JPH09507666A - 帯状の記録担体を処理するための摩擦駆動装置を備えた印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、連続紙を処理するための、摩擦駆動装置を備えた印刷装置に関する。このために、印刷装置に、摩擦ローラから成る摩擦駆動装置が設けられていて、これらの摩擦ローラの間を記録担体（Ａ）が通過するようになっており、さらに給紙装置（ＰＺ）が設けられている。給紙装置（ＰＺ）では、記録担体（Ａ）はウェブプレセンタリング装置（３）に整合させられ、この後、記録担体の搬送方向で制動され、これにより、記録担体は、摩擦駆動装置（８）において所定の位置を占めるようになっている。この後、記録担体のウェブは、安定化域において安定化ローラ（９）によって安定化され、ループ引張り装置（１０）を介して、印刷ユニット（ＤＡ）の駆動装置（８）へ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】 帯状の記録担体を処理するための 摩擦駆動装置を備えた印刷装置 例えば、欧州特許出願第０１５４６９５号明細書より公知の、連続紙と協働す る電子写真印刷装置は、巻取紙にも積まれた物品にも印刷することができる。こ の印刷装置には、紙を案内するために搬送用無限軌道が設けられていて、この無 限軌道は、紙の縁部に設けられていて相応に穿孔された補助的な帯に噛み合う。 縁部にパーフォレーションを備えた折り畳まれた紙の印刷は、技術的に成熟し ており、かつ良好であることが証明されている。しかし、この場合次のような欠 点、すなわち、いずれにせよ紙は所定の規格に合わせて生産されなければならず 、パーフォレーションを備えた帯のための付加的な紙部分に対しても入手時に支 払いがなされなければならず、しかも、通常この帯は後処理の間に再び切り離さ れて処分されねばならないという欠点がある。このようなことから、使用者は、 パーフォレーションを備えた搬送帯に関連して著しく増大したコストを甘受しな くてはならない。 紙の後処理技術では、送り穴を有さないウェブガイドが公知であり、このウェ ブガイドは、通常アクティブな制御ユニット（回転フレーム）とパーフォレーシ ョンを備えた巻かれた製品とに関連して、製品を非常に強い張力で正確に搬送す る。この搬送は、例えば、印刷装置を通過した直後に縁部の帯が分離された時に 必要となる。 連続紙を処理するデータプリンタの場合、紙ウェブを速度と横方向位置とに関 して正確に案内し、また、印像と紙との間において必要な見当合わせ精度が得ら れるように紙ウェブを印刷ユニットと同期化させることが一般的に必要である。 このために、連続紙と協働する電子写真印刷装置では、側部にパーフォレーシ ョンを備えた紙ウェブを使用することが従来より一般的である。 しかし、このことは、前述の理由から電子写真印刷装置の機能を著しく制限す る。 このような形式の印刷装置では、例えば前述の紙の後処理技術で使用されてい るような摩擦駆動装置が紙駆動装置として使用されると、折り畳まれた紙を使用 する場合、印刷ページの横方向パーフォレーション列の部分でパーフォレーショ ンが裂断してしまう危険性がある。他方、パーフォレーションを備えた紙および パーフォレーションのない紙と、パーフォレーションを備えた積み重ねられた製 品およびパーフォレーションのない積み重ねられた製品との両方を処理できるよ うに、連続紙を処理するデータプリンタを構成する必要がある。 したがって、本発明の課題は、帯状の記録担体を摩擦で駆動する、帯状の記録 担体を処理するための印刷装置を提供することである。しかもこの場合、印刷装 置は、パーフォレーションを備えた紙およびパーフォレーションのない紙の両方 を処理できることが望まれている。本発明の別の目的は、所望の精度で、巻取紙 および積み重ねられた製品を印刷ユニットと同期化させるのに適した、帯状の記 録担体のための印刷装置の紙の案内を提供することであり、この目的のためには ガイドとしての送り穴は必要とされない。 本発明のこれらの課題は、請求項１および１０の特徴により解決された。 本発明による印刷装置により、パーフォレーションを備えた紙およびパーフォ レーションのない紙を高い精度で処理することができる。また、パーフォレーシ ョンを備えた紙を使用する場合に生じる裂断の危険性が著しく軽減される。本発 明の装置は、個々のシートに裁断された帯状の記録担体が、個々に分類されかつ 組み合わされて文書を形成する、文書印刷装置による使用に特に適している。 本発明の実施例が、図面に示されており、以下に例を挙げてさらに詳しく説明 する。 図１は、連続した紙を処理するための、摩擦駆動装置を備えた印刷装置の機能 を概略的に示す図であり、 図２は、斜めに装着された摩擦ローラを備えた、ウ ェブのプレセンタリング装置を示す概略図である。 図面に示された、帯状の記録担体Ａを処理するための、摩擦駆動装置を備えた 印刷装置は、例えば欧州特許出願第０１５４６９５号明細書に基づき設計される ことができる本来の印刷ユニットＤＡと、給紙装置ＰＺとを有している。印刷ユ ニットＤＡは、帯状の記録担体Ａを処理するために設計されており、この記録担 体Ａは、巻取られた製品または積重ねられた製品として構成されている。印刷ユ ニットは、２つの摩擦ローラから成る摩擦駆動装置を有しており、記録担体はこ れらの２つの摩擦ローラの間を通して送られる。帯状の記録担体Ａは、特に次の ような形式で、給紙装置ＰＺを介して供給される。すなわち、紙送込み装置１で は、予め折られた折り畳み紙として製造された、側部の搬送用の孔を有していな い連続した紙が、まず初めに２つの定置軸２（紙分離装置）を介してウェブを著 しく緊張させることなく、変位または制動される。定置軸２は、軽いブレーキと しても、例えば搬送されてくるウェブを互いに分離するための紙分離装置として も働く。ウェブプレセンタリング装置３では、紙ウェブが、変位させられ（約９ ０°）、また記録担体Ａと摩擦接触するように位置した、斜めに配置された２つ の摩擦ローラ４（図２）により、ストッパとして形成された左側のウェブ制限装 置５に対して押しつけられる。紙ウェブもしくは記録担体Ａの位置は、このよう にウェブの縁部が、給紙装置の紙通路の左側のウェブ制限装置に接触することに より決定される。しかし、摩擦ローラ４の対応する配置により右側のウェブ制限 装置を使用することもできる。 図２のウェブプレセンタリング装置によるウェブのプレセンタリング後、記録 担体Ａの張力はウェブブレーキにより高められる。この配置形式では、記録担体 Ａが、斜めにまたは非対称的にではなく、搬送方向においてだけ制動されること が重要である。これは、例えば、真空ポンプ７を配属された真空ブレーキ６によ って行われる。張力を持たせた結果、記録担体Ａは、駆動装置８において適性に 方向付けられて、中心位置を求める。紙案内の駆動装置８は、可能な限り小さな スリップと、全体にわたって一定な摩擦値とを有する摩擦駆動装置として設計さ れており、このために、摩擦駆動装置８は、２つの摩擦ローラ１３を有しており 、両方のローラの間を記録担体が通過案内されるようになっている。 張力が高まるほど、記録担体Ａの横方向への揺動が低下し、逆に張力が低下す ると、揺動が増加する。この関係は、記録担体Ａの上下方向の揺動についても当 てはまる。 真空ブレーキ６の下流に配置された変向ローラは安定化ローラ９として働き、 この安定化ローラ９が、安定化域を形成しており、ここでは記録担体Ａの紙経路 が安定化される。その結果、紙ウェブに対する駆動側からのふらつき作用（drif t influences）の影響が著しく低減され、つまりウェブプレセンタリング装置３ のウェブ制限装置５における紙ウェブの接触状態に対するふらつき作用の影響が 著しく低減される。安定化ローラ９の効果は、巻付け部分が可能な限り大きく（ 接触面が大きく）、ローラ上に駆動被覆体を有していると特に効果的である。 安定化域には、ループ引張り装置１０の形式の機械的なウェブアキュムレータ が配置されており、このウェブアキュムレータは、２つの定置のローラと、ばね 力に抗して移動する揺動ローラを有している。ループ引張り装置は、始動−停止 によって生じる逆搬送の場合に、記録担体Ａを緊張状態に維持する。ループ引張 り装置は、記録担体の裂断を回避する。この場合の記録担体Ａの張力は、他の通 常の張力よりも僅かに小さく、ループ引張り装置の作動域全体にわたって、スト ッパまでほぼ均一である。ループ引張り装置を通過した後、記録担体Ａは、印刷 ユニットＤＡの摩擦駆動装置８へ供給される。 印刷装置が、ロール１１から引き出される巻取紙と協働する場合、図示したよ うにロール１１を別個に駆動・制動するのが有利である。ロール１１の駆動・制 動は、所定のループ１２がロール１１と紙送込み装置１との間に形成されるよう に制御され、このループは 、機械的なペーパアキユムレータとして働く。このようにウェブプレセンタリン グ装置３への引込みは、連続した紙の積み体を備えた紙送込み装置１を作動する 場合と同様の状態で行われる。つまり、連続した紙の案内は、機能的に次のよう な段階に分割することができる。ロールまたは積み体を介して紙を送り込み、そ の後ウェブプレセンタリング装置で紙の側方接触によってウェブをプレセンタリ ングする。ウェブのブレーキにより張力を高める。示された反動を行うウェブ安 定化ユニットで記録担体のウェブを安定化する。始動−制動作動時に記録担体の ウェブの裂断を回避するために、ループ引張り装置を通過し、印刷装置を通して 記録担体のウェブを摩擦駆動装置で搬送する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．帯状の記録担体（Ａ）を処理するための印刷装置であって、帯状の記録担体 （Ａ）のための摩擦駆動装置（８）と、巻かれた製品および／または積み重ねら れた製品として構成された帯状の記録担体を、前記摩擦駆動装置に供給する給紙 装置（ＰＺ）とが設けられており、該給紙装置（ＰＺ）には、 −帯状の記録担体を、方向付け縁部（５）における強制的な案内により適正に 方向付ける、ウェブプレセンタリング装置（３）が設けられており、 −前記ウェブプレセンタリング装置（３）の通過後に、帯状の記録担体の搬送 方向における該記録担体の張力を増大させる装置（６）が設けられていて、帯状 の記録担体（Ａ）が、摩擦駆動装置（１３，８）において所定の位置を占めるよ うになっており、 −摩擦駆動装置（８）の前に位置する安定化域において、記録担体の走行を安 定させるウェブ安定化装置（９）が設けられており、 −さらに記録担体のための機械的なウェブアキュムレータ（１０）が設けられ ている ことを特徴とする、帯状の記録担体を処理するための印刷装置。 ２．前記ウェブプレセンタリング装置（３）が、記録担体と摩擦接触するように 位置していてかつ記録担 体の搬送方向に対して斜めに装着された摩擦ローラ（４）を有している、請求項 １記載の印刷装置。 ３．張力を増大させる装置が、記録担体（Ａ）を全幅にわたって均一に制動する ブレーキ装置（６）を有している、請求項１または２記載の印刷装置。 ４．ブレーキ装置（６，７）として、真空ブレーキが設けられている、請求項３ 記載の印刷装置。 ５．ウェブ安定化装置が、記録担体を巻き付けられた、また必要であれば摩擦を 高める表面を備えた安定化ローラ（９）を有している、請求項１から４までのい ずれか１項記載の文書印刷装置。 ６．機械的なウェブアキュムレータが、ループ引張り装置（１０）を有している 、請求項１から５までのいずれか１項記載の印刷装置。 ７．２つの平行な変向軸（２）を備えた紙分離装置が、給紙装置の前に設けられ ており、前記変向軸の間を、記録担体が前記変向軸に巻き付きながら通過するよ うになっている、請求項１から６までのいずれか１項記載の印刷装置。 ８．摩擦ローラを有する摩擦駆動装置（１３）が設けられており、これらの摩擦 ローラの間を、記録担体（Ａ）が可能な限りスリップなしに通過するようになっ ている、請求項１から７までのいずれか１項記載の印刷装置。 ９．電子写真印刷装置またはマグネットグラフィー印 刷装置として設計されている、請求項１から８までのいずれか１項記載の印刷装 置。 １０．帯状の記録担体（Ａ）を、該帯状の記録担体（Ａ）のための摩擦駆動装置 （８）を有する印刷装置（ＤＡ）に供給するための方法において、 −帯状の記録担体を、ウェブプレセンタリング装置の方向付け縁部（５）にお ける強制的な案内により適正に方向付け、 −プレセンタリング装置を通過した後で、帯状の記録担体を該記録担体の搬送 方向で制動して、帯状の記録担体が、摩擦駆動装置（１３）において所定の位置 を占めるようにし、 −摩擦駆動装置の前に位置する安定化域（９）において、記録担体の走行を安 定させる ことを特徴とする、帯状の記録担体を印刷装置へ供給する方法。