JPH0956698A - 型取り用シート - Google Patents

型取り用シート

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JPH0956698A
JPH0956698A JP7218854A JP21885495A JPH0956698A JP H0956698 A JPH0956698 A JP H0956698A JP 7218854 A JP7218854 A JP 7218854A JP 21885495 A JP21885495 A JP 21885495A JP H0956698 A JPH0956698 A JP H0956698A
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JP
Japan
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sheet
dye
color
microcapsules
layer
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JP7218854A
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English (en)
Inventor
Kazuo Totani
和夫 戸谷
Kiyoshi Yasui
清 安井
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】朱肉や薬品等を使用することはなく、簡便で、
しかも鮮明な型取りを行うことができる型取り用シート
を提供する。 【解決手段】支持体上に呈色剤を含有する層を設けたシ
ートと、支持体上に該呈色剤と反応して発色する塩基性
染料を内包するマイクロカプセルを含有し、且つ、1〜
20kPaの加圧により該マイクロカプセルが破壊され
始める染料層を設けたシートとからなり、該呈色層面と
該染料層面を対向するように組み合わせて構成されてい
ることを特徴とする型取り用シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手型や足型或いは
魚拓等の物体の型取りを簡便に行なうことのできる型取
り用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手型や足型は子供の成長過程を記
念に残すため、また足型は偏平足の判定するためやオー
ダーによる靴型を簡便に採取するため等の目的で行われ
ている。一般的に型を取る方法としては、手、足など物
体に朱肉や墨等の有色液を付着させ、紙等のシート類に
接触させて写しとる方法が採られている。この方法の場
合、手や足を朱肉や墨等の有色液で汚す不快感を伴い、
さらに手や足に付着した有色液で衣服や床などを汚す危
険性がある為、近年、顕色剤を塗布したシートと該顕色
剤と反応して発色する油性物質を含むスポンジや植毛シ
ートを該塗布面と該油溶性物質を含む面を対向させるよ
う組み合わせて構成する型取り用発色シート(特開平1
−104249号公報)を用いる方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、型取りの際に手足の汚れは
ないものの、顕色剤塗布面と油性物質含有面が軽く接触
しただけで発色反応が起こってしまうので、型取りの際
に顕色剤塗布面が非常に汚れ易く、汚れのない鮮明な発
色像を得るには使用者の熟練と集中力が必要で簡便な方
法とは言い難い。
【0003】また、無色ないし淡色の塩基性染料と呈色
剤を含有する層を支持体に設けた後に加熱して発色せし
めた型取り用シート上に、手や足に減感剤を付着させて
発色による像を形成させる型取り方法(特開平3−13
1239号公報)などが提案されている。しかし、上記
消色型の型取り用シートで手型や足型用として使用する
際、たとえ無害で無色透明な減感剤を使おうとも、手や
足に減感剤を塗ることの不快感は残る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、朱肉や
薬品等を使用することはなく、簡便で、しかも鮮明な型
取りを行うことができる型取り用シートを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題を解決すべく鋭意検討した結果、支持体上に呈色剤を
含有する層を設けたシート(記録シート)の上に、支持
体上に特定の範囲の力で破壊し、且つ塩基性染料を内包
したマイクロカプセルを有するシート(染料シート)
を、呈色剤層側と染料層(マイクロカプセル)側を対向
するように重ね合わせ、染料シートの上から手や足或い
はその他の物体をのせ、圧力をかけて染料シート上の塩
基性染料を内包するマイクロカプセルを破壊せしめるこ
とにより、使用者の手足に減感剤等を直接塗ることの不
快感が無く、記録シート上にその物体の形状に対応する
発色像が記録シートの汚れを伴うことなく得られること
を見出し本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、支持体上に呈色剤を含有する層
を設けたシートと、支持体上に該呈色剤と反応して発色
する塩基性染料を内包するマイクロカプセルを含有し、
且つ、1〜20kPaの加圧により該マイクロカプセル
が破壊され始める染料層を設けたシートとからなり、該
呈色層面と該染料層面同士を対向するように組み合わせ
て構成されていることを特徴とする型取り用シートであ
る。
【0007】更に、染料シートのJIS L 1096
(A法)記載の法に基づく剛軟性を30mm以下にする
ことにより手や足或いはその他の物体の型がより鮮明な
発色像として得られること見いだした。本発明は、前記
染料層を設けたシートのJIS L 1096記載の法
に基づく剛軟度(A法)が、30mm以下であることを
特徴とする型取り用シートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、呈色剤を含有する層を
設けた記録シートと、支持体上に1〜20kPaの加圧
により破壊され始め、且つ塩基性染料を内包したマイク
ロカプセルを有する染料シートを組み合わせることが特
徴である。通常、感圧複写紙で使用されるマイクロカプ
セルは、粒子径が4〜8μmの範囲、膜壁は0.05〜
0.1μmに調製したものが使用されているが、カプセ
ルが120kPa以上といった加圧でないと破壊されな
いので、該感圧複写紙を用いても型を取ることができな
い。本発明の型取り用シートは、カプセルが1〜20k
Paの加圧により破壊されるように調製した染料シート
を使用する。
【0009】このような、染料シートのマイクロカプセ
ルの破壊強度は、マイクロカプセルの調製条件の他に、
塗工層中の緩衝剤や接着剤などの他の材料によっても大
きく影響されるので、塗工層中の他の材料の影響を考慮
しながら、マイクロカプセルの粒子径や壁膜の厚みを調
製して設ける。
【0010】塩基性染料を内包したマイクロカプセルを
製造する方法としては、従来から公知のコアセルベーシ
ョン法、界面重合法、in−situ重合法等が適宣選
択して使用されるが、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂
やイソシアネート樹脂の如き合成樹脂を壁膜剤として使
用するのが耐水性、耐溶剤性に優れているので好まし
い。マイクロカプセルの粒子径や膜壁の厚みは、塗工後
のカプセルの破壊強度が上記の条件を満たすものであれ
ばよく、粒子径が10μm〜20μm程度、膜壁の厚み
が0.03〜0.2μm程度に調製するとよい。因み
に、粒子径が20μmを越え、あるいは膜壁の厚みが
0.03μm未満であると、染料シートに加工したとき
のマイクロカプセル破壊強度が1kPa未満となりやす
く、この場合マイクロカプセルが破壊されやすくなり、
型取りに使用する前の取り扱い時点で、擦れなどにより
発色を生じてしまうことになる。一方、粒子径が10μ
m未満、あるいは膜壁の厚みが0.2μmを越えると、
染料シートに加工したときのマイクロカプセル破壊強度
が20kPaを越えてしまいやすく、この場合マイクカ
プセルの破壊強度が強くなり、このマイクロカプセルを
使用して得られた染料シートは、発色性の低いものとな
り、特に、子供や女性が弱い力で手型を押した場合には
発色せず、型取りが良好に行えない。
【0011】マイクロカプセルに内包する塩基性染料と
しては、感圧複写紙或いは感熱記録体の分野で公知とな
っている物質が使用できる。具体的には、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェ
ニルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メ
チルピロール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(2−メチル−1−オクチル−3−イ
ンドリル)フタリド、3,3−ビス(2−メチル−1−
オクチル−3−インドリル)−4−アザフタリド等のト
リアリルメタン系染料、4,4′−ビス−ジメチルアミ
ノベンズヒドリルベンジルエーテル、N−ハロフェニル
−ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン系染料、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイル
ロイコメチレンブルー等のチアジン系染料、3−エチル
−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジ
ナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等のスピロ
系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ローダミ
ン(p−ニトロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染
料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル−N−メ
チルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−N−β−エチルヘキシルア
ミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン等
のフルオラン系染料等が例示できる。勿論、これらの染
料に限定されるものではなく、また二種以上の染料の併
用も可能である。これらの塩基性染料は通常塗液に対し
て乾燥重量で、3〜90重量%の範囲で配合される。な
お、マイクロカプセルには、上記塩基性染料の他に、必
要に応じて酸化防止剤や紫外線吸収剤等の助剤を含有せ
しめても良い。
【0012】更に、染料シートに塗布する塗液には、前
記のマイクロカプセルの他に必要に応じて顔料、接着
剤、緩衝剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、界面
活性剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤などの助剤を
添加される。顔料としては、例えば、クレー、焼成クレ
ー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アルミニウム、無水
シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等が挙げられる。かかる顔料は、乾燥重量で0〜8
5重量%、好しくは0〜20重量%の範囲で配合され
る。
【0013】これらを含む染料マイクロカプセル含有塗
液は、一般に水を分散媒体とするが、酢酸エチル、メチ
ルエチルケトン、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、トルエン等の有機溶剤を分散媒体としてもかま
わない。また、支持体上に塗工層を設ける方法として
は、特に限定されるものではなく、従来から公知の、バ
ーコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、
カーテンコーターなどの塗工機や活版、オフセット、グ
ラビア、フレキソ、スクリーン印刷機によって設けるこ
とができる。塗工量は、乾燥重量で通常0.5〜50g
/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 の範囲となる
ように塗工される。
【0014】支持体としては、例えば紙、合成繊維紙、
合成樹脂フィルム、金属箔等が挙げられる。中でも、ポ
リエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂フィルムは、
剛軟性の低いものが得られやすいので特に好ましい。更
に、この染料シートのJISL 1096記載の法に基
づく剛軟度(A法)を、30mm以下にすることにより
型取りを行う手や足などの形状をより忠実に再現した発
色像を得ることができる。この剛軟度が30mm以上の
シートであれば、型取りを行う際にシートがゴワつき、
良好な発色濃度ではあるもののシャープな輪郭の発色像
を得ることができない。
【0015】一方、記録シートに用いる呈色剤として
は、感圧複写紙或いは感熱記録体の分野で公知となって
いる物質が例示される。具体的には、ベントナイト、酸
性白土、活性白土等の粘土類;4−tert−ブチルフェノ
ール、ナフトール、4−アセチルフェノール、4−tert
−オクチルフェノール、4,4′−sec −ブチリデンフ
ェノール、4−フェニルフェノール、4,4′−ジヒド
ロキシ−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノール、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘ
キシリデンジフェノール、4、4′−ジヒドロキシジフ
ェニルサルファイド、4,4′−チオビス(6−tert−
ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、ヒドロキノンモノベンジルエ
ーテル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキ
シベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、
4−ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキ
シ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、ノボラックス
型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノール性
化合物;安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリク
ロル安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−4−
ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−
ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フ
ェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等の
芳香族カルボン酸;これらの芳香族カルボン酸と例えば
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩等が挙げ
られる。これらの呈色剤は必要に応じて二種以上を併用
することも可能である。これらの呈色剤は、通常塗液に
対して乾燥重量で3〜90重量%の範囲、好ましくは5
〜60重量%で使用される。
【0016】呈色剤を含有する塗液には、必要に応じて
顔料、接着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、界
面活性剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤などの助剤
が添加される。顔料としては、例えば、クレー、焼成ク
レー、ケイソウ土、タルク、無水酸化アルミニウム、無
水シリカ、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウムなどが挙げられる。かかる顔料の呈色剤含有層中へ
の配合は、乾燥重量で、10〜65重量%の範囲で行わ
れる。また、接着剤としては、澱粉類、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビ
ニルアルコール、スチレン−無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョンなどが
挙げられる。かかる接着剤の呈色剤含有層中への配合
は、乾燥重量で10〜65重量%の範囲で行われる。
【0017】これらを含む呈色剤含有塗液は、一般に水
を分散媒体とし、コーレス、ボールミル、アトライタ
ー、サンドミルなどの攪拌機、粉砕機により分散・調整
される。また、支持体上に塗被層を設ける方法として
は、特に限定されるものではなく、従来から公知の、バ
ーコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、
カーテンコーターなどの塗工機や印刷機によって設ける
ことができる。塗工量は、乾燥重量で通常0.5〜50
g/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 の範囲とな
るように塗工される。
【0018】記録シートに使用する支持体としては、例
えば紙、合成繊維紙、合成樹脂フィルム、金属、金属
箔、ガラス等が挙げられる。中でも、顔料コート層を設
けたシートは、型取り後の発色が均一且つ鮮明になり特
に好ましい。
【0019】なお、支持体に上記呈色剤を塗工した後、
公知の感圧複写紙の如く、フレキソ印刷機、グラビア印
刷機等の印刷機によって、既存の汎用インキや感圧複写
紙用減感インキを用いてフレキソ印刷機、グラビア印刷
機により図形、文字、罫線等を印刷することもできる。
【0020】本発明の型取り用シートは、手型や足型或
いは魚拓だけではく、例えば機械部品のスケッチを行う
為の型取りなど種々の物の型取りにも広く有効に利用し
うるものである。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の「部」及び「%」はそれぞ
れ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0022】実施例1 『記録シートの作成』 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛 10部 メチルセルロース5%水溶液 2部 炭酸カルシウム(商品名:カルライトSA,白石カルシウム社製) 60部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス48%液 28部 水 400部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmとなるま
で粉砕し塗液を得た。上記塗液を、米坪が88g/m2
の原紙に乾燥後の塗工重量が3.0g/m2となるよう
にバーコーターで片面に塗工し、110℃下で乾燥して
白色の記録シートを作成した。
【0023】『染料シートの作成』3,3−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド2部をジイソプロピルナフタレン(商品名:K−11
3,呉羽化学製)100部に溶解する。この油性液にポ
リメチレンポリフェニルイソシアネート(商品名:ミリ
オネートMR−500,日本ポリウレタン製)2部とイ
ソシアヌレート環を有するヘキサメチレンジイソシアネ
ートの3量体(商品名:コロネートEH,日本ポリウレ
タン工業製)4部とを溶解する。この油性液をスルホン
基含有脂肪族ジエン系共重合体(商品名:ダイナフロー
K−106,日本合成ゴム製)3%水溶液100部に添
加し、回転数7000rpm,乳化時間1分間の条件で
ホモミキサー(商品名:TKホモミキサーモデルM,特
殊機化工業製)を用いて乳化した。得られた乳化液をコ
ールターカウンターで測定したところ平均粒子径は15
μmで粒子径分布は狭かった。乳化分散液をミキサーで
撹拌しながら85℃まで加温し、3時間反応させた後、
室温まで温度を下げカプセル化を終了した。このように
して得られたカプセル分散液を100部(固形分)にカ
ルボキシ変性SBRラテックス15部を加えカプセル塗
液を調整した。厚さ30μmのポリエチレンフィルム上
にカプセル塗液を乾燥後の塗工重量が5.0g/m2
なるようにバーコーターで片面に塗工し、110℃下で
乾燥して染料シートを作成した。
【0024】実施例2 マイクロカプセルの平均粒子径を17μm(乳化条件:
回転数6500rpm,乳化時間1分間)にした以外は
実施例1と同様にして記録シートと染料シートを作成し
た。
【0025】実施例3 マイクロカプセルの平均粒子径を20μm(乳化条件:
回転数6000rpm,乳化時間1分間)にした以外は
実施例1と同様にして記録シートと染料シートを作成し
た。
【0026】比較例1 マイクロカプセルの平均粒子径を30μm(乳化条件:
回転数4500rpm,乳化時間1分間)にした他は、
実施例1と同様に記録シートと染料シートを作成した。
【0027】比較例2 マイクロカプセルの平均粒子径を5μm(乳化条件:回
転数11000rpm,乳化時間1分間)にした他は、
実施例1と同様に記録シートと染料シートを作成した。
【0028】比較例3 マイクロカプセルの平均粒子径を5μm(乳化条件:回
転数11000rpm,乳化時間1分間)にし、得られ
たマイクロカプセル分散液100部(固形分)にカルボ
キシ変性SBRラテックス15部、小麦でんぷん30部
を加えて、カプセル塗液を調整した他は、実施例1と同
様に記録シートと染料シートを作成した。
【0029】比較例4 マイクロカプセルの調整においてポリメチレンポリフェ
ニルイソシアネート(商品名:ミリオネートMR−50
0,日本ポリウレタン製)の配合部数を4部とし、平均
粒子径を5μmとした他は、実施例1と同様にマイクロ
カプセルを調整した。更に、染料シートの支持体に厚さ
50μm、米坪40g/m2 の原紙を用いた他は、実施
例1と同様に記録シートと染料シートを作成した。
【0030】比較例5 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド2部をジイソプロピルナフタレン
(商品名:K−113,呉羽化学製)100部に溶解し
て得た油溶液を植毛シートに塗布量が20g/m2 にな
るように塗布して染料シートを作成した。
【0031】実施例4 染料シートの支持体に厚さ40μmのポリエチレンフィ
ルムを用いた他は、実施例1と同様に記録シートと染料
シートを作成した。
【0032】実施例5 染料シートの支持体に厚さ50μmのポリエチレンフィ
ルムを用いた他は、実施例1と同様に記録シートと染料
シートを作成した。
【0033】実施例6 染料シートの支持体に厚さ60μmのポリエチレンフィ
ルムを用いた他は、実施例1と同様に記録シートと染料
シートを作成した。
【0034】比較例6 染料シートの支持体に厚さ50μm、米坪40g/m2
の原紙を用いた他は、実施例1と同様に記録シートと染
料シートを作成した。
【0035】このようにして得られた記録シートと染料
シートを用いて以下に記載する方法で性能比較試験を行
った。その結果を表1に示す。
【0036】(1)剛軟度 JIS L 1096記載の法に基づき染料シートの剛
軟度(A法)を測定した。(単位:mm)
【0037】(2)カプセル破壊 染料シートと記録シートの呈色層面と染料層面同士が対
向するように重ね合わせ、それを上質紙50枚づつで上
下から挟み、3cm四方の面積に所定の各圧力0.5,
1.2,10,18,22kPaを1分間かけた後、記
録シート上に発色像が形成されているかどうかを目視評
価した。 有り:呈色層上に発色像が形成されておりカプセル破壊
が確認される。 無し:呈色層上に発色像が形成されておらずカプセル破
壊が確認されない。
【0038】(3)型取り再現性 染料シートと記録シートの呈色層面と染料層面同士が対
向し、染料シートが上になるように重ね合わせ、染料シ
ートの上から手で押し発色させ、記録シート上に得られ
た手型発色像の実際の手型に対する再現性を目視評価し
た。 ◎ :手型が鮮明に再現されており良好 △ :手型が再現が不鮮明であり、実用上問題あり × :手型の再現が極度に不鮮明であり、実用上問題あ
り ××:手型が得られなかった。
【0039】(4)型取り発色性 染料シートと記録シートの呈色層面と染料層面同士が対
向し、染料シートが上になるように重ね合わせ、染料シ
ートの上から手で押し発色させ、記録シート上に得られ
た手型発色像の発色濃度をマクベス反射式濃度計RDー
941で測定して評価した。
【0040】(5)耐摩擦性 染料シートと記録シートの呈色層面と染料層面同士が対
向するように重ね合わせ、0.1kPaの荷重をかけた
状態で5回擦り合わせ、呈色層面の表面の発色汚れを目
視評価した。 ◎ :ほとんど汚れがなく良好 × :汚れが多く認められ、実用上問題あり
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の型取り用シートは、型取り再現性、型取り発色性、耐
摩擦性に優れるものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に呈色剤を含有する層を設けたシ
    ートと、支持体上に該呈色剤と反応して発色する塩基性
    染料を内包するマイクロカプセルを含有し、且つ、1〜
    20kPaの加圧により該マイクロカプセルが破壊され
    始める染料層を設けたシートとからなり、該呈色層面と
    該染料層面を対向するように組み合わせて構成されてい
    ることを特徴とする型取り用シート。
  2. 【請求項2】染料層を設けたシートのJIS L 10
    96記載の法に基づく剛軟度(A法)が、30mm以下
    であること請求項1記載の型取り用シート。
JP7218854A 1995-08-28 1995-08-28 型取り用シート Pending JPH0956698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213445A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Yoshio Oya ハイタッチ手型用色紙とハイタッチ手型の記録方法

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