JP2503140Y2 - 変圧器の混触防止装置 - Google Patents

変圧器の混触防止装置

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JP2503140Y2
JP2503140Y2 JP1990038649U JP3864990U JP2503140Y2 JP 2503140 Y2 JP2503140 Y2 JP 2503140Y2 JP 1990038649 U JP1990038649 U JP 1990038649U JP 3864990 U JP3864990 U JP 3864990U JP 2503140 Y2 JP2503140 Y2 JP 2503140Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、変圧器の混触防止装置に関する。
【従来の技術】 電子レンジ等に用いられる二重絶縁構造の高圧トラン
スでは、一次側と二次側の混触を防止する必要があり、
一次巻線と二次巻線を互いに充分離す(例えば、電気用
品取締法に定められた距離以上に離す)か、あるいは一
次巻線と二次巻線との間に混触防止板を入れる必要があ
る。通常は、巻線間の距離を充分とるのは変圧器の寸法
が大きくなりすぎるため困難であり、混触防止板をいれ
て混触を防止するようにしている。 第5図は従来の混触防止板を備えた二重絶縁構造の高
圧トランスの断面図、第6図は第5図のVI-VI線断面図
である。 第5図および第6図において、1は一次巻線、2は二
次巻線、3はヒータ巻線であり、それぞれ、一次巻線用
ボビン4、二次巻線用ボビン5、ヒータ巻線用ボビン6
に巻かれている。上記各ボビン4,5,6は二重絶縁構造に
おける基礎絶縁を成しており、これらの内側に設けられ
たコアケース7がその付加絶縁を成している。これらの
絶縁物によって、充電部である巻線とコア8の外郭金属
部との間が二重に絶縁されている。また、上記ヒータ巻
線3とヒータ巻線用ボビン6との間には混触防止装置9
が設けられていて、一次側と二次側との混触を防止する
ようになっている。この混触防止装置9は、第1混触防
止板12と、この第1混触防止板12の上に絶縁板14を介し
て配設された第2混触防止板13とをリード線15で接続し
たものである。上記各部材は底板10とコアバンドスプリ
ング11によって一体に保持されている。 混触防止装置は一次側巻線と二次側巻線を互いに一方
から他方が見通せないように仕切ることにより混触を防
止するものであるが、円環状に形成された一つの混触防
止板で形成した場合には、混触防止板に電流が流れて加
熱されてしまう。これを防止するため、上記混触防止装
置9は、第7図に示すように、途中に間隙12aが有する
第1混触防止板12と、この間隙12aを覆うための第2混
触防止板13と、この二つの混触防止板12,14を互いに絶
縁するための絶縁板14と、この二つの混触防止板12,14
を同電位に保つためのリード線15から構成され、第8図
に示すように組み立てられている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の混触防止装置9では、混触
防止板が2枚必要であり、しかもこの2枚の混触防止板
12,13を接続するためのリード線15が必要となるため、
部品点数が多くなり、従って組み立て時間も長くなり、
コストが高くつくという欠点があった。 そこで、この考案の目的は、部品点数が少なく、組み
立て作業が容易で、コストを安くすることができる混触
防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案は、変圧器の鉄心
の回りに互いに間隔をおいて巻かれた一次巻線と二次巻
線との間に上記鉄心を取り囲むように設けられ、一次側
と二次側の混触を防止する混触防止装置であって、一箇
所で切り離され、かつ一部が周方向の略直線状の折り曲
げ部となっている略環状の板を、両端部が互いに重なる
ように上記折り曲げ部でZ状に折り曲げて重ねられた環
状の混触防止板と、上記両端部の間に挿入され、その両
端部を互いに絶縁する絶縁板とから構成されていること
を特徴している。
【作用】
混触防止板が一体に形成されているので、部品数を少
なくできる。また、上記混触防止板は一箇所で切り離さ
れているので、電流が流れず加熱されない。更に、上記
混触防止板の両端部が絶縁板を挟んで互いに重なってい
るので、一次側と二次側の混触を防止できる。また、混
触防止板の周方向の略直線状の折り曲げ部をZ状に折り
曲げるだけで上記両端部を重ねることができ組み立てが
容易である。また、上記混触防止板は、両端部が互いに
重なるように折り曲げ部でZ状に折り曲げて重ね合わさ
れるので、例えば完成後に絶縁板を取り外すとき、Z状
の折り曲げ部を大きく戻すことなく、両端部の間が広が
るように混触防止板全体を撓ませて、絶縁板を取り外す
ことができ、折り曲げ部の破損を防止することができ
る。さらに、細かい加工が不要なように、上記折り曲げ
部を含む混触防止板全体をほぼ一様な幅にすることがで
き、かつ、周方向に延びる略直線状の部分でZ状に折り
曲げて重ね合わせることによって、プレス金型等による
加工が容易で寸法精度を得やすい。
【実施例】
以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1図はこの考案の混触防止装置の一実施例を備えた
二重絶縁構造の高圧トランスの断面図、第2図は第1図
のII-II線断面図である。 第1図の高圧トランスは第5図の高圧トランスにおけ
る混触防止装置9の代わりに混触防止装置20を備えたも
のであり、その他の構成は第5図の高圧トランスと同じ
である。同一構成品には同一符号を付して説明を省略す
る。 上記混触防止装置20は一体に形成された混触防止板21
と絶縁板22とから構成されている。この混触防止板21と
絶縁板22とは第3図に示すように形成される。すなわ
ち、混触防止板21は図に示すように、不連続部23と折り
曲げ部21cを有して一体に形成されており、折り曲げ部2
1cを折り曲げると、上記不連続部23を挟む両端部21a,21
bが互いに重なるようになっている。絶縁板22は合成樹
脂フィルムまたはマイカ等で出来ており、両端部21a,21
bの間に挿入され、両端部21a,21bを互いに絶縁する。こ
の二つの部材21,22を組み立てた状態を第4図に示す。
このように組み立てられた混触防止装置20はコア8を取
り囲み、一次巻線と二次巻線を互いに一方から他方を見
通せないように仕切るようになっているので、一次側と
二次側の混触を防止できる。また、絶縁板22により電気
的に不連続になっているので、電流が流れず加熱されな
い。更に、混触防止板21と絶縁板22の二つの部材で構成
されるので部材の数が少なく、また組み立て作業が容易
にできるので組み立て工数が減少し、コストダウンが図
れる。 また、上記混触防止板21は、両端部21a,21bが互いに
重なるように折り曲げ部21cでZ状に折り曲げて重ね合
わされているので、完成後に絶縁板22を取り外すとき、
Z状の折り曲げ部21cを大きく戻すことなく、両端部21
a,21bの間が広がるように混触防止板21全体を撓ませ
て、絶縁板22を取り外すことができるので、折り曲げ部
21cの破損を防止することができる。さらに、上記折り
曲げ部21cを含む混触防止板21全体をほぼ一様な幅にす
ることによって、細かい加工が不要となると共に、周方
向に延びる略直線状の部分をZ状に折り曲げて重ね合わ
せることによって、プレス金型等による加工が容易にで
き、高い寸法精度を得ることができる。
【考案の効果】
以上より明らかなように、この考案の混触防止装置
は、一箇所で切り離され、かつ一部が周方向の略直線状
の折り曲げ部となっている略環状の板を、両端部が互い
に重なるように上記折り曲げ部でZ状に折り曲げて重ね
られた環状の混触防止板と、上記両端部の間に挿入さ
れ、その両端部を互いに絶縁する絶縁板とから構成され
ているので、部品の数を少なくできると共に組み立て工
数を減少でき、コストダウンが図れる。また、上記混触
防止板は、両端部が互いに重なるように折り曲げ部でZ
状に折り曲げて重ね合わせられているので、完成後に絶
縁板を取り外すとき、Z状の折り曲げ部を大きく戻すこ
となく、両端部の間が広がるように混触防止板全体を撓
ませて、絶縁板を取り外すことができ、折り曲げ部の破
損を防止することができる。さらに、上記折り曲げ部を
含む混触防止板全体をほぼ一様な幅にすることによっ
て、細かい加工が不要となると共に、周方向に延びる略
直線状の部分をZ状に折り曲げて重ね合わせることによ
って、プレス金型等による加工が容易でき、高い寸法精
度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の混触防止装置の一実施例を用いた高
圧トランスの断面図、第2図は第1図のII-II線断面
図、第3図は上記実施例の部品図、第4図は上記実施例
の組み立てられた状態を示す図、第5図は従来の混触防
止装置を用いた高圧トランスの断面図、第6図は第5図
のVI-VI線断面図、第7図は従来例の部品図、第8図は
従来例の組み立てられた状態を示す図である。 1……一次巻線、2……二次巻線、3……ヒータ巻線、
4、5、6……ボビン、7……コアケース、8……コ
ア、20……混触防止装置、21……混触防止板、21a,21b
……端部、21c……折り曲げ部、22……絶縁板、23……
不連続部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器の鉄心の回りに互いに間隔をおいて
    巻かれた一次巻線と二次巻線との間に上記鉄心を取り囲
    むように設けられ、一次側と二次側の混触を防止する混
    触防止装置であって、 一箇所で切り離され、かつ一部が周方向の略直線状の折
    り曲げ部となっている略環状の板を、両端部が互いに重
    なるように上記折り曲げ部でZ状に折り曲げて重ねられ
    た環状の混触防止板と、上記両端部の間に挿入され、そ
    の両端部を互いに絶縁する絶縁板とから構成されている
    ことを特徴とする混触防止装置。
JP1990038649U 1990-04-11 1990-04-11 変圧器の混触防止装置 Expired - Fee Related JP2503140Y2 (ja)

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JPH03128923U JPH03128923U (ja) 1991-12-25
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