JP4381959B2 - ワイヤハーネス用ジョイントコネクタ及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス用ジョイントコネクタ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、自動車等に配索されるワイヤハーネスに巻き付けて固定され、当該ワイヤハーネスに含まれる電線同士を電気的に接続するワイヤハーネス用ジョイントコネクタに関するものである。
従来、ワイヤハーネスに含まれる電線同士を電気的に相互接続するジョイントコネクタについては、当該コネクタと前記ワイヤハーネスの本体部分とに粘着テープを巻き付けて当該ワイヤハーネス本体部分に前記コネクタを固定するといったことがよく行われている(特許文献1)。
例えば、下記特許文献1の図5及び図6には、ワイヤハーネスに含まれる複数の電線の端末にそれぞれ雌端子を固定し、これらの雌端子をジョイントコネクタに設けられた相互接続用の雄端子に嵌合して当該ジョイントコネクタをテープ巻で前記ワイヤハーネスの本体部分に固定するようにしたものが開示されている。
特開平8−79948号公報(第2〜3頁,図8)
前記のような相互接続すべき電線の本数が増えると、それだけジョイントコネクタも大型化してしまい、ワイヤハーネス本体にテープ巻きすることが難しくなる。また、仮にテープ巻きができたとしても、前記ジョイントコネクタがワイヤハーネス本体から径方向に大きく突出して配索等の妨げになるおそれがある。
なお、前記特許文献1の図1〜図4には、ワイヤハーネスに巻き付けられるバンドの外周に複数個の端子収容室を配列して各端子収容室ごとに電線側端子が1個ずつ嵌入可能となるようにし、その嵌入された端子同士が前記バンドに含まれる導電性薄板を介して電気接続されるようにしたものが開示されているが、このような構成においても接続できる電線の個数が限られ、回路設計も著しく制約されることになる。また、既にワイヤハーネスが組み上がった状態で各電線側端子を1個ずつ現場にて前記各端子収容室に嵌入していくものであるため、電線の本数が多い場合には作業がきわめて面倒となる。しかも、ワイヤハーネス本体の外周面と同等の曲率で湾曲するバンドの外周面上に端子収容室が配されることになるので、当該端子収容室への端子挿入作業も通常のコネクタハウジングへの端子挿入作業に比べ難しくなる。
本発明は、このような事情に鑑み、コネクタそのものを大型化することなくワイヤハーネスに含まれる複数本の電線を簡単な作業で電気的に相互接続することを可能にし、しかも、ワイヤハーネスの本体外周面上に安定した状態で固定することができるワイヤハーネス用ジョイントコネクタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、複数のコネクタ端子がその軸方向と略直交する方向に配列されるとともにこれらのコネクタ端子が絶縁ハウジングに保持される複数の単位コネクタと、これらの単位コネクタが前記コネクタ端子の配列方向と略同等の方向に配列された状態でその配列方向に配索されるフレキシブル配線材とを備え、このフレキシブル配線材は、互いに異なる単位コネクタのコネクタ端子同士を電気的に接続するための複数の導体と、これらの導体の周囲を覆うように成形されて全体を一体化する絶縁体とを含むとともに、前記絶縁ハウジングの配列方向と直交しかつ前記コネクタ端子の軸方向と直交する方向に曲げ変形可能な形状を有し、各単位コネクタにおいては、前記コネクタ端子に加えて当該コネクタ端子よりも当該単位コネクタに隣接する単位コネクタに近い位置に配線材固定用金具が配列され、これらのコネクタ端子及び配線材固定用金具と前記フレキシブル配線材に含まれる導体とが交差する状態で当該導体と所定のコネクタ端子とが電気的に接続されるとともに当該導体が前記配線材固定用金具に相対変位不能となるように固定され、このフレキシブル配線材の曲げ変形を伴いながら前記各絶縁ハウジングが前記ワイヤハーネスの本体の周方向に並ぶ姿勢で当該ワイヤハーネスの周囲に巻付け可能となっているワイヤハーネス用ジョイントコネクタである。
ここで、「ワイヤハーネスの本体の周方向に並ぶ姿勢」とは、各絶縁ハウジングが互いに当該周方向に位置をずらして並ぶ姿勢を広く意味するものであり、当該周方向だけでなく軸方向にも絶縁ハウジング同士の位置がずれているものであってもよい。
このワイヤハーネス用ジョイントコネクタによれば、ワイヤハーネス側のコネクタに結合可能な複数の単位コネクタを備えていて各単位コネクタのコネクタ端子同士がフレキシブル配線材を介して電気的に相互接続されているので、各単位コネクタは小型の構造としながら、これらの単位コネクタにワイヤハーネス側の適当なコネクタを結合するだけの簡単な作業で、当該コネクタにつながっている電線同士を前記コネクタ端子及びフレキシブル配線材で構成されたジョイント回路を介して相互接続することができる。しかも、前記フレキシブル配線材を曲げ変形させながら、前記各単位コネクタの絶縁ハウジングがワイヤハーネス本体の周方向に並ぶ姿勢でワイヤハーネス本体の周囲に巻き付けることにより、当該ワイヤハーネス本体に各単位コネクタを安定した状態で固定することができる。
このフレキシブル配線材の具体的な構造は問わず、例えばフレキシブルプリント回路(FPC)やリボン電線、あるいは複数本の絶縁電線を単に配列しただけのものによってもフレキシブル配線材を構成することが可能であるが、偏平な複数本の導体が互いに平行に並んだ状態でその周囲を覆う絶縁体により一体化されたフラット配線材が好適である。このフラット配線材は、構造が簡単で、取扱いも容易である。
ここで、前記フレキシブル配線材には、単位コネクタ同士の相対変位等に起因して張力が作用する可能性があるが、各単位コネクタでは、前記コネクタ端子に加えて当該コネクタ端子よりも当該単位コネクタに隣接する単位コネクタに近い位置に配線材固定用金具が配列され、この配線材固定用金具にフレキシブル配線材の導体が相対変位不能となるように固定されているので、前記フレキシブル配線材に張力が作用しても当該張力がフレキシブル配線材の導体とコネクタ端子との接続部分に作用することが防がれ、これにより当該接続の高い信頼性が確保される。
より具体的には、各単位コネクタにおいて、そのコネクタ端子及び配線材固定用金具と前記フレキシブル配線材に含まれる導体とが交差する状態で当該導体と所定のコネクタ端子とが溶接されるとともに当該導体が前記配線材固定用金具に溶接されているものが、好適である。
この構成によれば、コネクタ端子及び配線材固定用金具とフレキシブル配線材の導体とが溶接されることにより、当該コネクタ端子と導体との電気的接続、及び、配線材固定用金具と前記導体との固定の双方を、一括して確実に行うことが可能である。
また、前記配線材固定金具を、前記コネクタ端子と同じ材料により形成され、かつ、前記コネクタ端子のうち前記フレキシブル配線材の導体に接続される部分を含む部位と同一の形状であるダミー端子として構成すれば、当該コネクタ端子と配線材固定用金具であるダミー端子との形状の共通化によって両者の生産性を高めることができる。
本発明においては、互いに隣接する単位コネクタの絶縁ハウジング同士を連結するハウジング連結部が当該絶縁ハウジングと一体に成形され、各ハウジング連結部は、前記絶縁ハウジングの配列方向と直交しかつ前記コネクタ端子の軸方向と直交する方向に曲げ変形可能な形状を有していることが、より好ましい。
この構成によれば、前記ハウジング連結部により単位コネクタ同士の相対変位(特に両単位コネクタ同士が接離する方向の相対変位)を抑制することにより、フレキシブル配線材の強度的負担を著しく軽減することができる。しかも、このハウジング連結部を前記フレキシブル配線材とともに曲げ変形させることによって、ジョイントコネクタを不都合なくワイヤハーネス本体の周囲に巻き付けることができる。
本発明に係るワイヤハーネス用ジョイントコネクタでは、複数のコネクタ端子とともに配線材固定用金具を配列しているので、前記フレキシブル配線材に含まれる導体と所定のコネクタ端子とを電気的に接続する工程と、前記導体を前記配線材固定用金具に固定する工程とを、同一の方法で一括して行うことにより当該ジョイントコネクタを製造することが可能であり、この方法によって製造効率を高めることができる。
特に、前記フレキシブル配線材に含まれる導体と所定のコネクタ端子とを電気的に接続する工程と、前記導体を前記配線材固定用金具に固定する工程とを、ともに溶接によって一括して行うようにすれば、簡単な作業で、高い信頼性をもつワイヤハーネス用ジョイントコネクタを製造することが可能になる。
なお、ここで「一括して」とは、「フレキシブル配線材に含まれる導体と所定のコネクタ端子とを電気的に接続する工程」と、「導体を配線材固定用金具に固定する工程」とを全く同時に行うものに限られず、同じ設備(例えば溶接設備)を用いて前記両工程を連続的に行うものも含む趣旨である。
以上のように、本発明によれば、ワイヤハーネス側のコネクタに結合可能な複数の単位コネクタを備えていて各単位コネクタのコネクタ端子同士がフレキシブル配線材を介して電気的に相互接続されているので、各単位コネクタは小型の構造としながら、これらの単位コネクタにワイヤハーネス側の適当なコネクタを結合するだけの簡単な作業で、当該コネクタにつながっている電線同士を前記コネクタ端子及びフレキシブル配線材で構成されたジョイント回路を介して相互接続することができる。しかも、前記フレキシブル配線材を曲げ変形させながら、前記各単位コネクタの絶縁ハウジングがワイヤハーネス本体の周方向に並ぶ姿勢でワイヤハーネス本体の周囲に巻き付けることにより、当該ワイヤハーネス本体に各単位コネクタを安定した状態で固定することができる。
また、各単位コネクタではコネクタ端子とともに配線材固定用金具が配列されており、この配線材固定用金具に前記フレキシブル配線材の導体が相対変位不能となるように固定されているので、前記コネクタ端子とフレキシブル配線材の導体との接続部分にフレキシブル配線材の張力が作用するのを防いで当該フレキシブル配線材による電気接続の信頼性を高く保持することができる。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すワイヤハーネス用ジョイントコネクタは、図3に示されるワイヤハーネス50に含まれる電線同士を電気的に接続するためのジョイントコネクタとして構成されたものであり、3つの単位コネクタC1,C2,C3が一体に連結され、かつ電気的に相互接続されたものとなっている。
前記各単位コネクタC1,C2,C3は、複数本(図例では図4に示すように5本)のピン状のコネクタ端子10と、これらのコネクタ端子10を保持する絶縁ハウジング20とを備え、これらの絶縁ハウジング20は前記コネクタ端子10の軸方向と直交する方向(幅方向)に配列されている。そして、互いに異なる単位コネクタのコネクタ端子10同士がフレキシブル配線材30を介して電気的に相互接続されるとともに、隣接する単位コネクタの絶縁ハウジング20同士がハウジング連結部40により一体に連結されたものとなっている。
図2(a)(b)に示されるように、前記各コネクタ端子10の軸方向前側部分(同図では右側部分)は、相手方雌端子の電気接続部に嵌入可能な電気接続タブ12とされ、軸方向後側部分(同図では左側部分)は、前記フレキシブル配線材30に接続される配線材接続部14とされており、これら電気接続タブ12と配線材接続部14との境界部分には幅広の鍔部16が形成されている。そして、これらコネクタ端子10がその軸方向と直交する方向(コネクタ幅方向)に配列された状態で前記絶縁ハウジング20に保持されている。
さらに、前記各コネクタ端子10の両外側(コネクタ幅方向両外側)には、当該コネクタ端子10とともにダミー端子18が配列されている。このダミー端子18は、前記コネクタ端子10と同じ材料によって形成され、かつ、当該コネクタ端子10の電気接続タブ12を切除した形状をなしている。すなわち、このダミー端子18は、前記コネクタ端子10の鍔部16及び配線材接続部14と同一の形状をなしており、当該配線材接続部14とともにコネクタ幅方向に配列された状態で絶縁ハウジング20に保持されている。
なお、このダミー端子18は、必ずしもコネクタ端子10の両外側になくてもよく、少なくとも各単位コネクタのコネクタ端子10と当該単位コネクタに隣接する単位コネクタとの間の位置に存在すればよい。従って、例えば図1(a)に示される両端の単位コネクタC1,C3のように、隣接する単位コネクタが単位コネクタC2のみのものについては、その単位コネクタC2に近い側(例えば単位コネクタC1の場合には図1(a)(b)の右側)のみにダミー端子18を配するようにしてもよい。
また、本発明に係るコネクタに含まれるコネクタ端子は雄雌を問わず、その使用箇所に応じて適宜選定すればよい。
各絶縁ハウジング20の軸方向前側部分は、相手方コネクタの絶縁ハウジングが嵌入可能なフード22とされ、軸方向後側部分は前記フード22の奥壁から後方に延びる配線材保持部24となっている。そして、図3(a)に示すように、前記フード22内に前記各コネクタ端子10の電気接続タブ12が突出し、前記配線材保持部24に前記配線材接続部14が位置する姿勢で、前記コネクタ端子10が前記フード22と配線材保持部24との境界部分である端子保持部25に圧入状態で保持されるとともに、前記配線材保持部24は前記各コネクタ端子10の配線材接続部14を上下に開放する枠状に形成されている。
フレキシブル配線材30は、図例では、複数本(図例では5本)の導体32とこれらの導体32を覆う絶縁層34とを備えた薄肉のフラット配線材で構成されている。前記各導体32は、偏平で薄肉の形状(例えば平型形状)をなし、これらの導体32が互いに平行な姿勢でその肉厚方向と直交する方向に配列され、これらを覆うように前記絶縁層34が成形されることにより、全体が一体化されるとともに、その肉厚方向に曲げ変形することが可能となっている。
さらに、このフレキシブル配線材30の絶縁層34の表裏両面には、前記各導体32とこの導体32に接続されるべき前記コネクタ端子10の配線材接続部14及びダミー18とが交差する位置に窓34aが形成され、この窓34aを通じて前記導体32が部分的に絶縁層34の外側に露出された構成となっている。そして、図2(a)に示すような上下一対の溶接用電極Pによって前記導体32と配線材接続部14及びダミー端子18との交差部分とを挟みつけ、この状態で当該溶接用電極P同士の間に電圧を印加することにより、前記導体32と配線材接続部14及びダミー端子18とを溶接することが可能となっている。
なお、本発明においてフレキシブル配線材の具体的な構造は問わず、例えばフレキシブルプリント回路(FPC)やリボン電線、あるいは複数本の絶縁電線を単に配列しただけのものによってもフレキシブル配線材を構成することが可能である。ただし、図示のようなフラット配線材であれば、構造が簡単で、取扱いも容易となる。
さらに、前記配線材保持部24の上側開口には、これを塞ぐようにカバー26が装着可能となっている。具体的には、図2(c)に示すように、前記カバー26の四隅に下方に突出する被係止アーム26aが形成され、各被係止アーム26aの端部にコネクタ前後方向の両外側に突出する被係止部26bが形成される一方、前記配線材保持部24のコネクタ幅方向両外側の位置には前記両被係止アーム26aが挿入可能な係止溝24aが形成され、各係止溝24a内に前記両被係止アーム26aが挿入されて当該被係止アーム26aの被係止部26bが前記係止溝24aの周縁の係止部26bに係合することにより、カバー26が配線材保持部24に係止されるようになっている。
前記ハウジング連結部40は、薄板状をなし、隣接する単位コネクタの絶縁ハウジング20同士の間に両絶縁ハウジング20を連結するように当該絶縁ハウジング20と一体に成形されている。図例では、前記フレキシブル配線材30よりも上側の位置(後述の巻き付け状態ではフレキシブル配線材30よりも外側となる位置)であって、かつ、コネクタ前後方向に間隔をおいてその両側の位置にハウジング連結部40が形成されている。
このハウジング連結部40は、前記フレキシブル配線材30と同様に、その肉厚方向、すなわち、前記絶縁ハウジング20の配列方向と直交しかつ前記コネクタ端子10の軸方向と直交する方向(図1(b)の上下方向)に曲げ変形可能となっている。
次に、このワイヤハーネス用ジョイントコネクタの組立要領及び使用要領の一例を説明する。
1)各単位コネクタC1,C2,C3の絶縁ハウジング20及びこれらの絶縁ハウジング20同士を連結するハウジング連結部40を適当な樹脂材料により一体成形する。なお、このハウジング連結部40は本発明において必ずしも要さず、当該ハウジング連結部40を省略する場合には前記各絶縁ハウジング20を個別に成形すればよい。
2)各絶縁ハウジング20の端子保持部25にコネクタ端子10及びダミー端子18を圧入して保持させ、これにより単位コネクタC1,C2,C3を完成する。ここで、前記ダミー端子18はコネクタ端子10と同材質でかつ当該コネクタ端子10の鍔部16及び配線材接続部14と同じ形状をなしているので、例えばコネクタ端子10の電気接続タブ12を切除するだけでダミー端子18を製造することが可能であり、両端子10,18の量産性を高めることが可能である。また、両端子10,18を同じ要領で絶縁ハウジング20に取付けることができるので、組立作業性も良好となる。
3)フレキシブル配線材30においては、絶縁層34の適当な部分を除去して窓34aを形成しておく。
4)各絶縁ハウジング20の配線材保持部24におけるコネクタ端子10の配線材接続部14及びダミー端子18の上にフレキシブル配線材30を載せる。その位置は、前記窓34aが形成された位置においてフレキシブル配線材30の導体32とこの導体32に接続されるべき配線材接続部14及びダミー端子18とが交差する位置とする。
5)前記導体32と配線材接続部14及びダミー端子18との交差部分に両側から図2(a)に示す溶接用電極Pをあてがい、両電極P間に電圧をかけることにより、当該交差部分で前記導体32と配線材接続部14及びダミー端子18とを一括して溶接する。この溶接により、前記導体32と配線材接続部14とが電気的に接続されるとともに、前記導体32が前記ダミー端子18に固定されることにより絶縁ハウジング20に対するフレキシブル配線材30の相対変位が規制された状態となる。
なお、本発明ではワイヤハーネス用ジョイントコネクタの組立手順は特に問わず、例えば予めコネクタ端子及びダミー端子とフレキシブル配線材とを接続しておいてから当該コネクタ端子を前記絶縁ハウジングにセットするようにしてもよい。
6)絶縁ハウジング20の配線材保持部24にカバー26を装着して前記フレキシブル配線材30とコネクタ端子10及びダミー端子18との交差部分を上から覆う。
7)図3(a)(b)に示すようなワイヤハーネス50の本体外周面に前記ワイヤハーネス用ジョイントコネクタを巻き付ける。具体的には、前記フレキシブル配線材30及びハウジング連結部40を当該ハウジング連結部40が径方向外側となる向きに曲げ変形させながら、単位コネクタC1,C2,C3がワイヤハーネス50の本体周方向に並ぶ姿勢で当該ワイヤハーネス本体の周囲にワイヤハーネス用ジョイントコネクタを巻き付ける。そして、このワイヤハーネス用ジョイントコネクタの周囲に例えば図示の粘着テープ60を巻き付けて当該ワイヤハーネス用ジョイントコネクタをワイヤハーネス50の本体に固定する。
8)図3(b)に示すように、各単位コネクタC1,C2,C3に対し、前記ワイヤハーネス50に含まれる電線52の端末に設けられたコネクタ54のうちの対応するコネクタ54を結合する。このような簡単なコネクタ結合操作によって、前記電線52のうちの適当な電線同士を、前記コネクタ端子10とフレキシブル配線材30の導体32とによって構成されるジョイント回路を介して相互に電気的に接続することができる。
このようなワイヤハーネス用ジョイントコネクタによれば、各単位コネクタC1,C2,C3については大型化することなく、簡単な操作で電線52同士を電気的に接続することができる。しかも、前記ハウジング連結部40及びフレキシブル配線材30を曲げ変形させながらワイヤハーネス50の本体の周囲に巻き付けることによって、各単位コネクタC1〜C3を安定した状態で固定することができる。
さらに、この実施の形態では、上述のように、フレキシブル配線材30の導体32がダミー端子18に溶接によって固定されていてこの固定部位で絶縁ハウジング20に対するフレキシブル配線材30の相対変位が規制されているので、例えば絶縁ハウジング20間に存在するフレキシブル配線材30に外力が加わって当該フレキシブル配線材30に張力が生じても当該張力が前記フレキシブル配線材30の導体32とコネクタ端子10との接続箇所に作用することが阻止される。従って、当該接続箇所の信頼性を高く保持することができる。
なお、本発明に係る「配線材固定用金具」は必ずしも前記のようにコネクタ端子10に近似したダミー端子18として構成されていなくてもよく、例えば当該コネクタ端子10とは全く別形状の配線材固定用金具を絶縁ハウジング20にモールドするようにしてもよい。
また、当該配線材固定用金具とフレキシブル配線材30の導体32とを固定するための具体的な方法も特に問わず、例えば当該金具に前記フレキシブル配線材30の絶縁層34に切り込み可能なスロット刃を形成して当該スロット刃の間に導体32を圧入させる、いわゆる圧接接続や、前記金具に前記絶縁層34に突き通し可能な針を設けて当該針を前記導体32に接触させる、いわゆるピアッシング等の手法を用いてもよい。いずれの場合も、導体32をコネクタ端子10に接続する工程と当該導体32を配線材固定用金具に固定する工程とを同一の方法で行うようにして両工程を一括して(すなわち同時にもしくは連続的に)行うようにすれば、製造効率は飛躍的に向上する。
本願請求項1の「ワイヤハーネスの本体の周方向に並ぶ姿勢」とは、各絶縁ハウジングが互いに当該周方向に位置をずらして並ぶ姿勢を広く意味するものであり、当該周方向だけでなく軸方向にも絶縁ハウジング同士の位置がずれているものであってもよい。例えば、複数の単位コネクタが螺旋状に配列された状態でワイヤハーネス50の本体の周囲に巻かれるものであってもよい。また、単位コネクタの具体的な個数についても仕様に応じて適宜選定が可能である。
(a)は本発明の実施の形態に係るワイヤハーネス用ジョイントコネクタの平面図、(b)はその正面図である。 (a)は前記ワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおけるコネクタ端子とフレキシブル配線材との接続工程を示す断面側面図、(b)は当該ワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおける単位コネクタの断面平面図、(c)は(b)のC−C線断面図である。 (a)は前記ワイヤハーネス用ジョイントコネクタをワイヤハーネス本体周囲に巻き付けた状態を示す断面正面図、(b)はその一部破断側面図である。
符号の説明
C1,C2,C3 単位コネクタ
10 コネクタ端子
14 配線材接続部
20 絶縁ハウジング
30 フレキシブル配線材
32 導体
34 絶縁層
40 ハウジング連結部
50 ワイヤハーネス
52 ワイヤハーネスに含まれる電線
54 ワイヤハーネス側コネクタ

Claims (7)

  1. 複数のコネクタ端子がその軸方向と略直交する方向に配列されるとともにこれらのコネクタ端子が絶縁ハウジングに保持される複数の単位コネクタと、
    これらの単位コネクタが前記コネクタ端子の配列方向と略同等の方向に配列された状態でその配列方向に配索されるフレキシブル配線材とを備え、
    このフレキシブル配線材は、互いに異なる単位コネクタのコネクタ端子同士を電気的に接続するための複数の導体と、これらの導体の周囲を覆うように成形されて全体を一体化する絶縁体とを含むとともに、前記絶縁ハウジングの配列方向と直交しかつ前記コネクタ端子の軸方向と直交する方向に曲げ変形可能な形状を有し、
    各単位コネクタにおいては、前記コネクタ端子に加えて当該コネクタ端子よりも当該単位コネクタに隣接する単位コネクタに近い位置に配線材固定用金具が配列され、これらのコネクタ端子及び配線材固定用金具と前記フレキシブル配線材に含まれる導体とが交差する状態で当該導体と所定のコネクタ端子とが電気的に接続されるとともに当該導体が前記配線材固定用金具に相対変位不能となるように固定され、
    このフレキシブル配線材の曲げ変形を伴いながら前記各絶縁ハウジングが前記ワイヤハーネスの本体の周方向に並ぶ姿勢で当該ワイヤハーネスの周囲に巻付け可能となっていることを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタ。
  2. 請求項1記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおいて、前記フレキシブル配線材は、偏平な複数本の導体が互いに平行に並んだ状態でその周囲を覆う前記絶縁体により一体化されたフラット配線材により構成されていることを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタ。
  3. 請求項1または2記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおいて、各単位コネクタにおいては、そのコネクタ端子及び配線材固定用金具と前記フレキシブル配線材に含まれる導体とが交差する状態で当該導体と所定のコネクタ端子とが溶接されるとともに当該導体が前記配線材固定用金具に溶接されていることを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおいて、前記配線材固定金具は、前記コネクタ端子と同じ材料により形成され、かつ、前記コネクタ端子のうち前記フレキシブル配線材の導体に接続される部分を含む部位と同一の形状であるダミー端子であることを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタにおいて、互いに隣接する単位コネクタの絶縁ハウジング同士を連結するハウジング連結部が当該絶縁ハウジングと一体に成形され、各ハウジング連結部は、前記絶縁ハウジングの配列方向と直交しかつ前記コネクタ端子の軸方向と直交する方向に曲げ変形可能な形状を有していることを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタの製造方法であって、前記フレキシブル配線材に含まれる導体と所定のコネクタ端子とを電気的に接続する工程と、前記導体を前記配線材固定用金具に固定する工程とを、同一の方法で一括して行うことを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタの製造方法。
  7. 請求項6記載のワイヤハーネス用ジョイントコネクタの製造方法であって、前記フレキシブル配線材に含まれる導体と所定のコネクタ端子とを電気的に接続する工程と、前記導体を前記配線材固定用金具に固定する工程とを、ともに溶接によって一括して行うことを特徴とするワイヤハーネス用ジョイントコネクタの製造方法。
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