JPH09504534A - C型肝炎ウイルスの免疫優性ヒトt細胞エピトープ - Google Patents

C型肝炎ウイルスの免疫優性ヒトt細胞エピトープ

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JPH09504534A JP7513004A JP51300495A JPH09504534A JP H09504534 A JPH09504534 A JP H09504534A JP 7513004 A JP7513004 A JP 7513004A JP 51300495 A JP51300495 A JP 51300495A JP H09504534 A JPH09504534 A JP H09504534A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、HCVポリタンパク質のコア、および/またはELおよび/またはE2、および/またはNS3領域から選択される少なくとも8個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するアミノ酸がT細胞刺激性エピトープを含む、約8個〜約100個のアミノ酸のポリペプチドに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 C型肝炎ウイルスの免疫優性ヒトT細胞エピトープ 本発明は、HCVのコア、ELE2およびNS3タンパク質から由来する、C 型肝炎予防および治療ワクチンに有用な免疫優性C型肝炎ウイルスT細胞エピト ープを記載する。発明の技術分野 本発明は、C型肝炎ウイルスのコア、E1、E2およびNS3領域に関連する 新規な合成免疫原の製造、およびワクチン、治療剤などの製造におけるその用途 に関する。より詳細には、本発明は、HCVのコア、E1、E2およびNS3の T細胞決定基を含むポリペプチド組成物に関する。発明の背景 C型肝炎ウイルス(HCV)は、その発見から数年のうちに、急性および慢性 肝疾患の主要な原因であることがわかった。HCVは、およそ9,400ヌクレ オチドのゲノムを有する一本鎖RNAウイルスであり、このゲノムは、約3,0 10アミノ酸の前駆体ポリタンパク質をコードする単一の大きいオープンリーデ ィングフレームと、その前にある341ヌクレオチドの5′非翻訳領域(5′U R)からなる(Kato et al.,1990)。このウイルスゲノムの遺伝子構成は、フラ ビウイルスおよびペスチウイルスのそれと関連しており、推定構造タンパク質が そのN末端領域に位置し、種々の非構造タンパク質がポリタンパク質のC末端に 位置している。構造タンパク質は、コアタンパク質(C、アミノ酸1〜191) 、それに続いている推定エンベロープタンパク質であるE1(アミノ酸192〜 383)およびE2/NS1(アミノ酸384〜746)である。E2およびN S1という用語は、しばしば互換的に使用される。別の 形態のE2は、アミノ酸384〜809から構成され、第三の形態は、NS2と 関連している。非構造タンパク質は、NS2、NS3、NS4およびNS5であ り、このうち、少なくともNS4およびNS5は、さらにNS4A、NS4B、 NS5AおよびNS5Bにプロセシングされることが示されている。 HCVゲノムの構造解析から、異なるゲノタイプ(遺伝子型)の存在が明らか にされ、それらは、タイプ(型)およびサブタイプ(亜型)に分類されている(S tuyver et al.,1993)。配列の多様性は、5′非翻訳領域を含め、ゲノム全体に わたって分布している。最も高い配列の可変性は、NS2および3′非翻訳領域 、およびE1およびE2タンパク質をコードする推定エンベロープ領域において 観察されている。コア、NS3、およびNS4タンパク質のある領域は、著しく 多様性が低いことが示された(Okamoto et al.,1992)。 HCV体液性応答 HCVの発見後まもなく、HCVタンパク質に対する循環(流血中)抗体の検 出のためのイムノアッセイが広く利用可能になった。これらの手段は、異なる条 件下でのHCVに対するヒトの体液性免疫応答の分野の知見を爆発的に増大させ た。いったんHCVが輸血後非A非B肝炎の主要原因であることが明らかになる と、HCVに対する抗体の探索は、血液製品の安全性スクリーニングパネルに加 えられた。この手順は、輸血の安全性を高めたばかりでなく、ウイルスの疫学の 知見を増強した。HCVが、輸血または非経□接種が除外されている慢性肝感染 のかなりの割合に関与しているという事実は、さらなる疫学的研究の主要な課題 として残されている。HCVに対する抗体の検出のためのアッセイの広く行きわ たった使用により、ウイルスの体液性抗原性を有する領域の認識ももたらされた 。 HCVの異なるタンパク質に対する体液性免疫応答の動態および程度と、疾患の 経過および結果との間の関係は、まだ確立されていない。 HCVのT細胞エピトープ ウイルス抗原に対する免疫応答は、ほとんど完全にT細胞依存性である。T細 胞は、抗体産生およびある種の細胞傷害性反応の両方に必要とされる。HCVに コードされるタンパク質は、B細胞レベルでのみでなく、T細胞レベルでも免疫 原性である。 HCVに対する細胞性免疫応答を記載している研究は少ない。Lin et al.(1 993)は、コンピュータ検索により得られたHCV遺伝子の完全に保存された領 域内のT細胞エピトープ候補を記載し、多数の潜在的T細胞エピトープを明らか にした。HCV感染個体からの末梢血単球(PBMC)が、HCV組換えタンパ クに応答して増殖すること、およびコアタンパク質に対する末梢応答が、良性の (軽度の)感染経過と相関するということも、報告されている(Botarelli et al .,1993)。慢性的にHCVに感染している患者の肝臓において、E1およびNS 2タンパク質中のエピトープを認識する、HCV特異的、HLAクラスI限定細 胞傷害性Tリンパ球(CTL)が同定され、クローニングされた。これらの研究 者は、個々の患者からのT細胞クローンを得ること、および単一のCTLクロー ンについての免疫反応性ドメインの局在化とを、主に焦点としていた。このよう な研究により、E1タンパク質のアミノ末端部分のエピトープASRCWVAM (アミノ酸235〜242)、およびNS2領域からのエピトープLMALTL SPYYKRY(アミノ酸826〜838)の発見がもたらされた(Koziel et a l.,1992)。慢性HCV肝炎の患者において、HCVのNS4タンパク質を特異 的に認識する肝臓内CD4+T細胞が観察された。これらのTリンパ球のクロノ タイプ(クローン型)は、 これらの個体のPBMCにおいては検出されなかった(Minutello et al.,1993) 。これらの研究により、HCV肝炎患者においては、HCV特異的Tリンパ球が 感染肝臓および末梢血から単離されうることが明らかになっている。HCV肝炎 における肝臓損傷の病因論におけるそれらの役割、およびウイルスのクリアラン スまたは存続についての関連は、まだ確立されていない。 あるウイルス感染の中和は、体液性免疫のみにより可能であるが、ほとんどの 微生物学的因子は、細胞性免疫の助けを借りてのみ宿主から除去されうる。循環 抗体の中和能がある種の感染において確立されている場合であっても、感染性因 子の中和およびクリアランスの達成のためには、ヘルパーT細胞活性は、B細胞 が必要なレベルの循環抗体を産生することを可能にするために、一般に必要とさ れる。しかし、ある種の感染性因子は、細胞性免疫によってのみ中和されうる。 HCVの場合には、T細胞免疫がウイルスのクリアランスに必要とされうると 予期することができる。これは、ほとんどの患者が疾患の慢性経過をたどること 、そして、特許出願EP−A−0,318,216、EP−A−0,388,2 32、EP−A−0,442,394、EP−A−0,484,787、EP− A−0,489,968に記載されたように、HCVに感染したほとんどの患者 が、HCV抗原のほとんどに対する体液性免疫を形成したこと(HCV感染の診 断に利用しうる)、のためである。しかしながら、抗体陽性患者のほとんどは、 HCV−PCR陽性のままであることから、循環系からウイルスを除去すること ができず、結果として、検出された抗体は、防御作用を有するものでも、ウイル スを中和するのに充分なものでもなかった。おそらく、現在HCV診断アッセイ に含まれていない他のエピトープに対する抗体が、HCV感染を中和する ことができる可能性がある。このようなエピトープは、ウイルス膜タンパク質で あるE1およびE2に位置している可能性があるが、異なるHCV種の広い範囲 に対する防御には、HCVエンベロープ領域の高度可変性が障害となる可能性が ある。 本発明の目的は、HCV構造領域およびNS3領域由来のT細胞刺激性ポリペ プチドおよびペプチドを提供することである。 本発明の別の目的は、HCV免疫原性組成物の調製における用途のための、上 述のT細胞刺激性ポリペプチドおよびペプチドを提供することである。 本発明の別の目的は、HCVのコア領域、E1領域、E2領域またはNS3領 域由来のT細胞刺激性ペプチドおよびポリペプチドを提供することである。 本発明の別の目的は、ヘルパーT細胞(CD4+)エピトープおよび/または CTL(CD8+)エピトープを含む上述のとおりのHCVからのT細胞刺激性 ペプチドまたはポリペプチドを提供することである。 本発明の別の目的は、上記のものを含有する組換えポリペプチドを提供するこ とである。 本発明の別の目的は、上記のものを含有する予防組成物ならびに治療組成物を 提供することである。 本発明の別の目的は、上記のポリペプチドを含む予防または治療組成物を提供 することである。 本発明の別の目的は、上記のものに基づいたHCV感染の防止または治療方法 を提供することである。発明の詳細な説明 より詳細には、本発明は、HCVポリタンパク質のコアおよび/または E1および/またはE2および/またはNS3領域から選択される少なくとも8 個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するアミノ酸がT 細胞刺激性エピトープを含む、約8個〜約100個のアミノ酸のポリペプチドで あって、上記の領域のいずれかからの既知のT細胞エピトープを含むHCVペプ チドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドを記載する。後者の既知のHC Vポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて 記載されている。このようなポリペプチドおよびペプチドは、例えば、EP−A −0,318,216、EP−A−0,388,232、EP−A−0,442 ,394、EP−A−0,484,787、EP−A−0,489,968、W O 92/22571、Lesniewski et al.,1993; Weiner et al.,1993などに おいて言及されている。これらの出願などの内容は、参照によりここに包含され る。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 「HCV免疫原性組成物」という表現は、HCV感染の防止または治療に関す る。 好ましくは、上記のポリペプチドは、RALAHGVRVLEDG、RMAW DMM、PTDCFRKHP、YPYRLWH、GKSTKVP、PSVAAT 、IGTVLDQAE、AVAYYR、ASRCWVAMおよびTGDFDSV IDとは異なる。 「HCVポリタンパク質」という用語は、当業界において開示されたあらゆる HCVポリタンパク質に関するものである。これは、Okamoto et al.,1992によ り論評されており、例えば、HC−J1単離株の1a型HCVポリタンパク質、 HC−J6単離株2a型のHCVポリタンパク 質(Okamoto et al.,1991)、HC−J8単離株2b型(Okamoto et al.,1992)な どがある。この定義によれば、HCVのあらゆる記載された領域内において既に 観察されたあらゆる変異は、HCVポリタンパク質の定義の一部であると考えら れる。例えば、Bukh et al.,1993,Bukh et al.,1994,Stuyver et al.,1993 a,Stuyver et al.,1993b,Stuyver et al.,1994a,Stuyver et al.,1994cに は、多数のタイプおよびサブタイプが開示されている。更に、本発明にしたがえ ば、これらのHCVポリタンパク質には保存的置換が導入されてもよい。「保存 的置換」という用語は、ここで用いる場合、あるアミノ酸残基が、別の生物学的 に同様の残基で置き換えられていることを意味する。保存的置換の例としては、 イソロイシン、バリン、ロイシンまたはメチオニンのような1つの疎水性残基に よるもう1つの残基の置換、あるいは1つの極性残基によるもう1つの残基の置 換、例えば、アルギニンとリジン間、グルタミン酸とアスパラギン酸間、または グルタミンとアスパラギン間などが挙げられる。「保存的置換」という用語には 、置換されていない親アミノ酸の代わりに置換されたアミノ酸を使用することを も、このようなポリペプチドに対して生成された抗体が、置換されていないアミ ノ酸を有する対応するポリペプチドとも免疫反応性である場合には、含む。 「抗体」という用語は、免疫グロブリンと呼ばれるグリコシル化されたタンパ ク質のファミリーのメンバーであり、抗原と特異的に結合しうる分子に関する。 「抗原」という用語は、歴史的には、抗体によって結合されるものを指すため 、また、抗体の産生を誘導するものを指すためにも使用されてきた。より最近の 使用では、抗原の意味を、抗体により結合されるものに制限し、一方、「免疫原 」という言葉を、抗体産生を誘導するものに対して 使用している。ここで考察するものが、免疫原性であり、かつ抗原性である場合 には、その意図されている利用性にしたがって、免疫原または抗原のどちらかを 典型的に用いる。 ペプチド配列に関して用いられる「対応する」という用語(種々の文法的形態 をとる)は、記載されたペプチドに、そのアミノ末端とカルボキシ末端の一方ま たは両方に3つまでのアミノ酸残基が加えられたまたは減らされたものであって 、そのポリペプチド配列に沿って特定のアミノ酸残基に保存的置換のみを含むも のを意味する。 「エピトープ」は、T細胞抗原レセプターにより特異的に結合される分子のそ の部分または抗体結合部位に関する。 「免疫反応する」という用語(種々の形態をとる)は、リガンドとしての抗原 と、全抗体のFab部分のような抗体の結合部位を含む分子との間の結合を意味 する。 本発明にしたがった「T細胞刺激性エピトープ」またはT細胞エピトープとい う表現は、T細胞を刺激することができるエピトープに関する。T細胞刺激性エ ピトープは、本発明にしたがって、(実施例のセクションに詳述したように)い ずれかのHCVポリタンパク質のコア、および/またはE1、および/またはE 2、および/またはNS3領域由来の少なくとも8個の連続するアミノ酸をその アミノ酸配列中に含むポリペプチドに対するリンパ球増殖性応答を監視すること により選択してもよい。上記のリンパ球増殖性応答は、T細胞刺激活性について 試験すべき種々の濃度のペプチドを用いてC型肝炎感染患者からのPMBCをイ ンビトロで刺激すること、および放射性標識チミジンの取り込み量をカウントす ることを含む、ヘルパーTアッセイにより測定することができる。上記リンパ球 増殖性応答は、51Cr放出を用いて細胞傷害性細胞の溶解活性を測定する CTLアッセイにより測定することもできる。増殖は、刺激インデックス(抗原 刺激培養の平均cpm/対照培養の平均cpm)が1を越える(好ましくは2を越え、 最も好ましくは3を越える)場合、陽性と考えられる。T細胞刺激性エピトープ を含むペプチドを選択するために、これらのリンパ球増殖性アッセイの結果を比 較し、免疫優性T細胞エピトープ含有ポリペプチドまたはペプチドを選択する。 あるペプチドに対するリンパ球増殖性アッセイの結果は、インターフェロンα治 療に対する臨床的無応答者(ノンレスポンダー)と応答者(レスポンダー)との 間で比較することもできる。HCVのコア、E1およびE2/NS1配列を表す 重複する一連の合成ペプチドおよび組換えNS3タンパク質に対するリンパ球増 殖性応答を、本発明の実施例のセクションにおいて開示したように、32人の慢 性HCV肝炎患者で監視した。 結果として、本発明は、コア、E1、E2およびNS3領域をカバーする一連 の抗原からの免疫優性T細胞エピトープの選択物を表す。実施例のセクションか ら、ペプチドプール2および3ならびにペプチドNS1−5*およびNS1−7* ばかりでなく、プール4、5、6および9ならびにNS3も、C型肝炎患者と高 頻度に反応したが(表4)、一方、同じポリペプチドを用いて、正常対照におい ては稀にしか反応性が観察され得ない(表5)ことは、明らかである。表4に示 したデータから、HCV構造領域の広いエリア、例えば、プール1(アミノ酸5 〜72)およびプール7および8(アミノ酸427〜578)が、感染患者(I FN−α治療に対して応答する患者についても)のT細胞と、ほとんど反応性を 示さないことは明白である。しかしながら、最も顕著なことには、一般にC型肝 炎に対する優性B細胞応答がコアのアミノ末端に位置している(表3も参照され たい)のに対し、優性T細胞応答はコアのカルボキシ末端領域に対す るものであることが見出された(表4を参照されたい)。文献には、コアのカル ボキシ末端側の半分には、B細胞反応性エピトープが、わずかしか、または全く 含まれていない、という充分な証拠を見出すことができる。本発明に基づけば、 それでもなお、例えばコアのカルボキシ末端領域の部分(アミノ酸73〜176 にわたる)を予防または治療ワクチン組成物に含ませることが望ましい可能性が ある。 「ポリペプチド」および「ペプチド」という言葉は、明細書を通じて互換可能 に用いられており、隣接するアミノ酸のαアミノ基とカルボキシ基との間のペプ チド結合により一方から他方につながれているアミノ酸の直鎖状のシリーズをい う。ポリペプチドは、さまざまな長さであることができ、天然の(非荷電)形態 または塩の形態であることができ、そして、グリコシル化、側鎖酸化もしくはリ ン酸化のような修飾を含まない状態またはこれらの修飾を含む状態であることが できる。当業界においては、アミノ酸配列は酸性基および塩基性基を含むこと、 およびペプチドが示す特定のイオン化状態は、タンパク質が溶液中にある場合に は周囲の媒体のpHに依存し、あるいはタンパク質が固体形態の場合にはそれが得 られたもとの媒体のpHに依存することは、よく理解されている。この定義には、 グリコシル単位、脂質、またはホスフェートのような無機イオンなどの、アミノ 酸側鎖に着いている付加的な置換基により修飾されたタンパク質、ならびにスル フヒドリル基の酸化などの、鎖の化学的変換に関する修飾も含まれる。したがっ て、「ポリペプチド」またはその等価の用語は、言及される適切なアミノ酸配列 、その機能性を破壊しない前に述べたような修飾にかかるもの、を含むことを意 図している。 本発明のポリペプチド、特にその中でも短いペプチドは、古典的な化学合成に より調製することができる。合成は、均質な溶液中または固相にお いて実施することができる。 例えば、用いることができる均質溶液中での合成技術は、E.Wunsh編の『Meth ode der organishen chemie(有機化学の方法)』と題された本の15−Iおよ びII巻、THIEME,Stuttgart 1974中の、Houbenweylにより記載されたものがある 。 本発明のポリペプチドは、Atherton and Shepardの『Solid phasepeptide syn thesis(固相ペプチド合成)』と題された本(IRS Press, Oxford,1989)の、彼 らにより記載された方法にしたがって、固相で調製することもできる。 本発明にしたがったポリペプチドはまた、以下に証明するように組換えDNA 技術によって調製することもできる。 本発明にしたがったポリペプチドまたはペプチドは、上に特定したように、長 さが変化してもよい。本発明にしたがったペプチドは、少なくとも3個、好まし くは少なくとも4、5、6、7個、しかし最も好ましくは少なくとも8個の連続 するHCVアミノ酸を含む。ペプチドの好ましい長さは、6、7、8、9、10 、またはそれ以上(例えば、15、20、25、30など)のアミノ酸残基であ る。本発明のポリペプチドは、150〜200アミノ酸までの長さであってもよ いが、好ましくは100未満のアミノ酸である。 本発明にしたがって更に企図されているのは、HCVのコア領域のアミノ酸7 3〜176の間、HCVのE1領域のアミノ酸192〜234および243〜3 92の間、HCVのE2領域のアミノ酸397と428およびアミノ酸571〜 638の間、またはHCVのNS3領域のアミノ酸1188〜1463の間に含 まれる領域から選択される少なくとも8個の連続するアミノ酸を含むかまたはそ れよりなり、前記連続するアミノ酸が T細胞刺激性エピトープを含む、上記で定義したポリペプチドであって、前記ポ リペプチドが上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピトープを含 有するHCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドである。後者 の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニ ングについて記載されている。 より詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポリペ プチドの用途に関する。 「アミノ酸X〜Yの間に含まれる」という表現は、アミノ酸Xおよびアミノ酸 Yを含む。 本発明において用いられているHCVポリタンパク質の番号付けは、Kato et al.,1990にしたがったHCV−J単離株について用いられている番号付けをい う。当業界で公知の他の全てのHCV単離株は、この配列と整列させて、各々の 個別のHCV単離株について引用されるHCVポリタンパク質の番号付けを得る ことができる。例えば、2型の単離株は、そのE2配列中に4つの余分のコドン /アミノ酸を含みうることが知られており、一方、3型の配列は、1型の配列と 比較して2つのアミノ酸の挿入を有していることが知られている。 本発明の実施例のセクションには、T細胞エピトープが記載されており、HC V構造領域の他の領域のなかでも、コアタンパク質のカルボキシ末端領域(アミ ノ酸(aa)73〜176)、E1領域のアミノ酸192〜383、E2領域の アミノ酸397と428およびアミノ酸571〜638、NS3領域のアミノ酸 1188〜1463のT細胞エピトープが記載されている。構造タンパク質コア およびE2の部分をカバーするペプチドのグループ、完全E1タンパク質をカバ ーするペプチドのグループ、ならびに組換えNS3タンパク質を研究した。ペプ チド は、表1に示すように、グループ1(aa 5〜80)、グループ2(aa 7 3〜140)、グループ3(aa 133〜200)、グループ4(aa 19 3〜260)、グループ5(aa 253〜332)、グループ6(aa 32 5〜392)、グループ7(aa 427〜494)、グループ8(aa 48 7〜578)、およびグループ9(aa 571〜638)として試験した。組 換えNS3は、HCVの1b亜型群に属する単離株IG8309のアミノ酸11 88〜1463にわたるものであった。 グループ3ペプチドならびに個別のペプチドNS1−7*およびNS1−5*に 対するT細胞応答は、一般に、より良性の疾患の経過を示すと受け取られている アラニンアミノトランフェラーゼ(ALT)およびウイルスRNAレベルの減少 と、統計学的に適切な相関を示す。「組換えHCVコアタンパク質」とより良性 の疾患の経過との間の相関は、Botarelli et al.,1993に記載されている。しか しながら、Botarelli et al.,1993においては、エピトープは全くマッピングさ れておらず、組換えコアタンパク質の配列および正確な位置も記載されていない 。本発明においては、IFN−αに対して応答する患者とこれに対して無応答の 患者の両方で、グループ2ペプチド(aa 73〜140)に関して同様のT細 胞応答が観察された。これに対して、グループ3ペプチド(aa 133〜20 0)に対するT細胞反応性は、インターフェロンαに対する応答者において観察 され、IFN−α治療に対する無応答者でのこの領域に対して観察されたT細胞 反応性とは異なっていた。更に、グループ2および3からの個々のペプチドの反 応性を調べた後、HCV感染のより良性の経過と相関するこの特異的な応答は、 CORE23、CORE25およびCORE27と名付けられた特異的な個々の ペプチド に更にマッピングすることができた。グループ2のペプチドに属するペプチドC ORE19もまた、一部のIFN−α治療応答者により認識された(図1を参照 されたい)。 したがって、本発明は、以下の配列: 〔式中、X1はRまたはKを表し、X2はA、SまたはTを表し、X3はAまたは Gを表し、X4はQ、KまたはRを表し、X5はYまたはHを表し、X6はGまた はAを表し、X7はEまたはKを表し、X8はC、MまたはLを表し、X9はWま たはLを表し、X10はS、N、T、DまたはHを表し、X11はPまたはQを表し 、X12はNまたはTを表し、X13はRまたはHを表し、X14はRまたはKを表し 、X15はLまたはVまたはFを表し、X16はKまたはRを表し、X17はLまたは Iを表し、X18はFまたはLを表し、X19はMまたはIを表し、X20はGまたは Eを表し、X21はLまたはVまたはIを表し、X22はVまたはLを表し、X23は AまたはGを表し、X24はL、VまたはIを表し、X25はAまたはVを表し、X26 はAまたはSを表し、X27はRまたはAを表し、X28はAまたはTまたはEを 表し、X29はAまたはEを表し、X30はVまたはAまたはLを表し、X31はLま たはVまたはIを表し、X32はEまたはGを表し、X33はVまたはIを表し、X34 はFまたはYを表し、X35はAまたはPを表し、X36はLまたはIを表す〕、 および を特徴とする、アミノ酸73〜176の間に含まれる領域から選択される少なく とも8個〜約104個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、より詳 細には、HCVのコア領域のアミノ酸109〜176の間に含まれる領域から選 択される8個〜約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記 連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含むポリペプチドであって、上記 の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドま たはポリペプチドとは異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポ リペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載 されており、X11〜X36は上記と同じ意味を有する。 本明細書においては、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10 、X11、X12、X13、X14、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22 、X23、X24、X25、X26、X27、X28、X29、X30、X31、X32、X33、X34 、X35、X36は、配列番号58に関して定義したものと常に同じ意味であること は強調されるべきである。 好ましくは、上記のポリペプチドは、HCVのコア領域の149位〜161位 にわたるRALAHGVRVLEDGとは異なる。 より詳細には、本発明は、以下の配列: を特徴とする、アミノ酸73〜148の間に含まれる領域から選択される少なく とも8個〜約76個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、またはア ミノ酸162〜176の間に含まれる領域から選択される8個〜約15個の連続 するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、またはHCVのコア領域のアミノ酸 129〜144の間に含まれる領域から選択される8個〜約16個の連続するア ミノ酸を含むかまたはそれよりなる、上記で定義したポリペプチドに関する。特 に好ましいのは、ペプチドALMGYIPLV(配列番号163)である。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸133位〜176位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細にはペプチド から選択される、少なくとも8個〜約44個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で 定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT 細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチド をも企図する。後者の既知のHCVポリペプチ ドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されてい る。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸157位〜176位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で 定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT 細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチド をも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピ トープのスクリーニングについて記載されている。好ましくは、上記ペプチドは 、以下のペプチドのリストから更に選ばれる: 特に好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる:GVNYATGN L(配列番号78)、GVNYATGNL(配列番号 79)、NLPGCSFSI(配列番号80)およびLPGCSFSI(配列番 号81)。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸145位〜164位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で 定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT 細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチド をも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピ トープのスクリーニングについて記載されている。好ましくは、本発明にしたが った上記ペプチドは、以下のペプチドのリストから選ばれる: 特に好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる:ALAHGVRV L(配列番号88)、LAHGVRVL(配列番号89)、VRVLEDGV( 配列番号90)、RVLEDGV(配列番号91)、VLEDGVNY(配列番 号92)、およびLEDGVNY(配列番号93)。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸133位〜152位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなる、上記で定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかか らのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドと は異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペ プチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されている。好まし くは、本発明にしたがった上記ペプチドは、以下のペプチドのリストから選ばれ る: このリストから選ばれる好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる :LMGYIPLV(配列番号69)、MGYIPLV(配列番号70)、YI PLVGAPL(配列番号71)、IPLVGAPL(配列番号72)、LVG APLGGA(配列番号94)、およびVGAPLGGA(配列番号95)。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸109位〜128位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなる、上記で定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかか らのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドと は異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペ プチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されている。好まし くは、本発明にしたがった上記ペプチドは、以下のペプチドから選ばれる: 好ましいペプチドは、例えば、NLGKVIDTL(配列番号98)およびL GKVIDTL(配列番号117)である。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのコア領域のアミノ酸73位〜92位の間に含 まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなる、上記で定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかか らのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドと は異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペ プチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されている。本発明 にしたがった好ましいペプチドとしては、例えば、 から更に選択されるペプチドが挙げられ、例えば、TWAQPGYPW(配列番 号102)およびWAQPGYPW(配列番号103)のようなペプチドがある 。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのアミノ酸192〜234と243〜392の 間に含まれる領域から選択される、より詳細には以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸192〜234と243〜383の間 に含まれる領域または図4に示すようにHCVの別の型に由来するこの配列のあ らゆる変異体から選択される、少なくとも8個の連続するアミノ酸を含むかまた はそれよりなり、上記連続する配列はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で定 義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細 胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドを も企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピト ープのスクリーニングについて記載されている。 上記ペプチドは、好ましくは、317位〜323位にわたるRMAWDMMお よび235位〜242位にわたるASRCWVAMとは異なる。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸193〜234と243〜260の間 に含まれる領域または図4に示すようにHCVの別の型に由来するこの配列のあ らゆる変異体から選択される、少なくとも8個〜約68個の連続するアミノ酸を 含むかまたはそれよりなり、上記連続する配列は T細胞刺激性エピトープを含む、上記で定義したポリペプチドであって、上記の 領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドまた はポリペプチドとは異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポリ ペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載さ れている。 本発明にしたがった特に好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる : 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸253〜332の間に含まれる領域ま たは図4に示すようにHCVの別の型に由来するこの配列のあらゆる変異体から 選択される、少なくとも8個〜約80個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれ よりなり、上記連続する配列はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で定義した ポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピ トープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドをも企図 する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープの スクリーニングについて記 載されている。 本発明にしたがった特に好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる : 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸325〜392の間に含まれる領域ま たは図4に示すようにHCVの別の型に由来するこの配列のあらゆる変異体から 選択される、少なくとも8個〜約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれ よりなり、上記連続する配列はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で定義した ポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピ トープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドをも企図 する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープの スクリーニングについて記載されている。 本発明にしたがった特に好ましいペプチドとしては、以下のものが挙げられる : 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、以下の配列: および い) を特徴とする、HCVのE2領域のアミノ酸397〜428の間の領域から選択 される少なくとも8個〜約32個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりな る、またはアミノ酸571〜638の間の領域から選択される少なくとも8個〜 約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、上記で定義したポリ ペプチドをも企図する。 上記式中、X37はS、A、Q、L、N、Y、R、YまたはHを表し、X38はG 、S、T、AまたはRを表し、X39はF、I、LまたはVを表し、X40はV、A またはTを表し、X41はS、DまたはGを表し、X42はL、I、W、FまたはM を表し、X43はL、IまたはFを表し、X44はA、T、DまたはSを表し、X45 はP、Q、S、R、L、IまたはTを表し、X46はA、PまたはSを表し、X47 はK、S、Q、AまたはRを表 し、X48はN、K、DまたはRを表し、X49はV、IまたはLを表し、X50はQ 、SまたはYを表し、X51はIまたはVを表し、X52はLまたはIを表し、X53 はSまたはRを表し、X54はTまたはSを表し、X55はGまたはRを表し、X56 はG、AまたはKを表し、X57はA、V、G、SまたはDを表し、X58はG、F またはYを表し、X59はN、H、R、L、AまたはSを表し、X60はTまたはS を表し、Z,はMまたはIを表し、Z2はDを表し、X61はH、L、V、Tまた はIを表し、X62はHまたはYを表し、X63はDまたはEを表し、X64はAまた はTを表し、X65はS、T、IまたはLを表し、X66はRまたはKを表し、X67 はSまたはAを表し、X68はWまたはLを表し、X69はIまたはLを表し、X70 はL、MまたはIを表し、X71はVまたはIを表し、X72はI、V、FまたはL を表し、X73はYまたはFを表し、X74はT、SまたはAを表し、X75はIまた はVを表し、X76はI、VまたはAを表し、X77はYまたはFを表す。 ここで、上記連続する配列はT細胞刺激性エピトープを含み、上記ポリペプチ ドは上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペ プチドまたはポリペプチドとは異なる。後者の既知のHCVポリペプチドおよび ペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されている。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのE2領域のアミノ酸397位〜416位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなる、上記で定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかか らのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドと は異なるポリペプチドをも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペ プチドは、B細胞エピトープのスクリーニングについて記載されている。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのE2領域のアミノ酸409位〜428位の間 に含まれる領域: から選択される、より詳細には から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で 定義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT 細胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチド をも企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピ トープのスクリーニングについて記載されている。好ましくは、本発明にしたが ったペプチドは、以下のペプチドのリストから選択される: 好ましいペプチドとしては、例えば、QLINTNGSW(配列番号113) 、LINTNGSW(配列番号114)、SWHINSTAL(配列番号115 )およびWHINSTAL(配列番号116)が挙げられる。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、HCVのE2領域のアミノ酸571位〜638位の間 に含まれる領域: から選択される少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそ れよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で定 義したポリペプチドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細 胞エピトープ含有HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドを も企図する。後者の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピト ープのスクリーニングについて記載されている。 本発明にしたがった好ましいペプチドは、以下のペプチドのリストから選択さ れる: より好ましくは、本発明にしたがったペプチドは、以下のペプチドのリストか ら選択される: 上記ペプチドは、好ましくは、582位〜590位にわたるPDCFRKHP および611位〜617位にわたるYPYRLWHとは異なる。 更により詳細には、本発明は、HCV免疫原性組成物の調製のための上述のポ リペプチドの用途に関する。 したがって、本発明は、以下の配列: を特徴とするHCVのNS3領域のアミノ酸1188位〜1463位の間に含ま れる領域または図6から演繹されうる上記の配列のあらゆる変異体から選択され る少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、 上記連続する配列はT細胞刺激性エピトープを含む、上記で定義したポリペプチ ドであって、上記の領域のいずれかからのあらゆる既知のT細胞エピトープ含有 HCVペプチドまたはポリペプチドとは異なるポリペプチドをも企図する。後者 の既知のHCVポリペプチドおよびペプチドは、B細胞エピトープのスクリーニ ングについて記載されている。 好ましくは、上記のペプチドは、以下のペプチドのリスト: または図6から演繹されうる上記配列のあらゆる変異体から選ばれる。 上記ペプチドは、好ましくは、GKSTKVP、PSVAAT、IGTVLD QAE、AVAYYRおよびTGDFDSVIDとは異なる。 本発明は、より詳細には、上記T細胞刺激性エピトープがヘルパーT細胞エピ トープである上述のあらゆるポリペプチドに関する。 本発明の別の態様にしたがえば、本発明は、上記T細胞刺激性エピトープがC TLエピトープである上述のあらゆるポリペプチドに関する。 本発明は、予防ワクチン組成物への上述のいずれかのポリペプチドの包含にも 関する。 別の態様にしたがえば、本発明は、治療ワクチン組成物への上述のいずれかの ポリペプチドの包含に関する。 更に、本発明は、上記で定義したいずれかのポリペプチドの複数のリピートを 含むかまたはそれよりなるポリペプチド、上述のいずれかのポリペプチドの組合 せ、または上述のペプチドのミモトープ(mimotopes)をも企図する。 「ミモトープ」という用語は、免疫学的に上述のポリペプチドを擬態する(mim ic)ペプチドに関する。HCVについては配列の可変性が観察されているので、 異なる株のエピトープをよりよく擬態するように、1つ以上のアミノ酸を変える ことが望ましい可能性がある。このようなミモトープは、対象化合物が免疫学的 刺激を与えることができ、その後にT細胞が少なくとも1つの株のHCVと反応 性である限り、いずれかの特定のHCV配列と同一である必要がないことは、理 解されるべきである。したがって、上述のポリペプチドは、挿入、欠失、および 保存的アミノ酸置換および非保存的アミノ酸置換を有していてもよく、そのよう な場合、このよう な変化はその用途においてある利点を提供する可能性がある。ペプチドは、好ま しくは、なるべく短く、それでもより長い配列の感度の全てをなお維持している 。ある場合には、2つ以上のペプチドを単一の構造につなげることが望ましい可 能性がある。このような混成物(composite)の形成には、共有結合または非共有 結合による連結が関与する。 本発明は、上記で定義したポリペプチドをコードする核酸インサート(挿入物 )を含む発現ベクターにより発現された組換えポリペプチドである、上記で定義 したポリペプチドをも企図する。 本発明のT細胞エピトープ含有ポリペプチドの発現を、E.coliのような細菌 またはS.cerevisiaeのような真核細胞、あるいは昆虫細胞、チャイニーズハム スター卵巣(CHO)細胞、COS1細胞、BHK細胞およびMDCK細胞のよ うな培養された脊椎動物または無脊椎動物宿主で実施するためには、以下の工程 を実施する: − 適切な細胞宿主を、本発明のポリペプチドの1つをコードするヌクレオチド 配列が、適切な調節要素、具体的には細胞宿主または生存キャリア系のポリメラ ーゼにより認識されるプロモーターと、原核生物宿主の場合には適切なリボソー ム結合部位(RBS)、の制御下に挿入されていて、前記ヌクレオチド配列の前 記細胞宿主中での発現を可能にする、組換えベクターあるいはアデノウイルス、 インフルエンザウイルス、BCGおよび他のいずれかの生存キャリア系を用いて 、形質転換する工程、 − 上記の形質転換された細胞宿主を、前記インサートの発現を可能にする条件 下で培養する工程。 組換えウイルスまたは生存キャリアベクターはまた、ヒトにおける生ワクチンと して直接使用してもよい。 好ましい態様にしたがえば、本発明は、HCVコアタンパク質、HCVエンベ ロープタンパク質E1およびE2、またはHCVのNS3、NS4またはNS5 免疫原、またはB細胞エピトープ含有HCVペプチドのような病原因子関連免疫 原に作動可能に連結された上述のポリペプチドを企図する。 ここで用いる「作動可能に連結された」という句は、その連結が、連結された グループのいずれかが記載されたとおりに機能する(例えば、TまたはB細胞決 定基として機能する)能力に干渉しないことを意味する。したがって、作動可能 な連結は、共有結合による連結のみでなく、T細胞機能を誘導しうる連結をも含 む。 ここで用いる「病原因子関連」という句は、ネイティブな形態の病原因子と免 疫反応するT細胞機能を誘導しうるポリペプチドを指す。 定義されたポリペプチドは、そのままでも、またはHCVのB細胞エピトープ 、HBsAgまたはHBcAg粒子、HIV免疫原、HTLV免疫原と組合せて も、使用することができる。好ましいB細胞エピトープを含むHCVポリペプチ ドは、例えば、EP−A−0,489,968およびWO 93/18054に 詳述されている。 アミノ酸残基側鎖を通じて個々のポリペプチドを作動可能に連結し、免疫原性 コンジュゲート(すなわち、分枝鎖ポリペプチドポリマー)を形成させる方法は 、当業界で周知である。これらの方法は、種々の側鎖上の1つ以上のタイプの官 能基を通じて連結することを含み、それぞれのポリペプチド骨格が共有結合によ り連結(カップリング)されているが、少なくとも1つの側鎖で分離されている ものを生じる。 有用な側鎖官能基としては、エプシロン−アミノ基、ベーターまたはガンマー カルボキシル基、チオール(−SH)基および芳香環(例えば、チ ロシンおよびヒスチジン)が挙げられる。上記の官能基の各々を用いてポリペプ チドを連結する方法は、Erlanger(1980)、Aurameas et al.(1978)、およびNesto r et al.に対する米国特許第4,493,795号に記載されている。更に、Ro dwell et al.(1985)に記載されたような部位特異的カップリング反応は、ポリ ペプチドの生物学的活性が実質的に減少しないように実施することができる。 更に、当業界では周知のように、HBcAgタンパク質およびポリペプチド免 疫原は、そのネイティブな形態で使用することができ、あるいは、その官能基含 量を、リジン残基のスクシニル化またはシステイン−チオラクトンとの反応によ り改変してもよい。スルフヒドリル基を、2−イミノチオランまたは3−(3− ジチオピリジル)プロピオネートのN−ヒドロキシスクシンイミドエステルを用 いてアミノ官能基の反応によりどちらかのポリペプチドに包含させてもよい。ポ リペプチドは、ヘキサメチレンジアミンまたは同様のサイズの他の二官能性分子 のようなスペーサーアームを包含するよう改変して、連結を容易にすることもで きる。 抗体を産生させたいあらゆるポリペプチド免疫原を、本発明のポリペプチドに 連結させ、本発明の免疫原性コンジュゲートを形成することができる。好ましい 態様においては、ポリペプチド免疫原は、病原因子関連免疫原であり、コンジュ ゲートは、有効量で動物に注入された場合、その病原因子と免疫反応する抗体の 産生を誘導する能力を有する。特に重要な免疫原の例は、B.pertussisS.typ osaS.paratyphoid AおよびB、C.diptheriaeC.tetaniC.botulinumC .perfringensB.anthracisP.pestisP.multocidaV.choleraeN.me ningitidesN.gonorrheaH.influenzaeT.palladiumなどの細菌由来のも の;ウイルス由来の免疫原、例えば、ポ リオウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、 ムンプスウイルス、レスピラトリーシンシチカル(RS)ウイルス、インフルエ ンザウイルス、ウマ脳脊髄炎ウイルス、ブタコレラウイルス、ニューカッスルウ イルス、鶏痘ウイルス、狂犬病ウイルス、ネコおよびイヌジステンパーウイルス 、口蹄疫ウイルス、ヒトおよびサル免疫不全症ウイルスなど;流行性および風土 病性チフス、および斑点熱グループなどのリケッチア免疫原である。免疫原は、 多数の文献、例えば、米国特許第3,149,036号、第3,983,228 号および第4,069,313号;「Essential Immunology」、第3版、Roit著 、Blackwell Scientific Publications刊;「Fundamentals of Clinical Immuno logy」、Alexander and Good著、W.B.Saunders刊;および「Immunology」、Bel lanti著、W.B.Saunders刊などにおいて従来周知である。特に好ましい病原因子 関連免疫原は、米国特許第4,625,015号、第4,544,500号、第 4,545,931号、第4,663,436号、第4,631,191号、第 4,629,783号および特許協力条約国際公開WO 87/02775、W O 87/02892に記載されているものであり、これらの開示の全ては参照 によりここに包含される。 本発明は、特に、以下のペプチドのいずれか、または以下のペプチドのいずれ かの配列に包含されるいずれかのペプチドであって、T細胞エピトープを含むも のに関する: 更に、本発明は、医薬的に許容可能な賦形剤と混合された上記で定義したポリ ペプチドの少なくとも1つを含むまたはそれよりなる免疫原性組成物を企図する 。 患者に投与する前に、本発明のポリペプチドまたはペプチドに賦形剤を加えて もよい。液体の製剤が好ましい。例えば、これらの賦形剤としては、油類、ポリ マー類、ビタミン類、炭水化物、アミノ酸、塩類、緩衝剤、アルブミン、界面活 性剤または増量剤を含んでいてもよい。好ましくは、炭水化物としては、糖また は糖アルコール、例えば、モノ、ジまたはポリサッカリド、または水溶性グルカ ンが挙げられる。サッカリドまたはグルカンとしては、フルクトース、デキスト ロース、ラクトース、グルコース、マンノース、ソルボース、キシロース、マル トース、スクロース、デキストラン、プルラン、デキストリン、アル ファおよびベータシクロデキストリン、可溶性デンプン、ヒドロキシエチルデン プンおよびカルボキシメチルセルロース、またはこれらの混合物を挙げることが できる。スクロースが最も好ましい。「糖アルコール」は、−OH基を有するC 4〜C8炭化水素と定義され、ガラクチトール、イノシトール、マンニトール、 キシリトール、ソルビトール、グリセロール、およびアラビトールなどがある。 マンニトールが最も好ましい。上述のこれらの糖類または糖アルコールは、個別 に用いてもよく、組合せて用いてもよい。その糖または糖アルコールが水性調製 物中で可溶性である限りにおいて、用いる量について固定された制限はない。好 ましくは、糖または糖アルコール濃度は、1.0w/v%〜7.0w/v%の間であり 、より好ましくは2.0〜6.0w/v%の間である。好ましくは、アミノ酸は左 旋性(L)形態のカルニチン、アルギニン、およびベタインを含む。しかし、他 のアミノ酸を加えてもよい。好ましいポリマーとしては、平均分子量2,000 〜3,000のポリビニルピロリドン(PVP)、または平均分子量3,000 〜5,000のポリエチレングリコール(PEG)が挙げられる。凍結乾燥前ま たは再構成後の溶液中のpH変化を最小限にするために、組成物に緩衝剤を用いる ことも好ましい。ほとんどあらゆる生理学的緩衝剤を用いることができるが、好 ましいのは、サイトレート、ホスフェート、スクシネートおよびグルタメート緩 衝剤またはそれらの混合物である。最も好ましいのはサイトレート(クエン酸) 緩衝剤である。好ましくは、濃度は0.01〜0.3molarである。製剤に添加 することができる界面活性剤は、EP特許出願EP−0,270,799および EP−0,268,110に示されている。 更に、ポリペプチドは、例えば、循環半減期を延ばすために、共有結合による ポリマーへのコンジュゲーションによって、化学的に修飾すること ができる。好ましいポリマー、およびそれらをペプチドに付着させる方法は、米 国特許第4,766,106号;第4,179,337号;第4,495,28 5号;および第4,609,546号に示されている。好ましいポリマーは、ポ リオキシエチル化ポリオール類およびポリエチレングリコール(PEG)である 。PEGは、室温で水に可溶性であり、一般式:R(O−CH2−CH2nO− R〔式中、Rは水素、またはアルキルもしくはアルカノール基のような保護基で あることができる〕を有する。好ましくは、保護基は1個〜8個の炭素を有し、 より好ましくはメチルである。記号nは正の整数であり、好ましくは1〜1,0 00の間であり、より好ましくは2〜500の間である。PEGは、好ましい平 均分子量が1,000〜40,000の間であり、これは、より好ましくは2, 000〜20,000の間であり、最も好ましくは3,000〜12,000の 間である。好ましくは、PEGは、少なくとも1つのヒドロキシ基を有し、より 好ましくは、それは末端ヒドロキシ基である。このヒドロキシ基が、好ましくは 活性化される。しかしながら、反応性基のタイプおよび量は、本発明の共有結合 によりコンジュゲート化されたPEG/ポリペプチドを達成するためには変化さ せてもよいことは理解されるであろう。 水溶性ポリオキシエチル化ポリオール類も、本発明において有用である。これ らとしては、ポリオキシエチル化ソルビトール、ポリオキシエチル化グルコース 、ポリオキシエチル化グリセロール(POG)などが挙げられる。POGが好ま しい。1つの理由は、ポリオキシエチル化グリセロールのグリセロール骨格が、 例えば、動物およびヒトでのモノ−、ジ−、トリグリセリドの天然の骨格と同じ であるからである。したがって、この分岐は、体内で必ずしも外来物として見ら れないであろう。 POGの好ましい分子量は、PEGと同じ範囲である。POGの構造は、Knauf et al.,1988に示されており、POG/IL−2コンジュゲートの考察は、米国 特許第4,766,106号に見出せる。 循環半減期を増加するための別のドラッグデリバリーシステムは、リポソーム である。リポソームデリバリーシステムの調製方法は、Gabizon et al.,1982; およびSzoka,1980で考察されている。他のドラッグデリバリーシステムは当業 界で公知であり、例えば、Poznansky,1984に記載されている。 液体医薬組成物を調製した後、分解を防ぎ、無菌性を保つために、凍結乾燥す ることが好ましい。液体組成物の凍結乾燥法は、当業界の通常の技術者に公知で ある。使用の直前に、組成物を、無菌的希釈剤(例えば、リンガー液、蒸留水ま たは無菌的生理食塩水)(付加的な成分を含んでいてもよい)で再構成すること ができる。再構成し、当業者に公知の方法を用いて、組成物を、好ましくは対象 に投与する。 上述のように、本発明の組成物およびポリペプチドは、前記の疾患状態のいず れかを防止または治療するためにヒト患者を処置するのに用いることができる。 好ましい投与ルートは、非経口的ルートである。非経口投与においては、本発明 の組成物は、単位容量の注射可能形態、例えば、溶液、懸濁液または乳化液に、 医薬的に許容可能な非経口賦形剤と共に、製剤化する。このような賦形剤は、本 質的に非毒性であり、非治療的である。このような賦形剤の例としては、生理食 塩水、リンガー液、デキストロース溶液およびハンクス液がある。非水性賦形剤 、例えば、オイルおよびエチルオレエートを用いてもよい。好ましい賦形剤は、 5%デキストロースを含む生理食塩水である。賦形剤は、少量の添加剤、例えば 、緩衝剤および保存剤などの等張性および化学的安定性を強化する物質を含有し ていてもよい。 投与の用量およびモードは、個体に依存する。 より詳細には、本発明は、場合により医薬的に許容可能なアジュバントと共に 、免疫応答を生じさせるのに充分な量の上記で定義した少なくとも1つのポリペ プチドを投与することを含む、HCVに対して免疫する方法に用いるための、上 記で定義した組成物を企図する。 より詳細には、上記免疫原性組成物はワクチン組成物である。更により詳細に は、上記ワクチン組成物は、予防ワクチン組成物である。あるいは、上記ワクチ ン組成物は治療ワクチン組成物であってもよい。 予防ワクチン組成物は、HCV感染の防止を目的とし、HCVに未だ感染して いない正常個体に投与されるべきワクチン組成物をいう。 治療ワクチン組成物は、HCV感染の治療を目的とし、HCVに感染した患者 に投与されるべきワクチン組成物をいう。 本発明に記載されたポリペプチドは、その免疫原性を高めるために、脂質で修 飾することができ(リポペプチド、例えば、PAM3Cys)、ミョウバン、モ ノホスフォリルリピドA、プルロニック(界面活性剤)、SAF1、Ribi、 トレハロース−6,6−ジミコレートまたは当業者に公知の他の免疫刺激性化合 物を用いて製剤化することができる。 また、本発明は、好ましい態様にしたがえば、上記で定義したT細胞刺激性ポ リペプチドのいずれかに加えて、少なくとも1つのHCVのB細胞エピトープを 含むペプチドまたはポリペプチド、および/または構造HCVポリペプチド、お よび/または非構造HCVポリペプチドを含む、上記で定義した組成物をも企図 する。 更に別の好ましい態様にしたがえば、本発明は、場合により医薬的に許容可能 なアジュバントと共に、HCV感染の治療を可能にするのに充分な 量の少なくとも1つの上記で定義したポリペプチドを投与することを含む、HC V疾患の治療方法に用いるための、上記で定義した組成物を企図する。この場合 、本発明のポリペプチドは、C型肝炎ウイルス感染のクリアランスのために充分 なレベルのT細胞機能を誘導することを目的として、治療ワクチンの形態で使用 することができる。 更に別の好ましい態様にしたがえば、本発明は、上記で定義したポリペプチド のいずれかに加えて、少なくとも1つのHCVのB細胞エピトープを含むペプチ ドまたはポリペプチド、および/または構造HCVポリペプチド、および/また は非構造HCVポリペプチドを含む、上記で定義した組成物を企図する。 更に別の態様にしたがえば、本発明は、上記で定義したポリペプチドが、HB sAgまたはHBcAg粒子、HBV免疫原、HIV免疫原、および/またはH TLV免疫原と混合されている組成物を企図する。 図面の凡例 図1:HCV患者第632番におけるリンパ球増殖性応答およびトランスアミ ナーゼ活性の変化。ASTは、アスパルテートアミノトランスフェラーゼを表し 、ALTは、アラニンアミノトランスフェラーゼを表す;SI:刺激インデック ス;P1〜P6は、表1に開示したペプチド1〜6のグループを指す。 図2:健康な対照、インターフェロン(IFN)応答者およびIFN無応答者 における、ペプチドプール1〜9、単一ペプチドNSI−7*、NSI−5*およ び組換えNS3タンパク質に対するリンパ球増殖性応答の頻度。 図3:試験した単離株IG8309の配列の一部を表す。この部分は、41位 のG1yから318位のSerまで広がっている(配列番号 57)。 図4:HCV構造領域のアラインメント(整列図)を示す。 図5:アミノ酸571位〜638位にわたるE2領域のアラインメント。 図6:アミノ酸1188位〜1465位にわたるNS3配列のアラインメント 。 実施例 例1:研究した患者 研究した患者の構成は、27歳〜71歳の男性19人および女性13人(平均 年齢:49.9歳)であった。慢性HCV肝炎の診断は、(a)少なくとも6か 月間の、正常の上限の2倍のアラニンアミノトランスフェラーゼの証明された上 昇;(b)2つの第二世代酵素イムノアッセイ試験(UBIテストおよびインノ テスト(Innotest)HCV AbII、Innogenetics,Antwerp Belgium)により検出 されるHCV特異的血清抗体の存在、および(c)他のウイルス性、毒性、代謝 性、遺伝性または自己免疫性肝炎の、臨床的、組織学的または血清学的徴候の欠 如、に基づいていた。患者は、24週間の間、週3回、300万単位のインター フェロンα−2b(INTRON A)を与える標準的治療、または8週間の間、週3回 、600万単位のインターフェロンα−2bの誘導相と、その後の、生化学的お よびウイルス学的緩解(アラニンアミノトランスフェラーゼ活性が正常、血漿C 型肝炎ウイルスRNAが検出不能)が達成されるまで、週3回の600万〜10 0万単位の滴定した用量のインターフェロンの維持相とからなる実験的治療のい ずれかを、ランダムに受けた。患者は、少なくとも1か月の間隔での治療中の少 なくとも2回の連続する訪問において、アラニンアミノトランスフェラーゼ活性 の正常化が観察された場合、 臨床的応答者と考えられた。 リンパ球増殖性応答の特異性に関する対照として、25〜58歳(平均38. 6歳)の健康な個人18人、男性10人および女性8人を選択した。これらの被 験者は、HCV抗体およびHCV−RNAについて陰性であった。1人の被験者 は、過去にB型肝炎ウイルス感染の経歴があり、7人は、予防接種の結果として HBsAgに対する抗体を有していた。 インターフェロンα療法の開始に先立って、全ての患者で肝臓の生検を実施し た。組織学的状態は、従来の組織学的分類にしたがって定義した(Knodell et al .,1981)。 上記に与えた臨床的応答者の定義に基づいて、18人の被験者をインターフェ ロンαに対する臨床的応答者と考えることができた。両方のグループの最も適切 な臨床的、病理学的およびウイルス学的データを、表2にまとめて示す。理論上 予期されたよりも、応答者グループには女性が多く、無応答者グループには男性 が多かったが、観察された不均衡は有意ではなかった(X2テスト)。各被験者 における疾患の持続期間は、既往歴データ(複数の輸血を伴う外科手術、静脈に よる薬物乱用、針刺し事故による職業的接触など)または慢性的に変動する上昇 したトランスアミナーゼレベルを示す患者のファイルデータに基づいて概算した 。疾患の持続期間は、1〜32年の幅があった。平均疾患持続期間は、応答者で は9.2±9.2年、および無応答者では6.8±5.4年であった。応答者グ ループには、実験的プロトコールで治療を受けた被験者が多く、無応答者には標 準的プロトコールで治療を受けた被験者が多く含まれていたが、この不均衡は有 意ではなかった(X2テスト)。32人の患者のうち26人(81%)は、1b 遺伝子型のHCVに感染していた。遺伝子型3a、4aおよび5aは、それぞれ 4人、1人および1人の被験者で見出 された。既往歴データにより、感染源を導き出すことができた。14人の被験者 においては、輸血がHCV感染源の可能性があり、3人の患者はIV薬物乱用お よび他の3人は針刺し事故であった。12人の被験者については、感染源を追跡 することはできなかった。ほとんどの患者(32人のうち20人)は、軽度、中 程度または重度の形態の慢性活性肝炎に一致する病理学的損傷を示した。7人の 患者は、慢性持続性肝炎の徴候を示した。2人の被験者については、生検により 非特異的損傷のみが示され、他の2人では肝硬変の徴候が観察された。例2:体液性免疫応答の解析 INNO−LIA HCV AbII(Innogenetics,Belgium)を、コア、NS 4a+bおよびNS5a領域からのペプチドエピトープに対する抗体を検出する ために使用した。各患者から、インターフェロン療法の開始前に得た血清試料を 調べ、ときどき付加的なフォローアップ試料をも試験した。研究した32人の全 ての患者は、2つの市販されている酵素イムノアッセイにより明らかにされるH CVに対する循環抗体を有していた。ペプチドベースのイムノブロットアッセイ (INNO−LIA HCV AbII)を用いて、これらの抗体の特異性を部分 的に定義することができた。31人の患者からの血清を、このアッセイを用いて 少なくとも1回調べ、20人の被験者については、4週(患者第635番)〜1 24週(患者第606番)の間隔で採取した2つの血清に、このアッセイを行っ た。表3に、このサーベイの結果を示す。用いた抗原(4つの個々にスポットさ れたコアペプチド、5番目のラインをなすNS4ペプチドの混合物、および6番 目のラインをつくる選択されたNS5ペプチド)との反応性パターンとは別に、 表3には、HCV遺伝子型、およびインターフェロン療法の開始に関して血清を 採取した時点も示す。これ らのデータは、個々の患者の抗体認識パターンは経時的にほとんど変化しないこ とを明らかに示す。20対の試料において観察された唯一の差異は、反応の強度 における単一ステップの変化であった。インターフェロンに対する無応答者にお けるのと同様に応答者においても、血清学的反応パターンの同じヒエラルキーが 観察された。判別しにくいまたは弱い反応を考慮に入れない場合、以下のような ヒエラルキーが見られる:コア2>NS4>NS5>コア1>コア4>コア3。例3:HCV RNAおよびHCV遺伝子型の検出 逆転写およびPCRは、以前記載されたように実施した(Stuyver et al.,199 3)。PCR産物は、INNO−LiPAゲノタイピングアッセイによるゲノタイ ピングのために更に処理した(Stuyver et al.,1993)。ゲノタイピングアッセイ の結果を、表3に示す。例4:細胞性免疫応答の解析 4.1.HCV抗原の合成 コア、E1およびE2/NS1配列に対応するペプチドの9つのグループ(プ ール)、E2/NSIに対応するこれらのプールに含まれていない2つの単一ペ プチド、およびNS3−HCV遺伝子型1bの中央部分を表す組換えタンパク質 を、PBMCのインビトロ刺激に用いた。各グループには、8アミノ酸が重複す る4〜6種の異なる20mer(20量体)ペプチドをプールした。グループ1、 2および3には、主に、各々アミノ酸5位〜80位、73位〜140位および1 33位〜200位のコアペプチドが含まれていた(表1)。グループ4、5およ び6は、主に、各々アミノ酸193位〜260位、253位〜332位および3 25位〜392位のE1ペプチドを含んでいた。グループ7、8および9には、 各々アミノ酸427位〜494位、487位〜578位および571位〜638 位 のE2/NS1ペプチドが含まれていた。付加的な2つの単一ペプチド(NS1 −7*およびNS1−5*)は、E2配列の397〜428のアミノ酸をカバーし ていた(表1)。NS3配列を含む融合タンパク質は、E.coliで発現させたも のであり、ベルギーの単離株IG8309のHCVアミノ酸1188〜1463 をカバーしていた。 ペプチドは、表1に示す緩衝液に溶解し、最終濃度10μg/mlで培養に添加し た。このペプチド濃度で、細胞培養中の溶解緩衝液の濃度は、毒性でも阻害性で もなかった。このことを確認するために予備的な実験を実施した。NS3タンパ ク質を、最終濃度1.5μg/mlで用いた。破傷風トキソイド(WHO,Copenhagen ,Denmark)を陽性対照抗原として使用し、最終濃度10μg/mlで培養液に添加 した。 全てのペプチドは、酸不安定性リンカーの4−(a−Fmoc−アミノ−2′ ,4′−ジメトキシベンジル)フェノキシ酢酸で官能化(functionalized)したP epSyn K樹脂(Millipore)、または同じリンカーで官能化したTenta Gel S−RAM樹脂(Rapp Polymere)(切断によりペプチドアミドを生じる )のどちらかの上で合成した。t−ブチルベースの側鎖保護およびFmoc−a −アミノ保護アミノ酸誘導体を用いた。アルギニンのグアニジノ基は、2,2, 5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルフォニルで保護した。ヒスチジン のイミダゾール基は、t−Bocまたはトリチルで保護し、システインのスルフ ヒドリル基は、トリチル基で保護した。カップリングは、予め形成したo−ペン タフルオロフェニルエステルを用いて実施した。例外として、アルギニンの場合 には、TBTU(o−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′ ,N′−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート、Novabiochem)を、 活性化剤として、2当量の塩基N−メチルモル フォリンおよび1当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下で用いた。 場合により、グルタミン、アスパラギンおよびトリプトファンも、TBTU活性 化を用いてカップリングした。これらの場合には、トリチルで保護したグルタミ ンおよびアスパラギンの誘導体(Millipore)、そしてt−Bocで保護したトリ プトファンの誘導体(Novabiochem)を使用した。合成は全て、連続フロー操作法 を用いてMilligen 9050 PepSynthesizer(Millipore)で実施した。適切なスカベ ンジャーの存在下でのトリフルオロ酢酸によるペプチドの切断およびジエチルエ ーテルによる沈殿に続いて、全てのペプチドをC18逆相クロマトグラフィにより 解析した。 ウイルスヌクレオキャプシド(コア)およびE1タンパク質に対応するHCV アミノ酸配列は、Okamoto et al.(1990)(Japan.J.Exp.Med.(1990)60:1 67-177)に記載されたHC−J1配列に基づいていた。アミノ酸残基Gly451 で始まるHCV配列は、Choo et al.(1991)(Proc. Natl.Acad.Sci.USA(1991 )88:2451-2455)により報告された配列から採用した。ほとんどのペプチド配列 は、互いに8アミノ酸残基ずつ重複するように選択した。 4.2.T細胞増殖アッセイ 全ての細胞培養に用いた培地は、RPMI1640に、25mMHEPES、2 mML−グルタミン、50U/mlペニシリンおよび50μg/mlストレプトマイシン( 全てGibco Europe,Gent,Belgiumより入手)、5×10-5M2−メルカプトエタ ノール(Sigma,St.Louis,MO)および10%熱非働化ヒトAB血清(プール) を加えたものからなっていた。このAB血清は、血液群AB+の健康な供血者か ら得たものであり、HCVに対する抗体およびHCV−RNAが欠如している場 合のみ使用した。こ の「補完された(complemented)RPMI1640培地は、これ以降、「完全培地 」と呼ぶこととする。 PBMCは、フィコールHypaque(Lymphoprep,Nyegaard,Denmark)上での等 密度遠心分離法によりヘパリン処理した静脈血から単離し、完全培地中に懸濁し た。完全培地200μl中4×105個のPBMCを、種々の濃度の抗原の存在 下または非存在下で、5%CO2を含む大気中、37℃で5日間、96ウェル丸 底マイクロプレート(Falcon Plastics)で培養した。次いで、各ウェルに0.5 μCi(3H)−チミジンを添加し、16〜20時間後、マルチチャンネル細胞収穫 器(PHD,Cambridge,MA)を用いてグラスファイバーフィルター上に培養を収穫し て、LKB−Wallac 8100カウンター(LKB,Bromma,Sweden)中で液体シンチレー ションカウントによる(3)−チミジンの取り込みを測定した。結果は、刺激イ ンデックス(SI;抗原により刺激した培養の平均cpm/対照培養の平均cpm)とし て表す。増殖は、刺激インデックスが>3の場合に陽性とした。いくつかの図に おいては、結果をcpmとして表す(抗原により刺激した培養の平均cpm−対照培養 の平均cpm)。3つ1組の培養の平均cpmの標準偏差は、一貫して10%未満であ った。 インビボでプライミングしたHCV特異的メモリーTリンパ球の出現は、リン パ球増殖アッセイを用いて調べた。慢性HCV患者32人のPBMCを、1a型 HCVのコア、E1およびE2/NS1領域を表す4〜6の部分的に重複する合 成ペプチドのプール、1a型HCVのアミノ末端からの2つの重複する単一ペプ チド、および1b型のHCVのNS3配列を含む組換え融合タンパク質で、イン ビトロで刺激した。2人(#610および#636)を除く全ての患者において 、少なくとも2回、最高11回(#633)までのアッセイを実施した。例えば 、患者 #632は、インターフェロン療法の開始(第0週)の後、第4週〜第54週の 間の8回の異なる機会に検査した。図1には、療法に対する生化学的応答(AL T/AST)と相関するこれらのアッセイの結果を示す。Intron-A(Schering Pl ough)の開始4週間後に、トランスアミナーゼレベルの正常化が観察された。こ の患者からのPBMCは、ペプチドプール2および3での刺激により一貫して活 発に増殖する。他の抗原調製物に対する応答は、それに比べると活発でなく、再 現性も低く、これらのエピトープを認識するメモリー細胞の数が少ないことが示 唆された。常に刺激インデックス(SI)が3で増殖性応答を誘導しなかった抗 原は、グラフに示していない。 32人の患者について実施した135回のアッセイの結果を解析し、要約する ために、特定の抗原調製物(ペプチドプール1〜9、NS1−5*、NS1−7* またはNS3タンパク質)に対する個別の患者の応答を、実施したアッセイの少 なくとも半分においてSI 3で誘導された場合に、有意であるとすることにし た。表4に示した結果は、この採点方法を用いて得たものである。この表は、標 準的に用いた12の抗原調製物に対する慢性HCV患者の抗原認識パターンを示 す。個々の患者番号および各被験者からのPBMCを用いて実施したアッセイの 数とは別に、表4には、これらのアッセイを実行した時間枠も示す。インターフ ェロン療法の開始を基準点、第0週として用いる。全ての抗原に応答した患者は 一人もいなかった。18人の臨床的応答者のうち13人(72%)からのPBM C、および14人の無応答者のうち12人(85%)が、少なくとも1つの抗原 調製物に応答して増殖した。1つの抗原調製物(ペプチドプール8)を除いて全 てが、少なくとも1人の被験者で増殖応答を誘導した。ペプチドプール2および 3に対する応答が最も高頻度であった。イン ターフェロン応答者および無応答者の両方が、ペプチドプール2に対して等しく 良好に増殖した(それぞれ56%および57%)が、ペプチドプール3に対して は、無応答者(29%、すなわち、14人中4人)は、応答者(44%、すなわ ち、18人中8人)に比べて反応が劣っていた。同様の不均衡は、ペプチドプー ル5および9に対する反応についても観察された。これらは、応答者(それぞれ 17%および11%)に比べて無応答者でより高頻度で認識された(それぞれ4 3%および43%)。インターフェロン療法に対する臨床的無応答者は、NS3 タンパク質で刺激した場合にも、応答者(24%、すなわち、17人中4人)よ りも高頻度で反応した(57%、すなわち、14人中8人)。しかしながら、ペ プチドプール3、5および9、またはNS3タンパク質に対する増殖応答率にお けるこれらの差異は、どれも統計学的有意性(X2テストでp<0.05)に達 しなかった。顕著でありかつ有意な差異(X2テストでp=0.01)は、ペプ チドNS1−5*およびNS1−7*に対する応答者および無応答者の応答率につ いて観察された。実際、17人中8人の応答者が一方または両方のペプチドを認 識したのに対し、無応答者は1人も認識しなかった。これらの増殖アッセイ全て の結果の要約を、図2に、12の抗原調製物に対するHCV患者ならびに18人 の健康な対照被験者の応答率で示す。実際、HCV患者において観察される増殖 応答の関連を確立するために、18人の健康な対照被験者からのPBMCを、同 じ抗原調製物で刺激した。全体で、27回のアッセイ(すなわち、10人の被験 者で1回のアッセイ、7人のボランティアで2回、および1人については3回) を実施した。12人の対照被験者については、どの抗原も増殖応答を誘導しなか った。6人の被験者については、1つ以上の抗原が増殖応答を誘導し、単独のア ッセイまたは実施したアッセイの少なくとも半分でSI 3で あった。表5に、これらの被験者で増殖応答を誘導した抗原を示す。図2は、増 殖応答が、健康な対照者よりもHCV患者で、より高頻度で起こることを示唆す るが、これらの差異は必ずしも統計学的有意性(p<0.05)に達しない。ペ プチドプール2および3、およびNS3タンパク質は、明らかに(p<0.05 )、健康な対照者よりもHCV患者のグループ全体で、より高頻度で増殖応答を 誘導する。これらの差異のほとんどは、インターフェロン応答者および無応答者 を各々健康な対照者グループと比較した場合にも有意である。インターフェロン 応答者のNS3に対する増殖応答についてのみ、このことはもはや有効ではない 。健康な対照者およびHCV患者におけるペプチドプール5に対する増殖応答の 頻度は、有意に異ならなかったが、これらは、無応答者のみを対照被験者と比較 した場合には有意となった(p<0.03)。その他の差異は全て、p<0.0 5レベルに達しなかった。例5:臨床的応答者からのPBMCによるHCVコア領域の認識の精密な特異性 :コアのカルボキシ末端領域中のT細胞エピトープの局在 ペプチドプール2および3は、HCV患者の大部分において増殖応答を惹起し たので、これらのプールのどのペプチドがこれらの応答を誘導していたのかを調 べた。健康な対照被験者からのPBMCに対する単一ペプチドの刺激能力も、同 様に試験した。17人の対照被験者からのPBMCを用いて、23回の増殖アッ セイを実施した。ペプチドコアC17、コアC21およびコアC31は、それぞ れ2人(12%)、1人(6%)および1人(6%)の被験者により認識された 。インターフェロン療法に応答した11人のHCV患者からPBMCを調製した 。8人の被験者はペプチドプール2および3の一方または両方に対して増殖応答 を示したが、3人の患者は示さなかった。19回のアッセイを実施した。陽性の 反応につい ての採点システムは、例4に記載のとおりであった。表6に、これらの19回の アッセイの結果を要約し、アッセイ結果の一貫性を明らかにする。実際、これら のペプチドプールに反応しなかった患者からのPBMCは、個々のペプチドのい ずれを用いて刺激しても、増殖しなかった。以前増殖応答を示した患者からのP BMCは、これらのプールからの1つまたはいくつかのペプチドを用いての刺激 により反応した。少なくとも1つ〜最高5つのこれらのペプチドが、これらの患 者により認識された。HCVコア配列の最も免疫原性の高い領域は、アミノ酸1 09と176の間に位置しているようである。ペプチドC27(アミノ酸157 〜176)は、8人の増殖応答者のうち6人により認識され、最も免疫優性なも のであることがわかった。続いて、5人の患者により認識されたC25、3人の 患者により認識されたC23およびC19の順である。例6 リンパ球増殖性応答の精密な特異性を、新規試料を用いて再度試験した。それ らの大部分は、例5で解析した患者とは異なる患者から得られた。5人の患者( IFNα応答者2人およびIFNα無応答者3人)および16人の正常対照者を 調べた。表7に、慢性C型肝炎患者において実施したアッセイの結果を示す。試 験した両IFNα応答者で観察された最も高いLPRは、以下のアミノ酸位置に 対するものであった:73〜92(C13);109〜128(C19);12 1〜140(C21);145〜164(C25);157〜176(C27) 。アミノ酸残基121〜140(C21)および133〜152(C23)のみ が、2人のIFNα無応答者で高いLPRを惹起した。したがって、予防または 治療ワクチン組成物におけるペプチドC13、C19、C25および/またはC 27の使用は、特に有利である可能性がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 マエルテンス,ヘールト ベルギー国、ベー―8310 ブリュッヘ、ジ ルベルスパーレンストラート 64

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.HCVの、コア領域のアミノ酸73〜176の間、またはE1領域のアミノ 酸192〜234と243〜392の間、またはE2領域のアミノ酸397およ び428およびアミノ酸571〜638の間、またはNS3領域のアミノ酸11 88および1463の間に含まれる領域から選択される少なくとも8個の連続す るアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するアミノ酸が、T細胞刺激 性エピトープを含む、約8個〜約100個のアミノ酸のポリペプチドの、HCV 免疫原性組成物の調製のための用途。 2.ポリペプチドが、以下の配列: 〔式中、X1はRまたはKを表し、X2はA、SまたはTを表し、X3はAまたは Gを表し、X4はQ、KまたはRを表し、X5はYまたはHを表し、X6はGまた はAを表し、X7はEまたはKを表し、X8はC、MまたはLを表し、X9はWま たはLを表し、X10はS、N、T、DまたはHを表し、X11はPまたはQを表し 、X12はNまたはTを表し、X13はRまたはHを表し、X14はRまたはKを表し 、X14はLまたはVまたはFを表し、X16はKまたはRを表し、X17はLまたは Iを表し、X18はFまたはLを表し、X19はMまたはIを表し、X20はGまたは Eを表し、X21はLまたはVまたはIを表し、X22はVまたはLを表し、X23は AまたはGを表し、X24はL、VまたはIを表し、X25はAまたはVを表し、X26 はAまたはSを表し、X27はRまたはAを表し、X28はAまたはTまたは Eを表し、X29はAまたはEを表し、X30はVまたはAまたはLを表し、X31は LまたはVまたはIを表し、X32はEまたはGを表し、X33はVまたはIを表し 、X34はFまたはYを表し、X35はAまたはPを表し、X36はLまたはIを表す ]、および を特徴とする、アミノ酸73〜176の間に含まれる領域から選択される約8個 〜約104個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、より詳細にはH CVのコア領域のアミノ酸109〜176の間の領域から選択される約8個〜約 68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するアミノ酸 はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項 1記載のポリペプチドの用途。 3.ポリペプチドが、以下の配列: または図4に示す別のタイプのHCV由来のこの配列のあらゆる変異体を特徴と する、HCVのアミノ酸192〜234と243〜392の間に含まれる領域か ら選択される、より詳細にはHCVのE1領域のアミノ酸192および234お よび243〜383の間に含まれる領域から選択される、少なくとも約8個の連 続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺 激性エピトープを含む、HCV免疫 原性組成物の調製のための請求項1記載のポリペプチドの用途。 4.ポリペプチドが、以下の配列: 〔式中、X37はS、A、Q、L、N、Y、R、YまたはHを表し、X38はG、S 、T、AまたはRを表し、X39はF、I、LまたはVを表し、X40はV、Aまた はTを表し、X41はS、DまたはGを表し、X42はL、I、W、FまたはMを表 し、X43はL、IまたはFを表し、X44はA、T、DまたはSを表し、X45はP 、Q.S、R、L、IまたはTを表し、X46はA、PまたはSを表し、X47はK 、S、Q、AまたはRを表し、X48はN、K、DまたはRを表し、X49はV、I またはLを表し、X50はQ、SまたはYを表し、X51はIまたはVを表し、X52 はLまたはIを表し、X53はSまたはRを表し、X54はTまたはSを表し、X55 はGまたはRを表し、X56はG、AまたはKを表し、X57はA、V、G、Sまた はDを表し、X58はG、FまたはYを表し、X59はN、H、R、L、AまたはS を表し、X60はTまたはSを表し、Z1はMまたはIを表し、Z2はDを表し、X61 はH、L、V、TまたはIを表し、X62はHまたはYを表し、X63はDまたは Eを表し、X64はAまたはTを表し、X65はS、T、IまたはLを表し、X66は RまたはKを表し、X67はSまたはAを表し、X68はWまたはLを表し、X69は IまたはLを表し、X70はL、MまたはIを表し、X71はVまたはIを表し、X72 はI、V、FまたはLを表し、X73はYまたはFを表し、X74はT、Sまたは Aを表し、X75はIまたはVを 表し、X76はI、VまたはAを表し、X77はYまたはFを表す。〕 を特徴とする、HCVの、E2領域のアミノ酸397〜428の間の領域から選 択される約8個〜約32個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなる、ま たはE2領域のアミノ酸571〜638の間の領域から選択される少なくとも8 個〜約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連続するア ミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための 請求項1記載のポリペプチドの用途。 5.ポリペプチドが、以下の配列: を特徴とするHCVのNS3領域のアミノ酸1188位〜1463位の間に含ま れる領域または図6から演繹されうる上記の配列のあらゆる変異体から選択され る、少なくとも約8個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなり、上記連 続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原性組成物の調製 のための請求項1記載のポリペプチドの用途。 6.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸157位〜176位の間に含 まれる領域: から選択される、約8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれより なるポリペプチドであり、好ましくは以下のペプチドのリスト: そしてより詳細には: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項2記載のポリペプチドの 用途。 7.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸145位〜164位の間に含 まれる領域: から選択される、約8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそ れよりなるポリペプチドであり、特に以下のペプチドのリスト: そしてより詳細には: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項2記載のポリペプチドの 用途。 8.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸133位〜152位の間に含 まれる領域: 約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなるポリペプチドであり、 好ましくは以下のペプチドのリスト: そしてより詳細には: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項2記載のポリペプチドの 用途。 9.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸109位〜128位の間に含 まれる領域: 個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなるポリペプチドであり、特に以 下のペプチド: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項2記載のポリペプチドの 用途。 10.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸73位〜92位の間に含まれ る領域: から選択される、より詳細には から選択される、約8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれより なるポリペプチドであり、好ましくは以下のペプチド: から選択されるペプチド、例えば、ペプチド: であり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原 性組成物の調製のための請求項2記載のポリペプチドの用途。 11.ポリペプチドが、HCVのコア領域のアミノ酸133位〜176位の間に含 まれる領域: アミノ酸を含むかまたはそれよりなるポリペプチドであり、上記連続するアミノ 酸はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求 項2記載のポリペプチドの用途。 12.ポリペプチドが、以下の配列: を特徴とする、HCVのE1領域のアミノ酸193位〜234位および243位 〜260位の間に含まれる領域から選択される、特に: または図4に示すHCVの別のタイプ由来のこれらの配列のあらゆる変異体から 選択される、少なくとも8個〜約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれ よりなるポリペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープ を含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項3記載のポリペプチドの用 途。 13.ポリペプチドが、以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸253〜332の間に含まれる領域、 または図4に示すHCVの別のタイプ由来のこの配列のあらゆる変異体から選択 される、少なくとも8個〜約80個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれより なるポリペプチドであり、特に: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項3記載のポリペプチドの 用途。 14.ポリペプチドが、以下の配列: を特徴とするHCVのE1領域のアミノ酸325〜392の間に含まれる領域、 または図4に示すHCVの別のタイプ由来のこの配列のあらゆる変異体から選択 される、少なくとも8個〜約68個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれより なるポリペプチドであり、特に: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項3記載のポリペプチドの 用途。 15.ポリペプチドが、HCVのE2領域のアミノ酸397位〜416位の間に含 まれる領域: 約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなるポリペプチドであり、 上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、HCV免疫原性組成物 の調製のための請求項4記載のポリペプチドの用途。 16.ポリペプチドが、HCVのE2領域のアミノ酸409位〜428位の間に含 まれる領域: 約20個の連続するアミノ酸を含むかまたはそれよりなるポリペプチドであり、 特に: そしてより詳細には: から選択されるペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトー プを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項4記載のポリペプチドの 用途。 17.ポリペプチドが、HCVのE2領域のアミノ酸571位〜638位の間に含 まれる領域: スト: から選択される、少なくとも8個〜約20個の連続するアミノ酸を含むかまたは それよりなるポリペプチドであり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピト ープを含む、HCV免疫原性組成物の調製のための請求項4記載のポリペプチド の用途。 18.ポリペプチドが、HCVのNS3領域のアミノ酸1188位〜1463位の 間に含まれる領域から選択される少なくとも8個の連続するアミノ酸を含むかま たはそれよりなるポリペプチドであり、上記ペプチドが以下のペプチド: または図6から演繹されうる上記配列のあらゆる変異体から選択されるペプチド であり、上記連続するアミノ酸はT細胞刺激性エピトープを含む、 HCV免疫原性組成物の調製のための請求項5記載のポリペプチドの用途。 19.上記T細胞刺激性エピトープが、ヘルパーT細胞エピトープである、請求項 1〜18のいずれか1項記載のポリペプチドの用途。 20.上記T細胞刺激性エピトープが、CTLエピトープである、請求項1〜18 のいずれか1項記載のポリペプチドの用途。 21.予防ワクチン組成物への取り込みのための請求項1〜20のいずれか1項記 載のポリペプチドの用途。 22.治療ワクチン組成物への取り込みのための請求項1〜20のいずれか1項記 載のポリペプチドの用途。 23.請求項1〜22のいずれか1項記載のT細胞刺激性エピトープを含むよう選 択された連続するアミノ酸配列のいずれかの、複数のリピート、組み合わせまた はミモトープを、そのアミノ酸配列中に含むポリペプチド。 24.請求項1〜23のいずれか1項記載のポリペプチドをコードする核酸インサ ートを含む発現ベクターにより発現された組換えポリペプチドである、請求項1 〜23のいずれか1項記載のポリペプチド。 25.HCVエンベロープタンパク質E1およびE2、またはHCVのNS3、N S4またはNS5免疫原、またはB細胞刺激性エピトープを含むHCVペプチド のような病原因子関連免疫原に作動可能に連結されている、請求項1〜24のい ずれか1項記載のポリペプチド。 26.T細胞エピトープを含む、以下のペプチド: のいずれかの配列を含むかまたはそれよりなるペプチド。 27.医薬的に許容可能な賦形剤と混合された請求項26記載のポリペプチドまた はペプチドの少なくとも1つを含むかまたはそれよりなる免疫原性組成物。 28.ワクチン組成物である、請求項27記載の組成物。 29.予防ワクチン組成物である、請求項28記載の組成物。 30.治療ワクチン組成物である、請求項28記載の組成物。 31.請求項26記載のいずれかのポリペプチドに加えて、少なくとも1つのHC VのB細胞刺激性エピトープを含むペプチドまたはポリペプチド、および/また はHCV構造ポリペプチド、および/またはHCV非構造ポリペプチドを含む、 請求項27〜30のいずれか1項記載の組成物。 32.請求項26記載の上記ポリペプチドが、HBsAgまたはHBcAg粒子、 HBV免疫原、HIV免疫原性および/またはHTLV免疫原と混合されている 、請求項27〜31のいずれか1項記載の組成物。
JP7513004A 1993-11-04 1994-10-28 C型肝炎ウイルスの免疫優性ヒトt細胞エピトープ Pending JPH09504534A (ja)

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