JPH09144313A - 型枠角部の補強具および型枠角部の締結構造 - Google Patents
型枠角部の補強具および型枠角部の締結構造Info
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- JPH09144313A JPH09144313A JP33395795A JP33395795A JPH09144313A JP H09144313 A JPH09144313 A JP H09144313A JP 33395795 A JP33395795 A JP 33395795A JP 33395795 A JP33395795 A JP 33395795A JP H09144313 A JPH09144313 A JP H09144313A
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Abstract
く、コンクリート投入時の型枠角部の反り開きを防止で
きる型枠角部の補強具を提供する。 【構成】 ブーメラン形状の本体2の左右の翼部分の端
部に、本体2と直角方向に延びる楔4を設けて型枠角部
の補強具1となし、型枠10,10の出隅部分の内側に
装着された角締め金具20から型枠外に突出している左
右の雄ねじ部に螺合させて型枠を挟持している左右のス
テーロッド30の胴部のスリット33、または34に、
上記補強具1の楔4を挿入して打ち込むことによって、
型枠10および型枠10の外側に装架されている型枠成
形用の角形パイプ材40を挟圧一体化するとともに、左
右の型枠成形用の角形パイプ材40,40の端部を補強
具1の本体でもって結合することによって型枠角部が補
強できるように構成した。
Description
柱や梁を構築する際において、柱や梁の外側型枠のコー
ナー部分の反り開きを防止するための型枠角部の補強具
および型枠角部の締結構造に関するものである。
しては、従来から組み立てられた鉄筋の両側に木製の型
枠を張設し、その型枠間にコンクリートを打設するとい
う型枠工法が用いられている。そしてこの型枠は一般的
に、例えば実公昭54−15946号公報に記載されて
いるように、両端部に雄ねじを有したロッドの雄ねじ部
にコーン部材を装着してなるセパレーターや、コーンに
代えてストッパーによって位置決めされた座金部材を配
したセパレーターを型枠間に配設するとともにコーンの
大径側から延出しているボルト部を型枠を貫通させ、そ
の貫通したボルト部に型枠締めつけ金具を螺合するとと
もにこの型枠締め付け金具の外側に配設した成形用枠材
に固定するという手段でもって組み立てられている。
来のセパレーターによる型枠組み立て工法においては、
建造物の柱間の部分、即ち型枠の中間部分では型枠間に
コンクリートを投入しても型枠の破損や変形がみられな
いが、建造物のコーナー部分である柱や梁の角部におい
ては、投入されたコンクリートの重量によって型枠の一
部が反り開くという事態がしばしば発生し、かかる事態
が発生すると工事の続行ができなくなるばかりでなく、
その補修に多大の労力と時間を浪費することになる。
ために、図10に示しているように、型枠形成工事の
際、セパレーター50,50でもって成形した型枠1
0,10の出隅部分(型枠のコーナー部)をチェーン5
1とターンバックル52を用いて出隅部分を補強する手
段が採用されているのが実情である。
どその要補強個所が増加し、このようなチェーン51と
ターンバックル45によって出隅部分を補強するには、
作業量および作業時間が著しく多くなり、建造物の工事
コストの増大を招く大きな要因となっていた。
バックルなどの複雑な手段に依存することなく、簡単に
かつ確実に出隅部分の型枠の変形を防止することができ
る型枠角部の補強具および型枠角部の締結構造を提供す
るにある。
分の内側に装着された角締め金具から型枠外に突出して
いる左右の雄ねじ部とそれぞれ螺合させて型枠を挟持し
ている左右のステーロッドのスリットに、両側に楔を固
着してなる補強具の楔を挿入して楔でもって型枠と型枠
の外側に配設されている成形用の角形パイプ材とを一体
的に固定できるようにすることによって上記課題を解決
した。即ち、本発明の型枠角部の補強具は、両翼部分が
直角方向に指向したブーメラン形状の本体の両翼部分の
端部に、本体と直角方向に延びる楔が設けられているこ
とを特徴としているものである。
中央部が屈曲されてその屈曲部の両側に屈曲部からそれ
ぞれ直角方向に指向した左右の直線部に、型枠を貫通し
て突出可能な雄ねじ部および雄ねじ部の過剰突出を規制
して型枠内面に対設する大径ヘッドを備えた角締め金具
が、その左右の雄ねじ部を外側に突出させて外側型枠の
内側角部に装着され、型枠外に突出した上記雄ねじ部
が、型枠の外面側に型枠角部の稜線方向に装架された型
枠成形用の角形パイプ材の外側面よりも外側に突出して
位置するスリットを胴部に備えたステーロッドの前端部
に螺合されてステーロッドの前端部と上記大径ヘッドと
によって型枠が締め付け挟持され、このステーロッドの
上記スリット内に、両翼部分が直角方向に指向したブー
メラン形状の本体の両翼部分の端部にそれぞれ垂直方向
に延びる楔を設けてなる型枠角部の補強具のその左右の
楔が挿入され、この挿入楔によつて外側型枠と型枠成形
用の角形パイプ材とが挟持一体化され、型枠角部の両側
の角形パイプ材がブーメラン形状の補強具によって連結
さていることを特徴としているものである。
の型枠角部の補強具1は、補強具本体2がブーメラン形
状をなしていて、その左右の翼部分3,3がそれぞれ直
角方向に指向し、それぞれの両翼部分3,3の端部に、
本体2と直交する方向に延びる平板型の楔4,4が垂下
固定されて構成されている。本体2と楔4,4は共に厚
さが3〜8mm程度の鋼板でもって形成され、左右の楔
4,4は、本体2の両翼部分3,3の端部の内側に両翼
部分3,3の指向方向と直交する方向に形成されたスリ
ット5,5に嵌入され、その頭部4Aを本体上面から突
出させて溶接手段によって本体2にそれぞれ垂下固定さ
れている。そして左右の楔4,4の垂下部分4Bの一方
の側縁には、下方に向かって緩やかに幅寸法を減少して
いる勾配斜面4Cが形成されている。
4,4を別個に作り、本体2のスリット5,5に嵌入固
定した補強具を示しているが、図7に示しているよう
に、両翼部分3,3をそれぞれ直角方向に屈折し楔4,
4となしてもよい。
D(図4参照)は、例えば図2に示したような角締め金
具20の左右の雄ねじ部21,21が型枠10を貫通す
る位置と、図3に例示しているように、前端部31にこ
の雄ねじ21と螺合するねじ孔32を備え、胴部に型枠
10の形成用のバタ材と呼ばれている角形パイプ材40
の厚さ寸法を考慮して形成されたスリット33および/
または34を備えたステーロッド30を、図5および図
6示しているように、角締め金具20の左右の雄ねじ部
21,21に螺合させて型枠に装着した状態におけるス
テーロッド30,30のスリット33,33または3
4,34の位置に適合するように設定されている。
図3は標準的な角形パイプ材の厚さに対応して前後に2
個のスリット33と34を備えたステーロッド30を示
しているものであって、図5に示しているように、型枠
10の外面に沿って型枠角部の稜線と直交する方向に配
設された角形パイプ材40を型枠10に押圧固定する場
合には、前側のスリット33に補強具1の楔4を挿入
し、図6に示しているように、型枠10の外面の型枠角
部の稜線と平行する方向の角形パイプ41を介して型枠
角部の稜線と直交する方向に配設された角形パイプ材4
0を型枠10に押圧固定する場合には、後側のスリット
34に補強具1の楔4を挿入して使用できるようになっ
ている。
型枠角部の締結構造は次のようになっている。即ち、図
2および図5、図6に示しているように、型枠10の角
部の内側に、軸22の中央部が屈曲されてその屈曲部の
両側に屈曲部からそれぞれ直角方向に指向した左右の直
線部23,23に、型枠10を貫通して突出可能な雄ね
じ部21,21,および雄ねじ部21,21の過剰突出
を規制して型枠内面に対設する大径ヘッド24,24を
備えた角締め金具20が、その左右の雄ねじ部21,2
1を外側型枠10のから突出させて型枠10の内側角部
に装着され、型枠外に突出した上記雄ねじ部21,21
が、型枠10の外面側に沿って型枠角部の稜線方向に装
架された型枠成形用の角形パイプ材40、または型枠1
0の外面側に型枠角部の稜線と直交する方向に配設され
た型枠成形用の角形パイプ材41を介して型枠角部の稜
線方向に装架された型枠成形用の角形パイプ材40の外
側面よりも外側に突出して位置するスリット33または
34を胴部に備えたステーロッド30の前端部31側に
それぞれ螺合され、左右のステーロッド30,30の前
端部31と上記大径ヘッド24とによって角部の左右の
型枠10,10が締め付け挟持されている。そしてこの
左右のステーロッドの上記スリット33または34内
に、図8および図9に示しているように、左右の翼部分
3,3が直角方向に指向したブーメラン形状の本体2の
両翼部分3,3の端部に、それぞれ本体に対して垂直方
向に延びる楔4,4を設けてなる型枠角部の補強具1の
その左右の楔4,4が挿入され、この挿入楔4,4によ
つて外側型枠10,10と上記成形用角形パイプ材40
または角形パイプ材40と41とが挟持一体化されてい
るとともに、左右の角形パイプ材40,40の端部が補
強具1の本体2によって結合された構造となっている。
いるように左右の翼部分3,3がそれぞれ直角方向に指
向したブーメラン形状をなした本体2を形成した。そし
てそれぞれの両翼部分3,3の端部の内側に、両翼部分
3,3の指向方向と直交する方向にスリット5,5を形
成し、このスリット5,5に、厚さ5mmの鋼板で持っ
て形成された楔4,4を嵌入してその頭部4Aを本体2
の上面から突出させ、下方に向かって緩やかに幅寸法が
減少されて一方の側縁に勾配斜面4Cが形成された楔の
垂下部分4Bを、本体2の下方に向かって垂下した状態
で溶接手段によって本体2に固着して型枠角部の補強具
1を形成した。
する角締め用の金具として、図2に示しているように、
中央部が屈曲されてその屈曲部の両側に屈曲部からそれ
ぞれ直角方向に指向した直線部23を有するほぼW字形
状に形成された軸22の両側直線部23,23に、型枠
10を貫通して突出可能な雄ねじ部21,21および雄
ねじ部21,21の過剰突出を規制して型枠内面に対設
する大径ヘッド24,24を備えた角締め金具20を準
備し、また型枠10から突出する上記角締め金具20の
雄ねじ部21に螺合する締め付け金具として、前端部3
1側に上記雄ねじ部21と螺合するねじ孔32備え、胴
部の前後に上記補強具1の楔4が貫通可能なスリット3
3および34が形成されたステーロッド30を準備し
た。
の位置は、図5に示しているように、型枠角部の内側か
ら装着された上記角締め金具20の雄ねじ部21にステ
ーロッド30の前端部31を螺合させて両者によって型
枠10を締め付けた状態において、型枠10の表面に沿
って型枠角部の稜線と直交する方向に装架された角形パ
イプ材40の外側面よりもやや内側にスリット33の前
端部33Aが位置するように設けられ、また後側スリッ
ト34の位置は、図6に示しているように、角締め金具
20とステーロッド30によって型枠10を締め付けた
状態において、型枠10の表面に沿って型枠角部の稜線
方向に装架された角形パイプ材41の外側に、型枠角部
の稜線方向と直交する方向に装架された角形パイプ材4
0の外側面よりもやや内側にスリット34の前端部34
Aが位置するように角形パイプ材40,41の厚さ寸法
(汎用されている角形パイプ材の厚さ寸法は60mmか
ける60mmである。)を考慮して設けられている。
右の楔4,4の間隔Dは、上記角締め金具20の左右の
雄ねじ部21,21が型枠10を貫通する位置と、上記
角形パイプ材40,41の厚さ寸法および図5または図
6に示しているように、角締め金具20とステーロッド
30によって型枠10を締め付けた状態における左右の
ステーロッド30,30のスリット33,33または3
4,34の位置に適合するように設定している。
し、次のようにして型枠角部を構成した。即ち、コンク
リート建造物の柱を構築するべく、図6に示しているよ
うに、板材による型枠10,10を直角に組み合わせて
角部の内側に上記した角締め金具20を装着し、型枠1
0,10を貫通して突出させた角締め金具20の左右の
雄ねじ部21,21にそれぞれステーロッド30の前端
部31を螺合させて両者によって型枠10を締め付けて
型枠10,10を直角に接合し、型枠10,10の外面
に沿って型枠角部の稜線方向に角形パイプ材41を装架
するとともに、この角形パイプ材41の上に、型枠角部
の稜線と直交する方向に角形パイプ材40をその上面に
上記ステーロッド30の胴部が位置するように装架して
型枠10,10が縦横の角形パイプ材41,40でもっ
て成形補強されたコンクリート型枠を構築し、しかるの
ち、図9に示しているように、上記左右のステーロッド
30の後方のスリット34内に補強具1の左右の楔4,
4をそれぞれ挿入してハンマーでもって叩き込み、楔
4,4の勾配斜面4Cの作用によって角形パイプ材4
0,41と型枠10を強固に押圧し、型枠10,10の
角部と共に左右の角形パイプ材40,40を補強具1の
ブーメラン形の本体2で結合した。
を、間隔をおいて装架されている水平方向に角形パイプ
材40,40の各位置において実施したのち型枠10,
10内にコンクリートを投入したところ、コンクリート
投入による型枠の一部が反り開いて変形するという事故
の発生が全くなく、円滑にコンクリート打設を行うこと
ができた。
は、左右の翼部分3,3が直角方向に指向したブーメラ
ン形状の本体2の両翼端部3,3に、両翼端部3,3に
対して垂直方向に延びる楔4,4が設けられてなるもの
であるから、上記したように角締め金具20の左右の雄
ねじ部21に結合されている左右のステーロッド30の
スリット33または34に左右の楔4,4を挿入して打
ち込むという簡単な作業によって、型枠10,10の外
側に型枠角部の稜線と直交する方向に装架した型枠成形
用の角形パイプ材40,40と型枠10,10とを強固
に押圧一体化することができ、さらに型枠10,10の
角部と共に左右の角形パイプ材40,40を補強具1の
ブーメラン形の本体2でもって結合された状態となすこ
とができ、単に直角に屈折した形状のものよりも広げ外
力による抵抗力が大きく、コンクリートと投入時の型枠
角部の反り開きを確実に防止することができる。
および図9に示しているように、軸21の中央部が屈曲
されてその屈曲部の両側に屈曲部からそれぞれ直角方向
に指向した左右の直線部23に、型枠10,10を貫通
して突出可能な雄ねじ部21および雄ねじ部21の過剰
突出を規制して型枠内面に対設する大径ヘッド24を備
えた角締め金具20が、その左右の雄ねじ部21を外側
に突出させて型枠10,10の内側角部に装着され、型
枠10,10外に突出した上記雄ねじ部21が、型枠1
0,10の外面側に型枠角部の稜線と直角方向に装架さ
れた型枠成形用の角形パイプ材40,40の外側面より
も外側に突出して位置するスリット33および/または
34を胴部に備えたステーロッド30の前端部31に螺
合されてステーロッド30の前端部31と上記大径ヘッ
ド24とによって型枠10,10が締め付け挟持され、
このステーロッド30の上記スリット33および/また
は34内に、両翼部分3,3と直角方向に指向したブー
メラン形状の本体2の両翼部分3,3の端部にそれぞれ
垂直方向に延びる楔4,4を設けてなる型枠角部の補強
具1のその左右の楔4,4が挿入され、この補強具1に
よって左右の型枠10,10と型枠成形用の角形パイプ
材40,40とが挟持一体化されてなるものであるか
ら、従来の型枠角部の締結構造に比べて型枠角部の補強
作業がきわめて容易となり、型枠の形成の作業時間が短
縮されてコンクリート建造物の構築コストを軽減するこ
とができる。
図である。
る。
角部の平面図である。
角部の他の例を示した平面図である。
である。
ある。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 両翼部分が直角方向に指向したブーメラ
ン形状の本体の両翼端部に、本体と直交する方向に延び
る楔が設けられていることを特徴とする型枠角部の補強
具。 - 【請求項2】 上記本体の両翼部分の端部にスリットが
形成され、そのスリットに板状の楔が嵌入されその頭部
を本体上面から突出させて固定されていることを特徴と
する請求項1記載の型枠角部の補強具。 - 【請求項3】 軸の中央部が屈曲されてその屈曲部の両
側に屈曲部からそれぞれ直角方向に指向した左右の直線
部に、型枠を貫通して突出可能な雄ねじ部および雄ねじ
部の過剰突出を規制して型枠内面に対設する大径ヘッド
を備えた角締め金具が、その左右の雄ねじ部を外側に突
出させて外側型枠の内側角部に装着され、型枠外に突出
した上記雄ねじ部が、型枠の外面側に型枠角部の稜線と
直交する方向に装架された型枠成形用の角形パイプ材の
外側面よりも外側に突出して位置するスリットを胴部に
備えたステーロッドの前端部に螺合されてステーロッド
の前端部と上記大径ヘッドとによって型枠が締め付け挟
持され、このステーロッドの上記スリット内に、両翼部
分が直角方向に指向したブーメラン形状の本体の両翼部
分の端部にそれぞれ垂直方向に延びる楔を設けてなる型
枠角部の補強具のその左右の楔が挿入され、この挿入楔
によつて外側型枠と型枠成形用の角形パイプ材とが挟持
一体化されていることを特徴とする型枠角部の締結構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33395795A JP3547875B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 型枠角部の締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33395795A JP3547875B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 型枠角部の締結構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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- 1995-11-28 JP JP33395795A patent/JP3547875B2/ja not_active Expired - Fee Related
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