JPH0941705A - 駐車機の車止装置 - Google Patents

駐車機の車止装置

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JPH0941705A
JPH0941705A JP21013595A JP21013595A JPH0941705A JP H0941705 A JPH0941705 A JP H0941705A JP 21013595 A JP21013595 A JP 21013595A JP 21013595 A JP21013595 A JP 21013595A JP H0941705 A JPH0941705 A JP H0941705A
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stop plate
vehicle
car stop
car
plate
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JP21013595A
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Chikayori Miyagi
宮城親順
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コイン式駐車場などの無人管理の駐車場におい
て用いられる駐車機の車止装置に関し、構造を簡素化し
小型化でき、かつ確実に車止め機能を発揮でき、しかも
車両および車止装置を損傷させることが少ない安全な駐
車機の車止装置を実現することを目的とする。 【構成】回動軸に車止板を設け、該回動軸を回動させる
ことにより、車止板を起立・倒伏させて車止めを行なう
駐車機の車止装置において、バネ部材を用いた車止板の
起立手段と、該車止板の回動軸に設けられる係止歯車
と、該係止歯車に係止する係止レバーと、該係止レバー
の係止動作を行なうためのカム車と、該カム車の回動に
従って係止歯車が回動するように、カム車と係止歯車と
の連動手段が設けられていることを特徴とする駐車機の
車止装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイン式駐車場などの
無人管理の駐車場において用いられる駐車機の車止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、駐車場管理の無人化が進み、コイ
ン式の無人駐車場なども相当普及されている。これらの
無人管理の駐車場は、人件費の削減により、管理コスト
が低減できるため、小型の駐車設備として、駐車スペー
スを広くとれない場合などに有効であり、不足している
駐車場の増設対策として、今後もその普及が注目されて
いる。
【0003】従来のコイン式駐車場は、図6に例示する
ように、車両検知器(図では赤外線センサー)および駐
車時間計測器を備えた料金スタンド30と、車止装置3
1からなる駐車機が設けられており、車両の侵入を車両
検知器が検知し、車止装置が作動して、車止板32が起
立し、車止めされる。車両の退出時には、駐車時間計測
器でカウントされた駐車時間に応じた料金を料金スタン
ド30のコイン投入口に投入することにより、車止板3
2が倒伏し、車止装置が解除されて退出できるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の駐車機の
車止装置は、車止装置の車止板32が車両底部に引っ掛
かり退出できなくなったり、4輪駆動車などでは、強引
に車止板32を乗り越えてしまう場合などがあり、ま
た、これらの場合には車両や車止装置が破損してしま
う。
【0005】また、このような不法退出を防止し、緩衝
機構を設けて破損を防止するようにした発明(特公平1
−54509号)もあるが、この場合には、電磁ブレー
キを用いるなど複雑な構成を必要とし、製作コストが高
くなり、装置も大型となってしまい、十分な調整とメン
テナンスが必要となる。
【0006】本発明の技術的課題は、このような従来の
問題点に鑑みてなされたものであり、車止板にかかる過
負荷を緩和することができ、車止装置の破損を防止で
き、かつ、製作コストが低く、確実な車止めができる信
頼性の高い駐車機の車止装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は、図1に例示
するように、回動軸1に車止板2を設け、該回動軸1を
回動させることにより、車止板2を起立・倒伏させて車
止めを行なう駐車機の車止装置において、バネ部材3を
用いた車止板2の起立手段と、該車止板2の回動軸1に
設けられる係止歯車4と、該係止歯車4に係止する係止
レバー5と、該係止レバー5の係止動作を行なうための
カム車6と、該カム車6の回動に従って係止歯車4が回
動するように、カム車6と係止歯車5との連動手段が設
けられている駐車機の車止装置である。
【0008】該車止板の起立手段は、弾性を有するバネ
部材3を用いて、車止板2を起立させることができるも
のならばいずれでも良く、例えば、図2(1)に示すよ
うに、コイルバネ3を車止板2の回動軸1に被せて設
け、該コイルバネ3の一端3aを回動軸1に固定し、他
端3bをフレーム7に固定したものでも良い。また、図
2(2)に示すように、車止板にバネ3cを設けたもの
でも良い。
【0009】該係止歯車4は、係止レバー5の爪部5a
が係止されるような歯4aが設けられたものである。係
止レバー5は、図1(2)に例示するように、くの字型
のレバー体5bの先端に係止用の爪5aが設けられてお
り、屈曲部付近で軸支(図中軸部5c)されている。該
カム車は、モーター8などに接続される駆動軸8aが連
結されており、円形板を係止レバー5のくの字形状に合
わせて切欠かれたカム型形状となっており、カム機構に
より、係止レバー5が起上がるようになっている。該連
動手段は、カム車6の回動により係止歯車4が従動する
ように設けられたものならばいずれでも良く、例えば、
図1(2)に示すように、一端をカム車6の円周部6b
に固定し、他端を押え板9の外周部9aに固定したワイ
ヤー6aを設け、カム車6と係止歯車4を従動させるよ
うにしたものでも良い。ワイヤー6aの代りにロッドや
歯車を用いて従動するようにしたものでも良い。
【0010】なお、該車止板2は、タイヤの回転を停止
することができるように設けられたものならばいずれで
も良く、例えば、従来例(図6)と同様に、駐車車両の
前輪33と後輪34の間に設けても良く、後輪34の後
側すなわち、駐車スペースの出口部に設けても良い。こ
の場合には、起立状態で車止板2の上部が駐車車両のバ
ンパー部に当たるように、車止板2の高さを高くしたも
のでも良い。
【0011】請求項2は、図1に例示するように、上記
の駐車機の車止装置において、車止板2の回動軸1に、
該回動軸1に固着される押え板9と、該回動軸1に軸支
される係止歯車4が設けられており、該押え板9に係止
歯車4の側面が押圧されるように、バネ材10が設けら
れている車止板2の過負荷緩衝機構が設けられている駐
車機の車止装置である。
【0012】該過負荷緩衝機構は、例えば、図3(1)
に例示するように、押え板9の少なくとも片面は、平面
であり、該平面部が係止歯車4の側面4aに密着させて
設けられ、係止歯車4の他の側面4b側には、バネ材
(コイルバネ)10が設けられており、該バネ材10に
より、係止歯車4は押え板9に押圧されている。すなわ
ち、係止歯車4と押え板9の摩擦力により回転力を伝え
るようになっている。バネ材10は、例えば、図3
(1)に示すように、コイルバネや図3(2)に示すよ
うに、皿バネ10aを用いても良い。また、図3(3)
に示すように押え板9に制動板9aと弾性材9bを設け
たものでも良い。
【0013】請求項3は、図4に例示するように、上記
の車止板2の起立角度が75度以上にならないように、
ストッパーが設けられている駐車機の車止装置である。
該ストッパーは、車止板2が起立する場合に、その起立
角度が75度未満で止るように設けられたものならばい
ずれでも良く、例えば、図4(1)に示すように、固定
踏み板11の上部先端部11aを突出させて、該先端部
11aをストッパーとしても良く、図4(2)に示すよ
うに、車止板2に爪部12を設け、底板13に突起14
を設けたものでも良い。
【0014】請求項4は、図5に例示するように、車止
板2に回動軸1を設け、該回動軸1を回動させることに
より、車止板2を起立・倒伏させて車止めを行なう駐車
機の車止装置において、起立した車止板2の先端部に、
車止板2の回動軸1にほぼ平行にローラー17が設けら
れている駐車機の車止装置である。
【0015】該ローラー17は、回転自在に軸支される
ものならばいずれでも良、例えば、硬質樹脂製のローラ
ーの軸芯に金属棒を設けたものでも良い。また、該車止
板2aは、起立した状態で、その先端部に回転自在のロ
ーラーが回動軸1にほぼ平行に設けられているものなら
ばいずれでも良く、例えば、図5(1)に例示するよう
に、車止板2aの先端部に、樹脂ローラー17を回転自
在に軸支されるように取り付けたものでも良い。また、
図5(3)に示すように、起立時に車止板が車両のバン
パー部15aに当たるように、板長を長くした車止板2
cを駐車車両の出口部に設けたものでも良い。
【0016】
【作用】請求項1のように、回動軸1に車止板2を設
け、該回動軸1を回動させることにより、車止板2を起
立・倒伏させて車止めを行なう駐車機の車止装置におい
て、バネ部材3を用いた車止板の起立手段と、該車止板
2の回動軸1に設けられる係止歯車4と、該係止歯車4
に係止する係止レバー5と、該係止レバー5の係止動作
を行なうためのカム車6と、該カム車6の回動に従って
係止歯車4が回動するように、カム車6と係止歯車4と
の連動手段が設けられていると、車止板2の起立時に
は、起立手段のバネ3の力により、車止板2が起立し、
車止板2の回動軸1に設けられた係止歯車4に係止レバ
ー5が係止することにより、車止板2はロックされる。
【0017】また、車止板2の倒伏時には、駆動源(モ
ーター8)に接続されるカム車6の回転により、係止レ
バー5が開放され、同時に連動手段(ワイヤー6a)に
より係止歯車4がカム車6に従動する。係止歯車4の回
転により、起立手段のばね3に抗して車止板2が倒伏す
る。該係止歯車4は、係止レバー5の爪5aが係止する
ことにより、車止板2の倒伏する方向に、該係止歯車4
が回転できないように設けられている。また、係止歯車
4とカム車6の連動手段は、ワイヤー6aなどが用いら
れ、カム車6のf方向の回転に対して係止歯車はb方向
に回転する。ワイヤー6aなどを用いると、カム車の反
転方向(e方向)の回転に対しては、ワイヤー6aが弛
緩するため、係止歯車4は自由となり、起立手段のバネ
力3で回転し、車止板2が起立する。
【0018】請求項2のように、上記の駐車機の車止装
置において、車止板2の回動軸1に、該回動軸1に固着
される押え板9と、該回動軸1に軸支される係止歯車4
が設けられており、該押え板9に係止歯車4の側面が押
圧されるように、バネ材10が設けられている車止板2
の過負荷緩衝機構が設けられていると、車止板2の起立
ロック状態で、倒伏方向に過大な力がかかった場合に
は、前記係止歯車4と押え板9の密着部分4aが、バネ
材10の押圧による摩擦力に抗して摺動する。すなわ
ち、係止歯車4は係止レバー5によりロックされたま
ま、車止板2の回動軸1が倒伏方向に回転し、車止板2
は倒伏する。
【0019】また、車止板2の起立ロック状態で、駐車
車両が強引にバックし、該車止板2の先端部に車両の底
部が引っ掛かり、タイヤが浮き上がってしまっても、車
両の重量により、前記係止歯車4と押え板9の密着部分
4aが摺動するので、車止板2が倒れ、タイヤが接地す
るので脱出することができる。また、車両底部あるい
は、車止装置が破損することはない。
【0020】請求項3のように、上記の車止板2の起立
角度が75度以上にならないように、ストッパーが設け
られていると、車止板2がロック状態で駐車車両が退出
しようとし、車止板2に当たった場合でも、タイヤは、
車止板の先端部でロックされ、乗り越えられない。ま
た、強引な退出により、車両底部が車止板2の上端部に
乗り上げ、車止板2を垂直に起立させてしまったり、反
対側まで倒してしまうことがない。
【0021】強引な退出により、車止板2が車両底部に
引っ掛かった場合に、車止板2が垂直に起立した状態で
引っ掛かると、タイヤが浮き上がってしまい、前進も後
退もできなくなり、車両重量により車止板2は固定され
てしまうため、ジャッキやクレーンなどで移動しない限
り脱出することができなくなってしまう。さらに、車両
底部あるいは車止装置を大きく損傷してしまう。また、
車止板2が反対側まで倒れてしまうと、車止装置は破損
してしまう。
【0022】起立角度が75度以内の場合には、車止板
2が車両底部に当たっても、タイヤが浮くことはなく、
損傷も少ない。また、タイヤが浮かないので再び前進す
れば、容易に脱出することができる。
【0023】請求項4のように、車止板2に回動軸1を
設け、該回動軸1を回動させることにより、車止板2を
起立・倒伏させて車止めを行なう駐車機の車止装置にお
いて、起立した車止板2の先端部に、車止板2の回動軸
1にほぼ平行にローラー17が設けられていると、車止
板2が起立ロック状態において、駐車車両が退出しよう
とすると、該ローラー17によりタイヤが空回りをする
ために退出することができなくなる。また、車止板2が
倒伏状態では、図5(2)に示すように、ローラー17
は、踏み板フレームに格納されるため、車両の進入・退
出時に問題はない。また、ローラー17により回転接触
するため、車両を損傷させることはほとんどなくなる。
【0024】
【実施例】次に本発明による駐車機の車止装置が実際上
どのように具体化されるかを実施例で説明する。
【0025】図1は、本発明による駐車機の車止装置の
実施例を示す図である。この車止装置は、回動軸1に固
着された起立・倒伏する車止板2と、該車止板2の回動
軸1にコイルバネ3を設けた車止板2の起立手段と、該
回動軸1に設けられた係止歯車4に係止レバー5が係止
されることによる車止板2のロック手段と、カム車6を
用いて該ロック手段の解除と、係止歯車4の駆動を同時
に行なうことのできる車止板2の倒伏手段が設けられて
いる。
【0026】該車止板2は、図1(1)に示すように、
回動軸1の軸受け7aを有する踏み板フレーム(図示し
ない)に軸支されており、該踏み板フレームの車両の進
入側には、固定踏み板11が設けられている。
【0027】該車止板2の起立手段は、図1(1)、図
2(1)に示すように、踏み板フレームの一方に延長さ
れた回動軸1にコイルバネ3が設けられたものであり、
該コイルバネ3の一端3aは回動軸1に固定され、他端
3bはフレーム7に固定されている。また、図2(2)
に示すように、車止板2と踏み板フレームの底板部13
との間にバネ3cを設けたものでも良い。このように、
ばね力を用いて車止板2の起立動作を行なわせるように
すると、構造が簡単で、確実に起立させることができ
る。起立動作時の電動モーター8は、ワイヤー6aを緩
めるために作動しており、該電動モーター8の駆動力に
より起立させていないため、起立時に障害物があっても
損傷の心配がなく、安全で信頼性が高い。車止板2が起
立すると、後退する車両のタイヤが車止板に当たり、そ
れ以上後退することができなくなり、車止めされる。
【0028】該車止板2のロック手段は、図1(2)に
示すように、車止板2の回動軸1の延長部に設けられた
係止歯車4と係止レバー5により構成され、係止レバー
5に設けられたバネ5dの伸張により、係止歯車4に係
止レバー5が係止され、ロックされる。車止板2の起立
動作時には、係止レバー5は外れるので、係止歯車4は
a方向に確実に回転し、起立動作に支障はない。
【0029】該車止板2の倒伏手段は、図1(2)に示
すように、電動モーター8などの駆動源が接続されてい
るカム車6が設けられており、該カム車6と係止歯車4
とがワイヤー6aにより連結されている。該カム車6の
f方向の回転により、係止レバー5が起上がり、係止歯
車4から係止レバー5が外れ、ロックが解除される。同
時に、係止歯車4に連結されるワイヤー6aがカム車6
に巻き取られ、係止歯車4がb方向に回転する。係止歯
車4がb方向に回転すると、コイルバネ3の力に抗して
車止板2が倒伏し、係止歯車4とカム車6は、図1
(3)の状態となる。カム車6の回転角度は、リミット
スイッチ6dにより調整される。このように、ロック解
除と倒伏動作を1つのカム車6により行なわせているた
め、構造が簡素化でき、かつ確実に車止板2を倒伏させ
ることができる。倒伏状態より、起立動作を開始する場
合には、図1(3)に示す状態から係止歯車4を引っ張
っているワイヤー6aの張力をカム車6をe方向に回転
させることにより弛緩させ、コイルバネ3の復元力によ
り起立させる。
【0030】また、本実施例では、図3(1)に示すよ
うに、係止歯車4は、車止板2の回動軸1に固着せず
に、回転自在に軸支させ、該回動軸1に固着された押え
板9が設けられており、該押え板9に係止歯車4を押圧
するように、ワッシャー4cを介してコイルバネ10が
設けられている。車止板2が起立してロックされた状態
の時に、該車止板2に倒伏方向の過負荷がかかると、押
え板9と係止歯車4の密着部4aが、コイルバネ10の
押圧による摩擦力に抗して摺動し、車止板2が倒伏す
る。このため、車両の強引な進入による車止装置の損傷
を防止することができる。また、車止板2の起立ロック
状態で、駐車車両が退出しようとして、車止板2に当た
り、該車止板2の上部に車両底部が乗り上げてしまい、
タイヤが浮き上がってしまっても、車両の重量により、
前記の係止歯車4と押え板9が摺動し、車止板2は倒伏
するので、タイヤは直に接地し、タイヤの駆動で脱出す
ることができ、車両底部および車止装置を損傷すること
はない。なお、上記の係止歯車4と押え板9の摩擦力
は、コイルバネ10の押圧力をダブルナット21で変化
させることにより容易に調整できる。21aは、ダブル
ナット21のワッシャーである。
【0031】また、図3(2)に示すように、コイルバ
ネ10に代えて皿バネ10bを用いても良い。また、図
3(3)に示すように、押え板9に制動板9aおよび弾
性材9bを設けたものでも良い。この場合には、過負荷
を緩和するとともに、弾性材9bの弾性力により、車止
板2を元の位置に戻そうとする力が働くため、車両底部
が車止板2に引っ掛かっても直に外れるため、引っ掛か
りによる事故を防止することができる。
【0032】図4は、本発明による車止板の過剰起立を
防止するためのストッパーの実施例である。このストッ
パーは、固定踏み板11の車止板側が突出しており、該
突出部11aに車止板2が当たり、起立角度が75度に
達しないように設けられている。車止板2の起立状態に
おいて、車両がバックして車止板2に当たった場合の事
故として、車両の底部が車止板2に引っ掛かり、該車止
板2が起上がり垂直に起立してしまい、車両のタイヤが
浮いた状態となってしまうことがある。この場合には、
車止装置も動かず、脱出できなくなってしまい、クレー
ンなどが必要となり、車両の荷重が直接、車止板2に掛
かってしまい、車両および車止装置を大きく破損してし
まうことになる。上記のストッパーを設けることによ
り、このような最悪なケースの事故を未然に防止するこ
とができる。また、図4(2)に示すように、車止板2
の回動軸1部に爪12を設け、踏み板フレームの底板1
3に、該爪12が当たって止るような突起14を設けた
ものでも良い。ストッパーによる最大起立角度は、70
度程度が好ましい。
【0033】図5は、本発明によるローラーを用いた車
止装置の実施例である。この車止装置は、図5(1)に
示すように、車止板2aの先端部にローラー17が設け
られている。該ローラーは、車止板2aの回動軸に平行
軸を有するように設けられている。この車止板2aが起
立状態の時に車両がバックすると、図のように、車両の
タイヤ16が車止板2aの先端部に設けられたローラー
17に当たってストップする。強引にバックして車止板
2aを乗り越えようとすると、タイヤは、ローラー17
で空回りするために、車止板2aを乗り越えることはで
きない。また、径の大きいタイヤ16aの場合でもロー
ラー17で確実に空回りさせることができるため、タイ
ヤの大きさにより性能が低下することはない。また、車
止板2aが倒伏状態では、図5(2)に示すように、踏
み板フレーム内に格納されるため、通行に支障は生じな
い。このように、車止装置にローラー17を設けると、
車止板2aと車両との接触は、ローラーとなるため、車
両を傷つけることがなく、確実に車止めを行なうことが
できる。
【0034】また、図5(3)に示すように、ローラー
17付きの車止板2cを設けた車止装置を車両の出口部
に設け、車止板2cが車両の後部バンパー部15aに当
たるように、板長を長くしたものでも良い。このように
すると、車両の底部に車止板が当たって引っ掛かること
はなくなり、車両後部に当たる部分はローラー17とな
るため、車両を傷つけることも少なく、かつ、不法退出
を確実に防止することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1のように、駐車機の車止装置に
おいて、バネ部材3を用いた車止板2の起立手段と、該
車止板2の回動軸1に設けられる係止歯車4と、該係止
歯車4に係止する係止レバー5と、該係止レバー5の係
止動作を行なうためのカム車6と、該カム車6の回動に
従って係止歯車4が回動するように、カム車6と係止歯
車4との連動手段が設けられていることにより、車止装
置の構造を簡素化でき、製作コストを低減することがで
きる。また小型化でき、かつ、車止板2の起立・倒伏動
作を確実に行なうことができる。
【0036】請求項2のように、上記の駐車機の車止装
置において、車止板2の回動軸1に、該回動軸1に固着
される押え板9と、該回動軸1に軸支される係止歯車4
が設けられており、該押え板9に係止歯車4の側面が押
圧されるように、バネ材10が設けられている車止板の
過負荷緩衝機構が設けられていることにより、車止板2
に過負荷が生じた場合においても、車両および車止装置
の損傷を防止することができ、また、車両底部が車止板
2に乗り上げることによる脱出不能事故を防止すること
ができ、緩衝機構の構造を簡素化でき、かつ十分な緩衝
機能を発揮することができる。
【0037】請求項3のように、上記の車止板2の起立
角度が75度以上にならないように、ストッパーが設け
られていることにより、車止板2が過剰に起上がること
を防止することができ、車止板2が車両底部に引っ掛か
かり、脱出不能になることを防止することができ、ま
た、車止板2の垂直な引っ掛かりによる車両底部および
車止装置の重大な損傷を防止することができる。
【0038】請求項4のように、車止板2に回動軸1を
設け、該回動軸1を回動させることにより、車止板2を
起立・倒伏させて車止めを行なう駐車機の車止装置にお
いて、起立した車止板2の先端部に、車止板2の回動軸
1にほぼ平行にローラー17が設けられていることによ
り、車両および車止装置を損傷することなく、駐車車両
の不法退出を確実に防止することができる。
【0039】以上のように本発明によると、構造を簡素
化し小型化でき、かつ確実に車止め機能を発揮でき、し
かも車両および車止装置を損傷させることが少ない安全
な駐車機の車止装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駐車機の車止装置の実施例を示す
図である。
【図2】本発明による駐車機の車止装置の車止板の起立
手段の実施例を示す図である。
【図3】本発明による駐車機の車止装置の過負荷緩衝機
構の実施例を示す図である。
【図4】本発明による駐車機の車止装置の車止板の垂直
起立防止用ストッパーの実施例を示す図である。
【図5】本発明によるローラーを用いた駐車機の車止装
置の実施例を示す図である。
【図6】従来の駐車機の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 回動軸 2 車止板 3 コイルバネ 4 係止歯車 5 係止レバー 6 カム車 6a ワイヤー 8 モーター 9 押え板 10 バネ材 11 固定踏み板 12 爪部 13 底板 14 突起 15 車両 16 タイヤ 17 ローラー 21 ダブルナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸(1)に車止板(2)を設け、該
    回動軸(1)を回動させることにより、車止板(2)を
    起立・倒伏させて車止めを行なう駐車機の車止装置にお
    いて、 バネ部材(3)を用いた車止板(2)の起立手段と、該
    車止板(2)の回動軸(1)に設けられる係止歯車
    (4)と、該係止歯車(4)に係止する係止レバー
    (5)と、該係止レバー(5)の係止動作を行なうため
    のカム車(6)と、該カム車(6)の回動に従って係止
    歯車(4)が回動するように、カム車(6)と係止歯車
    (4)との連動手段が設けられていることを特徴とする
    駐車機の車止装置。
  2. 【請求項2】 上記の駐車機の車止装置において、 車止板(2)の回動軸(1)に、該回動軸(1)に固着
    される押え板(9)と、該回動軸(1)に軸支される係
    止歯車(4)が設けられており、該押え板(9)に係止
    歯車(4)の側面が押圧されるように、バネ材(10)
    が設けられている車止板(2)の過負荷緩衝機構が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の駐車機の
    車止装置。
  3. 【請求項3】 上記の車止板(2)の起立角度が75度
    以上にならないように、ストッパーが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1と請求項2のいずれか項に記載
    の駐車機の車止装置。
  4. 【請求項4】 車止板(2)に回動軸(1)を設け、該
    回動軸(1)を回動させることにより、車止板(2)を
    起立・倒伏させて車止めを行なう駐車機の車止装置にお
    いて、 起立した車止板(2)の先端部に、車止板(2)の回動
    軸(1)にほぼ平行にローラー17が設けられているこ
    とを特徴とする駐車機の車止装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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