JP2785057B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は感熱記録紙に関し、詳しくは安価であるとと
もに保存安定性及びサーマルヘッドに対する信頼性の高
い感熱記録紙に関する。
背景技術 塩基性無色染料と、該塩基性無色染料を熱時発色させ
る酸性物質とを利用した感熱記録方式は現像工程が不要
であり、ハードのメンテナンスが容易である等の特徴を
有するため、各種のファクシミリ、プリンターや計測機
器の記録系等に幅広く利用されている。
現在、感熱記録紙の支持体としては故紙を含まない上
質紙が使用されているが、感熱記録紙のコスト・ダウン
の要求と紙パルプの再利用の観点とから、今後感熱記録
紙の支持体にますます故紙が導入されてくることが考え
られる。
ところで、感熱記録紙の支持体に故紙を配合した場
合、高湿保存中に発色印字濃度が低下(退色)したり、
高温保存中に地肌カブリを生じたり、更に長期ランニン
グテストを行うとサーマルヘッドのドット抜け(サーマ
ルヘッドの一部破損)が生じる等の多くの問題点があっ
た。
従って、本発明は安価でかつ省資源化を図れるととも
に、保存安定性及びサーマルヘッドへの信頼性の高い感
熱記録紙を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結
果、感熱記録紙の支持体が故紙を含有するとともに、支
持体に含まれる残存界面活性剤の量を1000ppm以下にす
ることにより、上記目的が達成できることを見い出し
た。また、上記支持体と感熱記録層との間にバリヤー層
を設けることにより、更にすぐれた効果が得られること
を見い出した。
ところで、故紙は一般的に次の3工程の組み合せから
作られる。
即ち、 (1)離解……故紙をパルパーにて機械力と薬品で処理
して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵……故紙に含まれる異物(プラスチックな
ど)及びごみを除去する。
(3)脱墨……繊維より剥離された印刷インキをフロー
テーション法又は洗浄法で系外に除去する。
感熱記録紙の支持体が故紙を単に含有する場合、工程
(3)の脱墨工程で使用される脱墨剤の界面活性剤の影
響を受け、感熱記録紙は高湿保存時に退色したり、高温
保存時に地肌カブリを生じたり、更にサーマルヘッドの
ドット抜けを生じたりする。本発明者はこれら界面活性
剤の影響について検討した結果、例えば界面活性剤がポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロックポリマー等のノニオン系界面
活性剤又は第四級アンモニウム塩類、アルキルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、アルキルベンジルメチルアンモニウム
クロリド等のカチオン系界面活性剤の場合には高湿保存
時の退色及び高温保存時の地肌カブリが生じ、一方、界
面活性剤が脂肪酸石ケン、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、α−オレフィンス
ルホネート、ジアルキルスルホサクシネート等のアニオ
ン系界面活性剤の場合にはサーマルヘッドに対する信頼
性が著しく損なわれることを見い出した。本発明はこの
ような知見に基づいてなされたものである。
発明の開示 即ち、本発明は支持体に、塩基性無色染料と、該塩基
性無色染料を熱時発色させる酸性物質とを含む感熱記録
層を設けた感熱記録紙において、前記支持体が故紙を含
有するとともに、該支持体に含まれる残存界面活性剤の
含有率が1000ppm以下であることを特徴とする感熱記録
紙に関する。
以下、本発明について詳述する。
本発明の感熱紙に使用される支持体としては、故紙を
含有するものが使用される。
故紙は、使用済みの紙又は板紙、もしくはそれらの紙
の裁断くずなどの総称である。
本発明の支持体は、全体が故紙から形成されていても
よい。ただし、60%以下の量で故紙を含有することが好
ましい。これよりも多く配合すると、支持体の強度が低
下しやすく、また白色度が劣化したりする傾向となる。
また、支持体に含まれる残存界面活性剤の含有率は一
般には1000ppm以下、好ましくは800ppm以下とすること
が必要である。残存界面活性剤の含有量が大きくなるほ
ど、保存安定性が劣化し、ドット抜けが生じやすくな
る。
本発明の感熱記録紙に用いられる塩基性無色染料とし
ては、例えば、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド−ル
−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)フタ
リド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインド−ル−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−
ジメチルインド−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2
−フェニルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等のトリアリルメタン系染料、4,4′−ビス
−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N
−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリ
クロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン
系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロ
ベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染料、
3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3
−メチル−ナフト(6′−メトキシベンゾ)スピロピラ
ン、3−プロピル−スピロ−ジベンドピラン等のスピロ
系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ローダミ
ン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン(o−
クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染料、3−ジ
メチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジ
メチルフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−メチル−N−ベンジルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−クロロエ
チル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)
−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメト
キシ−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル
−N−iso−アミルアミノ)−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フ
ルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチ
ルフェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン等のフルオラン系染料等が挙げられる。
塩基性無色染料を熱時発色させる無機ないし有機の酸
性物質としては、各種のものが公知となっており、例え
ば、活性白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナ
イト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム等の無機酸
性物質、4−tert−ブチルフェノール、4−ヒドロキシ
ジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、4
−ヒドロキシアセトフェノール、4−tert−オクチルカ
テコール、2,2′−ジヒドロキシジフェノール、2,2′−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−イソブチルフェ
ノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−tert−
ブチルフェノール)、4,4′−sec−ブチリデンジフェノ
ール、4−フェニルフェノール、4,4′−イソプロピリ
デンジフェノール(ビスフェノールA)、2,2′−メチ
レンビス(4−クロルフェノール)、ハイドロキノン、
4,4′−シクロキシリデンジフェノール、4−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ノボラック型
フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノール性化
合物、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロ
ル安息香酸、テレフタル酸、3−sec−ブチル−4−ヒ
ドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキ
シ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−te
rt−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−
ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベン
ジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸、及びこれらフェ
ノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグ
ネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガ
ン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸性物
質等が例示される。
感熱記録層中の塩基性無色染料と酸性物質の使用比率
は用いられる塩基性無色染料、酸性物質の種類に応じて
適宜選択される。一般に塩基性無色染料1重量部に対し
て1〜50重量部、好ましくは1〜10重量部程度の酸性物
質が使用される。
これらの物質を含む塗布液の調製には、一般に水を分
散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドグライ
ダー等の撹拌・粉砕機により塩基性無色染料と酸性物質
とを一般に又は別々に分散し、塗液として調整される。
この場合、分散粒子はできるだけ小さいことが望まし
く、具体的には2μm以下の粒子になるまで分散するこ
とが望ましい。
かかる塗液中には、接着剤としてデンプン類、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレ
イン酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アク
リル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマ
ルジョン等が全固形分の10〜40重量%、好ましくは15〜
30重量%程度用いられる。
更に、塗液中には各種の助剤を添加することができ、
例えば、ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラウリルアルコ
ール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギン酸塩、脂肪
酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系、トリアゾール
系等の紫外線吸収剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染
料等が挙げられる。
また、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等の滑剤、カオリ
ン、クレー、タルク、炭酸カルシウム,焼成クレー、酸
化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の
無機顔料、及びステアリン酸アミド、ステアリン酸メチ
レンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、抹香オレイン酸アミド、ヤシ脂肪アミド、メタータ
ーフェニル、パラベンジルビフェニル、ヒドロキシナフ
トエ酸のエステル誘導体、ベンジルテレフタレート、ト
リベンジルアミン等の増感剤を添加することもできる。
本発明において、支持体と感熱記録層との間にバリヤ
ー層を設けることが好ましい。このバリヤー層により、
支持体中に含まれる界面活性剤の影響を少なくし、保存
時の退色や、地肌カブリ、サーマルヘッドに対する信頼
性が更に改善された感熱記録紙が得られる。
例えば、バリヤー層は造膜性を有する高分子化合物が
使用され、カゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン
酸アンモニウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ス
チレン・ブタジエン共重合体等が挙げられる。これらの
高分子化合物は通常エマルジョンの型で使用される。ま
た、塗工量としては一般に0.3g/m2〜5.0g/m2、好ましく
は0.5g/m2〜2.0g/m2である。0.3g/m2より少ない場合に
は、界面活性剤の影響を阻止する効果が低下し、一方、
5.0g/m2より大きくなると、画質が劣る傾向となる。
なお、必要に応じて、感熱記録層上に保護層を設けて
も良い。
また、上記バリヤー層の上に更に顔料を含む中間層を
設けることもできる。
(実施例) 以下、本発明について実施例により更に詳述する。
感熱塗料の調製 A液・黒発色塩基性染料 3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノ−フルオラ
ン(S−205:山田化学製) 9重量部 ・ポリビニルアルコール 12%水溶液 15重量部 ・ポリスチレンアクリル酸アンモニウム 20%水溶液 0.7重量部 ・水 30重量部 B液・2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン 20重量部 ・メタ−ターフェニル 20重量部 ・ポリビニルアルコール 12%水溶液 50重量部 ・ポリスチレンアクリル酸アンモニウム 20%水溶液 3重量部 ・水 62.3重量部 A、B液を各々にサンドグラインダーで分散粒子が平
均粒径2μm以下になるように分散させた。
C液・軽質炭酸カルシウム 25重量部 ・ポリアクリル酸ソーダ 40%水溶液 1重量部 ・水 24重量部 C液をホモミキサーで10分間分散させた。
上記のように調製したA液54.7重量部、B液155.3重
量部及びC液50重量部を混合し、得られた混合物にステ
アリン酸亜鉛30%分散体33.3重量部及びポリビニルアル
コール12%水溶液100重量部及び水130重量部を添加して
感熱塗料とした。
実施例1 故紙の配合率40%でアニオン系界面活性剤(アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム)の残存量が240ppmの米
坪50g/m2の原紙に上記感熱塗料を、乾燥後の塗布量が5g
/m2となるように塗布し、乾燥し、更にカレンダー処理
を行って、記録面のベック平滑度が600秒の感熱記録紙
を得た。
実施例2 故紙の配合率が50%で、ノニオン系界面活性剤(ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル)の残存量が
430ppmの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして感
熱記録紙を得た。
実施例3 故紙の配合率が60%で、ノニオン系界面活性剤(ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル)の残存量が
510ppmの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして感
熱記録紙を得た。
実施例4 故紙の配合率が50%で、カチオン系界面活性剤(アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド)の残存量が70
0ppmの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして感熱
記録紙を得た。
実施例5 故紙の配合率が50%で、アニオン系界面活性剤(アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム)の残存量が950ppm
の米坪50g/m2の原紙から、実施例1と同様にして感熱記
録紙を得た。
比較例1 故紙の配合率が50%で、アニオン系界面活性剤(アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム)の残存量が1200pp
mの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして感熱記
録紙を得た。
比較例2 故紙の配合率が50%で、ノニオン系界面活性剤(ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル)の残存量が
1400ppmの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして
感熱記録紙を得た。
比較例3 故紙の配合率が50%で、カチオン系界面活性剤(アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド)の残存量か15
00ppmの米坪50g/m2の原紙から実施例1と同様にして感
熱記録紙を得た。
比較例4 故紙の配合率が40%で、ノニオン系界面活性剤(ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル)の残存量が
1500ppmである米坪50g/m2の原紙から、実施例1と同様
にして感熱記録紙を得た。
実施例6 原紙上に、ポリビニルアルコールを1g/m2となるよう
に塗布したことを除いて、実施例4と同様にして感熱記
録紙を得た。
実施例7 原紙上に、ポリビニルアルコールを1g/m2となるよう
に塗布したことを除いて、実施例5と同様にして感熱記
録紙を得た。
実施例8 ポリビニルアルコールの塗布量を2g/m2としたことを
除いて、実施例7と同様にして感熱記録紙を得た。
次に、実施例1〜8、比較例1〜4で得られた感熱記
録紙について以下の試験を行い、その結果を表1に示し
た。
(1)保存性 感熱ファクシミリFF621C〔富士通(株)製〕を用いて
テストパターンを印字記録し、地肌と印字部とをマクベ
ス濃度計RD−514を用いて測定した。更に、FF621Cで印
字したサンプルを、下記の保存性試験に用いた。
a)耐湿性 40℃−90%RHの高湿条件下に24時間保存し、保存後の
地肌部及び印字部をマクベスRD−514を用いて測定し
た。
b)耐熱性 60℃の高温乾燥条件下に24時間保存し、保存後の地肌
部及び印字部の濃度をマクベス濃度計RD−514を用いて
測定した。
(2)ヘッド破壊テスト 市販の京セラサーマルヘッド(KJT−216−8MGF1)を
用い、プラテンロールに感熱記録紙を巻きつけ、プラテ
ンロールとサーマルヘッドを固定させ(0.15kgf/cm)、
80℃−85%RHの環境条件に入れ、ヘッドに印加した状態
で20時間保存した後、ベタ印字を行い、そのヘッド抜け
率を調べた。
評価 〇:ドット抜け率が5%以下 △:ドット抜け率が5〜10%以下 ×:ドット抜け率が10%以上 表1から分るように故紙を配合したものにもかかわら
ず界面活性剤の残存量を1000ppm以下とすることによ
り、安価でかつ省資源化を図れるとともに、保存性が良
好でかつサーマルヘッドに対する信頼性の高い感熱記録
紙が得られる。また、バリヤー層を、支持体と感熱記録
紙との間に設けることにより、更に性能が向上すること
が分る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/30 B41M 5/124 - 5/165

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、塩基性無色染料と、該塩基性
    無色染料を熱時発色させる酸性物質とを含む感熱記録層
    を設けた感熱記録紙において、前記支持体が故紙を含有
    するとともに、該支持体に含まれる残存界面活性剤の含
    有率が1000ppm以下であることを特徴とする感熱記録
    紙。
  2. 【請求項2】前記故紙の含有量が60%以下である請求の
    範囲1に記載の感熱記録紙。
  3. 【請求項3】前記界面活性剤の含有率が800ppm以下であ
    る請求の範囲1に記載の感熱記録紙。
  4. 【請求項4】前記支持体と、前記感熱記録層との間にバ
    リヤー層を設けた請求の範囲1に記載の感熱記録紙。
  5. 【請求項5】前記バリヤー層がカゼイン、ポリビニルア
    ルコール、アルギン酸アンモニウム、メチルセルロー
    ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
    ルロース、無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マ
    レイン酸共重合体及びスチレン・ブタジエン共重合体か
    らなる群から選ばれる高分子化合物からなる請求の範囲
    4に記載の感熱記録紙。
  6. 【請求項6】前記バリヤー層の塗布量が0.3〜5.0g/m2
    ある請求の範囲5に記載の感熱記録紙。
  7. 【請求項7】前記バリヤー層の塗布量が0.5〜2.0g/m2
    ある請求の範囲6に記載の感熱記録紙。
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