JP2001350378A - 記録媒体再生方法及び装置 - Google Patents

記録媒体再生方法及び装置

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JP2001350378A
JP2001350378A JP2000168875A JP2000168875A JP2001350378A JP 2001350378 A JP2001350378 A JP 2001350378A JP 2000168875 A JP2000168875 A JP 2000168875A JP 2000168875 A JP2000168875 A JP 2000168875A JP 2001350378 A JP2001350378 A JP 2001350378A
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liquid
recording medium
paper
sheet
roller
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JP2000168875A
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Kazuko Taniguchi
和子 谷口
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材層に余分な液体が浸透せずに浸漬工程を
行し、したがって良好に画像を除去できる記録媒体再生
方法を提供する。 【解決手段】 基材層上に水膨潤性の表層を設けた用紙
4から印字材料を除去する記録媒体再生装置1は、用紙
4を液体16に浸漬する浸漬部14を有し、浸漬工程の
途中で、少なくとも一回、液外において、絞りローラ対
20により用紙4上の液体16を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上に印字
された印字材料(例えば、トナー、インク)を除去する
記録媒体再生方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】資源再利用の観点から、複写機、プリン
タなどの画像形成装置により画像が形成された被記録材
(複写物、印刷物)から印字材料を除去して記録媒体を
再生する装置が種々提案されている。
【0003】このような記録媒体再生装置のうち、被記
録材として基材層上に水膨潤性の表層を形成した専用シ
ートを使用した記録媒体再生装置が例えば特開平11−
218955号公報に開示されている(ここで、「水膨
潤性」とは、水性溶液(水を含む)を吸収して膨張する
が、上記水性溶液に溶解しないことをいう。)。上記専
用シートでトナー画像を形成した場合、このシートを、
水を主材料とする液体内に浸漬させることにより、上記
表層中に液体を浸透させ、トナーと表層間の接触力を減
少させる。続いて、例えばブラシなどの機械的摺擦力を
利用したトナー除去手段によりトナーを剥離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記専
用シートの基材層として紙を用いた場合、上記浸漬工程
においてシートの端部から基材層に液体が浸透すること
が避けられない(基材層と表層との間は、通常防水処理
が施されているが、シートの端部を防水処理するのは困
難である。)。このため、浸漬工程を繰り返す(浸透時
間が長くなる)ことで、基材層に余分な量の液体がしみ
込み、その結果、しみ込み箇所に対応する位置に形成さ
れた画像が除去されなくなることがわかった。
【0005】そこで、本発明は、基材層に余分な液体が
浸透せずに浸漬工程を行し、したがって良好に画像を除
去できる記録媒体再生方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る記録媒体再生方法は、記録媒体を液体
に浸漬する浸漬工程を含み、浸漬工程の途中で、少なく
とも一回、液外において、記録媒体上の液体を除去する
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る記録媒体再生装置は、記録媒
体を液体に浸漬する液体収容部と、液体収容部で浸漬中
の記録媒体を液外に搬送する第1の搬送手段と、液外に
搬送された記録媒体から液体を除去する液体除去手段
と、液体を除去された記録媒体を再度液内に搬送する第
2の搬送手段とを有することを特徴とするものである。
【0008】上記液体除去手段は互いに当接した一対の
ローラであり、記録媒体を上記ローラのニップ部に通過
させるのが好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。なお、以下の説明にお
いて、「用紙の搬送方向に関して下流側」、「用紙の搬
送方向に関して上流側」をそれぞれ単に「下流側」、
「上流側」と呼ぶ。
【0010】(1)記録媒体再生装置 図1は、記録媒体再生装置(以下、「再生装置」とい
う。)1の概略構成を示す。この再生装置1は、電子写
真式の画像形成装置を用いて特殊な用紙の表面にトナー
の像を形成した複写物又は印刷物から、そのトナーを除
去して用紙を再利用可能な状態に再生するものである。
【0011】(2)用紙 この特殊な用紙は、図2(a)に示すように、基材層の
片面に、中間接着層と表層を順次積層した3層の構造、
または図2(b)に示すように、基材層の両面にそれぞ
れ中間接着層と表層を設けた5層の構造を有する。基材
層として、本願では紙(少なくとも一部にセルロース繊
維質を含む)を用いる。中間接着剤は、基材層に表層を
接着するためのもので、例えばウレタン樹脂、アクリル
樹脂、スチレン樹脂などが利用される。基材層と表層の
接着性の良好な場合には、この中間接着層を省略でき
る。表層は、水溶性樹脂を架橋して得られる水膨潤性の
樹脂からなる。なお、用紙、及び用紙を構成する各層の
組成などについては、本出願人による特開平11−21
8955号公報に詳細に説明されている。
【0012】(3)給紙部 次に、図1を参照して、再生装置1の構成を説明する。
再生装置1は、この再生装置1の外観を形成するハウジ
ング2を有する。図面上でハウジング2の左側壁には、
再生処理前の用紙を収容し給紙する給紙部3が設けてあ
る。給紙部3は、複写機やプリンタに付設されている給
紙部と同様に、積層された用紙4を支持する給紙トレイ
5又はカセットと、最上位にある用紙4を第1の用紙搬
送機構に受け渡すための給紙機構6を有する。給紙機構
6は、通常、最上位の用紙4の上面に接触するように配
置された給紙ローラ7と、この給紙ローラ7を回転する
モータ(図示せず)を備えている。
【0013】(4)第1の用紙搬送機構 第1の用紙搬送機構8は、給紙部3から後述する浸漬部
まで伸びている。第1の用紙搬送機構8は、搬送される
用紙4を支持する用紙ガイド9、及び用紙4を搬送する
ための搬送ローラ(図示せず)を有する。後述する第1
のローラ対のニップ部に用紙4をスムーズに供給するた
めに、用紙ガイド9の下流側端部は、上記第1のローラ
対のニップ部の上流側近傍に位置している。
【0014】(5)前乾燥部 図1に示すように、第1の用紙搬送機構8の途中に前乾
燥部10を設け、再生前の用紙4を加熱してその表層を
適度に乾燥し、その後該表層が液体に触れたとき短時間
で水分を吸収して膨潤するようにしてある。具体的に
は、本実施形態において、前乾燥部10は、用紙ガイド
9に沿った用紙搬送路を挟んでその上下に配置された2
つのローラ11、12からなる。これらローラ11、1
2のうち、上方のローラ11は内部に加熱源であるヒー
タ13を備えている。2つのローラ11、12は、平行
に且つそれぞれの外周面を他方の外周面に押し当てた状
態で支持され、一方のローラがモータ(図示せず)に接
続されている。
【0015】(6)浸漬部 浸漬部14は、所定の形と大きさの容器15を有し、こ
の容器15に液体16が収容されている。液体16は通
常、水と、用紙4の表層に対する水の浸透力を高める界
面活性剤とからなる。ただし、界面活性剤は必須の材料
ではなく、液体16は水だけを含むものであってもよ
い。また、必要に応じて他の材料を液体16に添加して
もよい。
【0016】トナーを剥離する液体16を使用する再生
装置1では、図示しない保温手段により、液体16の温
度を約5〜65℃、好ましくは約25〜45℃、最も好
ましくは約35℃に維持することが望ましい。低温では
トナーの剥離性が劣り好ましくなく、逆に高温では液体
16の蒸発が大きくなり好ましくない。
【0017】浸漬部14には、容器15の上流側から供
給された用紙4を、液中に搬送した後に一旦液外に導き
再度液中に案内して容器15の下流側まで搬送するため
に、第2の用紙搬送機構17が設けてある。具体的に、
第2の用紙搬送機構17は、容器15の上流側に配置さ
れ且つ少なくともニップ部を液中に設けた第1のローラ
対18と、容器15の下流側に配置され且つ少なくとも
ニップ部を液中に設けた第2のローラ対19と、これら
第1及び第2のローラ対18、19の間に配置され且つ
液面より上側に設けた絞りローラ対20とを有する。
【0018】第1のローラ対18のいずれか一方は、モ
ータ(図示せず)に連結され、また、第1のローラ対1
8は、互いに平行に且つ一方の外周面を他方の外周面に
押し当てて配置され、これにより用紙4が第1のローラ
対18の間を通って搬送されるようになっている。同様
に、第2のローラ対19のいずれか一方は、モータ(図
示せず)に連結され、また、第2のローラ対19は、互
いに平行に且つ一方の外周面を他方の外周面に押し当て
て配置され、これにより用紙4が第2のローラ対19の
間を通って搬送されるようになっている。
【0019】一方、絞りローラ対20のいずれか一方
は、モータ(図示せず)に連結され、また、絞りローラ
対20は、互いに平行に且つ一方の外周面を他方の外周
面に押し当てた状態で液面より上側に配置され、これに
より用紙4が絞りローラ対20の間を通って搬送される
際に、用紙表面上の液体16が除去されるようにしてあ
る。なお、絞りローラ対20は、用紙4の表面上の液体
16のみを除去するものであり、後述するように用紙4
の表層に浸透した液体16を除去するものではない(実
験により、絞りローラ対20を用いて用紙表面上の液体
16を除去しても、表層への液体16の浸透量がほとん
ど低下しないことが確認されている。)。
【0020】第1のローラ対18のニップ部と絞りロー
ラ対20のニップ部との間には用紙ガイド21が配置さ
れ、絞りローラ対20のニップ部と第2のローラ対19
のニップ部との間には別の用紙ガイド22が配置されて
いる。
【0021】なお、本実施形態では、浸漬部14には一
つの容器15しか設けていないが、容器15中に常時一
定量の液体16を確保するために、この容器15の他に
液体補給器を設け、これら容器15と液体補給器とを適
宜液体供給管で接続してもよい。
【0022】また、液体16中の異物(例えば、用紙か
ら分離したトナー)を回収するために、異物回収フィル
タと、この異物回収フィルタと容器15とを接続する配
管と、この配管の途中に設けたポンプとを有する液体循
環部を設け、配管に沿って液体を循環させながら、異物
回収フィルタで異物を回収してもよい。
【0023】(7)第3の用紙搬送機構 第3の用紙搬送機構26は、第2のローラ対19からハ
ウジング2の右側壁の近傍まで伸びる用紙ガイド27を
備えている。また、第2のローラ対19のニップ部を通
過した用紙4をスムーズに用紙ガイド27に受け渡すた
めに、用紙ガイド27の上流側端部は、第2のローラ対
19のニップ部の下流側近傍に位置している。
【0024】(8)印字材料除去部 表層に液体16が浸透した用紙4からトナーを除去する
ために、第3の用紙搬送機構26の途中には、印字材料
除去部28が配置されている。本実施形態において、印
字材料除去部28は、用紙ガイド27に沿った用紙搬送
路を挟んで上下に配置された一対のブラシローラ29で
構成されている。これらブラシローラ29はそれぞれ、
図示しないモータに連結された中心軸と、この中心軸の
周囲に植毛された多数のブラシとからなり、ブラシの毛
先が用紙ガイド27に沿って搬送される用紙4の対向す
る面と接触できるようにしてある。
【0025】(9)洗浄部 印字材料除去部28でトナーが除去された用紙4を洗浄
して該用紙4に残留している異物を洗い流すために、印
字材料除去部28の下流側に、洗浄部31が配置されて
いる。この洗浄部31は、用紙ガイド27の上方に配置
されたタンク32を有し、このタンク32の中に洗浄液
33が収容されている。タンク32の底部には液体供給
管34の一端が接続されている。液体供給管34の他端
は、印字材料除去部28の下流側であって用紙ガイド2
7の上方の散水位置35に配置されており、印字材料除
去部28を通過した用紙4に対して散水位置35で洗浄
液33が散水されるようにしてある。なお、洗浄液33
の散水量を調整するために、液体供給管34には適当な
弁(図示せず)が設けられる。
【0026】洗浄液33は、容器15に収容されている
液体16と同一の液体を用いるのが好ましい。この場
合、用紙ガイド27の下方には、用紙4に散水された洗
浄液33を回収して容器15に戻す液体返送手段(例え
ば、容器15に向かって下り勾配に配置された板)を設
けてもよい。また、タンク32と容器15とを接続する
配管、この配管を通じて容器15からタンク32へ又は
タンク32から容器15へ液体16(洗浄液33)を送
液するポンプ、容器15の液面レベルを計測する検出器
などを設け、この検出器の出力に応じてポンプを駆動
し、これにより容器15の液面レベルを一定に維持する
こともできる。
【0027】なお、本実施形態では、洗浄液タンク32
を用紙ガイド27の上方に設け、重力によって液体供給
管34を通じて洗浄液33を自然流下させ、これにより
用紙4の上面に対し洗浄液33を散水しているが、上述
の5層構造の用紙4を再生することを考慮すれば、用紙
4の下面に対し洗浄液33を散水する装置をさらに設け
てもよい。
【0028】(10)後乾燥部 洗浄部31で洗浄液33を散水された用紙4を、複写機
などで再利用できる状態まで乾燥するために、散水位置
35の下流側には、後乾燥部36が設けてある。後乾燥
部36として、本実施形態では、前乾燥部10で用いて
いるのと同様の加熱ローラ型加熱器37を用いている
が、代わりに、例えば、用紙4に対して常温の空気を吹
付けるだけの送風機や、温風を吹出すことのできるヒー
タ内蔵型送風機を用いてもよい。
【0029】(11)排出部 排出部39は、ハウジング2の右側壁に、後乾燥部38
を通過した用紙4を受けるトレイ40を有する。
【0030】(12)再生動作 以上の構成を備えた再生装置1の動作を説明する。再生
装置1により再生する用紙4は、給紙部3のトレイ5に
積層される。積層された用紙4は、給紙ローラ7の接触
する最上紙から、第1の用紙搬送機構8の用紙ガイド9
上に送り出され、前乾燥部10に供給される。前乾燥部
10において、用紙4は予備乾燥されて表層への液体浸
透力が高められる。予備乾燥された用紙4は、次に浸漬
部14の容器15内に送り込まれ、液体16中に浸漬さ
れる。その結果、用紙4の表層は膨潤し、表面上に定着
されているトナーと表層との接着力が失われ、トナーは
僅かな機械的力を与えるだけで分離可能な状態になる。
本発明では、用紙4は、第2の用紙搬送機構17の第1
のローラ対18と第2のローラ対19との間を移動中
に、一旦液外に搬送され、そこで絞りローラ対20によ
り用紙表面上の液体16が一度除去される。
【0031】表層に十分な液体16が浸透した用紙4
は、第2の用紙搬送機構17の第2のローラ対19によ
り、第3の用紙搬送機構26の用紙ガイド27上に送り
出される。次に、用紙4は、印字材料除去部28におい
て、回転するブラシローラ29の毛先に表面と裏面が接
触し、表面(及び裏面)に付着していた印字材料すなわ
ちトナーが掻き取られる。続いて、用紙4は、洗浄部3
1の第2の散水位置35において洗浄液33(液体1
6)が散水され、表面(及び用紙4の裏面に対しても洗
浄液を散水する場合は裏面)に残留する異物が除去さ
れ、さらに後乾燥部36で乾燥されて排出部39のトレ
イ40に排出される。
【0032】なお、浸漬部14において、絞りローラ対
20を設けずに単に用紙4を一旦液外に搬送しても、用
紙表面上の液体16はある程度除去されるが、本実施形
態のように、用紙4を絞りローラ対20の間に通す方が
用紙表面上の液体16がほとんど除去されるので好まし
い。
【0033】(13)浸漬部の別の実施形態 図3は、浸漬部の別の実施形態の概略図を示す。この浸
漬部14’の容器15’内には、3つの用紙搬送機構、
すなわち用紙搬送方向に沿って第1、第2及び第3の用
紙搬送機構50A、50B、50Cが鉛直方向に平行に
設けてある。また、用紙搬送方向に関して、第1の用紙
搬送機構50Aと第2の用紙搬送機構50Bとの間、及
び第2の用紙搬送機構50Bと第3の用紙搬送機構50
Cとの間にはそれぞれ、液面より上側に配置され用紙表
面上の液体16を除去する第1及び第2の絞りローラ対
51A,51Bが設けてある。
【0034】更に詳しくは、各用紙搬送機構50(50
A,50B,50C)は、図の矢印方向に回転可能な上
側及び下側駆動ローラ52U、52Dと、上側駆動ロー
ラ52Uの左側外周面及び右側外周面とそれぞれ接触す
る上側ローラ53L,53Rと、下側駆動ローラ52D
の左側外周面及び右側外周面とそれぞれ接触する下側ロ
ーラ54L,54Rとを有する。上側駆動ローラ52U
と上側ローラ53Lのニップ部と、下側駆動ローラ52
Dと下側ローラ54Lのニップ部との間には、用紙を案
内するガイド55Lが設けてある。同様に、上側駆動ロ
ーラ52Uと上側ローラ53Rのニップ部と、下側駆動
ローラ52Dと下側ローラ54Rのニップ部との間に
は、用紙を案内するガイド55Rが設けてある。ガイド
55Lからガイド55Rに用紙を受け渡すために、下側
駆動ローラ52Dの下側外面と一定の間隔をあけてガイ
ド部材56が設けてある。
【0035】第1の用紙搬送機構50Aの上側駆動ロー
ラ52Uと上側ローラ53Lのニップ部の上流側近傍に
は、前乾燥部から浸漬部14’まで伸びたガイド57の
一端が配置されている。第3の用紙搬送機構50Cの上
側駆動ローラ52Uと上側ローラ53Rのニップ部の下
流側近傍には、印字材料除去部まで伸びたガイド58の
一端が配置されている。第1の用紙搬送機構50Aの上
側駆動ローラ52Uと上側ローラ53Rのニップ部から
第1の絞りローラ対51Aまで、第1の絞りローラ対5
1Aから第2の用紙搬送機構50Bの上側駆動ローラ5
2Uと上側ローラ53Lのニップ部まで、第2の用紙搬
送機構50Bの上側駆動ローラ52Uと上側ローラ53
Rのニップ部から第2の絞りローラ対51Bまで、及
び、第2の絞りローラ対51Bから第3の用紙搬送機構
50Cの上側駆動ローラ52Uと上側ローラ53Lのニ
ップ部まで、ガイド59A,59B,59C,59Dが
それぞれ設けてある。
【0036】このような構成を有する浸漬部14’にお
いて、前乾燥部から搬送された用紙は、第1の用紙搬送
機構50A、第1の絞りローラ対51A、第2の用紙搬
送機構50B、第2の絞りローラ対51B、第3の用紙
搬送機構50Cを順次通過して、印字材料除去部に送ら
れる。すなわち、浸漬工程中に二回、用紙表面上の液体
が除去される。
【0037】(14)実験及びその結果 下記のように紙を基材層とするA4の用紙2枚(用紙
A、用紙B)を用意し、それぞれ、図3に示す浸漬部を
有する本発明に係る再生装置と、浸漬工程中に用紙上の
液体を除去しない従来の再生装置とに10回繰り返して
通紙し、排紙後の用紙端部の液体のしみ込み具合を測定
した。
【0038】用紙 基材層:ミノルタ社製CFペーパー(商品名)を用い
た。 中間接着層:水分散性ウレタン樹脂溶液(旭電化製のH
UX−232)100gに、メラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂(住友化学製のスミレーズ613)5gと、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル0.1gを添加
した混合液を5分間攪拌し、中間接着層樹脂溶液を得
た。次に、この中間接着層溶液を、バーコータで基層の
片面に塗付した。塗布液は、120℃で5分間乾燥し、
さらにコロナ放電処理を行い、厚さ5μmの中間接着層
を得た。 表層:水溶性樹脂としてアニオン変成ポリビニルアルコ
ール(クラレ社製のKL−318)16gを水184g
に溶解し、樹脂溶液を調製した。次に、この樹脂溶液
に、エポキシ系架橋剤(長瀬化成製のデナコールEX−
313)3.2gと、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル0.4gを添加し、15分間攪拌した。得ら
れた液をバーコータで中間接着層の上に塗布し、120
℃で2時間加熱し、厚さ9μmの表層を得た。
【0039】浸漬部 a.浸漬時間:2分 b.液体:水に界面活性剤(三洋化成工業製のノニポー
ル60)を0.01%添加したものを使用した。
【0040】用紙Aではしみ込みが端部から1mm以下
であったのに対し、用紙Bでは端部から少なくとも5m
m、場所によっては端部から15mm程度のしみ込みが
見られた[図4(b)参照]。さらに、これら用紙A、
用紙Bを複写機(ミノルタ社製 EP1082)に通紙
し、画像を形成した。画像は、図4(a)に示すよう
に、端部から5mmの箇所に2mmの枠を作成するもの
である。最後に、2枚の用紙(用紙A、用紙B)を本発
明に係る上記再生装置に通紙したところ、用紙Aの画像
は100%除去されたのに対し、用紙Bの画像は、図4
(b)に示すように、液体がしみ込んだ箇所の画像が除
去できなかった。
【0041】(15)その他の実施形態 以上の説明は本発明の一実施形態に関するものであっ
て、本発明は種々改変可能である。例えば、上記実施形
態では、前乾燥部10の乾燥手段としてヒートローラ1
1を用いたが、代わりに、ベルトを用いて乾燥してもよ
いし、あるいは熱風乾燥、除湿乾燥、真空乾燥など、用
紙中の水分を取り除くものであればどのような構成を用
いても構わない。
【0042】また、上記実施形態では、トナーを用紙4
上から除去する方法としてブラシローラ29による摺擦
力を利用したが、代わりに、例えば特開平7−3115
23号に示すように、剥離部材を用紙に圧接させて用紙
上からトナーを剥離するようにしてもよい。
【0043】また、浸漬部14(14’)では、液体1
6を収容するため容器15(15’)を一つのみ用いた
が、二つ以上の容器を用いて、用紙4をこれら容器に収
容された液体16中に順次浸漬させ、これら容器の間の
領域で液体16を除去するようにしてもよい。これら二
つ以上の容器内の液体16に浸漬させるトータルの時間
は、用紙4の表層が膨潤して、表面上に定着されている
トナーと表層との接着力が失われ、トナーが僅かな機械
的力を与えるだけで分離可能な状態になるまでの時間で
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る記録媒体再生方法によれ
ば、基材層に余分な液体が浸透せずに浸漬工程を行うこ
とができるので、良好に画像を除去することができ、し
たがって用紙の寿命が延びる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録媒体再生装置の一実施形態
の断面図。
【図2】 水膨潤性の表層を有する用紙の断面図。
【図3】 浸漬部の別の実施形態を示す断面図。
【図4】 (a)用紙に形成した画像の一例を示す用紙
の正面図。(b)用紙に液体がしみ込み、これにより図
4(a)の画像の一部が除去できない状態を示す用紙の
正面図。
【符号の説明】
1:再生装置、4:用紙、14:浸漬部、15:容器、
16:液体、20:絞りローラ対、28:印字材料除去
部、51A、51B:絞りローラ対。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字材料の付着している記録媒体から印
    字材料を除去する記録媒体再生方法において、 記録媒体を液体に浸漬する浸漬工程を含み、 浸漬工程の途中で、少なくとも一回、液外において、記
    録媒体上の液体を除去することを特徴とする記録媒体再
    生方法。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体は、基材層上に水膨潤性の
    表層を設けた記録媒体であることを特徴とする請求項1
    の記録媒体再生方法。
  3. 【請求項3】 基材層は、少なくとも一部がセルロース
    繊維質を含む紙であることを特徴とする請求項2の記録
    媒体再生方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体上の液体を除去するために、記
    録媒体を、互いに当接した一対のローラのニップ部に通
    過させることを特徴とする請求項1の記録媒体再生方
    法。
  5. 【請求項5】 印字材料の付着している記録媒体から印
    字材料を除去する記録媒体再生装置において、 記録媒体を液体に浸漬する液体収容部と、 液体収容部で浸漬中の記録媒体を液外に搬送する第1の
    搬送手段と、 液外に搬送された記録媒体から液体を除去する液体除去
    手段と、 液体を除去された記録媒体を再度液内に搬送する第2の
    搬送手段とを有する記録媒体再生装置。
  6. 【請求項6】 上記液体除去手段は互いに当接した一対
    のローラであり、記録媒体を上記ローラのニップ部に通
    過させることを特徴とする請求項5の記録媒体再生装
    置。
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