JPH0939500A - 型取り用シートの製造方法 - Google Patents

型取り用シートの製造方法

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JPH0939500A
JPH0939500A JP7190196A JP19019695A JPH0939500A JP H0939500 A JPH0939500 A JP H0939500A JP 7190196 A JP7190196 A JP 7190196A JP 19019695 A JP19019695 A JP 19019695A JP H0939500 A JPH0939500 A JP H0939500A
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sheet
color
undercoat layer
pigment
coating liquid
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JP7190196A
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Kazuo Totani
和夫 戸谷
Kiyoshi Yasui
清 安井
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】型取り用シートを製造する際、染料含有非水系
塗液を塗工機により塗工した場合や印刷機によりベタ印
刷した場合、発色ムラが生じてしまい良好な型取り用シ
ートを得られない。 【解決手段】支持体上に、塩基性染料と呈色剤が反応し
て発色した層を設けたシートであって、減感剤を付着さ
せた物体を該発色面に接触させ、物体の形状に対応する
消色像を得る型取り用シートの製造方法であって、支持
体上に顔料を含有する下塗り層を設け、その下塗り層の
上に呈色剤を含有する塗工層を設け、次いで塩基性染料
を含有した非水系塗液を塗工する型取り用シートの製造
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手型や足型或いは
魚拓等の物体の型取りを簡便に行なうことのできる型取
り用シートの製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手型や足型は子供の成長過程を記
念に残すため、また足型は偏平足の判定するためやオー
ダーによる靴型を簡便に採取するため等の目的で行われ
ている。一般的に型を取る方法としては、手または足に
朱肉や墨等の有色液を付着させ、紙等のシート類に接触
させて写しとる方法が採られている。この方法の場合、
手や足を朱肉や墨等の有色液で汚す不快感を伴い、さら
に手や足に付着した有色液で衣服等を汚す危険性がある
為、近年、無色ないし淡色の塩基性染料と呈色剤を発色
せしめたシートに減感剤を付着させた物体を該発色面に
接触させ、物体の形状に対応する消色像を得る型取り方
法が提案されている。塩基性染料と呈色剤を発色せしめ
たシートを製造する方法としては、塩基性染料と呈色剤
を含有する層を支持体に設けた後に加熱して発色させ
る、或いはマイクロカプセルに内包させたオイルを放出
させて発色させる方法(特開平3−131239号公
報)が提案されている。
【0003】しかし、上記の型取り用シートの発色工程
を加熱によって行った場合、発色濃度が低いうえに、塗
工層の乾燥後に更に高温下で処理する工程が必要である
為に塗工スピードが上がらない、或いは高温下での処理
をすることによって昇華性材料が飛散して乾燥ゾーンを
汚す、或いは作業環境が悪くなる等の問題を有する。一
方、発色工程をマイクロカプセルに内包されたオイルの
放出によって行った場合、発色濃度が低く、また塗工層
の乾燥後に更に加圧処理工程を必要とする。また、該シ
ートは塩基性染料と呈色剤を成分として含有する水性系
塗液を大型のコーターを用い基材に塗工して得られる
が、色調の異なるシートを得ようとすると、量の多少に
関わらずその色調に応じた塩基性染料からなる塗液を用
いなければならず、小回りが効きにくい装置であるコー
ターの製造はロスが大きくなり高価なものとなる。
【0004】そこで、本発明者等は、呈色剤を成分とし
て含有する塗工層を基材上に設けた後に、呈色剤と反応
して発色する塩基性染料を含有する非水系塗液を塗工す
ることにより発色せしめた型取り用シートを提案した
(特願平5−219577号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の型取り
用シートを製造する際、染料含有非水系塗液を塗工機に
より塗工した場合や印刷機によりベタ印刷した場合、発
色ムラが生じてしまい良好な型取り用シートを得られな
いことが分かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、支持体と呈色剤を成
分として含有する塗工層との間に顔料を有する下塗り層
を設けることにより、呈色層が均一に塗工され、かつ塩
基性染料を含有する非水系塗液が塗工する際には呈色層
に塗工、吸収された非水系塗液のうち、余分な非水系塗
液は下塗り層へと吸収されていき、均一な発色を持つ優
れた型取り用シートが得られることを見出し本発明を完
成するに至った。
【0007】本発明は、支持体上に、塩基性染料と呈色
剤が反応して発色した層を設けたシートであって、減感
剤を付着させた物体を該発色面に接触させ、物体の形状
に対応する消色像を得る型取り用シートの製造方法にお
いて、支持体上に顔料を含有する下塗り層を設け、その
下塗り層の上に呈色剤を含有する塗工層を設け、次いで
塩基性染料を含有した非水系塗液を塗工することを特徴
とする型取り用シートの製造方法である。
【0008】本発明者等は、更に、下塗り層の顔料につ
いて検討した結果、JIS K−5101法に基づく吸
油量が50ml/100g以上である顔料を下塗り層に
含有することにより、より均一な発色面を持つシートが
得られることを見いだした。本発明は、前記下塗り層
が、JIS K−5101記載の法に基づく吸油量が5
0ml/100g以上である顔料を含有する型取り用シ
ートの製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】支持体上に設けられる下塗り層に
含有される顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、ク
レー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アル
ミニウム、無水シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケ
イ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム等が挙げられる。中でもJIS K
−5101に基づく吸油量が50ml/100g以上有
するものは極めて効果が優れるため好ましい。なお、吸
油量は顔料の粒子形状、粒子径等の要因によって変化す
るので、吸油量の満たない顔料でも、物理的或いは化学
的に処理して50ml/100g以上にすると良い。こ
れらの顔料は必要に応じて二種以上を併用することも可
能である。これらの顔料は、通常塗液に対して乾燥重量
で5〜80重量%の範囲で使用される。
【0010】一方、支持体上に設けられる呈色剤として
は、感圧複写紙或いは感熱記録体の分野で公知となって
いる物質が例示される。具体的には、ベントナイト、酸
性白土、活性白土等の粘土類;4−tert−ブチルフェノ
ール、ナフトール、4−アセチルフェノール、4−tert
−オクチルフェノール、4,4′−sec −ブチリデンフ
ェノール、4−フェニルフェノール、4,4′−ジヒド
ロキシ−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノール、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘ
キシリデンジフェノール、4、4′−ジヒドロキシジフ
ェニルサルファイド、4,4′−チオビス(6−tert−
ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、ヒドロキノンモノベンジルエ
ーテル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキ
シベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、
4−ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキ
シ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、ノボラックス
型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノール性
化合物;安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリク
ロル安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−4−
ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−
ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フ
ェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等の
芳香族カルボン酸;これらの芳香族カルボン酸と例えば
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩等が挙げ
られる。これらの呈色剤は必要に応じて二種以上を併用
することも可能である。これらの呈色剤は、通常塗液に
対して乾燥重量で3〜90重量%の範囲で使用される。
【0011】呈色剤を含有する塗液には、必要に応じて
接着剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、界
面活性剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤などの助剤
が添加される。接着剤としては、澱粉類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、ポリ
ビニルアルコール、スチレン−無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョンなどが
挙げられる。かかる接着剤の呈色剤含有層中への配合
は、乾燥重量で10〜65重量%の範囲で行われる。
【0012】これらを含む呈色剤含有塗液は、一般に水
を分散媒体とし、コーレス、ボールミル、アトライタ
ー、サンドミルなどの攪拌機、粉砕機により分散・調整
される。また、支持体上に塗工層を設ける方法として
は、特に限定されるものではなく、従来から公知の、バ
ーコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、
カーテンコーターなどの塗工機や印刷機によって設ける
ことができる。塗工量は、乾燥重量で通常0.5〜50
g/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 の範囲とな
るように塗工される。なお、支持体としては、例えば
紙、合成紙、フィルム、不織布、織布、金属、金属箔、
ガラス等が挙げられる。
【0013】非水系塗液によって塗工される塩基性染料
としては、感圧複写紙或いは感熱記録体の分野で公知と
なっている物質が使用できる。具体的には、3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3
−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリ
ド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2
−フェニルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3,3−ビス(2−メチル−1−オクチル
−3−インドリル)フタリド、3,3−ビス(2−メチ
ル−1−オクチル−3−インドリル)−4−アザフタリ
ド等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビス−ジメ
チルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N−ハロ
フェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリク
ロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン系
染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベ
ンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染料、3
−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等の
スピロ系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ロ
ーダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム等のラクタム
系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル
−N−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−エチル−N−β−エチルヘ
キシルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン等のフルオラン系染料等が例示できる。勿論、こ
れらの染料に限定されるものではなく、また二種以上の
染料の併用も可能である。これらの塩基性染料は通常塗
液に対して乾燥重量で1〜50重量%の範囲で配合され
る。
【0014】非水系塗液に使用される接着剤あるいは増
粘剤としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセル
ロース、酢酸セルロース等の疎水性セルロース誘導体、
ガムロジン、ウッドロジン、セラック、エステルガム、
重合ロジンのペンタエリスリトールエステル、マレイン
酸樹脂、マレイン化ロジンのペンタエリスリトールエス
テル、二量化ロジン、ロジン変性フェノール樹脂、ブタ
ノール変性尿素樹脂、ブタノール変性メラミン樹脂、テ
ルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、大豆油変性アル
キド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル
樹脂、アクリル樹脂とスチレン等の共重合樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−無水マレイン酸
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチル
ビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0015】かかる接着剤あるいは増粘剤は、塗液中乾
燥重量で0〜50重量%、好ましくは0〜20重量%範
囲で配合される。
【0016】上記の各種材料は非水性系媒体に分散・溶
解して非水系塗液が形成される。非水性系媒体として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
シクロヘキサン、トリクロルエチレン、メチルケトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げら
れ、中でも芳香属化合物、ケトン類、エステル類は呈色
剤や塩基性染料を溶解し易く、発色の良いものが得られ
るので特に好ましい。勿論、二種以上の併用も可能であ
る。
【0017】更に、非水系塗液には、必要に応じて顔
料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤などの助剤を添
加される。顔料としては、例えば、クレー、焼成クレ
ー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アルミニウム、無水
シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等が挙げられる。かかる顔料は、乾燥重量で0〜8
5重量%、好しくは0〜20重量%の範囲で配合され
る。
【0018】支持体に下塗り層を塗工しさらに上記呈色
剤を塗工した後、塩基性染料を含む非水系塗液を、例え
ばフレキソ印刷機、グラビア印刷機等の印刷機や塗工機
によって、乾燥重量で0.3〜10g/m2 となるよう
に呈色剤層上の少なくとも一部分に塗工される。該塗液
を塗工した部分は、呈色剤と塩基性染料が反応し、発色
する。尚、非水系塗液をインキにして、フレキソ印刷
機、グラビア印刷機により図形,文字,罫線等を除いた
状態で印刷することにより、発色した型取り用シートに
非発色の図形,文字,罫線等を設けることができる。例
えば、名前や日付等の記入欄や、名前や会社名、商品
名、マークなどを非発色の像として設けることができ
る。
【0019】本発明の型取り用シートは、減感剤を付着
させた物体を該シートの発色面に接触させることによっ
て物体の形状に対応する消色像を得るものである。減感
剤としては感圧複写紙等の分野で公知となっている物質
が利用できるが、水洗が容易で、毒性の極めて低いポリ
オレフィングリコールや界面活性剤が望ましい。具体的
には、ポリオレフィングリコールとしては、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ンプロピレングリコール等が挙げられる。また界面活性
剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェノールエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリエチ
レングリコールモノステアレート等が挙げられる。勿
論、これらの減感剤に限定されるものではなく、二種以
上の併用も可能である。尚、減感剤は単独でも使用可能
であるが、水やエタノール等で希釈して使用することも
可能である。これらの減感剤は、通常ガーゼ、スポン
ジ、紙、綿、不織布、布等の吸水性の良い材料に滲み込
ませた後に、物体に付着させて使われる。通常、減感剤
の像形成に使われる量は、乾燥重量で0.1〜3g/m
2 程度である。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の「部」及び「%」はそれぞ
れ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0021】実施例1 『下塗り層塗工紙の作成』 炭酸カルシウム(吸油量60ml/100g ,商品名:カルライトSA,白石工業社製 ) 60部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 40部 水 400部 この組成物を混合し、撹拌して下塗り層塗液を得た。上
記塗液を、米坪81g/m2 の上質紙の片面に乾燥後の
塗工重量が3.0g/m2 となるようにバーコーターで
塗工し、110℃下で乾燥して白色の下塗り層塗工紙を
得た。
【0022】 『呈色剤塗工紙の作成』 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛 10部 メチルセルロース5%水溶液 2部 炭酸カルシウム 60部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 28部 水 400部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmとなるま
で粉砕し塗液を得た。上記塗液を、米坪81g/m2
上質紙の片面に乾燥後の塗工重量が3.0g/m2 とな
るようにバーコーターで塗工し、110℃下で乾燥して
白色の呈色剤塗工紙を得た
【0023】 『型取り用シートの作成』 酢酸エチル100部に対して、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド 1部 エチルセルロース(商品名:エチルセルロースN−200,ハーキュレス社製) 1部 を添加溶解して非水性系塗液を得た。この塗液を上記呈
色剤塗工紙の呈色剤塗工面上に乾燥重量が0.5g/m
2 となるように、全面ベタ印刷部を持つ120メッシュ
網線の版を用いグラビア印刷し、青発色の型取り用シー
トを得た。
【0024】実施例2 下塗り層塗液の組成を下記内容にした以外は、実施例1
と同様に型取り用シートを得た。 炭酸カルシウム(吸油量60ml/100g ,商品名:カルライトSA,白石中央研究 所社製) 5部 炭酸カルシウム(吸油量43.5ml/100g ,商品名:ブリリアント−15、白石 工業社製) 55部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 40部 水 400部
【0025】実施例3 下塗り層塗液の組成を下記内容にした以外は、実施例1
と同様に型取り用シートを得た。 炭酸カルシウム(吸油量60ml/100g ,商品名:カルライトSA,白石中央研究 所社製) 3部 炭酸カルシウム(吸油量43.5ml/100g ,商品名:ブリリアント−15,白石 工業社製) 57部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 40部 水 400部
【0026】実施例4 下塗り層塗液の組成を下記内容にした以外は、実施例1
と同様に型取り用シートを得た。 炭酸カルシウム(吸油量43.5ml/100g ,商品名:ブリリアント−15,白石 工業社製) 60部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 40部 水 400部
【0027】比較例1 下塗り層を設けなかった以外は、実施例1と同様に型取
り用シートを得た。
【0028】得られた5種類の型取り用シートに関し
て、以下の評価を行い、その結果を表1に示す。
【0029】〔発色面の色ムラ〕型取り用シート発色面
の発色濃度をマクベス反射濃度計を用いフィルターを付
けずに直線上を1cm間隔で50点測定した値の標準偏
差を用いて発色面の色ムラを評価した。 ◎:2.5 >マクベス値標準偏差 :色ムラがなく良
好 ○:4.0 >マクベス値標準偏差≧2.5 :かすかに色ムラ
が認められるが実用上問題なし ×:マクベス値標準偏差≧4.0 :色ムラが認めら
れる
【0030】〔消色像の鮮明度〕ポリエチレングリコー
ル(平均分子量400)の50%水溶液を50g/m2
含浸させた不織布(25g/m2 )上に足を乗せ、次い
で上記青色または黒色の型取りシートに当て消色像を
得、消色像の鮮明度を目視評価した。 ◎ :鮮明な消色像であり、実用上問題なし ○ :やや鮮明さに欠ける消色像であるが、実用上問題
なし △ :不鮮明な消色像であり、実用上問題あり × :消色像が得られない。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は、色ムラの無い発色面を有し、
鮮明な消色像が得られる優れた型取り用シートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、塩基性染料と呈色剤が反応し
    て発色した層を設けたシートであって、減感剤を付着さ
    せた物体を該発色面に接触させ、物体の形状に対応する
    消色像を得る型取り用シートの製造方法において、支持
    体上に顔料を含有する下塗り層を設け、その下塗り層の
    上に呈色剤を含有する塗工層を設け、次いで塩基性染料
    を含有した非水系塗液を塗工することを特徴とする型取
    り用シートの製造方法。
  2. 【請求項2】下塗り層がJIS K−5101記載の法
    に基づく吸油量が50ml/100g以上である顔料を
    含有する請求項1記載の型取り用シートの製造方法。
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