JPH0956699A - 型取り用シート - Google Patents

型取り用シート

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JPH0956699A
JPH0956699A JP7220373A JP22037395A JPH0956699A JP H0956699 A JPH0956699 A JP H0956699A JP 7220373 A JP7220373 A JP 7220373A JP 22037395 A JP22037395 A JP 22037395A JP H0956699 A JPH0956699 A JP H0956699A
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JP
Japan
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sheet
color
erasing
decoloring
layer
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Pending
Application number
JP7220373A
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English (en)
Inventor
Kazuo Totani
和夫 戸谷
Kiyoshi Yasui
清 安井
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0956699A publication Critical patent/JPH0956699A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手型や足型或いは魚拓等の物体の型取りを不快
感を与えることなく、且つ、簡便に行なうことのできる
型取り用シートに関するものである。 【解決手段】支持体上に塩基性染料と呈色剤を反応させ
発色させた層を有する記録用シートと、支持体上に該発
色を消色する消色剤を内包したマイクロカプセルを含有
する層を設けた消色用シートとからなり、該発色層面と
該マイクロカプセル層面を対向するように組み合わせた
ことを特徴とする型取り用シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手型や足型或いは
魚拓等の物体の型取りを簡便に行なうことのできる型取
り用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手型や足型は子供の成長過程を記
念に残すため、また足型は偏平足の判定するためやオー
ダーによる靴型を簡便に採取するため等の目的で行われ
ている。一般的に型を取る方法としては、手、足など物
体に朱肉や墨等の有色液を付着させ、紙等のシート類に
接触させて写しとる方法が採られている。この方法の場
合、手や足を朱肉や墨等の有色液で汚す不快感を伴い、
さらに手や足に付着した有色液で衣服や床などを汚す危
険性がある為、近年、顕色剤を塗布したシートと該顕色
剤と反応して発色する油性物質を含むスポンジや植毛シ
ートを該塗布面と該油溶性物質を含む面を対向させるよ
う組み合わせて構成する型取り用発色シート(特開平1
−104249号公報)を用いる方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、型取りの際に手足の汚れは
ないものの、顕色剤塗布面と油性物質含有面が軽く接触
しただけで発色反応が起こってしまうので、型取りの際
に顕色剤塗布面が非常に汚れ易く、汚れのない鮮明な発
色像を得るには使用者の熟練と集中力が必要で簡便な方
法とは言い難い。
【0003】また、無色ないし淡色の塩基性染料と呈色
剤を含有する層を支持体に設けた後に加熱して発色せし
めた型取り用シート上に、手や足に消色剤を付着させて
発色による像を形成させる型取り方法(特開平3−13
1239号公報)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の型取り
用シートにおいても、手型や足型用として使用する際、
たとえ無色透明な消色剤を使おうとも、手や足に消色剤
を塗ることの不快感は残る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題を解決すべく鋭意検討した結果、支持体上に呈色剤と
塩基性染料を含有させ発色させた層を設けた記録用シー
トの上に、支持体上に消色剤を内包するマイクロカプセ
ルを含有する層を設けた消色用シートを塗布面同士を重
ね合わせ、消色用シートの上から手や足或いはその他の
物体をのせ、圧力をかけて記録用シート上の消色剤を内
包するマイクロカプセルを破壊せしめることにより、使
用者の手足に消色剤等を直接塗ることの不快感が無く、
記録用シート上にその物体の形状に対応する消色像が、
消色汚れを伴うことなく得られることを見出し本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、支持体上に塩基性
染料と呈色剤を反応させ発色させた層を有する記録用シ
ートと、支持体上に該発色を消色する消色剤を内包した
マイクロカプセルを含有する層を設けた消色用シートと
からなり、該発色層面と該マイクロカプセル層面を対向
するように組み合わせたことを特徴とする型取り用シー
トである。
【0006】また、手型、足型を押すときには、消色用
シートのマイクロカプセル破壊強度が20kPa以上で
あれば手型、足型像が良好に消色せず、1kPa未満で
あれば消色汚れが生じやすい。更に、消色用シートのJ
IS L 1096(A法)記載の法に基づく剛軟性を
30mm未満にすることにより手や足或いはその他の物体
の型がより鮮明な消色像として得られること見いだし
た。本発明は、上記消色用シートが1〜20kPaの加
圧によりマイクロカプセルが破壊され始めることを特徴
とする。また、上記消色用シートのJIS L 109
6記載の法に基づく剛軟度(A法)が、30mm未満であ
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に呈色剤と塩
基性染料を反応させ、発色せしめた層を設けた記録用シ
ートと、支持体上に消色剤を内包するマイクロカプセル
を含有する層を設けた消色用シートの塗布面同士を対向
するように重ね合わせて構成されていることを特徴とす
る型取り用シートであり、消色用シートの裏面から手や
足或いはその他の物体をのせ、圧力をかけて消色剤を内
包するマイクロカプセルを破壊せしめ、記録用シート上
にその物体の形状に対応する消色像を得ることができ
る。
【0008】本発明の記録用シートに使用する呈色剤と
しては、感圧複写紙或いは感熱記録体の分野で公知とな
っている物質が例示される。具体的には、ベントナイ
ト、酸性白土、活性白土等の粘土類;4−tert−ブチル
フェノール、ナフトール、4−アセチルフェノール、4
−tert−オクチルフェノール、4,4′−sec −ブチリ
デンフェノール、4−フェニルフェノール、4,4′−
ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノール、ハイドロキノン、4,4′−シ
クロヘキシリデンジフェノール、4、4′−ジヒドロキ
シジフェニルサルファイド、4,4′−チオビス(6−
tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、ヒドロキノンモノベン
ジルエーテル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒ
ドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、ノボラッ
クス型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノー
ル性化合物;安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、ト
リクロル安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
安息香酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、
3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)
サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3
−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチ
ル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等
の芳香族カルボン酸;これらの芳香族カルボン酸と例え
ば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チ
タン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩等が挙
げられる。これらの呈色剤は必要に応じて二種以上を併
用することも可能である。
【0009】塩基性染料としては、感圧複写紙或いは感
熱記録体の分野で公知となっている物質が使用できる。
具体的には、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3,3−ビス(9−エチルカ
ルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチル
アミノフェニル−3−(1−メチルピロール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2
−メチル−1−オクチル−3−インドリル)フタリド、
3,3−ビス(2−メチル−1−オクチル−3−インド
リル)−4−アザフタリド等のトリアリルメタン系染
料、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベ
ンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメ
チレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブ
ルー等のチアジン系染料、3−エチル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3
−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−
スピロ−ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン
−B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニ
リノ)ラクタム等のラクタム系染料、3−ジメチルアミ
ノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−
トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(N−アセチル−N−メチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−ジエチルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メ
チル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロ
リジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−エチル−N−β−エチルヘキシルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染
料等が例示できる。これらの塩基性染料は必要に応じて
二種以上を併用することも可能である。
【0010】記録用シートの製造方法としては、支持体
に上記呈色剤と塩基性染料を別々に或いは混合して塗布
し、高温に加熱することにより発色せしめる方法もある
が、支持体に呈色剤を有する水性系塗液を塗布し、次い
で塩基性染料を有する非水系塗液を塗布することにより
発色せしめる方法が、効率よく、しかも鮮明な発色層が
得られるので好ましい方法である。
【0011】呈色剤を有する水性系塗液は、通常塗液に
対して呈色剤を乾燥重量で3〜90重量%、好ましくは
5〜60重量%の範囲で使用する。また、呈色剤を含有
する塗液には、必要に応じて顔料、接着剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤、消泡
剤、防腐剤、着色剤などの助剤が添加される。顔料とし
ては、例えば、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タル
ク、無水酸化アルミニウム、無水シリカ、ホワイトカー
ボン、アルミノケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
かかる顔料の呈色剤含有層中への配合は、乾燥重量で1
0〜65重量%の範囲で行われる。また、接着剤として
は、澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、スチレン
−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−ブタジエン共
重合体エマルジョンなどが挙げられる。かかる接着剤の
呈色剤含有層中への配合は、乾燥重量で10〜65重量
%の範囲で行われる。
【0012】これらを含む呈色剤含有塗液は、一般に水
を分散媒体とし、コーレス、ボールミル、アトライタ
ー、サンドミルなどの攪拌機、粉砕機により分散・調整
される。また、支持体上に塗被層を設ける方法として
は、特に限定されるものではなく、従来から公知の、バ
ーコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、
カーテンコーターなどの塗工機や印刷機によって設ける
ことができる。コート量は、乾燥重量で通常0.5〜5
0g/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 の範囲と
なるように塗工される。
【0013】一方、塩基性染料を含有した非水系塗液
は、通常塗液に対して塩基性染料を乾燥重量で1〜50
重量%の範囲で配合される。非水系塗液に使用される接
着剤あるいは増粘剤としては、例えば、エチルセルロー
ス、ニトロセルロース、酢酸セルロース等の疎水性セル
ロース誘導体、ガムロジン、ウッドロジン、セラック、
エステルガム、重合ロジンのペンタエリスリトールエス
テル、マレイン酸樹脂、マレイン化ロジンのペンタエリ
スリトールエステル、二量化ロジン、ロジン変性フェノ
ール樹脂、ブタノール変性尿素樹脂、ブタノール変性メ
ラミン樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、
大豆油変性アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル、アクリル樹脂、アクリル樹脂とスチレン等の共重
合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合
体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、変性ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ピロリドン等が挙げられる。かかる接着剤あるいは増粘
剤は、塗液中乾燥重量で0〜50重量%、好ましくは0
〜20重量%範囲で配合される。
【0014】上記の各種材料は非水性系媒体に分散・溶
解して非水系塗液が形成される。非水性系媒体として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
シクロヘキサン、トリクロルエチレン、メチルケトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げら
れ、中でも芳香属化合物、ケトン類、エステル類は呈色
剤や塩基性染料を溶解し易く、発色の良いものが得られ
るので特に好ましい。勿論、二種以上の併用も可能であ
る。
【0015】更に、非水系塗液には、必要に応じて顔
料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤などの助剤を添
加される。顔料としては、例えば、クレー、焼成クレ
ー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アルミニウム、無水
シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等が挙げられる。かかる顔料は、乾燥重量で0〜5
0重量%、好しくは0〜20重量%の範囲で配合され
る。
【0016】支持体に上記呈色剤塗液を塗工した後、塩
基性染料を含む非水系塗液を、例えばフレキソ印刷機、
グラビア印刷機等の印刷機や塗工機によって、乾燥重量
で0.3〜10g/m2 となるように呈色剤層上の少な
くとも一部分に塗工される。該塗液を塗工した部分は、
呈色剤と塩基性染料が反応し、発色する。尚、非水系塗
液をインキにして、フレキソ印刷機、グラビア印刷機に
より図形,文字,罫線等を除いた状態で印刷することに
より、発色した型取り用シートに非発色の図形,文字,
罫線等を設けることができる。例えば、名前や日付等の
記入欄や、名前や会社名、商品名、マークなどを非発色
の像として設けることができる。
【0017】支持体に上記呈色剤層および塩基性染料層
を塗工し発色させた後、公知の感圧紙の如く、フレキソ
印刷機、グラビア印刷機等の印刷機によって、既存の汎
用インキや感圧紙用減感インキを用いてフレキソ印刷
機、グラビア印刷機により図形,文字,罫線等を印刷す
ることもできる。
【0018】なお、記録用シートの支持体としては、例
えば紙、合成繊維紙、合成樹脂フィルム、金属、金属
箔、ガラス等が挙げられる。中でも、顔料コート層を設
けたシートは、型取り後の発色が均一且つ鮮明になり特
に好ましい。
【0019】一方、消色用シートに使用する消色剤とし
ては、感圧複写紙等の分野で公知となっている減感剤が
利用できるが、ポリオレフィングリコールや界面活性剤
が望ましい。具体的には、ポリオレフィングリコールと
しては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリエチレンプロピレングリコール等が挙げら
れる。また界面活性剤としては、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシ
エチレンアルキルフェノールエーテル硫酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ノールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート等
が挙げられる。勿論、これらの消色剤に限定されるもの
ではなく、二種以上の併用も可能である。これらの消色
剤は通常塗液に対して乾燥重量で1〜98重量%、好ま
しくは3〜90重量%の範囲で配合される。
【0020】上記消色剤をマイクロカプセル化法として
は、従来から公知のコアセルベーション法、界面重合
法、in−situ重合法等が適宣選択して使用される
が、毒性の低い消色剤の多くは水溶性であるのでW/O
/W法によってマイクロカプセル化するのが、製造上容
易であり好ましい。なお、これらのマイクロカプセルに
は、必要に応じて酸化防止剤や紫外線吸収剤等の助剤を
含有せしめても良い。また、消色用シートにした場合の
マイクロカプセルの破壊強度が1〜20kPaとなるよ
うに調製することが好ましい。因みに、1kPa未満の
場合、マイクロカプセルが破壊されやすくなり、型取り
に使用する前の取り扱い時点で、擦れなどにより消色を
生じてしまうことになる。逆に20kPaを越えるよう
な場合、マイクカプセルが破壊し難くなり、鮮明な消色
像は得られ難くなり、目的とする型によっては、特に、
子供や女性が弱い力で手型を押した場合には消色せず、
型取りが良好に行えない。消色用シートのマイクロカプ
セルの破壊強度をこのような範囲に調製する方法として
は、マイクロカプセル自身の壁膜の厚みや粒子径でも制
御されるが、塗工層中の緩衝剤や接着剤の等の他の材料
によっても大きく影響されるので、塗工層中の他の材料
の影響を考慮してマイクロカプセルの破壊強度を制御し
た方が好ましい。マイクロカプセルの粒子径や膜壁の厚
みは、塗工後のカプセルの破壊強度が上記の条件を満た
すものであればよく、粒子径が10μm〜20μm程
度、膜壁の厚みが0.03〜0.2μm程度に調製する
とよい。因みに、粒子径が20μmを越え、あるいは膜
壁の厚みが0.03μm未満であると、消色用シートに
加工したときのマイクロカプセル破壊強度が1kPa未
満となりやすくなり、一方、粒子径が10μm未満、あ
るいは膜壁の厚みが0.2μmを越えると、消色用シー
トに加工したときのマイクロカプセル破壊強度が20k
Paを越えてしまいやすく、この場合マイクカプセルの
破壊強度が強くなりやすい。
【0021】更に、消色用シートに塗布する塗液には、
前記のマイクロカプセルの他に必要に応じて顔料、接着
剤、緩衝剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、界面
活性剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤などの助剤を
添加される。顔料としては、例えば、クレー、焼成クレ
ー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アルミニウム、無水
シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等が挙げられる。かかる顔料は、乾燥重量で0〜5
0重量%、好しくは0〜20重量%の範囲で配合され
る。
【0022】これらを含む消色剤内包マイクロカプセル
含有塗液は、一般に水を分散媒体とするが、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、トルエン等の有機溶剤を分散媒体とし
てもかまわない。また、支持体上に塗被層を設ける方法
としては、特に限定されるものではなく、従来から公知
の、バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコー
ター、カーテンコーターなどの塗工機や活版、オフセッ
ト、グラビア、フレキソ、スクリーン印刷機によって設
けることができる。コート量は、乾燥重量で通常0.5
〜50g/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 の範
囲となるように塗工される。
【0023】消色用シートの支持体としては、例えば
紙、合成繊維紙、合成樹脂フィルム、金属箔等が挙げら
れる。中でもJIS L 1096記載の法に基づく剛
軟度(A法)が、30mm未満であるシートを使用すると
鮮明な型が取れるので好ましい。材質としては、ポリエ
チレンやポリプロピレン等の合成樹脂フィルムが好まし
い。
【0024】本発明の型取り用シートは、手型や足型だ
けではく、例えば機械部品のスケッチを行う為の型取り
など種々の物の型取りにも広く有効に利用しうるもので
ある。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の「部」及び「%」はそれぞ
れ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0026】実施例1 「記録用シートの作成」 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛 10部 メチルセルロース5%水溶液 2部 炭酸カルシウム(商品名:カルライトSA,白石カルシウム社製)60部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 28部 水 400部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmとなるま
で粉砕し塗液を得た。上記塗液を、米坪が88g/m2
の原紙に乾燥後の塗布重量が3.0g/m2となるよう
にバーコーターで片面に塗布し、110℃下で乾燥して
白色の呈色剤塗工紙を得た。酢酸エチル100部に対し
て、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジエチルアミノフタリド1部を添加溶解して非水性系
塗液を得た。この塗液を上記呈色剤塗工紙の呈色剤塗工
面上に乾燥重量が0.5g/m2 となるように、全面ベ
タ印刷部を持つ120メッシュ網線の版を用いグラビア
印刷し、青発色の記録用シートを得た。
【0027】「消色用シートの作成」ソルビタントリオ
レエート(商品名:レオドールSP−30,花王製)3
部を、四塩化炭素100部に溶解した油性液にポリエチ
レングリコール(商品名PEG200,東邦化学工業
製)2部とポリビニルアルコール(商品名PVA−21
7EE,クラレ製)1部を水20部に溶解した水溶液を
添加し、ホモミキサーを用いて乳化し、更に、この乳化
液に二酸化ケイ素(商品名ミズカシルP−527)1部
と水1000部とを添加して再度乳化し、乳化分散液を
ミキサーで撹拌しながら85℃まで加温し、3時間反応
させた後、室温まで温度を下げカプセル化を終了した。
この乳化分散液をコールターカウンターで測定したとこ
ろ平均粒子径は15μmで粒子径分布は狭かった。この
ようにして得られたカプセル分散液100部(固形分)
にカルボキシ変性SBRラテックス15部を加えカプセ
ル塗液を調整した。厚さ30μmのポリエチレンフィル
ムにカプセル塗液を乾燥後の塗工重量が5g/m2 にな
るようにバーコーターで片面に塗工し、110℃下で乾
燥して消色用シートを作成した。
【0028】実施例2 マイクロカプセルの平均粒子径を10μmにした他は、
実施例1と同様に記録用シートと消色用シートを作成し
た。
【0029】実施例3 消色用シートの支持体に厚さ40μmのポリエチレンフ
ィルムを用いた他は、実施例1と同様に記録用シートと
消色用シートを作成した。
【0030】実施例4 消色用シートの支持体に厚さ50μmのポリエチレンフ
ィルムを用いた他は、実施例1と同様に記録用シートと
消色用シートを作成した。
【0031】実施例5 消色用シートの支持体に厚さ60μmのポリエチレンフ
ィルムを用いた他は、実施例1と同様に記録用シートと
消色用シートを作成した。
【0032】実験例1 マイクロカプセルの平均粒子径を30μmにした他は、
実施例1と同様に記録用シートと消色用シートを作成し
た。
【0033】実験例2 マイクロカプセルの平均粒子径を5μmにした他は、実
施例1と同様に記録用シートと消色用シートを作成し
た。
【0034】実験例3 マイクロカプセルの平均粒子径を5μmにし、得られた
マイクロカプセル分散液100部(固形分)にカルボキ
シ変性SBRラテックス15部、小麦でんぷん30部を
加え、カプセル塗液を調整した他は、実施例1と同様に
記録用シートと消色用シートを作成した。
【0035】実験例4 消色用シートの支持体に厚さ50μm、米坪40g/m
2 の原紙を用いた他は、実施例1と同様に記録用シート
と消色用シートを作成した。
【0036】このようにして得られた記録用シートと消
色用シートを用いて以下に記載する方法で性能比較試験
を行った。その結果を表1に示す。
【0037】(1)剛軟度 JIS L 1096記載の法に基づき剛軟度(A法)
を測定した。
【0038】(2)カプセル破壊 記録用シートと消色用シートの発色層面と消色層面同士
が対向するように重ね合わせ、それを上質紙50枚づつ
で上下から挟み、3cm四方の面積に所定の各圧力0.
5,1.2,10,18,22kPaを1分間かけた
後、記録用シート上に消色像が形成されているかどうか
を目視評価した。 有:発色層上に消色像が形成されており、カプセル破壊
が確認される。 無:発色層上に消色像が形成されておらず、カプセル破
壊が確認されない。
【0039】(3)型取り再現性 記録用シートの発色層面と消色用シートの消色剤層を対
向させ、消色用シートが上になるように重ね合わせ、消
色用シートの上から手で押し消色させ、記録用シート上
に得られた手型消色像の実際の手型に対する再現性を目
視評価した。 ◎ :手型が鮮明に再現されており良好 ○ :手型が再現されており良好 △ :手型の再現が不鮮明であり、実用上問題あり × :手型の再現が極度に不鮮明であり、実用上問題あ
り ××:手型が再現できない
【0040】(4)型取り消色性 記録用シートの発色層面と消色用シートの消色剤層を対
向させ、消色用シートが上になるように重ね合わせ、消
色用シートの上から手で押し消色像を形成させ、記録用
シート上に得られた手型消色像の色濃度をマクベス反射
式濃度計RDー941(フィルター無し)で測定して評
価した。(型取り前の記録用シートのマクベス値0.6
0に対し数値が低い方が消色性大)
【0041】(5)耐摩擦性 記録用シートと消色用シートの発色層面と消色層面同士
が対向するように重ね合わせ、0.1kPaの荷重をか
けた状態で5回擦り合わせ、発色層面の表面の消色汚れ
を目視評価した。 ◎ :ほとんど汚れがなく良好 × :汚れが多く認められ、実用上問題あり
【0042】
【表1】
【0043】表1に示すように、実施例1〜5の型取り
用シートは、手型や足型の採取に優れるものである。な
お、実験例1は極めて鮮明な型が採取できるが、耐摩擦
性劣り、取り扱いに注意が必要となる。実験例2〜3
は、手型や足型の採取には適していないが、機械部品の
スケッチなど高い力が加わるような場合に適するもので
ある。
【0044】
【発明の効果】このように本発明の型取り用シートは、
不快感等を与えることなく型取りを行うことができ、し
かも、型取り再現性、型取り消色性、耐摩擦性に優れて
いる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に塩基性染料と呈色剤を反応させ
    発色させた層を有する記録用シートと、支持体上に、該
    発色を消色する消色剤を内包したマイクロカプセルを含
    有する層を設けた消色用シートとからなり、該発色させ
    た層と該マイクロカプセルを有する層を対向するように
    組み合わせたことを特徴とする型取り用シート。
  2. 【請求項2】消色用シートが1〜20kPaの加圧によ
    りマイクロカプセルが破壊され始める請求項1記載の型
    取り用シート。
  3. 【請求項3】消色用シートのJIS L 1096記載
    の法に基づく剛軟度(A法)が、30mm未満である請求
    項1又は請求項2記載の型取り用シート。
  4. 【請求項4】消色剤を内包するマイクロカプセルが、W
    /O/W型である請求項1,2又は3記載の型取り用シ
    ート。
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