JPH09325185A - 放射線検出器とその製造方法と透視検査装置とctスキャナ - Google Patents

放射線検出器とその製造方法と透視検査装置とctスキャナ

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JPH09325185A
JPH09325185A JP8140471A JP14047196A JPH09325185A JP H09325185 A JPH09325185 A JP H09325185A JP 8140471 A JP8140471 A JP 8140471A JP 14047196 A JP14047196 A JP 14047196A JP H09325185 A JPH09325185 A JP H09325185A
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scintillator
light
photoelectric conversion
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radiation detector
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Application number
JP8140471A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Uyama
喜一郎 宇山
Masaji Fujii
正司 藤井
Takao Shoji
孝雄 庄司
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Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Publication date
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Publication of JPH09325185A publication Critical patent/JPH09325185A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換素子アレイ上にシンチレータ材を接
着する構造の放射線検出器において、光電変換素子に対
応する個々のシンチレータ素子を接合する際の不都合を
無くす。 【解決手段】 放射線6を受けて発光するシンチレータ
素子1が孔に嵌め込まれたシンチレータ支持部材3と、
シンチレータ素子の発光を受け電気信号を発生する光電
変換素子2が支持された光電変換素子支持部材7とを、
前記光電変換素子に対し、孔に嵌め込まれたシンチレー
タ素子が対応して接合されるように、シンチレータ支持
部材と光電変換素子支持部材とを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線を検出する
放射線検出器とその製造方法および前記放射線検出器を
用いて被検体の内部を非破壊で検査する透視検査装置及
びCTスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体の内部を非破壊で検査する
装置としてX線テレビ,X線ラインセンサ,CT
スキャナ等が知られている。これらX線テレビ等にはそ
れぞれX線検出器(放射線検出器)が使用されている
が、X線検出器の構造にはその用途に応じて種々のもの
がある。
【0003】X線テレビは、医療用,産業用共に多用
され、被検体を透過したX線を2次元の分解能をもった
X線検出器で検出し、透過像を作る装置である。前記X
線テレビ用のX線検出器は、通常X線I.I.(イメー
ジインテンシファイアー、真空管と電子走査を組合せた
増幅器)でX線像を可視像に変換し、該可視像をテレビ
カメラでCRTに写し出す方式を用いている。このX線
検出器は大型であるため、近年固体の2次元光センサ
(光電変換素子アレイとCCDよりなる)の上にX線を
光に変換するシンチレータ材を直接接着し、小型軽量化
したX線検出器が現われている。
【0004】X線ラインセンサは主に空港荷物の検査
装置に用いられている。X線ラインセンサは、1次元の
分解能を持ったX線検出器を用いてX線源から出るファ
ン状のX線ビームを検出し、このX線ビームを介してベ
ルトコンベアで荷物を送ることで荷物の透過像を作る。
このX線ラインセンサ用のX線検出器は通常1次元の光
電変換素子アレイの上にシンチレータ材を直接接着した
構造を持つ。
【0005】CTスキャナは医療用,産業用共に、1
次元の分解能を持つX線検出器を用い被検体の断面像を
得るものである。CTスキャナ用のX線検出器は、旧く
は容器内部を多数の電極で細かく区切ってガスを封入し
た検出器が多用されていたが、近年小型で検出効率が高
い前述のX線ラインセンサと同じ方式のX線検出器が用
いられるようになってきた。
【0006】ここで、図43(A),(B)に従来の光
電変換素子上にシンチレータ材を直接接着する方式のX
線検出器を示す(特開昭63−165788号公報)。
このX線検出器は、シンチレータ素子511と光反射性
部材516とを交互に接着したブロックを、光電変換素
子513のアレイ上に接着することにより製造されてい
た。各シンチレータ素子511はそれぞれ1つの光電変
換素子513a,513b,513cと対応するように
接着されている。515は光電変換素子513を支持す
る支持部材であり、517は光電変換素子513から発
せられる電気信号を取り出す端子である。
【0007】次に動作を説明する。図43(A)の上方
より到来したX線518は、シンチレータ素子511内
で可視光に変換され、該可視光は光電変換素子513に
より電気信号に変換され、該電気信号は端子517から
取り出される。一方、近年、検査能力を向上させるため
X線検出器はますます高分解能を要求され、そのために
光電変換素子アレイのピッチが細かく、チャンネル数の
大ききなものが作られるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
放射線(X線)検出器の構造と製造方法では次の,
の問題点がある。 個々のシンチレータ素子511を、予め所定の寸法で
しかも高精度の寸法で用意しておかなければならない。
【0009】接着剤を用いて多数のシンチレータ素子
511を光反射性部材516を挟んで接着するために、
接着厚みの累積誤差が生じ、その結果シンチレータ素子
511と光電変換素子513の対応ズレが生じる。 これらの問題点は、光電変換素子513のピッチが細か
くなり、チャンネル数が大きくなるほど、より困難な問
題となる。そこで、本発明の目的は、光電変換素子アレ
イ上にシンチレータ材を接着する構造の放射線検出器に
おいて、前記光電変換素子のそれぞれに対応するシンチ
レータ素子を接合するために生じる製造性の悪さ、及び
前述の接合に起因する分解能向上の限界とSN比(信号
−ノイズ比)向上の限界を解決した放射線検出器および
その製造方法を提供することである。
【0010】そして、本発明の最終目的は、前記製造性
の悪さを解決することにより、下記の要件を満たした分
解能が高くSN比の良い放射線検出器を得ることであ
る。
【0011】シンチレータ素子で発光した光は対応す
る光電変換素子以外の光電変換素子に多量に入射しては
ならない。また、シンチレータ素子で生じた散乱放射線
は他のシンチレータ素子に多量に入射してはならない
(クロストーク防止)。 シンチレータの放射線パス方向の厚さは放射線を捕捉
する十分な厚さがあるのが好ましい(捕捉効率向上)。 シンチレータで発光した光は効率よく光電変換素子に
到達するのが良い(受光効率向上)。 ここで、前述の項は分解能の向上に関わり、,項
はSN比の向上に関わる。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、放射線を受けて発光するシン
チレータ素子が孔に嵌め込まれたシンチレータ支持部材
と、前記シンチレータ素子の発光を受け電気信号を発生
する光電変換素子が支持された光電変換素子支持部材と
を備え、前記光電変換素子に対し、前記孔に嵌め込まれ
たシンチレータ素子が対応して接合されるように前記シ
ンチレータ支持部材と前記光電変換素子支持部材とが配
置されてなることを特徴とする。
【0013】請求項1記載の発明によれば、光電変換素
子の1個に対し、孔に嵌め込まれたシンチレータ素子が
1個又は複数個で対応して接合されるので、シンチレー
タ素子の発光が確実に光電変換素子へ導かれ、クロスト
ークが防止され、捕捉効率が向上され、受光効率が向上
される。
【0014】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1に記載の放射線検出器の製造方法は、前記シンチレー
タ支持部材の孔に可塑性または流動性のシンチレータ材
が充填されて製造されることを特徴とする。請求項2記
載の発明によれば、シンチレータ素子を効率よく成形及
び整列させることができ、シンチレータ素子と光電変換
素子の接合が容易になる。
【0015】また、請求項3記載の発明は、前記シンチ
レータ材は粉末状シンチレータを可塑性または流動性の
透明メディウムと混合したものであることを特徴とす
る。請求項3記載の発明によれば、シンチレータ素子を
効率よく成形及び整列させることができる。
【0016】また、請求項4記載の発明は、前記シンチ
レータ支持部材の孔に粉末状のシンチレータ材を充填し
た後に、シンチレータ材が焼結されてシンチレータ素子
が形成されることを特徴とする。請求項4記載の発明に
よれば、密度の高いシンチレータ素子を効率よく成形及
び整列させることができる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項1に
記載の放射線検出器の製造方法は、シンチレータ支持部
材上にシンチレータ材層を形成し、該シンチレータ材層
に溝を形成し、該溝に可塑性または流動性の光反射材を
充填して各柱状結晶シンチレータ間に光反射部材を介在
させるようにしたことを特徴とする。請求項5記載の発
明によれば、シンチレータ素子を効率よく成形及び整列
させることができる。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項1に
記載の放射線検出器の製造方法は、シンチレータ整列治
具で整列された複数のシンチレータ素子にシンチレータ
支持部材を接合し、前記整列されたシンチレータ素子間
の間隙に可塑性または流動性のある光反射材を充填して
製造する工程を含むことを特徴とする。請求項6記載の
発明によれば、シンチレータ素子と光反射素子とを効率
よく整列させて接合できる。
【0019】また、請求項7記載の発明は、放射線源
と、1次元または2次元の空間分解能を備えた前記請求
項1に記載の放射線検出器とを対向配置し、前記放射線
源と放射線検出器との間を被検体が通過するように相対
的運動を行なわせる相対走査手段と、該相対走査手段の
走査の間における前記放射線検出器の出力に基づき前記
被検体の透過像を作成する画像化手段とを備えたことを
特徴とする。請求項7記載の発明によれば、請求項1に
記載の放射線検出器は、いずれもシンチレータ素子と光
電変換素子の整合がよいので分解能低下が起らない。
【0020】また、請求項8記載の発明は、放射線源
と、1次元または2次元の空間分解能を備えた前記請求
項1に記載の放射線検出器とを対向配置し、前記放射線
源と放射線検出器との間に配置された被検体に対し、多
数の方向からの透過データを得るように放射線通路を走
査する走査手段と、該走査手段の走査の間における前記
放射線検出器からの前記透過データに基づき前記被検体
の断面像を作成する再構成手段とを備えたことを特徴と
する。請求項8記載の発明によれば、請求項1に記載の
放射線検出器は、いずれもシンチレータ素子と光電変換
素子の整合がよいので分解能低下が起らない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。 (1)第1実施形態例 図1(A)は本実施形態例の放射線検出器の断面図であ
る。図1(A)に示すように、シンチレータ支持部材3
に等間隔に形成された孔にシンチレータ素子1(1a,
1b,1c)が嵌め込まれている。素子ベース4上には
素子支持部材7が接着され、該素子支持部材7上には受
光面となる光電変換素子2(2a,2b,2c)が前記
シンチレータ素子の間隔と同一間隔で形成されている。
【0022】シンチレータ支持部材3と素子支持部材7
とは、個々の光電変換素子2(例えば、2a)に、1つ
のシンチレータ素子1(例えば、1a)が接合するよう
接着剤5を用いて接合されている。
【0023】ここに、前記各構成部材の材質は次の通り
である。即ち、シンチレータ支持部材3はアルミ合金、
素子ベース4はガラスエポキシ樹脂よりなる基板、素子
支持部材7はシリコーン板、光電変換素子2はシリコー
ン板に形成されたシリコーンフォトダイオードである。
また、接着剤5はシリコーン系の透明な接着剤であり、
シンチレータ素子1と光電変換素子2とが近接配設され
るタイプの接着剤であればよい。なお、前記シンチレー
タ支持部材3の材質は、チタン,銅等の金属やプラスチ
ック等でもよい。
【0024】図1(B),図1(C),図2は、図1
(A)においてシンチレータ支持部材3を素子支持部材
7側から見た斜視図であり、図1(B),図1(C)は
1次元の放射線検出器の場合であり、図2は2次元の放
射線検出器の場合である。
【0025】次に動作を説明する。
【0026】図1(A)において、上方から入射した放
射線6はシンチレータ支持部材3を透過してシンチレー
タ素子1(1a,1b,1c)に入射し、それぞれのシ
ンチレータ素子1a,1b,1cは可視光を発光する。
この可視光はそれぞれ光電変換素子2a,2b,2cに
入射し、光電変換素子2a,2b,2cはそれぞれ電気
信号を発生する。
【0027】図1(A)〜(C)および図2に示すよう
に放射線検出器を構成すれば、シンチレータ支持部材3
に光電変換素子2a,2b,2cと同じ間隔で孔が加工
されているので、各シンチレータ素子1a,1b,1c
をズレることなく光電変換素子2a,2b,2cに接合
することができる。また、両端部で素子同士(例えば、
2aと1a)が位置合せされるようにシンチレータ支持
部材3と素子支持部材7とを接着することにより、中間
部の素子同士も位置合せすることができる。なお、接着
剤5の層は薄いのでこの層を通しての光の漏れは僅かで
ある。
【0028】[変形例]シンチレータ支持部材3に設け
る孔は種々の形状が考えられる。例えば図3に示したよ
うに、奥ほど狭くなる孔をあけた場合には、シンチレー
タ素子1を嵌め込むことが容易になり、また放射線の検
出効率分布の中央部には尖った山を作り空間分解能を上
げることができる等の効果がある。
【0029】また、孔は貫通孔であってもよい。この場
合はシンチレータ材を孔への嵌め込みが容易になる利点
がある。また、孔の内面のシンチレータ支持部材3とシ
ンチレータ素子1との間に光反射材の層を作り、反射率
を高くして受光効率を上げるようにしてもよい。
【0030】(2)第2実施形態例 図4は本実施形態例の断面図である。本実施形態例と第
1実施形態例との相違点は、複数のシンチレータ素子1
(例えば、1b,1c,1d,1eの4個)が1個の光
電変換素子2(例えば、2a)に接合されている点であ
る。同様に、光電変換素子2bにも4個のシンチレータ
素子(図示せず)が接合されている。
【0031】その他の構成は、第1実施形態例と同じで
あり、図1(B),(C)と図2の構成と同様に構成さ
れている。動作は、第1実施形態例と同じである。
【0032】本実施形態例によれば、シンチレータ支持
部材3と素子支持部材7とを接合する際に、シンチレー
タ素子1と光電変換素子2との対応に厳密な位置合せが
不要なので、容易に接合できる。 [変形例]第1実施形態例と同様に、孔の形状は種々の
ものが考えられ、貫通孔でもよい。
【0033】(3)第3実施形態例 図5は本実施形態例における部分の拡大断面図である。
本実施形態例の構成全体は、図1の第1実施形態例(図
1(A),(B),(C)、図2、図3)、または図2
の第2実施形態例(図4)と同一である。
【0034】図5に示すように、シンチレータ素子1は
透明メディウム11とそれに保持されたシンチレータ粒
子10よりなり、前記シンチレータ粒子10としてGd
2 2 Sの粉末、透明メディウム11として透明な樹脂
あるいは接着剤等が好適である。
【0035】次に動作を説明する。放射線6はシンチレ
ータ支持部材3を透過してシンチレータ粒子10に入射
し(10a,10b,10c…)、それぞれの粒子10
が発光する。この光は透明メディウム11を透過し、ま
たシンチレータ粒子10による反射や、シンチレータ支
持部材3の内面での反射を受け光電変換素子(受光面)
2(図示せず)に到達し、各光電変換素子2はそれぞれ
電気信号を出力する。
【0036】本実施形態例によれば、前記第1,第2実
施形態例の効果に加えて次の効果がある。即ち、シンチ
レータ粒子10に使用したGd2 2 Sは乳白色の半透
明の結晶であり、素子の大きさが大きくなった場合に内
部で発光した光は内部で吸収を受け、外部に出にくくな
る。
【0037】シンチレータ粒子10を透明メディウム1
1中に保持すれば、シンチレータ素子全体がシンチレー
タ粒子である場合と比べ(図1(A)参照)、発光した
光が吸収され難くなるので光電変換素子(受光面)に到
達し易くなり、電気信号出力を上げることができる。こ
れはシンチレータ素子1のサイズが光電変換素子2から
離れる方向に大きな場合に有効である。また、シンチレ
ータ粒子10を可塑性または流動性の透明メディウム1
1に混ぜた後にシンチレータ支持部材3の各孔に充填
し、その後固化させるようにすれば、固体であるシンチ
レータ材の場合でも容易に孔に嵌め込んでシンチレータ
素子を形成することができる。
【0038】[変形例]シンチレータ粒子はGd2 2
Sに限定されるものではない。例えば(Ce:Gd2
iO5 ),(Bi4 Ge3 12),(CdWO4 ),
(NaI(Tl)),(CsF),(BaF2 ),(C
aF2 ),(CsI),(CaWO4 ),(BaFCl
(Eu)),(プラスチックシンチレータ)等でも良
く、またこれらを混合あるいは組合せて使用しても良
い。
【0039】(4)第4実施形態例 図6は本実施形態例における部分の拡大断面図である。
本実施形態例の構成全体は、第1実施形態例(図1
(A),(B),(C)、図2、図3)、または第2実
施形態例(図4)と同一である。
【0040】図6に示すように、シンチレータ素子1は
シンチレータ粒子10が密に固まったものである。本実
施形態例ではシンチレータ粒子10としてGd2 2
の粉末を用い、シンチレータ素子1は該粉末をシンチレ
ータ支持部材3の孔に詰めた後に、圧力と熱を加え焼結
させたものである。
【0041】動作は第1,第2実施形態例と同様であ
る。本実施形態例は、第1,第2実施形態例の効果に加
えて次の効果がある。
【0042】粉末の状態でシンチレータ支持部材3の孔
に詰めるので、固体の状態で詰め込む場合より、容易に
詰め込むことができる。また、焼結させるので密度を高
く詰め込むことができ、シンチレータ素子サイズを有効
に利用して放射線の捕捉効率を上げることができる。本
実施形態例は第3実施形態例と比べ、シンチレータ素子
のサイズが小さい場合(素子の並びが細かい場合)に有
利である。
【0043】[変形例]シンチレータ粒子10はGd2
2 Sに限定されるものではなく、前記第3実施形態例
で説明したものでもよい。
【0044】(5)第5実施形態例 図7(A)は本実施形態例の断面図を示す。図7(A)
に示すように、素子支持部材7上に形成された複数の光
電変換素子(受光面)2上に、それぞれ1つの柱状結晶
シンチレータ12(12a,12b,12c)がその端
面を接合されている。
【0045】更に、素子支持部材7は素子ベース4に接
着されて機械強度を保ち、柱状結晶シンチレータ12の
集まりの全体は光反射材17で覆われている。ここに、
前記素子ベース4はガラスエポキシよりなる基板、素子
支持部材7はシリコーン板、光電変換素子2はシリコー
ン板に形成されたシリコンフォトダイオードである。そ
して、各柱状結晶シンチレータ12(12a,12b,
12c)はヨウ化セシウムCsIの結晶であり、光電変
換素子2に成長させたものである。結晶の長さは、結晶
の巾の10〜50倍程度の長さに成長させることが可能
である。
【0046】光反射材17は鉛白,酸化チタン,硫酸バ
リウム等を顔料とする塗装である。また、光反射材17
の外側にアルミ箔等で外部からの光を遮る遮光処理を行
なっているが、図示は省略されている。
【0047】次に動作を説明する。放射線6は光反射材
17を透過して柱状結晶シンチレータ12に入射し、柱
状結晶シンチレータ12は発光する。その光は光電変換
素子(受光面)2に入射し、各光電変換素子2から電気
信号が出力される。
【0048】本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレ
ータ12はシンチレータ材料を真空中で蒸発させ、光電
変換素子(受光面)2の上に直接昇華させ結晶成長させ
ているので、シンチレータ(例えば、12a)と光電変
換素子(例えば、2a)とがズレることがない。またシ
ンチレータ素子をズレないように接合するという製造工
程が不要になる。
【0049】また、柱状結晶シンチレータ12の相互間
に空気層が形成されるので、発光した光は反射し易くな
り従って光電変換素子に導かれ易くなり、受光効率が上
がると共にクロストークが低下し分解能を保つことがで
きる。更に、結晶の長さを巾より大きく(10〜50
倍)できるので、分解能を保ったまま放射線の捕捉効率
を高くできる。
【0050】[変形例]図7(B)に示すように、光電
変換素子12の相互間に光電変換素子2に接合しない柱
状結晶シンチレータ(例えば、12b,12d)を形成
することもできる。この場合、発光した光は空気層が2
重になるので、隣接する光電変換素子に更に到達し難く
なり、クロストークが低下でき分解能がよくなる。
【0051】なお、前記図7(A),(B)ではシンチ
レータ材としてヨウ化セシウムCsIを用いたがこれに
限定されるものではない。第3実施形態例で説明したシ
ンチレータ材でもよい。また、図7(A),(B)は断
面図で、1次元の素子の並びのみを示しているが、断面
と直角方向にも並べた2次元の素子のマトリックスであ
ってもよい(図2参照)。
【0052】(6)第6実施形態例 図8(A)は本実施形態例の断面図であり、図8(B)
はその部分拡大図である。図8(A),(B)に示すよ
うに、素子支持部材7上に表面が凸凹に形成された複数
の光電変換素子(受光面)2(2a,2b,2c)上に
それぞれ複数の柱状結晶シンチレータ12(12a,1
2b,12c)がその端面を接合されている。
【0053】素子支持部材7は素子ベース4に接着され
て機械強度を保ち、柱状結晶シンチレータ12の集まり
の全体は光反射材17で覆われている。ここに、素子ベ
ース4はガラスエポキシよりなる基板、素子支持部材7
はシリコーン板、光電変換素子2はシリコーン板に形成
されたシリコーンフォトダイオードである。柱状結晶シ
ンチレータ12(12a,12b,12c)はヨウ化セ
シウムCsIの結晶であり、光電変換素子2上に成長さ
せたものである。結晶の長さは巾の10〜50倍程度の
長さに成長させることができる。結晶巾は標準では約1
0μm、長さは100〜500μmである。
【0054】光反射材17は鉛白,酸化チタン,硫酸バ
リウム等を顔料とする塗装である。また、光反射材17
の外側にアルミ箔等が配置され、外部からの光を遮る遮
光処理が行なわれているが、図示は省略されている。
【0055】次に動作を説明する。放射線は光反射材1
7等を透過して柱状結晶シンチレータ12に入射し、柱
状結晶シンチレータ12は発光する。その光は光電変換
素子(受光面)2に入射し、各光電変換素子2から電気
信号が出力される。
【0056】本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレ
ータ12はシンチレータ材料を真空中で蒸発させ光電変
換素子(受光面)2の上に直接昇華させそれぞれ多数の
柱状結晶を成長させて形成するので、個々のシンチレー
タ素子12a,12b,12cを、個々の光電変換素子
2a,2b,2cに対してズレないように接合するとい
う製造工程が不要になる。
【0057】また、柱状結晶シンチレータ12の相互間
に空気層が形成されるので、発光した光は反射し易く光
電変換素子2に導かれ易くなり、受光効率が上がる。ま
た、発光した光は空気層が何層にもなるので、隣接する
光電変換素子2にさらに到達し難くなり、クロストーク
が低下でき分解能を保つことができる。また、結晶の長
さを巾より大きく(10〜50倍)できるので、分解能
を保ったまま放射線の捕捉効率を高くできる。
【0058】[変形例]変形例の断面図を図9(A)に
示し、その部分拡大図を図9(B)に示す。前記図8
(A),(B)に示した実施形態例との相違点は、柱状
シンチレータ12と光電変換素子2(及び素子支持部材
7)の間に透明な樹脂よりなる被膜層13を設けた点で
ある。
【0059】前記図8(A),(B)では光電変換素子
2の表面に凸凹を形成してそこに柱状結晶シンチレータ
12を成長させていたが、図9(A),(B)では光電
変換素子2の上に凸凹状の被膜層13を設けてから柱状
結晶シンチレータ12を成長させている。
【0060】なお、前記図8(A),(B)、図9
(A),(B)に示した例ではシンチレータ材としてヨ
ウ化セシウムを用いたがこれに限定されるものではな
く、第3実施形態例で示したものでもよい。
【0061】また、前記図8(A),(B)、図9
(A),(B)は断面図であり、1次元の素子の並びの
みを示しているが、紙面と直角方向にも並んだ2次元の
素子のマトリックスであってもよい(図10(B)参
照)。図10(A),(B)にそれぞれ1次元と2次元
の場合の斜視図を示す。
【0062】(7)第7実施形態例 図11(A)は本実施形態例の断面図であり、図11
(B)はその部分拡大図である。
【0063】図11(A),(B)に示すように、シン
チレータ支持部材3上に複数の柱状結晶シンチレータ1
2が密にそれぞれの端末面を接合されている。このシン
チレータ支持部材3が複数の光電変換素子(受光面)2
を設けた素子支持部材7の上に、各光電変換素子2(2
a,2b,2c)のそれぞれに複数の柱状結晶シンチレ
ータ12(12a,12b,12c)の各端面が対応す
るように接合されている。
【0064】素子支持部材7は素子ベース4に接着され
機械強度が保たれている。ここに、シンチレータ支持部
材3はアルミ合金、素子ベース4はガラスエポキシより
なる基板、素子支持部材7はシリコーン板、光電変換素
子2はシリコーン板に形成されたシリコーンフォトダイ
オードである。
【0065】シンチレータ支持部材3は表面を凹凸に加
工したアルミ合金の板であり、柱状結晶シンチレータ1
2はそれぞれヨウ化セシウムの結晶でシンチレータ支持
部材3上に成長させたものである。結晶巾は標準では約
10μm、長さは100〜500μmである。柱状結晶
シンチレータ12と光電変換素子2とはシリコーン系の
透明な接着剤5で接着されている。
【0066】動作を説明する。放射線6はシンチレータ
支持部材3等を透過して柱状結晶シンチレータ12に入
射し、該柱状結晶シンチレータ12は発光する。その光
は光電変換素子(受光面)2に入射し、各光電変換素子
2から電気信号が出力される。
【0067】本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレ
ータ12はシンチレータ材料を真空中で蒸発させシンチ
レータ支持部材3の上に直接昇華させ結晶成長させるの
で、柱状結晶シンチレータ素子を整列させて接合する製
造工程が不要になる。また、結晶成長させるときシンチ
レータ素子が破損する虞れがない。
【0068】また、シンチレータ支持部材3と素子支持
部材7とを接合するとき、シンチレータ素子12(12
a,12b,12c)を光電変換素子2(2a,2b,
2c)とズレないように接合するという必要がなく、接
合が容易となる。また、柱状結晶シンチレータ12の相
互間に空気層ができるので、発光した光は反射し易く光
電変換素子に導かれ易くなり受光効率が上がる。
【0069】また、発光した光は空気層が何層にもなる
ので、隣接する光電変換素子に到達し難くなりクロスト
ークが低下でき分解能を保つことができる。また、結晶
の長さを巾より大きく(10〜50倍)できるので、分
解能を保ったまま放射線の捕捉効率を高くできる。
【0070】[変形例]前記図11(A),(B)では
シンチレータ材としてヨウ化セシウムを用いたがこれに
限定されるものではなく、第3実施形態例で示したもの
でもよい。また、前記図11(A),(B)は断面図で
1次元の素子の並びのみを示しているが、紙面と直角方
向にも並んだ2次元の素子のマトリックスであってもよ
い。
【0071】また、シンチレータ支持部材3はアルミ合
金でなくてもよく、例えばチタン,銅等の金属やプラス
チック等でもよい。また、素子ベース4は素子支持部材
7を補強し、配線のベースとなるものであるので本質的
なものではなく、またガラスエポキシである必要もな
い。また、柱状結晶シンチレータ12と光電変換素子2
との間の接着剤は必ずしも必要なく、これらの間の位置
関係が保たれるよう保持されるだけでもよい。
【0072】(8)第8実施形態例 図12(A)は本実施形態例の断面図であり、図12
(B)はその部分拡大図である。図12(A),(B)
に示すように、素子支持部材7上に形成された複数の光
電変換素子(受光面)2(2a,2b,2c)上にそれ
ぞれ複数の柱状結晶シンチレータ12(12a,12
b,12c)がその端面を接合されている。また、密に
接合された柱状結晶間には光反射材14が充填されてい
る。
【0073】素子支持部材7は素子ベース4に接着され
機械強度を保ち、柱状結晶シンチレータ12の集まりの
全体は光反射材14で覆われている。ここに、素子ベー
ス4はガラスエポキシよりなる基板、素子支持部材7は
シリコーン板、光電変換素子2はシリコーン板に形成さ
れたシリコーンフォトダイオードである。そして、個々
の柱状結晶シンチレータ12(12a,12b,12
c)はヨウ化セシウムCsIの結晶で光電変換素子2上
に成長させたものである。結晶の長さは巾の10〜50
倍程度の長さに成長させることができる。結晶巾は標準
では約10μm、長さは100〜500μmである。
【0074】光反射材14は光を反射するだけでなく光
を遮光する性質も持つものである。特に光反射材14は
鉛白,酸化チタン,硫酸バリウム等を顔料とする塗装で
ある。また、外周の光反射材14の外側にアルミ箔等で
外部からの光を遮る遮光処理を行なっているが図では省
略されている。
【0075】動作を説明する。放射線6は光反射材14
等を透過して柱状結晶シンチレータ12に入射し該柱状
結晶シンチレータ12は発光する。その光は光電変換素
子(受光面)2に入射し、各光電変換素子から電気信号
が出力される。
【0076】本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレ
ータ12はシンチレータ材料を真空中で蒸発させ光電変
換素子(受光面)2の上に直接昇華させそれぞれ多数の
柱状結晶を成長させるので、シンチレータ素子を光電変
換素子にズレないように接合するという製造工程が不要
になる。
【0077】また、柱状結晶シンチレータ12の相互間
には光反射材14の層があるので、発光した光は反射し
易く光電変換素子2に導かれ易くなり受光効率が上が
る。また、発光した光は隣接する光電変換素子に到達し
難くなりクロストークが低下でき分解能を保つことがで
きる。また、光反射材14は、遮光性をもった光反射材
であるものを用いるので、クロストークが低下できる。
【0078】[変形例]図12(A),(B)ではシン
チレータ材としてヨウ化セシウムを用いたがこれに限定
されるものではなく、第3実施形態例で示したものでも
よい。また、図12(A),(B)では断面図で1次元
の素子の並びのみを示しているが、紙面と直角方向にも
並んだ2次元の素子のマトリックスであってもよい。
【0079】また、前記第5,第6,第7の各実施形態
例で示したいずれの場合も、第8実施形態例と同様に柱
状結晶シンチレータの間に光反射材を充填することがで
き、第8実施形態例と同様の効果、即ち受光効率の向上
とクロストークの低下の効果を上げることができる。
【0080】また、光反射材14は光反射性と共に遮光
性も重要な要件であるので、「光反射材」の語は「(反
射特性をもった)遮光材」の語で置き替えてもよい。
【0081】(9)第9実施形態例 本実施形態例の構成は、前記第5〜第8実施形態例のい
ずれかの構成と同一である。本実施形態例のポイント
は、光電変換素子の面あるいはシンチレータ支持部材の
表面に凹凸を作り、ここから柱状結晶シンチレータを成
長させている点である。なお、凹凸は素材3が元来有す
る凹凸ではなく、印刷や表面処理等で凹凸を作ってもよ
く、シンチレータ材それ自身を印刷して結晶成長の種と
してもよい。
【0082】前述の図7(A)又は図7(B)の構成を
とった場合(第5実施形態例)には、光電変換素子2の
面が素子支持部材7上で凸面になっておりここから柱状
結晶シンチレータ12が成長している。本実施形態例で
は、シリコン板からなる素子支持部材7上に、シリコー
ンフォトダイオードからなる光電変換素子2を形成する
段階で、フォトエッチング等の手法で凹凸を形成させ
る。
【0083】図8(A)又は図8(B)の構成をとった
場合(第6実施形態例)には、同様に光電変換素子2の
表面に複数の凹凸が形成され(図8(B)参照)、凸部
から結晶が成長している。図9(A)又は図9(B)の
構成をとった場合(第6実施形態例の変形例)には、光
電変換素子2の表面に透明な樹脂よりなる被膜層13を
形成して凹凸を作り(図9(B)参照)、ここに結晶を
成長させている。
【0084】図11(A)又は図11(B)の構成をと
った場合(第7実施形態例)には、シンチレータ支持部
材3の表面に凹凸があり(図11(B)参照)、凸部か
ら結晶が成長している。動作は、それぞれ前記第5〜第
8実施形態例と同一である。
【0085】[変形例]凹凸の形は前記第5〜第8実施
形態例に示したようなきれいな矩形である必要はない。
また周期的でなくてもよい。例えば、サンドペーパー等
で擦って形成されるようなランダムな凹凸でもよい。
【0086】(10)第10実施形態例 図13(A)は本実施形態例の断面図である。図13
(A)に示すように、素子支持部材7上に複数の光電変
換素子2が設けられ、この上にシンチレータ素子1が対
応して1つずつ接着されている。シンチレータ素子1の
相互間には鉛白を主成分とする光反射材16が充填され
ている。
【0087】また、シンチレータ支持部材3がシンチレ
ータ素子1に接合されている。素子ベース4が素子支持
部材7に接着され、補強されている。ここに、光反射材
16は鉛白(ヒドロキシン炭酸鉛)を顔料とする塗料で
ある。鉛白は反射性だけでなく遮光性も持ち、またX線
を透過していく性質も持つ。
【0088】動作を説明する。放射線6は、シンチレー
タ支持部材3を透過してシンチレータ素子1に入射し
て、該シンチレータ1は発光する。その光は光電変換素
子(受光面)2に入射し、各光電変換素子から電気信号
が出力される。
【0089】本実施形態例によれば、シンチレータ素子
1の相互間に鉛白を主成分とする光反射材16が充填さ
れている。該鉛白は白色で光反射率が高いので、シンチ
レータの発光した光は反射され光電変換素子2に到達し
易くなり受光効率が上がる。
【0090】また、鉛白は遮光性もよいので、発光した
光は隣接する光電変換素子に到達し難くなりクロストー
クが低下でき分解能を保つことができる。また、鉛白は
放射線を透過し難いので、シンチレータ素子で散乱され
た放射線が隣接するシンチレータ素子に入射し難くなる
ため、クロストークが低下でき分解能を保つことができ
る。
【0091】なお、鉛白は放射線劣化や経年変化が少な
く性能が維持できる。また、光反射材16の顔料は鉛白
2PbCO 3 ・Pb(OH) 2(鉛白/ヒドロキシン炭酸鉛)以外
に下記のような鉛・酸素化合物でもよい。
【0092】Pb3O 4(鉛丹/光明丹/四酸化鉛)・PbO
(酸化鉛/酸化鉛(II))・PbO 2 (酸化鉛(IV)/過酸化
鉛/二酸化鉛)・PbSO 4(硫酸鉛) [変形例]光反射材16は顔料として鉛・酸素化合物を
含んでいる点が重要で、そのメディウムは種々のものが
考えられる。
【0093】構成の変形例を図13(B),図14
(A),(B)に示す。図13(B)は1つの光電変換
素子2に複数のシンチレータ素子1(1b,1c,1
d)を接合したものである。図14(A)はシンチレー
タ支持部材3にシンチレータ素子1用の溝1xが形成さ
れたものである。
【0094】図14(B)はシンチレータ支持部材3が
無くシンチレータ素子1の集まりの外周面も光反射材1
7で覆ったものである。なお、光反射材17は放射線を
よく透過するものを用いる。前記図13(B),図14
(A),(B)のどの構成でも受光効率の向上とクロス
トークの低下とを図ることができる。前記図13
(A),(B),図14(A),(B)において、素子
の並びは1次元であっても2次元であってもよい。
【0095】(11)第11実施形態例 図15(A)は本実施形態例の断面図である。図15
(A)に示すように、素子支持部材7上に複数の光電変
換素子2が設けられ、この上にシンチレータ素子1が対
応して1つずつ接着されている。シンチレータ素子1の
光電変換素子2の側には錘形の孔を有している。孔の中
は空気である。
【0096】シンチレータ支持部材3がシンチレータ素
子1に接合され、素子ベース4が素子支持部材7に接着
され、補強されている。シンチレータ素子1はGd2
2 Sを透明メディウムと混ぜ固化したものである。
【0097】動作を説明する。放射線6は、シンチレー
タ支持部材3を透過してシンチレータ素子1に入射し、
該シンチレータ1は発光する。その光は光電変換素子
(受光面)2に入射し、各光電変換素子から電気信号が
出力される。
【0098】シンチレータ素子1の材質は乳白色をした
半透明の固体であり厚くなると光が通り難くなる。本実
施形態例によれば、シンチレータ素子1に孔があるの
で、シンチレータ素子1内で発光した光が出易くなり、
光電変換素2子へ到達し易くなり、受光効率が上がる。
【0099】また、放射線パス方向のシンチレータの厚
さを保つことができるので、捕捉効率も保つことができ
る。前述の効果をより詳しく言えば、シンチレータの放
射線径路(パス)方向の長さを長く、シンチレータ内の
光がシンチレータ外に出るための径路を短かくできるた
め、捕捉効率と受光効率を上げることができるのであ
る。
【0100】なお、シンチレータ材はGd2 2 Sに限
定されるものではない。また、図15(A)で、素子の
並びは1次元であっても二次であってもよい。
【0101】[変形例]図15(B)に示すように、光
電変換素子2に複数のシンチレータ素子1(1,1b,
1c)を接合するようにしてもよい。また、図15
(A),(B)において、シンチレータ素子1の孔の形
は錘形でなくてもよい。また、孔の中は空気でなく透明
な物質ならなんでもよい。
【0102】(12)第12実施形態例 図16(A)は本実施形態例の断面図である。図16
(A)に示すように、素子支持部材7上に複数の光電変
換素子2が設けられ、この上に断面が台形をしたシンチ
レータ素子1が対応して1つずつ接着されている。
【0103】シンチレータ素子1(1a,1b,1c)
の相互間に光反射材8(8a,8b,8c)が設けら
れ、シンチレータ支持部材3がシンチレータ素子1に接
合している。また、素子支持部材7は素子ベース4に接
着され補強されている。光反射材8は遮光性をもった光
反射材であり、特に鉛白,酸化チタン,硫酸バリウム等
を顔料とする塗料である。
【0104】動作を説明する。放射線6は、シンチレー
タ支持部材3を透過してシンチレータ素子1に入射し
て、該シンチレータ1は発光する。その光は光電変換素
子(受光面)2に入射し、各光電変換素子から電気信号
が出力される。
【0105】本実施形態例によれば、シンチレータ素子
1の巾より小さな光電変換素子2にも効率よく光を導く
ことができる。また、シンチレータ素子1の巾に比べ小
さな光電変換素子2を用いることができるので、光電変
換素子2のオフセット出力及びその変動を小さくでき測
定精度が向上する。
【0106】また、光電変換素子2側の光反射材8の厚
さが厚くなるので、発光した光のリークによるクロスト
ークが減少する。なお、素子の並びは1次元であっても
2次元であってもよく、シンチレータ素子の断面は正確
な台形てなくてもよい。また、光反射材は光の反射性と
共に遮光性も重要な要件であるので、「光反射材」の語
は「(反射性の)遮光材」の語で置き替えてもよい。
【0107】[変形例]図16(B)に変形例を示す。
本例は、シンチレータ支持部材3の複数の孔にそれぞれ
断面が台形のシンチレータ素子1が嵌め込まれているも
のである。
【0108】(13)第13実施形態例 本実施形態例は放射線検出器の製造方法である。図17
(A)に示すように、複数の孔を開けたシンチレータ支
持部材3に可塑性または流動性のあるシンチレータ材2
0を例えばへら21により充填する。充填後固化させて
シンチレータ素子1を形成する。固化はシンチレータ材
に応じて、時間経過,加熱,放射線照射等の処理により
行なわれる。
【0109】次いで、図17(B),(C)に示すよう
に、シンチレータ支持部材3と素子支持部材7とを素子
同士が合さるように接着する。接着剤はシリコン系の透
明接着剤を用いるが、これに限られるわけではない。本
実施形態例によれば、可塑性または流動性のシンチレー
タ材を孔に充填するので、容易に孔に嵌め込まれたシン
チレータ素子を形成することができる。
【0110】また、シンチレータ支持部材3に光電変換
素子2と同じ間隔で孔を加工するので、シンチレータ素
子のそれぞれをズレを発生することなく光電変換素子2
に接合することができる。また、両端部で素子同士を合
せるようにシンチレータ支持部材3と素子支持部材7を
接着することで中間部も合せることができる。なお、接
着剤5の層は小さいので、この層を通しての光の洩れは
僅かである。
【0111】[変形例]図18(A)〜(C)に変形例
を示す。この場合はシンチレータ支持部材3の孔が貫通
孔になっている。シンチレータ支持部材3の孔のシンチ
レータ材20をへら21a,21bにより充填する。こ
れによりシンチレータ材20の充填が容易になる利点が
ある。
【0112】また、充填方法は図17,図18ではへら
21ですりこむ方法であるが、流動性を強くして流しこ
む方法でもよい。真空中で充填すると内部に空気が残ら
ず確実に充填できて好ましい。
【0113】また、シンチレータはプラスチックシンチ
レータで充填方法はプラスチック成形であってもよい。
【0114】また、シンチレータ支持部材3への孔に加
工は公知の様々な方法がある。また、本実施形態例にお
ける素子の並びは、1次元または2次元のいずれでもよ
い。
【0115】(14)第14実施形態例 本実施形態例は放射線検出器の製造方法であり、図19
(A),(B)にその方法を示す。本実施形態例は前記
第13実施形態例の製造方法とほぼ同様の方法である
が、本実施形態例は光電変換素子2のそれぞれに複数の
シンチレータ素子1が接合される。本実施形態例によれ
ば、以上のような製法のためシンチレータ支持部材3と
素子支持部材7の接着は高精度が要求されることがなく
容易となる利点がある。
【0116】[変形例]前記第13実施形態例と同様で
ある。
【0117】(15)第15実施形態例 本実施形態例は前記第13,第14実施形態例におい
て、シンチレータ材20を、特に粉末状シンチレータを
透明メディウムと混合して構成したものである。粉末状
シンチレータ粒子はGd2 2 Sであり、透明メディウ
ムは樹脂,プラスチック,接着剤類を用いる。
【0118】また、シンチレータ粒子を可塑性あるいは
流動性のある透明メディウムに混ぜシンチレータ支持部
材の各孔に充填し、その後固化させることで容易に孔に
嵌め込まれたシンチレータ素子を形成することができ
る。また、シンチレータ粒子であるGd2 2 Sは乳白
色の半透明の結晶であり、素子の大きさが大きくなった
場合内部で発光した光は内部で吸収を受け外部に出難く
なる。
【0119】本実施形態例によれば、シンチレータ素粒
子10を透明メディウム中に保持することで、シンチレ
ータ素子全体がシンチレータ粒子である場合と比べ発光
した光が吸収され難くなり、光電変換素子(受光面)に
到達し易くなり、電気信号出力を上げることができる。
これはシンチレータ素子1のサイズが光電変換素子から
離れる方向に大きな場合に有効である。なお、シンチレ
ータ粒子はGd2 2 Sに限定されるものではなく、前
記第3実施形態例の場合と同様のものでもよい。
【0120】(16)第16実施形態例 本実施形態例は前記第13,第14実施形態例におい
て、シンチレータ材20を粉末状のシンチレータとし、
該粉末状シンチレータをシンチレータ支持部材3の孔に
も充填した後に加熱して固化したものである(焼結)。
特に粉末状のシンチレータ材はGd2 2 Sのシンチレ
ータ粒子よりなる。
【0121】本実施形態例によれば、粉末の状態でシン
チレータ支持部材の孔に詰めるので容易に詰め込むこと
ができる。また、焼結させるので密度を高く詰め込みが
でき、シンチレータ素子サイズを有効に利用して放射線
の捕捉効率を上げることができる。
【0122】また、本実施形態例は前記第5実施形態例
と比べシンチレータ素子のサイズが小さい場合に有効で
ある。なお、シンチレータ粒子はGd2 2 Sに限定さ
れるものではなく、前記第3実施形態例の場合と同様の
ものでもよい。
【0123】(17)第17実施形態例 本実施形態例は前記第7実施形態例の放射線検出器を製
造方法であり、その方法を図20(A),(B)に示
す。図20(A),(B)に示すように、真空容器24
中にシンチレータ支持部材3を置き、容器24内でシン
チレータ材料25をヒータ26で加熱して気化させ、シ
ンチレータ支持部材3の上に柱状結晶シンチレータ12
を結晶生長させる。23は真空ポンプである。
【0124】前記シンチレータ材料25はヨウ化セシウ
ムCsIであり、柱状結晶シンチレータ12はCsIの
結晶である。結晶巾は標準で約10μm、長さは100
〜500μmである。結晶生長は数時間かかって行なわ
れる。
【0125】以上のようにして結晶生長させた後、結晶
の端部を平面に加工し、素子支持部材7と接着する。本
実施形態例によれば、柱状結晶シンチレータ12はシン
チレータ材料を真空中で蒸発させシンチレータ支持部材
3の上に直接昇華させ、結晶生長させることにより形成
されるので、柱状結晶シンチレータを整列させて接合す
る製造工程が不要になる。
【0126】また、結晶生長させるときシンチレータ素
子が破損する虞れがない。また、シンチレータ支持部材
3と素子支持部材7とを接合するとき、シンチレータ素
子を光電変換素子とズレないように接合するという必要
がなく、接合が容易となる利点がある。
【0127】また、柱状結晶シンチレータの相互間に空
気層ができるので、発光した光は反射し易く光電変換素
子に導かれ易くなり受光効率が上がる。また、発光した
光は空気層が何層にもなるので、隣接する光電変換素子
に到達し難くなりクロストークが低下でき分解能を保つ
ことができる。
【0128】また、結晶の長さを巾より大きくできる
(10〜50倍)ので、分解能を保ったまま放射線の捕
捉効率が高くできる。また、光電変換素子が1個に、1
個の柱状結晶シンチレータが対応するように接合しても
よい。また、シンチレータはCsIに限定されるもので
はなく、前記第3実施形態例の場合と同様のものでもよ
い。また、素子の並びは1次元でも2次元でもよい。
【0129】(18)第18実施形態例 本実施形態例は前記第6実施形態例の放射線検出器を製
造方法であり、その製法を図21(A),(B)に示
す。図21(A),(B)に示すように、真空容器24
中に素子支持部材7(及び光電変換素子2)を置き、容
器24内でシンチレータ材料25を気化させ光電変換素
子2の上にそれぞれ複数の柱状結晶シンチレータ12を
結晶生長させる。
【0130】前記シンチレータ材料25はヨウ化セシウ
ムCsIであり、柱状結晶シンチレータ12はCsIの
結晶である。
【0131】結晶巾は標準では約10μm、長さは10
0〜500μmである。結晶生長は数時間かかって行な
われる。本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレータ
はシンチレータ材料を真空中で蒸発させ光電変換素子
(受光面)の上に昇華させ、それぞれ多数の柱状結晶を
生長させるので、シンチレータ素子を光電変換素子にズ
レないように接合するという製造工程が不要になる。
【0132】また、柱状結晶シンチレータの相互間に空
気層ができるので、発光した光は反射し易く光電変換素
子に導かれ易くなり受光効率が上がる。また、発光した
光は空気層が何層にもなるので、隣接する光電変換素子
にさらに到達し難くなりクロストークが低下でき分解能
を保つことができる。
【0133】また、また結晶の長さを巾より大きくでき
る(10〜50倍)ので分解能を保ったまま放射線の捕
捉効率を高くできる。なお、シンチレータはCsIに限
定されるものではなく、前記第3実施形態例の場合と同
様のものでもよい。また、素子の並びは1次元でも2次
元でもよい。
【0134】(19)第19実施形態例 本実施形態例は前記第5実施形態例の放射線検出器を製
造方法であり、その方法を図22(A),(B)に示
す。図22(A),(B)に示すように、真空容器24
中に素子支持部材7(及び光電変換素子2)を置き、容
器内でシンチレータ材料25を気化させ光電変換素子2
の上にそれぞれ1つの柱状結晶シンチレータ12を結晶
生長させる。
【0135】前記シンチレータ材料25はヨウ化セシウ
ムCsIであり、柱状結晶シンチレータ12はCsIの
結晶である。結晶巾は標準では約10μm、長さは10
0〜500μmである。結晶生長は数時間かかって行な
われる。
【0136】本実施形態例によれば、柱状シンチレータ
12はシンチレータ材料を真空中で蒸発させ光電変換素
子(受光面)2の上に直接昇華させ生長させるので、シ
ンチレータと光電変換素子にズレることがない。また、
シンチレータ素子をズレないように接合するという製造
工程が不要になる。また、柱状結晶シンチレータの相互
間に空気層ができるので、発光した光は反射し易く光電
変換素子に導かれ易くなり受光効率が上がると共にクロ
ストークが低下でき、分解能を保つことができる。
【0137】また、結晶の長さを巾より大きくできる
(10〜50倍)ので分解能を保ったまま放射線の捕捉
効率を高くできる。また、シンチレータはCsIに限定
されるものではなく、前記第3実施形態例の場合と同様
のものでもよい。また、素子の並びは1次元でも2次元
でもよい。
【0138】(20)第20実施形態例 本実施形態例は前記第18,第19実施形態例におい
て、図23(A),(B),(C)に示す工程を付加し
た方法であり、その工程は光電変換素子2の表面に凹凸
のある光学的に透明な層を形成する工程である。
【0139】図23(A),(B),(C)に示すよう
に、先ず光電変換素子2を含む素子支部材7に樹脂より
なる被膜層13を塗布し固化させた後に、フォトマスク
29の像を光源28からの光により露光し、レンズ30
を介して凸部にする被膜層13うえの位置に光を当て
る。すると、光の当った部分に電荷がたまる。この部分
に樹脂の粉末27をかけて吸着させた後、加熱溶融させ
凸部を作り凹凸処理を完了する。
【0140】本実施形態例によれば、光電変換素子2の
上に凹凸を作ることで結晶生長を確実に行わせることが
できる。また、光電変換素子2の上に被膜層13を形成
し前記凹凸を作るので、直接作るより容易である。ま
た、光電変換素子2を破損することが少なく歩留りがよ
くなる。
【0141】また、凹凸のパターンの大きさ、ピッチ等
をシンチレータに対して正確に合せることができる。
【0142】[変形例]被膜層13の凹凸は、前述の方
法以外に印刷方法を用いてもよく、フォトエッチング,
熱エッチング等でもよい。また、1個の光電変換素子に
それぞれ1個の凸部を形成し、1個の柱状結晶シンチレ
ータを成長させるようにしてもよい。
【0143】(21)第21実施形態例 本実施形態例は前記第18,第19実施形態例におい
て、図24に示す工程を付加した方法である。図24に
示すように、柱状結晶シンチレータ12を生長させた後
に真空容器に収め、各柱状結晶シンチレータ12の間の
空気を十分追い出し、柱状結晶シンチレータ端面側の全
体に光反射材14を塗布し、含浸させる。
【0144】真空を大気圧に戻すと、光反射材14は大
気圧によりシンチレータ間に押し込まれ、よく含浸され
た状態となる。光反射材14は遮光性をもった光反射材
であり、光反射材14は鉛白,酸化チタン,硫酸バリウ
ム等を顔料とする塗料である。
【0145】本実施形態例によれば、柱状結晶シンチレ
ータの相互間には光反射材14の層があるので、発光し
た光は反射し易く光電変換素子に導かれ易くなり受光効
率が上がる。また、発光した光は隣接する光電変換素子
に到達し難くなりクロストークが低下でき分解能を保つ
ことができる。また、光反射材14は光を反射する性質
のほか遮光性を持つものを選択するのでクロストークが
低下できる。
【0146】[変形例]光反射材14は光の反射と共に
遮光性も重要な要件であるので「光反射材」の語は
「(反射性を持った)遮光材」の語で置き替えてもよ
い。
【0147】(22)第22実施形態例 図25(A),(B),(C)と図26(A),(B)
に本実施形態例の製造方法を示す。図25(A),
(B),(C)に示すように、シンチレータ支持部材3
に板状のシンチレータ材20を接着する。次いで、周期
的に歯の並んだカッター31を歯の並びと直角方向でシ
ンチレータ材20と平行する方向に動かしシンチレータ
材20に溝を加工して、互いに分離した多数のシンチレ
ータ素子1を形成する。なお、2次元の素子の並びの場
合は他の方向にも同様に溝を切り、2次元のシンチレー
タ素子1のマトリックスを形成する。
【0148】そして、前記溝に光反射材8をへら21で
擦り込み充填する((C)参照)。光反射材8は鉛白,
酸化チタン,硫酸バリウム等を顔料とする塗料で、遮光
性も持つものである。
【0149】更に、図26(A),(B)に示すよう
に、シンチレータ支持部材3と素子支持部材7とを素子
同士が合わさるよう接着する。接着剤はここではシリコ
ン系の透明接着剤を用いるが、これに限定されるわけで
はない。
【0150】本実施形態例によれば、シンチレータ材2
0をシンチレータ支持部材に接着してから溝加工しシン
チレータ素子を形成するので、シンチレータ素子を並べ
る製造工程が不要である。また、前記溝は光電変換素子
との間に容易に合せて加工できるので、シンチレータ素
子と光電変換素子をズレることなく接合できる。
【0151】両端部で素子同士を合せるようにシンチレ
ータ支持部材3と素子支持部材7を接着することで中間
部も合せることができる。なお、接着剤5の層は小さい
のでこの層を通しての光の洩れは僅かである。また、光
反射材8は光を反射する性質の他、遮光性及びX線を透
過し難い性質を持つもの(特に鉛白等の顔料)を選択す
るので、クロストークが低下できる。
【0152】[変形例]本実施形態例ではシンチレータ
支持部材3に板状のシンチレータ材20を接着せていた
が、その代わりに直接結晶成長させる,塗布する,焼結
させる等の方法を採用してもよい。
【0153】また、光反射材を充填する方法は流動性を
強くして流し込む方法でもよい。この場合は、真空中で
充填すると内部に空気が残らず確実に充填でき好まし
い。また、光反射材としては光反射性のプラスチックを
用い、プラスチック成形で充填してもよい。
【0154】また、シンチレータ材への溝加工は公知で
ある様々な方法がある。また、シンチレータ材は前記第
3実施形態例で示したような種々のものを用いることが
できる。
【0155】また、1個の光電変換素子に複数のシンチ
レータ素子を接合するようにしてもよい。また、光反射
材8は光の反射性と共に遮光性も重要な要件であるので
「光反射材」の語は「(反射性を持った)遮光材」の語
で置き替えてもよい。
【0156】(23)第23実施形態例 図27(A)〜(D)に本実施形態例の製造方法を示
す。図27(A)〜(D)に示すように、予め多数の溝
を加工したシンチレータ治具32の各溝にそれぞれシン
チレータ素子1を入れ、整列させる。この状態でシンチ
レータ支持部材3に接着する。次いで、シンチレータ素
子間の溝に光反射材8をへら21で擦り込み充填する。
光反射材8は鉛白,酸化チタン,硫酸バリウム等顔料と
する塗料である。更に、シンチレータ支持部材3と素子
支持部材7とを素子同士が合わさるよう接着する。接着
剤はここではシリコン系の透明接着剤を用いるがこれに
限られるわけではない。
【0157】本実施形態例によれば、シンチレータ治具
32で整列させるので、シンチレータ素子1と光電変換
素子2をズレることなく接合できる。両端部素子同士を
合せるようにシンチレータ支持部材3と素子支持部材7
を接着することで中間部も合せることができる。また、
治具は繰り返し使用することが可能である。
【0158】なお、接着剤5の層は小さいのでこの層を
通しての光の洩れは僅かである。また、光反射材8は光
を反射する性質のほか遮光性及びX線を透過し難い性質
を持つもの(特に鉛白の顔料)を選択するでクロストー
クが低下できる。
【0159】[変形例]充填する方法は流動性を強くし
て流し込む方法でもよい。真空中で充填すると内部に空
気が残らず確実に充填でき好ましい。また、シンチレー
タ治具32への溝加工は公知である様々な方法がある。
また、シンチレータ材は前記第3実施形態例で示したよ
うな種々のものを用いることができる。
【0160】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ
素子を接合するようにしてもよい。また、シンチレータ
素子を治具で整列する代わりに、光反射素子を整列させ
シンチレータ支持部材7に接着し、各光反射素子8a,
8b,8cの間に可塑性あるいは流動性のあるシンチレ
ータ材を充填してもよい。この場合の光反射素子は固体
の鉛等の板に白色塗装したものでよい。シンチレータ材
は前記第15実施形態例で説明したようなものでよい。
【0161】(24)第24実施形態例 図28(A)〜(D)に本実施形態例の製造方法を示
す。図28(A)〜(D)に示すように、多数の溝を整
列して加工したシンチレータ支持部材3の各溝にシンチ
レータ素子1を接着する。シンチレータ素子間の溝に光
反射材8をへら21で擦り込み充填する。光反射材8は
鉛白,酸化チタン,硫酸バリウム等を顔料とする塗料で
ある。
【0162】次いで、シンチレータ支持部材3と素子支
持部材7とを素子同士が合わさるよう接着する。接着剤
はここではシリコン系の透明接着剤を用いるがこれに限
られるわけではない。本実施形態例によれば、シンチレ
ータ支持部材3に整列して溝加工しシンチレータ素子を
接着するので、光電変換素子をズレることく接合でき
る。
【0163】両端部で素子同士を合せるようにシンチレ
ータ支持部材3と素子支持部材7を接着することで中間
部も合せることができる。
【0164】なお、接着剤5の層は小さいのでこの層を
通しての光のもれは僅かである。また、また光反射材8
は光を反射する性質のほか遮光性及びX線を透過し難い
性質を持つもの(特に鉛白の顔料)を選択するでクロス
トークが低下できる。
【0165】[変形例]充填する方法は流動性を強くし
て流し込む方法でもよい。真空中で充填すると内部に空
気が残らず確実に充填でき好ましい。また、シンチレー
タ支持部材3への溝加工は公知である様々な方法があ
る。また、シンチレータ材は前記第3実施形態例で示し
たような種々のものを用いることができる。
【0166】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ
素子を接合するようにしてもよい。
【0167】また、シンチレータ素子をシンチレータ支
持部材へ接着する代わりに光反射素子をシンチレータ支
持部材に接着、各光反射素子の間に可塑性あるいは流動
性のあるシンチレータ材を充填してもよい。この場合の
光反射素子は固体の鉛等の板に白色塗装したものでよ
い。シンチレータ材は前記第15実施形態例で説明した
ようなものでよい。
【0168】(25)第25実施形態例 (実施形態)図29(A)〜(C)に本実施形態例の製
造方法を示す。図29(A)〜(C)に示すように、予
め多数の溝を加工したシンチレータ治具32の各溝にそ
れぞれシンチレータ素子1を入れ、整列させる。この状
態で素子支持部材7に接着する。シンチレータ素子間の
溝に光反射材8をへら21で擦り込み充填する。光反射
材8は鉛白,酸化チタン,硫酸バリウム等を顔料とする
塗料である。
【0169】本実施形態例によれば、治具で整列させる
ので、シンチレータ素子と光電変換素子をズレることな
く接合できる。両端部で素子同士を合せるように整列さ
れたシンチレータ素子1と素子支持部材7を接着するこ
とで中間部も合せることができる。
【0170】治具は何度も使用できる。なお、接着剤5
はシンチレータ素子の下部のみとなるので、この層を通
しても光の洩れはなくなる。また、光反射材8は光を反
射する性質の他、遮光性及びX線を透過し難い性質を持
つもの(特に鉛白の顔料)を選択するので、クロストー
クが低下できる。
【0171】[変形例]充填する方法は流動性を強くし
て流し込む方法でもよい。真空中で充填すると内部に空
気が残らず確実に充填でき好ましい。
【0172】また、シンチレータ治具32への溝加工は
公知である様々な方法がある。また、シンチレータ材は
第3実施形態例で示したような種々のものを用いること
ができる。
【0173】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ
素子を接合するようにしてもよい。また、シンチレータ
素子を治具で整列する代わりに光反射素子を整列させ素
子支持部材に接着し、各光反射素子の間に可塑性あるい
は流動性のあるシンチレータ材を充填してもよい。この
場合の光反射素子は固体の鉛等の板に白色塗装したもの
でよい。シンチレータ材は第15実施形態例で説明した
ようなものでよい。
【0174】(26)第26実施形態例 図30(A)〜(C)、図31(A),(B)に本実施
形態例の製造方法を示し、本実施形態例はシンチレータ
の印刷を含む放射線検出器の製造方法の1例である。こ
の場合は凹版印刷による方法である。
【0175】図30(A)〜(C)に示すように、シン
チレータ用版35にシンチレータ材20をへら21によ
り擦り込む。加圧器37で加圧しつつ凹版印刷によりシ
ンチレータ支持部材3にシンチレータを印刷する。光反
射材8をシンチレータ素子1の間に擦り込み充填する。
【0176】更に、図31(A),(B)に示すよう
に、シンチレータ支持部材3と素子支持部材7とを素子
同士が合わさるように接着する。接着剤はシリコン系の
透明接着剤を用いるがこれに限られるわけではない。シ
ンチレータ材20は第15実施形態例で説明したような
ものである。また、光反射材8は第22実施形態例で説
明したようなものである。
【0177】本実施形態例によれば、印刷するのでシン
チレータ素子1と光反射材8との位置合せが正確にで
き、光電変換素子とズレることなく接合できる。両端で
素子同士を合せるようにシンチレータ支持部材3と素子
支持部材7を接着することで中間部も合せることができ
る。
【0178】なお、接着剤5の層は小さいのでこの層を
通しての光の洩れは僅かである。また、また光反射材8
は光を反射する性質のほか遮光性及びX線を透過し難い
性質を持つもの(特に鉛白の顔料)を選択するので、ク
ロストークが低下できる。
【0179】[変形例]光反射材8を充填する方法は流
動性を強くして流し込む方法でもよい。真空中で充填す
ると内部に空気が残らず確実に充填でき好ましい。ま
た、印刷により充填してもよい。
【0180】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、シンチレータ印刷は下記のような印刷方法
を用いることもできる。 凸版印刷・凹版印刷・孔版印刷・平版印刷・光学露光+
トナー式(コピー機の方式)・レーザープリンタ・イン
クジェット式プリンタ。
【0181】また、1個の光電変換素子に複数のシンチ
レータ素子を接合するようにする構成にも、本印刷を含
む方法を適用できる。
【0182】(27)第27実施形態例 図32(A)〜(C)、図33(A),(B)に本実施
形態例の製造方法を示し、本実施形態例は光反射材の印
刷を含む放射線検出器の製造方法の1例である。本例は
凸版印刷による方法である。
【0183】図32(A)〜(C)に示すように、シン
チレータ用版35に塗布装置34を使用してシンチレー
タ材20を乗せる((A)参照)。次いで、凸版印刷に
よりシンチレータ支持部材3にシンチレータ1a,1
b,1cを印刷する((B)参照)。光反射材用版36
を用いて凸版印刷によりシンチレータ支持部材3に光反
射材8を印刷する((C)参照)。
【0184】更に、図33(A),(B)に示すよう
に、シンチレータ支持部材3と素子支持部材7とを素子
同士が合さるように接着する。接着剤はシリコン系の透
明接着剤を用いるがこれに限られるわけではない。
【0185】シンチレータ材20は第15実施形態例で
説明したようなものである。また、光反射材8は第22
実施形態例で説明したようなものである。本実施形態例
によれば、印刷するのでシンチレータ素子1と光反射材
8との位置合せが正確にでき、光電変換素子とズレるこ
となく接合できるる。
【0186】両端で素子同士を合せるようにシンチレー
タ支持部材3と素子支持部材7を接着することで中間部
も合せることができる。なお、接着剤5の層は小さいの
でこの層を通しての光の洩れは僅かである。また、また
光反射材8は光を反射する性質の他、遮光性及びX線を
透過し難い性質を持つもの(特に鉛白の顔料)を選択す
るのでクロストークが低下できる。
【0187】[変形例]シンチレータ材と光反射材の印
刷はどちらが先でもよい。光反射材の方が先の場合はシ
ンチレータ材は擦り込みあるいは流し込みにより充填し
てもよい。
【0188】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、光反射材の印刷は下記のような印刷方法を
用いることもできる。 凸版印刷・凹版印刷・孔版印刷・平版印刷・光学露光+
トナー式(コピー機の方式)・レーザープリンタ・イン
クジェット式プリンタ また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ素子を
接合するようにする構成にも、本印刷を含む方法を適用
できる。
【0189】(28)第28実施形態例 図34(A)〜(D)に本実施形態例の製造方法を示
し、本実施形態例は光電変換素子上へのシンチレータ印
刷を含む放射線検出器の製造方法の1例である。これは
光学露光+トナー式の印刷による方法である。
【0190】図34(A)〜(D)に示すように、光電
変換素子2上にフォトマスク29のパターンを光源28
およびレンズ30を使用して露光し((A)参照)、シ
ンチレータ印刷部分を帯電させ、帯電部に粉末状のシン
チレータ材20を付着させる((B)参照)。シンチレ
ータ材20を加熱あるいは接着剤塗布により固化させシ
ンチレータ素子1を形成する((C)参照)。光反射材
8を塗布し((D)参照)、更に、アルミ箔等で遮光処
理するが図では省略されている。
【0191】ここでシンチレータ材20は第3実施形態
例で説明したような粉末状のものである。また光反射材
8は第22実施形態例で説明したようなものである。
【0192】本実施形態例によれば、印刷するのでシン
チレータ素子1及び光反射材8の位置が正確にでき光電
変換素子とズレることなく接合できる。また、光反射材
8は光を反射する性質の他、遮光性及を持つものを選択
するのでクロストークが低下できる。
【0193】[変形例]光反射材8の塗布は真空中で行
なうと内部に空気が残らず確実に塗布でき好ましい。ま
た、印刷により塗布してもよい。
【0194】また、素子の並びは1次元でも2次元でも
よい。また、シンチレータの印刷は下記のような印刷方
法を用いることもできる。 凸版印刷・凹版印刷・孔版印刷・平版印刷・光学露光+
トナー式(コピー機の方式)・レーザープリンタ・イン
クジェット式プリンタ また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ素子を
接合するようにする構成にも本印刷を含む方法は適用で
きる。
【0195】(29)第29実施形態例 図35(A)〜(C)に本実施形態例の製造方法を示
し、本実施形態例は素子支持部材上への光反射材の印刷
を含む放射線検出器の製造方法の1例である。本例はイ
ンクジェット式プリンタによる印刷による方法である。
【0196】図35(A)〜(C)に示すように、イン
クジェット式プリンタ38により素子支持部材7上の各
光電変換素子2の間に光反射材8を印刷する((A)参
照)。光反射材8の間にシンチレータ材20をへら21
により擦り込む((B)参照)。最後に外表面に光反射
材17を塗布する((C)参照)。
【0197】シンチレータ材20は第15実施形態例で
説明したようなものである。また,光反射材8は第22
実施形態例で説明したようなものである。本実施形態例
によれば、印刷するのでシンチレータ素子1及び光反射
材8の位置合せが正確にでき、光電変換素子とズレるこ
となく接合できる。また、光反射材8は光を反射する性
質の他、遮光性及びX線を透過し難い性質を持つもの
(特に鉛白の顔料)を選択するのでクロストークが低下
できる。
【0198】[変形例]シンチレータ材は印刷してもよ
い。また、素子の並びは1次元でも2次元でもよい。ま
た、光反射材の印刷は下記のような印刷方法を用いるこ
ともできる。
【0199】凸版印刷・凹版印刷・孔版印刷・平版印刷
・光学露光+トナー式(コピー機の方式)・レーザープ
リンタ・インクジェット式プリンタ また、1個の光電変換素子に複数のシンチレータ素子を
接合するようにする構成にも本印刷を含む方法は適用で
きる。
【0200】(30)第30実施形態例 図36(A)〜(D)に本実施形態例の製造方法を示
し、本実施形態例はシンチレータのマスクを用いた、蒸
着あるいは結晶成長あるいは吹付塗装による放射線検出
器の製造方法の1例である。
【0201】図36(A)〜(D)に示すように、シン
チレータ支持部材3の直前にマスク40を置き真空蒸着
等でシンチレータ材を蒸着させシンチレータ素子1を形
成する((A)参照)。同様に光反射材用のマスク41
を直前に置き光反射材8を真空蒸着あるいは吹付塗装で
吹付け、シンチレータ素子1の間に光反射材8を形成す
る((B)参照)。シンチレータ支持部材3と素子支持
部材7とを素子同士が合さるように挿着する((C),
(D)参照)。
【0202】ここでシンチレータ材は、第3実施形態例
あるいは第15実施形態例で説明したようなものであ
る。また、光反射材は蒸着の場合はアルミ等の金属、塗
装の場合は第22実施形態例で説明したようなものであ
る。
【0203】本実施形態例によれば、マスクを用いて蒸
着(等)をするので、シンチレータ素子1と光反射材8
の位置が正確に決まり、光変換素子とズレることなく接
合できる。また、光反射材8は光を反射する他、遮光性
及びX線の遮蔽性もある(特に鉛白の顔料)ものを選択
するので、クロストークが低下できる。
【0204】[変形例]1個の光電変換素子に複数のシ
ンチレータ素子を接合するように構成する装置にも、こ
の方法は適用できる。
【0205】また、シンチレータ素子及び光反射材の形
成はそれぞれマスクを用いて蒸着で短時間で付着させて
形成させるか、長時間かけて結晶を成長させて形成させ
るか、或いは細かい霧状の材料を吹付けて形成させる
か、のいずれの方法を採ってもよい。また、素子の並び
は1次元でも2次元でもよい。
【0206】(31)第31実施形態例 前記第30実施形態例がシンチレータの形成にマスクを
用いていたのに対し、本実施形態例は光反射材の形成に
マスクを用いた場合である。本実施形態例は蒸着あるい
は結晶成長あるいは吹付塗装による放射線検出器の製造
法であって、その製造法は前記図36に示したものと同
じ方法である。本実施形態例の効果は、前記第30実施
形態例同じであり、[変形例]も第30実施形態例の変
形例と同じである。
【0207】(32)第32実施形態例 図37(A),(B)に本実施形態例の製造方法を示
し、本実施形態例はシンチレータ材の光電変換素子上へ
のマスクを用いた、蒸着あるいは結晶成長あるいは吹付
塗装による放射線検出器の製造方法の1例である。
【0208】図37(A),(B)に示すように、光電
変換素子2の直前にマスク40を置き真空蒸着等でシン
チレータ材を蒸着させシンチレータ素子1を形成する
((A)参照)。次いで、光反射材8を全体に塗布ある
いは蒸着する((B)参照)。更に、アルミ箔等で遮光
処理するが図では省略されている。ここでシンチレータ
材は前記第3実施形態例あるいは第15実施形態例で説
明したようなものである。また、光反射材は蒸着の場合
はアルミ等の金属であり、塗装の場合は第22実施形態
例で説明したようなものである。
【0209】本実施形態例によれば、マスクを用いて蒸
着(等)をするのでシンチレータ素子1と光反射材8の
位置が正確に決まり、光変換素子とズレることなく接合
できる。また、光反射材8は光を反射する他に遮光性が
あるものを選択するので、クロストークが低下できる。
【0210】[変形例]1個の光電変換素子に複数のシ
ンチレータ素子を接合するようにする構成にも、この方
法を適用できる。また、シンチレータ素子及び光反射材
の形成はそれぞれマスクを用いて蒸着であり、短時間で
付着させて形成させるか、長時間かけて結晶を成長させ
て形成されるか、或いは細かい霧状の材料を吹付けて形
成させるかのいずれの方法を採ってもよい。また、素子
の並びは1次元でも2次元でもよい。
【0211】(33)第33実施形態例 図38(A)〜(C)に本実施形態例の製造方法を示
し、本実施形態例は光反射材の光電変換素子上へのマス
クを用いた蒸着あるいは結晶成長あるいは吹付塗装によ
る放射線検出器の製造方法の1例である。
【0212】図38(A)〜(C)に示すように、素子
支持部材7の直前にマスク41を置き、真空蒸着あるい
は吹付塗装により素子支持部材7の光電変換素子の間に
光反射材8を形成する((A)参照)。シンチレータ材
20を光反射材8の間に擦り込む((B)参照)。光反
射材17を全体に塗布あるいは蒸着する((C)参
照)。更に、アルミ箔等で遮光処理するが図では省略さ
れている。
【0213】ここでシンチレータ材は前記第3実施形態
例あるいは第15実施形態例で説明したようなものであ
る。また、光反射材は蒸着の場合はアルミ等の金属であ
り、塗装の場合は第22実施形態例で説明したようなも
のである。本実施形態例の効果は前記第32実施形態例
の場合と同じであり、変形例も前記第32実施形態例の
場合と同じである。
【0214】(34)第34実施形態例 図39(A),(B)は本実施形態例の製造方法であ
る。図39(A),(B)に示すように、シンチレータ
支持部材3に板状のシンチレータ材20を接着したもの
をプレスの雌型43と雄型44で挟み込み加圧して波状
に変形させる((A)参照)。シンチレータ材20のは
み出した部分をカッター45で削除し、シンチレータ素
子1を形成する((B)参照)。シンチレータ支持部材
3と素子支持部材7(と光電変換素子)とを各光電変換
素子のそれぞれに1個のシンチレータ素子が対応するよ
うに接着する((C)参照)。ここでシンチレータ材2
0は前記第15実施形態例で説明したようなものであ
る。
【0215】なお、シンチレータ支持部材3に板状のシ
ンチレータ材20を接着する代わりに、シンチレータの
形成には直接結晶成長させる、塗布する、焼結させる等
の方法を採用してもよい。本実施形態例によれば、プレ
ス型を用いてプレスするので、シンチレータ素子の間隔
を正確に形成でき、光電変換素子とズレることなく接合
できる。
【0216】また、両端部で素子同士を合せるように接
着することで中間部も合せることができる。また、プレ
ス型は何度も使用できる。
【0217】また、シンチレータ素子の材質が透明でな
く半透明な場合には、厚くなると光が通り難くなる。し
かし、本例によれば、シンチレータ素子の光電変換素子
側にも孔ができるので、シンチレータ内で発光した光が
出易くなり、光電変換素子へ到達し易くなり受光効率が
上がる。
【0218】また、シンチレータ材20を波形に曲げる
ので放射線パス方向のシンチレータ材の厚さが(曲げな
い場合に比べ)厚くなり、放射線の捕捉効率を上げるこ
とができる。前述の効率をより詳しく言えば、シンチレ
ータの放射線径路方向の長さを長く、シンチレータ内の
光がシンチレータ外に出るための径路を短かくできるた
め、捕捉効率と受光効率を上げることができるのであ
る。
【0219】[変形例]前述のシンチレータ素子にでき
る孔に透明な物質、例えばシリコン系接着剤を充填させ
てもよい。また、素子の並びは1次元であっても2次元
であってもよい。また、光電変換素子のそれぞれに複数
のシンチレータ素子を接合するようにしてもよい。
【0220】また、プレス加工は一度で行なわず何回か
に分けて行ってもよい。このようにすれば、深い波形が
可能になる。また、別の加工法、例えば絞り加工、折曲
げ加工等を採用してもよい。また、波形の形は図示の形
状に限られない。また、治具の加工法は公知の様々な方
法でよい。
【0221】(35)第35実施形態例 図40に本実施形態例の構成を示し、これは1次元の分
解能を持つ放射線検出器をもつ透視検査装置である。図
40に示すように、X線管51と1次元の放射線検出器
57とを対向配置し、更に線源側コリメータ52,検出
器側コリメータ53を配置してファン状のX線ビーム5
4を作る。
【0222】このX線ビーム54を通過するように被検
体55を搬送するベルトコンベア56を配置する。放射
線検出器57としては、前記第1〜第34実施形態例で
説明したいずれかのもので、1次元の素子配列のものを
用いる。放射線検出器57はデータ収集装置58、表示
装置59に接続される。なお、図ではX線制御装置やX
線遮蔽箱等は省略されている。
【0223】動作を説明する。X線管51からX線を放
射させながら、被検体55がX線ビーム54をくぐるよ
うに搬送する。このとき放射線検出器57の出力に基づ
き被検体55の透過画像が得られる。
【0224】本実施形態例によれば、放射線検出器57
を構成するシンチレータ素子と光電変換素子との接合が
正確でクロストークも少ないので高分解能にできるた
め、高分解能の画像が得られ、また(放射線検出器が)
放射線の捕捉効率も高く光電変換素子の受光効率も高く
できるため低ノイズの画像が得られる。
【0225】[変形例]X線管51の代わりに他の放射
線源、例えばライナック(線形加速器),RI等を使用
してもよい。また、被検体を搬送する方式でなくてもよ
い。放射線源,放射線検出器,被検体間の相対的な運動
でよい。例えば放射線検出器を動かしてもよい。また、
コリメータ52,53は必須ではない。放射線検出器の
シンチレータ開口サイズによりX線ビーム54が作定さ
れる。また、搬送はベルトコンベアでなくてもよい。
【0226】(36)第36実施形態例 図41に本実施形態例の構成を示し、これは2次元の分
解能を持つ放射線検出器を備えた透視検査装置である。
図41に示すように、X線管61と2次元の放射線検出
器64とを対向配置し、X線ビーム62を作定する。こ
のX線ビーム62中に被検体63を位置決めする。位置
決め部は図では省略されている。
【0227】放射線検出器64は前記第1〜第34実施
形態例のいずれかのもので2次元の素子の配列のものを
用いる。放射線検出器64はデータ収集装置65,表示
装置66に接続される。図ではX線制御装置やX線遮蔽
箱等は省略されている。
【0228】動作を説明する。X線管61からX線を放
射し、X線制御装置の出力を収集して被検体63の透過
画像を得る。
【0229】本実施形態例によれば、放射線検出器64
がシンチレータ素子と光電変換素子との接合が正確でク
ロストークも少ないので高分解能にできるため、高分解
能の画像が得られ、また(放射線検出器が)放射線の捕
捉効率も高く光電変換素子の受光効率も高くできるため
低ノイズの画像が得られる。
【0230】[変形例]X線管61の代わりに他の放射
線源、例えばライナック(線形加速器),RI等を使用
してもよい。
【0231】(37)第37実施形態例 図42に本実施形態例の構成を示し、これは1次元の分
解能を持つ放射線検出器を備えたCTスキャナである。
特にトラバース・ローテーション方式(第2世代方式)
と呼ばれるCTスキャナである。
【0232】上下動フレーム80上にX線管71と放射
線検出器76を配置する。コリメータ72,73も配置
して水平なファン状のX線ビーム74を得る。被検体7
5は回転テーブル77上に載置され、水平面内での回転
とX線ビーム74を横切るような水平面内でのトラバー
ス動作ができるように保持される。
【0233】放射線検出器76は第1〜第34実施形態
例のいずれかのもので1次元の素子配列のものを用い
る。放射線検出器76はデータ収集装置82,再構成装
置83,表示装置84と接続される。78は回転機構、
79はトラバース機構、81は上下動機構、85はX線
制御装置、86は機構制御装置である。
【0234】動作を説明する。先ず、上下動フレーム8
0を上下させ被検体75の検査する面をX線ビーム74
の面に合わせ固定する。
【0235】X線を放射しつつ被検体75をトラバース
動作させながら放射線検出器76の出力を収集する。1
回トラバース後、ファン角θだけステップ回転させ次に
逆方向にトラバース動作させながら放射線検出器76の
出力を収集し、トラバース後ファン角θだけ同じ方向に
ステップ回転させる。これを繰り返し180°方向から
の被検体75の透過データ(検出器出力)を収集する。
【0236】次に、これらの透過データから再構成装置
83により被検体75の検査する面の断面像を作り、表
示装置84に表示する。本実施形態例によれば、放射線
検出器がシンチレータ素子と光電変換素子との接合が正
確でクロストークも少ないので高分解能にできるため、
高分解能の画像が得られ、また(放射線検出器が)放射
線の捕捉効率も高く光電変換素子の受光効率も高くでき
るため低ノイズの画像が得られる。
【0237】[変形例]X線管51の代わりに他の放射
線源、例えばライナック(線形加速器),RI等を使用
してもよい。また、CTスキャナの方式は他のものでも
よい。例えばローテーション・ローテーション方式(第
3世代)、ステーショナリー・ローテーション方式(第
4世代)、ステーショナリー・ステーショナリー方式
(第5世代)等である。
【0238】また、放射線検出器に2次元のものを用い
て、複数断面像を1度のスキャンで得る、いわゆる三次
元CTスキャナでもよい。(このようなCTスキャナに
も第1〜第34実施形態例の検出器は有効に使用でき
る)
【0239】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の放射
線検出器およびその製造方法の発明によれば、シンチレ
ータ素子で発光した光は対応する光電変換素子に確実に
入射するのでクロストークが防止され、シンチレータ素
子は放射線を捕捉するに十分な厚さがあるので放射線捕
捉率が向上され、シンチレータ素子で発光した光は光電
変換素子に効率よく到達するので受光効率が向上され
る。
【0240】また、各請求項記載の透視検査装置,CT
スキャナによれば、前述の効果を有する放射線検出器を
使用しているので、高分解能の画像が得られ、また放射
線の捕捉効率も高く光電変換素子の受光効率も高くでき
るため低ノイズの画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線検出器の第1実施形態例を示す
図であって、(A)は断面図、(B)および(C)は1
次元の放射線検出器の斜視図である。
【図2】同第1実施形態例における2次元の場合の斜視
図でる。
【図3】同第1実施形態例の変形例の断面図である。
【図4】同第2実施形態例の断面図である。
【図5】同第3実施形態例の断面図である。
【図6】同第4実施形態例の断面図である。
【図7】同第5実施形態例を示す図であって、(A)は
断面図、(B)は変形例の断面図である。
【図8】同第6実施形態例を示す図であって、(A)は
断面図、(B)は部分拡大図である。
【図9】同第6実施形態例の変形例を示す図であって、
(A)は断面図、(B)は部分拡大図である。
【図10】同第6実施形態例の斜視図であって、(A)
は1次元の場合、(B)は2次元の場合である。
【図11】同第7実施形態例を示す図であって、(A)
は断面図、(B)は部分拡大図である。
【図12】同第8実施形態例を示す図であって、(A)
は断面図、(B)は部分拡大図である。
【図13】同第10実施形態例を示す図であって、
(A)は断面図、(B)は変形例の断面図である。
【図14】(A),(B)は同第10実施形態例の別の
変形例の断面図である。
【図15】同第11実施形態例を示す図であって、
(A)は断面図、(B)は変形例の断面図である。
【図16】同第12実施形態例を示す図であって、
(A)は断面図、(B)は変形例の断面図である。
【図17】同第13実施形態例の放射線検出器の製造方
法の説明図である。
【図18】前記第13実施形態例の変形例の説明図であ
る。
【図19】同第14実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図20】同第17実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図21】同第18実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図22】同第19実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図23】同第20実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図24】同第21実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図25】同第22実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図26】前記図25の続きの製造方法の説明図であ
る。
【図27】同第23実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図28】同第24実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図29】同第25実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図30】同第26実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図31】前記図30の続きの製造方法の説明図であ
る。
【図32】同第27実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図33】前記図32の続きの製造方法の説明図であ
る。
【図34】同第28実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図35】同第29実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図36】同第30実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図37】同第32実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図38】同第33実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図39】同第34実施形態例の製造方法の説明図であ
る。
【図40】同第35実施形態例の1次元の放射線検出器
を備えた透視検査装置の斜視図である。
【図41】同第36実施形態例の2次元の放射線検出器
を備えた透視検査装置の斜視図である。
【図42】同第37実施形態例の1次元の放射線検出器
を備えたCTスキャナの構成図である。
【図43】従来の放射線検出器を示す図であって、
(A)は斜視図、(B)は部分拡大図である。
【符号の説明】
1 シンチレータ素子 2 光電変換素子(受光面) 3 シンチレータ支持部材 4 素子ベース 5 接着剤 6 放射線 7 素子支持部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を受けて発光するシンチレータ素
    子が孔に嵌め込まれたシンチレータ支持部材と、 前記シンチレータ素子の発光を受け電気信号を発生する
    光電変換素子が支持された光電変換素子支持部材とを備
    え、 前記光電変換素子に対し、前記孔に嵌め込まれたシンチ
    レータ素子が対応して接合されるように前記シンチレー
    タ支持部材と前記光電変換素子支持部材とが配置されて
    なることを特徴とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の放射線検出器の製
    造方法は、前記シンチレータ支持部材の孔に可塑性また
    は流動性のシンチレータ材が充填されて製造されること
    を特徴とする放射線検出器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シンチレータ材は粉末状シンチレー
    タを可塑性または流動性の透明メディウムと混合したも
    のであることを特徴とする請求項2記載の放射線検出器
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シンチレータ支持部材の孔に粉末状
    のシンチレータ材を充填した後に、シンチレータ材が焼
    結されてシンチレータ素子が形成されることを特徴とす
    る請求項2記載の放射線検出器の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の放射線検出器の製造方
    法は、シンチレータ支持部材上にシンチレータ材層を形
    成し、該シンチレータ材層に溝を形成し、該溝に可塑性
    または流動性の光反射材を充填して各柱状結晶シンチレ
    ータ間に光反射部材を介在させるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の放射線検出器の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の放射線検出器の製造方
    法は、シンチレータ整列治具で整列された複数のシンチ
    レータ素子にシンチレータ支持部材を接合し、前記整列
    されたシンチレータ素子間の間隙に可塑性または流動性
    のある光反射材を充填して製造する工程を含むことを特
    徴とする放射線検出器の製造方法。
  7. 【請求項7】 放射線源と、1次元または2次元の空間
    分解能を備えた前記請求項1に記載の放射線検出器とを
    対向配置し、 前記放射線源と放射線検出器との間を被検体が通過する
    ように相対的運動を行なわせる相対走査手段と、 該相対走査手段の走査の間における前記放射線検出器の
    出力に基づき前記被検体の透過像を作成する画像化手段
    とを備えたことを特徴とする透視検査装置。
  8. 【請求項8】 放射線源と、1次元または2次元の空間
    分解能を備えた前記請求項1に記載の放射線検出器とを
    対向配置し、 前記放射線源と放射線検出器との間に配置された被検体
    に対し、多数の方向からの透過データを得るように放射
    線通路を走査する走査手段と、 該走査手段の走査の間における前記放射線検出器からの
    前記透過データに基づき前記被検体の断面像を作成する
    再構成手段とを備えたことを特徴とするCTスキャナ。
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