JPH0950841A - フラットケーブルとリード線の接合部およびその形成方法 - Google Patents

フラットケーブルとリード線の接合部およびその形成方法

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JPH0950841A
JPH0950841A JP8017554A JP1755496A JPH0950841A JP H0950841 A JPH0950841 A JP H0950841A JP 8017554 A JP8017554 A JP 8017554A JP 1755496 A JP1755496 A JP 1755496A JP H0950841 A JPH0950841 A JP H0950841A
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Hiroyuki Ashiya
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    • H01R12/50Fixed connections
    • H01R12/59Fixed connections for flexible printed circuits, flat or ribbon cables or like structures
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    • H01R4/02Soldered or welded connections
    • H01R4/029Welded connections

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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルの導体とリード線の接続に
際し、該導体部分を端子化することにより後工程の作業
性向上と電気的および機械的接続の安定性と信頼性を向
上させる。 【解決手段】 複数の導体1aを有するフラットケーブ
ル1とリード線6をジョイント端子3を介して接続する
接合部において、ジョイント端子の一端側3aは各導体
のピッチに合わせて形成され、他端側3bはリード線の
配設ピッチに合わせて形成されており、フラットケーブ
ルの各導体がジョイント端子の一端側と補助端子5との
間に挟まれら状態で溶接接続され、各ジョイント端子の
他端側には対応するリード線6の導休6aが接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョイント端子を
用いたフラットケーブルとリード線の接合部およびその
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリング機構用信号伝送装置
において、回転体に巻かれるフラットケーブル(以下、
FFCともいう)からの信号は電線を介して外部に伝送
される。FFCは極めて薄い複数本の銅箔(導体)の両
面を可撓性の薄い樹脂フィルムで覆ったものであるか
ら、各導体は外力に対して非常に弱く、かつ各導体間に
ピッチが狭いから、外部のリード線と直接接続するのは
困難である。
【0003】そこで、実公平4−24611号には、図
24及び図25(A)〜(C)に示すように、複数のジ
ョイントバー(ブスバー)を絶縁支持体で保持したもの
を用いてFFCとリード線とを超音波溶接し、これらの
溶接接続部をFFCとリード線の絶縁被覆層にまたがっ
て絶縁性樹脂でインサート成形したものが提案されてい
る。
【0004】図において、51はステータとしての第一
のハウジング、52はロータとしての第2のハウジング
であって、両ハウジングは同心円状で相対的に回転可能
に組み合わされると共に両者間に形成されたリング状室
53内にフラットケーブル54が渦巻状に収容されてい
る。フラットケーブル54の一端は第1のハウジング5
1側に固定され、他端は第2のハウジング52側に固定
されている。
【0005】フラットケーブル54の一端の各導体54
aはそれぞれジョイントバー55の一端と溶接接続され
ている。各ジョイントバー55はフラットケーブル54
の各導体54aのピッチに合わせて絶縁支持体56によ
り予め相互に連結され、各ジョイントバー55の他端に
は対応するリード線57が溶接接続されている。これら
ジョイントバー55による相互の導体の接続部分は、両
側のフラットケーブル54及び各リード線57の各絶縁
被覆層54b,57bにまたがって樹脂成形保護体58
で一括保護されている。
【0006】上述のFFCのリード線の接続部の形成
は、ジョイントバーにFFCの各導体を直接接合する方
法である。従って、図26に示す如くに、露出させた薄
い導体54aをもつFFC54の取扱には慎重な注意が
必要であり、接合時の導体の劣化や接合後のストレスの
印加等にも十分な注意を要し、接合作業が困難であり、
電気的および機械的接続の信頼性の点でも問題が残る。
即ち、図27のFFCとジョイントバーの接合部の拡大
断面図にみるように、FFC導体54aに溶接痕59が
点在したり、図28の如くに、FFC54に引張力や屈
曲力が作用し、接合後における接合部59′への集中応
力によりFFC54が劣化し、安定した電気的接続およ
び機械的強度が得られなくなる。
【0007】また、ステアリング機構用信号伝送装置の
回転機構が上記の如くに渦巻式の場合、抵抗値の関係で
FFCの導体が100μm程度の厚さがある。従って、
FFCの導体に直接超音波溶接機のホーンを当てて溶接
しても導体自体の剛性が弱まることは少なく、その後に
一括して絶縁性樹脂でインサート成形を行ってもジョイ
ントバーとFFCの接合部が断線する可能性は少ない。
しかし、回転機構が反転式の場合には、FFCの導体の
厚さが30μm前後であり、渦巻式の約1/3と薄くな
る。従って、ホーンを押し当てると、振動で導体がいた
み、その後に一括したインサート成形すると、ジョイン
トバーとFFC導体の接合部が断線する可能性が大きく
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、リード線と接続すべきF
FCの導体を端子化することにより、その後工程での作
業性がよく、溶接部分の保護と共に電気的および機械的
接続の信頼性の高いフラットケーブルとリード線の接続
部を提供することを課題とする。本発明のもう一つの課
題は、FFC導体の厚さが30μm程度の極薄導体にも
適用できるフラットケーブルとリード線の接続部を提供
するこにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明のフラットケーブルとリード線の接合部は、
請求項1に記載のように、複数の導体を有するフラット
ケーブルをリード線をジョイント端子を介して接続する
接合部において、前記ジョイント端子の一端側は前記各
導体のピッチに合わせて形成され、他端側はリード線の
配設ピッチに合わせて形成されており、前記フラットケ
ーブルの各導体はジョイント端子の一端側と補助端子と
の間に挟まれた状態で溶接接続され、各ジョイント端子
の他端側には対向するリード線の導体が接続されている
構成を採用した。
【0010】前記フラットケーブルの各導体の先端に絶
縁被覆層が残されており、該絶縁被覆層により各導体が
連結された状態で前記ジョイント端子の一端側と補助端
子との間に挟まれ(請求項2)、また、前記ジョイント
端子と補助端子によるフラットケーブルとリード線の接
続部が、両側のフラットケーブルおよびリード線の各絶
縁被覆層に跨がってインサート成形体で一括被覆される
(請求項3)ようにするのが好ましい。
【0011】前記ジョイント端子は、請求項4に記載の
ように、一端側をフラットケーブルの導体に溶接接続さ
れる平板端子部、他端側を該平板端子部から直角に折曲
形成された基板接続端子部とした基板直付型のL形端子
として形成され、該基板接続端子部にはプリント配線板
のパターンを介してリード線が接続されるように接続さ
れるようにすることもできる。
【0012】また、本発明によるフラットケーブルとリ
ード線の接合部は、請求項5に記載のように、一端側が
フラットケーブルの各導体のピッチに合わせて形成さ
れ、他端側がリード線の配設ピッチに合わせて形成、配
列される複数のジョイント端子と、複数の補助端子を前
記各導体のピッチに合わせて絶縁体により相互に連結し
てなる補助端子ホルダと、一方にホルダ収容部、他方に
ジョイント端子載置部およびリード線係止部を区画形成
したケースとを備え、前記フラットケーブルの端末の各
導体が前記ジョイント端子の一端側と補助端子ホルダの
補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続されて前記ケ
ースに収容され、該ケースのリード線係止部に係止され
たリード線の導体が前記ジョイント端子の他端側に接続
されている構成を有する。この場合にも、請求項3と同
様に、フラットケーブル、ジョイント端子、補助端子お
よびリード線の相互の接続部が両側のフラットケーブル
およびリード線の各絶縁被覆層を含めて前記ケースと共
にインサート成形体で一括被覆されていることが好まし
い。
【0013】更に、請求項7に記載のように、前記ジョ
イント端子と、前記フラットケーブルの各導体およびリ
ード線の導体との接合部が固定手段を有する上部ケース
と下部ケースとに収容固定されて両ケースに挟み込まれ
ているようにすることもできる。その上、複数の導体を
有するフラットケーブルとリード線との接合部は、一端
側が該フラットケーブルの各導体のピッチに合わせて形
成され、他端側が該リード線の配設ピッチに合わせて形
成、配列された複数のジョイント端子と、複数の補助端
子と前記各導体のピッチに合わせて絶縁体により相互に
連結してなる補助端子ホルダと、一方にホルダ収容部と
他方にジョイント端子載置部とを区画形成し且つ、固定
手段を有する上部ケースと下部ケースとを備え、前記フ
ラットケーブルの各導体が前記ジョイント端子の一端側
と前記補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続され、
該ジョイント端子他端側かつ、溶接接続された該フラッ
トケーブルの各導体と同一面側に前記リード線の導体が
溶接接続されて該上部ケースと下部ケースとに挟み込ま
れている構造を有する。
【0014】請求項1に記載の接合部の形成方法は、請
求項9に記載のように、一端側を前記各導体のピッチに
合わせ、他端側をリード線の配設ピッチに合わせて形成
したジョイント端子の前記他端側を連鎖帯で一体に結合
して成る端子板を用いて、フラットケーブルの各導体を
対応するジョイント端子の一端側と補助端子との間に挟
んで溶接接続する工程と、前記端子板の連鎖帯を切断分
離する工程と、分離された各ジョイント端子の他端側に
リード線の導体を溶接する工程とを含むことを特徴とす
る。上記方法には、請求項10に記載のように、前記リ
ード線の溶接接続後、前記ジョイント端子と補助端子に
よるフラットケーブルとリード線の接続部を、両側のフ
ラットケーブルおよびリード線の各絶縁被覆層にまたが
ってインサート成形により一括被覆する工程を含むこと
が望ましい。
【0015】請求項7に記載の接合部の形成方法は、一
端側を前記フラットケーブルの各導体のピッチに合わ
せ、他端側を前記リード線の配設ピッチに合わせて形成
したジョイント端子の該他端側を連鎖帯で一体に結合し
て成る端子板を用いて、該フラットケーブルの各導体を
対応する該ジョイント端子の一端側と補助端子との間に
挟んで溶接接続する工程と、該端子板の連鎖帯を切断分
離する工程と、各ジョイント端子の他端側かつ、溶接接
続された該フラットケーブルの各導体と同一面側に該リ
ード線の導体を溶接接続する工程と、前記接合部を前記
上部ケースと下部ケースとのうちいづれか一方のケース
に収容固定する工程と、該一方のケースと他方のケース
とを重ね合わせて固定する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項1の発明によれば、フラットケーブ
ルの各導体がジョイント端子と補助端子により端子化さ
れるから、リード線との接続も含めて後工程での作業性
がよくなる。また、フラットケーブルの各導体はジョイ
ント端子と補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続さ
れるから保護強化され、電気的および機械的接続の信頼
性が向上する。請求項2の発明によれば、フラットケー
ブルの各導体の先端に絶縁被覆層が残されているから、
各導体が依然として一体に連結されており、薄い導体の
曲がりなどが生じにくく、取扱が楽で作業性が一段と向
上する。また、請求項3の発明によれば、フラットケー
ブルとリード線の接続部が、両側のフラットケーブルお
よびリード線の各絶縁被覆層に跨がってインサート成形
体で一括被覆されるから、信頼性がさらに向上する。請
求項4の発明によれば、前記ジョイント端子は基板直付
型のL形端子として形成したものを使用してもよく、種
々の変形、応用が可能である。
【0017】請求項5の発明によれば、フラットケーブ
ルの導体を挟むジョイント端子と補助端子のうち、補助
端子は各導体のピッチに合わせて絶縁体により相互に連
結してなる補助端子ホルダとして形成されているから、
その作業性の向上と共に導体とジョイント端子の接続部
の機械的強度がさらに増加する。しかも、ジョイント端
子と導体の接続部およびジョイント端子とリード線の接
続部がケースに収容保護されるから、電気的および機械
的接続の安定性が増し、導体の厚さが30μm前後の前
記反転式回転機構の接合部にも十分使用可能となる。請
求項6の発明によれば、接続部全体がインサート成形対
で一括被覆されるから、その信頼性がさらに向上する。
【0018】請求項7の発明によれば、上部ケースと下
部ケースとが接合部を挟み込み、固定手段により上部ケ
ースと下部ケースとが重ね合わされて固定されるから、
接合部をインサート成形する場合に比べて接合部の取扱
が容易になる。請求項8の発明によれば、ジョイント端
子の同一面側に、フラットケーブルの各導体と各リード
線の導体とがそれぞれ溶接接続されるから、ジョイント
端子の片端の面にはフラットケーブルもリード線も溶接
接続されていない。また、接合部が、上部ケースと下部
ケースとに挟み込まれているから、接合部をインサート
成形する場合に比較して接合部に成形圧力が加わらな
い。
【0019】請求項9の方法によれば、フラットケーブ
ルの導体とジョイント端子の接続には、一端側を前記各
導体のピッチに合わせ、他端側をリード線の配設ピッチ
に合わせて形成したジョイント端子の前記他端側を連鎖
帯で一体に結合してなる端子板を用いて行うので、相互
の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。また、
フラットケーブルの各導体はジョイント端子と補助端子
に挟まれた状態で溶接接続されるから、機械的および電
気的に安定な接合部が得られる。また、請求項10の方
法によれば、前記リード線の接続後、前記ジョイント端
子と補助端子によるフラットケーブルとリード線の接続
部が、両側のフラットケーブルおよびリード線の各絶縁
被覆層にまたがってインサート成形により一括して被覆
されるので、さらに信頼性の高いものが得られる。
【0020】請求項11の方法によれば、ジョイント端
子の一端側をフラットケーブルの各導体のピッチに合わ
せ、他端側をリード線の配設ピッチに合わせて形成した
から、相互の位置決めが正確かつ容易になる。また、フ
ラットケーブルの各導体がジョイント端子と補助端子と
に挟まれた状態で溶接接続されるから、三層が同時に溶
接されて接合部が機械的および電気的に安定する。更
に、ジョイント端子の他端側かつ、溶接接続されたフラ
ットケーブルの各導体と同一面側に各リード線の導体を
溶接接続して上部ケースと下部ケースとのどちらか一方
のケースに収容固定し、両ケースで挟み込んで固定する
から、接合部をインサート成形する方法に比べて、一貫
した組み立てラインで両ケースが接合部を挟み込む。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の具体例
を図面を参照して説明する。図1(A),(B)および
図2は本発明の第1実施例を示す図面であり、1はフラ
ットケーブル、2は端子板、5は補助端子、6はリード
線、Aは接合部を示す。端子板2は複数本のジョイント
端子3を連鎖帯4により連成したものであり、各ジョイ
ント端子3は一端側3aがフラットケーブル1の導体1
aと同幅、同ピッチに合わせ、他端側3bがリード線6
の配設ピッチに合わせて形成され、他端側3bの先端が
連鎖帯4により一体に結合されている。この端子板2
は、銅、銅合金等の導電性金属板からプレス成形で得ら
れる。補助端子5も導体1aと同幅であり、同様にプレ
ス成形される。
【0022】まず、図1(A),(B)に示すように、
図示しない治具上に端子板2を載置し、各ジョイント端
子3の一端側3aにフラットケーブル1の導体1aを重
ね合わせ、さらにその上に補助端子5を重ね、この三層
の重ね合わせ部を超音波溶接することにより接合部Aが
形成される。超音波の代わりに熱圧着、スポット溶接、
半田付け等の公知の接合手段を用いてもよい。接合後、
端子板2の連鎖帯4を切断分離し、図2に示すように、
各ジョイント端子3の他端側3bにリード線6の導体6
aを接続する。接続は半田付けのほか、上記と同様超音
波溶接やスポット溶接、さらにかしめ(圧着)等の既知
の手段で行うことができる。
【0023】第1実施例から明らかなように、接合部A
は、フラットケーブル1の露出した導体1aの表裏両面
を導電性板材であるジョイント端子3と補助端子5で挟
み込んだ状態で溶接することにより形成され、導体1a
は端子化される。即ち、導体1aはジョイント端子3と
補助端子5とで保護強化されるから、リード線6の接続
のように後処理時における作業性の向上と共に接続の信
頼性自体が格段に向上する。
【0024】図3(A),(B)は本発明の第2実施例
を示す。第1実施例と異なる点は、接合部A′におい
て、フラットケーブル1の端末の導体1aの先端に絶縁
被覆層1bを残してジョイント端子3と補助端子5で挟
んだ状態で超音波溶接したことである。導体1aの先端
に絶縁被覆層1bを残したことにより、複数の導体1a
が一体に連結され、各導体1aが個別に撓んだり曲がっ
たりせず、取扱が楽で作業性が向上する。また、接合
後、導体1aにかかるストレスが軽減し、電気的および
機械的接続の信頼性が一層向上する。
【0025】図4(A).(B)および図5(A),
(B)は本発明の第3実施例を示す。これらの図におい
て、端子板7はプリント基板直付け型のL型ジョイント
端子8の複数個を連鎖帯9で一体で結合したものであ
る。L型ジョイント端子8は、平板端子部8aとこれか
ら直角に折曲形成された基板接続端子部8bとから成
り、両端子部8a,8bはフラットケーブル1の導体1
aのピッチに合わせて形成されている。また、10は複
数のパターン11が形成されたプリント配線板を示す。
【0026】本実施例において、フラットケーブル1の
一端の導体1aを先端の絶縁被覆層1bと共にL形ジョ
イント端子8の平板端子部8aと補助端子5とで挟み、
超音波溶接により接合部A′を形成する。これは第2実
施例と同様である。次いで、L形ジョイント端子8の基
板接続端子部8bをプリント配線板10のパターン11
の一端部に設けたランド孔11aに挿通し、オートソル
ダ等により半田付けBを行い、対応するパターン11の
一端と接合した後、連鎖帯9を切断分離する。最後に、
パターン11の他端にリード線6を半田付けにより接続
する。
【0027】図6(A),(B)は本発明の第4実施例
を示し、本発明をコネクタの端子とフラットケーブルと
の接続に適用したものである。図において、端子板7′
は一端側を平板端子部八a′、他端側をコネクタ端子部
8b′とした平形ジョイント端子8′の複数個を第3実
施例と同様に連鎖帯9で一体に連結したものである。
【0028】本実施例の場合には、フラットケーブル1
の導体1aがコネクタ端子部8b′をもつ平形ジョイン
ト端子8′により直接端子化されるから、通常のコネク
タ端子と同様の取扱が可能となる。
【0029】図7は本発明の第5実施例を示す接合部の
斜視図、図8はその分解斜視図、図9は図7のX−X線
断面部である。第5実施例に示す接合部Cは、フラット
ケーブル1、端子板17、補助端子ホルダ22およびケ
ース25とから構成される。
【0030】端子板17は、第1実施例と同様に、一端
側18aをフラットケーブル1の導体1aと同幅、同ピ
ッチに合わせ、他端側18bをリード線6の配設ピッチ
に合わせた複数本のジョイント端子18の他端側18b
を連鎖帯19により連成し、さらにこれらのジョイント
端子18の両側にピン挿通孔20aを有する幅広のジョ
イント端子20,20′を連成したものであり、両ジョ
イント端子20,20′のピン挿通孔20aは切欠部2
0bを挟んでその前後両側に設けてある。
【0031】補助端子ホルダ22は、絶縁体である枠状
主体23とこれに保持された複数の補助端子24とから
成る。枠状主体23は中央にホーン進退用の窓23aを
開口した枠体であり、四隅に前記端子板17の四個のピ
ン挿通孔20aに対応するピン挿通孔23bを有すると
共に、左右の肩部にロック凹部23cが形成されてい
る。補助端子24は平な接合板部24aとその両端に段
差をおいて設けた引掛部24bとからいす型に形成さ
れ、各補助端子24は枠状主体23によりフラットケー
ブル1の導体1aのピッチに合わせて支持、固定されて
いる。補助端子ホルダ22は、図示しない金型に複数の
補助端子24を所定のピッチで配列して絶縁性樹脂を射
出するインサート成形により予め作製しておく。
【0032】ケース25は底壁26、その左右の側壁2
7および切欠窓28aを開設した前壁28とにより上方
および前後両側が解放された箱体として形成され、内部
に端子板17、フラットケーブル1の導体1aおよび補
助端子ホルダ22とリード線6を収容、保持する。ケー
ス25には、底壁26の後半側に段差を介して上げ底2
6′を設けることにより、前半にホルダ収容部25A、
後半にジョイント端子載置部25Bとリード線係止部2
5Cが区画形成されている。ホルダ収容部25Aにおい
て、底壁26の中央部に端子板17の各ジョイント端子
18を受ける複数条のリブ29が突設され、四隅に位置
決めピン30が立設され、さらに側壁27の内面上方に
ロック突起31が突設されている。
【0033】ジョイント端子載置部25Bにおいて、上
げ底26′には複数のジョイント端子18と両側のジョ
イント端子20,20′を隔絶する隔壁32が立設され
ている。そして、これらの隔壁32の後に続く一段高い
隔壁32と、隔壁32の降誕において両側に突出した設
けた突壁32aとによりリード線係止部25Cが形成さ
れている。なお、ケース25の外周には側壁27から一
体に4本の位置決めリブ34が突設され、後述のインサ
ート成形時に金型に容易にセットできるようにしてあ
る。
【0034】次に、接合部Cの形成を図10ないし図1
5を参照して説明する。図10において、11は接合部
形成用の治具であり、治具本体12の中央には超音波溶
接機のホーン(いずれも図示せず)進退用の窓13が開
口し、窓13の前後両側縁に前記端子板17のジョイン
ト端子18に対する複数の端子位置決め用の補助ピン1
4が突設されると共に、窓13の外周に端子板17およ
び補助端子ホルダ22に対する4本の位置決めピン15
が立設されている。
【0035】最初に、上記治具11の上の端子板17を
セットする。端子板17の両側のジョイント端子20,
20′の各ピン挿通孔20aに位置決めピン15を通
し、複数のジョイント端子18の一端側18aは対応す
る補助ピン14で隔絶することにより、端子板17が正
確に位置決めされる。
【0036】次いで、図11のように、フラットケーブ
ル1の導体1aの各ジョイント端子18(20,2
0′)の一端側18aにそれぞれ重ね合わせる。さらに
その上から、図12のように、補助端子ホルダ22を重
ね合わせ、上下に開口した窓23aと13を通して重ね
合わせ部を超音波溶接する。即ち、補助端子ホルダ22
は、その枠状主体23に設けたピン挿通孔23bに上記
位置決めピン15を通すことにより容易にかつ正確にセ
ットされる。これにより、フラットケーブル1の各導体
1aは各補助端子24の接合板部24aとジョイント端
子18(20,20′)の一端側18aとの間に挟まれ
た三層重ね合わせ構造になるから、第1実施例の場合と
同様に超音波溶接すればよい。
【0037】次に、図13のように、端子板17の連鎖
帯19を切断、除去する。フラットケーブル1の各導体
1aは補助端子ホルダ22の枠状主体23により絶縁固
定された接合板部24aと接合されているから、各導体
1a自体や導体間のピッチが不安定になるおそれは全く
ない。
【0038】次いで、図14のように、各ジョイント端
子18、導体1aおよび補助端子ホルダ22の接合体
C′をケース25にセットする。即ち、ケース25のホ
ルダ収容部25Aにおいて、位置決めピン30に補助端
子ホルダ22のピン挿通孔23bを合わせて該ホルダ2
2を押し込むと、側壁27の内面のロック突起31がロ
ック凹部23cに係合し、該ホルダ22はケース25に
ロック固定され、各ジョイント端子18の他端側18b
はジョイント端子載置部25Bにおいて上げ底26′に
載置され、隔壁32によりジョイント端子18が互いに
隔絶される。
【0039】次いで、リード線係止部25Cにおいて、
各リード線6を隔壁33,33間に押し込んで、両側の
突壁32a,32aにより係止すると共に、先端の露出
した導体6aを各ジョイント端子18の他端側18bに
載置し、前記と同様に超音波溶接する。
【0040】最後に、図15に示すように、フラットケ
ーブル1とリード線6の絶縁被覆祖を含めてケース25
の全体を一括して絶縁性樹脂によるインサート成形体3
5で覆う。これにより、フラットケーブル1とリード線
6の接合部Cの樹脂被覆成形体C″が得られる。インサ
ート成形に際し、フラットケーブル1の各導体1aは前
述のように補助端子ホルダ22の補助端子24と端子板
17から分離したジョイント端子18(20,20′)
とで保持強化された状態にあり、超音波溶接時にも何ら
疵つくこともないから、絶縁性樹脂の射出圧等で断線す
るという心配は全くない。
【0041】図16は本発明の第6実施例を示す接合部
1 の分解斜視図である。図16において、第6実施例
に示す接合部C1 は、フラットケーブル1、リード線
6、ジョイント端子18(20,20′)および補助端
子ホルダ22とから構成される。即ち、フラットケーブ
ル1の各導体1aが各ジョイント端子18(20,2
0′)の一端側18aと各補助端子24の接合板部24
aとの間に挟まれ、重ね合わされた部分が超音波溶接さ
れ、また各リード線6の導体6aが各ジョイント端子1
8(20,20′)の他端側18bに超音波溶接されて
いる。そして、接合部C1 を後述する上部ケース40と
下部ケース41とに収容固定し、両ケースに挟み込まれ
て保護する。
【0042】次に、接合部C1 を形成し、接合部C1
上部ケース40と下部ケース41と(図23参照)で覆
って保護する場合を説明する。図17において、接合部
形成用の治具11′は、治具11の治具本体12(図1
0)に立設された位置決めピン15′を有する。端子板
17′の連鎖帯19′にはピン挿通孔20bが形成され
ている。まず最初に、図18に示すように、端子板1
7′のピン挿通孔20a及び20bを治具11′の位置
決めピン15及び15′にそれぞれ通し、ジョイント端
子18の一端側18aを補助ピン14で隔絶する。これ
により、図18の如くに、端子板17′が正確に位置決
めされる。
【0043】第二に、図19のように、フラットケーブ
ル1の導体1aを各ジョイント端子18(20,2
0′)の一端側にそれぞれ重ね合わせる。そして、図2
0に示す如くに、補助端子ホルダ22のピン挿通孔23
bを治具11′の位置決めピン15に通し、補助端子2
4の接合板部24aを導体1aに重ね合わせる。フラッ
トケーブル1の各導体1a、各補助端子24の接合板部
24aおよび各ジョイント端子18(20,20′)の
三層重ね合わせ構造の状態で超音波溶接する。
【0044】第三に、図21に示す如くに、端子板1
7′の連鎖帯19′を切断、除去する。そして、図16
に示すように、各ジョイント端子18(20,20′)
の他端側18bかつ、溶接接続されたフラットケーブル
1の各導体1aと同一面側にリード線6の導体6aを載
置し、各ジョイント端子18(20,20′)と各導体
6aとを超音波溶接する。これにより、接合部C1 が形
成される。
【0045】最後に、図22の如くに、補助端子ホルダ
22を収容するホルダ収容部42Aと、リード線6の導
体6aを載置するリード線収容部42Bとを区画形成し
た下部ケース41へ、接合部C1 を裏返し(その状態の
接合部をC1 ′とする)にしてセット、即ち、収容固定
する。セットした状態で、接合部C1 ′の上方から、図
23に示すような上部ケース40を重ね合わせ、上部ケ
ース40と下部ケース41とで接合部C1 挟み込む。そ
して、固定手段としてのロック手段、即ち、下部ケース
41の対向する側壁41a,41bに上部ケース40方
向へ設けた突起部43と、上部ケース40の対向する側
壁40a,40bに形成された係合部44とを係合さ
せ、上部ケース40と下部ケース41とを固定する。
【0046】なお、上部ケース40と下部ケース41と
の形状は、本実施例では矩形状であるが、他の形状も可
能である。また、上部ケース40と下部ケース41との
固定手段は、ロック手段以外にも可能である。更に、接
合部C1 を裏返して下部ケース41にセットし、上部ケ
ース40と下部ケース41とを固定したが、接合部C 1
を裏返しにせずに、上部ケース40と下部ケース41と
で接合部C1 を挟み込んで保護する方法も可能である。
【0047】上述した接合部C1 の強度は充分であるか
ら、接合部C1 を絶縁性樹脂でインサート成形する必要
がなくなる。これにより、接合部C1 をインサート成形
する工程を別途用意する必要がないから、接合部C1
取扱が容易になり、一貫した組み立てラインで接合部C
1 を上部ケースと下部ケースとで挟み込むことができ、
製造費と製造工程とを低減することができる。また、イ
ンサート成形を行わないから、接合部C1 に成形圧力が
加わらず、接合部C1 の強度が劣化しない。これによ
り、各ジョイント端子18(20,20′)と、フラッ
トケーブル1の各導体1aおよび各リード線6の導体6
aとの断線が生じないから、接合部C1 に対する信頼性
が更に増す。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リード線と接続すべきフラットケーブルの導体を端子化
したので、その後工程での作業性がよく、溶接部分の保
護と共に電気的および機械的接続の信頼性の高いフラッ
トケーブルとリード線の接合部が得られる。また、FF
C導体の厚さが30μm程度の極薄導体にも適用するこ
とがきるフラットケーブルとリード線の接合部を提供す
ることがきる。
【0049】更に、接合部を絶縁性樹脂でインサート成
形せずに、上部ケースと下部ケースとで挟み込んで保護
する場合、インサート成形時に生じる形成圧力が接合部
に加わらず、接合部の強度が劣化しないから、ジョイン
ト端子と、フラットケーブルの各導体及び各リード線の
導体との断線が起きない。これにより、接合部に対する
信頼度を更に増すことができる。
【0050】その上、接合部をインサート成形する工程
を別途用意する必要がないから、接合部の取扱が容易に
なり、一貫した組み立てラインで接合部を上部ケースと
下部ケースとに挟み込んで、両ケースで接合部を覆って
保護することができる。これにより、製造工程を簡素化
することができるから、製造費を低減することができ
る。その上更に、ジョイント端子の同一面側にフラット
ケーブルの各導体を、各リード線の導体とを溶接接続
し、上部ケースと下部ケースとで接合部を挟み込んで保
護するから、製品自体を小型化(薄型化)することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の接合部の第1実施例を示す形
成過程の平面図、(B)はその断面図である。
【図2】同上の最終過程の平面図である。
【図3】(A)は本発明の接合部の第2実施例を示す平
面図、(B)はその断面図である。
【図4】(A)は本発明の接合部の第3実施例を示す形
成過程の平面図、(B)はその断面図である。
【図5】(A)は同上の最終過程の平面図、(B)はそ
の断面図である。
【図6】(A)は本発明の接合部の第4実施例を示す一
部を断面した平面図、(B)はその縦断面図である。
【図7】本発明の接合部の第5実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7の分解斜視図である。
【図9】図7のX−X線断面図である。
【図10】図7の接合部の形成工程の説明図である。
【図11】図10の次の工程の説明図である。
【図12】図11の次の工程の説明図である。
【図13】図12の次の工程の説明図である。
【図14】図13の次の工程の説明図である。
【図15】同上の最終工程の説明図である。
【図16】本発明の接合部の第6実施例を示す分解斜視
図である。
【図17】図16の接合部の形成工程の説明図である。
【図18】図17の次の工程の説明図である。
【図19】図18の次の工程の説明図である。
【図20】図19の次の工程の説明図である。
【図21】図20の次の工程の説明図である。
【図22】図21の次の工程の説明図である。
【図23】同上の最終工程の説明図である。
【図24】従来の車両のステアリング機構用信号伝送装
置の一例を示す平面図である。
【図25】(A)は図6の装置におけるフラットケーブ
ルとリード線との接続部を示す側面図、(B)はその底
面図、(C)はそのジョイントバーと絶縁支持体との関
係を示す斜視図である。
【図26】従来のフラットケーブルの要部拡大図であ
る。
【図27】フラットケーブルとジョイントバーの接合部
の拡大説明図である。
【図28】フラットケーブルとジョイントバーとの接合
部の形状を示す説明図である。
【符号の説明】
A,A′,C,C1 接合部 B 半田付け 1 フラットケーブル 1a 導体 1b 絶縁被覆層 2 端子板 3 ジョイント端子 4 連鎖帯 5 補助端子 6 リード線 6a 導体 6b 絶縁被覆層 7,7′ 端子板 8 L形ジョイント端子 8′ 平形ジョイント端子 9 連鎖帯 10 コネクタハウジング 11,11′ 治具 17,17′ 端子板 18 ジョイント端子 19,19′ 連鎖帯 20,20′ ジョイント端子 22 補助端子ホルダ 23 枠状主体 24 補助端子 25 ケース 25A,42A ホルダ収容部 25B ジョイント端子載置部 25C リード線係止部 30 位置決めピン 31 ロック突起 32,33 隔壁 40 上部ケース 41 下部ケース 42B リード線収容部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フラットケーブルとリード線の接合部
およびその形成方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョイント端子を
用いたフラットケーブルとリード線の接合部およびその
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリング機構用信号伝送装置
において、回転体に巻かれるフラットケーブル(以下、
FFCともいう)からの信号は電線を介して外部に伝送
される。FFCは極めて薄い複数本の銅箔(導体)の両
面を可撓性の薄い樹脂フィルムで覆ったものであるか
ら、各導体は外力に対して非常に弱く、かつ各導体間の
ピッチが狭いから、外部のリード線と直接接続するのは
困難である。
【0003】そこで、実公平4−24611号には、図
24及び図25(A)〜(C)に示すように、複数のジ
ョイントバー(プスバー)を絶縁支持体で保持したもの
を用いてFFCとリード線とを超音波溶接し、これらの
溶接接続部をFFCとリード線の絶縁被覆層にまたがっ
て絶縁性樹脂でインサート成形したものが提案されてい
る。
【0004】図において、51はステータとしての第一
のハウジング、52はロータとしての第2のハウジング
であって、両ハウジングは同心円状で相対的に回転可能
に組み合わされると共に両者間に形成されたリング状室
53内にフラットケーブル54が渦巻状に収容されてい
る。フラットケーブル54の一端は第1のハウジング5
1側に固定され、他端は第2のハウジング52側に固定
されている。
【0005】フラットケーブル54の一端の各導体54
aはそれぞれジョイントバー55の一端と溶接接続され
ている。各ジョイントバー55はフラットケーブル54
の各導体54aのピッチに合わせて絶縁支持体56によ
り予め相互に連結され、各ジョイントバー55の他端に
は対応するリード線57が溶接接続されている。これら
ジョイントバー55による相互の導体の接続部分は、両
側のフラットケーブル54及び各リード線57の各絶縁
被覆層54b,57bにまたがって樹脂成形保護体58
で一括保護されている。
【0006】上述のFFCとリード線との接続部の形成
は、ジョイントバーにFFCの各導体を直接接合する方
法である。従って、図26に示す如くに、露出させた薄
い導体54aをもつFFC54の取扱には慎重な注意が
必要であり、接合時の導体の劣化や接合後のストレスの
印加等にも十分な注意を要し、接合作業が困難であり、
電気的および機械的接続の信頼性の点でも問題が残る。
即ち、図27のFFCとジョイントバーの接合部の拡大
説明図にみるように、FFC導体54aに溶接痕59が
点在したり、図28の如くに、FFC54に引張力や屈
曲力が作用し、接合後における接合部59′への集中応
力によりFFC54が劣化し、安定した電気的接続およ
び機械的強度が得られなくなる。
【0007】また、ステアリング機構用信号伝送装置の
回転機構が上記の如くに渦巻式の場合、抵抗値の関係で
FFCの導体が100μm程度の厚さがある。従って、
FFCの導体に直接超音波溶接機のホーンを当てて溶接
しても導体自体の剛性が弱まることは少なく、その後に
一括して絶縁性樹脂でインサート成形を行ってもジョイ
ントバーとFFCの接合部が断線する可能性は少ない。
しかし、回転機構が反転式の場合には、FFCの導体の
厚さが30μm前後であり、渦巻式の約1/3と薄くな
る。従って、ホーンを押し当てると、振動で導体がいた
み、その後に一括したインサート成形すると、ジョイン
トバーとFFC導体の接合部が断線する可能性が大きく
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、リード線と接続すべきF
FCの導体を端子化することにより、その後工程での作
業性がよく、溶接部分の保護と共に電気的および機械的
接続の信頼性の高いフラットケーブルとリード線の接続
部を提供することを課題とする。本発明のもう一つの課
題は、FFC導体の厚さが30μm程度の極薄導体にも
適用できるフラットケーブルとリード線の接続部を提供
するこにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明のフラットケーブルとリード線の接合部は、
請求項1に記載のように、複数の導体を有するフラット
ケーブルとリード線とをジョイント端子を介して接続す
る接合部において、前記ジョイント端子の一端側は前記
各導体のピッチに合わせて形成され、他端側はリード線
の配設ピッチに合わせて形成されており、前記フラット
ケーブルの各導体はジョイント端子の一端側と補助端子
との間に挟まれた状態で溶接接続され、各ジョイント端
子の他端側には対向するリード線の導体が接続されてい
る構成を採用した。
【0010】前記フラットケーブルの各導体の先端に絶
縁被覆層が残されており、該絶縁被覆層により各導体が
連結された状態で前記ジョイント端子の一端側と補助端
子との間に挟まれ(請求項2)、また、前記ジョイント
端子と補助端子とで挟まれたフラットケーブルと、リー
ド線との接続部が、両側のフラットケーブルおよびリー
ド線の各絶縁被覆層に跨がってインサート成形体で一括
被覆される(請求項3)ようにするのが好ましい。
【0011】前記ジョイント端子は、請求項4に記載の
ように、一端側をフラットケーブルの導体に溶接接続さ
れる平板端子部、他端側を該平板端子部から直角に折曲
形成された基板接続端子部とした基板直付型のL形端子
として形成され、該基板接続端子部にはプリント配線板
のパターンを介してリード線が接続されるようにするこ
ともできる。前記ジョイント端子は、請求項5に記載の
ように、一端側をフラットケーブルの導体に溶接接続さ
れる平板端子部、他端側をコネクタ端子部とした平形端
子として形成され、該コネクタ端子部にはコネクタハウ
ジングを挿入することもできる。
【0012】また、本発明によるフラットケーブルとリ
ード線の接合部は、請求項6に記載のように、一端側が
フラットケーブルの各導体のピッチに合わせて形成さ
れ、他端側がリード線の配設ピッチに合わせて形成、配
列される複数のジョイント端子と、複数の補助端子を前
記各導体のピッチに合わせて絶縁体により相互に連結し
てなる補助端子ホルダと、一方にホルダ収容部、他方に
ジョイント端子載置部およびリード線係止部を区画形成
したケースとを備え、前記フラットケーブルの端末の各
導体が前記ジョイント端子の一端側と補助端子ホルダの
補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続されて前記ケ
ースに収容され、該ケースのリード線係止部に係止され
たリード線の導体が前記ジョイント端子の他端側に溶接
接続されている構成を有する。この場合にも、請求項7
に記載のように、フラットケーブル、ジョイント端子、
補助端子およびリード線の相互の接続部が両側のフラッ
トケーブルおよびリード線の各絶縁被覆層を含めて前記
ケースと共にインサート成形体で一括被覆されているこ
とが好ましい。
【0013】更に、請求項8に記載のように、前記ジョ
イント端子と、前記フラットケーブルの各導体およびリ
ード線の導体との接合部が固定手段を有する上部ケース
と下部ケースとに収容固定されて両ケースに挟み込まれ
ているようにすることもできる。その上、請求項9に記
載ように、複数の導体を有するフラットケーブルとリー
ド線との接合部は、一端側が該フラットケーブルの各導
体のピッチに合わせて形成され、他端側が該リード線の
配設ピッチに合わせて形成、配列された複数のジョイン
ト端子と、複数の補助端子を前記各導体のピッチに合わ
せて絶縁体により相互に連結してなる補助端子ホルダ
と、一方にホルダ収容部と他方にジョイント端子載置部
とを区画形成し且つ、固定手段を有する上部ケースと下
部ケースとを備え、前記フラットケーブルの各導体が前
記ジョイント端子の一端側と前記補助端子との間に挟ま
れた状態で溶接接続され、該ジョイント端子他端側か
つ、溶接接続された該フラットケーブルの各導体と同一
面側に前記リード線の導体が溶接接続されて該上部ケー
スと下部ケースとに挟み込まれている構造を有する。
【0014】請求項10に記載の接合部の形成方法は、
一端側を前記各導体のピッチに合わせ、他端側をリード
線の配設ピッチに合わせて形成したジョイント端子の前
記他端側を連鎖帯で一体に結合して成る端子板を用い
て、フラットケーブルの各導体を対応するジョイント端
子の一端側と補助端子との間に挟んで溶接接続する工程
と、前記端子板の連鎖帯を切断分離する工程と、分離さ
れた各ジョイント端子の他端側にリード線の導体を溶接
する工程とを含むことを特徴する。上記方法には、請求
項11に記載のように、前記リード線の溶接接続後、前
記ジョイント端子と補助端子によるフラットケーブルと
リード線の接続部を、両側のフラットケーブルおよびリ
ード線の各絶縁被覆層にまたがってインサート成形によ
り一括被覆する工程を含むことが望ましい。
【0015】請求項12に記載の接合部の形成方法は、
一端側を前記フラットケーブルの各導体のピッチに合わ
せ、他端側を前記リード線の配設ピッチに合わせて形成
したジョイント端子の該他端側を連鎖帯で一体に結合し
て成る端子板を用いて、該フラットケーブルの各導体を
対応する該ジョイント端子の一端側と補助端子との間に
挟んで溶接接続する工程と、該端子板の連鎖帯を切断分
離する工程と、各ジョイント端子の他端側かつ、溶接接
続された該フラットケーブルの各導体と同一面側に該リ
ード線の導体を溶接接続する工程と、前記接合部を前記
上部ケースと下部ケースとのうちいづれか一方のケース
に収容固定する工程と、該一方のケースと他方のケース
とを重ね合わせて固定する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項1の発明によれば、フラットケーブ
ルの各導体がジョイント端子と補助端子により端子化さ
れるから、リード線との接続も含めて後工程での作業性
がよくなる。また、フラットケーブルの各導体はジョイ
ント端子と補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続さ
れるから保護強化され、電気的および機械的接続の信頼
性が向上する。請求項2の発明によれば、フラットケー
ブルの各導体の先端に絶縁被覆層が残されているから、
各導体が依然として一体に連結されており、薄い導体の
曲がりなどが生じにくく、取扱が楽で作業性が一段と向
上する。また、請求項3の発明によれば、フラットケー
ブルとリード線との接続部が、両側のフラットケーブル
およびリード線の各絶縁被覆層に跨がってインサート成
形体で一括被覆されるから、信頼性がさらに向上する。
請求項4の発明によれば、前記ジョイント端子は基板直
付型のL形端子として形成したものを使用してもよく、
種々の変形、応用が可能である。
【0017】請求項5の発明によれば、前記ジョイント
端子はコネクタハウジングに挿入可能な平形端子として
形成したものを使用してもよく、種々の変形、応用が可
能である。請求項6の発明によれば、フラットケーブル
の導体を挟むジョイント端子と補助端子のうち、補助端
子は各導体のピッチに合わせて絶縁体により相互に連結
してなる補助端子ホルダとして形成されているから、そ
の作業性の向上と共に導体とジョイント端子の接続部の
機械的強度がさらに増加する。しかも、ジョイント端子
と導体の接続部およびジョイント端子とリード線の接続
部がケースに収容保護されるから、電気的および機械的
接続の安定性が増し、導体の厚さが30μm前後の前記
反転式回転機構の接合部にも十分使用可能となる。請求
項7の発明によれば、接続部全体がインサート成形体で
一括被覆されるから、その信頼性がさらに向上する。
【0018】請求項8の発明によれば、上部ケースと下
部ケースとが接合部を挟み込み、固定手段により上部ケ
ースと下部ケースとが重ね合わされて固定されるから、
接合部をインサート成形する場合に比べて接合部の取扱
が容易になる。請求項9の発明によれば、ジョイント端
子の同一面側に、フラットケーブルの各導体と各リード
線の導体とがそれぞれ溶接接続されるから、ジョイント
端子の片端の面にはフラットケーブルもリード線も溶接
接続されていない。また、接合部が、上部ケースと下部
ケースとに挟み込まれているから、接合部をインサート
成形する場合に比較して接合部に成形圧力が加わらな
い。
【0019】請求項10の方法によれば、フラットケー
ブルの導体とジョイント端子の接続には、一端側を前記
各導体のピッチに合わせ、他端側をリード線の配設ピッ
チに合わせて形成したジョイント端子の前記他端側を連
鎖帯で一体に結合してなる端子板を用いて行うので、相
互の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。ま
た、フラットケーブルの各導体はジョイント端子と補助
端子に挟まれた状態で溶接接続されるから、機械的およ
び電気的に安定な接合部が得られる。また、請求項11
の方法によれば、前記リード線の接続後、前記ジョイン
ト端子と補助端子によるフラットケーブルとリード線の
接続部が、両側のフラットケーブルおよびリード線の各
絶縁被覆層にまたがってインサート成形により一括して
被覆されるので、さらに信頼性の高いものが得られる。
【0020】請求項12の方法によれば、ジョイント端
子の一端側をフラットケーブルの各導体のピッチに合わ
せ、他端側をリード線の配設ピッチに合わせて形成した
から、相互の位置決めが正確かつ容易になる。また、フ
ラットケーブルの各導体がジョイント端子と補助端子と
に挟まれた状態で溶接接続されるから、三層が同時に溶
接されて接合部が機械的および電気的に安定する。更
に、ジョイント端子の他端側かつ、溶接接続されたフラ
ットケーブルの各導体と同一面側に各リード線の導体を
溶接接続して上部ケースと下部ケースとのどちらか一方
のケースに収容固定し、両ケースで挟み込んで固定する
から、接合部をインサート成形する方法に比べて、一貫
した組み立てラインで両ケースが接合部を挟み込む。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の具体例
を図面を参照して説明する。図1(A),(B)および
図2は本発明の第1実施例を示す図であり、1はフラッ
トケーブル、2は端子板、5は補助端子、6はリード
線、Aは接合部を示す。端子板2は複数本のジョイント
端子3を連鎖帯4により連成したものであり、各ジョイ
ント端子3は一端側3aがフラットケーブル1の導体1
aと同幅、同ピッチに合わせ、他端側3bがリード線6
の配設ピッチに合わせて形成され、他端側3bの先端が
連鎖帯4により一体に結合されている。この端子板2
は、銅、銅合金等の導電性金属板からプレス成形で得ら
れる。補助端子5も導体1aと同幅であり、同様にプレ
ス成形される。
【0022】まず、図1(A),(B)に示すように、
図示しない治具上に端子板2を載置し、各ジョイント端
子3の一端側3aにフラットケーブル1の導体1aを重
ね合わせ、さらにその上に補助端子5を重ね、この三層
の重ね合わせ部を超音波溶接することにより接合部Aが
形成される。超音波の代わりに熱圧着、スポット溶接、
半田付け等の公知の接合手段を用いてもよい。接合後、
端子板2の連鎖帯4を切断分離し、図2に示すように、
各ジョイント端子3の他端側3bにリード線6の導体6
aを接続する。接続は半田付けのほか、上記と同様超音
波溶接やスポット溶接、さらにかしめ(圧着)等の既知
の手段で行うことができる。
【0023】第1実施例から明らかなように、接合部A
は、フラットケーブル1の露出した導体1aの表裏両面
を導電性板材であるジョイント端子3と補助端子5とで
挟み込んだ状態で溶接することにより形成され、導体1
aは端子化される。即ち、導体1aはジョイント端子3
と補助端子5とで保護強化されるから、リード線6の接
続のように後処理時における作業性の向上と共に接続の
信頼性自体が格段に向上する。
【0024】図3(A),(B)は本発明の第2実施例
を示す。第1実施例と異なる点は、接合部A′におい
て、フラットケーブル1の端末の導体1aの先端に絶縁
被覆層1bを残してジョイント端子3と補助端子5とで
挟んだ状態で超音波溶接したことである。導体1aの先
端に絶縁被覆層1bを残したことにより、複数の導体1
aが一体に連結され、各導体1aが個別に撓んだり曲が
ったりせず、取扱が楽で作業性が向上する。また、接合
後、導体1aにかかるストレスが軽減し、電気的および
機械的接続の信頼性が一層向上する。なお、第1及び第
2実施例で、ジョイント端子3と補助端子5とで挟み込
まれたフラットケーブル1の導体1aと、リード線6の
導体6a(図2)との接続部が、フラットケーブル1お
よびリード線6の各絶縁被覆層6b(図2)にまたがっ
てインサート成形体で一括被覆されると、接続部の信頼
性がさらに向上する。
【0025】図4(A),(B)および図5(A),
(B)は本発明の第3実施例を示す。これらの図におい
て、端子板7はプリント基板直付け型のL型ジョイント
端子8の複数個を連鎖帯9(図4(A))で一体で結合
したものである。L型ジョイント端子8は、平板端子部
8aとこれから直角に折曲形成された基板接続端子部8
bとから成り、両端子部8a,8bはフラットケーブル
1の導体1aのピッチに合わせて形成されている。ま
た、10は複数のパターン11が形成されたプリント配
線板を示す。
【0026】本実施例において、フラットケーブル1の
一端の導体1aを先端の絶縁被覆層1bと共にL形ジョ
イント端子8の平板端子部8aと補助端子5とで挟み、
超音波溶接により接合部A′を形成する。これは第2実
施例と同様である。次いで、L形ジョイント端子8の基
板接続端子部8bをプリント配線板10のパターン11
の一端部に設けたランド孔11a(図5(B))に挿通
し、オートソルダ等により半田付けBを行い、対応する
パターン11の一端と接合した後、連鎖帯9を切断分離
する。最後に、パターン11の他端にリード線6を半田
付けにより接続する。
【0027】図6(A),(B)は本発明の第4実施例
を示し、本発明をコネクタの端子とフラットケーブルと
の接続に適用したものである。図において、端子板7′
は一端側を平板端子部8a′、他端側をコネクタ端子部
8b′とした平形ジョイント端子8′の複数個を第3実
施例と同様に連鎖帯9で一体に連結したものである。
【0028】本実施例の場合には、フラットケーブル1
の導体1aがコネクタ端子部8b′をもつ平形ジョイン
ト端子8′により直接端子化されるから、通常のコネク
タ端子と同様の取扱が可能となる。コネクタ端子部8
b′がコネクタハウジング10′に挿入される。そし
て、フラットケーブル1の一端の導体1aと先端の絶縁
被覆層1bとを、平形ジョイント端子8′の平板端子部
8a′と補助端子5とで挟み、超音波溶接により接合部
A″を形成する。
【0029】図7は本発明の第5実施例を示す接合部の
斜視図、図8はその分解斜視図、図9は図7のX−X線
断面図である。第5実施例に示す接合部Cは、フラット
ケーブル1、端子板17、補助端子ホルダ22およびケ
ース25とから構成される。
【0030】端子板17は、第1実施例と同様に、一端
側18aをフラットケーブル1の導体1aと同幅、同ピ
ッチに合わせ、他端側18bをリード線6(図7参照)
の配設ピッチに合わせた複数本のジョイント端子18の
他端側18bを連鎖帯19により連成し、さらにこれら
のジョイント端子18の両側にピン挿通孔20aを有す
る幅広のジョイント端子20,20′を連成したもので
あり、両ジョイント端子20,20′のピン挿通孔20
aは切欠部20bを挟んでその前後両側に設けてある。
【0031】補助端子ホルダ22は、絶縁体である枠状
主体23とこれに保持された複数の補助端子24とから
成る。枠状主体23は中央にホーン進退用の窓23aを
開口した枠体であり、四隅に前記端子板17の四個のピ
ン挿通孔20aに対応するピン挿通孔23bを有すると
共に、左右の肩部にロック凹部23cが形成されてい
る。補助端子24は平らな接合板部24aとその両端に
段差をおいて設けた引掛部24bとからいす型に形成さ
れ、各補助端子24は枠状主体23によりフラットケー
ブル1の導体1aのピッチに合わせて支持、固定されて
いる。補助端子ホルダ22は、図示しない金型に複数の
補助端子24を所定のピッチで配列して絶縁性樹脂を射
出するインサート成形により予め作製しておく。
【0032】ケース25は底壁26、その左右の側壁2
7および切欠窓28aを開設した前壁28とにより上方
および前後両側が解放された箱体として形成され、内部
に端子板17、フラットケーブル1の導体1aおよび補
助端子ホルダ22とリード線6(図7参照)を収容、保
持する。ケース25には、底壁26の後半側に段差を介
して上げ底26′を設けることにより、前半にホルダ収
容部25A、後半にジョイント端子載置部25Bとリー
ド線係止部25Cが区画形成されている。ホルダ収容部
25Aにおいて、底壁26の中央部に端子板17の各ジ
ョイント端子18を受ける複数条のリブ29が突設さ
れ、四隅に位置決めピン30が立設され、さらに側壁2
7の内面上方にロック突起31が突設されている。
【0033】ジョイント端子載置部25Bにおいて、上
げ底26′には複数のジョイント端子18と両側のジョ
イント端子20,20′を隔絶する隔壁32が立設され
ている。そして、これらの隔壁32の後に続く一段高い
隔壁33と、隔壁32の後端において両側に突設した突
壁32aとによりリード線係止部25Cが形成されてい
る。なお、ケース25の外周には側壁27から一体に4
本の位置決めリブ34が突設され、後述のインサート成
形時に金型に容易にセットできるようにしてある。
【0034】次に、接合部C(図7)の形成を図10な
いし図15を参照して説明する。図10において、12
は接合部形成用の治具であり、治具本体12aの中央に
は超音波溶接機のホーン(いずれも図示せず)進退用の
窓13が開口し、窓13の前後両側縁に前記端子板17
のジョイント端子18に対する複数の端子位置決め用の
補助ピン14が突設されると共に、窓13の外周に端子
板17および補助端子ホルダ22(図12)に対する4
本の位置決めピン15が立設されている。
【0035】最初に、上記治具12の上に端子板17を
セットする。端子板17の両側のジョイント端子20,
20′の各ピン挿通孔20aに位置決めピン15を通
し、複数のジョイント端子18の一端側18aは対応す
る補助ピン14で隔絶することにより、端子板17が正
確に位置決めされる。
【0036】次いで、図11のように、フラットケーブ
ル1の導体1aを各ジョイント端子18(20,2
0′)の一端側18a(図10)にそれぞれ重ね合わせ
る。さらにその上から、図12のように、補助端子ホル
ダ22を重ね合わせ、上下に開口した窓23aと窓13
(図10)を通して重ね合わせ部を超音波溶接する。即
ち、補助端子ホルダ22は、その枠状主体23に設けた
ピン挿通孔23bに上記位置決めピン15を通すことに
より容易にかつ正確にセットされる。これにより、フラ
ットケーブル1の各導体1a(図11)は各補助端子2
4の接合板部24aとジョイント端子18(20,2
0′)の一端側18a(図10)との間に挟まれた三層
重ね合わせ構造になるから、第1実施例の場合と同様に
超音波溶接すればよい。
【0037】次に、図12に示すような端子板17の連
鎖帯19を切断、除去する。図13のように、フラット
ケーブル1の各導体1a(図11)は補助端子ホルダ2
2の枠状主体23により絶縁固定された接合板部24a
と接合されているから、各導体1a(図11)自体や導
体間のピッチが不安定になるおそれは全くない。
【0038】次いで、各ジョイント端子18、導体1a
および補助端子ホルダ22の接合体C′を、図14に示
すように、ケース25にセットする。即ち、ケース25
のホルダ収容部25Aにおいて、位置決めピン30に補
助端子ホルダ22のピン挿通孔23bを合わせて該ホル
ダ22を押し込むと、側壁27の内面のロック突起31
がロック凹部23cに係合し、該ホルダ22はケース2
5にロック固定され、各ジョイント端子18の他端側1
8b(図13)はジョイント端子載置部25Bにおいて
上げ底26′(図8)に載置され、隔壁32によりジョ
イント端子18(図13)が互いに隔絶される。
【0039】次いで、リード線係止部25Cにおいて、
各リード線6(図9)を複数の隔壁33間に押し込ん
で、両側の突壁32a,32aにより係止すると共に、
先端の露出した導体6a(図9)を各ジョイント端子1
8の他端側18b(図13)に載置し、前記と同様に超
音波溶接する。
【0040】最後に、図15に示すように、フラットケ
ーブル1とリード線6との絶縁被覆層(図示せず)を含
めてケース25(図14)の全体を一括して絶縁性樹脂
によるインサート成形体35で覆う。これにより、フラ
ットケーブル1とリード線6の接合部Cの樹脂被覆成形
体C″(図7)が得られる。インサート成形に際し、図
12に示す如くに、フラットケーブル1の各導体1a
(図11)は前述のように補助端子ホルダ22の補助端
子24と端子板17から分離したジョイント端子18
(20,20′)とで保持強化された状態にあり、超音
波溶接時にも何ら疵つくこともないから、絶縁性樹脂の
射出圧等で断線するという心配は全くない。
【0041】図16は本発明の第6実施例を示す接合部
の分解斜視図である。図16において、第6実施例
に示す接合部Cは、フラットケーブル1、リード線
6、ジョイント端子18(20,20′)および補助端
子ホルダ22とから構成される。即ち、フラットケーブ
ル1の各導体1a(図11)が各ジョイント端子18
(20,20′)の一端側18a(図10)と各補助端
子24の接合板部24aとの間に挟まれ、重ね合わされ
た部分が超音波溶接され、また各リード線6の導体6a
が各ジョイント端子18(20,20′)の他端側18
bに超音波溶接されている。そして、接合部Cを後述
する上部ケース40と下部ケース41とに収容固定し、
両ケースに挟み込まれて保護する。
【0042】次に、接合部Cを形成し、接合部C
上部ケース40と下部ケース41とで覆って保護する場
合を説明する。図17において、接合部形成用の治具1
2′は、治具12の治具本体12a(図10)に立設さ
れた位置決めピン15を有する。端子板17′の連鎮帯
19′にはピン挿通孔20bが形成されている。図17
において、接合部形成用の治具12′は、治具12(図
10)とほぼ同様であり、治具本体12′aに立設され
た位置決めピン15および15′を有する。まず最初
に、図18に示すように、端子板17′のピン挿通孔2
0a及び20bを治具12′の位置決めピン15及び1
5′にそれぞれ通し、ジョイント端子18の一端側18
aを補助ピン14で隔絶する。これにより、端子板1
7′が正確に位置決めされる。
【0043】第二に、図19のように、フラットケーブ
ル1の導体1aを各ジョイント端子18(20,2
0′)の一端側にそれぞれ重ね合わせる。そして、図2
0に示す如くに、補助端子ホルダ22のピン挿通孔23
bを治具12′の位置決めピン15に通し、補助端子2
4の接合板部24aを導体1a(図19)に重ね合わせ
る。フラットケーブル1の各導体1a(図19)、各補
助端子24の接合板部24aおよび各ジョイント端子1
8(20,20′)(図19)の三層重ね合わせ構造の
状態で超音波溶接する。
【0044】第三に、端子板17′の連鎖帯19′を切
断、除去する(図21)。そして、図16に示すよう
に、各ジョイント端子18(20,20′)の他端側1
8bかつ、溶接接続されたフラットケーブル1の各導体
1a(図19)と同一面側にリード線6の導体6aを載
置し、各ジョイント端子18(20,20′)と各導体
6aとを超音波溶接する。これにより、接合部Cが形
成される。
【0045】最後に、図22の如くに、補助端子ホルダ
22(図21)を収容するホルダ収容部42Aと、リー
ド線6の導体6a(図16)を載置するリード線収容部
42Bとを区画形成した下部ケース41へ、接合部C
を裏返し(その状態の接合部をC′とする)にしてセ
ット、即ち、収容固定する。セットした状態で、接合部
′の上方から、図23に示すような上部ケース40
を重ね合わせ、上部ケース40と下部ケース41とで接
合部C′(図22)を挟み込む。そして、固定手段と
してのロック手段、即ち、下部ケース41の対向する側
壁41a,41bに上部ケース40方向へ設けた突起部
43と、上部ケース40の対向する側壁40a,40b
に形成された係合部44とを係合させ、上部ケース40
と下部ケース41とを固定する。
【0046】なお、上部ケース40と下部ケース41と
の形状は、本実施例では矩形状であるが、他の形状も可
能である。また、上部ケース40と下部ケース41との
固定手段は、ロック手段以外にも可能である。更に、接
合部Cを裏返して下部ケース41にセットし、上部ケ
ース40と下部ケース41とを固定したが、接合部C
を裏返しにせずに、上部ケース40と下部ケース41と
で接合部Cを挟み込んで保護する方法も可能である。
【0047】上述した接合部Cの強度はこれだけで充
分であるから、接合部Cを絶縁性樹脂でインサート成
形する必要がなくなる。これにより、接合部Cをイン
サート成形する工程を別途用意する必要がないから、接
合部Cの取扱が容易になり、一貫した組み立てライン
で接合部Cを上部ケース40と下部ケース41とで挟
み込むことができ、製造費と製造工程とを低減すること
ができる。また、インサート成形を行わないから、接合
部Cに成形圧力が加わらず、接合部Cの強度が劣化
しない。これにより、各ジョイント端子18(20,2
0′)と、フラットケーブル1の各導体1aおよび各リ
ード線6の導体6aとの断線が生じないから、接合部C
に対する信頼性が更に増す。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リード線と接続すべきフラットケーブルの導体を端子化
したので、その後工程での作業性がよく、溶接部分の保
護と共に電気的および機械的接続の信頼性の高いフラッ
トケーブルとリード線の接合部が得られる。また、FF
C導体の厚さが30μm程度の極薄導体にも適用するこ
とがきるフラットケーブルとリード線の接合部を提供す
ることがきる。
【0049】更に、接合部を絶縁性樹脂でインサート成
形せずに、上部ケースと下部ケースとで挟み込んで保護
する場合、インサート成形時に生じる形成圧力が接合部
に加わらず、接合部の強度が劣化しないから、ジョイン
ト端子と、フラットケーブルの各導体及び各リード線の
導体との断線が起きない。これにより、接合部に対する
信頼度を更に増すことができる。
【0050】その上、接合部をインサート成形する工程
を別途用意する必要がないから、接合部の取扱が容易に
なり、一貫した組み立てラインで接合部を上部ケースと
下部ケースとに挟み込んで、両ケースで接合部を覆って
保護することができる。これにより、製造工程を簡素化
することができるから、製造費を低減することができ
る。その上更に、ジョイント端子の同一面側にフラット
ケーブルの各導体を、各リード線の導体とを溶接接続
し、上部ケースと下部ケースとで接合部を挟み込んで保
護するから、製品自体を小型化(薄型化)することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の接合部の第1実施例を示す形
成過程の平面図、(B)はその断面図である。
【図2】同上の最終過程の平面図である。
【図3】(A)は本発明の接合部の第2実施例を示す形
成過程の平面図、(B)はその断面図である。
【図4】(A)は本発明の接合部の第3実施例を示す形
成過程の平面図、(B)はその断面図である。
【図5】(A)は同上の最終過程の平面図、(B)はそ
の断面図である。
【図6】(A)は本発明の接合部の第4実施例を示す一
部を断面した平面図、(B)はその縦断面図である。
【図7】本発明の接合部の第5実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7の分解斜視図である。
【図9】図7のX−X線断面図である。
【図10】図7の接合部の形成工程の説明図である。
【図11】図10の次の工程の説明図である。
【図12】図11の次の工程の説明図である。
【図13】図12の次の工程の説明図である。
【図14】図13の次の工程の説明図である。
【図15】同上の最終工程の説明図である。
【図16】本発明の接合部の第6実施例を示す分解斜視
図である。
【図17】図16の接合部の形成工程の説明図である。
【図18】図17の次の工程の説明図である。
【図19】図18の次の工程の説明図である。
【図20】図19の次の工程の説明図である。
【図21】図20の次の工程の説明図である。
【図22】図21の次の工程の説明図である。
【図23】同上の最終工程の説明図である。
【図24】従来の車両のステアリング機構用信号伝送装
置の一例を示す平面図である。
【図25】(A)は図6の装置におけるフラットケーブ
ルとリード線との接続部を示す側面図、(B)はその底
面図、(C)はそのジョイントバーと絶縁支持体との関
係を示す斜視図である。
【図26】従来のフラットケーブルの要部拡大図であ
る。
【図27】フラットケーブルとジョイントバーの接合部
の拡大説明図である。
【図28】フラットケーブルとジョイントバーとの接合
部の形状を示す説明図である。
【符号の説明】 A,A,A″,C,C 接合部 B 半田付け 1 フラットケーブル 1a 導体 1b 絶縁被覆層 2 端子板 3 ジョイント端子 4 連鎖帯 5 補助端子 6 リード線 6a 導体 6b 絶縁被覆層 7,7′ 端子板 8 L形ジョイント端子 8′ 平形ジョイント端子 9 連鎖帯 10 プリント配線板 10′ コネクタハウジング 12,12′ 治具 17,17′ 端子板 18 ジョイント端子 19,19′ 連鎖帯 20,20′ ジョイント端子 22 補助端子ホルダ 23 枠状主体 24 補助端子 25 ケース 25A,42A ホルダ収容部 25B ジョイント端子載置部 25C リード線係止部 30 位置決めピン 31 ロック突起 32,33 隔壁 40 上部ケース 41 下部ケース 42B リード線収容部
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図7】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図27】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図24】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図28】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図25】
【図26】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 伸之 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 市川 秀弘 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導体を有するフラットケーブルと
    リード線とをジョイント端子を介して接続する接合部に
    おいて前記ジョイント端子の一端側は前記各導体のピッ
    チに合わせて形成され、他端側はリード線の配設ピッチ
    に合わせて形成されており、前記フラットケーブルの各
    導体はジョイント端子の一端側と補助端子との間に挟ま
    れた状態で溶接接続され、各ジョイント端子の他端側に
    は対応するリード線の導体が接続されていることを特徴
    とする接合部。
  2. 【請求項2】 前記フラットケーブルの各導体の先端に
    絶縁被覆層が残されており、該絶縁被覆層により各導体
    が連結された状態で前記ジョイント端子の一端側と補助
    端子との間に挟まれている請求項1に記載の接合部。
  3. 【請求項3】 前記ジョイント端子と補助端子によるフ
    ラットケーブルとリード線の接続部が、両側のフラット
    ケーブルおよびリード線の各絶縁被覆層にまたがってイ
    ンサート成形体で一括被覆されている請求項1または2
    に記載の接合部。
  4. 【請求項4】 前記ジョイント端子が、一端側をフラッ
    トケーブルの導体に溶接接続される平板端子部、他端側
    を該平板端子部から直角に折曲形成された基板接続端子
    部とした基板直付型のL形端子として形成され、該基板
    接続端子部にはプリント配線板のパターンを介してリー
    ド線が接続される請求項1に記載の接合部。
  5. 【請求項5】 複数の導体を有するフラットケーブルと
    リード線の接合部において、 一端側がフラットケーブルの各導体のピッチに合わせて
    形成され、他端側がリード線の配設ピッチに合わせて形
    成、配列される複数のジョイント端子と、 複数の補助端子を前記各導体のピッチに合わせて絶縁体
    により相互に連結してなる補助端子ホルダと、 一方にホルダ収容部、他方にジョイント端子載置部およ
    びリード線係止部を区画形成したケースとを備え、 前記フラットケーブルの端末の各導体が前記ジョイント
    端子の一端側と補助端子ホルダの補助端子との間に挟ま
    れた状態で溶接接続されて前記ケースに収容され、該ケ
    ースのリード線係止部に係止されたリード線の導体が前
    記ジョイント端子の他端側に溶接接続されていることを
    特徴とする接合部。
  6. 【請求項6】 前記フラットケーブル、ジョイント端
    子、補助端子およびリード線の相互の接続部が両側のフ
    ラットケーブルおよびリード線の各絶縁被覆層を含めて
    前記ケースと共にインサート成形体で一括被覆されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の接合部。
  7. 【請求項7】 前記ジョイント端子と、前記フラットケ
    ーブルの各導体およびリード線の導体との接合部が、固
    定手段を有する上部ケースと下部ケースとに収容固定さ
    れて両ケースに挟み込まれていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の接合部。
  8. 【請求項8】 複数の導体を有するフラットケーブルと
    リード線との接合部において、 一端側が該フラットケーブルの各導体のピッチに合わせ
    て形成され、他端側が該リード線の配設ピッチに合わせ
    て形成、配列された複数のジョイント端子と、 複数の補助端子と前記各導体のピッチに合わせて絶縁体
    により相互に連結してなる補助端子ホルダと、 一方にホルダ収容部と他方にリード線収容部とを区画形
    成し且つ、固定手段を有する上部ケースと下部ケースと
    を備え、 前記フラットケーブルの各導体が前記ジョイント端子の
    一端側と前記補助端子との間に挟まれた状態で溶接接続
    され、該ジョイント端子の他端側かつ、溶接接続された
    該フラットケーブルの各導体と同一面側に前記リード線
    の導体が溶接接続されて該上部ケースと下部ケースとに
    挟み込まれていることを特徴とする接合部。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の接合部の形成方法であ
    って、 一端側を前記各導体のピッチに合わせ、他端側をリード
    線の配設ピッチに合わせて形成したジョイント端子の前
    記他端側を連鎖帯で一体に結合して成る端子板を用い
    て、フラットケーブルの各導体を対応するジョイント端
    子の一端側と補助端子との間に挟んで溶接接続する工程
    と、前記端子板の連鎖帯を切断分離する工程と、分離さ
    れた各ジョイント端子の他端側にリード線の導体を溶接
    する工程とを含むことを特徴とする接合部の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記リード線の溶接接続後、前記ジョ
    イント端子と補助端子によるフラットケーブルとリード
    線の接続部を、両側のフラットケーブルおよびリード線
    の各絶縁被覆層にまたがってインサート成形により一括
    被覆する工程を含むことを特徴とする請求項9の記載の
    接合部の形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の接合部の形成方法で
    あって、 一端側を前記フラットケーブルの各導体のピッチに合わ
    せ、他端側を前記リード線の配設ピッチに合わせて形成
    したジョイント端子の該他端側を連鎖帯で一体に結合し
    て成る端子板を用いて、該フラットケーブルの各導体を
    対応する該ジョイント端子の一端側と補助端子との間に
    挟んで溶接接続する工程と、該連鎖帯を該端子板から切
    断分離する工程と、各ジョイント端子の他端側かつ、溶
    接接続された該フラットケーブルの各導体と同一面側に
    該リード線の導体を溶接接続する工程と、前記接合部を
    前記上部ケースと下部ケースとのうちいずれか一方のケ
    ースに収容固定する工程と、該一方のケースと他方のケ
    ースとを重ね合わせて固定する工程とを含むことを特徴
    とする接合部の形成方法。
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