JPH09501612A - 選択的プラズマ成長 - Google Patents

選択的プラズマ成長

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JPH09501612A JP7526492A JP52649295A JPH09501612A JP H09501612 A JPH09501612 A JP H09501612A JP 7526492 A JP7526492 A JP 7526492A JP 52649295 A JP52649295 A JP 52649295A JP H09501612 A JPH09501612 A JP H09501612A
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Abstract

(57)【要約】 異なった材料からなる分離した領域を有する基板表面上に領域選択成長を行う方法であって、この方法は、受台(16)と絶縁体(17)との上に載置された基板(37)を覆ってプラズマを形成する(フィランメント(35)による点火を行ってもよい)工程と、ソース(26)からのスパッタリング、またはガス注入によりプラズマにコーティング種を注入する工程と、入り口(33)を介して反応性ガスを加えてコーティング表面における表面結合エネルギーを変化させる工程と、成長の間基板をバイアスし(19、21)、プラズマからのイオン種を基板表面に衝突させる工程とを含む。分離した領域毎に表面結合エネルギーを変更し選択性を向上させている。表面結合エネルギーの変化を利用するためにバイアス電力が制御される。コーティング種のガス注入、およびコーティング材料をスパッタリングする幾つかの場合には、基板の温度も制御される(23、24、25)。変形実施例の一つでは、基板上の特定の領域に対する選択性ではなく、コーティング材料の相についての選択性が実施され、選択された相が基板上に優先的に成長される。

Description

【発明の詳細な説明】 選択的プラズマ成長 〔発明の分野〕 本発明は膜を成長させる装置及び方法に関し、特に、基板上の選択された領域 に異なる材料の膜を成長させることに関し、さらに、基板上に単一の材料を異な る相で成長させることに関する。本発明は、集積回路を製造する際の製造工程の 一つとしての半導体ウェーハの処理に特に適用される。 〔発明の背景〕 膜を選択的に成長させることが有利な製造分野は数多くある。そのうち、最も 広く普及している分野はおそらく集積回路の製造分野である。 一般的に、集積回路の製造は、ベースとなる半導体材料のウェーハ上に種々の 材料からなる薄い膜及び層を形成し、次いで、それらの膜の領域を選択的に除去 して所望の構造や回路を作成するという手続きである。一般には、ドーピングさ れたシリコンがベースとなるウェーハの材料である。集積回路や他の薄膜の製造 に際しては、薄い膜や層を成長させる方法として化学的気相成長(CVD)や物 理的気相成長(PVD)がよく知られている。PVD法のうち、良く知られ、か つよく用いられているものの一例がスパッタリングである。 CVDの一例として、シランガス(SiH4)から多結晶シリコンを成長させ るものがある。他の方法の中には、シラン及びタングステン含有ガス(例えば、 六フッ化タングステン)を含む混合ガスから珪化タングステンを成長させる方法 も知られている。ブランケットタングステン法として知られている方法において は、集積回路の製造時に、シリコンウェーハ上に選択的に、あるいは、場合によ っては、全面にわたって純粋なタングステンを成長させる。 スパッタリングの より良い方法(及び用途)として知られているものの一つは、集積回路の製造時 に、固体デバイス間にアルミニウムからなる電気的接続部を成長させる方法であ る。一般的には、PVD、特にスパッタリングには同様な用途が他にも多くある 。 集積回路や他の多くの製品の製造技術の発達に伴い、PVD技術とCVD技術 を変形させたものや、これらを組み合わせた技術が広い範囲で開発された。例え ば、金属窒化物等の化合物の成長は、スパッタリング法で用いる不活性ガス(一 般的には、アルゴン)内に反応性ガス(この場合には窒素)を導入し、プラズマ を形成することによって行われる。 半導体ウェーハ上にデバイス及びディバイス間の配線回路を形成する一般的な 手順は、特定の材料からなる膜でウェーハ全面を覆い、フォトリソグラフィ技術 でパターニングを行い、エッチングにより不要な領域を選択的に除去し、ウェー ハ面上の所望の位置に成長された材料 からなる選択的なパターンを残す、というものである。パターニングは、フォト レジスト材料を塗布し、所望のパターンに沿ってフォトレジストを硬化させ、硬 化していないフォトレジストを除去するという方法によっても行うことができる 。フォトレジストによるパターニングの結果得られるものは、他の膜の選択的な 除去と同様であり、すなわち、二つ以上の材料をパターン化して形成された領域 を有する表面と同じである。 ウェーハ上においてデバイス間で導電性の接続回路を形成することは、成長、 パターニング及び膜領域の選択的な除去からなる一連の手順からなるプロセスの 一例である。集積回路のデバイスの接点を所定の材料でコーティングして高い導 電性と、材料の拡散に対するバリアー機能とを持たせることは、ブランケットカ バレッジを行い、それに続きパターニングと選択的除去(例えば、エッチングに よる除去)を行うことにより達成されプロセスの他の例である。 ウェーハ製造時の各製造工程に対応して製造コストが発生する。工程を追加は 信頼性と収率に悪影響を及ぼすことも事実である。従って、製造工程の数と複雑 さを減らすためのいかなる開発も一般的には有用である。 半導体製造時の製造工程数を減らすための考えられる一つの方法は選択的成長 の方法を開発することである。すなわち、材料を残したいウェーハ上の領域にの みその材料を成長させることができるのであれば、パターニン グと選択的除去という追加の工程を無くすことができ、これらの追加工程に伴う コスト増及び収率の減少の問題も排除できる。 本技術分野において知られている選択的成長の例は限られている。スパッタリ ング成長の分野においては、例えば、バイアススパッタリング技術は実証済であ る。この技術では、、受け入れ用基板がバイアスされ、成長の間に、受け入れ表 面の材料に対していわゆるバックスパッタリングが行われる。十分に制御された 条件の下では、単一の種類の物質を成長させても、異なる材料から成る表面では スパッタリング速度が異なるため、ウェーハ表面のアクティブスパッタリングに よりある材料の領域での実質的な材料堆積をもたらし、他方では、他の材料の領 域では材料の厚さの増加が零に保たれるか、実質的な堆積量が減少(スパッタ・ エッチング)される。選択に際しての必要な条件は、コーティングしたい領域( 一つ又は複数)がコーティングしない領域とは異なる材料からなる表面を有して いることである。 シリコン基板及びデバイスの残留ダメージはバイアススパッタリングに伴う問 題点であることがわかっている。この問題は、各材料をスパッタするために一般 的に比較的高いエネルギーレベルで物質を衝突させるために生じる。 CVDにおいても選択的成長は行われてきた。これは特定の材料の表面におけ る選択的な化学的活性によるも のである。例えば、タングステンは二酸化シリコンから露出した部分のシリコン 領域では選択的に成長するが、二酸化シリコンの領域では成長しない。この選択 的プロセスにおいては、シリコン上へのタングステンの成長は最初シリコンによ るWF6の化学的還元により行われる。酸化表面は化学的に反応しないため、そ の表面上には実質的な成長は起こらない。初期成長後においては、シリコンは反 応ガスに対して還元剤としてはもはや機能せず、他の還元剤を追加することが必 要である。一般的には、水素が用いられる。この場合、前述のバイアススパッタ リングの場合の例のように、異なる材料から成る領域が存在することが選択成長 に必要な条件である。 選択的成長技術に予期される極めて重要な利点は、デバイス密度が大きくなっ ていく傾向が続くにつれて、デバイスの寸法はミクロン以下の単位になった点で ある。サブミクロン単位の領域においては、パターニング及び選択的除去は極め て難しい。しかしながら、選択的成長はパターニングの事情によって制限される ことがない。 現在知られている選択技術は問題がないわけではない。例えば、これらの技術 により成長できる材料の範囲は極めて限定されており、バイアススパッタリング の場合のように、既に存在するデバイスや構造に望ましくない損傷を与えてしま うことがしばしば起こる。 真に必要なものは、電気的に絶縁性の材料などの広範囲の材料及び/又は材料 の相を、制御自在に選択でき、 かつ材料やデバイスの構造に与える損傷を最小限にして選択的成長を行うことが できる手段である。 〔発明の概要〕 本発明の一態様として、第一の材料からなる第一の領域と第二の材料からなる 第二の領域とを有するパターン化された基板表面上に領域選択成長を行う方法を 提供する。この方法は、(a)基板表面を覆ってガスプラズマを形成する工程と、( b)前記プラズマにコーティング種(species )を導入する工程と、(c)前記プラ ズマに反応性ガスを導入する工程とを備え、前記反応性ガスは前記基板表面にお いて前記コーティング種の表面結合エネルギーを変化させるものが選択され、(d )前記基板表面を電気的にバイアスし、前記プラズマからイオンを吸引して前記 基板表面にイオンを衝突させる工程と、(e)前記第一の領域に関しては実質成長 速度がゼロになる値よりも大きな値になるようにバイアス電力を制御し、前記第 二の領域に関しては実質成長速度がゼロになる値よりも小さな値になるようにバ イアス電力を制御する工程とを備える。前記コーティング種はガス注入により前 記プラズマ内に導入してもよいし、あるいは、固体ターゲットからのスパッタリ ングにより導入してもよい。 ガス注入による場合には、基板の温度はCVD技術による成長が始まるように 制御される。また、コーティング種が固体ターゲットからスパッタリングにより 導入される場合には、例えば、基板表面からの揮発性種の脱離 を促進するように基板温度が制御される。 本発明の他の態様では、領域選択に代えて相選択が行われる。この相選択を行 う場合は、黒鉛相のターゲットから基板上へスパッタリングによってダイヤモン ド及びダイヤモンド状の膜を成長させる工程と、基板のバイアス電圧と温度とを 制御する工程とからなる方法が提供される。 本発明に係る方法は、選択的成長の前でない段階での材料の選択性、選択性に ついての拡大された処理範囲(process window)を提供し、また、基板及びその 構造に対する損傷が従来の技術に比べて減少できるレベルでの選択的成長中の基 板バイアスを可能にする。 〔図面の簡単な説明〕 第1図は本発明の一態様によるシステム11の概略図である。 第2図は第1図の一部分の立面概略図である。 第3図は第2図の基板37の表面の実質成長速度とバイアス電圧とをプロット した図である。 第4図は標準サンプルの成長の結果を示し、基板電力がワットで、フィルムの 厚さがオングストロームで表わされている。 第5図はSPDの実施態様におけるTiWについての選択的成長のマップであ る。 第6A図は、バイアスを介してシリコン上にWの選択的成長を行わせるプロセ スの最初の段階を示す。 第6B図は、シリコンがWで覆われ、ガス状還元剤が供給された後における第 6A図のプロセスを示す。 第7図は、シグムンド(Sigmund)モデルに従って計算したTiWについてのS とAr+のイオンエネルギーをプロットした図である。 第8図はプラズマ組成の関数としてのTiW成長速度とターゲットの電力とを 示すグラフである。 第9図はアルミニウムターゲットの場合の成長速度とターゲットの電力とを示 すグラフである。 第10図は本発明に係る選択的プロセスによって成長させたダイヤモンドの写 真である。 第11図は本発明に係るプロセスにより成長させたダイヤモンド状膜から反射 した光子強度のラマンスペクトルである。 〔好適な実施例の説明〕 本発明に係る実施例における選択的成長技術は発明者により選択的プラズマ成 長(SPD)と名付けられた。以下、本明細書においてはこの語を用いる。 SPDは、基板の所定の(選択された)領域に所望のコーティング材料の膜を 成長させ、同一の基板の他の領域ではそのコーティング材料の成長を起こさない 独特の方法である。この点は領域選択として後述する。また、SPDによる選択 は、共通の表面上に単一のコーティング材料の種々の形態で形成される点にも特 徴を有する。この点も相選択として後述する。 SPD技術における領域選択は、ある基板の表面上の所定の領域の異なる表面 特性の状況を利用する。ほとんどの場合、これらの状況は、前に行われたコーテ ィング、パターニング及び膜除去工程などによって、基板の特定の領域に種類の 違う材料が残存することに起因して生じる。 SPD技術では、コーティング材料はスパッタリングターゲット又はチェンバ ー内に導入されたガス状材料から供給される。すなわち、コーティングの主要な 機構はCVD又はPVDとすることができる。本発明においては、コーティング 材料のソースは限定されない。SPDにおいては、コーティング材料を供給する 機構の種類にかかわらず、コーティングされる基板の付近においてプラズマが生 成され、その基板は基板表面におけるバックスパッタリングを促進するためにバ イアスされる。基板表面の種々の領域におけるバックスパッタリング速度が相違 するため選択が行われる。 SPDが既知の選択的成長技術と異なる点は、SPDではガス状添加物をプラ ズマに加え、成長させた種の表面結合エネルギー(ESB)を操作すること、また 基板表面における核形成と物質堆積とに影響を与える基板温度の制御とイオン打 ち込みを行うことである。このため、SPDは成長途中の一点における現象とし てとらえることもできる。 膜成長時に生じる現象については当技術分野において 様々な研究者による膨大な量の研究がなされており、さらに、全てが一致するわ けでないが、さまざまなモデルが提案されている。しかしながら、コーティング 表面における化学的及び物理的現象は極めて複雑であり、かつダイナミックであ るということが明確に言える。例えば、スパッタリングなどのPVD法において は、到達した原子又は原子群はその到達地点における表面に即座に結合するわけ ではないと一般には言われている。ただし、多数の要因によって移動度は変化し 得る。その要因には、到達エネルギー(質量及び速度)、表面及び到達した種の 温度、コーティングする表面の種類及び物理的特性、ある種の化学材料の有無( 汚染物であるかもしれない)などがある。 結合(接続)は、イオン結合、ファンデルワールス結合、金属結合及び共有( 化学)結合の名称が与えられている幾つかのメカニズムに基づいてなされる。添 加物は多くの面においてESBに影響を与え得る。例えば、ほとんどの分子は、そ の化学的幾何学形状に起因して、いくらかの極性を示す。分子の極性はESBに影 響を与え、さらに、SPDにおいては、化学的添加物を適切に選択することによ って、分子内の原子を置換し、極性が変化した分子の集団を生成させることがで きる。他の例としては、反応性を変化させることにより、反応種が共有結合に影 響を与えるようにすることもできる。 添加物を適切に選択し、かつ他の処理変数を適切に制 御することによって、領域SPDにおいては、二つの有用な結果を得ることがで きる。第一は、相選択のためのスペースを拡大し、これにより成長速度を増加さ せ、かつ処理範囲を広げられる点である。第二は、基板のコーティングが必要で ない領域については、成長させる種のESBを大きく低下させ、これらの領域にお ける実質的な膜の成長を容易に防止できる点である。 領域SPDにおいては、コーティングが必要でない領域における実質的な膜成 長を阻止するために様々な機構が用いられる。その一つの方法は、イオンエッチ ング及びバイアススパッタリングにおいて行われているように、基板を覆って形 成されたプラズマから吸引されたイオンの打ち込みによるものである。他の方法 は、基板温度の制御によって、弱く結合している種の除去によるものである。さ らに他の方法は、反応性イオンエッチング(RIE)において行われているよう に、成長した材料の揮発によるものである。 SPDと従来の方法との大きな相違点は、SPDはコーティングしてはならな い領域における成長種のESB値を大幅に低下させ、低エネルギー技術によって実 質成長を阻止する点にある。すなわち、SPDにおいては、従来の方法において 一般に要求されていたしきい値よりも低い基板温度及び基板バイアス電圧を用い られるであろう。 第1図は、SPDを実施するための本発明に係るシス テム11の概略図である。システム11は、処理空間27を提供する処理室13 と基板支持装置15とを備えており、基板支持装置15は受台16と絶縁体17 とを備えている。この絶縁体は基板支持装置を処理室及び他の要素から電気的に 絶縁するためのものである。受台16はライン19で表されるようにバイアス電 源サブシステム21と電気的に接続している。受台16に隣接して受台加熱装置 23が設けられており、受台を加熱する。この受台加熱装置もライン24で表さ れるように加熱装置電源25と電気的に接続している。 処理空間27の他の部分には、受台16とほぼ対向してスパッタリング装置2 6が配置されており、ライン28によってスパッタリング電源29と電気的に接 続している。本技術分野で知られているスパッタリング装置には多くの種類があ る。 処理室には真空ポンプシステム31が接続されており処理空間の初期排気を行 うとともに、作動の間、処理ガスを供給し、ほぼ大気圧以下に維持する。この真 空システムは、閉止弁を介してチェンバーに絞りを介して及び/又は直接接続さ れる。処理ガスは、処理ガスの流れを制御する装置(図示せず)を介して、入口 33その他の一つ以上の入口から処理空間内に供給される。 上述の構成要素に加えて、プラズマを点火し、維持するための電子を供給する フィラメント35が設けられている。処理ガス、作動圧力及び(スパッタリング 装置を 用いる場合には)スパッタリング装置の種類によっては、フィラメントは不要で あるような実施の態様もある。 作動時には、コーティングされる基板37は、受台16の上に支持され、加熱 装置23から受台16を介して伝わる熱によって基板温度が制御される。基板も 、バイアス電源21を用いることによって、電気的にバイアスされる。一実施態 様においては、基板37は、集積回路の製造過程におけるある段階での半導体シ リコンウェーハを表す。集積回路の製造はSPDの主要な用途である。 上述したように、第1図は全体の概略図でもあると同時に、多くの構成をも表 している。例えば、受台16が水平方向を向いていることは単なる例示である。 システムによっては、材料の取扱上の要求及び制限に応じて、一つ又は二つ以上 の基板支持受台で基板を垂直に、あるいは、色々な角度で支持する場合もある。 また、第1図は1個の受台を図示しているが、バッチ式処理システムでは複数の 受台を用いることもできる。バルブ付きロードロック(valved load-locks)( 図示せず)を用いて、処理空間の内部を周囲の大気ガスに晒すことなく、基板が 処理空間に出入りすることを容易にすることも公知である。いずれの場合でも、 第1図には示されていないが、未処理のウェーハを処理位置に移動させ、かつ、 処理済のウェーハをシステムから取り出すための装置及びインターフェイスが設 けられている。 作動中に排気及び処理ガスの供給を行うために、多く の異なる種類の真空ポンプシステムを用いることは公知であり、その選択は特定 の用途に大きく依存する。ある場合には、ターボ分子ポンプが用いられ、また、 他の場合には、極低温ポンピングが望ましい。さらに、ポンピング用ポートを保 守のためにバルブ付きとするとともに、処理中のガス圧の制御を補助するために 絞りを加えてもよい。 主コーティング材料がスパッタリングにより供給され、そのためスパッタリン グ装置26が用いられるような実施態様においては、装置26は多くの市販のス パッタリング装置から選択することができる。その選択は、システムのサイズ及 び構成、供給すべきコーティング材料の種類、電力についての要求、ターゲット の入手可能性などのパラメータに依存する。多くの選択肢の中には、色々なサイ ズの平面式マグネトロン装置や環状ターゲットを用いるスパッタガンなどがある 。スパッタリング装置の中には、DC電力用のものもあり、AC用のものもある 。AC用は一般的にはRFの範囲内である。RF源は、例えば、非導電性材料を スパッタリングする際に有用である。 市販されているスパッタリング装置の中には、磁気プラズマを増大させるため に、ターゲット材料を貫通する閉じた磁界を生じさせるものもある。本発明の種 々の実施態様においては、市販されているスパッタリング装置の何れも使用可能 である。実施態様の中には、スパッタ リング装置が不要なものもある。 上述したように、SPDにおいては、成長させる材料(コーティング材料)の 主なソースは固体スパッタリング源(ターゲット)あるいは制御された条件の下 で処理空間内に導入されるガス相源のいずれでもよい。どちらの場合でも、プラ ズマが基板全体に亘って維持される。 SPDによってコーティングされる基板は電気的にバイアスされ、プラズマか らのイオンは基板に向けて加速され、ある材料が表面に露出している基板の領域 から材料を選択的に除去し、他の材料が表面に出ている領域上にコーティング材 料の膜を形成する。ガス相添加物をプラズマ内に導入し、プロセスのその段階に おいて、膜形成材料の表面材料に対するESBを制御し、これによって、プロセス の前記一段階において、到達したイオンが基板の領域から材料を除去する際のし きい値エネルギーを制御する。 多くの実施態様においては、基板温度も制御され、ESBに影響を与える。CV D技術を用いる用途においても、基板温度を制御し、ガス状ソースからのコーテ ィング材料の成長に影響を与えている。 本発明者の専門科学分野はマイクロエレクトロニクスであり、これには集積回 路の製造技術が含まれる。SPDの技術はこの分野において重要な用途を有して いるが、マイクロエレクトロニクスでの用途に限定されるわけではない。本明細 書の記述におけるSPDの例はマイクロ エレクトロニクスと集積回路製造の分野から引用しているが、これは本発明者が この分野の専門知識を有しているためである。 従来、スパッタリング法においては、金属の選択的成長は基板上に成長膜のイ オンを打ち込むことにより行われていた。集積回路の製造において、シリコン、 シリコン酸化物、アルミニウムその他の金属など、通常用いられる材料からなる 基板表面にスパッタリングされた金属膜のESB値は高いことが知られている。従 って、スパッタリングしきい値も高く、入射イオン1個当たりの収率もそれに比 例して低い。選択的成長を行うためには高い入射イオンエネルギーが必要である 。すなわち、一の材料表面上に実質的に膜形成を行いつつ、他の材料表面から材 料を除去するためには、シリコン基板に構造的な損傷を起こすとともに、基板構 造の微細にパターニングされた特性(patterned feature)に損傷を与え、かつ 、除去するのに十分なほど入射イオンエネルギーを高くすることが要求される。 到達したイオンの入射エネルギーが高いことによるもう一つの問題は、高エネ ルギー打ち込みによる加熱効果により基板温度の制御が一層困難になり、その結 果として、局部的に損傷し、あるいは、溶融温度が低い材料の表面が溶けだす恐 れがあることである。 直接的かつ遠隔プラズマ強化CVD技術も開発されたが、これらの成長技術は 基板のイオン打ち込みを用いな い。一般的には、これらのプロセスにおけるプラズマは所望の種を活性化して成 長させるために使用され、コーティング種は熱エネルギーで基板を刺激する。固体ソースからのSPD 第1図に概略的に示したシステムは一般的にはSPDについてのものであり、 以下、この図を参照して本発明の実施例の説明を行う。固体ソースからのSPD の場合では、(スパッタリング)装置26がプラズマに対する主要コーティング 材料を供給する装置である。当業者には分かるように、原子や原子群をターゲッ トの基板から分離させるのに十分なエネルギーレベルでスパッタリング装置内の ターゲットにイオンを打ち込み、コーティングされる基板に向かう原子の束、原 子群、イオン及びイオンクラスタを発生させ、材料が供給される。固体ソースか らのSPDの場合、基板の選択された領域上に生じた膜材料は、プラズマ内の反 応種によって、ある場合には、装置26によって当初にスパッタリングされた材 料であり、他の場合には、その材料の一又は二以上の化合物であったりする。 第2図は第1図の一部の立面概略図であり、受台16の上に基板37が支持さ れ、加熱装置23が受台の下方に位置している状態を示している。第2図におい て、基板は既に処理されており、二つの異なる材料からなる表面領域39,41 が形成されている。基板37は、ライ ン19を介してバイアスされている、基板に接触している受台16によって制御 電圧VSにバイアスされている。受台16の温度、ひいては、基板37に対する 基板温度TSは加熱装置23を制御することにより調節される。ベクトルFTはス パッタリングターゲットのイオンの入射束を表し、ベクトルJは、バイアス電圧 VSによって基板37の表面に吸引されたプラズマイオンの入射束を表している 。 よく知られているように、バイアススパッタリング成長では、成長速度がほぼ ゼロである領域においては、特に、吸着係数、核形成などの表面現象は材料に依 存する。特に、この理由のため、第2図に示した状況では、一つの材料領域(3 9又は41)上において成長する材料のスパッタリング収率は、たとえ処理条件 が同一であっても、異なった値になる。 上の記述からわかるように、領域39での実質成長がゼロとなるようなあるバ イアス電圧が存在し、領域41での実質成長がゼロとなるような他のバイアス電 圧が存在する。 領域39と41での実質成長がゼロとなるときのバイアス電圧は相違するが、 この相違は全て材料の特定の違いだけによるものではない。すなわち、例えば、 一つの材料がアルミニウム、他の材料がタングステンである場合、実質成長がゼ ロになるバイアス電圧の値は冶金的な差に大部分基づくものかもしれないし、あ るいは、厚さ、 トポロジー(粗さ)、グレイン構造及び他の特性における相違に基づくものかも しれない。二つの領域39,41が同じ材料、例えば、アルミニウムであるとし た場合、例えば、反射率の相違がこれら二つの表面からの照射における相違を生 じさせ、一方の領域は他方の領域とは限界に近い異なる温度を示し、このため、 これら二つの領域において実質成長がゼロになるようなバイアス電圧に差が生じ てくる。 SPDにおいては、そのような相違を利用する方法が多く存在し、表面が異な る材料でできているか否かに関わらず、異なる材料からできている領域に基づい て基板上でSPDを実施するのではなく、異なる基板化学特性を有する領域に基 づいて実施される。 第3図は、バイアス電圧に対して第2図の基板37の表面の実質成長速度をプ ロットした図である。曲線43は領域39に対応し、曲線45は領域41に対応 する。しきい値VTH以下の比較的低いバイアス電圧の範囲では、二つの曲線は一 致している。バイアス電圧V39のとき−、領域39上の主スパッタリング種につ いての実質成長速度がゼロになる。バイアス電圧V41のときに、領域41につい ての実質成長速度がゼロになる。0からV39までのVSのときには、双方の領域 についての実質成長が存在する。V41以上のVSにおいては、到達した原子フラ ックスが核形成及び膜生成が生じる前にバックスパッタリングされてしまうので 、基板上での成長は生じない。 V39とV41との間では、主スパッタリング種が領域41上に成長し、領域39 には成長が生じないような選択的処理ウインドが存在する。 第3図は、基板の異なる領域における材料の相違及び表面特性の相違に対する 領域SPDの一般的な条件を表している。但し、上述したように、選択的成長を 行わせるための入射束Jのエネルギーは、基板の材料構造に損傷を与える程度に 高いことがしばしばある。SPDは、ESBを低下かつ制御する技術を利用し、到 達したエネルギーが上記のような損傷を回避する程度に十分低くなるように、バ イアス電圧を十分低くした状態で選択的成長を行うことを可能にしている。シス テム構成上の重要な要素はフラックスの正確な制御である。 SPDにおいてESBを低下させ、かつ制御する技術はガス状の種を処理空間内 に制御した状態で導入することを含む。そのようなガス状の種は、ここでは制御 種と呼ぶが、単に拡散によってプロセスのある段階において必然的に現れてくる 。制御種の一部はプラズマ内でイオン化され、このイオン化された部分は基板バ イアス電圧により基板に向けて加速される。この制御種は、成長膜のESBに影響 を与え、比較的低い基板バイアス電圧の下で、基板の一方の領域における実質成 長をゼロにするとともに、他方の領域では実質成長が生じるようにすることを可 能にする。 SPDは、固体ソースからのSPDの例として、発明 者により成された。プラズマを磁気的に強化したマグネトロンスパッタリング装 置内で4−9の純粋なTi0.10.9のスパッタリングターゲットからスパッタリ ングされたTiW(チタニウムタングステン)を成長させる、第1図に示したシ ステムがこの例としてのSPDプロセスに用いられる。 この例示的なプロセスにおける基板は、厚さ1μm、直径1又は3mmのアルミ ニウムのドットを有するシリコンウェーハである。目標は、シリコン上での成長 を避けつつ、アルミニウム上にTiWを成長させることである。 成長システムにおけるベース圧力は5×10-7Torrである。オージェ電子 分光器(AES)を用いて表面における、あるいは表面直下における元素構造を 決定する。用いるのはパーキン・エルマーモデル(Perkin-Elmer Model)595走 査オージェマイクロプローブである。膜の厚さはアルファステップマイクロプロ フィロメータを用いて測定する。 TiWについてのSPDに関しての本例でサンプルを準備するにおいては、基 板をカバーした状態で(このためのシールドは第1図には示されていない)、ス パッタリングターゲットの表面をエッチングすることにより、第1図のシステム において膜の成長を先行して行う。ターゲットのエッチングの後で、成長が始ま る前に、基板を軽くエッチングする。 スパッタリングガス圧は窒素に対して調節されたコン ベクトロン(Convectron)ゲージを用いて測定する。TiW膜の成長は、約25m Torrのアルゴンと、約2mTorrのCF4又はN2を用いて行う。 SPDの有用な効果を示すため、アルゴンのみを用いたコントロールサンプル を用意した。第4図は、コントロールサンプルの成長の結果を示すものであり、 オングストロームで表した膜の厚さに対してワットで表した基板の電力をプロッ トしてある。 第4図において実験点は三角形で表してあり、他の条件下で予期される結果を 示すために接続曲線が外挿されている。第4図において、スパッタリングターゲ ットに対する電力は50ワットであり、成長時間は各サンプルに当たり約15分 である。 予想されたように、基板電力が最少のときに成長速度が最大になり、5ワット の基板電力に対して約45オングストローム/分である。約7ワットの基板電力 までは、測定したサンプルの厚さは、アルミニウム領域とシリコン領域とで同一 である。基板電力が約9ワットのときには、シリコンでの実質成長がゼロになる しきい値に達する。基板電力が約10ワットのときには、アルミニウム領域では 約400オングストロームのTiWが測定され、シリコン領域では実質成長はゼ ロである。 基板電力が10ワット以上になると、基板電力14ワットまでは、アルミニウ ム領域での実質成長は続いているが、シリコン領域での成長は存在しない範囲が 続く。 これらの実験条件下における約9乃至約14ワット基板電力の処理領域は選択的 処理領域である。この領域では基板電力が増加するにつれて、アルミニウム領域 におけるTiWの実質成長は小さくなり、シリコン領域はますまずエッチングさ れる。 基板電力が約14ワット以上になると、ウェーハのアルミニウム及びシリコン 表面の何れにも実質成長はゼロになり、双方の表面ともにエッチングされる。 アルゴンのスパッタリングに関しては、第4図は、シリコン領域を有する基板 上のアルミニウム領域に選択的にTiWの成長を行わせるための選択的な手順の みを示している。SPDにおいては、数%の反応性ガスをプラズマに添加するこ とにより、独特な環境を作り出すことができる。 第5図は、SPDの一実施例におけるTiWについての選択的成長のマップで あり、基板電力とターゲットの電力とを各々x軸とy軸とにプロットされている 。このマップ中の選択的成長の領域は、囲まれた領域の間の領域であり、基板の アルミニウム表面にのみ成長が起こり、シリコン表面には起こらないような条件 を示している。 第5図において、成長マップ中のラインには記述の補助用として番号が付けら れている。ライン47、4951とプロットの左縁とで囲まれた領域は、アルゴ ンプラズマのみを用いて、アルミニウム及びシリコン表面の双方を含む基板全領 域にTiWが成長する際の条件を示 している。ライン55,57,61及びプロットの右縁とで囲まれた領域は、ア ルゴンスパッタリングにおいて、シリコン及びアルミニウム表面の双方の基板領 域で実質成長が起きないような領域である。これら二つの囲まれた領域の間の領 域は選択的プロセス領域であり、この領域ではアルミニウム表面には実質成長は 生じるが、シリコン表面では成長は生じない。 この成長マップは、プラズマに反応性ガスを加えることは選択的領域に好影響 を与えることを示している。アルゴンスパッタリングのサンプルについては、サ ンプルは全て同一の条件で用意した。但し、約2mTorrの分圧のCF4を約 25mTorrのアルゴンとともに処理空間内に流入させた点は相違している。 ライン53と59はCF4の導入により拡大した選択的領域の縁を示している。 選択性に対する相スペースは約2倍になり、このため、成長速度はより大きくな っている。 固体ソースからのSPDの他の例として、アルゴン及び窒素又は窒素100% の存在下で固体ソースからアルミニウムをスパッタリングしてSPDを実施した 。成長した膜は反応性生成物AlxOyNzであり、第一の既知の選択的に成長 された電気絶縁膜を形成した。この例においては、絶縁AlxOyNz膜の実質 成長はサンプル基板のシリコン領域上において生じ、アルミニウム領域上には実 質成長は生じなかった。このことは、シリコン表面に対するバイアスしきい値は アルミニウム表面に 対するバイアスしきい値よりも高いことを示している。この場合、バイアスしき い値は第4図に最もよく示されており、第4図には、基板バイアス電力の関数と しての二つの異なる材料の表面領域上に蓄積された膜の厚さが示されている。材 料表面に対する厚さ対電力の曲線が水平軸と交差する点がバイアスしきい値と呼 ばれている。 AlxOyNzの選択的成長に対する成長速度は、約10オングストローム/ 分であった。膜内への酸素の導入は意図しなかったので、当初の実験では、成長 チェンバー内へ酸素は導入しなかった。成長速度が低いのは、スパッタリング成 長システムに固有の分圧状態(約1×10-7Torrであることが知られている )の酸素含有ガスから酸素を導入したことが原因であると考えられる。 AlzOyNz膜のオージェ深さプロフィルによって、Alが約58%、窒素 が約32%、酸素が約10%の組成であることがわかった。相違は50−50で はないが、これはAES深さプロフィル形成の際の選択的なスパッタリングによ るものと考えられる。 この絶縁膜のインピーダンスを測定したところ、30MΩより大きく、屈折率 は約1.78であった。ガス状ソースからのSPD SPDは固体ソースからだけでなくガス状ソースから行うこともできる。この 場合には、そのプロセスは制御された基板バイアスを加えた場合のプラズマ強化 CVD と極めて近似する。 従来の選択的CVD法は高温プロセスであり、一般的には、基板表面の温度が 摂氏400乃至500度の範囲で行うものであり、このため、ポリマー誘電性材 料を使用することができなかった。また、CVD法は多くの用途で有用な比較的 少数の金属系に対するものとして知られている。多くの金属は、CVD法におい てガス状ソースとして用いられる揮発性種を生成しない。 SPD技術に対して適用可能なCVD法の一つは、SiO2層の中の通路を貫 通するシリコン接点上にWを選択的に成長させる知られた方法である。第6A図 は本プロセスの初期段階を示しており、シリコン表面67は、シリコンウェーハ 65上の酸化物層63を介して、WF6を含む蒸気にさらされており、シリコン は強力な還元剤として作用する。露出したシリコン上においてタングステンの薄 い層が成長する。 露出したシリコンを一旦金属が覆うと、シリコンはもはや蒸気相からの金属の 還元を支援し得ない。新しい還元剤が必要となる。一般的には、第6B図に示す ように、H2などのガス状還元剤が本プロセスのこの段階において添加される。 金属膜は低い過飽和において成長し続けるが、異成分の核形成にはより高い過飽 和が必要であることはよく知られている。これは、既に成長した膜の上での成長 は維持されるが、接触領域以外でのSiO2表面上での核形成は起こらないこと を意味する。これがW F6の濃度が水素濃度よりも低く維持される理由である。 SiO2/Si基板上におけるWの選択的成長に対するSPDでは混合ガス中 にFを噴射し、30−60eVでの電子の噴射を利用して混合ガスのプラズマを 形成する。固体ソースからのSPD法において述べたように、基板はバイアスさ れる。F2を従来のWF6,H2,Arとともに混合ガスに加えてもよい。 WF6についてのクラッキングパターンはWF4が優勢な種の状態で得られる。 上記の分両とプラズマ内で形成された他の種は10−100eVのエネルギーで 表面に衝突される。上昇後のT5においては、いくらかのWF6が基板表面で吸着 される。WFx 0種(0は中性種、xは1−6の間の変数)の各々は独自の吸着中 性相を有している。 SPD法において、イオン化されたWFx +種は、残ったFのほとんどをWから 分解するのに十分なエネルギーで基板表面に衝突させられる。基板表面に衝突す る他のイオンとしては、Fx+/0,Hx+/0,Ar+/0,Ne+/0の他にプラズマ内部 で形成された少量の内部混合された化合物がある。 高いT5においては、吸着されたWFx種の多くが脱離し、同時に基板表面の物 理的スパッタリングによって、Si表面の場合よりも早い速度でSiO2表面か ら弱く結合した種が除去される。低いエネルギーで基板に打ち込みを行うことは 弱く結合したフッ化物の形成を促進し、 一方、Hは、基板表面から過剰のFを取り除くための弱く結合したHFの形成を 促進する。 SPDプロセスにおいては、イオン打ち込みは3つの主な目的を果たす。(1 )反応性種で表面を覆い、ESBを低下させること、(2)表面にエネルギーを蓄 え、SiO2からWFxなどの弱く結合した種を優先的に除去すること、(3)H などの反応種を十分に活性化し、過剰量の反応性ガス種を除去することによって 、基板エッチングを最小にすること、である。Si及びSiO2上にWを成長さ せる場合、いくらかの結合破壊エネルギー(約35eV)が存在しない限り、F 原子が存在するとSiO2のエッチングは自然には進行しない。F及び他の揮発 性フッソ化物を有するSi化合物はF原子が存在すると表面でエッチングが自然 に行われる。 SPDプロセスはイオン打ち込みを用いて成長を促進し、かつ、必要とされる 選択的成長温度を低下させるとともに、プラズマに反応性添加物を加えESBを低 下させる。 上述したタングステンプロセスと同様の、かつ有用なプロセス(例えば、ガス 状ソースからのSPD)は、F2やCF4などの添加剤としてのフッソを用いて珪 化タングステンを選択的に成長させることを含む。SPD選択機構のさらなる議論 上述の本発明の実施態様では、物理的及び化学的現象 の多くが少なくとも経験的には十分に理解されているPVD及びCVDは、多く の研究家によってモデル化されてきた。例えば、加熱された基板上に一つ又は二 つ以上の元素からなる固体膜を形成するための、揮発性化合物の還元におけるス パッタリングの物理的メカニズム及び化学的プロセスに対するモデル及び説明は よく知られている。しかしながら、SPD条件下において基板表面、特に、実質 成長が阻止される表面において生じる正確な現象については、よく知られている わけではない。 SPDは、基板表面に向けて加速されたイオンの影響下におけるスパッタリン グと脱着との組み合わせにより、基板表面に到達する材料の核形成を制御するこ とに基づいている。さらに、SPDには、基板の一表面上における材料の成長速 度が除去速度と全く等しくなるポイント付近で作動できるという明らかな利点が ある。例えば、この利点は第3図に見ることができる。図3には、基板の二つの 異なる材料表面上の実質成長速度が基板バイアス電圧の関数としてプロットされ ている。 第3図において、双方の材料の表面における実質成長速度は基板バイアス電圧 が増加するにつれて減少しているように見える。これは、打ち込み種の平均エネ ルギーは基板バイアスが増加するにつれて増加し、そのために、スパッタリング 速度が増加することから考えて、予想された結果である。ポイント71において 、バイアス電圧VTHのときに、二つの速度曲線は分岐し始め、曲線43 は曲線45よりも急速に降下する。基板の他の表面に対する実質成長速度(曲線 45で示されている)も同様に降下するが、曲線43ほど急速ではない。 基板バイアス電圧V39では、表面39における実質成長速度はゼロである。基 板バイアス電圧が増加してV39を越えると、表面39上には成長は起こらないが 、表面41での実質成長速度は減少する。また、表面43では実質エッチ速度が 開始する。選択的成長方法に対する最適な操作ポイントでは、基板バイアス活性 度が第一表面での成長の均衡を維持する活性度よりも僅かに大きい状態となる。 第3図において、これはポイント73における基板バイアス電圧である。 SP Dを説明する際に重要なことは、実質成長速度がゼロであるような表面では活性 度がかなり大きいことである。唯一起きていないことは到達材料の表面上への実 質堆積である。コーティング材料の供給機構が何であれ、PVD(通常は、基板 の視域内のターゲットからのスパッタリング)又はCVDであれ、基板表面には コーティング材料が多量に到達する。 SPDにおけるPVDの場合の到達材料は、ほとんどの場合、ターゲット材料 の中性原子の形をなしている。スパッタリングプラズマと、プラズマ中に注入さ れた反応性種(上述のTiWのSPDの場合のCF4など)とによって、到達材 料のいくらかはイオン化され、化学的結合が飛翔中に生じる。基板表面にも化学 的活性が存在 する。最後に、プラズマ内で生成された、スパッタリングSPD中のAr+など のほとんどガス状の種のものであるイオンの定常的な打ち込みがなされ、表面エ ネルギーと、基板表面には到達したが未だ核形成していないバックスパッタリン グ材料とに付加される。SPDは、一つの基板表面でのゼロネットデップ(zero net-dep)領域における高エネルギー、、不安定プロセス状態を利用する。 SPDはスパッタリング及び/又は脱着の組み合わせを介してコーティング材 料の核形成を制御する。多くの場合、スパッタリングと脱着は双方とも用いられ る。すなわち、基板バイアスを介してイオン化ガスを吸引することによるスパッ タリングと、基板温度の制御による揮発性種の脱着である。スパッタリングと脱 着との相違は必ずしも完全に明確ではないが、部分的にはプロセス表面での種の 相対的な揮発性に依存すると考えられる。 スパッタ浸食は、打ち込みイオンの運動エネルギー、スパッタリング表面(こ の場合では基板表面)における材料の質量、密度及び表面結合エネルギーに依存 することがよく知られている。よく知られたモデルの一つとして、Physic al Review,184(1969年)第383頁において、ピー・シグマ ンド(P.Sigmund)によりスパッタリング収率が定義されており、それは以下の ように単純化できる。 S=3αλE/4π2SB このモデルにおいて、 S=イオン1個当たりの原子のスパッタリング収率、 λ=4M12/(M1+M22 (M1はイオン質量、M2はターゲット質量)、αはM2/M1の関数、 Eはイオンe240∧U、 ESBは元素材料についての昇華熱として表した表面結合エネルギー、である。 このモデルに続いて、アルゴンを用いて、イオンエネルギーとターゲットの質 量とを変化させた場合の効果を調べた実験が報告されている。これらの研究にお いては、表面結合エネルギーは別個には調査されておらず、一定であると考えら れていた。 表面結合エネルギーは一定ではなく、基板上方のプラズマ中に反応性ガス状添 加剤を加えることにより意図的に変化させることができるということがSPDの 前提である。シグマンドのモデルによれば、SはESBに反比例することになる。 第7図は、シグマンドのモデルにしたがって計算したTiWについてのS対A r+イオンエネルギーのプロット図であり、異なるESBの値に対する4つの別々 の曲線が示されている。曲線75はESB=2eVに対するものであり、曲線77 はESB=5eVに対するものであり、曲線79はESB=7eVに対するものであ り、曲線81はESB=12eVに対するものである。 SPDのもう一つの前提は、基板表面における表面結合エネルギーは反応性添 加剤の使用により変化させることができるという点と、その変化を基板表面のイ オン打ち込みとともに用いて、選択的成長を促進し、場合によっては、以前には 何も存在していなかったところに選択的成長を生成させるという点にある。反応 性種の添加により、同時に、反応性スパッタ成長及びエッチングが起こる。 上述したように、SPDによるアルミニウム上への選択的TiW成長の場合に は、スパッタリング環境に晒されたときに揮発性化合物を生成することにより、 Ar+CF4プラズマの反応性材料の吸着は基板表面のAl及びSiの双方にお けるTi及びW原子の表面結合エネルギーを大きく低下させる。同時に、アルミ ニウム表面におけるESBの値はシリコン表面におけるESBの値よりも大きいまま となる。この場合、その差は、バイアススパッタリングによる従来のTiW選択 的成長の場合よりも大きい。その結果として、SPDに対するプロセスウインド がより広くなり、選択的成長がより小さなバイアススパッタリングエネルギーで 行われる。 第8図はプラズマ生成及びターゲットの電力の関数としてのTiW成長速度の グラフであり、スパッタリングプラズマ中にCF4を噴射することによるESBの 低下の効果を示している。この場合のスパッタリングはTiWスパッタリングタ ーゲットにおけるものだけであり、成 長を測定すべき基板上にはバイアスは加えられていない。曲線83は16mTo rrのArでのスパッタリング速度に対するものであり、曲線85は16mTo rrのAr+2mTorrのCF4でのスパッタリング速度に対するものである 。異なる電力レベルに対するターゲットのバイアス値を測定したところ、同一の 電力レベルでは約20V以内であることがわかった。これは、スパッタリング速 度の増加は、劇的な増加ではなく、圧力及び動力変動に基づき変化するが最大で 10〜20%であるることを示すものである。第8図と第7図との共通性は明白 である。 上述したようなArプラズマ中へのN2の注入を伴うAlxOyNzの選択的 成長の場合では、N2の添加は、場合によっては、プロセスウインドを狭くする が、広くする場合もある。 第9図はアルミニウムターゲットに対する成長速度とターゲットの電力とのグ ラフである。曲線87は16mTorrのアルゴンに対するものであり、曲線8 9は16mTorrのN2に対するものである。この場合では、プラズマ中への 反応種の添加は成長速度を急激に低下させており、これはESBの急激な増加が原 因であると考えられる。 主ソース材料として材料含有ガスを用いるSPD(CVD)については上述し たが、基板表面における同一のスパッタリング効果が、固体ターゲットからのス パッタ リングが主要なソース供給機構であるようなSPDにおいても見られるものと考 えることが合理的である。 CVDプロセスにおいては、固体コーティング材料の生成に寄与する揮発性種 の還元は基板表面温度の関数として基板表面において生じる。基板の加熱により 得られるエネルギーはガス状材料の内部原子結合を破断するためのエネルギーで ある。SPD/CVDプロセスでは、活性電子のソースを設け、イオン化を促進 するとともに維持することによって、プラズマCVDのように、基板全体に亘っ てプラズマを生成する。さらに、一つ又は二つ以上の反応性ガス種が慣用のCV D混合物の中に注入される。これに加えて、基板にバイアスが加えられ、プラズ マ中のガス種のイオンを加速し、基板表面への打ち込みを行う。このように、基 板表面の化学はますます複雑になっている。SPD/スパッタリング法と比較し て複雑さが増しても、基本的な機構は同じである。すなわち、反応性種が異なる 基板表面の成長種のESBを異なる量だけ変え、これによって、選択的成長を促進 している。相選択に対するSPD SPD技術による選択は領域選択には限定されない。例えば、単一の材料の色 々な相は色々なESBを示すが、それは選択的相成長に対しても利用することがで きる。すなわち、プラズマコーティング法におけるガス状添加物を適切に選択す るとともに、基板バイアス及び温度を 注意深く制御することにより、表面の成長材料の取りえる相の中から相を選択す ることができる。さらに、選択的相成長は、選択的領域成長とともに、あるいは 、選択的領域成長に加えて行うことができる。 ダイヤモンド膜又はダイヤモンド状の膜の成長はSPDによる相選択の一例で ある。ダイヤモンド膜とダイヤモンド状膜との相違は、ダイヤモンド状膜は 4 面sp3混成ダイヤモンド構造ではないが、sp2混成グラファイト構造である少 量の炭素を含んでいる点である。但し、透明性、電気絶縁度及び硬度などのダイ ヤモンドの物理的特性はダイヤモンド状膜も保持している。 ダイヤモンド膜はCH4及びH2の組み合わせを用いた化学的気相成長により最 も成長する。H2はダイヤモンド相に対するグラファイト相の高温エッチングを 促進するために添加される。ダイヤモンド成長を行わせるために必要なH2:C H4の比は一般的には24:1であり、本プロセス環境における炭素の低濃度に より成長速度が制限される。 発明者の知る限りでは、PVD技術のみを用いたダイヤモンド状膜の成長は、 イオン打ち込みのみによるグラファイト相の除去が困難であるため、これまで報 告されていない。さらに、イオン打ち込みは欠陥を生み出し、膜内にグラファイ ト相を形成する。このように、グラファイト相が発展するときにそのグラファイ ト相の除去を行うようなプロセスはグラファイト相材料を生成する。 ダイヤモンド状膜を成長させるための他の既知の技術としては、例えば、陰極ア ーク成長や火炎スプレーなどがある。 ダイヤモンド及びダイヤモンド状膜の成長におけるグラファイト相のESBはダ イヤモンド相よりも約2〜3evだけ低い。このESBの相違は、スパッタ成長機 構においてSPDを用いてダイヤモンド状膜及びダイヤモンド膜の成長を行わせ る際に利用される。この実施態様においては、磁気的に強化したスパッタリング 装置において、グラファイトスパッタリングターゲットを用いて、通常の4イン チのシリコンウェーハ上に1μmの厚さの銅の膜を成長させる。基板材料として の銅はダイヤモンドに整合した緊密な格子を形成する。 SPDプロセスにおいては、ダイヤモンド状膜の成長は適度な基板バイアスと CF4及びArのプラズマ雰囲気とを用いて行わせる。本法においては、H2は用 いない。本例における基板の加熱はプラズマ効果のみによって行われる。 このSPDの例においては、選択は基板上の材料の領域とは異なる他の領域に は及ばないが、全基板においてグラファイト相カーボンよりもダイヤモンド相カ ーボンに選択性が及ぶ。選択は、ダイヤモンド相の除去よりも速い速度でグラフ ァイト相を除去するとともに、基板表面でのバイアス特性を制御し、グラファイ ト相の成長は起きないが、ダイヤモンド相の成長は続いている範囲内 で作動させることによって、行われる。 SPDによるダイヤモンド膜の成長に対する処理範囲は、プラズマにフッ素( F)種を加え、グラファイト相及びダイヤモンド相の双方のESBを減少させるこ とによって、広げることもできる。グラファイト相のESBはダイヤモンド相のESB よりも大きく減少させることができると考えられる。フッ素種は反応性イオン エッチングの性能をももたらし、これによって、ダイヤモンドよりも早くグラフ ァイトをエッチングでき、さらなる改良を施すことができる。 第10図は上述した方法により得たダイヤモンド状膜の写真であり、大きさが 約30μmのダイヤモンド結晶からなると思われる粒子を示している。ほぼこの 大きさの結晶はこの膜の他の場所にも存在するが、その密度は高くはない。 第10図の結晶はダイヤモンド状マトリクスとして具象されている。オージェ 電子分光によっては膜内にフッ素は検出されなかった。このことは、本方法にお いて用いられたガスは、成長の間、ほとんど膜内に組み入れられなかったことを 示している。この技術により成長させた膜は厚さが最大で5000オングストロ ームであり、絶縁性かつ透明である。 第11図は第10図のダイヤモンド状膜のラマンスペクトルである。この膜の スペクトルには、二つの幅の広いガウス形ピーク1,2がある。ピーク1は単結 晶ダイ ヤモンドに対応すると思われる値の近くにある。ピーク1は、この膜の高い欠陥 密度のために、わずかにシフトしており、かつ、幅が広がっている。この高い欠 陥密度は基板を直接に加熱することなく膜の成長を行ったことが原因であると考 えられる。ピーク2は膜内に依然として存在するグラファイト相材料によるもの である。しかしながら、このグラファイト相材料に対するピークはダイヤモンド 相材料についてピークからの蛍光によって拡大しつつある。このため、各相の濃 度を決定することが困難になっている。 第11図に示したスペクトルとは対照的に、グラファイトに対するスペクトル はダイヤモンド相材料に対して全くピークを示さない。この結果が明らかに示し ていることは、ダイヤモンド相が明らかに存在しており、このダイヤモンド相は 透明性及び電気的絶縁性を有するともに、ダイヤモンド状膜であるという点であ る。基板の加熱に伴い、グラファイト相は顕著に減少するか、あるいは、消滅す るものと考えられる。 本発明者の知る限りでは、銅で覆ったシリコン上にSPDによりダイヤモンド 状膜を成長させることを、水素を用いることなく行ったのは最初である。 SPDは、これまで選択的成長の使用が予想されず、実験もされなかった広範 囲の化合物及び材料の選択的成長に対して適用可能であると考えられ、選択は領 域選択的又は相選択のいずれでもよく、あるいは、それらの組 合せでもよい。 本発明の精神及び範囲を外れることなく、多くの改変をここに記述した実施例 に対してなし得ることは当業者には明らかである。さらに、実施例として記載し なかったが、基板表面でのESBを変えることにより多くの選択方法が存在し、そ れらも本発明の精神及び範囲に含まれるSPDプロセスである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C23C 14/14 8939−4K C23C 14/14 D 14/34 8939−4K 14/34 T 8939−4K U 16/02 7738−4K 16/02 16/50 7720−4K 16/50 C30B 25/06 9440−4G C30B 25/06 29/04 7202−4G 29/04 B H01L 21/203 9277−4M H01L 21/203 S 21/205 8617−4M 21/205 21/285 8932−4M 21/285 Z 301 8932−4M 301R (72)発明者 マックガイアー, ゲーリー イー. アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27516 チャペルヒル チャールズ レー ン 9313 【要約の続き】 長される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第一の材料からなる第一の領域と第二の材料からなる第二の領域とを有する パターン化された基板表面上に領域選択成長を行う方法において、 (a)前記基板表面を覆ってガスプラズマを形成する工程と、 (b)前記プラズマにコーティング種を導入する工程と、 (c)前記プラズマに反応性ガスを導入する工程とを備え、前記反応性ガスは前記 基板表面において前記コーティング種の表面結合エネルギーを変化させるものが 選択され、 (d)前記基板表面を電気的にバイアスし、前記プラズマからイオンを吸引し、前 記基板表面にイオンを衝突させる工程と、 (e)前記第一の領域に関しては実質成長速度がゼロになる値よりも大きな値にな るようにバイアス電力を制御し、前記第二の領域に関しては実質成長速度がゼロ になる値よりも小さな値になるようにバイアス電力を制御する工程とを備える方 法。 2.前記基板表面の温度を制御する工程をさらに備えることを特徴とする請求項 1に記載の方法。 3.前記コーティング種はガス状材料として前記プラズマ内に導入されることを 特徴とする請求項2に記載の方法。 4.前記コーティング種は、固体ターゲットを電気的にバイアスすることにより 加速されたプラズマからイオン種を打ち込むことによって、前記固体ターゲット から前 記プラズマに導入されるものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 5.前記ターゲットは直流電気電位によりバイアスされることを特徴とする請求 項4に記載の方法。 6.前記固体ターゲットにおける前記プラズマは磁気的に強化されるものである ことを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.前記固体ターゲットは電気的に非導電性であり、交流によりバイアスされる ものであることを特徴とする請求項4に記載の方法。 8.前記交流電位はRF範囲の周波数を有していることを特徴とする請求項7に 記載の方法。 9.前記コーティング種はタングステン(W)であり、WF6として前記プラズ マ内に導入されるものであることを特徴とする請求項3に記載の方法。 10.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはフッ素 含有ガスであることを特徴とする請求項9に記載の方法。 11.前記フッ素含有ガスはF2であることを特徴とする請求項10に記載の方法 。 12.前記フッ素含有ガスはCF4であることを特徴とする請求項10に記載の方 法。 13.前記コーティング種は六フッ化タングステン及びシランとしてプラズマに導 入された珪化タングステンであることを特徴とする請求項3に記載の方法。 14.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはフッ素 含有ガスであることを特徴とする請求項13に記載の方法。 15.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはF2で あることを特徴とする請求項14に記載の方法。 16.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはCF4 であることを特徴とする請求項14に記載の方法。 17.前記コーティング種及び前記固体ターゲットはタングステンであることを特 徴とする請求項4に記載の方法。 18.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはCF4 であることを特徴とする請求項17に記載の方法。 19.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはN2で あることを特徴とする請求項17に記載の方法。 20.前記コーティング種はチタニウム−タングステンであり、前記固体ターゲッ トはチタニウムとタングステンの複合ターゲットであることを特徴とする請求項 4に記載の方法。 21.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはCF4 であることを特徴とする請求項20に記載の方法。 22.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された 前記反応性ガスはN2であることを特徴とする請求項20に記載の方法。 23.前記コーティング種はアルミニウム−オキシ−ニトライド(AlxOyNz ) であり、前記固体ターゲットはアルミニウムであることを特徴とする請求項 4に記載の方法。 24.前記表面結合エネルギーを変えるために選択された前記反応性ガスはN2で あり、このN2は前記コーティング種への貢献材料であることを特徴とする請求 項23に記載の方法。 25.前記N2成分は前記プラズマ内のArに加えられるものであることを特徴と する請求項24に記載の方法。 26.基板表面上に相選択成長を行わせる方法において、 (a)前記基板表面を覆ってガスプラズマを形成する工程と、 (b)前記プラズマにコーティング種を導入する工程と、 (c)前記プラズマに反応性ガスを導入する工程とを備え、前記反応性ガスは前記 基板表面において前記コーティング種の表面結合エネルギーを変化させるものが 選択され、 (d)前記基板表面を電気的にバイアスし、前記プラズマからイオンを吸引し、前 記基板表面にイオンを衝突させる工程と、 (e)前記コーティング種の第一の相に関しては実質成長速度がゼロになる値より も大きな値になるようにバイアス電力を制御し、第二の種に関しては実質成長速 度がゼロになる値よりも小さな値になるようにバイアス電力を制 御する工程とを備える方法。 27.前記基板表面の温度を制御する工程をさらに備えることを特徴とする請求項 26に記載の方法。 28.前記コーティング種はガス状材料として前記プラズマ内に導入されることを 特徴とする請求項26に記載の方法。 29.前記コーティング種は、固体ターゲットを電気的にバイアスすることにより 加速されたプラズマからイオン種を打ち込むことによって、前記固体ターゲット から前記プラズマに導入されるものであることを特徴とする請求項26に記載の 方法。 30.前記コーティング種はカーボンであり、前記固体ターゲットはグラファイト 相カーボンであり、成長のために選択された前記相はダイヤモンド相カーボンで あることを特徴とする請求項29に記載の方法。 31.前記プラズマに導入された前記反応性ガスはフッ素含有ガスであることを特 徴とする請求項30に記載の方法。 32.前記プラズマに導入された前記反応性ガスはCF4であることを特徴とする 請求項30に記載の方法。
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