JPH0754988Y2 - ガス絶縁変流器用一次導体 - Google Patents
ガス絶縁変流器用一次導体Info
- Publication number
- JPH0754988Y2 JPH0754988Y2 JP1986152236U JP15223686U JPH0754988Y2 JP H0754988 Y2 JPH0754988 Y2 JP H0754988Y2 JP 1986152236 U JP1986152236 U JP 1986152236U JP 15223686 U JP15223686 U JP 15223686U JP H0754988 Y2 JPH0754988 Y2 JP H0754988Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- view
- current transformer
- primary conductor
- conductor
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はガス絶縁変流器用一次導体の改良に関する。
ガス絶縁変流器の従来の基本構造の一例を第4図に示
す。ここで一次導体は、一次巻線1,電界緩和シールド2,
両者間に充填,固定されたモールド剤3,および電界緩和
シールド2のKL間短絡防止用に設けた空隙4より構成さ
れる。なお変流器全体としては、上記一次導体に鎖交す
る環状鉄心に二次巻線を施した二次ユニット5,容器6,絶
縁スペーサ7,これに設けた埋込導体8Aと8B,および上記
容器6に所定圧力で充填された絶縁ガス9より構成され
ている。
す。ここで一次導体は、一次巻線1,電界緩和シールド2,
両者間に充填,固定されたモールド剤3,および電界緩和
シールド2のKL間短絡防止用に設けた空隙4より構成さ
れる。なお変流器全体としては、上記一次導体に鎖交す
る環状鉄心に二次巻線を施した二次ユニット5,容器6,絶
縁スペーサ7,これに設けた埋込導体8Aと8B,および上記
容器6に所定圧力で充填された絶縁ガス9より構成され
ている。
この種一次導体の製作手順は、 (1)所定サイズの導体を巻き込み、所定ターンのコイ
ル部分を形成する。
ル部分を形成する。
(2)次いで端子を接続し、一次コイルとする。
(3)上記一次コイルを電界緩和シールドに組み込み、
固定する。
固定する。
(4)上記電界緩和シールドにモールド剤を充填し硬化
させる。
させる。
等の作業が必要であり、製作行程が煩雑,部品点数が多
い等の問題点があった。
い等の問題点があった。
本考案は、複数の導体を合体して断面形状がほぼ円形と
なるように形成した所定ターン数のコイルと端子とを一
体に形成して一次導体を構成することにより、上記欠点
の解消を図るものである。
なるように形成した所定ターン数のコイルと端子とを一
体に形成して一次導体を構成することにより、上記欠点
の解消を図るものである。
本考案による一次導体の基本構造の実施例を第1図の正
面図(a),平面図(b)および側面図(c)に示す。
同図は2ターン構成の場合を示し、例えばアルミ鋳物等
によって同図(a)に示すよに、2ターンのコイル10お
よび端子11,12よりなる一次導体13を形成し、コイルの
ターン間の隙間に接着性充填剤(以下、充填剤と略記す
る)14を充填し硬化させたものである。この場合、一次
電流は同図(b)に矢印により示すように、端子11より
コイル10を通り、端子12に流れる。
面図(a),平面図(b)および側面図(c)に示す。
同図は2ターン構成の場合を示し、例えばアルミ鋳物等
によって同図(a)に示すよに、2ターンのコイル10お
よび端子11,12よりなる一次導体13を形成し、コイルの
ターン間の隙間に接着性充填剤(以下、充填剤と略記す
る)14を充填し硬化させたものである。この場合、一次
電流は同図(b)に矢印により示すように、端子11より
コイル10を通り、端子12に流れる。
同図(d)はコイル10の切断線A-Aによる断面図を示
し、2ターンのコイルを構成する導体15,16は外部に対
し電界緩和を図るため、充填剤14を介して合体され、そ
の外周断面形状がなめらかな、ほぼ円形となるように、
互いに相対した半月形とする。なお、本実施例では充填
剤14により導体15,16がなめらかな外形を強固に保持す
るように、相対する面にそれぞれ円周方向に溝17,18を
設け、かつ溝17,18は図示のように導体内部に拡大した
形状とした場合を示す。このように構成することによ
り、導体15,16がボルト,ナット等の機械的手段を用い
ることなく、強固にその形状を保つようにすることがで
きる。
し、2ターンのコイルを構成する導体15,16は外部に対
し電界緩和を図るため、充填剤14を介して合体され、そ
の外周断面形状がなめらかな、ほぼ円形となるように、
互いに相対した半月形とする。なお、本実施例では充填
剤14により導体15,16がなめらかな外形を強固に保持す
るように、相対する面にそれぞれ円周方向に溝17,18を
設け、かつ溝17,18は図示のように導体内部に拡大した
形状とした場合を示す。このように構成することによ
り、導体15,16がボルト,ナット等の機械的手段を用い
ることなく、強固にその形状を保つようにすることがで
きる。
次に第2図は3ターン構成とした実施例を示し、正面図
(a)および平面図(b)に示すように、同じく例えば
アルミ鋳物等で端子11,12および3ターンのコイル19を
一体に形成し、コイル19の切断線B-Bによる断面図を示
す同図(c)に明らかなように、導体20により最初の1
ターンを形成し、導体21で次ぎの1ターン、導体22によ
り終りの1ターンを形成する。
(a)および平面図(b)に示すように、同じく例えば
アルミ鋳物等で端子11,12および3ターンのコイル19を
一体に形成し、コイル19の切断線B-Bによる断面図を示
す同図(c)に明らかなように、導体20により最初の1
ターンを形成し、導体21で次ぎの1ターン、導体22によ
り終りの1ターンを形成する。
すなわち、相対する半月形の導体20,22の各内面に凹所2
0a,22aを設け、これに導体21を収納し、充填剤14を充
填,硬化させた構造である。なお、同平面図(b)には
充填剤14を充填する前の状態を示す。
0a,22aを設け、これに導体21を収納し、充填剤14を充
填,硬化させた構造である。なお、同平面図(b)には
充填剤14を充填する前の状態を示す。
第3図は同じく3ターンの実施例で、正面図を示す同図
(a)と、そのコイル23の切断線C-Cによる断面図を示
す同図(c)に明らかなように、最初のターン24と終り
のターン25の内側に2番目のターン26を設け、各ターン
間に充填剤14を充填,硬化させたものである。なお、同
図(b)は充填剤14を充填した平面図を示し、同図
(d)はその充填前の内部構造を破線で、また電流の方
向を矢印でそれぞれ示し、適宜拡大した平面図である。
(a)と、そのコイル23の切断線C-Cによる断面図を示
す同図(c)に明らかなように、最初のターン24と終り
のターン25の内側に2番目のターン26を設け、各ターン
間に充填剤14を充填,硬化させたものである。なお、同
図(b)は充填剤14を充填した平面図を示し、同図
(d)はその充填前の内部構造を破線で、また電流の方
向を矢印でそれぞれ示し、適宜拡大した平面図である。
上記各実施例において製作された一次導体は、そのコイ
ル10,19または23と一体に設けた端子11,12を、第4図に
おける埋込導体8A,8Bに取付け接続し、ガス絶縁変流器
が構成される。なお、第1図ないし第3図の各平面図
(b)において端子11,12に示した8aは、上記埋込導体8
A,8Bへの取付用ネジ穴であり、同図(d)には簡単のた
め記載を省略する。
ル10,19または23と一体に設けた端子11,12を、第4図に
おける埋込導体8A,8Bに取付け接続し、ガス絶縁変流器
が構成される。なお、第1図ないし第3図の各平面図
(b)において端子11,12に示した8aは、上記埋込導体8
A,8Bへの取付用ネジ穴であり、同図(d)には簡単のた
め記載を省略する。
このように本考案においては、複数の導体を合体して断
面形状がほぼ円形となるように形成した所定ターン数の
コイルと端子とを一体に構成し、導体のターン間に充填
剤を充填,硬化させて複数のターンが互いに強固に固着
し、過大な一次コイル電流が流れ、その電磁力が加わっ
た場合でもコイルが崩れる等のおそれなく、完全にその
形状を保持するようにしたものである。
面形状がほぼ円形となるように形成した所定ターン数の
コイルと端子とを一体に構成し、導体のターン間に充填
剤を充填,硬化させて複数のターンが互いに強固に固着
し、過大な一次コイル電流が流れ、その電磁力が加わっ
た場合でもコイルが崩れる等のおそれなく、完全にその
形状を保持するようにしたものである。
本考案により、次の効果を得ることができる。
(1)所定ターン数のコイルを端子と一体に形成するた
め、巻線作業が省略されると共に、組立が極めて容易と
なる。
め、巻線作業が省略されると共に、組立が極めて容易と
なる。
(2)コイルを構成する導体は形状が電界緩和を考慮し
たものであり、電界緩和用シールドが不要となる。
たものであり、電界緩和用シールドが不要となる。
(3)一次導体を複数ターンにすることができ、変流器
のアンペアターンが大きくとれ、その結果、鉄心の断面
積が小さくてすみ、変流器がコンパクトとなり、経済性
の向上を図ることができる。
のアンペアターンが大きくとれ、その結果、鉄心の断面
積が小さくてすみ、変流器がコンパクトとなり、経済性
の向上を図ることができる。
第1図(a),(b),(c)および(d)は本考案の
実施例による一次導体を示す正面図,平面図,側面図お
よびコイルの切断線A-Aによる断面図、第2図および第
3図は本考案の他の各実施例を示し、いずれも(a)は
正面図、(b)は平面図、(c)はコイルの切断線B-b
およびC-Cによる断面図、第3図(d)はコイルの内部
構造を示す平面図、第4図は従来のガス絶縁変流器の基
本構造を示す断面図である。 10……コイル、11,12……端子、14……充填剤。
実施例による一次導体を示す正面図,平面図,側面図お
よびコイルの切断線A-Aによる断面図、第2図および第
3図は本考案の他の各実施例を示し、いずれも(a)は
正面図、(b)は平面図、(c)はコイルの切断線B-b
およびC-Cによる断面図、第3図(d)はコイルの内部
構造を示す平面図、第4図は従来のガス絶縁変流器の基
本構造を示す断面図である。 10……コイル、11,12……端子、14……充填剤。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の導体を合体して断面形状がほぼ円形
となるように形成した所定ターン数のコイルと端子とを
一体に構成し、前記導体のターン間に接着性充填剤を充
填し硬化させてなることを特徴とするガス絶縁変流器用
一次導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986152236U JPH0754988Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ガス絶縁変流器用一次導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986152236U JPH0754988Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ガス絶縁変流器用一次導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6359316U JPS6359316U (ja) | 1988-04-20 |
JPH0754988Y2 true JPH0754988Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31070035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986152236U Expired - Lifetime JPH0754988Y2 (ja) | 1986-10-03 | 1986-10-03 | ガス絶縁変流器用一次導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754988Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6847749B2 (ja) * | 2017-04-19 | 2021-03-24 | 株式会社東芝 | コイル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4997312U (ja) * | 1972-12-15 | 1974-08-22 |
-
1986
- 1986-10-03 JP JP1986152236U patent/JPH0754988Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6359316U (ja) | 1988-04-20 |
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