JPH1041150A - モールドコイル - Google Patents

モールドコイル

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Publication number
JPH1041150A
JPH1041150A JP8189274A JP18927496A JPH1041150A JP H1041150 A JPH1041150 A JP H1041150A JP 8189274 A JP8189274 A JP 8189274A JP 18927496 A JP18927496 A JP 18927496A JP H1041150 A JPH1041150 A JP H1041150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
connection terminal
resin mold
molded coil
transformer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8189274A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Matayoshi
康彦 又吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8189274A priority Critical patent/JPH1041150A/ja
Publication of JPH1041150A publication Critical patent/JPH1041150A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な絶縁距離を確保し得ながら、変圧器寸
法の縮小化(小形化)を図ることができ、又、その小形
化したものにありがちな冷却性能の低下を防いで良好な
冷却性能を得ることができるようにする。 【解決手段】 コイル主体29の外周に、受電用接続端
子23、他コイル用接続端子24、及びタップ用接続端
子25を配置して、それらを樹脂モールド部22により
一体化して成るものにおいて、上記各接続端子23〜2
5を埋込んだ樹脂モールド部22の厚肉部22aに凹凸
部31を形成することにより、絶縁距離L11〜L15を沿
面距離で延ばし、その分、モールドコイル寸法の縮小
化、ひいては変圧器寸法の縮小化を図り得ると共に、モ
ールドコイルの放熱に必要な表面積を確保するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受配電用変圧器に使
用するのに適するモールドコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】モールドコイルは、一般に、コイル主体
を各種接続端子と共に金型内にセットし、その金型内に
樹脂を流し込んで、その後に高温雰囲気により樹脂を硬
化させるか、あるいはコイル主体の外周に各種接続端子
と共に絶縁基材を配設し、その絶縁基材に樹脂を含浸さ
せ硬化させるかして製造される。
【0003】図3は上述のごとくして製造された高圧用
のモールドコイル1を示しており、この高圧モールドコ
イル1の樹脂モールド部2の外面部に受電用接続端子
3、他コイル用接続端子4、及びタップ用接続端子5が
引出された形態となっている。図4はこのような高圧モ
ールドコイル1を使用して組立てた受配電用変圧器6を
示しており、鉄心7の外周に低圧モールドコイル8が配
置され、その外周に高圧モールドコイル1が同心状に配
置されている。
【0004】この図4で明らかなように、高圧モールド
コイル1の各接続端子3〜5は樹脂モールド部2の厚肉
部2aに配置されており、その各接続端子3〜5とコイ
ル主体9とを接続したリード線10の引き回しに必要な
距離、並びに各接続端子3〜5に対する接続相手部材の
接続作業を容易にするための位置確保に必要な距離は、
厚肉部2aの厚さによって確保されている。
【0005】又、受電用接続端子3と鉄心7を支持する
フレーム11との間には絶縁距離L1 が、受電用接続端
子3と鉄心7との間には絶縁距離L2 が、更に、他コイ
ル用接続端子4と鉄心7との間には絶縁距離L3 が、や
はり厚肉部2aの厚さによってそれぞれ確保されてい
る。
【0006】加えて、受電用接続端子3とタップ用接続
端子5との間には絶縁距離L4 が、又、タップ用接続端
子5と他コイル用接続端子4との間には絶縁距離L5
が、それぞれ常規発生電圧及び試験電圧に耐えるに必要
な厚肉部2aの沿面距離で確保されている。これらの絶
縁距離L4 ,L5 は空気中の絶縁と異なり、厚肉部2a
の表面に沿って形成される絶縁破壊経路に対抗するた
め、充分な距離が必要であり、一方、絶縁距離L1 〜L
3 もモールドコイル1の絶縁破壊を避けるために充分な
距離が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記各絶縁距離L1 〜
L5 はモールドコイル1の絶縁階級によって決まるもの
で、モールドコイル1の高さ(軸方向長さ)及び幅はそ
の絶縁距離L1 〜L5 によって決まる。一方、変圧器と
しての最適な高さ、幅は変圧器の容量や電圧によって異
なるが、これに対し、モールドコイル1の高さ、幅が上
述の絶縁距離L1〜L5 によって決まってしまうため、
最適な変圧器の設計からは外れることになり、この結
果、変圧器寸法の増加すなわち大形化につながってい
た。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、必要な絶縁距離を確保し得
ながら、変圧器寸法の縮小化(小形化)を図ることがで
き、又、その小形化したものにありがちな冷却性能の低
下を防いで良好な冷却性能を得ることのできるモールド
コイルを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のモールドコイルにおいては、コイル主体の
外周に、受電用接続端子、他コイル用接続端子、及びタ
ップ用接続端子を配置して、それらを樹脂モールドによ
り一体化して成るものにあって、上記各接続端子を埋込
んだ樹脂モールド部の厚肉部に凹凸部を形成したことを
特徴とする。
【0010】このものによれば、各接続端子を埋込んだ
樹脂モールド部の厚肉部に形成した凹凸部により、各絶
縁距離を延ばすことができるもので、その分、モールド
コイル寸法の縮小化、ひいては変圧器寸法の縮小化を図
ることができる。又、縮小化しても、モールドコイルの
放熱に必要な表面積は、上記樹脂モールド部の厚肉部に
形成した凹凸部により確保できるもので、これにより、
冷却性能の低下を防ぎ、良好な冷却性能を得ることがで
きる。
【0011】加えて、この場合、上記各接続端子は樹脂
モールド部の厚肉部中の凸部に配置すると良く、このよ
うにすれば、樹脂モールド部の厚肉部には各接続端子配
置部以外の部分に凹部を設けることになり、この凹部に
より樹脂モールド部の厚肉部の厚さを小さくできるの
で、コイル主体の放熱がしやすくなる。
【0012】又、樹脂モールド部には厚肉部以外の部分
の外面部に凹凸部を形成すると良く、このようにすれ
ば、樹脂モールド部の放熱面積が更に増し、より効果的
に放熱できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき、
図1及び図2を参照して説明する。まず図2には高圧用
のモールドコイル21を単体の状態で示しており、樹脂
モールド部22の外面部に受電用接続端子23、他コイ
ル用接続端子24、及びタップ用接続端子25を引出し
た形態としている。
【0014】一方、図1は上述の高圧モールドコイル2
1を使用して組立てた受配電用変圧器26を示してお
り、鉄心27の外周に低圧モールドコイル28を配置
し、その外周に高圧モールドコイル21を同心状に配置
している。
【0015】この図1で明らかなように、高圧モールド
コイル11は、コイル主体29の外周に、上記各接続端
子23〜25を配置して、それらを樹脂モールド部22
により一体化して成るもので、その樹脂モールド部22
は、コイル主体29を各接続端子23〜25と共にセッ
トした金型内に樹脂を流し込んで、その後に高温雰囲気
により樹脂を硬化させるか、あるいはコイル主体29の
外周に各接続端子23〜25と共に配設した絶縁基材に
樹脂を含浸させ硬化させるかしてモールドしている。
【0016】しかして、各接続端子23〜25は樹脂モ
ールド部22の厚肉部22aに配置しており、その各接
続端子23〜25とコイル主体29とを接続したリード
線30の引き回しに必要な距離、並びに各接続端子23
〜25に対する接続相手部材の接続作業を容易にするた
めの位置確保に必要な距離を、厚肉部22aの厚さによ
って確保している。
【0017】又、厚肉部22aには凹凸部31を形成し
ている。この凹凸部31は詳細には厚肉部22a中の各
接続端子23〜25を配置した部分以外の部分に凹部3
1a少なくとも一つずつ設けることにより形成したもの
で、各接続端子23〜25は凸部31bに配置してお
り、更に、そのうちの受電用接続端子23配置部とタッ
プ用接続端子25配置部との間、並びにタップ用接続端
子25配置部と他コイル用接続端子24配置部との間に
は、それぞれ上述の凸部31bよりも突出量の大きい凸
部31cをも設けている。
【0018】かくして、受電用接続端子23と鉄心27
を支持するフレーム32との間には絶縁距離L11を、受
電用接続端子23と鉄心27との間には絶縁距離L12
を、更に、他コイル用接続端子24と鉄心27との間に
は絶縁距離L13をそれぞれ確保している。
【0019】又、受電用接続端子23とタップ用接続端
子25との間には絶縁距離L14を、又、タップ用接続端
子25と他コイル用接続端子24との間には絶縁距離L
15をそれぞれ確保している。
【0020】そして更に、樹脂モールド部22には、図
2に示すように、厚肉部22a以外の部分の外面部にも
複数の凹部33aを設けることによって凹凸部33を形
成している。
【0021】さて、上述のごとく構成したものの場合、
各接続端子23〜25を埋込んだ樹脂モールド部22の
厚肉部22aに形成した凹凸部31により、各絶縁距離
L11〜L15を沿面距離で延ばすことができるもので、そ
の分、モールドコイル寸法の縮小化、ひいては変圧器寸
法の縮小化(小形化)を達成することができる。又、縮
小化しても、モールドコイル21の放熱に必要な表面積
は、上記樹脂モールド部22の厚肉部22aに形成した
凹凸部31により確保できるもので、これにより、冷却
性能の低下を防ぎ、良好な冷却性能を得ることができ
る。
【0022】加えて、この場合、上記各接続端子23〜
25は樹脂モールド部11の厚肉部22a中の凸部31
bに配置しており、これによって、樹脂モールド部22
の厚肉部22aには各接続端子22〜23配置部以外の
部分に凹部31aを設けることになり、この凹部31a
により樹脂モールド部22の厚肉部22aの厚さを小さ
くできるので、コイル主体29の放熱がしやすくなり、
冷却性能を向上させることができる。
【0023】又、樹脂モールド部22には厚肉部22a
以外の部分の外面部に凹凸部33を形成しており、これ
によって、樹脂モールド部22の放熱面積が更に増し、
より効果的に放熱できるようになるから、冷却性能を更
に向上させることができる。
【0024】なお、上記実施例では、樹脂モールド部2
2には厚肉部22a以外の部分の外面部には縦長の凹部
33aを設けることによって凹凸部33を形成したが、
それに代え、横長の凹部を設けることにより凹凸部33
を形成するようにしても良い。又、受電用接続端子23
配置部とタップ用接続端子25配置部との間、並びにタ
ップ用接続端子25配置部と他コイル用接続端子24配
置部との間には、上述よりも多くの凹凸部を設けること
により絶縁距離L14,L15を沿面距離で更に延ばし、モ
ールドコイル寸法の一層の縮小化、ひいては変圧器寸法
の一層の縮小化を達成することも可能である。このほ
か、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定
されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更して実施し得る。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1のモールドコイルによれ
ば、必要な絶縁距離を確保し得ながら、変圧器寸法の縮
小化(小形化)を達成することができ、又、その小形化
したものにありがちな冷却性能の低下を防いで良好な冷
却性能を得ることができる。
【0026】請求項2のモールドコイルによれば、コイ
ル主体の放熱がしやすくなり、冷却性能を向上させるこ
とができる。請求項3のモールドコイルによれば、樹脂
モールド部22の放熱面積が増し、より効果的に放熱で
きるようになるから、冷却性能を更に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す受配電用変圧器の片半
部の縦断面図
【図2】モールドコイル単体の斜視図
【図3】従来例を示す図2相当図
【図4】図1相当図
【符号の説明】
21はモールドコイル、22は樹脂モールド部、22a
は厚肉部、23は受電用接続端子、24は他コイル用接
続端子、25はタップ用接続端子、26は受配電用変圧
器、29はコイル主体、31は凹凸部、31aは凹部、
31bは凸部、31cは凸部、L11〜L15は絶縁距離、
33は凹凸部、33aは凹部を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル主体の外周に、受電用接続端子、
    他コイル用接続端子、及びタップ用接続端子を配置し
    て、それらを樹脂モールドにより一体化して成るものに
    おいて、前記各接続端子を埋込んだ樹脂モールド部の厚
    肉部に凹凸部を形成したことを特徴とするモールドコイ
    ル。
  2. 【請求項2】 各接続端子を、樹脂モールド部の厚肉部
    中の凸部に配置したことを特徴とする請求項1記載のモ
    ールドコイル。
  3. 【請求項3】 樹脂モールド部の厚肉部以外の部分の外
    面部に凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載
    のモールドコイル。
JP8189274A 1996-07-18 1996-07-18 モールドコイル Pending JPH1041150A (ja)

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JP8189274A JPH1041150A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 モールドコイル

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT412683B (de) * 2002-10-15 2005-05-25 Siemens Ag Oesterreich Transformator
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JP2009218293A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sumitomo Electric Ind Ltd コイル成形体およびリアクトル
JP2012134562A (ja) * 2012-04-03 2012-07-12 Sumitomo Electric Ind Ltd コイル成形体およびリアクトル、並びにコンバータ
KR20120095340A (ko) * 2009-06-30 2012-08-28 에이비비 테크놀로지 아게 개선된 냉각 특징을 구비한 건식 변압기
WO2022113392A1 (ja) * 2020-11-30 2022-06-02 株式会社日立産機システム モールド変圧器

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