JPH11336363A

JPH11336363A - 駐車装置

Info

Publication number: JPH11336363A
Application number: JP14142398A
Authority: JP
Inventors: Akio Yoshida; 秋生吉田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-05-22
Filing date: 1998-05-22
Publication date: 1999-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】車両の４本の車輪のうち２本の車輪に対向し
て車止めを突出させ、さらに、車輪との接触部分にロー
ラを配置し、車止めを乗り越えての退出を不可能とす
る。【解決手段】駐車スペースへの車両の進入・退出を精
算機の指示にしたがって行なわせ、車輪に対向して配置
する車止めを突出自在に設けた駐車装置Ａにおいて、前
記車止め３，４を車両の左右両輪に対向して突出自在に
配置し、該車止め３，４上端の車輪との接触部分に回動
可能なローラ７，１０を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は無人管理の駐車装置
に関し、特に、車両の４本の車輪のうち２本の車輪に対
向して車止めを突出させ、さらに、車輪との接触部分に
ローラを配置し、車止めを乗り越えての退出を不可能と
した駐車装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、時間計算の有料駐車場においては
管理人が車両の入出庫を管理するシステムが一般である
が、近年では、機械によって車両の入出庫を管理するシ
ステムが開発され、自動精算機を備えた２４時間営業の
無人駐車場が設置されている。そして、この無人駐車場
として、車が入庫した後に、地上から車止めを突設し、
出庫までの料金を自動精算機で精算するまで、車止めを
突出した状態として車の退出を阻止する駐車装置が採用
され、これらの装置は車の４本の車輪のうち、１本の車
輪に対向して車止めを突出させ、１本の車輪を捕らえる
構成となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
車高が高く車輪径の大きな乗用車、あるいは高出力の乗
用車が増加し、これらの乗用車は時として料金の精算を
せず、その車の性能を悪用して車止め板を無理矢理乗り
越え、駐車料金を未払いのまま去ってしまうという問題
があった。本発明はかかる従来の問題点を解決するため
になされたものであって、その目的とするところは、車
両の４本の車輪のうち２本の車輪に対向して車止めを突
出させ、さらに、車輪との接触部分にローラを配置し、
車止めを乗り越えての退出を不可能とした駐車装置を提
供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明請求項１記載の駐車装置では、駐
車スペースへの車両の進入・退出を精算機の指示にした
がって行なわせ、車輪に対向して配置する車止めを突出
自在に設けた駐車装置において、前記車止めを車両の左
右両輪に対向して突出自在に配置し、該車止め上端の車
輪との接触部分に回動可能なローラを配置した。このよ
うな構成とすることにより、片輪のみではなく、左右両
輪に車止めが設置され、車止めを乗り越えての退出を阻
止することができる。また、ローラによって車輪を空回
りさせることができ、車止めを乗り越えての退出を阻止
することができる。

【０００５】請求項２記載の駐車装置では、請求項１記
載の駐車装置において、前記車止めは左車輪側の車止め
と、右車輪側の車止めを有して構成され、該左車輪側の
車止めと右車輪側の車止めは中央部分で連結され、一方
側の車止めが動力部に連結されている。このような構成
とすることにより、一つの動力によって左右両方の車止
めの昇降を行なうことができる。

【０００６】請求項３記載の駐車装置では、請求項１ま
たは２記載の駐車装置において、前記車止めを突出状態
に付勢するバネが配置されている構成とした。このよう
な構成とすることにより、モータの負荷のかからない状
態で自然に車止めが突出し、車止めにかかる圧力をバネ
の部分で支えることができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図１は本発明の一実施の形態にか
かる駐車装置の一部切欠き平面図、図２は本発明の一実
施の形態にかかる駐車装置の背面図、図３は本発明の一
実施の形態にかかる駐車装置の側面図である。本発明の
一実施の形態にかかる駐車装置Ａは図１〜図３に示すよ
うに、路面に固定されるフレーム１と、該フレーム１の
一端側に設置された動力部２と、該動力部２に連結され
た主動側の車止め３と、該主動側の車止め３の先端に連
結された従動側の車止め４を主要な構成としている。

【０００８】前記フレーム１は２ｍ３０程度の長さを有
し、車幅よりやや長く、幅は４０ｃｍ〜５０ｃｍの大き
さを有し、該フレーム１内に左右２個の車止め３，４が
突出自在に収納されている。また、車止め３，４への乗
り上げ部分のフレーム１には、車の通過をスムーズにす
るための傾斜が形成され、車止め３，４を収納した状態
では、車止め３，４の部分は路面から数ｃｍの高さとな
り、車止めの上を車輪が乗り越え可能となっている。そ
して、車の入庫後に車止め３，４が突出すると、路面か
ら１５ｃｍ〜２５ｃｍの高さとなり、車輪の乗り越えが
不可能な状態となる。尚、車止め３，４の高さはアーム
の長さ、回転角等を調整することにより、設置場所、対
象車種等に応じて任意に設定することができる。

【０００９】前記主動側の車止め３は、両側を軸受けに
よって回動自在に支持された丸棒状の駆動軸５と、該駆
動軸５の両端から同一方向に突設された２本のアーム
６，６と、該２本のアーム６，６間にかけ渡された筒状
のローラ７とを有して構成されている。また、従動側の
車止め４は、前記主動側の車止め３と同様に、両側を軸
受けによって回動自在に支持された丸棒状の駆動軸８
と、該駆動軸８の両端から同一方向に突設された２本の
アーム９，９と、該２本のアーム９，９間にかけ渡され
た筒状のローラ１０とを有して構成されている。そし
て、主動側の駆動軸５と従動側の駆動軸８は中央の連結
部１１で結合されて一直線に形成され、主動側の駆動力
が直接従動側に伝導する構成となっている。前記ローラ
は中心軸と、中心軸の回りを回動する筒状物によって構
成され、摩擦抵抗の少ない構成となっている。

【００１０】また、駆動軸の結合部分は、主動側の駆動
軸５先端の凹部と、従動側の駆動軸８基端の凸部が嵌着
し、一体となって強固に結合されている。主動側の駆動
軸５が動力部２のモータ１１によって回転されると、そ
の回転力が連結部１１を介して従動側の駆動軸８に伝わ
り、アーム６，９を半径としてローラ７，１０の先端が
円弧を描きながら昇降する構成となっている。そして、
駆動軸５，８は６０。〜７０。回転した位置でロックさ
れ、アーム７，１０の鋭角側が車輪の進行方向に対向す
る構成となっている。

【００１１】また、主動側の駆動軸５基端及び、従動側
の駆動軸８の基端にはそれぞれコイルバネ１２，１３が
巻着され、コイルバネ１２，１３によって駆動軸５，８
が付勢され、車止めが突出状態に付勢されるようになっ
ている。そのため、モータの回転圧力が０の場合は、コ
イルバネ１２，１３の付勢力によって、車止め３，４が
突出することになる。そして、車止め３，４を収納する
場合には、モータ１１を回転させて車止めを下降させる
構成となっている。

【００１２】本実施の形態にかかる駐車装置Ａが設置さ
れた駐車スペースに車を停める場合には、路面から数ｃ
ｍ盛り上がったフレーム１及び、車止め３，４の部分
を、車の前輪、あるいは後輪で乗り越え、前輪と後輪の
間で駐車装置Ａを跨いだ状態で駐車する。すると、光セ
ンサー（図示せず）が入庫を確認し、光センサーからの
信号により数分後にモータ１１が回転し、車止め３，４
が突出すると共に、モータ１１に連結された駆動部のギ
アにロックがかかる。ここで、コイルバネ１２，１３に
よって予め車止め３，４は突設状態に付勢されているの
でモータ１１の回転によって収納状態が徐々に解除され
て、コイルバネ１２，１３の付勢力によって車止め３，
４が持ち上がることになる。そして、モータ１１に連結
された駆動部のギアに図示しないロックがかかり、バネ
１２，１３とロックによって車止め３，４が支持され、
モータに余分な負荷がかからない状態となる。

【００１３】これにより、車は車止め３，４を乗り越え
なければ脱出できない状態となり、脱出が阻止される。
車が無理に脱出しようとすると、車輪がローラ７，１０
に当接し乗り越えようと地面から離れると、車輪と共に
ローラ７，１０が回転し、車輪は抵抗を失って空転しな
がら同じ設置場所に戻ってしまう。

【００１４】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形
態において説明した駐車装置の大きさは任意であり、車
止めが左右の車輪に当接する大きさであれば本発明に含
まれる。また、前記実施の形態においてはコイルバネを
使用する構成について説明したが、板バネ等その他のバ
ネを使用することも可能であり、車止めを突出状態に付
勢する構成であれば本発明と同一の作用効果となる。

【００１５】そして、前記実施の形態において説明した
ローラを一方向のみに回転可能としてもよく、このよう
な構成とすることにより、不法な退出を阻止する方向の
みに回転させることができ、進入中はローラを回転させ
ずに安全に駐車することができる。また、前記実施の形
態においてはローラの両端をアームで支持する構成とし
たが、複数本のアームで支持することも可能である。さ
らに、前記実施の形態においては動力部をフレームの端
部に配置する構成としたが、フレームの中央部分に配置
する構成としても同一の作用効果となる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項１記
載の駐車装置においては、駐車スペースへの車両の進入
・退出を精算機の指示にしたがって行なわせ、車輪に対
向して配置する車止めを突出自在に設けた駐車装置にお
いて、前記車止めを車両の左右両輪に対向して突出自在
に配置したので、片輪のみではなく両輪を捕らえて無断
退出を有効に阻止することができる。また、タイヤとの
接触部分にローラを配置したので、ローラの作用により
無理に乗り越えようとすると車輪が空転し、料金未払い
での退出を防止することができる。

【００１７】請求項２記載の駐車装置においては、前記
車止めは左車輪側の車止めと、右車輪側の車止めを有し
て構成され、該左車輪側の車止めと右車輪側の車止めは
中央部分で連結された構成としたので、中央で分離して
搬送が可能となり、取扱い、据え付け工事等が容易とな
る。また、従来の片輪型の駐車装置に従動側の車止めを
連結することができ、両輪型の駐車装置として使用する
ことが可能となる。さらに、動力部が一つであるので、
簡単な構造となり、製造原価を低く抑えることができ
る。

【００１８】請求項３記載の駐車装置においては、車止
めを突出状態に付勢するバネを配置したので、車止めに
車輪の圧力が掛かった場合には、バネ及びロック機構が
荷重を支え、モータに不要な荷重が掛からず、モータの
損傷を防止することができる。また、油圧機構等の複雑
な装置を使用しないため、製造原価を低く抑えることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態にかかる駐車装置の一部
切欠き平面図である。

【図２】本発明の一実施の形態にかかる駐車装置の背面
図である。

【図３】本発明の一実施の形態にかかる駐車装置の側面
図である。

【符号の説明】

Ａ駐車装置１フレーム２動力部３車止め４車止め５駆動軸６アーム７ローラ８駆動軸９アーム１０ローラ１１連結部１２コイルバネ１３コイルバネ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】駐車スペースへの車両の進入・退出を精
算機の指示にしたがって行なわせ、車輪に対向して配置
する車止めを突出自在に設けた駐車装置において、前記車止めを車両の左右両輪に対向して突出自在に配置
し、該車止め上端の車輪との接触部分に回動可能なローラを
配置したことを特徴とする駐車装置。
【請求項２】前記車止めは左車輪側の車止めと、右車
輪側の車止めを有して構成され、該左車輪側の車止めと右車輪側の車止めは中央部分で連
結され、一方側の車止めが動力部に連結されていることを特徴と
する請求項１記載の駐車装置。
【請求項３】前記車止めを突出状態に付勢するバネが
配置されていることを特徴とする請求項１または２記載
の駐車装置。