JPS5929747B2 - 型枠装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は２枚以上の型枠を上下に縦設した場合に端太
角を使用して補強した型枠装置に関するものである。

特に、型枠に端太角を簡単にかつ確実に取り付けること
ができる型枠装置に関するものである。

従来、２枚以上の型枠を上下に縦設して、これらを端太
角で固定する方法として、型枠に孔を明は金具あるいは
針金で型枠と端太角とを固定していた。

しかし、この方法は現場で孔明は作業を行うため、作業
性が悪く、かつ型枠の損耗が激しい。

この発明は上記欠点を解消したもので、以下図面によっ
て詳述する。

第１図はこの発明に使用する型枠の一部切欠斜視図であ
る。

１はアルミを押出成形した枠材で、その内側（組み立て
た場合は内周になる）に溝２が形成されている。

３は枠材１下部から内側に突出したパネル当接縁である
。

この枠材１の端部は４５度の角度に切断されており、接
合する時にコーナー補強金具４を使用して接合する。

５はビスであり、ビス５を外側からとめる時は枠材１の
ビス穴はビス５の頭部が埋設される程度の凹みを形成し
ておく必要がある。

ボルトとナツトで固定する場合も同様である。

６は枠材１と同時にアルミを押出成形した逆Ｔ字状の中
桟で、７はビス穴、８はパネル当接縁である。

中桟６と枠材１との接合は、枠材１の側面に設けられた
ビス穴からビス９を通して中桟６のビス穴７を螺入する
ことによって行なわれる。

枠材１に設けられたビス穴にもビス９頭部が突出しない
ように凹みが形成されている。

このようにして枠組された枠材に合板等のパネル１０を
取り付ける。

取り付けには木ネジ１１が一般に用いられるが、他のど
のような手段でもよい。

また、さらに強固にパネル１０を取り付けるために、第
２図に示すようなパネル取付金具１２が使用される場合
がある。

第２図ａに示すようにパネル取付金具１２は引掛部１３
とパネル係止部１４とからなり、係止部１４には打抜針
１５が形成されている。

打抜針１５は略中程から鋭角に折曲されている。

このパネル取付金具１２は次の様にして使用される。

まず、枠材１のパネル当接縁３にパネル取付金具１２の
引掛部１３を引掛はビス１６で固定する。

３６はビス穴である。次にパネル１０を枠材１に当接し
、パネル取付金具１２を矢印Ａの箇所から折曲し、係止
部１４をパネル１０の表面に当接する。

そしてノ１ンマーで打抜針１５をパネル１０内に打ち込
む。

打抜針１５を打ち込んだ時のパネル取付金具１２は第２
図すのような状態になっている。

上述のようにして構成された型枠は、枠材がアルミ製で
あるために長期にわたって使用できるうえ、パネルが傷
んだ時はパネルだけを取り換えることが可能となり、維
持費が非常に安価になる利点がある。

またノックダウン形式を採用できるため、運送や保管が
容易であるうえ、鉄製型枠に比べて軽量になる利点があ
る。

また、アルミを押出成形して切断する時に長さを自由に
決めることができるので、各種サイズの型枠を容易に製
造できる利点も有する。

第３図は上記型枠を使用した状態を示す斜視図第４図は
第３図の要部拡大図であって、この発明の型枠装置を示
している。

第３図において、型枠１７は型枠１８上に縦設されてお
り、型枠１７の下枠材の内側に形成された溝２と、型枠
１８の上枠材の内側に形成された溝とを利用して、Ｕク
リップ１９で固定されている。

２０は端太角で鉄製角柱でできており、縦設した型枠１
７．１８の裏面に沿って立設されている。

この端太角２０と型枠１７，１Ｂとは第４図に示すよう
に、コ字状に折曲した金属棒の中央部２１を中心に両側
部２２゜２３を各々逆方向にねじるとともに、それらの
端部をねじった方向と逆方向に折曲させて係止部２４．
２５を形成した緊締具を使用してさらに強く固定される
。

すなわち、上記緊締具を端太角２０の外力から跨がせて
緊締具の両係止部２４゜２５を上側の型枠１７の下枠材
に形成された溝２と、下側の型枠１８の上枠材に形成さ
れた溝とに嵌め込んだ後、端太角２０と緊締具との間に
くさび２６を挿入して固定されている。

第４図ａは型枠が端太角２０によって固定されている状
態を示す一部側断面図、第４図すは同じく一部背面図、
第４図Ｃは一部平面断面図である。

なお、第３図において、２７は複数本の端太角２０を連
結固定している端太角で、金具２８とくさび２９とによ
って固定されている。

３０は横力向に連続して設置されている型枠同志を固定
しているＵクリップ、３１は出隅用型枠で、この出隅用
型枠３１にも溝３２が形成されており、Ｕクリップ３３
で型枠と出隅用型枠とを連結固定している。

３４は大隅用型枠、３５は大隅用型枠に形成された溝で
ある。

この発明は上述したように構成されているので次のよう
な利点を有している。

■ 型枠の組立および解体が極めて簡単である。

■ 型枠に孔明は加工が不要であるため、型枠を傷める
ことが少なく、繰り返し何度も使用できる。

■ 端太角は型枠のどのような位置にでも固定できる。

これは型枠を構成している枠材の内周に溝を有している
ためである。

■ 上記溝のために左右に設置した型枠がフーチングの
凹凸やその他の理由により段違いができても全く問題な
く連結固定できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図はこの
発明に使用する型枠の一部切欠斜視図、第２図はパネル
取付金具、第３図は第１図の型枠を使用した状態を示す
斜視図、第４図は第３図の要部拡大図である。 図面中、１は枠材、２は溝、１０はパネル、１７は上側
の型枠、１８は下側の型枠、１９はＵクリップ、２０は
端太角、２１は中央部、２２および２３は両側部、２４
および２５は係止部、２６はくさびを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ パネル裏面の端縁に形成された枠材の内周に溝を有
   する型枠を上下に縦設し、この、縦設した型枠の裏面に
   沿って角材を立設し、この角材の外力から、コ字状に折
   曲した金属棒の中央部を中心に両側部を各々逆方向にね
   じるとともに、それらの端部をねじった方向と逆方向に
   折曲させて係止部を形成した緊締具を跨がせて緊締具の
   両係止部を上側の型枠の下枠材に形成された溝と、下側
   の型枠の上枠材に形成された溝とに嵌め込んだ後、角材
   と緊締具との間にくさびを挿入してなる型枠装置。