JPH0959395A - 研磨用パッド - Google Patents

研磨用パッド

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JPH0959395A
JPH0959395A JP21373795A JP21373795A JPH0959395A JP H0959395 A JPH0959395 A JP H0959395A JP 21373795 A JP21373795 A JP 21373795A JP 21373795 A JP21373795 A JP 21373795A JP H0959395 A JPH0959395 A JP H0959395A
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polishing
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辰志 安田
Yoshitane Shigeta
好胤 繁田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用可能時間を延長して、半導体ウェハー、メ
モリーディスクの研磨に必要なコストを低減し得る研磨
用パッドを提供すること。 【解決手段】ポリウレタンを主体とする微孔質エラスト
マ4が担持されたフェルト状繊維質シート3から成り、
フェルト状繊維質シー卜3中の構成繊維の大半がシート
表面に対して30〜150°配向し、且つ空隙率が30
〜70%の範囲で形成されている研磨用パッド1。上記
フェルト状繊維質シートの研磨面に複数の溝5が形成さ
れていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハー、
メモリーディスク、光学部品レンズ等を研磨するために
用いられる研磨用パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、集積回路を形成するために基材と
して用いられる半導体ウェハーの鏡面研磨用パッドとし
ては、人工皮革として一般に知られているベロア調及び
スエード調の繊維・樹脂複合材料、及び熱可塑性ポリウ
レタン樹脂含浸湿式凝固処理フェルト状繊維質シートが
広く用いられてきた。
【0003】近年、特に半導体ウェハー、メモリーディ
スクは、高平坦性等の品質向上に加えて価格低減の要求
が増々厳しくなっている状態にあり、それに伴い研磨用
パッドに関しても従来以上に使用可能時間が長いことが
要求されている。
【0004】ところが、従来から半導体ウェハー等の鏡
面加工工程における一次研磨工程(ストック・リムーバ
ル・プロセス)に用いられている研磨用パッドは、フェ
ルト状繊維質シートに、ポリウレタンを主体とする微孔
質エラストマを担持させて構成されており、その研磨用
パッドの表面には微孔質エラストマ粒子が顕著に存在し
ているため、半導体ウェハー研磨時の研磨屑が目詰まり
し易く、また、その微孔質エラストマ粒子をブラッシン
グ等によって強制的に除去することも困難であり、研磨
用パッドの使用可能時間が短かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解消するためになされたものであり、その目的は、使用
可能時間を延長して、半導体ウェハー、メモリーディス
ク等の研磨に必要なコストを低減し得る研磨用パッドを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨用パッド
は、ポリウレタンを主体とする微孔質エラストマが担持
されたフェルト状繊維質シートから成り、該フェルト状
繊維質シー卜中の構成繊維の大半がシート表面に対して
30〜150°配向し、且つ空隙率が30〜70%の範
囲で形成されていることを特徴とし、そのことにより上
記目的が達成される。
【0007】上記フェルト状繊維質シートの研磨面に複
数の溝が形成されていることが好ましい。
【0008】本発明の作用は次の通りである。
【0009】従来の研磨用パッドに使用されるフェルト
状繊維質シートを構成する繊維は該シート表面に対して
比較的平行に形成されていた。そのため、半導体ウェハ
ー研磨時の研磨屑が目詰まりし易いという欠点があっ
た。
【0010】これに対して、本発明の研磨用パッドによ
ると、ポリウレタンを主体とする微孔質エラストマが担
持されたフェルト状繊維質シート中の構成繊維の大半が
シートの水平方向に対して30〜150°配向し、且つ
表面の空隙率が30〜70%の範囲で形成するため、半
導体ウェハー等の鏡面研磨において表面空孔に研磨屑が
着落し、目詰まりの発生を防止することができる。
【0011】すなわち、シート表面に形成された空隙に
より研磨液の流通性に優れ、さらに空隙に研磨屑が着落
やすいため、目詰まりの発生を防止出来、研磨用パッド
の使用可能時間を長期間保持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるフェルト状繊
維質シートは、DMF、MEK、テトラヒドロフラン等
のポリウレタン可溶性の溶剤に対して耐性があり、かつ
研磨時に使用されるpH10〜11程度の研磨液に対す
る耐アルカリ性を有するものが好ましく使用され、例え
ば、ナイロン、ポリエステル、アラミド繊維等よりなる
繊維質シートが挙げられる。
【0013】該シートは、シートを構成する繊維の大半
がシート表面(もしくはシートの研磨作用面)に対して
30〜150°配向した状態を形成する不織布が好まし
く、さらに好ましくはバインダーを含まないニードルパ
ンチ不織布である。このような繊維の配向は、通常、ニ
ードルパンチの頻度、構成繊維の長さの調整によって変
更し得る。繊維の配向度が30°未満または150°を
超える場合、研磨時にウエハから発生される研磨屑によ
り目詰まりがし易くなり、使用可能時間が短くなる。
【0014】なお、繊維の配向度は断面の拡大写真をと
り、分度器等で実測することによって測定することがで
きる。また、シートを構成する繊維の大半が配向すると
は、80%以上の繊維が配向している状態をいう。
【0015】該フェルト状繊維質シートの嵩密度は0.
08g/cm3〜0.20g/cm3の範囲にあるものが
好適である。
【0016】本発明で使用されるポリウレタンを主体と
する微孔質エラストマとは、多数の微孔を有する弾性体
であり、100%伸び時のモジュラスが100kg/c
2以上のものが好ましい。ここで使用されるポリウレ
タンは一般に人工皮革用として市販されているものがい
ずれも使用でき、例えば、ポリエステル、あるいはポリ
エーテル系のMDI(メチレンジイソシアネート)ある
いはTDI(トリレンジイソシアネート)末端を持つウ
レタンプレポリマー単体、あるいは研磨用パッドの硬度
や圧縮率を調整するために、メラミン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂等をブレンドしたもの等が挙げられる。ポリ
ウレタンは、3、3'ジクロロ−4、4’ジアミノジフ
ェニルメタン等の2官能性有機アミン硬化剤、さらに必
要であれば、アジピン酸等のジカルボン酸を主体とした
促進剤を含有し得る。これらはDMF、MEK、テトラ
ヒドロフラン等の有機溶剤に溶解させて用いられる。乾
燥の熱効率を考慮する場合には有機溶剤として、MEK
等の低沸点のものを用いる事が望ましい。
【0017】本発明の研磨用パッドの空隙率は30〜7
0%の範囲であり、好ましくは40〜60%である。空
隙率が30%未満であると研磨効率が悪く、70%を超
えると作用面の平坦度が低下し、ウエハの平坦度にも悪
影響を及ぼす。
【0018】また、本発明の研磨用パッドの厚みは0.
5〜2.0mmが好ましい。また、研磨用パッドの圧縮
率は2.0〜10.0%の範囲が好ましく、特に好まし
い研磨用パッドの圧縮率は2.5〜7.5%の範囲であ
る。研磨用パッドの厚みが0.5mm未満または2.0
mmを超えると、研磨機キャリアプレートへの装着の作
業性が悪くなる。また圧縮率が2.0%未満であるとウ
エハ平坦度を満足できず、10.0%を超えると研磨効
率が悪くなる。
【0019】本発明の研磨用パッドを製造するための方
法としては、例えば、以下の方法がある。
【0020】(1)フェルト状繊維質シート(シート状
繊維基材)に、上記ポリウレタンのDMF溶液を含浸さ
せ、湿式凝固、洗浄、乾燥の各工程を経て中間的な複合
基材を作成する。
【0021】ここで、複合基材中における樹脂相と繊維
相の重量比率は、樹脂相対繊維相が1対1〜1対5であ
ることが好ましい。本発明の研磨用パッドは、フェルト
状繊維質中の構成繊維の大半がシートの水平方向に対し
て30〜150°に配向しているため、作用面(シート
表面)に対する圧縮弾性が高くなりやすく、それを補完
する意味から樹脂の含浸による硬度の向上で研磨時の圧
縮変形を防止しなければならないためである。
【0022】たとえば、その重量比率(樹脂相対繊維
相)が1対1を越えるような場合には、複合基材の樹脂
相に存在する湿式凝固による多孔質構造が緻密になりす
ぎ、かなりの空隙が樹脂相で充填されてしまうため、研
磨に使用した場合には研磨液、及び研磨屑の流通が阻害
され、目詰まりが短期に起こってしまうおそれがある。
逆に樹脂相対繊維相の重量比率が1対5を下回る状態で
は、樹脂相は繊維の交絡点、及び外周部をとり囲むだけ
になり、含浸したポリウレタンが乾燥時にシートの下側
となっていた側に局在化してしまう傾向にある。
【0023】従って、この工程では、使用するシート状
繊維基材の嵩密度によって、含浸させるポリウレタンの
DMF溶液中の固形分量を調整し、出来上がる複合基材
中における樹脂相対繊維相の比率を1対1〜1対5にす
ることが好ましい。
【0024】(2)次に、上記工程(1)で得られた複
合基材は表裏面近傍にスキン層と呼ばれる緻密な発泡層
を持つため、表裏面側の発泡層をそれぞれ除去し、平坦
度を向上させ、研磨用パッドとして用いる。
【0025】必要に応じて、上記工程(2)で得られた
研磨用パッドの表面(作用面)に複数本の溝を形成する
こともできる。例えば、断面V字形の溝(深さ0.1〜
1.5mm)を編み目状に形成することができる。この
ように溝を研磨用パッド表面に形成することにより、研
磨スラリーがウエハ全面に充足されウエハの高平坦化を
促進させることができる。
【0026】なお、上記工程(2)で得られた研磨用パ
ッドを、さらに熱硬化性ポリウレタン溶液に含浸、乾燥
してもよい。この場合には、空隙率をより所定範囲内に
おさめられるようになる。
【0027】本発明の研磨用パッドとその研磨性能につ
いて、下記の実施例により、さらに詳細に説明するが、
これらの実施例は本発明を何等限定するものではない。
【0028】
【実施例】
(A)以下の実施例で得られた研磨用パッドの空隙率の
測定法は、次の通りである。
【0029】研磨用パッド表面の拡大写真をとって空隙
の面積を測定し、単位面積当たりの空隙の面積を計算す
る。
【0030】(B)以下の実施例で得られた研磨用パッ
ド(もしくはシート物)の圧縮率の測定法は次の通りで
ある。
【0031】圧縮率={(D1−D2)/D1}×100
(%)で計算される。
【0032】但し、D1は、作用面に300gf/cm2
×60秒間の荷重をかけたときの研磨用パッドの厚みで
あり、D2は、作用面に1800gf/cm2×60秒間
の荷重をかけたときの研磨用パッドの厚みである。
【0033】(C)以下の実施例で得られた研磨用パッ
ドを用いたウエハーの研磨試験は次の通りである。
【0034】不二越機械製M4S−DFを用いてウエハ
ーを研磨し、ウェハーはシリコン単結晶P(100)ウ
ェハー6インチ径を使用した。研磨条件は表1にまとめ
て記載した。
【0035】
【表1】
【0036】研磨後のウェハーの形状精度を光波干渉式
ウェハー平坦度検査機;ニデック製FT−90Aウェハ
ー平坦度検査計を用いて評価した。
【0037】(D)以下の実施例で使用した配合物1お
よび2の組成は次の通りであった。
【0038】配合物1 クリスボン8867(大日本インキ化学工業(株)) 100.0phr ジメチルホルムアミド(日東化学(株)) 200.0phr配合物2 ハイプレンL−315(三井東圧化学(株)) 100.0phr イハラキュアミンMT(イハラケミカル(株)) 26.9phr MEK 576.0phr (実施例1)3.0デニール、繊維長50mmのポリエ
ステル繊維で構成された厚さ4.0mm、嵩密度0.1
2g/cm3、目付重量260g/cm2のニードルパン
チ不織布を基材として用いた。繊維の配向度は47°で
あった。
【0039】分子量200,000、100%モジュラス12
0kg/cm2のポリエステル系ポリウレタンを主成分
とした上記配合物1で、上記基材を十分浸漬含浸した
後、DMF対純水の比率が10対90(重量比)で且つ
温度30℃の凝固液に20分間浸漬後、60分間純水中
で水洗いし、熱可塑性ポリウレタン樹脂を湿式凝固さ
せ、ポーラス状にフェルト基材を形成した後、DMFを
完全に純水と置換し、さらに120℃の熱風で乾燥し、
厚さ3.6mm、嵩密度0.24g/cm3、目付重量
520g/cm2、ウレタン相対繊維相の重量比0.9
対1の複合基材を得た。 該複合基材の表裏面を60メ
ッシュのバフロールで研削し、密度の高いスキン層を除
去した。このシート物の圧縮率は15%であった。
【0040】さらに該シート物を上記配合物2の含浸液
に浸漬含浸後、120℃の熱風で20分間乾燥して溶剤
を除去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中の
ポリウレタン多孔質相のセル壁を被覆しながら硬化させ
ることにより、研磨用パッドを得た。
【0041】この研磨用パッドの表裏面をさらにバフ処
理して、平坦な作用面を有する図1に示すような研磨用
パッド1を得た。図中、2は研磨用パッド1の作用面、
3はフェルト状繊維質シート、4はエラストマである。
この研磨用パッドは、厚さ1.27mm、嵩密度0.3
8g/cm3、圧縮率4.2%であった。また、研磨用
パッドの空隙率は44%であった。
【0042】本研磨用パッドを用いて研磨したウェハー
の加工精度は、TTV:0.7ミクロン、LTV:0.
3ミクロンで、研磨用パッドのライフは2000時間で
あった。
【0043】(実施例2)3.0デニール、繊維長60
mmのポリエステル繊維と3.5デニール、繊維長50
mmの熱収縮型ポリエステル繊維の比率が80対20で
構成された厚さ4.0mm、嵩密度0.13g/c
3、目付重量260g/cm2のニードルパンチ不織布
を基材として用いた。繊維の配向度は67°であった。
【0044】分子量200,000、100%モジュラ
ス120kg/cm2のポリエステル系ポリウレタンを
主成分とした上記配合物1で、上記基材を十分浸漬含浸
した後、DMF対純水の比率が10対90(重量比)で
且つ温度30℃の凝固液に20分間浸漬後、60分間純
水中で水洗いし、ポリウレタン樹脂を湿式凝固させ、ポ
ーラス状にフェルト基材を形成した後、DMFを完全に
純水と置換し、さらに120℃の熱風で乾燥し、厚さ
3.6mm、嵩密度0.23g/cm3、目付重量52
5g/cm2、ウレタン相対繊維相の重量比0.9対1
の複合基材を得た。
【0045】該複合基材の表裏面を60メッシュのバフ
ロールで研削し、密度の高いスキン層を除去した。この
シー卜物の圧縮率は15%であった。
【0046】さらに該シート物を上記配合物2の含浸液
に含浸後、120℃の熱風で20分間乾燥して溶剤を除
去し、該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポリ
ウレタン多孔質相のセル壁を被覆しながら硬化させるこ
とにより、研磨用パッドを得た。
【0047】この研磨用パッドの表裏面をさらにバフ処
理して得られた平坦な研磨用パッドは、厚さ1.27m
m、嵩密度0.38g/cm3、圧縮率4.4%であっ
た。また、研磨用パッドの空隙率は38%であった。
【0048】本研磨用パッドを用いて研磨したウェハー
の加工精度は、TTV:0.9ミクロン、LTV:0.
3ミクロンで、研磨用パッドのライフは1919時間で
あった。
【0049】(実施例3)3.0デニール、繊維長50
mmのポリエステル繊維で構成された厚さ4.0mm、
嵩密度0.12g/cm3、目付重量260g/cm2
ニードルパンチ不織布を基材として用いた。繊維の配向
度は47°であった。
【0050】分子量200,000、100%モジュラ
ス120kg/cm2のポリエステル系ポリウレタンを
主成分とした上記配合物1で、上記基材を十分浸漬含浸
した後、DMF対純水の比率が10対90(重量比)で
且つ温度30℃の凝固液に20分間浸漬後、60分間純
水中で水洗いし、ポリウレタン樹脂を湿式凝固させ、ポ
ーラス状にフェルト基材を形成した後、DMFを完全に
純水と置換し、さらに120℃の熱風で乾燥し、厚さ
3.6mm、嵩密度0.24g/cm3、目付重量52
0g/cm2、ウレタン相対繊維相の重量比0.9対1
の複合基材を得た。
【0051】該複合基材の表裏面を60メッシュのバフ
ロールで研削し、密度の高いスキン層を除去した。この
シー卜物の圧縮率は15%であった。
【0052】さらに該シート物を上記配合物2に含浸
後、120℃の熱風で20分間乾燥して溶剤を除去し、
該熱硬化性ポリウレタンを上記複合基材中のポリウレタ
ン多孔質相のセル壁を被複しながら硬化させることによ
り、研磨用パッドを得た。
【0053】この研磨用パッドの表裏面をさらにバフ処
理して、平坦な作用極を有する図2および3に示すよう
な研磨用パッド1を得た。この研磨用パッド1の表面に
50mmピッチで幅2mm、深さ3mmのV字溝5を網
目状に形成した。
【0054】この研磨用パッドは、厚さ1.27mm、
嵩密度0.38g/cm3、圧縮率4.2%であった。
また、研磨用パッドの空隙率は44%であった。
【0055】本研磨用パッドを用いて研磨したウェハー
の加工精度はTTV:0.5ミクロン、LTV:0.2
ミクロンで、研磨パッドのライフは2100時間であっ
た。 (比較例)3.0デニール、繊維長50mmのポリエス
テル繊維で構成された厚さ2.5mm、嵩密度0.17
5g/cm3、目付重量360g/cm2のニードルパン
チ不織布を基材として用いた。繊維の配向度は27°で
あった。
【0056】分子量200,000、100%モジュラ
ス120kg/cm2のポリエステル系ポリウレタンを
主成分とした上記配合物1で、上記基材を十分浸漬含浸
した後、DMF対純水の比率が10対90(重量比)で
且つ温度30℃の凝固液に20分間浸漬後、60分間純
水中で水洗いし、ポリウレタン樹脂を湿式凝固させ、ポ
ーラス状にフェルト基材を形成した後、DMFを完全に
純水と置換し、さらに120℃の熱風で乾燥し、厚さ
2.2mm、嵩密度0.3g/cm3、目付重量620
g/cm2、ウレタン相対繊維相の重量比0.9対1の
複合基材を得た。
【0057】該複合基材の表裏面を60メッシュのバフ
ロールで研削し、密度の高いスキン層を除去した。さら
に該シート物を上記配合物2に含浸後、120℃の熱風
で20分間乾燥、溶剤を乾燥除去し、該熱硬化性ポリウ
レタンを上記複合基材中のポリウレタン多孔質相のセル
壁を被覆しながら硬化させることにより、高硬度複合基
材を得た。
【0058】この複合基材の表裏面をさらにバフ処理し
て得られた平坦な研磨用パッドは、厚さ1.27mm、
嵩密度0.45g/cm3、圧縮率は4.2%であっ
た。また、研磨用パッドの空隙率は30%であった。
【0059】本研磨用パッドを用いて研磨したウェハー
の加工精度はTTV:1.5ミクロン、LTV:1.0
ミクロンで、また研磨パッドのライフは1300時間で
あった。目標の加工精度は達成出来なかった。
【0060】以上の結果から、本実施例の研磨用パッド
は、4MDRAM、あるいは将来の16MDRAM用ウ
ェハー製造に適した物性を保有し、LTV値が0.3μ
以下で、PUA値95%以上の高平坦性ウェハーの供給
が可能となり、かつ研磨屑等による目詰まりのために研
磨能力が短期に低下する欠点がなく寿命を長くできる研
磨用パッドを提供することが出来た。
【0061】
【発明の効果】本発明の研磨用パッドは、ポリウレタン
を主体とする微孔質エラストマが担持されたフェルト状
繊維質シー卜中の構成繊維の大半が研磨作用方向に対し
て30〜150°配向し、且つ空隙率が30〜70%以
上の状態を形成しているため、研磨屑による目詰まりが
発生しにくくなり研磨用クロスの使用可能時間が延び、
さらにウェハー表面の高平坦性を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨用パッドの一実施例の断面図であ
る。
【図2】本発明の研磨用パッドの他の実施例の平面図で
ある。
【図3】図2で示した研磨用パッドの要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 研磨用パッド 2 研磨用パッドの作用面 3 フェルト状繊維質シート 4 エラストマ 5 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタンを主体とする微孔質エラス
    トマが担持されたフェルト状繊維質シートから成り、該
    フェルト状繊維質シー卜中の構成繊維の大半がシート表
    面に対して30〜150°配向し、且つ空隙率が30〜
    70%の範囲で形成されていることを特徴とする研磨用
    パッド。
  2. 【請求項2】 前記フェルト状繊維質シートの研磨面に
    複数の溝が形成されている請求項1記載の研磨用パッ
    ド。
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