETを形成した場合、SOI層3のエッジ部はゲート電界集中により局所的にトランジスタの閾値電圧の低下をもたらすという、寄生MOSFET現象が生じる。このような寄生MOSFET現象が生じると、MOSトランジスタ特性のバラツキとともに、狭チャネル効果によってトランジスタの閾値電圧の制御性を劣化させてしまう。
一方、実施の形態1の半導体装置の製造方法によれば、シリコン窒化膜5を保護するCVD酸化膜6の存在により、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、図44に示したようなオーバー研磨領域44が生じることはなく、上述したように、最終的に形成される分離酸化膜9の膜厚及び形状を均一に保つことができるため、図6で示すSOI層3の横方向の幅をチャネル幅とするMOSFETを形成しても、上記した寄生MOSFET現象や狭チャネル効果は生じないため、トランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる。
さらに、図6に示すように、SOI層3,分離酸化膜9間のSOI層端部近傍領域23において、残存酸化膜7aがSOI層3の形成高さと同程度にまで形成されるため、SOI層3のエッジ部での露出状態が改善される結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において良好なトランジスタ特性のトランジスタを得ることができるという効果も奏する。
実施の形態1では、最上層がCVD酸化膜6のトレンチマスクTM1を示したが、最上層をポリシリコン層で形成しても同様な効果を奏する。
<実施の形態2>
(製造方法の内容)
図7〜図12はこの発明の実施の形態2である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態2の製造方法について説明する。
まず、図7に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、ポリシリコン層10(酸化用マスク層)、シリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6を全面に形成した後、ポリシリコン層10、シリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6に対して写真製版工程等を用いてパターニングを行い、パターニングされたポリシリコン層10、シリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる3層構造のトレンチマスクTM2を得る。なお、ポリシリコン層10の膜厚としては例えば50nm程度の膜厚が考えられる。
その後、図8に示すように、トレンチマスクTM2をマスクとしてシリコン酸化膜4及びSOI層3の上層部をそれぞれに対し、実施の形態1と同様、1回目及び2回目のドライエッチングをそれぞれ施して分離用トレンチ21を形成する。なお、1回目のドライエッチングにおけるシリコン酸化膜4の除去の際、CVD酸化膜6の上層部の一部も除去される。
そして、図9に示すように、熱酸化処理により。SOI層3の露出面及びポリシリコン層10の露出側面に内壁酸化膜11をそれぞれ形成する。その結果、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度となる。
次に、図10に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM2をマスクとして、内壁酸化膜11及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部が除去される(図10の例では20nm程度の深さで除去されている)が、CVD酸化膜6下のシリコン窒化膜5までは除去されないため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。
その後、図11に示すように、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜9を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP処理を施すことにより、シリコン窒化膜5の膜厚で規定される高さで分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚は均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働く。
なお、シリコン窒化膜5上のCVD酸化膜6は分離酸化膜9とほぼ同じ研磨レートであるため、CMP処理時に全て除去される。その結果、実施の形態1と同様、分離酸化膜9は膜厚が均一に保たれる。
その後、図12に示すように、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するため、フッ酸による酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層10を除去することにより、部分・完全分離併用の絶縁分離構造が完成する。その結果、実施の形態1と同様、実施の形態2の絶縁分離構造は、部分分離領域41における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d1で均一に保たれ、完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d2で均一に保たれる。
さらに、内壁酸化膜11の形成時に、ポリシリコン層10の側面にも熱酸化膜として内壁酸化膜11が形成されており、この熱酸化膜(内壁酸化膜11)は、分離酸化膜9に比べフッ酸に対するエッチングレートが小さいため、分離酸化膜9及びシリコン酸化膜4の除去時に行われるフッ酸によるエッチング後においても、SOI層3のSOI層端部近傍領域23に残存酸化膜11aが除去されることなく形成される。
なお、実施の形態2では、トレンチマスクTM2の最下層に酸化用マスク層としてポリシリコン層10を用いた例を示したが、シリコン酸化膜4に対するエッチングにおける選択比が大きくとれ、熱酸化処理時に側面が酸化される、例えば、アモルファスシリコン等を用いて代用することができる。
(実施の形態2の効果)
実施の形態2の半導体装置の製造方法によれば、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、オーバー研磨領域44(図44参照)が生じることはなく、最終的に形成される分離酸化膜9の膜厚及び形状を均一に形成することができる。その結果、実施の形態1と同様に、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる効果を奏する。
さらに、SOI層3,分離酸化膜9間のSOI層端部近傍領域23において、残存酸化膜11aがSOI層3の形成高さを若干超えて残存するため、SOI層3のエッジ部での露出状態が実施の形態1以上に改善される結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において、より良好なトランジスタ特性のトランジスタを得るとともに、上述した寄生MOSFET現象による低閾値電圧化を抑えることができる効果を奏する。
<実施の形態3>
(製造方法の内容)
図13〜図18はこの発明の実施の形態3である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態3の製造方法について説明する。
まず、図13に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、実施の形態2と同様、パターニングされたポリシリコン層10、シリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる3層構造のトレンチマスクTM2を得る。
その後、図14に示すように、トレンチマスクTM2をマスクとしてシリコン酸化膜4のみに対するフッ酸によるウェットエッチングを行い、シリコン酸化膜4のみを除去する。上記ウェットエッチングはドライエッチングに比べ、SOI層3との選択比を大きく取れるため、ドライエッチングのようにシリコン酸化膜4のエッチングの際にSOI層3の一部が除去されることはない。一方、上記ウェットエッチング時にCVD酸化膜6も一部後退する(除去される)後退現象が生じる。
CVD酸化膜6の後退現象については、CVD酸化膜6の堆積後に高温アニールすると上記ウェットエッチングに対するエッチングレートが小さくなるため、後退量の低減化を図ることができる。なお、高温アニールとしては、900℃〜1100℃程度で30分〜2時間程度の処理でエッチングレートを十分小さくすることができる。なお、高温アニール処理の温度の高温化、処理時間の長時間化を図ることにより、上記したウェットエッチングにおけるエッチングレートは熱酸化膜と同程度に小さくなるが、製造工程のスループットや装置上の制約等から適宜、条件を検定することが望まれる。
その後、図15に示すように、トレンチマスクTM2及びシリコン酸化膜4をマスクとしてSOI層3の上層部のみをドライエッチングして分離用トレンチ21を形成する。この際、シリコン窒化膜5の周辺部の上層が一部除去される。
上述したように、シリコン酸化膜4に対するウェットエッチング際にSOI層3の一部が除去されることはないため、図15に示すSOI層3に対するドライエッチング時の除去量によってのみ分離用トレンチ21のトレンチ深さが規定されるため、分離用トレンチ21の深さ制御性が向上する。
そして、図16に示すように、熱酸化処理により、SOI層3の露出面及びポリシリコン層10の露出側面に内壁酸化膜11をそれぞれ形成する。その結果、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度となる。
その後、図17に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM2をマスクとして、内壁酸化膜11及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部がさらに除去され(図17の例では20nm程度の深さで除去されている)、シリコン窒化膜5の周辺部の極一部が除去されるが、CVD酸化膜6の存在により、シリコン窒化膜5の膜厚はほぼ一定に保たれる。
その後、図18に示すように、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜9を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP処理を施すことにより、シリコン窒化膜5の最上部の高さで分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚はほぼ均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働き、実施の形態1及び実施の形態2と同様、分離酸化膜9は膜厚が均一に保たれる。
その後、図示しないが、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するため、フッ酸による酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層10を除去することにより、部分・完全分離併用の絶縁分離構造が完成する。その結果、実施の形態1及び実施の形態2と同様、実施の形態3の分離構造は、部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚を均一に形成することができる。
(実施の形態3の効果)
実施の形態3の半導体装置の製造方法によれば、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚はほぼ均一であるため、実施の形態1及び実施の形態2と同様、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる効果を奏する。
さらに、実施の形態3の製造方法で得られる分離構造は、実施の形態2と同様、SOI層3のエッジ部での露出状態が実施の形態1以上に改善される結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において、より良好なトランジスタ特性のトランジスタを得るとともに、上述した寄生MOSFET現象による低閾値電圧化を抑えることができる効果を奏する。
加えて、実施の形態3では、図14及び図15に示すように、シリコン酸化膜4の除去工程(図14)をSOI層3との選択比が大きいウェットエッチングで行うため、このウェットエッチング時にSOI層3を除去することなくシリコン酸化膜4のみを確実に除去することができる。その結果、その後に行われるSOI層3に対するドライエッチングによる上層部のドライエッチング除去工程(図15)によってのみ分離用トレンチ21の形成深さを規定することができるため、SOI層3のトレンチ深さ制御性が向上するという効果を奏する。
<実施の形態4>
(製造方法の内容)
図19〜図24はこの発明の実施の形態4である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態4の製造方法について説明する。
まず、図19に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、ポリシリコン層10、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層12を順次堆積した後、ポリシリコン層12及びシリコン窒化膜5をまずパターニングする。なお、ポリシリコン層12の膜厚としては例えば160nm程度の膜厚が考えられる。
その後、図20に示すように、ポリシリコン層10に対するパターニングをさらに行い、パターニングされたポリシリコン層10、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層12(第2のマスク層)からなるトレンチマスクTM3を得る。ポリシリコン層10に対するパターニングの際、ポリシリコン層12の上層部も一部除去される。
その後、図20に示すように、トレンチマスクTM3をマスクとして、実施の形態3と同様、シリコン酸化膜4のみに対するフッ酸によるウェットエッチングを行い、シリコン酸化膜4のみを除去する。このとき、トレンチマスクTM3の最上層部はポリシリコン層12であるため、実施の形態3のCVD酸化膜6のような後退現象は生じない。
その後、図21に示すように、実施の形態3と同様、トレンチマスクTM3及びシリコン酸化膜4をマスクとしてSOI層3の上層部のみをエッチングして分離用トレンチ21を形成する。この際、ポリシリコン層12の上層部も一部除去される。
そして、図22に示すように、熱酸化処理により、SOI層3の露出面及びポリシリコン層10の露出側面に内壁酸化膜11をそれぞれ形成する。この際、ポリシリコン層12の上面及び底面にも内壁酸化膜13が形成される。その結果、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度となる。
その後、図23に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM3をマスクとして、内壁酸化膜11及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていない内壁酸化膜13及びポリシリコン層12の一部がに除去される(図23の例では39nm程度の深さでポリシリコン層12が除去されている)が、ポリシリコン層12下のシリコン窒化膜5までは除去されないため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。
その後、図24に示すように、レジスト8を除去し、全面に分離酸化膜9を堆積した後、シリコン窒化膜5を研磨ストッパとしたCMP処理を施すことにより、シリコン窒化膜5の膜厚で規定される高さで分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚は均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働き、実施の形態1〜実施の形態3と同様、分離酸化膜9は膜厚が均一に保たれる。
その後、図示しないが、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するため、フッ酸による酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層10を除去することにより、部分・完全分離併用の絶縁分離構造が完成する。その結果、実施の形態1〜実施の形態3と同様、実施の形態4の絶縁分離構造は、部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚を均一に形成することができる。
(実施の形態4の効果)
実施の形態4の半導体装置の製造方法によれば、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、実施の形態1〜実施の形態3と同様、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる効果を奏する。
さらに、実施の形態2及び実施の形態3と同様、SOI層3のエッジ部での露出状態が実施の形態1以上に改善される結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において、より良好なトランジスタ特性のトランジスタを得るとともに、上述した寄生MOSFET現象による低閾値電圧化を抑えることができる効果を奏する。
加えて、図20及び図21に示すように、シリコン酸化膜4の除去工程(図20)をウェットエッチングで行い、SOI層3の上層部の除去工程(図21)をドライエッチングで行うことにより、実施の形態3と同様、SOI層3のトレンチ深さ制御性が向上する効果を奏する。
さらに加えて、トレンチマスクTM3の最上層に、シリコン酸化膜4に対するウェットエッチングにおける選択比が大きいポリシリコン層12を用いることにより、シリコン酸化膜4のウェットエッチング時にポリシリコン層12に対する後退現象が生じない分、実施の形態3に比べシリコン窒化膜5の膜厚の均一性のさらなる向上を図れ、上述したトランジスタ特性のバラツキに関し実施の形態3以上の減少を図ることができる効果を奏する。
<実施の形態5>
(製造方法の内容)
図25〜図27はこの発明の実施の形態5である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態5の製造方法について説明する。
まず、図25に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、実施の形態1と同様、パターニングされたシリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる2層構造のトレンチマスクTM1を得た後、実施の形態1と同様、トレンチマスクTM1をマスクとしてシリコン酸化膜4及びSOI層3の上層部に対し1回目及び2回目のドライエッチングを施して分離用トレンチ21を形成する。
この際、SOI層3に対するドライエッチング時においてガス混合比等を調整し、高分子膜を堆積させながらエッチングを進めることにより、平面視してSOI層3の形状をトレンチマスクTM1のシリコン窒化膜5より10nm程度外側に突き出させ、かつSOI層端部近傍領域24を丸めるという、丸めエッチングを行う。
そして、図26に示すように、熱酸化処理により、SOI層3の露出面に内壁酸化膜14を形成する。この際、平面視してシリコン窒化膜5より内側にSOI層3の端部が位置するように(SOI層端部近傍領域25参照)内壁酸化膜14の膜厚を調整する。同時に、CVD酸化膜6の一部が除去されるが、シリコン窒化膜5までは除去されない。
その後、図27に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM1をマスクとして、内壁酸化膜14及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部(図27の例では25nm程度の深さでCVD酸化膜6が除去されている)及びシリコン窒化膜5の極一部が除去されるが、CVD酸化膜6の存在によりシリコン窒化膜5の除去は、その膜厚の均一性に影響を与えない程度で済む。
その後、実施の形態1と同様、CMP処理による分離酸化膜9の平坦化、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するためのフッ酸により酸化膜エッチング処理等を経て、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を得る。
(実施の形態5の効果)
実施の形態5の半導体装置の製造方法によれば、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、実施の形態1〜実施の形態4と同様、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる。
さらに、分離用トレンチ21の形成時において、上述した丸めエッチングを行うことにより、SOI層3のエッジ部が丸められているため、SOI層の端部においてゲート電界の集中が緩和され、上述した寄生MOSFET現象による閾値電圧を効果的に抑制することができる効果を奏する。
実施の形態5では、最上層がCVD酸化膜6のトレンチマスクTM1を示したが、最上層をポリシリコン層で形成しても同様の効果を奏する。
<実施の形態6>
(製造方法の内容)
図28〜図30はこの発明の実施の形態6である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態6の製造方法について説明する。
まず、図28に示すように、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、シリコン窒化膜5、ポリシリコン層15の順で堆積した後、シリコン窒化膜5及びポリシリコン層15をパターニングして、パターニングされたシリコン窒化膜5及びポリシリコン層15(第2のマスク層)からなる2層構造のトレンチマスクTM4を得る。なお、ポリシリコン層15の膜厚としては例えば95nm程度の膜厚が考えられる。
その後、図29に示すように、トレンチマスクTM4をマスクとして、フッ酸によるウェットエッチングを用いてシリコン酸化膜4のみをエッチングする。この際、エッチング時間を調整して、トレンチマスクTM4のシリコン窒化膜5下においても、シリコン窒化膜5のエッジからオーバーハング幅w4分、内側にオーバーハングさせる。その結果、シリコン窒化膜5のエッジ部分とSOI層3との間にはシリコン酸化膜4が形成されない空隙部35が形成される。
なお、トレンチマスクTM4の最上層はポリシリコン層15で形成されているため、シリコン酸化膜4に対するエッチング時においてポリシリコン層15が除去されることはない。
その後、図30に示すように、トレンチマスクTM4及びシリコン酸化膜4をマスクとしてSOI層3の上層部のみをエッチングして分離用トレンチ21を形成する。この際、空隙部35にエッチャントが回り込むことによりSOI層3のSOI層端部近傍領域26で面取りが進行し、SOI層3のエッジ部が丸められる。なお、SOI層3の除去の際、ポリシリコン層15の上層部の一部も除去される。
その後、図示しないが、実施の形態5と同様、完全分離用トレンチを形成し、CMP処理による分離酸化膜の平坦化、分離酸化膜とSOI層3の表面との段差を調整するためのフッ酸により酸化膜エッチング処理等を経て、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を得る。
(実施の形態6の効果)
実施の形態6の半導体装置の製造方法によれば、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、実施の形態5と同様、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させるという効果を奏する。
加えて、トレンチマスクTM4の最上層はポリシリコン層15で形成されているため、シリコン酸化膜4に対するエッチング時においてポリシリコン層15が除去されることがない分、シリコン窒化膜5の膜厚の均一性がより向上する結果、上記効果を実施の形態5以上に発揮することができる。
さらに、シリコン窒化膜5とSOI層3との間に空隙部35が生じるようにシリコン酸化膜4を除去することにより、分離用トレンチ21の形成時にSOI層3のエッジ部を丸めることができるため、実施の形態5と同様、SOI層の端部においてゲート電界の集中が緩和され、上述した寄生MOSFET現象による閾値電圧低下を効果的に抑制することができる。
<実施の形態7>
(製造方法の内容)
図31〜図36はこの発明の実施の形態7である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態7の製造方法について説明する。
まず、図31に示すように、実施の形態1と同様、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、パターニングされたシリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる2層構造のトレンチマスクTM1を得る。なお、トレンチマスクTM1のCVD酸化膜6の膜厚としては例えば55nm程度の膜厚が考えられる。
その後、図32に示すように、全面にCVD酸化膜を形成した後、エッチバックすることにより、トレンチマスクTM1の側壁にサイドウォール16を形成する。この際、CVD酸化膜6の上層部及びシリコン酸化膜4も選択的に除去される。さらに、トレンチマスクTM1及びサイドウォール16をマスクとして、SOI層3の上層部をエッチングすることにより分離用トレンチ21を形成する。この際、SOI層3は43nm程度除去される。
そして、図33に示すように、熱酸化処理により、SOI層3の露出面に内壁酸化膜17を形成する。この際、サイドウォール16下においては上部からの酸化も進行するため、SOI層3のエッジ部を覆うように熱酸化膜である内壁酸化膜17が形成されるため、SOI層3のエッジ部が丸められる共に、内壁酸化膜17のSOI層3のエッジ部近傍の膜厚が他の領域より厚くなる。このとき、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度になる。
その後、図34に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM1をマスクとして、内壁酸化膜17及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部が除去される(図34の例では25nm程度の深さで除去されている)が、CVD酸化膜6下のシリコン窒化膜5までは除去されないため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。
その後、図35に示すように、実施の形態1と同様、レジスト8を除去し、CMP処理を施して分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚は均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働く。
その後、図36に示すように、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するためのフッ酸により酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5を除去した結果、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を得る。その結果、部分分離領域41における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d1で均一に保たれ、完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚は分離酸化膜厚d2で均一に保たれるとともに、部分分離領域41における分離酸化膜9の底面下並びに部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9,SOI層3間には残存酸化膜17aが残存する。この残存酸化膜17aはSOI層3のエッジ部において厚い膜厚で残存する。
(実施の形態7の効果)
実施の形態7の半導体装置の製造方法によれば、実施の形態1〜実施の形態6と同様、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる。
さらに、内壁酸化膜17の形成時においてサイドウォール16が存在するため内壁酸化膜17のSOI層3のエッジ部近傍の膜厚が他の領域より厚くなる結果、SOI層3,分離酸化膜9間のSOI層端部近傍領域において、残存酸化膜17aがSOI層3の形成高さを超えて残存するため、SOI層3のエッジ部での露出状態が実施の形態1以上に改善される結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において、より良好なトランジスタ特性のトランジスタを得るとともに、上述した寄生MOSFETによる低閾値電圧化を抑えることができる効果を奏する。
また、実施の形態7では、トレンチマスクTM1の最上層をCVD酸化膜6で形成したが、代わりにポリシリコン層を用いても同様な効果を奏する。
<実施の形態8>
(製造方法の内容)
図37〜図42はこの発明の実施の形態8である、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を有する半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して実施の形態8の製造方法について説明する。
まず、図37に示すように、実施の形態1と同様、半導体基板1、埋込絶縁膜2及びSOI層3からなるSOI基板のSOI層3上全面に下敷き酸化膜となるシリコン酸化膜4を形成し、さらに、パターニングされたシリコン窒化膜5及びCVD酸化膜6からなる2層構造のトレンチマスクTM1を得た後、アンモニア/過酸化水素水等の薬液を用いたRCA洗浄処理等の前処理を行い、トレンチマスクTM1が形成されていないシリコン酸化膜4を除去した後、熱酸化処理を行いSOI層3の露出部を酸化し露出面酸化領域18を得る。露出面酸化領域18はシリコン酸化膜4より厚い膜厚で形成される。例えば、シリコン酸化膜4の膜厚が10nmの場合に、17nm程度の膜厚の露出面酸化領域18を形成する。この際、CVD酸化膜6は一部後退する。
その後、図38に示すように、全面にCVD酸化膜を形成した後、エッチバックすることにより、シリコン窒化膜5の側壁にサイドウォール19、CVD酸化膜6の側壁にサイドウォール20をそれぞれ形成する。この際、露出面酸化領域18も選択的に除去され、サイドウォール19下の露出面酸化領域18のみが残存露出面酸化領域18aとして残存する。さらに、トレンチマスクTM1及びサイドウォール19,20をマスクとして、SOI層3の上層部をエッチングすることにより分離用トレンチ21を形成する。
そして、図39に示すように、熱酸化処理により、SOI層3の露出面に内壁酸化膜31を形成する。その結果、分離用トレンチ21下のSOI層3の膜厚は30nm程度となる。この際、サイドウォール19下を含めてSOI層3のエッジ部を覆うように熱酸化膜である内壁酸化膜31が形成されるため、SOI層3のエッジ部が丸められる共に、内壁酸化膜31のSOI層3のエッジ部近傍の膜厚が他の領域より厚くなる。SOI層3のエッジ部の内壁酸化膜31の膜厚は残存露出面酸化領域18aの影響によって実施の形態7の内壁酸化膜17の膜厚より厚く形成される。また、サイドウォール20は後退現象により除去される。
その後、図40に示すように、パターニングしたレジスト8及びトレンチマスクTM1をマスクとして、内壁酸化膜31及びSOI層3に対するエッチングを行い、埋込絶縁膜2の表面を露出させた完全分離用トレンチ22を形成する。このとき、上部にレジスト8が形成されていないCVD酸化膜6の一部が除去される(図40の例では25nm程度の深さで除去されている)が、CVD酸化膜6下のシリコン窒化膜5までは除去されないため、シリコン窒化膜5の膜厚は一定に保たれる。
その後、図41に示すように、実施の形態1等と同様、レジスト8を除去し、CMP処理を施して分離酸化膜9を平坦化する。このとき、シリコン窒化膜5の膜厚は均一に保たれているため、研磨ストッパとして有効に働く。
その後、図42に示すように、分離酸化膜9とSOI層3の表面との段差を調整するためのフッ酸により酸化膜エッチングを行った後、シリコン窒化膜5を除去した結果、部分・完全分離併用の絶縁分離構造を得る。その結果、実施の形態1と同様、部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9の膜厚はそれぞれ均一に保たれるとともに、部分分離領域41における分離酸化膜9の底面下並びに部分分離領域41及び完全分離領域42における分離酸化膜9,SOI層3間には残存酸化膜31aが残存する。この残存酸化膜31aはSOI層3のエッジ部において厚い膜厚で残存する。
(実施の形態8の効果)
実施の形態8の半導体装置の製造方法によれば、実施の形態1〜実施の形態7と同様、完全分離用トレンチ22の形成後もシリコン窒化膜5の膜厚は均一であるため、SOI層3に例えばトランジスタを形成した場合におけるトランジスタ特性のバラツキを大幅に減少させることができる。
さらに、SOI層3のエッジ部の内壁酸化膜31の膜厚は残存露出面酸化領域18aの影響によって実施の形態7の内壁酸化膜17の膜厚より厚く形成される結果、SOI層3,分離酸化膜9間のSOI層端部近傍領域において、残存酸化膜31aがSOI層3の形成高さを超えて他の領域より厚い膜厚で残存するため、SOI層3のエッジ部での露出状態が実施の形態1及び実施の形態7以上に改善される。その結果、SOI層3内にトランジスタを形成した場合において、より良好なトランジスタ特性のトランジスタを得るとともに、上述した寄生MOSFET現象による低閾値電圧化をより効果的に抑制することができる効果を奏する。
また、実施の形態8では、トレンチマスクTM1の最上層をCVD酸化膜6で形成したが、代わりにポリシリコン層を用いても同様な効果を奏する。
実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態6である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態6である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態6である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の効果説明目的の比較用の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の効果説明目的の比較用の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の効果説明目的の比較用の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、2 埋込絶縁膜、3 SOI層、4 シリコン酸化膜、5 シリコン窒化膜、6 CVD酸化膜、7,11,17,31 内壁酸化膜、8 レジスト、9 分離酸化膜、10,12,15 ポリシリコン層、17a,31a 残存酸化膜、18 露出面酸化領域、19,20 サイドウォール、TM1〜TM4 トレンチマスク。

Claims (8)

  1. (a) 半導体基板、埋込絶縁膜及びSOI層の積層構造からなるSOI基板の前記SOI層上に下敷き絶縁膜を形成し、前記下敷き絶縁膜上にトレンチマスクを形成するステップを備え、前記トレンチマスクは第1のマスク層と前記第1のマスク層上に形成された第2のマスク層とを含み、
    (b) 前記トレンチマスクをマスクとして、前記下敷き絶縁膜と前記SOI層の上層部の一部とを除去し、所定数の第1のトレンチを形成するステップと、
    (c) 前記トレンチマスク及びパターニングされたレジストをマスクとして、前記所定数の第1のトレンチのうちの少なくとも一つの下方の前記SOI層を貫通させることにより、前記埋込絶縁膜に到達する少なくとも一つの第2のトレンチを形成するステップと、
    (d) 前記レジストを除去後、前記第1及び第2のトレンチ内に分離用絶縁膜を埋め込んだ後、前記第1のマスク層を研磨ストッパとしてCMP処理を施し、前記第1のマスク層の膜厚で規定される膜厚で前記分離用絶縁膜を平坦化するとともに、前記第2のマスク層を除去するステップと、
    (e) 前記分離用絶縁膜の形成高さが前記SOI層の高さと同程度になるように前記分離用絶縁膜を一部除去した後、前記第1のマスク層を除去するステップと、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチマスクは前記第1のマスク層下に形成される酸化用マスク層をさらに含み、
    前記ステップ(c) は、
    (c-1) 熱酸化処理により、前記第1のトレンチの底面及び側面並びに前記酸化用マスク層の側面に内壁絶縁膜を形成するステップと、
    (c-2) 前記トレンチマスク及び前記レジストをマスクとして、前記内壁絶縁膜及び前記SOI層を貫通して前記第2のトレンチを形成するステップとを含み、
    前記ステップ(e) は、前記第2のマスク層の除去時に前記酸化用マスク層を併せて除去するステップを含む、
    半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(b) は、
    (b-1) 前記トレンチマスクをマスクとして前記下敷き絶縁膜を選択的にウェットエッチングするステップと、
    (b-2) 前記トレンチマスク及び前記下敷き絶縁膜をマスクとして前記SOI層の上層部を除去して前記第1のトレンチを形成するステップとを含む、
    半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2のマスク層は前記ステップ(b-1)のウェットエッチング対する耐性が強い材質からなる層を含む、
    半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(b) は、平面視して前記トレンチマスクからSOI層のエッジ部が突き出し、かつ丸められるようにSOI層を選択的に除去するステップを含み、
    前記ステップ(c) は、
    (c-1) 熱酸化処理により、前記第1のトレンチの底面及び側面に内壁絶縁膜を形成し、前記SOIの前記エッジ部を後退させ、平面視して前記トレンチマスクより内側に前記エッジ部が位置するように調整するステップと、
    (c-2) 前記トレンチマスク及び前記レジストをマスクとして、前記内壁絶縁膜及び前記SOI層を貫通して前記第2のトレンチを形成するステップとを含む、
    半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(b) は、
    (b-1) 前記トレンチマスクをマスクとして前記下敷き絶縁膜を選択的にエッチングするステップを含み、前記ステップ(b-1)によって 、前記トレンチマスクの端部から所定幅分内側の前記下敷き絶縁膜をも除去されることにより、前記トレンチマスクの端部と前記SOI層との間に前記下敷き絶縁膜が形成されない空隙部が形成され、
    (b-2) 前記トレンチマスク及び前記下敷き絶縁膜をマスクとして前記SOI層の上層部を除去して前記第1のトレンチを形成するステップをさらに含み、前記ステップ(b-2)の実行によって、前記空隙部の存在により前記SOI層のエッジ部が丸められる、
    半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(b) は、
    (b-1) 全面に絶縁膜を形成しエッチバックすることにより、前記トレンチマスクの側面にサイドウォールを形成するとともに、前記下敷き絶縁膜を選択的に除去するステップと、
    (b-2) 前記トレンチマスク及び前記サイドウォールをマスクとして前記SOI層の上層部を除去して前記第1のトレンチを形成するステップとを含み、
    前記ステップ(c) は、
    (c-1) 熱酸化処理により、前記第1のトレンチの底面及び側面に内壁絶縁膜を形成するステップを含み、前記ステップ(c-1)の実行により、前記内壁絶縁膜の形状は前記サイドウォール下の膜厚が他の領域より厚く形成され、
    (c-2) 前記トレンチマスク及び前記レジストをマスクとして、前記内壁絶縁膜及び前記SOI層を貫通して前記第2のトレンチを形成するステップをさらに含む、
    半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ステップ(a) は、
    (a-1) 前記トレンチマスクが形成されない前記SOI基板上の前記下敷き酸化膜を除去し、前記SOI層の表面を選択的に露出させるステップと、
    (a-2) 前記SOI層の露出領域に露出面絶縁領域を形成するステップとを含み、
    前記ステップ(b) は、
    (b-1) 全面に絶縁膜を形成しエッチバックすることにより、前記トレンチマスクの側面にサイドウォールを形成するとともに、前記サイドウォール下以外の前記露出面絶縁領域を選択的に除去するステップと、
    (b-2) 前記トレンチマスク及び前記サイドウォールをマスクとして前記SOI層の上層部を除去して前記第1のトレンチを形成するステップとを含み、
    前記ステップ(c) は、
    (c-1) 熱酸化処理により、前記第1のトレンチの底面及び側面に内壁絶縁膜を形成するステップを含み、前記ステップ(c-1)の実行により、前記内壁絶縁膜の形状は前記サイドウォール下の膜厚が他の領域より厚く形成され、
    (c-2) 前記トレンチマスク及び前記レジストをマスクとして、前記内壁絶縁膜及び前記SOI層を貫通して前記第2のトレンチを形成するステップをさらに含む、
    半導体装置の製造方法。
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