JPH0936675A - 出力電力可変多段増幅装置 - Google Patents

出力電力可変多段増幅装置

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JPH0936675A
JPH0936675A JP18167295A JP18167295A JPH0936675A JP H0936675 A JPH0936675 A JP H0936675A JP 18167295 A JP18167295 A JP 18167295A JP 18167295 A JP18167295 A JP 18167295A JP H0936675 A JPH0936675 A JP H0936675A
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JP
Japan
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stage amplifier
amplifier
final stage
transmission line
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JP18167295A
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Inventor
Noriko Ogata
規子 小方
Masatoshi Nakayama
正敏 中山
Kazutomi Mori
一富 森
Yasuro Mitsui
康郎 三井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体的に高効率化、低損失化及び小形化を図
った出力電力可変多段増幅装置を得ることを課題として
いる。 【解決手段】 この発明の出力電力可変の多段増幅装置
の実施形態の1は、前段増幅器2と、上記前段増幅器に
縦続接続する終段増幅器と、上記前段増幅器と上記終段
増幅器の間にのみ設けた出力切替えスイッチ10と、上
記出力切替えスイッチに一端を、他端を上記終段増幅器
の構成要素である増幅素子の出力側の一点に接続した2
倍波に対して1/4波長の長さの伝送線路7と、を備
え、小出力動作時には上記前段増幅器出力を上記伝送線
路からなるバイパス回路を介して出力し、高出力動作時
には上記伝送線路の出力切替えスイッチ側一端を開放と
し、上記前段増幅器出力を上記終段増幅器を介して出力
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマイクロ波帯から
ミリ波帯の周波数帯域で使用される出力電力可変多段増
幅装置の高効率化、低損失化及び小形化に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のこの種の出力電力可変
型の多段増幅装置を示す代表的な回路構成図である。1
は増幅装置の入力端子、2は増幅装置の出力端子、3は
前段増幅器、4は終段増幅器を構成する電界効果トラン
ジスタ(以下、FETと呼ぶ)、5,6Gは上記終段増
幅器を構成するそれぞれFETの入力整合回路,出力整
合回路である。9は終段増幅器の入力端子、10は出力
切替えの入力側スイッチ、45はバイパス線路用の伝送
線路、49は出力切替えの出力側スイッチである。
【0003】次に動作について説明する。入力端子1よ
りマイクロ波帯からミリ波帯の伝送波が入力され前段増
幅器3により増幅される。先ず、高出力動作時には、出
力切替えの入力側スイッチ10はFET4を含む終段増
幅器の入力端子9に接続され、出力切替えの出力側スイ
ッチ49は終段増幅器の出力端子48に接続されるの
で、前段増幅器3により増幅された伝送波は終段増幅器
で増幅され出力端子2より出力される。一方、小出力動
作時には、出力切替えの入力側スイッチ10はバイパス
線路用の伝送線路45の入力端子46に接続され、出力
切替えの出力側スイッチ49は上記バイパス線路用の伝
送線路45の出力端子47に接続されるので、前段増幅
器3により増幅された伝送波は、バイパス線路用の伝送
線路45を介して出力端子2より前段増幅器の出力をそ
のまま得ることができる。また、図11は、出力側スイ
ッチ49と出力端子2の間にサーキュレータ50を設け
た従来の他の出力電力可変型の多段増幅装置を示す回路
構成図である。サーキュレータにより、出力側の回路よ
り反射してきた反射波の影響を除くことができる。この
ような出力電力可変型の多段増幅装置は、小出力動作時
には終段増幅器を構成するFETの電源を切ることによ
って、大幅な消費電流の低減が可能であり、移動体通信
および衛星通信用の増幅装置として大変効果的である。
【0004】また、図12は、従来の例えば特開平4−
260209に記載された出力可変型の多段増幅装置を
示す回路構成図である。1〜3,8〜10は図10の符
号と同じであるので省略する。51は後段増幅器、52
は後段増幅器のバイパス線路であり、基本波のほぼ(1
/2)・n波長の長さ(nは正整数)の伝送線路であ
る。この増幅装置は、高出力動作時にはスイッチ10は
後段増幅器の入力端子9に接続され、小出力動作時には
バイパス線路の入力端子に切り替えられる。バイパス線
路の長さを、基本波のほぼ(1/2)・n波長(nは正
整数)とすることによって、高出力動作時には、後段増
幅器の出力端から上記の伝送線路側を見たインピーダン
スは開放となり終段増幅器の出力に影響を与えない。
【0005】また図13は、従来の例えば特開平5−2
2047に記載された出力可変型の多段増幅装置を示す
回路構成図である。1〜3,51は図12の符号と同じ
であるので省略する。53は後段増幅器のバイパス線
路、54は入力する信号に位相推移を与え反射させるた
めの位相部、55は前段増幅器と後段増幅器の間に設け
られた4端子スイッチであり、4つの切替端子56、5
7、58、59を有する。切替端子56は上記前段増幅
器の出力端に、切替端子57は上記後段増幅器の入力端
に、切替端子58は上記位相部の出力端に、切替端子5
9は上記バイパス線路の入力端である。4端子スイッチ
は、高出力動作時には切替端子56と59、57と58
を接続し、小出力動作時には切替端子56と57、58
と59に切り替える。高出力動作時には、位相部は後段
増幅器の出力端からバイパス線路を見たインピーダンス
が無限大となるような位相推移を与え、終段増幅器の出
力に影響を与えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の出力可変型の多
段増幅装置は以上のように構成されていて以下のような
課題があった。即ち、高出力動作時に、終段増幅器出力
側よりON状態にあるスイッチに、大きな高周波電流が
流れると損失も大きくなる。スイッチとして、例えばF
ETを用いたスイッチは、ON状態は直列の抵抗で表さ
れ、高周波電流が流れることによる損失が大きく、一
方、OFF状態は直列の容量で表され高周波での損失は
小さい。図10、図11に示された従来の終段増幅器出
力側スイッチを有する出力電力可変多段増幅装置は、高
出力動作時に出力側スイッチに大きな高周波電流が流れ
ると伝送損失が大きくなり、高出力動作時の効率が低下
するという課題があった。
【0007】また、図12に示された従来の出力可変多
段増幅装置では、小出力動作時に使用するバイパス用の
伝送線路は、その長さが基本波の(1/2)・n波長で
あるために、後段増幅器の出力端から上記伝送線路側を
見たインピーダンスが開放となり、高出力動作時には何
等の作用も有していない。それにも拘らず、(1/2)
・n波長の長さの伝送線路は、特にマイクロ波において
は、その物理的な大きさが非常に大きくなる。また、前
段増幅器のみが動作している小出力動作時にも、バイパ
ス線路は単にその出力の伝送作用のみである。
【0008】また、図13に示された従来の出力電力可
変多段増幅装置では、高出力動作時には、基本波におい
て終段増幅器の出力端からバイパス線路側を見たインピ
ーダンスが開放になるように、位相部を設定するため
に、バイパス線路は後段増幅器に何等影響を与えない。
即ち、バイパス線路ならびに位相部は、物理的にある程
度の大きさを有するにもかかわらず、高出力動作時に
は、何等の作用も有していない。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、高効率化、低損失化及び小形化
を一体的に図った出力電力可変多段増幅装置を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成させる
ために、請求項1に係わる発明の出力電力可変多段増幅
装置は、出力電力可変の多段増幅装置において、前段増
幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段増幅器と、
上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ設けた出力
切替えスイッチと、上記出力切替えスイッチに一端を、
他端を上記終段増幅器の構成要素である増幅素子の出力
側の一点に接続した2倍波に対して1/4波長の長さの
伝送線路と、を備え、小出力動作時には上記前段増幅器
出力を上記伝送線路からなるバイパス回路を介して出力
し、高出力動作時には上記伝送線路の出力切替えスイッ
チ側一端を開放とし、上記前段増幅器出力を上記終段増
幅器を介して出力することを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係わる発明の出力電力可
変多段増幅装置は、出力電力可変の多段増幅装置におい
て、前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段
増幅器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ
設けた出力切替えスイッチと、終段増幅器の構成要素と
して増幅素子の出力側に設けた第一の出力整合回路とそ
れに縦続接続する第二の出力整合回路と、上記出力切替
えスイッチに一端を、他端を上記第一と第二の整合回路
の間に接続した2倍波に対して1/4波長の長さの伝送
線路と、を備え、小出力動作時には上記前段増幅器出力
を上記伝送線路からなるバイパス回路を介して出力し、
高出力動作時には上記伝送線路の出力切替えスイッチ側
一端を開放とし、上記前段増幅器出力を上記終段増幅器
を介して出力することを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係わる発明の出力電力可
変多段増幅装置は、出力電力可変の多段増幅装置におい
て、前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段
増幅器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ
設けた出力切替えスイッチと、上記出力切替えスイッチ
に一端を、他端を上記終段増幅器の出力端に接続した2
倍波に対して1/4波長の長さの伝送線路と、を備え、
小出力動作時には上記前段増幅器出力を上記伝送線路か
らなるバイパス回路を介して出力し、高出力動作時には
上記伝送線路の出力切替えスイッチ側一端を開放とし、
上記前段増幅器出力を上記終段増幅器を介して出力する
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項4に係わる発明の出力電力可
変多段増幅装置は、出力電力可変の多段増幅装置におい
て、前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段
増幅器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ
設けた出力切替えスイッチと、上記出力切替えスイッチ
に一端を、他端を上記終段増幅器の構成要素である増幅
素子の出力側の一点に接続した基本波に対して1/4波
長の長さの第一の伝送線路と、上記第一の伝送線路の一
端に接続した、2倍波に対して1/4波長の長さの先端
開放の第二の伝送線路と、を備え、小出力動作時には上
記の第二の伝送線路を2倍波反射回路とし、上記前段増
幅器出力を上記第一の伝送線路からなるバイパス回路を
介して出力し、高出力動作時には上記の第一と第二の直
列の伝送線路を2倍波反射回路とし、上記前段増幅器出
力を上記終段増幅器を介して出力することを特徴とす
る。
【0014】また、請求項5に係わる発明は、請求項1
から4までのいずれか1項に記載の出力電力可変多段増
幅装置の終段増幅器の構成要素である増幅素子を電界効
果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ)で構成し、小出
力動作時に、上記FETのドレイン電圧を0Vにして、
ゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げ、上記FETの出
力側反射係数(S22)のインピーダンスを高くすること
を特徴とする。
【0015】また、請求項6に係わる発明は、請求項1
から4までのいずれか1項に記載の出力電力可変多段増
幅装置の終段増幅器の構成要素である増幅素子を電界効
果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ)で構成し、小出
力動作時に、上記FETのドレイン電圧を0Vにして、
ゲート電圧を制御して空乏層の大きさを変化させ、前段
増幅器と整合をとることを特徴とする。
【0016】また、請求項7に係わる発明は、請求項1
から4までのいずれか1項に記載の出力電力可変多段増
幅装置の終段増幅器の構成要素である増幅素子をデュア
ルゲート電界効果トランジスタ(以下、デュアルゲート
FETと呼ぶ)で構成し、小出力動作時に、上記デュア
ルゲートFETのドレイン電圧を0Vにして、第2ゲー
トのゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げ、上記デュア
ルゲートFETの出力側反射係数(S22)のインピーダ
ンスを高くすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施形態の1.図1は、この発明の出力電力可変多段増
幅装置の実施形態の1を示す回路構成図である。図1に
おいて、1は入力端子、2は出力端子、3は前段増幅
器、終段増幅器は増幅素子4(図1では増幅素子をFE
Tを例として説明する)と、その入力整合回路5と、出
力整合回路6Aとで構成される。7は2倍波に対して1
/4波長の長さの伝送線路で、一端は前段増幅器と終段
増幅器との間に設けられた出力切替えスイッチ10に接
続され、他端は終段増幅器を構成するFET4の出力側
の一点(図1ではFET4の出力端が接続点になってい
る)に接続されている。9は終段増幅器の入力端子、1
0は増幅装置の出力切替えスイッチである。なお、図1
に示す出力切替えスイッチ10のスイッチ状態は高出力
動作時を表わしている。次に、動作について説明する。
図1において、入力端子1よりマイクロ波帯からミリ波
帯の伝送波が入力され前段増幅器3により増幅される。
先ず、高出力動作時には、出力切替えスイッチ10は終
段増幅器の入力端子9に接続され、前段増幅器3により
増幅された伝送波は、出力切替えスイッチ10を介して
終段増幅器で増幅され、出力端子2を通して出力され
る。このとき、伝送線路7は2倍波に対して1/4波長
の長さの先端開放の伝送線路となり、終段増幅器を構成
するFET4の出力側の接続点から見た上記伝送線路7
のインピーダンスは2倍波において短絡で2倍波反射回
路を構成する。FETの出力端に、2倍波に対し短絡に
なるような回路を接続すると、FET増幅器の効率をよ
くすることが知られている。また、上記の2倍波に対し
て1/4波長の長さの先端開放の伝送線路は、基本波の
整合回路の一部として使用でき、整合回路を小型化する
ことができ、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型
化することができる。また、高出力動作時に、終段増幅
器よりON状態のスイッチに流れる高周波電流が大きく
なると損失も大きくなるが、終段増幅器出力側にスイッ
チを用いないことにより、出力側スイッチによる伝送損
失を無くして出力電力可変多段増幅装置の伝送損失を低
減することができるとともに、結果的に出力電力可変多
段増幅装置を小型化することができる。次に、小出力動
作時には、出力切替えスイッチ10は伝送線路からなる
バイパス回路に接続される。前段増幅器3により増幅さ
れた伝送波は出力切替えスイッチ10より伝送線路7、
出力整合回路6A、出力端子2を通して出力されること
により前段増幅器の出力をそのまま得ることができる。
【0018】実施形態の2.図2は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の2を示す回路構成図で
ある。図2において、1〜5,7,9〜10は図1の符
号と同じなので説明を省略する。6B,6Cは終段増幅
器を構成するFET4の出力側に設けたそれぞれ第1の
出力整合回路とそれに縦続接続する第2の出力整合回路
である。7は実施形態の1と同様に、2倍波に対して1
/4波長の長さの伝送線路で、一端は前段増幅器と終段
増幅器との間に設けられた出力切替えスイッチ10に接
続され、他端は上記の終段増幅器を構成するFET4の
出力側に設けた第1の整合回路の出力端に接続されてい
る。なお、図2に示す出力切替えスイッチ10のスイッ
チ状態は高出力動作時を表わしている。次に、動作につ
いて説明する。図2において、入力端子1よりマイクロ
波帯からミリ波帯の伝送波が入力され前段増幅器3によ
り増幅される。先ず、高出力動作時には、出力切替えス
イッチ10は終段増幅器の入力端子9に接続され、前段
増幅器3により増幅された伝送波は、出力切替えスイッ
チ10を介して終段増幅器で増幅され、出力端子2を通
して出力される。このとき、伝送線路7は2倍波に対し
て1/4波長の長さの先端開放の伝送線路となり、終段
増幅器を構成するFET4の出力側に設けた第1の出力
整合回路6Bの出力端から見た上記伝送線路7のインピ
ーダンスは2倍波において短絡で、2倍波反射回路を構
成しているため、終段増幅器の効率をよくすることがで
きる。さらに、文献,“高周波処理回路を用いた高効率
UHF帯モノリシック多段FET増幅器の設計法”,電
子情報通信学会論文誌,J76−C−I,No.11,
pp.389−398(1993.11)に示されてい
るように、2倍波の反射位相を最適な値とすることによ
り、終段増幅器の効率をさらによくすることが知られて
いる。図2において、終段増幅器を構成するFET4の
出力端において2倍波に対するインピーダンスが全反射
で、最適な反射位相となるように、上記第1の整合回路
を構成することにより、終段増幅器の効率をさらによく
することができる。また、上記の2倍波に対して1/4
波長の長さの先端開放の伝送線路は、基本波の整合回路
の一部として使用できるので整合回路を小型化すること
ができ、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型化す
ることができる。また、高出力動作時に、終段増幅器よ
りON状態のスイッチに流れる高周波電流が大きくなる
と損失も大きくなるが、終段増幅器出力側にスイッチを
用いないことにより、出力側スイッチによる伝送損失を
無くして出力電力可変多段増幅装置の伝送損失を低減す
ることができるとともに、結果的に出力電力可変多段増
幅装置を小型化することができる。次に、小出力動作時
には、出力切替えスイッチ10は伝送線路7からなるバ
イパス回路に接続される。前段増幅器3により増幅され
た伝送波は出力切替えスイッチ10より伝送線路7、出
力整合回路6C、出力端子2を通して出力されることに
より前段増幅器の出力をそのまま得ることができる。
る。
【0019】実施形態の3.図3は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の3を示す回路構成図で
ある。図3において、1〜5,7,9〜10は図1の符
号と同じなので説明を省略する。6Dは終段増幅器を構
成するFET4の出力整合回路である。7は実施形態の
1と同様に、2倍波に対して1/4波長の長さの伝送線
路で、一端は前段増幅器と終段増幅器との間に設けられ
た出力切替えスイッチ10に接続され、他端は上記の終
段増幅器の出力端(終段増幅器を構成するFET4の出
力整合回路の出力端)に接続されている。次に、動作に
ついて説明する。図3において、入力端子1よりマイク
ロ波帯からミリ波帯の伝送波が入力され前段増幅器3に
より増幅される。先ず、高出力動作時には、出力切替え
スイッチ10は終段増幅器の入力端子9に接続され、前
段増幅器3により増幅された伝送波は、出力切替えスイ
ッチ10を介して、終段増幅器で増幅され、出力端子2
を通して出力される。このとき、伝送線路7は2倍波に
対して1/4波長の長さの先端開放の伝送線路となり、
終段増幅器を構成するFET4の出力整合回路6Dの出
力端から見た上記伝送線路7のインピーダンスは2倍波
において短絡で、2倍波反射回路を構成しているため、
終段増幅器の効率をよくすることができる。図3におい
て、終段増幅器を構成するFET4の出力端において2
倍波に対するインピーダンスが全反射で、最適な反射位
相となるように、出力整合回路6Dを構成することで、
終段増幅器の効率をさらによくすることができる。ま
た、上記の2倍波に対して1/4波長の長さの先端開放
の伝送線路は、基本波の整合回路の一部として使用でき
るので整合回路を小型化することができ、結果的に出力
電力可変多段増幅装置を小型化することができる。ま
た、高出力動作時に、終段増幅器よりON状態のスイッ
チに流れる高周波電流が大きくなると損失も大きくなる
が、終段増幅器出力側にスイッチを用いないことによ
り、出力側スイッチによる伝送損失を無くして出力電力
可変多段増幅装置の伝送損失を低減することができると
ともに、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型化す
ることができる。次に、小出力動作時には、出力切替え
スイッチ10は伝送線路7からなるバイパス回路に接続
される。前段増幅器3により増幅された伝送波は出力切
替えスイッチ10より伝送線路7、出力整合回路6D、
出力端子2を通して出力されることにより前段増幅器の
出力をそのまま得ることができる。る。
【0020】実施形態の4.図4は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の4を示す回路構成図で
ある。図4において、1〜5,9〜10は図1の符号と
同じなので説明を省略する。6Eは終段増幅器を構成す
るFET4の出力整合回路、12は基本波に対して1/
4波長の長さの第1の伝送線路で、一端は前段増幅器と
終段増幅器との間に設けられた出力切替えスイッチ10
に接続され、他端は終段増幅器を構成するFET4の出
力側の一点に接続されている(図4ではFET4の出力
端が接続点になっている)。16は上記第1の伝送線路
12の一端に接続した2倍波に対して1/4波長の長さ
の先端開放の第2の伝送線路である。次に、動作につい
て説明する。図4において、入力端子1よりマイクロ波
帯からミリ波帯の伝送波が入力され前段増幅器3により
増幅される。先ず、高出力動作時には、出力切替えスイ
ッチ10は終段増幅器の入力端子9に接続され、前段増
幅器3により増幅された伝送波は、出力切替えスイッチ
10を介して、終段増幅器で増幅され、出力端子2を通
して出力される。このとき、上記第1と第2の伝送線路
を直列にした伝送線路は2倍波に対して3/4波長の長
さの先端開放の伝送線路となり、終段増幅器を構成する
FET4の出力端から見た上記伝送線路のインピーダン
スは2倍波において短絡で、2倍波反射回路を構成して
いるため、終段増幅器の効率をよくすることができる。
また、2倍波に対して3/4波長の長さの先端開放の伝
送線路は、基本波に対する整合回路の一部として使用で
きるため、整合回路を小形化することができ、結果的に
出力電力可変多段増幅装置を小型化することができる。
また、高出力動作時に、終段増幅器よりON状態のスイ
ッチに流れる高周波電流が大きくなると損失も大きくな
るが、終段増幅器出力側にスイッチを用いないことによ
り、出力側スイッチによる伝送損失を無くして出力電力
可変多段増幅装置の伝送損失を低減することができると
ともに、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型化す
ることができる。次に、小出力動作時には、出力切替え
スイッチ10は伝送線路からなるバイパス線路に接続さ
れる。前段増幅器3により増幅された伝送波は、出力切
替えスイッチ10より伝送線路12、出力整合回路6
E、出力端子2を通して出力されることにより前段増幅
器の出力をそのまま得ることができる。このとき、上記
第2の伝送線路16は2倍波に対し1/4波長の長さの
先端開放の伝送線路となり、前段増幅器の出力端から見
た伝送線路16のインピーダンスは2倍波において短絡
で、2倍波反射回路を構成しているため、小出力動作時
にも効率をよくすることができる。また、第1の伝送線
路12は基本波に対して1/4波長の長さであるから、
4分の1波長インピーダンス変成器となり、前段増幅器
とその負荷の整合を取ることができ、小出力動作時にも
効率をよくすることができる。
【0021】実施形態の5.以下に、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の5を説明する。(図示
はしていない) 実施形態の4では図4に示すように基本波に対して1/
4波長の長さの第一の伝送線路の一端を出力切替えスイ
ッチ10に接続し、他端を終段増幅器の構成要素である
増幅素子4の出力端に接続したものについて説明した
が、これに限らず、上記第一の伝送線路の一端を出力切
替えスイッチ10に接続し、他端を終段増幅器の構成要
素である増幅素子4の出力端に直列接続した第1と第2
の出力整合回路のうちの第1の出力整合回路の出力端に
接続したもの、もしくは、上記第一の伝送線路の一端を
出力切替えスイッチ10に接続し、他端を終段増幅器の
出力端に接続したものでもよい。これらの場合、実施形
態の2,3で説明したと同様に、終段増幅器の構成要素
である増幅素子の出力整合回路は基本波に対し整合をと
るように構成されているとともに、高出力動作時には、
終段増幅器を構成する増幅素子の出力側の一点において
2倍波に対するインピーダンスが全反射で、最適な反射
位相となるように、上記第1の出力整合回路、出力整合
回路を構成することにより、終段増幅器の効率をさらに
よくすることができる。
【0022】実施形態の6.図5は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の6を示す回路構成図で
ある。図5において、1〜3,6A,7,9〜10は図
1の符号と同じなので説明を省略する。17は終段増幅
器として一段の構成ではなく多段増幅器を示す。これま
での実施形態の1〜4では、終段増幅器が一段構成の場
合を説明したが、これに限らず、終段増幅器を多段増幅
器構成としてもよい。この場合、それぞれの実施形態で
説明された効果に加えて、高出力動作時と小出力動作時
の出力電力の差が大きい出力電力可変多段増幅装置を得
ることができる。
【0023】実施形態の7.図6は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の7を示す回路構成図で
ある。図6において、1〜5,6A,9〜10は図1の
符号と同じなので説明を省略する。40はこれまでの実
施形態の1〜3における伝送線路7の代替として用いる
集中定数回路である。これまでの実施形態の1〜3で
は、伝送線路7は2倍波に対して1/4波長の長さの伝
送線路の場合を説明したが、これに限らず集中定数で構
成してもよい。この場合、それぞれの実施形態で説明さ
れた効果に加えて、2倍波に対して1/4波長の長さの
伝送線路7を集中定数回路40で構成することにより、
バイパス回路を小型化することができ、結果として小型
化した出力電力可変多段増幅装置を得ることができる。
【0024】実施形態の8.図7は、この発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の8を示す回路構成図で
ある。実施形態の1から4までの出力電力可変多段増幅
装置の終段増幅器の構成要素である増幅素子をFETで
構成して、以下の構成と動作を行うようにしたものであ
る。図7において、1〜5,6A,7,9〜10は図1
の符号と同じなので説明を省略する。42は終段増幅器
の構成要素である増幅素子のFETにゲート電圧をかけ
る端子、43はドレイン電圧をかける端子である。次
に、動作について説明する。図7において、小出力動作
時には、FETのドレイン電圧を0Vにして、ゲート電
圧をピンチオフ電圧まで下げると、FETの出力側反射
係数(S22)のインピーダンスが高くなり、前段増幅器
から見たインピーダンスが整合回路とFETのS22の並
列であるので、終段増幅器を構成するFETに流れ込む
エネルギーを小さくでき、終段増幅器を構成するFET
による伝送波の損失が少なくすることができるので、結
果として、小出力動作時の出力電力可変多段増幅装置の
効率をよくすることができる。これまで説明した出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の1〜4では、小出力動
作時には、出力切替えスイッチは伝送線路からなるバイ
パス回路に接続され、前段増幅器により増幅された伝送
波は伝送線路からなるバイパス回路を介して、出力され
ることにより前段増幅器の出力をそのまま得ることがで
きる。このとき、従来と同様に終段増幅器の構成要素で
ある増幅素子の電源を切ることにより、増幅装置として
大幅な消費電力の低減効果を得ることができるが、これ
に限らず、本実施形態の8によれば、小出力動作時にお
ける出力電力可変多段増幅装置の効率をよくすることが
できる。
【0025】実施形態の9.図8はこの発明の出力電力
可変多段増幅装置の実施形態の9を示す回路構成図であ
る。実施形態の1から4までの出力電力可変多段増幅装
置の終段増幅器の構成要素である増幅素子をFETで構
成して、以下の構成と動作を行うようにしたものであ
る。図8において、1〜5,6A,7〜10,42,4
3は図7の符号と同じなので説明を省略する。次に、動
作について説明する。図8において、小出力動作時に
は、FETのドレイン電圧を0Vにし、ゲート電圧を制
御して空乏層の大きさを変化させることにより、FET
の容量を変化させて最適なインピーダンスにし、前段増
幅器に対し整合を取ることができるため、結果として、
小出力動作時の出力電力可変多段増幅装置の効率をよく
することができる。これまで説明した出力電力可変多段
増幅装置の実施形態の1〜4では、小出力動作時には、
出力切替えスイッチは伝送線路からなるバイパス回路に
接続され、前段増幅器により増幅された伝送波は伝送線
路からなるバイパス回路を介して、出力されることによ
り前段増幅器の出力をそのまま得ることができる。この
とき、従来と同様に終段増幅器の構成要素である増幅素
子の電源を切ることにより、増幅装置として大幅な消費
電力の低減効果を得ることができるが、これに限らず、
本実施形態の9によれば、小出力動作時における出力電
力可変多段増幅装置の効率をよくすることができる。
【0026】実施形態の10.図9はこの発明の出力電
力可変多段増幅装置の実施形態の10を示す回路構成図
である。実施形態の1から4までの出力電力可変多段増
幅装置の終段増幅器の構成要素である増幅素子をデュア
ルゲートFETで構成して、以下の構成と動作を行うよ
うにしたものである。図9において、1〜3、5,6
A,7,9〜10は図1の符号と同じなので説明を省略
する。44はデュアルゲートFETである。次に、動作
について説明する。図9において、小出力動作時に、上
記デュアルゲートFET44のドレイン電圧を0Vにし
て、第2ゲートのゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げ
ると、上記デュアルゲートFETの出力側反射係数(S
22)のインピーダンスはシングルゲートFETの場合と
比べて非常に高くなる。そのため前段増幅器から見た出
力回路は整合回路とS22の並列となり、終段増幅器を構
成するデュアルゲートFETに流れ込むエネルギーを小
さくできるため、前段増幅器の伝送波を少ない損失で出
力することができ、増幅装置の効率をよくすることがで
きる。これまで説明した出力電力可変多段増幅装置の実
施形態の1〜4では、小出力動作時には、出力切替えス
イッチは伝送線路からなるバイパス回路に接続され、前
段増幅器により増幅された伝送波は伝送線路からなるバ
イパス回路を介して、出力されることにより前段増幅器
の出力をそのまま得ることができる。このとき、従来と
同様に終段増幅器の構成要素である増幅素子の電源を切
ることにより、増幅装置として大幅な消費電力の低減効
果を得ることができるが、これに限らず、本実施形態の
10によれば、小出力動作時における出力電力可変多段
増幅装置の効率をよくすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係わる発明に
よれば、高出力動作時には、2倍波に対して1/4波長
の長さの伝送線路が先端開放となり、終段増幅器を構成
する増幅素子の出力側の上記伝送線路の接続点から見た
伝送線路のインピーダンスは2倍波に対して短絡になる
ので、2倍波反射回路を構成し、出力電力可変多段増幅
装置の効率をよくすることができるとともに、上記の2
倍波に対して1/4波長の長さの先端開放の伝送線路
は、基本波の整合回路の一部として使用できるので、終
段増幅器を構成する整合回路を小型化することができ、
結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型化することが
できる。また、終段増幅器出力側にスイッチを用いない
ことにより出力側スイッチによる伝送損失を無くして、
出力電力可変多段増幅装置の伝送損失を低減することが
できるとともに、結果的に出力電力可変多段増幅装置を
小型化することができる。
【0028】また、請求項2に係わる発明によれば、高
出力動作時には、2倍波に対して1/4波長の長さの伝
送線路が先端開放となり、終段増幅器を構成する第1の
出力整合回路の出力端から見た上記伝送線路のインピー
ダンスは2倍波に対して短絡になるので、2倍波反射回
路を構成し、出力電力可変多段増幅装置の効率をよくす
ることができるとともに、上記の2倍波に対して1/4
波長の長さの先端開放の伝送線路は、基本波の整合回路
の一部として使用できるので、終段増幅器を構成する整
合回路を小型化することができ、結果的に出力電力可変
多段増幅装置を小型化することができる。また、終段増
幅器を構成する増幅素子の出力端において、2倍波に対
するインピーダンスが全反射で、最適な反射位相となる
ように、第1の整合回路を構成することにより、出力電
力可変多段増幅装置の効率をさらによくすることができ
る。また、終段増幅器出力側にスイッチを用いないこと
により出力側スイッチによる伝送損失を無くして、出力
電力可変多段増幅装置の伝送損失を低減することができ
るとともに、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型
化することができる。
【0029】また、請求項3に係わる発明によれば、高
出力動作時には、2倍波に対して1/4波長の長さの伝
送線路が先端開放となり、終段増幅器の出力端から見た
上記伝送線路のインピーダンスは2倍波に対して短絡に
なるので、2倍波反射回路を構成し、出力電力可変多段
増幅装置の効率をよくすることができるとともに、上記
の2倍波に対して1/4波長の長さの先端開放の伝送線
路は、基本波の整合回路の一部として使用できるので、
終段増幅器を構成する整合回路を小型化することがで
き、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型化するこ
とができる。また、終段増幅器を構成する増幅素子の出
力端において、2倍波に対するインピーダンスが全反射
で、最適な反射位相となるように、整合回路を構成する
ことにより、出力電力可変多段増幅装置の効率をさらに
よくすることができる。また、終段増幅器出力側にスイ
ッチを用いないことにより出力側スイッチによる伝送損
失を無くして、出力電力可変多段増幅装置の伝送損失を
低減することができるとともに、結果的に出力電力可変
多段増幅装置を小型化することができる。
【0030】また、請求項4に係わる発明によれば、先
ず、高出力動作時には、第1と第2の伝送線路を直列に
した2倍波に対して3/4波長の長さの伝送線路が先端
開放となり、終段増幅器を構成する増幅素子の出力側の
上記伝送線路の接続点から見た伝送線路のインピーダン
スは2倍波に対して短絡になるので、2倍波反射回路を
構成し、出力電力可変多段増幅装置の効率をよくするこ
とができるとともに、上記2倍波に対して3/4波長の
長さの先端開放線路が、基本波の整合回路の一部として
使用できるので整合回路を小型化することができ、結果
的に出力電力可変多段増幅装置を小型化することができ
る。また、終段増幅器出力側にスイッチを用いないこと
により出力側スイッチによる伝送損失を無くして、出力
電力可変多段増幅装置の伝送損失を低減することができ
るとともに、結果的に出力電力可変多段増幅装置を小型
化することができる。 次に、小出力動作時にも、2倍
波に対し1/4波長の長さの先端開放第2の伝送線路
が、前段増幅器の出力端において2倍波反射回路を構成
するので、出力電力可変多段増幅装置の効率をよくする
ことができるとともに、基本波に対して1/4波長の長
さのバイパス用の第1の伝送線路は、4分の1波長イン
ピーダンス変成器となり、前段増幅器とその負荷の整合
をとることができ、出力電力可変多段増幅装置の効率を
よくすることができる。
【0031】また、請求項5に係わる発明によれば、請
求項1〜4のいずれか1項で得られる効果に加え、小出
力動作時に、終段増幅器を構成するFETのドレイン電
圧を0Vにして、ゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げ
ると、FETの出力側反射係数(S22)のインピーダン
スが高くなり、上記FETに流れ込むエネルギーを小さ
くできるので、伝送波の損失が少なくすることができ、
出力電力可変多段増幅装置の効率をよくすることができ
る。
【0032】また、請求項6に係わる発明によれば、請
求項1〜4のいずれか1項で得られる効果に加え、小出
力動作時に、終段増幅器を構成するFETのドレイン電
圧を0Vにして、ゲート電圧を制御して空乏層の大きさ
を変化させることにより、FETの容量を変化させて最
適なインピーダンスにし、前段増幅器に対し整合をとる
ことができるので、出力電力可変多段増幅装置の効率を
よくすることができる。
【0033】また、請求項7に係わる発明よれば、請求
項1〜4のいずれか1項で得られる効果に加え、終段増
幅器を構成する増幅素子をデュアルゲートFETで構成
して、小出力動作時に、終段増幅器を構成するデュアル
ゲートFETのドレイン電圧を0Vにして、第2ゲート
のゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げると、上記デュ
アルゲートFETの出力側反射係数(S22)のインピー
ダンスはシングルゲートFETと比べて非常に高くな
り、上記デュアルゲートFETに流れ込むエネルギーを
小さくできるので、伝送波の損失が少なくすることがで
き、出力電力可変多段増幅装置の効率をさらによくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の1を示す回路構成図である。
【図2】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の2を示す回路構成図である。
【図3】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の3を示す回路構成図である。
【図4】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の4を示す回路構成図である。
【図5】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の6を示す回路構成図である。
【図6】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の7を示す回路構成図である。
【図7】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の8を示す回路構成図である。
【図8】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の9を示す回路構成図である。
【図9】この発明の出力電力可変多段増幅装置の実施形
態の10を示す回路構成図である。
【図10】従来の出力電力可変多段増幅装置を示す回路
構成図である。
【図11】従来の出力電力可変多段増幅装置を示す他の
回路構成図である。
【図12】従来の出力電力可変多段増幅装置を示す他の
回路構成図である。
【図13】従来の出力電力可変多段増幅装置を示す他の
回路構成図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 3 前段増幅器 4 終段増幅器の増幅素子(FET) 5 終段増幅器の入力整合回路 6A,6B,6C,6D,6E 終段増幅器の出力整合
回路 7 伝送線路 9 終段増幅器の入力端子 10 出力切替スイッチ 12 第一の伝送線路 16 第二の伝送線路 17 多段増幅器 40 集中定数回路 42 ゲート電圧の印加端子 43 ドレイン電圧の印加端子 44 デュアルゲートFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 康郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電力可変の多段増幅装置において、 前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段増幅
    器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ設け
    た出力切替えスイッチと、 上記出力切替えスイッチに一端を、他端を上記終段増幅
    器の構成要素である増幅素子の出力側の一点に接続した
    2倍波に対して1/4波長の長さの伝送線路と、を備
    え、 小出力動作時には上記前段増幅器出力を上記伝送線路か
    らなるバイパス回路を介して出力し、高出力動作時には
    上記伝送線路の出力切替えスイッチ側一端を開放とし、
    上記前段増幅器出力を上記終段増幅器を介して出力する
    ことを特徴とする出力電力可変多段増幅装置。
  2. 【請求項2】 出力電力可変の多段増幅装置において、 前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段増幅
    器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ設け
    た出力切替えスイッチと、 終段増幅器の構成要素として増幅素子の出力側に設けた
    第一の出力整合回路とそれに縦続接続する第二の出力整
    合回路と、 上記出力切替えスイッチに一端を、他端を上記第一の整
    合回路の出力端に接続した2倍波に対して1/4波長の
    長さの伝送線路と、を備え、 小出力動作時には上記前段増幅器出力を上記伝送線路か
    らなるバイパス回路を介して出力し、高出力動作時には
    上記伝送線路の出力切替えスイッチ側一端を開放とし、
    上記前段増幅器出力を上記終段増幅器を介して出力する
    ことを特徴とする出力電力可変多段増幅装置。
  3. 【請求項3】 出力電力可変の多段増幅装置において、 前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段増幅
    器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ設け
    た出力切替えスイッチと、 上記出力切替えスイッチに一端を、他端を上記終段増幅
    器の出力端に接続した2倍波に対して1/4波長の長さ
    の伝送線路と、を備え、 小出力動作時には上記前段増幅器出力を上記伝送線路か
    らなるバイパス回路を介して出力し、高出力動作時には
    上記伝送線路の出力切替えスイッチ側一端を開放とし、
    上記前段増幅器出力を上記終段増幅器を介して出力する
    ことを特徴とする出力電力可変多段増幅装置。
  4. 【請求項4】 出力電力可変の多段増幅装置において、 前段増幅器と、上記前段増幅器に縦続接続する終段増幅
    器と、上記前段増幅器と上記終段増幅器の間にのみ設け
    た出力切替えスイッチと、 上記出力切替えスイッチに一端を、他端を上記終段増幅
    器の構成要素である増幅素子の出力側の一点に接続した
    基本波に対して1/4波長の長さの第一の伝送線路と、 上記第一の伝送線路の一端に接続した、2倍波に対して
    1/4波長の長さの先端開放の第二の伝送線路と、を備
    え、 小出力動作時には上記の第二の伝送線路を2倍波反射回
    路とし、上記前段増幅器出力を上記第一の伝送線路から
    なるバイパス回路を介して出力し、 高出力動作時には上記の第一と第二の直列の伝送線路を
    2倍波反射回路とし、上記前段増幅器出力を上記終段増
    幅器を介して出力することを特徴とする出力電力可変多
    段増幅装置。
  5. 【請求項5】 終段増幅器の構成要素である増幅素子を
    電界効果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ)で構成
    し、 小出力動作時に、上記FETのドレイン電圧を0Vにし
    て、ゲート電圧をピンチオフ電圧まで下げ、上記FET
    の出力側反射係数(S22)のインピーダンスを高くする
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に
    記載の出力電力可変多段増幅装置。
  6. 【請求項6】 終段増幅器の構成要素である増幅素子を
    電界効果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ)で構成
    し、 小出力動作時に、上記FETのドレイン電圧を0Vにし
    て、ゲート電圧を制御して空乏層の大きさを変化させ、
    前段増幅器に対して整合をとることを特徴とする請求項
    1から4までのいずれか1項に記載の出力電力可変多段
    増幅装置。
  7. 【請求項7】 終段増幅器の構成要素である増幅素子を
    デュアルゲート電界効果トランジスタ(以下、デュアル
    ゲートFETと呼ぶ)で構成し、 小出力動作時に、上記デュアルゲートFETのドレイン
    電圧を0Vにして、第2ゲートのゲート電圧をピンチオ
    フ電圧まで下げ、上記デュアルゲートFETの出力側反
    射係数(S22)のインピーダンスを高くすることを特徴
    とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の出力
    電力可変多段増幅装置。
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