JPH0939584A - 内燃機関の懸架装置 - Google Patents

内燃機関の懸架装置

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JPH0939584A
JPH0939584A JP19070195A JP19070195A JPH0939584A JP H0939584 A JPH0939584 A JP H0939584A JP 19070195 A JP19070195 A JP 19070195A JP 19070195 A JP19070195 A JP 19070195A JP H0939584 A JPH0939584 A JP H0939584A
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JP
Japan
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engine
mount
side mount
rubber
internal combustion
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JP19070195A
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English (en)
Inventor
Koji Sawada
幸次 沢田
Yuichi Hirata
雄一 平田
Katsuyuki Kono
勝之 河野
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Chuo Hatsujo KK
Toyota Motor Corp
Chuo Spring Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
Toyota Motor Corp
Chuo Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴムの大きさや形状のみを工夫する場合に比
べ、内燃機関のロール方向の荷重に対するばね定数をよ
り低くし、上下方向の荷重に対するばね定数をより高く
する。 【解決手段】懸架装置は第1の機関側マウント19、第2
の機関側マウント20及び車体側バー29を備える。第1の
機関側マウント19はトランスアクスル14の前部に設けら
れ、エンジンのロール軸18を中心としたロール運動を吸
収する。第2の機関側マウント20は、トランスアクスル
14においてロール軸18を中心とした回転角θ1,θ2 の
第1の機関側マウント19とは異なる位置に設けられ、ロ
ール運動を第1の機関側マウント19とは逆位相にて吸収
する。車体側バー29は長尺状をなし、高い剛性を有して
いる。同バー29は、両機関側マウント19,20 に連結され
るとともに、ゴムによって車体のサブフレーム28に上に
支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関を車体に支
持する懸架装置に係り、より詳しくは内燃機関のロール
運動にともなう振動や騒音を低減するとともに、内燃機
関の上下方向の変位を規制するようにした内燃機関の懸
架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用内燃機関を車体に支持するための
懸架装置としては、例えば実開平2ー49715号公報
に開示されたものがある。この懸架装置は、図7,8に
示すように、横置き型内燃機関51の前部(図7の左側
部)に配設されたフロントマウント52と、後部に配設
されたリアマウント53とを備えている。各マウント5
2,53は、ブラケット54に固着された外筒55と、
外筒55内に配置された内筒56と、外筒55及び内筒
56を結合するマウントゴム57と、外筒55の内周面
の上下において、マウントゴム57との間に空隙を形成
するように固着されたストッパゴム58と、内筒56に
固定された棒状のばね鋼59とを備えている。そして、
各ブラケット54が内燃機関51に締結され、各ばね鋼
59が車体60に取り付けられることにより、内燃機関
51がフロント及びリアの両マウント52,53を介し
て車体60に支持される。
【0003】前記懸架装置では、内燃機関51がロール
軸61を中心としてロール運動して、比較的小さな荷重
が各マウント52,53に加わった場合には、マウント
ゴム57の弾性変形により前記荷重を吸収するようにし
ている。また、内燃機関51が上下動して、各マウント
52,53に大きな荷重が加わった場合には、マウント
ゴム57がストッパゴム58に当たることにより、それ
以上のマウントゴム57の弾性変形を規制するようにし
ている。換言すると、内燃機関51のロール方向に対し
てはばね定数が低く、上下方向に対してはばね定数が高
くなるようにしている。そして、このようにマウントゴ
ム57及びストッパゴム58の形状を工夫することによ
って、ロール運動にともなう振動等の抑制と、内燃機関
懸架系の耐久性向上とを図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
技術ではマウントゴム57やストッパゴム58の形状を
工夫することのみによって、荷重が加わる方向(ロール
方向、上下方向)に応じてばね定数を異ならせようとし
ている。この際、各ゴム57,58を大きくすれば、ば
ね定数の適合がやりやすい。しかし、通常、内燃機関5
1は車体60の狭いスペースに配置されていて、他のも
のを配置するスペースは限られている。このため、マウ
ントゴム57やストッパゴム58を大きくして形状を適
合するにも限度があり、好ましい防振特性を得ることが
困難であった。
【0005】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はゴムの大きさや形状のみを工夫す
る場合に比べ、内燃機関のロール方向の荷重に対するば
ね定数をより低くし、上下方向の荷重に対するばね定数
をより高くできる内燃機関の懸架装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に請求項1に記載の第1の発明は、内燃機関側に設けら
れ、その内燃機関のロール軸を中心としたロール運動を
吸収するための第1の機関側マウントと、前記内燃機関
側における、前記ロール軸を中心とした回転角の前記第
1の機関側マウントとは異なる位置に設けられ、前記ロ
ール運動を前記第1の機関側マウントとは逆位相にて吸
収するための第2の機関側マウントと、高い剛性を有
し、前記第1の機関側マウント及び第2の機関側マウン
トに連結されるとともに、弾性部材により車体に支持さ
れた長尺状の車体側マウントとを備えている。
【0007】この第1の発明では、内燃機関がロール軸
を中心としてロール運動したとき、そのロール運動にと
もなう荷重は第1の機関側マウント及び第2の機関側マ
ウントにそれぞれ伝わる。第1の機関側マウントが前記
ロール運動を吸収し、第2の機関側マウントが前記第1
の機関側マウントとは逆位相にてロール運動を吸収す
る。この際、車体側マウントを車体に支持している弾性
部材が弾性変形可能である。このため、前記ロール運動
にともなう一方の機関側マウントの動きは、車体側マウ
ントを介して他方の機関側マウントに伝達される。この
動きが伝達される分、後者の機関側マウントが運動しや
すくなる。従って、弾性部材による車体側マウントの車
体に対する支持位置や、同弾性部材の弾性を種々設定す
ることにより、ばね定数を低くし、ロール運動を効果的
に吸収することが可能である。
【0008】また、内燃機関が上下動したとき、その上
下動にともなう荷重は両機関側マウント及び車体側マウ
ントによって受け止められる。この際、車体側マウント
は高い剛性を有しているので、同車体側マウントを用い
ない場合に比べ、上下方向に対するばね定数を高く設定
し、前記上下動を抑制することが可能である。
【0009】さらに、車体側マウントは長尺状をなして
いるので、これを内燃機関等に沿って近接配置すること
が可能である。このようにすれば、車体側マウントの付
加に必要なスペースは小さくてすむ。
【0010】請求項2に記載の第2の発明は、前記第1
の発明の構成に加え、前記車体側マウントは、逆位相入
力時にはねじり作用を受け、同位相入力時には前記弾性
部材により支持された支持部を支点として曲げ作用を受
けるような形状に形成されている。
【0011】この第2の発明では、長尺状の車体側マウ
ントに対し、第1の機関側マウント及び第2の機関側マ
ウントから互いに逆位相となる荷重が入力された場合、
同車体側マウントはねじり作用を受け、両機関側マウン
ト間においてねじれる。また、車体側マウントに対し、
両機関側マウントから互いに同一位相となる荷重が入力
された場合、同車体側マウントは曲げ作用を受け、弾性
部材により支持された支持部を支点として撓む。従っ
て、車体側マウントのばね定数は、両機関側マウントか
ら逆位相の荷重が入力されるロール運動時に低くなり、
両機関側マウントから同一位相の荷重が入力される上下
動時には高くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、第1及び第2の発明を具体
化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0013】図2に示すように、車両11の前部にはパ
ワーユニット12が配置されている。パワーユニット1
2は、互いに左右方向に駆動連結された内燃機関として
のエンジン13とトランスアクスル14とによって構成
されている。パワーユニット12は、エンジン13の側
部に取り付けられた右側エンジンマウント17と、トラ
ンスアクスル14の側部に取り付けられた左側エンジン
マウント16とによって車体に弾性的に支持されてい
る。パワーユニット12は左右方向へ延びるロール軸1
8を中心としてロール運動する。
【0014】トランスアクスル14には、互いに同一構
成の第1の機関側マウント19及び第2の機関側マウン
ト20が配設されている。トランスアクスル14におけ
る両機関側マウント19,20の配設位置は、以下の条
件を満たした位置である。その条件とは、図1におい
て、ロール軸18を垂直に通る線を基準線LSとし、ロ
ール軸18及び第1の機関側マウント19を通る線をL
1とし、前記基準線LSに対し線L1のなす角度を回転
角θ1とし、ロール軸18及び第2の機関側マウント2
0を通る線をL2とし、前記基準線LSに対し線L2の
なす角度を回転角θ2とした場合、両回転角θ1,θ2
が互いに異なることである。その一例として、本実施の
形態では回転角θ1が約90゜に設定され、回転角θ2
が約270゜に設定されている。従って、第1の機関側
マウント19はトランスアクスル14の前部に位置し、
第2の機関側マウント20はロール軸18を挟んで第1
の機関側マウント19の反対側である、トランスアクス
ル14の後部に位置している。
【0015】各機関側マウント19,20の構成につい
て説明すると、図2,3に示すように、トランスアクス
ル14には、平面略U字状をなすように曲げ形成された
ブラケット21が固定されている。ブラケット21内に
は、一般にブッシュタイプのエンジンマウントと呼ばれ
ているものと同一構成の可動部材22が配置されてい
る。可動部材22は、外筒23と、その内部に配置され
た内筒24と、外筒23及び内筒24を結合するマウン
トゴム25と、外筒23の内周面の上下に固着されたス
トッパゴム26とから構成されている。各可動部材22
は、エンジン13及びトランスアクスル14のロール運
動に対し相対運動可能である。ブラケット21及び可動
部材22は、両者21,22の孔21a,22aに挿通
されたシャフト27によって連結されている。
【0016】図1,2,4に示すように車体は、前記ロ
ール軸18に交差する方向である前後方向へ延びる長尺
状のサブフレーム28を備えている。サブフレーム28
上には、車体側マウントとしての車体側バー29が配設
されている。車体側バー29は細径をなす長尺状のばね
鋼によって形成されており、高い剛性を有している。車
体側バー29は、弾性部材としてのゴム30によってサ
ブフレーム28に弾性的に支持されている。より詳しく
は、図4に示すように、車体側バー29の複数箇所(図
1では3箇所)にはゴム30が被せられ、これらのゴム
30が固定金具31によってサブフレーム28の上面2
8aにそれぞれ固定されている。車体側バー29におい
て、両端に位置するゴム30の被せられた箇所は支持部
を構成しており、同バー29の端部が曲げ作用を受ける
際の支点となる。
【0017】車体側バー29の前端部29a及び後端部
29bはいずれも前記上面28aに対し略平行状態で、
サブフレーム28の長さ方向に直交するように曲げ形成
されている。そして、この前端部29aは第1の機関側
マウント19に連結され、後端部29bは第2の機関側
マウント20に連結されている。具体的には、図3に示
すように、各機関側マウント19,20における可動部
材22の外筒23には金属製のロッド32が固定されて
いる。ロッド32は下方へ真っ直ぐ延び、その下端には
側面逆U字状をなす連結金具33が固定されている。各
連結金具33は互いに離間する一対の支持片34を有し
ており、両支持片34間に車体側バー29の端部29a
(29b)が挿入されている。そして、各端部29a
(29b)と連結金具33とは、孔29c,34aに挿
通されたシャフト35によって連結されている。なお、
図示はしないが、シャフト35と孔29cとの間にはゴ
ムブッシュが介在されている。
【0018】前記のように構成された懸架装置におい
て、エンジン13及びトランスアクスル14がロール軸
18を中心としてロール運動したとき、そのロール運動
にともなう荷重は第1の機関側マウント19及び第2の
機関側マウント20にそれぞれ伝わり、両者19,20
が互いに逆位相で運動する。すなわち、各可動部材22
のマウントゴム25に対し互いに反対方向の剪断応力が
加わり、その応力の大きさに応じて同マウントゴム25
が反対方向へ弾性変形し、前記荷重を吸収する。
【0019】この際、一方の機関側マウント19(2
0)の弾性変形は、車体側バー29及び両ロッド32を
介して他方の機関側マウント20(19)に伝達され
る。これは、前記機関側マウント19(20)の動きが
車体側バー29に伝わったとき、車体側バー29をサブ
フレーム28に支持しているゴム30が弾性変形するこ
とによってその車体側バー29の変位を許容するからで
ある。そして、この伝達が行われる分、後者の機関側マ
ウント20(19)が弾性変形しやすくなる。両機関側
マウント19,20のロール方向に対するばね定数が、
車体側バー29を用いない場合(従来技術に相当)より
も低くなる。このばね定数の大きさは、ゴム30による
車体側バー29のサブフレーム28に対する支持位置、
同ゴム30の弾性の大きさ、同車体側バー29の線径等
を変更することにより種々設定可能である。
【0020】一方、エンジン13及びトランスアクスル
14が上下動したとき、その上下動にともなう荷重は両
機関側マウント19,20、ロッド32及び車体側バー
29によって受け止められる。両機関側マウント19,
20においては、可動部材22のマウントゴム25が互
いに同一方向(上下方向)へ弾性変形して、前記荷重を
吸収する。各マウントゴム25が所定量以上変形してス
トッパゴム26に当たると、それ以上の弾性変形が規制
される。この際、両ロッド32及び車体側バー29は高
い剛性を有しているので、車体側バー29を用いない場
合(従来技術に相当)に比べ、上下方向に対するばね定
数が高くなる。
【0021】前記車体側バー29は細径の長尺状をなす
ばね鋼によって構成されているので、これをトランスア
クスル14に沿わせて適宜曲げ形成し、トランスアクス
ル14に近接配置することが可能である。このように配
置することにより、車体側バー29の付加に必要なスペ
ースは小さくてすむ。このため、エンジンルーム内が狭
く、トランスアクスル14とその周囲の他部材との隙間
が僅かであっても、ここに車体側バー29を無理なく配
置することが可能である。
【0022】このように本実施の形態によれば、両可動
部材22におけるマウントゴム25やストッパゴム26
を大きくしたり、形状を種々工夫したりしなくても、非
常に簡単な構成で、エンジン13及びトランスアクスル
14のロール方向の荷重に対してはばね定数を低く、上
下方向の荷重に対してはばね定数を高く設定できる。
【0023】そのほかにも、本実施の形態は従来技術に
比べ以下の点で優れている。車体側バー29の前後両端
部29a,29bが、サブフレーム28の長さ方向に直
交するように曲げ形成され、ここに機関側マウント1
9,20が連結されている。このため、エンジン13及
びトランスアクスル14のロール運動時には図5に示す
ように、車体側バー29の前端部29aに加わる荷重
と、後端部29bに加わる荷重とは逆位相となる。この
場合、車体側バー29はねじり作用を受け、前後両端部
29a,29b間(図5において長さL3で示す部分)
においてねじれ、ばね定数が低くなる。
【0024】これに対し、エンジン13及びトランスア
クスル14の上下動時には図6に示すように、車体側バ
ー29の前端部29aに加わる荷重と、後端部29bに
加わる荷重とは同一位相となる。この場合、前後両端部
29a,29bは、各々の一端がゴム30によってサブ
フレーム28に支持された、いわゆる片持ち梁状態とな
る。前後両端部29a,29bは互いに同一方向へ曲げ
作用を受け、ゴム30によって支持された箇所(支持
部)を支点として同一方向へ撓み、ばね定数が高くな
る。
【0025】このように車体側バー29の形状が、逆位
相入力時にはねじり作用を受け、同位相入力時には曲げ
作用を受けるように工夫されている。このため、両機関
側マウント19,20を車体側バー29によって連結し
たことの効果に加え、エンジン13及びトランスアクス
ル14のロール運動時にばね定数をさらに低くし、上下
動時にばね定数をさらに高くすることが可能となる。懸
架装置のばね特性を設計する際の自由度が一層増す。こ
のばね特性は、車体側バー29における前端部29aの
曲げ部分と後端部29bの曲げ部分とを結ぶ長さL3、
前後両端部29a,29bの各長さL4、車体側バー2
9の線径等を種々選定することにより、自由に設計する
ことが可能である。
【0026】さらに、ゴムと金属とを比較した場合、ゴ
ムのばね定数は、これに加わる振動の周波数に応じて変
化する(周波数が高くなるに従いばね定数が高くな
る)。エンジン等が微振動したとき、ゴムだけではばね
定数が高くなり、騒音や振動に対して不利である。これ
に対し、金属のばね定数は周波数にかかわらずほぼ一定
であり、特に、高周波数域ではゴムよりも低い。このた
め、ゴム(各可動部材22におけるマウントゴム25、
ストッパゴム26)と金属(車体側バー29)とを併用
することは、全周波数域にわたってロール方向に対する
ばね定数を低くする点において有効である。
【0027】また、一般にゴムは耐熱性があまり高くな
く、長期間にわたって高温に晒されると、劣化(硬化)
する不具合がある。そのため、ゴムが、エンジンからの
熱が伝わりやすいエンジンマウントに用いられる場合に
は、ヒートインシュレータ(熱遮蔽板)を追加する等の
対策が必要である。本実施の形態では、前記ゴムの機能
の一部を、そのゴムより耐熱性の高い金属製の車体側バ
ー29が受け持っている。従って、その分、ゴムの大き
さを小さくでき、それにともないヒートインシュレータ
を小型化できる。
【0028】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。 (1)第1及び第2の機関側マウント19,20におけ
る可動部材22をボールジョイントによって構成しても
よい。
【0029】(2)ロッド32及び車体側バー29をゴ
ムブッシュを用いずに直接連結してもよい。これに関連
して、両者32,29を一部材によって構成してもよ
い。 (3)両機関側マウント19,20を、前記実施の形態
とは異なる位置に配設してもよい。この際、ロール軸1
8を中心とした回転角θ1,θ2が互いに異なるよう
に、両機関側マウント19,20の位置を設定する必要
がある。このような位置としては、トランスアクスル1
4だけでなくエンジン13であってもよい。
【0030】(4)車体側バー29は所定の条件(剛性
が高く長尺状であること)の下で適宜変更可能である。
例えば、同バー29の形状を棒状から板状に変更した
り、ばね鋼(金属)に代えて合成樹脂によって同バー2
9を形成したりしてもよい。
【0031】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、各実施の形態から把握できる請求項以外の技術
的思想について、以下にそれらの効果とともに記載す
る。 (イ)請求項1に記載の懸架装置において、前記車体側
マウントは細径のばね鋼により構成されている内燃機関
の懸架装置。このようにすることにより、懸架装置を小
型に構成することができ、車両への搭載性が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明によれ
ば、内燃機関側において、ロール軸を中心とした回転角
の互いに異なる位置に第1及び第2の機関側マウントを
設け、弾性部材により車体に支持した高剛性の車体側マ
ウントに両機関側マウントを連結している。このため、
ゴムの大きさや形状のみを工夫する場合に比べ、内燃機
関のロール方向の荷重に対するばね定数をより低くし、
上下方向の荷重に対するばね定数をより高くすることが
可能となり、より好ましい防振特性を得るうえで有効で
ある。
【0033】特に、第2の発明では車体側マウントを、
逆位相入力時にはねじり作用を受け、同位相入力時には
曲げ作用を受けるような形状に形成している。このよう
に車体側マウントの形状を工夫すれば、内燃機関のロー
ル運動時にばね定数を低くし、上下動時にばね定数を高
くすることが可能となり、さらに懸架装置のばね特性を
設計する際の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】懸架装置の概略側面図。
【図2】トランスアクスルに対する懸架装置の配置状態
を説明する概略斜視図。
【図3】可動部材、ロッド、車体側バー等の分解斜視
図。
【図4】サブフレームに対する車体側バーの支持部分の
断面図。
【図5】エンジン等のロール運動時における車体側バー
の状態を示す部分斜視図。
【図6】エンジン等の上下動時における車体側バーの状
態を示す部分斜視図。
【図7】従来の懸架装置の概略側面図。
【図8】従来の懸架装置の斜視図。
【符号の説明】
13…内燃機関としてのエンジン、14…トランスアク
スル、18…ロール軸、19…第1の機関側マウント、
20…第2の機関側マウント、28…車体の一部を構成
するサブフレーム、29…車体側マウントとしての車体
側バー、30…弾性部材としてのゴム、θ1,θ2…回
転角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 勝之 名古屋市緑区鳴海町字上汐田68番地 中央 発條 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関側に設けられ、その内燃機関の
    ロール軸を中心としたロール運動を吸収するための第1
    の機関側マウントと、 前記内燃機関側における、前記ロール軸を中心とした回
    転角の前記第1の機関側マウントとは異なる位置に設け
    られ、前記ロール運動を前記第1の機関側マウントとは
    逆位相にて吸収するための第2の機関側マウントと、 高い剛性を有し、前記第1の機関側マウント及び第2の
    機関側マウントに連結されるとともに、弾性部材により
    車体に支持された長尺状の車体側マウントとを備えた内
    燃機関の懸架装置。
  2. 【請求項2】 前記車体側マウントは、逆位相入力時に
    はねじり作用を受け、同位相入力時には前記弾性部材に
    より支持された支持部を支点として曲げ作用を受けるよ
    うな形状に形成されている請求項1に記載の内燃機関の
    懸架装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100475941B1 (ko) * 2001-12-04 2005-03-10 현대자동차주식회사 차량의 완가속시 실내 소음 저감용 트랜스밋션 마운팅 구조
JP2008157816A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Tdk Corp 回転角検出装置及びトルク検出装置

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KR100475941B1 (ko) * 2001-12-04 2005-03-10 현대자동차주식회사 차량의 완가속시 실내 소음 저감용 트랜스밋션 마운팅 구조
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