JPH0958114A - 点字・点画出力装置 - Google Patents

点字・点画出力装置

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JPH0958114A
JPH0958114A JP7218398A JP21839895A JPH0958114A JP H0958114 A JPH0958114 A JP H0958114A JP 7218398 A JP7218398 A JP 7218398A JP 21839895 A JP21839895 A JP 21839895A JP H0958114 A JPH0958114 A JP H0958114A
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JP7218398A
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Chuzo Nashimoto
忠三 梨本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚健常者と視覚障害者とが1枚の記録紙を
介して容易にコミュニケーションを図れるようにする。 【解決手段】 文字及びグラフィックをそれぞれ複数の
点で構成した点字及び点画を(a)に示す記録紙の一方
の面の任意の位置に打点して、(b)に示すその記録紙
の反対側の面に点字及び点画20′を形成する点字・点
画形成部と、点字・点画形成部によって(a)に示す記
録紙の点字及び点画を打点する側の面に文字及びグラフ
ィック21をインク材で描画する文字・グラフィックス
描画部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の点から構
成される点字及びグラフィックスを記録紙にプロットす
る点字プロッタ等の点字・点画出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙上の任意の位置に複数の点
から構成される点字及びグラフィックス(「点画」と称
する)を形成する記録装置(例えば、実開昭56−24
244号公報参照)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような記録装置は、記録紙に点字及び点画を形成する
のみであり、それによって作成された記録紙は点字及び
点画に習熟した視覚障害者のみが利用できるものであ
り、視覚健常者が記録紙上に形成された点字及び点画の
内容を視覚的に認識することが困難であった。したがっ
て、1枚の記録紙を介して視覚健常者と視覚障害者とが
コミュニケーションを容易に図ることができないという
問題があった。
【0004】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、視覚健常者と視覚障害者とが1枚の記録紙を介
して容易にコミュニケーションを図れるようにすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、文字及びグラフィックをそれぞれ複数の
点で構成した点字及び点画を記録紙の一方の面の任意の
位置に打点してその記録紙の反対側の面に点字及び点画
を形成する点字・点画形成手段と、上記記録紙の上記点
字・点画形成手段によって点字及び点画を打点する側の
面に上記文字及びグラフィックをインク材で描画する文
字・グラフィック描画手段を備えた点字・点画出力装置
を提供する。
【0006】また、文字及びグラフィックをそれぞれ複
数の点で構成した点字及び点画を記録紙の一方の面の任
意の位置に打点してその記録紙の反対側の面に点字及び
点画を形成する点字・点画形成手段と、上記記録紙に対
して上記点字・点画形成手段によって点字及び点画を打
点する側の面に上記文字及びグラフィックをそれぞれ左
右反転した文字及びグラフィックを押圧力で描画する文
字・グラフィック押圧描画手段と、その手段によって押
圧力で描画される文字及びグラフィックを、上記記録紙
の上記点画を打点する側の面と反対側の面にインク材で
転写する文字・グラフィック転写手段を備えた点字・点
画出力装置も提供する。
【0007】この発明による点字・点画出力装置は、記
録紙の一方の面の任意の位置に文字及びグラフィックを
それぞれ複数の点で構成した点字及び点画を打点してそ
の記録紙の反対側の面に点字及び点画を形成し、その点
字及び点画を打点する側の記録紙面に上記文字及びグラ
フィックをインク,転写インクリボン,転写インクシー
ト,及びカーボン紙等のインク材で描画するので、視覚
健常者が記録紙上に形成された点字及び点画の内容を視
覚的に容易に認識することができる。
【0008】したがって、視覚障害者と視覚健常者とが
1枚の記録紙上に形成された点字及び点画と、その点字
及び点画の内容を示すインク材による墨字とによって互
いにコミュニケーションを取ることができる。
【0009】また、記録紙の一方の面の任意の位置に文
字及びグラフィックをそれぞれ複数の点で構成した点字
及び点画を打点してその記録紙の反対側の面に点字及び
点画を形成し、その点字及び点画を打点する側の記録紙
面に上記文字及びグラフィックをそれぞれ左右反転した
文字及びグラフィックを押圧力で描画し、その押圧力で
描画される文字及びグラフィックを記録紙の点画を打点
する側の面と反対側の面にインク材で転写するので、記
録紙の同一面に点字及び点画とその点字及び点画の内容
を示す墨字を出力することができる。
【0010】したがって、記録紙の記録面を裏返さなく
ても視覚障害者は点字及び点画を、視覚健常者はその点
字及び点画の内容の墨字をそれぞれ参照することがで
き、煩雑な作業を行なわなくても視覚障害者と視覚健常
者が1枚の記録紙の同一面上に形成された点字及び点画
と、その点字及び点画の内容を示すインク材による墨字
とによってコミュニケーションを取ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明の一
実施形態の点字・点画出力装置を用いたシステム構成を
示す図である。このシステムは、パーソナルコンピュー
タ1に点字・点画出力装置7と通信装置8が接続されて
いる。そのパーソナルコンピュータ1は、キーボード
2,マウス3,表示装置4,記憶装置5,及び処理装置
6からなる。
【0012】キーボード2及びマウス3は、文字(墨
字)とグラフィックス,及びその文字を示す点字とグラ
フィックスを表わす点画の出力等に係る各種の操作情報
を入力する入力装置である。表示装置4は、文字(墨
字)とグラフィックス,及びその文字を示す点字とグラ
フィックスを表わす点画の出力等に係る各種作業時の画
面を表示するCRT,LCD等のディスプレイである。
【0013】記憶装置5は、文字(墨字)とグラフィッ
クス,及びその文字を示す点字とグラフィックスを表わ
す点画等のデータを記憶するフロッピディスク装置,ハ
ードディスク装置,及び光ディスク装置等のメモリであ
る。処理装置6は、CPU,ROM,及びRAM等から
なるマイクロコンピュータを内蔵し、このシステム全体
の制御を司ると共に、文字(墨字)とグラフィックス,
及びその文字を示す点字とグラフィックスを表わす点画
の出力等に係る各種の処理を行なう。
【0014】点字・点画出力装置7は、文字及びグラフ
ィックスをそれぞれ複数の点で構成した点字及び点画を
記録紙の一方の面の任意の位置に打点してその記録紙の
反対側の面に点字及び点画を形成する点字・点画形成部
と、記録紙の点字・点画形成部によって点字及び点画を
打点する側の面に文字及びグラフィックスをインク材で
描画する文字・グラフィック描画部を備えた点字プロッ
タである。
【0015】上記点字・点画形成部は、文字から変換し
た点字データとグラフィックスデータから変換した点画
データに基づいて、また予め作成された点字及び点画の
データに基づいて記録紙上の任意の位置にペンの先端を
打点することにより、記録紙のペンの先端を打点した反
対側の面に凸上の点を形成する手段である。
【0016】また、上記文字・グラフィック描画部は、
上記点字データ及びグラフィックスデータの元となる文
字及びグラフィックスのデータに基づいて文字及び図
を、ボールペン,インク材の熱転写,インク材のピンド
ットの打点転写,インク材のレーザ方式の転写等によっ
て描画する手段である。この点字・点画形成部と文字・
グラフィック描画部は、1つのペンを打点モードとプロ
ッタ(押圧)モードで使い分けるようにすれば、1つの
ペンで点字及び点画の打点と文字及びグラフィックの描
画を行なえる。
【0017】通信装置8は、ファクシミリ通信,及びロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)等の通信網による
点字と点画,及びその点字と点画のそれぞれの内容の文
字とグラフィックス等の各種のデータを送受信する装置
である。
【0018】図1は、図2に示した処理装置の内部構成
を示すブロック図である。この処理装置は、入力制御部
10,表示制御部11,出力制御部12,通信制御部1
3,ファイル変換処理部14,表示・編集処理部15,
出力処理部16,及び通信処理部17を備えている。
【0019】入力制御部10は、キーボード2及びマウ
ス3からの操作情報を入力してファイル変換処理部14
へ送る入力制御を司る。表示制御部11は、表示・編集
処理部15からの文字,グラフィックス等の表示データ
を表示装置4に表示させる表示制御処理を司る。
【0020】出力制御部12は、出力処理部16からの
文字及びグラフィックスのデータと点字データ及び点画
データを点字・点画出力装置7へ出力する出力制御を司
る。通信制御部13は、文字及びグラフィックスのデー
タと点字データ及び点画データ等の各種のデータを通信
装置8との間でやり取りする通信制御を司る。
【0021】ファイル変換処理部14は、入力制御部1
0,記憶装置5,又は通信処理部17から入力されたグ
ラフィックスデータをファイル変換してイメージデータ
に変換し、表示・編集処理部15へ送る。表示・編集処
理部15は、イメージデータを表示制御部11へ送り、
入力制御部10から入力される操作情報に基づいてイメ
ージデータのイメージ編集を行なう。また、編集後のイ
メージデータを出力処理部16へ送る。
【0022】出力処理部16は、イメージデータを点画
データに変換し、文字コードを点字データに変換し、文
字データをキャラクタデータに変換し、キャラクタデー
タを描画するデータに変換し、イメージデータをX−Y
座標データに変換し、それを出力制御部12へ出力す
る。
【0023】なお、このイメージデータを点字データに
変換する処理,文字コードを点字データに変換する処
理,キャラクタデータを描画する墨字のデータに変換す
る処理,及びイメージデータをX−Y座標データのグラ
フィックスデータに変換する処理の変換アルゴリズムは
公知技術なのでその詳細な説明を省略する。
【0024】通信処理部17は、文字データ,グラフィ
ックスデータ,点字データ,及び点画データ等の各種の
データの通信処理を行ない、ファイル変換処理部14を
介して表示・編集処理部15からのデータを通信制御部
13へ出力し、通信制御部13から受信したデータをフ
ァイル変換処理部14を介して表示・編集処理部15へ
送る。
【0025】次に、このシステムにおける文字及びグラ
フィックスとその点字及び点画の出力処理について説明
する。図3はその処理を示すフローチャートである。こ
の処理は、ステップ(図中「S」で示す)1で記憶装
置,キーボード,マウス,及び通信装置等の入力手段か
らグラフィックスデータと文字コードを入力し、ステッ
プ2へ進んでそのグラフィックスデータをビットマップ
展開等のイメージ変換によってイメージデータに変換し
てファイル変換し、ステップ3へ進む。
【0026】一方、ステップ11で記憶装置,キーボー
ド,マウス,及び通信装置等の入力手段から入力した文
字コードを点字データに変換して、ステップ7へ進む。
ステップ3ではイメージデータを編集するか否かを判断
して、編集するならステップ4へ進んでキーボード又は
マウスからの操作情報に基づいて編集処理を行ないステ
ップ3へ戻り、編集が終了または編集しないならステッ
プ5とステップ13へそれぞれ進む。
【0027】ステップ5ではイメージデータを点画デー
タに変換し、ステップ6へ進んで打点モードコードをセ
ットしてステップ7へ進む。一方、ステップ13ではイ
メージデータをX−Y座標データに変換してステップ1
0へ進む。また、ステップ12で入力手段によって入力
された文字データをキャラクタデータに変換し、そのキ
ャラクタデータを描画のための墨字データに変換し、ス
テップ10へ進む。
【0028】ステップ7では点字・点画出力装置によっ
て点字データ及び点画データに基づいて点字及び点画を
記録紙に出力し、ステップ8へ進んで記録紙を点字及び
点画の無記録部までフィードし、ステップ9へ進んでプ
ロッタモード(押圧)コードをセットし、ステップ10
へ進んで文字及びグラフィックスを描画して、この処理
を終了する。
【0029】さらに、この処理を説明する。キーボード
2,マウス3,記憶装置5,及び通信装置8の入力手段
から入力されたグラフィックデータをファイル変換処理
部14によって例えばビットマップ展開等のファイル変
換でイメージデータに変換する。また、表示・編集処理
部15によってそのファイル変換されたイメージデータ
をキーボード2又はマウス3からの操作情報に基づいて
イメージ編集し、表示制御部11を介して表示装置4に
表示する。
【0030】さらに、出力処理部16によってそのイメ
ージデータを点画データに変換する。一方、点字はファ
イル変換処理部14によって文字コードから点字データ
に変換する。また、出力処理部16はイメージデータよ
りX−Y座標データに変換し、キャラクタデータを墨字
を描画するためのデータに変換し、イメージデータをX
−Y座標データのグラフィックスデータに変換する。
【0031】その後、出力処理部16から出力制御部1
2に打点モードの制御信号(制御コード)を送出するこ
とにより、点字・点画出力装置7を打点モードにセット
させ、点字・点画出力装置7へ点字データ及び点画デー
タを出力する。点字・点画出力装置7は、打点モードを
セットし、受信した点字データ及び点画データに基づい
て記録紙上にペンによる打点などによって複数の点を形
成し、点字及び点画を記録する。
【0032】その点字及び点画の出力後、点字・点画出
力装置7は文字及びグラフィックスを記録するために、
記録紙を点字及び点画の記録無しの部分(白紙部分)ま
でフィードさせる。その後、出力処理部16から出力制
御部12にプロッタモード(押圧モード)の制御信号
(制御コード)を送出することにより、点字・点画出力
装置7をプロッタモードにセットさせ、文字及びグラフ
ィックスデータを出力する。
【0033】そして、点字・点画出力装置7ではプロッ
タモードをセットし、受信したデータに基づいて記録紙
の点字及び点画が形成されていない白紙部分にボールペ
ンなどによる描画によってその点字を示す文字と点画を
示す図を記録する。
【0034】図4は記録紙に出力された点字及び点画と
文字及びグラフィックスの一例を示す図である。その図
4の(a)は点字及び点画を打点する側の紙面を示す図
であり、図4の(b)はその反対側の紙面を示す図であ
る。
【0035】図4の(a)に示すように、記録紙の点字
及び点画を打点した側の面には、その打点された点字及
び点画20と、その記録面の上部の白紙部分に点字及び
点画の内容を示す文字及びグラフィックス21がインク
材(墨字)で描画される。したがって、この記録紙の面
には視覚健常者が認識できる情報が出力される。
【0036】一方、図4の(b)に示すように、記録紙
の点字及び点画を打点した紙面の反対側の面には、複数
の凸上の点で構成される点字及び点画20′が形成さ
れ、この記録紙の面には視覚障害者が認識できる情報が
記録されることになる。
【0037】このようにして、視覚障害者と視覚健常者
とが1枚の記録紙上に形成された点字及び点画と、その
点字及び点画の内容を示すインク材による墨字とによっ
て互いにコミュニケーションを図ることができる。
【0038】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。この実施形態のシステムの構成は上述した実施
形態のシステムの構成と略同じであるが、その点字・点
画出力装置7の点字及び点画の形成と、文字及びグラフ
ィックスを描画するための機構部の構成とパーソナルコ
ンピュータ1の処理装置6の機能が異なる。
【0039】図5はこの実施形態の点字・点画出力装置
の構成を示す図である。図6はその転写紙の正面図であ
る。図5に示すように、この実施形態の点字・点画出力
装置7は、記録紙30,プラテンローラ31,転写紙3
2,ヘッド33,パルスモータ34,一対の記録紙押え
35aと35b,記録紙搬送ローラ36aと36b,転
写紙搬送ローラ37aと37bからなる。
【0040】記録紙30は、点字及び点画を形成して文
字及びグラフィックスを描画する用紙である。プラテン
ローラ31は、ヘッド33のペン先部33aの押圧力に
よって適度に凹みを生じる弾性部材であり、その弾性力
によって記録紙30にペン先部33aで打点された位置
に凸形状の点を形成する。
【0041】ヘッド33は、打点モード時は処理装置6
からの点字及び点画データに基づいてプラテンローラ3
1と転写紙32の白地部分を下敷きにして記録紙30に
ペン先部33aで点字及び点画を構成する複数の点を打
点し、プロッタモード時は処理装置6からの文字及びグ
ラフィックスデータに基づいてプラテンローラ31と転
写紙32のインク面を下敷きにして記録紙30にペン先
部33aで文字及びグラフィックスを描画する。
【0042】パルスモータ34は、プラテンローラ31
を回転させて、そのプラテンローラ31と連動して回転
する記録紙搬送ローラ36aと36bによって記録紙3
0をY軸方向(矢示A方向)にフィードしてペン先部3
3aの打点位置まで移動させる。
【0043】また、図示を省略した制御モータによって
駆動される転写紙搬送ローラ37aと37bによって転
写紙32をY軸方向(矢示A方向)にフィードし、打点
モード時にはペン先部33aの打点位置に白地部分を移
動させ、プロッタモード時にはペン先部33aの打点位
置にインク面の部分を移動させる。
【0044】さらに、図示を省略したパルスモータによ
って記録紙30に対してヘッド33をX軸方向(矢示B
方向)にフィードして、ペン先部33aの打点位置まで
移動させる。記録紙押え35aと35bは記録紙30を
撓まぬように押える部材である。
【0045】図6に示すように、転写紙32は、白地部
分40と、インク,インク転写リボン,インク転写シー
ト,カーボン紙等のインク部41とが交互に配置された
シートである。その白地部分40は打点モード時に使用
される部分であり、インク部41はプロッタモード時に
使用される部分である。
【0046】この実施形態の点字・点画出力装置7は、
文字及びグラフィックをそれぞれ複数の点で構成した点
字及び点画を記録紙の一方の面の任意の位置に打点して
その記録紙の反対側の面に点字及び点画を形成する点字
・点画形成部と、記録紙に対して前記点字・点画形成部
によって点字及び点画を打点する側の面に文字及びグラ
フィックをそれぞれ左右反転した文字及びグラフィック
を押圧力で描画する文字・グラフィック押圧描画部と、
その押圧力で描画される文字及びグラフィックを、記録
紙の点画を打点する側の面と反対側の面にインク材で転
写する文字・グラフィック転写部を備えた点字プロッタ
である。
【0047】すなわち、上記プラテンローラ31とヘッ
ド33と記録紙搬送ローラ36aと36bが点字・点画
形成部と文字・グラフィック押圧描画部の機能を果た
す。また、上記プラテンローラ31と転写紙32と転写
紙搬送ローラ37aと37bが文字・グラフィック転写
部の機能を果たす。
【0048】また、この実施形態の処理装置6は、出力
処理部16において文字及びグラフィックデータをそれ
ぞれ左右反転した文字及びグラフィックデータに変換す
る処理を行なう。
【0049】次に、このシステムにおける文字及びグラ
フィックスとその点字及び点画の出力処理について説明
する。図7はその処理を示すフローチャートである。こ
の処理は、ステップ(図中「S」で示す)21で記憶装
置,キーボード,マウス,及び通信装置等の入力手段か
らグラフィックスデータと文字コードを入力し、ステッ
プ22へ進んでそのグラフィックスデータをビットマッ
プ展開等のイメージ変換によってイメージデータに変換
してファイル変換し、ステップ23へ進む。
【0050】一方、ステップ33で記憶装置,キーボー
ド,マウス,及び通信装置等の入力手段から入力した文
字コードを点字データに変換して、ステップ28へ進
む。
【0051】ステップ23ではイメージデータを編集す
るか否かを判断して、編集するならステップ24へ進ん
でキーボード又はマウスからの操作情報に基づいて編集
処理を行ないステップ23へ戻り、編集が終了または編
集しないならステップ25とステップ35へそれぞれ進
む。
【0052】ステップ25ではイメージデータを点画デ
ータに変換し、ステップ26へ進んで打点モードコード
をセットしてステップ27へ進む。一方、ステップ35
ではイメージデータをX=e−Xの論理式を用いてX軸
反転のX−Y座標データに変換してステップ32へ進
む。また、ステップ34で入力手段によって入力された
文字データに反転コードを付してX軸反転キャラクタデ
ータを生成して、ステップ32へ進む。
【0053】ステップ27では点字・点画出力装置でプ
ラテンローラの位置に転写紙のインク材が塗布されてい
ない白地部分をフィードし、ステップ28へ進んで点字
データ及び点画データに基づいて点字及び点画を記録紙
に出力し、ステップ29へ進んで記録紙を点字及び点画
の無記録部までフィードし、ステップ30へ進んでプラ
テンローラの位置に転写紙のインク材が塗布されている
部分をフィードする。そして、ステップ31へ進んでプ
ロッタモード(押圧)コードをセットし、ステップ32
へ進んで文字及びグラフィックスを描画して、この処理
を終了する。
【0054】さらに、この処理を説明する。キーボード
2,マウス3,記憶装置5,及び通信装置8の入力手段
から入力されたグラフィックデータをファイル変換処理
部14によって例えばビットマップ展開等のファイル変
換でイメージデータに変換する。
【0055】また、表示・編集処理部15によってその
ファイル変換されたイメージデータをキーボード2又は
マウス3からの操作情報に基づいてイメージ編集し、表
示制御部11を介して表示装置4に表示する。さらに、
出力処理部16によってそのイメージデータを点画デー
タに変換する。一方、点字はファイル変換処理部14に
よって文字コードから点字データに変換する。
【0056】さらに、出力処理部16はキャラクタデー
タを墨字で描画するためのデータに変換し、イメージデ
ータをX−Y座標データのグラフィックスデータに変換
し、文字データとグラフィックデータをそれぞれ左右反
転したデータに変換する。文字データについては、キャ
ラクタコードに反転コードを付して左右反転の文字デー
タを構成するが、この技術は公知なのでその詳細な説明
を省略する。
【0057】一方、グラフィックスデータについては、
次に示す論理式1から求めた論理式2に基づいて左右反
転の処理を行なう。 x=−(X−e)・・・(論理式1),x=e−X・・・(論理式2) x:求めるX軸方向の座標値 e:グラフィックスの最右端にあるX座標値 X:対象描画の対象ポイントのX座標値 すなわち、この論理式2のXにグラフィックスデータの
各X座標値を代入し、左右反転のためのx座標値を求
め、グラフィックスデータの各X座標値をそれぞれ算出
されたx座標値に変換し、それぞれ対応するY座標値と
共にX−Y座標データで点字・点画出力装置7へ出力す
る。
【0058】その後、出力処理部16から出力制御部1
2に打点モードの制御信号(制御コード)を送出するこ
とにより、点字・点画出力装置7を打点モードにセット
させる。点字・点画出力装置7では打点モードをセット
すると、プラテンローラ31の位置まで転写紙32の白
地部分40を移動させて点字データ及び点画データの受
信待ちをする。
【0059】そして、出力処理部16は点字・点画出力
装置7へ点字データ及び点画データを出力し、点字・点
画出力装置7はその点字データ及び点画データに基づい
て記録紙30にペン先部33aで点を打点して点字及び
点画を形成する。その点字及び点画の出力後、点字・点
画出力装置7は文字及びグラフィックスを記録するため
に、記録紙30の点字及び点画の記録無しの部分(白地
部分)までフィードさせる。
【0060】そのフィード後、点字・点画出力装置7
は、記録紙30上に視覚健常者用の文字及びグラフィッ
クスを転写するため、プラテンローラ31の位置まで転
写紙32のインク部41を移動させて文字及びグラフィ
ックスのデータの受信待ちをする。出力処理部16は出
力制御部12を介して点字・点画出力装置7にプロッタ
モード(押圧モード)の制御信号(制御コード)を送出
することにより、点字・点画出力装置7をプロッタモー
ドにセットさせる。
【0061】そして、出力処理部16は点字・点画出力
装置7へ文字データ及びグラフィックスデータを出力
し、点字・点画出力装置7はその文字データ及びグラフ
ィックスデータに基づいて記録紙30上にペン先部33
aで文字及びグラフィックスを描画する。すると、転写
紙32のインク部41の描画された軌跡のインク材が記
録紙30に転写されて、文字及びグラフィックスが記録
される。
【0062】図8はこのシステムによって記録紙に出力
された点字及び点画と文字及びグラフィックスの一例を
示す図である。その図8の(a)は点字及び点画を打点
する側の紙面を示す図であり、図8の(b)はその反対
側の紙面を示す図である。
【0063】図8の(a)に示すように、記録紙の点字
及び点画を打点した側の面には、その打点された点字及
び点画50と、その記録面の上部の白地部分に点字及び
点画の内容を示す文字及びグラフィックスを反転描画し
た反転文字及び反転グラフィックス51が描画される。
なお、反転文字及び反転グラフィックス51は図中では
黒字で示しているが、実際の記録紙上にはヘッドのペン
先による描画だけで視覚的に認識できる状態では記録さ
れない。
【0064】一方、図8の(b)に示すように、記録紙
の点字及び点画を打点した紙面の反対側の面には、複数
の凸上の点で構成される点字及び点画50′が形成さ
れ、さらに反転文字及び反転グラフィックス51の描画
によって転写紙のインク材の転写によって描画された文
字及びグラフィックス51′が記録される。したがっ
て、この記録紙には同一紙面に視覚障害者と視覚健常者
が共に認識できる同じ内容の情報が記録されることにな
る。
【0065】このようにして、記録紙の記録面を裏返さ
なくても視覚障害者は点字及び点画を、視覚健常者はそ
の点字及び点画の内容の墨字をそれぞれ参照することが
でき、煩雑な作業を行なわなくても視覚障害者と視覚健
常者が1枚の記録紙の同一面上に形成された点字及び点
画と、その点字及び点画の内容を示すインク材による墨
字とによってコミュニケーションを取ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る点字・点画出力装置によれば、1枚の記録紙を介して
視覚健常者と視覚障害者とが互いに容易にコミュニケー
ションを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のシステムにおけるパーソ
ナルコンピュータの処理装置の内部構成を示すブロック
図である。
【図2】この発明の実施形態の点字・点画出力装置を用
いたシステム構成を示す図である。
【図3】この発明の実施形態のシステムにおける文字及
びグラフィックスとその点字及び点画の出力処理を示す
フローチャートである。
【図4】この発明の実施形態のシステムの点字・点画出
力装置によって記録紙に出力された点字及び点画と文字
及びグラフィックスの一例を示す図である。
【図5】この発明の他の実施形態の点字・点画出力装置
の構成を示す図である。
【図6】図5に示した転写紙の正面図である。
【図7】この発明の他の実施形態のシステムにおける文
字及びグラフィックスとその点字及び点画の出力処理を
示すフローチャートである。
【図8】この発明の他の実施形態のシステムの点字・点
画出力装置によって記録紙に出力された点字及び点画と
文字及びグラフィックスの一例を示す図である。
【符号の説明】
1:パーソナルコンピュータ 2:キーボード 3:マウス 4:表示装置 5:記憶装置 6:処理装置 7:点字・点画出力装置 8:通信装置 10:入力制御部 11:表示制御部 12:出力制御部 13:通信制御部 14:ファイル変換処理部 15:表示・編集処理部 16:出力処理部 17:通信処理部 30:記録紙 31:プラテンローラ 32:転写紙 33:ヘッド 33a:ペン先部 34:パルスモータ 35a,35b:記録紙押え 36a,36b:記録紙搬送ローラ 37a,37b:転写紙搬送ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字及びグラフィックをそれぞれ複数の
    点で構成した点字及び点画を記録紙の一方の面の任意の
    位置に打点して該記録紙の反対側の面に点字及び点画を
    形成する点字・点画形成手段と、 前記記録紙の前記点字・点画形成手段によって点字及び
    点画を打点する側の面に前記文字及びグラフィックをイ
    ンク材で描画する文字・グラフィック描画手段とを備え
    たことを特徴とする点字・点画出力装置。
  2. 【請求項2】 文字及びグラフィックをそれぞれ複数の
    点で構成した点字及び点画を記録紙の一方の面の任意の
    位置に打点して該記録紙の反対側の面に点字及び点画を
    形成する点字・点画形成手段と、 前記記録紙に対して前記点字・点画形成手段によって点
    字及び点画を打点する側の面に前記文字及びグラフィッ
    クをそれぞれ左右反転した文字及びグラフィックを押圧
    力で描画する文字・グラフィック押圧描画手段と、該手
    段によって押圧力で描画される文字及びグラフィック
    を、前記記録紙の前記点画を打点する側の面と反対側の
    面にインク材で転写する文字・グラフィック転写手段と
    を備えたことを特徴とする点字・点画出力装置。
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