JPH08738Y2 - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

ガス絶縁変圧器

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JPH08738Y2
JPH08738Y2 JP7656090U JP7656090U JPH08738Y2 JP H08738 Y2 JPH08738 Y2 JP H08738Y2 JP 7656090 U JP7656090 U JP 7656090U JP 7656090 U JP7656090 U JP 7656090U JP H08738 Y2 JPH08738 Y2 JP H08738Y2
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二郎 芦田
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガス絶縁変圧器に関するものである。
[従来の技術] 第5図及び第6図は従来のガス絶縁変圧器の巻線構造
を示したもので、同図において1は絶縁材料により円筒
状に形成された巻形、2は巻形1の外周を取り巻くよう
に配置された電位固定板、3は電位固定板2の上に巻回
された高圧巻線である。
巻形1は円筒状に形成されていて、その両端に周方向
に連続する段差部1a,1aが設けられている。図示の巻線
3は内側に配置された巻線3Aと外側に配置された巻線3B
とからなり、巻線3A,3Bの間にはスペーサ4が配置され
ている。巻線3の外周には電位固定板5が配置されてい
る。
電位固定板2の軸線方向の両端には断面が弧状を呈す
る電界緩和用の曲げ加工部202が設けられ、電位固定板
5の両端には断面が円形を呈する電界緩和環5aが設けら
れている。これらの電位固定板は、銅またはアルミニウ
ムにより形成されていて、1ターンを形成しないように
それぞれの一部がスリットにより分断されている。第6
図においてgは電位固定板2に形成されたスリットの幅
を示している。
電位固定板2は接着剤または粘着テープにより巻形1
に固定され、このように電位固定板2を巻形に固定した
状態で、巻形の各段差部1aが電位固定板2の曲げ加工部
202の内周部に対向する。巻形の段差部1aは、曲げ加工
部202と巻形1との間に絶縁の弱点になる微小な楔形間
隙が形成されるのを防ぐために設けられている。
電位固定板2の上にプラスチックフィルムと電線とを
交互に成層巻に巻回することにより巻線3が形成されて
いる。
巻形1の内側に図示しない低圧巻線と鉄心とが配置さ
れて変圧器本体が構成され、該変圧器本体がSF6ガスを
封入したタンク内に収納されてガス絶縁変圧器が構成さ
れる。
[考案が解決しようとする課題] 変圧器のコンパクト化を図ることを目的としてE種以
上の絶縁設計をする場合には、巻形1に使用される絶縁
材料として耐熱性に優れた低誘電率の材料が選定され
る。この場合、巻形の引張り強度、曲げ強度及び圧縮強
度が弱くなるため、変圧器短絡時に発生する電磁機械力
により巻形1が変形し、該巻形に半径方向の撓みが生じ
るのを避けられない。
巻形が変形すると電位固定板2が巻形とともに変形し
てそのスリットSの幅が狭まり、電位固定板2のスリッ
トを介して対向している部分が互いに接触して1ターン
短絡を生じる恐れがあった。
また設計通りの絶縁性能を得るためには、電位固定板
2に形成されるスリットSの幅を一定に保つことが好ま
しいが、従来の変圧器では、巻線導体が太くなって巻線
導体にかかる張力が大きくなった場合に、巻形1が変形
して電位固定板2のスリットの幅が変化する恐れがあっ
た。
本考案の目的は、電位固定板のスリットの幅を一定に
保って1ターン短絡が生じる恐れをなくしたガス絶縁変
圧器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、絶縁材料からなる巻形と、断面形状が弧状
を呈する電界緩和用曲げ加工部を両端に有して1ターン
を形成しないように周方向の一部がスリットにより分断
され、巻形の外周を取り巻くように配置された電位固定
板と、該電位固定板の上に巻回された巻線とを備えたガ
ス絶縁変圧器に係わるものである。
本考案においては、前記の目的を達成するため、電位
固定板の両端の曲げ加工部の位置でスリット内に絶縁ス
ペーサを配置し、該絶縁スペーサによりスリットの幅を
保持させた。
[作用] 上記のように電位固定板のスリット内に絶縁スペーサ
を配置して、該絶縁スペーサにより電位固定板のスリッ
トの幅を保持させるようにしておくと、短絡事故時に生
じる電磁機械力により巻形が変形した場合に電位固定板
のスリットの幅が狭まって1ターン短絡が生じるのを防
ぐことができる。
また巻線導体にかかる張力により巻形が変形する恐れ
がある場合でも、電位固定板のスリットの幅が変化する
のを防ぐことができるため、電位固定板のスリットの幅
の変化により絶縁性能がばらつくのを防ぐことができ
る。
[実施例] 以下添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明
する。
本実施例において、変圧器の基本的な構成は第5図及
び第6図に示したものと同様であるが、本実施例におい
ては巻形1が、角部に丸みがついた矩形状の断面形状を
有しており、巻形1の形状に合わせて、電位固定板2、
巻線3及び電位固定板5もほぼ矩形状の断面形状を有し
ている。
本実施例の巻線構造の半部縦断面は、第5図に示した
ものと同様であり、巻形1はその両端に段差部1a,1aを
有している。
電位固定板2は銅またはアルミニウム等の良導電体材
料の板からなっていて、第1図及び第2図に示したよう
に、角部に丸みがついた矩形状の断面形状を有する胴部
201と、該胴部201の軸線方向の両端にそれぞれ形成され
た電界緩和用曲げ加工部202とからなり、曲げ加工部202
は円弧状の断面形状を呈するように成形されている。電
位固定板2は、1ターンを形成しないように矩形の一辺
においてその一部がスリットSにより分断されている。
この電位固定板2はその胴部201を巻形1の外周に嵌合
させた状態で配置されて、接着剤または粘着テープによ
り巻形1に固定される。
本実施例では、電位固定板2の各曲げ加工部202の位置
でスリットS内に第3図(A),(B)及び第4図に示
すような絶縁スペーサ6が配置されている。この絶縁ス
ペーサは、棒状部601の中間部に円盤状のフランジ部602
を一体に形成したもので、フランジ部602を電位固定板
の曲げ加工部202のスリットS内に挿入し、フランジ部6
02の両側に突出した棒状部601を曲げ加工部202の内側に
挿入した状態で配置されている。本実施例では、絶縁ス
ペーサ6のフランジ部602の外周面が電位固定板2の曲
げ加工部202の外周面と同一面上に位置するように絶縁
スペーサが形成されている。即ちフランジ部602の曲率
半径が曲げ加工部の曲率半径に等しく設定されている。
上記絶縁スペーサ6は、耐熱性に優れ、低誘電率の絶
縁材料、例えばテフロン(商品名)により形成するのが
好ましい。
電位固定板2の上には巻線3A及び3Bが巻回され、巻線
3Bの外周には電位固定板5が配置されている。
上記のように絶縁スペーサ6を配置しておくと、電位
固定板2の各曲げ加工部202のスリットSを介して対向
している部分が絶縁スペーサのフランジ部602に当接
し、これによりスリットSの幅が常に一定に保たれる。
したがって巻線導体にかかる張力が増大して電位固定
板に加わる径方向の力が増した場合でも電位固定板のス
リットSの幅を一定に保持することができ、常に所定の
絶縁性能を確保することができる。
また短絡事故時に電磁機械力が生じた場合にも、電位
固定板のスリットSの幅が変化しないため、電位固定板
の1ターン短絡が生じる恐れを無くすことができる。
上記のように絶縁スペーサ6を配置して電位固定板の
スリットの幅を保つようにすると、巻形1を構成する材
料の曲げ強度、引張り強度及び圧縮強度が比較的弱くて
も差し支えがないので、これらの強度よりも耐熱性や誘
電率を優先させて巻形1の構成材料を選択することがで
き、耐熱性に優れ、誘電率が低い絶縁材料により巻形1
を構成して絶縁性能を向上させることができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、電位固定板のスリッ
ト内に絶縁スペーサを配置して、該絶縁スペーサにより
電位固定板のスリットの幅を保持させるようにしたの
で、短絡事故時に生じる電磁機械力により巻形が変形し
た場合に電位固定板のスリットの幅が狭まって1ターン
短絡が生じるのを防ぐことができる利点がある。
また本考案によれば、巻線導体にかかる張力により巻
形が変形する恐れがある場合でも、電位固定板のスリッ
トの幅が変化するのを防ぐことができるため、電位固定
板のスリットの幅の変化により絶縁性能がばらつくのを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例で用いる電位固定板の側面図、
第2図は同電位固定板を一部切り欠いて示した正面図、
第3図(A)及び(B)はそれぞれ本考案の実施例で用
いる絶縁スペーサを示した正面図及び側面図、第4図は
同絶縁スペーサの斜視図、第5図は本考案が対象とする
ガス絶縁変圧器の巻線構造を示す半部縦断面図、第6図
は従来のガス変圧器の巻線構造を示す半部側面図であ
る。 1……巻形、2……電位固定板、202……曲げ加工部、
3……巻線、6……絶縁スペーサ、S……スリット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁材料からなる巻形と、 断面形状が弧状を呈する電界緩和用曲げ加工部を両端に
    有し、前記巻形の外周を取り巻くように配置された電位
    固定板と、 前記電位固定板の上に巻回された巻線とを備え、 前記電位固定板は1ターンを形成しないように一部がス
    リットにより分断されているガス絶縁変圧器において、 前記電位固定板の両端の曲げ加工部の位置で前記スリッ
    ト内に絶縁スペーサを配置し、該絶縁スペーサにより前
    記スリットの幅を保持させたことを特徴とするガス絶縁
    変圧器。
JP7656090U 1990-07-20 1990-07-20 ガス絶縁変圧器 Expired - Fee Related JPH08738Y2 (ja)

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