JP2001249588A - 画像形成・除去装置 - Google Patents
画像形成・除去装置Info
- Publication number
- JP2001249588A JP2001249588A JP2000062148A JP2000062148A JP2001249588A JP 2001249588 A JP2001249588 A JP 2001249588A JP 2000062148 A JP2000062148 A JP 2000062148A JP 2000062148 A JP2000062148 A JP 2000062148A JP 2001249588 A JP2001249588 A JP 2001249588A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- image forming
- image
- unit
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成装置と画像除去装置を一体化し、さ
らに画像形成部の構成の一部を画像除去部で兼用して使
用することでさらに小型化が可能な画像形成・除去装置
を提供する。 【解決手段】 画像情報に応じて用紙4A上にトナー6
を供給し、これにより用紙4A上に画像を形成する画像
形成モードと、印字済みの用紙4Bに対し水性溶液10
を供給し、これによりトナーを用紙4B上から除去する
画像除去モードとを有する画像形成・除去装置1は、加
熱処理前の印字済み用紙4Bよりも該用紙4Bに含まれ
る水分量が少なくなるように、印字済み用紙4Bを加熱
処理する加熱手段304と、加熱手段304により加熱
した用紙4Bに対し水性溶液10を供給する供給手段
と、供給手段により水性溶液10が供給された用紙4B
上からトナーを除去する印字材料除去手段702とを有
する。加熱手段304は、画像形成モードにおいて用紙
4A上にトナーを定着させる定着手段を兼ねる。
らに画像形成部の構成の一部を画像除去部で兼用して使
用することでさらに小型化が可能な画像形成・除去装置
を提供する。 【解決手段】 画像情報に応じて用紙4A上にトナー6
を供給し、これにより用紙4A上に画像を形成する画像
形成モードと、印字済みの用紙4Bに対し水性溶液10
を供給し、これによりトナーを用紙4B上から除去する
画像除去モードとを有する画像形成・除去装置1は、加
熱処理前の印字済み用紙4Bよりも該用紙4Bに含まれ
る水分量が少なくなるように、印字済み用紙4Bを加熱
処理する加熱手段304と、加熱手段304により加熱
した用紙4Bに対し水性溶液10を供給する供給手段
と、供給手段により水性溶液10が供給された用紙4B
上からトナーを除去する印字材料除去手段702とを有
する。加熱手段304は、画像形成モードにおいて用紙
4A上にトナーを定着させる定着手段を兼ねる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置と、
記録媒体(例えば、複写紙、プリント紙、OHPシー
ト)上に印字された印字材料(例えば、トナー、イン
ク)を除去する画像除去装置とを一体化した画像形成・
除去装置に関する。
記録媒体(例えば、複写紙、プリント紙、OHPシー
ト)上に印字された印字材料(例えば、トナー、イン
ク)を除去する画像除去装置とを一体化した画像形成・
除去装置に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、資源再利用の観点から、複写機、
プリンタなどの画像形成装置により画像が形成された被
記録材(複写物、印刷物)から印字材料を除去して記録
媒体を再生する装置が求められている。
プリンタなどの画像形成装置により画像が形成された被
記録材(複写物、印刷物)から印字材料を除去して記録
媒体を再生する装置が求められている。
【0003】このような記録媒体再生装置(画像除去装
置)のうち、被記録材として水膨潤性を有する専用シー
トを使用したものが例えば特開平7−140554号公
報に開示されている(ここで、「水膨潤性」とは、水性
溶液(水を含む)を吸収して膨張するが、該水性溶液に
溶解しないことをいう。)。上記シートを用いた場合、
被記録材に水を主材料とする液体を供給することによ
り、上記表層中に液体を浸透させ、印字材料と表層間の
接触力を減少させる。続いて、例えばブラシなどの機械
的摺擦力を利用した印字材料除去手段により印字材料を
剥離する。最後に、被記録材を再利用できる状態まで被
記録材を乾燥する(後乾燥工程)。
置)のうち、被記録材として水膨潤性を有する専用シー
トを使用したものが例えば特開平7−140554号公
報に開示されている(ここで、「水膨潤性」とは、水性
溶液(水を含む)を吸収して膨張するが、該水性溶液に
溶解しないことをいう。)。上記シートを用いた場合、
被記録材に水を主材料とする液体を供給することによ
り、上記表層中に液体を浸透させ、印字材料と表層間の
接触力を減少させる。続いて、例えばブラシなどの機械
的摺擦力を利用した印字材料除去手段により印字材料を
剥離する。最後に、被記録材を再利用できる状態まで被
記録材を乾燥する(後乾燥工程)。
【0004】また、水膨潤性の表層を有する被記録材を
長時間使用しない場合、特に被記録材を高湿度環境下に
放置した場合に、印字材料が除去しにくくなることが分
かっており、本出願人により特願平10−240059
号に提案された記録媒体再生装置では、被記録材に液体
を供給する前に予め被記録材の表層を乾燥する前処理部
が設けてある(前乾燥工程)。
長時間使用しない場合、特に被記録材を高湿度環境下に
放置した場合に、印字材料が除去しにくくなることが分
かっており、本出願人により特願平10−240059
号に提案された記録媒体再生装置では、被記録材に液体
を供給する前に予め被記録材の表層を乾燥する前処理部
が設けてある(前乾燥工程)。
【0005】こうした背景と、上記画像除去装置をオフ
ィスなどに設置する際において、できるだけスペースを
省略したいとの要望とから、本発明は、画像形成装置と
画像除去装置を一体化し、さらに画像形成部の構成の一
部を画像除去部で兼用して使用することでさらに小型化
が可能な画像形成・除去装置を提供することを目的とす
る。
ィスなどに設置する際において、できるだけスペースを
省略したいとの要望とから、本発明は、画像形成装置と
画像除去装置を一体化し、さらに画像形成部の構成の一
部を画像除去部で兼用して使用することでさらに小型化
が可能な画像形成・除去装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【発明の概要】上記目的を達成するために、本発明に係
る画像形成・除去装置は、記録媒体上に画像を形成する
画像形成モードと、記録媒体上から印字材料を除去する
画像除去モードとを有する画像形成・除去装置におい
て、加熱処理前の印字済み記録媒体よりも該記録媒体に
含まれる水分量が少なくなるように、印字済み記録媒体
を加熱処理する加熱手段と、加熱手段により加熱した記
録媒体に対し水性溶液を供給する供給手段と、供給手段
により水性溶液が供給された記録媒体上から印字材料を
除去する印字材料除去手段とを有し、加熱手段が、画像
形成モードにおいて記録媒体上に印字材料を定着させる
定着手段を兼ねることを特徴としている。
る画像形成・除去装置は、記録媒体上に画像を形成する
画像形成モードと、記録媒体上から印字材料を除去する
画像除去モードとを有する画像形成・除去装置におい
て、加熱処理前の印字済み記録媒体よりも該記録媒体に
含まれる水分量が少なくなるように、印字済み記録媒体
を加熱処理する加熱手段と、加熱手段により加熱した記
録媒体に対し水性溶液を供給する供給手段と、供給手段
により水性溶液が供給された記録媒体上から印字材料を
除去する印字材料除去手段とを有し、加熱手段が、画像
形成モードにおいて記録媒体上に印字材料を定着させる
定着手段を兼ねることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。
の好適な実施の形態を説明する。
【0008】(1)画像形成・除去装置 図1は、本発明に係る画像形成・除去装置1の概略構成
を示す。装置1は、この装置1の外観を形成するハウジ
ング2を有し、ハウジング2内には、画像形成部と画像
除去部が設けてある。装置1の画像形成部は、画像形成
モードにおいて、電子写真方式により後述する特殊な用
紙の表面にトナーの像を形成するものであり、画像除去
部は、画像除去モードにおいて、画像形成部で作成した
複写物又は印刷物からトナーを除去して用紙を再利用可
能な状態に再生するものである。
を示す。装置1は、この装置1の外観を形成するハウジ
ング2を有し、ハウジング2内には、画像形成部と画像
除去部が設けてある。装置1の画像形成部は、画像形成
モードにおいて、電子写真方式により後述する特殊な用
紙の表面にトナーの像を形成するものであり、画像除去
部は、画像除去モードにおいて、画像形成部で作成した
複写物又は印刷物からトナーを除去して用紙を再利用可
能な状態に再生するものである。
【0009】画像形成部には、印字用の用紙4Aを給紙
する第1の給紙部100と、用紙4A上にトナー画像を
作成する印刷部200と、用紙4上のトナー6を定着さ
せるための加熱部(定着部)300と、第1の排紙部4
00とが、画像形成モードにおける用紙搬送方向に沿っ
て順次配置されている。また、画像除去部には、第1の
排紙部400に近接して配置され、印字済みの用紙4B
を給紙する第2の給紙部500と、用紙4Bに液体を供
給する前に予め用紙4Bを乾燥するために、画像形成部
と共通して使用される加熱部(前乾燥部)300と、液
体中に用紙4Bを浸漬する浸漬部600と、液体に浸漬
された用紙4Bからトナー6を除去する印字材料除去部
700と、トナー6が除去された用紙4Bを洗浄して該
用紙4Bに残留している異物を洗い流す洗浄部800
と、洗浄部800で再び液体が供給された用紙4Bから
液体を除去する液体除去部900と、液体材料除去部9
00によりトナー6が除去された用紙4Bを再度乾燥す
る後乾燥部1000と、第2の排紙部1100とが、画
像除去モードにおける用紙搬送方向に沿って順次設けて
ある。
する第1の給紙部100と、用紙4A上にトナー画像を
作成する印刷部200と、用紙4上のトナー6を定着さ
せるための加熱部(定着部)300と、第1の排紙部4
00とが、画像形成モードにおける用紙搬送方向に沿っ
て順次配置されている。また、画像除去部には、第1の
排紙部400に近接して配置され、印字済みの用紙4B
を給紙する第2の給紙部500と、用紙4Bに液体を供
給する前に予め用紙4Bを乾燥するために、画像形成部
と共通して使用される加熱部(前乾燥部)300と、液
体中に用紙4Bを浸漬する浸漬部600と、液体に浸漬
された用紙4Bからトナー6を除去する印字材料除去部
700と、トナー6が除去された用紙4Bを洗浄して該
用紙4Bに残留している異物を洗い流す洗浄部800
と、洗浄部800で再び液体が供給された用紙4Bから
液体を除去する液体除去部900と、液体材料除去部9
00によりトナー6が除去された用紙4Bを再度乾燥す
る後乾燥部1000と、第2の排紙部1100とが、画
像除去モードにおける用紙搬送方向に沿って順次設けて
ある。
【0010】(2)用紙 この特殊な用紙は、基材層、中間接着層、及び表層の3
層、または基材層の両面にそれぞれ中間接着層と表層を
設けた5層の構造を有する。基材層として、プラスチッ
クフィルム、紙などが用いられる。中間接着剤は、基材
層に表層を接着するためのもので、例えばウレタン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂などが利用される。基
材層と表層の接着性の良好な場合には、この中間接着層
を省略できる。表層は、水溶性樹脂を架橋して得られる
水膨潤性の樹脂からなる。なお、用紙、及び用紙を構成
する各層の組成などについては、本出願人による特開平
11−218955号公報に詳細に説明されている。
層、または基材層の両面にそれぞれ中間接着層と表層を
設けた5層の構造を有する。基材層として、プラスチッ
クフィルム、紙などが用いられる。中間接着剤は、基材
層に表層を接着するためのもので、例えばウレタン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂などが利用される。基
材層と表層の接着性の良好な場合には、この中間接着層
を省略できる。表層は、水溶性樹脂を架橋して得られる
水膨潤性の樹脂からなる。なお、用紙、及び用紙を構成
する各層の組成などについては、本出願人による特開平
11−218955号公報に詳細に説明されている。
【0011】(3)第1の給紙部 次に、図1を参照して、装置1の各構成部を説明する。
図面上でハウジング2の右側壁近傍には、印字用の用紙
4Aを給紙する第1の給紙部100が設けてある。第1
の給紙部100は、複写機やプリンタに付設されている
給紙部と同様に、積層された用紙4Aを支持するトレイ
102又はカセットと、用紙4Aを一枚ずつ分離して印
刷部200に受け渡すための給紙機構103を有する。
給紙機構103は、最上紙4Aを用紙トレイ102から
分離してハウジング2内に供給する給紙ローラ104
と、給紙ローラ104から印刷部200を介して加熱部
300近傍まで伸びた用紙ガイド8と、印刷部200の
近傍に配置され、画像信号を受けて回転し、これにより
用紙4Aを用紙ガイド8に沿って印刷部200に送り出
すタイミングローラ対106とを備えている。
図面上でハウジング2の右側壁近傍には、印字用の用紙
4Aを給紙する第1の給紙部100が設けてある。第1
の給紙部100は、複写機やプリンタに付設されている
給紙部と同様に、積層された用紙4Aを支持するトレイ
102又はカセットと、用紙4Aを一枚ずつ分離して印
刷部200に受け渡すための給紙機構103を有する。
給紙機構103は、最上紙4Aを用紙トレイ102から
分離してハウジング2内に供給する給紙ローラ104
と、給紙ローラ104から印刷部200を介して加熱部
300近傍まで伸びた用紙ガイド8と、印刷部200の
近傍に配置され、画像信号を受けて回転し、これにより
用紙4Aを用紙ガイド8に沿って印刷部200に送り出
すタイミングローラ対106とを備えている。
【0012】(4)印刷部 印刷部200は、矢印202の方向に回転可能な感光体
ドラム(像担持体)204を有する。像担持体204の
周りには、像担持体204の回転方向202に沿って、
像担持体204の表面を一様に帯電するためのコロナ帯
電装置206と、画像情報に応じて選択的に像担持体2
04に紫外光を照射し、これにより像担持体204上に
潜像を形成する露光装置208と、像担持体204に荷
電性のトナー6を供給し、これにより潜像を顕像化する
現像装置210と、現像装置210により像担持体20
4に供給されたトナー6を、用紙ガイド8に沿って搬送
された用紙4Aに対し電気的に転写する転写コロトロン
212と、転写後の用紙4Aを像担持体204から静電
分離する分離コロトロン214と、転写後に像担持体2
04上に残ったトナー6を除去するクリーニング装置
(例えばクリーニングブレード)216と、転写後に可
視光(イレース光)を照射することにより像担持体20
4上の潜像を消去する潜像除去装置(例えばイレースラ
ンプ)218とが、順次配設されている。
ドラム(像担持体)204を有する。像担持体204の
周りには、像担持体204の回転方向202に沿って、
像担持体204の表面を一様に帯電するためのコロナ帯
電装置206と、画像情報に応じて選択的に像担持体2
04に紫外光を照射し、これにより像担持体204上に
潜像を形成する露光装置208と、像担持体204に荷
電性のトナー6を供給し、これにより潜像を顕像化する
現像装置210と、現像装置210により像担持体20
4に供給されたトナー6を、用紙ガイド8に沿って搬送
された用紙4Aに対し電気的に転写する転写コロトロン
212と、転写後の用紙4Aを像担持体204から静電
分離する分離コロトロン214と、転写後に像担持体2
04上に残ったトナー6を除去するクリーニング装置
(例えばクリーニングブレード)216と、転写後に可
視光(イレース光)を照射することにより像担持体20
4上の潜像を消去する潜像除去装置(例えばイレースラ
ンプ)218とが、順次配設されている。
【0013】(5)加熱部 用紙4A上に付着したトナー6を溶融して用紙4Aに定
着させるために、印刷部200の用紙搬送方向(図面の
右側から左側に向かう方向)下流側には、加熱部300
が設けてある。加熱部300は、ヒータ302を内蔵し
たヒートローラ304と、ヒートローラ304に当接し
た加圧ローラ306とを有する。これらローラ304、
306のいずれか一方は正逆回転可能なモータ(図示し
ない)に駆動連結されている。ヒートローラ304の表
面温度は、用紙4Aの搬送速度やトナー種にもよるが、
定着の際、130〜220℃になるように設定されるの
が好適である。
着させるために、印刷部200の用紙搬送方向(図面の
右側から左側に向かう方向)下流側には、加熱部300
が設けてある。加熱部300は、ヒータ302を内蔵し
たヒートローラ304と、ヒートローラ304に当接し
た加圧ローラ306とを有する。これらローラ304、
306のいずれか一方は正逆回転可能なモータ(図示し
ない)に駆動連結されている。ヒートローラ304の表
面温度は、用紙4Aの搬送速度やトナー種にもよるが、
定着の際、130〜220℃になるように設定されるの
が好適である。
【0014】また、上述したように、加熱部300は、
画像除去時の前乾燥部としても使用される。前乾燥工程
は、印字後の用紙を高湿度環境に保管しておくと印字材
料を除去する割合(脱墨性)が著しく低下する現象を解
決するために設けられた工程であり、用紙の表層の水分
を除湿することにより、浸漬工程において低湿度環境と
同レベルでの脱墨を可能とするものである。前乾燥工程
において、ヒートローラ304の表面温度は、用紙4A
の搬送速度やトナー種にもよるが、あまり高すぎるとト
ナーが溶融するので、低め(50〜180℃)に設定す
るのが好ましい。すなわち、前乾燥工程におけるヒータ
302の熱供給量は、定着工程における熱供給量より少
なくなるように設定する。なお、前乾燥時間を短縮する
こと、基材層の両側に中間接着層、表層を設けた5層構
造の用紙4Bを再生することを考慮すれば、加圧ローラ
306の内部にもヒータを設け、これにより用紙4Bを
両面から加熱してもよい。
画像除去時の前乾燥部としても使用される。前乾燥工程
は、印字後の用紙を高湿度環境に保管しておくと印字材
料を除去する割合(脱墨性)が著しく低下する現象を解
決するために設けられた工程であり、用紙の表層の水分
を除湿することにより、浸漬工程において低湿度環境と
同レベルでの脱墨を可能とするものである。前乾燥工程
において、ヒートローラ304の表面温度は、用紙4A
の搬送速度やトナー種にもよるが、あまり高すぎるとト
ナーが溶融するので、低め(50〜180℃)に設定す
るのが好ましい。すなわち、前乾燥工程におけるヒータ
302の熱供給量は、定着工程における熱供給量より少
なくなるように設定する。なお、前乾燥時間を短縮する
こと、基材層の両側に中間接着層、表層を設けた5層構
造の用紙4Bを再生することを考慮すれば、加圧ローラ
306の内部にもヒータを設け、これにより用紙4Bを
両面から加熱してもよい。
【0015】ローラ304、306のニップ部の図面右
側近傍には第1の切換爪対308が設けてあり、また、
上記ニップ部の図面左側近傍には第2の切換爪対310
が設けてある。これら切換爪対308、310は、実線
位置と点線位置との間で移動できるようにしてある。第
1の切換爪対308が実線位置、第2の切換爪対310
が点線位置に設定される場合、用紙ガイド8に沿って印
刷部200から図面左側に送り出された用紙4Aは、ロ
ーラ304、306の正回転により、ニップ部を介し
て、ハウジング2の左側壁近傍に配置した第1の排紙部
400に案内される。第1の切換爪対308が点線位
置、第2の切換爪対310が実線位置に設定される場
合、画像除去部の第2の給紙部500から送り出された
印字済みの用紙4Bは、ローラ304、306の逆回転
により、ニップ部を介して、加熱部300の図面右下側
に配置した浸漬部600に案内される。
側近傍には第1の切換爪対308が設けてあり、また、
上記ニップ部の図面左側近傍には第2の切換爪対310
が設けてある。これら切換爪対308、310は、実線
位置と点線位置との間で移動できるようにしてある。第
1の切換爪対308が実線位置、第2の切換爪対310
が点線位置に設定される場合、用紙ガイド8に沿って印
刷部200から図面左側に送り出された用紙4Aは、ロ
ーラ304、306の正回転により、ニップ部を介し
て、ハウジング2の左側壁近傍に配置した第1の排紙部
400に案内される。第1の切換爪対308が点線位
置、第2の切換爪対310が実線位置に設定される場
合、画像除去部の第2の給紙部500から送り出された
印字済みの用紙4Bは、ローラ304、306の逆回転
により、ニップ部を介して、加熱部300の図面右下側
に配置した浸漬部600に案内される。
【0016】(6)第1の排紙部 第1の排紙部400において、点線位置に設定された第
2の切換爪対310によりローラ304、306のニッ
プ部から案内された用紙4Aは、ハウジング2の図面左
側壁に設けた排紙ローラ402により、排紙トレイ40
4に排出されるようにしてある。
2の切換爪対310によりローラ304、306のニッ
プ部から案内された用紙4Aは、ハウジング2の図面左
側壁に設けた排紙ローラ402により、排紙トレイ40
4に排出されるようにしてある。
【0017】(7)第2の給紙部 第1の排紙部400の図面下側近傍には、印字済みの用
紙4Bを給紙する第2の給紙部500が設けてある。第
2の給紙部500は、積層された用紙4Bを支持するト
レイ502又はカセットと、最上位にある用紙4Bを加
熱部300に受け渡すための給紙ローラ504とを有す
る。
紙4Bを給紙する第2の給紙部500が設けてある。第
2の給紙部500は、積層された用紙4Bを支持するト
レイ502又はカセットと、最上位にある用紙4Bを加
熱部300に受け渡すための給紙ローラ504とを有す
る。
【0018】(8)浸漬部 浸漬部600は、所定の形と大きさの容器602を有
し、この容器602に液体10が収容されている。液体
10は通常、水と、用紙の表層に対する水の浸透力を高
める界面活性剤とからなる。ただし、界面活性剤は必須
の材料ではなく、液体10は水だけを含むものであって
もよい。また、必要に応じて他の材料を液体10に添加
してもよい。
し、この容器602に液体10が収容されている。液体
10は通常、水と、用紙の表層に対する水の浸透力を高
める界面活性剤とからなる。ただし、界面活性剤は必須
の材料ではなく、液体10は水だけを含むものであって
もよい。また、必要に応じて他の材料を液体10に添加
してもよい。
【0019】浸漬部600には、用紙4Bの搬送方向
(図面の左側から右側に向かう方向)に関して容器60
2の上流側から供給された用紙4Bを液体10中に保持
したままの状態で容器602の下流側まで搬送する用紙
搬送機構604が設けてある。用紙搬送機構604は、
点線位置に設定された第1の切換爪対308の下側の切
換爪の先端近傍から、容器602内、印字材料除去部7
00、洗浄部800における散水位置を介して液体除去
部900の近傍まで伸びた下ガイド12を備える。用紙
搬送機構604はまた、点線位置に設定された第1の切
換爪対308の上側の切換爪の先端近傍から、下ガイド
12と略平行に容器602の液面近傍まで伸びた上ガイ
ド608と、下ガイド12と僅かに間隔をあけて配置さ
れた複数(図では3つ)の回転可能なローラ610とを
有する。これにより、加熱部300で前乾燥された印字
済み用紙4Bは、下ガイド12と、上ガイド608及び
複数のローラ610との間を通って、印字材料除去部7
00まで搬送される。
(図面の左側から右側に向かう方向)に関して容器60
2の上流側から供給された用紙4Bを液体10中に保持
したままの状態で容器602の下流側まで搬送する用紙
搬送機構604が設けてある。用紙搬送機構604は、
点線位置に設定された第1の切換爪対308の下側の切
換爪の先端近傍から、容器602内、印字材料除去部7
00、洗浄部800における散水位置を介して液体除去
部900の近傍まで伸びた下ガイド12を備える。用紙
搬送機構604はまた、点線位置に設定された第1の切
換爪対308の上側の切換爪の先端近傍から、下ガイド
12と略平行に容器602の液面近傍まで伸びた上ガイ
ド608と、下ガイド12と僅かに間隔をあけて配置さ
れた複数(図では3つ)の回転可能なローラ610とを
有する。これにより、加熱部300で前乾燥された印字
済み用紙4Bは、下ガイド12と、上ガイド608及び
複数のローラ610との間を通って、印字材料除去部7
00まで搬送される。
【0020】なお、本実施形態では、浸漬部600には
一つの容器602しか設けていないが、容器602中に
常時一定量の液体10を確保するために、この容器60
2の他に液体補給器を設け、これら容器602と液体補
給器とを適宜液体供給管で接続してもよい。
一つの容器602しか設けていないが、容器602中に
常時一定量の液体10を確保するために、この容器60
2の他に液体補給器を設け、これら容器602と液体補
給器とを適宜液体供給管で接続してもよい。
【0021】また、液体10中の異物(例えば、用紙か
ら分離した印字材料)を回収するために、異物回収フィ
ルタと、この異物回収フィルタと容器602とを接続す
る配管と、この配管の途中に設けたポンプとを有する液
体循環部を設け、配管に沿って液体を循環させながら、
異物回収フィルタで異物を回収してもよい。
ら分離した印字材料)を回収するために、異物回収フィ
ルタと、この異物回収フィルタと容器602とを接続す
る配管と、この配管の途中に設けたポンプとを有する液
体循環部を設け、配管に沿って液体を循環させながら、
異物回収フィルタで異物を回収してもよい。
【0022】(9)印字材料除去部 液体10に浸漬された用紙4Bからトナー6を除去する
ために、下ガイド12の途中には、印字材料除去部70
0が配置されている。本実施形態において、印字材料除
去部700は、下ガイド12に沿った用紙搬送路を挟ん
で上下に配置された一対のブラシロール702で構成さ
れている。各ブラシロール702はそれぞれ、図示しな
いモータに連結された中心軸と、この中心軸の周囲に植
毛された多数のブラシとからなり、ブラシの毛先が下ガ
イド12に沿って搬送される用紙4Bの対向する面と接
触できるようにしてある。
ために、下ガイド12の途中には、印字材料除去部70
0が配置されている。本実施形態において、印字材料除
去部700は、下ガイド12に沿った用紙搬送路を挟ん
で上下に配置された一対のブラシロール702で構成さ
れている。各ブラシロール702はそれぞれ、図示しな
いモータに連結された中心軸と、この中心軸の周囲に植
毛された多数のブラシとからなり、ブラシの毛先が下ガ
イド12に沿って搬送される用紙4Bの対向する面と接
触できるようにしてある。
【0023】なお、印字材料除去手段は、ブラシ以外に
布、ブレードなど機械的摺擦力を利用したものでもよい
し、あるいは、熱や圧力などを利用したものでもよく、
これらに限定されない。例えば、例えば特開平7−31
1523号に示すように、剥離部材を用紙に圧接させて
用紙上からトナーを剥離するようにしてもよい。
布、ブレードなど機械的摺擦力を利用したものでもよい
し、あるいは、熱や圧力などを利用したものでもよく、
これらに限定されない。例えば、例えば特開平7−31
1523号に示すように、剥離部材を用紙に圧接させて
用紙上からトナーを剥離するようにしてもよい。
【0024】(10)洗浄部 印字材料除去部700でトナーが除去された用紙4Bを
洗浄して該用紙4Bに残留している異物を洗い流すため
に、印字材料除去部700の下流側に、洗浄部800が
配置されている。この洗浄部800は、容器602の図
面下側に配置されたタンク802を有し、このタンク8
02の中に洗浄液14が収容されている。一端がポンプ
804を介して洗浄液14の液面の下側に位置するよう
に配置された液体供給管806は、他端が印字材料除去
部700の下流側であって下ガイド12の上側の散水位
置808に配置されており、その結果、ポンプ804に
より汲み上げられた洗浄液14が、印字材料除去部70
0を通過した用紙4Bの表面に対して散水位置808で
散水されるようにしてある。
洗浄して該用紙4Bに残留している異物を洗い流すため
に、印字材料除去部700の下流側に、洗浄部800が
配置されている。この洗浄部800は、容器602の図
面下側に配置されたタンク802を有し、このタンク8
02の中に洗浄液14が収容されている。一端がポンプ
804を介して洗浄液14の液面の下側に位置するよう
に配置された液体供給管806は、他端が印字材料除去
部700の下流側であって下ガイド12の上側の散水位
置808に配置されており、その結果、ポンプ804に
より汲み上げられた洗浄液14が、印字材料除去部70
0を通過した用紙4Bの表面に対して散水位置808で
散水されるようにしてある。
【0025】洗浄液14は、容器602に収容されてい
る液体10と同一の液体を用いるのが好ましい。この場
合、下ガイド12の下方には、用紙4Bに散水された洗
浄液14を回収して容器602に戻す液体返送手段(例
えば、容器602に向かって下り勾配に配置された板)
を設けてもよい。また、タンク802と容器602とを
接続する配管、この配管を通じて容器602からタンク
802へ又はタンク802から容器602へ液体10
(洗浄液14)を送液するポンプ、容器602の液面レ
ベルを計測する検出器などを設け、この検出器の出力に
応じてポンプを駆動し、これにより容器602の液面レ
ベルを一定に維持することもできる。
る液体10と同一の液体を用いるのが好ましい。この場
合、下ガイド12の下方には、用紙4Bに散水された洗
浄液14を回収して容器602に戻す液体返送手段(例
えば、容器602に向かって下り勾配に配置された板)
を設けてもよい。また、タンク802と容器602とを
接続する配管、この配管を通じて容器602からタンク
802へ又はタンク802から容器602へ液体10
(洗浄液14)を送液するポンプ、容器602の液面レ
ベルを計測する検出器などを設け、この検出器の出力に
応じてポンプを駆動し、これにより容器602の液面レ
ベルを一定に維持することもできる。
【0026】なお、上述の5層構造の用紙4Bを再生す
ることを考慮すれば、用紙4Bの裏面に対し洗浄液14
を散水する装置をさらに設けてもよい。
ることを考慮すれば、用紙4Bの裏面に対し洗浄液14
を散水する装置をさらに設けてもよい。
【0027】(11)液体除去部 洗浄部800で再び液体10(洗浄液14)を散水され
た用紙4Bから液体10を除去するために、散水位置8
08の下流側には、液体除去部900が設けてある。本
実施形態では、液体除去部900は、用紙4Bをその表
面と裏面から挟んで圧縮し、これにより水分を絞り出す
方法を採用しており、用紙搬送路を挟んで上下に配置さ
れた一対の絞りローラ902を備えている。これら絞り
ローラ902は、互いに平行に且つ一方の外周面を他方
の外周面に押し当てて配置されている。また、用紙4B
に含まれる液体10をできるだけ絞り出すために、絞り
ローラ同士の押し当て力は、ローラ対が単に用紙4Bを
搬送するだけの場合よりも大きくしてある。なお、用紙
4から絞り出された液体10を回収するために、上述し
た液体返送手段を液体除去部900の下方まで伸ばすの
が好ましい。
た用紙4Bから液体10を除去するために、散水位置8
08の下流側には、液体除去部900が設けてある。本
実施形態では、液体除去部900は、用紙4Bをその表
面と裏面から挟んで圧縮し、これにより水分を絞り出す
方法を採用しており、用紙搬送路を挟んで上下に配置さ
れた一対の絞りローラ902を備えている。これら絞り
ローラ902は、互いに平行に且つ一方の外周面を他方
の外周面に押し当てて配置されている。また、用紙4B
に含まれる液体10をできるだけ絞り出すために、絞り
ローラ同士の押し当て力は、ローラ対が単に用紙4Bを
搬送するだけの場合よりも大きくしてある。なお、用紙
4から絞り出された液体10を回収するために、上述し
た液体返送手段を液体除去部900の下方まで伸ばすの
が好ましい。
【0028】(12)後乾燥部 液体10が絞り出された用紙4Bを、再び画像作成でき
る状態まで乾燥するために、液体除去部900の下流側
に後乾燥部1000が設けてある。後乾燥部1000
は、一つ又はそれ以上(図では2つ)の送風機1002
を備える。送風機1002は、単に、用紙4Bに対して
常温の空気を吹付けるだけの送風機であってもよいし、
温風を吹出すことのできるヒータ内蔵型送風機であって
もよい。必要に応じて、送風機の代わりに、又は送風機
とともに、図示しないヒータ、除湿機等を用いてもよ
い。
る状態まで乾燥するために、液体除去部900の下流側
に後乾燥部1000が設けてある。後乾燥部1000
は、一つ又はそれ以上(図では2つ)の送風機1002
を備える。送風機1002は、単に、用紙4Bに対して
常温の空気を吹付けるだけの送風機であってもよいし、
温風を吹出すことのできるヒータ内蔵型送風機であって
もよい。必要に応じて、送風機の代わりに、又は送風機
とともに、図示しないヒータ、除湿機等を用いてもよ
い。
【0029】後乾燥部1000には、用紙4Bの搬送方
向(図面の上側から下側に向かう方向)に関して液体除
去部900から第2の排紙部1100まで搬送する用紙
搬送機構1004が設けてある。用紙搬送機構1004
は、液体除去部900の絞りローラ対902の下側のロ
ーラの近傍から、第2の排紙部1100の排紙ローラ対
のニップ部近傍まで伸びた左ガイド1006と、絞りロ
ーラ対902の上側のローラの近傍から、左ガイド10
06と略平行に送風機1002の用紙搬送方向下流側の
端部まで伸びた右ガイド1008と、絞りローラ対90
2と送風機1002との間に配置された搬送ローラ対1
010と、右ガイド1008の下流側端部に近接して且
つ左ガイド1006と僅かに間隔をあけて配置された回
転可能なローラ1012とを有する。左及び右ガイド1
006、1008は、少なくとも送風機1002に対向
する領域がメッシュ状又は多孔質の部材で形成されてお
り、これにより、左ガイド1006と右ガイド1008
との間を通過する用紙4Bに対し空気が吹付けられるよ
うにしてある。
向(図面の上側から下側に向かう方向)に関して液体除
去部900から第2の排紙部1100まで搬送する用紙
搬送機構1004が設けてある。用紙搬送機構1004
は、液体除去部900の絞りローラ対902の下側のロ
ーラの近傍から、第2の排紙部1100の排紙ローラ対
のニップ部近傍まで伸びた左ガイド1006と、絞りロ
ーラ対902の上側のローラの近傍から、左ガイド10
06と略平行に送風機1002の用紙搬送方向下流側の
端部まで伸びた右ガイド1008と、絞りローラ対90
2と送風機1002との間に配置された搬送ローラ対1
010と、右ガイド1008の下流側端部に近接して且
つ左ガイド1006と僅かに間隔をあけて配置された回
転可能なローラ1012とを有する。左及び右ガイド1
006、1008は、少なくとも送風機1002に対向
する領域がメッシュ状又は多孔質の部材で形成されてお
り、これにより、左ガイド1006と右ガイド1008
との間を通過する用紙4Bに対し空気が吹付けられるよ
うにしてある。
【0030】(13)第2の排紙部 液体10が絞り出された用紙4Bは、後乾燥部1000
において乾燥された後、ハウジング2の図面右側壁に設
けた排紙ローラ対1102により、排紙トレイ1104
に排出されるようにしてある。
において乾燥された後、ハウジング2の図面右側壁に設
けた排紙ローラ対1102により、排紙トレイ1104
に排出されるようにしてある。
【0031】(14)動作 装置1の画像形成モードにおける画像形成動作は、従来
からよく知られているので説明は省略し、装置1の画像
除去モードにおける画像除去動作のみを説明する。印字
済みの用紙4Bは、第1の給紙部500のトレイ502
に積層される。積層された用紙4Bは、給紙ローラ50
4の接触する最上紙から、実線位置に設定された第2の
切換爪対310により、加熱部(前乾燥部)300のヒ
ートローラ304、加圧ローラ306のニップ部に供給
される。そこで用紙4Bは予備乾燥されて表層への液体
浸透力が高められる。予備加熱された用紙4Bは、次に
浸漬部600の容器602内に送り込まれ、液体10中
に浸漬される。液体10中に浸漬された用紙4Bは、用
紙搬送機構604により印字材料除去部700に供給さ
れる。必要であれば、用紙4Bは、該用紙4Bの表層全
体に完全に液体10が浸透するまで、容器602内で待
機する。いずれにしても、用紙4Bの表層は膨潤し、表
面上に定着されているトナーと表層との接着力が失わ
れ、トナーは僅かな機械的力を与えるだけで分離可能な
状態になる。
からよく知られているので説明は省略し、装置1の画像
除去モードにおける画像除去動作のみを説明する。印字
済みの用紙4Bは、第1の給紙部500のトレイ502
に積層される。積層された用紙4Bは、給紙ローラ50
4の接触する最上紙から、実線位置に設定された第2の
切換爪対310により、加熱部(前乾燥部)300のヒ
ートローラ304、加圧ローラ306のニップ部に供給
される。そこで用紙4Bは予備乾燥されて表層への液体
浸透力が高められる。予備加熱された用紙4Bは、次に
浸漬部600の容器602内に送り込まれ、液体10中
に浸漬される。液体10中に浸漬された用紙4Bは、用
紙搬送機構604により印字材料除去部700に供給さ
れる。必要であれば、用紙4Bは、該用紙4Bの表層全
体に完全に液体10が浸透するまで、容器602内で待
機する。いずれにしても、用紙4Bの表層は膨潤し、表
面上に定着されているトナーと表層との接着力が失わ
れ、トナーは僅かな機械的力を与えるだけで分離可能な
状態になる。
【0032】表層に十分な液体10が浸透した用紙4B
は、印字材料除去部700において、回転するブラシロ
ーラ702の毛先に表面と裏面が接触し、表面(及び裏
面)に付着していた印字材料すなわちトナー6が掻き取
られる。続いて、用紙4Bは、洗浄部800の散水位置
808において液体10(洗浄液14)が散水され、表
面(及び用紙4Bの裏面に対しても洗浄液を散水する場
合は裏面)に残留する異物が除去され、液体除去部90
0で液体10が絞り出され、さらに後乾燥部1000で
乾燥されて第2の排紙部1100のトレイ1104に排
出される。
は、印字材料除去部700において、回転するブラシロ
ーラ702の毛先に表面と裏面が接触し、表面(及び裏
面)に付着していた印字材料すなわちトナー6が掻き取
られる。続いて、用紙4Bは、洗浄部800の散水位置
808において液体10(洗浄液14)が散水され、表
面(及び用紙4Bの裏面に対しても洗浄液を散水する場
合は裏面)に残留する異物が除去され、液体除去部90
0で液体10が絞り出され、さらに後乾燥部1000で
乾燥されて第2の排紙部1100のトレイ1104に排
出される。
【0033】以上の説明は本発明の一実施形態に関する
ものであって、本発明は種々改変可能である。例えば、
上記実施形態では、加熱部(定着部・前乾燥部)300
においてローラ304と用いたが、代わりに、ベルトを
用いて定着・乾燥を行ってもよいし、あるいは非接触加
熱方式により定着・乾燥を行ってもよい。
ものであって、本発明は種々改変可能である。例えば、
上記実施形態では、加熱部(定着部・前乾燥部)300
においてローラ304と用いたが、代わりに、ベルトを
用いて定着・乾燥を行ってもよいし、あるいは非接触加
熱方式により定着・乾燥を行ってもよい。
【0034】また、後乾燥を十分に行うために、送風機
1002の下流側にヒートローラを設け、該ヒートロー
ラで用紙4Bを加熱してもよい。この場合、ヒートロー
ラの温度は、送風機1002による乾燥温度より高温に
設定する。なお、ヒートローラを送風機1002の上流
側(後乾燥工程の最初の方)に設けると、用紙4Bが急
激に高温状態になるので用紙4Bの寿命が著しく低下
し、その結果、用紙4Bの再利用回数が減少する。した
がって、送風機1002でゆっくりと乾燥させた後にヒ
ートローラで用紙4Bを乾燥するのが好ましい。
1002の下流側にヒートローラを設け、該ヒートロー
ラで用紙4Bを加熱してもよい。この場合、ヒートロー
ラの温度は、送風機1002による乾燥温度より高温に
設定する。なお、ヒートローラを送風機1002の上流
側(後乾燥工程の最初の方)に設けると、用紙4Bが急
激に高温状態になるので用紙4Bの寿命が著しく低下
し、その結果、用紙4Bの再利用回数が減少する。した
がって、送風機1002でゆっくりと乾燥させた後にヒ
ートローラで用紙4Bを乾燥するのが好ましい。
【0035】なお、特開平10−288927号に記載
された印字材料除去装置は、印字材料の除去の前に記録
媒体(上の印字材料)を加熱する手段を備えているが、
この加熱手段が画像形成部の定着工程を兼用する画像形
成・除去装置も本発明の範囲内にある。具体的に、上記
印字材料除去装置は、記録媒体(水膨潤性の表層を有す
るものではない。)上の印字材料を、剥離部材を記録媒
体に圧接させることにより剥離するものである。また、
加熱手段は、記録媒体上の印字材料を軟化させて印字材
料同士の凝集力を高めるために用いられ、これにより、
剥離部材により印字材料を記録媒体上から確実に除去す
ることが可能になる。
された印字材料除去装置は、印字材料の除去の前に記録
媒体(上の印字材料)を加熱する手段を備えているが、
この加熱手段が画像形成部の定着工程を兼用する画像形
成・除去装置も本発明の範囲内にある。具体的に、上記
印字材料除去装置は、記録媒体(水膨潤性の表層を有す
るものではない。)上の印字材料を、剥離部材を記録媒
体に圧接させることにより剥離するものである。また、
加熱手段は、記録媒体上の印字材料を軟化させて印字材
料同士の凝集力を高めるために用いられ、これにより、
剥離部材により印字材料を記録媒体上から確実に除去す
ることが可能になる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る画像形成・除去装置によれ
ば、画像形成部と画像除去部を共に備えているので、画
像形成装置及び画像除去装置(記録媒体再生装置)それ
ぞれを単独にオフィス内などに設置する場合に比べて少
ないスペースで済み、また、画像形成部の定着手段が画
像除去部の前乾燥工程に兼用されているので、装置の小
型化が実現できる。
ば、画像形成部と画像除去部を共に備えているので、画
像形成装置及び画像除去装置(記録媒体再生装置)それ
ぞれを単独にオフィス内などに設置する場合に比べて少
ないスペースで済み、また、画像形成部の定着手段が画
像除去部の前乾燥工程に兼用されているので、装置の小
型化が実現できる。
【図1】 本発明に係る画像形成・除去装置の概略断面
図。
図。
1:画像形成・除去装置、4A:印字用の用紙、4B:
印字済みの用紙、10:液体、300:加熱部(定着
部、前乾燥部)、304:ヒートローラ、306:加圧
ローラ、308:第1の切換爪対、310:第2の切換
爪対。
印字済みの用紙、10:液体、300:加熱部(定着
部、前乾燥部)、304:ヒートローラ、306:加圧
ローラ、308:第1の切換爪対、310:第2の切換
爪対。
Claims (3)
- 【請求項1】 記録媒体上に画像を形成する画像形成モ
ードと、印字材料を記録媒体上から除去する画像除去モ
ードとを有する画像形成・除去装置において、 記録媒体上から印字材料を除去する印字材料除去手段
と、 上記印字材料除去手段による印字材料の除去を行う前
に、印字済み記録媒体を加熱処理する加熱手段とを有
し、 上記加熱手段が、画像形成モードにおいて記録媒体上に
印字材料を定着させる定着手段を兼ねることを特徴とす
る画像形成・除去装置。 - 【請求項2】 上記記録媒体は水膨潤性の記録媒体であ
り、 上記加熱手段は、加熱処理前の印字済み記録媒体よりも
該記録媒体に含まれる水分量が少なくなるように、印字
済み記録媒体を加熱処理し、 上記加熱手段により加熱した記録媒体に対して水性溶液
を供給する供給手段をさらに有する請求項1の画像形成
・除去装置。 - 【請求項3】 画像除去モード時において印字済み記録
媒体を加熱する際の上記加熱手段による熱供給量は、画
像形成モードにおいて記録媒体上に印字材料を定着させ
る際の熱供給量とほぼ同じかあるいは小さくなるように
設定されることを特徴とする請求項1の画像形成・除去
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000062148A JP2001249588A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 画像形成・除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000062148A JP2001249588A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 画像形成・除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001249588A true JP2001249588A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18582193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000062148A Pending JP2001249588A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 画像形成・除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001249588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102193463A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 株式会社东芝 | 图像处理装置以及图像处理方法 |
EP4435527A1 (en) | 2023-03-23 | 2024-09-25 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device, and image forming apparatus |
-
2000
- 2000-03-07 JP JP2000062148A patent/JP2001249588A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102193463A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 株式会社东芝 | 图像处理装置以及图像处理方法 |
US8644752B2 (en) | 2010-03-09 | 2014-02-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processing device and image processing method |
CN102193463B (zh) * | 2010-03-09 | 2014-06-18 | 株式会社东芝 | 图像处理装置以及图像处理方法 |
US9216589B2 (en) | 2010-03-09 | 2015-12-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processing device and image processing method |
US9477186B2 (en) | 2010-03-09 | 2016-10-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processing device and image processing method |
EP4435527A1 (en) | 2023-03-23 | 2024-09-25 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device, and image forming apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0830153A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
CN100570509C (zh) | 用纸剥离爪 | |
JP2002154712A (ja) | 一般シート及びトナーを除去可能に受容できる凹部を多数形成した凹凸面を有する凹凸シートの両方に出力可能な画像形成装置及び方法 | |
JP2001249588A (ja) | 画像形成・除去装置 | |
JP2001350380A (ja) | シート再生装置 | |
CN101131563A (zh) | 定影装置的辊驱动控制方法和定影装置 | |
JP2001296778A (ja) | 画像形成・除去装置 | |
JPH05232737A (ja) | 複写用紙の再生方法及びその装置 | |
JP2001154546A (ja) | 記録媒体再生装置及び方法 | |
JP2001096240A (ja) | シートクリーニング装置 | |
JP2006330182A (ja) | 定着装置 | |
JP2001282064A (ja) | 記録媒体再生装置及び方法 | |
JP2001249587A (ja) | 記録媒体再生装置及び方法 | |
JP2001154547A (ja) | 記録媒体再生装置 | |
KR0138950B1 (ko) | 화상유지 부재 재생방법 및 장치 | |
JPH0784396A (ja) | 像保持体の再生方法及びその装置 | |
JPH06324602A (ja) | 記録紙からの画像形成物質除去方法及びその装置 | |
JP2001166655A (ja) | 印字材料除去装置及び該装置を用いた記録媒体再生装置 | |
JP2001350378A (ja) | 記録媒体再生方法及び装置 | |
JP2002006700A (ja) | 印字材料除去装置 | |
JP2021149013A (ja) | 搬送装置及び印刷装置 | |
JP3524353B2 (ja) | 画像剥離装置 | |
JP3272132B2 (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH0777904A (ja) | 記録シートからの画像形成物質除去方法及びその装置 | |
JP2002072793A (ja) | 記録媒体再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050613 |