JPH0952555A - 周辺監視装置 - Google Patents

周辺監視装置

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Publication number
JPH0952555A
JPH0952555A JP7206266A JP20626695A JPH0952555A JP H0952555 A JPH0952555 A JP H0952555A JP 7206266 A JP7206266 A JP 7206266A JP 20626695 A JP20626695 A JP 20626695A JP H0952555 A JPH0952555 A JP H0952555A
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JP
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image
display
vehicle
peripheral
inclination
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Application number
JP7206266A
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English (en)
Inventor
Fumihisa Satou
史尚 佐藤
Koji Sanai
幸治 佐内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が水平に対して傾いた場合、撮像手段で
撮像した周辺映像中の対象物体が、映像表示手段の画面
の中央部に水平に表示されなくなり、その認識が困難に
なる。 【解決手段】 車両11の周辺状況を撮影する撮像手段
1、およびこの撮像手段1で撮像された映像を表示する
映像表示手段3を備えた周辺監視装置に、車両11が水
平より傾いたことを検出する傾き検出手段16と、撮像
手段1から映像表示手段3に出力される周辺映像につい
て、対象物体が映像表示手段3の画面中央部に水平に表
示されるように、映像表示手段3に表示される周辺映像
の映像位置を、傾き検出手段16の出力信号に基づいて
移動させる映像位置移動手段5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として車両に
搭載されたテレビカメラ等の撮像手段による周辺映像を
車室内の映像表示手段に表示して、運転乗員の視覚を補
助する周辺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図34は例えば、特開平6−32100
9号公報に示された従来の周辺監視装置を示すブロック
図であり、2台のテレビカメラが車両先端部に回転自在
に設置され、見通しの悪い交差点に進入した際に、必要
に応じてそれらのテレビカメラを左右方向に回転するこ
とによってカメラの視野を左右方向に変化させることに
より、運転乗員などの視覚を補助するものである。図に
おいて、1は例えば、車両前方、車両後方、車両側方な
ど、自車両の周辺状況を撮影して映像信号に変換する撮
像手段であり、左CCD(電荷結合デバイス)カメラ2
aおよび右CCDカメラ2bによる撮像部1aと、それ
らからの画像信号を処理する2つの画像処理部1bとで
構成されている。3は撮像手段1で撮像された車両の周
辺映像を運転乗員に見えるように映像化する映像表示手
段であり、2台のモニタ4a、4bによって構成されて
いる。
【0003】5は撮像部1aと画像処理部1bのうちの
少なくとも1つに作用して、表示映像位置を移動させる
映像位置移動手段であり、この場合には、撮像部1aを
水平方向に回転させる水平移動用モータ6aと、当該水
平移動用モータ6aを駆動するモータ駆動回路7とによ
って構成されている。8は撮像部1aの回転を操作する
ための信号が入力される回転スイッチ、9は車両の走行
スピードを検出する車速センサ、10は操作されたステ
アリングホイールの操舵角を検出するハンドル角センサ
であり、モータ駆動回路7には、これら回転スイッチ8
からの操作信号、車速センサ9からの車速信号、ハンド
ル角センサ10からの操舵角信号が入力され、これらの
信号に基づいて水平移動用モータ6aを駆動して撮像部
1aを水平方向に回転移動させる。
【0004】次に動作について説明する。ここで、図3
5は映像位置移動手段5の動作を示す説明図である。
今、図示のような、鋭角γで交差している見通しの悪い
交差点に自車両11が進入した場合、撮像部1aが車両
正面を向いているときの視界はそれぞれ領域12a、1
2bとして図示したようなものとなる。従って、この場
合、運転乗員には交差道路13上を走行してくる対象車
両14を確認することはできない。そこで、回転スイッ
チ8、車速センサ9、ハンドル角センサ10からの信号
が映像位置移動手段5のモータ駆動回路7に入力され、
水平移動用モータ6aで撮像部1aを水平方向に回転移
動させる。このようにして回転移動した撮像部1aによ
るカメラ視界は、それぞれ領域15a、15bとして図
示したようなものとなり、それの撮像映像が2つのモニ
タ4a、4bにそれぞれ別々に表示される。これによっ
て、交差角度がいかなる角度の交差点であろうと、運転
乗員に交差道路13上を接近してくる対象車両14の映
像を提供することが可能となる。
【0005】なお、このような従来の周辺監視装置に関
連した技術についての記載がある文献としては、外に、
特開平6−124397号公報、特開平6−32101
1号公報などもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の周辺監視装置は
以上のように構成されているので、撮像手段1の撮影視
界を水平方向にしか変化させることができず、道路の傾
斜、道路の凹凸などの影響により車両が前後、左右に傾
斜した場合には、撮像手段1の撮像方向がその傾斜の影
響で下向きや上向きになってしまい、撮像方向が下向き
になると、映像表示手段3には地面が大部分を占めるよ
うな映像が表示され、撮影したい対象物体が撮像手段1
の撮像範囲からはずれたり、対象物体が映像表示手段3
の上端に表示されたりすることになり、また、撮像手段
1の撮像方向が上向きとなると、空などの背景映像が大
部分を占めるような映像が表示され、対象物体が撮像手
段1の撮像範囲からはずれたり、対象物体が映像表示手
段3の下端に表示されたりすることになるため、運転乗
員が対象物体を認識することが困難になるという課題が
あった。
【0007】また、車両が傾斜したことによって、撮像
手段1が撮像方向を軸に水平方向より回転するような場
合には、対象物体が表示装置上に左右に傾いて表示され
るため、運転乗員に見づらい映像を提供することになる
という問題点があり、さらに、カメラ水平移動動作を行
う際に、交差点などでは車両に搭載されたモニタなどを
見ることに許される時間は限られるため、速やかにカメ
ラ操作を行わなければならないなどの課題もあった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決する為
になされたもので、車両が水平に対して傾斜したことを
検出し、撮像手段の撮像方向、表示映像位置を自動的に
変化させることにより、運転乗員に最適な車両周辺映像
を提供することができる周辺監視装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る周辺監視装置は、自車両が水平より傾いたことを検出
する傾き検出手段を設け、撮像手段によって撮像されて
映像表示手段に表示される周辺映像について、その映像
位置を映像位置移動手段が、傾き検出手段の検出した車
両の傾きの方向や量に応じて移動させるようにしたもの
である。
【0010】請求項2記載の発明に係る周辺監視装置
は、映像位置移動手段が有する撮像方向移動手段によっ
て、撮像手段の撮像方向を車両の傾きの方向や量に応じ
て制御することにより、映像表示手段に表示される周辺
映像の映像位置を移動させるようにしたものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る周辺監視装置
は、傾き検出手段が少なくとも2つの車高検出手段と傾
き演算手段を有し、各車高検出手段が検出した各部の車
高に基づいて、傾き演算手段が車両の傾きの方向および
量を演算するようにしたものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る周辺監視装置
は、映像表示手段に表示される表示映像よりも広範囲の
周辺映像を撮像して画像メモリに格納し、映像位置移動
手段が有する表示映像切り出し手段よって、その周辺映
像上に映像表示手段に表示する所定の表示映像範囲を、
車両の傾きの方向や量に応じて設定して、画像メモリに
格納された周辺映像よりその表示映像範囲に該当する部
分を切り出し、それを映像表示手段に表示するようにし
たものである。
【0013】請求項5記載の発明に係る周辺監視装置
は、映像位置移動手段が有する可変信号発生器より、撮
像部が撮像した、映像表示手段に表示される表示映像よ
りも広範囲の周辺映像中より、映像表示手段に表示する
所定の表示映像範囲に該当する部分を切り出して表示す
るのに必要なクロック信号を、車両の傾きの方向や量に
応じて生成するようにしたものである。
【0014】請求項6記載の発明に係る周辺監視装置
は、表示映像より大きい周辺映像が一旦格納される1次
メモリと、この1次メモリに格納された周辺映像から切
り出された表示映像が展開される2次メモリとを画像メ
モリに持たせ、表示映像切り出し手段が有するメモリ再
配置演算部によって、1次メモリに格納された周辺映像
の全入力映像情報から、車両の傾きの方向や量に応じて
設定された、映像表示手段に表示する所定の表示映像範
囲に該当する部分を表示映像として切り出して2次メモ
リ上に展開し、それを映像表示手段に表示するようにし
たものである。
【0015】請求項7記載の発明に係る周辺監視装置
は、撮像手段の撮像部の駆動を、受光素子の有効受光面
に対して順次スキャンしながら映像信号を取り出す方式
にて行い、映像位置移動手段が有するタイミング信号発
生器より、映像表示手段に表示する所定の表示映像範囲
を、車両の傾きの方向や量に応じて設定し、撮像部の有
効受光面の当該表示映像範囲に該当する受光素子に対し
て映像信号の取り出しをするためのタイミング信号を生
成するようにしたものである。
【0016】請求項8記載の発明に係る周辺監視装置
は、傾き検出手段が有する画像認識傾き検出手段によっ
て、撮像手段の撮像した車両の周辺映像についての画像
認識処理を行い、処理結果に基づいて当該車両の傾きの
方向や量を検出するようにしたものである。
【0017】請求項9記載の発明に係る周辺監視装置
は、画面合成手段を設けて、撮像手段の2つ以上の撮像
部で撮像された映像を、同一の映像表示手段に合成して
表示するようにしたものである。
【0018】請求項10記載の発明に係る周辺監視装置
は、車両状態判断手段を設けて、車両の走行状態や運転
状況などの車両状態を判断し、その車両状態に応じて、
映像表示手段に表示される周辺映像の表示位置の映像位
置移動手段による移動を制御するようにしたものであ
る。
【0019】請求項11記載の発明に係る周辺監視装置
は、移動動作表示手段を設けて、映像位置移動手段が車
両の傾きの方向や量に応じて移動させた周辺映像の移動
の方向や量の情報を、映像表示手段に表示するようにし
たものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による周
辺監視装置の概略構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は自車両の周辺状況を撮影して映像信号に変
換する撮像手段であり、CCDカメラなどによる撮像部
1aと、この撮像部1aからの画像信号を処理する画像
処理部1bによって構成されている。3は撮像手段1で
撮像された車両周辺の映像を、運転乗員に見えるように
映像化するためのモニタなどによる映像表示手段であ
る。また、16は車両の傾きを検出する、例えば傾斜度
計などの少なくとも1つのセンサで構成され、運転席よ
り前を見て左右や前後の傾きなど、自車両が水平方向よ
り傾いたことを調べて、その傾きデータを出力する傾き
検出手段である。5はこの傾き検出手段16から得られ
る傾きデータにより、撮像手段1に含まれる撮像部1a
と画像処理部1bのうちの少なくとも1つに作用して、
車両の傾斜に合わせて、例えば撮像部1aに作用してC
CDカメラの機械的移動や回転処理、または画像処理部
1bに作用して撮像映像の電子的な移動や回転処理など
の表示映像の映像位置の移動を行う映像位置移動手段で
ある。
【0021】図2は車両へのCCDカメラの取付状態を
示す説明図であり、同図(a)は自車両を前方から見た
ときの図、同図(b)は自車両を左側方から見たときの
図である。図2において、11は車両であり、2cは車
両11の前方の周辺映像を撮像する前方監視カメラ、2
dは車両11の左側方の周辺映像を撮像する側方監視カ
メラである。また、図3は車両11が傾きのない水平な
道路上にあるときに撮像される周辺映像を示した説明図
であり、運転乗員にとっての地平線17を映像表示手段
3の画面上に水平かつほぼ中央に配した映像である。以
後、これを周辺映像の映像位置の所定の位置と定義して
説明する。
【0022】図4はこの実施の形態1による周辺監視装
置の詳細機能構成を示すブロック図である。図4におい
て、1は撮像手段、1aは撮像部、1bは画像処理部、
3は映像表示手段、5は映像位置移動手段、16は傾き
検出手段で、これらは図1に同一符号を付したものと同
一の部分である。また、2は撮像部1aを構成するCC
Dカメラであり、4は映像表示手段3を構成するモニタ
である。16aは車両11が左右に傾斜したことを検出
する左右傾き検出器、16bは車両が前後に傾斜したこ
とを検出する前後傾き検出器であり、傾き検出手段16
はこれら左右傾き検出器16aと前後傾き検出器16b
とから構成されている。
【0023】18は撮像部1aに作用して車両11の傾
きに合わせて、撮像方向を上下方向および回転方向に移
動させる撮像方向移動手段であり、19は傾き検出手段
16からの傾きデータを読み込み、車両11の傾斜の方
向および量に対応した撮像方向の移動量を計算する撮像
方向移動量演算部である。映像位置移動手段5はこれら
撮像方向移動手段18と撮像方向移動量演算部19とか
ら構成されている。6bはCCDカメラ2の撮像方向を
回転させる回転用モータ、6cはCCDカメラ2の撮像
方向を上下移動させる上下移動用モータであり、7は撮
像方向移動量演算部19から読み込んだ撮像方向移動量
に応じて回転用モータ6bおよび上下移動用モータ6c
に電流を流すためのモータ駆動回路である。撮像方向移
動手段18はこれら回転用モータ6bおよび上下移動用
モータ6cとモータ駆動回路7から構成されて、CCD
カメラ2の撮像方向を、撮像方向を軸として回転移動さ
せたり、上下方向に移動させたりして、表示映像の位置
が図3に示した所定の位置になるようにしている。
【0024】20はCCDカメラ2のCCD受光素子の
読み取りを制御するCCDコントローラであり、21は
そのCCD受光素子の出力信号を映像信号に組み立てる
信号発生器である。画像処理部1bはこれらCCDコン
トローラ20と信号発生器21にて構成されている。
【0025】次に動作について説明する。この実施の形
態1における周辺監視装置は、映像位置移動手段5とし
て撮像方向移動手段18を用い、傾き検出手段16から
の車両11の傾きの方向および量を示す傾きデータに基
づいて、CCDカメラ2を上下移動や回転移動させて撮
像方向を移動することにより、所定の位置をモニタ表示
映像の中央部分に表示するようにしたものである。ここ
で、図5は映像位置移動手段5の動作を示すフローチャ
ートであり、以下、この実施の形態1の動作を図5を参
照しながら説明する。なお、ここでは、一例として車両
11の左端部に設置され、車両11の左側方を監視する
周辺監視装置について、主として撮像方向移動手段18
の動作を中心に説明する。
【0026】まず、ステップST1で左右傾き検出器1
6aから左右傾きデータを、ステップST2で前後傾き
検出器16bから前後傾きデータをそれぞれ読み込む。
次にステップST3では、前後の傾きが所定のしきい
値、例えば5度以上かどうかの判定を行う。前後の傾き
が所定のしきい値以上である場合にはステップST4に
進み、そうでない場合にはステップST6に進む。ステ
ップST4では前後の傾きデータの値を、回転用モータ
6bの回転角度に相当する、例えばパルス信号などに変
換する。次にステップST5において、そのパルス信号
をモータ駆動回路7に出力して回転用モータ6bを回転
させ、モニタ4に表示される映像の地平線17が水平に
表示されるように制御した後、ステップST6に進む。
なお、この回転用モータ16bの駆動におけるパルス信
号については、例えば360度に対するパルスを12ビ
ット、つまり4096とした場合には、角度を1度だけ
移動するときには11パルス送れば良い。
【0027】左右傾きについても前述の前後傾きと同様
に、まずステップST6で、左右の傾きが所定のしきい
値、例えば5度以上かどうかの判定を行う。左右の傾き
が所定のしきい値以上である場合にはステップST7に
進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS
T7では左右の傾きデータの値を、上下移動用モータ6
cの移動角度に相当する、例えばパルス信号などに変換
する。次にステップST8において、そのパルス信号を
モータ駆動回路7に出力して上下移動用モータ6cを駆
動し、モニタ4に表示される映像の地平線17がほぼ画
面の中央に表示されるように制御した後、一連の処理を
終了する。なお、この映像位置移動動作は所定の周期、
例えば3秒毎に繰り返し実行する。
【0028】次に、図6および図7を用いてこの映像位
置移動の動作について説明する。ここで、図6(a)は
車両11を前方から見た図であり、道路の凹凸により運
転乗員から前を見て右下がりに車両11が傾斜している
様子を示している。また、図6(b)は車両11を左側
方から見た図であり、道路の凹凸により車両11が前下
がりに傾斜している様子を示している。この図6におい
て、16aは傾き検出手段16の実施の一形態として示
す車両11の左右傾きを検出するための左右傾き検出器
であり、16bは傾き検出手段16の実施の一形態とし
て示す車両11の前後の傾きを検出するための前後傾き
検出器である。なお、Ac〜Ccは車両前方を撮像する
同一の前方監視カメラ2cの各姿勢を示しており、Ad
〜Cdは車両左側方を撮像する同一の側方監視カメラ2
dの各姿勢を示している。また、図7は車両11が傾い
た場合の撮像画像領域を示す説明図である。
【0029】まず、図6(a)を用いて道路の凹凸によ
る車両11の左右の傾きに対する撮像方向移動手段18
の作用について説明する。図6(a)に示すように、車
両11が右下がりに傾斜している場合には、姿勢Acの
状態にある前方監視カメラ2cで撮像される周辺映像
は、図7(a)に示すような地平線17が左下がりに傾
斜したものとなる。その時、左右傾き検出器16aで検
出される車両11の左右の傾きをもとに、撮像方向移動
手段18により前方監視カメラ2cを、姿勢Acの状態
からカメラ上面が水平となる姿勢Bcの状態まで回転さ
せて撮像方向を修正することにより、図3に示すように
所定の映像位置に周辺映像を表示する。同様にして、姿
勢Adの状態にある側方監視カメラ2dによって撮像さ
れる周辺映像は、車両11が図6(a)に示すように右
下がりに傾斜したときには、撮像方向が水平方向より上
向きになるため、図7(b)に示すように、地平線17
がモニタ4の下端に配置された空などの背景映像が大部
分を占めたものとなる。その時、左右傾き検出器16a
で検出される車両の左右傾きをもとに、撮像方向移動手
段18により側方監視カメラ2dを、姿勢Adの状態か
ら姿勢Bdの状態に移動させて撮像方向を下方向に修正
することにより、図3に示すように所定の映像位置に周
辺映像を表示する。
【0030】次に、図6(b)を用いて道路の凹凸によ
る車両11の前後の傾きに対する撮像方向移動手段18
の作用について説明する。車両11が前下がりに傾斜し
た場合には、姿勢Acの状態にある前方監視カメラ2c
で撮像される周辺映像は、撮像方向が水平方向より下向
きになるため、図7(c)に示すように、地平線17が
モニタ4の上端に配置された地面などが大部分を占めた
ものとなる。その時、前後傾き検出器16bで検出され
る車両11の前後の傾きをもとに、撮像方向移動手段1
8により前方監視カメラ2cを、姿勢Acの状態から姿
勢Ccの状態に移動させて撮像方向を上方向に修正する
ことで、図3に示すように所定の映像位置に周辺映像を
表示する。同様に、姿勢Adの状態にある側方監視カメ
ラ2dで撮像される周辺映像は、車両11が前下がりに
傾斜したときには、図7(a)に示すように地平線17
が左下がりに傾斜したものとなる。その時、前後傾き検
出器16bで検出される車両11の前後の傾きをもと
に、撮像方向移動手段18により側方監視カメラ2d
を、姿勢Adの状態から姿勢Cdの状態に回転移動させ
て撮像方向を修正することで、図3で示すように所定の
映像位置に周辺映像を表示する。
【0031】以上のような構成、動作により、次のよう
な効果が得られる。すなわち、車両11が道路の凹凸な
どにより傾斜した場合に、その傾斜のために撮像範囲が
上下方向に変化し、または撮像方向の軸に沿って回転す
るため、監視カメラ2c、2dの映像は所望の対象物体
を含まないことがある。そこで、車両11の前後および
左右方向の傾きを検出し、前方監視カメラ2c、左側方
監視カメラ2dの撮像方向を制御することによって、所
望の対象物体がモニタ4の画面の中央部に水平に位置す
るような、運転乗員にとって適切な映像を提供すること
が可能となる。更に、回転用モータ6b、上下移動用モ
ータ6cによりCCDカメラ2を上下移動および回転移
動させて撮像方向を修正しているので、撮像部1aと画
像処理部1bが一体構造になった通常のビデオカメラ
と、映像信号を受けて表示するモニタ4を直接に接続す
るだけで、車両11の周辺映像をモニタ4に表示するこ
とができる。
【0032】また、この実施の形態1のように、映像位
置移動手段5が撮像方向移動手段18を備えて、撮像部
1aのCCDカメラ2の回転や上下移動を直接駆動する
ことにより、画像処理部1bにおいて所望の対象物体が
モニタ4の画面の中央に位置するような周辺画像の表示
位置の修正を行う必要がないため、画像処理部1bの構
造を簡略化することができる。
【0033】なお、上記実施の形態1では、撮像手段1
が前方監視カメラ2cと左側方監視カメラ2dの2つを
備え、更に傾きを車両11の左右方向と前後方向の2つ
に分け検出する場合について説明を行ってきたが、撮像
装置1の撮像方向を任意にすること、これら映像位置選
択操作を同時に行うこと、傾き検出方向を任意に必要に
応じた多数個を設定することなども可能であり、上記の
場合と同様の効果を奏する。
【0034】実施の形態2.図8はこの発明の実施の形
態2による周辺監視装置の詳細機能構成を示すブロック
図である。図8において、22aは車両11の左端に路
面に向けて設置した車高検出手段としての左端部車高セ
ンサ、22bは車両11の右端に路面に向けて設置した
車高検出手段としての右端部車高センサであり、23は
これら左端部車高センサ22aと右端部車高センサ22
bからの車体と路面間の距離データをもとに車両11の
左右傾きを算出する傾き演算手段としての左右傾き演算
部である。傾き検出手段16はこれら左端部車高センサ
22aおよび右端部車高センサ22bと、左右傾き演算
部23とから構成されている。また、撮影方向移動手段
18は上下移動用モータ6cとモータ駆動回路7とによ
って構成されており、この実施の形態2においては、撮
像部1aは上下方向にのみその撮像方向の修正が行われ
るものとする。
【0035】図9は車高センサの配置状態を示す説明図
で、車両11を前方から見たものが示されている。図示
のように、車両11の車体底面の左右の端部にはそれぞ
れ左端部車高センサ22aと右端部車高センサ22bが
設置されており、左端部車高センサ22aは車両左端の
車体から路面までの距離LL を測定しており、右端部車
高センサ22bは車両右端の車体から路面までの距離L
R を測定している。なお、この車両11にはその左側方
を監視するためのCCDカメラ2dと、それを上下方向
に移動させるための上下移動用モータ6cも装着されて
いる。この実施の形態2ではこのような状況例について
説明する。
【0036】図10は右端部車高センサ22a、左端部
車高センサ22bを用いた車両11の傾き検出手段16
についての説明図である。図中のLL は車両11の左端
部に取り付けられた左端部車高センサ22aで得られる
車体から路面までの距離測定値であり、同様にLR は車
両11の右端部に取り付けられた右端部車高センサ22
bで得られる車体から路面までの距離測定値である。ま
たLS は車両11の左端部と右端部に取り付けられた2
つの車高センサ22a、22b間の距離である。これら
の値LL 、LR 、LS から車両11の左右の傾きを検出
する方法を説明する。左右の車高センサ22aおよび2
2bで車体から路面までの距離LL 、LR を測定する。
2つの車高センサ22a、22b間の距離LS の値につ
いては、予め測定された一定値である。従って、左右の
傾きθは次の式(1)で求められる。
【0037】 θ= tan-1(|LL −LR |/LS ) ・・・・・ (1)
【0038】同様に、車両11の前後の傾斜は、上記式
(1)において、LL を車両の前端部の車高センサで得
られる車高測定値、LR を車両の後端部の車高センサで
得られる車高測定値、LS を車両の前端部と後端部に取
り付けられた2つの車高センサ間の距離に置き換えるこ
とにより求めることが可能である。また、説明を簡単に
するために、一例として車両11の傾斜を左右の傾きの
みに絞り、傾きによる撮像制御方向を上下移動のみとし
たが、車両11のその他の傾斜方向や撮像方向の移動に
関しても同様の方法で可能である。また、ここでは撮像
方向を車両11の左側方向、映像位置移動手段5として
撮像方向移動手段18を例としたが、後述する表示映像
切り出し手段など、その他の方法を用いてもよく、同様
の効果を奏する。
【0039】また、車両11の傾斜量は、タイヤの位置
を測定することによって検出することも可能である。図
11はそのような車両11の傾斜量の検出方法を説明す
るための、車両11の足回りを示した説明図である。図
11において、24はタイヤであり、25はスプリン
グ、26はダンパーである。27aはタイヤ24と車両
11との間の距離を測定するためのタイヤ位置センサで
あり、車高センサ22a,22bと同様に車両11の傾
斜を検出することができる。また、27bはダンパー2
6と車両11の接合部に設置された圧力センサであり、
車両11が傾斜した際に各車輪にかかる荷重の変化を圧
力センサ27bで測定することにより、車両11の傾斜
方向や量を計測することができる。更に別の例として、
27cはスプリング25に装着された歪みセンサであ
り、車両11の傾斜によりスプリング25が収縮および
伸張する量を測定することにより、車両11の傾斜の方
向や量を測定することができる。これらタイヤ位置セン
サ27a、圧力センサ27b、歪みセンサ27cによっ
て、少なくとも2つのタイヤ位置を検出し、それに基づ
いて車両11の傾きを算出して、車高センサ22a,2
2bと同様の方法で周辺監視カメラの撮像方向を制御す
ることができる。
【0040】以上のように、車高センサ22a,22b
を用いて車両11の左右傾きを検出する方法を説明した
が、車高センサ22a,22bを前後に設置すること
で、同様に前後の傾きを検出することが可能であり、車
両11の加速度などの影響にも強い傾き検出を行うこと
ができる。また、車高センサ22a,22bは多数設置
することが可能であるため、必要に応じたより精度の高
い傾き角度の検出が可能となる。
【0041】実施の形態3.図12はこの発明の実施の
形態3による周辺監視装置の詳細機能構成を示すブロッ
ク図である。図12において、1は撮像部1aおよび画
像処理部1bよりなる撮像手段で、2はその撮像部1a
を構成するCCDカメラ2であり、3は撮像された周辺
映像が表示される映像表示手段、4はその映像表示手段
3を構成するモニタである。16は左右傾き検出器16
aおよび前後傾き検出器16bよりなる傾き検出手段で
あり、5はこの傾き検出手段16からの車両の傾きデー
タをもとに、撮像手段1の画像処理部1bに作用してモ
ニタ4の表示映像の映像位置を移動させる映像位置移動
手段である。なお、これらは図4に同一符号を付して示
した上記実施の形態1のそれらと同一のものである。
【0042】また、20はCCDカメラ2のCCD受光
素子から映像信号を取り出す制御を行うCCDコントロ
ーラ、28はこのCCDコントローラ20の取り出した
撮像映像をディジタル信号化するA/D変換器(アナロ
グ・ディジタル変換器)、29はディジタル信号化され
た撮像映像データを格納する画像メモリ、30は画像メ
モリ29より読み出された映像データをアナログの表示
映像信号に変換するD/A変換器(ディジタル・アナロ
グ変換器)である。画像処理部1bは、これらCCDコ
ントローラ20、A/D変換器28、画像メモリ29、
およびD/A変換器30から構成されている。31は傾
き検出手段16からの車両の傾斜の方向や量をもとに表
示映像の映像位置を算出する表示映像切り出し手段であ
り、32はCCDコントローラ20、A/D変換器2
8、D/A変換器30などに送出するクロック信号を発
生する可変信号発生器である。映像位置移動手段5は、
これら表示映像切り出し手段31と可変信号発生器32
によって構成されている。
【0043】次に動作について説明する。ここで、図1
3は表示映像切り出し手段31の作用を説明するため
の、周辺映像の撮像範囲と表示範囲との関係を示す説明
図である。図13において、33は例えば左側方向を監
視するCCDカメラ2で撮像された周辺映像の範囲を示
す撮像映像範囲である。34は車両の傾斜の方向や量に
応じて、撮像映像範囲33のうちの一部分を画像処理部
1bで切り出し、それをモニタ4に表示する表示映像範
囲である。また、35は表示映像範囲34の中央部を示
す表示映像中心である。この表示映像範囲34は車両の
傾斜がない場合には34aに示すように撮像映像範囲3
3の中央部分が選択される。この表示映像範囲34aを
所定の位置の表示映像範囲とし、その映像範囲の中央部
である35aを所定の位置の表示映像中心とする。ま
た、車両が傾斜している場合、モニタ4には傾斜時の表
示映像範囲34bが表示され、その表示映像範囲34b
の中央部である35bが傾斜時の表示映像中心となる。
【0044】道路の凹凸等で車両が傾斜した場合、撮像
映像範囲33のうちの通常時の表示映像範囲34aでは
なく、傾斜時の表示映像範囲34bを切り出してモニタ
4に表示する必要がある。従って、表示映像切り出し手
段31は傾き検出手段16からの傾きデータに基づい
て、通常時の表示映像範囲34aと比較してh画素分だ
け下方向に映像移動させ、傾斜時の表示映像中心35b
を軸に前後傾斜量に対応する角度θ分だけ表示映像を反
時計方向に回転移動させた傾斜時の表示映像範囲34b
を切り出す。この傾斜時の表示映像範囲34bは車両の
傾斜に対して所定の位置になっている。ここで、モニタ
4におけるこの表示映像範囲34の垂直画素数がNV
水平画素数がNH であれば、車両の前後傾き角度とCC
Dカメラ2で撮像する際の垂直方向の画角であるカメラ
の垂直画角を用いると、上下方向移動画素数hは以下の
ような式(2)で導かれる。
【0045】 h=NV ×(前後傾き角度/カメラの垂直画角) ・・・・ (2)
【0046】次に、可変信号発生器32の作用について
3つの例を挙げて説明する。まず、第1の例についての
説明を行う。CCDカメラ2が撮像した撮像映像範囲3
3のカメラ映像信号は、CCDカメラ2内のCCD受光
素子をスキャンするCCDコントローラ20によって順
次取り出され、A/D変換器28に送られる。A/D変
換器28では可変信号発生器32の発生する所定のクロ
ック信号周期によって映像信号をディジタル信号に変換
し、画像メモリ29に格納する。表示映像切り出し手段
31は、傾き検出手段16から読み込んだ車両の傾きデ
ータをもとに、表示映像範囲34の画像メモリ29上の
各画素毎のアドレスを計算して画像メモリ29に送る。
これにより、画像メモリ29上の撮像映像範囲33の映
像データから、表示映像範囲34に相当する映像データ
が部分的に切り出され、表示映像位置が図3に示した所
定の位置となる表示映像範囲34の映像データがD/A
変換器30に送られる。
【0047】D/A変換器30は当該表示映像範囲34
の映像データをD/A変換することにより、モニタ4に
表示映像範囲34の映像を表示する。ただし、回転移動
する場合には表示映像範囲34で一走査線上の画素デー
タは、画像メモリ上の撮像映像範囲33では一走査線上
の画素データとはならない。この例では、可変信号発生
器32は、A/D変換におけるCCDカメラ2の映像信
号、およびD/A変換における画像メモリ29からの読
み出し範囲に対してそれぞれ別々に対応した一定のクロ
ック信号を発生するものである。
【0048】画像メモリ29に入出力される映像信号と
それぞれのクロック信号との関係を図14に示す。な
お、図14(a)には、サンプリング周波数fW でデー
タD1〜D8をA/D変換して画像メモリ29に格納す
るときのクロック信号fwと、その撮像映像信号の波形
が、図14(b)はサンプリング周波数fR でデータD
9〜D12を読み出した後にD/A変換するときのクロ
ックfr信号と、その表示映像信号の波形がそれぞれ示
されている。図14に示すように、同じ水平同期周波数
の撮像映像信号および表示映像信号に対して、クロック
信号を画像メモリ格納時(A/D変換時)にはfw、画
像メモリ読み出し時(D/A変換時)にはfrに変える
ことで、映像データの画素数を変化させることができ
る。つまり、A/D変換とD/A変換のサンプリング周
波数を互いに変えることにより、画像メモリ29に格納
する画像データ数と画像メモリ29から読み出すデータ
数の個数を変えることができる。
【0049】例えば、第1の例においては、撮像映像範
囲33の映像を撮像し、そのすべての映像データをディ
ジタル信号化して画像メモリ29に格納し、そのうちの
表示映像範囲34に相当するだけの映像データを画像メ
モリ29から読み出すので、D/A変換の時よりもA/
D変換の時の方が高いサンプリング周波数が必要にな
り、A/D変換のサンプリング周波数fW はCCD受光
素子からスキャンする水平画素数に、D/A変換のサン
プリング周波数fR は表示用の映像信号の水平同期周波
数に依ることになる。例えば、A/D変換のサンプリン
グ周波数fW をD/A変換のサンプリング周波数fR
4倍にすると、倍精度映像を画像メモリ29に一旦格納
し通常画素で読み出すことができる。
【0050】次に、図15を用いて可変信号発生器32
の作用についての第2の例を説明する。ここで、図15
(a)には撮像映像範囲33と表示映像範囲34の関係
が示されている。表示映像範囲34はM番目の水平走査
線からN番目の水平走査線までとする。図15(a)に
おいて、ある水平走査線36に関して、37は表示映像
範囲34には含まれない非映像表示部分であり、38は
映像表示手段3に表示される映像表示部分である。な
お、この可変信号発生器32の作用の第2の例では、撮
像映像範囲33のうちの表示映像範囲34のみをA/D
変換することによって部分映像の切り出しを行う。図1
5(b)には、図15(a)に示した水平走査線36に
おいて、サンプリング周波数fW でデータD3〜D6を
A/D変換して画像メモリ29に格納するときの、クロ
ック信号fwと表示映像信号の波形が示されている。
【0051】A/D変換時において撮像映像範囲33か
ら表示映像範囲34を切り出す方法について述べる。C
CDカメラ2で撮像され、CCDコントローラ20によ
りCCDカメラ2内のCCD受光素子をスキャンして全
画素を順次取り出した撮像映像範囲33のうち、M番目
の水平走査線までとN番目以降については、クロック信
号fwはA/D変換器28に何も送出しない。M番目か
らN番目の水平走査線以降のある水平走査線36の撮像
映像信号は図14(a)に示すように、データD1〜D
8から構成されるとする。このうち表示映像範囲34で
あるデータD3〜D6をA/D変換器28でディジタル
映像データに変換する際に切り出すために、図15
(b)に示すようなクロック信号fwを可変信号発生器
32で発生させる。読み出す部分ではこのクロック信号
fwをA/D変換器28に送出し、切り捨てる範囲では
このクロック信号fwを送出しないように切り替えるこ
とにより、傾き検出手段16から読み出された傾きデー
タをもとに、表示映像が所定の位置になるように部分映
像を切り出すことができる。
【0052】また、この第2の例では、A/D変換する
際に、撮像映像範囲33から表示映像範囲34を切り出
すので、画像メモリの容量は第1の例と比べて小さくて
済む。また、D/A変換においては、可変信号発生器3
2は画像メモリ29から読み出す表示映像範囲34に対
応した一定のクロック信号を発生する。
【0053】次に、可変信号発生器32の作用の第3の
例について、図16を用いて説明する。この第3の例
は、CCD受光画素範囲を撮像映像範囲33とし、可変
信号発生器32からCCDコントローラ20に送出する
クロック信号fcの周波数を非映像表示部分37と映像
表示部分38により切り替えることにより表示映像範囲
34を切り出すものである。ここで、図16(a)には
撮像映像範囲33と表示映像範囲34の関係が示されて
おり、図中の、36は水平走査線、37は非映像表示部
分、38は映像表示部分であり、図15(a)のそれら
と同様のものである。また、37vは垂直方向につい
て、表示しない映像範囲であり、38vは表示する映像
範囲である。図16(b)には図16(a)のある水平
走査線36について、撮像映像範囲33から表示映像範
囲34をCCD受光部において切り出す際のクロック信
号fcと表示映像信号との関係が示されている。可変信
号発生器32は図16(b)に示すように、CCDコン
トローラ20に送るクロック信号fcの周波数を、非映
像表示部分37については高速周波数、映像表示部分3
8については所定の周波数と切り替える。
【0054】また、図16(c)には、CCD受光画素
の電荷を垂直方向について全範囲読み出すときの通常時
クロック信号と、図16(a)に示したように撮像映像
範囲33から表示映像範囲34をCCD受光素子におい
て切り出す時の垂直方向のクロック信号とが示されてい
る。すなわち、水平走査線の場合と同様に、非映像表示
部分37vについては高速のクロック信号を送出してC
CD受光画素電荷を読みとばし、映像表示部分38vに
ついては通常の周波数のクロック信号を送出する。以上
のように、傾き検出手段16から読み出された傾きデー
タをもとに、CCDコントローラ20に送るクロック信
号fcの周波数を切り替えることにより、表示映像位置
が所定の位置になるように、撮像映像範囲33から表示
映像範囲34をCCD受光画素において読み出すことが
できる。
【0055】以上の3つの例で示したように、可変信号
発生器32はCCDカメラ2のCCD受光画素読み出
し、A/D変換、D/A変換において、表示映像切り出
し手段31で算出されたアドレスに基づきクロック信号
を発生するものであり、その周波数を変化させることに
よって部分映像の切り出しを行うことが可能となる。
【0056】次に、この実施の形態3における映像位置
移動手段5の動作を、図17に示すフローチャートを用
いて説明する。図17はその一例として、左側方を監視
カメラの左右傾きに対する動作について示したものであ
る。まずステップST11において、左右傾き検出器1
6aから車両の左右傾きデータを読み込む。次にステッ
プST12では、読み込んだ左右傾きデータを、例えば
5度などと予め設定しておいたしきい値と比較する。そ
の結果、傾きデータがしきい値よりも小さい場合には車
両の傾きがないと判断してステップST13に進み、車
両の傾きデータがしきい値以上の場合にはステップST
14に進む。車両の傾きがないと判断された状態のステ
ップST13では、図13の通常時の表示映像範囲34
aに示すように、モニタ表示の映像位置を撮像方向の中
央部とする。また、ステップST14では、読み込まれ
た車両の傾きの方向と量に応じて、映像位置を撮像映像
範囲33から傾斜時の表示映像範囲34bのアドレスを
変換演算する。
【0057】以後のステップST15からST19は、
前述の3つの例で動作手順が異なるので以下に第1の例
から順に説明する。まず第1の例について説明する。ス
テップST15において、CCDカメラ2で撮像された
撮像映像範囲33の映像信号を、図14(a)に示すよ
うな一定のサンプリング周波数fW のクロック信号fw
でA/D変換を行い、ステップST16でその撮像映像
範囲33の映像データを全て画像メモリ29に格納す
る。次にステップST17にて、ステップST13ある
いはステップST14で算出されたアドレスをもとに、
格納された画像メモリ29上の撮像映像範囲33の映像
データから表示映像範囲34の映像データのみを読み出
す。次にステップST18では、図14(b)に示した
ように、画像メモリ29から読み出された表示映像範囲
34の映像データを、映像表示手段3の解像度に合わせ
たサンプリング周波数fR のクロック信号frでD/A
変換し、ステップST19でモニタに表示映像範囲の周
辺映像信号を表示して処理を終了する。
【0058】次に、第2の例について説明する。この場
合には、ステップST15で撮像映像範囲33の映像信
号をA/D変換器28でディジタル映像データに変換す
る際に、ステップST13またはステップST14で算
出されたアドレスに基づいて図15(a)および図15
(b)に示すように、以下の手順で表示映像範囲34を
切り出す。まず、M番目の水平走査線36になるまでク
ロック信号fwがないので映像信号を読み飛ばす。M番
目からN番目の水平走査線36については、非映像表示
部分37aではクロック信号fwがないので撮像映像信
号を読み飛ばし、映像表示部分38では撮像映像信号に
合わせたサンプリング周波数でA/D変換を行い、非映
像表示部分37bではクロック信号fwがないので撮像
映像信号を読み飛ばすことを各水平走査線36について
繰り返す。また、N番目以降の水平走査線36について
はクロック信号fwがないので映像信号を読み飛ばす。
【0059】以上のようにクロック信号fwを映像表示
部分38と非表示映像範囲37とで切り替えることによ
り、表示映像範囲34の映像データのみをA/D変換す
る。次にステップST16において、A/D変換された
表示映像範囲34の映像データを画像メモリ29に格納
する。ステップST17では画像メモリ29に格納され
た表示映像範囲34の映像データ全てを読み出し、ステ
ップST18にて映像表示手段4に合わせた一定のサン
プリング周波数fR のクロック信号frでD/A変換し
て、表示用の映像信号にする。そして、ステップST1
9においてモニタ4に周辺映像を表示して一連の処理を
終了する。
【0060】最後に第3の例について説明する。この場
合には、CCDコントローラ20の作用によりCCD受
光画素で表示映像範囲34の映像信号の読み出しを行う
ので、ステップST15からステップST18の処理は
特に必要ではない。このステップST15からステップ
ST19の動作については、まずCCDコントローラ2
0によって撮像映像範囲33から切り出された表示映像
範囲34の映像信号をステップST15でA/D変換
し、表示映像範囲34の全映像データをステップST1
6で画像メモリ29に格納し、格納された全ての映像デ
ータをステップST17で読み出し、ステップST18
で一定のサンプリング周波数でD/A変換して、ステッ
プST19でモニタ4に表示する。なお、この映像位置
移動動作は所定の周期、例えば1秒毎に繰り返して実行
される。また、ここでは、左側方監視カメラについて説
明したが、前方監視カメラなど他の周辺監視カメラに応
用することが可能である。
【0061】以上のように、この実施の形態3では、予
め周辺監視カメラで広い範囲を撮像しておき、ディジタ
ル化された撮像映像範囲33の画像データを画像メモリ
29に格納し、検出された傾斜角度を用いることにより
画像メモリから切り出す表示映像範囲34のデータ範囲
を決定し、表示映像の位置が所定の位置になるように周
辺映像をモニタに表示するという方法、あるいは予め周
辺監視カメラで広い範囲を撮像しておき、撮像映像範囲
33に対して、A/D変換を行う際に車両の傾斜に応じ
て切り出す表示映像範囲34のみをA/D変換して画像
メモリ29に格納する方法、さらには表示範囲よりも広
い撮像映像範囲33のCCD受光画素を画素スキャンす
る際に、車両の傾斜に応じて部分的な表示映像範囲34
のCCD受光画素のみから映像データを切り出す方法を
示したが、これらの方法を用いることにより、CCDカ
メラ2の撮像方向を固定したままで、特にCCDカメラ
2の視野を変化させる必要がないため、CCDカメラ2
を機械的に移動させるための機構部分が不要となる。ま
た、可変信号発生器32を有しているために、一部分の
映像に対応した、切り出し指定アドレス範囲を読み出し
てビデオ信号に構成する際に、様々な映像信号に対応す
ることが可能である。
【0062】実施の形態4.図18はこの発明の実施の
形態4による周辺監視装置の詳細機能構成を示すブロッ
ク図である。図18において、29aは映像表示手段3
のモニタ4に表示される表示映像範囲34よりも大きな
撮像映像範囲33の映像データが一旦格納される1次メ
モリ、40aはこの1次メモリ29a上の映像データか
ら切り出された表示映像範囲34の映像データの補間を
行う補間演算部、29bはこの補間演算部40aにて補
間された映像データが展開される2次メモリであり、こ
の1次メモリ29aと2次メモリ29bとは、上記実施
の形態3における画像メモリ29に相当するものであ
る。1bはこれら1次メモリ29a、2次メモリ29b
および補間演算部40aと、A/D変換器28およびD
/A変換器30とによって構成される画像処理部であ
り、1はこの画像処理部1bとCCDカメラ2による撮
像部1aとからなる撮像手段である。
【0063】39は左右傾き検出器16aおよび前後傾
き検出器16bによる傾き検出手段16から車両の傾き
データを読み込み、画像メモリ29上の表示映像範囲3
4に対応する切り出し指定アドレス範囲を算出する映像
位置演算部であり、40はこの映像位置演算部39から
の切り出し指定アドレスをもとに、1次メモリ29aに
格納された撮像映像範囲33の映像データから表示映像
範囲34の映像データを切り出し、2次メモリ29bに
展開し直すメモリ再配置演算部である。31はこの映像
位置演算部39とメモリ再配置演算部40とから構成さ
れ、車両の傾きデータをもとに撮像映像範囲33から表
示映像範囲34を切り出す表示映像切り出し手段であ
り、5はこの表示映像切り出し手段31を含む映像位置
移動手段である。
【0064】この実施の形態4では、CCDカメラ2で
撮像された撮像映像範囲33の映像信号は、A/D変換
器28でディジタル信号化されて1次メモリ29aに格
納される。メモリ再配置演算部40は、車両の傾きデー
タをもとに映像位置演算部39で算出した切り出し指定
アドレス範囲に従って、この1次メモリ29a上の撮像
映像範囲33の映像データから表示映像範囲34の映像
データを切り出して補間演算部40aに渡す。補間演算
部40aではその映像データの補間を行い、2次メモリ
29bに連続配置させて展開し直す。この再配置の間
に、1次メモリ29aには次の新しい撮像映像範囲33
の映像データが格納され、2次メモリ29bに展開格納
された映像はD/A変換器30でビデオ信号に変換され
てモニタ4に表示される。
【0065】次にこの実施の形態4の動作について説明
する。一例として、通常精度の撮像映像範囲33の映像
データを1次メモリ29aに格納し、車両の傾きに対応
する表示映像範囲34を撮像映像範囲33の2分の1と
し、その表示映像範囲34の映像データをデータ補間し
ながら2次メモリ29bに展開し直し、モニタ4に表示
する方法について、図19を参照しながら説明する。こ
こで、図19(a)には1次メモリ29aに格納された
撮像映像データの一例が、図19(b)は2次メモリ2
9bに格納された表示映像データの一例がそれぞれ示さ
れている。この図19において、41は2次メモリ29
bに展開したときの表示映像データの一つの画素に相当
する表示画素データであり、42a〜42dは1次メモ
リ29a上の撮像映像データの2×2の画素群に相当す
る撮像画素データである。
【0066】ここではまず、図19を用いて、1次メモ
リ29aから2次メモリ29bに映像データを展開する
際のデータ補間の一例について説明する。1次メモリ2
9aの撮像映像データから2次メモリ29b上に表示映
像データを展開し直す場合、通常精度の撮像映像範囲3
3の2分の1を表示映像範囲34として拡大するため
に、2次メモリ29b上の各画素の大きさは、上下、左
右とも1次メモリ29a上の画素の2分の1の大きさに
なり、1次メモリ29a上の画素の中心が2次メモリ2
9b上の画素の中心に位置するとは限らない。従って、
2次メモリ29b上の各画素領域は1次メモリ29a上
では複数の画素にまたがることになる。
【0067】手順としては、まず表示画素データ41の
位置および領域を計算する。表示画素データ41が各撮
像画素データ42a〜42dに占める面積比を計算し、
その面積比に比例する重みを各撮像画素データ42a〜
42dの値にそれぞれ乗算して、その全てを加算したも
のを表示画素データ41の値とする。例えば、一番明る
い画素データ値を1、一番暗い画素データ値を0とし、
表示画素データ41が撮像画素データ42a(1)、4
2b(0.5)、42c(0.5)、42d(0)のそ
れぞれに4分の1ずつまたがっている場合には、表示画
素データ41のデータ値は以下の式(3)のように計算
されて0.5となる。
【0068】 (1/4)×1+(1/4)×0.5 +(1/4)×0.5+(1/4)×0=0.5 ・・・・ (3)
【0069】なお、ここでは表示画素データ41が4つ
の撮像画素42a〜42dにまたがっている場合につい
て示したが、表示画素データ41が1つの撮像画素内に
入っている場合や、表示画素データ41が2個または3
個の撮像画素にまたがっている場合もあり、同様の方法
で表示画素データ41のデータ値を求めることができ
る。
【0070】以下、この実施の形態4における表示映像
切り出し手段31の動作を、図20に示すフローチャー
トを参照しながら説明する。まず、ステップST21お
よびST22において、傾き検出手段16の左右傾き検
出器16aおよび前後傾き検出器16bから傾きデータ
を読み込む。次にステップST23では、この読み込ん
だ傾きデータを用いることにより、撮像映像範囲33の
映像データが格納されている1次メモリ29a上におけ
る、表示映像範囲34の各表示画素データ41の位置を
算出する。次にステップST24では、前記ステップS
T23で算出された各表示画素データ41の位置をもと
に、1次メモリ29aの撮像画素データ42から順々
に、表示画素データ41のデータ値を、式(3)で示し
たような補間計算によって求め、1次メモリ29aから
そのデータ値を読み出す。次にステップST25におい
て、その得られた表示画素データ41のデータ値を順に
2次メモリに連続配置して格納し、ステップST26に
進む。ステップST26では、この2次メモリ29bに
格納された映像データをD/A変換してモニタ4に表示
し、一連の処理を終了する。
【0071】以上のように、画像メモリ29として1次
メモリ29aと2次メモリ29bの2つを使用すること
により、画像処理部1bにおいて入力側と出力側とが切
り放され、1次メモリ29aに次々と撮像映像データを
格納する間にも、1つ前の更新前の表示範囲の映像デー
タを2次メモリ29bに展開できるので、画像編集の柔
軟性を高めることができ、回転方向移動に関しても柔軟
に対応することが可能となる。また、1次メモリ29a
から2次メモリ29bに映像データを再配置する際にデ
ータ補間を行っているので、より滑らかな周辺映像を表
示することができる。なお、この外にも、周辺監視カメ
ラでは2倍の精度で撮像しておいて、車両の傾きに応じ
て通常の倍率の表示映像を切り出すことなど、様々な方
法を採用することが可能である。
【0072】実施の形態5.図21はこの発明の実施の
形態5の詳細機能構成を示すブロック図であり、ここで
は、図2に示した車両11の左側方を監視する左側方監
視カメラ2dを一例として説明する。図21において、
43は車両11の左側方の周辺映像を結像させるカメラ
レンズ、44は有効受光面に対して順次スキャンを行い
ながら、カメラレンズ43によって結像された画像の映
像信号を取り出すCCD受光素子であり、1aはこれら
カメラレンズ43、CCD受光素子44よりなる撮像部
である。45は傾き検出手段16の左右傾き検出器16
aの検出した車両11の左右の傾きデータから表示映像
切り出し手段31が計算したアドレスに基づいて、CC
D受光素子44の読み出しのためのタイミング信号を生
成するタイミング信号発生器であり、5はこのタイミン
グ信号発生器45と表示映像切り出し手段31よりなる
映像位置移動手段である。
【0073】46はCCD受光素子44の画素読み出し
位置のスキャンを駆動するCCDドライバ、47はCC
D受光素子44から読み出された映像データをサンプル
&ホールドするサンプル・ホールド回路であり、20は
これらCCDドライバ46とサンプル・ホールド回路4
7から構成されて、CCD受光素子44の各画素から映
像信号を取り出すスキャン制御を行うCCDコントロー
ラである。48はサンプル・ホールド回路47でサンプ
ル&ホールドされた映像データを、映像表示手段3のモ
ニタ4に表示するための映像信号に変換するなどの処理
を実行する信号処理部であり、49はCCDドライバ4
6に制御信号を、信号処理部48に同期信号を送出する
同期信号発生器である。1bはこの信号処理部48およ
び同期信号発生器49と、前記CCDドライバ20とか
らなる画像処理部であり、1はこのような画像処理部1
bと前記撮像部1aにて構成される撮像手段である。
【0074】次に動作について説明する。映像位置移動
手段5では、内蔵する表示映像切り出し手段31が左右
傾き検出器16aからの車両の傾きデータに応じて表示
映像範囲34に相当するようにアドレス計算を行い、タ
イミング信号発生器45が算出されたアドレスに基づい
て、図16に示したように、非映像表示部分37では高
い周波数のタイミング信号を、映像表示部分38では通
常の周波数のタイミング信号をCCDドライバ46に送
る。このCCDドライバ46のスキャン駆動によって、
非映像表示部分37ではCCD受光素子44の撮像映像
信号が読み飛ばされ、映像表示部分38ではCCD受光
素子44から映像信号が読み込まれる。読み込まれた映
像信号はサンプル・ホールド回路47でサンプル&ホー
ルドされ、信号処理部48でビデオ信号に構成されて、
表示映像の映像位置が図3に示す所定の位置となった周
辺映像がモニタ4に表示される。
【0075】ここで、図22はこの実施の形態5におけ
るCCD読み出し動作を示したフローチャートである。
なお、カメラの撮像方向は車両の左側方向とする。ま
ず、ステップST31で左右傾き検出器16aから車両
の左右傾きデータを読み込む。次にステップST32に
おいて、その左右傾きデータ量より、図13に示した通
常時表示映像中心35aから傾斜時表示映像中心35b
までの変位hにあたる上下移動量を算出して表示映像範
囲34を計算する。次にステップST33に進み、その
表示映像範囲34を相当するCCD読み出しアドレスに
変換する。次にステップST34で、上の水平走査ライ
ン36から順に、その水平走査ライン36が読み出し画
素を含んでいるかどうかを判定し、読み出し画素を含ん
でいる場合にはステップST36に、そうでない場合に
はステップST35に進む。ステップST35では、水
平走査ライン36が図16(a)に37vで示す領域の
表示映像範囲34を含まないものであるため、図16
(c)に示した切り出し時クロック信号中の37vで示
すような高速クロック信号をCCDコントローラ20に
送出し、画素データを読み飛ばしてステップST34に
戻る。一方、ステップST36では、水平走査ライン3
6が図16(a)に38vで示す領域の表示映像範囲3
4を含むものがあるため、図16(c)に示した通常時
クロック信号を送出してステップST37に進む。
【0076】ステップST37では、その表示映像範囲
34を含む水平走査線36について、現在位置の画素が
表示映像範囲34内の画素であるかどうかを判定し、表
示映像範囲34内の画素であればステップST39に進
み、そうでなければステップST38に進む。ステップ
ST38では、ステップST37で判定された画素が、
表示映像範囲34外の図16(a)に示した非映像表示
部分37a、37bであるため、図16(b)のクロッ
ク信号fc中の37a’、37b’で示すような高速の
クロック信号を送出し、CCD受光素子44の信号電荷
を読み飛ばしてステップST37に戻る。一方、ステッ
プST39では、ステップST37で判定された画素
が、表示映像範囲34内の図16(a)に示した映像表
示部分38であるので、図16(b)のクロック信号f
c中の38で示すような通常周波数のクロック信号を送
出する。次にステップST40において、この通常周波
数のクロック信号でCCD受光素子44の信号電荷の読
み込みを行う。次にステップST41において、現在位
置の画素が水平走査ラインの最終画素であるかどうかを
判定し、最終画素であればステップST42に進み、そ
うでなければステップST37に戻って上記処理を繰り
返す。
【0077】ステップST42では、現在の水平走査線
36が最終走査ラインであるかどうかを判定し、最終走
査ラインでなければステップST34に戻って、上記の
処理を最終走査ラインまで繰り返す。ステップST42
で現在の水平走査線36が最終走査ラインであると判定
されるとステップST43に進み、それまでにCCD受
光素子44から読み込んだ映像信号の信号処理を行う。
次にステップST44において、それをモニタ4に周辺
映像として表示して一連の処理を終了する。なお、この
映像位置移動動作は所定の周期、例えば3秒毎に繰り返
して実行されるものである。また、左側方監視カメラ以
外の、例えば前方監視カメラなどの周辺監視カメラに応
用することも可能である。
【0078】なお、上記説明からもわかるように、この
実施の形態5におけるCCD水平方向画素電荷の読み出
し時のタイミング信号と最終的に得られる映像信号の波
形の関係も、図16(b)によって示される。その際、
図16(b)におけるクロック信号fcをCCD水平方
向画素電荷の読み出し時のタイミング信号に、表示映像
信号を最終的に得られる映像信号にそれぞれ読み替えれ
ばよい。すなわち、CCD受光素子44においては、受
光部で光を電気信号に変換し、転送部でタイミング信号
に合わせて信号電荷を読み出す。この実施の形態5で
は、モニタ表示のための映像信号として、ある水平走査
線36において、まず非映像表示部分37aについては
高速のタイミング信号37a’をCCD受光素子44に
送ることにより信号電荷を読み飛ばし、次に映像表示部
分38については通常のタイミング信号を送って信号電
荷を読み込み、また表示映像部分38以降の非映像表示
部分37bについては再度高速のタイミング信号37
b’を送って信号電荷を読み飛ばす。この一連の動作を
各水平走査線36について行うことにより、表示映像範
囲34のみの映像信号を得ることができる。
【0079】同様に、CCD垂直方向についても、全画
素電荷読み出し時のタイミング信号と撮像映像範囲33
から表示映像範囲34を切り出すときのタイミング信号
の関係が図16(c)によって示される。その際、図1
6(c)における通常時クロック信号を全画素電荷読み
出し時のタイミング信号に、切り出し時クロック信号を
切り出すときのタイミング信号にそれぞれ読み替えれば
よい。すなわち、水平走査と同様に、映像表示ラインに
ついては38vで示す通常の周波数のタイミング信号を
CCDコントローラ20に送出し、CCD受光素子44
の電荷を読み取って映像信号に変換するが、映像を表示
しない水平走査線36に関しては、37vで示す高速の
タイミング信号をCCDコントローラ20に送出するこ
とによりCCD受光素子44の映像信号を読み飛ばす。
【0080】以上のように、CCD受光素子44では表
示映像範囲34よりも広範囲の撮像映像範囲33の周辺
映像が入力されるようにカメラレンズ43を選択し、例
えば前方監視カメラ2cでは車両11の前後、側方監視
カメラ2dでは車両11の左右の傾斜に応じて、CCD
コントローラ20により表示映像範囲34のみをCCD
受光素子44から信号電荷を読み出して、表示映像の位
置が所定の位置になるように表示することができる。ま
た、この実施の形態5では、CCD受光素子44のみ
で、撮像方向の上下移動を行うことができるので、CC
Dカメラ以降の映像信号処理部分には、特別の回路など
は不要であり、装置構成を簡素化することが可能とな
る。
【0081】実施の形態6.図23はこの発明の実施の
形態6の詳細機能構成を示すブロック図である。図23
において、50は画像認識をすることによって車両の傾
斜の方向や量を検出する画像認識傾き検出手段であり、
51はこの画像認識傾き検出手段50内にあって、画像
メモリ29から映像データを読み込んで前述の画像認識
処理を行う画像認識処理部51である。この実施の形態
6は、傾き検出手段16がこの画像認識傾き検出手段5
0で構成されている点に特徴を有するものである。すな
わち、CCDカメラ2、例えば左側方を監視するCCD
カメラで撮像された周辺映像は、A/D変換器28でA
/D変換されて画像メモリ29に格納され、この画像メ
モリ29に格納された映像データが画像認識処理部51
で画像認識され、画像認識傾き検出手段50における車
両の傾きデータの算出に用いられる。なお、画像認識の
詳しい動作については後述する。
【0082】この画像認識傾き検出手段50で撮像映像
データを画像認識することによって検出された傾きデー
タを用いることにより、実施の形態3で述べたように、
画像メモリ29に格納された撮像映像範囲33の映像デ
ータから表示映像範囲34の映像データを切り出してモ
ニタ4に表示することができる。また、その他にも、撮
像映像データを画像認識することで検出された傾きデー
タを用いて、実施の形態1で述べたように、モータによ
るCCDカメラ2の撮像方向移動などを行い、車両の傾
斜に応じて映像位置を所定の位置に補正して周辺映像の
モニタ表示を行うこともできる。
【0083】ここで、図24は図23に示した画像認識
傾き検出手段50について、一例として左側方監視カメ
ラに対する車両の前後傾きを検出する動作を説明するた
めに、撮像映像データから8×8の画素エリアを抽出し
た説明図である。なお、説明を簡単にするために、例え
ば各画素は2値化処理がなされていて、白か黒のどちら
かであるものと仮定する。この図24において、52は
8×8の画素エリアであり、53はその画素エリア52
内の黒色の画素、54は同じく白色の画素である。55
は黒色の画素53を連結して直線近似してできる直線で
あり、以後それを連結成分と呼ぶ。図24(a)の場合
には、連結成分55は垂直方向に対して角度αだけ傾い
ており、画素エリア52内における長さはLjである。
また、図24(b)の場合には、連結成分55は水平方
向に対して角度βだけ傾いており、画素エリア52内の
長さはLjである。
【0084】図25は、角度αまたはβについて、画素
エリア52を撮像映像範囲33内において順々にシフト
していきながら、全範囲の画素エリア52をチェック
し、角度αおよびβそれぞれの、長さLjを重みにして
加算してつくられるヒストグラムの一例である。この図
25では、一例としてプラス・マイナス30度までを示
している。図中の56aはヒストグラムのピーク値であ
り、この図25に示した例では−10度である。角度α
およびβそれぞれのヒストグラムのピーク値56aを検
出することにより、画像の回転方向のずれを求めること
ができる。
【0085】また、図26は、一例として左側方監視カ
メラについて、図23の画像認識傾き検出手段50の左
右傾き検出の動作例を説明するために撮像映像範囲33
を示した説明図であり、図中の57は撮像映像から測定
できる無限遠点である。図27は図24に示したような
8×8の画素エリア52を撮像映像範囲33内において
順々にシフトしていきながら、連結成分55の延長線を
2次元的に加算して得られる無限遠点ヒストグラムの一
例である。このヒストグラムのピーク値56bを抽出す
ることにより、無限遠点57の位置を算出することがで
きる。無限遠点57の上下位置を算出することにより、
画像の上下方向のずれを検出することができる。
【0086】次に、図23に示した画像認識傾き検出手
段50における、左側方監視カメラに対する車両の左右
および前後傾きの検出動作を、図28に示すフローチャ
ートを用いて説明する。まず、ステップST51で画像
メモリ29より、例えば全画像データの読み込みを行
い、次いでステップST52にてその画像データに2値
化処理を施す。次にステップST53では、まず左上端
の8×8の画素エリア52を抽出し、その抽出された画
素エリア52における連結成分55の抽出をステップS
T54で行う。次にステップST55で、抽出された連
結成分55から角度αまたはβの値を算出し、それぞれ
の連結成分55の長さLjの重みをかけて図25に示し
たような角度αまたはβのヒストグラムに加算する。次
にステップST56では、抽出された連結成分55を延
長し、図27に示したような撮像映像範囲33に相当す
る2次元マトリックスのヒストグラムに加算する。
【0087】次にステップST57において、8×8の
画素エリア52が撮像映像範囲33の2次元領域の右端
であるかどうかを判定し、画素エリア52が右端である
場合にはステップST59に進み、そうでない場合には
ステップST58に進む。ステップST58では、画素
エリア52を1画素分右にシフトしてステップST35
に戻る。一方、ステップST59では、8×8の画素エ
リア52が下端であるかどうかを判定し、下端でない場
合にはステップST60に進む。ステップST60で
は、画素エリア52を1画素分下にシフトして左端に移
動させた後、ステップST53に戻る。一方、前記ステ
ップST59において画素エリア52が下端であると判
定されたときには、画素エリア52を全撮像映像範囲か
らスキャンした状態であるため、ステップST61に進
んで、角度αおよびβそれぞれのヒストグラムのピーク
値56aを検出する。次にステップST62において、
その検出された角度αおよびβのピーク値56aから車
両の前後傾きを算出し、ステップST63に進む。ステ
ップST63では、図27に示すような2次元マトリッ
クスである無限遠点ヒストグラムのピーク値56bを検
出し、次にステップST64で、検出されたピーク値5
6bより車両の左右傾きを算出して、一連の処理を終了
する。
【0088】なお、上記画像認識による車両の傾き検出
は、あくまでもその一例を説明したものであり、上記以
外にも周辺監視カメラで撮像された映像データから画像
認識することによって車両の傾きを検出する様々な方法
が考えられる。
【0089】以上のように、この実施の形態6では周辺
監視カメラで撮像した映像を処理して車両の傾きを検出
するので、車両の傾斜を検出する傾きセンサが不要にな
る。また、周辺映像を用いて車両の傾きの方向や量を検
出するために、道路の凹凸など詳細な車両姿勢の変化に
も対応することが可能である。また、傾き検出手段16
の実施の形態の範囲が広く多様であることを示した一例
である。
【0090】なお、上記実施の形態6では、左側方監視
カメラを一例として説明したが、前方監視カメラや後方
監視カメラなど他の周辺監視カメラに応用することも可
能であり、同様の効果を奏する。
【0091】実施の形態7.図29はこの発明の実施の
形態7の詳細機能構成を示すブロック図であり、ここで
は、図示のように、左側方を監視する左側方監視カメラ
2dと右側方を監視する右側方監視カメラ2eを搭載し
た車両を例に挙げて説明する。また、説明を簡単にする
ために、車両の左右傾斜のみを考えて左右傾き検出器1
6aで車両の左右傾斜を検出することとする。
【0092】図29において、29cはA/D変換器2
8でA/D変換された左側方監視カメラ2dの画像デー
タが格納される画像メモリ29内の左カメラ用画像メモ
リであり、29dは同じく右側方監視カメラ2eの画像
データが格納される右カメラ用画像メモリである。58
はモニタ表示に際して2つ以上の撮像部で撮像された周
辺映像を、例えば映像表示手段3の1つのモニタ4に表
示するように画面合成する画面合成手段であり、この場
合には、左側方監視カメラ2dと右側方監視カメラ2e
からの2つの映像データを、1つのモニタ4に合成表示
するための演算を行う2画面合成演算部59を有し、画
像メモリ29の左カメラ用画像メモリ29cと右カメラ
用画像メモリ29d内の映像データの部分映像を読み出
して、各画像メモリ29cおよび29dに展開格納し直
すメモリ再配置演算部40によって構成されている。3
1はこの画面合成手段58と映像位置演算部39よりな
る表示映像切り出し手段であり、5はそのような表示映
像切り出し手段31を有する映像位置移動手段である。
【0093】60は車両の走行状態や運転状況などの車
両状態を判断するための車両状態判断手段であり、この
例では、車両の走行速度を検出する車速センサ9、運転
乗員がウィンカーを出しているかどうかを検知するウィ
ンカースイッチ61、および上記車速センサ9やウィン
カースイッチ61などからの信号をもとに車両の状態を
判断して、傾き補正制御や映像表示制御をするか否かを
判定する動作判断処理部62から構成されている。63
は例えば車両の傾きによって映像位置移動手段5が映像
位置移動などの動作をした時に、モニタ4上の周辺映像
に重ねて、その動作状態を運転乗員などに知らせる文字
や記号を表示させる移動動作表示手段であり、車両の傾
斜量などの表示する文字や記号を発生する文字・記号発
生器64と、当該文字・記号発生器64が発生した文字
や記号を実際にモニタ表示用の映像データに重ねて表示
させるスーパーインポーズ処理部65から構成されてい
る。1はこの文字や記号が重ねられた映像データをD/
A変換するD/A変換器30、前記左側方監視カメラ2
dおよび右側方監視カメラ2eを含む撮像部1a、A/
D変換器28、画像メモリ29などからなる撮像手段で
ある。
【0094】次に動作について説明する。一般に、車両
の周辺映像では水平方向を撮像する時には、モニタ4に
上の空ばかり表示される部分と下の地面ばかり表示され
ている部分は不要な場合が多く、必要な表示部分は横長
になる。また、左右の映像は同時に見た方が便利である
ため、2台の左側方監視カメラ2dおよび右側方を監視
する右側方監視カメラ2eで撮像した映像を不要部分を
削除した横長形状に切り出して、上下に重ねて表示す
る。そのためにはまず、左側方監視カメラ2dと右側方
監視カメラ2eで撮像した周辺映像をそれぞれA/D変
換し、左カメラ用画像メモリ29cと右カメラ用画像メ
モリ29dに格納する。次に、左右傾き検出器16aで
検出された車両の傾きの方向や量に応じて、映像位置演
算部39により左カメラ用画像メモリ29cおよび右カ
メラ用画像メモリ29dから必要な横長の部分の映像デ
ータのみを読み出し、その映像データをD/A変換器3
0に順次送出すれば良い。
【0095】図30は2画面合成の動作を示す説明図で
あり、同図(a)には左側方監視カメラ2dで撮像され
た周辺映像が、同図(b)には右側方監視カメラ2eで
撮像された周辺映像が示され、同図(c)にはそれぞれ
から切り出された画像の合成映像が示されている。図3
0(a)において、33cは左側方監視カメラ2dで撮
像された周辺映像全体を示す左カメラ撮像映像範囲であ
り、37は車両の左右傾斜の方向や量により決定される
撮像映像範囲の上部および下部の非映像表示部分であ
る。34cは左カメラ撮像映像範囲33cからこの非映
像表示部分37を除いて左カメラ用画像メモリ29cか
ら切り出された、2画面合成に用いられる左カメラ表示
映像範囲である。図30(b)においても同様に、33
dは右側方監視カメラ2eで撮像された周辺映像全体を
示す右カメラ撮像映像範囲であり、34dは非映像表示
部分37を除いて右カメラ用画像メモリ29dから切り
出されて2画面合成に用いられる右カメラ表示映像範囲
である。
【0096】これら左カメラ用画像メモリ29cと右カ
メラ用画像メモリ29dから、左カメラ表示映像範囲3
4cおよび右カメラ表示映像範囲34dのみを順次読み
出すことにより、図30(c)に示した2画面合成が行
われる。この図30(c)において、34eは左カメラ
用画像メモリ29cと右カメラ用画像メモリ29dか
ら、それぞれ車両の傾斜に応じて切り出された左カメラ
表示映像範囲34cと右カメラ表示映像範囲34dを、
画面合成手段58によって上下に2画面合成した2画面
合成表示映像範囲であり、上半分に左カメラ表示映像範
囲34cが、下半分に右カメラ表示映像範囲34dが配
置されている。なお、この2画面の配置には、この外に
も左右2分割など様々な方法が考えられ、また、左側方
監視カメラ2dの映像を表示画面上段に、前方監視カメ
ラ2cの映像を中段に、右側方監視カメラ2eの映像を
下段に表示するなど、3画面以上の合成も考えられる。
以上のように、画面合成手段58は、複数の監視カメラ
で撮像された周辺映像から表示不要な部分を削除して画
面合成することで、必要なモニタの数を減らすことがで
き、装置コストを低減することが可能となるばかりか、
1つのモニタに複数の周辺映像が表示されるため、それ
らを別々のモニタに表示する場合に比較して運転乗員の
視線の動きが少なくなって、周囲の状況を瞬間的に確実
に把握することが可能となる。
【0097】また、図29に示した車両状態判断手段6
0は、車両の走行状態や運転状況を判断し、それらの車
両状態に応じて傾き制御や映像表示制御を行う。ここで
は車両の状態として、車両の走行速度を検出する車速セ
ンサ9と、運転乗員が操作するウィンカースイッチ61
を例に挙げる。車速センサ9、ウィンカースイッチ61
からの信号は動作判断処理部62に送られ、映像位置移
動や映像表示をするかどうかなどの選択のために用いら
れる。この実施の形態7では映像位置移動制御をするか
どうかの選択を行う場合について説明する。例えば、交
差点にさしかかった時に左側方監視カメラ2dと右側方
監視カメラ2eで撮像される周辺映像が運転乗員にとっ
て必要な場合、交差点に接近する速度変化として、車速
センサ9で検出される自車両の車速が、例えば時速10
km以下の時だけ映像移動動作を行うことや、交差点で
右折あるいは左折し、進行方向を変化させる場合に、例
えばウィンカーが運転乗員によって出されている時だけ
映像移動動作を行うなどの制御を行うことができる。
【0098】なお、これらの例以外にも、ステアリング
操作角センサ、加速度センサなど傾き検出を制限する車
両状態判断手段でも同様の効果を奏する。このように、
車両状態判断手段60は、車両の走行状態や運転状況に
応じて、映像位置移動制御や表示制御をすることによ
り、例えば高速走行時など映像位置移動や表示が不要な
ときには映像位置移動をせず、周辺映像を表示しないな
ど、不要なエネルギー消費を抑えたり、運転乗員に最適
な状態で周辺映像を提供することができ、安全性の向上
も図ることができる。
【0099】さらに、図29に示す移動動作表示手段6
3は、車両の傾斜の方向や量に応じて周辺映像位置を移
動させた方向や量の表示を行うものであり、この実施の
形態7では周辺映像位置の移動量などを画面にスーパー
インポーズする例を挙げる。移動動作表示手段63は、
前述のように、映像位置移動手段5の指令によって文字
や記号を発生する文字・記号発生器64、表示映像に所
定の文字や記号をはめ込む処理を行うスーパーインポー
ズ処理部65から構成されている。
【0100】図31はスーパーインポーズ機能の一例を
説明するための説明図であり、運転乗員が正面を見たと
きに、道路が右下がりにθの角度だけ傾斜している状態
を示している。このとき車両は重心位置が高いために路
面の左右傾斜に対してεだけ右下がりに傾斜している。
図31において、2dは左側方監視カメラ、2eは右側
方監視カメラ、11は車両である。ここでは、説明を簡
単にするために2画面合成を行わない状態の左右それぞ
れの監視カメラ2d、2eで撮像された周辺映像につい
て説明することとする。例えば、車両11が道路の傾斜
により傾斜し、映像位置移動が行われた場合に、その映
像位置移動動作の状況をモニタ表示する映像データに重
ねて表示する。
【0101】図32はそのときのモニタ4の表示画面を
示す説明図であり、図32(a)は図31の状態にある
車両11に固定されている左側方監視カメラ2dで撮像
され画像処理する前の映像例、図32(b)は同じく図
31の状態の車両11に固定された右側方監視カメラ2
eで撮像され画像処理する前の映像例である。また、図
32(c)は同図(a)の映像を車両の傾きに合わせて
画像処理された映像例であり、表示画面左上部に車両の
傾き角度を示す文字66aが、表示画面右上部には登り
であることを示す記号67aがそれぞれスーパーインポ
ーズされている。図32(d)は同様に、同図(b)の
映像を車両の傾きに合わせて画像処理された映像例であ
り、表示画面左上部に車両の傾き角度を示す文字66b
が、表示画面右上部には下りであることを示す記号67
bがそれぞれスーパーインポーズされている。このよう
にモニタ表示映像に傾き判定結果をスーパーインポーズ
することにより、下り坂あるいは登り坂による自車両の
優先度の判定や、下りの場合には制動距離が平坦な道路
よりも長くなることなどを示し、運転乗員が車両の傾き
を定量的に把握することが可能となるため、危険回避を
しやすくするなど車両運転の安全性の向上を図ることが
できる。
【0102】次に、この実施の形態7における映像位置
移動手段5、車両状態判断手段60、移動動作表示手段
63、および画面合成手段58の動作の流れを、図33
に示すフローチャートを用いて説明する。まず、ステッ
プST71で車両11の車速が例えばV1 以下かどうか
を調べ、次いでステップST72でウィンカースイッチ
61がオンになっているかどうかを調べる。車速がV1
以下であり、ウィンカーが運転乗員により出されている
ときにはステップST73に進む。ステップST73で
は、車両11の左右傾きの方向やその角度θを傾き検出
手段16から読み込み、さらにステップST74におい
て、車両の水平に対するその左右傾斜角度θより、車両
11の道路に対する傾斜角度εを予め定めた値に基づい
て算出する。次にステップST75では、道路に対する
車両11の傾斜角度εを用いて、左側方監視カメラ2d
と右側方監視カメラ2eでそれぞれ撮像されて左カメラ
用画像メモリ29cと右カメラ用画像メモリ29dに格
納された、左カメラ撮像映像範囲33cと右カメラ撮像
映像範囲33dの映像データから、2画面合成する際の
左カメラ表示映像範囲34cと右カメラ表示映像範囲3
4dのアドレスを計算する。
【0103】次にステップST76に進み、ステップS
T75で算出したアドレスに基づいて左右の各カメラ用
画像メモリ29c、29dから、図30(a)および
(b)に示したように、左右のカメラ表示映像範囲34
c、34dを切り出し、ステップST77で図30
(c)に示したように、例えば左カメラ表示映像範囲3
4cが2画面合成表示映像範囲34eの上半分に、右カ
メラ表示映像範囲34dが表示映像範囲34eの下半分
になるように上下分割して合成する。次にステップST
78では、移動動作表示手段63においてその文字・記
号発生器64より、車両の傾斜量に応じて表示映像にス
ーパーインポーズさせる文字66や記号67を選択、発
生させ、2画面合成表示映像範囲34eにその文字66
や記号67をスーパーインポーズさせる。次にステップ
ST79で、その文字66や記号67をスーパーインポ
ーズさせた表示映像をモニタ4に表示する。このように
表示映像をモニタ4に表示した状態で、ステップST8
0にてウィンカースイッチ61がオフになっているか、
ステップST81にて車速が例えばV2 以上になってい
るかを調べる。その結果、車速がV2 以上であり、ウィ
ンカースイッチ61がオフである場合には、ステップS
T82に進んでモニタ4の表示をオフにし、一連の処理
を終了する。また、それ以外の場合にはステップST7
3に戻って上記動作を繰り返す。
【0104】以上、この実施の形態7の動作について説
明したが、ここで例示した組み合わせ以外にも、車両状
態判断手段60で車速センサ9のみやウィンカースイッ
チ61のみとしたり、傾き量の表示のみなど、それぞれ
単独であっても良く、同様の効果を奏する。また、車両
状態判断手段60において、上記動作フローでは車速や
ウィンカーの条件により映像位置移動を行うか否かを判
断したが、映像位置移動は行うが映像移動動作表示はし
ないとすることもでき、合成画面に左画面や右画面を区
別する文字66や記号67を表示させてもよく、同様の
効果を奏する。
【0105】また、この実施の形態7では、側方監視カ
メラについて車両の左右の傾きに対する映像位置移動を
説明したが、実施の形態1のように前後傾きに対する映
像位置移動に応用することや、側方監視カメラ以外の周
辺監視カメラに応用することも可能である。
【0106】以上のように、この実施の形態7では、画
面合成手段58を設けて複数の周辺監視カメラで撮像さ
れた周辺映像を同一のモニタ4上に合成表示しているの
で、例えば見通しの悪い交差点に自車両がさしかかった
場合でも、左右側方向を監視するカメラで交差道路の左
右方向から接近する車両などを発見することができ、さ
らに、複数の周辺監視カメラで撮像された映像が1つの
モニタ4に表示されるので、複数のモニタ4で表示する
場合と比較して運転乗員の視線の動きが少くなって、見
やすい表示が行えるばかりか、モニタ数を削減すること
が可能となって、装置価格を安価にすることができる。
また、撮像映像範囲33から空が大部分を占める上部お
よび地面が大部分を占める下部などの、運転乗員にとっ
て必要な情報がほとんどない非映像表示部分37がカッ
トされて1つのモニタ4上に合成表示されるので、運転
乗員にとって必要な情報のみの見やすい画面表示も可能
となる。
【0107】また、車両状態判断手段60にて、車速や
ウィンカー信号の有無など自車両の走行状態や運転状況
を調べることにより、高速運転時やウィンカースイッチ
61がオフになっているときなど、運転乗員にとって表
示が不要な場合、あるいは運転乗員がモニタを見ると危
険な条件下では、モニタ4を表示しないようにすること
でより安全性の向上を図ることが可能となり、さらにモ
ニタ4が常時表示動作をしていない、モータが常時動作
しないなど、消費エネルギーの削減にも効果がある。ま
た、移動動作表示手段63の制御にて、車両の傾斜方向
や量による映像位置移動状態などの情報を周辺映像に重
ねて表示することで、交差道路を傾斜を運転乗員に正し
く伝え、運転乗員が補正された表示映像から車両が傾斜
していないなどと誤認識することを防ぐことが可能とな
り、安全性をさらに向上させることができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、傾き検出手段にて自車両が水平より傾いたことを検
出し、映像位置移動手段がこの検出された車両の傾きの
方向および量に基づいて、映像表示手段に表示される撮
像手段の撮像した周辺映像の映像位置を移動させるよう
に構成したので、自車両が道路の凹凸などによって傾斜
して、撮像範囲が上下または回転方向に変化し、所望の
対象物体が映像表示手段の表示映像から外れてしまうよ
うな場合であっても、自車両の傾きの方向や量に合わせ
て映像位置が移動するため、常に所望の対象物体が画面
の中央部となり、地平線も水平になるように周辺映像を
表示することが可能な周辺監視装置が得られる効果があ
る。
【0109】請求項2の発明によれば、映像表示手段に
表示される周辺映像の映像位置を、映像位置移動手段の
撮像方向移動手段によって撮像手段の撮像方向を、車両
の傾きの方向および量に応じて制御することにより移動
させるように構成したので、撮像手段を直接回転、上下
駆動することが可能となり、特殊な処理を行う複雑な画
像処理部を用いる必要がなくなって、通常の画像処理部
を有したCCDカメラなどをモニタに直接接続して使用
することができる効果がある。
【0110】請求項3の発明によれば、少なくとも2つ
の車高検出手段と傾き演算手段とを有した傾き検出手段
を用い、傾き演算手段が各車高検出手段の検出した各部
の車高より、車両の傾きの方向および量を演算するよう
に構成したので、車両の加速度などの外乱の影響を受け
にくい傾き検出を行うことができるばかりか、車高セン
サは多数個設置することが可能であるため、必要に応じ
たより精度の高い傾き角度を検出することが可能になる
効果がある。
【0111】請求項4の発明によれば、画像メモリに、
映像表示手段に表示される表示映像よりも広い範囲を撮
像した周辺映像を一旦格納し、映像位置移動手段の表示
映像切り出し手段にて、車両の傾きの方向や量に応じて
設定された所定の表示映像範囲に該当する部分の映像
を、映像表示手段に表示する表示映像として画像メモリ
に格納された周辺映像より切り出すように構成したの
で、予め周辺監視カメラで広い範囲を撮像しておいた周
辺映像から、電気的な操作によって所望の対象物体が中
央かつ水平になるように映像表示手段に表示することが
可能となり、撮像方向を固定したままで特にカメラの視
野を変化させる必要がないため、撮像手段を機械的に移
動させるための機構部分が不要になる効果がある。
【0112】請求項5の発明によれば、撮像部が撮像し
た、映像手段に表示される表示映像よりも広範囲の周辺
映像より、所定の表示映像範囲に該当する部分を切り出
して表示するのに必要なクロック信号を、映像位置移動
手段の可変信号発生器より、車両の傾きの方向や量に応
じて生成するように構成したので、部分映像に対応した
切り出し指定アドレス範囲を読み出してビデオ信号に構
成する際に、様々な映像信号に対応することが可能にな
る効果がある。
【0113】請求項6の発明によれば、画像メモリに1
次メモリと2次メモリとを持たせ、1次メモリに格納さ
れている表示映像より大きい周辺映像の全入力映像情報
から、表示映像切り出し手段のメモリ再配置演算部によ
って、車両の傾きの方向や量に応じて設定された所定の
表示映像範囲に該当する部分を切り出し、それを表示映
像として2次メモリ上に展開して映像表示手段に表示す
るように構成したので、撮像手段の映像信号処理部にお
いて入力部と出力部が切り放され、1次メモリに撮像映
像データを格納する間にも、更新前の表示映像データを
2次メモリに展開することが可能となって、画像編集の
柔軟性を高めることができる効果がある。
【0114】請求項7の発明によれば、映像位置移動手
段のタイミング信号発生器よりタイミング信号を生成し
て、撮像手段の撮像部の受光素子の有効受光面に対して
順次スキャンを行い、車両の傾きの方向や量に応じて設
定された所定の表示映像範囲に該当する受光素子より映
像信号を取り出すように構成したので、表示映像範囲よ
りも広範囲の周辺映像を撮像部で撮像するようにすれ
ば、撮像部の受光素子から直接、表示映像範囲の信号電
荷のみを読み出すことが可能となり、撮像方向を上下移
動することと等価となるため、撮像手段の画像処理部に
は特別な回路が不要となり、回路構成を簡素化できる効
果がある。
【0115】請求項8の発明によれば、撮像手段の撮像
した車両の周辺映像を、傾き検出手段の画像認識傾き検
出手段によって画像認識処理し、その画像認識処理の結
果に基づいて車両の傾きの方向や量を検出するように構
成したので、周辺監視カメラで撮像した映像を用いた画
像認識処理によって車両の傾き検出を行うことが可能と
なるため、車両の傾きを検出するためのセンサ類が不要
になり、さらに詳細な車両姿勢の変化にも対応すること
が可能になる効果がある。
【0116】請求項9の発明によれば、撮像手段の2つ
以上の撮像部で撮像された映像を画面合成手段で合成
し、それを同一の映像表示手段に表示するように構成し
たので、運転乗員に必要な情報を少数のモニタにて提示
することが可能となり、モニタ数を削減することができ
て装置のコストダウンがはかれ、また、複数のモニタで
表示することと比較して運転乗員の視線の動きが少なく
なり、より見やすい周辺監視装置が得られる効果があ
る。
【0117】請求項10の発明によれば、車両の走行状
態や運転状況などの車両状態を車両状態判断手段で判断
し、映像表示手段に表示される周辺映像の表示位置の映
像位置移動手段による移動を、その車両状態に応じて制
御するように構成したので、運転乗員にとって表示が不
要な場合や、運転乗員がモニタを見ていると危険な条件
下ではモニタ表示をしないようにすることが可能とな
り、より安全性を高めることができるとともに、不要時
にはモニタの表示や、撮像手段の撮像方向を制御するた
めのモータの動作を停止させることも可能となり、エネ
ルギーの消費量を低減できる効果もある。
【0118】請求項11記載の発明によれば、移動動作
表示手段により、車両の傾斜方向や傾斜量による映像位
置移動状態などの情報を、周辺映像に重ねて映像表示手
段に表示するように構成したので、撮像方向の道路の傾
斜を運転乗員に正しく伝えることが可能となり、運転乗
員が補正された表示映像から車両が傾斜していないなど
と誤認識することを防ぐことができるため、安全性の向
上をはかることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による周辺監視装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施の形態における撮像手段および傾き
検出手段の車両への設置位置を示す説明図である。
【図3】 上記実施の形態における表示映像領域を示す
説明図である。
【図4】 上記実施の形態による周辺監視装置の詳細機
能構成を示すブロック図である。
【図5】 上記実施の形態における映像位置移動手段の
動作を示すフローチャートである。
【図6】 上記実施の形態における映像位置移動を示す
説明図である。
【図7】 上記実施の形態における撮像画像領域を示す
説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による周辺監視装置
の詳細機能構成を示すブロック図である。
【図9】 上記実施の形態における車高センサおよび監
視カメラの設置位置を示す説明図である。
【図10】 上記実施の形態における車高センサデータ
と車両傾斜量の関係を示す説明図である。
【図11】 上記実施の形態における車高センサの応用
例を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による周辺監視装
置の詳細機能構成を示すブロック図である。
【図13】 上記実施の形態における撮像映像範囲と表
示映像範囲の関係を示す説明図である。
【図14】 上記実施の形態における可変信号発生器の
作用の第1の例を説明するための波形図である。
【図15】 上記実施の形態における可変信号発生器の
作用の第2の例を説明するための説明図である。
【図16】 上記実施の形態における可変信号発生器の
作用の第3の例を説明するための説明図である。
【図17】 上記実施の形態における映像位置移動手段
の動作を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態4による周辺監視装
置の詳細機能構成を示すブロック図である。
【図19】 上記実施の形態における画像メモリの内容
の一例を示す説明図である。
【図20】 上記実施の形態におけるフレームメモリ再
配置演算装置の動作を示すフローチャートである。
【図21】 この発明の実施の形態5による周辺監視装
置の詳細機能構成を示すブロック図である。
【図22】 上記実施の形態におけるCCDコントロー
ラの動作を示すフローチャートである。
【図23】 この発明の実施の形態6による周辺監視装
置の詳細機能構成を示すブロック図である。
【図24】 上記実施の形態における画像認識傾き検出
手段の回転方向ずれ認識動作を示す説明図である。
【図25】 上記実施の形態における画像認識傾き検出
手段の回転方向ずれ認識動作時に得られるヒストグラム
の一例を示す説明図である。
【図26】 上記実施の形態における画像認識傾き検出
手段の上下方向ずれ認識動作を示す説明図である。
【図27】 上記実施の形態における画像認識傾き検出
手段の上下方向ずれ認識動作時に得られる2次元ヒスト
グラムの一例を示す説明図である。
【図28】 上記実施の形態における画像認識傾き検出
手段の動作を示すフローチャートである。
【図29】 この発明の実施の形態7の周辺監視装置の
詳細機能構成を示すブロック図である。
【図30】 上記実施の形態における2画面合成を示す
説明図である。
【図31】 上記実施の形態における車両状態を示す説
明図である。
【図32】 上記実施の形態における移動動作表示手段
の動作を示す説明図である。
【図33】 上記実施の形態における映像位置移動手
段、車両状態判断手段、移動動作表示手段および画面合
成手段の動作を示すフローチャートである。
【図34】 従来の周辺監視装置の構成を示すブロック
図である。
【図35】 従来の周辺監視装置における映像位置移動
手段の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像手段、1a 撮像部、1b 画像処理部、3
映像表示手段、5 映像位置移動手段、11 車両、1
6 傾き検出手段、18 撮像方向移動手段、22a
左端部車高センサ(車高検出手段)、22b 右端部車
高センサ(車高検出手段)、23 左右傾き演算部(傾
き演算手段)、29 画像メモリ、29a 1次メモ
リ、29b 2次メモリ、31 表示映像切り出し手
段、32 可変信号発生器、34 表示映像範囲、40
メモリ再配置演算部、45 タイミング信号発生器、
50 画像認識傾き検出手段、58 画面合成手段、6
0 車両状態判断手段、63 移動動作表示手段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周辺状況を撮影する撮像部、およ
    び前記撮像部で撮像された周辺映像を処理する画像処理
    部よりなる撮像手段と、前記車両の運転席近傍に設置さ
    れ、前記撮像部によって撮像された周辺映像を表示する
    映像表示手段と、前記車両が水平より傾いたことを検出
    する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の出力信号に基
    づいて、前記映像表示手段に表示される周辺映像の映像
    位置を移動させる映像位置移動手段とを備えた周辺監視
    装置。
  2. 【請求項2】 前記映像位置移動手段が、前記撮像手段
    の撮像方向を制御することによって、前記映像表示手段
    に表示される周辺映像の映像位置を移動させる撮像方向
    移動手段を有することを特徴とする請求項1記載の周辺
    監視装置。
  3. 【請求項3】 前記傾き検出手段が、前記車両の車高を
    検出する、少なくとも2つの車高検出手段と、前記車高
    検出手段の出力信号に基づいて、前記車両の傾きの方向
    および量を演算する傾き演算手段とを有することを特徴
    とする請求項1記載の周辺監視装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像部が、前記映像表示手段に表示
    される表示映像より広い範囲の周辺映像を撮像するもの
    であり、前記画像処理部が、前記表示映像より大きい容
    量の周辺映像を格納する画像メモリを有し、前記映像位
    置移動手段が、前記傾き検出手段の出力信号に応じて、
    前記映像表示手段に表示する所定の表示映像範囲を設定
    し、前記画像メモリに格納された周辺映像より、当該表
    示映像範囲に該当する部分を切り出す表示映像切り出し
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の周辺監視
    装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像部が、前記映像表示手段に表示
    される表示映像より広い範囲の周辺映像を撮像するもの
    であり、前記映像位置移動手段が、前記撮像部の撮像し
    た周辺映像中より、前記映像表示手段に表示する所定の
    表示映像範囲に該当する部分を切り出して表示するのに
    必要なクロック信号を、前記傾き検出手段の出力信号に
    応じて生成する可変信号発生器を有することを特徴とす
    る請求項1記載の周辺監視装置。
  6. 【請求項6】 前記画像メモリが、表示映像より大きい
    周辺映像を一旦格納する1次メモリと、前記1次メモリ
    に格納された周辺映像から切り出され、前記映像表示手
    段に表示される表示映像が展開される2次メモリとを有
    し、前記表示映像切り出し手段が、前記1次メモリに格
    納された周辺映像の全入力映像情報から、前記傾き検出
    手段の出力信号に応じて設定された、前記映像表示手段
    に表示する所定の表示映像範囲に該当する部分を表示映
    像として切り出し、それを前記2次メモリ上に展開する
    メモリ再配置演算部を有することを特徴とする請求項4
    記載の周辺監視装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段が、受光素子の有効受光面
    に対して順次スキャンを行いながら映像信号を取り出す
    駆動方式を用いたものであり、前記映像位置移動手段
    が、前記傾き検出手段の出力信号に応じて、前記映像表
    示手段に表示する所定の表示映像範囲を設定し、前記有
    効受光面の当該表示映像範囲に該当する受光素子に対し
    て、映像信号の取り出しをするためのタイミング信号を
    生成するタイミング信号発生器を有することを特徴とす
    る請求項1記載の周辺監視装置。
  8. 【請求項8】 前記傾き検出手段が、前記撮像手段によ
    って撮像された周辺映像の画像認識処理を行って、当該
    車両の傾きの方向や量を検出する画像認識傾き検出手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の周辺監視装
    置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段に2つ以上の撮像部を持た
    せ、前記各撮像部で撮像された映像を合成して、同一の
    前記映像表示手段に表示させる画面合成手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の周辺監視装置。
  10. 【請求項10】 車両の走行状態や運転状況などの車両
    状態を判断する車両状態判断手段を設け、前記映像位置
    移動手段による前記映像表示手段に表示される周辺映像
    の表示位置の移動を、前記車両状態に応じて制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の周辺監視装置。
  11. 【請求項11】 前記映像位置移動手段が前記傾き検出
    手段の出力信号に応じて移動させた周辺映像の移動方向
    や移動量に関する情報を、前記映像表示手段に表示させ
    る移動動作表示手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の周辺監視装置。
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