JPH093060A - 置換されたベンゾチエニルピペラジン、医薬としてのその使用およびその製法 - Google Patents

置換されたベンゾチエニルピペラジン、医薬としてのその使用およびその製法

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JPH093060A
JPH093060A JP8058707A JP5870796A JPH093060A JP H093060 A JPH093060 A JP H093060A JP 8058707 A JP8058707 A JP 8058707A JP 5870796 A JP5870796 A JP 5870796A JP H093060 A JPH093060 A JP H093060A
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fluorobenzo
thien
hydrogen
butyl
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JP8058707A
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Nicholas J Hrib
ニコラス・ジエイ・フリブ
John G Jurcak
ジヨン・ジー・ジヤーカク
Abdul E Mutlib
アブデユル・イー・マートリブ
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Hoechst Marion Roussel Inc
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    • C07D333/52Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes
    • C07D333/62Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D333/66Nitrogen atoms not forming part of a nitro radical

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 置換されたベンゾチエニルピペラジン、抗精
神病薬としてのこれらの化合物の使用およびこれらの化
合物の製法を提供する。 【解決手段】 下記式I 〔式中、Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシなど;Y
は、−CNまたは−NR12;lは、1または2の整
数;mは、0、1または2の整数;nは、YがCNであ
るときはnはまた1であってもよい場合を除いては、
2、3または4であり;R1は、水素、(C1〜C6)ア
ルキルまたは(C1〜C6)アルキルカルボニル;R
2は、水素、(C1〜C10)アルキルカルボニル、(C3
〜C12)シクロアルキルカルボニルなどであり;または
1およびR2は、これらが結合している窒素原子と一緒
になって下記の環 (式中、AはC=OまたはCH2;BはC=O、CHO
H、CH2またはCH2CH2;そしてZは水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシなどである)を形成する〕で示される化
合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ベンゾチエニルピペラジンに関
するものである。さらにくわしくは、本発明は、抗精神
病活性を有するベンゾチエニルピペラジンおよび抗精神
病薬剤としてのこれらの化合物の使用に関するものであ
る。クロルプロマジン、ハロペリドール、スルピリドお
よび化学的に密接に関連した化合物のような神経弛緩薬
剤の投与による分裂病性患者の治療は、当該技術におい
て知られている。分裂病性症状の抑制は首尾よく行われ
ているけれども、これらの薬剤による処理は精神病患者
を治癒するものではなく、医薬投与を中断した場合は精
神病は殆ど確実に再発する。すなわち、精神病を治療す
るための抗精神病薬剤が当該技術において引き続き要求
されている。
【0002】さらに、既知の神経弛緩剤は、望ましくな
い副作用を生ずる。例えば多くの抗精神病薬剤の副作用
は、錐体外路症状、例えば硬縮および振せん、連続的な
落ち着かない歩行、および歪顔および顔面および体肢の
不随意運動を起こす晩期運動障害を包含する。起立性低
血圧症もまた普通である。すなわち、これらの普通の副
作用のより少ないまたはより低い発現を生ずる抗精神病
薬剤もまた当該技術において要求されている。
【0003】本発明は、式
【化11】 の化合物およびその医薬的に許容し得る酸付加塩、これ
らの医薬組成物および精神病を治療するためのこれらの
使用を提供することによって、当該技術におけるこれら
の要求をみたすことを助成する。
【0004】上記式において、Xは、水素、ハロゲン、
ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、アミノまたはト
リフルオロメチルであり;Yは、−CNまたは−NR1
2であり;lは、1または2の整数であり;mは、
0、1または2の整数であり;nは、YがCNであると
きはnはまた1であってもよい場合を除いては、2、3
または4であり;R1は、水素、(C1〜C6)アルキル
または(C1〜C6)アルキルカルボニルであり;R
2は、水素、(C1〜C10)アルキルカルボニル、(C3
〜C12)シクロアルキルカルボニル、ヒドロキシ−(C
1〜C6)アルキルカルボニル、フェニルカルボニル、チ
エニルカルボニルまたはベンゾチエニルカルボニルであ
り;または
【0005】R1およびR2は、これらが結合している窒
素原子と一緒になって環
【化12】 (式中、AはC=OまたはCH2であり;BはC=O、
CHOH、CH2またはCH2CH2であり;そしてZは
水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキ
シ、アミノまたはトリフルオロメチルである)を形成す
る。
【0006】本発明は、また、本発明の化合物および医
薬的に許容し得る担体からなる医薬組成物を提供する。
本発明の一実施態様においては、医薬組成物は、抗精神
病作用を生ずるのに十分な量で本発明の化合物を含有す
る抗精神病組成物である。さらに、本発明は、本発明の
化合物の医薬的に有効な量を患者に投与することからな
る精神病の治療方法を提供する。本発明の化合物は、種
々な異なる置換分および化学基を含有することができ
る。
【0007】本明細書において使用される“アルキル”
なる用語は、例えばメチル、エチル、イソプロピル、プ
ロピル、2−ブチル、t−ブチル、ネオペンチルまたは
ヘキシルのような不飽和を含有していない直鎖状または
分枝鎖状の炭化水素を意味する。本明細書において使用
される“シクロアルキル”なる用語は、例えばシクロプ
ロピル、シクロヘキシルまたはアダマンチルのような一
環式または二環式炭化水素環を意味する。本明細書にお
いて使用される“アルコキシ”なる用語は、例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシま
たはヘキシルオキシのような酸素からの遊離原子価結合
を有するエーテル酸素を経て結合したアルキル基からな
る1価の置換分を意味する。
【0008】本明細書において使用される“アルキルカ
ルボニル”なる用語は、例えばアセチル、プロピオニル
またはイソプロピルカルボニルのようなカルボニル基か
らの遊離原子価結合を有するカルボニル基を経て結合し
たアルキル基からなる1価の置換分を意味する。本明細
書において使用される“フェニル”なる用語は、置換さ
れないフェニルまたはハロゲン、トリフルオロメチル、
フェニルおよび(C1〜C6)アルキルから選択された
1、2または3個の置換分により置換されたフェニル、
例えば4−フルオロフェニルおよび2−(4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル)−フェニルを意味する。
【0009】本明細書において使用される“チエニル”
なる用語は、置換されないチオフェンまたはハロゲン、
アルコキシおよび(C1〜C6)アルキルから選択された
1または2個の置換分により置換されたチオフェンを意
味する。本明細書において使用される“ベンゾチエニ
ル”なる用語は、置換されないベンゾチオフェンまたは
ベンゾ環においてハロゲン、トリフルオロメチル、アル
コキシおよび(C1〜C6)アルキルから選択された1、
2または3個の置換分により置換されたベンゾチオフェ
ンを意味する。とくにことわらない限りは、本明細書に
おいて使用される“ハロゲン”なる用語は、弗素、塩
素、沃素および臭素を意味する。明細書および特許請求
の範囲を通じて、与えられた化学式または化学名は、異
性体が存在する場合は、すべての幾何学的、光学的およ
び立体異性体を包含する。
【0010】さらに、特に、本発明は、式
【化13】 〔式中、Xは、水素またはハロゲンであり;Yは、−C
Nまたは−NR12であり;mは、0または2の整数で
あり;nは、2、3または4の整数であり;R1は、水
素、(C1〜C6)アルキルカルボニルであり;R2は、
水素、(C1〜C10)アルキルカルボニル、(C3
12)シクロアルキルカルボニル、ヒドロキシ−(C1
〜C6)アルキルカルボニル、フェニルカルボニル、チ
エニルカルボニルまたはベンゾチエニルカルボニルであ
り;または
【0011】R1およびR2は、これらが結合している窒
素と一緒になって環
【化14】 (式中、AはC=OまたはCH2でありそしてBは、C
=O、CHOH、CH2またはCH2CH2である)を形
成する〕の化合物およびその医薬的に許容し得る酸付加
塩に関するものである。
【0012】本発明の好ましい一実施化においては、本
発明は式
【化15】 〔式中、Xは、水素またはハロゲンであり;mは、0ま
たは2であり;nは、2、3または4であり;R1は、
水素または(C1〜C6)アルキルカルボニルであり;そ
してR2は、水素、(C1〜C10)アルキルカルボニル、
(C3〜C12)シクロアルキルカルボニル、ヒドロキシ
−(C1〜C6)アルキルカルボニル、チエニルカルボニ
ルまたはベンゾチエニルカルボニルである〕の化合物お
よびその医薬的に許容し得る塩に関するものである。
【0013】この実施態様において、好ましくはXは、
ハロゲンであり;mは、0であり;そしてnは、4であ
る。もっとも好ましくは、Xは、6−Fであり;R
1は、水素またはアセチルであり;そしてR2は、水素、
イソプロピルカルボニル、アダマンチルカルボニル、4
−フルオロフェニルカルボニル、2−チエニルカルボニ
ル、2−ベンゾチエニルカルボニル、2−ヒドロキシ−
2−メチル−エチルカルボニルまたは2−〔4′−(ト
リフルオロメチル)1,1′−ビフェニル〕である。
【0014】本発明の他の好ましい実施態様において
は、本発明は、式
【化16】 〔式中、Xは、水素またはハロゲンであり;mは、0ま
たは2であり;nは、2、3または4であり;Aは、C
=OまたはCH2であり;Bは、C=O、CHOH、C
2またはCH2CH2である〕の化合物およびその医薬
的に許容し得る酸付加塩に関するものである。
【0015】この実施態様において、好ましくはXは、
ハロゲンであり;mは、0であり;そしてnは、4であ
る。この実施態様において、もっとも好ましくは、X
は、6−Fであり;mは、0であり;nは、4であり;
Aは、C=OまたはCH2であり;そしてBは、C=
O、CHOH、CH2CH2またはCH2である。
【0016】本発明の化合物は、以下の方法で製造され
る。置換分R1、R2、A、B、X、YおよびZおよび整
数l、mおよびnは、とくにことわらない限り、上述し
た通りである。
【0017】本発明の化合物は、はじめに、適当に置換
された1−(ベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−ピペラ
ジン(A)を適当なハロアルキルフタルイミド(B)と
反応させて式IIの化合物を得ることによって製造され
る。
【0018】
【化17】
【0019】反応は、典型的には、約20℃〜約100
℃、好ましくは約25℃〜約90℃そしてもっとも好ま
しくは約75℃〜85℃の温度で酸捕捉剤、例えば炭酸
カリウムまたは炭酸ナトリウムおよび少量の沃化カリウ
ムまたは沃化ナトリウムの存在下において、適当な溶
剤、例えばアセトニトリルまたはジメチルホルムアミド
(DMF)中で実施される。
【0020】化合物IIを、適当な還元剤、例えば水素化
アルミニウムリチウムで還元して式III
【化18】 のイソインドールを得る。反応は、典型的には、約25
℃〜約75℃、好ましくは約50℃の温度で非プロトン
性有機溶剤、例えばテトラヒドロフラン(THF)中で
実施される。
【0021】このようにする代りに、還元は、約0℃〜
約80℃、好ましくは約50℃の温度でプロトン性溶
剤、例えばメタノールまたはエタノールまたはアルカノ
ールとジクロロメタンまたはクロロホルムのような他の
有機溶剤との混合物中で水素化硼素ナトリウムを使用し
て実施して式IV
【化19】 のヒドロキシラクタムを得ることができる。
【0022】式IVの化合物を、さらに、トリアルキルシ
ラン、例えばトリエチルシランおよび有機カルボン酸、
例えばトリフルオロ酢酸を使用して還元して式V
【化20】 のラクタムを得る。
【0023】典型的には、反応は、約0℃〜約25℃の
温度で有機溶剤、例えばジクロロメタン中で実施され
る。
【0024】また、このようにする代りに、式IIの化合
物を連続して水素化硼素ナトリウムおよび酢酸で処理し
て式VII
【化21】 の第一級アミンを得ることができる。反応は、典型的に
は、約20℃〜約80℃の温度でアルコールおよび水、
好ましくは6:1のイソプロパノール/水中で実施され
る。
【0025】式VIIの化合物を有機酸クロライドと反応
させて式VIII
【化22】 (式中、R2は上述した通りである)の化合物を得る。
反応は、典型的には、約0℃〜約30℃、好ましくは約
20℃の温度で第三級アミン、例えばトリエチルアミン
のような酸捕捉剤の存在下において非プロトン性有機溶
剤、例えばジクロロメタン中で実施される。さらに、式
VIIIの化合物は、上述した条件下で異なる有機酸クロラ
イドでアシル化して式I(式中、R1は水素でない)の
化合物を得ることができる。
【0026】
【化23】 本発明のスルホキシドおよびスルホンは、m=0である
式Iの化合物からまたは例えばUS−A−5,240,9
27に開示されているような当該技術において知られて
いる手段によって製造される。式Aの出発化合物は、当
該技術において既知である。例えばその製法および文献
参照はUS−A−5,240,927および該特許におい
て引用されている参照に包含されている。
【0027】本発明の化合物は、哺乳動物における抗精
神病応答を誘出する能力の結果として、精神病を治療す
るのに有用である。抗精神病活性は、P. Protais等〔Ps
ychopharmacol., 50:1(1976)〕およびB. Cos
tall〔Eur. J. Phamacol.,50:39(1978)〕に
より説明されている方法と同様な方法によって、よじ登
りマウス試験で測定される。被試験CK−1雄マウス
(23〜27g)を標準実験条件下でグループ別−収容
する。マウスは、個々に金網固定かご(4″×10″)
に入れそして1時間新しい環境の適合および踏査のため
経過させる。それから、アポモルフィンを、30分すべ
ての被試験動物においてよじ登りを起こさせる投与量で
ある1.5mg/kgで皮下的に注射する。抗精神病活性に
ついて試験される化合物は、アポモルフィン挑戦前の種
々な時間間隔、例えば30分、60分などにおいて10
〜60mg/kgのスクリーニング投与量で腹腔内的に注射
するかまたは経口投与によって与える。
【0028】より登りの評価については、次の基準にし
たがって、アポモルフィンの投与後10、20および3
0分において3つの判断を行う。 マウスのよじ登り挙動 スコアー 底部に4本の足があるマウス(よじ登らない) 0 壁上に2本の足があるマウス(立ち上り) 1 壁上に4本の足があるマウス(完全によじ登る) 2 アポモルフィンの注射前に絶えずよじ登るマウスは捨てる。
【0029】アポモルフィンによるよじ登り誘発が十分
に進んだ場合、動物は、長い時間にわたって、静止する
よりもむしろかごの壁にしがみつく。これに反して、単
なる運動刺激によるよじ登りは、普通数秒間持続するに
すぎない。
【0030】よじ登りスコアーを個々に合算し(最高ス
コアー:3回の読みにわたり1匹のマウス当り6)そし
て比較対照グレープ(腹腔内的にベヒクル−皮下的にア
ポモルフィン)の全スコアーを100%とする。本発明
の若干の化合物ならびに標準抗精神病剤の20mg/kgの
投与量における応答%または線形回帰分析により計算し
た95%信頼限界を有するED50値は、表1に示す通り
である。
【0031】
【表1】
【0032】抗精神病応答は、本発明の化合物を1日に
つき体重1kg当り0.01〜50mgの有効な経口的、非
経口的または静脈内的投与量として治療を必要とする患
者に投与した場合に達成される。しかしながら特定の患
者に対しては、具体的な使用量の範囲は、個々の必要性
および上述した化合物の投与を管理、監督する者の職業
的判断によって調節しなければならないということは理
解されるべきである。さらに、上述した投与量は単なる
例示でありそしていかなる程度においても本発明の範囲
又は実施を限定するものでないということも理解される
べきである。
【0033】本発明の化合物の有効な量は、いくつかの
方法の何れかの方法によって、例えばカプセルまたは錠
剤として経口的に、滅菌された溶液または懸濁液の形態
で非経口的におよびある場合においては、滅菌された溶
液の形態で静脈内的に投与することができる。本発明の
化合物は、それら自体で有効であるけれども、安定性、
結晶化の容易さ、増加された溶解性などの目的のため
に、医薬的に許容し得る付加塩の形態で処方しそして投
与することができる。好ましい医薬的に許容し得る付加
塩は、鉱酸の塩、例えば塩酸、硫酸、硝酸などの塩なら
びに有機酸の塩、例えば二塩基性カルボン酸、例えばマ
レイン酸、フマル酸の塩および三塩基性カルボン酸例え
ばカルボキシコハク酸、クエン酸などの塩を包含する。
【0034】本発明の化合物の有効な量は、例えば不活
性稀釈剤または可食担体と一緒に、経口的に投与するこ
とができる。本発明の化合物は、ゼラチンカプセル中に
封入または錠剤に圧縮することができる。経口的な治療
投与の目的に対して、本発明の化合物を賦形剤と混合し
そして錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁
液、シロップ、ウエハース、チューインガムなどの形態
で使用することができる。これらの製剤は、本発明の活
性化合物の少なくとも0.5%を含有しなければならな
い。
【0035】錠剤、ピル、カプセル、トローチなどは、
また、次の成分を含有することができる:結合剤、例え
ば微小結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラ
チン;賦形剤、例えば澱粉またはラクトース;崩壊剤、
例えばアルギン酸、プリモゲル、とうもろこし澱粉な
ど;滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムまたはス
テロテス(Sterotes);滑剤、例えばコロイド状二酸化
珪素;および甘味剤、例えばスクロースまたはサッカリ
ン;または風味剤、例えばはっか、サリチル酸メチルま
たはオレンジ風味料。投与単位形態がカプセルである場
合は、それは、上記の型の物質以外に、液状担体、例え
ば脂肪油を含有することができる。他の投与単位形態
は、例えばコーティングのような投与単位の物理的形態
を変更する種々な物質を含有することができる。すなわ
ち、錠剤またはピルは、糖、シェラックまたは他のエン
テリック被覆剤で被覆することができる。シロップは、
活性成分以外に、甘味剤としてのスクロースおよびある
防腐剤、色素、着色剤および着香料を含有することがで
きる。これらの種々な組成物の製造に使用される物質
は、医薬的に純粋でありそして使用される量において非
毒性でなければならない。
【0036】非経口的な治療投与の目的に対して、本発
明の化合物を溶液または懸濁液中に混合することができ
る。これらの製剤は、活性化合物少なくとも0.1%を
含有しなければならないが、これらの量は製剤の重量の
約0.5〜50%の間に変化することができる。このよ
うな組成物中の活性化合物の量は、適当な投与量が得ら
れるような量である。本発明による好ましい組成物およ
び製剤は、非経口的投与単位が活性化合物0.5〜10
0mgを含有するようにして製造される。
【0037】溶液または懸濁液は、また次の成分を含有
することができる:滅菌された稀釈剤、例えば注射用の
水、生理食塩溶液、不揮発性油、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、または他の合
成溶剤;抗菌剤、例えばベンジルアルコールまたはメチ
ルパラベン;抗酸化剤、例えばアスコルビン酸または酸
性亜硫酸ナトリウム;キレート化剤、例えばエチレンジ
アミン四酢酸;緩衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩また
は燐酸塩および張度調節剤、例えば塩化ナトリウムまた
はデキストロース。非経口的製剤は、ガラスまたはプラ
スチックから製造されたアンプル、使い捨て注射器また
は多数回用量バイアル中に封入することができる。
【0038】以下の実施例は、説明の目的に対して記載
するにすぎずそして本発明を限定するものとして解釈さ
れるべきではない。とくにことわらない限り、温度はす
べて摂氏(℃)で示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【実施例】
実施例 1 6−クロロ−3−ピペラジニルベンゾ〔b〕チオフェン
−1,1−ジオキシド 3,6−ジクロロベンゾ〔b〕チオフェン−1,1−ジオ
キシド(16.00g、0.0681モル)、ピペラジン
(20.52g、0.238モル)およびジクロロメタン
(300ml)の混合物を、加熱還流した。1時間後に、
TLC分析は、ジクロロスルホン(Rf=0.47、ヘキ
サン中30%酢酸エチル、シリカゲル)が消費されたこ
とを示す。くもった混合物を0.25N NaOH(40
0ml)、H2O(300ml)、ブライン(250ml)で
洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして溶剤を減圧下で除
去した。残留物を、溶離剤としてジクロロメタン中の5
0%メタノールを使用してシリカゲル上でクロマトグラ
フィー処理して黄色の固体12.90g(66.5%)を
得た。試料1.60gをジクロロメタン/エーテルから
再結晶して明るい黄色の結晶0.480gを得た。融点
154℃(分解)。 分析値(C1213ClN22Sとして): 計算値:C 50.61% H 4.60% N 9.84% 実測値:C 50.43% H 4.59% N 9.73%
【0043】実施例 2 N−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕−エチル〕−フタルイ
ミド 乾燥CH3CN 150ml中のN−(2−ブロモエチル)
−フタルイミド(8.5g、33.55ミリモル)、(6
−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペ
ラジン(6.6g、27.96ミリモル)、K2CO
3(7.7g、55.8ミリモル)およびNal(10m
g)の混合物を、N2下で撹拌しながら85°に加熱し
た。18時間後に、混合物を室温に冷却し、H2Oでう
すめそしてEtOAc/H2O間に分配した。有機相を
MgSO4上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮し
た。残留したオレンジ色の固体を、溶離剤として2:1
のヘプタン:EtOAcを使用してシリカ上でクロマト
グラフィー処理して、TLC(シリカ、1:1のヘプタ
ン:EtOAc、Rf=0.20)によって均質である粗
製生成物11.30g(25.18ミリモル、90.07
%)を得た。この粗製生成物をヘプタン:EtOAcか
ら再結晶してTLCによって均質である白色の固体とし
て生成物の第一の得量3.92g(9.58ミリモル、3
4.38%)を得た。融点147〜149°。 分析値(C2220FN32Sとして): 計算値:C 64.53% H 4.92% N 10.26
% 実測値:C 64.39% H 4.77% N 10.25
【0044】実施例 3 2−〔2−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕−エチル〕−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1H−イソインドール−1
−オン N2下の無水のEtOH 200mlおよびCH2Cl2
0mlの混合物中のN−〔2−〔4−(6−フルオロベン
ゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジニル〕−エ
チル〕−フタルイミド(2.7g、6.6ミリモル)の撹
拌懸濁液に、水素化硼素ナトリウム(0.56g、14.
8ミリモル)を一度に加えた。混合物を室温で15分撹
拌した。この時間の間に固体が溶解した。15分の終わ
りにおいて、TLC〔シリカ、1:1のヘプタン:Et
OAc〕は、出発物質が残留しないことおよび主要な低
fスポットが出現したことを示す。
【0045】溶液を真空中で濃縮して固体を得、これを
EtOAc溶離剤を使用してシリカ床を通して濾過し
た。濾液を濃縮して帯黄色の固体を得た。この粗製生成
物をEtOAcと一緒にすりつぶしそして得られた白色
の固体を集めそして真空中で乾燥した。これによって、
純粋な生成物のはじめの得量1.56g(3.79ミリモ
ル、57.50%)を得た。融点188〜190°。 分析値(C2222FN32Sとして): 計算値:C 64.21% H 5.39% N 10.21
% 実測値:C 63.95% H 5.19% N 10.03
【0046】実施例 4 2−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン 1−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)ピ
ペラジン(20.0g、84.6ミリモル)、N−(4−
ブロモブチル)フタルイミド(26.3g、93.2ミリ
モル)、無水の炭酸カリウム(17.5g、127ミリ
モル)、Kl(1.40g、8.43ミリモル)および無
水のアセトニトリル(500ml)の混合物を、17時間
還流下で撹拌した。粘稠なスラリーを、濾過し、不溶性
物質をクロロホルム(2×100ml)で洗浄しそして濾
液を真空中で濃縮した。残留物を、クロロホルム(40
0ml)にとり、水(200ml)で洗浄しそして乾燥(M
gSO4)した。溶剤を真空中で除去しそして生成物
を、溶離剤として20%ヘプタン/酢酸エチルを使用し
てシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して黄色の固
体25.8gを得た。エーテルから再結晶させて、黄色
の粉末として標記化合物10.9g(29%)を得た。
融点94〜95℃。 分析値(C2424FN32Sとして): 計算値:C 65.88% H 5.53% N 9.60% 実測値:C 65.82% H 5.80% N 9.54%
【0047】実施例 5 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−
1−ピペラジンブタンアミン(Z)−2−ブテン二酸塩
(1:2) 室温および窒素雰囲気下における2−〔4−〔4−(6
−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペ
ラジニル〕ブチル〕−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(14.5g、33.1ミリモル)およ
び6:1のイソプロパノール/水(170ml)の撹拌す
る混合物に、水素化硼素ナトリウム(6.28g、16
6ミリモル)を加えた。25時間後に、酢酸(35.7
g、594ミリモル)を注意深く加えた。混合物を室温
で0.5時間撹拌した後、反応混合物を80℃で3時間
加熱した。反応混合物を真空中で濃縮して黄色の残留物
を得、これを水(300ml)に溶解しそしてエーテル
(150ml)で抽出した。水性層を0℃に冷却し、50
%水性NaOHで塩基性にしてpH12となしそしてジク
ロロメタン(2×125ml)で抽出した。合した抽出液
を水(100ml)で洗浄し、乾燥(K2CO3)しそして
真空中で濃縮して、粘稠な固体9.60gを得た。マレ
イン酸(7.00g、60.3ミリモル)を、エタノール
(300ml)中の不純な遊離塩基(9.28g、30.2
ミリモル)の溶液に加えそして混合物を、溶液が得られ
るまで加熱した。溶剤を真空中で除去して、オレンジ色
〜褐色の固体として粗製塩を得た。エタノールから2回
再結晶した後、標記化合物9.82g(55%)を灰白
色の粉末として得た。融点151〜153℃。 分析値(C1622FN3S・C888として): 計算値:C 53.42% H 5.60% N 7.79% 実測値:C 53.72% H 5.82% N 7.74%
【0048】実施例 6 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−アセトアミ
ド 窒素雰囲気下における4−(6−フルオロベンゾ〔b〕
チエン−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン
(3.13g、10.2ミリモル)、トリエチルアミン
(1.45g、14.3ミリモル)およびジクロロメタン
(60ml)の0℃の溶液に、塩化アセチル(0.883
g、11.3ミリモル)を急速に加えた。反応混合物
を、0℃で2時間そしてそれから室温でさらに1時間撹
拌した。反応混合物を、ジクロロメタン(140ml)で
うすめ、5%水性NaOH(100ml)で洗浄しそして
乾燥(K2CO3)した。溶剤を真空中で除去して褐色の
固体を得た。粗製生成物を、溶離剤として10%メタノ
ール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でクロマ
トグラフィー処理して黄褐色の固体を得た。酢酸エチル
から再結晶してベージュ色の結晶として標記化合物1.
85g(52%)を得た。融点141〜142℃。 分析値(C1824FN3OSとして): 計算値:C 61.86% H 6.92% N 12.02
% 実測値:C 61.82% H 7.01% N 11.95
【0049】実施例 7 N−アセチル−N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチ
ル〕−2−メチルプロパンアミド 乾燥ジクロロメタン(8ml)中の塩化イソブチリル
(2.34g、21.9ミリモル)の溶液を、窒素雰囲気
下で、室温のN−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチ
ル〕−アセトアミド(2.51g、7.18ミリモル)、
トリエチルアミン(2.18g、21.5ミリモル)、4
−ジメチルアミノピリジン(0.877g、7.18ミリ
モル)および乾燥ジクロロメタン(50ml)の溶液に、
2分にわたって加えた。2.5時間後に、反応溶液をジ
クロロメタン(100ml)でうすめ、水(75ml)で洗
浄し、MgSO4上で乾燥しそして真空中で濃縮した。
残留物を、溶離剤として5%メタノール/ジクロロメタ
ンを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し
て、コハク色の固体2.91gを得た。第3ブチルメチ
ルエーテル/ヘプタンから再結晶して黄褐色の結晶とし
て標記化合物1.52g(50%)を得た。融点98〜
99℃。 分析値(C2230FN32Sとして): 計算値:C 62.98% H 7.21% N 10.02
% 実測値:C 63.20% H 7.47% N 10.05
【0050】実施例 8 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−2−メチル
−プロパンアミド 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(4.0
4g、13.1ミリモル)、トリエチルアミン(1.89
g、18.6ミリモル)およびジクロロメタン(50m
l)の0℃の溶液に、塩化イソブチリル(1.63g、1
5.3ミリモル)を6分にわたって加えた。反応混合物
を0℃で4時間撹拌しそしてそれから、ジクロロメタン
(140ml)でうすめた。混合物を順次に5%水性Na
OH(100ml)および水(100ml)で洗浄し、乾燥
(K2CO3)しそして真空中で濃縮して灰白色の固体を
得た。粗製生成物を、溶離剤として10%メタノール/
ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でクロマトグラ
フィー処理して灰白色の固体を得た。酢酸エチル/ヘプ
タンから再結晶してベージュ色の針状物質として標記化
合物2.17g(43%)を得た。融点130〜131
℃。TLC(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロ
メタン)Rf=0.37。IR(CHCl3)、1H NM
R(CDCl3、200MHz)および(M+ 377、
El、70eV)は、指定した構造と一致した。 分析値(C2028FN3OSとして): 計算値:C 63.63% H 7.48% N 11.13
% 実測値:C 63.65% H 7.59% N 11.00
【0051】実施例 9 1−(6−クロロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1
−ピペラジン 6−クロロ−3−ピペラジニル−ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−1,1−ジオキシド(6.0g)およびテトラヒドロ
フラン(THF)(30ml)の混合物に、窒素雰囲気下
において、氷浴冷却しながら、トルエン(84ml)中の
DIBAL−H(水素化アルミニウムジイソブチル)
(0.084モル)の溶液を滴加した。反応混合物を0
℃で2時間、それから室温で一夜撹拌した。この黄色の
溶液に、はげしく撹拌しながら、水素発生を抑制する速
度で、水(5ml)を加えた。それから、急速に撹拌しな
がら、5N NaOH(5ml)を加えた。得られた沈澱
を濾去しそしてジクロロメタンおよびエーテルで洗浄し
た。濾液を真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタン
(150ml)にとり、水(75ml)およびブライン(1
00ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥しそして真
空中で濃縮して粘稠なゴム状物質5.93gを得た。こ
のものをエーテルと一緒にすりつぶした。エーテルフラ
クションを真空濃縮して残留物2.75gを得、これを
クロマトグラフィー処理(シリカゲル、50%MeOH
/CH2Cl2)して、透明な油として生成物1.53g
を得た。
【0052】実施例 10 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−4−フルオ
ロ−ベンズアミド 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(2.4
5g、7.97ミリモル)、トリエチルアミン(1.23
g、12.2ミリモル)およびジクロロメタン(30m
l)の0℃の溶液に、塩化4−フルオロベンゾイル(1.
61g、10.2ミリモル)を一度に加えた。反応混合
物を、0℃で70分そしてそれから室温で3時間撹拌し
た。反応混合物をジクロロメタン(50ml)でうすめそ
して混合物を、順次に5%水性NaOH(50ml)およ
び水(50ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして
真空中で、濃縮して黄褐色の固体を得た。この粗製生成
物を、溶離剤として10%エタノール/ジクロロメタン
を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して
灰白色の固体2.22gを得た。酢酸エチル/ヘプタン
から再結晶して、ベージュ色の針状物質として標記化合
物1.60g(46%)を得た。融点161〜163
℃。 分析値(C232523OSとして): 計算値:C 64.32% H 5.87% N 9.78% 実測値:C 64.15% H 5.68% N 9.50%
【0053】実施例 11 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−
1−〔4−(イソインドール−2−イル)ブチル〕ピペ
ラジン 窒素下室温の無水のテトラヒドロフラン(100ml)中
のLiAlH4(1.50g、37.9ミリモル)の撹拌
懸濁液に、無水のテトラヒドロフラン(125ml)中の
2−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン(5.95g、1
3.6ミリモル)の溶液を20分にわたって滴加した。
添加後、反応混合物を50℃で4時間撹拌しそしてそれ
から室温に冷却した。反応混合物を、連続して水(1.
5ml)、15%NaOH(1.5ml)および水(4.5m
l)で処理しそして室温で0.5時間撹拌した。混合物
を、濾過し、不溶性物質をCHCl3(2×50ml)で
洗浄しそして濾液を真空中で蒸発した。残留物をクロロ
ホルム(200ml)に溶解し、水(100ml)で洗浄
し、乾燥(K2CO3)しそして溶剤を真空中で除去し
た。この粗製生成物を、溶離剤としてジクロロメタン中
の10%メタノールを使用してシリカゲル上でクロマト
グラフィー処理して、黄褐色の固体3.50gを得た。
この固体を酢酸エチルから2回再結晶してコハク色の結
晶として標記化合物1.48g(26%)を得た。融点
118〜120℃。 分析値(C2428FN3Sとして): 計算値:C 70.38% H 6.89% N 10.26
% 実測値:C 70.52% H 7.04% N 10.18
【0054】実施例 12 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−アダマンタ
ン−1−カルボキサミドマレイン酸塩 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(2.5
0g、8.13ミリモル)、トリエチルアミン(1.23
g、12.2ミリモル)およびジクロロメタン(50m
l)の0℃の溶液に、ジクロロメタン(25ml)中の1
−アダマンタンカルボニルクロライド(2.00g、1
0.1ミリモル)の溶液を急速に加えた。反応混合物
を、0℃で45分そしてそれから室温で18時間撹拌し
た。反応溶液をジクロロメタン(75ml)でうすめそし
て連続的に5%水性NaOH(75ml)および水(75
ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして真空中で濃
縮した。この粗製生成物を、溶離剤として2〜10%メ
タノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル上でク
ロマトグラフィー処理して2.86gの灰白色の固体を
得た。エタノール(60ml)中の遊離塩基(2.66
g、5.66ミリモル)の溶液に、マレイン酸(0.69
0g、5.94ミリモル)を加え、混合物を溶液が得ら
れるまで加熱しそして塩を室温で結晶化させた。この塩
を集めそしてメタノール/酢酸エチルから再結晶して、
灰白色の粉末として標記化合物1.93g(38%)を
得た。融点200〜201℃(分解)。 分析値(C2736FN3OS・C444として): 計算値:C 63.57% H 6.88% N 7.17% 実測値:C 63.36% H 7.02% N 7.12%
【0055】実施例 13 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−2−チオフ
ェンカルボキサミド(Z)−2−ブテン二酸塩(1:
1) 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(2.5
0g、8.13ミリモル)、トリエチルアミン(1.23
g、12.2ミリモル)およびジクロロメタン(150m
l)の0℃の溶液に、2−チオフェンカルボニルクロラ
イド(1.37g、9.34ミリモル)を一度に加えた。
反応混合物を、0℃で10分そしてそれから室温で17
時間撹拌した。反応混合物を、連続的に5%水性NaO
H(75ml)および水(75ml)で洗浄し、乾燥(Na
2SO4)しそして真空中で濃縮した。粗製生成物を、溶
離剤としてクロロホルム中の3〜12%エタノールを使
用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、固
体2.66gを得た。エタノール(25ml)中の遊離塩
基(2.50g、5.99ミリモル)の溶液に、マレイン
酸(0.730g、6.29ミリモル)を加え、混合物を
溶液が得られるまで加熱しそして溶剤を真空中で除去し
た。この塩をメタノール/酢酸エチルから再結晶して、
灰白色の粉末として標記化合物2.35g(54%)を
得た。融点123〜126℃。 分析値(C2124FN3OS2・C444として): 計算値:C 56.27% H 5.29% N 7.87% 実測値:C 56.06% H 5.48% N 7.81%
【0056】実施例 14 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−
1−ピペラジンブタンニトリル(Z)−2−ブテン二酸
塩(1:1) 1−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−
1−ピペラジン(25.0g、0.106モル)、4−ブ
ロモブチロニトリル(18.8g、0.127モル)、無
水の炭酸カリウム(21.9g、0.158モル)および
無水のアセトニトリル(250ml)の混合物を、還流下
で5.5時間撹拌した。粘稠なスラリーを濾過し、不溶
性物質をジクロロメタン(2×50ml)で洗浄しそして
濾液を真空中で濃縮する。残留物をジクロロメタン(3
00ml)にとり、連続して5%水性NaOH(150m
l)および水(150ml)で洗浄しそして乾燥(Na2
4)した。溶剤を真空中で除去しそして粗製生成物
を、溶離剤として酢酸エチルを使用してシリカゲル上で
クロマトグラフィー処理して、黄色の固体24.3g
(75%)を得た。
【0057】エタノール中の遊離塩基(2.03g、6.
69ミリモル)の溶液に、マレイン酸(815mg、7.
02ミリモル)を加えそして得られた混合物を、溶液が
得られるまで加熱した。溶剤を真空中で除去した後、得
られた塩をエタノールから再結晶して灰白色の板状物質
として標記化合物2.30gを得た。融点163〜16
5℃。 分析値(C1618FN3S・C444として): 計算値:C 57.27% H 5.29% N 10.02
% 実測値:C 57.27% H 5.19% N 9.98
【0058】実施例 15 4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−
1−〔4−(イソインドール−2−イル)ブチル〕ピペ
ラジン(Z)−2−ブテン二酸塩(1:2) エタノール(40ml)中の4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チエン−3−イル)−1−〔4−(イソインドー
ル−2−イル)ブチル〕ピペラジン(1.09g、2.6
6ミリモル)の63℃の溶液に、マレイン酸(0.63
3g、5.45ミリモル)を加えそして得られた溶液を
真空中で濃縮して暗色のホーム状物質を得た。このホー
ム状物質をエタノール/酢酸エチルと一緒にすりつぶし
て灰色の粉末を得た。この塩をエタノール中で脱色炭で
処理しそしてエタノールから再結晶して、灰色の粉末と
して標記化合物1.08g(63%)を得た。融点15
3〜155℃。 分析値(C2428FN3S・2C444として): 計算値:C 59.89% H 5.65% N 6.55% 実測値:C 59.80% H 5.74% N 6.53%
【0059】実施例 16 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−2−ヒドロ
キシ−2−メチル−プロパンアミド(Z)−2−ブテン
二酸塩(1:1) 窒素雰囲気下周囲温度における2−ヒドロキシイソ酪酸
(1.30g、12.5ミリモル)、ピリジン(2.20m
l、27.2ミリモル)、DMAP(190mg、1.56
ミリモル)およびジクロロメタン(60ml)の溶液に、
3分にわたってクロロトリメチルシラン(3.40ml、
26.8ミリモル)を滴加した。4時間後に、反応混合
物を0℃に冷却しそして触媒量のDMF(パスツールピ
ペットから2滴)を加え次いで塩化オキザリル(1.2
0ml、13.7ミリモル)を滴加した。反応混合物を0
℃で1時間そしてそれから室温で30分撹拌した。反応
混合物を0℃に冷却しそして4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジンブタンアミ
ン(3.50g、11.4ミリモル)、ピリジン(3.3
0ml、40.8ミリモル)およびジクロロメタン(40m
l)の溶液を一度に加えた。0℃で35分後に、反応混
合物を室温で18時間撹拌した。クエン酸(4.60
g、23.9ミリモル)およびメタノール(50ml)の
溶液を加えそして反応混合物を室温で50分撹拌した。
溶剤を真空中で除去した後、残留物をジクロロメタン
(125ml)にとり、連続して5%水性NaOH(10
0ml)および水(100ml)で洗浄しそして乾燥(K2
CO3)する。溶剤を真空中で除去しそして得られた褐
色の液体を、溶離剤としてジクロロメタン中の5%メタ
ノールを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処
理して、ゴム状物質2.36gを得た。
【0060】遊離塩基(2.10g、5.34ミリモル)
を、エタノール(50ml)にとり、濾過しそしてマレイ
ン酸(650mg、5.60ミリモル)を濾液に加えた。
得られた混合物を、溶液が得られるまで加熱しそして溶
剤を真空中で除去してオレンジ色の固体を得た。この塩
をメタノール/酢酸エチルから反復して再結晶して、灰
白色の板状物質として標記化合物1.18g(20%)
を得た。融点153〜155℃。 分析値(C2028FN3S・C444として): 計算値:C 56.57% H 6.33% N 8.25% 実測値:C 56.12% H 6.30% N 8.20%
【0061】実施例 17 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−4′−(ト
リフルオロメチル)−〔1,1′−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド(Z)−2−ブテン二酸塩(1:1) 窒素下室温の4′−(トリフルオロメチル)−〔1,
1′−ビフェニル〕−2−カルボン酸(2.60g、9.
77ミリモル)、触媒量のDMFおよび無水のジクロロ
メタン(30ml)の混合物に、塩化オキザリル(1.3
8g、10.9ミリモル)を15分にわたって滴加しそ
して反応混合物を室温で撹拌した。18時間後に、黄色
の反応溶液を真空中で濃縮して、くもりのある黄色の液
体として4′−(トリフルオロメチル)−〔1,1′−
ビフェニル〕−2−カルボニルクロライド2.51gを
得た。このものは、さらに精製することなしに使用し
た。
【0062】窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ
〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンア
ミン(2.50g、8.13ミリモル)、トリエチルアミ
ン(1.31g、12.9ミリモル)およびジクロロメタ
ン(75ml)の0℃の溶液に、4′−(トリフルオロメ
チル)−〔1,1′−ビフェニル〕−2−カルボニルク
ロライド(2.51g、8.82ミリモル)およびジクロ
ロメタン(25ml)の溶液を一度に加えた。反応混合物
を0℃で0.5時間そしてそれから室温で21.5時間撹
拌した。反応混合物を連続して5%水性NaOH(75
ml)および水(75ml)で洗浄し、乾燥(K2CO3)し
そして真空中で濃縮した。粗製生成物を、溶離剤として
ジクロロメタン中の5%エタノールを使用してシリカゲ
ル上でクロマトグラフィー処理して、白色のホーム状物
質として生成物3.29gを得た。
【0063】エタノール(50ml)中の遊離塩基(2.
99g、5.38ミリモル)の溶液に、マレイン酸(0.
656g、5.65ミリモル)を加えそして得られた溶
液を真空中で濃縮した。塩を酢酸エチルから再結晶し
て、白色の粉末として標記化合物2.57g(47%)
を得た。融点158〜160℃。 分析値(C302943O・C444として): 計算値:C 60.80% H 4.95% N 6.26% 実測値:C 60.52% H 5.06% N 6.15%
【0064】実施例 18 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕ベンゾ〔b〕
チオフェン−2−カルボキサミド(Z)−2−ブテン二
酸塩(1:1) 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(2.5
0g、8.13ミリモル)、トリエチルアミン(1.24
g、12.2ミリモル)および乾燥ジクロロメタン(1
00ml)の0℃の溶液に、ベンゾ〔b〕チオフェン−2
−カルボニルクロライド(1.76g、8.95ミリモ
ル)を15分にわたって滴加した。撹拌を0℃で1.5
時間そして室温で17.5時間つづけた。反応混合物を
連続して5%水性NaOH(75ml)および水(75m
l)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)しそして溶離剤とし
てのジクロロメタンを濃縮して白色の固体3.34gを
得た。
【0065】沸騰メタノール(300ml)中の遊離塩基
(3.08g、6.59ミリモル)の溶液に、マレイン酸
(0.800g、6.89ミリモル)を加えそして得られ
た溶液を真空中で濃縮して白色の固体を得た。塩をメタ
ノール/酢酸エチルから再結晶して微細な白色の結晶と
して標記化合物3.07g(64%)を得た。融点13
3〜135℃。 分析値(C2526FN3OS2・C444として): 計算値:C 59.67% H 5.18% N 7.20% 実測値:C 59.60% H 5.13% N 7.24%
【0066】本明細書の説明および実施例は説明のため
に記載したものでありそして限定のために記載したもの
でないということ、および、種々な変形および変化は特
許請求の範囲により定義された本発明の精神および範囲
から離脱することなしになし得るということは理解され
なければならない。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】実施例 18 N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−
3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕ベンゾ〔b〕
チオフェン−2−カルボキサミド(Z)−2−ブテン二
酸塩(1:1) 窒素雰囲気下の4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン
−3−イル)−1−ピペラジン−ブタンアミン(2.5
0g、8.13ミリモル)、トリエチルアミン(1.24
g、12.2ミリモル)および乾燥ジクロロメタン(1
00ml)の0℃の溶液に、ベンゾ〔b〕チオフェン−2
−カルボニルクロライド(1.76g、8.95ミリモ
ル)を15分にわたって滴加した。撹拌を0℃で1.5
時間そして室温で17.5時間つづけた。反応混合物を
連続して5%水性NaOH(75ml)および水(75m
l)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして真空中で
濃縮した。粗製生成物を、溶離剤としてジクロロメタン
中の5%エタノールを使用してシリカゲル上でクロマト
グラフィー処理して白色の固体3.34gを得た。
フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・ジー・ジヤーカク アメリカ合衆国ペンシルベニア州18017. ベスレヘム.サーテイーンスストリート 2431 (72)発明者 アブデユル・イー・マートリブ アメリカ合衆国ニユージヤージー州07921. ベツドミニスター.ハイポンドレイン2

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中、 Xは、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、(C1〜C6)アル
    コキシ、アミノまたはトリフルオロメチルであり;Y
    は、−CNまたは−NR12であり;lは、1または2
    の整数であり;mは、0、1または2の整数であり;n
    は、YがCNであるときはnはまた1であってもよい場
    合を除いては、2、3または4の整数であり;R1は、
    水素、(C1〜C6)アルキルまたは(C1〜C6)アルキ
    ルカルボニルであり;R2は、水素、(C1〜C10)アル
    キルカルボニル、(C3〜C12)シクロアルキルカルボ
    ニル、ヒドロキシ−(C1〜C6)アルキルカルボニル、
    フェニルカルボニル、チエニルカルボニルまたはベンゾ
    チエニルカルボニルであり;またはR1およびR2は、こ
    れらが結合している窒素原子と一緒になって環 【化2】 (式中、AはC=OまたはCH2であり;BはC=O、
    CHOH、CH2またはCH2CH2であり;そしてZは
    水素、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキ
    シ、アミノまたはトリフルオロメチルである)を形成す
    る:但し、X=Hである場合は、nは4であることがで
    きずそしてR1、R2は両方水素であることはできない〕
    の化合物およびその医薬的に許容し得る酸付加塩。
  2. 【請求項2】 Xが水素またはハロゲンであり;Yが−
    CNまたは−NR12であり;lが整数1であり;mが
    0または2の整数であり;nが2、3または4の整数で
    あり;R1が水素または(C1〜C6)アルキルカルボニ
    ルであり;R2が請求項1において定義した通りであ
    り;またはR1およびR2がこれらが結合している窒素と
    一緒になって環 【化3】 (式中、AおよびBは請求項1において定義した通りで
    ある)を形成する請求項1記載の化合物およびその医薬
    的に許容し得る酸付加塩。
  3. 【請求項3】 Xが水素またはハロゲンであり;Yが−
    NR12であり;lが整数1であり;mが0または2で
    あり;nが2、3または4であり;R1が水素または
    (C1〜C6)アルキルカルボニルであり;そしてR2
    水素、(C1〜C10)アルキルカルボニル、(C3
    12)シクロアルキルカルボニル、ヒドロキシ(C1
    6)アルキルカルボニル、チエニルカルボニルまたは
    ベンゾチエニルカルボニルである請求項1または2記載
    の化合物およびその医薬的に許容し得る酸付加塩。
  4. 【請求項4】 Xがハロゲンであり;mが0でありそし
    てnが4である上記請求項の何れかの項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Xが6−Fであり;R1が水素またはア
    セチルでありそしてR2が水素、イソプロピルカルボニ
    ル、アダマンチルカルボニル、4−フルオロフェニルカ
    ルボニル、2−チエニルカルボニル、2−ベンゾチエニ
    ルカルボニル、2−ヒドロキシ−2−メチル−エチルカ
    ルボニルまたは2−〔4′−(トリフルオロメチル)
    1,1′−ビフェニル〕である上記請求項の何れかの項
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 化合物が4−(6−フルオロベンゾ
    〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジンブタンアミ
    ン(Z)−2−ブテン−二酸塩、N−〔4−〔4−(6
    −フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペ
    ラジニル〕ブチル〕アセトアミド、N−アセチル−N−
    〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−
    イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−2−メチル−プ
    ロパンアミド、N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ
    〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチ
    ル〕−2−メチル−プロパンアミド、N−〔4−〔4−
    (6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−
    ピペラジニル〕ブチル〕−4−フルオロ−ベンズアミ
    ド、N−〔4−〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエ
    ン−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−アダマ
    ンタン−1−カルボキサミドマレイン酸塩、N−〔4−
    〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)
    −1−ピペラジニル〕ブチル〕−2−チオフェンカルボ
    キサミド(Z)−2−ブテン二酸塩、N−〔4−〔4−
    (6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−
    ピペラジニル〕ブチル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル
    −プロパンアミド(Z)−2−ブテン二酸塩、N−〔4−
    〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)
    −1−ピペラジニル〕ブチル〕−4′−(トリフルオロ
    メチル)−〔1,1′−ビフェニル〕−2−カルボキサ
    ミド(Z)−2−ブテン二酸塩およびN−〔4−〔4−
    (6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−
    ピペラジニル〕ブチル〕ベンゾ(b)チオフェン−2−
    カルボキサミド(Z)−2−ブテン二酸塩から選択された
    ものである上記請求項の何れかの項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Xが水素またはハロゲンであり;Yが基 【化4】 であり;lが1であり;mが0または2であり;nが
    2、3または4であり;AがC=OまたはCH2であ
    り;BがC=O、CHOH、CH2またはCH2CH2
    ある請求項1または2記載の化合物およびその医薬的に
    許容し得る酸付加塩。
  8. 【請求項8】 Xがハロゲンであり;mが0でありそし
    てnが4である請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Xが6−Fであり;mが0であり;nが
    4であり;AがC=OまたはCH2でありそしてBがC
    =O、CHOHまたはCH2である請求項7または8記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】 化合物がN−〔2−〔4−(6−フル
    オロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジニ
    ル〕−エチル〕−フタルイミド、2−〔2−〔4−(6
    −フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペ
    ラジニル〕−エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロ
    キシ−1H−イソインドール−1−オン、2−〔4−
    〔4−(6−フルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)
    −1−ピペラジニル〕ブチル〕−1H−イソインドール
    −1,3(2H)−ジオン、4−(6−フルオロベンゾ
    〔b〕チエン−3−イル)−1−〔4−(イソインドー
    ル−2−イル)ブチル〕ピペラジンおよび4−(6−フ
    ルオロベンゾ〔b〕チエン−3−イル)−1−〔4−
    (イソインドール−2−イル)ブチル〕ピペラジン(Z)
    −2−ブテン二酸塩から選択されたものである請求項
    1、2、7、8または9の何れかの項記載の化合物。
  11. 【請求項11】 化合物が4−(6−フルオロベンゾ
    〔b〕チエン−3−イル)−1−ピペラジンブタンニト
    リル(Z)−2−ブテン二酸塩である請求項1または2記
    載の化合物。
  12. 【請求項12】 医薬的に許容し得る担体および上記請
    求項の何れかの項記載の化合物の医薬的に有効な量から
    なる医薬組成物。
  13. 【請求項13】 精神病を治療する医薬を製造するため
    の上記請求項の何れかの項記載の化合物の使用。
  14. 【請求項14】 (a) 式II 【化5】 (式中、X、Zおよび整数l、mおよびnは請求項1に
    おいて定義した通りである)の化合物を、有機溶剤中で
    適当な還元剤と反応させて、式III 【化6】 の化合物または式IV 【化7】 の化合物を形成させそして場合によっては、式IVの化合
    物を還元して式V 【化8】 の化合物を形成させ、または(b) (a)部において
    定義した式IIの化合物を、適当な溶剤中で水素化硼素ナ
    トリウムおよび酢酸と反応させて式VII 【化9】 の化合物を形成させ、そして場合によっては式VIIの化
    合物を有機酸クロライドと反応させて式VIII 【化10】 (式中R2は請求項1において定義した通りである)の
    化合物を形成させることからなる上記請求項の何れかの
    項記載の化合物の製法。
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