JPH05504980A - 芳香族ポリマーブレンド - Google Patents
芳香族ポリマーブレンドInfo
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- JPH05504980A JPH05504980A JP51033990A JP51033990A JPH05504980A JP H05504980 A JPH05504980 A JP H05504980A JP 51033990 A JP51033990 A JP 51033990A JP 51033990 A JP51033990 A JP 51033990A JP H05504980 A JPH05504980 A JP H05504980A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
芳香族ポリマーブレンド
発明の背景
1、発明の分野
本発明は改良された衝撃強さをもつ芳香族ポリマーのブレンド、より詳しくは芳
香族ポリマー、エラストマー及びジブロックコポリマーのブレンドに関する。
2、従来技術の説明
多くの広く使用される芳香族ポリマー例えばポリスチレンは若干の潜在的用途に
対して不十分な衝撃強さをもつ。従って、そのようなポリマーの衝撃強さを、そ
れにエラストマーポリマーを混合することにより改良することが提案された。
しかし、芳香族ポリマーはしばしばエラストマーポリマーと不相容性であり、後
者の前者中への混合は、たとえそれが衝撃強さを改良しても、他の性質例えば引
張強さに対しひどく不利な影響をもつことができる。
光学のこの領域における代表的な技術は次のとおりである。
EP−A−0021488(シェル)は改良された衝撃靭性のグラフトコポリマ
ー組成物を開示している。該グラフトコポリマーはモノビニル芳香族ポリマー例
えばポリスチレンを含み、それにポリブタノエンエラストマーとスチレンブタジ
ェン2ブロツクコポリマーとの混合物であるゴム2〜25重量%がグラフトされ
る。該グラフトコポリマーはまたインターポリマーと称され、ポリブタジェンエ
ラストマー及びスチレン−ブタジェンブロックコポリマーとビニル芳香族モノマ
ーとを所望割合で混合し、重合を開始することにより製造できる。この教示は耐
衝撃性ポリスチレンに向けられるが、しかし本発明の簡単な相容性にしたブレン
ドよりはむしろ、記載の重合法によって製造されねばならない特定グラフト又は
インターポリマーを用いる。
EP−A−0148002(モービル)は耐衝撃性ポリ(p−メチルスチレン)
(HIPPMS)と、より高い環境応力き裂耐性(E S CR)をもつ他のポ
リマーとのブレンドを開示している。HIPPMS成分はPMSから誘導された
ポリマー単位でグラフトされたエチレン−プロピレン−ジエンエラストマーのよ
うな幹ポリマーであることができる。ブレンド中の他のポリマーは高ESCRを
もつもの例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はポリスチレン−ポリブタジェ
ンジブロックである。再び、これはエラストマー成分が連続相ポリマーにグラフ
トされ、高ESCR成分がジブロックコポリマーであることができるブレンドに
関し;本発明の対象である3成分沙くとも)単純ブレンドの教示が存在しない。
US3860551 (ダウ)は、A又はBが1つのポリマーと同一であるAB
A又はABジブロックコポリマー使用によるポリマーの2つの不混和性溶液の混
合物の安定なエマルションを作る方法を教示している。該エマルションは重合可
能モノマー中であることができ;例えば、ポリスチレン及びエチレン/プロピレ
ンエラストマーを、スチレン−ブタジェンブロックコポリマーをコンパティビラ
イザーとしてスチレンモノマー中に溶解させることができる。例示されていない
けれども、該エマルションは明らかに加熱してスチレン溶媒の重合を開始し、そ
れにより通常固体の熱可塑性生成物を生成させることができる。そのような生成
物はその製造法によりグラフトコポリマーを含む。本発明の対象である単純非化
学結合ブレンドの教示はない。さらに、この教示は本発明により必要とされる水
素化ブロックコポリマーに言及していない。
US3907930 (モノサンド)はポリマーブレンド中の小粒子としてのブ
ロックコポリマー例えばスチレンブタジェンの分散を教示している。そのような
ブレンドは芳香族ポリマー例えばポリスチレン及びジエンゴムを含むことができ
る。しかし、ジエンゴム例えばポリブタジェンは芳香族ポリマーにグラフトされ
、また前記ポリマーを吸蔵として含み、再びポリマー成分の単純ブレンドでない
。
さらに、ブロックポリマーをその水素化形態で使用する示唆が存在しない。
US3972963 (モービル)は生ずる架橋ポリマーの粒子を微細な大きさ
に制御するブロックコポリマー分散剤の存在下のスチレン及びジビニルベンゼン
のアニオン開始スラリー重合によるゴムに対する有機補強充填剤の製造を教示し
ている。ジビニルベンゼンは架橋剤として作用し、重合条件は生成物が普通のゴ
ム加硫操作中にゴムと反応できる基を含むように調整される。この教示は改良さ
れた物理的性質の強化ゴムを生ずる加硫条件下の有機充填剤とゴム例えばSBR
とのコンパウンデングを例示する。それぞれの場合に初めに存在するブロックコ
ポリマー分散剤が充填剤製造操作中に消耗され、最終ブレンド中に遊離(相容性
化)成分として存在しない。さらに、ブロックコポリマーをその水素化形態で使
用する示唆が存在しない。
US4219466 (旭ダウ)はモノビニル芳香族ポリマー例えばポリスチレ
ン、ポリスチレン−ブタジェンブロックコポリマー及び非晶性α−オレフィンポ
リマー又はコポリマーの、ハロゲン化物難燃剤及びアンチモン化合物と組合せた
ブレンドを開示している。該ブロックコポリマー及び非晶性ポリマーは難燃剤及
びアンチモン化物の影響(低靭性、劣る離型性)を防ぐために必らず存在する。
この教示は水素化ブロックコポリマーをエラストマー成分と組合せて用いること
により生ずる優れたブレンド性質の示唆を含まない。それはまた変性剤系がモノ
ビニル芳香族モノマー以外から誘導されたポリフェニレンオキシドのようなポリ
マーの衝撃性質の変性に有用であることを示唆しない。
US4277575 (ゼネラル・エレクトリック)はポリスチレン/飽和ゴム
ジブロックコポリマー及びポリスチレン/エチレン−ブテンゴム/ポリスチレン
トリブロックコポリマーの相乗性組合せにより衝撃変性されるポリスチレン及び
ポリフェニレンオキシドのブレンドを教示している。該ブレンドは必らずトリブ
ロック成分を含み、それは、そのポリスチレンブロックによって、本出願により
必要とされるエラストマー成分ではない。そのようなブロックはそれらの存在が
、重量対重量で変性剤がそれほど有効でなく、ともかくそのようなトリブロック
コポリマーは本発明のブレンド中に含まれるような市販ランダム(コ)ポリマー
エラストマーに比べて非常に高価である。
US4491648 (シェル)は、(a1択的に水素化したABAトリブロッ
クコポリマー(Aはモノアルケニルアレーンポリマーである)例えばポリスチレ
ン−ポリブタジェン−ポリスチレン(SBS);(b)ビニル芳香族化合物及び
α、β−不飽和環状酸無水物を含むビニル芳香族コポリマー例えばスチレン−無
水マレイン酸コポリマー;(C)ポリカーボネート;及1dl水素化ジブロック
コポリマー例えばポリスチレン−ポリブタジェンを含む、熱可塑性成形用組成物
を開示している。成53−(alがエラストマーの形態であると考えることがで
きる限り、それは本発明により必要とされるような熱可塑性ポリマー単位を含ま
ない単純エラストマーではない。
US4584338 (ゼネラル・エレクトリック)はポリカーボネート、水素
化ABジブロックコポリマー例えば水素化ポリスチレン−イソプレン又はブタジ
ェン、及び場合により、アルキルアクリレート基エラストマー相及びメタクリレ
ート基硬質熱可塑性相を含む多相複合インターポリマーを含むポリカーボネート
成形用組成物を開示している。このインターポリマーは熱可塑性ブロックを含み
、従って本発明のブレンドに必要であるような熱可塑性ポリマー単位を含まない
単純エラストマーではない。
US4612348 (ダウ)はモノマー系例えばスチレン又はアクリロニトリ
ル/スチレンを低分子量ゴム及び高分子量ゴムの存在下に重合し、重合したモノ
マーにゴムがグラフトするブレンドを形成することを含むゴムコンセントレート
の製法を開示している。そのようなブレンドは、次いで例えばポリスチレン又は
アクリロニトリル−ブタジェン−スチレンコポリマー中へ導入してそれらの性質
を変性することができる。そのようなブレンド中、ゴム成分は重合の間に他のポ
リマーにグラフトし、本発明の単純ブレンドとは異なり、それから分離できない
。
発明の概要
本発明は、芳香族ポリマーより著しく大きい衝撃強さ及び芳香族ポリマー単独に
比べて著しく減少しない引張強さをもつ、芳香族ポリマーを基にした新規ポリマ
ーブレンドを提供する。この結果は芳香族ポリマー中へエラストマーポリマー並
びに特定の構造及び分子量のジブロックコポリマーの形態のコンパテイビライジ
ング剤を混合することにより達成される。このジブロックコポリマーは、それが
存在しないときに不相容性である芳香族ポリマーとエラストマーとの均質化を促
進し、従って引張強さに対する著しい不利な影響を伴なわないで衝撃強さの改良
を可能にする。
本発明によるポリマーブレンドは、
(1)連続相として、ブレンドの40〜90重量%の固体芳香族ポリマー:(2
)不連続相として、ブレンドの2〜50重量%の、熱可塑性ポリマー単位を含ま
ないエラストマーポリマー;及び
<31 (11及に21に対するコンパティビライザーとして2〜30重量%の
、式A−B(式中、Aはコポリマーの5〜95重量%を構成し、ポリスチレンブ
ロックであり、Bはコポリマーの95〜5重量%を構成し、共役ジオレフィンポ
リマーの水素化されたブロックである)の、少くとも8o、oooの数平均分子
量をもつジブロックコポリマー、
を含む。
発明の詳細な説明
固体(室温で)芳香族ポリマーはブレンドの40〜95重量%、好ましくは50
〜95重量%、より好ましくは70〜90重量%を構成する。
芳香族ポリマーは本発明のブレンド中で連続相を構成し、エラストマーポリマー
は微分散不連続相を構成し、ジブロックコポリマーは両者の間のコンパティビラ
イジング剤として作用する。コンパティビライザー(3)のAブロック成分は芳
香族ポリマー相(1)中に取込まれ、従ってブレンド中のこの連続相の量に有効
に寄与する。従って、芳香族ポリマーが、それがブレンドの50%未満を構成す
るときもブレンドの連続相であることを可能にする。コンパティビライザーのB
ブロックは不連続相(2)中に取込まれる。成分(1)、(2)及び(3)の正
確な割合はこれを留意して選ばれ、ABジブロックコポリマーはブロックがそれ
ぞれの連続及び不連続相に対する親和力をもつように選ばれる(しかし、ブロッ
クはそれらが親和力をもつそれぞれの相と同一である必要がない)。従って本発
明のブレンドは適当に単純な混合技術により製造できる単純ブレンドと称される
。それらは特定の反応性調製物を必要とせず、実際に個々のポリマー成分の間の
グラフト又は架橋によって安定化されるグラフトブレンドを構成しない。
種々の芳香族ポリマーを本発明に使用できる。モノビニル芳香族モノマーを基に
したポリマー例えば、例えば20,000〜200,000の数平均分子量をも
つスチレンホモポリマーあるいは(ランダム又はグラフト)コポリマーが殊に好
ましい。好ましいスチレン基コポリマーは、コモノマーが例えばアクリロニトリ
ル、無水マレイン酸、ブタジェン、あるいはビニルエステル又は不飽和酸例えば
(メト)アクリル酸又は(メト)アクリル酸エステル、あるいはそれらの2つ又
はそれ以上の混合物であるものである。スチレン単位自体は、例えば芳香族核中
をメチル又は塩素で、及び(又は)α炭素原子上をメチルで置換されることがで
きる。
いわゆる耐衝撃性ポリスチレン(スチレングラフトコポリマー)もまた本発明に
おいて使用できる。そのようなポリマーは多くの異なる供給者から広く市販され
ている。強靭又は耐衝撃性スチレンポリマーの製法はUS−A−1613673
,2616864,2623863,2862906,2886553,及び2
694692中に記載され、それらがすべて参照される。
本発明において使用できる他の型の芳香族ポリマーにはポリフェニレンエーテル
樹脂例えば1種又はそれ以上のフェノール化合物例えばフェノール自体又はその
置換誘導体例えばクレゾール類、ジメチルフェノール類、フェニルフェノール類
例えば2−メチル6〜フエニルフエノールの酸化カップリング重合により得られ
るポリマー、並びに既に言及したもの及び多価フェノール例えばビスフェノール
Aルゾルシノール、ヒドロキシン及びそれらの置換誘導体を含む1つ以上の型の
フェノールの残基を含むコポリマーが含まれる。そのようなポリフェニレンエー
テル樹脂は、例えばUS−A−3306874,3306875及び32573
57中に記載された方法により製造することができ、それらがすべて参照される
。ポリフェニレンエーテル樹脂は、好ましくはクロロホルム中30℃で測定して
0.4dl/g未満の固有粘度をもつ。
本発明の組成物はまた、芳香族ポリマーとして、ジカルボン酸例えば4〜10個
の炭素原子のα、ω−アルカンジカルボン酸、イソフタル酸又はテレフタル酸と
2〜6個の炭素原子のα、ω−アルキレンジアミン〔窒素上及び改は)アルキレ
ン基上をメチルにより置換されることができる〕、あるいはメタ又はパラフェニ
レンジアミンとの重縮合により得られる非晶性芳香族ポリアミドを含むことがで
きる。そのような芳香族ポリアミドは芳香族ジカルボン酸及び(又は)芳香族ジ
アミンから誘導された単位を少くとも50%含む。
前記ポリフェニレンエーテルポリマーのポリフェニレンスルフィド類似体もまた
、ポリフェニレンエーテルケトン樹脂であることができるので使用できる。
本発明における使用に適する芳香族樹脂は市販されている。そのような樹脂のブ
レンドを使用することができる。ポリスチレンとポリフェニレンエーテル樹脂の
好ましいブレンドは成分(1)として、99:1〜1:99、より好ましくは8
0:20〜20 : 80、殊に60:40〜40:60の重量比で使用される
。
本発明のブレンドは、ブレンドの2〜50重量%、好ましくは5〜25重量%の
、不連続相を含むエラストマーポリマーを含む。そのようなポリマー成分(2)
は好ましくは400MPa未満、通常1〜150MPaの範囲内のE弾性率(A
STMD638により測定して)をもつ。そのようなエラストマーポリマーは天
然例えば天然ゴム又はグツタペルカ、あるいは合成であることができる。合成ポ
リマーはより特定的には、2〜20個、通常2〜10個、殊に2〜6個の炭素原
子のα−オレフィン;4〜6個の炭素原子の共役ジオレフィン例えば1.3−ブ
タジェン又はイソプレン:4〜16個、通常4〜8個の炭素原子の非共役脂肪族
ジエンのエラストマーホモ又はコポリマー;並びに低レベルのビニル置換モノマ
ー例えばスチレン、α−メチルスチレン、アルキル(メト)アクリレート及び置
換アルキル(メト)アクリレートを含むエラストマーコポリマー(コモノマーレ
ベルはそのようなモノマー単位の鎖がコポリマー中に形成されないように十分低
くなければならず、それは望ましくない熱可塑性ブロック性質を与える)である
ことができる。エラストマーポリマーはハロゲン置換基を含むことができる。本
発明における使用に適するエラストマーポリマーの例にはエチレン/プロピレン
エラストマー及びエチレンと3〜20個の炭素原子のすレフインとを基にした類
似のコポリマー、並びに他の合成コム例えばブタジェンを基にしたもの又は塩素
化ブタジェンポリマー、エチレン/プロピレン/ジェンターポリマー(EPDM
)、ブチル及びハロブチルゴム、並びに高衝撃強さのエラストマーオレフィンポ
リマー、例えば低密度ポリエチレンが含まれる。
これらの種々のエラストマーポリマーは一般に市販され、それらのポリマー鎖中
に実質量の熱可塑性ポリマー単位又はブロックを含まない単純又は純エラストマ
ーであると考えることができる。そのような熱可塑性単位又はブロックの存在は
一般により高い溶融粘度をもつブレンドを生じ、それらは従って混合が一層困難
であり、従って、よりエネルギー集約的従ってより高価である。さらに、実質量
の熱可塑性単位を含むエラストマーは、重量対重量ベースで、単純又は純エラス
トマーに比べて、所望量の衝撃変性を得るためにより多くのポリマーが混合され
るので不適当である。従って、好ましくはエラストマーポリマー成分はその構造
中に実質的な熱可塑性ブロックのないランダム(コ)ポリマーと考えられる。
本発明のポリマーブレンドはブレンドの1〜30重量%、好ましくは2〜15重
量%、より好ましくは5〜10重量%のジブロックコポリマーを含む。コポリマ
ーの5〜95重量%、通常5〜50重量%、殊にコポリマーの20〜35重量%
は、芳香族環及び戊は)α−炭素原子上にアルキル(例えばメチル)置換基を、
また芳香族環上にハロゲン置換基を含むことができるポリスチレンブロックから
なる。コポリマーの第2ブロツクは好ましくは4〜6個の炭素原子の共役脂肪族
ジオレフィン例えば1.3−ブタジェン又はイソプレンから誘導され、部分的に
又は、好ましくは完全に水素化される。ブロックコポリマーの分子量はso、o
。
Oより太き(なければならず、好ましくは標準ポリスチレン校正を用いるゲル浸
透クロマトグラフィーにより測定して
120.000〜300.000の範囲内にある。そのようなブロックコポリマ
ーは一般に市販され、シェルにより商標クレイトン(Kraton) −G l
702 Xで販売されるブロックコポリマーを使用することが殊に好ましい。
本発明によるブレンドの特徴はそれが(連続相芳香族ポリマー単独に比べて)破
断点引張強さの最少の低下でアイゾツト衝撃強さの改良を有することである。
例えば自動車部品及び家庭用品ハウジングとしての用途を見いだす本発明の好ま
しいブレンドは、アイゾツト強さの改良が少くとも100%、好ましくは少くと
も200%であり、破断点引張強さの低下が40%にすぎず、より好ましくは2
5%にすぎないものである。ブレンドの成分(1)、(2)及び(3)の特定の
ポリマー型及び割合は容易に選択して所望のブレンドの物理的性質を達成させる
。
本発明によるブレンドは適当な混合装置例えば二本ロールミル、インターナルミ
キサー又は押出型ミキサー(車軸又は二軸スクリュー)中でポリマーが溶融状態
にある高温例えば150〜300℃で三成分を混合することにより製造すること
ができる。混合はブレンドが顕微鏡検査により測定して均質である、すなわち均
一に分散したエラストマー相をもつまで続けられる。しかし、初めに成分(2)
と(3)を、所望の最終ブレンド割合を生ずるのに適切な割合で混合し、その後
このマスターバッチを適切な芳香族ポリマー(1)中へ入れることが殊に有利で
あると認められた。この2段階経路は一般に単一混合段階で製造された同じ割合
の同じポリマーのブレンドより一層大きいアイゾツト衝撃強さの改良をもつブレ
ンドを生ずる。従って、本発明の範囲は連続相芳香族ポリマー成分(1)に対す
る衝撃変性剤として成分(2)と(3)のブレンドの使用まで広がる。好ましく
はそのようなマスターバッチ中、従って最終ブレンド中でポリマー(2)と(3
)は10.90〜90.10、より好ましくは20:80〜80 : 20、最
も好ましくは30ニア0〜7030、殊に約50:50の重量比にある。
本発明のブレンドは、上記ポリマー類中に存在できる普通の添加成分例えば充填
剤、酸化防止剤、加工助剤及び難燃剤を含むことができる。そのような添加成分
の割合は、もちろん、ブレンドの所望の機械的性質を妨害するほど太き(てはな
らない。
次の実施例は本発明の例示である。
実施例
次表中に記載される成分を4Orpmで運転される2本ロールミル中で190℃
で7分間混合することによりブレンドを製造した。表中にはブレンドの若干の物
理的性質、すなわち150 R180により室温で測定したアイゾツト衝撃強さ
くJ/m)及びASTM D63Bにより測定した破断点引張強さくMPa)も
また示される。
表I
*’)7.fシン+100 80 80 100 100 100 100エチ
レン/プロピレンゴム”−20−−−−−エチレン/プロピレンゴム”−−20
−−−−クレイトンGI70V −−−−−510クレイトンGI702X’
一一一一一一一一一一二〜ニニ一二−」−」と−二−二二破断引張強さくMPa
) 35.023.226.6 − − − −アイゾツト衝撃強さくJ/m)
38 49 54 51 66 39 531、BASFのポリスチ[/ン1
58K、数平均分子量約100,000.MFR1190℃/10kg、6.7
dg/分。
乙 エクソン・ケミカルのビスタロン(VISTALON)808、エチレン7
7重量%含有、127℃におけるムーニー粘度ML (1+8) 、4003、
エクソン・ケミカルのビスタロン606、エチレン48重量%含有、127℃に
おけるムーニー粘度ML (1+8) 、63゜4、 シェルのポリスチレン/
水素化ポリイソプレンブロックコポリマー、数平均分子量95,000、ポリス
チレン4o重量%含有。
5、 シェルのポリスチレン/水素化ポリイソプレンブロックコポリマー、数平
均分子量134,000、ポリスチレン3o重1%含有。
この表はポリスチレンの衝撃強さがエチレン/プロピレンエラストマー単独又は
ジブロックコポリマー単独の混合により単にわずかに改良されることを示す。
表■
エチレン/プロピレンゴム”20 20 20 20 20 − − − −エ
チレン/プロピレンゴム!−−−−−20202020アイゾツト衝撃強さくJ
、/m)89 139 130 164 284 150 117 250 2
741、 2. 3. 4. 5: 表I参照。
表■中に示される結果は本発明の好ましい態様による組成】0.11.12、I
4、I5及びI6が非変性ポリスチレン(表I参照)に比べて実質的に改良され
たアイゾツト衝撃強さをもつことを示す。低分子量ジブロックコポリマークレイ
トンG1701は10%で用いたときに衝撃強さを改良するが、しかしこのレベ
ルで得られた改良の程度は有用であるけれども、高分子量ジブロックコポリマー
クレイトンGl 702Xで得られるより実質的に少ない。組成12と組成9、
及び組成12ど組成13とを比較されたい。
ホリスチレン’ 90 80 80 80 80 80クレイトンG1701’
10 − − − − −クレイトンG1702X’ −20−−−−破断点
引張強さくMPa) 29.0 17.0 16.4 1g、2 16.4 2
5.1アンゾット衝撃強さくJ/m) 53 25 92 169 120 2
61、 4.5 : 表I参照。
6.7及び8
シェルのポリ(スチレン/水素化ブタジェン/スチレン)トリブロックコポリマ
ー、各ポリスチレン30重量%含有、数平均分子量72.000 (6)、17
2.000(7)及び58.000 (8)。
9ニジエルのポリ(スチレン/ブタジェン/スチレン)トリブロックコポリマー
、ポリスチレン43重量%含有、数平均分子量72,700゜表■中に示される
結果はジブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーであってもブロックコ
ポリマー単独の混合がアイゾツト衝撃強さにわずかな改良を生ずるか又は生ぜず
(組成17.18及び22)、あるいはアイゾツト衝撃強さが改良されても引張
強さが非常に低下される(組成19.20及び21)ことを示す。1事例(組成
18)において衝撃強さが改良されず、引張強さが不利に影響れた。
ホリスチレン’ 80 80 80 80 80 80 80エチレン/プロピ
レンゴム’ 20 20 20 20 20 20 20クレイトンG1701
’ −5−−−−−クレイトンG1702X’ −−5−−−−クレイトンG1
650’ −−−5−−−破断点引張強さくMPa) 23.2 27.8 2
9.4 10.8 12.9 16,1 15.1アイゾブト衝撃強さくJ/m
) 49 89 164 61 46 92 441、 2. 4.5 : 表
1参照。
6、 7.8. 9二表■参照。
表■中に示される結果は、引張強さに関して限定された不利な影響で、改良され
たアイゾツト衝撃強さを示す本発明による組成24及び25と、アイゾツト衝撃
強さが改良され(しかし一般に実質的でない)、シかし引張強さが実質的に不利
に影響される類似組成物とを比較する。
ホリスチレン’ 80 80 80 80 80ブチルゴム” 20 20 2
0 − −エチレン/プロピレンゴム” −−−20−エチレン/プロピレンゴ
ム’ −−−−20クレイトンG1702Xs −51010lO破断点引張強
さくMPa) 27.4 30.7 27.4 28 23.1アイゾツト衝撃
強さくJ/m) 35 84 308 284 2741、 2. 3. 5・
表■参照。
10:エクソン・ケミカルのブチル(ButYI)268.1.5モル%不飽和
、粘度平均分子量〔70−リー(Flory)) 450.000、及び127
℃におけるムーニー粘度ML (1+8) 、55゜表V中に示される結果は、
ブチルゴムが前の組成物に用いたエチレン/プロピレンゴムの代りに使用でき、
実質的に同様の結果が得られることを示す。本発明による組成31〜34はすべ
て、ジブロックコポリマーを含まない組成30に比べて、引張強さに対して実質
的に不利な影響なく改良されたアイゾツト衝撃強さを示す。
平成 年 月 日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.次の(1)、(2)及び(3): (1)連続相として、ブレンドの40〜95重量%の固体芳香族ポリマー;(2 )不連続相として、ブレンドの2〜50重量%の熱可塑性ポリマー単位を含まな いエラストーポリマー;及び (3)(1)及び(2)に対するコンパティビライザーとして、1〜30重量% の、式A−B(式中、Aはコポリマーの5〜95重量%を構成し、スチレンポリ マーのブロックであり、Bはコポリマーの95〜5重量%を構成し、水素化され た共役ジオレフィンポリマーのブロックである)の、少くとも80,000の数 平均分子量をもつジブロックコポリマー、を含むポリマーブレンド。 2.固体芳香族ポリマ−70〜90重量%、エラストマーポリマ−5〜25重量 %及びジブロックコポリマ−5〜10重量%を含む、請求項1に記載のポリマー ブレンド。 3.固体芳香族ポリマーがポリスチレン又はポリフェニレンエーテルあるいはそ れらの混合物である、請求項1〔請求項1又は2〕に記載のポリマーブレンド。 4.エラストマーポリマーが1〜150MPaのE弾性率をもつ、請求項1〔請 求項1〜3のいずれか一項〕に記載のポリマーブレンド。 5.エラストマーポリマーがエチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/ブロ ピレン/ジェンダーポリマー、4〜6個の炭素原子の共役脂肪族ジエンのポリマ ー、ブチルゴム又はハロブチルゴムである、請求項4に記載のポリマーブレンド 。 6.ジブロックコポリマーがスチレンポリマーブロック5〜50重量%及び水素 化された共役ジオレフィンポリマーブロック50〜95重量%を含む、請求項1 〔請求項1〜5のいずれか一項〕に記載のポリマーブレンド。 7.ジブロックコポリマーがポリスチレンブロック20〜35重量%及びポリブ タジエン又はポリイソブレンの水素化されたブロック65〜80重量%を含む、 請求項6に記載のポリマーブレンド。 8.成分(2)及び(3)のブレブレンドを形成し、ブレブレンドと成分(1) とを混合して所望のポリマーブレンドを形成することを含む、請求項1〔請求項 1〜7のいずれか一項〕に記載のポリマーブレンドを製造する方法。 9.ブレブレンドが成分(2)及び(3)を20:80〜80:20、より好ま しくは30:70〜70:30の重量比で含む、請求項8に記載の方法。 10.請求項1〔請求項1〜7のいずれか一項〕に記載のポリマーブレンドの製 造における請求項9に記載のブレブレンドの使用。
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