JPH0950215A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH0950215A
JPH0950215A JP7222598A JP22259895A JPH0950215A JP H0950215 A JPH0950215 A JP H0950215A JP 7222598 A JP7222598 A JP 7222598A JP 22259895 A JP22259895 A JP 22259895A JP H0950215 A JPH0950215 A JP H0950215A
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cleaning
image
loop
roller
brush roller
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JP7222598A
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Toru Maruyama
徹 丸山
Masaru Magai
勝 真貝
Masaaki Yamada
山田  正明
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシローラ表面のループの渡る方向をブラ
シローラの回転による表面移動方向にほぼ直交させて、
比較的小さなクリーニング負荷で、剥離部材を良好にク
リーニングできるクリーニング装置を備えた像保持体か
らの像形成物質除去装置を提供する。 【解決手段】 ブラシローラ307は、基布307cに
ステンレス繊維を幅方向に渡して織り込んで多数のルー
プ307dを形成した細長いループ保持布307eを、
芯金307bの周面にスパイラル状に巻き付け、ループ
の渡る方向が、ブラシローラが回転するときのブラシロ
ーラ表面移動方向Mにほぼ直交するように設定する。こ
れによって、ブラシローラのループの先端部がオフセッ
トベルトの幅方向に広く接触して、比較的小さなクリー
ニング圧力、及び、比較的小さいブラシローラの回転速
度でも、オフセットベルト上のトナーを良好に掻き落と
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置で画像を形成した像
保持体から該画像を構成する像形成物質を除去する像保
持体からの像形成物質除去装置に係り、詳しくは像保持
体から像形成物質を剥離する剥離部材のクリーニング技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の像保持体からの像形成物質
除去装置としては、像保持体から像形成物質を除去する
像形成物質除去方法が各種提案されている。例えば、溶
剤中で超音波振動を与えて像保持体としての転写紙から
像形成物質(以下トナーという)を除去するもの(例え
ば、特開平1−101576号公報参照)、像保持体と
しての離型材を有する像転写体に付着したトナーに剥離
部材を重ねた状態で、加圧・加熱・冷却後に剥離してト
ナーを剥離部材に移すもの(例えば、特開平2−551
95号公報参照)、表面に剥離処理を施した像保持体と
してのイレーザブルペーパに付着したトナーに熱溶融性
樹脂を押しつけ、冷却した後取り去ることによって熱溶
融性樹脂とともにトナーを取り去るもの(例えば、特開
平4−64472号公報参照)、加熱、加圧ローラで像
トナーを軟化させ、該ローラに付着させて画像を判読不
能にするもの(例えば、特開平4−82983号公報参
照)、溶剤で像トナーを溶解し、溶解したトナーを洗
浄、吸引、或いは吸着などの機械的または電気的に剥離
除去するもの(例えば、特開平4−300395号公報
参照)等が提案されている。
【0003】特に、像保持体を比較的損傷することな
く、像形成物質のみを除去するために、水、界面活性剤
を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面
活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を像保持体
に保持させ、該像保持体上の像形成物質を溶融又は軟化
させるように加熱し、該像形成物質に、該像保持体と該
像形成物質との付着力より大きい付着力を有する剥離部
材を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを分離させる
際に該像形成物質を該像保持体から剥離して除去するも
のが提案されている(例えば、特願平4−255916
号、特願平5−239075号、特願平7−18557
号参照)。
【0004】このような像保持体からの像形成物質除去
方法においては、剥離部材の剥離性能を維持するため
に、像保持体から除去されて剥離部材上に付着したトナ
ーをクリーニングするのが好ましい。そこで、先に、上
記剥離部材の表面をクリーニングするクリーニング装置
として、高速回転するクリーニング用回転体としてのク
リーニングブラシローラ(以下、ブラシローラという)
を剥離部材、例えば、複数の支持ローラに掛け渡された
ベルト状剥離部材であるトナーオフセット用ベルトの表
面に接触させ、該ベルト上の像形成物質を掻き落とすも
のが提案されている。ブラシローラ表面は、剥離部材表
面との摺擦によって効率良く剥離部材表面をクリーニン
グするとともに、剥離部材表面の損傷を軽減するために
ことが望まれる。そこで、例えば特願平7−18557
号の明細書の中では、基布にステンレス繊維を織り込ん
でブラシ材としての多数のループを形成したブラシ材布
を、芯金の周面にスパイラル状に巻き付けて構成したブ
ラシローラが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来使用が
検討されていたループ状のブラシ材を備えたブラシロー
ラでは、剥離部材表面に付着したトナーをほぼ完全に掻
きとる(クリーニング率100%という)ために、例え
ばブラシローラと剥離部材とが長手方向に接触する幅
(以下、摺擦部幅という)320mmにおいてクリーニ
ング圧力250ニュートン(N)以上、ブラシローラの
回転数200rpm以上の高圧力、高速回転が必要条件
であった。このため、ブラシローラ軸の駆動トルクが増
大したり、剥離部材表面が摩耗して耐久性が低下したり
するのに加えて、ブラシローラ表面のループ材が変形、
或いは、破損したり、ループ材の繊維の解れによって寿
命が著しく低下したりする不具合が生じた。
【0006】本発明者等の研究によると、剥離部材のク
リーニング能力は、1つのループが剥離部材に接触する
ときの接触部を、剥離部材表面の移動方向に垂直な方向
即ち剥離部材がベルト状の場合幅方向に投影した長さ
(以下、ループの接触長Lという)に左右され、ブラシ
ローラの剥離部材に対する接触圧及び、ブラシローラの
回転速度を一定にした場合、ひとつのループの接触長L
が長いほどクリーニング能力が良く、接触長Lが短いほ
どクリーニング能力が低下することがわかった。これ
は、剥離部材を回転させたときに剥離部材の1つのルー
プに接触する面積が接触長Lが長いほど広くなり、接触
長Lが短いほど狭くなるからである。接触長Lが短い場
合は、一定のクリーニング能力を得るために、ブラシロ
ーラの剥離部材に対する接触圧を高めたり、ブラシロー
ラの回転速度を上げたりしなければならなくなる。
【0007】図3(a)は、従来提案されていたブラシ
ローラ表面上のループの配置を示した図で、図3(b)
は、剥離部材のブラシローラによるクリーニング部近傍
の横断面図である。図3(a)で示すように、従来提案
されていたループは、ブラシローラ表面の移動方向Mに
対して比較的小さい角度に形成されていたため、剥離部
材に対する接触長Lが比較的小さかった。この構成で1
00%のクリーニング率を得るためには、ブラシローラ
を剥離部材に高圧で接触させるとともに、高速で回転さ
せなければならなかった。このため、上記のようなブラ
シローラ軸の駆動トルクの増大、剥離部材表面の摩耗、
ブラシローラ表面のループ材の寿命の低下等の不具合が
生じていた。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、比較的小さなクリー
ニング圧力、及び、比較的小さいクリーニング用回転体
の回転速度で、良好なクリーニング能力を発揮し得る剥
離部材用のクリーニング装置を備えた像保持体からの像
形成物質除去装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の像保持体からの像形成物質除去装置は、
像保持体に付着している像形成物質に対して、該像形成
物質と該像保持体との付着力よりも大きな付着力を発揮
し得る剥離部材を、該像保持体上の像形成物質に接触さ
せた後、離間させることにより、該像保持体から該像形
成物質を剥離する剥離装置と、該像保持体から剥離され
た像形成物質が付着している該剥離部材表面に接触しな
がら、接触位置で表面が該剥離部材表面の移動方向とは
逆方向に移動するように回転駆動される該表面にループ
状のブラシ材を備えたクリーニング用回転体で、該剥離
部材上に付着した像形成物質を除去してクリーニングす
るクリーニング装置とを有する像保持体からの像形成物
質除去装置において、上記ループ状のブラシ材の該ルー
プが渡る向きを、クリーニング用回転体表面の移動方向
にほぼ直交するように設定したことを特徴とするもので
ある。ここで、ループ状のブラシ材の該ループが渡る向
きが、クリーニング用回転体表面の移動方向にほぼ直交
しているとは、実施形態中に示すクリーニング用回転体
表面の移動方向に対して厳密に直交する角度から前後3
0度程度の差異までを含むものである。
【0010】この像保持体からの像形成物質除去装置に
おいては、ループ状のブラシ材の該ループが渡る向き
が、クリーニング用回転体表面の移動方向に直交する
時、ループと剥離部材との接触部における該接触部分を
剥離部材表面の移動方向に直角な方向に投影した長さが
最大となる。これにより、剥離部材表面とクリーニング
用回転体表面とが互いに逆方向に移動したときに1つの
ループが剥離部材に接触する面積が広くなり、ループ先
端での剥離部材表面の像形成物質の引っ掻け作用が増大
しクリーニング能力が上がる。クリーニング用回転体の
剥離部材に対する接触圧を低くしたりクリーニング用回
転体の回転速度を下げたりしても剥離部材表面に付着し
ている像形成物質が良好にクリーニングできる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、前記クリーニング用
回転体を、片面側に前記ループ状のブラシ材を一定方向
に形成したブラシ材保持体を、該ブラシが形成されてい
る側を外側にして軸に巻き付けて構成したことを特徴と
するものである。
【0012】この像保持体からの像形成物質除去装置に
おいては、クリーニング用回転体表面の移動方向に対す
るループ状のブラシ材の該ループが渡る向きを、軸に巻
き付けるブラシ材保持体の巻き付け角度により調節でき
る。よって、従来のクリーニング用回転体の製造方法を
大幅に変える必要がない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した実施
例について説明する。図1は、本発明が適用可能なトナ
ー除去装置の一構成例を示す概略構成図である。まず、
全体の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載
状態で収容しているトナー像が形成された転写紙1を一
枚づつ分離給送する給紙ユニット100と、給紙ユニッ
ト100から送られてきた転写紙1に不安定化液を付与
する不安定化液付与手段としての液付与ユニット200
と、該液付与ユニット200に後述する処理液2を供給
する液供給装置207と、不安定化液が供給された転写
紙1からトナーを剥離して除去する剥離手段としてのト
ナー剥離ユニット300と、トナーが除去された転写紙
1を乾燥させる乾燥ユニット400と、乾燥ユニット4
00から排出される転写紙1を受ける紙受けユニット5
00とを備えている。
【0014】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ローラ1
02で給紙し、フィードローラ103及びセパレートロ
ーラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚の
転写紙1のみを送り出すものである。この給紙ユニット
100で送り出された転写紙1は搬送ローラ対105で
搬送され、レジストローラ対106でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット200
に送られる。なお、上記給紙ユニット100などの具体
的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0015】上記液付与ユニット200は、転写紙1と
トナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液とし
ての処理液2を所定量満した液容器と、該液容器中の液
中に部分的に没するように設けられた液塗布ローラとか
ら液塗布器201,202を、搬送方向に2段備えてい
る。それぞれの塗布器の液塗布ローラ上方には、所定の
間隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ローラ2
03,204が設けられている。そして、転写紙1の搬
送方向において、1段目の液塗布器201と2段目の液
塗布器202との間、及び、2段目の液塗布器202の
下流側には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,2
06が設けられている。そして、各液塗布器201,2
02や中継ローラ対205,206などの下方には、液
受けタンク215が設けられている。
【0016】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0017】上記液供給装置207は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、液塗布ローラが液容器内の処理液2中に所定量だけ
没するように、給液ポンプ211による給液量等が設定
されている。
【0018】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302(駆動ローラ),303等に掛け回さ
れたベルト状の剥離部材としてのトナーオフセット用ベ
ルト(以下、オフセットベルトという)301と、オフ
セットベルト301を挟んで互いに圧接し合うように設
けられた加熱ランプ内蔵の加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305と、オフセットベルト301に所定の張
力を与えるテンションローラ306と、オフセットベル
ト301の表面をクリーニングするクリーニング装置と
を備えている。このクリーニング装置については後で詳
述する。
【0019】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙1のトナー像面をオフセット
ベルト301に密着させるとともに転写紙1に固着して
いるトナーを加熱して軟化させるものである。
【0020】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。例えば、
ベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系など金属材
料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)などの高分子系材料で形成されてい
る。また、オフセットベルト16を複数層で構成し、そ
の少なくとも1層を強度及び耐熱性に優れた耐熱層と
し、トナーと接する層をトナーとの付着性に優れた接着
層としてもよい。
【0021】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部よりオフセットベルト301の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト301の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト301からの転写
紙1の曲率分離を行うようになっている。
【0022】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから
構成されている。上記紙押圧用ベルト402の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。
【0023】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙1を搬送するためのの搬送ローラ
対501、分岐爪502、排出ローラ対503,50
4、内蔵排紙トレイ505、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ50
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。
【0024】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液2
が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。例
えば、A4サイズの転写紙1で2g以上の処理液2が付
与される。このトナー剥離ユニット300で、転写紙1
に固着しているトナーが加熱ブロック304及び上加熱
ローラ305からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分
離する際に、オフセットベルト301表面に付着したト
ナーが転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1から
トナーが除去される。トナーが除去された転写紙1は乾
燥ユニット400で乾燥され、排紙ローラ対503で紙
受けユニット500の内蔵排紙トレイ505上に排出さ
れる。以上のトナー除去処理により、トナーが付着した
転写紙1に液を供給して転写紙1のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。 (以下、余白)
【0025】次に、図2を用いて、オフセットベルト3
01の表面をクリーニングするクリーニング装置につい
て更に詳しく説明する。このクリーニング装置は、オフ
セットベルト301の表面に接触しながら回転してトナ
ーを除去するクリーニング用回転体としてのブラシロー
ラ307と、ブラシローラ307を囲むように形成さ
れ、ブラシローラ307で除去したトナーを受けるため
のケーシング308と、ブラシローラ307と該ベルト
301とのニップ部よりベルト移動方向の下流側のベル
ト301表面に当接したクリーニングブレード309と
を備えている。
【0026】オフセットベルト301を挾んでブラシロ
ーラ307に対向するように表面部をゴム材で形成した
ゴムローラからなる支持ローラ302が設けられ、バッ
クアップローラの役割をするとともにブラシローラ30
7のオフセットベルト301に対する当り幅Wを大きく
している。
【0027】また、本実施形態のクリーニング装置で
は、ケーシング308内のトナーがオフセットベルト3
01との隙間から洩れ出ないように、オフセットベルト
301の入口側表面とケーシング308の外壁面との間
に入口シール部材310を設け、該ベルト301の出口
側表面(支持ローラ302からの離間位置近傍の表面)
にマイラで形成された出口シール部材311を当接させ
ている。また、このようにシール部材310,311を
設けることによってケーシング308を密閉構造にする
と、ブラシローラ307の高速回転によってケーシング
308内の気圧が上昇してケーシング308内のトナー
が外部に噴出するおそれがあるので、ケーシング308
の壁部材の一部(図2の例では上壁部)に開口を形成
し、その開口にトナーの移動を遮断し空気のみを通すフ
ィルタ312を取り付けている。このフィルタ312付
きの開口から、ブラシローラ307の高速回転時に空気
のみを外部逃がし、ケーシング308内の気圧の上昇を
抑え、トナーの噴出を防止することができる。
【0028】また、本実施形態のクリーニング装置で
は、ケーシング308の内面のトナーが溜る部分に、紙
パックなどの着脱自在の回収容器313を装着してい
る。そして、トナーが所定量溜ったところで回収容器3
13を取り外して回収容器313ごと廃棄することによ
り、手を汚さずにトナーの廃棄処理を行うことができ
る。なお、この廃棄処分するトナーは粒径が比較的大き
く、粉塵爆発は起こりにくいので、トナーをそのまま回
収容器313ごと廃棄しても問題ないと思われる。
【0029】また、本実施形態のクリーニング装置で
は、ブラシローラ307の駆動装置をON/OFF及び
その回転数の設定を変更できるように図示しない制御装
置で制御できる。この制御装置としてはトナー除去装置
本体の制御装置を用いることができ、例えばCPU,R
AM,ROM,I/Oインターフェース等で構成したマ
イクロコンピュータを用いることができる。
【0030】そして、本実施形態のクリーニング装置に
おいては、上記ブラシローラ307の表面部307aに
用いるブラシ材として、ループ形状のブラシ材を用いて
いる。このブラシローラ307は、図4(b)に示すよ
うに基布307cにステンレス繊維を幅方向に渡して織
り込んで図4(c)に示すような多数のループ307d
を形成したブラシ材保持体としての細長いループ保持布
307eを、図4(a)に示すように芯金307bの周
面にスパイラル状に巻き付けて構成している。ここで、
ループ307dの渡る方向が、ブラシローラ307が回
転するときのブラシローラ307表面移動方向Mにほぼ
直角(図では約100度)になるように配置している。
図4(d)は、上記のようにブラシローラ307表面に
ループ307dを設けたときの、ブラシローラ307が
オフセットベルト301上のトナーを掻き落とす様子を
示した図である。この図のように、ブラシローラ307
のループ307dは、オフセットベルト301に接触す
るとき、先端部がオフセットベルト301の幅方向に広
く接触して、トナーを掻き落とす。
【0031】図5は、上記構成のクリーニング装置によ
って、オフセットベルト301上のトナーのクリーニン
グ率100%を得ることができるときのクリーニング圧
力とブラシローラ307の回転数との範囲(図中A)を
示したものであり、従来提案されていたループの渡る方
向が、ブラシローラ307表面移動方向Mに対して比較
的小さい角度に配置されていたブラシローラ307でク
リーニング率100%を得ることができる場合の上記値
の範囲(図中B)と比較したものである。従来のものと
本実施形態との両者で、ブラシローラ307のオフセッ
トベルト301に接触する部分の摩擦部幅を320mm
に設定している。
【0032】従来型のブラシローラ307では、クリー
ニング率100%を得るためにはクリーニング圧力25
0ニュートン(N)以上で、かつ、ブラシローラ307
の回転数200rpm以上が必要であった。一方、本実
施形態のブラシローラ307でクリーニング率100%
を得るためには、クリーニング圧力100ニュートン
(N)以上で、かつ、ブラシローラ307の回転数20
0rpm以上、クリーニング圧力200ニュートン
(N)以上で、かつ、ブラシローラ307の回転数15
0rpm以上、クリーニング圧力250ニュートン
(N)以上で、かつ、ブラシローラ307の回転数10
0rpm以上の何れかの条件を満たしていればよかっ
た。即ち、従来型のブラシローラ307に比して本実施
形態のブラシローラ307では、クリーニング圧力及び
ブラシローラ307の回転数において、低圧力、低回転
で100%のクリーニング率が得られた。
【0033】以上のことから、本実施形態のブラシロー
ラ307では、クリーニング圧力やブラシローラ307
の回転数等を著しく軽減できるので、ブラシローラ30
7の軸駆動トルクが軽減されると共に、オフセットベル
ト301の摩耗が低減されてオフセットベルト301の
耐久性が向上し、また、ループ307dの変形、破損、
繊維の解れ等も解消できる。
【0034】次に、本発明を適用できるブラシローラ3
07の他の構成例について説明する。図6は変形例に係
るブラシローラ307の概略構成を示す正面図である。
このブラシローラ307に用いるループ保持布307e
は、上記実施形態で用いたループ保持布に変えて、基布
307cにステンレス繊維を長手方向に渡して織り込ん
で形成し、芯金307bの周面への巻き付け角度を変え
ることによって、ブラシローラ307が回転するときの
ブラシローラ307表面移動方向Mに対するループ30
7dの渡る方向がほぼ垂直(図では、約60度)になる
ようにループ307dを配置している。このようにブラ
シローラ307を構成することによって、クリーニング
圧力及びブラシローラ307の回転数を軽減できること
からくる上記同様の効果が得られる。ここで、芯金30
7bの周面への巻き付け角度を変えるのに用いるループ
保持布307eは、ステンレス繊維を長手方向に渡して
織り込んだものに限らず、図4に示したような幅方向に
渡して折り込んだものを用いても良い。
【0035】上記構成によれば、ループ保持布307e
の芯金307bの周面への巻き付け角度によってブラシ
ローラ307表面移動方向Mに対するループ307dの
渡る方向を所望の角度にすることができるので、従来の
ブラシローラ307の製造方法を大幅に変える必要がな
く実施が容易で安価であるという効果がある。また、ル
ープ保持布307eを芯金307bに巻き付ける角度を
変化させるという容易な操作で、ブラシローラ307表
面の移動方向に対するループが渡る向きを調節できるの
で、ブラシローラ307のオフセットベルト301に対
するクリーニング能力を適正化させるための調整が容易
にできるという効果がある。
【0036】
【発明の効果】請求項1の像保持体からの像形成物質除
去装置によれば、剥離部材表面とクリーニング用回転体
表面とが互いに逆方向に移動したときに1つのループが
剥離部材に接触する面積を広くし、ループごとのループ
先端での剥離部材表面の像形成物質の引っ掻け作用を増
大させてクリーニング性能を上げるので、クリーニング
用回転体の剥離部材に対する接触圧やクリーニング用回
転体の回転速度等を軽減できる。これにより、クリーニ
ング用回転体軸の駆動トルクが軽減されると共に、剥離
部材表面の摩耗が低減されて剥離部材の耐久性が向上す
るという優れた効果がある。また、クリーニング用回転
体表面のループ状のブラシ材の変形、破損、繊維の解れ
等が軽減できるので、クリーニング用回転体の長寿命化
をはかることができるという優れた効果もある。
【0037】特に、請求項2の像保持体からの像形成物
質除去装置によれば、クリーニング用回転体表面の移動
方向に対するループ状のブラシ材の該ループが渡る向き
を、軸に巻き付けるブラシ材保持体の巻き付け角度によ
り調整できる。よって、従来のクリーニング用回転体の
製造方法を大幅に変える必要がなく実施が容易で安価で
あるという効果がある。また、クリーニング用回転体の
剥離部材に対するクリーニング能力を適正化させるため
の調整がブラシ材保持体の巻き付け角度により容易にで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るトナー除去装置の概略構成を示
す正面図。
【図2】トナー除去装置のクリーニング装置の概略構成
を示す正面図。
【図3】(a)は、従来提案されていたブラシローラの
平面図。(b)は、同、クリーニング装置のクリーニン
グ部の説明図。
【図4】(a)は、本実施形態に係るブラシローラの平
面図。(b)は、同、ループの向きの説明図。(c)
は、同、ループの斜視図。(d)は、同、クリーニング
装置のクリーニング部の説明図。
【図5】従来例と本実施形態とのブラシローラにおける
クリーニング圧力及びブラシローラ回転数の比較説明
図。
【図6】変形例に係るブラシローラの概略構成を示す正
面図。
【符号の説明】
301 オフセットベルト 302 支持ローラ 307 ブラシローラ 307a 表面部 307b 芯金 307c 基布 307d ループ 307e ループ状繊維 308 ケーシング 309 クリーニングブレード 310 入口シール部材 311 出口シール部材 312 フィルタ 313 回収容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体に付着している像形成物質に対し
    て、該像形成物質と該像保持体との付着力よりも大きな
    付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体上の像形成
    物質に接触させた後、離間させることにより、該像保持
    体から該像形成物質を剥離する剥離装置と、該像保持体
    から剥離された像形成物質が付着している該剥離部材表
    面に接触しながら、接触位置で表面が該剥離部材表面の
    移動方向とは逆方向に移動するように回転駆動される該
    表面にループ状のブラシ材を備えたクリーニング用回転
    体で、該剥離部材上に付着した像形成物質を除去してク
    リーニングするクリーニング装置とを有する像保持体か
    らの像形成物質除去装置において、 上記ループ状のブラシ材の該ループが渡る向きを、クリ
    ーニング用回転体表面の移動方向にほぼ直交するように
    設定したことを特徴とする像保持体からの像形成物質除
    去装置。
  2. 【請求項2】請求項1の像保持体からの像形成物質除去
    装置において、前記クリーニング用回転体を、片面側に
    前記ループ状のブラシ材を一定方向に形成したブラシ材
    保持体を、該ブラシが形成されている側を外側にして軸
    に巻き付けて構成したことを特徴とする像保持体からの
    像形成物質除去装置。
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