JPH09324098A - エラストマー組成物およびこれにより改質された熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

エラストマー組成物およびこれにより改質された熱可塑性樹脂組成物

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JPH09324098A
JPH09324098A JP9031007A JP3100797A JPH09324098A JP H09324098 A JPH09324098 A JP H09324098A JP 9031007 A JP9031007 A JP 9031007A JP 3100797 A JP3100797 A JP 3100797A JP H09324098 A JPH09324098 A JP H09324098A
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repeating units
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JP9031007A
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Roger W Avakian
ロジャー・ダブリュー・アバキアン
Roman W Wypart
ローマン・ダブリュー・ワイパート
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General Electric Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/04Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的に低い硬さおよび高い伸びを示す熱可
塑性エラストマー組成物の提供。 【解決手段】 ビニル芳香族−共役ジエンブロック共重
合体および高ゴムグラフト共重合体を含むエラストマー
組成物およびかかるエラストマー組成物で改質された熱
可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明はエラストマー組成物およびこれにより改質され
た熱可塑性樹脂組成物に係わり、特にグラフト共重合体
とブロック共重合体とからなるエラストマーブレンドお
よびこれにより改質された熱可塑性樹脂組成物に係わ
る。発明の背景 Davidson等の米国特許第3,975,460号明細書に
はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABA)
グラフト共重合体と選択的に水素添加されたスチレン−
共役ジエンブロック共重合体との重合体ブレンドが開示
されており、このブレンドは改善された加工性および高
い引張強さを示すと言われている。
【0002】特公昭50−006222号公報には85
−95重量%(wt%)のABS共重合体およびスチレ
ン含量30−70wt%のスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体の混合物からなるコーティング組成物が開示
されている。英国特許第1,428,974号明細書に
は懸濁重合されたABS共重合体とスチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体とのブレンドが開示され
ている。
【0003】上記に開示された組成物はゴム含有量が比
較的低くそしてこれらの組成物はエラストマー特性に欠
けている。従って今ここに、改善された特性例えば比較
的に低い硬さおよび高い伸びを示す熱可塑性エラストマ
ー組成物が必要とされている。発明の要約 第一の観点においては、本発明は (a)ビニル芳香族−共役ジエンブロック共重合体、お
よび (b)エラストマー組成物の合計重量に基づいて少なく
とも5重量%の高ゴムグラフト共重合体を含んでなり、
前記グラフト共重合体が(i)0℃未満のガラス転移温
度を有しそして一種以上のモノ−エチレン性不飽和単量
体から誘導された反復単位を含んだゴム質重合体基質層
60重量%−95重量%、および(ii)0℃以上のガラ
ス転移温度を有しそして(C1 −C12)アルキル(メ
タ)アクリレート単量体、ビニル芳香族単量体およびモ
ノ−エチレン性不飽和ニトリル単量体からなる群から選
択される一種以上の単量体から誘導された反復単位を含
んだ硬質重合体上部層5重量%−40重量%を含み、そ
して前記硬質重合体上部層の少なくとも一部が前記ゴム
質重合体基質層にグラフトされてなっている、エラスト
マー組成物に係わる。
【0004】第二の観点においては、本発明は (1)プロピレンおよび1−メチルペンテンからなる群
から選択される一種以上の単量体から誘導された反復単
位を有する熱可塑性樹脂60−98重量%、および (2)(a)ビニル芳香族−共役ジエンブロック共重合
体、および (b)エラストマー組成物の合計重量に基づいて少なく
とも5重量%の高ゴムグラフト共重合体を含んでなり、
前記グラフト共重合体が(i)0℃未満のガラス転移温
度を有しそして一種以上のモノ−エチレン性不飽和単量
体から誘導された反復単位を含んだゴム質重合体基質層
60重量%−95重量%、および(ii)0℃以上のガラ
ス転移温度を有しそして(C1 −C12)アルキル(メ
タ)アクリレート単量体、ビニル芳香族単量体およびモ
ノ−エチレン性不飽和ニトリル単量体からなる群から選
択される一種以上の単量体から誘導された反復単位を含
んだ硬質重合体上部層5重量%−40重量%を含み、そ
して前記硬質重合体上部層の少なくとも一部が前記ゴム
質重合体基質層にグラフトされてなっている、エラスト
マー組成物2−40重量%を含んでなる熱可塑性樹脂組
成物に係わる。
【0005】本発明のエラストマー組成物は比較的低い
硬さと比較的高い伸び並びに改善された引き裂きおよび
引張特性を示し、また本発明の熱可塑性樹脂組成物は改
善された衝撃強さおよび改善された摩耗抵抗を示す。発明の詳細な記載 I:エラストマー組成物 好ましい実施の態様においては、本発明のエラストマー
組成物は20−80wt%、より好ましくは30−70
wt%そして更に好ましくは40−70wt%のビニル
芳香族−共役ジエンブロック共重合体および20−80
wt%、より好ましくは30−70wt%そして更に好
ましくは30−60wt%のグラフト共重合体を含む。
【0006】A:ビニル芳香族−共役ジエンブロック共
重合体 好ましい実施の態様においては、ビニル芳香族−共役ジ
エンブロック共重合体は以下に示される式1または2に
よって表されるものである。 A−B (1) または A−B−A (2) ここに、Aは一種以上のビニル芳香族単量体から誘導さ
れる反復単位からなる数平均分子量1,000−10
0,000を有するブロックであり、そしてBは共役ジ
エン単量体から誘導される反復単位からなる数平均分子
量10,000−500,000を有するブロックであ
る。
【0007】更により好ましい実施の態様においては、
ブロック共重合体のAブロックは2,000−50,0
00もしくはもっと好ましくは10,000−40,0
00の数平均分子量を有し、そしてこれとは独立してブ
ロック共重合体のBブロックは20,000−250,
000もしくはもっと好ましくは50,000−20
0,000の数平均分子量を有する。
【0008】適当なビニル芳香族単量体には、例えばス
チレンおよび芳香族環に一個以上のアルキル、アルコキ
シ、ヒドロキシルまたはハロ置換基が結合された置換さ
れたスチレン例えばα−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、トルメチル
スチレン、ブチルスチレン、クロロスチレン、ジクロロ
スチレン、ブロモスチレン、p−ヒドロキシスチレン、
メトキシスチレン、ビニル置換縮合芳香族環構造体例え
ばビニルナフタレン、ビニルアントラセン、並びにこれ
らビニル芳香族単量体の混合物が包含される。好ましい
実施の態様では、ビニル芳香族−共役ジエンブロック共
重合体のビニル芳香族単量体はスチレンまたはα−メチ
ルスチレンである。
【0009】適当な共役ジエン単量体には、例えば1,
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘプタジエン、
メチル−1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタ
ジエン、2−エチル−1,3−ペンタジエン、1,3−
ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、ジクロロブタジ
エン、ブロモブタジエンおよびジブロモブタジエン並び
にこれら共役ジエン単量体の混合物が包含される。好ま
しい実施の態様においては、ビニル芳香族−共役ジエン
ブロック共重合体の共役ジエン単量体は1,3−ブタジ
エンである。
【0010】ブロック共重合体のBブロックは残留不飽
和部位を含んでいてもよいしあるいは重合後の水素添加
によってほぼ完全に飽和されていてもよい。好ましい実
施の態様においては、ビニル芳香族−共役ジエンブロッ
ク共重合体は低い量の残留不飽和例えば20%未満、よ
り好ましくは10%未満、更に好ましくは5%未満の不
飽和を含む。
【0011】適当なビニル芳香族−共役ジエンブロック
共重合体例えばポリスチレン−ポリブタジエンブロック
共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレ
ンブロック共重合体、ポリスチレン−イソプレン−ポリ
スチレンブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチ
レン−ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体(即
ち、水素添加されたポリスチレン−ポリブタジエン−ポ
リスチレンブロック共重合体)およびかかるビニル芳香
族−共役ジエンブロック共重合体の製造方法は当業界で
周知であり、そしてこのような共重合体は例えばShell
Chemical CompanyからKRATON(登録商標)Dシリ
ーズのゴムおよびKRATON(登録商標)Gシリーズ
の水素添加ゴムが市販されている。
【0012】好ましい実施の態様においては、ビニル芳
香族−共役ジエンブロック共重合体はポリスチレン−ポ
リブタジエンブロック共重合体、ポリスチレン−ポリブ
タジエン−ポリスチレンブロック共重合体またはポリス
チレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブ
ロック共重合体である。B:グラフト共重合体 好ましい実施の態様においては、ゴム質重合体基質層は
−20℃未満のガラス転移温度”Tg”を持つ。本明細
書においていは、重合体のTgは示差走査熱量測定(加
熱速度20℃/分において、変曲点においてTg値を測
定)によって測定されたTg値である。
【0013】好ましい実施の態様においては、グラフト
共重合体は65wt%−90wt%、更に好ましくは6
5wt%−80wt%のゴム質重合体基質層および10
wt%−35wt%、更に好ましくは20wt%−35
wt%の硬質重合体上部層を含む。i:ゴム質重合体基質層 本明細書において使用される用語「モノ−エチレン性不
飽和」とは分子に唯一のエチレン性不飽和部位を有する
ことを意味する。好ましい実施の態様においては、ゴム
質重合体基質層は共役ジエン単量体、非共役ジエン単量
体、(C1 −C 12)アルキルアクリレート単量体および
ビニル芳香族単量体から選ばれた一種以上のモノ−エチ
レン性不飽和単量体から誘導された反復単位を含む。
【0014】適当なビニル芳香族単量体および共役ジエ
ン単量体は本発明のビニル芳香族−共役ジエンブロック
共重合体の記載の際に既に開示したものである。適当な
非共役ジエン単量体には例えばエチリデンノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエン、ヘキサジエンまたはフェニ
ルノルボルネンが含まれる。本明細書において使用され
る用語「(C2 −C8 )オレフィン単量体」は分子に2
−8個の炭素原子を含みそして分子に唯一のエチレン性
不飽和部位を含む化合物を意味する。適当な(C 2 −C
8 )オレフィン単量体には、例えばエチレン、プロペ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、ヘプテンが含まれる。
本明細書において使用される用語「(C1 −C12)アル
キル」は基中に1−12個の炭素原子を含有する直鎖ま
たは分岐アルキル置換基を意味しそして例えばメチル、
エチル、n−ブチル、sec −ブチル、t−ブチル、n−
プロピル、iso −プロピル、ペンチル、ヘキシル、へプ
チル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびド
デシルを含む。適当な(C1 −C12)アルキルアクリレ
ートには例えばエチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、iso −ペンチルアクリレート、n−ヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレートが含まれる。
本明細書において使用される用語「モノ−エチレン性不
飽和ニトリル単量体」は分子に唯一のニトリル基と唯一
のエチレン性不飽和部位を含むアクリル化合物を意味し
そして例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルを
含む。
【0015】好ましい実施の態様においては、ゴム質重
合体基質層は一種以上の共役ジエン単量体から誘導され
た反復単位30−90wt%およびビニル芳香族単量体
およびモノ−エチレン性不飽和ニトリル単量体から選択
される一種以上の単量体から誘導される反復単位10−
70wt%を含む。ゴム質重合体基質層は随意に、例え
ばブチレンジアクリレート、ジビニルベンゼン、ブタン
ジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレートのようなポリ−エチレン性不飽
和「架橋性」単量体から誘導された反復単位を少量例え
ば5wt%まで含むことができる。本明細書において使
用される用語「ポリ−エチレン性不飽和」とは分子にエ
チレン性不飽和部位を二つ以上有することを意味する。
【0016】ゴム質重合体基質層は、特にゴム質基質層
がアルキル(メタ)アクリレート単量体から誘導された
反復単位を有する場合には、例えばアリルメタクリレー
ト、ジアリルマレエート、トリアリルシアヌレートのよ
うな、基質層あるいは上部層をそれぞれ誘導するモノ−
エチレン性不飽和単量体とはエチレン性不飽和部位の反
応性が実質的に異なるところの、ポリ−エチレン性不飽
和「グラフト結合性」単量体から誘導される反復単位を
少量例えば3wt%まで含むことができる。
【0017】第一の大いに好ましい実施の態様において
は、基質層は一種以上の共役ジエン単量体から誘導され
た反復単位を含み例えば実質的に単独重合体であるポリ
ブタジエンゴムである。第二の大いに好ましい実施の態
様においては、基質層は一種以上の共役ジエン単量体お
よびビニル芳香族単量体とモノ−エチレン性不飽和ニト
リル単量体とから選ばれる一種以上の共重合可能な共重
合単量体から誘導される反復単位を含み、例えばスチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体およびスチレン−ブタジエン−アクリロニト
リル共重合体である。非常に好ましい実施の態様におい
ては、基質層は一種以上の共役ジエン単量体から誘導さ
れた反復単位を60−95wt%含む。
【0018】第三の大いに好ましい実施の態様において
は、基質層は一種以上の(C1 −C 12)アルキルアクリ
レート単量体から誘導された反復単位を含む。更に大い
に好ましい実施の態様においては、ゴム質重合体基質層
は一種以上の(C1 −C12)アルキルアクリレート単量
体より好ましくはエチルアクリレート、ブチルアクリレ
ートおよびn−ヘキシルアクリレートから選択される一
種以上の単量体から誘導される反復単位を40−95w
t%含む。
【0019】第四の大いに好ましい実施の態様において
は、基質層は一種以上のオレフィン単量体から誘導され
た第一の反復単位および一種以上の非共役ジエン単量体
から誘導された第二の反復単位を含み、例えばエチレン
/プロピレン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役
ジエン単量体ターポリマーである。適当なゴム質重合体
基質層は例えば乳化重合や塊状重合のような既知の方法
により製造される。
【0020】好ましい実施の態様においては、ゴム質重
合体基質層は、遊離基開始剤例えば有機過酸化物あるい
は過硫酸塩開始剤またはレドックス開始剤系の存在下
で、そして随意には連鎖移動剤例えばアルキルメルカプ
タンの存在下で水性乳化重合することにより製造され
る。好ましい態様では、乳化重合されたゴム質重合体基
質層は粒状の形態をしており、光透過で測定して50−
1000ナノメートル(nm)、より好ましくは50−
600nmの重量平均粒度を有している。ゴム質重合体
基質層は単一モードの粒度分布あるいは多モード例えば
二モードの粒度分布を示すことができる。二モードの粒
度分布の例としては例えば80−180nmの範囲内の
粒度を有する粒子を50−80wt%、そして例えば2
50−1000nmの範囲内の粒度を有する粒子を20
−50wt%含んでなる。
【0021】ゴム質重合体基質層が塊状重合によって製
造される別の好ましい実施の態様においては、ゴム質重
合体基質層は粒状の形態をしていて50−1000n
m、より好ましくは50−500nmの重量平均粒度を
有している。ii:硬質重合体上部層 硬質重合体上部層は(C1 −C12)アルキル(メタ)ア
クリレート単量体、ビニル芳香族単量体およびモノ−エ
チレン性不飽和ニトリル単量体からなる群から選ばれる
単量体から誘導された反復単位を含む。適当なビニル芳
香族単量体およびモノ−エチレン性不飽和ニトリル単量
体については既に上記に示した。本明細書に使用される
用語「(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレート単
量体」とはアクリレート単量体とメタクリレート単量体
を集約して指す。適当なアルキル(メタ)アクリレート
単量体には、上記に開示したアクリレート単量体並びに
これらのメタクリレート類似体例えばメチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、iso −プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート、ヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート
が含まれる。
【0022】大いに好ましい実施の態様においては、上
部層はスチレン、α−メチルスチレンおよびアクリロニ
トリルから選択される一種以上の単量体から誘導された
反復単位を含む。より好ましい実施の態様においては、
上部層はスチレンから誘導された反復単位60−90w
t%およびアクリロニトリルから誘導された反復単位1
0−40wt%を含む。
【0023】別の大いに好ましい実施の態様において
は、上部層は一種以上の(C1 −C12)アルキル(メ
タ)アクリレート単量体から誘導された反復単位を含
み、随意には更にビニル芳香族単量体およびモノ−エチ
レン性不飽和ニトリル単量体から選択される一種以上の
単量体から誘導された反復単位を含むことができる。特
に好ましい実施の態様においては、硬質重合体上部層は
一種以上の(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレー
ト単量体より好ましくはメチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピ
ルメタクリレートおよびブチルメタクリレートから選ば
れた一種以上の単量体から誘導された反復単位を50w
t%以上含む。
【0024】それぞれのTgの制限が満たされる限りに
おいては、ゴム質基質層および硬質上部層はそれぞれ独
立して一種以上のその他の共重合可能なエチレン性不飽
和単量体から誘導された反復単位を、少量例えば基質層
または上部層それぞれの合計重量の15wt%まで含ん
でもよい。上述した単量体と共重合しうる適当なモノ−
エチレン性不飽和単量体には例えば、モノ−エチレン性
不飽和カルボン酸例えばアクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸;ヒドロキシ(C1 −C12)アルキル(メタ)
アクリレート単量体例えばヒドロキシエチルメタクリレ
ート;(C4 −C12)シクロアルキル(メタ)アクリレ
ート単量体例えばシクロヘキシルメタクリレート;(メ
タ)アクリルアミド単量体例えばアクリルアミドおよび
メタクリルアミド;ビニルエステル例えば酢酸ビニルお
よびプロピオン酸ビニルが含まれる。本明細書に使用さ
れる用語「(C4 −C12)シクロアルキル」は基中に4
−12個の炭素原子を有する環式アルキル置換基を意味
し、そして用語「(メタ)アクリルアミド」はアクリル
アミドとメタクリルアミドとを集約して指す。
【0025】硬質重合体上部層は随意に、一種以上のポ
リ−エチレン性不飽和架橋性単量体から誘導された反復
単位を少量例えば3wt%まで、より好ましくは1.5
wt%まで含むことができる。適当な架橋性単量体につ
いては既に上記に記載した。グラフト共重合体は既知の
方法に従って、硬質重合体上部層の少なくとも一部が共
有結合を介してゴム質重合体基質層に化学的にグラフト
されるような条件下において、ゴム質重合体基質層の粒
子の存在下で、所望のTgを有する硬質重合体上部層を
与えるために選ばれた一種以上の単量体を重合すること
により製造される。好ましい実施の態様においては、基
質層粒子および重合開始剤系例えば熱またはレドックス
開始剤系の存在下において水性乳化または水性懸濁重合
反応により上部層単量体を重合する。これにより、上部
層単量体の重合過程の連鎖の一部が基質層内の不飽和部
位との反応を介して基質層に化学結合即ちグラフとされ
る。基質層内の不飽和部位は例えば共役ジエンから誘導
された反復単位中の残留不飽和部位によるかまたはグラ
フト結合性単量体から誘導された反復単位中の残留不飽
和部位によって提供される。好ましい実施の態様におい
ては、硬質重合体上部層の30wt%以上好ましくは6
0wt%以上がゴム質重合体基質層に化学的にグラフト
され、そして硬質重合体上部層の70wt%未満好まし
くは40wt%未満がグラフトされずに残る。
【0026】上部層は適当な単量体あるいは適当な単量
体混合物から単一工程で重合することができるし、ある
いは異なる組成の二つ以上の硬質重合体上部層の相を別
個に重合して形成、例えばメチルメタクリレート相とこ
れと別個に重合したスチレン相とから形成することがで
きる。第一の好ましい実施の態様では、基質層は一種以
上の共役ジエン単量体から誘導された反復単位を含みそ
して随意には更にビニル芳香族単量体およびモノ−エチ
レン性不飽和ニトリル単量体から選ばれた一種以上の単
量体から誘導された反復単位を含むことができ、そして
上部層はビニル芳香族単量体およびモノ−エチレン性不
飽和ニトリル単量体から選ばれた一種以上の単量体から
誘導された反復単位を含み、例えばアクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン(ABS)高ゴムグラフト共重合
体が例示される。適当なABSタイプの高ゴムグラフト
共重合体はGE Specialty Chemicals,Inc. から例えばB
LENDEX(登録商標)336およびBLENDEX
(登録商標)338改質剤として市販されている。
【0027】第二の好ましい実施の態様においては、基
質層は一種以上の(C1 −C12)アルキルアクリレート
単量体から誘導された反復単位を含みそして上部層はビ
ニル芳香族単量体およびモノ−エチレン性不飽和ニトリ
ル単量体から選ばれた一種以上の単量体から誘導された
反復単位を含み、例えばスチレンーアクリレート(S
A)高ゴムグラフト共重合体およびアクリロニトリルー
スチレンーアクリレート(ASA)高ゴムグラフト共重
合体が例示される。適当なASAタイプのグラフト共重
合体はGE Specialty Chemicals,Inc. から例えばBLE
NDEX(登録商標)980改質剤として市販されてい
る。
【0028】第三の好ましい実施の態様においては、基
質層は一種以上の共役ジエン単量体から誘導された反復
単位を含みそして随意には更に(C1 −C12)アルキル
(メタ)アクリレート単量体、ビニル芳香族単量体およ
びモノ−エチレン性不飽和ニトリル単量体から選ばれる
一種以上の単量体から誘導された反復単位を含むことが
でき、そして上部層は一種以上の(C1 −C12)アルキ
ル(メタ)アクリレート単量体から誘導された反復単位
を含みそして随意には更にビニル芳香族単量体およびモ
ノ−エチレン性不飽和ニトリル単量体から選ばれる一種
以上の単量体から誘導された反復単位を含むことがで
き、例えばメチルメタクリレートーアクリロニトリルー
ブタジエンースチレン(MABS)高ゴムグラフト共重
合体およびメタクリレートーブタジエンースチレン(M
BS)高ゴムグラフト共重合体が例示される。適当なM
BSタイプのグラフト共重合体はRohm and Hass Compan
y から市販されているPARALOID(登録商標)B
TA−733およびBTA−753およびKaneka Texas
から市販されているKane Ace B−56であ
る。
【0029】第四の好ましい実施の態様においては、基
質層は一種以上のオレフィン単量体から誘導された反復
単位を含みそして随意には更に一種以上の非共役ジエン
単量体から誘導された反復単位を含むことができそして
上部層はビニル芳香族単量体およびモノ−エチレン性不
飽和ニトリル単量体から選ばれる一種以上の単量体から
誘導された反復単位を含み、例えばアクリロニトリル−
エチレン−プロピレン−スチレン(AES)高ゴムグラ
フト共重合体が例示される。
【0030】第五の好ましい実施の態様においては、基
質層は一種以上の(C1 −C12)アルキルアクリレート
単量体から誘導された反復単位を含みそして上部層は一
種以上の(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレート
単量体から誘導された反復単位を含み、例えばアクリル
系「コア−シェル」グラフト共重合体が例示される。適
当なアクリル系タイプのグラフト共重合体はRohm and H
ass Company から市販されているPARALOID(登
録商標)KM334およびKM355改質剤である。
【0031】例えばASAタイプ、SAタイプ、アクリ
ル系タイプおよびAESタイプのグラフト共重合体のよ
うな実質的に完全に飽和されたゴム質重合体基質層に基
づくグラフト共重合体は、例えばブタジエンゴムをベー
スとするグラフト共重合体のような残留不飽和を高度に
含むゴム質重合体基質層に基づくグラフト共重合体に比
べて、耐候性に優れ、太陽光への露出や温度および湿度
水準の循環する変化への露出による劣化に対して高い抵
抗性を示し、従って屋外環境への露出を伴うことが予期
されるような用途に対して好ましい。
【0032】エラストマー組成物の非常に好ましい実施
の態様においては、ビニル芳香族−共役ジエンブロック
共重合体は例えばこの共重合体の重合後に残留不飽和を
水素添加することにより実質的に完全に飽和しそしてグ
ラフト共重合体のゴム質基質層をアルキルアクリレート
好ましくはブチルアクリレートから誘導し上部層をビニ
ル芳香族単量体好ましくはスチレンおよびニトリル単量
体好ましくはアクリロニトリルから誘導する。
【0033】II.熱可塑性樹脂組成物 好ましい実施の態様においては、本発明の熱可塑性樹脂
組成物は熱可塑性樹脂60−90wt%およびエラスト
マー組成物10−40wt%を含む。適当な熱可塑性樹
脂並びに熱可塑性樹脂の製造方法は当業界に知られてお
り、そしてこのような樹脂にはポリプロピレンおよびポ
リ(1−メチルペンテン)の単独重合体およびプロピレ
ンまたは1−メチルペンテンと他の単量体好ましくは他
のオレフィン単量体との共重合体例えばポリ(プロピレ
ン−エチレン)、ポリ(プロピレン−ブテン)が含まれ
る。大いに好ましい実施の態様では、熱可塑性樹脂はポ
リプロピレン単独重合体である。
【0034】本発明のエラストマー組成物および熱可塑
性樹脂組成物は随意には更に組成物の加熱歪み温度を上
昇させるのに有効な例えばそれぞれの組成物の全重量の
40wt%までの量のポリフェニレンエーテル樹脂を含
むことができる。適当なポリフェニレンエーテル樹脂は
参考までに米国特許第4,404,125号明細書およ
び米国特許第4,771,096号明細書に開示されて
いる。好ましい実施の態様においては、ポリフェニレン
エーテル樹脂は2,6−ジメチルフェノールおよび2,
3,6−トリメチルフェノールの一種以上から誘導され
た反復単位を含んでいる。
【0035】本発明のエラストマーおよび熱可塑性樹脂
のそれぞれの組成物は当業界に知られたその他の添加剤
例えば強化充填剤、顔料、着色剤、難燃剤、静電防止
剤、可塑剤、オイル類、潤滑剤、酸化防止剤、紫外線安
定剤、熱安定剤および共安定剤を随意に含むことができ
る。本発明のエラストマーおよび熱可塑性樹脂のそれぞ
れの組成物はそれぞれ例えば二ロールミル、バンバリー
ミキサあるいは混練素子の装備された一軸または二軸配
合機内で諸成分を例えば溶融混合することにより製造さ
れる。本発明に記載した材料は射出、押出、回転および
吹き込み成形あるいは熱成形などの種々の手段によって
有用な物品に成形することができる。
【0036】本発明のエラストマー組成物は靴底、ガス
ケットのような物品に低い硬度および高い伸びを必要と
する用途に特に良く適している。本発明の熱可塑性樹脂
組成物は熱成形した自動車の内装パネル、吹き込み成形
したコンテナのような物品に衝撃強さを必要とする用途
に特に良く適している。ビニル芳香族−共役ジエンブロ
ック共重合体が実質的に完全に飽和されておりそしてグ
ラフト共重合体のゴム質重合体基質層がアクリレートゴ
ム、エチレン−プロピレンゴムまたはエチレン−プロピ
レン−非共役ジエンゴム、即ちグラフト共重合体がAS
Aタイプ、SAタイプ、アクリル系タイプおよびAES
タイプのグラフト共重合体であるような本発明のエラス
トマー組成物の大いに好ましい実施の態様の場合並びに
このようなエラストマー組成物を含んだ本発明の熱可塑
性樹脂組成物の実施の態様はこのような組成物が優れた
耐候性を発揮することから屋外の用途を意図された物品
への用途に特に良く適している。
【0037】実施例 ビニル芳香族−共役ジエンブロック共重合体をグラフト
共重合体と実験室用の二ロールミルで171℃にて5分
間溶融混合することにより実施例1−9および比較例A
のABSグラフト共重合体/SBSブロック共重合体お
よびABSグラフト共重合体/SBブロック共重合体の
ブレンドを調製した。試験用の試料は174℃でプレス
した。
【0038】実施例1−9および比較例Aの組成物の試
料を以下の試験にかけた。ASTMD−412による引
張強さ、引張伸びおよび引張モジュラス;ダイCを使用
したASTM D−624による引き裂き抵抗;AST
M D−2240による硬さ(ショアAおよびショア
D)。以下の表1に、実施例1−9および比較例Aそれ
ぞれの比較組成を重量部(pbw)で表し、引張強さお
よび引張降伏強さをポンド/平方インチ(PSI)で表
し、引張伸びをパーセント(%)で表し、引き裂き強さ
および引き裂き降伏強さをポンド/直線インチ(lbs
/in)で表し、幾つかの異なる剪断速度で測定した毛
細管粘度をポイズで表して示す。
【0039】実施例10−21および比較例Bの熱可塑
性樹脂組成物は、ビニル芳香族−共役ジエンブロック共
重合体およびグラフト共重合体を上記に記載したように
二ロールミルを使った方法によって組み合わせてからこ
うして得られたブレンドを二ロールミルを使って250
℃で5分間熱可塑性重合体と溶融混合して調製した。こ
の熱可塑性樹脂組成物は衝撃試験(1/8インチアイゾ
ット)にかけた。以下の表2に、実施例10−21およ
び比較例Bの組成物の比較組成およびフート・ポンド/
インチ(ft−lb/in)で表した衝撃試験の結果を
示す。
【0040】実施例22−24および比較例C、Dおよ
びEのASAグラフト共重合体/水素添加SBSブロッ
ク共重合体ブレンドを上記に記載した二ロールミルを使
用した方法により調製した。この組成物の引張性能はA
STM D−412によりクロスヘッド速度20インチ
/分で試験した。以下の表3に、実施例22−24およ
び比較例C、DおよびEの組成物の比較組成をpbwで
表し、そして試験結果即ち、最大応力をポンド/平方イ
ンチ(PSI)で表し、降伏歪みおよび破断歪みを%で
表し、ヤング率をPSIで表し、100%歪みでの応力
をPSIで表して示した。
【0041】実施例25−26のMBSグラフト共重合
体/水素添加SBSブロック共重合体ブレンドは上記に
記載した二ロールミルを使用した方法により調製した。
実施例25−26の組成物の試料を以下の試験にかけ
た。ASTM D−412による引張強さ、引張伸びお
よび引張モジュラス;ASTM D−624によるダイ
Cを使った引き裂き抵抗;ASTM D−2240によ
る硬さ(ショアAおよびショアD)。
【0042】以下の表4に、実施例25−26の組成物
の比較組成をpbwで表し、そして試験結果即ち、引張
強さをポンド/平方インチ(PSI)で表し、引張伸び
をパーセント(%)で表し、引き裂き強さおよび引き裂
き降伏強さをポンド/直線インチ(lbs/in)で表
して示した。 表1 実施例 A 1 2 3 4 5 6 7 8 9 SBS1 100 70 50 30 70 50 -- -- -- -- SBS2 -- -- -- -- -- -- 70 50 30 70 ABS1 -- 30 50 70 -- -- 30 50 70 -- ABS2 -- -- -- -- 30 50 -- -- -- 30 硬さ ショアA 70 77 80 85 74 76 68 75 83 65 ショアD 24 29 33.5 38 26 29 21 25 32 19.5 引張強さ PSI 1720 2646 2032 1422 1944 1857 475 693 979 564 伸び % 1598 1197 677 325 1325 934 681 409 264 1276 降伏強さ PSI 257 376 447 586 308 337 217 317 501 182 伸び % 23 18 14 9 25 20 14 12 9 14 引裂強さ lbs/in 224 337 391 384 301 333 159 205 284 145 破断歪み % 491 265 114 717 360 437 146 94 552 降伏強さ lbs/in 449 674 782 769 602 665 171 163 239 184 毛細管粘 度ポイズ 100/秒 48747 43475 44490 46552 47598 50682 18252 24049 35487 17846 500/秒 11984 10759 10267 11823 11535 12323 6506 7819 10343 6450 1000/秒 6396 5804 5843 6486 6152 6598 4079 4766 6093 4042 「SBS1」はShell Chemical Companyから商標名Kr
aton1101として市販されているポリスチレン−
ポリブタジエン−ポリスチレントリブロック共重合体で
ある。
【0043】「SBS2」はShell Chemical Companyか
ら商標名Kraton1118として市販されているポ
リスチレン−ポリブタジエンジブロック共重合体であ
る。「ABS1」はGeneral Electlic companyから商標
名Blendex338として市販されているポリブタ
ジエンゴムをグラフト共重合体の70重量%有するアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレングラフト共重合体
である。
【0044】「ABS2」はGeneral Electlic company
から商標名Blendex336として市販されている
ポリブタジエン−スチレンゴムをグラフト共重合体の6
5重量%有するアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ングラフト共重合体である。 表2 実施例 B 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 PP 100 81 81 76 76 76 71 75 70 75 70 71 66 ABS1 -- 15 -- 20 -- -- -- -- -- -- -- -- -- ABS2 -- -- 15 -- 20 15 20 25 30 -- -- 25 30 SBS1 -- 4 4 4 4 -- -- -- -- 25 30 4 4 SBS2 -- -- -- -- -- 4 4 -- -- -- -- -- -- 1/8inア イゾット (ft-lbs 0.93 0.91 1.42 1.01 2.28 1.49 1.37 0.95 0.96 5.88 10.4 2.84 3.2 /in) 「PP」はMontell から商標名Profax6501で
市販されているポリプロピレン樹脂である。
【0045】組成物Bおよび10−15はヒンダードフ
ェノール系化合物(0.05wt%−Irganox1
010抗酸化剤)、ホスファイト(0.1wt%−Ul
tranox626)、ステアリン酸カルシウム(0.
1wt%)およびEBSワックス(0.1Wt%)を含
有していた。 表3 実施例 D E 22 23 24 C BC3 70 50 70 50 30 100 ASA3 30 50 -- -- -- -- ASA4 - -- 30 50 70 -- EBSワックス 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 硬さ:ショアA 88 91 72 67 62 76 硬さ:ショアD 42 54 27 24 22 28 降伏歪み% 11 8 27 17 21 732 最大応力PSI 1551 1822 2877 1253 1088 4456 破断歪み% 302 76 1107 687 702 1173 ヤング率PSI 10817 27924 3388 2628 2181 3155 100%歪み応力PSI 1146 -- 352 316 282 404 「BC3」はShell Chemical Companyから商標名KRA
TON G1650として市販されているスチレン/エ
チレン−ブチレン/スチレンブロック共重合体(水素添
加スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体と
も呼ばれる)である。
【0046】「ASA3」は35重量%のゴムを含有す
るアクリロニトリル−スチレン−ブチルアクリレートグ
ラフト共重合体である。「ASA4」は75重量%のゴ
ムを含有するアクリロニトリル−スチレン−ブチルアク
リレートグラフト共重合体である。表4 実施例 25 26 SBS1 50 50 MBS1 50 -- MBS2 -- 50 硬さ:ショアD 26 24 硬さ:ショアA 78 80 引裂強さ lbs/in 258 246.9 降伏強さPSI 515.9 493.7 引張伸び% 33 797 引張強さPSI 1080 1060 「MBS1」は商標名Paraloid BTA753
として市販されているゴム少なくとも70重量%含有す
るメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレングラフ
ト共重合体である。
【0047】「MBS2」は商標名Paraloid
BTA733として市販されているゴム少なくとも65
重量%含有するメチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレングラフト共重合体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53:02 51:04) (72)発明者 ローマン・ダブリュー・ワイパート アメリカ合衆国、ウェスト・バージニア 州、パーカーズバーグ、サウス・レイク・ ドライブ、40番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ビニル芳香族−共役ジエンブロッ
    ク共重合体、および (b)エラストマー組成物の合計重量に基づいて少なく
    とも5重量%の高ゴムグラフト共重合体を含んでなり、
    前記グラフト共重合体が(i)0℃未満のガラス転移温
    度を有しそして一種以上のモノ−エチレン性不飽和単量
    体から誘導された反復単位を含んだゴム質重合体基質層
    60重量%−95重量%、および(ii)0℃以上のガラ
    ス転移温度を有しそしてアルキル(メタ)アクリレート
    単量体、ビニル芳香族単量体およびモノ−エチレン性不
    飽和ニトリル単量体からなる群から選択される一種以上
    の単量体から誘導された反復単位を含んだ硬質重合体上
    部層5重量%−40重量%を含み、そして前記硬質重合
    体上部層の少なくとも一部が前記ゴム質重合体基質層に
    グラフトされてなっている、エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 ブロック共重合体がポリスチレン−ポリ
    ブタジエンブロック共重合体、ポリスチレン−ポリブタ
    ジエン−ポリスチレンブロック共重合体またはポリスチ
    レン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロ
    ック共重合体である、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 基質層が一種以上の共役ジエン単量体か
    ら誘導された反復単位を含み、そして上部層がビニル芳
    香族単量体およびモノ−エチレン性不飽和ニトリル単量
    体から選択された一種以上の単量体から誘導された反復
    単位を含む、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 基質層が一種以上の(C1 −C12)アル
    キルアクリレート単量体から誘導された反復単位を含
    み、そして上部層がビニル芳香族単量体およびモノ−エ
    チレン性不飽和ニトリル単量体から選択された一種以上
    の単量体から誘導された反復単位を含む、請求項1記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 基質層が一種以上の共役ジエン単量体か
    ら誘導された反復単位を含み、そして上部層が一種以上
    の(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレート単量体
    から誘導された反復単位を含む、請求項1記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 基質層が一種以上のオレフィン単量体か
    ら誘導された反復単位を含み、そして上部層がビニル芳
    香族単量体およびモノ−エチレン性不飽和ニトリル単量
    体から選択された一種以上の単量体から誘導された反復
    単位を含む、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 基質層が一種以上の(C1 −C12)アル
    キルアクリレート単量体から誘導された反復単位を含
    み、そして上部層が一種以上の(C1 −C12)アルキル
    (メタ)アクリレート単量体から誘導された反復単位を
    含む、請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ブロック共重合体を20−80重量%お
    よびグラフト共重合体を20−80重量%含む、請求項
    1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 グラフト共重合体が基質層を65−90
    重量%および上部層を10−35重量%含む、請求項1
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】 (1)プロピレンおよび1−メチルペ
    ンテンからなる群から選択される一種以上の単量体から
    誘導された反復単位を有する熱可塑性樹脂60−98重
    量%、および (2)(a)ビニル芳香族−共役ジエンブロック共重合
    体、および (b)エラストマー組成物の合計重量に基づいて少なく
    とも5重量%の高ゴムグラフト共重合体を含んでなり、
    前記グラフト共重合体が(i)0℃未満のガラス転移温
    度を有しそして一種以上のモノ−エチレン性不飽和単量
    体から誘導された反復単位を含んだゴム質重合体基質層
    60重量%−95重量%、および(ii)0℃以上のガラ
    ス転移温度を有しそしてアルキル(メタ)アクリレート
    単量体、ビニル芳香族単量体およびモノ−エチレン性不
    飽和ニトリル単量体からなる群から選択される一種以上
    の単量体から誘導された反復単位を含んだ硬質重合体上
    部層5重量%−40重量%を含み、そして前記硬質重合
    体上部層の少なくとも一部が前記ゴム質重合体基質層に
    グラフトされてなっている、エラストマー組成物2−4
    0重量%を含んでなる熱可塑性樹脂組成物。
JP9031007A 1996-02-20 1997-02-17 エラストマー組成物およびこれにより改質された熱可塑性樹脂組成物 Withdrawn JPH09324098A (ja)

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