JPH10293507A - 像形成物質除去装置 - Google Patents

像形成物質除去装置

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JPH10293507A
JPH10293507A JP11612797A JP11612797A JPH10293507A JP H10293507 A JPH10293507 A JP H10293507A JP 11612797 A JP11612797 A JP 11612797A JP 11612797 A JP11612797 A JP 11612797A JP H10293507 A JPH10293507 A JP H10293507A
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JP
Japan
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image forming
forming substance
peeling member
toner
image
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JP11612797A
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English (en)
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Masaaki Yamada
山田  正明
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離部材との境界部の像形成物質を加熱溶融
して剥離部材から離脱しやすくすることにより、剥離部
材表面から像形成物質を機械的に除去するのに比して剥
離部材の寿命を長くする。 【解決手段】 光源311から発せられる光がオフセッ
トベルト301のトナー付着部に内側から照射される。
この照射光は、オフセットベルトを透過し、オフセット
ベルトとの境界部近傍のトナーTに照射されてトナーT
が加熱される。トナーは温度が溶融点(約110℃)以
上になると溶解し、オフセットベルト表面から離脱しや
すくなる。そして、オフセットベルト表面から自重等に
よって離脱したトナーは回収容器302に落下し回収さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置で画像を形
成した像保持体から該画像を構成する像形成物質を除去
する像保持体からの像形成物質除去装置に係り、詳しく
は、像形成物質除去装置に用いる剥離部材のクリーニン
グ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、資源の有効利用等の観点から、像
保持体を再利用するために像保持体から像形成物質を除
去する像形成物質除去方法及びその装置が各種提案され
ている(例えば、特開平1−101576号公報、特開
平2−55195号公報、特開平4−300395号公
報参照)。特に、像保持体を比較的損傷することなく、
像形成物質のみを除去するために、本出願人は、水、界
面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、
及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
像保持体に保持させ、該像保持体上の像形成物質を溶融
又は軟化させるように加熱し、該像形成物質に、該像保
持体と該像形成物質との付着力より大きい付着力を有す
る剥離部材を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを分
離させる際に該像形成物質を該像保持体から剥離して除
去するものを提案した(例えば、特開平6−32460
1号公報、特開平8−335012号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記像保持体上の像形
成物質を剥離部材側に付着させる方式の像形成物質除去
装置においては、剥離部材に転写された像形成物質を除
去して、像保持体からの像形成物質の除去に再び使用で
きるようにすることが好ましい。このために、剥離部材
をクリーニングするクリーニング装置が設けられている
ものが提案されていた。例えば、先に本出願人は特開平
8−190314号公報において、剥離部材の表面をク
リーニングするクリーニング装置として、高速回転する
クリーニング用回転体としてのブラシローラを、剥離部
材としての例えば複数の支持ローラに掛け回されたベル
ト状剥離部材であるトナーオフセット用ベルトの表面に
接触させ、該ベルト上の像形成物質を掻き落とすものを
提案した。しかしながら、ブラシローラを用いて剥離部
材表面に付着した像形成物質を良好に除去するために
は、ブラシローラを相当な圧力で剥離部材表面に押し当
てなければならなかったため、ブラシローラを回転させ
るモータにトルクの大きいものが必要であるという問題
があった。また、ブラシローラのブラシがほつれる等し
て耐久性が低下してしまうという問題もあった。
【0004】そこで、上記ブラシローラを用いた像形成
物質除去装置の問題を回避するための方法として、本出
願人は、ブラシローラを用いず刃物で剥離部材表面から
像形成物質を削り取る方法も提案した(例えば、特開平
6−324601号公報、特開平8−335012号公
報参照)。このうち、上記特開平8−335012号公
報においては、スパイラル状の刃を外周に有するスパイ
ラルローラを用いて剥離部材表面から像形成物質を削り
取る方法が考案されていた。しかしながら、スパイラル
ローラは、剥離部材表面になめらかに当接して刃のピッ
チ間による振動が発生しにくいというメリットがある反
面、加工が難しく製造上のコストがかかって高価なもの
になってしまったり、刃が欠けたり摩耗したりした場合
の刃の再研磨や交換が困難であるという欠点があった。
上記ブラシローラを用いる方法、スパイラルローラを用
いる方法のいずれにしても、剥離部材表面から像形成物
質を機械的に除去する方法では、剥離部材の摩耗によっ
て寿命を著しく低下させてしまうことは回避することが
できなかった。
【0005】また、一方で本出願人は、像保持体上の像
形成物質を加熱して軟化溶融させた後ブラシローラ等の
クリーニング部材を直接像保持体表面に接触させて像形
成物質を除去することによって、像保持体表面に付着し
ている像形成物質を剥離部材を用いることなく比較的容
易に除去する方法を提案した(例えば、特開平6−32
4602号公報参照)。しかし、この方法においては、
像形成物質を加熱し続けている間中像保持体の表面も加
熱され続けるので像保持体表面が像形成物質の溶融点以
上に加熱されることとなる。このため、像形成物質と像
保持体との界面で軟化状態になった像形成物質が、像形
成物質自体の粘性、及び、像形成物質と同じく加熱状態
にある像保持体に対してはたらく表面張力のために像保
持体からの像形成物質の除去が困難であるという不具合
があった。以上のことから、前述のように、像保持体か
ら像形成物質を除去するために剥離部材を用いる方法を
採る方が望ましいと考えられる。
【0006】本発明は以上の問題及び要請に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、像保持体に付
着している熱溶融性の像形成物質に対して該像形成物質
と該像保持体との付着力よりも大きな付着力を発揮し得
る剥離部材を、該像保持体上の像形成物質に接触させた
後、離間させることにより、該像保持体から該像形成物
質を剥離する剥離装置と、該剥離部材上に付着した像形
成物質を除去してクリーニングするクリーニング装置と
を備えた像形成物質除去装置において、剥離部材の寿命
を長くすることができる像保持体から像形成物質を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の像形成物質除去装置は、像保持体に付着
している熱溶融性の像形成物質に対して該像形成物質と
該像保持体との付着力よりも大きな付着力を発揮し得る
剥離部材を、該像保持体上の像形成物質に接触させた
後、離間させることにより、該像保持体から該像形成物
質を剥離する剥離装置と、該剥離部材上に付着した像形
成物質を除去してクリーニングするクリーニング装置と
を備えた像形成物質除去装置において、上記剥離部材と
上記像形成物質の境界部近傍において、該像形成物質の
みを加熱する加熱手段を有することを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項1の像形成物質除去装置において
は、像形成物質が付着している剥離部材の剥離部材と像
形成物質との境界部近傍において、加熱手段で像形成物
質のみを加熱して流動状態にし、流動状態にある像形成
物質と接触している部分の剥離部材表面の温度を像形成
物質より低くする。これにより、像形成物質と剥離部材
との間では表面張力を働きにくくし、剥離部材上の像形
成物質がそれ自体の表面張力により像形成物質のみの塊
となりやすくして剥離部材表面から離脱しやすくする。
【0009】請求項2の像形成物質除去装置は、請求項
1の像形成物質除去装置において、上記加熱手段を、上
記像形成物質が吸収しやすい波長の光を発する光照射手
段と、該光照射手段によって照射された光を透過する剥
離部材とから構成し、上記光を上記剥離部材の上記像形
成物質が付着している面に対する裏側から照射するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項2の像形成物質除去装置において
は、剥離部材の像形成物質が付着している面に対して裏
面から照射した光が剥離部材を透過し、剥離部材に付着
している像形成物質のみに吸収される。光を吸収した像
形成物質は輻射伝熱によって剥離部材と接している部分
から加熱され、剥離部材との境界部近傍が流動状態とな
る。また、流動状態にある像形成物質と接触している部
分の剥離部材表面の温度は像形成物質より低くする。こ
れにより、像形成物質と剥離部材との間では表面張力を
働きにくくし、剥離部材上の像形成物質がそれ自体の表
面張力により像形成物質のみの塊となりやすくして剥離
部材表面から離脱しやすくする。
【0011】請求項3の像形成物質除去装置は、請求項
1又は2の像形成物質除去装置において、上記剥離部材
表面を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項3の像形成物質除去装置において
は、像形成物質を加熱溶融して剥離部材表面から離脱し
やすくするとともに、剥離部材表面を冷却手段により冷
却し剥離部材表面に接触する加熱溶融した像形成物質を
瞬間的に軟化点以下に冷やして像形成物質と剥離部材と
の間では表面張力を働きにくくする。
【0013】また、請求項4の像形成物質除去装置は、
請求項3の像形成物質除去装置において、上記冷却手段
を、上記剥離部材表面近傍から該剥離部材表面とは離間
する方向に向かう気流を発生させる送風手段で構成した
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項4の像形成物質除去装置において
は、加熱手段で剥離部材と像形成物質との境界部近傍の
像形成物質のみを加熱して流動状態にし剥離部材表面か
ら離脱しやすくするとともに、上記剥離部材表面近傍か
ら該剥離部材表面とは離間する方向に流れる気流によっ
て剥離部材表面を冷却する。これにより、剥離部材表面
が像形成物質の再付着を防止できる温度に低下させると
ともに、剥離部材表面から自重で離脱した像形成物質や
気流の抵抗を受けて離脱した像形成物質を上記気流に乗
せて剥離部材から離間する方向に送り出す。
【0015】請求項5の像形成物質除去装置は、請求項
1又は2の像形成物質除去装置において、上記加熱手段
によって加熱された像形成物質が付着していた上記剥離
部材表面に当接する当接部材と、該当接部材の少なくと
も該剥離部材に当接する部分を冷却する冷却手段とを設
けたことを特徴とするものである。
【0016】ここで、剥離部材表面との境界近傍の像形
成物質はすでに軟化溶融し剥離部材表面から離脱しやす
くなっているので、当接部材の当接圧は剥離部材表面を
痛めない程度の軽いものでよい。
【0017】請求項5の像形成物質除去装置において
は、冷却手段によって冷却された当接部材の部分を剥離
部材表面に当接させることにより、剥離部材表面を冷却
して除去した像形成物質が再付着しないようにするとと
もに、剥離部材との境界部近傍において加熱手段で加熱
溶融され剥離部材表面から離脱しやすくなっている像形
成物質を積極的に除去する。
【0018】請求項6の像形成物質除去装置は、請求項
5の像形成物質除去装置において、上記当接部材がブレ
ードであることを特徴とするものである。
【0019】請求項6の像形成物質除去装置において
は、冷却手段によって冷却されたブレードの部分を剥離
部材表面に当接させることにより剥離部材表面を冷却し
て除去した像形成物質が再付着しないようにするととも
に、剥離部材との境界部近傍において加熱手段で加熱溶
融された像形成物質を、その剥離部材表面に当接するブ
レードで積極的に除去する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した実施
例について説明する。図1は、本発明が適用可能なトナ
ー除去装置の一構成例を示す概略構成図である。まず、
全体の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載
状態で収容しているトナー像が形成された転写紙1を一
枚づつ分離給送する給紙ユニット100と、給紙ユニッ
ト100から送られてきた転写紙1に不安定化液を付与
する不安定化液付与手段としての液付与ユニット200
と、該液付与ユニット200に後述する処理液2を供給
する液供給装置207と、不安定化液が供給された転写
紙1からトナーを剥離して除去する剥離手段としてのト
ナー剥離ユニット300と、トナーが除去された転写紙
1を乾燥させる乾燥ユニット400と、乾燥ユニット4
00から排出される転写紙1を受ける紙受けユニット5
00とを備えている。
【0021】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ローラ1
02で給紙し、フィードローラ103及びセパレートロ
ーラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚の
転写紙1のみを送り出すものである。この給紙ユニット
100で送り出された転写紙1は搬送ローラ対105で
搬送され、レジストローラ対106でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット200
に送られる。なお、上記給紙ユニット100などの具体
的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0022】上記液付与ユニット200は、転写紙1と
トナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液とし
ての処理液2を所定量満した液容器と、該液容器中の液
中に部分的に没するように設けられた液塗布ローラとか
ら液塗布器201,202を、搬送方向に2段備えてい
る。それぞれの塗布器の液塗布ローラ上方には、所定の
間隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ローラ2
03,204が設けられている。そして、転写紙1の搬
送方向において、1段目の液塗布器201と2段目の塗
布器202との間、及び、2段目の塗布器202の下流
側には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,206
が設けられている。そして、各液塗布器201,202
や中継ローラ対205,206などの下方には、液受け
タンク215が設けられている。
【0023】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0024】上記液供給装置220は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、液塗布ローラが液容器内の処理液2中に所定量だけ
没するように、給液ポンプ211による給液量等が設定
されている。
【0025】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ303、後述する発光ローラ310等に掛け
回されたベルト状の剥離部材としてのトナーオフセット
用ベルト(以下、オフセットベルトという)301と、
オフセットベルト301を挟んで互いに圧接し合うよう
に設けられた加熱ランプ内蔵の加熱ブロック304及び
上加熱ローラ305と、オフセットベルト301に所定
の張力を与えるテンションローラ306と、オフセット
ベルト301の表面をクリーニングするクリーニング装
置とを備えている。このクリーニング装置については後
で詳述する。
【0026】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙1のトナー像面をオフセット
ベルト301に密着させるとともに転写紙1に固着して
いるトナーを加熱して軟化させるものである。
【0027】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。
【0028】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部よりオフセットベルト301の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト301の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト301からの転写
紙1の曲率分離を行うようになっている。
【0029】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから
構成されている。上記紙押圧用ベルト402の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。
【0030】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙1を搬送するためのの搬送ローラ
対501、分岐爪502、排出ローラ対503,50
4、内蔵排紙トレイ505、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ50
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。 (以下、余白)
【0031】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液2
が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。例
えば、A4サイズの転写紙1で2g以上の処理液2が付
与される。このトナー剥離ユニット300で、転写紙1
に固着しているトナーが加熱ブロック304及び上加熱
ローラ305からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分
離する際に、オフセットベルト301表面に付着したト
ナーが転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1から
トナーが除去される。トナーが除去された転写紙1は乾
燥ユニット400で乾燥され、排紙ローラ対503で紙
受けユニット500の内蔵排紙トレイ505上に排出さ
れる。以上のトナー除去処理により、トナーが付着した
転写紙1に液を供給して転写紙1のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0032】次に本実施形態の特徴部としての、オフセ
ットベルト301のクリーニング装置について詳しく説
明する。図2は、オフセットベルト301のクリーニン
グ装置の拡大平面図である。このオフセットベルト30
1のクリーニング装置は、図2に示すようにオフセット
ベルト301を支持する発光ローラ310で構成されて
いる。この発光ローラ310は、内部にローラの軸線方
向に延在する光源311と、ローラ状の反射ローラ31
2とから構成されている。上記光源311は、ハロゲン
ランプ等の近赤外線ランプ、セラミックヒータ等の遠赤
外線ヒータ、キセノンランプ等のフラッシュランプなど
を用いることが可能である。この光源311は、オフセ
ットベルト301のトナーTの付着していない側(以
下、内側という)に光を照射することによりトナーTと
オフセットベルト301との境界面のトナーTのみを流
動温度まで上げて、トナーTを溶融させるためのもので
あるので、複写機における輻射伝熱方式の定着装置に用
いる光源311などに比して弱いものでかまわない。ま
た、光源311から発する光は、オフセットベルト30
1を透過しやすい短波長のものが好ましい。上記反射ロ
ーラ312は、ローラ表面のオフセットベルト301に
接触している一部がオフセットベルト301幅方向両端
部まで開口した照射窓Aを有しており、反射ローラ31
2の材質は、少なくともオフセットベルト301に接触
している部分は断熱作用のある材質から構成され、反射
ローラ312によってオフセットベルト301が加熱さ
れないようになっている。また、反射ローラ312の内
部表面は光源311から発せられた光を反射し、上記照
射窓Aに集光するような材質と形状になっている。上記
照射窓Aに対向しているオフセットベルト301部分の
下方には、オフセットベルト301から離脱したトナー
Tを受けて回収する回収容器302が設けられている。
尚、オフセットベルト301の材質は、光源311から
発せられた光を透過しやすいものが好ましい。具体的に
は、透明のポリエチレンテレフタレート(PET)など
が考えられる。
【0033】上記構成のクリーニング装置によって、オ
フセットベルト301表面からトナーTが除去されるメ
カニズムを説明する。ここで、オフセットベルト301
に付着した剥離トナーTは、一般の複写機等で用いられ
ているトナーTと成分の変化はなく、トナーT溶融点も
ほとんど変わりがない。一般的なモノクロトナーにおい
ては、80℃付近で軟化し始め、110℃程度から流動
し始める。本実施形態のクリーニング装置は、トナーT
が110℃程度(以下、トナー溶融点という)から流動
し始めるという性質を利用している。図3(a)、
(b)、(c)は、オフセットベルト301からトナー
Tが除去されるメカニズムの説明図である。表面にトナ
ーTが付着した状態で、発光ローラ310の照射窓Aに
対向する位置までオフセットベルト301のトナー付着
部が搬送されてくると、光源311から発せられる光が
反射ローラ312によって照射窓Aの位置に集光されオ
フセットベルト301の内側に照射される(図3
(a))。この照射光は、オフセットベルト301を透
過し、オフセットベルト301との境界部近傍のトナー
Tに照射される。すると、オフセットベルト301とに
接触している部分のトナーTが加熱され、トナー温度が
溶融点(約110℃)以上になると、トナーTは溶解す
る(図3(b))。そして、オフセットベルト301と
の境界部が溶解されたトナーTは、表面張力でトナー塊
となってオフセットベルト301表面から剥がれやすく
なり、表面が搬送方向に移動するオフセットベルト30
1表面から自重等で離脱する(図3(c))。以上のプ
ロセスでオフセットベルト301表面から離脱したトナ
ーTは回収容器302に落下して回収される。
【0034】また、本実施形態のオフセットベルト30
1は、その表面を、転写紙等のような繊維質ではなく平
滑な比較的平滑な面にしている。こうすることにより、
オフセットベルト301との境界で溶融したトナーTが
オフセットベルト301の内部に染み込むことがなく、
良好に除去される。
【0035】本実施形態のクリーニング装置によれば、
輻射伝熱によりオフセットベルト301に非接触でトナ
ーTを除去できるので、ブラシや刃物等をオフセットベ
ルト301表面に接触させてトナーTを機械的に除去す
る方法に比してオフセットベルト301の寿命を長くす
ることができる。
【0036】図4は、本実施形態の変形例にかかるクリ
ーニング装置の要部説明図である。このクリーニング装
置は、上記のクリーニング装置に加えて、オフセットベ
ルト301が照射窓に対向している位置の表面移動方向
下流側の表面に当接するブレード313と、ブレード3
13を冷却するファン314が設けられている。上記ブ
レード313は、装置枠体等に下方に自由端がくるよう
取り付けられており、その自由端が斜めにカットされ、
尖った部分がオフセットベルト301の幅方向に均一に
接触している。また、ファン314は、ブレード313
の中央部に向かって風を送り出すように配置されてい
る。上記構成において、ファン314によってブレード
313が冷却され、冷却されたブレード313の先端が
オフセットベルト301に当接することによって、オフ
セットベルト301表面は直接冷却される。表面が冷却
されたオフセットベルト301表面にオフセットベルト
301表面から一度離脱したトナーTが接触しても、オ
フセットベルトでトナーTが冷やされて溶融点以下にな
るため、オフセットベルト301に再付着しにくい。ま
た、たとえ再付着したとしても、接着力は低く、軽い力
で除去することが可能である。また、オフセットベルト
301が照射窓Aに対向する位置ではトナーTが離脱さ
れずオフセットベルト301表面に残留していたり、一
度離脱したトナーTが再付着したりしている場合に、そ
のトナーTをブレード313によって掻き落とす。
【0037】上記変形例によれば、オフセットベルト3
01表面から除去したトナーTがオフセットベルト30
1表面に再付着することを防止できるとともに、オフセ
ットベルト301表面に残留したり再付着しているトナ
ーTを確実に除去できる。
【0038】図5は、本実施形態の他の変形例にかかる
クリーニング装置の要部説明図である。このクリーニン
グ装置は、発光ローラ310をオフセットベルト301
の内側から当接させるとともに、オフセットベルト30
1の照射窓Aと対向している部分の外側に、貫流ファン
315を対向させている。貫流ファン315は、オフセ
ットベルト301表面から回収容器302側に向かって
一方向(図中矢印方向)に流れる気流の気道を形成する
形状のケース316で周囲が覆われており、オフセット
ベルト301表面のトナーTを空気と共に吸引して回収
容器302側に回収するようになっている。また、オフ
セットベルト301表面に気流を発生させるので、オフ
セットベルト301表面や除去されたトナーTの表面を
冷却する働きも有している。
【0039】上記貫流ファン315を設ける構成によれ
ば、オフセットベルト301表面を冷却してトナーTの
再付着を防止できると供に、オフセットベルト301表
面のトナーTを積極的に吸引して除去することができ
る。
【0040】
【発明の効果】請求項1又は2の像形成物質除去装置に
よれば、像保持体に付着している熱溶融性の像形成物質
に対して該像形成物質と該像保持体との付着力よりも大
きな付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体上の像
形成物質に接触させた後、離間させることにより、該像
保持体から該像形成物質を剥離する剥離装置と、該剥離
部材上に付着した像形成物質を除去してクリーニングす
るクリーニング装置とを備えた像形成物質除去装置にお
いて、像形成物質を剥離部材表面から離脱しやすくでき
るので、像形成物質を自重で落下させて除去したり、ク
リーニング部材を剥離部材に軽く接触させるだけで像形
成物質を良好に除去できるとともに、ブラシや刃物を剥
離部材に圧接させて像形成物質を掻き取る従来の方法に
比して剥離部材の寿命を長くすることができるという優
れた効果がある。また、クリーニング部材を剥離部材に
接触させて像形成物質を除去する場合には、剥離部材表
面に軽く接触させるだけで像形成物質が除去できるの
で、クリーニング部材の摩耗を低減させたり、クリーニ
ング部材の駆動トルクを低減することができるという優
れた効果もある。
【0041】また、請求項3の像形成物質除去装置によ
れば、像形成物質を自重で落下させて除去したり、クリ
ーニング部材を剥離部材に軽く接触させたりすることに
よって剥離部材表面から像形成物質を容易に除去できる
とともに、除去した像形成物質が剥離部材表面に再付着
することを防止できるという優れた効果がある。
【0042】また、請求項4の像形成物質除去装置によ
れば、剥離部材表面に付着している像形成物質を剥離部
材表面から除去することができるとともに、剥離部材表
面から除去された像形成物質が剥離部材表面に再付着す
ることをより効果的に防止できるという優れた効果があ
る。
【0043】また、請求項5の像形成物質除去装置によ
れば、剥離部材表面から除去した像形成物質が剥離部材
表面に再付着することを防止できるとともに、剥離部材
表面に残留したり再付着している像形成物質を確実に除
去できるという優れた効果がある。
【0044】請求項6の像形成物質除去装置によれば、
ブレードの厚みや硬度を変えることで、剥離部材との当
接圧を所望の圧にすることが容易であるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なトナー除去装置の一例を示
す概略構成図。
【図2】オフセットベルトのクリーニング装置の拡大平
面図。
【図3】(a)、(b)及び(c)は、オフセットベル
トからトナーが除去されるメカニズムの説明図。
【図4】本実施形態の変形例にかかるクリーニング装置
の要部説明図。
【図5】本実施形態の他の変形例にかかるクリーニング
装置の要部説明図。
【符号の説明】
100 給紙ユニット 200 液付与ユニット 300 トナー剥離ユニット 301 オフセットベルト 310 発光ローラ 311 光源 312 反射ローラ 313 ブレード 314 ファン 315 貫流ファン 400 乾燥ユニット 500 紙受けユニット T トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体に付着している熱溶融性の像形成
    物質に対して該像形成物質と該像保持体との付着力より
    も大きな付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体上
    の像形成物質に接触させた後、離間させることにより、
    該像保持体から該像形成物質を剥離する剥離装置と、該
    剥離部材上に付着した像形成物質を除去してクリーニン
    グするクリーニング装置とを備えた像形成物質除去装置
    において、 上記剥離部材と上記像形成物質の境界部近傍において、
    該像形成物質のみを加熱する加熱手段を有することを特
    徴とする像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1の像形成物質除去装置において、 上記加熱手段を、上記像形成物質が吸収しやすい波長の
    光を発する光照射手段と、該光照射手段によって照射さ
    れた光を透過する剥離部材とから構成し、上記光を上記
    剥離部材の上記像形成物質が付着している面に対する裏
    側から照射するよう構成したことを特徴とする像形成物
    質除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の像形成物質除去装置にお
    いて、 上記剥離部材表面を冷却する冷却手段を設けたことを特
    徴とする像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】請求項3の像形成物質除去装置において、 上記冷却手段を、上記剥離部材表面近傍から該剥離部材
    表面とは離間する方向に向かう気流を発生させる送風手
    段で構成したことを特徴とする像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2の像形成物質除去装置にお
    いて、 上記加熱手段によって加熱された像形成物質が付着して
    いた上記剥離部材表面に当接する当接部材と、該当接部
    材の少なくとも該剥離部材に当接する部分を冷却する冷
    却手段とを設けたことを特徴とする像形成物質除去装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5の像形成物質除去装置において、 上記当接部材がブレードであることを特徴とする像形成
    物質除去装置。
JP11612797A 1997-04-18 1997-04-18 像形成物質除去装置 Withdrawn JPH10293507A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059100A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Toppan Forms Co Ltd イオンカートリッジの洗浄方法及びイオンカートリッジ洗浄装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002059100A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Toppan Forms Co Ltd イオンカートリッジの洗浄方法及びイオンカートリッジ洗浄装置
JP4579388B2 (ja) * 2000-08-23 2010-11-10 トッパン・フォームズ株式会社 イオンカートリッジの洗浄方法及びイオンカートリッジ洗浄装置

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