JP2003343113A - 駐車管理装置 - Google Patents

駐車管理装置

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JP2003343113A
JP2003343113A JP2002157332A JP2002157332A JP2003343113A JP 2003343113 A JP2003343113 A JP 2003343113A JP 2002157332 A JP2002157332 A JP 2002157332A JP 2002157332 A JP2002157332 A JP 2002157332A JP 2003343113 A JP2003343113 A JP 2003343113A
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JP
Japan
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lock
undulating
air cylinder
rod portion
base plate
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Application number
JP2002157332A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawakami
潔 川上
Kazuyoshi Kuramitsu
一義 倉光
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KAWAHARA KK
Original Assignee
KAWAHARA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自動車に人が乗降して、車体下部と自動車が駐
車している位置での地面間の高さに変動が生じても車体
と駐車管理装置に損傷が発生せず、適正な入出庫管理が
可能な駐車管理装置を提供する。 【解決手段】 ロックに導く機構とした起伏作用機構2
5と、強制的にロック状態を解除しようとする力が装置
内に伝達されても該力に有効に対抗できる機能を具備さ
せて強制的にロック状態を解除しようとするのを阻止す
る機構としたロック強制解除阻止機構33とを、ベ−ス
板3とカバ−部材35とを連結なさしめて生起させた一
の収納スペ−ス39に収納可能とし、しかも、ロックに
直接関与するロック部材41をカバ一部材35の前方側
から起立して当該カバ−部材35上をロックに係る動作
をさせ車体前面下部と押圧・接触することにより車体を
ロック可能となさしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、駐車管理装置に係
り、特に、所定額の駐車料金を支払わずに時間貸し駐車
場から自動車を出庫移動させようとする不正な行為の抑
止効果を、従来とは異なり自動車に対して損傷が生じる
ことのない設置位置で発揮できるように構成された駐車
管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時間貸し駐車場を利用する一部のドライ
バ−に、所定額の駐車料金を払わずに自動車を、時間貸
し駐車場から出庫移動させて逃避する(以下「違法駐
車」という。)不心得者が相当数存在し駐車料金が減収
する大きな要因となっており、時間貸し駐車場を経営す
る上で憂慮すべき事態となっている。
【0003】係る事態に対処すべく、時間貸し駐車場に
設置される駐車管理装置には、違法駐車に係る自動車が
時間貸し駐車場から外部に向けて出庫移動させようとす
るのを阻止する機構を具備させることが必須の要件とな
っており、従来から、係る機構が具備された駐車管理装
置に関し、例えば、特開平9−96123号公報、特開
11−62302号公報、特開2000−310053
号公報それぞれに開示された提案がある。
【0004】特開平9−96123号公報が開示する提
案は、起立したロック板に違法駐車をなす自動車が無理
にロック板を乗り越えようとして固定装置や起伏装置に
車体の重量が加わった過大な乗り越え作用力が作用する
ことを起因として、これら装置が破損するのを防止する
提案である。
【0005】すなわち、支持軸を爪車に対しスリップさ
せる滑り装置を爪車と支持軸の間に設け、違法駐車行為
のため、ロック板に倒伏方向の過負荷が作用したとき
に、係止爪が係合したままの爪車に対して支持軸がスリ
ップしながら空回りして係止爪や起伏装置に車体の重量
が加わった過大な乗り越え作用力を逃がして、固定装置
や起伏装置に直接作用しないようにして、これら装置が
破損するのを阻止する構成として破損するのを防止する
ものである。
【0006】また、特開11−62302号公報が開示
する提案は、ロック板起立時に違法駐車をなす自動車の
車輪がロック板に乗り上げても車体の重量を十分に支持
でき、しかも何らの制御機構を具備することなく違法駐
車をなす自動車の車体に損傷を与えずに違法駐車に係る
自動車が時間貸し駐車場から外部に向けて出庫移動する
のを阻止する提案である。
【0007】該提案は、油圧シリンダと駆動軸との間
に、駆動力伝達用のア−ムと、油圧シリンダに油圧を供
給する装置に対してオン・オフを設定するスイッチ機構
を設け、また、該駆動力伝達ア−ムはコイルばね等の弾
性材により油圧シリンダの駆動を吸収する遊び空間を介
して油圧シリンダと接続なさしめた構成とされている。
【0008】係る構成により、油圧シリンダを作動させ
ると、駆動力伝達のア−ムは、遊び空間を保持したまま
の状態で回動して駆動軸が回転することによりロック板
を上昇動させてロック板が駐車している自動車の底面と
接触すると、ロック板の上昇動は停止するが、油圧シリ
ンダの動作は停止せずに駆動力伝達用のア−ムの遊び空
間を移動等した後に動作を停止して、油圧シリンダ自体
が起立時のロック板の支持部材として作用させて、違法
駐車の自動車の車輪がロック板に乗り上げても破損する
ことのないようにしたものである。
【0009】更に、特開2000−310053号公報
が開示する提案は、過負荷への対応とともに駐車当初か
ら違法駐車することを意図してロック板が十分に開かせ
ないようにしたり、車体を傷つけないようにタイヤのみ
をロックしていることを悪用して上昇状態にあるロック
板を乗り越えることが可能となっている現状にも対処す
る提案である。
【0010】該提案は、ロック板を第一プレ−トと第二
プレ−トに分割し、分割された第一プレ−トを駐車車両
の中心側に配置するのに対し第二プレ−トを駐車車両の
外側に配置し、更に、開時の高さを第一プレ−トを第二
プレ−トより高くすることが可能とする構成としたもの
である。
【0011】係る構成により、第二プレ−トを外側から
押し下げたり、駐車車輪のタイヤが乗り越えようとして
も、第一プレ−トは押し下げられたり乗り越えられたり
されず、違法駐車がしにくいものとなるとともに、内側
の第一プレ−トを高くしているので、その部分のみが車
輪の底に突き当たり、外側の第二プレ−トは車輪の底に
突き当たらないため、車輪の底に食い込む現象を減らす
ことができるようにしたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開平9−9
6123号公報、特開11−62302号公報、特開2
000−310053号公報それぞれに開示された違法
駐車を抑止する機構が具備された駐車管理装置は、出庫
移動を阻止する際での、起立状態にあるロックする部材
に過大な乗り越え作用力が作用することに伴う固定装置
や起伏装置が破損することを防止する方策としては優れ
た提案である。
【0013】しかし、これら提案された駐車管理装置
は、いずれも出庫移動を直接的に阻止するロックしてい
る部材や機構が自動車の前輪と後輪間の車体下部の中央
位置と対面する位置に配置されている。一方、自動車に
人が乗降すると自動車に対する負荷重量が変動するの
で、車体下部と、自動車が駐車位置している地面からの
高さに変動が生じる。このため、ロックしている部材や
機構が、車体下部と衝撃的に摩擦接触する事態となる。
【0014】すると、自動車の車体下部に損傷を与えた
り、ロックしている部材や機構から前記した過大な乗り
越え作用力より大きな力である摩擦接触力が衝撃的に駐
車管理装置全体に伝播されることがある。係る力は、前
記した各提案に開示されている駐車管理装置の設計には
想定されておらず、係る力が余分に加わって損傷する。
また、ロックしている部材や機構が車体下部に引っ掛て
スム−ズな出庫が妨げられるといった問題点がある。
【0015】更に、出庫移動を阻止する動力源や動力の
伝達系統の一部が車体の側方から外部に突出した状態で
配置されているので、自動車が出庫する際に、所定の駐
車料金を支払った自動車であっても、これらに乗り上げ
るようなるので、スム−ズな入出庫ができないといった
問題点もある。
【0016】本発明は前記した事情に鑑み、自動車に人
が乗降して、車体下部と、自動車が駐車している位置に
おける地面間の高さに変動が生じても、車体と駐車管理
装置に損傷が生じることがなく所定の駐車料金を支払わ
ない自動車の不正出庫を阻止でき、しかも、所定の駐車
料金を支払った自動車は常にスム−ズに入出庫可能な駐
車管理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するた
め、請求項(1)の発明が講じた解決手段は、ロックに
直接関与する部材が車体前面側からロックに係る動作を
可能となさしめて車体前面下部と押圧・接触することに
より車体をロックし、ロックに導く機構と、強制的にロ
ック状態を解除しようとするのを阻止する機構をコンパ
クトな構成として一の収納スベ−スに収納可能とし、装
置全体が、車体前方中央位置のみを設置スペ−スとする
ことが可能な構造の駐車管理装置としたものである。
【0018】具体的には、ベ−ス板と、ロッド部を一側
に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏用エアシリンダ
と該ロッド部の先端と連結されてベ−ス板上に滑動可能
に設けられたラック部材と該ラック部材の一側側面と他
側側面それぞれと対面なさしめて設けられた一対の支持
部材と該ラック部材と噛合されたピニオン部材と該ピニ
オン部材の中心部に嵌入なさしめて該ピニオン部材と連
動連結されるとともに一対の支持部材それぞれを貫通し
てラック部材に対して上方から直交なさしめ且つ軸受部
材を介して両端の連結部がベ−ス板より突出するように
して配設された起伏力伝達部材とから構成された起伏作
用機構と、起伏用エアシリンダのロッド部の先端側に取
付られた突出位置保持用部材と着座側又はロッド出没側
が支持部材と連結されロッド部の突出時に先端側が突出
位置保持用部材と接触するようにして設けられたロック
部材強制回動阻止用エアシリンダとから構成されたロッ
ク強制解除阻止機構と、起伏力伝達部材の両端を外部に
突出なさしめて起伏作用機構とロック強制解除阻止機構
を覆うようにしてベ−ス板と連結されたカバ−部材と、
起伏力伝達部材の両端の連結部それぞれと連結されてカ
バ−部材の外側に配設されたロック部材とから構成され
る駐車管理装置としたものである。
【0019】請求項(2)の発明が講じた解決手段は、
請求項(1)の発明が講じた解決手段に加えて、車体前
面側からロックに係る動作をなさしめるロックに直接関
与する部材が、比較的車体前面の上方寄り位置と押圧・
接触して車体をロックしたため、より一層大きい強制的
にロック状態を解除しようとする力が装置内に伝達され
ても該力により一層有効に対抗できるようにして、前記
した各機構が損傷することなくロック状態を強制的に解
除しようとするのを確実に阻止できるようにしたもので
ある。
【0020】具体的には、ベ−ス板と、ロッド部を一側
に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏用エアシリンダ
と該ロッド部の先端と連結されてベ−ス板上に滑動可能
に設けられたラック部材と該ラック部材の一側側面と他
側側面それぞれと対面なさしめて設けられた一対の支持
部材と該ラック部材と噛合されたピニオン部材と該ピニ
オン部材の中心部に嵌入なさしめて該ピニオン部材と連
動連結されるとともに一対の支持部材それぞれを貫通し
てラック部材に対して上方から直交なさしめ且つ軸受部
材を介して両端の連結部がベ−ス板より突出するように
して配設された起伏力伝達部材とから構成された起伏作
用機構と、起伏用エアシリンダのロッド部の先端側に取
付られ横長に形成された突出位置保持用部材とベ−ス板
上の起伏用エアシリンダと隣接する位置に設けられた取
付部材と着座側又はロッド出没側が該取付部材と連結さ
れロッド部の突出時に先端側が突出位置保持用部材と接
触するようにして設けられたロック部材強制回動阻止用
エアシリンダとから構成されたロック強制解除阻止機構
と、起伏力伝達部材の両端を外部に突出なさしめて起伏
作用機構とロック強制解除阻止機構を覆うようにしてベ
−ス板と連結されたカバ−部材と、起伏力伝達部材の両
端の連結部それぞれと連結されてカバ−部材の外側に配
設されたロック部材とから構成される駐車管理装置とし
たものである。
【0021】請求項(3)の発明が講じた解決手段は、
請求項(1)の発明が講じた解決手段に加えて、ロック
する対象の自動車が大型であって、ロックに係る動作を
なさしめるロックに直接関与する部材が、駐車している
位置における地面から高い位置となっている車体前面下
部と押圧・接触して車体をロックしたことから、更に大
きい強制的にロック状態を解除しようとする力が装置内
に伝達されても該力が伝達されたことに起因して生起す
る回動しようとする構成部材の動作を阻止することによ
り、強制的にロック状態を解除しようとする力が大きく
なっても、前記した各機構が損傷することなくロック状
態を強制的に解除しようとするのを確実に阻止できるよ
うにしたものである。
【0022】具体的には、 ベ−ス板と、ロッド部を一
側に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏用エアシリン
ダと該ロッド部の先端と連結されてベ−ス板上に滑動可
能に設けられたラック部材と該ラック部材の一側側面と
他側側面それぞれと対面なさしめて設けられた一対の支
持部材と該ラック部材と噛合されたピニオン部材と該ピ
ニオン部材の中心部に嵌入なさしめて該ピニオン部材と
連動連結されるとともに一対の支持部材それぞれを貫通
してラック部材に対して上方から直交なさしめ且つ軸受
部材を介して両端の連結部がベ−ス板より突出するよう
にして配設され支持部材と軸受部材間に溝が刻設された
起伏力伝達部材とから構成された起伏作用機構と、ロッ
ド部を起伏力伝達部材側に向けベ−ス板上の支持部材と
軸受部材とが設けられた位置間に設けられた複数のロッ
ク部材強制回動阻止用エアシリンダと複数のロック部材
強制回動阻止用エアシリンダそれぞれのロッド部の先端
側に取付られ先端側が起伏力伝達部材に刻設された溝に
嵌入可能に形成された起伏力伝達部材強制回動阻止部材
とから構成されたロック強制解除阻止機構と、起伏力伝
達部材の両端を外部に突出なさしめて起伏作用機構とロ
ック強制解除阻止機構を覆うようにしてベ−ス板と連結
されたカバ−部材と、起伏力伝達部材の両端の連結部そ
れぞれと連結されてカバ−部材の外側に配設されたロッ
ク部材とから構成される駐車管理装置としたものであ
る。
【0023】つぎに、請求項(1)の発明の実施の形態
について説明する。自動車が所定位置に入庫したことが
確認された際に、起伏用エアシリンダを一側に動作させ
ると、ロッド部が水平に突出動作をなすため、突出位置
保持用部材がラック部材を水平に押圧する。
【0024】すると、ラック部材は、スム−ズに押圧さ
れる方向にベ−ス板上を滑動するので、該ラック部材と
噛合しているピニオン部材は、連動して一方向に回動す
る。係るピニオン部材の回動により、起伏力伝達部材
は、連動して一方向に回動するので、ロック部材は、該
起伏力伝達部材の両端の連結部を経由して回動力を受け
て一側にカバ−部材上を回動し、入庫している自動車の
車体前面下部に押圧・接触する。
【0025】係る押圧・接触により、ロック部材は、車
体に対して出庫方向と逆方向の押圧力を付与するととも
に、一側への起伏用エアシリンダの動作を維持しても、
起伏力伝達部材は回動せずに静止するので、該起伏用エ
アシリンダのロッド部及びピニオン部材は、より一層の
突出動作ができず、力が釣り合った状態で静止する。
【0026】この際に、一側への起伏用エアシリンダの
動作を維持しつつ、ロック部材強制回動阻止用エアシリ
ンダを一側に動作させると、該ロック部材強制回動阻止
用エアシリンダのロッド部が一層突出動作をなして該ロ
ッド部と起伏用エアシリンダの先端側に取付られた突出
位置保持用部材の裏側とが接触し、自動車が所定の位置
に入庫した状態での駐車管理装置の入庫体制が整う。
【0027】そして、ドライバ−が所定の駐車料金を支
払わずに自動車を出庫移動させると、前記した駐車管理
装置の入庫体制が維持されることから、車体から受けた
出庫方向側に作用する押圧力がロック部材に作用する。
すると、該ロック部材に他側に回動しようとする回動力
が生起され、該回動力が、起伏力伝達部材を経由してピ
ニオン部材に伝達されるため、ラック部材は前記した方
向と逆方向に引き込み動作しようとする。
【0028】すると、起伏用エアシリンダのロッド部も
連動して同方向に引き込み動作しようとするが、ロック
部材強制回動阻止用エアシリンダのロッド部が、起伏用
エアシリンダのロッド部の先端側に取付られている突出
位置保持用部材を強固に引き込み方向への移動を阻止す
るので、ロック部材は、現状の回動状態で出庫しようと
している自動車の車体前面下部に対する押圧・接触を維
持し、ドライバ−が所定の駐車料金を支払わずに自動車
を出庫移動させようとする違法な行為を阻止する。
【0029】請求項(2)の発明の構成により、前記し
たと同様にして自動車が所定の位置に入庫した状態での
駐車管理装置の入庫体制が整った後に、ドライバ−が所
定の駐車料金を支払わずに自動車を出庫移動させると、
前記した駐車管理装置の入庫体制が維持されることか
ら、車体から受けた出庫方向側に作用する押圧力がロッ
ク部材に作用する。
【0030】すると、前記したと同様にして、起伏用エ
アシリンダのロッド部も連動して同方向に引き込み動作
しようとするが、ロック部材強制回動阻止用エアシリン
ダのロッド部が、起伏用エアシリンダのロッド部の先端
側に取付られている横長に形成された突出位置保持用部
材に対してピニオン部材側を作用方向とする押圧力を作
用して引き込み動作をしようとする力に強固に対抗する
ので、引き込み方向への移動を阻止する。
【0031】このため、ロック部材は、現状の回動状態
で出庫しようとしている自動車の車体前面に対する押圧
・接触を維持し、ドライバ−が所定の駐車料金を支払わ
ずに自動車を出庫移動させようとする違法な行為を阻止
する。
【0032】請求項(3)の発明の構成により、前記し
たと同様にして、起伏力伝達部材が一方向に回動する
と、該起伏力伝達部材の支持部材と軸受部材間の表面に
刻設された溝がロック部材強制回動阻止部材と対面した
状態で、ロック部材は、該起伏力伝達部材の両端の連結
部を経由して回動力を受けて一側にカバ−部材上を回動
し入庫している自動車の車体前面下部に押圧・接触す
る。
【0033】この際に、一側への起伏用エアシリンダの
動作を維持しつつ、複数のロック部材強制回動阻止用エ
アシリンダそれぞれを一側に動作させると、複数のロッ
ク部材強制回動阻止用エアシリンダそれぞれのロッド部
が一層突出動作をなして起伏力伝達部材強制回動阻止部
材が起伏力伝達部材の支持部材と軸受部材間の表面に刻
設された溝に嵌入され、自動車が所定の位置に入庫した
状態での駐車管理装置の入庫体制が整う。
【0034】入庫後の一定時間経過した際に、ドライバ
−が所定の駐車料金を支払わずに自動車を出庫移動させ
ると、前記した駐車管理装置の入庫体制が維持されるこ
とから、車体前面下部から受けた出庫方向側に作用する
押圧力がロック部材に作用する。このため、前記したと
同様にして、起伏力伝達部材に他側に回動させようとす
る回動力が作用されるが、起伏力伝達部材の前記した位
置に刻設されている溝に嵌入された起伏力伝達部材強制
回動阻止部材により、起伏力伝達部材は、係る回動が阻
止される。
【0035】このため、ロック部材は、現状の回動状態
で出庫しようとしている自動車の車体前面下部に対する
押圧・接触を維持し、ドライバ−が所定の駐車料金を支
払わずに自動車を出庫移動させようとする違法な行為を
阻止する。
【0036】
【実施例】請求項(1)の発明の一実施例を、図面を参
照しながら説明する。図1は請求項(1)の発明の一実
施例に係る駐車管理装置を上方からカバ−部材を取り外
してみた場合を示し、図2は同実施例に係る駐車管理装
置を図1のA−A線で切断してみた場合を示し、図3は
ロック部材強制回動阻止用エアシリンダを正面から拡大
して見た場合を示し、図4はロック部材強制回動阻止用
エアシリンダを上方から拡大して見た場合を示したもの
である。
【0037】図1及び図2に示すように、3は、長方形
の板状に形成され前方側端部3Aと後方側端部3Bとが
上方に直角に折り曲げられたベ−ス板である。
【0038】図1、図2及び図4に示すように、5は、
ロッド部7を前方側に向けて該ベ−ス板3上の略中央の
後方寄り位置に設けられた起伏用エアシリンダである。
また、9は、該ロッド部7の先端7Aと連結されて案内
部材11を介してロッド部7の出没線上のベ−ス板3上
に滑動可能に設けられたラック部材である。さらに、1
3は、断面L形状に形成されるとともに前方寄り位置に
支持穴15が貫設され、該ラック部材9の一側側面9A
と他側側面9Bそれぞれと対面なさしめてベ−ス板3上
に設けられた一対の支持部材である。
【0039】図1及び図2に示すように、17は、中心
部に嵌入穴19が設けられ該ラック部材9と噛合された
ピニオン部材である。また、21は、該嵌入穴19に嵌
入なさしめて該ピニオン部材17と連動連結されるとと
もに一対の支持部材13それぞれの支持穴15を貫通し
てラック部材9に対して上方から直交なさしめ且つベ−
ス板3上の一側側方端と他側側方端それぞれに設けられ
た軸受部材23を介して両端の連結部21A、21Bが
ベ−ス板3より突出するようにして配設された起伏力伝
達部材である。
【0040】そして、前記した起伏用エアシリンダ5
と、ラック部材9と、ピニオン部材17と、一対の支持
部材13と、起伏力伝達部材21とから起伏作用機構2
5が構成されている。
【0041】図1乃至図4に示すように、27は、起伏
用エアシリンダ5のロッド部7の先端側7Aに取付られ
た突出位置保持用部材であり、29は、着座側29Aが
支持部材13と連結されロッド部31の突出時に先端側
方側31Aが突出位置保持用部材27と接触するように
して設けられたロック部材強制回動阻止用エアシリンダ
であり、これらからロック強制解除阻止機構33が構成
されている。
【0042】図2に示すように、35は、前方寄り位置
35Cから前方側端部35Aに向けてと後方寄り位置3
5Dから後方側端部35Bに向けて斜めに屈曲されると
ともに、前方側端部35Aと後方側端部35Bとが水平
に伸ばされ、全体として長方形の箱状に形成されたカバ
−部材である。
【0043】そして、該カバ−部材35の前方側端部3
5Aと前記したベ−ス板3の前方側端部3A、及び該カ
バ−部材35の後方側端部35Bと前記したベ−ス板3
の後方側端部3Bとがそれぞれ連結ボルト37により連
結されて現出する収容空間39に該カバ−部材35が覆
うようにして前記した起伏作用機構25とロック強制解
除阻止機構33が収納されている。
【0044】図1及び図2に示すように、41は、断面
円形であって前記したカバ−部材35の前方側を内側に
取り囲み可能な逆U字形に形成され、両端の連結部位4
1Aと起伏力伝達部材21の連結部21A、及び連結部
位41Bと起伏力伝達部材21の連結部21Bとがそれ
ぞれ連結されてカバ−部材35の外側前方に配設された
ロック部材である。
【0045】そして、前記したベ−ス板3と、起伏作用
機構25と、ロック強制解除阻止機構33と、カバ−部
材35と、ロック部材41と、から請求項(1)の発明
の一実施例に係る駐車管理装置1が構成されている。
【0046】尚、図1に示すように、43は、起伏作用
機構25を構成する起伏用エアシリンダ5とロック強制
解除阻止機構33を構成するロック部材強制回動阻止用
エアシリンダ29の動作を制御する制御装置である。
【0047】つぎに、請求項(1)の発明の一実施例の
実施の形態について説明する。自動車が所定位置に入庫
したことが確認されると、制御装置43のロック開始指
令により起伏用エアシリンダ5を一側に動作させると、
ロッド部7が水平に突出動作をなすため、突出位置保持
用部材27がラック部材9を水平に押圧する。
【0048】すると、ラック部材9は、案内部材11に
より案内されながらスム−ズに押圧される方向(図4に
示す矢印44方向)にベ−ス板3上を滑動するので、該
ラック部材9と噛合しているピニオン部材17は、連動
して一方向に回動する。
【0049】係るピニオン部材17の回動により、図2
に示すように、起伏力伝達部材21は、一対の支持部材
13及び一対の軸受部材23により水平に回動支持され
ながら連動して反時計方向(図2に示す矢印45)に回
動するので、水平状態でベ−ス板3及びカバ−部材35
の前方に静止していたロック部材41は、起伏力伝達部
材21の両端の連結部21A、21Bを経由して回動力
を受け起伏力伝達部材21を中心としてカバ−部材35
上を同様に反時計方向に回動し、入庫している自動車の
車体47の前面下部47Aに押圧・接触する。
【0050】係る押圧・接触により、ロック部材41
は、車体47に対して出庫方向(図2に示す矢印49方
向)と逆方向である入庫方向(図2に示す矢印51方
向)を作用方向とする押圧力を付与するとともに、一側
への起伏用エアシリンダ5の動作を維持しても、起伏力
伝達部材21は反時計方向には回動せずに静止するの
で、該起伏用エアシリンダ5のロッド部7は、より一層
の突出動作をせず、またピニオン部材17は、より一層
一方向には回動できず、力が釣り合った状態で静止す
る。
【0051】この際に、制御装置43のロック維持指令
により、一側への起伏用エアシリンダ5の動作を維持し
つつ、ロック部材強制回動阻止用エアシリンダ29を一
側に動作させると、図4に示すように、該ロック部材強
制回動阻止用エアシリンダ29のロッド部31が図4に
示す矢印50方向に一層突出動作をなして該ロッド部3
1の先端側方側31Aと、起伏用エアシリンダ5のロッ
ド部7の先端側7Aに取付られた突出位置保持用部材2
7の裏側とが接触し、車体47が所定の位置に入庫した
状態での駐車管理装置1の入庫体制が整う。
【0052】係る入庫体制下において、ドライバ−が所
定の駐車料金を支払わずに自動車を出庫させようとして
僅かに出庫移動すると、前記した駐車管理装置1の入庫
体制が維持されることから、車体47から受けた出庫方
向(図2に示す矢印49方向)側に作用する押圧力がロ
ック部材41に作用する。すると、該ロック部材41に
起伏力伝達部材21を中心として他側である時計方向
(図2に示す矢印46方向)に回動させようとする回動
力が生起され、該回動力が、起伏力伝達部材21を経由
してピニオン部材17に伝達されるため、ラック部材9
は前記した方向と逆方向(図4に示す矢印46方向)に
引き込み動作しようとする。
【0053】すると、起伏用エアシリンダ5のロッド部
7も連動して同方向に引き込み動作しようとするが、図
1、図2及び図4に示すように、ロック部材強制回動阻
止用エアシリンダ29のロッド部31の先端側方側31
Aが、起伏用エアシリンダ5のロッド部7の先端側7A
に取付られている突出位置保持用部材27に対して強固
に引き込み方向への移動を阻止するので、ロック部材4
1は、現状の回動状態で出庫しようとしている自動車の
車体47の前面下部47Aに対する押圧・接触を維持
し、ドライバ−が所定の駐車料金を支払わずに自動車を
出庫移動させようとする違法な行為を阻止する。
【0054】つぎに、請求項(2)の発明の一実施例
を、図面を参照しながら説明する。図5は請求項(2)
の発明の一実施例に係る駐車管理装置を上方からカバ−
部材を取り外してみた場合を示し、図6は同実施例に係
る駐車管理装置を図5のA−A線で切断してみた場合を
示し、図7は同実施例に係る駐車管理装置を図5のA−
B線で切断してみた場合を示し、図8は同実施例に係る
駐車管理装置の入庫体制維持挙動を模式的に示したもの
である。、
【0055】図5及び図6に示すように、53は、断面
L形状であって前記したロック部材強制回動阻止用エア
シリンダ29が取付られないため長さが短く形成される
とともに前方寄り位置に支持穴15が貫設され、前記し
たラック部材9の一側側面9Aと他側側面9Bそれぞれ
と対面なさしめてベ−ス板3上に設けられた一対の支持
部材である。
【0056】そして、前記した起伏用エアシリンダ5
と、ラック部材9と、ピニオン部材17と、一対の支持
部材53と、起伏力伝達部材21とから起伏作用機構5
5が構成されている。
【0057】図5乃至図8に示すように、57は、前記
した起伏用エアシリンダ5のロッド部7の先端側7Aに
取付られ後述するロック部材強制回動阻止用エアシリン
ダ59のロッド部61と押圧・接触可能な長さの横長で
あって中央部側57Aを厚肉とし、ロッド部61と押圧
・接触する下方段部57Bを薄肉とした二段状に形成さ
れた突出位置保持用部材である。
【0058】また、図5、図7及び図8に示すように、
59は、ベ−ス板3上であって起伏用エアシリンダ5の
一側側方と他側側方の隣接する位置に取付台60を介し
てそれぞれ設けられ、ロッド部61の突出時に、該ロッ
ド部61の先端側61Aが突出位置保持用部材57の下
方段部57Bと押圧・接触するようにして設けられたロ
ック部材強制回動阻止用エアシリンダである。
【0059】図5乃至図7に示すように、突出位置保持
用部材57と、一対のロック部材強制回動阻止用エアシ
リンダ59とからロック強制解除阻止機構63が構成さ
れ、前記したベ−ス板3と、起伏作用機構55と、ロッ
ク強制解除阻止機構63と、カバ−部材35と、ロック
部材41と、から請求項(2)の発明の一実施例に係る
駐車管理装置65が構成されている。
【0060】尚、図5に示すように、67は、起伏作用
機構55を構成する起伏用エアシリンダ5とロック強制
回動阻止機構63を構成する一対のロック部材強制回動
阻止用エアシリンダ59の動作を制御する制御装置であ
る。
【0061】つぎに、請求項(2)の発明の一実施例の
実施の形態を説明する。前記したと同様にして自動車が
所定の位置に入庫した時点で制御装置67がロック維持
指令すると、一側への起伏用エアシリンダ5の動作が維
持されるとともに、一対のロック部材強制回動阻止用エ
アシリンダ59は一側に動作する。
【0062】すると、図8に示すように、一対のロック
部材強制回動阻止用エアシリンダ59それぞれのロッド
部61が一層押圧方向(図8に示す矢印56方向)に突
出動作をなしてロッド部61の先端側61Aと、起伏用
エアシリンダ5のロッド部7の先端側7Aに取付られた
突出位置保持用部材57の両端近くの下方段部57Bと
が押圧・接触し、自動車の車体47が所定の位置に入庫
した状態での駐車管理装置65の入庫体制が整う。
【0063】係る入庫体制下において、ドライバ−が所
定の駐車料金を支払わずに自動車を出庫させようとして
僅かに出庫移動させると、前記した駐車管理装置65の
入庫体制が維持されることから、前記したと同様にし
て、ロック部材41に起伏力伝達部材21を中心として
他側である時計方向(図6に示す矢印69方向)に回動
させようとする回動力が生起されるため、前記したと同
様にして、ラック部材9は前記した方向と逆方向に引き
込み動作しようとする。
【0064】すると、前記したと同様にして、起伏用エ
アシリンダ5のロッド部7も連動して同方向(図8に示
す矢印58方向)に引き込み動作しようとするが、図8
に示すように、一対のロック部材強制回動阻止用エアシ
リンダ59それぞれのロッド部61の先端部61Aが、
起伏用エアシリンダ5のロッド部7の先端側7Aに取付
られている突出位置保持用部材57の一方と他方の下側
段部57Bに対してピニオン部材17側を作用方向とす
る押圧力を作用して引き込み動作をしようとする力に強
固に対抗するので、起伏用エアシリンダ5のロッド部7
引き込み方向への移動を阻止する。
【0065】このため、ロック部材41は、現状の回動
状態で出庫しようとしている自動車の車体47の前面4
7Aに対する押圧・接触を維持し、ドライバ−が所定の
駐車料金を支払わずに自動車を出庫移動させようとする
違法な行為を阻止する。
【0066】つぎに、請求項(3)の発明の一実施例
を、図面を参照しながら説明する。図9は請求項(3)
の発明の一実施例に係る駐車管理装置を上方からカバ−
部材を取り外してみた場合を示し、図10は同実施例に
係る駐車管理装置を図9のA−A線で切断してみた場合
を示し、図11はロック部材強制回動阻止用エアシリン
ダのロッド部に取付られた起伏力伝達部材強制回動阻止
部材が強制回動されようとされる起伏力伝達部材の動作
を阻止する挙動を模式的に示したものである。
【0067】図9乃至図11に示すように、71は、前
記したピニオン部材17の嵌入穴19に嵌入なさしめて
該ピニオン部材17と連動連結されるとともに一対の支
持部材13それぞれの支持穴15を貫通してラック部材
9に対して上方から直交なさしめ且つ軸受部材23を介
して両端の連結部71A、71Bがベ−ス板3より突出
するようにして配設され一方の支持部材13と軸受部材
23間と他方の支持部材13と軸受部材23間にそれぞ
れ溝73が刻設された起伏力伝達部材である。
【0068】そして、前記した起伏用エアシリンダ5
と、ラック部材9と、ピニオン部材17と、一対の支持
部材13と、起伏力伝達部材71とから起伏作用機構7
5が構成されている。
【0069】図9乃至図11に示すように、77は、起
伏力伝達部材71に対して水平に対面なさしめるととも
に先端部79Aに台形板状に形成された回動阻止突起部
材81を設けしめたロッド部79を備え取付台82を介
して一方の支持部材13と軸受部材23間と他方の支持
部材13と軸受部材23間のベ−ス板3上にそれぞれ設
けられたロック部材強制回動阻止用エアシリンダであ
る。
【0070】図9及び図10に示すように、前記した一
対の回動阻止突起部材81と、一対のロック部材強制回
動阻止用エアシリンダ77とからロック強制解除阻止機
構83が構成されている。
【0071】図10に示すように、84は、ロック部材
強制回動阻止用エアシリンダ77が取付台82を介して
ベ−ス板3上に設けられたため前方側を水平に延伸して
前方側の空間を広くし、その他は前記したカバ−部材3
5と同様に形成した本実施例に係るカバ−部材である。
【0072】図9及び図10に示すように、前記したベ
−ス板3と、起伏作用機構75と、ロック強制解除阻止
機構83と、カバ−部材84と、ロック部材41と、か
ら請求項(3)の発明の一実施例に係る駐車管理装置8
5が構成されている。
【0073】尚、図5に示すように、87は、起伏作用
機構75を構成する起伏用エアシリンダ5とロック強制
解除阻止機構83を構成する一対のロック部材強制回動
阻止用エアシリンダ77の動作を制御する制御装置であ
る。
【0074】つぎに、請求項(3)の発明の一実施例の
実施の形態を説明する。自動車が所定位置に入庫したこ
とが確認されると、図9及び図10に示すように、制御
装置87のロック開始指令により起伏用エアシリンダ5
を一側に動作させると、前記したと同様にして、ピニオ
ン部材17が一方向に回動するので、溝73がベ−ス板
3と対面されている起伏力伝達部材71は、一対の支持
部材53及び一対の軸受部材23により水平に回動支持
されながら連動して反時計方向(図10及び図11に示
す矢印89方向)に回動する。
【0075】係る起伏力伝達部材71の回動動作によ
り、ロック部材41は前記したと同様にして入庫してい
る自動車の車体47の前面47Bに押圧・接触するとと
もに、図10及び図11に示すように、起伏力伝達部材
71は、溝73が回動阻止突起部材81と対面した状態
で回動を停止する。
【0076】この際に、制御装置87のロック維持指令
により、一側への起伏用エアシリンダ5の動作を維持し
つつ、一対のロック部材強制回動阻止用エアシリンダ7
7それぞれを一側に動作させると、図11に示すよう
に、一対のロック部材強制回動阻止用エアシリンダ77
それぞれのロッド部79が一層突出動作をなすので、ロ
ック部材強制回動阻止部材81が起伏力伝達部材71に
前記したようにして刻設された溝73に嵌入されて起伏
力伝達部材71が回動不能な状態とされ、自動車が所定
の位置に入庫した状態での駐車管理装置の入庫体制が整
う。
【0077】入庫後の一定時間経過した際に、ドライバ
−が所定の駐車料金を支払わずに自動車を出庫移動させ
ると、前記した駐車管理装置85の入庫体制が維持され
ることから、車体47の前面47Bから受けた出庫方向
(図10に示す矢印91方向)に作用する押圧力がロッ
ク部材41に作用する。このため、前記したと同様にし
て、ロック部材41に起伏力伝達部材71を中心として
他側である時計方向(図10及び図11に示す矢印93
方向)に回動させようとする回動力が作用されるが、起
伏力伝達部材71に前記した位置二箇所に刻設されてい
る溝73に嵌入されたロック部材強制回動阻止部材81
により係る回動が阻止される。
【0078】このため、ピニオン部材17に時計方向に
作用する回動力が作用されないことから、ラック部材9
は前記した引き込み動作しようとしないので、ロック部
材41は、現状の回動状態で出庫しようとしている自動
車の車体47の前面47Bに対する押圧・接触を維持
し、ドライバ−が所定の駐車料金を支払わずに自動車を
出庫移動させようとする違法な行為を阻止する。
【0079】
【発明の効果】請求項(1)の発明の構成により、ロッ
クに導く機構である起伏作用機構と、強制的にロック状
態を解除しようとする力が装置内に伝達されても該力に
有効に対抗できる機能を備えた強制的にロック状態を解
除しようとするのを阻止する機構であるロック強制解除
阻止機構とを、ベ−ス板とカバ−部材とを連結なさしめ
て生起させた一の収納スペ−スに収納可能とし、しか
も、ロックに直接関与するロック部材をカバ一部材の前
方側から起立して当該カバ−部材上をロックに係る動作
をして車体前面下部と押圧・接触することにより車体を
ロック可能とすることができる。係る著効から、駐車管
理装置を強制的にロック状態を解除しようとする力が装
置内に伝達されても破損することのない構成としつつ駐
車管理装置全体をコンパクトに構成することができ、駐
車管理装置を、駐車する自動車の車体前方中央位置のみ
を設置スペ−スとすることができる。また、所定の駐車
料金を支払わない自動車の不正出庫を阻止できるととも
に、自動車に人が乗降して車体と駐車している地面間の
距離に変動が生じても、車体と駐車管理装置の構成部材
とが接触することがなく、車体や駐車管理装置に接触に
伴う損傷が生じることがない。更に、自動車に人が乗降
する通路や自動車の車輪が移動する通路に駐車管理装置
の構成部材が存在しないことから、人が自動車に乗降す
る際の踏み付けや自動車の入出庫に伴う車輪の乗り上げ
といったことがなく、これらを起因とする駐車管理装置
の損傷が発生することがなく、所定の駐車料金を支払っ
た自動車が常にスム−ズに入出庫することができる。
【0080】請求項(2)の発明の構成により、ロック
に導く機構である起伏作用機構と、より一層大きな強制
的にロック状態を解除しようとする力が装置内に伝達さ
れても該力が伝達される方向と直接対抗する方向に該力
と対抗できる機能を備えた強制的にロック状態を解除し
ようとするのを阻止する機構であるロック強制解除阻止
機構とを、ベ−ス板とカバ−部材とを連結なさしめて生
起させた一の収納スペ−スに収納可能とし、しかも、ロ
ックに直接関与するロック部材をカバ一部材の前方側か
ら起立して当該カバ−部材上をロックに係る動作をして
請求項(1)の発明が想定した車体前面より高い車体前
面と押圧・接触することにより車体をロック可能とする
ことができる。係る著効から、駐車管理装置を請求項
(1)の発明が想定したより大きな強制的にロック状態
を解除しようとする力が装置内に伝達されても破損する
ことのない構成としつつ駐車管理装置全体をコンパクト
に構成することができ、駐車管理装置を、駐車する自動
車の車体前方中央位置のみを設置スペ−スとすることが
できる。また、その他請求項(1)の発明と同様の効果
を奏する。
【0081】請求項(3)の発明の構成により、ロック
に導く機構である起伏作用機構と、請求項(2)の発明
が想定したのより大きな強制的にロック状態を解除しよ
うとする力が装置内に伝達されても伝達経路にあり係る
伝達により回動しようとする起伏力伝達部材の回動を阻
止することにより該力と対抗できる機能を備えた強制的
にロック状態を解除しようとするのを阻止する機構であ
るロック強制解除阻止機構とを、ベ−ス板とカバ−部材
とを連結なさしめて生起させた一の収納スペ−スに収納
可能とし、しかも、ロックに直接関与するロック部材を
カバ一部材の前方側から起立して当該カバ−部材上をロ
ックに係る動作をして請求項(1)の発明や請求項
(2)の発明が想定したより大型の自動車の車体前面と
押圧・接触することにより車体をロック可能とすること
ができる。係る著効から、駐車管理装置を請求項(1)
の発明や請求項(2)の発明が想定したより大きな強制
的にロック状態を解除しようとする力が装置内に伝達さ
れても破損することのない構成としつつ駐車管理装置全
体をコンパクトに構成することができ、駐車管理装置
を、駐車する大型の自動車の車体前方中央位置のみを設
置スペ−スとすることができる。また、その他請求項
(1)の発明と同様の効果を奏する。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項(1)の発明の一実施例に係る駐車管理
装置をカバ−部材を取り外した状態で示した平面図であ
る。
【図2】同実施例に係る駐車管理装置を図1のA−A線
で切断してみた場合を示した側面断面図である。
【図3】ロック部材強制回動阻止用エアシリンダを示し
た拡大正面図である。
【図4】同ロック部材強制回動阻止用エアシリンダを示
した拡大平面図である。
【図5】請求項(2)の発明の一実施例に係る駐車管理
装置をカバ−部材を取り外した状態で示した平面図であ
る。
【図6】同実施例に係る駐車管理装置を図5のA−A線
で切断してみた場合を示した側断面図である。
【図7】同実施例に係る駐車管理装置を図5のA−B線
で切断してみた場合を示した側面断面図である。
【図8】同実施例に係る駐車管理装置の入庫体制維持挙
動を示した模式図である。
【図9】請求項(3)の発明の一実施例に係る駐車管理
装置をカバ−部材を取り外した状態で示した平面図であ
る。
【図10】同実施例に係る駐車管理装置を図9のA−A
線で切断してみた場合を示した側面断面図である。
【図11】ロック部材強制回動阻止用エアシリンダのロ
ッド部に取付られた起伏力伝達部材強制回動阻止部材が
強制回動されようとされる起伏力伝達部材の動作を阻止
する挙動を示した模式図である。
【符号の説明】
1 請求項(1)の発明の一実施例に係る駐車管理装
置 3 ベ−ス板 5 起伏用エアシリンダ 9 ラック部材 17 ピニオン部材 21 起伏力伝達部材 25 起伏作用機構 33 ロック強制解除阻止機構33 35 カバ−部材 41 ロック部材 43 制御装置 53 支持部材 55 起伏作用機構 57 突出位置保持用部材 59 ロック部材強制回動阻止用エアシリンダ 63 ロック強制解除阻止機構 65 請求項(2)の発明の一実施例に係る駐車管理装
置 67 制御装置 71 起伏力伝達部材 75 起伏作用機構 77 ロック部材強制回動阻止用エアシリンダ 83 ロック強制解除阻止機構 84 カバ−部材 85 請求項(3)の発明の一実施例に係る駐車管理装
置 87 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベ−ス板と、 ロッド部を一側に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏
    用エアシリンダと、該ロッド部の先端と連結されてベ−
    ス板上に滑動可能に設けられたラック部材と、該ラック
    部材の一側側面と他側側面それぞれと対面なさしめて設
    けられた一対の支持部材と、該ラック部材と噛合された
    ピニオン部材と、該ピニオン部材の中心部に嵌入なさし
    めて該ピニオン部材と連動連結されるとともに一対の支
    持部材それぞれを貫通してラック部材に対して上方から
    直交なさしめ且つ軸受部材を介して両端の連結部がベ−
    ス板より突出するようにして配設された起伏力伝達部材
    と、から構成された起伏作用機構と、 起伏用エアシリンダのロッド部の先端側に取付られた突
    出位置保持用部材と、着座側又はロッド出没側が支持部
    材と連結されロッド部の突出時に先端側が突出位置保持
    用部材と接触するようにして設けられたロック部材強制
    回動阻止用エアシリンダと、から構成されたロック強制
    解除阻止機構と、 起伏力伝達部材の両端を外部に突出なさしめて起伏作用
    機構とロック強制解除阻止機構を覆うようにしてベ−ス
    板と連結されたカバ−部材と、 起伏力伝達部材の両端の連結部それぞれと連結されてカ
    バ−部材の外側に配設されたロック部材と、 から構成されていることを特徴とする駐車管理装置。
  2. 【請求項2】 ベ−ス板と、 ロッド部を一側に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏
    用エアシリンダと、該ロッド部の先端と連結されてベ−
    ス板上に滑動可能に設けられたラック部材と、該ラック
    部材の一側側面と他側側面それぞれと対面なさしめて設
    けられた一対の支持部材と、該ラック部材と噛合された
    ピニオン部材と、該ピニオン部材の中心部に嵌入なさし
    めて該ピニオン部材と連動連結されるとともに一対の支
    持部材それぞれを貫通してラック部材に対して上方から
    直交なさしめ且つ軸受部材を介して両端の連結部がベ−
    ス板より突出するようにして配設された起伏力伝達部材
    と、から構成された起伏作用機構と、 起伏用エアシリンダのロッド部の先端側に取付られ横長
    に形成された突出位置保持用部材と、ベ−ス板上の起伏
    用エアシリンダと隣接する位置に設けられた取付部材
    と、着座側又はロッド出没側が該取付部材と連結されロ
    ッド部の突出時に先端側が突出位置保持用部材と接触す
    るようにして設けられたロック部材強制回動阻止用エア
    シリンダと、から構成されたロック強制解除阻止機構
    と、 起伏力伝達部材の両端を外部に突出なさしめて起伏作用
    機構とロック強制解除阻止機構を覆うようにしてベ−ス
    板と連結されたカバ−部材と、 起伏力伝達部材の両端の連結部それぞれと連結されてカ
    バ−部材の外側に配設されたロック部材と、 から構成されていることを特徴とする駐車管理装置。
  3. 【請求項3】 ベ−ス板と、 ロッド部を一側に向けて該ベ−ス板上に設けられた起伏
    用エアシリンダと、該ロッド部の先端と連結されてベ−
    ス板上に滑動可能に設けられたラック部材と、該ラック
    部材の一側側面と他側側面それぞれと対面なさしめて設
    けられた一対の支持部材と、該ラック部材と噛合された
    ピニオン部材と、該ピニオン部材の中心部に嵌入なさし
    めて該ピニオン部材と連動連結されるとともに一対の支
    持部材それぞれを貫通してラック部材に対して上方から
    直交なさしめ且つ軸受部材を介して両端の連結部がベ−
    ス板より突出するようにして配設され支持部材と軸受部
    材間に溝が刻設された起伏力伝達部材と、から構成され
    た起伏作用機構と、 ロッド部を起伏力伝達部材側に向けベ−ス板上の支持部
    材と軸受部材とが設けられた位置間に設けられた複数の
    ロック部材強制回動阻止用エアシリンダと、複数のロッ
    ク部材強制回動阻止用エアシリンダそれぞれのロッド部
    の先端側に取付られ先端側が起伏力伝達部材に刻設され
    た溝に嵌入可能に形成された起伏力伝達部材強制回動阻
    止部材と、から構成されたロック強制解除阻止機構と、 起伏力伝達部材の両端を外部に突出なさしめて起伏作用
    機構とロック強制解除阻止機構を覆うようにしてベ−ス
    板と連結されたカバ−部材と、 起伏力伝達部材の両端の連結部それぞれと連結されてカ
    バ−部材の外側に配設されたロック部材と、 から構成されていることを特徴とする駐車管理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102877678A (zh) * 2012-09-28 2013-01-16 帕洛克(厦门)电子科技有限公司 一种遥控车位锁
CN104963535A (zh) * 2015-06-16 2015-10-07 长沙智尚电气有限公司 一种基于rfid的车位锁及实现方法
CN105544435A (zh) * 2016-01-24 2016-05-04 朱学成 自动张合式车位锁

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