JPH09306760A - 高圧トランス - Google Patents

高圧トランス

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JPH09306760A
JPH09306760A JP8124750A JP12475096A JPH09306760A JP H09306760 A JPH09306760 A JP H09306760A JP 8124750 A JP8124750 A JP 8124750A JP 12475096 A JP12475096 A JP 12475096A JP H09306760 A JPH09306760 A JP H09306760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary coil
coil
bobbin
primary coil
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP8124750A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Abe
秀則 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Media Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Publication of JPH09306760A publication Critical patent/JPH09306760A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型形状でありながら1次、2次コイル間に
高電圧が加わっても、絶縁破壊を生じないようにした信
頼性の高い高圧トランスを提供する。 【解決手段】 1次コイル2及び2次コイル3と、コイ
ル2,3を巻回する複数の巻溝と鍔4a〜4dを有する
ボビン1と、そのボビン1に装着してコイル2,3を保
護するカバー5を備えたトランスにおいて、前記ボビン
1の1次コイル巻回部と2次コイル巻回部の間に位置す
る鍔4aの周面に沿って凹溝9を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶ディス
プレイのバックライト光源用陰極管のインバータに使用
されるインバータトランスなどの高圧トランスに係り、
特に1次コイルと2次コイルの間の絶縁信頼性の高い高
圧トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】ワープロ、パソコン等の液晶ディスプレ
イユニットは、陰極管の細管化を図りながら管長を長く
することにより、薄型、高輝度画面の両立を目指してい
る。これに対応すべくインバータ電源の薄型、高出力化
にトランスの高耐圧化が必要不可欠である。
【0003】以下、バックライト光源用のインバータに
使用されるトランスを例にとって図6とともに説明す
る。図中の1は1次コイル2と2次コイル3(3a〜3
d)が巻回されたコイルボビンで、各コイル2,3a〜
3dの絶縁性を確保するため複数の鍔4(4a〜4d)
により外周部が分割されている。
【0004】通常、1次コイル2に近い溝に巻かれる2
次コイル3aは溝より引き出して低電圧に接続されるた
め、分割巻きされる2次コイル3の電位は、1次コイル
2の近くの2次コイル3aは低く、遠い2次コイル3d
ほど高くなっている。
【0005】ところで、一般に2次コイル3として使用
される電線は0.05mm程度と極細であるため、端子
10(10a〜10i)へのストレス等により断線する
ことがある。その場合、2次コイル巻数の約1/2の点
を電気的中性点とし、巻き始めと巻き終わりの両端に高
電圧が発生し、1次コイル2と2次コイル3aの間に放
電が発生する。
【0006】そのため従来は図7に示すように1次コイ
ル2と2次コイル3aの間の鍔4aを他の鍔4b〜4d
より高くしたり、図8に示すように鍔4aを他の鍔4b
〜4dよりも厚くすることで、絶縁性を図っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のように鍔
4aを単に寸法的に高くしたり厚くしたりするだけで
は、十分な絶縁効果が得られない。絶縁効果を十分発揮
させるためには鍔4aをかなり高くしたり厚くする必要
があり、そうすればトランスが嵩張り小型化に支障をき
たすという欠点がある。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、1次コイルと2次コイルの間に高電圧が加わっ
ても絶縁破壊を生じない信頼性の高い、しかも小型化が
可能な高圧トランスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、1次コイル及び2次コイルと、コイルを
巻回する複数の巻溝と鍔を有するボビンと、そのボビン
に装着してコイルを保護するカバーを備えたトランスに
おいて、前記ボビンの1次コイル巻回部と2次コイル巻
回部の間に位置する鍔の周面に沿って凹溝を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は前述のように、ボビンの
1次コイル巻回部と2次コイル巻回部の間に位置する鍔
の周面に沿って凹溝を設けることにより、1次コイルと
2次コイルの沿面距離を十分に確保することができる。
【0011】また、この凹溝に絶縁性カバーに設けられ
た凸条を嵌入させた構造にすることにより、1次コイル
と2次コイルの空間距離を確保し、さらに絶縁性の向上
が図れる。
【0012】以下、図面を基に具体的に説明する。図1
は本発明の第1の実施の形態に係る高圧トランスの一部
を切除した分解斜視図、図2はその高圧トランスの組み
立て状態を示す一部を切除した斜視図、図3は図2の要
部拡大斜視図である。
【0013】ボビン1には1次コイル2と2次コイル3
が巻回され、2次コイル3は電線の巻き乱れ等による線
間接触電圧が電線皮膜の耐圧以上とならないように複数
の鍔4a〜4dにより分割されて巻かれている。
【0014】1次コイル2と2次コイル3aの間にある
鍔4aには、その周面に沿って連続した溝状の凹溝9が
所定の深さで形成され、凹溝9のない場合に対し凹溝9
の往復の深さ分だけコイル間の沿面距離を長く確保する
ことがでる。
【0015】絶縁性のカバー5は1次コイル2、2次コ
イル3を保護するため1次コイル2、2次コイル3を覆
う形でボビン1に装着され、前記鍔4aの凹溝9と対応
する位置に連続した凸条8が設けられ、凸条8のない場
合に対し突出分だけコイル間の空間距離を長く確保する
ことができる。
【0016】そして図2、図3に示すようにボビン1に
カバー5を装着した際、鍔4aに形成された凹溝9に凸
条8が嵌入される。
【0017】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
高圧トランスの断面図である。この実施の形態では、凹
溝9と凸条8は単一の凹溝と凸条ではなく、互いに噛み
合うように断面形状が複数の櫛歯状になっている。
【0018】図5は、本発明の第3の実施の形態に係る
高圧トランスの断面図である。この実施の形態では、コ
イル2,3を保護するカバー部5′を例えば熱硬化性の
注型樹脂で構成し、コイル2,3をボビン1に巻回した
後、金型に入れて成型し、鍔4aの凹溝9に樹脂を浸透
させて凸条8を一体に形成している。
【0019】
【発明の効果】本発明は前述のように、ボビンの1次コ
イル巻回部と2次コイル巻回部の間に位置する鍔の周面
に沿って凹溝を設けることにより、1次コイルと2次コ
イルの沿面距離を十分に確保することができる。
【0020】また、この凹溝に絶縁性カバーに設けられ
た凸条を嵌入させた構造にすることにより、1次コイル
と2次コイルの空間距離を確保し、さらに絶縁性の向上
が図れる。
【0021】このようなことから1次コイルと2次コイ
ルの間に高電圧が加わっても絶縁破壊を生じない信頼性
の高い高圧トランスを提供することができる。しかも絶
縁性が十分得られることから、鍔を極端に高くしたり厚
くしたりする必要がなく、トランスの小型化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る高圧トランス
の一部を切除した分解斜視図である。
【図2】その高圧トランスの組み立て状態を示す一部を
切除した斜視図である。
【図3】図2の要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る高圧トランス
の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る高圧トランス
の断面図である。
【図6】従来の高圧トランスのカバーを除いた状態の斜
視図である。
【図7】従来の高圧トランスのカバーを除いた状態の断
面である。
【図8】従来の他の高圧トランスのカバーを除いた状態
の断面である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 1次コイル 3a〜3d 2次コイル 4a〜4d 鍔 5,5’ カバー 8 凸条 9 凹溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイル及び2次コイルと、コイルを
    巻回する複数の巻溝と鍔を有するボビンと、そのボビン
    に装着してコイルを保護するカバーを備えたトランスに
    おいて、 前記ボビンの1次コイル巻回部と2次コイル巻回部の間
    に位置する鍔の周面に沿って凹溝を設けたことを特徴と
    する高圧トランス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記カバーに前
    記凹溝と嵌合する凸条を設けたことを特徴とする高圧ト
    ランス。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記凹溝及び凸
    条の断面形状が櫛歯状に形成されていることを特徴とす
    る高圧トランス。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
    いて、前記カバーがコイルを装着したボビンの外周に一
    体成形され、その成形樹脂材の一部が前記ボビンの凹溝
    に進入して凸条を形成していることを特徴とする高圧ト
    ランス。
JP8124750A 1996-05-20 1996-05-20 高圧トランス Pending JPH09306760A (ja)

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