JPH094134A - 鉄筋用固着金具 - Google Patents

鉄筋用固着金具

Info

Publication number
JPH094134A
JPH094134A JP17564795A JP17564795A JPH094134A JP H094134 A JPH094134 A JP H094134A JP 17564795 A JP17564795 A JP 17564795A JP 17564795 A JP17564795 A JP 17564795A JP H094134 A JPH094134 A JP H094134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing bar
reinforcing bars
reinforcing
tightening bolt
fixing metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17564795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Shimizu
優孝 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN KENSETSU KK
Original Assignee
SHIN KENSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIN KENSETSU KK filed Critical SHIN KENSETSU KK
Priority to JP17564795A priority Critical patent/JPH094134A/ja
Publication of JPH094134A publication Critical patent/JPH094134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、構造自体がシンプルであり、鉄筋
の締結及び組立作業が簡単であり、鉄筋を強固に締結で
き、コンクリート構造部材が強度部材として使用すると
きの耐久性を向上できる鉄筋用固着金具を提供する。 【構成】 この鉄筋用固着金具10は、板金を折り曲げ
て形成したV字状部分12及びL字状部分13からなる
板体11と締付けボルト18とから構成される。L字状
部分13の基部15と締付けボルト18が作用部を構成
し、鉄筋1,2を支持するV字状部分12を含む部分が
反作用部を構成する。締付けボルト18をナット17に
ねじ込むことにより、鉄筋1,2は作用部と反作用部と
の間で締め付けるられ、互いに強固に固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、梁、柱、壁、床等の
コンクリート建築構造部材等において、コンクリート内
部に埋設或いは建築構造部材として組み込まれる強度や
保形、或いは骨組み等に使用される鉄棒、帯板、アング
ル等の鉄筋同士を固定させる鉄筋用固着金具に関する。
【0002】
【従来の技術】建物、橋梁又は壁体等を構築する建設・
土木工事におけるコンクリート工事をはじめ、網状又は
柵状の工作物の構築等には、鋼棒、鋼帯、鋼バンドから
なる鉄筋が使用される分野は広範囲に渡っている。一般
に、鉄筋は所定の長さに切断されており、張り渡す長さ
が鉄筋の長さ以上である場合には、鉄筋を継ぎ足す必要
がある。或いは、鉄筋を格子状に配置した場合には、縦
横の鉄筋を相互に連結する必要がある。
【0003】構築物は、柱、梁、壁又は床のようなコン
クリート建築構造部材を建築現場でその建築物の完成後
において占める位置において製作しつつ建設されるか、
或いは壁又は床については工場で予め製作したものを現
場で組み立てて建設される。いずれの場合にも、これら
のコンクリート建築構造部材の鉄棒の組立作業は、その
作業性を考慮して、先ず地面、土間又は床の上において
鉄筋同士を互いに縦横に交差するように配置し、それら
の鉄筋を継ぎ目や交差点において溶接等で締結すること
により行われている。鉄筋の締結作業が完了した後、鉄
筋組立体は、持上げ、起立又は移動をされ、所定の場所
に設置される。その後、得られた鉄筋組立体の周囲を型
枠で囲み、型枠内にコンクリートを打設してコンクリー
ト内部に鉄筋組立体を埋設する。梁や柱においては、建
築物の自らの重量や建築物に収容されたり載置されるも
のの重量を支えたり、或いは地震等の外部から加わる力
に耐えるために、組み立てられる鉄筋の互いの結合力を
大きくする必要がある。また、壁又は床は、それら自体
が建築物にとって必ずしも強度部材ではないが、それら
自らの形状を補強・保持するために、鉄筋の互いの結合
力をある程度確保する必要がある。
【0004】図25には、コンクリート建築構造部材の
鉄筋組立体の一例が示されている。例示した組立体20
0は、柱を製作するときに使用されるものである。組立
体200は、柱の表面近くに柱の長手方向に沿って伸び
るように縦に配置した主筋201と呼ばれる鉄筋と、主
筋201で形成される四角形の周囲を取り囲むように横
に平行に配置した帯筋202と呼ばれる鉄筋とを組んだ
ものである。帯筋202は、両端を重ねて繋ぎ目205
としても、また各端部を主筋201に引っかけて係止部
206としてもよい。主筋201と帯筋202とが交差
するP点、主筋201と帯筋202の繋ぎ目205とが
交差するQ点、或いは角部の主筋201と帯筋202と
が交差するR点、角部の主筋201と帯筋202の繋ぎ
目205とが交差するS点が鉄筋を締結すべき箇所であ
る。
【0005】図26には、コンクリート建築構造部材の
鉄筋組立体の別の例が示されている。例示した組立体2
20は、梁を製作するときに使用されるものである。組
立体220は、梁の長手方向に沿って伸びるように横に
互いに平行に配置した主筋221と呼ばれる鉄筋と、主
筋221で形成される四角形を取り囲むように互いに平
行に配置した帯筋222と呼ばれる鉄筋とを組んだもの
である。帯筋222は、両端を重ねて繋ぎ目としてもよ
いが、各端部を主筋221に引っかけて係止部226と
してもよい。主筋221と帯筋222とが交差するT
点、角部の主筋221と帯筋222とが交差するU点が
鉄筋を締結すべき箇所である。
【0006】図27には、コンクリート建築構造部材の
鉄筋組立体の別の例が示されている。例示した組立体2
30は、壁を製作するときに使用されるものであり、周
囲において既に製作されている柱や梁に対して鉄筋が係
止されている。組立体230は、縦に互いに平行に配置
した鉄筋231と横に互いに平行に配置した鉄筋233
とを格子状に組んだものである。また、縦に配置した鉄
筋231の下部には、下方から縦に配置した鉄筋232
が重なって繋ぎ目を形成している。2本の縦に配置した
鉄筋231,232と横に平行に配置した鉄筋233と
が交差するV点、及び縦に配置した鉄筋231と横に平
行に配置した鉄筋233とが交差するW点が鉄筋を締結
すべき箇所である。
【0007】図28には、コンクリート建築構造部材の
鉄筋組立体の更に別の例が示されている。例示した組立
体240は、床を製作するときに使用されるものであ
る。組立体240は、床となる平面一方向に互いに平行
に配置した鉄筋241と同じ平面内で直交する方向に互
いに平行に配置した鉄筋242とを格子状に上下2段に
組んだものである。鉄筋241と、鉄筋241と直交す
る方向に配置した鉄筋242とが交差するX点が鉄筋を
締結すべき箇所である。
【0008】従来、鉄筋を相互に固着する手段として
は、溶接手段か、又は非溶接手段として締結用の固定金
具や結束線が用いられてきた。溶接による継足しは、直
接的でかつ最も確実性のある手段であって、現在も広く
採用されている技術であるが、鉄筋の溶接は、資格を有
する専門職である鍛冶工でなければ施工できないという
人的な制約がある。また、溶接工事は現場で行う必要が
あるから、重くて嵩張る必要な機材を用意する必要があ
り、また天気に左右され易い上、高所で行われる場合に
は火花の飛散等の危険を伴う工事になるから、工期の遵
守、コストの逓減、及び安全の確保について問題があ
る。
【0009】一方、締結用の固定金具を用いる場合に
は、固定金具を各鉄筋とねじ連結させるタイプのもので
は、鉄筋の端部等の一部にねじ切り等の加工を施す必要
があり、継ぎ重ねた端部を金具でクランプするタイプの
ものでは、楔を用いることが多く、締結力が必ずしも十
分ではなく、また別途の楔を取り扱う等の締結作業が煩
わしいという問題がある。
【0010】また、鉄筋組立体に用いられた鉄筋を相互
に締結する手段としては、鉄筋の継ぎ目や交差点を結束
線という針金で巻き締める手段がある。結束線による鉄
筋の組立作業には、次のような問題点があった。即ち、
人手による締結作業は、作業員が熟練していないと、締
結力の大小に個人差をもたらすことがある。結束線によ
る締結が完全でないと、鉄筋組立体を持ち上げた場合
等、鉄筋の姿勢が変わる時には、巻き締めた結束線の輪
の中を鉄筋が滑ったり傾いたりして鉄筋の落込みや倒れ
が生じる。このような事態が生じると、鉄筋の組立作業
のやり直しが必要となる。また、この締結作業は、例え
ば、鉄筋の交差点においては、針金を縦及び横の鉄筋に
巻き付けて締めつける作業となるため、一つ一つの締結
作業が非常に煩わしくかつ時間がかかっていた。更に、
締結される鉄筋は通常数多く縦横に配置されるため、締
結箇所の数が非常に多くなり、すべての締結作業を完了
するまでに必要な時間又は作業員数が大きくなる。その
結果、コンクリート構造部材の製造コストを削減するこ
とが困難となっていた。
【0011】更に、コンクリート構造部材が構築物の柱
や梁のような強度部材として使用される場合、例えば、
地震による振動で大きな力が作用したときには、結束線
による締結では鉄筋が変形しようとするときの主筋と帯
筋との共同抵抗作用が期待できず、特に主筋が曲がった
り破断して、結果としてコンクリート構造物が破損し易
いものになっているという事実がある。
【0012】コンクリート工事に必要となる鉄筋の固着
金具としては、図31及び図32に示したものが知られ
ている(例えば、特開平5−84673号公報参照)。
即ち、固着金具300は、各端部が行き違い状となった
鉄筋301,302の各端部を鉄筋の長手方向一対の位
置において左右から抱持する立ち上がり壁303,30
4を一体的に形成し、一方の立ち上がり壁303の上端
近傍に双方を貫通して穿設した小孔305を有し、作業
者が締結作業中の固着金具の不要な動きを抑制するため
に握る補助棒306を小孔305に挿通し、一対の立ち
上がり壁303の底部307にレンチ312等の工具を
用いてねじ棒308をねじ込むことにより、ねじ棒30
8の先端で、鉄筋301,302を長穴310に挿通し
た連結片309と鉄筋との間に楔片311を押し込ん
で、その楔作用により、鉄筋301,302を互いに締
結している。
【0013】このような鉄筋の固着金具は、本体の構造
が立ち上がり壁を有する等の理由から凹凸の激しい複雑
な形状をしているので、その製作コストが高くなるとと
もに、一固着金具毎に、連結片309や楔片311を一
つずつ用意し、しかもこれらの部品の取り扱いを誤らな
いようにする必要等があって、締結作業が煩わしくて作
業時間が長くなるという不具合がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な事情から、例えば、コンクリート構造物に用いられる
ような鉄筋組立体に用いられた鉄筋相互の固着手段とし
て、剛性の低い線材から製作した結束線や合成樹脂製の
固着具を用いて、鉄筋に働く締結力を、結束線材の巻き
締めによる接触力や鉄筋への嵌合力という弱い力依存さ
せるのではなく、また、締結が確実なものとなるが工
期、コスト及び安全の観点から難点のある溶接手段を用
いることもなく、鉄筋の継ぎ目や交差部分を、剛性のよ
り高い材料から製作するとともに構造のより簡単な固着
金具を用いて締結することにより、締結力を一層高くす
るとともに一つ一つの締結作業をより簡単にすることが
解決すべき課題となっていた。
【0015】この発明の目的は、上記課題を解決するこ
とであり、強度や応力部材或いは骨組みとして現在使用
されている金属棒、金属帯板、金属バンド、アングル等
の鉄筋をそのまま使用することを可能にし、一つ一つの
鉄筋の固着作業即ち締結作業が煩わしくなく、鉄筋の締
結作業時間が短くて済むと共に、締結作業に必要な作業
員の数が少なくて済み、従来のように鉄筋の固着に必要
とした熟練工を必要とせず、鉄筋の持上げ時等に鉄筋の
姿勢が変わるときに鉄筋の落ち込みや倒れを生じること
がなく鉄筋組立体それ自体の形が保たれる等、鉄筋の組
立作業が簡単であると共に製造コストを削減することが
でき、しかも、コンクリート構造部材が強度部材として
使用されている場合に、地震等による振動で大きな力が
作用したときにも鉄筋相互の締結を保ち、応力分散の機
能や変形に対する共同抵抗機能を有し、耐久性を高くし
た鉄筋用固着金具を提供することである。
【0016】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、締付けボルトに螺合して前記締付けボルトを進退
させるねじ部を備えた作用部と、前記作用部と一体構造
に構成された複数の鉄筋を支持する反作用部とから成
り、前記作用部の前記ねじ部に螺入した前記締付けボル
トと前記反作用部との間で複数の前記鉄筋を締め付ける
ことによって複数の前記鉄筋を互いに締結することを特
徴とする鉄筋用固着金具に関する。
【0017】また、この鉄筋用固着金具は、複数の前記
鉄筋は互いに並列に配置されており、前記反作用部は前
記作用部の対角関係にある二つの部分から構成され、前
記反作用部の中央寄りの前記各部分には前記鉄筋の締結
完了時の前記鉄筋の長手方向に対して傾斜方向に切り欠
かれた切欠き開口部が形成され、前記切欠き開口部を通
じて複数の前記鉄筋を前記反作用部に挿通できるもので
ある。
【0018】また、この鉄筋用固着金具は、複数の前記
鉄筋は互いに交差して配置されており、前記一方の鉄筋
が前記反作用部に収納され、前記他方の鉄筋が前記反作
用部に形成された溝又は切欠きと係合して前記一方の鉄
筋と前記締付けボルトとの間で挟持され、前記締付けボ
ルトを前記作用部の前記ねじ部に螺入することによって
複数の前記鉄筋を互いに締結するものである。
【0019】又は、この発明は、締付けボルトに螺合す
るナットと複数の鉄筋を支持する前記締付けボルト上を
進退する締付け板とから成る作用部、及び複数の前記鉄
筋を支持する前記締付けボルトと一体構造に構成された
反作用部から成り、前記ナットを前記締付けボルトに螺
入して複数の前記鉄筋を前記締付け板と前記反作用部と
の間で締め付けることによって複数の前記鉄筋を互いに
締結することを特徴とする鉄筋用固着金具に関する。
【0020】また、この鉄筋用固着金具は、前記締付け
板の周囲四辺に検出されて前記反作用部に向かって延び
る互いに対向する二対の側部に、前記鉄筋が嵌入する円
弧状切欠きが設けられ、前記切欠きのサイズが同一又は
異なっているものである。
【0021】或いは、この発明は、互いに一体構造に構
成された複数の固着金具部材から成り、前記固着金具部
材は締付けボルトに螺合して前記締付けボルトを進退さ
せるねじ部を備えた作用部と、前記作用部と一体構造に
構成された複数の鉄筋を支持する反作用部とから成り、
前記作用部の前記ねじ部に螺入した前記締付けボルトと
前記反作用部との間で複数の前記鉄筋を締め付けること
によって複数の前記鉄筋を互いに締結することを特徴と
する鉄筋用固着金具に関する。
【0022】
【作用】この発明による鉄筋用固着金具は、上記のよう
に構成され、次のように作用する。即ち、この鉄筋用固
着金具は、締付けボルトと螺合して前記締付けボルトを
進退させる作用部と、前記作用部と接続して複数の鉄筋
を抱持する反作用部とからなり、複数の前記鉄筋を前記
反作用部と前記締付けボルトとの間で締め付けることに
より前記鉄筋棒を互いに締結したので、最初に複数の鉄
筋を前記反作用部内に支持させ、前記作用部に螺合する
前記締付けボルトを締め込んで前記反作用部に向かって
進入させると、複数の前記鉄筋は、前記締付けボルトと
前記反作用部との間で締め付けられる。従って、前記鉄
筋は別の前記鉄筋、前記締付けボルト又は前記反作用部
と強く摩擦係合することになり、前記鉄筋同士がずれよ
うとする力が作用してもこの力に対抗する摩擦力が生じ
て、複数の前記鉄筋は互いに固着されることになる。
【0023】また、この鉄筋用固着金具において、複数
の前記鉄筋は互いに並列配置されており、前記反作用部
が前記作用部の対角関係にある二つの部分から成り、前
記反作用部の中央寄りの各部分が締結完了時の鉄筋の長
手方向に対して傾斜して切り落とされて、複数の前記鉄
筋を前記反作用部に挿通させる切欠き開口部が形成され
ている場合には、前記切欠き開口部の向きを、互いに並
列配置された複数の鉄筋の方向に揃うように固着金具を
前記鉄筋に対して斜めに配置させれば、前記鉄筋を反作
用部分内に進入させることができる。そして、固着金具
を前記鉄筋と平行な本来の位置にまで回し戻して、前記
鉄筋を前記反作用部の二つの部分に完全に収容する。そ
の後、前記締付けボルトを締めれば、上記と同様にし
て、複数の前記鉄筋は互いに締結される。
【0024】また、この鉄筋用固着金具において、複数
の前記鉄筋のうち一方の前記鉄筋が前記反作用部に収納
され、他方の前記鉄筋が前記一方の前記鉄筋と前記締付
けボルトとの間で前記反作用部に形成された溝又は切欠
きと係合しつつ前記鉄筋とは交差配置されており、前記
締付けボルトが、前記各鉄筋を前記反作用部との間で締
め付け又は一方の前記鉄筋を介して他方の鉄筋を前記作
用部分との間で締め付けるものである場合には、先ず、
前記鉄筋棒のうち一方の前記鉄筋を前記反作用部に収納
し、他方の前記鉄筋を前記一方の前記鉄筋とは交差方向
に配置する。前記一方の前記鉄筋は、前記反作用部内に
ある程度抱持されるから、その妄動がある程度拘束され
る。また、他方の前記鉄筋は前記反作用部に形成された
溝又は切欠きと係合するから、固着金具に対する妄動が
ある程度拘束される。この状態で、前記締付けボルトを
前記作用部に対してねじ込むと、前記反作用部内の前記
一方の前記鉄筋は直接的に又は他方の前記鉄筋を介して
間接的に前記反作用部との間で締め付けられる。また、
固着金具と係合する前記他方の前記鉄筋は、前記反作用
部に形成された溝又は切欠き内に堅く拘束されるか、又
は前記一方の前記鉄筋との間で強固に締め付けられる。
【0025】また、この発明による鉄筋用固着金具が、
締付けボルトと螺合するナット及び前記ナットにより前
記締付けボルト上を進退する締付け板からなる作用部
と、複数の前記鉄筋を抱持する前記締付けボルトと一体
の反作用部とからなり、前記締付け板が前記反作用部に
対して複数の前記鉄筋を押し挟むことにより複数の前記
鉄筋を互いに締結するものである場合には、前記反作用
部に複数の前記鉄筋を収容し、前記ナットを前記締付け
ボルトに対して締め込んでいくと、前記締付け板が前記
締付けボルト上を進み、複数の前記鉄筋を前記締付け板
と前記反作用部とで押し挟んで複数の前記鉄筋を互いに
締結する。
【0026】また、上記の発明において、前記締付け板
の周囲四辺に接続して前記反作用部に向かって延びる互
いに対向する二対の側部に、前記鉄筋が嵌入する円弧状
切欠きを設け、前記切欠きの径が対毎に異なっている場
合には、鉄筋棒用固着金具は、前記締付け板の回動位置
を変えることにより、二種類の径の前記鉄筋に対して兼
用することができる。また、この場合、締結すべき前記
鉄筋の向きは、並列配置の場合も、直交配置の場合もあ
る。
【0027】更に、この発明による鉄筋用固着金具が、
複数の互いに一体化した固着金具部材からなり、前記固
着金具部材が、締付けボルトと螺合して前記締付けボル
トを進退させる作用部と、前記作用部と接続して前記鉄
筋を抱持する反作用部とを有し、進入する前記締付けボ
ルトが前記鉄筋を前記反作用部との間で締め付けること
で前記鉄筋を把持するものである場合には、前記各固着
金具部材において、鉄筋を前記締付けボルトと前記反作
用部との間で締め付けることによって、前記各固着金具
部材に把持された前記鉄筋が互いに締結されることにな
る。前記固着金具部材同士は、例えば溶接によって一体
化するのが好ましいが、一体化手段としてこれに限るこ
とはない。また、一体化する場所により、締結される前
記鉄筋は、並列であったり、交差配置されたものでも、
対応することができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による鉄筋
用固着金具の実施例について説明する。図1はこの発明
による鉄筋が並列配置されている場合に使用する鉄筋用
固着金具の一実施例の斜視図、図2は図1に示す鉄筋用
固着金具を用いて鉄筋を締結した使用状態を示す側面
図、図3は図1に示した鉄筋用固着金具の変形例を示す
斜視図、図4は鉄筋が並列配置されている場合に使用す
る鉄筋用固着金具の別の実施例の斜視図、図5は図4に
示す鉄筋用固着金具を用いて鉄筋を締結した使用状態を
示す側面図、図6はそれぞれ鉄筋が並列配置された場合
に使用する鉄筋用固着金具の他の実施例の斜視図、図7
は図6の鉄筋用固着金具の側面図、図8は図6の鉄筋用
固着金具の上面図、図9は図6の鉄筋用固着金具の下面
図、図10はそれぞれ鉄筋が並列配置された場合に使用
する鉄筋用固着金具の更に他の実施例の斜視図、及び図
11は図10の鉄筋用固着金具の側面図である。
【0029】以下に挙げる各実施例として示した鉄筋用
固着金具は、図25〜図29に示したコンクリート構造
部材の鉄筋組立体を構成する鉄筋の締結に用いられる。
また、各種の実施例で説明する鉄筋については、鋼棒、
鋼帯、鋼バンド等を指すものであり、各実施例ではそれ
らの鉄筋に適合する形状に作用部と反作用部とを形成す
ればよいものである。また、各実施例において、後述の
作用部及び反作用部に相当する部分については同様の機
能を果たす部分を指すものである。
【0030】図1に示した鉄筋用固着金具10は、互い
に平行に隣接して配置した鉄筋、或いは端部を隣接して
配置した鉄筋を相互に締結するのに適したものであり、
金属製の板材を内側に向けて四箇所で折り曲げて形成し
た板体11と締付けボルト18とから構成されている。
板体11は、例えば、V字状部分12とL字状部分13
が連続する形に形成されている。V字状部分12は、好
ましくは90°の内角を有するV字状尖端と、先端折曲
げ部14を有し、全体として鉄筋1,2を支持する受け
部となっている。L字状部分13は、締付けボルト18
と係合する基部15と基部15から直角に曲がる接続部
16とを有している。接続部16とV字状部分12とは
内角が90°以上の角度(好ましくは135°)となる
ように曲げ起こして連続している。基部15には締付け
ボルト18を挿通できる貫通孔が穿孔され、貫通孔の周
囲にナット17が溶接等で予め一体に固定されている。
締付けボルト18をナット17に螺合すると、締付けボ
ルト18のテーパ状先端部19はV字状部分12の内部
に対して進退することができる。基部15と締付けボル
ト18とは、鉄筋用固着金具10の作用部を構成してい
る。また、接続部16で基部15に一体構造に構成され
ているV字状部分12は、鉄筋1,2を抱持即ち支持す
る反作用部を構成している。
【0031】鉄筋用固着金具10の使用に当たっては、
締付けボルト18を回し戻して先端部19を板体11の
内部から後退させた状態で、断面が円形の2本の鉄筋
1,2を、図2に示すように、互いに平行に隣接するよ
うに、板体11の内部に配置する。板体11の基部15
と先端折曲げ部14との間には十分な開口が開いている
ので、鉄筋1,2の端部をスライドさせることによって
板体11の内部に入れるに限らず、既に平行配置してい
る2本の鉄筋に対しても、開口を通して板体11の内部
に入れることができる。次に、締付けボルト18の六角
頭部を工具にて回動操作してナット17に対してねじ込
むと、締付けボルト18のテーパ状の先端部19は、板
体11の内部に進出して鉄筋1,2の円筒状周面に当接
し、鉄筋1,2をV字状部分12の内面との間で締め付
ける。鉄筋1,2は、板体11の接続部16と先端折曲
げ部14とで鉄筋1,2の横並び方向にも拘束される。
従って、鉄筋1,2は、板体11の内部において抱持さ
れて締付けボルト18により堅固に固着される。
【0032】板体11の板厚が薄い場合には、上記のよ
うに、締付けボルト18が螺合するナット17を基部1
5に固定しているが、板厚が十分厚くて、ねじ部の潰れ
の可能性がない場合には、図3に示すように、鉄筋用固
着金具20に見ることができるように、締付けボルト2
8が螺合する雌ねじ26を基部22に直接形成すること
ができる。この場合、雌ねじ26は、上記実施例のナッ
ト17の機能を果たすことができる。
【0033】この鉄筋用固着金具の別の実施例を図4及
び図5を参照して説明する。この鉄筋用固着金具30の
基本的な構成は、鉄筋1,2を並列配置した場合であ
り、図1に示したものと同じであるので再度詳述はしな
い。鉄筋1,2を抱持するV字状部分32とL字状部分
33の具体的構造に若干の変更が施されているので、か
かる変更に関して以下に説明する。V字状部分32は、
一方の鉄筋1のみを受ける大きさの受け部となってお
り、L字状部分33は、他方の鉄筋2を収容することが
できるように、接続部36が外側に張り出して形成され
ている。また、板厚が十分であれば、ナット37を省略
して基部35の貫通孔に代えて雌ねじを直接形成しても
よいことは勿論である。
【0034】鉄筋用固着金具30の使用の仕方について
は、図1に示した実施例における態様と略同一であるの
で繰り返して説明しない。鉄筋1,2の端部をスライド
させることによって或いは既に並列させた2本の鉄筋
1,2に対して開口を通すことによって、鉄筋1,2を
板体31の内部に配置させた後、締結ボルト38をナッ
ト37に対してねじ込むと、締結ボルト38のテーパ状
の先端部39は、板体31の内部に進出する。締結ボル
ト38の先端部39は、V字状部分32に位置する鉄筋
1に対してV字の最深部に鉄筋1を押し込ませて締結す
る。外側に張り出して形成されている接続部36の内部
に位置する鉄筋2は、締結ボルト38の先端部39のテ
ーパ状部分によって押されて、鉄筋1の円筒周面と接続
部36の内面とに対して押し挟まれる。したがって、鉄
筋1,2は、締付けボルト38と板体31の内部との間
において締め付けられて、互いに堅固に締結される。
【0035】この鉄筋用固着金具の更に別の実施例を図
6〜図9を参照して説明する。この鉄筋用固着金具40
は、鉄筋1,2が並列配置されている場合に適用でき、
基本的な構造において既に説明した鉄筋用固着金具1
0,30と同様であるが、特に既に並列配置した鉄筋
1,2に対して固着金具を適用する操作性を格段に向上
させたものである。鉄筋用固着金具40は、二つの板体
41,51のL字状部分43,53の基部45,55の
一側面において溶接59にて固定して一体化されてい
る。溶接固定された部位には、中央に貫通孔が形成され
ており、その周囲に締付けボルト48が螺合するナット
47が溶接固定されている。基部45,55の対角位置
にある側部からは、接続部46,56が延びて、それぞ
れV字状部分42,52に繋がっている。V字状部分4
2,52は、板体41,51が互いに溶接接合される側
の部分から両外端側に位置する部分に向かうにしたがっ
て斜めに切り落とされた構造となっており、両外端側に
位置する部分ほどV字状部分42,52が残存してい
て、切り落とされた中心側部分は大きく開口した開口部
58となっている。したがって、固着金具40は、ナッ
ト47の軸線を中心とした点対称の構造となっている。
【0036】鉄筋用固着金具40は、次のようにして使
用される。即ち、鉄筋1,2は既に並列して配置されて
いる状態にあるときでも、鉄筋用固着金具40を鉄筋
1,2に対して斜めに置くと、大きく開いた開口部58
は鉄筋1,2を固着金具40の内部へと通過させること
ができる。次に、鉄筋用固着金具40を鉄筋の長手方向
に向きに回動させて本来の固着完了位置で占める姿勢に
戻すと、鉄筋1,2は、図7〜図9に示されるように固
着金具40の板体41,51の内部、即ちV字状部分内
に収容される。その後、締付けボルト48をナット47
に対してねじ込むと、締付けボルト48の先端部49
は、板体41,51の内部に進出し、締付けボルト48
のテーパ状の先端部49は、そのテーパ面の一側でV字
状部分42に位置する鉄筋1を押圧し、鉄筋1をV字の
最深部との間で締め付ける。締付けボルト48のテーパ
状の先端部49は、そのテーパ面の他側でV字状部分5
2に位置する鉄筋2を押圧し、鉄筋1をV字の最深部と
の間で締め付ける。したがって、鉄筋1,2は、板体4
1,51の内部において締付けボルト48とV字状部分
との間で締め付けられて、互いに堅固に締結される。
【0037】この鉄筋用固着金具の更に別の実施例を図
10及び図11を参照して説明する。この実施例による
鉄筋用固着金具60は、鉄筋を並列配置した場合に適用
でき、2種類の径が異なる鉄筋にも適用することができ
る。鉄筋用固着金具60は、締付けボルト68が貫通す
る締付け板61と、締付けボルト68の先端部に対して
溶接等の手段により一体化されたV字状部分62とから
構成されている。押圧板61は、主板63とその周囲に
繋がる4つの側板64からなっており、対向する一対の
側板64には大きい径の円弧状切欠き65,65が、そ
して他方の対の側板64には小さい径の円弧状切欠き6
6,66が形成されている。V字状部分62は、対向す
る側部にV字状の切欠きを形成してあり、鉄筋1,2を
V字状の斜辺に当接して収容する。締付けボルト68
は、V字状部分62に近い側で薄い板状となっていて鉄
筋1,2の間に割り込んで位置する。締付けボルト68
にはナット67が螺合させてあり、ナット67の抜け止
めのために締結ボルト68の先端69は潰されている。
この実施例では、ナット67と締付け板61とが本発明
の作用部を構成し、締付けボルト68とV字状部分62
とが本発明の反作用部を構成している。
【0038】鉄筋用固着金具60の使用については、先
ず、鉄筋1,2をV字状部分62に締付けボルト68の
細身の部分を挟むようにして並列配置させる。この状態
で、ナット67を回して締付け板61をV字状部分62
側に向けて移動させる。このとき、鉄筋1,2の径の大
きさに合う円弧状切欠き65又は66が鉄筋1,2に係
合するように、締付け板61の回転位置を選択する。ナ
ット67を締め付けていくと、鉄筋1,2は、締付け板
61の円弧状切欠き65又は66に案内されながら、締
付け板61とV字状部分62との間において、V字状部
分62の斜面を利用した楔効果により堅く締め付けられ
て、互いに締結される。なお、60の鉄筋1,2への装
着性を向上するために、締付けボルト68の細身の先端
部とV字状部分62とを別部品とし、例えば、締付けボ
ルト68の細身の先端部を鉄筋1,2の間に割り込ませ
た後にV字状部分62に対して貫通させ、楔やかしめ等
の適宜の手段にてV字状部分62と一体化させてもよ
い。
【0039】次に、この発明による鉄筋用固着金具の別
の実施例を、図12及び図13を参照して説明する。図
12はこの発明による鉄筋用固着金具を示し且つ鉄筋棒
を交差配置した場合に鉄筋を締結した使用状態を示す側
面図、及び図13は図12に示す鉄筋用固着金具を他方
の側から見た側面図である。
【0040】図13に示した鉄筋用固着金具70は、互
いに直角に交差して配置した鉄筋1,2の固着に適した
金具であり、金属製の板材を内側に向いて3箇所で折り
曲げて形成した板体71と締付けボルト78とからなっ
ている。板体71は、例えば、V字状部分72とL字状
部分73が連続する形に形成されている。V字状部分7
2は、V字状尖端が好ましくは90°の内角を有してお
り、一方の鉄筋1を支持する受け部となっている。L字
状部分73は、締付けボルト78と係合する基部75と
基部75から直角に曲がる接続部76とを有している。
接続部76とV字状部分72とは内角が90°以上の角
度(好ましくは135°)となるように曲げ起こして連
続している。基部75には締付けボルト78が螺合する
雌ねじ77が穿孔されている。接続部76の一側部に
は、他方の交差する鉄筋2を収容するためのV字状の切
欠き74が形成されている。締付けボルト78のねじ表
面は丁度鉄筋2の円筒表面に接する位置にある。締付け
ボルト78を雌ねじ77に螺入出すると、締付けボルト
78のテーパ状となった先端部79は板体71の内部に
進退することができる。
【0041】鉄筋用固着金具70の使用に当たっては、
先ず締付けボルト78を回し戻して先端部79を板体7
1の内部から十分後退させる。鉄筋用固着金具70は、
鉄筋1,2を交差するように組み付ける前でも使用可能
であるが、組み付けた後でも使用可能であるため作業性
がよい。断面が円形の2本の互いに交差する鉄筋1,2
の交差点において、鉄筋1をV字状部分72の受け部に
置き、そのままの姿勢で鉄筋用固着金具70を鉄筋1の
長手方向に移動させて、鉄筋2を接続部76のV字状の
切欠き74に嵌まるように配置する。次に、締付けボル
ト78を工具にて回動操作して雌ねじ77に対してねじ
込むと、締付けボルト78のテーパ状の先端部79は、
板体81の内側に進出して鉄筋1の円筒状周面に当接
し、鉄筋1をV字状部分72の内面との間で締め付け
る。締付けボルト78の進出に伴い、締付けボルト78
の雄ねじ表面が鉄筋2の表面に当接することになるの
で、鉄筋2も接続部76のV字状の切欠き74と締付け
ボルト78との間で挟まれ、結局両鉄筋1,2は、互い
に強固に締結される。
【0042】板体71の板厚が薄い場合には、上記のよ
うに締付けボルト78が螺合するナット77を基部75
に溶接等で固定してもよい。また、締付けボルト78の
先端部79の先端のテーパ形状の角度を緩くして締付け
ボルト78の長手方向の広い範囲に形成し、鉄筋2に対
して楔効果をもって鉄筋2を接続部76のV字状の切欠
き74に対して押圧してもよい。
【0043】この鉄筋用固着金具の別の実施例を図14
及び図15を参照して説明する。図14はこの発明によ
る鉄筋用固着金具の別の実施例を用いて鉄筋を締結した
使用状態を示す側面図、及び図15は図14に示す鉄筋
用固着金具を他方の側から見た側面図である。図14に
示した鉄筋用固着金具80は、鉄筋1,2或いは帯板や
アングル等の部材3(想像線)を互いに交差状に固定す
る場合に適用でき、金属製の矩形板を内側に向いて3箇
所で折り曲げて形成した板体81と締付けボルト88と
からなっている。板体81は、例えば、V字状部分82
とL字状部分83が連続する形に形成されている。V字
状部分82は、V字状尖端が好ましくは90°の内角を
有しており、一方の鉄筋1を支持する受け部となってい
る。L字状部分83の基部85、雌ねじ87及び接続部
86の構造並びにV字状部分82の構造は、基本的に図
10及び図11に示した実施例以外の実施例について前
に述べた構造と同様である。接続部86の途中からV字
状部分82の先端に渡っては、鉄筋1はその長手方向に
基部85よりも幅広に形成されている。接続部86の途
中には、鉄筋1の長手方向に鉄筋2が挿通可能であり且
つ一端が開放され他端が閉じている溝84が形成されて
いる。締付けボルト88を雌ねじ87に螺入出すると、
締付けボルト88の先端部89は板金部81の内部に進
退する。
【0044】鉄筋用固着金具80の使用に当たっては、
締付けボルト88を回し戻して先端部89を板体81の
内部から十分後退させる。鉄筋用固着金具80も、鉄筋
1,2或いは部材3を交差するように組付け前でも使用
可能であるが、組付け後でも使用可能であるため作業性
がよい。以下、鉄筋1,2或いは部材3の組付け後の場
合について説明すると、断面が円形の2本の互いに交差
するように配置した鉄筋1,2或いは部材3の交差点に
おいて、先ず、鉄筋1をV字状部分82の受け部に置
き、そのままの姿勢で固着金具80を鉄筋1の長手方向
にスライドさせて、鉄筋2を接続部86の溝84内に滑
り込ませてその最奥部に置く。次に、締付けボルト88
を工具にて回動操作して雌ねじ87に対してねじ込む
と、締付けボルト88の先端部89は、板体81の内側
に進出して鉄筋2の円筒状周面に当接し、鉄筋2を介し
て鉄筋1をV字状部分82との間で締め付ける。鉄筋
1,2或いは部材3はV字状部分82と締付けボルト8
8との間で挟まれ、結局両鉄筋1,2或いは部材3は、
互いに強固に締結される。
【0045】この鉄筋用固着金具の別の実施例を図16
及び図17を参照して説明する。図16はこの発明によ
る鉄筋を交差配置した場合における鉄筋用固着金具の更
に別の実施例を用いて鉄筋を締結した使用状態を示す側
面図、及び図17は図16に示す鉄筋用固着金具を他方
の側から見た側面図である。鉄筋用固着金具90は、鉄
筋1,2を互いに直角に配置した場合に適用でき、金属
製の矩形板を内側に向いて3箇所で折り曲げて形成した
板体91と締付けボルト98とからなっている。板体9
1は、例えば、V字状部分92とL字状部分93が連続
する形に形成されている。V字状部分92は、V字状尖
端が好ましくは90°の内角を有しており、一方の鉄筋
1を支持する受け部となっている。L字状部分93の基
部95、雌ねじ97及び接続部96の構造並びにV字状
部分92の構造は、基本的に図12及び図13について
述べた構造と同様である。接続部96の途中からV字状
部分92の先端に渡って、幅を他方の鉄筋2が通過可能
に形成した溝94が形成されている。締付けボルト98
を雌ねじ97に螺入出すると、締付けボルト98のテー
パ状となった先端部99は板金部91の内部に進退する
ことができる。
【0046】鉄筋用固着金具90の使用に当たっては、
締付けボルト98を回し戻して先端部99を板体91の
内部から十分後退させる。断面円形の鉄筋1をV字状部
分92からなる受け部に載せた後に、鉄筋2の一端を溝
94を通して入れて鉄筋1と交差配置させる。その後、
締付けボルト98を雌ねじ97に対してねじ込むと、締
付けボルト98の先端部99は、板金部81の内側に進
出して鉄筋2の円筒状周面に当接し、鉄筋2を介して鉄
筋1をV字状部分92との間で締め付ける。したがっ
て、鉄筋1,2をV字状部分92と締結ボルト98とで
挟み付けて、両鉄筋1,2を堅固に締結することができ
る。鉄筋用固着金具90は、各部の寸法を適切に選択す
ると、図16において、溝94の最奥部と鉄筋2との接
触点を中心として固着金具90を反時計回りに回動して
V字状部分92の先端部と鉄筋2の周面との間隔を拡大
させ、鉄筋1をV字状部分92内に収容することができ
る。この場合、鉄筋用固着金具90は、鉄筋1,2を交
差配置した後であっても適用することができる。
【0047】次に、各鉄筋棒に一つづつ固着金具片を用
意し、固着金具片同士を溶接等の固着手段によって一体
化させた鉄筋用締結用の固着金具のいくつかの実施例に
ついて図面に基づいて説明する。図18は鉄筋を互いに
並列配置した場合における鉄筋用固着金具の実施例であ
って、図19におけるJ方向から見た断面図、及び図1
9は図18に示した実施例を図18におけるI方向から
見た側面図である。
【0048】鉄筋用固着金具100は、固着金具部材1
01及び102を一体化したものであって、両固着金具
部材101,102は同じ構造を有しているから、以
下、固着金具部材101についてのみ詳細に説明する。
固着金具部材101は、金属製の矩形板を内側に向いて
3箇所で折り曲げて形成した板体111と締付けボルト
118とからなっている。板体111は、例えば、V字
状部分112とL字状部分113が連続する形に形成さ
れている。V字状部分112は、V字状尖端が好ましく
は90°の内角を有しており、一方の鉄筋1を支持する
受け部となっている。L字状部分113は、締付けボル
ト118と係合する基部115と基部115から直角に
曲がる接続部116とを有している。接続部116とV
字状部分112とは内角が90°以上の角度(好ましく
は135°)となるように曲げ起こして連続している。
基部115には締付けボルト118が挿通することがで
きる貫通孔が穿孔され、ナット117が貫通孔の周囲に
溶接等で予め一体的に固定されている。締付けボルト1
18をナット117に螺入螺出すると、締付けボルト1
18の先端部119を板体111の内部に進退させるこ
とができる。
【0049】この実施例による鉄筋用固着金具100
は、平行に配置した鉄筋1,2の端部に適用されるか、
又は一方の鉄筋1又は2を後から配置する場合に適用さ
れる。各固着金具部材101,102は、V字状部分1
12,112の先端側の辺の全ての領域において、互い
に予め溶接によって固着されて一体化されている。固着
金具部材101,102のV字状部分112,112内
に鉄筋1,2を配置した状態で、各締付けボルト118
を工具にて回動操作して各ナット117に対してねじ込
むと、各締付けボルト118の各先端部119は、各板
体111の内部に進出してそれぞれ鉄筋1,2の円筒状
周面に当接し、鉄筋1,2を各V字状部分112の内面
との間で締め付ける。したがって、鉄筋1,2は、各板
体111の内部において抱持されて相互に堅固に締結さ
れる。
【0050】板体111の板厚が薄い場合には、上記の
ように締付けボルト118が螺合するナット117を基
部115に固定しているが、板厚が十分厚くてねじ部の
潰れの可能性がない場合には、基部115に締付けボル
ト118が螺合する雌ねじを直接形成してもよい。この
場合、部品であるナットを省略することができる。
【0051】図20、図21及び図22には、この鉄筋
用固着金具の他の実施例が示されており、これらの鉄筋
用固着金具は、鉄筋1,2を並列配置した場合に適用で
きる。鉄筋を並列配置した場合における鉄筋用固着金具
の別の実施例が図20、図21及び図22に示されてい
る。これらの実施例による鉄筋用固着金具120,13
0及び140を構成する各固着金具部材121,12
2,131,132,141,142は、基本的に図1
8及び図19に示した鉄筋用固着金具100の固着金具
部材101,102と同じであり、各対の固着金具部材
の溶接による固着一体化の箇所が相違するのみである。
即ち、図20に示した鉄筋用固着金具120では、溶接
点を固着金具部材121,122のV字状部分123,
124のV字先端とし、図21に示した固着金具130
では、溶接域を固着金具部材131,132のL字状部
分133,134の接続部135,136の全外側領域
としている。また、図22に示した固着金具140で
は、両固着金具120,130の中間的な配置状態であ
り、固着金具部材141,142のV字状部分143,
144を一部の接合領域において溶接している。
【0052】この鉄筋用固着金具の更に他の実施例を図
23及び図24を参照して説明する。この鉄筋用固着金
具は、鉄筋1,2を交差配置した場合に適用でき、固着
金具部材151,152は、個々には同じ構造であり、
且つ図20に示した鉄筋用固着金具120の固着金具部
材121,122と同じ構造を有しているので、それら
の詳細な説明は省略する。両固着金具部材151,15
2は、互いのL字状部分の接続部153,154を、9
0°回転した状態で溶接によってる一体化されている。
したがって、鉄筋1,2は交差した状態で相互に締結さ
れる。図示の例では、締結ボルトは各固着金具片に直接
螺合しているが、板金部の板厚が薄い場合には、板金部
にナットを溶接して、当該ナットに締結ボルトを螺合さ
せてもよい。
【0053】図29には、鉄筋用固着金具の他の例が示
されている。図30には、図29で示した鉄筋用固着金
具を用いて、交差配置された鉄筋1を締結した状態が示
されている。鉄筋用固着金具250は、プラスチック製
であり、コンクリート建築構造部材のうち、強度部材で
はない壁や床の鉄筋組立体において、鉄筋1の特に応力
が小さい継ぎ目や交差点に適用される。鉄筋用固着金具
250は、円弧状の接続部251と、接続部251から
両側に伸びる一対の側部252,252からなる。接続
部251は、鉄筋1を180°を少し超える角度範囲に
渡って抱持している。各側部252には、端辺において
開口した円弧状の切欠き253が形成されており、鉄筋
1と交差配置される鉄筋棒2を、鉄筋1と同様に180
°を少し超える角度範囲に渡って抱持する。接続部25
1と、各切欠き253の位置は、嵌合した各鉄筋1,2
が互いに接触して交差する関係にある。また、接続部2
51と、各切欠き253の大きさは、鉄筋1,2に対し
て若干の締まり嵌めの寸法関係にある。
【0054】
【発明の効果】この発明による鉄筋用固着金具は、上記
のように構成されているので、次のような効果を有す
る。即ち、この鉄筋用固着金具によれば、締付けボルト
と螺合して前記締付けボルトを進退させる作用部と、前
記作用部と接続して複数の鉄筋を抱持する反作用部とか
らなり、前記複数の鉄筋が前記締付けボルトと前記反作
用部との間で締め付けられて強く摩擦係合するることに
より前記複数の鉄筋を互いに締結したものであるから、
鉄筋組立体に用いられた鉄筋相互の固着手段として、鉄
筋に働く締結力が結束線材の巻き締めによる接触力や鉄
筋への嵌合力という弱い力に依存する剛性の弱い結束線
や溶接等の手段を用いるのではなく、剛体的でかつ構造
がより簡単な製造コストの低い固着金具により、鉄筋の
継ぎ目や交差部分の締結力を一層高くすることができ
る。また、工期、コスト及び安全の観点から難点のある
溶接手段によらずに鉄筋を締結することができるので、
天気に左右されることなく施工できるうえ、溶接等の熟
練工を必要とせず、火花が飛散することもなく、溶接に
伴う問題を一挙に解決することができる。
【0055】そして、本発明の鉄筋用固着金具によれ
ば、応力部材として現在使用されている鉄筋をそのまま
使用することが可能であって、ボルト廻し等の工具で、
資格を有する専門職でない素人でも鉄筋の継ぎ目や交差
部分の一つ一つの締結作業を簡単に行うことができると
いう利点がある。また、締結作業時間が短くて済むと共
に締結作業に必要な作業員の数が少なくて済む等、鉄筋
の組立作業全体が著しく簡素化される。更に、本発明の
固着金具による鉄筋相互の締結力が非常に大きいから、
鉄筋組立体の持上げ時等、鉄筋の姿勢が変わるときに鉄
筋の落ち込みや倒れを生じることがなく、鉄筋組立体そ
れ自体の当初の形が保たれる。そして、コンクリート構
造部材が構築物の強度部材として使用されている場合
に、地震等による振動で大きな力が作用するときでも、
鉄筋として鋼棒、鋼帯、鋼バンド等から適正な強度材を
選定して使用でき、鉄筋相互の締結を保ち、主筋となる
鉄筋にのみ応力の負担がかかることを回避して、応力分
散の効果を奏するとともに、縦横に配置された鉄筋が変
形に対する共同抵抗効果を奏して、コンクリート構造部
材の耐久性を高くすることができる。
【0056】また、この鉄筋用固着金具は、複数の鉄筋
は互いに並列配置されており、前記反作用部が作用部の
対角関係にある二つの部分から一体構造に構成し、反作
用部の中央寄りの各部分が締結完了時の鉄筋の長手方向
に対して傾斜して切り欠かれており、複数の鉄筋を反作
用部に挿通させる切欠き開口部が形成されている場合に
は、切欠き開口部を通じて鉄筋用固着金具を鉄筋の反作
用部内への挿入や組み込みが容易となり、固着金具の操
作性が著しく向上し、鉄筋の締結作業を迅速に且つ的確
に行うことができる。
【0057】この鉄筋用固着金具は、複数の鉄筋のうち
一方の鉄筋が反作用部に収納され、他方の鉄筋が一方の
鉄筋と前記締付けボルトとの間で反作用部に形成された
溝又は切欠きと係合しつつ前記一方の鉄筋とは交差配置
されており、締付けボルトが、各鉄筋を前記反作用部と
の間で締め付ける、又は一方の鉄筋を介して他方の鉄筋
を前記作用部との間で締め付けるものである場合には、
交差配置された鉄筋を、簡単な固着金具で迅速に転結す
ることができる。また、一方の鉄筋は前記反作用部内に
ある程度支持され、また、他方の鉄筋は反作用部に形成
された溝又は切欠きと係合するので、鉄筋の固着金具に
対する動きがある程度拘束され、交差配置した鉄筋の締
結作業が著しく簡単になる。
【0058】また、この発明による鉄筋用固着金具は、
締付けボルトと螺合するナット及び前記ナットにより前
記締付けボルト上を進退する締付け板からなる作用部
と、前記締付けボルトと一体構造に構成された複数の鉄
筋を抱持する反作用部とからなり、前記締付け板が前記
反作用部に対して前記複数の鉄筋を押し挟むことにより
前記複数の鉄筋を互いに締結するものである場合には、
反作用部に支持される鉄筋は、締付けボルトの先端によ
るときのように点状に締め付けられるのではなく、締付
け板という平板的なものとの間で接触面積を大きく採っ
て確実に締結される。
【0059】また、この鉄筋用固着金具において、前記
締付け板の周囲四辺に接続して前記反作用部に向かって
延びる互いに対向する二対の側部に、鉄筋が嵌入する円
弧状切欠きを設け、前記切欠きの径が対毎に異なってい
る場合には、前記鉄筋用固着金具は、締付け板の回動位
置を変えることにより、二種類の径の鉄筋に対して兼用
することができる。
【0060】更に、この鉄筋用固着金具が、複数の互い
に一体化した固着金具部材からなり、固着金具部材が、
締付けボルトと螺合して前記締付けボルトを進退させる
作用部と、作用部と接続して鉄筋を抱持する反作用部と
を有し、進入する締付けボルトが鉄筋を反作用部との間
で締め付けることで鉄筋を把持するものである場合に
は、同一構造の固着金具部材同士を、例えば、溶接によ
る等の手段により、種々の姿勢、方向で一体化させるこ
とができ、締結される鉄筋の配置態様に対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による鉄筋用固着金具の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す鉄筋用固着金具の使用状態を示す側
面図である。
【図3】図1に示した鉄筋用固着金具の変形例を示す斜
視図である。
【図4】この発明による鉄筋用固着金具の別の実施例の
鉄筋を示す斜視図である。
【図5】図4に示す鉄筋用固着金具の使用状態を示す側
面図である。
【図6】この発明による鉄筋用固着金具の更に別の実施
例の鉄筋を示す斜視図である。
【図7】図6の鉄筋用固着金具の側面図である
【図8】図6の鉄筋用固着金具の上面図である。
【図9】図6の鉄筋用固着金具の下面図である。
【図10】この発明による鉄筋用固着金具の他の実施例
の鉄筋を示す斜視図である。
【図11】図10の鉄筋用固着金具の側面図である。
【図12】この発明による鉄筋用固着金具の更に他の実
施例の鉄筋を示す側面図である。
【図13】図12に示す鉄筋用固着金具を他方の側から
見た側面図である。
【図14】この発明による鉄筋用固着金具の別の実施例
の鉄筋を示す側面図である。
【図15】図14に示す鉄筋用固着金具を他方の側から
見た側面図である。
【図16】この発明による鉄筋用固着金具の更に別の実
施例の鉄筋を示す側面図である。
【図17】図16に示す鉄筋固着金具を他方の側から見
た側面図である。
【図18】この発明による鉄筋用固着金具の他の実施例
の鉄筋を示す断面図である。
【図19】図18の鉄筋用固着金具を符号I方向から見
た側面図である。
【図20】この発明による鉄筋用固着金具の別の実施例
を示す断面図である。
【図21】この発明による鉄筋用固着金具の更に別の実
施例を示す断面図である。
【図22】この発明による鉄筋用固着金具の他の実施例
を示す断面図である。
【図23】この発明による鉄筋用固着金具の更に他の実
施例を示す側面図である。
【図24】図23に示した鉄筋用固着金具の側面図であ
る。
【図25】コンクリート建築構造部材の鉄筋組立体の一
例を示す斜視図である。
【図26】コンクリート建築構造部材の鉄筋組立体の別
の例を示す斜視図である。
【図27】コンクリート建築構造部材の鉄筋組立体の別
の例を示す斜視図である。
【図28】コンクリート建築構造部材の鉄筋組立体の更
に別の例を示す側面図である。
【図29】簡易な構造の鉄筋用固着金具を示す斜視図で
ある。
【図30】図29で示した鉄筋用固着金具を用いて交差
配置された鉄筋を締結した状態を示す側面図である。
【図31】従来の鉄筋用固着金具の一例を示す斜視図で
ある。
【図32】図31の鉄筋用固着金具を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 鉄筋 3 帯板やアングルの部材 10,20,30,40,60,70,80,90 鉄
筋用固着金具 100,120,130,140,150 鉄筋用固着
金具 11,31,41,51,71,81,91,111
板体 12,32,42,52,62,72,82,92 V
字状部分 112,123,124,133,134,143,1
44 V字状部分 13,33,43,53,73,83,93 L字状部
分 113,153,154 L字状部分 15,22,35,45,55,75,85,95,1
15 基部 16,36,46,56,76,86,96 接続部 116,135,251 接続部 17,37,47,67,117 ナット 18,28,38,48,68,78,88,98,1
18 締付けボルト 58 切欠き開口部 61 締付け板 65,66 円弧状切欠き 101,102,121,122 固着金具部材 131,132,141,142,151,152 固
着金具部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締付けボルトに螺合して前記締付けボル
    トを進退させるねじ部を備えた作用部と、前記作用部と
    一体構造に構成された複数の鉄筋を支持する反作用部と
    から成り、前記作用部の前記ねじ部に螺入した前記締付
    けボルトと前記反作用部との間で複数の前記鉄筋を締め
    付けることによって複数の前記鉄筋を互いに締結するこ
    とを特徴とする鉄筋用固着金具。
  2. 【請求項2】 複数の前記鉄筋は互いに並列に配置され
    ており、前記反作用部は前記作用部の対角関係にある二
    つの部分から構成され、前記反作用部の中央寄りの前記
    各部分には前記鉄筋の締結完了時の前記鉄筋の長手方向
    に対して傾斜方向に切り欠かれた切欠き開口部が形成さ
    れ、前記切欠き開口部を通じて複数の前記鉄筋を前記反
    作用部に挿通できることを特徴とする請求項1に記載の
    鉄筋用固着金具。
  3. 【請求項3】 複数の前記鉄筋は互いに交差して配置さ
    れており、前記一方の鉄筋が前記反作用部に収納され、
    前記他方の鉄筋が前記反作用部に形成された溝又は切欠
    きと係合して前記一方の鉄筋と前記締付けボルトとの間
    で挟持され、前記締付けボルトを前記作用部の前記ねじ
    部に螺入することによって複数の前記鉄筋を互いに締結
    することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋用固着金
    具。
  4. 【請求項4】 締付けボルトに螺合するナットと複数の
    鉄筋を支持する前記締付けボルト上を進退する締付け板
    とから成る作用部、及び複数の前記鉄筋を支持する前記
    締付けボルトと一体構造に構成された反作用部から成
    り、前記ナットを前記締付けボルトに螺入して複数の前
    記鉄筋を前記締付け板と前記反作用部との間で締め付け
    ることによって複数の前記鉄筋を互いに締結することを
    特徴とする鉄筋用固着金具。
  5. 【請求項5】 前記締付け板の周囲四辺に検出されて前
    記反作用部に向かって延びる互いに対向する二対の側部
    に、前記鉄筋が嵌入する円弧状切欠きが設けられ、前記
    切欠きのサイズが同一又は異なっていることを特徴とす
    る請求項4に記載の鉄筋用固着金具。
  6. 【請求項6】 互いに一体構造に構成された複数の固着
    金具部材から成り、前記固着金具部材は締付けボルトに
    螺合して前記締付けボルトを進退させるねじ部を備えた
    作用部と、前記作用部と一体構造に構成された複数の鉄
    筋を支持する反作用部とから成り、前記作用部の前記ね
    じ部に螺入した前記締付けボルトと前記反作用部との間
    で複数の前記鉄筋を締め付けることによって複数の前記
    鉄筋を互いに締結することを特徴とする鉄筋用固着金
    具。
JP17564795A 1995-06-20 1995-06-20 鉄筋用固着金具 Pending JPH094134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17564795A JPH094134A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 鉄筋用固着金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17564795A JPH094134A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 鉄筋用固着金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH094134A true JPH094134A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15999759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17564795A Pending JPH094134A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 鉄筋用固着金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH094134A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133999A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Joji Yamashita 固定金具及びこれを用いた被固定棒材の円柱支柱への固定方法
JP2015132134A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 大成建設株式会社 天端ポイント
CN111236657A (zh) * 2020-03-23 2020-06-05 张停 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133999A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Joji Yamashita 固定金具及びこれを用いた被固定棒材の円柱支柱への固定方法
JP2015132134A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 大成建設株式会社 天端ポイント
CN111236657A (zh) * 2020-03-23 2020-06-05 张停 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具
CN111236657B (zh) * 2020-03-23 2021-12-17 中铁二十一局集团第四工程有限公司 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05280202A (ja) アンカーフレーム位置決め具
JP2655774B2 (ja) 柱脚構造
JPH094134A (ja) 鉄筋用固着金具
JP3400794B2 (ja) 手摺り用仮設部材
JPH1129979A (ja) 柱・梁接合部における梁主筋の定着構造
JPH0449340A (ja) 柱と梁の嵌込み接合構造
JPS6112408Y2 (ja)
JPH0437130Y2 (ja)
JPH0223844Y2 (ja)
JPH08226429A (ja) ボルト受け金具及び構造部材接合用金具
JP2539109B2 (ja) 建築用接合金具
JPH10115099A (ja) 仮囲いパネルおよびその建設用具
JPH0732787Y2 (ja) フエンス用止め金具
JP3015244U (ja) 筋かい金具
JPH08199848A (ja) 柱の補強装置
JPH08158540A (ja) 鉄筋用継手装置
JPH01230852A (ja) 棒状体の交差部固定具とこれを用いてなす施工方法
JPH0327166Y2 (ja)
JP2642839B2 (ja) 木質プレファブ建築における柱固定構造
JPH0310281Y2 (ja)
JPH0741773Y2 (ja) 柱・梁仕口部鉄筋連結用ブロック
JP3020190U (ja) 木造建築物における木部材の連結金具
JPH0457821B2 (ja)
JPH07190020A (ja) 棒材締結金具
JPH038923A (ja) プレストレストコンクリート杭の圧着型後付け定着具と後付け定着具による杭頭処理工法