JPH09501453A - 脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質 - Google Patents

脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質

Info

Publication number
JPH09501453A
JPH09501453A JP7502258A JP50225894A JPH09501453A JP H09501453 A JPH09501453 A JP H09501453A JP 7502258 A JP7502258 A JP 7502258A JP 50225894 A JP50225894 A JP 50225894A JP H09501453 A JPH09501453 A JP H09501453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
fatty
fatty substance
degumming
phospholipids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7502258A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャミル,セイド
− ピエール ギスレイン デュフェール,ジャン
マリー ジョセフ ドゥフェンス,エティアンヌ
Original Assignee
フラクシヨンヌマン テイルティオ ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フラクシヨンヌマン テイルティオ ソシエテ アノニム filed Critical フラクシヨンヌマン テイルティオ ソシエテ アノニム
Publication of JPH09501453A publication Critical patent/JPH09501453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/006Refining fats or fatty oils by extraction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/001Refining fats or fatty oils by a combination of two or more of the means hereafter
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/02Refining fats or fatty oils by chemical reaction
    • C11B3/04Refining fats or fatty oils by chemical reaction with acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/16Refining fats or fatty oils by mechanical means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 動植物、粗又は脱レシチン化油脂の如き脂肪性物質の脱ガム方法。この方法は脂肪性物質を錯化剤および後者に含まれるリン脂質を水和するための界面活性剤および/又は乳化剤の水溶液と接触させることからなる。本発明はまたこうして得られた脂肪性物質に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質 本発明は脂肪性物質、例えば粗又は脱レシチン化動植物油脂の脱ガム方法およ び得られた物質に関する。 すべての脂肪性物質には、含油細胞のハジケの段階で同伴する多くの不純物、 油溶性物質を含み、それが消費上使用できなくしている。これらのある不純物は 製品の味、香りおよび外観ならびにその貯蔵性に悪影響を及ぼす。 脂肪物質を精製する目的は、遊離脂肪酸、酸化生成物、不快なフレーバ、着色 物質および毒性物質(例えば、農薬やグリコシド類)ならびに痕跡量存在しかつ 一般には有機化合物と結合しているリン脂質や金属類(鉄や銅など)を除くこと にある。 粗油中にリン脂質が存在すると、多くの欠点を必然的に伴なう。水の存在下で は、水和し、沈澱物を形成し経時的に分解する。リン脂質が余り除かれていない 精製油は酸性になり、酸化し、そして急速に不快な味を呈することは経験からも 分る。リン脂質は往々にして重金属(カルシウム、マグネシウム、鉄、銅など) に結合し、そのあるものは精製脂肪物質の保存に悪影響を与える。酸化触媒だか らである。リン脂質は熱的に不安定な物質であり、高温で分解する時に油がダー クになる。最後に、リン脂質は界面活性剤であるから、精製初期に除去不完全だ と泡やエマルジョンが生成し、油が顕著にロスしかつ漂白土の不活化となる。 脂肪性物質のうち、ある種類は若干のリン脂質(例えば、パーム脂肪、ラウリ ン酸や動物脂)を含むから、無水脱ガム化によりこれらの物質を容易に除くこと ができる。即ち、酸を添加して分解したり、土と結合させるわけである。したが って、これらの脂肪性物質は中和蒸留又は物理的精製法により精製することがで きる。 圧搾や溶媒抽出により得た油(例えば、大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油)は非 常にリン脂質に富むので、一般に化学的に精製される。この種の精製は多くの欠 点がある。即ち、「ソープストック」、油と石ケンの混合物を生じ、処理する必 要があり、油のロスと付加的コストとなる。 リンの形で表わして、これらの粗油の全リン脂質含量は水性脱ガム又は脱レシ チンにより800ppm から150〜200ppm に容易に下げることができる。粗 油を80℃の水の存在下に攪拌して、リン脂質を水和しフロック化させる。重力 分離や遠心分離により分別することができる。残存のリン150〜200ppm は 主に非水和リン脂質を示し、ホスファチド酸とホスファチジルエタノールアミン の複合体であり、二価イオン(カルシウム、鉄、マグネシウム等)と結合する。 物理的精製に必要になったこれらの非水和可能なリン脂質の除去はいくつかの経 路による特別の脱ガムにより行なうことができる。 ・ リン脂質複合体と酸とを会合させて水和することからなる脱ガム法。特別の 冷却サイクルをも含むこのスーパー脱ガム法(ドイツ特許第2,609,705 号と第132,877号明細書参照)はリン含量を生じるが、通常の酸性脱ガム 法よりはるかに低い。しかし、最終結果は粗油の品質に大きく左右する。 最後に、鉄の除去には多くの漂白土を必要とする。このスーパー脱ガム法には 第2の冷却サイクルと水の添加又はカセイソーダの添加が補強され、精製を改善 した。しかし、これは非常に長く、非常に複雑かつコストのかかる方法となる。 ・ 酸によりリン脂質複合体を解離し、ついでカセイソーダの存在下で完全に水 和可能なナトリウム複合体に転換する酸性精製(米国特許第4,698,185 号、ヨーロッパ特許第92200543.4号明細書)。強度の攪拌を必要とす るこの方法により、低鉄とリン脂質含量の油を得ることが可能である。しかし、 2〜3回の遠心分離を必要とする。 先ずリン酸型の酸により脂肪性物質を処理し、ついで脂肪酸塩、又はカルボン 酸のナトリウムあるいはカリウム塩で処理して油脂を精製する公知方法があるが 、これらの方法には脂肪性物質を処理する2つの段階を含み、細かいエマルジョ ンを得ることができない。 本発明の本質的目的の1つは、既存の方法の上記欠点を克服すること、粗又は 脱レシチン化動植物油脂等の脂肪性物質の物理的精製をするために完全に脱ガム 化するこの脂肪性物質を得ることを可能にする工業的、経済的に妥当な方法を供 すること、実用上完全に含まれるリン脂質、更には含まれる場合には非水和性リ ン脂質を特に除去しかつその鉄含量を減じることができる方法を供することであ る。 その為に、本発明の脱ガム方法は被処理脂肪性物質を、クエン酸、リン酸、酒 石酸、修酸、アミノカルボン酸型の酸、ポリオキシカルボン酸型の酸、これらの 酸塩、これらの物質の2種以上の混合物、アニオン、カチオン、双性イオン又は ノニオン型の乳化剤あるいは脂肪性物質に存在する遊離脂肪酸の部分中和による その場で生成したものから成る群から選んだ錯化剤の反応性水溶液と混合するこ とからなる。この溶液により脂肪性物質に存するリン脂質を抽出することができ 、この混合は、錯化剤や乳化剤の水溶液すべてを直ぐに脂肪性物質にあるいはそ の逆に添加し、そして全体を500〜15000回転/分の速度で強攪拌させて 、細かいエマルジョンを得るように行なう。 本発明方法の特定の態様によれば、上記攪拌速度は1200〜10,000回 転/分である。 また本発明方法の特定の態様によれば、上記混合は20°〜100℃、望まし くは60°〜90℃の温度でなされる。 本発明の特に望ましい態様によれば、錯化剤はクエン酸三ナトリウムであり、 アミノカルボン酸型の酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸又はそのニナトリ ウムか三ナトリウムであり、そして乳化剤はアニオン型のものであり、ノニオン 型のラウリル硫酸ナトリウムからなり、一種以上のモノグリセリドからなり、あ るいは現場で作り、カルボン酸ナトリウムおよび/又はカリウムである。 本発明の別の態様によれば、脱ガム法はクエン酸、リン酸、修酸、酒石酸、ア ミノカルボン酸型の酸、ポリオキシカルボン酸型の酸、ポリカルボン酸、これら の酸塩、これらの物質の2種以上の混合物、およびアニオン、カチオン、双性イ オン又はノニオン型の乳化剤で脂肪性物質に存する遊離脂肪酸の部分中和による 現場生成によるものから選ばれた錯化剤の反応性水溶液に微小滴の形で脂肪性物 質を分散させるものであり、上記溶液は脂肪性物質中に存するリン脂質を抽出す ることができる。 本発明の別の主題は、上記方法により得た脱ガム油脂である。 本発明の他の詳細および特別の特長は、本発明のある態様の非限定的実施例に より下記の記述から明らかになる。 既述したように、本発明は粗、脱レシチン化動植物油脂のような脂肪性物質を 錯化剤の反応性水溶液および水和可能なリン脂質のみならずとりわけ含まれる場 合、非水和性リン脂質を水和することもできる乳化剤と接触させて脂肪性物質を 脱ガム化することである。上記に強調したように、二価および三価の金属(Ca++ 、Mg++、Fe++又はFe+++)と併用するホスファチジル酸やホスファチジ ルエタノールアミンの如き非水和性リン脂質の会合や水和は難しい反応である。 他方、一価の金属(Na+、K+)又はH+カチオンすらとも併用されるホスファ チジル酸やホスファチジルエタノールアミンは容易に水和されそして脂肪性物質 から除去される。今まで、酸の存在下のコンプレックスイオン化反応続く水酸化 ナトリウムの存在下での平衡シフトにより、この目的は達成されるが、それでも 非水和可能なリン脂質を除くために多くの遠心分離を要した。本発明によれば、 被脱ガム油脂および錯化剤や乳化剤の水溶液をすべて一度に油脂にあるいはその 逆に添加し、全体を500〜15,000回転/分の速度で、望ましくは120 0〜10,000回転/分で一般には10秒〜5分強力攪拌して混合する。この 強力攪拌の目的は実際、微細エマルジョンを生成するために、反応体含有水性相 を油脂中で均一に接触(錯化剤や乳化剤)分散させることである。接触させる反 応体の水溶液/脂肪性物質の混合は一般に20°〜100℃の温度で行なわれる が、60°〜90℃を使うのがよい。0.1〜10%濃度の塩化ナトリウム溶液 を生成した水性相に添加することができ、ついで後者を重力分離又は遠心分離に より分別して、本質的にリン脂質を含まない脱ガム脂肪性物質を得る。この脱ガ ム化脂肪性物質を脱水しついで漂白土で処理するかあるいは脱水せずに直接処理 する。リンの形で表わして、リン脂質の全含量は脱ガム後10ppm よりはるかに 低い。さらに、0.2ppm 以下の鉄含量が得られる。これは油の良好な保存上必 要なものである(A.J.Dijkstra,B.Cleenewerk F.S.T.317−322,1 992)。その脱ガム後に行なう脂肪性物質の物理的精製はしたがって、少量の 漂白土のみを必要とし、化学的精製に使うものと同程度である。 本発明によれば、錯化剤は一価のカチオンの場合より二価のカチオンの親和定 数はずっと高い。その結果、錯化剤は置換し、Ca++、Mg++、Fe++およびF e+++カチオンと優先的に錯化する。こうして放出されるホスファチジル酸とホ スファチジルエタノールアミンは容易にナトリウム形に水和される。錯化剤によ る二価又は三価カチオン(Mg、Ca、Fe)のこの錯化反応はリン脂質−二価 カチオンコンプレックスの予備的会合を必要とする。この会合にはクエン酸、リ ン酸、修酸、酒石酸、アミノカルボン酸型の酸、ポリオキシカルボン酸型の酸、 これらの酸塩、これらの2種以上の物質の混合物から成る群から選ばれた錯化剤 の存在、およびアニオン、カチオン、双性又はノニオン型かあるいは脂肪性物質 に存在する遊離脂肪酸の部分的中和によるその場で生ずる乳化剤の存在を必要と し、既述したように、強力攪拌と望ましくは少なくとも60℃、有利には60〜 90℃の温度を要する。本発明の範囲内で使用される望ましい錯化剤の例はクエ ン酸三ナトリウム又はアミノカルボン酸型の酸例えばエチレンジアミンテトラ酢 酸又はその二ナトリウムや三ナトリウムである。錯化剤は非水和性リン脂質又は 被処理脂肪性物質に存する全カチオン(Mg、Ca、Fe)量に対して少なくと も化学量論的量で使われる。その一部としての乳化剤はアニオン、カチオン、双 性又はノニオン型を有する。ラウリル硫酸ナトリウムの如きアニオン系乳化剤は 特に適している。乳化剤も脂肪性物質に存する遊離脂肪酸の部分的中和によりそ の場で生成することもできる。このように製造した乳化剤は例えばカルボン酸ナ トリウムやカリウムである。モノグリセリドやその混合物はノニオン系乳化剤の 非限定的例に挙げられる。 水溶液/脂肪性物質混合物の水の量は、使用する分離条件により0.1%から 99重量%まで変わりうる。既述したように、反応は通常10秒〜5分でおきる が、使用する水の量、反応温度又は接触させる反応体の種類のようなパラメータ の一つを変えると、短かくも長くもすることができる。 大豆油やナタネ油、綿実油、落花生油、ヒマワリ油およびコーン油の脱ガムは 本発明方法を使って上手く行なわれてきた。既述したように、本発明方法は非水 和性リン脂質から本質的になるリン脂質含有脂肪性物質の脱ガム化に特に適して いるが、ある種のガムや粘液物質をよく除くために、非水和性リン脂質に偏する 脂肪性物質の脱ガムにも適している。脱ガム化は非連続又は連続的に行ない、続 いて重力分離又は遠心分離する。脂肪性物質を脱ガム後に水で洗うのは良いが、 絶対に必要でない。 油のような脂肪性物質は化学反応体を含む水溶液中微小滴の形で分散すること もできる。この技術はベルギー特許第595,219号明細書に記述されるよう に、ジャケットや分散系を備えたカラムを使い、それに脂肪性物質や油を非常に 細かくした形で連続的に注入する。こうして無数の油滴が形成され、これらは水 溶液に向流的にゆっくりおきる。カラムの頂部で合体した後、これらの油滴は連 続的に重力分離又は遠心分離により分別される。一般に、反応は液体/液体抽出 では向流抽出器で又はパルスカラムで行なうことができる。錯化剤および乳化剤 の水溶液中微細滴の形で脂肪性物質の分散のためにこの技術を使用する場合、2 0〜100℃、望ましくは60〜90℃の温度で行なうのが当然に自明である。 使用する錯化剤と乳化剤は上記したものと同じである。 本発明方法に基づいて行なう脂肪性物質の脱ガム例を以下に示す。 例1 リンの形で表わしてリン脂質含量が80ppm であり、かつオレイン酸で表わし て酸度が0.32%である脱レシチン化大豆油7gをビーカーにて75℃に加熱 する。5ミリモルのエチレンジアミンテトラ酢酸のジナトリウム又はトリナトリ ウムおよび1.7ミリモルのラウリル硫酸ナトリウムの水溶液21mlも75℃に 加熱する。この水溶液を一度に油に添加する。混合物は9,500回転/分でUl tra-Turax(725型=Janke & Kunkel社)により45秒間強く攪拌する。 得たエマルジョンは10mlの飽和塩化ナトリウム溶液を加えて壊すか又は5, 000回転/分で直接遠心分離する。 リンの熱量計測定(AOCS約12−55)法によるリン含量は6ppm である 。IUPAC法2,631による原子吸収により測定したカチオン含量はppm で 示す。 上記と同じように脱レシチン化ナタネ油7gを処理して、同じ測定法により5 ppm のリン含量が得られる。 例2 脱レシチン化大豆油300gをビーカー中75℃に加熱する。5ミリモルのエ チレンジアミンテトラ酢酸のジ又はトリナトリウムおよび1.7ミリモルのラウ リル硫酸ナトリウムからなる水溶液900mlも75℃に加熱する。この水溶液を 一度に油に添加する。混合物をUltra-Turax(T45型=Janke & Kunkel社)に より10,000回転/分で45秒間強く攪拌する。 得られたエマルジョンは400mlの飽和塩化ナトリウム溶液を加えて壊わすか 又は5,000回転/分で直接遠心分離する。 リンの比色計分析法(AOCS約12−55)により測定してリン含量は6pp m である。IUPAC法2,631による原子吸収法によるカチオン含量はppm で示す。 例3 リンの形で表わしてリン脂質含量が80ppm でありかつオレイン酸で表わして 酸度が0.32%である脱レシチン化大豆油300gをビーカーにて75℃に加 熱する。10ミリモルのクエン酸ナトリウムと1.7ミリモルのラウリル硫酸ナ トリウムからなる水溶液900mlも75℃に加熱する。この水溶液を一度にすぐ に油に加える。混合物はUltra-Turax(T45型=Janke & Kunkel社)により1 0,000回転/分で45秒間強く攪拌する。 得たエマルジョンは10mlの飽和塩化ナトリウム溶液を加えて壊すかあるいは 5,000回転/分で直接遠心分離する。 リンの比色分析(AOCS約12−55)により測定して、リン含量およびI UPAC法2,631による原子吸収法によりカチオン含量は下に示す。 例4 例1に記載の条件にしたがって、各種乳化剤の存在下、その濃度を1.7ミリ モルに保って試験を行なった。 以下の表は各種大豆油で処理した後のリン含量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F I,GB,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LU,LV,MD,MG,MN,MW, NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ドゥフェンス,エティアンヌ マリー ジ ョセフ ベルギー国 ビー ― 6100 モン ― スル ― マルキアンヌ,リュ テル ロ ルイエ 21

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.粗または脱レシチン化動植物油脂などの脂肪性物質の脱ガム方法において 、この脂肪性物質をクエン酸、リン酸、修酸、酒石酸、アミノカルボン酸型の酸 、ポリオキシカルボン酸型の酸、ポリカルボン酸、これらの酸塩およびこれらの 2種以上の混合物からなる群から選ばれた錯化剤およびアニオン、カチオン、双 性イオンまたはノニオンイオン型あるいは脂肪性物質に存在する遊離脂肪酸の部 分的中和により現場で生成する乳化剤の反応性水溶液と混合し、この溶液は脂肪 性物質に存在するリン脂質を抽出することができ、混合は錯化剤と乳化剤の水溶 液をすべて直ぐに脂肪性物質に、あるいはその逆に添加し、そして500〜15 ,000回転/分の速度で全体を強力攪拌に供して、微細なエマルジョンを得る ようにして行われる、上記脂肪性物質の脱ガム方法。 2.攪拌速度は1,200〜10,000回転/分である、請求項1記載の方 法。 3.混合は20〜100℃で行なう、請求項1または2記載の方法。 4.使用温度は60〜90℃である、請求項3記載の方法。 5.上記混合の後、生成した水性相を分別して、リン脂質を本質的に含まない 脱ガム脂肪性物質を得る、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。 6.上記混合は、脂肪性物質の物理的精製の処理前に行なう、請求項1〜5の いずれか1項に記載の方法。 7.粗または脱レシチン化動植物油脂などの脂肪性物質を脱ガムする方法にお いて、微小滴の形の脂肪性物質をクエン酸、リン酸、修酸、酒石酸、アミノカル ボン酸型の酸、ポリオキシカルボン酸型の酸、ポリカルボン酸、これらの酸塩お よびこれらの均質の2種以上の混合物からなる群から選ばれた錯化剤およびアニ オン、カチオン、双性あるいはノニオン型あるいは脂肪性物質に存在する遊離脂 肪酸の部分的中和によりその場で生成する乳化剤の反応性水溶液に分散させ、上 記溶液は脂肪性物質に存在するリン脂質を抽出することができる、上記脂肪性物 質の脱ガム方法。 8.分散は20〜100℃で行なう、請求項7記載の方法。 9.使用温度は60〜90℃である、請求項8記載の方法。 10.脂肪性物質に含まれるリン脂質は本質的に非水和性リン脂質からなる、請 求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。 11.錯化剤はクエン酸三ナトリウムあるいはアミノカルボン酸型、例えばエチ レンジアミンテトラ酢酸あるいは後者のジナトリウムあるいはトリナトリウムの ものである、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。 12.錯化剤は脂肪性物質に存在する非水和性リン脂質の量に対して少なくとも 化学量論的量で使用する、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。 13.乳化剤はアニオン型のものであり、かつラウリル硫酸ナトリウムからなる 、請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。 14.乳化剤はその場で生成させかつカルボン酸ナトリウムおよび/又はカリウ ムである、請求項1〜13項のいずれか1項記載の方法。 15.乳化剤はノニオン性でありかつ1種以上のモノグリセリドからなる、請求 項1〜12のいずれか1項記載の方法。 16.請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法により得られた脂肪性物質。
JP7502258A 1993-06-18 1994-06-16 脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質 Pending JPH09501453A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
BE9300627A BE1007151A3 (fr) 1993-06-18 1993-06-18 Procede de degommage d'un corps gras et corps gras ainsi obtenu.
BE9300627 1993-06-18
PCT/BE1994/000041 WO1995000609A1 (fr) 1993-06-18 1994-06-16 Procede de degommage d'un corps gras et corps gras ainsi obtenu

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09501453A true JPH09501453A (ja) 1997-02-10

Family

ID=3887117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7502258A Pending JPH09501453A (ja) 1993-06-18 1994-06-16 脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質

Country Status (18)

Country Link
US (1) US6015915A (ja)
EP (1) EP0703960B1 (ja)
JP (1) JPH09501453A (ja)
CN (1) CN1054395C (ja)
AT (1) ATE164880T1 (ja)
AU (1) AU675544B2 (ja)
BE (1) BE1007151A3 (ja)
BG (1) BG62212B1 (ja)
CA (1) CA2164840C (ja)
DE (1) DE69409520T2 (ja)
DK (1) DK0703960T3 (ja)
ES (1) ES2116596T3 (ja)
HU (1) HU220380B (ja)
NZ (1) NZ266746A (ja)
RU (1) RU2122013C1 (ja)
SG (1) SG45243A1 (ja)
UA (1) UA61872C2 (ja)
WO (1) WO1995000609A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501808A (ja) * 2010-11-19 2014-01-23 ロダース・クロックラーン・ビー・ブイ 精製された植物油を製造する方法

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1000132A1 (fr) * 1997-07-09 2000-05-17 Crystallisation and Degumming Sprl Procede d'elimination des metaux des corps gras et des gommes associes a ces metaux
DE10257215B4 (de) * 2002-12-07 2005-12-22 Lurgi Ag Verfahren zur Verbesserung der Langzeitstabilität von Biodiesel
WO2007126594A2 (en) * 2006-03-31 2007-11-08 Archer-Daniels-Midland Company Light-color plant oils and related methods
JP5378001B2 (ja) 2009-02-17 2013-12-25 花王株式会社 脂肪酸アルキルエステルの精製方法
GB0904787D0 (en) 2009-03-20 2009-05-06 Desmet Ballestra Engineering Sa Improved enzymatic oil recuperation process
DE102010048367A1 (de) 2010-10-13 2012-04-19 Süd-Chemie AG Verfahren zur Entfernung von Phosphor-haltigen Verbindungen aus Triglycerid-haltigen Zusammensetzungen
DE102010055969A1 (de) 2010-12-23 2012-06-28 Süd-Chemie AG Verfahren zur Aufreinigung von organischen Flüssigkeiten
EP2792734B1 (en) * 2013-04-15 2017-07-19 Alfa Laval Corporate AB De-acidification of fats and oils
CN104277913B (zh) * 2014-10-20 2017-06-23 河南工业大学 一种芝麻油中凝絮物脱除方法
US9340749B1 (en) 2015-05-06 2016-05-17 Arisdyne Systems, Inc. Method for degumming triglyceride oils
WO2016178676A1 (en) * 2015-05-06 2016-11-10 Arisdyne Systems, Inc. Method for degumming triglyceride oils
CN105062670A (zh) * 2015-08-21 2015-11-18 崇州市白头甘泉工业油脂厂 一种油脂的精炼方法
US9765279B2 (en) 2015-10-14 2017-09-19 Arisdyne Systems, Inc. Method for reducing neutral oil losses during neutralization step
CN106987312B (zh) * 2017-04-12 2021-04-13 西北大学 一种油脂同时脱磷脱酸的方法
CN107011991B (zh) * 2017-04-12 2021-04-13 西北大学 一种油脂的阳离子树脂脱磷方法
WO2018217270A1 (en) 2017-05-24 2018-11-29 Arisdyne Systems, Inc. Oil degumming systems
WO2019157334A1 (en) 2018-02-09 2019-08-15 Poet Research, Inc. Methods of refining a grain oil composition to make one or more grain oil products, and related systems
WO2019241269A1 (en) 2018-06-11 2019-12-19 Poet Research, Inc. Methods of refining a grain oil composition feedstock, and related systems, compositions and uses
WO2022026913A1 (en) * 2020-07-31 2022-02-03 Reg Synthetic Fuels, Llc Method for the pretreatment of a biofuel feedstock
WO2022032011A1 (en) 2020-08-06 2022-02-10 Poet Research, Inc. Endogenous lipase for metal reduction in distillers corn oil

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR518593A (fr) * 1917-06-29 1921-05-27 Elektro Osmose Ag Procédé d'épuration des graisses et huiles
GB687843A (en) * 1948-03-17 1953-02-25 Frederick Charles Bersworth Methods of treating and processing animal and vegetable oils
FR1388567A (fr) * 1964-04-17 1965-02-05 Procédé de raffinage des graisses et des huiles
SU897841A1 (ru) * 1980-02-18 1982-01-15 Всесоюзный Научно-Исследовательский Институт Жиров Способ рафинации масел и жиров
SU1244170A1 (ru) * 1984-02-20 1986-07-15 Всесоюзный Научно-Исследовательский Институт Жиров Способ рафинации масел и жиров
US4866044A (en) * 1985-07-09 1989-09-12 Takeda Chemical Industries, Ltd. Solubilized composition of poorly-soluble pharmaceutical product
JPS6227665A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 Seitai Kinou Riyou Kagakuhin Shinseizou Gijutsu Kenkyu Kumiai 脂質測定法
BR8703598A (pt) * 1987-07-13 1989-01-24 Brasil Pesquisa Agropec Processo de degomagem de oleos brutos de soja com alto conteudo de fosfatidios nao-hidrataveis
FR2633936B1 (fr) * 1988-07-05 1991-04-12 Sanofi Sa Procede d'extraction du cholesterol contenu dans une matiere grasse d'origine animale
BE1003488A3 (fr) * 1989-03-14 1992-04-07 Corman N Sa Procede de reduction de la teneur en cholesterol et en acides gras libres de la matiere grasse d'origine animale et matiere grasse ainsi obtenue.
EP0407037B1 (en) * 1989-06-12 1994-09-21 Merck & Co. Inc. Process for removing bacterial endotoxin from gram-negative polysaccharides
US4968518A (en) * 1989-08-14 1990-11-06 Klenz, Inc. Process for the treatment of frying and/or cooking oil
SU1717621A1 (ru) * 1990-01-30 1992-03-07 Ташкентский Политехнический Институт Им.А.Р.Бируни Способ рафинации серосодержащих растительных масел в мисцелле

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501808A (ja) * 2010-11-19 2014-01-23 ロダース・クロックラーン・ビー・ブイ 精製された植物油を製造する方法

Also Published As

Publication number Publication date
UA61872C2 (en) 2003-12-15
AU6839294A (en) 1995-01-17
BE1007151A3 (fr) 1995-04-11
DE69409520T2 (de) 1998-10-29
ATE164880T1 (de) 1998-04-15
NZ266746A (en) 1996-08-27
ES2116596T3 (es) 1998-07-16
RU2122013C1 (ru) 1998-11-20
HU9503629D0 (en) 1996-02-28
EP0703960B1 (fr) 1998-04-08
CN1127564A (zh) 1996-07-24
US6015915A (en) 2000-01-18
AU675544B2 (en) 1997-02-06
EP0703960A1 (fr) 1996-04-03
WO1995000609A1 (fr) 1995-01-05
HUT75502A (en) 1997-05-28
DE69409520D1 (de) 1998-05-14
SG45243A1 (en) 1998-01-16
CA2164840A1 (fr) 1995-01-05
DK0703960T3 (da) 1999-01-18
CN1054395C (zh) 2000-07-12
BG62212B1 (bg) 1999-05-31
BG100280A (bg) 1996-07-31
CA2164840C (fr) 2005-06-14
HU220380B (hu) 2002-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09501453A (ja) 脂肪性物質の脱ガム方法及び得られた脂肪性物質
CA2049720C (en) Degumming process for plant oils
EP1131392B1 (en) Improved method for refining vegetable oil
Hvolby Removal of nonhydratable phospholipids from soybean oil
EP1624047B1 (en) Oil recuperation process
US6844458B2 (en) Vegetable oil refining
US6407271B1 (en) Method for eliminating metals from fatty substances and gums associated with said metals
Choukri et al. Improved oil treatment conditions for soft degumming
US6111120A (en) Method of refining oils and fats
JPH0625692A (ja) 無定形吸着剤を用いる改良精製法
US2939790A (en) Treatment of glyceride oils and product obtained thereby
ATE225390T1 (de) Verfahren zur herstellung von glyceridöl mit geringem gehalt an nicht-hydratisierbaren phosphatiden
Nilsson‐Johansson et al. Experience of prerefining of vegetable oils with acids
SU1731793A1 (ru) Способ физической рафинации растительных масел
US2694082A (en) Method of continuously refining fatty oils with an inorganic acid
RU2135554C1 (ru) Способ получения гидратированных растительных масел и пищевых растительных фосфолипидов
US2902501A (en) Upgrading of soda ash soapstock
SU1244170A1 (ru) Способ рафинации масел и жиров
Dunford Oil and oilseed processing III
RU2036224C1 (ru) Способ рафинации жиров
SU1446144A1 (ru) Способ переработки эфирного масла эвгенольного базилика
Chevalier ON THE PURIFICATION OF GLYCERINE, AND ITS EMPLOYMENT IN THE ARTS.
JPS63105097A (ja) 脱色されたアニオン性界面活性剤高濃度中和物の製造方法
EP0058712A1 (en) A process in the purification of crude or partially purified vegetable, animal and marine triglyceride oils