JP2606486Y2 - コンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置 - Google Patents
コンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置Info
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- JP2606486Y2 JP2606486Y2 JP1992093099U JP9309992U JP2606486Y2 JP 2606486 Y2 JP2606486 Y2 JP 2606486Y2 JP 1992093099 U JP1992093099 U JP 1992093099U JP 9309992 U JP9309992 U JP 9309992U JP 2606486 Y2 JP2606486 Y2 JP 2606486Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄筋連結金具を使用し
てコンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための
石材張付け装置に関するものである。
てコンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための
石材張付け装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は、従来技術によってコンクリート
建造物の表面に石材を張り付ける装置を示している。１
はコンクリート躯体で、石材を張り付ける面に適宜本数
のアンカー２を打ち込み、該アンカー２にねじ結合した
ネジボルト３に該ネジボルト３に直交する方向の鉄筋４
を溶接する。石材Ａ１を張り付け位置にセットし、石材
Ａ１の上端部に形成したピン穴に連結ピン５を接着剤を
付けて差し込む。次いでステンレス針金６を上記鉄筋４
及び連結ピン５に結束固定し、その後、コンクリート躯
体１と石材Ａ１との間にモルタル７を充填する。
建造物の表面に石材を張り付ける装置を示している。１
はコンクリート躯体で、石材を張り付ける面に適宜本数
のアンカー２を打ち込み、該アンカー２にねじ結合した
ネジボルト３に該ネジボルト３に直交する方向の鉄筋４
を溶接する。石材Ａ１を張り付け位置にセットし、石材
Ａ１の上端部に形成したピン穴に連結ピン５を接着剤を
付けて差し込む。次いでステンレス針金６を上記鉄筋４
及び連結ピン５に結束固定し、その後、コンクリート躯
体１と石材Ａ１との間にモルタル７を充填する。
【０００３】新たな石材Ａ２は、下端部に形成したピン
穴に上記石材Ａ１から突出している連結ピン５を接着剤
を付けて差し込み、当該石材Ａ２の上端部を石材Ａ１を
固定した要領によって張り付け固定する。
穴に上記石材Ａ１から突出している連結ピン５を接着剤
を付けて差し込み、当該石材Ａ２の上端部を石材Ａ１を
固定した要領によって張り付け固定する。
【０００４】従来工法においては、アンカー２から突出
するネジボルト３に鉄筋４を固着するために溶接作業を
行っているので、溶接作業に必要な設備ならびに作業員
を確保しなくてはならず、このため工事が迅速にできな
いといった問題があった。
するネジボルト３に鉄筋４を固着するために溶接作業を
行っているので、溶接作業に必要な設備ならびに作業員
を確保しなくてはならず、このため工事が迅速にできな
いといった問題があった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、交差する鉄
筋どうしを連結固定する鉄筋連結金具を使用して溶接作
業をせずに石材をコンクリート躯体に張り付けることが
できる石材張付け装置を提供することを目的としてい
る。
筋どうしを連結固定する鉄筋連結金具を使用して溶接作
業をせずに石材をコンクリート躯体に張り付けることが
できる石材張付け装置を提供することを目的としてい
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】解決手段は、平板を折り
曲げて正面板と該正面板の両側部に斜板を形成し、上記
正面板に第１の鉄筋挿入孔を設け、上記各斜板に上記第
１の鉄筋挿入孔とは異なる高さの第２の鉄筋挿入孔を設
けた鉄筋連結金具を使用し、該鉄筋連結金具をコンクリ
ート躯体に打ち込んだアンカーに第１の鉄筋挿入孔に通
したアンカーボルトにより結合し、当該鉄筋連結金具の
上記第２の鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入し、コンクリート躯
体の表面に張り付ける石材の各端縁部に装着した連結ピ
ンと上記鉄筋とを針金で結合したことを特徴とするもの
である。又、第２の鉄筋挿入孔が長孔形状であり、斜板
の端縁を上記第２の鉄筋挿入孔に向って切り欠いて鉄筋
差込み口を形成したことを特徴とする。
曲げて正面板と該正面板の両側部に斜板を形成し、上記
正面板に第１の鉄筋挿入孔を設け、上記各斜板に上記第
１の鉄筋挿入孔とは異なる高さの第２の鉄筋挿入孔を設
けた鉄筋連結金具を使用し、該鉄筋連結金具をコンクリ
ート躯体に打ち込んだアンカーに第１の鉄筋挿入孔に通
したアンカーボルトにより結合し、当該鉄筋連結金具の
上記第２の鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入し、コンクリート躯
体の表面に張り付ける石材の各端縁部に装着した連結ピ
ンと上記鉄筋とを針金で結合したことを特徴とするもの
である。又、第２の鉄筋挿入孔が長孔形状であり、斜板
の端縁を上記第２の鉄筋挿入孔に向って切り欠いて鉄筋
差込み口を形成したことを特徴とする。
【０００７】
【実施例】図１、図２は鉄筋連結金具を示し、図３、図
４は鉄筋連結金具を使用して石材を張り付けた状態を示
している。
４は鉄筋連結金具を使用して石材を張り付けた状態を示
している。
【０００８】図１において、鉄筋連結金具１０は平板を
折り曲げて正面板１１と該正面板１１の両側部に斜板１
２を形成したものであり、正面板１１には第１の鉄筋挿
入孔１３を設け、各斜板１２には第１の鉄筋挿入孔１３
と異なる取付高さの第２の鉄筋挿入孔１４を設けてい
る。鉄筋連結金具１０に鉄筋１５を結合するには、各斜
板１２に設けた第２の鉄筋挿入孔１４に鉄筋１５を挿入
し、又、別の鉄筋１５を正面板１１に設けた第１の鉄筋
挿入孔１３に挿入することにより、２本の鉄筋１５を交
差状態に配設することができる。
折り曲げて正面板１１と該正面板１１の両側部に斜板１
２を形成したものであり、正面板１１には第１の鉄筋挿
入孔１３を設け、各斜板１２には第１の鉄筋挿入孔１３
と異なる取付高さの第２の鉄筋挿入孔１４を設けてい
る。鉄筋連結金具１０に鉄筋１５を結合するには、各斜
板１２に設けた第２の鉄筋挿入孔１４に鉄筋１５を挿入
し、又、別の鉄筋１５を正面板１１に設けた第１の鉄筋
挿入孔１３に挿入することにより、２本の鉄筋１５を交
差状態に配設することができる。
【０００９】図２における鉄筋連結金具２０は、正面板
２１の両側部に斜板２２を形成し、正面板２１に第１の
鉄筋挿入孔２３を設け、各斜板２２に第２の鉄筋挿入孔
２４を設けていることは図１の場合と同じであるが、第
２の鉄筋挿入孔２４の構造が図１と異なる。第２の鉄筋
挿入孔２４は長孔形状であり、斜板２２の端縁を第２の
鉄筋挿入孔２４に向って切り欠いて鉄筋差込み口２５を
形成したものである。図中、２６は鉄筋差込み口２５に
形成された係合爪である。上記の鉄筋連結金具２０に鉄
筋１５を結合するには、図１の場合と同様に行うが、こ
の場合は斜板２２に結合する鉄筋１５を鉄筋差込み口２
５から挿入できる点で鉄筋の結合作業が容易となる。
２１の両側部に斜板２２を形成し、正面板２１に第１の
鉄筋挿入孔２３を設け、各斜板２２に第２の鉄筋挿入孔
２４を設けていることは図１の場合と同じであるが、第
２の鉄筋挿入孔２４の構造が図１と異なる。第２の鉄筋
挿入孔２４は長孔形状であり、斜板２２の端縁を第２の
鉄筋挿入孔２４に向って切り欠いて鉄筋差込み口２５を
形成したものである。図中、２６は鉄筋差込み口２５に
形成された係合爪である。上記の鉄筋連結金具２０に鉄
筋１５を結合するには、図１の場合と同様に行うが、こ
の場合は斜板２２に結合する鉄筋１５を鉄筋差込み口２
５から挿入できる点で鉄筋の結合作業が容易となる。
【００１０】次に、これらの金具を使用してコンクリー
ト躯体に石材を張り付ける作業を説明する。図３、図４
において、コンクリート躯体３０の表面に複数のアンカ
ー３１を打ち込み、打ち込まれたアンカー３１に対応す
る数の鉄筋連結金具１０，２０を第１の鉄筋挿入孔１
３，１４を介してアンカーボルト３２によって取り付け
る。鉄筋連結金具１０，２０には各斜板１２，２２の第
２の鉄筋挿入孔１４，２４に鉄筋１５を挿入してからア
ンカー３１に取り付けてもよいが、鉄筋連結金具１０，
２０をアンカー３１に仮付けしてから第２の鉄筋挿入孔
１４に鉄筋１５を挿入してもよい。
ト躯体に石材を張り付ける作業を説明する。図３、図４
において、コンクリート躯体３０の表面に複数のアンカ
ー３１を打ち込み、打ち込まれたアンカー３１に対応す
る数の鉄筋連結金具１０，２０を第１の鉄筋挿入孔１
３，１４を介してアンカーボルト３２によって取り付け
る。鉄筋連結金具１０，２０には各斜板１２，２２の第
２の鉄筋挿入孔１４，２４に鉄筋１５を挿入してからア
ンカー３１に取り付けてもよいが、鉄筋連結金具１０，
２０をアンカー３１に仮付けしてから第２の鉄筋挿入孔
１４に鉄筋１５を挿入してもよい。
【００１１】鉄筋連結金具１０，２０と鉄筋１５の結合
が確認できた後に、アンカーボルト３２を締め付けて当
該鉄筋連結金具１０，２０をアンカー３１に固着する。
これにより鉄筋１５は溶接作業をせずにコンクリート躯
体３０の表面に確実に取り付けられる。石材Ａを張り付
ける作業は従来例で説明した手順により行う。すなわ
ち、石材Ａ１の上端面に形成したピン穴に連結ピン３３
を差し込み、該連結ピン３３と鉄筋１５をステンレス針
金３４で結束固定し、さらにコンクリート躯体３０と石
材Ａ１との間にモルタル３５を充填する。
が確認できた後に、アンカーボルト３２を締め付けて当
該鉄筋連結金具１０，２０をアンカー３１に固着する。
これにより鉄筋１５は溶接作業をせずにコンクリート躯
体３０の表面に確実に取り付けられる。石材Ａを張り付
ける作業は従来例で説明した手順により行う。すなわ
ち、石材Ａ１の上端面に形成したピン穴に連結ピン３３
を差し込み、該連結ピン３３と鉄筋１５をステンレス針
金３４で結束固定し、さらにコンクリート躯体３０と石
材Ａ１との間にモルタル３５を充填する。
【００１２】なお、コンクリート躯体３０の表面は平坦
でないことが多いので、全ての石材を垂直に張り付ける
にはステンレス針金３４によって連結ピン３３を鉄筋連
結金具１０，２０に結合するときの当該針金３４の取り
付け長さが重要となる。
でないことが多いので、全ての石材を垂直に張り付ける
にはステンレス針金３４によって連結ピン３３を鉄筋連
結金具１０，２０に結合するときの当該針金３４の取り
付け長さが重要となる。
【００１３】
【考案の効果】本考案は、正面板及びその両側部に斜板
を設け、正面板に第１の鉄筋挿入孔を設け各斜板に第２
の鉄筋挿入孔を設けた鉄筋連結金具を使用し、該鉄筋連
結金具をコンクリート躯体に打ち込んだアンカーに固着
し、斜板に設けた第２の鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入するだ
けで当該コンクリート躯体の表面に溶接作業をしないで
鉄筋を装着することができるので、これにより石材の張
り付け作業が能率よく行えるものである。
を設け、正面板に第１の鉄筋挿入孔を設け各斜板に第２
の鉄筋挿入孔を設けた鉄筋連結金具を使用し、該鉄筋連
結金具をコンクリート躯体に打ち込んだアンカーに固着
し、斜板に設けた第２の鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入するだ
けで当該コンクリート躯体の表面に溶接作業をしないで
鉄筋を装着することができるので、これにより石材の張
り付け作業が能率よく行えるものである。
【図１】鉄筋連結金具の斜視図。
【図２】他の実施例による鉄筋連結金具の斜視図。
【図３】図１の鉄筋連結金具を使用して石材を張り付け
た状態を示す断面図。
た状態を示す断面図。
【図４】図２の鉄筋連結金具を使用して石材を張り付け
た状態を示す断面図。
た状態を示す断面図。
【図５】従来技術によって石材を張り付けた状態を示す
断面図。
断面図。
１０ 鉄筋連結金具 １１ 正面板 １２ 斜板 １３ 第１の鉄筋挿入孔 １４ 第２の鉄筋挿入孔 １５ 鉄筋 ２０ 鉄筋連結金具 ２１ 正面板 ２２ 斜板 ２３ 第１の鉄筋挿入孔 ２４ 第２の鉄筋挿入孔 ２５ 鉄筋差込み口 ２６ 係合爪 ３０ コンクリート躯体 ３１ アンカー ３２ ボルト ３３ 連結ピン ３４ ステンレス針金 Ａ 石材
Claims (2)
- 【請求項１】 平板を折り曲げて正面板（１１，２１）
と該正面板（１１，２１）の両側部に斜板（１２，２
２）を形成し、上記正面板（１１，２１）に第１の鉄筋
挿入孔（１３，２３）を設け、上記各斜板（１２，２
２）に上記第１の鉄筋挿入孔（１３，２３）とは異なる
高さの第２の鉄筋挿入孔（１４，２４）を設けた鉄筋連
結金具を使用し、該鉄筋連結金具（１０，２０）をコン
クリート躯体（３０）に打ち込んだアンカー（３１）に
上記第１の鉄筋挿入孔（１３，２３）に通したアンカー
ボルト（３２）により結合し、当該鉄筋連結金具（１
０，２０）の上記第２の鉄筋挿入孔（１４，２４）に鉄
筋（１５）を挿入し、コンクリート躯体（３０）の表面
に張り付ける石材（Ａ１，Ａ２）の各端縁部に装着した
連結ピン（３３）と上記鉄筋（１５）とを針金（３４）
で結合したことを特徴とするコンクリート建造物の表面
に石材を張り付けるための石材張付け装置。 - 【請求項２】 第２の鉄筋挿入孔（２４）が長孔形状で
あり、斜板（２２）の端縁を上記第２の鉄筋挿入孔（２
４）に向って切り欠いて鉄筋差込み口（２５）を形成し
たことを特徴とする請求項１に記載のコンクリート建造
物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992093099U JP2606486Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | コンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992093099U JP2606486Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | コンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0654830U JPH0654830U (ja) | 1994-07-26 |
| JP2606486Y2 true JP2606486Y2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=14073081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992093099U Expired - Fee Related JP2606486Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | コンクリート建造物の表面に石材を張り付けるための石材張付け装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2606486Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5636350B2 (ja) * | 2011-09-17 | 2014-12-03 | 株式会社ヒロコーポレーション | 内外装材取付用下地構造 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP1992093099U patent/JP2606486Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0654830U (ja) | 1994-07-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000808 |
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