JP2709893B2 - 任意の強度の骨組構造体を利用した立体構造体 - Google Patents

任意の強度の骨組構造体を利用した立体構造体

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JP2709893B2
JP2709893B2 JP5314280A JP31428093A JP2709893B2 JP 2709893 B2 JP2709893 B2 JP 2709893B2 JP 5314280 A JP5314280 A JP 5314280A JP 31428093 A JP31428093 A JP 31428093A JP 2709893 B2 JP2709893 B2 JP 2709893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物、特に建築物の
柱、梁、天井、壁、床等の使用に適する立体構造物に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルディングの柱、梁、天井、
壁、床を成形する場合には、型枠を組み付け、この型枠
内にコンクリートを打設し、コンクリートが固った後に
型枠を撤去して行なっている。
【0003】例えば、図1に示すように、建築物の床ス
ラブAと梁Bと型Cを成形する場合、配筋を行なった後
に床スラブAを成形する位置に型枠パネル1と端太材2
と支保工3を配設し、梁Bの躯体を成形する位置の片側
に型枠パネル4を、他側に同じく型枠パネル7を配置
し、更に下側に支保工3と端太材2を介して下側型枠パ
ネル5を配設し、さらに壁C用躯体の成形位置両側に左
右の型枠パネル6,7を配置している。
【0004】梁用の型枠パネル4,7は、両側の縦端太
材10,17と横端太材12,13とコーン11と連結
桿18とで保持され、両側から締結具8で締め付けられ
ている。
【0005】同じく、壁用の型枠パネル6,7も両側の
縦端太材16,17と横端太材14,15とコーン11
と連結桿19とで保持され、両側から締付具9で締め付
けられている。
【0006】このようにして型枠パネルを組付けて型枠
工事が終了すると、各型枠パネル内にコンクリートを打
設し固化させ各床用躯体、梁用躯体、壁用躯体を成形
し、その後各締付具8,9を弛め、各型枠パネルと各端
太材と支保工を撤去するものである。
【0007】この際、連結桿18,19とコーン11は
埋殺となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
立体構造物としての建築物の成形にあたっては、縦筋、
横筋の組み付け、型枠パネルの組み付け、支保工の組み
付け、締結具の締付け等の各作業を必要とし、コンクリ
ートが固化した後には各型枠パネルの撤去、支保工の撤
去、締付具の解体等の工程が必要となり、その作業性が
著しく困難であり、面倒で、しかも工期の長期化を余儀
なくする。
【0009】しかも、各躯体が成形された後にもそのコ
ンクリート表面の仕上げ作業や化粧板の取り付け作業が
必要となり作業性、経済性において改善されなければな
らない問題が多々ある。
【0010】そこで、本発明の目的は、建築物等の立体
構造物自体の成形、若しくは立体構造物の一部をなす
床、柱、壁等を簡単な構造でしかも速やかに成形でき、
作業性、経済性にもすぐれた立体構造体を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の構成は、鉄筋を網目状に組付けた第
1の骨組と、同じ鉄筋を網目状に組付け第2の骨組と、
第1の骨組と第2の骨組との間に介在して両者を結合さ
せた連結骨とで骨組構造体を構成させ、更に第1の骨組
の外側と第2の骨組の外側に第1の外側板と第2の外側
板とをそれぞれ対向して配置させ、次いで第1の外側板
と第2の外側板との外部から連結具を貫通して当該連結
具を前記骨組構造体に引掛け、それぞれ第1の外側板と
第2の外側板とを前記連結具を介して前記骨組構造体に
締結させることを特徴とするものである。
【0012】同じく、第2の構成は、鉄筋を網目状に組
付けた第1の骨組と、同じく鉄筋を網目状に組付けた第
2の骨組と、第1の骨組と第2の骨組との間に介在して
両者を結合させた連結骨とで骨組構造体を構成させ、更
に第1の骨組の外側と第2の骨組の外側に第1の外側板
と第2の外側板とをそれぞれ対向して配置させ、次いで
第1の外側板と第2の外側板との外部から締結具を貫通
して当該連結具を前記骨組構造体に引掛け、それぞれ第
1の外側板と第2の外側板とを前記連結具を介して前記
骨組構造体に締結させ、更に前記第1の外側板と第2の
外側板との間にコンクリートを打設させ、コンクリート
打設時に第1、第2の外側板に作用する荷重を前記骨組
構造体に担持させることを特徴とするものである。
【0013】第1、第2の骨組がクロスする複数の縦方
向鉄骨と複数の横方向鉄骨とを溶接させて成形させるの
が好ましい。
【0014】第1、第2の骨組が斜材で補強され、又、
第1の骨組と第2の骨組との間に水平又は傾斜方向に架
設されたブレスで補強されているのが好ましい。
【0015】骨組構造体内に補強用の縦筋と横筋と配設
され、これら縦筋と横筋とが連結骨に設けた連結具を介
して連結骨に締結されているのが好ましい。
【0016】第1、第2の外側板が一枚の板材で構成さ
れているのが好ましい。
【0017】第1、第2の外側板が一枚の板材とこの板
材の内側に積層した断熱材とで構成されているものであ
る。
【0018】第1、第2の骨組を構成する鉄筋がロッド
本体と、このロッド本体の外周に突設したリブとで構成
させ、隣接する鉄筋同志を締め付け金具で結合させても
よい。
【0019】締結具が先端に引掛部を備えたロッドと、
このロッドの後端に設けた締付具とで構成されているの
が好ましい。
【0020】骨組構造体に使用される材料がステンレ
ス、アルミニューム等の錆びない材料であることが好ま
しい。
【0021】
【作用】第1の構成によれば第1の外側板と第2の外側
板とを締結具を貫通して骨組構造体に引掛けるだけで骨
組構造体に第1の外側板と第2の外側板とが結合され、
骨組構造体と第1、第2の外側板のみで立体構造体を成
形でき第1、第2の外側板はそのまま化粧板として利用
される。
【0022】第2の構成によれば、上記と同じく締結具
を貫通するだけで骨組構造体に第1、第2の外側板が結
合でき、更に第1、第2の外側板を型枠として利用しな
がらコンクリートを打設するとコンクリートによる強度
の強い立体構造体が成形され第1、第2の外側板はその
まま化粧板として利用される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にもとづいて説明
する。
【0024】本発明の立体構造体は、骨組構造体と、こ
の骨組構造体の外側両サイドに外側板を締結して構成さ
せ、この立体構造体を建築物等の床、天井、柱、壁とし
て利用され、強度の必要がある場合には外側板間にコン
クリートを打設して鉄筋コンクリートの立体構造体とす
るものである。
【0025】骨組構造体と外側板は、立体構造体の大き
さによって単一のものを使用したり、あるいは縦方向、
横方向に連設する。
【0026】図2は、建築物の壁として利用する立体構
造体を示す。もちろん、この立体構造体は建築物の床、
天井、梁等にも利用できる。
【0027】この壁として利用される立体構造体Aは、
骨組構造体1と、この骨組構造体1の外側両サイドに配
設した外側板2と、この外側板2を骨組構造体1に締結
する締結具3とからなっている。
【0028】骨組構造体1は、第1の骨組4と、この第
1の骨組4に対して平行に対向する第2の骨組5と、第
1、第2の骨組4,5とを結合させる連結骨6とで長方
体又は立方体状に構成している。
【0029】第1、第2の骨組4は、縦方向の鉄筋a
と、横方向の鉄筋bとを網目状に組付けて構成し、縦横
の鉄筋a,bの接合部は溶接されている。
【0030】第1、第2の骨組4,5は、斜材cで補強
され、更に第1、第2の骨組4,5間には連結骨6と協
働するブレースたる斜材dで補強されている。
【0031】骨組構造体1と斜材dは、アルミニュー
ム、ステンレス等の錆が発生しない材料で成形されるの
が好ましい。
【0032】骨組構造体1は、あらかじめ成型される立
体構造体の大きさに対応する大きさに成形しておくか、
又は、あらかじめ標準化された大きさのブロックを複数
成形しておき、立体構造体の大きさに応じて複数のブロ
ックを縦方向又は横方向に連設する。
【0033】この為、従来のように工事現場で手作業で
配筋作業をすることなく、あらかじめ立体構造体の大き
さに対応した大きさ、寸法の骨組構造体を工場生産で
き、工事現場では寸法をわざわざ計る必要がなく、作業
性が著しく向上する。
【0034】外側板2は、化粧板と型枠とを兼ねた一枚
板、合板、鉄金属材、剛性樹脂板で成形され、第1、第
2の骨組4,5の平面の面積と同じか若しくはこれより
若干大きく成形されている。
【0035】外側板2は、第1、第2の骨組4,5の全
面に対向して配置され、締結具3で骨組構造体1に結合
された以後は分離されず、以後は、化粧板として利用さ
れる。
【0036】しかも、二つの外側板2の間にコンクリー
トを打設したような場合には型枠パネルとして利用され
る。
【0037】締結具3は、例えば、先端にフックを設け
たフックボルトを利用し、外側板2の外部からこの外側
板2に形成した孔7を貫通し、フックを骨組構造体1の
縦方向の鉄筋a又は横方向k鉄筋bに引掛けられ、外端
はナット等の締め付け具で締結される。
【0038】この為、骨組構造体1の両側に外側板2,
2が結合される。
【0039】この際、二つの外側板2と骨組構造体1と
で立体構造物1を構成する場合には、外側板2,2は、
第1、第2の骨組4,5の全面に当接するが、両者の間
にスペーサ8を介在させてもよい。
【0040】このスペーサ8を配置する場合には、外側
板2,2の間にコンクリートを打設する場合にコンクリ
ートが骨組構造体1の全域になじみやすくなる利点があ
る。
【0041】図3は、本発明の立体構造体の他の実施例
を示す。この実施例は鉄筋コンクリート構造体における
壁等の成形に好適である。
【0042】骨組構造体1は、図2の実施例と同じであ
る。
【0043】外側板2は、一枚の板2aとこの板2aの
内側に積層させた断熱材2bとで構成されている。
【0044】立体構造体Aは、骨組構造体1と板2aと
断熱材2bと締結具3のみで構成させてもよいが、鉄筋
コンクリート構造体として利用する場合には、鉄骨組構
造体1内に縦筋eと横筋fを装着させるのが好ましい。
【0045】この場合、縦筋eと横筋fとは止め具10
を介して連結骨6に結合されている。
【0046】更に外側板2には締結具3とコンクリート
支持部材9が貫通している。
【0047】このコンクリート支持部材9は、先端に矢
形状の引掛部を備えた釘状のものが使用され、コンクリ
ートが打設された時、この引掛部にコンクリートが喰い
込み、コンクリートと外側板との剥離を防止させてい
る。
【0048】止め具10は、番線、クランプ等を使用し
てもよいが、図4、図5の構造のものを使用するのが好
ましい。
【0049】即ち、連結骨6にこれと直交する方向に細
いロッド10a,10bからなる止め具10を溶接さ
せ、連結骨6とクロスする位置の縦筋eにロッド10a
を巻き付け、同じく横筋fに他方のロッド10bを巻き
付けて縦筋eと横筋fを止める。
【0050】図6は、一つのブロックに係る骨組構造体
の実施例を示す。
【0051】この骨組構造体Aは、図2に示すものと実
質的に同じである。
【0052】即ち、第1の骨組4、第2の骨組5と、第
1、第2の骨組4,5を結合させる連結骨6とで長方体
状の骨組でブロックを構成し、このブロックを単独で使
用したり、あるいは縦方向又は横方向に他のブロックを
連設させるものである。
【0053】第1、第2の骨組4,5の上面側、左右側
面側には補強用の斜材たるブレースdが架設され、第
1、第2の骨組4.5にもそれぞれ斜材Cが斜め方向に
架設されている。
【0054】図7は、本発明の骨組構造体の他の実施例
を示す。
【0055】この骨組構造体1は、第1の骨組4と第2
の骨組5と第1、第2の骨組4,5を連結する連結骨6
とを備え、第1、第2の各骨組4,5は縦方向の鉄筋a
と、横方向bとで組み付けられている点は上記の実施例
と同じである。
【0056】ただ、本実施例の場合は、第2の骨組5を
構成する横方向の鉄筋bを組付け後一部、例えば中間部
gを屈曲させて横方向の長さを強制的に短縮させたもの
である。
【0057】この為に、第2の骨組5の各横方向の鉄筋
が全体に弯曲し、これに伴なって第1の骨組4の横方向
の鉄筋bも全体に弯曲し、全体の骨組構造体1を弯曲さ
せたものである。
【0058】従って、この骨組構造体1の両側に配設す
る外側板2も湾曲した板体2が使用される。
【0059】上記のように湾曲した骨組構造体1と湾曲
した外側板2を使用した立体構造体は、壁が弯曲したド
ーム状の建築物等の使用に適するものである。
【0060】図8は、本発明の骨組構造体の他の実施例
を示す。
【0061】この実施例は、連結骨6と協働する補強用
の斜材hを第1の骨組4と第2の骨組5との間に斜め方
向に架設したものである。
【0062】他の構成は、図2、図6の実施例と同じで
あるから同一の符号を付すことで説明を省略する。
【0063】図9は、骨組構造体の他の実施例を示す。
【0064】これは、三つの骨組構造体1,1,1を三
方から組つ付けて平面三角形状の全体の骨組構造体1a
を構成したものである。
【0065】各単一の骨組構造体1は、図1の実施例と
同じように、第1、第2の骨組4,5とを備え、第1、
第2の骨組4,5は、縦方向の鉄筋aと横方向の鉄筋b
とで構成され、必要に応じて斜材で補強されている。
【0066】この骨組構造体1aは、立体構造体たる柱
が三角形状であったり、あるいは壁を三角形状に組付け
た三角形状の建築物の使用に適する。
【0067】図10は、骨組構造体の他の一実施例を示
す。
【0068】これは、第1、第2の骨組4,5と、第
1、第2の骨組4,5を連結する連結骨6とで構成し、
第1、第2の骨組4,5は断面L状の縦方向の鉄筋aと
横方向の鉄筋bとで構成され、連結骨6はロッド状の鉄
筋で構成されている。
【0069】連結骨6自体もL状の鉄筋を使用してもよ
い。
【0070】図11は、骨組構造体の他の実施例を示
し、これは図10の実施例と実質的に同じであるが、縦
方向の鉄筋aのみをL状の鉄筋を使用し、連結骨6と横
方向の鉄筋bをロッド状の鉄筋を使用したものである。
【0071】図12は、本発明の骨組構造体の他の実施
例を示し、連結骨を変形したものである。
【0072】骨組構造体1は、相対向して配設した第1
の骨組4と第2の骨組5と、両者を結合する連結骨6と
で構成されている。
【0073】第1の骨組4は、縦方向のロッド状鉄筋a
と横方向のロッド状鉄筋bとで網目状に組み付けられ、
縦方向の鉄筋a1,a2は一つ置きに互い違いに組み付
けられている。
【0074】第2の骨組5は、同じく縦方向のロッド状
鉄筋a1,a2と横方向のロッド状鉄筋bとで網目状に
組み付けられており、縦方向の鉄筋は1つの鉄筋a1に
対して隣接する二つの鉄筋a2,a2が互い違いに横方
向の鉄筋bに結合されている。
【0075】連結骨は、二つの斜材6a.6bとからな
り、各斜材6a.6bの一端は第1の骨組4を構成する
一つの鉄筋a2に結合され、他端はそれぞれ第2の骨組
5を構成する二つの鉄筋a2,a2に結合されている。
【0076】図13は、締結具の一実施例を示す。
【0077】これは、骨組構造体1に対して外側板2を
配設した後に外側板2の外部からこの外側板2の孔7を
貫通して両者を結合させるものである。
【0078】即ち、締結具3は引掛部3bを備えたロッ
ド3aとロッド3aに設けた皿体3cとからなり、引掛
部3bとロッド3aとの途中を折り曲げたものである。
【0079】この為に、引掛部3bとロッド3aとを孔
7を貫通し、引掛部3bを連結骨6に引掛けてロッド3
aを回転するとスクリュー式に引掛部3bに巻き付けら
れ、更に回動して締め付けると皿体3cが外側板2の外
面に密接し、この締結具3を介して外側板2が骨組構造
体1に結合される。
【0080】皿体3cより背部のロッド部は、強制的に
回動することによりある限界を越えると切断される。
【0081】図14は、締結具の他の実施例を示す。
【0082】これは、図2、図3に示すものと同じであ
り、先端のフック状引掛部3dとロッド3eとロッド3
eに設けた皿体3fとで構成されている。
【0083】ロッド3eが長い場合には、例えば、引掛
部3dを第1の骨組4の鉄筋a又はbに引掛け、ロッド
3eが短い場合には第2の骨組5の鉄筋a又はbに引掛
ける。
【0084】ロッド3eの後端は、皿体3fを外側板2
の外面に密接させた後に点線Yで示すように折り曲げて
もよく、又はナット3gで締め付けてもよい。
【0085】図15は、締結具の取り付け構造に係る他
の実施例を示す。
【0086】締結具3,3は、それぞれ図13、図14
の締付具と同じ構造であり、この締結具3,3を構成す
る引掛部3b,3dをそれぞれ骨組構造体1を構成する
連結骨6又は鉄筋a又はbに引掛け、各ロッド3a,3
eの後端ねじ部は外側板2を貫通し、更にロッド3a,
3eの外端は横端太材20と保持金具21とナット22
とで締め付けられる。
【0087】外側板2は、二つの板体2c,2cと中央
の断熱材2dとで構成されている。
【0088】他の構成は、図2、図3の実施例と同じで
ある。
【0089】図16乃至図18は、骨組構造体を構成す
る鉄筋とその連結構造の一実施例を示す。
【0090】例えば、図2、図3、図6等に示す骨組構
造体1を構成する第1、第2の骨組4,5の鉄筋a,b
は、図16に示すものを使用することが可能である。
【0091】この鉄筋a又はbは、ロッド本体a3と、
ロッド本体a3の外面に軸方向に沿って形成した長手方
向りリブa4,a4と、同じく、本体a3の外周に交互
に起立した円周方向の半円状リブa5,a5とで構成さ
れている。
【0092】このような鉄筋a又はbを使用する時、コ
ンクリートを打設した場合に各リブa4,a5にコンク
リートが喰い込み、鉄筋a又はbとコンクリートの付着
を良好にするものである。
【0093】しかも、骨組構造体1を例えば横方向に連
設する場合には締め付け金具23が利用される。
【0094】締め付け金具23は、断面U字状のフレー
ムで構成され、隣接する二つの鉄筋a,a又はb,bを
締め付け金具23内に挿入し、その後、この締め付け金
具23を巻付け方向に圧縮すると上記リブa4,a5が
喰い込み、この締め付け金具23を介して二つの鉄筋
a,q又はb,bが結合される。
【0095】図19、図20は、締め付け金具の他の実
施例を示す。
【0096】この締め付け金具24は、断面U字状の本
体24aと本体24aの端部に互い違いに形成した突起
24bと溝24cとで構成し、図20に示すように、本
体24aを巻き付けると突起24bが溝24cに噛合
し、リブa4,a5が本体24aに食い込むようになっ
ている。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0098】請求項1の発明によれば、立体構造体が
骨組構造体と、外側板と、これらを結合させる締結具の
みで構成されているから構造が簡単であり、成形が容易
となる。
【0099】しかも、骨組構造体の成形と、外側板の配
置と、締結具の締結作業のみの工程で立体構造体が成形
でき、作業性が向上し、部品点数が少なく、経済性にも
すぐれている。
【0100】特に、骨組構造体はあらかじめ工場生産
できるから、あらかじめ立体構造体の大きさ、寸法に対
応して成形しておき、工事現場での配筋作業を省略でき
る。
【0101】更に、骨組構造体は所定の寸法に成形され
ているから現場で寸法を計る必要かなく、骨組構造体の
寸法を基準にして外側板を配置すればよく作業性が著し
く向上する。
【0102】請求項2の発明によれば、上記請求項1
の発明と同じく、構造が簡単で、成形が容易であり、作
業性、経済性にすぐれていると共に、外側板が型枠と化
粧板を兼ねるから、型体の組立、解体作業が不要とな
り、又、後からわざわざ化粧板を組み付ける作業が省略
でき、部品点数が省力化と作業性の省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の建築物の躯体を成型する型枠装置の一部
断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る立体構造体の部分斜視
図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る立体構造体の部分斜
視図である。
【図4】止め具の解斜視図である。
【図5】図4の止め具で縦筋と横筋とを結合した状態の
斜視図である。
【図6】骨組構造体の一実施例に係る斜視図である。
【図7】骨組構造体の他の実施例に係る斜視図である。
【図8】骨組構造体の他の実施例に係る斜視図である。
【図9】骨組構造体の他の実施例に係る斜視図である。
【図10】骨組構造体の一実施例に係る部分斜視図であ
る。
【図11】骨組構造体の他の実施例に係る部分斜視図で
ある。
【図12】他の実施例に係る骨組構造体の部分斜視図で
ある。
【図13】締付具の一実施例とこのていけつぐで骨組構
造体に外側板を結合した状態の断面図である。
【図14】他の実施例の締結具とこの締結具で外側板を
骨組構造体に結合した状態の断面図である。
【図15】他の実施例に係る締結具とこの締結具で外側
板を骨組構造体に結合した状態の断面図である。
【図16】第1、第2の骨組を構成する鉄筋の部分斜視
図である。
【図17】締め付け金具の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図18】図17の締め付け金具で鉄筋を結合した状態
の斜視図である。
【図19】他の実施例に係る締め付け金具の斜視図であ
る。
【図20】図19の締め付け金具で鉄筋を結合した状態
の斜視図である。
【符号の説明】
1 骨組構造体 2 第1の外側板 2 第2の外側板 2a,2c 板材 2b 断熱材 3 締結具 3d 引掛部 3e ロッド 4 第1の骨組 5 第2の骨組 6 連結骨 a,a1,a2,b,b1,b2 鉄筋 a3 ロッド本体 a4,a5 リブ C 斜材 e 縦筋 f 横筋

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋を網目状に組付けた第1の骨組と、
    同じ鉄筋を網目状に組付け第2の骨組と、第1の骨組と
    第2の骨組との間に介在して両者を結合させた連結骨と
    で骨組構造体を構成させ、更に第1の骨組の外側と第2
    の骨組の外側に第1の外側板と第2の外側板とをそれぞ
    れ対向して配置させ、次いで第1の外側板と第2の外側
    板との外部から連結具を貫通して当該連結具を前記骨組
    構造体に引掛け、それぞれ第1の外側板と第2の外側板
    とを前記連結具を介して前記骨組構造体に締結させるこ
    とを特徴とする立体構造体。
  2. 【請求項2】 鉄筋を網目状に組付けた第1の骨組と、
    同じく鉄筋を網目状に組付けた第2の骨組と、第1の骨
    組と第2の骨組との間に介在して両者を結合させた連結
    骨とで骨組構造体を構成させ、更に第1の骨組の外側と
    第2の骨組の外側に第1の外側板と第2の外側板とをそ
    れぞれ対向して配置させ、次いで第1の外側板と第2の
    外側板との外部から締結具を貫通して当該連結具を前記
    骨組構造体に引掛け、それぞれ第1の外側板と第2の外
    側板とを前記連結具を介して前記骨組構造体に締結さ
    せ、更に前記第1の外側板と第2の外側板との間にコン
    クリートを打設させ、コンクリート打設時に第1、第2
    の外側板に作用する荷重を前記骨組構造体に担持させる
    ことを特徴とする立体構造体。
  3. 【請求項3】 第1、第2の骨組がクロスする複数の縦
    方向鉄骨と複数の横方向鉄骨とを溶接させて成形させた
    請求項1又は2記載の立体構造体。
  4. 【請求項4】 第1、第2の骨組が斜材で補強され、
    又、第1の骨組と第2の骨組との間に水平又は傾斜方向
    に架設されたブレスで補強されている請求項1又は2記
    載の立体構造体。
  5. 【請求項5】 骨組構造体内に補強用の縦筋と横筋と配
    設され、これら縦筋と横筋とが連結骨に設けた連結具を
    介して連結骨に締結されている請求項2記載の立体構造
    体。
  6. 【請求項6】 第1、第2の外側板が一枚の板材で構成
    されている請求項1又は2記載の立体構造体。
  7. 【請求項7】 第1、第2の外側板が一枚の板材と、こ
    の板材の内側に積層した断熱材とで構成されている請求
    項1又は2記載の立体構造体。
  8. 【請求項8】 第1、第2の骨組を構成する鉄筋がロッ
    ド本体と、このロッド本体の外周に突設したリブとで構
    成され、隣接する鉄筋同志を締め付け金具で結合させて
    いる請求項1又は2記載の立体構造体。
  9. 【請求項9】 締結具が先端に引掛部を備えたロッド
    と、このロッドの後端に設けた締付具とで構成されてい
    る請求項1又は2記載の立体構体。
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