JPH0650973Y2 - ガス絶縁電磁誘導機器 - Google Patents

ガス絶縁電磁誘導機器

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JPH0650973Y2
JPH0650973Y2 JP1985073672U JP7367285U JPH0650973Y2 JP H0650973 Y2 JPH0650973 Y2 JP H0650973Y2 JP 1985073672 U JP1985073672 U JP 1985073672U JP 7367285 U JP7367285 U JP 7367285U JP H0650973 Y2 JPH0650973 Y2 JP H0650973Y2
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JP
Japan
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coil
shield ring
spacers
spacer
wedge
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JP1985073672U
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JPS61190114U (ja
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吉夫 西脇
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はガス絶縁電磁誘導機器、特に電界緩和用のシ
ールドリングを備えたガス絶縁電磁誘導機器に関する。
(従来の技術) ガス絶縁電磁誘導機器、例えばガス絶縁リアクトルで
は、絶縁筒に縦ダクトスペーサを介在してコイルを巻装
し、このコイルを鉄心に装着して構成する場合、コイル
の両端面部に電界緩和用のシールドリングを配置するこ
とは知られている。
第8図はガス絶縁分路リアクトルの一例を示すもので、
絶縁筒1に巻装したコイル2を中央の鉄心Cに装着して
構成したものである。Yはヨーク鉄心を示す。
コイル2の両端面部には、コイル2の円周方向に沿って
適当な間隔をおいて複数の横ダクトスペーサ3がコイル
支持用の縦ダクトスペーサ4に嵌合するように配置して
あり、この横ダクトスペーサ3をまたぐようにドーナツ
状のシールドリング5が配置される。
このシールドリング5は絶縁筒1の外側にあって第9図
に示すように、例えばコイル2を所定寸法とするために
施される巻装後のプレス成形によりできる縦ダクトスペ
ーサ4の空き部分、すなわちコイル仮り巻き部分41に接
するように(第10図参照)配置することにより、その位
置決め(外周方向)を行っている。
この種シールドリング5は、例えば合成樹脂やベークラ
イトのような絶縁物51の表面に導電塗料を塗布したり、
アルミニュウム箔やカーボンブラックテープを巻き付け
て導電層52を形成し、必要に応じてその上にポリエチレ
ンテレフタレート、テトロン、ポリプロピレン等のよう
な絶縁テープ53を巻き付けるなどして構成する。
ところで、この種シールドリング5はその使用目的から
も理解できるように、その表面は弧状となるように加工
しておくのが普通である。
しかしこのように加工して、第10図に示すようにシール
ドリング5を縦ダクトスペーサ4によって位置決めする
と、シールドリング5は縦ダクトスペーサ4のコイル仮
り巻き部分41の外面に接し、その接合部分は第11図に拡
大して示すように、コイル仮り巻き部分41とシールドリ
ング5との間に微細な三角形空間6が形成される。
この微細な三角形空間6は、シールドリング5の曲率半
径を大きく形成する程、微細となる。
このような微細な三角形空間6が形成されるとこの部分
に電界が集中して電界強度が大きくなりそのためこの部
分から絶縁破壊を起し易くなる。これを回避するために
従来はこの部分の最大電界強度が、試験電圧に対して許
容値内に入るように絶縁寸法を選定するようにしてい
た。
しかしこのように絶縁寸法を選定することは、この種絶
縁構造の大形化の要因となり、この種ガス絶縁電磁誘導
機器の大形化は避けられないようになる。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は前述の微細な三角形空間をなくしてシールド
リングの弧状部分の電界集中を緩和することによって、
絶縁寸法の短縮を図るとともに、シールドリングの位置
決め固定が簡単にできるようにすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案は縦ダクトスペーサを両シールドリング間より
短く形成、すなわちコイル仮り巻き部分に相当する部分
をなくして前述の微細な三角形空間をなくすとともに、
コイルの周方向に沿って適当な間隔で配置された横ダク
トスペーサに対応するシールドリング面に、これら横ダ
クトスペーサ間に嵌合する少なくとも3個以上のクサビ
状位置決めスペーサを固着して、これらクサビ状位置決
めスペーサと横ダクトスペーサの嵌合をもってシールド
リングを位置決め固定したことを特徴とする。
(作用) コイル仮り巻き部分をなくすことによりシールドリング
の弧状部分はおおよそ縦ダクトスペーサの厚み(10〜50
mm程度)の絶縁ガスによる空間を隔てて絶縁筒に直接相
対することとなり、絶縁的弱点部である微細な三角形空
間がなくなりシールドリングの弧状部分における電界の
集中は緩和され、この部分での部分放電は発生しにくく
なるとともに、シールドリングに固着したクサビ状位置
決めスペーサを横ダクトスペーサ間に嵌合することによ
り、極めて簡単にシールドリングの移動防止並びに位置
決めができる。
(実施例) 以下この考案の一実施例を示す第1図〜第5図に基づい
て説明する。なお、第8図〜第11図と同じ符号を附した
部分は同一又は対応する部分を示す。
図示例では、コイル2を巻装したのちプレス成形により
所定寸法に成形後、縦ダクトスペーサ4のコイル仮り巻
き部分41を除去し、縦ダクトスペーサ4の長さAがコイ
ル2の両端に横ダクトスペーサ3を介在して配置される
シールドリング5-5間Bより短かく形成する。
前記シールドリング5はコイル2の巻幅より若干大きく
した断面偏平状に形成するとともに横ダクトスペーサ3
に対応する面に、コイル2の円周方向に沿って適当な間
隔をおいて配置された横ダクトスペーサ3-3間に嵌合す
る少なくとも3個以上(図示例は4個)のクサビ状位置
決めスペーサ7を絶縁テープ8等により固着する。
これらクサビ状位置決めスペーサ7を前記横ダクトスペ
ーサ3-3間に嵌合するようにシールドリング5を位置決
め固定し、図示しないコイル固定機構などをもって上下
方向の固定を行う。
前記クサビ状位置決めスペーサ7は、プレスボード板、
ベークライト板等の絶縁物で形成し、しかも横ダクトス
ペーサ3よりその厚さを若干薄く形成すればよい。ま
た、シールドリング5への固着は、接着など他の手段に
よってもよいことは勿論である。
なお、図中30はコイル2の段間に適宜挿入される横ダク
トスペーサである。
このような構成によれば、シールドリング5と絶縁筒1
との間に従来のような縦ダクトスペーサ4のコイル仮り
巻き部分41が存在せず、この部分は従来の微細な三角形
空間に比較すればはるかに広くなり、この部分における
電界強度は従来構成に比較して著しく緩和されるので、
この空間部分における部分放電発生電圧が高くなる。
しかも、シールドリング5の位置決め固定は、シールド
リング5が当接していたコイル仮り巻き部分41を除去し
ても、シールドリング5に固着した4個のクサビ状位置
決めスペーサ7が絶縁筒1、縦ダクトスペーサ4、コイ
ル2とともに一体に形成されコイルの周方向に沿って適
当な間隔で配置された横ダクトスペーサ3-3間に嵌合す
るので、円周方向及び径方向への移動防止並びに所定位
置への位置決めを極めて簡単に行うことができる。
更に、シールドリング5の幅はコイル2の巻幅より若干
大きくした断面偏平状に形成されているので、コイル2
両端面部分の電界緩和のより向上が図れる。
(他の実施例) 第6図に示すこの考案の他の実施例は、クサビ状位置決
めスペーサ7とシールドリング5とを固着するために絶
縁テープ8を巻回した際に生じる空間G(第2図参照)
をなくすようにクサビ状位置決めスペーサ7を、シール
ドリング5の円弧Rに沿うように形成したものでる。
また、第7図に示す他の実施例は、クサビ状位置決めス
ペーサ7の一部(コイル2側)に切溝71を設け、この切
溝71に絶縁テープ8を挿通し、クサビ状位置決めスペー
サ7とシールドリング5とを固着したものである。
更に、上述の実施例では、絶縁筒1に縦ダクトスペーサ
4を介在してコイル2を巻装した後、プレス成形により
コイル2の高さ寸法を調整し、しかる後に、縦ダクトス
ペーサ4のコイル仮り巻き部分41を除去する場合につい
て説明したが、この考案はこれに限られるものではな
く、例えば、縦ダクトスペーサ4にコイル仮り巻き部分
41を見込まず、コイル巻装過程においてコイル2の高さ
寸法の調整管理を行い、最初から縦ダクトスペーサ4を
シールドリング5-5間より短かくしたものであってもよ
いのは勿論である。
(考案の効果) 以上詳述の通りこの考案によれば、極めて簡単な構成に
より、シールドリング部分での部分放電発生電圧を高め
ることができ、従ってこの種コイルの絶縁寸法を従来構
成に比較して十分に短縮させることができ、これによっ
てこの種ガス絶縁電磁誘導機器の小形化が可能となると
ともに、シールドリングの移動防止並びに位置決め固定
が極めて簡単であるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの考案の一実施例を示し、第1図は
部分平面図、第2図は第1図のA-A断面図、第3図は第
1図のB-B断面図、第4図は側面図、第5図はクサビ状
位置決めスペーサと横ダクトスペーサとの位置関係を模
式的に示す図である。 第6図はこの考案の他の実施例を示すクサビ状位置決め
スペーサの部分断面図、第7図はこの考案の更に他の実
施例を示す側面図、第8図はガス絶縁分路リアクトルの
概略正面断面図である。 第9図は従来例を示す部分平面図、第10図は同部分拡大
断面図、第11図は第10図の更に部分拡大断面図である。 1:絶縁筒、2:コイル、3:横ダクトスペーサ、4:縦ダクト
スペーサ、5:シールドリング、7:クサビ状位置決めスペ
ーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁筒に縦ダクトスペーサを介在して巻装
    したコイルを、鉄心に装着して絶縁ガスとともに封入し
    てなるガス絶縁電磁誘導機器において、 前記縦ダクトスペーサを前記コイルの両端に横ダクトス
    ペーサを介在して配置されるシールドリング間より短く
    形成し、 前記シールドリングを前記コイルの巻幅より若干大きく
    した断面偏平状に形成するとともに、 前記絶縁筒、縦ダクトスペーサ、コイルとともに一体に
    形成され前記コイルの周方向に沿って適当な間隔で配置
    された横ダクトスペーサに対応するシールドリング面
    に、これら横ダクトスペーサ間に嵌合する少なくとも3
    個以上のクサビ状位置決めスペーサを固着し、 これらクサビ状位置決めスペーサと横ダクトスペーサの
    嵌合をもって前記シールドリングが前記絶縁筒と同心状
    にしかも外周方向に離間して配置されるように位置決め
    固定してなるガス絶縁電磁誘導機器。
JP1985073672U 1985-05-17 1985-05-17 ガス絶縁電磁誘導機器 Expired - Lifetime JPH0650973Y2 (ja)

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JP2011035162A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Toshiba Corp 負荷時タップ切換装置
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